JP6021536B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置に関し、特に記録材上に形成された画像を記録材に加熱定着する定着部を有する画像形成装置に関するものである。
商用電源の電圧が100V系(例えば、100V〜127V)の地域用の画像形成装置を、200V系(例えば、200V〜240V)の地域で使用する場合、定着部のヒータに供給可能な最大電力は4倍になる。ヒータに供給可能な最大電力が大きくなると、位相制御や波数制御などのヒータの電力制御で生じる高調波電流やフリッカ等が顕著となる。また、装置が正常に動作せずに熱暴走した際に生じる電力が、200Vの地域で使用する場合は100Vの地域で使用する場合に比べて4倍に増加するため、より応答性の早い安全回路が必要になる。そのため、一つの画像形成装置を商用電源電圧が100Vの地域と200V地域どちらでも使用できるようにする場合、地域毎に別々の抵抗値のヒータに取り換える場合が多い。
一方、100Vの商用電源電圧が供給されている地域と、200Vの商用電源電圧が供給されている地域で共用できるユニバーサル画像形成装置を実現する手段として、リレーなどスイッチ手段を用いて、ヒータの抵抗値を切り替える方法が提案されている。特許文献1及び特許文献2には、第一及び第二の発熱体を有し、第一及び第二の発熱体を直列に接続する第一の動作状態と並列に接続する第二の動作状態に切り替え可能とすることで商用電源電圧に応じて発熱体の抵抗値を切り替え、商用電源電圧が100Vの地域と200Vの地域どちらでも使用できる装置とすることが提案されている。
特開平07−199702号 米国特許第5229577号
商用電源電圧に応じて第一及び第二の発熱体を直列接続状態と並列接続状態に切り替える方法では、ヒータの発熱領域を変えずに、ヒータの抵抗値を切り替えることができる。換言すると、100Vの地域と200Vの地域どちらで使っても二本の発熱体が発熱する。エンドレスベルトと、エンドレスベルトの内面に接触するヒータと、エンドレスベルトを介してヒータと共に定着ニップ部を形成する加圧ローラと、を有する定着装置では、上述した直並列切り替え方式が特に有効である。なぜなら、100Vの地域と200Vの地域どちらで使っても二本の発熱体が発熱するので、定着ニップ部の記録材搬送方向の温度分布が装置の使用地域に拘らず同じになるからである。このため、トナー画像の定着性が装置を使用する地域に左右されないというメリットがある。
しかしながら、上記の方法では、電源電圧の検知部や、抵抗値切り替えリレーが故障した場合に、ヒータに過大な電力が供給できてしまうケースがある。例えば、画像形成装置が200Vの商用電源に接続されている状態で、ヒータ抵抗値が低くなる並列接続状態になると、正常時に比べて4倍の電力がヒータに供給可能になる。ヒータに供給される電力が大きくなり過ぎるため、サーミスタ、温度ヒューズ、サーモSWなどの温度検知素子を用いた安全回路では、ヒータへの供給電力を遮断するための応答速度が十分でなくなる場合がある。そのため、抵抗値を切り替え可能な像加熱装置において、ヒータに大電力が供給されてしまう故障状態を温度を検知する方法以外の方法で検知する必要がある。
本発明の目的は、第一の発熱体と第二の発熱体を直列接続状態と並列接続状態に切り替えられる装置において、装置の様々な故障状態に対応できるようにすることである。
上述の課題を解決するための本発明は、電源から電力供給路を通って供給される電力により発熱する第一の発熱体と第二の発熱体を有し、記録材上に形成された画像を記録材に加熱定着する定着部と、前記第一の発熱体と前記第二の発熱体を直列接続状態と並列接続状態に切り替える接続状態切替部と、を有する画像形成装置において、前記第一の発熱体の両端に掛る電圧と前記第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知可能に設けられており、交流波形の正位相及び負位相の電圧を検知する第一回路と、前記並列接続状態における前記第一の発熱体と前記第二の発熱体に向かって分岐した後の前記第二の発熱体側の前記電力供給路に設けられており、交流波形の正位相の電流を検知する、または前記第一の発熱体の両端に掛る電圧と前記第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知可能に設けられており、交流波形の正位相の電圧を検知する第二回路と、前記並列接続状態における前記第一の発熱体と前記第二の発熱体に向かって分岐した後の前記第二の発熱体側の前記電力供給路に設けられており、交流波形の負位相の電流を検知する、または前記第一の発熱体の両端に掛る電圧と前記第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知可能に設けられており、交流波形の負位相の電圧を検知する第三回路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、第一の発熱体と第二の発熱体を直列接続状態と並列接続状態に切り替えられる装置において、装置の様々な故障状態に対応できる。
定着部の断面図 定着部を接続した状態の電源回路図 電源電圧検知部202、印加電圧検知部400、及び電流検知部502の回路構成図 ヒータ構成、及び直列接続状態と並列接続状態を説明する図 故障状態の説明図 故障状態においてヒータに流れる電流波形と電力の関係、及び電流検知部によって異常検知できるケースと電圧検知部によって異常検知できるケースを説明する図 故障検知シーケンスを含む装置の動作シーケンスを説明するためのフローチャート 画像形成装置の概略図 電源回路200の状態遷移図 図2の電源回路の変形例を示す図
以下、添付図面に基づき、本発明を実施する為の最良の形態を詳しく説明する。
(実施例1)
図8は電子写真記録技術を用いた画像形成装置(本例ではフルカラープリンタ)の断面図である。記録材Pにトナー画像を形成する画像形成部は4つの画像形成ステーション(1Y、1M、1C、1Bk)を有する。各画像形成ステーションは、感光体2(2a、2b、2c、2d)、帯電部材3(3a、3b、3c、3d)、レーザスキャナ7(7a、7b、7c、7d)、現像器4(4a、4b、4c、4d)、転写部材5(5a、5b、5c、5d)、感光体をクリーニングするクリーナ6(6a、6b、6c、6d)を有する。更に画像形成部は、トナー画像を担持しつつ搬送するベルト7、ベルト7から記録材Pへトナー画像を転写する二次転写ローラ8を有する。以上の画像形成部の動作は周知であるので説明は割愛する。画像形成部で未定着トナー画像が転写された記録材Pは定着部100に送られ、トナー画像が記録材Pに加熱定着される。
図1は記録材上の画像を記録材に加熱定着する定着部100の断面図である。定着部100は、筒状のフィルム(エンドレスベルト)102と、フィルム102の内面に接触するヒータ300と、フィルム102を介してヒータ300と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ(ニップ部形成部材)108とを有する。フィルムのベース層の材質は、ポリイミド等の耐熱樹脂、またはステンレス等の金属である。加圧ローラ108は、鉄やアルミニウム等の材質の芯金109と、シリコーンゴム等の材質の弾性層110を有する。ヒータ300は耐熱樹脂製の保持部材101に保持されている。保持部材101はフィルム102の回転を案内するガイド機能も有している。加圧ローラ108は不図示のモータから動力を受けて矢印方向に回転する。加圧ローラ108が回転することによってフィルム102が従動して回転する。
