JP6527810B2 - フロアリフト - Google Patents

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Description

本発明は、パレットを用いて荷物を搬送する垂直搬送機に対して、荷積みパレット及び空パレットの搬入及び搬出を行うフロアリフトに関する。
複数の階に亘って昇降する垂直搬送機であって、物品をパレットに載せて搬送する作業と、空になったパレットを元の階に返送する作業を並行して行う垂直搬送機が使用されている。各階には、この垂直搬送機に対して、荷積みパレット及び空パレットの搬入搬出を行うフロアリフトが設けられている。
特許文献1に記載された発明の概要を図11により説明する。
各パレット80は、左右一対のフランジ85、85を備えている。
垂直搬送機90は、その搬送部93が、荷積みパレット81を搬送する左右一対の上段コンベヤ91、91と、空パレット82を搬送する左右一対の下段コンベヤ92、92を備えている。
フロアリフト110は、荷積みパレット81の搬入及び搬出を行う左右一対の上段コンベヤ120、120と、空パレット82の搬入及び搬出を行う左右一対の下段コンベヤ130、130を備えている。
フロアリフト110には、荷積みパレット81及び空パレット82を昇降する昇降機構が必要であるが、上段コンベヤ120、120及び下段コンベヤ130,130が、それぞれ昇降して、これを行う構成となっている。
上段コンベヤ120、120は、床面に置かれた荷積みパレット81を捉えるために、フランジ85、85を超えて下降できなければならない。
また、上段コンベヤ120、120は、床面に荷積みパレット81を降ろした後に、フランジ85、85を超えて上昇できなければならない。
そこで、一対の上段コンベヤ120、120は、フランジ85、85を超えて昇降するために、その相互間距離を拡縮可能とする拡縮機構を備え、縮小位置のときに搬送可能、拡大位置のときに昇降可能としている。
拡縮手段としては、固定枠体111に対して上段コンベヤ120が回動する構成を採用している。回動の方向は、進行方向に対して直交する方向である。
しかし、上段コンベア120、120では、重量が1〜2トンの荷積みパレット81を搬送するために、機械的強度が必要であり、比較的大きな部材を使用している。
このために、固定枠体111を大きな箱状として、その内部に昇降機構及び拡縮機構を納めることとなり、フロアリフト110が大型化するとともに複雑化している。
特許文献2には、図12に示すように、支持爪241、241によってパレット80を昇降するフロアリフト210が記載されているが、同様の問題点を抱えている。
特開2008−50088号公報 特開2003−40440号公報
そこで、本発明は、パレットを用いて荷物を搬送する垂直搬送機に対して、荷積みパレット及び空パレットの搬入搬出を行うフロアリフトであって、簡略化され、小型化されたフロアリフトを提供することを目的とする。これによって、経済的なフロアリフトを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明のフロアリフトは、左右一対のフランジを備えるパレットに荷物を載せた荷積みパレットを搬送するとともに空パレットを返送する垂直搬送機に対して、前記荷積みパレットの搬入搬出を行う左右一対の上段コンベヤと、前記空パレットの搬入搬出を行う左右一対の下段コンベヤを備えるとともに、前記一対の上段コンベヤの相互間距離が拡縮可能となっているフロアリフトであって、左右それぞれの側において、前記上段コンベヤは、固定枠体の上段枠部に、複数の回動部材によって連結され、前記各回動部材は、前記上段枠部に対して回動可能であるとともに、前記上段コンベヤに対して回動可能であり、前記各回動部材の回動によって、前記上段コンベヤが前記上段枠部に近接離間することを特徴としている。
前記回動部材は、前記上段枠部の側で蝶番を形成する固定側軸部と前記上段コンベヤの側で蝶番を形成する移動側軸部を備え、前記固定側軸部と前記移動側軸部が、回動板により平行に接続されている構成とすることができる。
また、前記移動側軸部は、前記固定側軸部よりも長さが短く、かつ、前記固定側軸部の下部側に位置している構成とすることができる。
また、左右それぞれの側において、前記回動部材の1つが駆動力を受ける作用点を備え、前記作用点と前記固定側軸部の中心とを結ぶ直線と、前記移動側軸部の中心と前記固定側軸部の中心とを結ぶ直線とのなす角度が、30°以上である構成とすることができる。
また、左右それぞれの側において、前記各回動部材の回動する角度範囲が、60°以上である構成とすることができる。
