JP7404486B2 - 炭素繊維強化成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、芯材と該芯材の両面に積層された繊維補強材とからなる炭素繊維強化成形体とその製造方法に関する。
フェノール樹脂は、耐熱性、寸法安定性に優れる電気製品の部材や自動車用部品などに使用されている。
しかし、フェノール樹脂は、成形過程において硬化反応や冷却等の化学変化および物理変化を伴い、体積変化を生じるために、残留歪を生じ易く、その結果としてクラック(亀裂)が発生し易いという問題がある。
前記クラックの問題を解決するために、フェノール樹脂に充填剤としてガラス繊維などの無機フィラーを添加することが一般的である。
特許文献1には、充填剤として硼珪酸ガラスビーズを添加する方法が示されている。
また、特許文献2には、ガラス繊維を主たる充填剤とするフェノール樹脂成形材に、ポリビニルブチラールとアクリロニトリルブタジエンゴムを配合する方法が示されている。
一方、特許文献3には、ノートパソコンなどの携帯機器の筐体などに好適な、軽量、薄肉、高剛性に優れる繊維強化成形体として、芯材と該芯材の両面に積層された繊維補強材とからなるサンドイッチ構造の繊維強化繊維成形体が示されている。
特開2009-102595号公報 特開2000-273274号公報 特許第4558091号公報
特許文献1、2に示される無機フィラーなどの充填材を添加する方法では、フェノール樹脂に対するフィラーの分散ムラによる品質のバラツキを生じ易い。特に液体へのフィラーの分散においては、フィラーの沈降などによる品質のバラツキを生じやすい。特に、ノボラック型フェノール樹脂は常温固体の粉体からなる熱可塑性樹脂である。これに硬化剤を使用して架橋反応を行い熱硬化性樹脂として使用される。
また、特許文献2では、フェノール樹脂成形材料の静的強度および靱性強度の両立を謳っているが、実施例・比較例の結果を見ると、その効果は充分とは言えない。
特許文献3に示される繊維強化成形体では、製品厚みが2mm以下の薄い場合には特に問題ないが、製品厚み(内部の芯材層の厚み)を厚くした場合には、内部の芯材層にクラックが発生し易いという問題がある。
また、歯科レントゲン装置で撮影を行うのに、患者の顎部および顔面を固定する必要がある。この固定には治具が用いられ、顔面をまっすぐに向かせるように頬に接触または近接する治具を顔面の左右に位置させる。治具が、この位置にあるためX線の透過率が高い樹脂成形体が求められる。さらに、透過率の高い樹脂成形体は、手術台の部材としても有効である。透過率が高いことで、患者の被ばく量を下げることができ、低出力のX線で撮影が可能になる。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高い炭素繊維強化成形体の提供を目的とする。
第1の発明の態様は、連続気泡を有する芯材と前記芯材の両面に積層された繊維補強材が、熱硬化性樹脂により含浸硬化した炭素繊維強化成形体において、前記熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂とポリビニルブチラール(PVB)を含むことを特徴とする。水酸基を有するPVB樹脂とフェノール樹脂が反応して架橋構造を形成する。この時、熱可塑性であるPVBは、フェノールの架橋構造の中に組み込まれる。液状のレゾール型フェノール樹脂に、アルコールに溶解したPVB樹脂を使用する。液体同士であることから相溶性よく、反応しやすいうえに繊維織物等への含浸に適している。また、常温固体、紛体であるノボラック型フェノール樹脂も硬化剤と共に、アルコールで溶解したPVB樹脂と混合することで、PVB樹脂とフェノール樹脂が反応して架橋構造を形成する。
第2の発明の態様は、第1の発明の態様において、前記熱硬化性樹脂の100重量%中、前記フェノール樹脂の含有量は70~95重量%、前記ポリビニルブチラールの含有量は5~30重量%であることを特徴とする。
第3の発明の態様は、第1の発明の態様において、前記熱硬化性樹脂は、前記フェノール樹脂と前記ポリビニルブチラールの他にエポキシ樹脂を含むことを特徴とする。エポキシ樹脂も、フェノール樹脂と反応可能なエポキシ基を有しており、架橋反応を生じる。
第4の発明の態様は、第3の発明の態様において、前記熱硬化性樹脂の100重量%中、前記フェノール樹脂の含有量は70~85重量%、前記ポリビニルブチラールの含有量は10~20重量%、前記エポキシ樹脂の含有量は5~20重量%であることを特徴とする。
第5の発明の態様は、第3または第4の発明の態様において、前記エポキシ樹脂は、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加ジグリシジルエーテルであることを特徴とする。ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加ジグリシジルエーテルを用いることで、成形品の製造工程中に、プリプレグ表面に存在するフェノール樹脂を炭素繊維織物内部へ浸透・含浸向上させることができる。
第6の発明の態様は、第1から第5の発明の態様の何れかにおいて、前記ポリビニルブチラールは、水酸基量が24~27wt%であり、アルコールを溶媒とすることを特徴とする。
第7の発明の態様は、第1から第6の発明の態様の何れかにおいて、前記芯材の厚みが2mm以上であることを特徴とする。