ヒータ300は、セラミック製のヒータ基板105と、ヒータ基板上に発熱抵抗体を用いて形成された第一の発熱体H1及び第二の発熱体H2と、発熱体H1及びH2を覆う絶縁性(本実施例ではガラス)の表面保護層107を有する。ヒータ基板105の裏面側であって、プリンタで設定されている利用可能な最小サイズ紙(本例では封筒DL:110mm幅)の通紙領域にはサーミスタ等の温度検知素子111が当接している。温度検知素子111の検知温度に応じて商用交流電源からヒータへ供給する電力が制御される。未定着トナー画像を担持する記録材(用紙)Pは、定着ニップ部Nで挟持搬送されつつ加熱されて定着処理される。ヒータ基板105の裏面側には、ヒータが異常昇温した時に作動してヒータへの給電ライン(電力供給路)を遮断するサーモスイッチ等の安全素子112も当接している。安全素子112も温度検知素子111と同様に最小サイズ紙の通紙領域に当接している。104は保持部材101に不図示のバネの圧力を加えるための金属製のステーである。
図2は定着部100を接続した状態の電源回路200、CPU203、ラッチ制御部(第二安全回路)204、第一安全回路207を示している。C1、C2、C3、C4、C5は電源回路200とヒータ300を接続するためのコネクタである。201は商用の交流電源で、ヒータ300への電力制御はトライアックTR1(半導体駆動素子)の通電/遮断により行われる。トライアックTR1はCPU203からのヒータ駆動信号TR1onに従って動作する。温度検知素子111によって検知される温度は、プルアップ抵抗の分圧として検知され、CPU203にTH信号として入力される。CPU203の内部処理では、温度検知素子111の検知温度とヒータ300の設定温度に基づき、例えばPI制御により、供給するべき電力を算出し、位相角(位相制御)、波数(波数制御)の制御レベルに換算して、トライアックTR1の制御を行っている。
後述するが、ヒータ300は第一の発熱体H1と第二の発熱体H2を有しており、電源電圧を検知する電圧検知部(電源電圧検知部)202の出力に応じて第一の発熱体H1と第二の発熱体H2が直列接続状態と並列接続状態に切り替えられる構成となっている。
電源回路200は、ヒータ300への電力供給回路とは別に、交流電源201からモータやCPU等に供給する電力を生成するAC/DCコンバータを有している。
次に、電源回路200のAC/DCコンバータの概略を説明する。本実施例のAC/DCコンバータは、コンバータ211と、コンバータ212から構成されている。コンバータ211は画像形成装置の不図示のモータ等を駆動する電力を供給しており、コンバータ212はCPU203、ラッチ制御部204、電圧検知部202等、制御を司る部分に電力を供給している。
まず、コンバータ211の説明を行う。ブリッジダイオードBD1は、交流電源201を全波整流及び倍電圧整流するための回路である。EC1及びEC2は平滑用の電解コンデンサである。コンデンサEC1とEC2の中点にトライアックTR2の一端が接続されており、トライアックTR2の他端は交流電源201に接続されている。全波整流状態ではトライアックTR2はオフ状態であり、コンデンサEC1とEC2を直列接続した合成容量に対して、ブリッジダイオードBD1で整流された電圧が印加されている。倍電圧整流状態ではトライアックTR2はオン状態であり、正の位相の半波はコンデンサEC1に充電され、負の位相の半波はコンデンサEC2に充電されそれぞれピークホールドされる。そのため、全波整流状態に比べて実質2倍の電圧がコンバータ211に印加される。
次に、コンバータ212の説明を行う。コンバータ212は、電源電圧の範囲が100V系、200V系のどちらであってもフルレンジで動作可能なコンバータである。ブリッジダイオードBD2は交流電源201を整流するために用いられる。EC3は平滑用の電解コンデンサである。コンバータ212はCPUやセンサなどの負荷の小さい電源に用いられるため、倍電圧整流と全波整流の切り替えを行わない場合にも、比較的簡単にフルレンジで動作可能なコンバータを設計できる。これに対して、上述のコンバータ211は、モータなどの負荷の大きい素子を駆動するため、大電力を出力する必要がある。大電力出力可能で、特にPFC(Power Factor Correction)回路を持たないコンバータでは、倍電圧整流と全波整流の切り替えを行わずにフルレンジで動作可能にすることが難しい場合がある。そのため、本実施例のコンバータ211では、交流電源201の電圧に応じて倍電圧整流と全波整流の切り替えを行っている。具体的には、交流電源201の電圧が100Vの場合、倍電圧整流し、交流電源201の電圧が200Vの場合、全波整流する。
電源回路200では、画像形成装置を電源OFF状態からスタンバイ状態に移行する際に、Stanby信号がHigh状態となり、スイッチ213、リレーRL4、トライアックTR3に電力が供給されON状態になる。
スイッチ213はゼロクロス検知部214及び電源電圧検知部202において消費される電力を低減するための高耐圧スイッチである。スイッチ213がON状態になると、電源電圧検知部202及び、ゼロクロス検知部214が検知可能な状態となる。ゼロクロス検知部214は、トライアックTR1を位相制御する際に必要な、交流電源201のゼロクロスを検知している。
スタンバイ状態に移行するまで(Stanby信号がLow状態)は、電源電圧検知部202における電圧検知を行うことはできないが、リレーRL4及びトライアックTR3への電力供給も遮断されているため、装置を安全な状態で保持することができる。
次に交流電源201の電圧を検知する電源電圧検知部202と、電源電圧検知部202の検知電圧に応じて動作する接続状態切替部(リレーRL1とRL2)について説明を行う。
図2に示すRL1、RL2、RL3、RL4はリレーである。図2は、画像形成装置の電源OFF状態におけるリレーの接続状態を示している。リレーRL1及びRL2は第一の発熱体H1と第二の発熱体H2を直列接続状態と並列接続状態に切り替える接続状態切替部として機能する。なお、RL1はメーク接点またはブレーク接点を有するものとする。また、RL2はトランスファ接点を有するものとする。リレーRL3及びRL4は交流電源201からヒータ300への電力供給を遮断する機能を有する(発熱体への電力供給を遮断するスイッチ部)。
電源電圧検知部202は交流電源201の電圧を検知するための回路である。電源電圧検知部202は電圧検知部221及び電圧検知部222から構成されている。次に、電圧検知部221のVOLT1信号と電圧検知部222のVOLT2信号を用いた電圧検知方法について説明する。
電源電圧検知部202は、交流電源201の交流電圧が正弦波以外の波形である場合にも対応できるようになっている。このため、電源電圧検知部202には、波高率(交流波の最大値と実効値の比)が高い交流電圧波形の検知用に電圧検知部221を、波高率が低い交流電圧波形の検知用に電圧検知部222を設けている。
コンバータ211のコンデンサEC1及びEC2に印加される電圧は、AC電源電圧を整流したピークホールド波形になる。そのため、波高率が高い交流電圧波形の検知用に用いる電圧検知部221の出力信号VOLT1に従って、コンデンサEC1及びEC2の全波整流状態と倍電圧整流状態を切り替えている。
抵抗負荷であるヒータ300に供給される電力は入力電圧の実効値に比例する。そのため、波高率が高い波形(例えば、ピーク電圧が高い三角波等)や波高率が低い波形(例えば、ピーク電圧が低い方形波等)の両方に対応するために、電圧検知部221の出力信号VOLT1と電圧検知部222の出力信号VOLT2の両方に従って、接続状態切替部(リレーRL1とRL2)を制御している。
図3(a)は電源電圧検知部202を構成する電圧検知部221及び222の回路図である。本実施例では、電圧検知部221と電圧検知部222は、後述する閾電圧値と閾比率のみが異なっている。