また、左右それぞれの側において、前記下段コンベヤが前記固定枠体の下段枠部に取り付けられており、前記上段枠部及び前記下段枠部が昇降可能である構成とすることができる。
また、左右それぞれの側において、前記上段枠部及び前記下段枠部が、相互に近接離間可能に連結されている構成とすることができる。
本発明のフロアリフトは、上段コンベヤと上段枠部が、複数の回動部材によって接続されており、各回動部材を回動させることによって、上段コンベヤを上段枠部に対して近接離間させることができる。
これによって、拡縮機構を小さく単純化することが可能であり、小さな柱状の固定枠体に、上段コンベヤ及び上段枠部を取付けることが可能となる。また、昇降機構も単純化して小型化することができる。
したがって、フロアリフト全体をコンパクトにすることができる。
垂直搬送機とフロアリフトによる搬送システムを示す模式図である。 本発明の実施の形態のフロアリフトを示す概略平面図である。 図2のA‐A矢視における概略立面図である。 図2のB‐B矢視における概略側面図である。 本発明の実施の形態のフロアリフトの片側をコンベヤ側から見た概略斜視図であって、上段コンベヤが縮小位置となっている場合を示す。 図5Aと同様の概略斜視図であって、上段コンベヤが拡大位置となっている場合を示す。 本発明の実施の形態のフロアリフトの片側を裏側から見た概略斜視図であって、上段コンベヤが最下位に位置している場合を示す。 図6Aと同様の概略斜視図であって、上段コンベヤが下段コンベヤとともに上昇している場合を示す。 図1の片側を拡大して示し、上段コンベヤが上段枠部から離間した状態を示す概略平面図である。 図1の片側を拡大して示し、上段コンベヤが上段枠部に接近している状態を示す概略平面図である。 第三角法による三面図で示す回動部材の概略図である。 第三角法で示す縮小位置における回動部材の概略平面図及び概略側面図である。 第三角法で示す拡大位置における回動部材の概略平面図及び概略側面図である。 従来のフロアリフトを示す概略斜視図である。 従来の他のフロアリフトを示す概略正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、垂直搬送機90及び複数のフロアリフト10によって構成される搬送システムを模式的に示している。
搬送に使用するパレット80は、図11で説明したように、左右一対のフランジ85、85を備えている。
本明細書では、しばしば、パレット80を区別して、荷積みパレット81、空パレット82と記載する。
垂直搬送機90は、その搬送部93が、荷積みパレット81を搬送する左右一対の上段コンベヤ91、91と、空パレット82を搬送する左右一対の下段コンベヤ92、92を備えている。
搬送部93は複数の階に亘って昇降し、各階にフロアリフト10が設置される。
各フロアリフト10は、垂直搬送機90に対して、荷積みパレット81の搬入及び搬出を行う左右一対の上段コンベヤ20、20と、空パレット82の搬入及び搬出を行う左右一対の下段コンベヤ30、30を備えている。
図1において、下のフロアF1が荷物の発送側であり、上のフロアF2が荷物の受取側であるとして、それぞれのフロアリフト10が行う作業について説明する。
発送側のフロアF1では、フロアリフト10が、上段コンベヤ20、20に荷積みパレット81を載せて待機している。
垂直搬送機90の搬送部93は、下段コンベヤ92、92に空パレット82を載せて、フロアF2から戻ってくる。
搬送部93が停止すると、上段コンベヤ91、91及び下段コンベヤ92、92は、それぞれ床面から所定の高さに停止する。それと同じ高さで、上段コンベヤ20、20及び下段コンベヤ30、30は待機している。
搬送部93が停止した後、上段コンベヤ20、20と、上段コンベヤ91、91が同じ方向に進行して、荷積みパレット81を垂直搬送機90に搬入することができる。
同時に、下段コンベヤ30、30と、下段コンベヤ92、92が同じ方向に進行して、空パレット82を垂直搬送機90から搬出することができる。
荷積みパレット81の搬入と空パレット82の搬出が完了すると、搬送部93はフロアF2に向かって上昇する。
空パレット82が搬出されたフロアF1では、空パレット82を一旦床面に置いて、これに荷物を載せて荷積みパレット81とし、これを上段コンベヤ20、20に載せて所定の位置まで上昇して待機する。
垂直搬送機90の搬送部93は、上段コンベヤ91、91に荷積みパレット81を載せて、フロアF1からフロアF2に荷物を搬送する。
