JP7413079B2 - シート収納装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを収納するシート収納装置及びシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置において、記録材として用いるシートを収納するシート収納庫を装置本体に対して着脱可能に設けたものが広く用いられている。特許文献1には、シート収納庫の装置本体への装着時のユーザの負荷を低減する目的で、バネを用いた引き込み機構によってシート収納庫を装置本体の装着位置に引き込んで位置決めすることが記載されている。
特開2006―151687号公報
上記文献に記載の引き込み機構によってシート収納庫が装着位置に保持されている状態で、ユーザの操作がない状態でも、引き込み機構の引き込み力を超える外力が作用するとシート収納庫は装置本体から引き出し方向に移動する場合がある。これに対し、引き込み機構の引き込み力をより大きな値に設定すると、ユーザがシート収納庫を引き出す際の操作負担が大きくなってしまうため、引き込み力を無制限に大きくすることはできない。そのため、シート収納庫に対して地震等の大きな外力が作用した際にシート収納庫が装置本体から引き出し方向に移動してしまう可能性があった。
そこで、本発明は、大きな外力が作用した場合のシート収納部の移動を規制可能なシート収納装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、装置本体と、前記装置本体から引き出し可能であり、シートを収納するシート収納部と、を有するシート収納装置であって、前記シート収納部及び前記装置本体のいずれか一方に回動可能に設けられたアームと、前記シート収納部及び前記装置本体の他方に設けられ、前記シート収納部が前記装置本体の装着位置にある場合に前記アームと係合する被係合部と、前記アームにより移動可能に支持されるストッパと、前記ストッパに係合した場合に前記アームの回動を規制する規制部と、を含み、前記シート収納部が前記装着位置から引き出し方向に向かって第1の加速度で移動する場合、前記ストッパは前記規制部に係合しない位置にあって前記シート収納部の移動が許容され、前記シート収納部が前記装着位置から前記引き出し方向に向かって前記第1の加速度より大きい第2の加速度で移動し始めた場合、前記ストッパが前記規制部に係合して前記アームの回動が規制されることで、前記シート収納部の移動が規制される、ことを特徴とするシート収納装置である。
本発明によれば、大きな外力が作用した場合のシート収納部の移動を規制可能なシート収納装置及び画像形成装置ことができる。
実施形態に係る画像形成装置の概略図(a)、斜視図(b)、シート収納庫の斜視図(c)、及びシート収納庫の一部を拡大した拡大図(d)。 実施例1に係るシート収納庫の斜視図(a)及び引き込み装置の斜視図(b)。 実施例1に係る引き込み装置の動作を説明するための図(a~c)。 実施例2に係る引き込み装置の斜視図。 参考例に係る引き込み装置の動作を説明するための図(a~c)。
以下、本発明を実施するための例示的な形態について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本実施形態に係るシート収納庫30を備えた画像形成装置の概略図である。図1(b)は、シート収納庫30を、画像形成装置1の装置本体2から引き出した状態を示す斜視図である。図1(c)はシート収納庫30の斜視図であり、図1(d)は図1(c)において円で囲った部分1Dの拡大図である。
シート収納部の例であるシート収納庫30は、装置本体2に対して画像形成装置1の正面側に引き出され、背面側に向かって挿入されることで装置本体2に装着される。つまり、装置本体2は、本実施形態におけるシート収納装置の装置本体として機能する。以下、装置本体2の装着位置に向けてシート収納庫30を挿入する方向を装着方向B1とし、装置本体2の装着位置からシート収納庫30を引き出す方向(装着方向B1の反対方向)を引き出し方向B2とする。また、両者を区別する必要がない場合は着脱方向Bとする。
シート収納庫30には、画像形成装置1が記録材として用いるシートSが積載された状態で収納される。シートSには、普通紙及び厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート、並びに布等の、サイズ・材質・形状の異なる多様なシート材が含まれる。