AC6とAC5間に掛る電圧が100V系か、200V系のどちらなのかを判別するための回路動作を説明する。図2に示すように、AC5はブリッジダイオードBD2(図2)を介してAC1と接続されている。このため、AC6の電圧がAC5の電圧よりも大きい場合、AC5の電圧は、スイッチ213がON状態では、実質AC2〜AC1間の電圧を検知する場合と同様の結果を得ることができる。なお、BD2は電流の逆流防止用ダイオードとしても機能している。AC6〜AC5に印加される電圧が閾電圧値以上になると、抵抗311と抵抗312で分圧された電圧がツェナーダイオード313のツェナー電圧より高い値になる。そして、抵抗314に電圧が印加されると、トランジスタ316がオン状態となり、フォトカプラ318の一次側発光ダイオードはショート状態になる。コンデンサ315はノイズ対策用である。電源VPCはコンバータ212の不図示のトランス補助巻き線電圧によって供給されるDC電源である。電源VPCから抵抗317を介して、フォトカプラ318の一次側発光ダイオードに電流を流しており、トランジスタ316がオフ状態では、フォトカプラ318の一次側発光ダイオードが発光状態になっている。
AC6〜AC5に印加される電圧が高くなると、前述したように、トランジスタ316がオン状態になり、フォトカプラ318の発光ダイオードは非発光状態となる。フォトカプラ318の発光ダイオードが非発光状態になると、2次側のトランジスタがオフ状態になり、抵抗319を介してVccからコンデンサ321に充電電流が流れる。320は電流の逆流防止用ダイオード、322は放電用抵抗である。AC6〜AC5に印加される電圧が高くなり、フォトカプラ318の一次側発光ダイオードがオフする時間の比率が大きくなると、コンデンサ321に充電電流が流れる時間が増えるため、コンデンサ321の電圧は高い値となる。コンデンサ321の電圧が、抵抗325と抵抗324で分圧されたコンパレータ323の比較電圧よりも大きくなると、コンパレータ323の出力部には抵抗325を介してVccから電流が流れ、出力VOLT1(VOLT2)の電圧がLow状態となる。すなわち、電源電圧が200V系である場合、VOLT1(VOLT2)の電圧はLow状態となる。
次に電圧検知部221と電圧検知部222の比較を行う。前述したように、AC6〜AC5に印加される電圧が、抵抗311、抵抗312、ツェナーダイオード313で決まる閾電圧値以上になる時間が長くなると、トランジスタ316がONする時間の比率(オンデューティ)が大きくなる。AC6〜AC5に印加される電圧が閾電圧値を超える時間の比率が、所定の閾比率以上になると、出力VOLT1(VOLT2)の電圧がLow状態になる。電圧検知部221は波高率が高い交流電圧波形の検知するために、前述した閾電圧値が高く、閾比率が低く設定されている。電圧検知部222は波高率の低い交流電圧波形の検知するために、電圧検知部221よりも閾電圧値が低く閾比率が高く設定されている。
次に接続状態切替部(リレーRL1とRL2)の制御方法について説明する。電圧検知部221及び電圧検知部222の両方が100Vを検知した場合、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2を並列接続状態にする。CPU203は電源電圧検知部202の電圧検知結果(100Vを検知)に従い、RL12on信号をHigh状態にし、RL1及びRL2をON状態とする(RL2のON状態は、図2の上側の接点を共通接点とし右側の接点と接続された状態となる)。更にCPU203はRL3on信号をHigh状態にし、RL3をON状態にする。これによりヒータ300に給電可能な状態となり、この状態では、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2が並列接続されるため、ヒータ300は抵抗値の低い状態になる。
電圧検知部221及び電圧検知部222の少なくとも一方が200Vを検知した場合、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2を直列接続状態にする。CPU203は電圧検知部202の電圧検知結果(200Vを検知)に従い、信号RL12onをLow状態とし、RL1及びRL2をOFF状態(図2の状態)のまま保持する。更にCPU203はRL3on信号をHigh状態にし、RL3をON状態にすると、ヒータ300に給電可能な状態となり、この状態では、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2が直列接続されるため、ヒータ300は抵抗値の高い状態になる。
次にコンバータ211の制御方法について説明する。電圧検知部221が100Vを検知した場合、コンバータ211を倍電圧整流状態にする。CPU203は電圧検知部221の電圧検知結果(100Vを検知)に従い、TR2on信号をHigh状態にし、トライアックTR2をON状態にする。電圧検知部221が200Vを検知した場合、コンバータ211を全波整流状態にする。CPU203は電圧検知部221の電圧検知結果(200Vを検知)に従い、TR2on信号をOFF状態にし、トライアックTR2を非導通状態にする。
次に、第一安全回路207について説明する。第一安全回路207はCPU203とは独立した安全回路(ハード回路)である。第一安全回路207の動作は、VOLT1信号とVOLT2信号の少なくとも一方がLow状態を検出している間(即ち200V系の電圧を検出している期間)、リレーRL1をOFF状態で保持する。例えば、CPU203から出力される信号RL12onがHigh状態になった場合にも、RL1をOFF状態で保持することができる。
電圧検知部221及び222の少なくとも一方が200V状態を検知している期間で、リレーRL1のみをOFF状態にする理由は、リレーRL1のみをOFF状態にすれば、リレーRL2の状態に拘らず、ヒータ300に大電力が供給される状態(図5)を防止できるからである。
例えば、電圧検知部221及び電圧検知部222の両方が100Vを検知し、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2が並列接続状態となっている状態でプリント処理(定着処理)している際に、商用電源の異常等によって交流電源201の電圧が200Vに上昇した場合について説明する。この状態で、リレーRL1のみをOFF状態にすると、ヒータ300に電流が流れる経路を全て遮断することができる。一方、リレーRL1、リレーRL2の両方をOFFした場合、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2が直列接続状態となるため、ヒータ300に電力供給が可能な状態となってしまう。
このように、交流電源201が100Vから200Vに上昇するような異常状態では、リレーRL1のみをOFFする方が、装置の安全性をより高めることができるのである。また、プリント処理中に、交流電源201が100Vから200Vに上昇した場合、リレーRL1をOFFするとヒータ300には電力供給できない状態となり、TH信号に基づきヒータ300の温度が異常に低下した状態を検出できる。このようにサーミスタ111で異常状態を検出し、安全に装置を停止することもできる。
また、第一安全回路207は、VOLT1信号がLow状態である間、コンバータ211を全波整流状態で保持している。例えば、CPU203から出力される信号TR2on信号がHigh状態になった場合にも、トライアックTR2をOFF状態のまま保持することができる。
次にラッチ制御部(第二安全回路)204について説明する。ラッチ制御部204はCPU203とは独立した安全回路(ハード回路)である。サーミスタ検知温度THが閾温度以上になった場合、後述する電圧検知部400(印加電圧検知部。第一回路とも称する)のRLoff信号がLow状態になった場合、後述する電流検知部(第二回路とも称する)501のIrms2の検知電流が所定の閾値を超えた場合、後述する電流検知部(第三回路とも称する)502のIrms3信号がLow状態になった場合、いずれか一つの場合に、TR1ラッチ部、RL3ラッチ部、RL4ラッチ部を動作させ、ヒータ300に供給される電力を遮断する。