受取側のフロアF2では、フロアリフト10が、下段コンベヤ30、30に空パレット82を載せて、荷積みパレット81を載せた搬送部93の到着を待つことになる。
搬送部93が停止すると、上段コンベヤ91、91及び下段コンベヤ92、92は、それぞれ床面から所定の高さに停止する。それと同じ高さで、上段コンベヤ20、20及び下段コンベヤ30、30は待機している。
搬送部93が停止した後、上段コンベヤ20、20と、上段コンベヤ91、91が同じ方向に進行して、荷積みパレット81を垂直搬送機90から搬出することができる。
同時に、下段コンベヤ30、30と、下段コンベヤ92、92が同じ方向に進行して、空パレット82を垂直搬送機90に搬入することができる。
荷積みパレット81の搬出と空パレット82の搬入が完了すると、搬送部93はフロアF1に向かって下降する。
荷積みパレット81が搬出されたフロアF2では、荷積みパレット81を一旦床面に置き、この荷物を降ろして空パレット82とし、これを下段コンベヤ92、92に載せて、所定の位置まで上昇して待機する。
以上が図1に示されたシステムの概要である。
図2〜図4により、フロアリフト10の概要を説明する。図2は、フロアリフト10の概略平面図、図3は、図2のA‐A矢視における概略立面図、図4は、図2のB‐B矢視における概略側面図である。
図2〜図4は、上段コンベヤ20、20に荷積みパレット81が載せられた状態を示している。拡縮する上段コンベヤ20、20は、縮小位置であり、パレット80のフランジ85、85を捉えている。
左右それぞれの側において、上段コンベヤ20は、固定枠体11の上段枠部21に取り付けられている。そして、図2に示すように、上段コンベヤ20と上段枠部21が、2個の回動部材50、50によって接続されている。
また、図3に示すように、下段コンベヤ30は、固定枠体11の下段枠部31に取り付けられている。
上段コンベヤ20は、電動機25によって駆動され、荷積みパレット81の搬入搬出を行うことができる。下段コンベヤ30は、電動機35によって駆動され、空パレット82の搬入搬出を行うことができる。
フロアリフト10では、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30が電動機26によって固定枠体11を昇降し、これが、パレット80を昇降する昇降機構を形成している。
また、回動部材50が電動機60に駆動されて回動することにより、上段コンベヤ20が上段枠部21に対して近接離間し、これが、左右一対の上段コンベヤ20、20の拡縮機構を形成している。
以上が、フロアリフト10の概要である。
図5A、B、図6A、Bにより、フロアリフト10の昇降機構について説明する。詳細な説明となるために、フロアリフト10の片側のみで説明するが、左右同様の構造をなしている。
図5A、Bは、フロアリフト10の片側をコンベヤ側(表側)から見た斜視図である。
図5Aでは、上段コンベヤ20が上段枠部21から離間した位置(縮小位置)を示し、図5Bでは、上段コンベヤ20が上段枠部21に近接した位置(拡大位置)を示す。
固定枠体11の頂部に設けられた電動機26が、チェーン27を用いて上段枠部21を昇降させる。
固定枠体11の両側面には昇降用のガイド12が設けられており、上段枠部21及び下段枠部31は、ガイド12に沿って昇降する。
ここで、上段枠部21と下段枠部31は、相互に近接離間可能に連結されている。
図6A、Bは、フロアリフト10の片側を裏側から見た斜視図であり、上段枠部21と下段枠部31との連結部分を拡大して示している。
上段枠部21の側部22と下段枠部31の側部32は、ガイド12に沿って昇降する。
この両側面において、上段枠部21の側部22と下段枠部31の側部32とが、連結棒37によって連結されている。連結棒37は、その上端に頭部38を備えている。
すなわち、上段枠部21の側部22にあるリブ23と、下段枠部31の側部32にあるリブ33とが、連結棒37によって連結されている。
リブ23には連結孔24が設けられて、これに連結棒37が挿通されている。
リブ33では、連結棒37の一端が固定されて取り付けられている。
図6Aでは、上段枠部21及び下段枠部31が最下位まで下げられている状態であり、上段枠部21と下段枠部31が相互に密着している。
ここで、上段枠部21のリブ23は、連結棒37の頭部38から離れて、下方に降りて位置している。
図6Aの状態から、電動機26を駆動して上段枠部21を上昇させると、連結孔24に挿通された連結棒37に沿って、リブ23が上昇する。
このとき、下段枠部31は、上段枠部21から全く力を受けないために、最下位に停止したままである。
