JP7415761B2 - 浴槽洗浄装置および給湯装置 - Google Patents
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Description
本開示は、浴槽洗浄装置および給湯装置に関する。
特許文献1には、浴室内の壁面に取り付けられた洗浄装置から洗剤および水を浴槽に噴射して自動洗浄する技術が開示されている。
上述した従来の技術では、入浴時における浴槽内の喫水線付近の汚れを確実に除去するには不十分であるという課題がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためのものである。本開示の目的は、入浴時における浴槽内の喫水線付近に付着した汚れを除去する上で有利になる浴槽洗浄装置、および当該浴槽洗浄装置を備えた給湯装置を提供することである
本開示に係る浴槽洗浄装置は、洗剤が混合された水である洗剤水からフォームを生成するフォーム生成部およびフォームを吐出可能な吐出部を有するフォーム供給手段と、吐出部から吐出されるフォームを浴槽内に供給するフォーム供給動作を入浴後にフォーム供給手段に実行させる制御手段と、入浴時における浴槽内の水位を検出可能な水位検出手段と、を備える。制御手段は、水位検出手段の検出結果に応じてフォーム供給手段を制御し、フォーム供給動作において吐出部から吐出されるフォームの吐出量を入浴時における浴槽内の最大水位に応じて制御する。
また、本開示に係る浴槽洗浄装置は、洗剤が混合された水である洗剤水からフォームを生成するフォーム生成部およびフォームを吐出可能な吐出部を有するフォーム供給手段と、吐出部から吐出されるフォームを浴槽内に供給するフォーム供給動作を入浴後にフォーム供給手段に実行させる制御手段と、入浴時における浴槽内の水位を検出可能な水位検出手段と、を備える。制御手段は、入浴後でフォーム供給動作の実行前または実行時における浴槽内の水位が入浴時における浴槽内の最大水位に達するように、浴槽に水を供給する水供給手段を水位検出手段の検出結果に応じて制御し、浴槽内に水が残っている状態で吐出部からフォームを吐出することにより浴槽内の水面がフォームで覆われるようにフォーム供給動作をフォーム供給手段に実行させる。
また、本開示に係る浴槽洗浄装置は、洗剤が混合された水である洗剤水からフォームを生成するフォーム生成部およびフォームを吐出可能な吐出部を有するフォーム供給手段と、吐出部から吐出されるフォームを浴槽内に供給するフォーム供給動作を入浴後にフォーム供給手段に実行させる制御手段と、入浴時における浴槽内の水位を検出可能な水位検出手段と、を備える。フォーム供給手段は、吐出部から吐出されるフォームの吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を変更可能に構成される。制御手段は、フォーム供給動作において吐出部から吐出されるフォームの吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を水位検出手段の検出結果に応じて制御する。
本開示に係る給湯装置は、上記の浴槽洗浄装置を備えたものである。
また、本開示に係る浴槽洗浄装置は、洗剤が混合された水である洗剤水からフォームを生成するフォーム生成部およびフォームを吐出可能な吐出部を有するフォーム供給手段と、吐出部から吐出されるフォームを浴槽内に供給するフォーム供給動作を入浴後にフォーム供給手段に実行させる制御手段と、入浴時における浴槽内の水位を検出可能な水位検出手段と、を備える。制御手段は、入浴後でフォーム供給動作の実行前または実行時における浴槽内の水位が入浴時における浴槽内の最大水位に達するように、浴槽に水を供給する水供給手段を水位検出手段の検出結果に応じて制御し、浴槽内に水が残っている状態で吐出部からフォームを吐出することにより浴槽内の水面がフォームで覆われるようにフォーム供給動作をフォーム供給手段に実行させる。
また、本開示に係る浴槽洗浄装置は、洗剤が混合された水である洗剤水からフォームを生成するフォーム生成部およびフォームを吐出可能な吐出部を有するフォーム供給手段と、吐出部から吐出されるフォームを浴槽内に供給するフォーム供給動作を入浴後にフォーム供給手段に実行させる制御手段と、入浴時における浴槽内の水位を検出可能な水位検出手段と、を備える。フォーム供給手段は、吐出部から吐出されるフォームの吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を変更可能に構成される。制御手段は、フォーム供給動作において吐出部から吐出されるフォームの吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を水位検出手段の検出結果に応じて制御する。
本開示に係る給湯装置は、上記の浴槽洗浄装置を備えたものである。
本開示によれば、入浴時における浴槽内の喫水線付近に付着した汚れを除去する上で有利になる浴槽洗浄装置、および当該浴槽洗浄装置を備えた給湯装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。なお、本開示における「水」との記載は、原則として、液体の水を意味し、低温の水から高温の湯までのあらゆる温度のものを含むものとする。
実施の形態1.
