JPH07165307A - 窯業製品の移載装置 - Google Patents

窯業製品の移載装置

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JPH07165307A
JPH07165307A JP34194393A JP34194393A JPH07165307A JP H07165307 A JPH07165307 A JP H07165307A JP 34194393 A JP34194393 A JP 34194393A JP 34194393 A JP34194393 A JP 34194393A JP H07165307 A JPH07165307 A JP H07165307A
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JP34194393A
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Inventor
Takenobu Kudo
武信 工藤
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TAKAHAMA KOGYO KK
Takahama Industry Co Ltd
Original Assignee
TAKAHAMA KOGYO KK
Takahama Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 瓦素地Wを載置するパレットを上下方向に乾
燥台車22上に積層させて瓦素地を乾燥炉24で乾燥す
る場合において、1台の乾燥台車当たりの瓦素地の積層
枚数の増加を図ることにある。 【構成】 上下方向に積層された単層パレット群12
と、単層パレット群を上下方向に間隔を調整するための
間隔制御機構14と、単層パレット間に未乾燥の瓦素地
を積み込んだり、単層パレットから乾燥済の瓦素地を積
み降ろしたりするための積み込み積み降ろし機構16か
らなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形後の瓦素地、タ
イル、皿、煉瓦などの未乾燥の窯業製品を乾燥用の単層
パレット(以下単にパレットと称する)に移載し、乾燥
処理後の窯業製品をパレットから積み降ろすための窯業
製品の移載装置に関する。
【0002】未乾燥の窯業製品の一種である瓦素地を上
下方向に積層させて乾燥を行うための装置は広く実施さ
れている。
【0003】
【従来の技術】この種の装置は、最近では一層合理化が
図られており、乾燥工程において未乾燥の瓦素地を載せ
るためのパレットが従来台車と独立して設けられてきた
が、一方で台車に多数段固設された棚上にパレットに相
当する載置部が予め形成された乾燥台車がある(特開平
5−213443号公報参照)。
【0004】これは乾燥台車内に前記したいわゆるパレ
ットに相当する載置部が棚と一体的に固定して設けられ
ているもので、乾燥台車内に設けられた載置部に瓦素地
用の積み込み積み降ろし機構を介して未乾燥の瓦素地を
載せたり、載置部から乾燥後の瓦素地を取り出したりで
きるようにしたものである。
【0005】したがって、乾燥台車には予め載置部が形
成されているから、パレットの管理や保管の作業の省略
化を図ることができる有利性がある。しかし、未乾燥の
瓦素地を上下方向に載置できるようにしているものの、
載置された上下方向の瓦素地間の間隔は自由に調整でき
るものではなく、その間隔は一定である。
【0006】ところで、瓦素地をパレットや前記した従
来例のパレットに相当する載置部に載せる場合やその載
置部から取り出す場合に、いわゆる吸着具などの瓦素地
用の把持具が使用されることが広く実施されている。
【0007】一般的な吸着具について説明すれば、通
常、吸着具は進退ア−ムの先端に取付けられており、そ
の吸着具が未乾燥の瓦素地を吸着して狭隘な乾燥台車内
の載置部上に向けて進入され、僅かではあるが降下する
ことにより瓦素地が載置部上に静かに載置される構成が
採用されている。
【0008】また、乾燥後の瓦素地を取り出す場合は、
吸着具を載置部上に挿入させ、僅かではあるが吸着具を
降下させることによって瓦素地を吸着し、次工程へ移送
