JP2009261755A - 便座装置 - Google Patents

便座装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009261755A
JP2009261755A JP2008116821A JP2008116821A JP2009261755A JP 2009261755 A JP2009261755 A JP 2009261755A JP 2008116821 A JP2008116821 A JP 2008116821A JP 2008116821 A JP2008116821 A JP 2008116821A JP 2009261755 A JP2009261755 A JP 2009261755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet seat
seating
capacitance
detection electrode
human body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008116821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5029483B2 (ja
Inventor
Kazuya Kondo
和也 近藤
Shinji Fujii
眞司 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008116821A priority Critical patent/JP5029483B2/ja
Publication of JP2009261755A publication Critical patent/JP2009261755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5029483B2 publication Critical patent/JP5029483B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)

Abstract

【課題】アースに接地された金属性の便座において人体による静電容量を検出して、着座を検出できる便座装置を提供することを目的とする。
【解決手段】金属材料を含む着座面410を有する便座400と、前記着座面410の近傍に配置された静電容量検出電極342とを備え、前記金属材料を含む着座面410を基準電位に規定のインピーダンスで接続し、前記基準電位と前記静電容量検出電極の静電容量の変化に応じて、人体の着座を検出する着座検出部340を備えたことにより、基準電位に接続された便座と静電容量検出電極の間に、人体が存在する場合とない場合で、変化する静電容量を検知することにより、便座400に着座している使用者を検出することができるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、便座装置の着座検知に関する。
従来、この種の便座装置としては、人体の局部を洗浄する洗浄機能を備えた衛生洗浄装置においては、人体に不快感を与えないようにするために、例えば、洗浄に用いる洗浄水を適切な温度に調整する加熱装置や、人体との接触部である便座の温度を適切な温度に調整する機能を有する装置が案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の衛生洗浄装置においては、マグネシウム合金により形成された上部便座ケーシングの内部にヒータが設けられている。ヒータは、芯線、芯線に巻回される発熱線、ならびに芯線および発熱線を覆う被覆チューブにより構成される。発熱線の両端部に電源回路が接続されている。
このような構成において、電源回路から発熱線に電圧が印加されることにより発熱線が発熱する。そして、その熱が上部便座ケーシングに伝達される。それにより、上部便座ケーシングの温度が上昇し、使用者は快適に便座に着座することができる。
また、局部の洗浄機能等の制御に用いる着座検出方法として、静電気の電極を便座内部に配置した便座用着座検出装置がある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2記載の便座用着座検出装置においては、着座面に近接して便座内に敷設された便座加熱用の発熱体と、発熱体に対して電気絶縁された金属伝熱板と、金属伝熱板に対して電気絶縁された着座検出用の検出電極板と、検出電極板を一方の電極とする静電容量変化を検出して着座面への着座を検出する回路部とを備えている。
このような構成において、検出電極板に高周波電圧を印加してこの検出電極板と大地との間の静電容量変化を電気的に検出することにより、着座が検出される。
特開2003−310485号公報 特許第3896629号公報