図1および図2は、実施の形態1による給湯装置1および浴槽洗浄装置3の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、給湯装置1は、給湯機2および浴槽洗浄装置3を備える。なお、本実施の形態では、浴槽洗浄装置3が給湯機2に組み合わされた給湯装置1を一例として説明するが、この例に限定されるものではなく、浴槽洗浄装置3は、給湯機2とは独立して設けられていてもよい。
図1および図2は、実施の形態1による給湯装置1および浴槽洗浄装置3の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、給湯装置1は、給湯機2および浴槽洗浄装置3を備える。なお、本実施の形態では、浴槽洗浄装置3が給湯機2に組み合わされた給湯装置1を一例として説明するが、この例に限定されるものではなく、浴槽洗浄装置3は、給湯機2とは独立して設けられていてもよい。
給湯機2は、浴槽4へ給湯する機能を有する。浴槽4は、浴室5内に設けられている。給湯機2は、例えば、貯湯タンクを有する貯湯式給湯機でもよいし、燃料の燃焼によって湯を生成する瞬間式給湯機でもよい。本実施の形態における給湯機2は、浴槽に水を供給する水供給手段の一例である。
浴槽洗浄装置3は、浴室5に設けられた浴槽4を洗浄可能に構成された装置である。本実施の形態の浴槽洗浄装置3は、洗剤水タンク6と、洗剤タンク7と、気泡発生装置8と、循環流路9と、循環ポンプ10と、吐出部11と、を備える。洗剤水タンク6は、洗剤水13を貯留可能な貯留部の一例である。洗剤水13は、洗剤が混合された水である。洗剤タンク7は、液体の洗剤を貯留する。洗剤タンク7に貯留された洗剤は、洗剤水タンク6へ供給される。図示の例では、洗剤タンク7の下部と洗剤水タンク6の上部とをつなぐ通路に設けられた洗剤供給弁12が開くと、洗剤タンク7内の洗剤が重力によって流れて洗剤水タンク6内に供給される。
洗剤水タンク6は、洗剤水13を貯留可能な内部空間を有する。浴槽洗浄装置3は、洗剤水タンク6内の洗剤水13の量を検出するセンサを備えていてもよい。
洗剤水タンク6の内部空間では、貯留された洗剤水13の水面の上に、フォーム(foam)14が生成される。フォーム14は、多数の気泡が集まることで形成されたクリーム状の泡である。フォーム14は、泡沫とも呼ばれる。多数の気泡を含むフォーム14は、気泡を含まない液体状態の洗剤水13よりも高い洗浄能力を有する。本実施の形態の浴槽洗浄装置3は、フォーム14を吐出部11から吐出することで、気泡を含まない液体状態の洗剤水13を噴射する場合よりも優れた洗浄効果を得ることができる。
洗剤水タンク6には、循環流路9が接続されている。循環流路9の途中には、循環ポンプ10が配置されている。気泡発生装置8は、循環ポンプ10の下流側の循環流路9に接続されている。気泡発生装置8の下流部は、洗剤水タンク6に接続されている。循環ポンプ10が運転すると、洗剤水タンク6内の洗剤水13は、気泡発生装置8を通過して洗剤水タンク6内へ戻るように循環流路9を循環する。
気泡発生装置8は、当該気泡発生装置8を通過する洗剤水13に気体を導入することで気泡を生成する。この気体は、例えば、空気である。気泡発生装置8には、図示を省略している吸気通路が接続されている。気泡発生装置8は、この吸気通路から吸入される気体を洗剤水に混合することで、気泡を発生させる。
本実施の形態における気泡発生装置8は、例えば、以下のような構造を有するエジェクタにより構成されてもよい。エジェクタは、通過する洗剤水13の流路を縮径させる縮径部を有する。この縮径部に発生する負圧により、吸気通路から気体が自然吸気される。当該縮径部において、洗剤水13の流れに対して垂直な方向から、吸気通路を通って気体が導入される。エジェクタの上流側の位置には、エジェクタに流入する水流を旋回させる固定翼が備えられていてもよい。固定翼は、例えば、流路の軸線を中心とする旋回流を形成する。固定翼により形成される洗剤水13の旋回流が気泡をせん断して微細化することで、微細な気泡が生成される。なお、吸気通路から吸気する方法は、自然吸気に限定されない。例えば、エアポンプなどを用いて強制的に空気を気泡発生装置8へ供給してもよい。
本実施の形態における気泡発生装置8、循環流路9および循環ポンプ10は、洗剤水13を用いてフォーム14を生成するフォーム生成部に相当する。また、本実施の形態における吐出部11および上記のフォーム生成部は、本開示におけるフォーム供給手段の一例を構成している。
なお、本開示におけるフォーム生成部は、上記のような構成に限定されるものではない。例えば、フォーム生成部は、多孔質体を備え、この多孔質体の多数の微細な孔から洗剤水13の中に気体を放出することで気泡を生成するものでもよい。この場合、多孔質体は、洗剤水タンク6の内部に配置されてもよい。エアポンプなどによって多孔質体へ空気を送ることで、多孔質体の多数の微細な孔から洗剤水13の中に空気を放出することができる。多孔質体の材質は、例えば、金属メッシュ、セラミックスまたは樹脂材料などである。また、フォーム生成部は、例えば、洗剤水13に超音波を照射する超音波照射手段を備えるものでもよい。例えば、20kHzから数MHzの周波数範囲の超音波を超音波照射手段から洗剤水13に照射することで、気泡、特に微細な気泡を発生することが可能である。また、フォーム生成部は、モータにより駆動される撹拌器を備え、洗剤水タンク6の内の洗剤水13を当該撹拌器で撹拌することで気泡を生成するものでもよい。