することが行われている。
【0009】したがって吸着具の出し入れの作業は比較
的僅かではあるが載置部上において上下させる必要性が
あり、また上下の瓦素地間の間隔は吸着具自体がもつ高
さを加えることから、上下方向に配置された載置部間の
間隔は必然的にある程度の高さによる本来必要のない無
駄な高さを含む間隔を設定せざるを得ないので、一定の
余裕(間隔)を持たせて設定されているのが実情であ
る。
【0010】その結果、後述する理由により載置部間の
上下方向に無駄な間隔が発生することを回避できないと
いう問題点のあることはもちろん、乾燥台車1台当たり
の瓦素地の載置数に制約を受け、瓦素地の載置枚数の増
加を図ることは一切できなかった。この明細書において
乾燥台車とは、パレットを載せたり、パレットに相当す
る載置部を備え瓦素地を載置できる機能を持った枠状の
ものを搭載し、走行できる機能を備えたものを指称して
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする問題点は、乾燥台車に載置される瓦素地の上下方
向の間隔が一定のため、台車単位当たりの瓦素地の載置
数に制約を受ける点である。
【0012】
【課題を解決するための手段】未乾燥の窯業製品の載置
面を備えた単層パレットが上下方向に多数積層され、積
層された多数の単層パレット群の上下方向の間隔を制御
する間隔制御機構が設けられ、単層パレット群の傍らに
昇降かつ前後動自在な進退ア−ムに把持具を備えた積み
込み積み降ろし機構が設けられてなることを特徴とする
ものである。
【0013】そして、把持具が吸着具、フォ−ク機構、
クランプ機構であることについても言及されている。
【0014】この発明は、乾燥台車単位当たりの窯業製
品の載置数の増加を図るという目的を、積層状態のパレ
ットの上下方向の間隔を間隔制御機構により調整できる
ようにし、窯業製品の積み込み積み降ろしを行うことを
実現したものである。
【0015】
【作用】予め上下方向に積層されているパレット群のう
ち適宜の数のパレットを間隔調整機構を介して制御する
ことにより、その下方に位置するパレットとその上方に
位置するパレットとの間に必要な間隔を設け、この間隔
を利用して積み込み積み降ろし機構を作動させ、未乾燥
の窯業製品をパレット上に載せたり、乾燥後の窯業製品
をパレット上から取り出す。
【0016】
【実施例】この発明の詳細を実施例を示す図1ないし図
8を参照して説明する。図1は乾燥炉を断面により表し
た正面図、図2は乾燥炉を断面により表した側面図、図
3は乾燥炉を断面により表した平面図、図4は要部の拡
大側面図、図5は要部の拡大斜視図、図6は使用状態を
示す拡大側面図、図7は把持具の別の実施例の斜視図、
図8は把持具のさらに別の実施例の斜視図である。
【0017】この発明は、基本的に未乾燥の瓦素地、タ
イル、皿、煉瓦などの未乾燥の窯業製品(以下断りのな
いかぎり、例として瓦素地Wを挙げ、瓦素地Wを実施例
とする)を水平方向に載せるための載置面10を備えた
パレット12群、上下方向に積層されたパレット12群
の上下方向の間隔を制御するための間隔制御機構14お
よびパレット12上に未乾燥の瓦素地Wを積み込んだ
り、乾燥後の瓦素地Wを積み降ろしたりするための積み
込み積み降ろし機構16から構成されている。
【0018】そこで、パレット12群、間隔制御機構1
4、積み込み積み降ろし機構16の順序により詳細を説
明する。
【0019】〔パレット12群について〕パレット12
群は乾燥炉24内のレ−ル上を循環走行する台車22に
予め所定数積層されている。パレット12自体の構成は
図面を参照して明らかなとおり、全体が方形のものであ
って多数枚の瓦素地Wを水平状態に載置できるようにす
るため桟状のものが支持材を介して多数配置されてお
り、その表面は瓦素地Wの裏面の弯曲面に倣うように弯
曲されることにより瓦素地Wの載置面10を形成してい
る。
【0020】パレット12本体の四隅には上下方向に夫
々脚18が設けられ、脚18の下面には嵌合孔19が形
成され、上面部には嵌合孔19と対称な嵌合用突起21
が設けられている(図4、図6を参照)。
【0021】上下のパレット12間の間隔Hは後述する
積み込み積み降ろし機構16の進退ア−ム50の高さ