図1(c、d)、に示すように、シート収納庫30は、シートSを収納する収納空間を形成するように上方に開いた箱状の収納庫フレーム30a(収納庫本体)を有している。シート収納庫30の引き出し方向B2の側面(画像形成装置1の正面側)には、ユーザがシート収納庫30を引き出す際に把持する把持部30dが設けられている。収納庫フレーム30aに対して装着方向B1の側面(画像形成装置1の背面側)には、被係合部としての係合ピン30bを支持する支持アーム30cが設けられている。シート収納庫30は、装置本体2に設けられた引き込み装置40(図1(a、b))が係合ピン30bに加える力により、装置本体2内の装着位置に引き込まれて装着位置に保持される。引き込み装置40の詳細については後述する。
図1(a)に示すように、画像形成装置1は電子写真式の画像形成部110を備えている。画像形成部110は、像担持体(電子写真感光体)である4つの感光ドラム112Y,112M,112C,112Kと、中間転写体である中間転写ベルト115を有している。
画像形成部110は、装置本体2の上部に装着される画像読取部120が原稿から読み取った画像情報や、ネットワークを介して外部のコンピュータから受信した画像情報に基づいて、電子写真プロセスを実行する。即ち、感光ドラム112Y~112Kが回転駆動され、帯電ユニットによって感光ドラム112Y~112Kの表面が一様に帯電処理される。レーザースキャナユニット111Y,111M,111C,111Kから画像情報に基づいて照射されるレーザー光により、感光ドラム112Y~112Kの表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像ユニット113Y,113M,113C,113Kから供給されるトナーによってトナー像に現像される。これにより、各感光ドラム112Y~112Kにはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色トナー像が形成される。
感光ドラム112Y~112Kに担持されるトナー像は、中間転写ベルト115へと順次一次転写される。このとき、単色トナー像が互いに重なり合うように多重転写されることで、中間転写ベルト115の上にフルカラートナー像が形成される。
一方、画像形成装置1は複数のシート収納庫30を備えており、画像形成部110の動作に並行して、いずれかのシート収納庫30又は手差しトレイからシートSが給送される。給送されたシートSは、停止状態のレジストレーションローラ117に突き当てられて斜行補正された後、画像形成部110の動作に同期したタイミングでレジストレーションローラ117が搬送を開始することで二次転写部118に送りこまれる。中間転写ベルト115に担持されるフルカラートナー像は、二次転写部118においてシートSに二次転写される。これにより、シートSに未定着トナー像として画像が形成される。
二次転写部を通過したシートSは定着部114に送られる。定着部114は、シートSを挟持して搬送するベルト等の回転体対と、シート上のトナー像を加熱するための加熱ユニット(例えば、ハロゲンランプや誘導加熱ユニット)を有し、シートSを搬送しながらトナー像を加熱及び加圧する。これにより、トナーが溶融・混色し、その後トナーが冷えて固着することで、シートSに定着した画像が得られる。
定着部114を通過したシートSは、排出ローラ116によって装置本体2から排出され、必要に応じて後処理を施された後、画像形成装置1の外部に露出する排出トレイに積載される。両面印刷を実行する場合、定着部114を通過して第1面に画像を形成されたシートSは、反転部119によって反転搬送され、再びレジストレーションローラ117に搬送される。そして、二次転写部118及び定着部114を通過して第2面に画像を形成されたシートSは、排出ローラ116を介して排出トレイに積載される。
以上の実施形態では、画像形成手段として中間転写方式の電子写真ユニットである画像形成部110を例示した。これに限らず、感光体からシートにトナー像を直接転写する電子写真ユニットや、インクジェット式の画像形成ユニット等、他の機構を用いる画像形成手段を用いてもよい。
以下、実施例1に係る引き込み装置40について説明する。図2(a)はシート収納庫30及び引き込み装置40を上方側から見た斜視図であり、図2(b)は引き込み装置40を下方側から見た拡大斜視図である。
本実施例のシート収納装置は、シート収納庫30及び引き込み装置40を含む。シート収納庫には、上述した通り係合ピン30b及び支持アーム30cが設けられている。係合ピン30bは、略鉛直方向に延びる円柱状であり、支持アーム30cに固定されている。支持アーム30cは、シート収納庫30の着脱方向Bに交差する方向(略水平方向)に関して係合ピン30bが変位するように、収納庫フレーム30aによって揺動可能に支持されている。