ところで、上記のような従来の衛生洗浄装置において、特許文献1に記載のような、マグネシウム合金により形成された上部便座ケーシングと、特許文献2に記載のような検知電極板による静電容量検知を組み合わせた場合に、便座が人体に接する金属部であるために、アースに接地されてしまい、便座内部に配置された検知電極板では人体と検知電極板の間にアース接続された便座が介在するために、人体の有無での静電容量変化がなくなってしまい、静電容量の変化による着座の検出はできなくなってしまう。
本発明の目的は、アースに接地された金属性の便座と組み合わせても人体による静電容量を検出して、着座を検出できる便座装置を提供することである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の便座装置は、金属材料を含む着座面を有する便座と、前記着座面の近傍に配置された静電容量検出電極とを備え、前記金属材料を含む着座面を基準電位に規定のインピーダンスで接続し、前記基準電位と前記静電容量検出
電極の静電容量の変化に応じて、人体の着座を検出する着座検出部を備えた構成としたものである。
これによって、基準電位に接続された便座と静電容量検出電極の間に、人体が存在する場合とない場合で、変化する静電容量を検知することにより、便座に着座している使用者を検出することができるものである。
本発明の便座装置は、金属材料を含む着座面を有する便座に加え、静電容量検出電極を追加することにより、簡単な構成で人体の着座を検出することができる。
第1の発明は、金属材料を含む着座面を有する便座と、前記着座面の近傍に配置された静電容量検出電極とを備え、前記金属材料を含む着座面を基準電位に規定のインピーダンスで接続し、前記基準電位と前記静電容量検出電極の静電容量の変化に応じて、人体の着座を検出する着座検出部を備えたことにより、基準電位に接続された便座と静電容量検出電極の間に、人体が存在する場合とない場合で、変化する静電容量を検知することにより、便座に着座している使用者を検出することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、便座を回動自在に枢支する本体部を設け、静電容量検出電極を前記本体に設置することにより、便座に使用者が着座した場合、使用者の身体後部が、便座の着座面と本体に設置した静電容量電極間に介在することとなり、着座面と静電容量電極間の静電容量が変化することで、着座を検出することができる。
第3の発明は、特に第1の発明において、静電容量検出電極を便座の外周部に設置したことにより、便座に使用者が着座した場合、使用者の臀部および大腿部が、便座の着座面と便座の外周部に設置した静電容量電極間に介在することとなり、着座面と静電容量電極間の静電容量が変化することで、着座を検出することができる。
第4の発明は、特に第1の発明において、静電容量検出電極を便座の内周部に設置したことにより、便座に使用者が着座した場合、使用者の臀部および大腿部が、便座の着座面と便座の外周部に設置した静電容量電極間に介在することとなり、着座面と静電容量電極間の静電容量が変化することで、着座を検出することができる。
第5の発明は、特に第1〜第4のいずれか1つの発明において、着座検出部の静電容量検出電極の出力の閾値として2値を設定し、一方の値を便座に近づいた人体の検出に使用し、他方の値を着座の検出に使用することにより、一方の閾値で便座装置を使用するためにトイレルームに入室した使用者検出し、他方の閾値で便座へ着座した使用者を検出することが可能となるので、人体の接近と着座を検出を1つの電極で検出することができるので、シンプルで低コストな便座装置を提供することができる。
第6の発明は、便座の開閉による静電容量検出電極と便座間の距離の変化よる基準電位と静電容量検出電極間の静電容量変化を検出する着座検出部を備えたことにより、便座の開閉と着座および非着座の状態を1つの静電容量検出電極で検出することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、温水洗浄便座装置100の構成を示す模式図である。温水洗浄便座装置100
は、本体部200、便座部400を備える。
図1に示すように、本体部200は、例えばマイクロコンピュータからなる制御部210、便座の温度を測定する温度測定部401、便座ヒータを駆動するヒータ駆動部402、設定や異常を表示する表示部220、使用者が便座の設定等を変更時に操作する操作部230、制御部等の回路のために、商用電源240から定電圧直流電圧を生成する制御電源部250、水道にホース等で接続された止水電磁弁310、水を加熱し温水にする湯ヒータ320、おしりやビデの洗浄をおこなう局部洗浄ノズル330、人体の着座を検出する着座検出部340を含む。
制御電源部250で生成される定電圧のマイナス側が基準電位であり、制御電源部内で基準電位は商用電源240の片側と規定のインピーダンスC0にて接続されている。さらに、商用電源240と温水洗浄便座の内部アースは規定のインピーダンスCYをもつコンデンサにより接続されている。