a、その先端部に設けられた把持具の1例である吸着具
20の高さb、吸着具20に吸着される瓦素地Wの高さ
c、瓦素地Wの高さcを加えた高さにさらに僅かではあ
るが、上下方向に昇降する進退ア−ム50の高低差dを
加えた高さ、そして進退ア−ム50や吸着具20がパレ
ット12間においてパレット12に接触することなく作
動できるようにするために必要な最小限のクリアランス
eを加えた高さによって制限を受ける。一般的に桟瓦の
場合で250〜350mm程度の高さを必要にしている
(図6を参照)。もちろん役物瓦の場合では桟瓦に比較
してさらに高い間隔を必要とする場合がある。
【0022】なお、図面上クリアランスeを正規に描く
ことは性質上困難であるから、便宜上表示したものであ
り、図示した符号「e」の高さ自体がクリアランスを示
すものでないことを明らかにする。
【0023】以上の説明から明らかなとおり、瓦素地W
の乾燥のために必要な最小限の間隔は瓦素地Wの高さに
せいぜい熱風が通過する程度の間隔があればよいとこ
ろ、進退ア−ム50の高さa、その先端部に設けられた
把持具の一例である吸着具20の高さb、上下方向に昇
降する進退ア−ム50の高低差d、そして進退ア−ム5
0や吸着具20がパレット12間において作動できるよ
うにするために必要な最小限のクリアランスeを加えた
高さが本来的に必要でないにもかかわらず設けられてい
た。
【0024】したがって、従来例では上下方向のパレッ
ト間の間隔には相当の無駄が発生しており、その結果、
瓦素地Wを上下方向に載置させるものの、上下方向にお
ける瓦素地の載置枚数に制約を受け効率的でなかった。
【0025】そこで、この発明は、上下方向における瓦
素地Wの載置枚数の増加を図るため、瓦素地Wのパレッ
ト12への積み込み時、パレット12からの積み降ろし
時にのみその作業を楽に実施できるようパレット12間
の間隔を広く制御できるように構成されている。常態つ
まり乾燥時では乾燥機能に支障のない限り、パレット1
2間の間隔を狭くしようと意図されている。
【0026】パレット12間の上下方向の間隔を最大限
狭くすることにより、1台の台車22上に積層できるパ
レット12の数を増加しようと配慮されている。
【0027】その手段として前記した脚18は瓦素地W
をパレット12に載置させたときに上下のパレット12
間において瓦素地Wが上方に位置するパレット12の下
面に接触しない範囲内において最大限短く設けることに
より解決しようとしている。
【0028】換言すれば、乾燥炉24の高さによっても
積層されるパレット12群の数は当然一定の数に制限さ
れるが、この発明ではパレット12の高さを最大限低く
設けることにより台車22上に積層されるパレット12
の数を増加できるよう配慮している。
【0029】この発明は前記したパレット12が例えば
乾燥炉24内において上下方向に適宜の手段により多数
積層されてパレット12群が予め構成されているもので
ある。したがって、パレット12は独立しているから、
パレット12が損傷した場合には、損傷したパレット1
2のみを取り出して交換し、修理すればよいから、保
守、点検が楽な利点がある。
【0030】次に前記したパレット12群は当然のこと
ながら、上下方向の間隔は狭いものであるから、瓦素地
Wを載置面10に載置させ、あるいは乾燥後の瓦素地W
を引き出すためには工夫が必要となる。
【0031】そこで、この発明ではパレット12上に未
乾燥の瓦素地Wを載置させる場合と乾燥後の瓦素地Wを
引き出す場合に上下方向に隣接するパレット12間の間
隔を広くして積み込み積み降ろし機構16を自由に作動
できるようにするため、間隔制御機構14を採用してい
るから、この機構14について説明する。
【0032】〔間隔制御機構14について〕乾燥炉24
内の開口部51に面したパレット12群の外周の四隅に
支柱26が4本垂設されているほか横梁とにより枠体が
設けられている。この支柱26などからなる枠体は昇降
体28やパレット12群を支持するためのものである。
昇降体28は枠体の支柱26に沿って上下方向に移動で
きるように設けられている。
【0033】昇降体28の上下方向の移動はその傍らに
設けられた昇降チエ−ン30の駆動により行われるもの
であり、この実施例では昇降チエ−ン30の駆動源とし
てモ−タ32が枠体に搭載されているが、乾燥炉24外
の天井などに設けてもよい。
【0034】チエ−ン30は下方の歯車については図示
を省略してあるが、回転軸37に支持された上下の歯車
31に装着されている。上方の歯車31には別の駆動用
歯車29を介して駆動チエ−ン33が掛装され、さらに
この駆動チエ−ン33が前記したモ−タ32に連結さ
れ、モ−タ32の駆動力が駆動チエ−ン33に伝達さ
れ、さらに駆動用歯車29を回転させ、その歯車29の
回転力が昇降チエ−ン30に装着された歯車31を回転
させることにより昇降チエ−ン30を駆動するようにし
ている。
【0035】そして、昇降チエ−ン30の回転力が昇降
体28に伝達され、昇降体28が上下方向に移動できる
ようにするため昇降チエ−ン30と昇降体28は連結片
35により連結されている。
【0036】図1は最上位に位置しているパレット12
を間隔制御機構14により上方に持ち上げることによ
り、第2番目に位置しているパレット12との間の間隔
を調整し、上から第2番目のパレット12に瓦素地Wを
載置させる状態を示しているが、間隔を調整するため前
記した昇降体28の周面に図4や図5を参照して明らか
なとおり昇降体28に回動自在な支持片34が設けられ
ている。
【0037】この支持片34はパレット12側に向けて
回動されることにより、パレット12の下方を支持する
ものであり、支持片34が昇降することによりパレット
12は支持片34の昇降移動に追従して昇降するように
設けられている。
【0038】昇降体28を上下方向に昇降できるように
するため、昇降体28は支柱26に自由状態に挿入され
ている。
【0039】そして、支持片34を昇降体28に対して
回動自在に設けることにより、パレット12の下方を支
持したり、解放するように設けられているが、その制御
について次に説明する。
【0040】図4と図5を参照して明らかなとおり、支
持片34には対向する別の支持片34に向けてエアシリ
ンダ40が設けられ、さらにエアシリンダ40のロッド
39の端には比較的長い主ロッド41の一端が支持され
ており、その主ロッド41の他端は対向している間隔制
御機構14の支持片34に装着されている。
【0041】エアシリンダ40の作動によりロッド39
が伸縮することにより、主ロッド41を介して支持片3
4が支柱26の周囲に回動され、パレット12の下方を
支持したり、解放することになる。
【0042】かくして、図1を参照して明らかなように
昇降体28を昇降させ、瓦素地Wを載置させた最上位の
パレット12の傍らに移動させ、前記した支持片34を
そのパレット12の下方へ回動させた後、昇降体28を
一定の高さだけ上昇させることにより、最上位のパレッ
ト12と上から第2番目に位置するパレット12との間
には後述する積み込み積み降ろし機構16の吸着具20
が自由に作動できるだけの空間が形成されることにな
る。
【0043】なお、把持具の例として先に吸着具20に
ついて説明したが、他の実施例として図7や図8に示さ
れる例についても発明者は予定している。
【0044】図7に示される把持具42の例は、進退ア
−ム50の先端部に水平方向に固定具43を介して2本
のフォ−ク44が設けられたもので把持具がフォ−ク機
構45によるものであり、進退ア−ム50の作動により
瓦素地Wを下からすくうことにより、保持させてパレッ
ト12上に載せたり、パレット12から取り出すもので
ある。
【0045】さらに別の例は図8に示されるもので、シ
リンダ46や一対のクランプ板47によるクランプ機構
48によるものであり、クランプ板47により瓦素地W
を挟むことにより、パレット12上に載せたり、パレッ
ト12から取り出すものである。
【0046】本例においてクランプ板47の内側下方を
断面L字状に設けることにより、瓦素地Wを両側からす
くうように構成することも発明者は予定している。な
お、支持片34を昇降体28の周囲に回動するようにし
て制御させることを説明したが、昇降体28や支持片3
4を支柱26に固定させ、支柱24自体を回動させるこ
とにより支持板34の回動を制御することについても発
明者は予定している。
【0047】〔積み込み積み降ろし機構16について
次に積み込み積み降ろし機構16について説明する。こ
の機構16は基本的に知られているが、前記したパレッ
ト12群の傍らに設けられている。この実施例では、瓦
素地Wの積み込みと積み降ろしのために設けられた乾燥
炉24の開口部51に対向するように設けられ、積み込
み積み降ろし機構16と乾燥炉24の間には瓦素地Wを
搬送するための間欠コンベア53、54が設けられてい
る。
【0048】瓦素地Wを吸着したり外したりする吸着具
20を上下方向に移動することと前後動つまりパレット
12に向けて交互に移動できるように構成されている。
【0049】積み込み積み降ろし機構16の本体52は
機台38に対して上下方向に昇降自在に設けられてい
る。
【0050】そして、前記した積み込み積み降ろし機構
16の本体52には前後動自在に設けられた進退ア−ム
50が設けられている。
【0051】進退ア−ム50の先端部には当業界で広く
採用されているいわゆる把持具の一例である吸着具20
が支持されている。
【0052】この発明の実施例では、図2、図3に示さ
れるように積み込み積み降ろし機構16は併設されてい
るが、必ずしも併設することを発明の要件とするもので
はない。
【0053】この実施例では、未乾燥の瓦素地Wを搬入
側の間欠コンベア53から専らパレット12に載置させ
るための積み込み積み降ろし機構16と乾燥炉24で乾
燥された乾燥後の瓦素地Wを搬出側の間欠コンベア54
に専らパレット12から積み降ろすための積み込み積み
降ろし機構16が夫々併設され、瓦素地Wの積み込みと
積み降ろしの作業を独立させている。
【0054】しかし、1台の積み込み積み降ろし機構1
6により瓦素地Wの積み込みと積み降ろし作業を実施す
ることは自由である。
【0055】また、この発明の実施例では、瓦素地Wの
積み込みと積み降ろしの作業のため、両機能を備えた積
み込み積み降ろし機構16をパレット12群の傍らに設
けることを説明したが、前記した説明から容易に想像で
きるように、積み込み機構と積み降ろし機構を独立させ
て乾燥炉24の瓦素地Wの積み込み位置と積み降ろし位
置に夫々配置することも当然発明者は予定している。
【0056】この発明の実施例では、乾燥炉24内にお
いて予め上下方向に積層されたパレット12群が矢印方
向に循環移動する場合を示しており、乾燥炉24内のパ
レット12群に瓦素地Wを載置させることや乾燥後の瓦
素地Wを乾燥炉24内のパレット12群から搬出側の間
欠コンベア54に積み降ろすことを説明したが、もちろ
ん乾燥炉24内に予めパレット12群を積層させること
にのみ制限する趣旨ではない。
【0057】乾燥炉24外において積層されたパレット
12群に瓦素地Wを載置させ、台車22上のパレット1
2群をレ−ル等の搬送路を介して乾燥炉24内に導入す
る場合についても適用できることも発明者は予定してい
る。
【0058】
【実施例の作用】成型された未乾燥の瓦素地Wは搬入側
の間欠コンベア54を介して積み込み積み降ろし機構1
6側へ移送される。この移送手段は図示を省略してある
が、一般的にはいわゆる吸着具が採用される。
【0059】ついで、瓦素地Wは積み込み積み降ろし機
構16により台車22上に積層されたパレット12上に
載置されることになる。
【0060】そこで、まず上下方向に積層されたパレッ
ト12群の任意の位置例えば、最下位のパレット12に
未乾燥の瓦素地Wを載置させる場合、下から第2番目の
パレット12に向けて間隔制御機構14の昇降体28を
降下させる。
【0061】次いで、間隔制御機構14を作動させ、最
下位のパレット12をそのまま台車22上に残存させ、
第2番目のパレット12上に積層された空のパレット1
2群を第2番目のパレット12とともに一括して持ち上
げる。
【0062】かくして、間隔制御機構14の作動により
最下位のパレット12と下から第2番目のパレット12
との間には必要な空間を自由に設定できる。
【0063】そこで、間欠コンベア54から搬入された
所定数の未乾燥の瓦素地Wを積み込み積み降ろし機構1
6を介して最下位のパレット12の位置まで降下させ
る。
【0064】引続き、進退ア−ム50を上下方向に積層
されたパレット12群のうち最下位のパレット12の載
置面10に向けて進行させ、その載置面10に多数個の
瓦素地Wを据え置く。
【0065】次に下から第2番目に位置するパレット1
2に瓦素地Wを載置させる場合は、第2番目以上のパレ
ット12群を既に瓦素地Wを載置させた最下位のパレッ
ト12上に積み込み積み降ろし機構16を介して一旦降
下させる。そして、空の第2番目のパレット12を最下
位のパレット12上に残存させる。そこで、下から第3
番目以上のパレット12群を間隔制御機構14を介して
持ち上げることにより、第2番目のパレット12と第3
番目のパレット12との間に一定の間隔を設ける。間隔
が大きく保たれた状態において第2番目の空のパレット
12の載置面10に前記した要領により進退ア−ム50
を作動させることにより、瓦素地Wを載置させる。
【0066】以下前記した要領により、下から第3番目
の空のパレット12に瓦素地Wを載置させる場合は、間
隔制御機構14を操作して既に瓦素地Wが載置された下
から第1番目と第2番目のパレット12上に第3番目の
パレット12を積層させる。そして、第4番目以上のパ
レット12群を間隔制御機構14を操作することによ
り、第3番目のパレット12と第4番目のパレット12
との間に一定の間隔を設けて前記した要領により瓦素地
Wを第3番目のパレット12上に載置させる。
【0067】前記した要領を反復継続させることによ
り、上から第2番目までに位置するパレット12に瓦素
地Wを載置させるが、最上位に位置するパレット12に
対してはその上方にパレット12がないから、間隔を調
整する必要がないので、そのままパレット12上に瓦素
地Wを載置させる。
【0068】このようにして台車22上の多数のパレッ
ト12群には瓦素地Wが多数載置されるが、この場合、
上下方向のパレット12間の間隔は必要かつ最小限の間
隔に制御されることになるから、パレット12の数を従
来の設備に比較して相当数多く積層できるから、その結
果、1台の台車当たりの瓦素地Wの載置枚数の増加を図
ることができることになる。よって一定の大きさの乾燥
炉内に積み込むことのできる瓦素地Wの枚数を増加でき
ることになり、乾燥炉のスペ−スを最大限に活用できる
し、瓦素地Wの単位体積当たりの乾燥エネルギ−の効率
が向上する。
【0069】そこで、乾燥炉24内にパレット12群が
搬入されている場合は、そのまま乾燥炉24の開口部5
1を閉鎖させ、パレット12群を乾燥炉24内を循環駆
動させることにより瓦素地Wを乾燥させる。また、乾燥
炉24外の台車22上のパレット12群に予め瓦素地W
を載置させ、その後台車22を乾燥炉24内に導入さ
せ、前記の要領により瓦素地Wを乾燥させる場合のある
ことも発明者は予定している。
【0070】次に乾燥後の瓦素地Wを乾燥炉24内の台
車22上のパレット12群から取り出す要領について説
明する。
【0071】必ずしも最上位にあるパレット12上の瓦
素地Wから最下位に位置するパレット12上の瓦素地W
を順序よく取り出すことに制限されるわけではないが、
この明細書では説明の便宜上のためと一般的な作用に従
い最上位のパレット12上の瓦素地Wから最下位のパレ
ット12上の瓦素地Wを順次取り出す要領について説明
するものである。
【0072】未乾燥の瓦素地Wの積み込み時の作用と反
対にまず積み込み積み降ろし機構16を最上位に位置し
ているパレット12に向けて上昇させる。
【0073】ついで、積み込み積み降ろし機構16の進
退ア−ム50を操作することにより吸着具20を介して
パレット12上の瓦素地Wを把持させ、その瓦素地Wを
搬出側の間欠コンベア54へ降下させ、更に次工程へ送
ることになる。
【0074】引き続き、上から第2番目のパレット12
上の瓦素地Wを取り出す場合は、間隔制御機構14を最
上位に位置する空になったパレット12に向け操作し、
最上位のパレット12を持ち上げることにより、上から
第2番目に位置する瓦素地Wを載置させたパレット12
との間の間隔を大きくとることができるから、積み込み
積み降ろし機構16の進退ア−ム50を作動させること
により、上から第2番目のパレット12上の瓦素地Wを
把持させ、前記したようにその瓦素地Wを搬出側の間欠
コンベア54へ降下させ、更に次工程へ送る。
【0075】以下上から第3番目のパレット12上の瓦
素地Wを取り出す場合は、前記した要領により空になっ
た最上位と上から第2番目のパレット12とを間隔制御
機構14により持ち上げて第2番目のパレット12と上
から第3番目のパレット12との間に空間を大きくを設
け、進退ア−ム50を作動させることにより瓦素地Wを
取り出し、搬出コンベア53を通じて次工程へ移送させ
ることになる。以下最下位のパレット12に至るまで前
記した作用が反復継続され、台車22上のパレット12
群の全ての瓦素地Wがパレット12群から取り出され、
次工程に向けて移送される。
【0076】以上により台車22上のパレット12群は
全て空となるから、前記した要領により再び成型後の未
乾燥の瓦素地Wがパレット12群に載置され、乾燥炉2
4により乾燥されることになる。
【0077】
【発明の効果】この発明は、上記の構成であるから、以
下の利点を奏する。間隔制御機構によりパレット間の間
隔を調整できるから、パレット間が固定されている従来
例と異なり、未乾燥の窯業製品のパレットへの積み込み
時およびパレットから乾燥済の窯業製品の積み降ろし時
にパレットの間隔を広く調整することによりその作業を
障害なく実施できることはもちろん、常態(乾燥時)に
は間隔を狭く調整できるから、上下方向に積層されるパ
レット数を増加できるので、その結果台車1台当たりの
窯業製品の数を大幅に増加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥炉を断面により表した正面図である。
【図2】乾燥炉を断面により表した側面図である。
【図3】乾燥炉を断面により表した平面図である。
【図4】要部の拡大側面図である。
【図5】要部の拡大斜視図である。
【図6】使用状態を示す拡大側面図である。
【図7】把持具の別の実施例の斜視図である。
【図8】把持具のさらに別の実施例の斜視図であるであ
る。
【符号の説明】
10 載置面 12 単層パレット 14 間隔制御機構 16 積み込み積み降ろし機構 20 吸着具 45 フォ−ク機構の把持具 48 クランプ機構の把持具 50 進退ア−ム W 瓦素地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F26B 25/00 J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窯業製品の載置面を備えた単層パレット
    が上下方向に多数積層され、積層された多数の単層パレ
    ット群の上下方向の間隔を制御する間隔制御機構が設け
    られ、単層パレット群の傍らに昇降かつ前後動自在な進
    退ア−ムに把持具を備えた積み込み積み降ろし機構が設
    けられてなることを特徴とする窯業製品の移載装置。
  2. 【請求項2】 把持具が吸着具であることを特徴とする
    請求項1の窯業製品の移載装置。
  3. 【請求項3】 把持具がフォ−ク機構であることを特徴
    とする請求項1の窯業製品の移載装置。
  4. 【請求項4】 把持具がクランプ機構であることを特徴
    とする請求項1の窯業製品の移載装置。
JP34194393A 1993-12-13 1993-12-13 窯業製品の移載装置 Pending JPH07165307A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015089905A1 (zh) * 2013-12-19 2015-06-25 时桂强 一种用于货柜的货盒
CN107655317A (zh) * 2017-10-19 2018-02-02 国海芝 一种自动晒皮机器人

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JPS6044407A (ja) * 1983-08-19 1985-03-09 Shinku Lab:Kk 多段パレット装置
JPS60191917A (ja) * 1984-03-12 1985-09-30 Fuji Seisakusho:Kk 積層した品物を上下方向に分離する装置
JPH03500147A (ja) * 1988-06-28 1991-01-17 フセソユズニ ナウチノ‐イススレドバテルスキイ プロエクトノ‐テフノロギチェスキ インスティテュト ヒミチェスコゴ イネフティアノゴ マシノストロエニア 機械化多層階格納装置

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