TR1ラッチ部、RL3ラッチ部、RL4ラッチ部が動作すると、TR1off信号、RL3off信号、RL4off信号がHigh状態で保持される(ラッチされる)。このラッチ状態では、CPU203の出力の影響を受けずに、トライアックTR1、リレーRL3、RL4をOFF状態で保持することができる。
次に、電流検知部205の説明を行う。電流検知部205は、カレントトランス206を介して一次側に流れる電流を検知している。電流検知部205は、図2に示すように、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2が並列接続状態(電源電圧が100Vの時の接続状態)における第一の発熱体H1と第二の発熱体H2に向かって分岐した後の電力供給路に設けられている。電流検知部205は、交流電流I2の正位相の半波整流した電流(I2+)を検知する電流検知回路(第二回路)501と、負位相の半波整流した電流(I2−)を検知する電流検知回路(第三回路)502で構成されている。
まず、電流検知回路(第二回路)501の説明を行う。電流検知回路501は、商用電源周波数の一周期ごとに電流実効値の二乗値Irms1と、Irms1の移動平均値Irms2を出力している。CPU203はIrms1により、商用電源周波数の一周期ごとに電流実効値を検知している。電流検知部501の一例として、特開2007−212503号公報で提案されている回路を用いることができる。一方、移動平均値Irms2はラッチ制御部204に出力されている。カレントトランス206に過電流が流れ、Irms2が所定の閾電流値(所定電流)を超えると、ラッチ制御部204はTR1、RL3、RL4のラッチ部を動作させ、TR1、RL3、RL4をOFF状態に保持し、定着部100(正確にはヒータ300)への給電を遮断する。本実施例の場合、トライアックTR1、リレーRL3、RL4が発熱体H1、H2への電力供給を遮断するスイッチ部の役割を有する。
このように、電流検知回路501は、過剰な電流がヒータ300への電力供給路に流れている状態を検知するために設けられている。このような過剰な電流が流れる場合として、電源電圧検知部202や、接続状態切替部であるリレーRL1、RL2が故障し、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2の接続状態が電源電圧と合っていない場合がある。このことは後で詳述する。
電流検知回路(第三回路)502も、過剰な電流がヒータ300への電力供給路に流れている状態を検知するために設けられている。電流検知回路502は負位相の半波(I2−)を検知しており、カレントトランス206に所定の閾電流を超える負位相の電流が流れると、電流検知回路502のIrms3信号がLow状態となる。Irms3がLow状態になると、ラッチ制御部204はTR1、RL3、RL4のラッチ部を動作させ、TR1、RL3、RL4をOFF状態に保持し、定着部100(正確にはヒータ300)への給電を遮断する。
図3(c)は負位相の半波(I2−)を検知する電流検知回路502の回路図である。発熱体H2に流れる負の半波の電流値が大きくなると、カレントトランス206の出力Iinの電圧(出力電圧)は基準電圧である出力Irefに対して低い電圧値となる。この電流検知回路では、差動増幅回路としてオペアンプ514を用いており、抵抗511/抵抗513及び抵抗510/512の比率で差動増幅回路の増幅率を定めることができる。抵抗515はオペアンプ514の保護抵抗である。オペアンプ514で反転増幅された波形を後段のフィルタ回路によって平滑化している。反転増幅された波形は抵抗516を介してコンデンサ518に充電される。抵抗517は放電抵抗である。コンデンサ518の電圧波形は、抵抗519及びコンデンサ520で平滑化され、オペアンプ523に入力される。カレントトランス206の出力Iinの電圧が出力Irefに対して小さくなると、コンデンサ520にチャージされる電流が大きくなる。コンデンサ520の電圧が、抵抗521と抵抗522の分圧抵抗により決まるオペアンプ523の比較電圧よりも大きくなると、オペアンプ523の出力はVccを出力する。抵抗526及び抵抗527を介してトランジスタ529はオン状態となり、Vccから抵抗528を介して電流が流れ、出力Irms3信号はLow状態になる。すなわち、発熱体H2に流れる負の半波の電流値が大きくなると、出力Irms3信号はLow状態になる。抵抗524及びダイオード525は、電流検知部502にヒステリシス特性を持たせるために用いている。電流検知部502は、Irms3信号をラッチ制御部204に出力する。
次に電圧検知部(印加電圧検知部。第一回路とも称する)400の説明を行う。電圧検知部400も電流検知部205と同様、装置の故障検知に利用できる。電圧検知部400は、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2が直列接続状態における、第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知するように設けられている。電圧検知部400は、発熱体H2に印加される電圧が100V系か、200V系のどちらかを判別する。そして、200V系である場合に、ラッチ制御部204に出力するRLoff信号をLow状態とし、TR1、RL3、RL4のラッチ部を動作させ、TR1、RL3、RL4をOFF状態に保持し、ヒータ300への電力供給を遮断する。
また、電圧検知部400は、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2が並列接続状態における、第一の発熱体の両端に掛る電圧と、第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知できる。このため、例えば、コネクタC3が抜けて第一の発熱体H1のみに電力が供給される状態においても、発熱体H1の電圧を検知できる。また、カレントトランス206が断線故障する場合を考慮して、RL2の端子と直結する位置に接点AC3を有している。例えば、カレントトランス206とコネクタC3の間に電圧検知部の接点AC3を有している場合、カレントトランス206が断線故障してしまった場合に、電流検知部205と電圧検知部400が同時に動作しなくなってしまう。このような事態を回避するため、RL2の端子と直結する位置に接点AC3を設けている。
図3(b)は電圧検知部400の回路図である。AC3〜AC4間の交流電圧は、ダイオードブリッジ410により全波整流されている。AC3〜AC4に印加される電圧が閾電圧値以上になると、抵抗411と抵抗412で分圧された電圧がツェナーダイオード413のツェナー電圧より高い値になる。そして抵抗414に電圧が印加されると、トランジスタ415がON状態となり、抵抗416を介して、フォトカプラ418の一次側発光ダイオードに電流が流れる。417はフォトカプラ418の保護抵抗である。フォトカプラ418の一次側発光ダイオードに電流が流れると、2次側のトランジスタが動作し、抵抗419を介してVccから電流が流れ、トランジスタ420のゲート電圧がLOW状態となり、PNPトランジスタである420がONする。トランジスタ420がON状態になると、抵抗421を介してVccからコンデンサ422に充電電流が流れる。コンデンサ422から、放電抵抗423を介して電流が放電されている。コンデンサ422の電圧が、抵抗424と抵抗425で分圧されたコンパレータ426の比較電圧よりも大きくなると、コンパレータ426の出力部には抵抗427を介してVccから電流が流れ、出力RLoffの電圧がLow状態となる。すなわち発熱体H2の両端に掛る電圧が閾電圧値以上になると、電圧検知部400の出力RLoffの電圧がLow状態となる。
図4の(a)〜(c)はヒータ300、及び電源電圧に応じた二本の発熱体の接続状態を説明するための概略図である。
図4(a)はヒータ基板105上に形成された発熱パターン(発熱体)、導電パターン、及び電極を示している。また図2の電源回路200との接続を説明するため、図2のコネクタとの接続部を示してある。ヒータ300は抵抗発熱パターンで形成された、発熱体H1、H2を有している。303は導電パターンである。ヒータ300の第一の発熱体H1には、電極E1(第一の電極)、電極E2(第二の電極)を介して電力が供給されており、第二の発熱体H2には、電極E2、電極E3(第三の電極)を介して電力が供給されている。電極E1はコネクタC1と、電極E2はコネクタC2と、電極E3はコネクタC3と接続されている。
図4(b)は、電源電圧が200Vの場合の接続状態、すなわち、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2を直列接続する第一の動作状態を説明するための図である。ここでは説明のため、発熱体H1及び、発熱体H2の抵抗値をそれぞれ20Ωとする。第一の動作状態では20Ωの抵抗が直列接続されているため、ヒータ300の合成抵抗値は40Ωとなる。電源電圧は200Vなので、ヒータ300に供給される電流は5Aで、電力は1000Wとなる。第一の発熱体に流れる電流I1及び、第二の発熱体に流れる電流I2は、それぞれ5Aである。第一の発熱体に印加される電圧V1、及び第二の発熱体に印加される電圧V2は、それぞれ100Vである。
図4(c)は電源電圧が100Vの場合の接続状態、すなわち、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2を並列接続する第二の動作状態を説明するための図である。第二の動作状態では20Ωの抵抗が並列に接続されているため、ヒータ300の合成抵抗値は10Ωとなる。電源電圧は100Vなので、ヒータ300に供給される電流は10Aで、電力は1000Wとなる。第一の発熱体に流れる電流I1、及び第二の発熱体に流れる電流I2はそれぞれ5Aである。第一の発熱体に印加される電圧V1、及び第二の発熱体に印加される電圧V2は、それぞれ100Vである。
図4(b)及び図4(c)の状態でヒータに供給される電流、電圧、電力を比較する。図4(b)の状態では、電流Iinは5Aで、ヒータに供給される電力は1000Wになり、図4(c)の状態では、電流Iinは10Aで、ヒータに供給される電力は1000Wになる。したがって、電流Iinを検知する場合、第一の動作状態と第二の動作状態では、電流値Iinは異なる値となる。一方、図4(b)の状態では、電流I2は5Aで、ヒータに供給される電力は1000Wになり、図4(c)の状態でも、電流I2は5Aで、ヒータに供給される電力は1000Wになる。このように、電流I2を検知した場合、ヒータ300の動作状態が、第一の動作状態から第二の動作状態に切り替わった場合でも、ヒータ300に供給される電力に比例する電流値を検知できる。
また発熱体H2に印加される電圧値V2は、電流I2と抵抗値(20Ω)の積となるため、電流I2の代わりに、発熱体H2に印加される電圧V2を検知しても良い。電圧V2を検知する場合、図4(b)の状態では発熱体H2に掛る電圧値が100Vの場合、ヒータに供給される電力は1000Wになり、図4(c)の状態でも発熱体H2に掛る電圧値が100Vの場合、ヒータに供給される電力は1000Wになる。このように、電圧V2を検知した場合、ヒータ300の動作状態が、第一の動作状態から第二の動作状態に切り替わった場合でも、ヒータ300に供給される電力に比例する電圧値を検知できる。
また、図4(b)、(c)に示した正常状態においては、電流I1を検知する場合においても、図4(b)の状態では電流値5Aでヒータに供給される電力は1000Wになり、図4(c)の状態でも電流値5Aでヒータに供給される電力は1000Wになる。また、電圧V1を検知する場合においても、図4(b)の状態では発熱体H1に掛る電圧値が100Vの場合、ヒータに供給される電力は1000Wになり、図4(c)の状態でも発熱体H1に掛る電圧値が100Vの場合、ヒータに供給される電力は1000Wになる。
このように、第一の動作状態(直列接続状態)であろうが、第二の動作状態(並列接続状態)であろうが、一本の発熱体に流れる電流(I1またはI2)、または一本の発熱体に掛る電圧(V1またはV2)を検知すれば、検知対象の発熱体に供給される電力に比例した電流または電圧を検知できる。したがって、発熱体に供給される電力が異常に大きくなった場合、一本の発熱体に流れる電流、または一本の発熱体に掛る電圧を検知すれば、異常状態を判別できる。
上述したように、電流検知部501は、商用電源周波数の一周期ごとに電流実効値の二乗値を出力するIrms1と、Irms1の移動平均値Irms2を出力している。CPU203はIrms1により、商用周波数周期ごとに電流実効値を検知している。リレーRL1とRL2の接続状態が電源電圧と合致した状態であっても、CPU203は、Irms1を利用して、ヒータに供給する電力を1000W以下に保つように電力制御(トライアックTR1の駆動を制御)している。
ヒータに供給される電力を1000W以下にするために、電流リミットを設ける場合について説明する。例えば、電流I1または電流I2を検知する場合、ヒータ300の動作状態によらずに(即ち、直列接続状態あるは並列接続状態どちらであっても)、5Aに電流リミットを設ければ、ヒータに供給される電力を1000W以下に制限することができる。また、電圧V1または電圧V2を検知する場合、ヒータ300の動作状態によらずに(即ち、直列接続状態あるは並列接続状態どちらであっても)、100Vに電圧リミットを設ければ、ヒータに供給される電力を1000W以下に制限することができる。
電流検知結果を用いて、ヒータに供給する電力を所定の電力以下に制御する方法の一例として、日本国特許第3919670号公報で説明されている方法を用いることができる。例えば通常時にはI2が5A以下になるようにトライアックTR1を制御する。6Aを異常電流と設定した場合、通常制御時には電流I2が5A以下に制御されており、トライアックTR1の故障等による電力制御不能となり、6A以上の異常電流を検出すると、トライアックTR1、リレーRL3、RL4をOFFさせるように動作させることができる。このように、電流I1、電流I2、電圧V1、電圧V2を検出する場合、すなわち、本例のように電流検知部205や電圧検知部400の接続位置を工夫すれば、一つの異常電流、あるいは一つの異常電圧を設定するだけで、直列接続状態の場合も並列接続状態の場合も、正常動作時の電力制限(電流制限)を行うことができる。
図5の(a)〜(c)は電源電圧検知部202や、接続状態切替部であるリレーRL1、RL2が故障し、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2の接続状態が電源電圧と合っていない場合を示している。
図5(a)は交流電源201の電圧が200Vであるにも拘らず、ヒータ抵抗値の低い第二の動作状態(即ち並列接続状態)になった場合を説明するための図である。例えば、交流電源が200Vの際に、電源電圧検知部202の故障によって、100Vの状態であると誤検知した場合に生じる故障状態である。第二の動作状態ではヒータ300の合成抵抗値は10Ωとなる。電源電圧は200Vなので、ヒータ300に供給される最大電流は20Aで、最大電力は4000Wとなる。
