JP7415618B2 - 便座装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、便座装置に関する。
使用者の便座への着座を検出する技術として、静電容量の変化を検出して着座の有無を判断する静電着座式の着座センサが知られている。静電着座式の着座センサは、機械式の着座センサと比べて小型化が容易である。
ところで、便座装置においては、たとえばサージ電流やノイズが漏洩した場合に周辺部品に異常をきたすおそれがある。このため、便座装置には、電気経路の異常を検出する機能が設けられる場合がある。たとえば、特許文献1には、局部洗浄用の熱交換器の漏電を検出するための専用回路が搭載された便座装置が開示されている。
特開2001-263813号公報
しかしながら、上述した従来技術には、専用回路を設けることで、装置が大型化するおそれがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、装置の大型化を抑制しつつ、電気経路の異常を検出することができる便座装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る便座装置は、検出電極が内蔵された便座と、電源回路と、前記電源回路によって生成された電力により駆動し、前記検出電極にパルス電圧を印加する静電容量型の着座センサと、前記着座センサから出力される検出値に基づいて前記便座への着座の有無を判定する判定部とを備え、前記判定部は、前記検出値に基づいて前記電源回路を含む電気経路の異常の有無をさらに判定する。
静電容量型の着座センサを利用して電気経路の異常の有無を判定するため、専用回路を設ける必要がない。したがって、実施形態の一態様に係る便座装置によれば、装置の大型化を抑制しつつ、電気経路の異常を検出することができる。
また、前記判定部は、非着座状態における前記検出値である基準値よりも高い第1閾値および前記基準値よりも低い第2閾値のうち一方と前記検出値との比較に基づき、前記着座の有無を判定し、前記第1閾値および前記第2閾値のうち他方と前記検出値との比較に基づき、前記電気経路の異常を判定する。
人体が便座に着座した場合と電気経路上の部品が故障した場合とでは、合成静電容量の変化の方向が異なる。このため、実施形態の一態様に係る便座装置によれば、人体の便座への着座の有無および電気経路の異常の両方を着座センサを利用して検出することができる。
また、前記判定部は、前記第1閾値および前記第2閾値のうち他方と前記検出値との比較に基づき、前記電源回路の一次側の異常を判定する。実施形態に係る便座装置によれば、着座検出用に設定された周波数のパルス電圧を用いて、人体の便座への着座の有無および電源回路の一次側の異常を検出することが可能である。
前記判定部は、第1周波数の前記パルス電圧が前記着座センサから前記検出電極に印加された場合に前記着座センサから出力される前記検出値に基づいて前記電源回路の一次側の異常を判定し、前記第1周波数と異なる第2周波数の前記パルス電圧が前記着座センサから前記検出電極に印加された場合に前記着座センサから出力される前記検出値に基づいて前記電源回路の二次側の異常を判定する。これにより、電源回路の一次側だけでなく、電源回路の二次側の異常も検出することが可能である。
また、実施形態の一態様に係る便座装置は、前記便座に内蔵されたヒータと、人体に向けて水を吐出する吐水部と、前記ヒータおよび吐水部を制御する機器制御部とを備え、前記機器制御部は、前記電気経路の異常が判定された場合に、前記ヒータおよび前記吐水部の少なくとも一方の駆動を禁止する。これにより、電気経路に異常が発生した場合であっても、使用者の安全をより確実に担保することができる。
また、実施形態の一態様に係る便座装置は、前記便座が設置されたトイレルームへの人体の入室を検知する入室検知部を備え、前記機器制御部は、前記入室検知部によって前記入室が検知された場合に、前記着座センサに対して前記検出電極への前記パルス電圧の印加を行わせる。これにより、無駄な電力消費を抑えることができる。
実施形態の一態様によれば、装置の大型化を抑制しつつ、電気経路の異常を検出することができる。
図1は、実施形態に係る便座装置の構成を示す図である。 図2は、電源回路および周辺部品の構成を示す図である。 図3は、電源回路および着座センサ等によって形成される電気経路の一例を模式的に表した図である。 図4は、制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図5は、便座装置が実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、便座装置が実行する処理の手順の他の一例を示すフローチャートである。