さらに、上段枠部21が上昇すると、リブ23が連結棒37の頭部38に達して、リブ23とリブ33が連結され、上段枠部21と下段枠部31が連結されることになる。
この結果、さらに上段枠部21が上昇すると、上段枠部21の上昇に伴って、下段枠部31も上昇することになる。
したがって、リブ23が頭部38に接したときに、リブ23とリブ33との相互間距離を所定の長さとすることにより、垂直搬送機90の上段コンベヤ91と下段コンベヤ92の停止位置に合わせた所定の高さに、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30を位置させることができる。
すなわち、この位置は、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30が停止して、パレット80の搬入搬出を行う位置である。
この高さから、電動機26を駆動して上段枠部21を下降させると、上記の相互間距離を保持した状態で下段枠部31も下降する。
そして、下段枠部31が最下位に達すると、それからは上段枠部21のみが降下して、連結孔24に挿通された連結棒37に沿って、リブ23が降下する。
最後に、上段枠部21と下段枠部31が相互に密着して停止することになり、この位置が上段コンベヤ20の最下位となる。
このように、上段枠部21と下段枠部31は、相互に近接離間可能に連結されている。
このため、上段コンベヤ20は、荷積みパレット81を載せて昇降することが可能であり、下段コンベヤ30は、空パレット82を載せて昇降することが可能である。
上段コンベヤ20は、垂直搬送機90の上段コンベヤ91が停止する位置に停止して、荷積みパレット81の搬入搬出を行うことができる。
下段コンベヤ30は、垂直搬送機90の下段コンベヤ92が停止する位置に停止して、空パレット82の搬入搬出を行うことができる。
また、上段コンベヤ20を最下位としたときは、床面に置かれたパレット80のフランジ85よりも低く位置して、フランジ85を捉えることができる。
このため、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30は、搬出したパレット80を床面に置いたり、床面に置かれたパレット80を載せたりすることができる。
図11に示したフロアリフト110では、上段コンベヤ120の昇降を電動機126で行い、下段コンベヤ130の昇降を電動機136で行っている。昇降機構は複雑となり、大きな箱状の固定枠体111に収納する必要があった。
これに対してフロアリフト10では、上段枠部21と下段枠部31とを近接離間可能に連結したことにより、1個の電動機26による昇降が可能となり、柱状の固定枠体11を昇降するシンプルな昇降機構を可能としている。
図7A、Bは、上段コンベヤ20の拡縮機構の概要を示している。
一対の上段コンベヤ20、20の相互間距離を拡縮する機構であるが、左右それぞれの側において、上段コンベヤ20を上段枠部21に対して近接離間させてこれを行うので、片側の平面図で示している。
上段コンベヤ20は、固定枠体11を昇降するように形成されている上段枠部21に、2つの回動部材50、50によって接続されている。回動部材50は2個以上とすることができる。
そして、回動部材50が回動することによって、上段コンベヤ20が、上段枠部21に近接離間するようになっている。
図7Aは、上段コンベヤ20が上段枠部21から離間している状態であり、一対の上段コンベヤ20、20の相互間距離が縮小位置となってパレット80を搬送することが可能な状態である。
図7Bは、上段コンベヤ20が上段枠部21に近接した状態であり、このときの移動幅Wは、100mm程度である。
一対の上段コンベヤ20、20の相互間距離は拡大位置となってパレット80の一対のフランジ85、85よりも幅広になっている。このため、上段コンベヤ20、20は、パレット80のフランジ85、85を超えて昇降することができる。
回動部材50は、上段枠部21に対して回動可能であるとともに、上段コンベヤ20に対しても回動可能である。
図7Aでは、回動部材50が、上段コンベヤ20に対して直交する方向を向いている。
図7Bでは、回動部材50が、図7Aの状態から90°回動して、上段コンベヤ20と平行する方向となっている。
図8に、回動部材50の具体的な態様を、第三角法による三面図で示す。
回動部材50は、上段枠部21の側で蝶番を形成する固定側軸部51と、上段コンベヤ20の側で蝶番を形成する移動側軸部52を備えている。固定側軸部51の長さをL2とし、移動側軸部52の長さをL3とする。
固定側軸部51と移動側軸部52とは平行であり、回動板53により一体に接続されている。固定側軸部51と移動側軸部52の軸間距離、すなわち、中心間距離をL1としている。
回動部材50の回動は、例えば、上段コンベヤ20に駆動力を受ける作用点を設けて、上段枠部21から駆動力を加えるようにすることができる。また、移動側軸部52の中心を作用点とすることもできる。
そして、駆動力を加える方法についても、種々な方法を考えることができる。
フロアリフト10では、回動部材50の1つが、駆動力を受けるための作用点を備えている。すなわち、回動板53に駆動板55を取り付けて、その端部に設けた駆動孔56の中心を作用点Pとしている。
作用点Pと固定側軸部51の中心とを結ぶ直線は、移動側軸部52の中心と固定側軸部51の中心とを結ぶ直線に対して、角度θをなしている。
固定側軸部51と移動側軸部52の中心間距離L1は、出来得る限り短いことが好ましい。上段コンベヤ20に荷積みパレット81を載せたときに、上段枠部21には、中心間距離L1に比例したモーメント荷重が掛かるからである。しかし、中心間距離L1は、上段コンベヤ20の移動幅Wよりも短くすることはできない。
また、中心間距離L1は、回動部材50の回動する角度範囲と関係する。例えば、回動する角度範囲を30°とすると、中心間距離L1は移動幅Wの2倍の長さが必要となる。フロアリフト10では、回動する角度範囲を90°とすることにより、中心間距離L1を、移動幅Wに等しい長さとしている。回動する角度範囲は、45°以上とすることが好ましく、60°以上がより好ましい。
移動側軸部52の長さL3は、固定側軸部51の長さL2よりも短くしている。
上段コンベヤ20に荷積みパレット81を載せると、固定側軸部51には大きなモーメント荷重が発生するが、移動側軸部52へのモーメント荷重は小さいからである。固定側軸部51の長さL2を長くすることによって、上段枠部21が受ける引張力又は圧縮力を小さくすることができる。
また、移動側軸部52は、固定側軸部51の下部側、すなわち、固定側軸部51の下端寄りに位置している。
移動側軸部52が、固定側軸部51の下端寄りに位置することによって、上段コンベヤ20は、最下位において、床面に近づくことが可能となり、パレット80のフランジ85を捉えることが容易となる。そして、パレット80の底面からフランジ85までの高さを小さくすることができる。
なお、図8では固定側軸部51及び移動側軸部52を、筒状部材(軸筒)で示しているが、これを棒状部材(軸棒)とすることもできる。
回動部材50の動きを図9及び図10により説明する。ともに、第三角法による二面図で示した概略平面図と概略立面図である。
図9は上段コンベヤ20が、上段枠部21から離間した状態であり、図10は近接している状態である。
回動部材50の固定側軸部51は、上段枠部21の保持部65、65により上下を保持されて蝶番を形成している。すなわち、筒状部材である固定側軸部51に挿通された回動軸を保持部65、65が保持している。
同様に、移動側軸部52は、上段コンベヤ20の保持部66、66とともに蝶番を形成している。
上段枠部21には、回動部材50を駆動する電動機60が設けられている。すなわち、電動機60の回転力は、リンク61及びリンク62を介して、回動部材50の駆動板55を駆動するようになっている。リンク61とリンク62とが相互に回動可能に連結され、リンク62と駆動板55とが相互に回動可能に連結されている。
図9は、上段コンベヤ20が上段枠部21から離間している状態である。
回動部材50は、固定側軸部51の中心と移動側軸部52の中心とを結ぶ直線が、上段コンベヤ20に対して直交する方向となっている。
電動機60によってリンク61が矢印の方向に回動すると、リンク62により作用点Pに駆動力が作用し、作用点Pが固定側軸部51を中心に矢印の方向に回動する。
回動部材50は、図9で示した回動により固定側軸部51を中心に90°回動し、これによって、図10に示す状態となる。すなわち、上段コンベヤ20が上段枠部21に近接している状態である。回動部材50は、固定側軸部51の中心と移動側軸部52の中心とを結ぶ直線が、上段コンベヤ20に対して平行する方向となっている。
図10において、電動機60により、リンク61を矢印の方向に回動すると、リンク62によって作用点Pに駆動力が作用し、作用点Pが固定側軸部51を中心に矢印の方向に回動する。これによって、図9の状態に戻すことができる。
作用点Pに加える駆動力は、なるべく直線的な力とすることが容易であり、好ましい。すなわち、駆動力の方向は、近接位置における作用点Pの位置と、離間位置における作用点Pの位置とを結んだときの直線に、なるべく近い直線とすることが好ましい。
フロアリフト10では、上段コンベヤ20と上段枠部21との位置関係、及び回動部材50と電動機60の取り付け位置から駆動方向を定めている。
すなわち、作用点Pと固定側軸部51の中心とを結ぶ直線と、移動側軸部52の中心と固定側軸部51の中心とを結ぶ直線とのなす角度θを、図8に示したように、約45°としている。
図11のフロアリフト110では、拡縮機構として、上段コンベヤ120が進行方向に対して直交する方向に回動する手段を採用していた。長いアームを用いて、上段コンベヤ120を固定枠体111に対して回動させたために大型で複雑な構成となり、大きな箱状の固定枠体111が必要であった。
フロアリフト10では、上段コンベヤ20と上段枠部21の接続に用いる回動部材50、保持部65、66は小さな部品であり、回動に用いるリンク61、62も小さな部品であるために、これらを単純な構造とすることができる。したがって、拡縮機構は、柱状の固定枠体11を昇降する小型の上段枠部21に、シンプルに、コンパクトに形成することが可能である。
フロアリフト10の機能について説明する。
発送側のフロアF1では、荷積みパレット81を載せて搬送部93が発進するとき、フロアリフト10の下段コンベヤ30には、搬出された空パレット82が載せられている。
ここで、縮小位置の上段コンベヤ20を拡大位置とし、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30を降下させる。
すると、やがて空パレット82が床面に到達し、さらに、下段コンベヤ30が最下位に到達し、さらに、上段コンベヤ20が空パレット82のフランジ85を通過して最下位に到達する。
ここで、床面に置かれた空パレット82には荷物を載せられて、荷積みパレット81とされる。また、拡大位置の上段コンベヤ20が縮小位置とされる。
そして、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30を上昇させると、上段コンベヤ20が荷積みパレット81を捉えて上昇し、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30を、搬入搬出が可能な定位置まで上昇させることができる。この後、フロアF1では、空パレット82を載せた搬送部93の到着を待つことになる。
受取側のフロアF2では、空パレット82を載せて搬送部93が発進するとき、フロアリフト10の上段コンベヤ20には、搬出された荷積みパレット81が載せられている。
ここで、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30を降下させる。
すると、やがて下段コンベヤ30が最下位に到達し、荷積みパレット81が床面に到達し、上段コンベヤ20が最下位に到達する。ここで、縮小位置の上段コンベヤ20を拡大位置とする。
床面に置かれた荷積みパレット81から荷物が降ろされて、空パレット82とされる。
そして、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30を上昇させると、上段コンベヤ20が空パレット82のフランジ85を通過して上昇し、下段コンベヤ30が空パレット82を捉えて上昇し、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30を、搬入搬出が可能な定位置まで上昇させることができる。
この後、拡大位置の上段コンベヤ20が縮小位置とされ、荷積みパレット81を載せた搬送部93の到着を待つことになる。
本発明の効果について説明する。
本発明は、フロアリフト10において、一対の上段コンベヤ20、20の相互間距離を拡縮する手段として、複数の回動部材50を用いたことを特徴とする。回動部材50は、上段枠部21に対して回動可能であり、上段コンベヤ20に対しても回動可能である。
回動部材50は小さな部品であり、上段コンベヤ20と上段枠部21とをコンパクトに連結するために、上段枠部21を小さくすることができる。
したがって、固定枠体11及び上段枠部21をコンパクトにするとともに、回動手段をコンパクトにすることができる。
回動部材50は、固定側軸部51と移動側軸部52を備える構造とすることが可能で、2つの軸部の両者の中心間距離L1を、上段コンベヤ20の移動幅Wまで小さくすることができる。同時に、このように単純な構造を基本とすることにより、以下の機能を備えることができる。
固定側軸部51は、移動側軸部52よりも長さを長くすることが可能であり、これによって、上段枠部21が受けるモーメント荷重を小さな力で受けることが可能である。