本実施の形態において、浴槽4には、浴槽4に溜められた湯水である浴水16を循環させることのできる浴水循環回路15が接続されている。浴水循環回路15の途中には、浴水ポンプ17が設けられている。浴水循環回路15の一端は、浴槽4に設けられた吸込口18に接続されている。浴水循環回路15の他端は、浴槽4に設けられた放出口19に接続されている。浴水循環回路15には、浴水ポンプ17と放出口19との間において、開閉弁20が設置されている。開閉弁20が開いているときに浴水ポンプ17が運転すると、浴槽4内の浴水16が吸込口18から浴水循環回路15に引き込まれ、浴水循環回路15を通過した浴水16が放出口19から浴槽4内へ放出される。
浴水循環回路15には、給湯機2から供給される湯水が通る給湯管21が接続されている。給湯管21の途中には、開閉弁22が設置されている。給湯管21と浴水循環回路15との接続部23は、浴水ポンプ17と開閉弁20との間にある。給湯機2から浴槽4へ給湯するときには、開閉弁20および開閉弁22が開く。この際、給湯機2から給湯管21を通過して浴水循環回路15に流入した湯は、接続部23および開閉弁20を通過して、放出口19から浴槽4内へ放出される。
循環流路9と浴水循環回路15とは、通路24によってつながれている。通路24の一端は、接続部23と開閉弁20との間において浴水循環回路15に接続されている。通路24の他端は、循環ポンプ10と気泡発生装置8との間において循環流路9に接続されている。通路24には、通路24を開閉する開閉弁25が設置されている。
本実施の形態では、次のようにして、浴槽4内の浴水16を洗剤水タンク6に流入させることができる。開閉弁20および開閉弁22を閉じて開閉弁25を開いた状態で、浴水ポンプ17を運転する。これにより、浴槽4内の浴水16は、吸込口18、浴水ポンプ17、通路24、開閉弁25および循環流路9を通って、洗剤水タンク6に流入する。このようにして洗剤水タンク6に流入した浴水16に洗剤タンク7から洗剤を供給することで、洗剤水13を生成することができる。本実施の形態であれば、浴槽4に残った浴水16を利用して洗剤水13を生成できるので、水の消費量を低減することができる。
なお、浴水16に代えて、水道水を利用して洗剤水13を生成してもよい。この場合には、開閉弁20を閉じた状態で開閉弁22および開閉弁25を開く。給湯機2からの水道水が、給湯管21、通路24、開閉弁25および循環流路9を通って、洗剤水タンク6に流入する。洗剤水タンク6に流入した水道水に洗剤タンク7から洗剤を供給することで、洗剤水13を生成することができる。
また、図示を省略するが、浴槽4内の浴水16を追い焚きするための追焚熱交換器が浴水循環回路15に備えられていてもよい。この場合には、浴水循環回路15により浴槽4内の浴水16を追焚熱交換器に循環させることで、浴槽4内の浴水16を保温または昇温することができる。なお、追焚熱交換器および浴水ポンプ17などは、給湯機2内に配置されていてもよい。
浴槽洗浄装置3の動作は、制御装置26によって制御される。制御装置26は、浴槽洗浄装置3が備えるアクチュエータ類およびセンサ類と電気的に接続されている。制御装置26は、日時を管理するタイマー機能を有していてもよい。図示の例では、給湯機2内に制御装置26が備えられているが、給湯機2とは別の場所に制御装置26が配置されてもよい。制御装置26は、例えば、少なくとも一つのプロセッサと少なくとも一つのメモリとを有する。
制御装置26にはリモコン装置27が接続されている。制御装置26とリモコン装置27とは、有線通信または無線通信により双方向に通信可能である。リモコン装置27は、浴室5に設置されていてもよい。また、例えば、スマートフォンのような携帯情報端末がリモコン装置27として機能してもよい。
リモコン装置27は、表示部および操作部を備える。表示部は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイでもよい。表示部は、使用者に情報を報知する報知手段に相当する。操作部は、使用者が操作するためのボタン、ダイヤルおよびキーなどを含んでもよい。表示部は、操作部の機能を兼ね備えるタッチスクリーンでもよい。リモコン装置27は、音声報知を行うためのスピーカおよび音声入力用のマイクなどをさらに備えてもよい。
また、本実施の形態の浴槽洗浄装置3は、水圧を検出する水位センサ28をさらに備える。水位センサ28は、浴槽4内の水位を検出する水位検出手段に相当する。水位センサ28は、使用者の入浴等によって変化する水位を検出可能することができる。水位センサ28は、例えば、浴水循環回路15に設置されている。浴水循環回路15内の圧力は、浴槽4内の水位に応じて変化する。水位センサ28は、浴水循環回路15内の圧力を検出することにより、浴槽4内の水位を検出可能である。
本実施の形態における浴槽4の底部には、自動で開閉可能な自動排水栓29が設置されている。自動排水栓29が閉じているときには、浴槽4内に浴水16を溜めることができる。自動排水栓29が開くと、浴槽4内の浴水16が、浴槽4の外部へ排出される。自動排水栓29を開くことで、浴槽4内の浴水16をすべて排出することができる。自動排水栓29は、アクチュエータにより駆動されることで開閉する。制御装置26は、自動排水栓29の開閉動作を制御可能である。制御装置26が自動排水栓29の動作を直接的に制御してもよいし、浴室5またはその近くに設置された自動排水栓29の制御ユニットへ制御装置26が指令を送ることによって制御装置26が間接的に自動排水栓29の動作を制御してもよい。