また、便座部400は便座ヒータ450およびサーミスタ401aを備える。温度測定部401は、サーミスタ401aから出力される温度信号に基づいて、便座温度を電圧へ変換し制御部210へ入力する。
制御部210は、あらかじめ設定され記憶した便座設定温度や、操作部230からの入力に応じて、通電率切替信号をヒータ駆動部402へ入力したり、便座設定温度等を表示部220に表示したりする。ヒータ駆動部402は通電率切替信号に応じて、商用電源240からの電流を制御して、便座ヒータ450への通電を制御する。
図2は便座部400の分解斜視図である。
図2に示すように、便座部400は、着座面を形成する主としてアルミニウムにより形成された略楕円形状の上部便座ケーシング410の内面側に、略馬蹄形状の便座ヒータ450を貼り付け、さらにサーミスタ401aを貼り付けた構造であり、合成樹脂により形成された略楕円形状の下部便座ケーシング420を備える。
図3は、上部便座ケーシング410に便座ヒータ450を貼り付け下側から見た図であり、図4(a)は図3のAA断面図であり、図4(b)は図4(a)のB部拡大図である。
以下、着座した使用者から見て前方側を便座部400の前部とし、着座した使用者から見て後方側を便座部400の後部とする。
図2および図3に示すように、便座ヒータ450は、前部の一部が切り取られた略馬蹄状に形成される。なお、便座ヒータ450は、略楕円形状を有してもよい。便座ヒータ450は、例えばアルミニウムからなる金属箔451、453の間に線状ヒータ460を挟み込んだ構成である。
線状ヒータ460は、上部便座ケーシング410の形状に合わせて蛇行形状に配設される。線状ヒータ460の間隔は5mm程度である。
線状ヒータ460のヒータ始端部460aおよびヒータ終端部460bは、便座部400の後部の一方側から引き出されるリード線470にそれぞれ接続される。
さらに、図3に示すように、蛇行形状の線状ヒータ460の経路中に熱応力緩衝部とな
る複数の折曲部が設けられる。
さらに、図4に示すように、着座面を形成する上部便座ケーシング410は、例えば厚さ1mmのアルミニウム板413により形成される。アルミニウム板413の上面には、表面化粧層411が形成される。また、アルミニウム板413の下面には、塗装膜414が形成される。塗装膜414は、例えば膜厚40μmおよび150℃の耐熱性を有するポリエステル粉体塗装膜であり、電気用品技術基準である1000Vで1分間以上の電気絶縁耐圧性能を十分確保することができる。
なお、アルミニウム板413の代わりに、銅板、ステンレス板、アルミニウムめっき鋼板および亜鉛アルミニウムめっき鋼板のうちいずれかまたは複数を用いてもよい。
塗装膜414の下面に粘着層452aを介して例えばアルミニウムからなる金属箔451が貼着される。金属箔451の膜厚は、例えば50μmである。金属箔451はPET層495a25μm、アルミ箔層451a25μmからなりPET層451aで強度を増す構造としている。
線状ヒータ460は、断面円形の発熱線463a、エナメル層463bおよび絶縁被覆層462により構成される。断面円形の発熱線463aの外周面がエナメル層463bおよび絶縁被覆層462で順に被覆される。発熱線463aおよびエナメル層463bによりエナメル線463が構成される。
発熱線463aは、例えば0.16〜0.25mmの直径を有し、銅または銅合金からなる。本例では、発熱線463aとして、直径0.176mmの4%Ag−Cu合金からなる高抗張力型ヒータ線が用いられる。抵抗値は0.833Ω/mである。
エナメル層463bは、例えば180〜300℃の耐熱性を有するポリエステルイミド(PEI)からなる。エナメル層463bの膜厚は、20μm以下であり、本例では12〜13μmである。また、エナメル層463bの材料として、ポリイミド(PI)またはポリアミドイミド(PAI)を用いてもよい。
絶縁被覆層462は、例えば260℃の耐熱性を有するパーフロロアルコキシ混合物(以下PFAと称する)等のフッ素樹脂からなる。絶縁被覆層462の厚みは、例えば0.1〜0.15mmである。PFAからなる絶縁被覆層462の形成は、押出し加工により行うことができる。 なお、絶縁被覆層462の材料として、ポリイミド(PI)またはポリアミドイミド(PAI)を用いてもよい。
線状ヒータ460の外径は、例えば0.46〜0.50mmである。線状ヒータ460の電力密度は、例えば0.95W/cmである。
線状ヒータ460は、粘着層452bおよび例えばアルミニウムからなる金属箔453で覆うように金属箔451に取り付けられる。金属箔453の膜厚は、例えば50μmである。金属箔453はPET層495b25μm、アルミ箔層453a25μmからなりPET層495bで強度を増す構造としている。
また、金属箔453と金属箔451を貼り付けた端面全周をコーティング材490でコーティングすることで、便座の内面側はPET層495bとコーティング材で充電部を覆うことができ、便座内部に水が入った場合でも、漏電等が起こらない構造となる。
