JP7411224B2 - 積み重ね装置 - Google Patents
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Description
1本毎に間隔をあけた複数の前記長尺材を載せて後方側となる上流側から前方側となる下流側に搬送するコンベアと、前記コンベアによって搬送された前記長尺材を前後方向に並べて載せるための載置部材を有するスタッカと、前記スタッカを上下方向及び前後方向に移動させる移動装置と、前記コンベアの前方側に搬送された前記長尺材を検出するセンサと、前記コンベアにより搬送された前記長尺材を前記載置部材上に移すための傾斜スキッドと、前記センサの検出結果に基づくタイミングで前記移動装置を動作させて前記載置部材の基準点を所定の移動位置まで移動させる制御を行う制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記載置部材上の最初の載置位置に第一の長尺材を載せるために、当該最初の載置位置が前記傾斜スキッドの下流端の近傍となるように前記基準点を最初の移動位置とする第一動作と、前記第一の長尺材の隣の位置に、一段目として、次の長尺材を載せるために、前記基準点が現在の移動位置にある状態から、前記スタッカを前進させ、当該基準点を次の移動位置とする第二動作と、一段目として隣り合って載っている二本の長尺材の上に、二段目として、更に次の長尺材を載せるために、前記基準点が現在の移動位置にある状態から、前記スタッカを降下させると共に後退させ、当該基準点を更に次の移動位置とする第三動作と、を実行する制御を行う。
この場合、長尺材を三段積みすることが可能となる。
この場合、横断面のサイズが異なる長尺材にも対応することが可能となる。
この場合、より一層正確に、長尺材を積み重ねることが可能となる。
コンベアにより搬送された長尺材は、その後、傾斜スキッド上を転がり落ちるが、長尺材が大径である場合、転がりやすく、加速して載置部材上に落下する。そこで、長尺材が落下した際の衝撃で積み重ねが乱れないように、大径の長尺材の場合、コンベアの搬送速度を小さくするのが好ましい。これに対して、小径の長尺材は、傾斜スキッド上に載った際の速度(初速)が小さいと途中で止まってしまう可能性がある。このため、小径の長尺材の場合、コンベアの搬送速度を比較的大きくするのが好ましい。
図1は、積み重ね装置の一例の概略構成を示す側面図である。図1に示す積み重ね装置10は、横断面が円形である長尺材Wを、その長尺材Wの長手方向に直交する方向を前後方向として並べかつ複数段について積み重ね可能とするための装置である。長尺材Wは、例えば丸鋼、丸パイプであり、直線状の部材である。例えば、外径が21mm~50mm程度の中程度の長尺材Wは、図1に示すように、二段積みとされ、外径が10mm~20mm程度の比較的細い長尺材Wは、図10に示すように、三段積みとされる。なお、外径が51mm~200mm程度の比較的太い長尺材Wは、図12に示すように、一段積みとされる。
〔1.初期動作〕
図2、図3、及び図4は、1本目から3本目までの長尺材Wを載置部材13に載せる積み重ね動作を示す説明図である。なお、図1及び図2等、各図において示す長尺材W中の数字は載置部材13に載置する長尺材Wの順番を示す。1番目に載せる長尺材を第一の長尺材W1と称し、2番目に載せる長尺材を第二の長尺材W2と称し、3番目に載せる長尺材を第三の長尺材W3と称する。以下、4番目以降も同様である。
載置部材13上において、長尺材Wの載置位置の符号を「Pn」とする。ただし、nは自然数である。つまり、第一の長尺材W1のための第一の載置位置(最初の載置位置)の符号が「P1」であり、第nの長尺材Wnのための第nの載置位置は「Pn」である。