本実施の形態における吐出部11は、フォーム14およびすすぎ水を吐出可能である。吐出部11は、浴槽4の内壁の上部に設置されている。吐出部11は、フォーム14およびすすぎ水を吐出する開口である吐出口を有する。
吐出部11は、その吐出口の中心位置が、入浴後に浴槽4内に残る浴水16の水面よりも上になるように配置される。吐出部11の吐出口の中心位置は、例えば、浴槽4の最大水深の1/2の高さよりも上にあることが好ましく、浴槽4の最大水深の3/4の高さよりも上にあることがより好ましい。あるいは、給湯機2が浴槽4の湯はり量を制御する機能を有している場合には、吐出部11の吐出口の中心位置は、最大湯はり量のときの浴槽4内の浴水16の水面よりも上にあることが好ましい。
上記するように構成された浴槽洗浄装置3は、浴槽4を洗浄する浴槽洗浄動作を実行可能である。図3は、実施の形態1による浴槽洗浄動作のフロー図である。浴槽洗浄動作は、入浴後に実行される。例えば、リモコン装置27に設けられた浴槽洗浄開始ボタンを使用者が入浴後に押下すると、制御装置26は、浴槽洗浄装置3による浴槽洗浄動作を開始させる。
浴槽洗浄動作を開始すると、制御装置26は、洗剤水タンク6内に洗剤水13を生成するように浴槽洗浄装置3を制御する。この際、制御装置26は、洗剤水タンク6内に供給された浴水16または水道水の量に応じて洗剤タンク7からの洗剤供給量を調整することで、洗剤水13の洗剤濃度が適切な濃度になるように制御する。また、制御装置26は、洗剤水タンク6内において洗剤水13の水面の上に空間が形成されるように洗剤水13の量を調整する。なお、制御装置26は、浴槽洗浄動作を開始する前に、洗剤水タンク6内に洗剤水13を予め浴槽洗浄装置3に生成させてもよい。
浴槽洗浄装置3は、吐出部11から吐出されるフォーム14を浴槽4内に供給するフォーム供給動作を上記のフォーム供給手段によって実行可能に構成されている。フォーム供給動作は、浴槽洗浄動作のうちの一工程である。図1は、フォーム供給動作のときの状態を示している。制御装置26は、入浴後に浴槽洗浄動作が開始すると、フォーム供給動作を実行させる(ステップS101)。
本実施の形態において、制御装置26は、浴槽4内に浴水16が残っている状態で吐出部11からフォーム14を吐出することにより浴槽4内の浴水16の水面がフォーム14で覆われるようにフォーム供給動作を実行させる。制御装置26は、フォーム供給動作の開始前に、浴槽4内に浴水16が残っていることを水位センサ28により確認してもよい。制御装置26は、浴槽4内に浴水16が残っていない場合には、フォーム供給動作を開始せずに、浴水16が無いことをリモコン装置27などに報知させてもよい。
フォーム供給動作のときには以下のようになる。制御装置26は、洗剤水タンク6内に洗剤水13が貯められた状態で循環ポンプ10を運転する。洗剤水タンク6内から循環流路9に引き込まれた洗剤水13が気泡発生装置8を通過するときに気泡が生成される。その気泡が洗剤水タンク6内へ流入する。洗剤水タンク6内に集まった気泡は、浮力により、洗剤水13の水面上へ浮上する。その結果、洗剤水13の水面上にフォーム14が生成される。フォーム14が生成され続けると、洗剤水タンク6内の洗剤水13の水面の上にフォーム14が充満する。洗剤水タンク6の上部は、吐出部11につながっている。洗剤水タンク6内でフォーム14が生成され続けると、フォーム14は、洗剤水タンク6の上部から吐出部11へ流れ、吐出部11から浴槽4内へ吐出される。浴槽4内へ吐出されたフォーム14は、浴槽4内の浴水16の水面上に浮かぶ。洗剤水タンク6内の洗剤水13が少なくなった場合には、制御装置26は、フォーム供給動作を一時中断して、洗剤水タンク6内に浴水16または水道水を供給するとともに洗剤タンク7から洗剤を添加することで、洗剤水タンク6内の洗剤水13の量を回復させてもよい。
フォーム供給動作が続くことで、浴槽4内の浴水16の水面上にフォーム14が溜まっていく。制御装置26は、浴槽4内の浴水16の水面の全体がフォーム14で覆われるまでフォーム供給動作を実行させる。例えば、制御装置26は、浴槽4内の浴水16の水面の全体をフォーム14で覆うために必要な運転時間を予め記憶しており、当該運転時間だけフォーム供給動作を実行する。浴槽4内の浴水16の水面の全体がフォーム14で覆われると、浴槽4の内壁の全周にフォーム14が付着する。浴槽4の内壁と浴水16の水面とが交わる喫水線の位置には特に汚れが付着しやすい。本実施の形態であれば、この喫水線の位置に、優れた洗浄能力を有するフォーム14を付着させることができる。
フォーム供給動作が終了した後、制御装置26は、自動排水栓29を開く指令を出す。これにより、浴槽4内の浴水16が自動排水栓29から排出される(ステップS102)。浴槽4内の水位は、徐々に低下していく。図2は、フォーム供給動作の終了後に浴槽4内の浴水16が自動排水栓29から排出されている最中の状態を示す。図2に示すように、浴槽4内の水位が低下していくと、浴水16の水面上にあったフォーム14の一部は、浴槽4の内壁に、まとわり付くようにして付着する。浴槽4の内壁に付着したフォーム14は、重力により当該内壁に沿って徐々に下へ移動する。その間に、浴槽4の内壁の下部までフォーム14の洗浄効果を及ぼすことができる。仮に、液体状態の洗剤水13を浴槽4の内壁に付着させたとすると、すぐに垂れ落ちてしまうので、内壁に付着している時間が短く、汚れを落としにくい。これに対し、フォーム14は、垂れ落ちにくく、浴槽4の内壁に長時間付着しているので、当該内壁の汚れを確実に落とすことが可能となる。
浴槽4内の水位が図2に示す状態よりもさらに低くなり、浴槽4内の浴水16がすべて排出されると、浴槽4の底にもフォーム14が付着する。これにより、浴槽4の底に付着している汚れをフォーム14により除去することができる。