以下に、本開示による便座装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示による便座装置が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
また、以下に示す実施形態では、「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」といった表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密に「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」であることを要しない。すなわち、上記した各表現は、例えば製造精度、設置精度などのずれを許容するものとする。
まず、実施形態に係る便座装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る便座装置の構成を示す図である。
図1に示すように、便座装置1は、大便器2の上部に設けられる。大便器2は、洋式の水洗大便器であり、トイレルームに配置される。
便座装置1は、機能部10と、便座20とを備える。機能部10は、大便器2に固定され、便座20は、機能部10に対して開閉自在に軸支される。便座20は、樹脂で形成される。
機能部10には、各種の機能部品が内蔵される。たとえば、機能部10には、機能部品として吐水部(図示せず)が内蔵される。吐水部は、使用者の局部に水を吐出するノズル、ノズルを機能部10の内部から大便器2のボウル部へ向けて進出させるモータ、ノズルからの吐止水を切り替える電磁弁等を備える。
また、便座装置1は、検出電極30、ヒータ40、電源回路50、着座センサ60および制御部70を備える。検出電極30およびヒータ40は、便座20に内蔵され、電源回路50、着座センサ60および制御部70は、機能部10に内蔵される。なお、着座センサ60は、便座20に設けられてもよい。
検出電極30は、たとえばアルミ箔等の金属で形成され、着座センサ60に接続される。ヒータ40は、電源回路50に接続され、電源回路50から供給される電力によって発熱する。
電源回路50は、商用電源3に接続され、商用電源3から供給される交流電力を直流電力に変換したり、直流電力を降圧して駆動用の電力を生成したりする。
着座センサ60は、静電容量型の着座センサである。着座センサ60は、電源回路50に接続されており、電源回路50によって生成された直流電力により駆動する。
人体が便座20に着座すると、検出電極30と人体との間に容量成分が生じる。着座センサ60は、かかる容量成分の変化に基づいて人体の便座20への着座を検出することができる。具体的には、着座センサ60は、検出電極30に対してパルス電圧を印加する。そして、着座センサ60は、検出電極30と着座センサ60のグランド側との電位差を検出する。
着座センサ60から出力される検出値は、着座センサ60から検出電極30および電源回路50等を通って着座センサ60に至る電気経路の合成静電容量に応じて変化する。この合成静電容量の変化は、人体の便座20への着座だけでなく、たとえば電源回路50に設けられた部品(コンデンサ等)の故障やアース線の断線等によっても生じ得る。
実施形態に係る便座装置1は、この点に着目し、静電容量型の着座センサ60を用いて、人体の便座20への着座の有無だけでなく、電源回路50を含む電気経路の異常の有無も判定することとした。この点については、後述する。
制御部70は、電源回路50に接続され、電源回路50によって生成された直流電力により駆動する。制御部70は、便座装置1が備える各種機器の駆動を制御する。たとえば、制御部70は、着座センサ60の駆動を制御する。
また、制御部70は、ヒータ40の駆動を制御する。具体的には、ヒータ40と電源回路50との間にはヒータスイッチ45が設けられており、制御部70は、ヒータスイッチ45をオンまたはオフすることにより、ヒータ40の駆動を制御することができる。また、制御部70は、上述した吐水部の駆動も制御する。
図2は、電源回路50および周辺部品の構成を示す図である。図2に示すように、電源回路50は、AC/DC回路100を備える。AC/DC回路100は、たとえば、トランス101、ダイオードブリッジ回路102およびコンデンサ103等を含んで構成される。かかるAC/DC回路100は、商用電源3から供給される交流電力をトランス101を用いて降圧し、降圧された交流電力をダイオードブリッジ回路102およびコンデンサ103を用いて整流および平滑化することによって直流電力を生成する。