図2において第一動作は、載置部材13上の最初の載置位置P1に第一の長尺材W1を載せるための動作である。最初の載置位置P1が傾斜スキッド16の下流端16aの近傍となるように基準点Bを最初の移動位置とする。つまり、基準点Bが最初の移動位置となるように、スタッカ12を移動させる動作が第一動作である。第一動作の後、スタッカ12は静止した状態にある。傾斜スキッド16を転がり落ちた第一の長尺材W1は、スタッカ12が静止した状態で、最初の載置位置P1上に載る。
第一動作の後であり、第一の長尺材W1が最初の載置位置P1に載ると、第二動作が行われる。第二動作の開始タイミングは、センサ15が第二の長尺材W2を検出したタイミングである。
第二動作の後であり、第二の長尺材W2が第二の載置位置P2に載ると、第三動作が行われる。第三動作の開始タイミングは、センサ15が第三の長尺材W3を検出したタイミングである。
第三動作の後であり、第三の長尺材W3が第三の載置位置P3に載ると、第四動作が行われる。第四動作の開始タイミングは、センサ15が第四の長尺材W4を検出したタイミングである。
第四動作の後であり、第四の長尺材W4が第四の載置位置P4に載ると、第五動作が行われる。第五動作の開始タイミングは、センサ15が第五の長尺材W5を検出したタイミングである。
以上より、前記の各動作を含む積み重ね作業が始めに実行されることで、次に説明するように、正確に、長尺材Wを二段又は三段として積み重ねることが可能となる。
長尺材Wを二段積みするために、制御装置17は、前記第一動作から順に前記第五動作までを実行した後、第四動作(図5参照)及び第五動作(図6参照)をセットとして繰り返し実行する制御を行う。第一動作から第五動作までが各一回、順に実行された後、第四動作及び第五動作をセットとして繰り返し実行する動作を、第八の長尺材W8(8番目の長尺材W8)についてまで、図1を参考にして、具体的に説明する。
図7に示すように、二段積みのために、第一の長尺材W1が載置部材13に載り、第二の長尺材W2を載せるために、スタッカ12(基準点B)が第二の移動位置(2)まで前進した後、そのスタッカ12(基準点B)が、後退しながら降下して次の長尺材Wを載せる二段目用の動作、その後、前進しながら上昇して更に次の長尺材Wを載せる一段目用の動作が行われる。以降、これら二段目用の動作と一段目用の動作とが、繰り返し行われる。
以上より、載置部材13上に、複数の長尺材Wが、二段となって前後方向に並べられた状態となる。
二段積みではなく、三段積みとするために制御装置17は、前記第一の動作から前記第五の動作を実行すると共に、次に説明する第六動作及び第七動作を実行する。
図8に示すように、第五動作(図6参照)の後であり、第五の長尺材W5が第五の載置位置P5に載ると、第六動作が行われる。第六動作の開始タイミングは、センサ15が第六の長尺材W6を検出したタイミングである。
図9に示すように、第六動作の後であり、第六の長尺材W6が第六の載置位置P6に載ると、第七動作が行われる。第七動作の開始タイミングは、センサ15が第七の長尺材W7を検出したタイミングである。
長尺材Wを、二段積みではなく、三段積みする場合、制御装置17は、二段積み動作の場合と同様に、前記第一動作から前記第五動作(図6参照)までをその順で実行すると、二段積み動作の場合のように第四動作及び第五動作をセットとして繰り返し実行するのではなく、その第五動作(図6参照)の後、第六動作(図8参照)及び第七動作(図9参照)を実行する。そして、この第七動作を実行した後、第五動作(図6参照)、第六動作(図8参照)、及び第七動作(図9参照)をセットとして繰り返し実行する制御を行う。つまり、第一動作から順に第七動作を実行した後、第五動作、第六動作、及び第七動作をセットとして繰り返し実行する制御を行う。
