JP7406997B2 - パレット脱水システム - Google Patents
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Description
パレット脱水システム1は、図1及び図2に示すように、アンスタッカー(図示せず)と、洗浄装置(図示せず)と、待機コンベア2(搬入装置の一例)と、脱水装置3と、乾燥装置4(搬出装置の一例)と、スタッカー(図示せず)と、を備えている。アンスタッカー(図示せず)は、上下多段となるように積み上げられた使用済みのパレットP(例えば、荷役に多く使用されるT11型パレット)を1枚ずつ供給する装置である。洗浄装置(図示せず)は、アンスタッカー(図示せず)から供給されたパレットPをノズル(図示せず)から噴射される洗浄液によって洗浄する装置である。待機コンベア2は、洗浄装置(図示せず)によって洗浄されたパレットPを一時的に待機して搬入する装置である。脱水装置3は、待機コンベア2から搬入されたパレットPを回転して遠心力によって脱水する装置である。乾燥装置4は、脱水装置3によって脱水されたパレットPを熱風によって乾燥して搬出する装置である。スタッカー(図示せず)は、乾燥装置4によって乾燥されたパレットPを1枚ずつ上下多段となるように積み上げる装置である。パレット脱水システム1は、昇降装置5と、第1チェーンコンベア11と、第2チェーンコンベア12と、第3チェーンコンベア13と、をさらに備えている。昇降装置5は、待機コンベア2、脱水装置3、乾燥装置4のそれぞれに設けられ、パレットPを昇降する装置である。第1チェーンコンベア11は、待機コンベア2に設けられ、パレットPを載置して移動する装置である。第2チェーンコンベア12は、待機コンベア2、脱水装置3、乾燥装置4にわたって設けられ、パレットPを載置して移動する装置である。第3チェーンコンベア13は、乾燥装置4に設けられ、パレットPを載置して移動する装置である。昇降装置5は、第1昇降装置51と、第2昇降装置52と、第3昇降装置53と、を有している。第1昇降装置51は、第1チェーンコンベア11と連動するように待機コンベア2に設けられ、第1チェーンコンベア11をパレットPに接離することにより、パレットPを昇降する装置である。第2昇降装置52は、第2チェーンコンベア12と離間するように脱水装置3に設けられ、パレットPを昇降する装置である。第3昇降装置53は、第3チェーンコンベア13と連動するように乾燥装置4に設けられ、第3チェーンコンベア13をパレットPに接離することにより、パレットPを昇降する装置である。なお、本実施形態では、アンスタッカー(図示せず)、洗浄装置(図示せず)、スタッカー(図示せず)の各構成は、従来構成と同様のものであるから、詳細な説明を省略する。本実施形態では、待機コンベア2、脱水装置3、乾燥装置4、昇降装置5(第1昇降装置51、第2昇降装置52、第3昇降装置53)、第1チェーンコンベア11、第2チェーンコンベア12、第3チェーンコンベア13の各構成について、以下に詳しく説明することとする。
待機コンベア2は、図1及び図2に示すように、洗浄装置(図示せず)に隣接して設置され、洗浄装置(図示せず)によって洗浄されたパレットPを一時的に待機して脱水装置3に搬入する装置である。待機コンベア2は、本体フレーム21と、昇降フレーム22と、を有している。本体フレーム21は、床面に設置される枠状の部材である。昇降フレーム22は、本体フレーム21の上部中央の2箇所に左右方向に間隔をあけて配置された第1昇降装置51を介して上下方向に昇降可能に設けられた枠状の部材である。昇降フレーム22の下部は、図3に示すように、第1昇降装置51の昇降ロッド51aの上部に連結される板状部材である。昇降フレーム22の上部は、第1チェーンコンベア11の3本のチェーン11eの上面をそれぞれ図3紙面直交奥方向(図1及び図2右方向)に移動自在に支持するレール部材である。ここでは、第1昇降装置51の昇降ロッド51aが上下方向に昇降すると、昇降フレーム22が上下方向に昇降し、第1チェーンコンベア11のチェーン11eが上下方向に昇降することによって、チェーン11eの上面がパレットPの下面と接離するようになっている。なお、図3(a)は、昇降フレーム22、チェーン11eが上昇し、チェーン11eの上面がパレットPの下面と接触し、パレットPが上昇した状態を示している。また、図3(b)は、昇降フレーム22、チェーン11e、パレットPが下降し、チェーン11eの上面がパレットPの下面と離間するとともに、第2チェーンコンベア12の2本のチェーン12eの上面がパレットPの下面と接触した状態を示している。