なお、自動排水栓29に代えて手動の排水栓が浴槽4に設けられていてもよい。この場合、フォーム供給動作が終了した後、制御装置26は、浴槽4の排水栓を開くように使用者を促すための通知をリモコン装置27などに、使用者に伝達させることが望ましい。
浴槽洗浄装置3は、吐出部11から吐出したすすぎ水を浴槽4内に供給するすすぎ水供給動作を実行可能に構成されている。すすぎ水供給動作は、浴槽洗浄動作のうちの一工程である。図4は、実施の形態1によるすすぎ水供給動作のときの状態を示す図である。浴槽4内の浴水16が排出された後、制御装置26は、浴槽洗浄装置3によるすすぎ水供給動作を実行させる(ステップS103)。すすぎ水供給動作によって、浴槽4内にあるフォーム14が洗い流されて除去される。すすぎ水供給動作によって浴槽4内のフォーム14が除去されると、浴槽洗浄動作が終了する。
例えば、制御装置26は、浴槽4内の水位が図2に示す状態よりもさらに低くなって浴槽4内の浴水16がすべて排出されたことを水位センサ28が検出した後に、すすぎ水供給動作を実行させてもよい。このようにすることで、すすぎ水供給動作を適切なタイミングで自動で開始することができる。
すすぎ水供給動作の実行時、制御装置26は、開閉弁20を閉じた状態で開閉弁22および開閉弁25を開く。給湯機2からの水道水が、給湯管21、通路24、開閉弁25および循環流路9を通って、洗剤水タンク6に流入する。洗剤水タンク6が満水になると、洗剤水タンク6内の水道水が吐出部11へ流れる。この水道水が吐出部11からすすぎ水30として浴槽4内に噴射される。
図5は、実施の形態1による給湯装置1の主な制御系統を示すブロック図である。なお、図5においては、説明化の簡略化のため、図1および図2に示される要素の一部の図示を省略している。図5では、制御装置26によって制御される要素のうち、例えば、開閉弁20、開閉弁22、開閉弁25およびリモコン装置27などの図示を省略している。
図5に示すように、本実施の形態において、制御装置26は、制御手段の一例である制御部26aおよび記憶手段の一例である記憶部26bを備えている。制御部26a、上記したフォーム供給動作を実行させる機能を有する。記憶部26bには、各種の情報が記憶される。本実施の形態において、記憶部26bには、水位センサ28が検出した水位の情報が記憶される。記憶部26bは、入浴に伴い変化する浴槽4内の水位の情報を記憶する。そして、制御部26aは、記憶部26bに記憶された情報に基づいて、各種の制御を行う。
制御部26aは、フォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を制御することが可能である。制御部26aは、例えば、循環ポンプ10の駆動時間を調整することによって、フォーム14の吐出量を制御してもよい。フォーム14の吐出量は、循環ポンプ10の駆動時間が長くなるほど増える。また、制御部26aは、例えば、循環ポンプ10の駆動力を調整することによって、単位時間当たりのフォーム14の吐出量を制御してもよい。
制御装置26は、時間を計測する機能を有する計時部26cを備えていてもよい。上記した動作例において浴槽洗浄動作は手動で開始しているが、自動で開始してもよい。例えば、計時部26cは、入浴時における浴槽4内の最後の水位変化からの経過時間を計測してもよい。制御部26aは、入浴時における浴槽4内の最後の水位変化から一定時間経過後に、フォーム供給動作を自動的に開始させてもよい。これにより、使用者の手間が削減される。
本実施の形態の浴槽洗浄装置3は、入浴後に行われる上記のフォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を水位センサ28の検出結果に応じて制御するように構成されたことを特徴としている。図6は、実施の形態1における浴槽4内の水位に応じたフォーム14の吐出量の制御を説明する図である。
入浴時において使用者の浴槽4内への入浴等によって変化する水位は、水位センサ28によって検出される。水位センサ28は、入浴時における浴槽4内の最大水位Aを検出することができる。水位センサ28によって検出された入浴時における浴槽4内の最大水位の情報は、記憶部26bに記憶される。
本実施の形態において、制御部26aは、フォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を入浴時における浴槽4内の最大水位Aに応じて制御する。例えば、入浴後でフォーム供給動作の実行前における浴槽4内の水位Bが一定であるという条件下では、最大水位Aが高いほどフォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を多くする。これにより、図6に示されるように、入浴時における浴槽4内の喫水線に、フォーム14をより確実に付着させることが可能となる。本実施の形態によれば、入浴時における浴槽4内の喫水線付近に付着した汚れをフォーム14によってより確実に除去することが可能となる。