図5は温水洗浄便座装置100の外観図であり、図5は使用者500が便座部400に
着座した状態の図5に示す点線Cでの断面を示す模式図である。
本体ケースは合成樹脂により形成された上ケーシング201を備える。上ケーシング201の使用者の背面に近接する位置の内側に着座検出部340の検出電極342が配置されている。検出電極342の材質は銅やアルミなどの導電性の物質からなり、形状は4平方センチメートル以上の面積をもったシート形状である。検出電極342は上ケーシング201内面には、振動等で外れないように、粘着テープやビスによって固定される。
上部便座ケーシング410は、人体に接する着座面を形成する金属部であるため、大地に接続される。便座装置の内部アースが大地に接続されている場合は、大地と商用電源の片側は同電位であるため、CYはショートしていることになり、便座400の上部便座ケーシング410は基準電位と規定のインピーダンスC0で接続されている。また、家庭内での工事の状況によっては大地に接続されない場合には、便座400の上部便座ケーシング410は基準電位と規定のインピーダンスC0+CYで接続されている。
以上のように構成された衛生洗浄便座について、以下その動作、作用を説明する。
内部アースが大地に接続されている場合は、着座検出回路341は非着座時にあらかじめ合成の静電容量1/(1/CX+1/C0)を測定する。つぎに、使用者が便座部400に着座すると、空気は人体の誘電率にくらべて非常に小さいので、空気と人体の誘電率の差によって検出電極342と上部便座ケーシング410間の寄生容量CXはΔCX増加し、着座検出回路341で測定される合成の静電容量は1/(1/(CX+ΔCX)+1/C0)に増加する。この変化を検出して、着座と判断し、着座検出回路341は制御部210に着座信号を送る。
内部アースが大地に接続されていない場合、着座検出回路341はあらかじめ、非着座時の静電容量1/(1/CX+1/C0+1/CY)を測定する。つぎに、使用者が便座部400に着座すると、空気は人体の誘電率にくらべて非常に小さいので、空気と人体の誘電率の差によって検出電極342と上部便座ケーシング410間の寄生容量CXはΔCX増加し、着座検出回路341で測定される合成の静電容量は1/(1/(CX+ΔCX)+1/C0+1/CY)に増加する。この変化を検出して、着座と判断し、着座検出回路341は制御部210に着座信号を送る。
制御部210は着座信号がきた場合にのみ、着座状態で使用する機能の操作が実行できるようにする。例えば、着座した使用者が局部洗浄の操作を行うと、操作部230への入力信号により、止水電磁弁310を開き局部洗浄のノズル330を動かして、局部洗浄を行う。着座信号がない場合は、操作部230へ入力信号があっても、局部洗浄を行わず、使用者が座っていないことで、洗浄水が便器外へ飛び出ることを防止することができる。また、洗浄中に使用者が急に立ち上がった場合も、寄生容量の変化によって着座検出回路341は脱座を判定し、制御部210は局部洗浄を停止して、洗浄水が便器外へ飛び出ることを防止することができる。
このようにして、アルミ等の金属性の便座と組み合わせた場合でも、静電容量を検出することによって、高精度に人体の着座を検出することができる。
なお、本実施の形態においては、人体の局部を洗浄する局部洗浄ノズル等の洗浄機能を備えた温水洗浄便座装置について説明したが、前記洗浄機能は本発明の必須要素ではなく、洗浄機能を備えない便座装置であってもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明の第2の実施の形態の温水洗浄便座装置100の構成を示す模式図であり、図8は便座部400部の分解斜視図である。実施の形態1と同じ部位については、説明を省略する。
図7に示すように、本体部200は、制御部210、温度測定部401、ヒータ駆動部402、表示部220、操作部230、制御電源部250、止水電磁弁310、湯ヒータ320、局部洗浄ノズル330、着座検出部340を含む。
また、便座部400は便座ヒータ450およびサーミスタ401aと、検出電極343を備える。
図8に示すように、便座部400は、主としてアルミニウムにより形成された略楕円形状の上部便座ケーシング410の内面側に、略馬蹄形状の便座ヒータ450を貼り付け、さらにサーミスタ401aを貼り付けた構造であり、合成樹脂により形成された略楕円形状の下部便座ケーシング420を備える。そして、下部便座ケーシング420の外周の内側に検出電極343が配置されている。