図11に示すように、三段積みのために、第一の長尺材W1を載置部材13に載せ、第二の長尺材W2から第四の長尺材W4までを載せるために、スタッカ12(基準点B)が第四の移動位置(4)まで移動した後、二段目及び三段目用の動作が行われる。前記の二段目及び三段目用の動作は、スタッカ12(基準点B)が、後退しながら降下して次の長尺材Wを載せ、更に、後退しながら降下して次の長尺材Wを載せる動作である。
二段目及び三段目用の動作が行われると、更に、(後退する場合よりも)大きく前進しながら、(降下する場合よりも)大きく上昇して、更に次の長尺材Wを載せる一段目用の動作が行われる。以降、二段目及び三段目用の動作と、一段目用の動作とが、繰り返し行われる。
以上より、載置部材13上に、複数の長尺材Wが、三段となって前後方向に並べられた状態となる。
以上のように、載置部材13の上に二段積み又は三段積みされた長尺材Wは、搬送テーブル18に移送される。そのために、図1又は図10の二点鎖線で示すように、載置部材13を有するスタッカ12は、搬送テーブル18の上方に位置し、その後、降下し、載置部材13が搬送テーブル18よりも下方位置に到達する。このようなスタッカ12の移動は、移動装置14によって行われる。載置部材13が搬送テーブル18よりも下方位置に到達すると、その載置部材13上で積み重ねられていた複数の長尺材Wは、搬送テーブル18上に積み重ねられた状態を保ったまま移送される。その後、搬送テーブル18が駆動し、積み重ねられた長尺材Wは、次の工程に運ばれる。
例えば図5に示すように、載置部材13上に直接的に長尺材W4を載せる場合よりも、例えば図6に示すように、隣り合った二本の長尺材W2,W4の上に長尺材W5を載せる場合、それまでに載せた長尺材W2,W4又は新たに載せる長尺材W5が崩れて積み重ねられる場合がある。
このように構成されることで、既に載せた長尺材(W2,W4)又は新たに載せる長尺材(W5)が崩れて積み重ねられる可能性が低くなり、より一層正確に、長尺材Wを積み重ねることが可能となる。
本開示の積み重ね装置10は、図12に示すように、載置部材13上に、複数の長尺材Wを一段積みとすることも可能である。一段積みの場合、制御装置17は、スタッカ12の上下方向の位置を一定として、そのスタッカ12を所定のストロークについて前進させる動作を繰り返し行う。具体的には、センサ15が長尺材Wを検出する毎に、スタッカ12を所定ストロークについて前進させる。前記所定ストロークは、長尺材Wの直径に相当する値である。
以上のように、本開示の積み重ね装置10は、二段積み及び三段積みが可能であると共に、一段積みも可能である。
コンベア11により搬送された長尺材Wは、その後、傾斜スキッド16上を転がり落ちるが、長尺材Wの径が大きい場合、転がりやすく、加速して載置部材13上に落下する。そこで、本実施形態では、コンベア11は、搬送する長尺材Wの径に応じて、その長尺材Wの搬送速度V(図1参照)を変化させることができる。具体的には、対象となる長尺材Wが大径である場合、その搬送速度Vを小さくする。このように、径が大きい長尺材Wの場合、長尺材Wが落下した際の衝撃で積み重ねが乱れないように、コンベア11の搬送速度Vを比較的小さくする。
これに対して、径が小さい長尺材Wは、傾斜スキッド16上に載った際の速度(初速)が小さいと途中で止まってしまう可能性がある。そこで、搬送する対象となる長尺材Wが小径である場合、大径の場合よりも、その搬送速度Vを大きくする。このように、径が小さい長尺材Wの場合、傾斜スキッド16上の初速を確保するために、コンベア11の搬送速度Vを比較的大きくする。
13:載置部材 14:移動装置 15:センサ
16:傾斜スキッド 17:制御装置 B:基準点
Pn(n=1,2,3・・・):移動位置
Wn(n=1,2,3・・・):長尺材
Claims (7)
- 横断面が円形である長尺材を、当該長尺材の長手方向に直交する方向を前後方向として並べかつ複数段について積み重ね可能とする積み重ね装置であって、