脱水装置3は、図1及び図2に示すように、待機コンベア2に隣接して設置され、待機コンベア2から搬入されたパレットPを回転して遠心力によって脱水する装置である。脱水装置3は、本体フレーム31と、チャック装置32と、回転軸33と、モータ34と、を有している。本体フレーム31は、床面に設置される枠状の部材である。チャック装置32は、本体フレーム31の下部中央の1箇所に配置された第2昇降装置52の昇降ロッド52a、昇降回転台52bによって上昇したパレットPを把持する装置である。回転軸33は、本体フレーム31の上部中央に配置され、チャック装置32の上部中央が固定される部材である。モータ34は、回転軸33の上部に連結され、回転軸33を回転する装置である。チャック装置32は、図1及び図2に示すように、12本の回転アーム32aと、8個のチャック片32bと、を有している。回転アーム32aは、中央部が回転軸33に固定され、前後左右方向に交差して延びるとともに、先端部が連結される部材である。チャック片32bは、外周側に位置する8本の回転アーム32aの先端部にそれぞれ設けられ、パレットPの外周面(前後左右方向の4側面)を把持する部材である。チャック片32bは、図4及び図5に拡大して示すように、回転アーム32aの先端外周面に揺動軸32cを軸芯として揺動自在に装着されている。チャック片32bは、基端部32dが先端部32eよりも短い鉤形状に形成されている。付勢部材(図示せず)によって、基端部32dは、下方に付勢され、先端部32eは、上方に付勢されている。ここでは、パレットPの上面が回転アーム32aの下面に接触することによって、回転アーム32aの下面から下方に突出して配置された基端部32dが上方に移動する。これに伴って、先端部32eが下方に移動し、先端部32eの内周面32e1(図5拡大図では、左側面)がパレットPの外周面P1(図5拡大図では、右側面)に接触する。これにより、チャック片32bがパレットPに自動的に装着され、パレットPがチャック片32bによって把持されるようになっている。なお、図4は、昇降ロッド52a、昇降回転台52bが下降し、チェーン12eの上面がパレットPの下面と接触した状態を示している。また、図5は、昇降ロッド52a、昇降回転台52b、パレットPが上昇し、チェーン12eの上面がパレットPの下面と離間するとともに、パレットPが、回転アーム32aの下面と昇降回転台52bの上面とで挟持され、チャック片32bによって把持された状態を示している。
乾燥装置4は、図1及び図2に示すように、脱水装置3に隣接して設置され、脱水装置3によって脱水されたパレットPを熱風によって乾燥して搬出する装置である。乾燥装置4は、本体フレーム41と、昇降フレーム42と、熱風乾燥装置43と、を有している。本体フレーム41は、床面に設置される枠状の部材である。昇降フレーム42は、本体フレーム41の上部中央の2箇所に左右方向に間隔をあけて配置された第3昇降装置53を介して上下方向に昇降可能に設けられた枠状の部材である。熱風乾燥装置43は、本体フレーム41の上部中央に配置され、熱風を吹き付ける装置である。昇降フレーム42の下部は、図6に示すように、第3昇降装置53の昇降ロッド53aの上部に連結される板状部材である。昇降フレーム42の上部は、第3チェーンコンベア13の2本のチェーン13eの上面をそれぞれ図6紙面直交奥方向(図1及び図2右方向)に移動自在に支持するレール部材である。ここでは、第3昇降装置53の昇降ロッド53aが上下方向に昇降すると、昇降フレーム42が上下方向に昇降し、第3チェーンコンベア13のチェーン13eが上下方向に昇降することによって、チェーン13eの上面がパレットPの下面と接離するようになっている。なお、図6(a)は、昇降フレーム42、チェーン13e、パレットPが下降し、チェーン13eの上面がパレットPの下面と離間するとともに、第2チェーンコンベア12のチェーン12eの上面がパレットPの下面と接触した状態を示している。また、図6(b)は、昇降フレーム42、チェーン13eが上昇し、チェーン13eの上面がパレットPの下面と接触し、パレットPが上昇した状態を示している。
