JP4276193B2 - 瞬時電圧低下補償装置の充電方法 - Google Patents

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Description

本発明は、直流蓄電部に電気二重層キャパシタを使用した瞬時電圧低下補償装置の充電方法に関し、瞬時電圧低下補償装置の初期立ち上げ時における電気二重層キャパシタの充電方法を工夫することにより、装置の小型化を図ることができるように工夫したものである。
近年、IT関連機器の普及や、半導体,精密機器などの高品質,高付加価値の生産ラインの増加に伴い、瞬時電圧低下(以下「瞬低」と略す)によるこれらの機器への影響が問題になっている。
瞬低は、送電鉄塔への落雷によって異常電流が発生した場合に、この異常電流が他に波及しないように、この異常区間を送変電設備が切り離す間に発生する電圧低下である。この瞬低は、70[msec]〜2[sec]の極短時間で発生する。
このような瞬低が発生すると、
(1)コンピュータの誤動作(電圧低下が発生するとコンピュータは自動停止する)、
(2)高圧水銀灯の消灯、
(3)マグネットスイッチを使用しているモータの停止(電圧低下によりマグネットスイッチが解列するためモータが停止する)、
等の問題が起こる。
瞬低の対策として無停電電源装置が多く使用されている。この無停電電源装置の蓄電部には鉛蓄電池が多く用いられているが、最近、鉛蓄電池に比べ定期的な保守点検が不要で、充放電サイクル寿命が長く、高速・高効率な充放電が可能な電気二重層キャパシタの開発が急速に進んでいる。この電気二重層キャパシタは数秒〜数分間の充放電を行う用途に適した蓄電素子である。
そこで、電気二重層キャパシタのこれらの特性に着目して、電気二重層キャパシタを適用した瞬時電圧低下補償装置が開発されている。
ここで、瞬時電圧低下補償装置の回路構成例を、図1を参照して説明する。
この瞬時電圧低下補償装置は、商用電源1から重要負荷2に供給する商用電力に瞬低が発生した場合に、重要負荷2に電力を供給するものである。
商用電源1から重要負荷2に商用電力を供給する電力ラインL1には、GTO等で形成した高速スイッチ3が介装されている。バイパス遮断器4は、高速スイッチ3に対して並列状態となるように、電力ラインL1に介装されている。
更に、電力ラインL1のうち、商用電源1と高速スイッチ3(バイパス遮断器4)との間には、瞬低を検出する瞬低検出部5が備えられている。
電力変換器6には、その直流側に直流コンデンサ(電解コンデンサ)7が接続されている。この電力変換器6は、逆変換動作(インバータ動作)と順変換動作(コンバータ動作)ができるインバータ等で構成されている。
このため、逆変換動作の時には、直流側(図1では電力変換器6の左側、つまり直流コンデンサ7が接続されている側)から直流電力が供給されると、インバータ動作して、交流側(図1では電力変換器6の右側)から交流電力を出力し、順変換動作の時には、交流側から交流電力が供給されると、コンバータ動作して、直流側から直流電力を出力する。
この電力変換器6の交流側は、電力ラインL2を介して重要負荷2に接続されている。電力ラインL2には、電力変換器入力遮断器8が介装されている。
電力変換器6の直流側には、電力変換器直流部スイッチ9を介して、直流蓄電部として機能する電気二重層キャパシタ10が接続されている。
予備充電回路11は、整流回路と抵抗体とで構成されており、交流入力側が予備充電用スイッチ12を介して電力ラインL1に接続されており、直流出力側が直流コンデンサ7に接続されている。このため、予備充電用スイッチ12が投入されて商用電源1から予備充電回路11に交流電力が供給されると、予備充電回路11は交流電力を整流して直流電力を出力し、この直流電力により直流コンデンサ7を充電することができる。
チョッパ13は、電力変換器直流部スイッチ9と並列接続されている。このチョッパ13は、電力変換器6が直流側(直流コンデンサ7側)に出力した直流電力に対してチョッピング制御して電圧調整し、この電圧調整した直流電力を電気二重層キャパシタ10に供給して充電をする。
制御部20は、瞬時電圧低下補償装置の全体の制御動作を統括するものである。
この制御部20には、瞬低検出部5が瞬低を検出すると、この瞬低検出信号が入力される。
また、制御部20により、スイッチ類(スイッチや遮断器)3,4,8,9,12の投入・開放制御が行われる。更に、制御部20により、電力変換器6の動作モードの変更制御が行われる。
図2は、瞬時電圧低下補償装置の他の回路構成例を示す。この図2に示す瞬時電圧低下補償装置では、図1に示すものと異なり、チョッパを有していない構成となっている。他の部分の構成は、図1に示すものと同様である。