図9は使用者500が便座部400に着座した状態の図8に示す点線Dでの断面を示す模式図である。使用者が便座に着座すると空気と人体の誘電率の差によって増加する検出電極343と基準電位に接続された上部便座ケーシング410間の寄生容量を着座検出部340は測定する。着座検出部340はその値よって着座したかどうかを判定し、制御部210に着座信号を送る。制御部210は着座信号がきた場合にのみ、操作部210への入力信号により、止水電磁弁310を開き局部洗浄ノズル330を動かして、局部洗浄を行う。着座信号がない場合は、操作部230へ入力信号があっても、局部洗浄を行わず、使用者が座っていないことで、洗浄水が便器外へ飛び出ることを防止することができる。また、洗浄中に使用者が急に立ち上がった場合も、寄生容量CXの変化によって着座検出部340は脱座を判定し、制御部210は局部洗浄を停止して、洗浄水が便器外へ飛び出ることを防止することができる。
便座の外周部に検出電極343を設けることにより、小柄な人が便座の前側に座った場合などでも、使用者の大腿部は便座の外周部のどこかに近接するため、確実に着座を検出することができる。
このようにして、アルミ等の金属性の便座と組み合わせた場合でも、静電容量を検出することによって、高精度に人体の着座を検出することができる。
なお、上記本実施の形態においては、検出電極を下部便座ケーシング420の外周の内側に配置したが、これに限るものではなく内周等の別の位置に配置することも可能である。
図10は検出電極を下部便座ケーシング420内周に配置した状態を示す模式図であり、図11は分解斜視図を示し、図12は図11の点線Eでの断面を示す模式図である。
検出電極343を下部便座ケーシング420の内周の内側にも配置することで、使用者の足が浮き上がって外側の検出電極での測定が難しくなっても、内側の検出電極343で着座が検出でき、着座の検出が確実になる。
また、本実施の形態においては、実施の形態1と同様に、人体の局部を洗浄する局部洗浄ノズル等の洗浄機能を備えた温水洗浄便座装置について説明したが、前記洗浄機能は本発明の必須要素ではなく、洗浄機能を備えない便座装置であってもよい。
(実施の形態3)
図13、図14、図15は、本発明の第3の実施の形態の温水洗浄便座装置100の構成を示す模式図である。実施の形態1および2と同じ部位については、説明を省略する。使用者500が便座に着座した場合が図13、使用者500が離れている場合が図14、使用者500が温水洗浄便座に近づいた場合が図15である。
便座410と検出電極342間の静電容量CXは便座と検出電極342の間に存在する空気と人体の誘電率の差に応じて変化し、誘電率が大きいほど寄生容量CXは大きくなる。空気の誘電率は人体と比較して非常に小さいので、寄生容量CXは図14の非着座状態、図15の使用者が近づいた状態、図13の着座状態の順に増大する。3つ状態の間に閾値をもうけることで着座検出回路341は非着座、人体検知、着座状態を判定することができる。
このようにして、検出の判定値を人体の接近と着座の2値による判定とすることにより、人体が近接した場合の静電容量変化も検出することができ、使用者500が温水洗浄便座に近づいてきたことを検出することができる。そのため、人体が接近したときだけ、例えば、便座の通電を開始して便座を暖めることで、電気代を大幅に節約することができる。
本実施の形態においては、実施の形態1および2と同様に、人体の局部を洗浄する局部洗浄ノズル等の洗浄機能を備えた温水洗浄便座装置について説明するが、前記洗浄機能は本発明の必須要素ではなく、洗浄機能を備えない便座装置であってもよい。
(実施の形態4)
図16、図17は、本発明の第4の実施の形態の温水洗浄便座装置100の構成を示す構成図である。実施の形態1〜3と同じ部位については、説明を省略する。便座が閉じた場合が図16、便座が開いた場合が図17である。便座が開くと便座と検出電極342の距離が変化することにより、寄生容量CXが変化する。寄生容量CXは距離に反比例するので、図17では、便座が開くと便座と検出電極が離れるために、便座と検出電極間の寄生容量CXは小さくなる。着座検出回路341は非着座状態よりもCXが小さくなることを検出し、便座が開いたことを検出することができる。
このようにして、便座の開状態を検出し、そのときの暖房便座への通電を遮断することにより、電気代を大幅に節約することができる。
なお、本実施の形態においては、実施の形態1〜3と同様に、人体の局部を洗浄する局部洗浄ノズル等の洗浄機能を備えた温水洗浄便座装置について説明したが、前記洗浄機能は本発明の必須要素ではなく、洗浄機能を備えない便座装置であってもよい。
本発明は、着座した人体を検出することができるので、着座状態で使用する暖房器具等の用途に適用することができる。
本発明の実施の形態1における温水洗浄便座装置の模式図 本発明の実施の形態1における便座部の分解斜視図 本発明の実施の形態1における上部便座ケーシングの下面図 (a)は図3のAA断面図、(b)は(a)のB部拡大図 本発明の実施の形態1における温水洗浄便座の外観図 図5のC部の断面を示す模式図 本発明の実施の形態2における温水洗浄便座装置の模式図 本発明の実施の形態2における便座の分解斜視図 図8のD部の断面を示す模式図 本発明の実施の形態2における温水洗浄便座装置の模式図 本発明の実施の形態2における便座の分解斜視図 図11のE部の断面を示す模式図 本発明の実施の形態3における着座状態を示す模式図 本発明の実施の形態3における非着座状態を示す模式図 本発明の実施の形態3における人体検知状態を示す模式図 本発明の実施の形態4における便座閉時を示す模式図 本発明の実施の形態4における便座開時を示す模式図