一方、引き込み装置40は、装置本体2の枠体の一部である後側板に固定されている。図2(b)に示すように、引き込み装置40は、フレーム43、引き込みアーム41及びアーム付勢バネ42を有している。フレーム43は引き込み装置40の筐体を構成し、シート収納庫30の係合ピン30bを案内するガイド溝43aが形成されている。引き込みアーム41は、フレーム43にアーム軸41aを中心に回動可能に支持される。アーム軸41aの軸線方向はシート収納庫30の着脱方向Bに交差する方向であり、本実施例では略鉛直方向である。
以下、シート収納庫30を装着位置に向かって挿入される際の引き込みアーム41の回動方向を、引き込み方向C1(本実施例の第1方向)とする。また、シート収納庫30が装着位置から引き出される際の引き込みアーム41の回動方向(引き込み方向C1とは反対方向)を、戻り方向C2(本実施例の第2方向)とする。
本実施例のアーム付勢手段(第2付勢手段)であるアーム付勢バネ42は、フレーム43と引き込みアーム41とに接続されており、シート収納庫30を装着位置に引き込んで装着位置に保持するための付勢力を引き込みアーム41に付与する。即ち、引き込みアーム41が係合ピン30bと係合している状態で、係合ピン30bが所定位置よりも装着位置側(ガイド溝43aの奥側)にあるとき、アーム付勢バネ42は図2(b)で図中反時計回り方向の付勢力を引き込みアーム41に付与する。
図5(a~c)は、参考例に係る引き込み装置40の引き込み作用を説明するための図である。この参考例は、後述のストッパ機構50を有していない点で実施例1と異なっている。図5(a)に示すように、装置本体2から引き出されていたシート収納庫30を装着方向B1に向かって移動させていくと、図5(b)に示すように、係合ピン30bが待機位置にある引き込みアーム41の開口部41bに係合する。そして、シート収納庫30の移動に伴って、係合ピン30bは引き込みアーム41に係合したままガイド溝43aに沿って移動する。
係合ピン30bが所定位置を超えると、アーム付勢バネ42の付勢力によってシート収納庫30は引き込み方向の力を受け始める。そのため、ユーザが手を離してもシート収納庫30は装着位置に引き込まれ、図5(c)に示すように装着位置に保持される。シート収納庫30を装着位置から引き出すとき、ユーザはアーム付勢バネ42の付勢力よりも大きな力でシート収納庫30を操作する。
一方、係合ピン30bが所定位置より戻り方向側(引き出し方向側)にあるとき、アーム付勢バネ42による引き込みアーム41の付勢方向は反対向き(図2(b)で時計回り方向)となる。従って、ユーザがシート収納庫30を装着位置から一定距離引き出すと、アーム付勢バネ42の付勢力はシート収納庫30の引き出し方向への移動をアシストする方向に作用する。
ここで、本実施例の引き込み装置40は、地震等の大きな外力によってシート収納庫30が装置本体2から飛び出すことを防ぐことが可能なストッパ機構50を備えている。本実施例のストッパ機構50は、アームストッパ51、ストッパバネ55及び係止ノッチ54を含む遠心ラチェット機構である。
アームストッパ51は、引き込みアーム41の先端部に設けられたストッパ軸52を介して引き込みアーム41に支持されている。アームストッパ51は、引き込みアーム41に対してストッパ軸52を中心とする揺動方向Dに移動可能(揺動可能)である。本実施例におけるストッパ軸52の軸線方向は、引き込みアーム41のアーム軸41aの軸線方向に略平行である。
本実施例の規制部である係止ノッチ54は、引き込みアーム41が回動する際のストッパ軸52の回動軌跡に対して径方向外側に設けられ、引き込みアーム41の回動方向に沿って並んだ複数の歯を有する鋸歯状に形成される。係止ノッチ54の歯は、引き込み方向側の面(第2面)がアームストッパ51に係合して引き込みアーム41の回動を規制する規制面となり、戻り方向側の面(第1面)が引き込みアーム41の回動を妨げないように傾斜している。
係止ノッチ54の内接線に対して、アームストッパ51の全体がアーム軸41aに対する径方向の内側に位置する状態で引き込みアーム41が回動する場合、アームストッパ51は係止ノッチ54に接触しない。ただし、係止ノッチ54の内接線とは、歯の頂点を結び、ガイド溝43aの長手方向に沿って延びる仮想線であり、本実施例ではアーム軸41aを中心とする円弧状である。
これに対し、アームストッパ51の先端が係止ノッチ54の内接線を超えて径方向外側に突出している状態で引き込みアーム41が回動する場合、アームストッパ51は係止ノッチ54に接触する。この場合において、上述した係止ノッチ54の歯の傾斜により、引き込みアーム41が戻り方向C2に回動しようとするときは、アームストッパ51の先端が係止ノッチ54の歯に食い込んで引き込みアーム41の回動が規制される。一方、引き込みアーム41が引き込み方向に回動するときは、アームストッパ51が係止ノッチ54に接触しても係止ノッチ54の歯の傾斜した面を滑るため、引き込みアーム41の回動は規制されない。