上記構成となっている瞬時電圧低下補償装置の運転・制御モードは、大きく分けて次の5つある。
(1)電気二重層キャパシタ初期充電制御モード
(2)待機状態モード
(3)瞬低補償運転モード
(4)電気二重層キャパシタ充電制御モード
(5)電気二重層キャパシタ完全放電制御モード
ここで、各制御モードを簡単に説明する。
電気二重層キャパシタ初期充電制御モードは、本装置の初期立ち上げ時に電気二重層キャパシタ10を充電するモードである。その詳細動作は後述する。
待機状態モードは、電気二重層キャパシタ10を予め決めた定格電圧まで充電した後のモードであり、本装置は通常(瞬低が発生していない状態)では、この状態を維持している。待機状態モードにおいて、瞬低検出部5により瞬低検出を行いつつ、電力変換器6は電気二重層キャパシタ定格電圧一定制御を行っている。
瞬低補償運転モードでは、瞬低検出部5が瞬低を検出すると、制御部20の制御により、高速スイッチ3を開放し、電力変換器6を電気二重層キャパシタ定格電圧一定制御から交流電圧制御に瞬時に切り換え、電気二重層キャパシタ10から重要負荷2に電力を供給する。
商用電源1が復電すると、電力変換器6の交流出力電圧と系統(商用電源)電圧との同期合わせを行い、位相が一致したら高速スイッチ3を投入する。
電気二重層キャパシタ充電制御モードでは、瞬低補償運転が終了し系統からの電力供給に切り換わると、いち早く次の瞬低に対処できるように、電力変換器6は電気二重層キャパシタ充電制御を行う。
電気二重層キャパシタ完全放電制御モードは、装置のメンテナンス等を行う場合において、電気二重層キャパシタ10を完全放電するモードである。
瞬時電圧低下補償装置の初期立ち上げ時における電気二重層キャパシタの従来の充電方法(電気二重層キャパシタ初期充電制御モードの手順)を、図1に示す装置と、図2に示す装置に分けて説明する。
図1に示す装置での充電方法は次の通りである。
瞬時電圧低下補償装置の初期状態(停止状態)は次の通りである。
・高速スイッチ3・・・・・・・・・開放
・バイパス遮断器4・・・・・・・・投入
・電力変換器入力遮断器8・・・・・開放
・電力変換器直流部スイッチ9・・・開放
・予備充電用スイッチ12・・・・・開放
装置立ち上げは次の手順による。
(1)予備充電用スイッチ12を投入して、予備充電回路11により直流コンデンサ7を充電する。
(2)電力変換器入力遮断器8を投入する。
なお、電力変換器入力遮断器8を投入すると、電力変換器6が整流回路の動作をして、直流側の直流コンデンサ7には、系統電圧の1.35倍程度の電圧が印加される。このとき、電力変換器入力遮断器8の投入前に、事前に(上記(1)の動作により)、予備充電回路11により直流コンデンサ7を充電して、直流コンデンサ7の電圧を系統電圧の1.35倍程度の電圧にしている。このため、電力変換器入力遮断器8を投入しても、電力変換器6に突入電流が流れることはなく安全である。
仮に、直流コンデンサ7を予備充電することなく、電力変換器入力遮断器8を投入したとすると、電力変換器6に突入電流が流れ電力変換器6が壊れてしまう。
(3)予備充電用スイッチ12を開放する。
(4)チョッパ13により電気二重層キャパシタ10を充電する。つまり、チョッパ13は、電力変換器6が整流回路の動作をして直流側(直流コンデンサ7側)に出力した直流電力に対してチョッピング制御して電圧調整し、この電圧調整した直流電力を電気二重層キャパシタ10に供給して充電をする。
(5)電気二重層キャパシタ10の電圧がキャパシタ定格電圧(例えば400V)に達するまで充電をしたら、チョッパ13を停止する。
(6)電力変換器直流部スイッチ9を投入する。
(7)電力変換器6を系統連係運転する。つまり、電力変換器6から発生する交流電圧を、商用電源1の系統電圧と同期させた状態で、電力変換器6を待機状態にする(このとき交流電流は出力されない)。
(8)高速スイッチ3を投入してバイパス遮断器4を開放する。これにより、装置立ち上げが完了する。
図2に示す装置での充電方法は次の通りである。
瞬時電圧低下補償装置の初期状態(停止状態)は次の通りである。
・高速スイッチ3・・・・・・・・・開放
・バイパス遮断器4・・・・・・・・投入
・電力変換器入力遮断器8・・・・・開放
・電力変換器直流部スイッチ9・・・開放
・予備充電用スイッチ12・・・・・開放
装置立ち上げは次の手順による。
(1)電力変換器直流部スイッチ9を投入する。
(2)予備充電用スイッチ12を投入して、予備充電回路11により、直流コンデンサ7と電気二重層キャパシタ10を充電する。