符号の説明
100 温水洗浄便座装置(便座装置)
200 本体部
340 着座検出部
342、343 検出電極(静電容量検出電極)
400 便座部(便座)
410 上部便座ケーシング(着座面)

Claims (6)

  1. 金属材料を含む着座面を有する便座と、前記着座面の近傍に配置された静電容量検出電極とを備え、前記金属材料を含む着座面を基準電位に規定のインピーダンスで接続し、前記基準電位と前記静電容量検出電極の静電容量の変化に応じて、人体の着座を検出する着座検出部を備えたことを特徴とする便座装置。
  2. 便座を回動自在に枢支する本体部を設け、静電容量検出電極を前記本体に設置した請求項1に記載の便座装置。
  3. 静電容量検出電極を便座の外周部に設置した請求項1に記載の便座装置。
  4. 着座面を有し金属材料を含む便座と、静電容量検出電極を便座の内周部に設置した請求項1に記載の便座装置。
  5. 前記着座検出部は基準電位と静電容量検出電極間の静電容量変化の閾値として2値を設定し、一方の値を便座に近づいた人体の検出に使用し、他方の値を着座の検出に使用する請求項1から4のいずれか1項に記載の便座装置。
  6. 便座の開閉による静電容量検出電極と便座の着座面との距離の変化よる基準電位と静電容量検出電極間の静電容量の変化により、前記便座の開閉も検出する着座検出部を備えた請求項2に記載の便座装置。
JP2008116821A 2008-04-28 2008-04-28 便座装置 Expired - Fee Related JP5029483B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008116821A JP5029483B2 (ja) 2008-04-28 2008-04-28 便座装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008116821A JP5029483B2 (ja) 2008-04-28 2008-04-28 便座装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009261755A true JP2009261755A (ja) 2009-11-12
JP5029483B2 JP5029483B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=41388368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008116821A Expired - Fee Related JP5029483B2 (ja) 2008-04-28 2008-04-28 便座装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5029483B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019150419A (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 アイシン精機株式会社 着座検知装置
JP2021104111A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 Toto株式会社 便座装置
JP2021122341A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 Toto株式会社 便座装置
KR20210149372A (ko) * 2020-06-02 2021-12-09 한양대학교 산학협력단 Ipl 변기 살균 장치
WO2021246759A1 (ko) * 2020-06-02 2021-12-09 한양대학교 산학협력단 휴대용 ipl 살균장치 및 ipl 변기 살균 장치
JP7330430B2 (ja) 2019-05-13 2023-08-22 Toto株式会社 便座装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003310485A (ja) * 2002-04-26 2003-11-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 便座装置およびそれを備えた衛生洗浄装置