本実施例の第1付勢手段であるストッパバネ55は、アームストッパ51を、アームストッパ51の全体が係止ノッチ54の内側となる位置(以下、退避位置とする)に向かって付勢している。これに対し、アームストッパ51の先端が係止ノッチ54の内接線を超えて径方向外側に突出したときの位置を、アームストッパ51の突出位置とする。
アームストッパ51の先端に近い位置には、重量部としてのストッパウェイト53が設けられている。ストッパウェイト53は、アームストッパ51の本体部(ストッパウェイトを除いた部分)に比べて比重の大きな材料で形成され、アームストッパ51の重心位置を調整する機能を有している。即ち、ストッパウェイト53がない場合や本体部と同じ材料で形成される場合に比べて、本実施例のストッパウェイト53を設けることで、アームストッパ51の重心がストッパ軸52を遠ざけることができる。
次に、図3を用いて、本実施例に係る引き込み装置40の動作を説明する。図3(a)は、シート収納庫30が装着位置に装着されている状態を表している。図3(b)は、引き込み装置40のストッパ機構50が作動せずにシート収納庫30が装着位置から引き出されている途中の状態を表している。図3(b)は、シート収納庫30が装着位置から引き出され始めた後、ストッパ機構50が作動してシート収納庫30の移動が規制された状態を表している。
シート収納庫30が装着位置に装着されている図3(a)の状態において、引き込みアーム41はアーム付勢バネ42によって図中反時計回り方向の付勢力を受けている。そして、引き込みアーム41が係合ピン30bをシート収納庫30の挿入方向(図中上方)に押圧することで、シート収納庫30は装着位置に保持される。なお、シート収納庫30は、例えば挿入方向における収納庫フレーム30aの下流部に設けられたダンパーユニットが装置本体2の後側板1aに設けられた当接部に当接することで装着位置に位置決めされる。
シート収納庫30、通常想定される程度の力で引き出されるときは、図3(b)に示すようにストッパ機構50は作動せず、シート収納庫30は円滑に引き出される。即ち、シート収納庫30が比較的小さい加速度(第1の加速度)で移動するときは、引き込みアーム41の戻り方向C2の回動に伴ってアームストッパ51に作用する遠心力が比較的小さい。このため、ストッパバネ55の付勢力が遠心力に勝って、アームストッパ51は、少なくとも係止ノッチ54に接触しない範囲の位置に留まり、引き出しアーム41の回動及びシート収納庫30の移動が許容される。
言い換えれば、ユーザの年齢や性別等を考慮して通常想定される操作力の範囲内でシート収納庫30の引き出し操作を行う限り、ストッパバネ55の付勢力がアームストッパ51に作用する遠心力に勝るように、ストッパ機構50が構成されている。シート収納庫30が装着位置から所定距離以上引き出されると、係合ピン30bは引き込みアーム41から離脱する。
これに対し、シート収納庫30に対して大きな力が作用した場合、例えば地震波のような非常に大きな加速度で画像形成装置1が揺れ動く場合、図3(c)に示すように、ストッパ機構50が作動してシート収納庫30の移動は規制される。この場合、シート収納庫30が外力によって引き出し方向B2に比較的大きな加速度(第2の加速度)で移動し始めた際に、引き込みアーム41も戻り方向C2に同程度の加速度で回動を開始する。すると、アームストッパ51には引き込みアーム41の角加速度に応じて比較的大きな慣性力(遠心力)が作用し、アームストッパ51がストッパバネ55の付勢力に打ち克って突出位置まで揺動方向Dに揺動する。
これにより、アームストッパ51の先端が係止ノッチ54のいずれかの歯に接触して食い込むため、引き込みアーム41の戻り方向C2への回動が規制される。そして、引き込みアーム41の回動が止まることで、係合ピン30bにおいて引き込みアーム41に係合しているシート収納庫30も引き出し方向B2の移動を規制される。言い換えれば、通常の操作力として想定しえない大きな外力がシート収納庫30に作用する場合は、アームストッパ51に作用する遠心力がストッパバネ55の付勢力に勝るように、ストッパ機構50が構成されている。
仮に、図3(c)に示す状態からシート収納庫30への外力の入力が終わると、アーム付勢バネ42の付勢力により、シート収納庫30は再度、装着位置に引き込まれる。すると、アームストッパ51と係止ノッチ54の係合が解除され、ストッパバネ55の付勢力によってアームストッパ51は突出位置から退避位置へ移動する。