電源回路50の一次側には、たとえば、コンデンサ111,112が設けられる。コンデンサ111,112は、直列に接続されるとともに、商用電源3に対して並列に接続される。コンデンサ111およびコンデンサ112の中途部は、後述するヒートシンク83に接続されており、ヒートシンク83およびアース線85を介して接地される。
また、電源回路50の一次側には、バリスタ113が設けられる。バリスタ113もヒートシンク83に接続されており、ヒートシンク83およびアース線85を介して接地される。ヒータ40は、電源回路50の一次側に接続される。
なお、電源回路50の一次側とは、電源回路50のうちトランス101よりも手前側の部分、すなわち、商用電源3とトランス101との間の部分のことである。
電源回路50の二次側には、DC/DC回路121が設けられる。DC/DC回路121は、AC/DC回路100から供給される直流電力を降圧して所望の電圧に調整する。なお、電源回路50の二次側とは、電源回路50のうちトランス101よりも後ろ側の部分、すなわち、トランス101によって一次側と絶縁された部分のことである。
また、電源回路50の一次側と二次側との間には、コンデンサ131,132(結合コンデンサ)がトランス101を跨ぐように(電源回路50の一次側と二次側とを繋ぐように)設けられる。
便座装置1は、電解電極81、ヒートシンク83、アース線85,87をさらに備える。電解電極81は、水(水道水)に含まれる塩化物イオンを電気分解して次亜塩素酸を含む水(電解水)を生成するための電極である。電解電極81は、図示しない電解槽の内部に設けられる。電解槽によって生成された電解水は、上述した吐水部から大便器2のボウル面に吐出される。電解電極81は、アース線87に接続され、アース線87を介して接地される。また、電解電極81は、水を介してヒートシンク83とも電気的に接続され得る。
ヒートシンク83は、電源回路50が設けられる基板(制御基板)に取り付けられ、制御基板の放熱を行う。ヒートシンク83は、アース線85に接続されており、アース線85を介して接地される。
かかる便座装置1において、検出電極30とヒータ40とは、便座20の内部において互いに並走する形で配置されている。これら検出電極30およびヒータ40の間には、寄生容量200が存在する。
図3は、電源回路50および着座センサ60等によって形成される電気経路の一例を模式的に表した図である。
図3に示すように、着座センサ60には、複数の容量成分(たとえば、容量成分C1~C4)が並列に接続されているとみなすことができる。
容量成分C1は、人体と検出電極30との間の静電容量成分に相当する。一方、容量成分C2~C4は、電源回路50等の静電容量成分に相当する。便座装置1においては、電源回路50および着座センサ60を含む電気経路として複数の経路が存在しており、容量成分C2~C4は、各経路上に配置される部品(コンデンサ等)の静電容量や寄生容量等の合成容量を表している。一例として、便座装置1は、着座センサ60から、検出電極30、ヒータ40(寄生容量200)、コンデンサ131,132を通って着座センサ60に至る電気経路を有しており、この経路上に配置される寄生容量200、コンデンサ131,132等の合成容量がこの経路の容量成分となる。
非着座状態において、容量成分C1は存在せず、人体が便座20に着座することによって容量成分C1が追加されて、図3に示す回路全体の合成静電容量が変化する。具体的には、容量成分C1が追加されることで、合成静電容量は増加する。
一方、電気経路上の部品に異常が生じた場合、たとえばコンデンサ111,112,131,132が故障した場合やアース線85が断線した場合には、容量成分C2~C4のいずれかが変化することとなる。この場合も、合成静電容量に変化が生じるが、人体が便座20に着座した場合とは逆に、合成静電容量は減少する。
このように、人体が便座20に着座した場合と、電気経路上の部品に異常が生じた場合とでは、合成静電容量の変化の方向が異なる。なお、上述した合成静電容量の変化の方向は一例であり、たとえば便座装置1に反転回路が設けられている場合には、人体が便座20に着座した場合には減少し、電気経路上の部品が故障した場合には増加する。
次に、制御部70の構成例について図4を参照して説明する。図4は、制御部70の構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、制御部70には、ヒータスイッチ45、着座センサ60、吐水部90および入室検知部95等が接続される。このうち、入室検知部95は、たとえば赤外線信号を用いた焦電センサであり、便座装置1および大便器2が設置されたトイレルームへの人体の入室を検知する。
制御部70は、記憶部71と、着座判定部72と、異常判定部73と、機器制御部74とを備える。