(3)充電により直流コンデンサ7の電圧が、系統電圧の1.35倍程度になったら、電力変換器入力遮断器8を投入する。
(4)予備充電用スイッチ12を開放する。
(5)電力変換器6をコンバータ動作させて、電力変換器6の直流側に発生させた直流電力を電気二重層キャパシタ10に供給して充電をする。
(6)電気二重層キャパシタ10の電圧がキャパシタ定格電圧(例えば400V)に達するまで充電をしたら、電力変換器6のコンバータ動作を停止する。
(7)電力変換器6を系統連係運転する。つまり、電力変換器6から発生する交流電圧を、商用電源1の系統電圧と同期させた状態で、電力変換器6を待機状態にする(このとき交流電流は出力されない)。
(8)高速スイッチ3を投入してバイパス遮断器4を開放する。これにより、装置立ち上げが完了する。
ところで、直流蓄電部として使用した電気二重層キャパシタ10は、電解コンデンサ等に比べて静電容量(充電容量)が大きいため、この電気二重層キャパシタ10を充電するには大容量の充電機器が必要になる。
図1に示す瞬時電圧低下補償装置を、上述した従来方法により装置立ち上げをする場合には、チョッパ13のみで電気二重層キャパシタ10の充電をしているため、チョッパ13として大容量のものが必要となり、瞬時電圧低下補償装置全体の装置構成を大型化してしまう。
また、図1に示す瞬時電圧低下補償装置を、上述した従来方法により装置立ち上げをする場合には、チョッパ13により電気二重層キャパシタ10の充電を完了した後においては、直流コンデンサ7の電圧は、系統電圧の1.35倍程度(商用電源の電圧をダイオード整流した値)になっている。しかし、電力変換器6を系統連係運転するには、電力変換器6の直流側の電圧は、ダイオード整流した値よりも大きくしなければならないが、実際にはダイオード整流した値である。このため、系統連係運転のために電力変換器6を始動したときに、電力変換器6に負担がかかり損傷しやすくなる。
図2に示す瞬時電圧低下補償装置を、上述した従来方法により装置立ち上げをする場合には、予備充電回路11により直流コンデンサ7と電気二重層キャパシタ10の充電をしているため、予備充電回路11として大容量のものが必要となり、瞬時電圧低下補償装置全体の装置構成を大型化してしまう。
本発明は上記従来技術に鑑み、装置の小型化を図ることが可能な、瞬時電圧低下補償装置の充電方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
負荷に対して電力を供給する商用電源の電圧に瞬低が発生したときに、電力ラインを介して前記負荷に対して交流電力を供給する電力変換器と、
前記電力ラインに介装された電力変換器入力遮断器と、
前記電力変換器の直流側に接続された直流コンデンサと、
前記電力変換器の直流側に電力変換器直流部スイッチを介して接続された電気二重層キャパシタと、
予備充電用スイッチを介して前記商用電源から受電した商用電力を直流電力に変換して前記直流コンデンサに充電する予備充電回路と、
前記電力変換器直流部スイッチと並列接続されており、前記電力変換器がその直流側に出力した直流電力をチョッピング制御することにより電圧調整した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給するチョッパとを有する瞬時電圧低下補償装置の充電方法であって、
前記電力変換器入力遮断器を開放し、前記電力変換器直流部スイッチを開放した状態で、前記予備充電用スイッチを投入して前記予備充電回路により前記直流コンデンサを充電し、
次に、前記電力変換器入力遮断器を投入して、前記予備充電用スイッチを開放し、
前記電力変換器が整流回路の動作をして直流側に出力した直流電力を前記チョッパによりチョッピング制御することにより電圧調整した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給して充電し、
前記直流コンデンサの電圧と前記電気二重層キャパシタの電圧の電圧差が、予め決めた値よりも小さくなったら、前記チョッパを停止して前記電力変換器直流部スイッチを投入し、前記電力変換器をコンバータ動作させて直流側に出力した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給して充電することを特徴とする。
また本発明の構成は、
負荷に対して電力を供給する商用電源の電圧に瞬低が発生したときに、電力ラインを介して前記負荷に対して交流電力を供給する電力変換器と、
前記電力ラインに介装された電力変換器入力遮断器と、
前記電力変換器の直流側に接続された直流コンデンサと、