図5(b)は電源電圧が200Vで、RL1がON状態で、RL2がOFF状態になった場合を説明するための図である。例えば、RL1がショート故障した場合に生じる、故障状態である。この状態では、発熱体H2のみに電流が流れ(即ち、発熱するのは発熱体H2のみ)、ヒータ300の合成抵抗値は20Ωとなる。電源電圧は200Vなので、ヒータ300に供給される最大電流は10Aで、最大電力は2000Wとなる。
図5(c)は電源電圧が200Vで、RL1がON状態で、RL2がON状態になり、更にコネクタC3が抜けた場合を示している。例えば、図5(a)で説明した故障状態から、更にコネクタC3が抜けた2重の故障によって生じる故障状態である。この状態では、発熱体H1のみに電流が流れ(即ち、発熱するのは発熱体H1のみ)、ヒータ300の合成抵抗値は20Ωとなる。電源電圧は200Vなので、ヒータ300に供給される最大電流は10Aで、最大電力は2000Wとなる。
上記の3つの故障状態では、正常時よりもヒータ300に大電力が供給される可能性がある。これらの故障状態では、ヒータに供給される電力が大きくなり過ぎるため、サーミスタ111や、サーモSW112などの温度検知素子を用いた安全回路では、ヒータへの供給電力を遮断するための応答速度が十分でなくなる場合がある。電力遮断が遅れると、セラミックヒータを用いた像加熱装置の場合、ヒータが熱的応力を受けて折れてしまうことが考えられる。
そこで、まず、図5(a)、図5(b)に示した故障状態における、ヒータに供給される電流、電圧、電力を比較する。電流Iinを検知する場合、図5(a)のケースでは電流Iinの電流値は20Aであり、図4で説明した正常時の電流Iinの最大値10A(図4(c)に示す電源電圧が100Vのケース)に比べて2倍の電流値なので故障状態を検知できる。しかしながら、図5(b)のケースでは、電流Iinの電流値は10Aで、ヒータ300に供給される電力は2000Wとなる。正常状態である図4(c)の電流Iinと同じ電流値になるため、電流Iinの電流検知結果のみでは、故障状態を検知することができない場合がある。
電流I1を検知する場合、図5(a)のケースでは電流I1の電流値は10Aであり、図4(a)及び(b)で説明した正常時の電流値5Aの2倍なので故障状態を検知できる。しかしながら、図5(b)のケースでは、電流I1の電流値は0Aで、ヒータ300に供給される電力は2000Wとなる。ヒータ300に電力が供給されている状態において、電流I1に電流が流れないため、電流I1の電流検知結果のみでは、図5(b)故障状態を検知できない場合がある。一方、電流I2を検知する場合、図5(a)のケースも図5(b)のケースも、リレーRL1、リレーRL2の故障状態によらずに、図4で説明した正常時に比べて2倍の電流値10Aが検知できる。よって、図5(a)、図5(b)の故障状態を検知することができる。
電圧V2を検知する場合、リレーRL1、リレーRL2の故障状態のよらずに、図4で説明した正常時に比べて2倍の電圧値200V(過電圧)が検知できる。よって、図5(a)、図5(b)の故障状態を検知することができる。
このように、電極E2と、電極E3間の第二の発熱体H2を流れる電流I2、若しくは、第二の発熱体H2に印加される電圧V2または第一の発熱体H1に印加される電圧V1を検知することで、図5(a)、図5(b)に示したそれぞれの故障状態を検知することができる。なお、電流検知部205や電圧検知部400の検知対象である発熱体H2はトランスファ接点を有するリレーRL2を介さずに交流電源201と繋がっている側の発熱体である。
以上のように、電流検知部(第二及び第三回路)205は、並列接続状態における第一の発熱体H1と第二の発熱体H2に向かって分岐した後の電力供給路に設けられている。特に、メーク接点またはブレーク接点を有するリレーRL1と、トランスファ接点を有するリレーRL2、の組み合わせにより、二本の発熱体を直列接続状態と並列接続状態に切り替える構成の場合、電流検知部205は、トランスファ接点を有するリレーRL2を介さずに交流電源201と繋がっている側の発熱体H2の電力供給路に設けるのが好ましい。
また、第二の電圧検知部(第一回路)400は、直列接続状態における第一の発熱体H1の両端に掛る電圧と第二の発熱体H2の両端に掛る電圧を検知するように設けられている。特に、メーク接点またはブレーク接点を有するリレーRL1と、トランスファ接点を有するリレーRL2、の組み合わせにより、二本の発熱体を直列接続状態と並列接続状態に切り替える構成の場合、電圧検知部400は、トランスファ接点を有するリレーRL2を介さずに交流電源201と繋がっている側の発熱体H2の両端に掛る電圧を検知できるように設けるのが好ましい。
次に、図5(c)に示した故障状態について説明する。図5(c)は、図5(a)の故障状態から、更にコネクタC3が抜けた状態である。この2重の故障状態においても故障状態を検知可能であれば、装置の信頼性をより高めることができる。
図5(c)に示した故障状態における、ヒータに供給される電流、電圧、電力を説明する。電流I2を検知する場合、図5(c)のケースでは、電流I2の電流値は0Aで、ヒータ300に供給される電力は2000Wとなる。この2重の故障状態においては、電流I2では故障状態を検知することができない。
これに対し、印加電圧検知部400は、並列接続状態においては、第一の発熱体H1と、第二の発熱体H2の両端にかかる電圧を検知することができる。そのため図5(c)の状態において、電圧V1を検知することができる。電圧V1を検知する場合、図4で説明した正常時に比べて2倍の電圧値200Vが検知できる。よって、図5(c)の故障状態を検知することができる。
ところで、電源回路200では、電流検知部501のIrms1信号に基づき、ヒータ300に供給される電流上限値を設けて制御を行っている(例えば、装置全体の消費電流が電気安全法の上限電流である15A以下になるように制御を行っている)。電流検知部205の出力は安全回路に用いると共に、ヒータ300の電流制御にも用いている。故障検知手段以外にも用いている電流検知部205に加えて、もう一つの故障検知手段を設ける場合、図5で説明したように、電圧検知部400を用いることで、図5(c)の2重の故障状態を検知できるため、装置の信頼性をより高めることができる。
図6では、トライアックTR1の動作状態と、各故障状態における、ヒータに供給される電力と、電圧検知部(第一回路)400、電流検知部(第二回路)501、及び電流検知部(第三回路)502による検知結果について説明する。
図6に示す波形1はトライアックTR1が常にON状態の電流波形である。図5では波形1の状態について電流値や電力値の説明を行った。この波形1はトライアックTR1がショート故障した場合を想定している。波形の右側には、各故障状態における、ヒータに供給される電力と、電圧検知部400が検知できる電圧実効値、電流検知部501及び502が検知できる電流実効値をそれぞれ示してある。○及び×の記載は、それぞれの検知回路が故障状態を検知できるか(○は故障状態を検知できる、×は故障状態を検知できない)を示している。
図6の波形2は、トライアックTR1によって、波形1の電力が約66%に制御された状態である。ヒータ300に供給される電力は図5(a)の故障状態で2640W、図5(b)及び図5(c)の状態では1320Wである。
図6の波形1の故障検知の説明は図5の説明と一致するため、説明を省略する。図6の波形2の故障検知について説明する。電圧検知部400は、第一の発熱体H1と第二の発熱体H2の両端に印加される電圧について、発熱体H1のみに電圧が印加される場合、発熱体H2のみに電圧が印加される場合、発熱体H1とH2が並列接続され電圧が印加される場合を、同様に検知することができる。そのため図5(b)、図5(c)の状態(ヒータに供給される電力が1320W)のように、発熱体H1及びH2のうちどちらか一方のみに電圧が印加される場合においても、図5(a)の故障状態(ヒータに供給される電力が2640Wのケース)と同じ、高い電圧値162.5Vを検知することができる。