また、制御部26aは、フォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を、入浴後でフォーム供給動作の実行前における浴槽4内の水位Bと入浴時における浴槽4内の最大水位Aとの差に応じて制御すると、より好ましい。具体的には、制御部26aは、入浴後でフォーム供給動作の実行前における浴槽4内の水位Bと入浴時における浴槽4内の最大水位Aとの差が第1の水位差である場合にはフォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を第1の量とし、上記の水位Bと最大水位Aとの差が第1の水位差よりも大きい第2の水位差である場合にはフォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を上記の第1の量よりも多い第2の量とすると、より好ましい。制御部26aは、入浴後でフォーム供給動作の実行前における浴槽4内の水位Bと入浴時における浴槽4内の最大水位Aとの差が大きいほど、フォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を多くするとよい。これにより、入浴時における浴槽4内の喫水線に、フォーム14を更に確実に付着させることが可能となる。また、必要以上に多量のフォーム14を吐出してしまうことの抑制も可能となる。
本実施の形態では、入浴後に浴槽4内に浴水16が残っている状態で吐出部11からフォーム14を吐出することにより浴水16の水面がフォーム14で覆われるように制御装置26がフォーム供給動作を実行する例について説明した。この場合には、吐出部11からフォーム14を遠くに飛ばさなくても浴槽4の内壁の全周にフォーム14を付着させることができるという利点がある。これにより、吐出部11からフォーム14を遠くに飛ばすための機構が不要であるので、低コスト化が図れる。
吐出部11から吐出されたときにおけるフォーム14の泡径は、例えば、1μmから5000μmの範囲にあってもよい。なお、泡径とは、個々の気泡の直径を算術平均した値を意味するものとする。すなわち、泡径とは、個数平均径を意味するものとする。泡径は、例えば、レーザー回折・散乱法または画像解析法により計測することができる。フォーム14は、直径が50μm以下の気泡を含んでもよい。そのような微細な気泡を含むフォーム14によれば、特に優れた洗浄効果が得られる。フォーム14は、直径が500μm以上の気泡を含んでもよい。そのような比較的大きい径の気泡を含むフォーム14を生成することで、フォーム14の生成速度が速くなるので、浴槽4内の浴水16の水面上をフォーム14がより迅速に覆うことが可能となる。
上記した実施の形態において、フォーム14とすすぎ水30とは、吐出部11から吐出されているが、それぞれ異なるから場所から吐出されてもよい。浴槽洗浄装置3は、フォーム14を吐出する第1の吐出部とすすぎ水30を吐出する第2の吐出部とを備えるように構成されてもよい。また、この第2の吐出部は、洗剤水タンク6を通らずに供給される水道水をすすぎ水30として吐出可能に構成されてもよいし、洗剤水タンク6に貯められた水道水をすすぎ水30として吐出可能に構成されてもよい
また、フォーム14を吐出する吐出部11は、例えば、浴室5の壁に設置されていてもよい。この場合、吐出部11は、その吐出口の中心位置が浴槽4の最上部よりも高い位置にあればよい。
本開示における水位検出手段の一例である水位センサ28は、例えば、浴槽4に設置されていてもよい。また、水位検出手段は、水圧を検出する水位センサ28に限られない。水位検出手段は、例えば、浴槽4または浴室5の壁面に設置された非接触式の検出機器であってもよい。水位検出手段は、例えば、超音波センサまたは画像を撮影するカメラ等から構成されるものであってもよい。水位検出手段は、水位センサ28のように水圧を検出することによって間接的に水位を検出するように構成されていてもよいし、浴槽4または浴室5の壁面に設置された非接触式の検出機器のように直接的に水位を検出するように構成されていてもよい。上記の非接触式の検出機器であれば、例えば、配管内において水圧が十分にかからない場合でも、水位を検出することができる。
入浴時における浴槽4内の水位変化の回数は、浴槽4の汚れの付着量と相関がある。そこで、フォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を、入浴時における浴槽4内の水位変化の回数に応じて制御してもよい。例えば、入浴時における浴槽4内の水位変化の回数が多いほどフォーム14の吐出量を多くするとよい。フォーム14の量が多いほど、フォーム14の浴槽4への付着時間を長くし、より確実に汚れを除去することができる。
また、浴槽4への汚れの付着の強さは、入浴時における浴槽4内の最後の水位変化からの経過時間に相関がある。入浴後の放置時間が長いほど、乾燥等によって、浴槽4へ付着した汚れは当該浴槽4から離れにくくなる。そこで、フォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出量を、入浴時における浴槽4内の最後の水位変化からの経過時間に応じて制御してもよい。例えば、入浴時における浴槽4内の最後の水位変化からの経過時間が長いほど、フォーム14の吐出量を多くするとよい。
上記したように、フォーム14の浴槽4への付着時間を長くするほど、汚れを効果的に除去することができる。そこで、浴槽4の汚れの状態に応じて、フォーム供給動作においてフォーム14の供給が開始されてから終了するまでの時間を制御してもよい。フォーム供給動作においてフォーム14の供給が開始されてから終了するまでの時間が長くなるほど、フォーム14の浴槽4への付着時間を長くすることができる。フォーム供給動作においてフォーム14の供給が開始されてから終了するまでの時間は、フォーム供給動作においてフォーム14の供給が開始されてから終了するまでの時間、あるいは、入浴時における浴槽4内の水位変化の回数に応じて制御されてもよい。
実施の形態2.