記憶部71は、第1閾値71aと、第2閾値71bとを記憶する。第1閾値71aは、人体の便座20への着座の有無を判定する際に用いられる閾値であり、第2閾値71bは、電源回路50を含む電気経路の異常の有無を判定する際に用いられる閾値である。
上述したように、便座装置1では、人体が便座20に着座した場合には合成静電容量が増加し、電気経路上の部品に異常が生じた場合には合成静電容量が減少する。このため、着座判定用の第1閾値71aは、非着座状態における着座センサ60の検出値として予め設定された基準値よりも大きい値に設定される。また、異常判定用の第2閾値71bは、上記基準値よりも低い値に設定される。
着座判定部72は、着座センサ60から出力される検出値と第1閾値71aとを比較することによって人体の便座20への着座の有無を判定する。具体的には、着座判定部72は、着座センサ60から出力される検出値が第1閾値71aよりも高い場合に、人体の便座20への着座を判定する。
異常判定部73は、着座センサ60から出力される検出値と第2閾値とを比較することによって電源回路50を含む電気経路の異常の有無を判定する。具体的には、着座判定部72は、着座センサ60から出力される検出値が第2閾値よりも低い場合に、電気経路の異常を判定する。
機器制御部74は、制御部70に接続される機器、たとえば、図4に示すヒータスイッチ45、着座センサ60、吐水部90および入室検知部95等の駆動を制御する。たとえば、機器制御部74は、着座判定部72によって人体の便座20への着座が判定された場合に、ヒータスイッチ45をオンすることによってヒータ40の発熱を開始させる。
また、機器制御部74は、異常判定部73によって電気経路の異常が判定された場合に、ヒータスイッチ45および吐水部90の駆動を禁止する。すなわち、たとえば使用者が図示しない操作部を用いてヒータ40や吐水部90を駆動させる操作を行ったとしても、機器制御部74は、ヒータスイッチ45および吐水部90を駆動させない。これにより、電気経路に異常が発生した場合であっても、使用者の安全をより確実に担保することができる。
次に、便座装置1の具体的動作の一例について図5を参照して説明する。図5は、便座装置1が実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、便座装置1の制御部70は、入室検知部95によって人体のトイレルームへの入室が検知されたか否かを判定する(ステップS101)。この処理は、入室検知部95によって人体のトイレルームへの入室が検知されるまで繰り返される(ステップS101,No)。
ステップS101において、トイレルームへの入室が検知されたと判定した場合(ステップS101,Yes)、制御部70は、着座センサ60を制御して、検出電極30に対してパルス電圧を印加させる(ステップS102)。
つづいて、制御部70は、着座センサ60から出力される検出値が第1閾値71aを超えているか否かを判定する(ステップS103)。この判定において、検出値が第1閾値71aを超えている場合(ステップS103,Yes)、制御部70は、人体の便座20への着座を判定する(ステップS104)。そして、制御部70は、たとえば、ヒータスイッチ45をオンすることにより、ヒータ40を駆動させる(ステップS105)。
一方、ステップS103において、検出値が第1閾値71aを超えていない場合(ステップS103,No)、制御部70は、検出値が第2閾値71bよりも低いか否かを判定する(ステップS106)。この判定において、検出値が第2閾値71bよりも低い場合(ステップS106,Yes)、制御部70は、電流経路の異常を判定する(ステップS107)。この場合、制御部70は、ヒータ40および吐水部90の駆動を禁止する(ステップS108)。
ステップS105,S108の処理を終えた場合、または、ステップS106において、検出値が第2閾値よりも低くない場合(ステップS106,No)、制御部70は、処理を終える。
ところで、人体が便座20に着座することによって変化する合成静電容量の変化量は、おおよそ30~40pF程度であり、着座センサ60から出力されるパルス電圧は、通常、30~40pFの変化を検出可能な周波数(以下、「第1周波数」と記載する)に設定されている。
一方、電源回路50には、着座に伴う合成静電容量の変化量(30~40pF)と比較して非常に小さい静電容量を持つ部品が設けられているが、これらの部品の故障は、第1周波数のパルス電圧を用いて検出することは困難である。静電容量が小さいほど電気が通りにくく、電圧として検出することが困難となるためである。