以上説明した通り、シート収納庫30が戻り方向C2に移動し始めた際に、引き込みアーム41の回動に伴ってアームストッパ51に作用する慣性力と、ストッパバネ55の付勢力との差によってストッパ機構50の挙動が決まる。従って、例えばストッパウェイト53の重量、ストッパ軸52から係止ノッチ54までのクリアランス、ストッパバネ55のバネ定数を調整することで、ストッパ機構50が作動してシート収納庫30の引き出しが規制される加速度の閾値を変更できる。なお、ストッパウェイト53を設けずに適切な加速度の閾値を設定できる場合、ストッパウェイト53を省略してもよい。
なお、シート収納庫30に引き出し方向B2への過大な外力が作用する原因の典型例として、地震波が想定される。この場合、シート収納庫30に加わるのは一定の外力ではなく、方向も大きさもランダムなものとなる。ただし、過去の地震記録を参照して地震波の振幅・加速度の範囲を想定することができる。そして、画像形成装置1が一定以上の震度で地震波を受けた場合に装着位置にあるシート収納庫30が画像形成装置1から飛び出す前にストッパ機構50が作動するように上記のパラメータを設定しておくことで、シート収納庫30の飛び出しを防ぐことができる。
なお、本実施例において引き込みアーム41に設けたアームストッパ51は、揺動(回動)動作により引き込みアーム41に対して移動する構成とした。これに限らず、ストッパが、引き込みアーム41に対して慣性力(遠心力)によって引き込みアーム41の回動半径方向に直線的にスライドするように構成してもよい。
次に、実施例2に係る引き込み装置40について、図4を用いて説明する。本実施例は、ストッパとしてのアームストッパ51Aの構成が実施例1のアームストッパ51と異なっている。以下、実施例1と異なる部分を中心に説明する。
本実施例のアームストッパ51Aは、引き込みアーム41の回転軸線方向(アーム軸41aの軸線方向)に交差する方向であって、好ましくは引き込みアーム41の回転軸線方向に直交する方向に延びる軸線を中心に揺動する。引き込みアーム41が戻し方向C2に回動する場合において、加速度が比較的小さいときは、アームストッパ51Aは自重によってストッパ軸52Aの下方に垂れ下がって係止ノッチ54に接触しない位置に留まる。引き込みアーム41の加速度が閾値より大きいとき、アームストッパ51Aが径方向外側で鉛直方向上向きの揺動方向Eに揺動し、係止ノッチ54に接触して係合する。これにより、本実施例においても、シート収納庫30に対して大きな力が加わって閾値以上の加速度で引き出し方向B2に移動し始めた場合にシート収納庫30の移動を規制することができる。
また、本実施例では、実施例1のストッパバネ55及びストッパウェイト53に相当する要素を設けておらず、引き込みアーム41が回動していない場合はアームストッパ51Aが自重によって下方位置(退避位置)に留まる構成になっている。この場合、例えばアームストッパ51Aの重量や形状を変更して慣性モーメントを調整したり、アームストッパ51と係止ノッチ54の間のクリアランスを調整することでシート収納庫30の引き出しが規制される加速度の閾値を変更することができる。
本実施例の調整方法は、ストッパ機構50の構成を簡素化できる利点がある。ただし、本実施例の構成に、アームストッパ51を下方位置へ向けて付勢するバネ部材やアームストッパ51の本体部より比重の大きい材料のストッパウェイトを追加してもよい。
(その他の実施形態)
上記実施例1,2では、規制部として鋸歯状の歯を有する部材を使用し、ストッパとして規制部の歯に係合する爪部材を使用している。これに代えて、規制部として平滑な面を有する部材を使用し、ストッパとして先端部にゴム等の摩擦係数が大きい面を有する部材(スプラグ)を使用してもよい。この場合、シート収納庫に対して引き出し方向の大きな外力が作用した場合に、ストッパの先端部が規制部の平滑な面と接触することで、摩擦力によって引き込みアーム41の回動を規制してシート収納庫30の飛び出しを防ぐことができる。
また、上記実施例1,2では、装置本体2に引き込み装置40が設けられ、シート収納庫30に係合ピン30bを配置した構成を例示したが、装置本体2に係合ピン30bを配置し、シート収納庫30に引き込み装置40を配置してもよい。即ち、引き込み装置のアームを装置本体及びシート収納部のいずれか一方に配置し、アームと係合する被係合部を装置本体及びシート収納部の他方に配置したものであればよい。
また、上記実施例1,2では、画像形成装置1の装置本体2にシート収納庫30が装着される構成のシート収納装置を例示した。これに限らず、本技術は、画像形成装置1とは別個に設けられ、装置本体2に連結されて使用されるシート収納装置(オプションフィーダ)や、画像形成された成果物としてのシートを収容するシート収納装置(スタッカー)にも適用可能である。