次に、図7を参照して、実施の形態2について説明する。実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。本実施の形態に係る浴槽洗浄装置3および給湯装置1の構成は、実施の形態1と同様、図1および図2によって示される。図7は、実施の形態2における浴槽洗浄動作を説明する図である。
次に、図7を参照して、実施の形態2について説明する。実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。本実施の形態に係る浴槽洗浄装置3および給湯装置1の構成は、実施の形態1と同様、図1および図2によって示される。図7は、実施の形態2における浴槽洗浄動作を説明する図である。
本実施の形態に係る浴槽洗浄装置3は、浴槽洗浄動作の際に、浴槽4へ水を供給することを特徴とする。浴槽洗浄動作の際における浴槽4への水の供給は、例えば、水供給手段の一例である給湯機2によって行われる。本実施の形態において、制御部26aは、水位センサ28の検出結果に応じて給湯機2を制御する。
入浴後で浴槽洗浄動作の実行前における浴槽4内の水位を水位Cとする。本実施の形態において、制御部26aは、図7に示されるように、この水位Cが入浴時における浴槽4内の最大水位Aに達するように、給湯機2に浴槽4への水の供給を行わせる。浴槽洗浄動作の際における浴槽4への水の供給は、フォーム供給動作の実行前またはフォーム供給動作と同時に行われる。制御部26aは、入浴後でフォーム供給動作の実行前または実行時における浴槽4内の水位が入浴時における浴槽4内の最大水位Aに達するように、給湯機2を制御する。これにより、図7に示されるように、入浴時における浴槽4内の喫水線に、フォーム14をより確実に付着させることが可能となる。本実施の形態によれば、実施の形態1と同様、入浴時における浴槽4内の喫水線付近に付着した汚れをフォーム14によってより確実に除去することが可能となる。
なお、浴槽4へ水を供給する水供給手段は、給湯機2でなくてもよい。例えば、フォーム供給動作の実行前に吐出部11から水道水を浴槽4へ供給させることで、当該吐出部11を水供給手段として機能させてもよい。また、吐出部11および給湯機2とは別の機器を、水供給手段として設けてもよい。
実施の形態3.
次に、図8を参照して、実施の形態2について説明する。実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。本実施の形態に係る浴槽洗浄装置3および給湯装置1の構成は、実施の形態1と同様、図1および図2によって示される。図8は、実施の形態3におけるフォーム供給動作を説明する図である。
次に、図8を参照して、実施の形態2について説明する。実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。本実施の形態に係る浴槽洗浄装置3および給湯装置1の構成は、実施の形態1と同様、図1および図2によって示される。図8は、実施の形態3におけるフォーム供給動作を説明する図である。
本実施の形態において、吐出部11は、フォーム14を遠くに飛ばすための機構を備えている。例えば、吐出部11は、送風機を備え、当該送風機が生成した気流によりフォーム14を吹き飛ばすことが可能であるように構成される。あるいは、吐出部11は、フォーム14を吐出しながら回転する回転ノズルを備え、当該回転ノズルから遠心力によりフォーム14を吹き飛ばすことが可能であるように構成されていてもよい。吐出部11が送風機および回転ノズルの両方を備えていてもよい。
また、吐出部11は、フォームの吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を変更可能となっている。吐出部11は、例えば、フォーム14を吐出する可動式のノズルを有する。このノズルの向きが変更されることで、吐出方向が変更されてもよい。また、フォーム14の吐出速度は、例えば、上記の送風機または回転ノズルの動作速度が変更されることで、変更されてもよい。
本実施の形態において制御部26aは、フォーム供給動作において吐出部11から吐出されるフォーム14の吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を水位センサ28の検出結果に応じて制御する。フォーム14の吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を制御することで、フォーム14の付着位置を調節することが可能となる。具体的には、図8に示されるように、入浴時における浴槽4内の喫水線Dの位置にフォーム14が付着するように、フォーム14の吐出方向および吐出速度の少なくとも一方が制御されるとよい。これにより、入浴時における浴槽4内の喫水線D付近に付着した汚れをフォーム14によってより確実に除去することが可能となる。
なお、本実施の形態において、フォーム供給動作は、浴槽4内に浴水16が無い状態でフォーム供給動作を実行されてもよい。この場合には、浴槽4の内壁の全周にフォーム14が付着させられるとよい。特に、浴槽4の内壁の全体をより確実に洗浄するためには、当該内壁の上部から底面に亘ってフォーム14が付着するとよい。
また、図9は、実施の形態3の変形例を説明する図である。本変形例において、吐出部11は、浴槽4の底面に設けられている。吐出部11が浴槽4の底面に設けられていることで、吐出部11が浴槽4の側面に設けられている場合に比べて、フォーム14を浴槽4の全体に均一に付着させることが容易になる。なお、この場合、吐出部11は、浴槽4の底面の中央付近に配置されていることが、より好ましい。
なお、上述した複数の実施の形態のうち、組み合わせることが可能な二つ以上を組み合わせて実施してもよい。