ここで、電源回路50のうち一次側には、着座に伴う合成静電容量の変化量(30~40pF)と比較して非常に大きい静電容量を持つ部品が設けられており、これらの部品については、第1周波数のパルス電圧を用いて故障を検出することが可能である。一方、このように静電容量の大きい部品は、電源回路50の二次側には、設けられていない。
そこで、便座装置1の制御部70は、第1周波数のパルス電圧を用いて検出される検出値が第2閾値71bよりも小さいと判定した場合に、電流経路の異常として、具体的に電源回路50の一次側の異常であると判定してもよい。
また、便座装置1は、電源回路50の二次側の異常の有無を判定するために、着座センサ60から出力されるパルス電圧の周波数の切り替えを行ってもよい。この点について図6を参照して説明する。図6は、便座装置1が実行する処理の手順の他の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、制御部70は、着座センサ60を制御して、第2周波数のパルス電圧を検出電極30に印加させる(ステップS201)。第2周波数は、第1周波数よりも高い周波数である。たとえば、第1周波数は10kHzであり、第2周波数は1mHzである。
つづいて、制御部70は、着座センサ60から出力される検出値が第3閾値よりも低いか否かを判定する(ステップS202)。第3閾値は、非着座状態における着座センサ60の検出値として予め設定された基準値よりも低い値に設定される。
ステップS202において、検出値が第3閾値よりも低いと判定した場合(ステップS202,Yes)、制御部70は、電気経路の異常として、電源回路50の二次側の異常を判定する(ステップS203)。ステップS203の処理を終えた場合、または、ステップS202において、検出値が第3閾値よりも低くない場合(ステップS202,No)、制御部70は処理を終える。
電源回路50の二次側の異常を判定した場合、制御部70は、電源回路50の一次側の異常を判定した場合とは異なる異常対応処理を行ってもよい。たとえば、制御部70は、電源回路50の一次側の異常を判定した場合には、ヒータ40および吐水部90の駆動を禁止し、電源回路50の二次側の異常を判定した場合には、ヒータ40の駆動のみを禁止するようにしてもよい。
なお、パルス電圧の周波数を第2周波数に切り替えた場合、人体の便座20への着座の有無を正しく検出することが困難となる。このため、パルス電圧の周波数を第2周波数に切り替えた場合には、着座判定部72による判定処理は行わないようにすることが好ましい。
(変形例)
制御部70は、電気経路上の部品ごとに、その部品に異常が生じた場合に着座センサ60から出力される検出値(またはその変化量)を対応付けた部品情報を記憶部71に記憶していてもよい。この場合、制御部70は、着座センサ60から出力される検出値と部品情報とに基づいて、異常が生じた部品を特定することができる。
電源回路50が有する容量成分のうち、商用電源3(商用電源3のアース)に並列に接続された容量成分については、故障した場合の合成静電容量の変化が見えづらいため、異常を判定することが困難なおそれがある。そこで、便座装置1は、商用電源3に並列に接続された容量成分を着座センサ60と直接接続する経路を有していてもよい。たとえば、便座装置1は、コンデンサ111,112の中途部と着座センサ60とを接続する経路を有していてもよい。この場合、制御部70は、着座センサ60によって検出される第2検出値(上記経路の電位差)に基づいてコンデンサ111の異常(故障)を判定することができる。
上述してきたように、実施形態に係る便座装置(一例として、便座装置1)は、検出電極(一例として、検出電極30)が内蔵された便座(一例として、便座20)と、電源回路(一例として、電源回路50)と、電源回路によって生成された電力により駆動し、検出電極にパルス電圧を印加する静電容量型の着座センサ(一例として、着座センサ60)と、着座センサから出力される検出値に基づいて便座への着座の有無を判定する判定部(一例として、着座判定部72)とを備える。また、判定部(一例として、異常判定部73)は、検出値に基づいて電源回路を含む電気経路の異常の有無をさらに判定する。
静電容量型の着座センサを利用して電気経路の異常の有無を判定するため、専用回路を設ける必要がない。したがって、実施形態の一態様に係る便座装置によれば、装置の大型化を抑制しつつ、電気経路の異常を検出することができる。
また、判定部(一例として、着座判定部72および異常判定部73)は、非着座状態における検出値である基準値よりも高い第1閾値(一例として、第1閾値71a)および基準値よりも低い第2閾値(一例として、第2閾値71b)のうち一方と検出値との比較に基づき、着座の有無を判定し、第1閾値および第2閾値のうち他方と検出値との比較に基づき、電気経路の異常を判定する。