前記電力変換器の直流側に電力変換器直流部スイッチを介して接続された電気二重層キャパシタと、
予備充電用スイッチを介して前記商用電源から受電した商用電力を直流電力に変換して前記直流コンデンサに充電する予備充電回路と、
前記電力変換器直流部スイッチと並列接続されており、前記電力変換器がその直流側に出力した直流電力をチョッピング制御することにより電圧調整した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給するチョッパとを有する瞬時電圧低下補償装置の充電方法であって、
前記電力変換器入力遮断器を開放し、前記電力変換器直流部スイッチを開放した状態で、前記予備充電用スイッチを投入して前記予備充電回路により前記直流コンデンサを充電し、
次に、前記電力変換器入力遮断器を投入して、前記予備充電用スイッチを開放し、
前記電力変換器を直流電圧一定制御で運転し、この電力変換器の直流側に出力した直流電力を前記チョッパによりチョッピング制御することにより電圧調整した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給して充電し、
前記直流コンデンサの電圧と前記電気二重層キャパシタの電圧の電圧差が、予め決めた値よりも小さくなったら、前記チョッパを停止して前記電力変換器直流部スイッチを投入し、前記電力変換器をコンバータ動作させて直流側に出力した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給して充電することを特徴とする。
本発明では、瞬時電圧低下補償装置の初期立ち上げ時において、直流蓄電部である電気二重層キャパシタに充電する際に、チョッパのみで充電するのでなく、当初はチョッパで充電をし、その後は、コンバータ動作により電力変換器から出力した直流電力により電気二重層キャパシタを充電するようにしたので、チョッパの容量を小さくすることができ、ひいては瞬時電圧低下補償装置の全体の装置構成を小型化することが可能になる。
またチョッパにより電気二重層キャパシタを充電する際には、電力変換器を整流回路として動作させるばかりでなく、電力変換器を直流電圧一定制御で運転することにより、より高速に充電ができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づき詳細に説明する。
なお、各実施例で使用する装置は、図1に示すものであり、装置そのものは従来技術と同じである。
実施例1による充電方法は次の通りである。
瞬時電圧低下補償装置の初期状態(停止状態)は次の通りである。
・高速スイッチ3・・・・・・・・・開放
・バイパス遮断器4・・・・・・・・投入
・電力変換器入力遮断器8・・・・・開放
・電力変換器直流部スイッチ9・・・開放
・予備充電用スイッチ12・・・・・開放
実施例1による装置立ち上げは次の手順による。
(1−1)予備充電用スイッチ12を投入して、予備充電回路11により直流コンデンサ7を充電する。
(1−2)電力変換器入力遮断器8を投入する。
電力変換器入力遮断器8を投入すると、電力変換器6が整流回路の動作をして、直流側の直流コンデンサ7には、系統電圧の1.35倍程度の電圧(商用電源の電圧をダイオード整流した値の電圧)が印加される。
(1−3)予備充電用スイッチ12を開放する。
(1−4)チョッパ13により電気二重層キャパシタ10を充電する。つまり、チョッパ13は、電力変換器6が整流回路の動作をして直流側(直流コンデンサ7側)に出力した直流電力に対してチョッピング制御して電圧調整し、この電圧調整した直流電力を電気二重層キャパシタ10に供給して充電をする。
(1−5)直流コンデンサ7の電圧と電気二重層キャパシタ10の電圧の電圧差が小さくなったら、チョッパ13を停止し、電力変換器直流部スイッチ9を投入する。
(1−6)電力変換器6をコンバータ動作させて、電力変換器6の直流側に発生させた直流電力を電気二重層キャパシタ10に供給して充電をする。
(1−7)電気二重層キャパシタ10の電圧がキャパシタ定格電圧(例えば400V)に達するまで充電をしたら、高速スイッチ3を投入してバイパス遮断器4を開放する。これにより、装置立ち上げが完了する。
実施例1では、チョッパ13により電気二重層キャパシタ10をある程度充電したら、チョッパ13を停止し、その後は電力変換器6により電気二重層キャパシタ10の充電を行うため、チョッパ13の容量を小さくすることができ、瞬時電圧低下補償装置の装置構成を小型にすることができる。