また、画像形成装置(システム)の一部を構成するシート収納装置に限らず、例えば文書を保管するためのキャビネットや、引き出し可能な収納部を有する家具に本技術を適用してもよい。
1…画像形成装置/2…装置本体/30…シート収納部(シート収納庫)/30b…被係合部(係合ピン)/41…アーム(引き込みアーム)/42…第2付勢手段(アーム付勢バネ)/51,51A…ストッパ(アームストッパ)/53…重量部(ストッパウェイト)/54…規制部(係止ノッチ)/55…第1付勢手段(ストッパバネ)/110…画像形成手段(画像形成部)/B2…引き出し方向/C1…第1方向(引き込み方向)/C2…第2方向(戻り方向)

Claims (8)

  1. 装置本体と、前記装置本体から引き出し可能であり、シートを収納するシート収納部と、を有するシート収納装置であって、
    前記シート収納部及び前記装置本体のいずれか一方に回動可能に設けられたアームと、
    前記シート収納部及び前記装置本体の他方に設けられ、前記シート収納部が前記装置本体の装着位置にある場合に前記アームと係合する被係合部と、
    前記アームにより移動可能に支持されるストッパと、
    前記ストッパに係合した場合に前記アームの回動を規制する規制部と、を含み、
    前記シート収納部が前記装着位置から引き出し方向に向かって第1の加速度で移動する場合、前記ストッパは前記規制部に係合しない位置にあって前記シート収納部の移動が許容され、
    前記シート収納部が前記装着位置から前記引き出し方向に向かって前記第1の加速度より大きい第2の加速度で移動し始めた場合、前記ストッパが前記規制部に係合して前記アームの回動が規制されることで、前記シート収納部の移動が規制される、
    ことを特徴とするシート収納装置。
  2. 前記ストッパを前記規制部に係合しない位置へ向けて付勢する第1付勢手段を備え、
    前記シート収納部が前記装着位置から前記引き出し方向に向かって前記第2の加速度で移動し始めた場合、前記ストッパは遠心力によって前記第1付勢手段の付勢力に抗して前記規制部と係合する位置に移動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート収納装置。
  3. 前記ストッパは、前記アームにより回動可能に支持される本体部と、前記本体部より比重の大きな材料で形成された重量部であって、前記本体部と比重が等しい材料で形成された場合に比べて、前記アームに対する回転軸線から前記ストッパの重心までの距離が大きくなるように構成された重量部を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート収納装置。
  4. 前記シート収納部を前記装着位置に引き込むための付勢力を前記アームに付与する第2付勢手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート収納装置。
  5. 前記シート収納部が前記装置本体に挿入される際の前記アームの回動方向を第1方向とし、前記シート収納部が前記装置本体から引き出される際の前記第1方向とは反対の回動方向を第2方向とするとき、
    前記規制部は、前記ストッパが前記第1方向から接触した場合に前記アームの回動を規制しないように傾斜した第1面と、前記ストッパが前記第2方向から接触した場合に前記ストッパに係合して前記アームの回動を規制する第2面と、を有する複数の歯が、前記アームの回動方向に沿って並んだ鋸歯状である、
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート収納装置。
  6. 前記アームは、前記シート収納部が前記装着位置から前記引き出し方向に所定距離までの範囲にあるときは前記被係合部に係合し、前記シート収納部が前記装着位置から前記所定距離より遠い位置にあるときは前記被係合部から離脱する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のシート収納装置。
  7. 前記被係合部は、前記シート収納部に設けられ、
    前記アームは、前記装置本体に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート収納装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート収納装置と、
    前記シート収納装置から給送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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