図6の波形3は、波形2の状態で、更にトライアックTR1の負の半波がオープン故障した場合を示している。そのため、負の半波には電力供給がされていない状態である。ヒータ300に供給される電力は図5(a)の故障状態では1320W、図5(b)及び図5(c)の状態では660Wである。
図6の波形4は、波形2の状態で、更にトライアックTR1の正の半波がオープン故障した場合を示している。そのため、正の半波には電力供給がされていない状態である。ヒータ300に供給される電力は図5(a)の故障状態では1320W、図5(b)及び図5(c)の状態では660Wである。
図6で説明した波形3及び波形4の故障検知について説明する。電流検知部501が正の半波のみを検知しているため、波形3の状態(ヒータに供給される電力が1320W)においても、波形2(ヒータに供給される電力が2640Wのケース)と同じ高い電流値8.1Aを検知することができる。また、電流検知部502が負の半波のみを検知しているため、波形4の状態(ヒータに供給される電力が1320W)においても、波形2(ヒータに供給される電力が2640Wのケース)と同じ高い電流値8.1Aを検知することができる。このように、正の半波、若しくは、負の半波のみに電力供給されている場合には、電流検知部501及び電流検知502によって、正の半波電流と、負の半波電流をそれぞれ検知して故障状態を検出する方法が有効である。ここで、電流検知部501の代わりに正の半波の電圧を検知する方法と、電流検知502の代わりに負の半波の電圧を検知する方法も考えられる(図10(a)〜(c)参照)。図2に示した例の場合、電流検知部205は、抵抗発熱体H1及びH2に供給される電流を制御する役割を有しているので、正の半波及び負の半波の電流をそれぞれ検知している。しかしながら、図10(a)〜(c)に示した例でも、種々の故障状態に対応してラッチ制御部(安全回路)204を作動させることができる。
すなわち、第一の発熱体の両端に掛る電圧と第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知可能に設けられており、交流波形の正位相及び負位相の電圧を検知する第一回路と、「並列接続状態における第一の発熱体と第二の発熱体に向かって分岐した後の第二の発熱体側の電力供給路に設けられており、交流波形の正位相の電流を検知する」、または「第一の発熱体の両端に掛る電圧と第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知可能に設けられており、交流波形の正位相の電圧を検知する」第二回路と、「並列接続状態における第一の発熱体と第二の発熱体に向かって分岐した後の第二の発熱体側の電力供給路に設けられており、交流波形の負位相の電流を検知する」、または「第一の発熱体の両端に掛る電圧と第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知可能に設けられており、交流波形の負位相の電圧を検知する」第三回路と、を設ければよい。そして、第一乃至第三回路の少なくとも一つの出力が所定値を超えたケースで、安全回路204が、第一及び第二の発熱体への電力供給を遮断するようにスイッチ部を駆動する構成とすればよい。
前述したように、図5(c)の状態において、図6で説明した波形3及び波形4を、電流検知部205(電流検知部501及び電流検知部502)によって故障状態を検知することはできない。しかしながら、図5(c)の故障状態で、波形3及び波形4のような、正の半波若しくは負の半波のみの電力が供給される場合、ヒータ300に供給される電力は660Wであり、図4で説明した正常時の電力以下になる。そのため、この故障状態はヒータ温度検知(安全素子112及び、温度検知素子111)による安全回路で保護することができる。また、図6で説明した波形3及び、波形4を、電圧検知部400で故障検知する場合、100V系の電圧範囲(例えば100V〜127V)を考慮すると、100V系の電圧範囲127V以下の114.9Vの検知結果を故障と判断することはできない。
図6の波形5は、トライアックTR1によって、波形1の正の半波の電力が約33%になり、負の半波は常にON状態の波形である。ヒータ300に供給される電力は図5(a)の故障状態で2640W、図5(b)及び図5(c)の状態では1320Wである。
波形5の故障検知について説明する。波形5は正の半波にも通常状態と同じレベルの電力(異常状態を検知できない)が供給されており、負の半波は全ONした状態である。図5(c)の状態において波形5の状態を検知するためには、電圧検知部400は全波整流した波形を検知することが望ましい。例えば、電圧検知部400が正の半波のみを検知している場合には、波形5の正の半波電圧は114.9Vであり、100V系の電圧範囲127V以下であるため、故障状態を判断することはできない。このように、波形5を考慮すると、全波整流した電圧を検知することが望ましい。
このように、図6に示した様なヒータ電流波形1〜5、故障状態図5(a)〜図5(c)を検知する手段としては、全波整流した電圧を検知する手段と、正の電流(電圧)を検知する手段と、負の電流(電圧)を検知する手段と、を組み合わせて用いる方法が有効である。
図7は、CPU203による、故障検知シーケンスを含む装置の動作シーケンスを説明するためのフローチャート図である。
S700では、電源回路200がスタンバイ状態になる要求を受けると、制御を開始しS701に進む。S701では、Stanby信号をHigh状態とし、トライアックTR3、リレーRL4、スイッチ213がON状態になる。コンバータ211が動作し、電圧検知部202とゼロクロス検知部214が交流電源201の電圧及びゼロクロスを検知可能な状態になる。この初期状態ではコンバータ211の全波整流状態であり、ヒータ300は直列接続状態とする。
S702では、電圧検知部221の出力であるVOLT1信号に基づき、電源電圧の範囲を判断し、電源電圧が200V系の場合はS704に進み、100V系の場合はS703に進む。
S703では、電圧検知部222の出力であるVOLT2信号に基づき、電源電圧の範囲を判断し、電源電圧が200V系の場合はS705に進み、100V系の場合はS706に進む。
S704では、RL12on信号をLow状態とし、リレーRL1及びRL2をOFF状態にして、ヒータ300を直列接続状態にする。TR2on信号をLow状態とし、トライアックTR2をOFF状態にして、コンバータ211を全波整流状態にする。
S705では、RL12on信号をLow状態とし、リレーRL1及びRL2をOFF状態にして、ヒータ300を直列接続状態にする。TR2on信号をHigh状態とし、トライアックTR2をON状態にして、コンバータ211を倍電圧整流状態にする。
S706では、RL12on信号をHigh状態とし、リレーRL1及びRL2をON状態にして、ヒータ300を並列接続状態にする。TR2on信号をHigh状態とし、トライアックTR2をON状態にして、コンバータ211を倍電圧整流状態にする。
S702〜S706で制御回路200の状態を確定させる際に、図9に示すように、電源回路200の状態遷移に制限を設けても良い。図9に示す電源回路200の状態遷移図を説明する。図9では、電源回路200の第1状態(S706で説明した、ヒータ300が並列接続で、コンバータ211が倍電圧整流)、第2状態(S705で説明した、ヒータ300が直列接続で、コンバータ211が倍電圧整流)、第3状態(S704で説明した、ヒータ300が直列接続で、コンバータ211が全波整流)の3つの状態間の遷移を示している。電源回路200の状態はCPU203に記憶されており、図9に示すように、第1状態からは第2状態及び第3状態に電源回路200を遷移可能であり、第2状態からは第3状態に電源回路200遷移可能であり、第3状態からは他のどの状態にも遷移できないように制御を行っている。尚、CPU203に記憶された状態は、S700で制御を開始する際にリセットを行っている。