人体が便座に着座した場合と電気経路上の部品に異常が生じた場合とでは、合成静電容量の変化の方向が異なる。このため、人体の便座への着座の有無および電気経路の異常の両方を着座センサを利用して検出することができる。
また、判定部は、第1閾値および第2閾値のうち他方と検出値との比較に基づき、電源回路の一次側の異常を判定する。
電源回路の一次側には、着座に伴う合成静電容量の変化量と大きく異なる静電容量を持つ部品が設けられている。したがって、着座検出用に設定された周波数のパルス電圧を用いて、人体の便座への着座の有無および電源回路の一次側の異常を検出することが可能である。
判定部は、第1周波数のパルス電圧が着座センサから検出電極に印加された場合に着座センサから出力される検出値に基づいて電源回路の一次側の異常を判定し、第1周波数と異なる第2周波数のパルス電圧が着座センサから検出電極に印加された場合に着座センサから出力される検出値に基づいて電源回路の二次側の異常を判定する。これにより、電源回路の一次側だけでなく、電源回路の二次側の異常も検出することが可能である。
また、実施形態の一態様に係る便座装置は、便座に内蔵されたヒータ(一例として、ヒータ40)と、人体に向けて水を吐出する吐水部(一例として、吐水部90)と、ヒータおよび吐水部を制御する機器制御部(一例として、機器制御部74)とを備える。また、機器制御部は、電気経路の異常が判定された場合に、ヒータおよび吐水部の少なくとも一方の駆動を禁止する。これにより、電気経路に異常が発生した場合であっても、使用者の安全をより確実に担保することができる。
また、実施形態の一態様に係る便座装置は、便座が設置されたトイレルームへの人体の入室を検知する入室検知部(一例として、入室検知部95)を備える。機器制御部は、入室検知部によって入室が検知された場合に、着座センサに対して検出電極へのパルス電圧の印加を行わせる。これにより、無駄な電力消費を抑えることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 :便座装置
2 :大便器
3 :商用電源
10 :機能部
20 :便座
30 :検出電極
40 :ヒータ
45 :ヒータスイッチ
50 :電源回路
60 :着座センサ
70 :制御部
81 :電解電極
83 :ヒートシンク
85 :アース線
100 :AC/DC回路
101 :トランス
102 :ダイオードブリッジ回路
103 :コンデンサ
111,112,131,132 :コンデンサ

Claims (5)

  1. 検出電極が内蔵された便座と、
    電源回路と、
    前記電源回路によって生成された電力により駆動し、前記検出電極にパルス電圧を印加する静電容量型の着座センサと、
    前記着座センサから出力される検出値に基づいて前記便座への着座の有無を判定する判定部と
    を備え、
    前記判定部は、
    非着座状態における前記検出値である基準値よりも高い第1閾値および前記基準値よりも低い第2閾値のうち一方と前記検出値との比較に基づき、前記着座の有無を判定し、
    前記第1閾値および前記第2閾値のうち他方と前記検出値との比較に基づき、前記電源回路を含む電気経路の異常を判定する、便座装置。
  2. 前記判定部は、
    前記第1閾値および前記第2閾値のうち他方と前記検出値との比較に基づき、前記電源回路の一次側の異常を判定する、請求項に記載の便座装置。
  3. 前記判定部は、
    第1周波数の前記パルス電圧が前記着座センサから前記検出電極に印加された場合に前記着座センサから出力される前記検出値に基づいて前記電源回路の一次側の異常を判定し、
    前記第1周波数と異なる第2周波数の前記パルス電圧が前記着座センサから前記検出電極に印加された場合に前記着座センサから出力される前記検出値に基づいて前記電源回路の二次側の異常を判定する、請求項に記載の便座装置。
  4. 前記便座に内蔵されたヒータと、
    人体に向けて水を吐出する吐水部と、
    前記ヒータおよび前記吐水部を制御する機器制御部と
    を備え、
    前記機器制御部は、
    前記電気経路の異常が判定された場合に、前記ヒータおよび前記吐水部の少なくとも一方の駆動を禁止する、請求項1~のいずれか一つに記載の便座装置。
  5. 前記便座が設置されたトイレルームへの人体の入室を検知する入室検知部
    を備え、
    前記機器制御部は、
    前記入室検知部によって前記入室が検知された場合に、前記着座センサに対して前記検出電極への前記パルス電圧の印加を行わせる、請求項に記載の便座装置。
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