昇降装置5は、図1及び図2に示すように、第1昇降装置51と、第2昇降装置52と、第3昇降装置53と、を有している。第1昇降装置51は、待機コンベア2の本体フレーム21の上部中央の2箇所に左右方向に間隔をあけて配置されている。第2昇降装置52は、脱水装置3の本体フレーム31の下部中央の1箇所に配置されている。第3昇降装置53は、乾燥装置4の本体フレーム41の上部中央の2箇所に左右方向に間隔をあけて配置されている。第1昇降装置51は、図3に示すように、昇降ロッド51aを有するエアシリンダである。昇降ロッド51aは、待機コンベア2の昇降フレーム22を上下方向に昇降する部材である。昇降ロッド51aの上部は、昇降フレーム22の下部に連結されている。第2昇降装置52は、図4及び図5に示すように、昇降ロッド51aと、昇降回転台52bと、を有するエアシリンダである。昇降ロッド51aは、脱水装置3の所定位置に搬入されたパレットPを上下方向に昇降する部材である。昇降回転台52bは、昇降ロッド51aの上部に回転自在に設けられ、パレットPの下面に接離する部材である。昇降ロッド51aの上部は、昇降回転台52bが軸受(図示せず)を介して回転自在に連結されている。第3昇降装置53は、図6に示すように、昇降ロッド53aを有するエアシリンダである。昇降ロッド53aは、乾燥装置4の昇降フレーム42を上下方向に昇降する部材である。昇降ロッド53aの上部は、昇降フレーム42の下部に連結されている。
第1チェーンコンベア11は、図1及び図2に示すように、待機コンベア2に設けられたチェーンコンベアである。第1チェーンコンベア11は、駆動軸11aと、従動軸11bと、モータ11cと、スプロケット11dと、3本のチェーン11eと、を有している。駆動軸11aは、待機コンベア2の本体フレーム21の右端部に回転自在に支持された部材である。従動軸11bは、待機コンベア2の昇降フレーム22の左端部に回転自在に支持された部材である。モータ11cは、駆動軸11aを回転する装置である。スプロケット11dは、駆動軸11a及び従動軸11bのそれぞれ3箇所に間隔をあけて固定された部材である。チェーン11eは、駆動軸11aの3箇所のスプロケット11dと従動軸11bの3箇所のスプロケット11dとにそれぞれ巻架され、パレットPを上面に載置して右方向に移動する部材である。ここでは、モータ11cを駆動することによって、チェーン11eの上面が右方向に移動し、チェーン11eの上面に載置されたパレットPが右方向に移動するようになっている。
第2チェーンコンベア12は、図1及び図2に示すように、待機コンベア2、脱水装置3、乾燥装置4にわたって設けられたチェーンコンベアである。第2チェーンコンベア12は、駆動軸12aと、従動軸12bと、モータ12cと、スプロケット12dと、2本のチェーン12eと、を有している。駆動軸12aは、乾燥装置4の本体フレーム41の右端部に回転自在に支持された部材である。従動軸12bは、待機コンベア2の昇降フレーム22の左端部に回転自在に支持された部材である。モータ12cは、駆動軸12aをトルクリミッタ12f、チェーン12gを介して回転する装置である。スプロケット12dは、駆動軸12a及び従動軸12bのそれぞれ2箇所に間隔をあけて固定された部材である。チェーン12eは、駆動軸12aの2箇所のスプロケット12dと従動軸12bの2箇所のスプロケット12dとにそれぞれ巻架され、パレットPを上面に載置して右方向に移動する部材である。第2チェーンコンベア12の駆動軸12aは、第3チェーンコンベア13の駆動軸13aよりも左側に配置されている。第2チェーンコンベア12の従動軸12bは、第1チェーンコンベア11の従動軸11bよりも右側に配置されている。第2チェーンコンベア12の2本のチェーン12eの間隔は、第1チェーンコンベア11の3本のチェーン11eの最大間隔よりも広くなるように配置されている。第2チェーンコンベア12の2本のチェーン12eの間隔は、第3チェーンコンベア13の2本のチェーン13eの間隔よりも広くなるように配置されている。ここでは、モータ12cを駆動することによって、チェーン12eの上面が右方向に移動し、チェーン12eの上面に載置されたパレットPが右方向に移動するようになっている。
第3チェーンコンベア13は、図1及び図2に示すように、乾燥装置4に設けられたチェーンコンベアである。第3チェーンコンベア13は、駆動軸13aと、従動軸13bと、モータ13cと、スプロケット13dと、2本のチェーン13eと、を有している。駆動軸13aは、乾燥装置4の本体フレーム41の右端部に回転自在に支持された部材である。従動軸13bは、乾燥装置4の昇降フレーム42の左端部に回転自在に支持された部材である。モータ13cは、駆動軸13aを回転する装置である。スプロケット13dは、駆動軸13a及び従動軸13bのそれぞれ2箇所に間隔をあけて固定された部材である。チェーン13eは、駆動軸13aの2箇所のスプロケット13dと従動軸13bの2箇所のスプロケット13dとにそれぞれ巻架され、パレットPを上面に載置して右方向に移動する部材である。ここでは、モータ13cを駆動することによって、チェーン13eの上面が右方向に移動し、チェーン13eの上面に載置されたパレットPが右方向に移動するようになっている。
かくして、上記のように構成されたパレット脱水システム1は、以下のように洗浄されたパレットPを脱水して移動する。
2 待機コンベア(搬入装置の一例)
3 脱水装置
4 乾燥装置(搬出装置の一例)
5 昇降装置
11 第1チェーンコンベア
11a 駆動軸
11b 従動軸
11c モータ
11d スプロケット
11e チェーン
12 第2チェーンコンベア
12a 駆動軸
12b 従動軸
12c モータ
12d スプロケット
12e チェーン
12f トルクリミッタ
12g チェーン
13 第3チェーンコンベア
13a 駆動軸
13b 従動軸
13c モータ
13d スプロケット
13e チェーン
21 本体フレーム
22 昇降フレーム
31 本体フレーム
32 チャック装置
32a 回転アーム
32b チャック片
32c 揺動軸
32d 基端部
32e 先端部
32e1 内周面
33 回転軸
34 モータ
41 本体フレーム
42 昇降フレーム
43 熱風乾燥装置
51 第1昇降装置
51a 昇降ロッド
52 第2昇降装置
52a 昇降ロッド
52b 昇降回転台
53 第3昇降装置
53a 昇降ロッド
P パレット
P1 外周面
Claims (1)
- 洗浄されたパレットを搬入する搬入装置と、
前記搬入装置から搬入されたパレットを回転して脱水する脱水装置と、
前記脱水装置によって脱水されたパレットを搬出する搬出装置と、
前記搬入装置に設けられ、前記パレットを移動する第1チェーンコンベアと、
前記搬入装置、前記脱水装置、前記搬出装置にわたって設けられ、前記パレットを移動する第2チェーンコンベアと、
前記搬出装置に設けられ、前記パレットを移動する第3チェーンコンベアと、
前記第1チェーンコンベアに載置されているパレットを前記第2チェーンコンベアに移して前記第2チェーンコンベアで載置し移動するために、前記第1チェーンコンベアを昇降する第1昇降装置と、
前記第2チェーンコンベアに載置されているパレットを前記第2チェーンコンベアから離し前記第2チェーンコンベアの上側に位置させて前記脱水装置で脱水するために、また、前記脱水装置で脱水がされたパレットを前記第2チェーンコンベアで再び載置し移動するために、前記パレットを昇降する第2昇降装置と、
前記第2チェーンコンベアに載置されているパレットを前記第3チェーンコンベアに移して前記第3チェーンコンベアで載置し移動するために、前記第3チェーンコンベアを昇降する第3昇降装置と、
を有するパレット脱水システム。
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