JP2006175217A (ja) * 2004-11-24 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 暖房便座およびそれを備えた衛生洗浄装置
JP3896629B2 (ja) * 1997-03-24 2007-03-22 アイシン精機株式会社 便座用着座検出装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3896629B2 (ja) * 1997-03-24 2007-03-22 アイシン精機株式会社 便座用着座検出装置
JP2003310485A (ja) * 2002-04-26 2003-11-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 便座装置およびそれを備えた衛生洗浄装置
JP2006175217A (ja) * 2004-11-24 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 暖房便座およびそれを備えた衛生洗浄装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019150419A (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 アイシン精機株式会社 着座検知装置
JP7119432B2 (ja) 2018-03-06 2022-08-17 株式会社アイシン 着座検知装置
JP7330430B2 (ja) 2019-05-13 2023-08-22 Toto株式会社 便座装置
JP2021104111A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 Toto株式会社 便座装置
JP7402427B2 (ja) 2019-12-26 2023-12-21 Toto株式会社 便座装置
JP2021122341A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 Toto株式会社 便座装置
JP7415618B2 (ja) 2020-01-31 2024-01-17 Toto株式会社 便座装置
KR20210149372A (ko) * 2020-06-02 2021-12-09 한양대학교 산학협력단 Ipl 변기 살균 장치
WO2021246759A1 (ko) * 2020-06-02 2021-12-09 한양대학교 산학협력단 휴대용 ipl 살균장치 및 ipl 변기 살균 장치
KR102384460B1 (ko) * 2020-06-02 2022-04-08 한양대학교 산학협력단 Ipl 변기 살균 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP5029483B2 (ja) 2012-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5029483B2 (ja) 便座装置
JP5056500B2 (ja) 便座装置
US8418272B2 (en) Toilet seat apparatus
JP2010246887A (ja) 衛生洗浄装置
JP2009050436A (ja) 便座装置
JP5034761B2 (ja) 便座装置
JP4821695B2 (ja) 便座装置およびそれを使用した衛生洗浄装置
JP4910901B2 (ja) 便座用ヒータおよびそれを使用した便座装置
JP5691126B2 (ja) 便座装置
JP2009112798A (ja) 便座装置
JP2008264198A (ja) 便座装置
JP5194583B2 (ja) 便座装置
JP2009101045A (ja) 便座装置
JP5012467B2 (ja) 便座装置
JP2010051672A (ja) 便座ヒータおよびそれを用いた暖房便座
JP5034641B2 (ja) 便座装置
JP4780025B2 (ja) 便座装置
JP2010029425A (ja) 暖房便座およびそれを用いた衛生洗浄装置
JP2009125333A (ja) 便座装置
JP2009112797A (ja) 便座装置
JP2008264197A5 (ja)
JP5812518B2 (ja) 暖房便座装置
JP2009101149A (ja) 便座装置
JP2009119251A (ja) 便座装置およびそれを備えるトイレ装置
JP2010269069A (ja) 便座装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20110215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120611

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees