JP2003274566A - 電気二重層キャパシタの異常検出方法およびこれを用いた充放電回路 - Google Patents

電気二重層キャパシタの異常検出方法およびこれを用いた充放電回路

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JP2003274566A
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健二 森貞
Takamasa Mitsuya
高正 三ツ矢
Norihiko Ninomiya
紀彦 二宮
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    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/64Testing of capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直列に接続された複数の電気二重層キャパシ
タC、C、…、Cの正常/異常を判定し、運転を
止めることなく、安全かつ継続的に状態管理できる異常
検出方法を提供する。 【解決手段】 直列に接続した電気二重層キャパシタ群
5を充電する回路において、1つまたは複数個をユニッ
ト化した電気二重層キャパシタC、C、…、C
充電電流と充電電圧を計測する手段を備え、その値をも
とに上記電気二重層キャパシタC、C、…、C
供給された電荷量および/または静電容量を演算し、予
め設定した電荷量および/または静電容量の基準値と比
較して正常/異常を判定することを特徴とする電気二重
層キャパシタの異常検出方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直列接続された電
気二重層キャパシタ群を充電する回路において、電気二
重層キャパシタの異常を検出する方法およびこれを用い
た充放電回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、電気二重層キャパシタの大容量化
が進み、エネルギー貯蔵装置として注目を集めはじめて
いる。現在、エネルギー貯蔵装置にはSMES(超電導
エネルギー蓄積装置)やフライホイル、そして身近なも
のでは電池を集合したものがある。これらの装置は夜間
電力の貯蔵や停電対策などに使用されている。電気二重
層キャパシタの特徴はコンデンサと同様に充電/放電の
繰返しに優れた特性を有していること、しかも小型静止
機器であるために電気的制御が容易であることから、既
存のエネルギー貯蔵装置を置換えようとの意欲的な試み
がなされている。しかし、電気二重層キャパシタは定格
電圧が2.5V程度と低い。そのためにエネルギー貯蔵
装置に使用するには複数個を直列接続して使用しなけれ
ばならない。例えば100V用では40個直列、400
V用では160個直列に接続して使用することになる。
一方、この電気二重層キャパシタは同じ製法で製作して
も静電容量に±10%程度のバラツキが生じるために、
単に直流電源から一括直列充電しても均等に充電されな
い。そのために各キャパシタを個別に定格電圧まで充電
する方法が試みられている。この種の従来例を図3に示
す。
【0003】図3に示した回路はバック・ブースト型コ
ンバータによる多出力充電方法に関するもので、例えば
特開平8−214454に示されている。直流発生器1
と発振器2と変圧器Trの一次巻線が順次接続される。
変圧器Trの二次巻線は多出力にするために複数個設け
られて、それぞれの出力と整流器Sが同極性になるよ
うに接続され、かつ、その出力側に各々平滑用コンデン
サCが接続される。一方、電気二重層キャパシタ
、C、…、Cは変圧器Trの二次巻線と同じ数
だけ直列に接続されている。そしてその各々の電気二重
層キャパシタC、C、…、Cは各々の平滑用コン
デンサCoと並列に接続される。
【0004】次に動作を説明する。発振器2は直流発生
器1よりエネルギーの供給を受け、スイッチング作用に
より高周波を変圧器Trに与える。その後、整流器S
を介して平滑用コンデンサCには、バック・ブースト
型コンバータの動作原理によって所定の直流電圧が出力
し平滑後、電気二重層キャパシタC、C、…、C
を所定の設定電圧に充電する。このバック・ブースト型
コンバータの良い点は前記特開平8−214454によ
ると、変圧器Trの二次巻線が同一コアに巻かれ電磁的
に密結合されて定電力動作をすることから、キャパシタ
の電流×電圧の値が一定であり、負荷となる電気二重層
キャパシタC、C、…、Cに容量差があっても均
等充電ができるとされている。
【0005】しかし、この電気二重層キャパシタC
、…、Cは通常直列数が多いためにキャパシタの
1つに異常が発生しても、全体の電圧変化率は小さく、
異常検出されないままに運転されたり、また、キャパシ
タのいくつかが劣化を生じてもそのまま運転され、キャ
パシタが焼損するなどの問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題を有
していたために、簡易な回路や計測手段を用いて個々の
電気二重層キャパシタの状態を監視し、異常を検出して
危険を未然に防ぐ手法が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決したものであり、直列に接続した電気二重層キャパ
シタ群5を充電する回路において、1つまたは複数個を
ユニット化した電気二重層キャパシタC、C、…、
の充電電流と充電電圧を計測する手段を備え、その
値をもとに上記電気二重層キャパシタC、C、…、
に供給された電荷量および/または静電容量を演算
し、予め設定した電荷量および/または静電容量の基準
値と比較して正常/異常を判定することを特徴とする電
気二重層キャパシタの異常検出方法である。
【0008】また、上記電気二重層キャパシタC、C
、…、Cと並列に接続したバイパススイッチS
、SW、…、SWを使用することを特徴とする
電気二重層キャパシタの異常検出方法およびこれを用い
た充放電回路である。
【0009】さらに、上記計測する手段を直流電源の出
力端に設け、上記電気二重層キャパシタC、C
…、Cを順次充電することを特徴とする電気二重層キ
ャパシタの異常検出方法およびこれを用いた充放電回路
である。
【0010】そして、上記直流電源の出力端に充電電流
を計測する手段を設け、かつ、上記電気二重層キャパシ
タC、C、…、C毎に充電電圧を計測する手段を
備え、該電気二重層キャパシタC、C、…、C
順次または選択的に充電することを特徴とする電気二重
層キャパシタの異常検出方法およびこれを用いた充放電
回路である。
【0011】また、上記充電電流が定電流であることを
特徴とする電気二重層キャパシタの異常検出方法および
これを用いた充放電回路である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は本発明による電気二重層キャパシタの
異常検出方法の実施例、図2は電気二重層キャパシタの
充放電特性を示す。図3と同一の回路部品については説
明を省略する。
【0013】変圧器Trの二次巻線には整流器Sとフ
ィルタ回路であるリアクトルLと平滑用コンデンサC
が接続され、該平滑用コンデンサCの両端には電流
検出器3を介して電圧検出器4が接続されて直流電源8
を構成する。一方、電気二重層キャパシタ群5は電気二
重層キャパシタC、C、…、Cが直列に接続さ
れ、かつ、電圧検出器4の両端、すなわち、直流電源8
の出力は充電スイッチSW11と前記電気二重層キャパ
シタCと充電スイッチSW12とが閉回路になるよう
に接続され、同様に直流電源8の出力は充電スイッチS
21と電気二重層キャパシタCと充電スイッチSW
22とも閉回路になるように接続され、同様にその直流
電源8の出力は充電スイッチSWn1と電気二重層キャ
パシタCと充電スイッチSWn2とも閉回路になるよ
うに接続される。すなわち、1つの直流電源8から各電
気二重層キャパシタC、C、…、Cをそれぞれの
充電スイッチSW11とSW12、…、SWn1とSW
n2を介して充電出来るように接続されたことになる。
【0014】また、各電気二重層キャパシタC
、…、Cと並列にバイパススイッチSW、SW
、…、SWが接続される。そして充電スイッチSW
11、SW12、…、SWn1、SWn2とバイパスス
イッチSW、SW、…、SW とは制御ユニット6
、6、…、6を有し、制御器7からの指令に基づ
きオン/オフ制御される。制御器7は、直流発生器1、
発振器2、電流検出器3、電圧検出器4と制御ユニット
、6、…、6に接続されて、電流検出器3と電
圧検出器4とから送信される計測データの演算処理を行
うと共に、システム運転制御を行う。なお、制御器7は
図示しない中央制御盤に接続され、該中央制御盤による
プログラムに従って制御される場合もある。
【0015】次に、動作を説明する。発振器2は直流発
生器1から電力の供給を受けて所定の周波数に変換し、
変圧器Trと整流器Sによって直流に変換後、リアク
トルL、平滑用コンデンサCにより平滑して所定の
直流を出力する。この直流電源8は図示しないが、公知
の方法によって定電流制御されている。
【0016】次に、制御器7は電気二重層キャパシタC
を充電するため、制御ユニット6 に動作オン指令を
送り、該制御ユニット6は充電スイッチSW11、S
をオン動作させる。その結果、直流電源8から定
電流に制御された充電電流Iが供給されて電気二重層キ
ャパシタCが充電され、その充電電流Iは電流検出器
3によって、また、その充電電圧Vは電圧検出器4で計
測され、制御器7に送信される。やがて所定の設定電圧
に達すると、制御器7は制御ユニット6に動作オ
フ指令を送り、該制御ユニット6は充電スイッチSW
11、SW12をオフ動作させ、電気二重層キャパシタ
は充電を完了する。
【0017】次に、制御器7は電気二重層キャパシタC
を充電するため制御ユニット6に動作オン指令を送
り、該制御ユニット6は充電スイッチSW21、SW
22をオン動作させる。その結果、上記と同様に電気二
重層キャパシタCを充電させ、やがて所定の設定電圧
に達すると、制御器7は制御ユニット6に動作オ
フ指令を送り、該制御ユニット6は充電スイッチSW
21、SW22をオフ動作させ、電気二重層キャパシタ
は充電を完了する。このようにして順次、電気二重
層キャパシタCまで充電を続け、1サイクルが終了す
る。
【0018】このようにしてすべての電気二重層キャパ
シタ群5が充電完了すると、これ以降は回路構成上、該
電気二重層キャパシタ群5と並列に接続された放電要素
素子による自然放電によって充電電圧は低下する。そし
て、この低下した電圧を補充電するために、直ちに、ま
たは所定の時間後に2サイクル目の充電を開始させ、常
に所定の設定電圧を維持するように作用する。このよう
に個々の電気二重層キャパシタC、C、…、C
順次繰返し充電する方法の利点は、直流電源8が1個の
電気二重層キャパシタを充電する容量を有すればよいの
で、小型化するのが容易となる。
【0019】次に、制御器7の機能について説明する。
制御器7は全体の運転制御をする機能と電気二重層キャ
パシタ群5の状態監視をするために、電流検出器3と電
圧検出器4から送られてくる計測データを演算処理し
て、基準値と比較する判定機能を有している。前者の説
明は省略し後者の機能について説明する。
【0020】図2に任意に選んだ電気二重層キャパシタ
1個の充放電特性を示す。縦軸は充電電圧Vと充電電流
Iを、横軸は時間tを示す。まず、所定の設定電圧V
に充電を完了した電気二重層キャパシタは、上記した自
然放電によって電圧は徐々に降下して行く。その後補充
電が開始するとその時間tにおける充電電圧Vt1
制御器7が記憶する。その後定電流の充電電流Iによっ
て充電を続け、電圧は徐々に上昇しやがて所定の設定電
圧Vに達すると、その時の時間tを制御器7が記憶
し、充電を停止する。ここで、制御器7は補充電した電
荷量△Q=充電電流I×充電時間(t−t)、また
は電気二重層キャパシタの電荷量△Qと静電容量△C=
電荷量△Q/補充電した電圧(V−Vt1)を計算す
る。そして予め設定した電荷量Qおよび/または静電容
量Cの基準となる許容値と比較して正常/異常の判定を
する。このデータをすべて記憶装置に蓄積する必要はな
いが、蓄積して行くことによって経時変化が分かり、こ
れを関数に置き換えると、将来の変化量を予測すること
も可能である。このようなデータ処理をすべての電気二
重層キャパシタC、C、…、Cについて順次実施
し判定をする。
【0021】次に、電気二重層キャパシタC、C
…、Cの中で、例えば電気二重層キャパシタCが異
常と判定された場合は、制御器7から制御ユニット6
に動作指令を送り、該制御ユニット6は充電スイッチ
SW11、SW12をオフ動作、バイパススイッチSW
をオン動作させて、運転を停止することなく、異常な
電気二重層キャパシタCを回路上バイパスさせて運転
を継続することができる。すなわち、電気二重層キャパ
シタ群5から電気二重層キャパシタCを取除いたのと
同じ効果を有することになる。
【0022】なお、電気二重層キャパシタCに電荷が
残留した状態でバイパススイッチSWをオン動作させ
ると過大な短絡電流が流れることがあるので、放電スイ
ッチと放電抵抗を直列接続した残留電荷放電回路を、電
気二重層キャパシタC、C 、…、Cの各々と並列
接続することもできる。この場合は、まず該当する放電
スイッチをオン動作させて電気二重層キャパシタC
電荷を放電させ、その後、上記のバイパススイッチSW
をオン動作させることになる。
【0023】その他の異常判定としては、補充電の充電
時間が長過ぎる、あるいは放電により電圧Vt1が下が
り過ぎるなどの異常に対しても、上記のようにデータ処
理をすることによって、異常な電気二重層キャパシタを
早期に発見し、回路から除外するなどの適切な処置が可
能となる。上記した電気二重層キャパシタ群5がエネル
ギー貯蔵装置などのシステムに組み込まれる場合は、図
示しない中央制御盤と制御器7とを接続し、データ情報
の交換をしてシステムとしての安全を確保することがで
きる。
【0024】図1の実施例は電圧検出器4を直流電源8
の出力端に1台設けたが、他の実施例として、制御ユニ
ット6、6、…、6にそれぞれ専用の電圧検出器
を内蔵して、それぞれの電気二重層キャパシタC、C
、…、Cと並列に接続する。そしてその全数の測定
データを制御器7に送信し、全数の状態管理を連続的ま
たは断続的に行う。この方法によれば、自然放電中の電
圧変化を常に監視できることから、減衰時定数に変化が
生じたり、あるいは急激に電圧降下が生じるなどの特異
な現象が発生すると、異常と判定する基準を設けておく
ことにより早期に異常を発見できる。また、この方法の
他の利点として図1ではサイクル的に順番に補充電を行
っていたが、本実施例によれば、設定電圧Vが予め設
定した電圧降下の許容値△Vを超えたものから選択的に
補充電を行うことが可能になり、非常に効率的である。
【0025】また、この方法による演算は、電圧降下の
許容値△Vに達した時間tと、定電流の充電電流Iに
より設定電圧Vに達する時間tを制御器7が記憶す
る。そして電気二重層キャパシタに供給された電荷量△
Q=充電電流I×充電時間(t−t)と静電容量C
=電荷量△Q/許容電圧△Vを計算して、前記同様に基
準となる許容値と比較して正常/異常の判定をする。
【0026】さて、充電スイッチSW11、SW12
…、SWn1、SWn2とバイパススイッチSW、S
、…、SWは、単に回路をオン/オフするスイッ
チであるために、電磁開閉器やリレーでも良いし、ソリ
ッドステートリレーやサイリスタなどの半導体スイッチ
でも良く、汎用性に富んでいる。次に異常な電気二重層
キャパシタがバイパススイッチによってバイパスされる
と電気二重層キャパシタ群5の直列電圧が低下するが、
多くの場合、直列数が多く、キャパシタの欠損が1個で
あるため電圧変化率は小さく、システムの回路構成上あ
まり問題にならない。問題となりそうな場合は欠損を何
個まで許容するかを決めて制御器7にその情報を入力し
ておけば、運転停止の信号を内部、外部ともに出力して
システムを安全に停止させることができる。
【0027】図1ではコストを考慮し、小容量の直流電
源1台を用いて順次運転をすることにしたが、本発明は
これに限定されるものではない。いくつかに分割したブ
ロック毎に直流電源を用いてもよいし、電気二重層キャ
パシタすべてに設けてもよい。電気二重層キャパシタの
自然放電は微弱であるので補充電は現実的に断続的で充
分である。従って、直流電源8の数は組み込まれるシス
テムとの協調から放電の具合を考慮してコストと対比し
ながら決めればよい。
【0028】さて、以上の説明では定電流の充電電流I
を流すことを前提に考えたが、そのような定電流制御が
できない直流電源8の場合は、充電中の電流を連続的に
制御器7に取り込み、時間tからtの時間中、単位
時間△t毎の電流値I〜I を読み取り△Q=(I
+I+…+I)×△tを演算して補充電した電荷量
△Qを算出しても同様の効果を得ることができる。
【0029】また、本発明による電気二重層キャパシタ
の正常/異常判定手段は、上記の直流電源を用いた個別
充電方法に限定されず、電気二重層キャパシタが直列に
接続されてその個々の充電電流と充電電圧が計測できる
手段を有する構成であれば、すべてに有効である。ま
た、個々の電気二重層キャパシタは2.5V程度と定格
電圧が低いために1台を単位として充電し、状態監視を
するのは回路上煩雑になり、コスト的にも不利となる場
合がある。このような場合は複数個の電気二重層キャパ
シタを、例えば4台を直列に接続してユニット化し、こ
れを10Vの電気二重層キャパシタ1台とみなして状態
管理をしてもよい。但し、充電については4台の静電容
量のバラツキが大きいと均等充電が難しいので静電容量
の値を選別して合わせるなどの工夫をすることと、異常
と判定された場合には4台中のどのコンデンサが異常な
のかの区別がつかない問題もあるが、運転の安全上は同
様の効果を得ることができる。
【0030】そして、上記実施例は交流を直流に変換し
た直流電源8を用いて電気二重層キャパシタを充電する
方法について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではない。本発明の電気二重層キャパシタの異常検出
方法は、上記直流電源8が、例えば太陽光発電や風力発
電そして電池や他の手段により直流電圧が供給される直
流電源であれば、同じ効果があり、有効である。
【0031】
【発明の効果】上記のように本発明は、電気二重層キャ
パシタC、C、…、Cを定電流で充電し、それぞ
れの充電電圧を測定して、そのデータからコンデンサに
充電した電荷量又は静電容量を計算して電気二重層キャ
パシタの正常/異常の判定や劣化の現象あるいは将来を
定量的に予測することができる。しかも異常が発見され
ても該当する電気二重層キャパシタをバイパススイッチ
によって短絡することで運転を停止することなく、次回
メンテナンス時期まで安全に運転することも可能であ
る。また、1つの充電電源から複数の直列に接続された
電気二重層キャパシタを個々に充電する手法は、常に限
りなく所定の設定電圧、すなわち、最大充電エネルギー
状態を維持することができる利点もある。さらに小型、
軽量化が図れ、かつ、コストダウンも実現できるもの
で、工業的価値大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気二重層キャパシタの異常検出
方法を示す実施例である。
【図2】本発明による電気二重層キャパシタの充放電特
性である。
【図3】従来例による電気二重層キャパシタの充電方法
である。
【符号の説明】
1 直流発生器 2 発振器 3 電流検出器 4 電圧検出器 5 電気二重層キャパシタ群 6〜6 制御ユニット 7 制御器 8 直流電源 Tr 変圧器 S 整流器 L リアクトル C 平滑コンデンサ C、C、…、C 電気二重層キャパシタ SW、SW、…、SW バイパススイッチ SW11、SW21、…、SWn1 充電スイッチ SW12、SW22、…、SWn2 充電スイッチ V 充電電圧 V 設定電圧 Vt1 時間tの充電電圧 △V 電圧降下した許容値 I 充電電流 △Q 電荷量 C 静電容量 △t 単位時間
フロントページの続き (72)発明者 二宮 紀彦 京都府京都市中京区御池通烏丸東入一筋目 仲保利町191番地の4 上原ビル3階 ニ チコン株式会社内 Fターム(参考) 2G028 AA02 BE04 CG07 DH03 FK01 FK02 FK08 HM07 MS05 2G036 AA24 AA27 BB02 BB08 CA06 CA10 5G003 AA01 BA03 CA02 CC02 DA07 EA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続した電気二重層キャパシタ群を
    充電する回路において、 1つまたは複数個をユニット化した電気二重層キャパシ
    タの充電電流と充電電圧を計測する手段を備え、その値
    をもとに上記電気二重層キャパシタに供給された電荷量
    および/または静電容量を演算し、予め設定した電荷量
    および/または静電容量の基準値と比較して正常/異常
    を判定することを特徴とする電気二重層キャパシタの異
    常検出方法。
  2. 【請求項2】 上記電気二重層キャパシタと並列に接続
    したバイパススイッチを使用することを特徴とする請求
    項1記載の電気二重層キャパシタの異常検出方法および
    これを用いた充放電回路。
  3. 【請求項3】 上記計測する手段を直流電源の出力端に
    設け、上記電気二重層キャパシタを順次充電することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の電気二重層キ
    ャパシタの異常検出方法およびこれを用いた充放電回
    路。
  4. 【請求項4】 上記直流電源の出力端に充電電流を計測
    する手段を設け、かつ、上記電気二重層キャパシタ毎に
    充電電圧を計測する手段を備え、該電気二重層キャパシ
    タを順次または選択的に充電することを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の電気二重層キャパシタの異常
    検出方法およびこれを用いた充放電回路。
  5. 【請求項5】 上記充電電流は定電流であることを特徴
    とする請求項1〜4記載の電気二重層キャパシタの異常
    検出方法およびこれを用いた充放電回路。
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