例えば2000kVAの装置を考えると、電気二重層キャパシタ10をチョッパ13のみで充電する場合には、チョッパ13としては2000kVAの容量のものが必要であるが、本実施例1では、立ち上げの初期しか使用しないのでチョッパ13の容量としては100kVAで十分である。
また図2に示す瞬時電圧低下補償装置では、予備充電回路11により直流コンデンサ7と電気二重層キャパシタ10の充電をしているため、予備充電回路11として大容量のものが必要となるが、実施例1では、予備充電回路11は直流コンデンサ7の充電をするだけでよいため、容量の小さい予備充電回路11を採用することができ、瞬時電圧低下補償装置全体の装置構成の小型化を図ることができる。
更に、電力変換器6をコンバータ動作させて電気二重層キャパシタ10を充電しているため、電気二重層キャパシタ10の充電を完了した後においては、直流コンデンサ7の電圧は、系統電圧の1.35倍程度(商用電源の電圧をダイオード整流した値)よりも高くなっている。このため、系統連係運転のために電力変換器6を始動したときに、電力変換器6に負担がかかることがなくなり電力変換器6の劣化防止ができる。
実施例2による充電方法は次の通りである。
瞬時電圧低下補償装置の初期状態(停止状態)は次の通りである。
・高速スイッチ3・・・・・・・・・開放
・バイパス遮断器4・・・・・・・・投入
・電力変換器入力遮断器8・・・・・開放
・電力変換器直流部スイッチ9・・・開放
・予備充電用スイッチ12・・・・・開放
実施例2による装置立ち上げは次の手順による。
(2−1)予備充電用スイッチ12を投入して、予備充電回路11により直流コンデンサ7を充電する。
(2−2)電力変換器入力遮断器8を投入する。
電力変換器入力遮断器8を投入すると、電力変換器6が整流回路の動作をして、直流側の直流コンデンサ7には、系統電圧の1.35倍程度の電圧(商用電源の電圧をダイオード整流した値の電圧)が印加される。
(2−3)予備充電用スイッチ12を開放する。
(2−4)電力変換器6を直流電圧一定制御で運転する。つまり電力変換器6をコンバータ動作させ、直流側電圧を一定にする制御にする。この場合、直流側電圧は、系統電圧の1.35倍程度の電圧(商用電源の電圧をダイオード整流した値の電圧)よりも大きい値に設定する。これにより、直流コンデンサ7の充電電圧を、系統電圧の1.35倍程度の電圧(商用電源の電圧をダイオード整流した値の電圧)よりも大きい値にすることができる。
(2−5)チョッパ13により電気二重層キャパシタ10を充電する。つまり、チョッパ13は、電力変換器6が直流電圧一定制御の運転をして直流側(直流コンデンサ7側)に出力した直流電力に対してチョッピング制御して電圧調整し、この電圧調整した直流電力を電気二重層キャパシタ10に供給して充電をする。
(2−6)直流コンデンサ7の電圧と電気二重層キャパシタ10の電圧の電圧差が小さくなったら、チョッパ13を停止し、電力変換器直流部スイッチ9を投入する。
(2−7)電力変換器6をコンバータ動作させて、電力変換器6の直流側に発生させた直流電力を電気二重層キャパシタ10に供給して充電をする。
(2−8)電気二重層キャパシタ10の電圧がキャパシタ定格電圧(例えば400V)に達するまで充電をしたら、高速スイッチ3を投入してバイパス遮断器4を開放する。これにより、装置立ち上げが完了する。
実施例2では、チョッパ13により電気二重層キャパシタ10をある程度充電したら、チョッパ13を停止し、その後は電力変換器6により電気二重層キャパシタ10の充電を行うため、チョッパ13の容量を小さくすることができ、瞬時電圧低下補償装置の装置構成を小型にすることができる。
例えば2000kVAの装置を考えると、電気二重層キャパシタ10をチョッパ13のみで充電する場合には、チョッパ13としては2000kVAの容量のものが必要であるが、本実施例2では、立ち上げの初期しか使用しないので100kVAの容量のもので十分である。
また図2に示す瞬時電圧低下補償装置では、予備充電回路11により直流コンデンサ7と電気二重層キャパシタ10の充電をしているため、予備充電回路11として大容量のものが必要となるが、実施例2では、予備充電回路11は直流コンデンサ7の充電をするだけでよいため、容量の小さい予備充電回路11を採用することができ、瞬時電圧低下補償装置全体の装置構成の小型化を図ることができる。
更に、電力変換器6をコンバータ動作させて電気二重層キャパシタ10を充電しているため、電気二重層キャパシタ10の充電を完了した後においては、直流コンデンサ7の電圧は、系統電圧の1.35倍程度(商用電源の電圧をダイオード整流した値)よりも高くなっている。このため、系統連係運転のために電力変換器6を始動したときに、電力変換器6に負担がかかることがなくなり電力変換器6の劣化防止ができる。