また、移動側軸部52は、固定側軸部51の下部側に位置することが可能であり、これによって、上段枠部21の最下位を低くすることが可能である。
回動部材50は、駆動力を受ける作用点Pを備えることが可能であって、その位置は、固定側軸部51と移動側軸部52の中心を結ぶ直線から遠ざけることを可能としている。
このため、上段枠部21から回動部材50を駆動することが容易となり、上段枠部21をコンパクトにすることができる。そして、回動部材50が回動する角度範囲を、90°まで広げることを可能としている。
さらに、上段枠部21及び下段枠部31が小型化されたために、上段コンベヤ20及び下段コンベヤ30を1つの電動機26で昇降することを可能としている。
本発明は、図11に示したフロアリフト110を大幅に改良した技術として詳述してきたが、例えば、図12に示したフロアリフト210に対しても、ラックとピニオンを用いた拡縮機構に代えて、本発明の拡縮機構を適用することができる。ここで、支持爪241を使用した昇降機構を、そのまま使用することもできる。
すなわち、上段枠部221を固定して、上段コンベヤ220と上段枠部221を、回動部材50で接続して拡縮機構とすることができる。
また、下段枠部231を固定して、下段コンベヤ230と下段枠部231を、回動部材50で接続して拡縮機構とすることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述したが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、筒状部材で示した固定側軸部51及び移動側軸部52を棒状部材とすることができる。また、回動部材50を駆動するために電動機60を用いたが、エアーシリンダや電動シリンダを用いることができる。
10 フロアリフト
11 固定枠体
20 上段コンベヤ
21 上段枠部
30 下段コンベヤ
31 下段枠部
50 回動部材
51 固定側軸部
52 移動側軸部
53 回動板
80 パレット
81 荷積みパレット
82 空パレット
85 フランジ
90 垂直搬送機

Claims (7)

  1. 左右一対のフランジを備えるパレットに荷物を載せた荷積みパレットを搬送するとともに空パレットを返送する垂直搬送機に対して、前記荷積みパレットの搬入搬出を行う左右一対の上段コンベヤと、前記空パレットの搬入搬出を行う左右一対の下段コンベヤを備えるとともに、前記一対の上段コンベヤの相互間距離が拡縮可能となっているフロアリフトであって、
    左右それぞれの側において、前記上段コンベヤは、固定枠体の上段枠部に、複数の回動部材によって連結され、
    前記各回動部材は、前記上段枠部に対して回動可能であるとともに、前記上段コンベヤに対して回動可能であり、
    前記各回動部材の回動によって、前記上段コンベヤが前記上段枠部に近接離間することを特徴とするフロアリフト。
  2. 前記回動部材は、前記上段枠部の側で蝶番を形成する固定側軸部と前記上段コンベヤの側で蝶番を形成する移動側軸部を備え、前記固定側軸部と前記移動側軸部が、回動板により平行に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のフロアリフト。
  3. 前記移動側軸部は、前記固定側軸部よりも長さが短く、かつ、前記固定側軸部の下部側に位置していることを特徴とする請求項2に記載のフロアリフト。
  4. 左右それぞれの側において、前記回動部材の1つが駆動力を受ける作用点を備え、前記作用点と前記固定側軸部の中心とを結ぶ直線と、前記移動側軸部の中心と前記固定側軸部の中心とを結ぶ直線とのなす角度が、30°以上であることを特徴とする請求項2又は3に記載のフロアリフト。
  5. 左右それぞれの側において、前記各回動部材の回動する角度範囲が、60°以上であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のフロアリフト。
  6. 左右それぞれの側において、前記下段コンベヤが前記固定枠体の下段枠部に取り付けられており、前記上段枠部及び前記下段枠部が昇降可能であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のフロアリフト。
  7. 左右それぞれの側において、前記上段枠部及び前記下段枠部が、相互に近接離間可能に連結されていることを特徴とする請求項6に記載のフロアリフト。
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