1 給湯装置、 2 給湯機、 3 浴槽洗浄装置、 4 浴槽、 5 浴室、 6 洗剤水タンク、 7 洗剤タンク、 8 気泡発生装置、 9 循環流路、 10 循環ポンプ、 11 吐出部、 12 洗剤供給弁、 13 洗剤水、 14 フォーム、 15 浴水循環回路、 16 浴水、 17 浴水ポンプ、 18 吸込口、 19 放出口、 20 開閉弁、 21 給湯管、 22 開閉弁、 23 接続部、 24 通路、 25 開閉弁、 26 制御装置、 26a 制御部、 26b 記憶部、 26c 計時部、 27 リモコン装置、 28 水位センサ、 29 自動排水栓、 30 すすぎ水
Claims (11)
- 浴室に設けられた浴槽を洗浄可能な浴槽洗浄装置であって、
洗剤が混合された水である洗剤水からフォームを生成するフォーム生成部および前記フォームを吐出可能な吐出部を有するフォーム供給手段と、
前記吐出部から吐出される前記フォームを前記浴槽内に供給するフォーム供給動作を入浴後に前記フォーム供給手段に実行させる制御手段と、
入浴時における前記浴槽内の水位を検出可能な水位検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記水位検出手段の検出結果に応じて前記フォーム供給手段を制御し、前記フォーム供給動作において前記吐出部から吐出される前記フォームの吐出量を入浴時における前記浴槽内の最大水位に応じて制御することを特徴とする浴槽洗浄装置。 - 前記制御手段は、前記フォーム供給動作において前記吐出部から吐出される前記フォームの吐出量を、入浴後で前記フォーム供給動作の実行前における前記浴槽内の水位と入浴時における前記浴槽内の最大水位との差に応じて制御することを特徴とする請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
- 前記制御手段は、入浴後で前記フォーム供給動作の実行前または実行時における前記浴槽内の水位が入浴時における前記浴槽内の最大水位に達するように、前記浴槽内に水を供給する水供給手段を前記水位検出手段の検出結果に応じて制御し、前記浴槽内に水が残っている状態で前記吐出部から前記フォームを吐出することにより前記浴槽内の水面が前記フォームで覆われるように前記フォーム供給動作を前記フォーム供給手段に実行させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浴槽洗浄装置。
- 前記フォーム供給手段は、前記吐出部から吐出される前記フォームの吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を変更可能に構成され、
前記制御手段は、前記フォーム供給動作において前記吐出部から吐出される前記フォームの吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を前記水位検出手段の検出結果に応じて制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の浴槽洗浄装置。 - 浴室に設けられた浴槽を洗浄可能な浴槽洗浄装置であって、
洗剤が混合された水である洗剤水からフォームを生成するフォーム生成部および前記フォームを吐出可能な吐出部を有するフォーム供給手段と、
前記吐出部から吐出される前記フォームを前記浴槽内に供給するフォーム供給動作を入浴後に前記フォーム供給手段に実行させる制御手段と、
入浴時における前記浴槽内の水位を検出可能な水位検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、入浴後で前記フォーム供給動作の実行前または実行時における前記浴槽内の水位が入浴時における前記浴槽内の最大水位に達するように、前記浴槽に水を供給する水供給手段を前記水位検出手段の検出結果に応じて制御し、前記浴槽内に水が残っている状態で前記吐出部から前記フォームを吐出することにより前記浴槽内の水面が前記フォームで覆われるように前記フォーム供給動作を前記フォーム供給手段に実行させることを特徴とする浴槽洗浄装置。 - 浴室に設けられた浴槽を洗浄可能な浴槽洗浄装置であって、
洗剤が混合された水である洗剤水からフォームを生成するフォーム生成部および前記フォームを吐出可能な吐出部を有するフォーム供給手段と、
前記吐出部から吐出される前記フォームを前記浴槽内に供給するフォーム供給動作を入浴後に前記フォーム供給手段に実行させる制御手段と、
入浴時における前記浴槽内の水位を検出可能な水位検出手段と、
を備え、
前記フォーム供給手段は、前記吐出部から吐出される前記フォームの吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を変更可能に構成され、
前記制御手段は、前記フォーム供給動作において前記吐出部から吐出される前記フォームの吐出方向および吐出速度の少なくとも一方を前記水位検出手段の検出結果に応じて制御することを特徴とする浴槽洗浄装置。 - 前記吐出部は、前記浴槽の底面に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の浴槽洗浄装置。
- 前記制御手段は、前記フォーム供給動作において前記吐出部から吐出される前記フォームの吐出量を、入浴時における前記浴槽内の水位変化の回数に応じて制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の浴槽洗浄装置。
- 前記制御手段は、前記フォーム供給動作において前記吐出部から吐出される前記フォームの吐出量を、入浴時における前記浴槽内の最後の水位変化からの経過時間に応じて制御することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の浴槽洗浄装置。
- 前記制御手段は、入浴時における前記浴槽内の最後の水位変化から一定時間経過後に、前記フォーム供給動作を自動的に開始させることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の浴槽洗浄装置。
- 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の浴槽洗浄装置を備える給湯装置。
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