複数の前記長尺材を載せて後方側となる上流側から前方側となる下流側に搬送するコンベアと、
前記コンベアによって搬送された前記長尺材を前後方向に並べて載せるための載置部材を有するスタッカと、
前記スタッカを上下方向及び前後方向に移動させる移動装置と、
前記コンベアの前方側に搬送された前記長尺材を検出するセンサと、
前記コンベアにより搬送された前記長尺材を前記載置部材上に移すための傾斜スキッドと、
前記センサの検出結果に基づくタイミングで前記移動装置を動作させて前記載置部材の基準点を所定の移動位置まで移動させる制御を行う制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記載置部材上の最初の載置位置に第一の長尺材を載せるために、当該最初の載置位置が前記傾斜スキッドの下流端の近傍となるように前記基準点を最初の移動位置とする第一動作と、
前記第一の長尺材の隣の位置に、一段目として、次の長尺材を載せるために、前記基準点が現在の移動位置にある状態から、前記スタッカを前進させ、当該基準点を次の移動位置とする第二動作と、
一段目として隣り合って載っている二本の長尺材の上に、二段目として、更に次の長尺材を載せるために、前記基準点が現在の移動位置にある状態から、前記スタッカを降下させると共に後退させ、当該基準点を更に次の移動位置とする第三動作と、
を実行する制御を行う、積み重ね装置。 - 前記制御装置は、更に、
一段目として既に載っている長尺材の隣りに次の長尺材を載せるために、前記基準点が現在の移動位置にある状態から、前記スタッカを上昇させると共に前進させ、当該基準点を次の移動位置とする第四動作と、
一段目として既に隣り合って載っている二本の長尺材の上に、二段目として、更に次の長尺材を載せるために、前記基準点が現在の移動位置にある状態から、前記スタッカを降下させると共に後退させ、当該基準点を更に次の移動位置とする第五動作と、
を実行する制御を行う、請求項1に記載の積み重ね装置。 - 前記制御装置は、前記第一動作から順に前記第五動作を実行した後、
前記第四動作及び前記第五動作を繰り返し実行する制御を行う、請求項2に記載の積み重ね装置。 - 前記制御装置は、更に、
二段目として既に隣り合って載っている二本の長尺材の上に、三段目として、次の長尺材を載せるために、前記基準点が現在の移動位置にある状態から、前記スタッカを降下させると共に後退させ、当該基準点を次の移動位置とする第六動作と、
一段目として既に載っている長尺材の隣に更に次の長尺材を載せるために、前記基準点が現在の移動位置にある状態から、前記スタッカを上昇させると共に前進させ、当該基準点を更に次の移動位置とする第七動作と、
を実行するための制御を行い、
前記第一動作から順に前記第七動作を実行した後、
前記第五動作、前記第六動作、及び前記第七動作を繰り返し実行する制御を行う、請求項2に記載の積み重ね装置。 - 前記載置部材が有する長尺材の載置位置は、載置された長尺材の前後方向の移動を抑制するためにV字形状を有し、
前記載置部材は、着脱可能となって前記スタッカに設けられている、請求項1~4のいずれか一項に記載の積み重ね装置。 - 隣り合う二本の長尺材の上の載置位置に二段目又は三段目として長尺材を載せるために、前記傾斜スキッドから当該載置位置に当該長尺材を落下させる落下高さは、
前記載置部材上の載置位置に一段目として長尺材を載せるために、前記傾斜スキッドから当該載置位置に当該長尺材を落下させる落下高さよりも、低い、請求項1~5のいずれか一項に記載の積み重ね装置。 - 前記コンベアは、搬送する前記長尺材の径に応じて当該長尺材の搬送速度を変化させることができ、径が大きい長尺材ほど搬送速度を小さくする、請求項1~6のいずれか一項に記載の積み重ね装置。
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