また実施例2では、電力変換器2を直流電圧一定制御で運転しているため、チョッパ13による電気二重層キャパシタ10の充電を迅速に行うことができる。
瞬時電圧低下補償装置を示す回路構成図。 瞬時電圧低下補償装置の他の例を示す回路構成図。
符号の説明
1 商用電源
2 重要負荷
3 高速スイッチ
4 パイバス遮断器
5 瞬低検出部
6 電力変換器
7 直流コンデンサ(電解コンデンサ)
8 電力変換器入力遮断器
9 電力変換器直流部スイッチ
10 電気二重層キャパシタ
11 予備充電回路
12 予備充電用スイッチ
20 制御部

Claims (2)

  1. 負荷に対して電力を供給する商用電源の電圧に瞬低が発生したときに、電力ラインを介して前記負荷に対して交流電力を供給する電力変換器と、
    前記電力ラインに介装された電力変換器入力遮断器と、
    前記電力変換器の直流側に接続された直流コンデンサと、
    前記電力変換器の直流側に電力変換器直流部スイッチを介して接続された電気二重層キャパシタと、
    予備充電用スイッチを介して前記商用電源から受電した商用電力を直流電力に変換して前記直流コンデンサに充電する予備充電回路と、
    前記電力変換器直流部スイッチと並列接続されており、前記電力変換器がその直流側に出力した直流電力をチョッピング制御することにより電圧調整した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給するチョッパとを有する瞬時電圧低下補償装置の充電方法であって、
    前記電力変換器入力遮断器を開放し、前記電力変換器直流部スイッチを開放した状態で、前記予備充電用スイッチを投入して前記予備充電回路により前記直流コンデンサを充電し、
    次に、前記電力変換器入力遮断器を投入して、前記予備充電用スイッチを開放し、
    前記電力変換器が整流回路の動作をして直流側に出力した直流電力を前記チョッパによりチョッピング制御することにより電圧調整した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給して充電し、
    前記直流コンデンサの電圧と前記電気二重層キャパシタの電圧の電圧差が、予め決めた値よりも小さくなったら、前記チョッパを停止して前記電力変換器直流部スイッチを投入し、前記電力変換器をコンバータ動作させて直流側に出力した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給して充電することを特徴とする瞬時電圧低下補償装置の充電方法。
  2. 負荷に対して電力を供給する商用電源の電圧に瞬低が発生したときに、電力ラインを介して前記負荷に対して交流電力を供給する電力変換器と、
    前記電力ラインに介装された電力変換器入力遮断器と、
    前記電力変換器の直流側に接続された直流コンデンサと、
    前記電力変換器の直流側に電力変換器直流部スイッチを介して接続された電気二重層キャパシタと、
    予備充電用スイッチを介して前記商用電源から受電した商用電力を直流電力に変換して前記直流コンデンサに充電する予備充電回路と、
    前記電力変換器直流部スイッチと並列接続されており、前記電力変換器がその直流側に出力した直流電力をチョッピング制御することにより電圧調整した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給するチョッパとを有する瞬時電圧低下補償装置の充電方法であって、
    前記電力変換器入力遮断器を開放し、前記電力変換器直流部スイッチを開放した状態で、前記予備充電用スイッチを投入して前記予備充電回路により前記直流コンデンサを充電し、
    次に、前記電力変換器入力遮断器を投入して、前記予備充電用スイッチを開放し、
    前記電力変換器を直流電圧一定制御で運転し、この電力変換器の直流側に出力した直流電力を前記チョッパによりチョッピング制御することにより電圧調整した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給して充電し、
    前記直流コンデンサの電圧と前記電気二重層キャパシタの電圧の電圧差が、予め決めた値よりも小さくなったら、前記チョッパを停止して前記電力変換器直流部スイッチを投入し、前記電力変換器をコンバータ動作させて直流側に出力した直流電力を前記電気二重層キャパシタに供給して充電することを特徴とする瞬時電圧低下補償装置の充電方法。
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