このように状態の遷移に制限を設ける理由は、例えば商用電源が200Vの地域で画像形成装置が利用される場合に、停電や電圧変動によって、商用電源の電圧が一次的に低下し、100Vの状態を検出して、ヒータ300が直列接続状態から並列接続状態に切り替わり、コンバータ211が全波整流状態から倍電圧整流状態に切り替わることを防止するためである。このように、電源回路200の状態遷移に制限を行うことで、商用電源の電圧が一次的に低下した場合における、装置の安全性を高めることができる。
以上の処理をS707でプリント制御開始の判断がされるまで繰り返し行い、プリント制御が開始されるとS708に進む。
S708では、RL3on信号をHigh状態とし、RL3をON状態にする。
S709では、電流検知部501の出力Irms2に基づく電圧が所定の閾電圧値以上になった場合、すなわち過電流を検知している場合、S712に進む。
S710では、電流検知部502が所定電流より高い電流、すなわち過電流を検知している場合、Irms3信号はLow状態となり、S712に進む。
S711では、電圧検知部400が所定電圧より高い電圧、すなわち過電圧を検知している場合、RLoff信号はLow状態となり、S712に進む。
S712では、ラッチ制御部204はTR1、RL3、RL4のラッチ部を動作させ、TR1off信号、RL3off信号、RL4off信号をHigh状態とし、TR1、RL3、RL4をOFF状態に保持する(ラッチ状態)。S713では、異常状態を報知して、プリント動作を緊急停止し、S716に進み制御を終了する。
S709〜S711で異常を検知しなかった場合にはS714に進む。S714では、CPU203は、温度検知素子111が出力するTH信号、電流検知部501が出力するIrms1信号、ゼロクロス検知部214のZerox信号に基づき、PI制御を用いてトライアックTR1を制御することでヒータ300に供給する電力制御(位相制御、波数制御、若しくは、位相制御と波数制御を組み合わせた制御)を行っている。S715でプリント終了を判断するまで、S709〜S714の処理を繰り返し、プリント終了するとS716に進み、制御を終了する。
二本の発熱体を直列接続状態と並列接続状態に切り替える構成の画像形成装置において、電流検知部205と電圧検知部400を設け、その配置位置や整流方法を本例のように工夫すれば装置の故障を検知でき、装置の信頼性を向上させることができる。

Claims (13)

  1. 電源から電力供給路を通って供給される電力により発熱する第一の発熱体と第二の発熱体を有し、記録材上に形成された画像を記録材に加熱定着する定着部と、
    前記第一の発熱体と前記第二の発熱体を直列接続状態と並列接続状態に切り替える接続状態切替部と、を有する画像形成装置において、
    前記第一の発熱体の両端に掛る電圧と前記第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知可能に設けられており、交流波形の正位相及び負位相の電圧を検知する第一回路と、
    前記並列接続状態における前記第一の発熱体と前記第二の発熱体に向かって分岐した後の前記第二の発熱体側の前記電力供給路に設けられており、交流波形の正位相の電流を検知する、または前記第一の発熱体の両端に掛る電圧と前記第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知可能に設けられており、交流波形の正位相の電圧を検知する第二回路と、
    前記並列接続状態における前記第一の発熱体と前記第二の発熱体に向かって分岐した後の前記第二の発熱体側の前記電力供給路に設けられており、交流波形の負位相の電流を検知する、または前記第一の発熱体の両端に掛る電圧と前記第二の発熱体の両端に掛る電圧を検知可能に設けられており、交流波形の負位相の電圧を検知する第三回路と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記装置は更に、前記第一及び第二の発熱体への前記電力供給路に設けられているスイッチ部と、前記第一乃至第三回路からの出力に応じて前記スイッチ部を駆動する安全回路を有し、前記第一乃至第三回路の少なくとも一つの出力が所定値を超えたケースで、前記安全回路は、前記第一及び第二の発熱体への電力供給を遮断するように前記スイッチ部を駆動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記スイッチ部はリレーであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記スイッチ部はトライアックであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記接続状態切替部は、メーク接点またはブレーク接点を有するリレーと、トランスファ接点を有するリレーと、を有し、前記第二の発熱体は、前記トランスファ接点を有するリレーを介さずに前記電源と繋がっていることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第一回路は、交流波形を全波整流した電圧を検知することを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記装置は更に、前記第一及び第二の発熱体の昇温を感知して前記電力供給路を遮断する感熱素子を有することを特徴とする請求項1〜6いずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記装置は更に、前記定着部の温度を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子の検知温度に応じて前記第一及び第二の発熱体に供給する電力を制御する制御部と、を有することを特徴とする請求項1〜7いずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第二回路は電流検知回路であり、前記制御部は更に、前記電流検知回路からの出力に応じて前記第一及び前記第二の発熱体に供給する電力を制限することを特徴とする請求項1〜8いずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第一及び前記第二の発熱体に供給する電力を制限するために用いられる前記電流検知回路からの出力は電流実効値の二乗値であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第二回路は電流検知回路であり、前記スイッチ部を駆動するために用いられる前記電流検知回路からの出力は、電流実効値の二乗値の移動平均値であることを特徴とする請求項2〜いずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記装置は更に、前記電源の電圧を検知する電源電圧検知部と、前記電源電圧検知部の検知電圧に応じて前記接続状態切替部を制御する制御部と、を有することを特徴とする請求項1〜11いずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記定着部は、エンドレスベルトと、前記第一及び第二の発熱体を有し前記エンドレスベルトの内面に接触するヒータと、前記エンドレスベルトを介して前記ヒータと共に記録材を定着処理するニップ部を形成するニップ部形成部材と、を有することを特徴とすることを特徴とする請求項1〜12いずれか一項に記載の画像形成装置。
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