第8の発明の態様は、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体に熱硬化性樹脂が含浸し、前記熱硬化性樹脂発泡体が圧縮された状態で硬化した芯材と、炭素繊維織物に熱硬化性樹脂が含浸硬化した繊維補強材とよりなって、前記芯材の両面に前記繊維補強材が積層一体化されている炭素繊維強化成形体の製造方法であって、炭素繊維織物に熱硬化性樹脂を含浸させて含浸済み炭素繊維織物を得る含浸工程と、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体の両面に、前記含浸済み炭素繊維織物を配置して積層体を得る積層工程と、前記積層体を圧縮及び加熱する圧縮加熱工程とからなり、前記含浸工程における前記熱硬化性樹脂には、フェノール樹脂と、アルコールに溶解されたポリビニルブチラールを含むことを特徴とする。連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体の両面に、含浸済み炭素繊維織物を配置して積層体を圧縮及び加熱する圧縮加熱工程における圧縮は、積層体の全面を圧縮してもよいし、その一部を圧縮して適宜凹凸を設けてもよい。また、上下型の一方あるいは双方に、あらかじめ凹部を設け、積層体の片面もしくは両面の一部に適宜形状の凹凸面を設けてもよい。この時、積層体を、その一部で完全に圧縮しても構わない。
第1の発明の態様によれば、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂とポリビニルブチラールを含むことにより、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高い炭素繊維強化成形体が得られる。
第2の発明の態様によれば、熱硬化性樹脂の100重量%におけるフェノール樹脂の含有量を70~95重量%、ポリビニルブチラールの含有量を5~30重量%とすることで、芯材及び繊維補強材に熱硬化性樹脂への含浸を容易に行うことができ、炭素繊維強化成形体における内部クラックの発生を防ぐことができる。
第3の発明の態様によれば、フェノール樹脂に対してポリビニルブチラールとエポキシ樹脂とを併用して含むことにより、フェノール樹脂と前者(PVB)もしくはフェノール樹脂と後者(エポキシ樹脂)、これら単独による構造よりも3成分とすることで相乗効果が認められ、炭素繊維強化成形体にクラックの発生が低減するとともに、曲げ強度を高め、高剛性とすることができ、強度を向上させることができる。
第4の発明の態様によれば、熱硬化性樹脂の100重量%におけるフェノール樹脂の含有量は70~85重量%、前記ポリビニルブチラールの含有量は10~20重量%、前記エポキシ樹脂の含有量は5~20重量%とすることで、芯材及び繊維補強材に熱硬化性樹脂への含浸を容易に行うことができ、炭素繊維強化成形体における内部クラックの発生を防ぐことができる。また、フェノール樹脂とポリビニルブチラールの含有量を前記の範囲とすることで、フェノール樹脂とエポキシ樹脂の相溶性が良好となり、熱硬化性樹脂を均一にすることができ、炭素繊維強化成形体の表面外観が良好となる。
第5の発明の態様によれば、エポキシ樹脂をビスフェノールAプロピレンオキサイド付加ジグリシジルエーテルとすることで、フェノール樹脂とポリビニルブチラールとエポキシ樹脂とからなる3成分の相溶性が高くなり、熱硬化性樹脂を均一にでき、芯材及び繊維補強材への熱硬化性樹脂の含浸を良好にすることができる。
第6の発明の態様によれば、ポリビニルブチラールの水酸基量が24~27wt%であることにより、フェノール樹脂とポリビニルブチラールとエポキシ樹脂とからなる3成分の相溶性が高くなり、熱硬化性樹脂を均一にすることができ、炭素繊維強化成形体の表面外観が良好となる。また、ポリビニルブチラールはアルコールへ溶解して使用することにより、芯材および繊維補強材への熱硬化性樹脂の含浸を良好にすることができる。
第7の発明の態様によれば、芯材の厚みを2mm以上とすることで、厚みが大の厚物の炭素繊維強化成形体に対して内部クラックの発生を低減することができる。芯材の厚みが、2mm以下の場合、元厚に対する圧縮率が高くなるとともに、成形品厚みも薄くなることから、芯材に含浸する熱硬化性樹脂に空隙等、クラックの原因となる欠陥が生じにくい。
第8の発明の態様によれば、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高い炭素繊維強化成形体を製造することができる。
本発明における炭素繊維強化成形体の一実施形態の断面図である。 本発明における製造方法の一実施形態の工程を示す図である。 実施例及び比較例に使用した熱硬化性樹脂の配合を示す図である。 実施例及び比較例について、構成、X線透過量、曲げ弾性率、曲げ強度、クラック発生の有無を示す図である。
以下、本発明の炭素繊維強化成形体及について図面を用いて説明する。
図1に示す本発明の一実施形態に係る炭素繊維強化成形体10は、芯材11と、前記芯材11の両面に積層一体化された繊維補強材21とからなり、厚みが厚く、歯科において歯のX線撮影の際に頬に接触または近接する部材などに好適に用いられる。
前記炭素繊維強化成形体10は、所定サイズの板状からなり、厚みが3mm以上、好ましくは5~10mmである。前記炭素繊維強化成形体10の厚みが3mm未満では、用途によっては剛性が不足するようになる。前記炭素繊維強化成形体10は、歯科において歯のX線撮影の際に頬に接触または近接する部材として用いられる場合、前記炭素繊維強化成形体10と一体にされる部分が、射出成形等のいわゆるアウトサート成形で、所定の位置に適宜形成される。
前記芯材11は、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体に熱硬化性樹脂が含浸し、前記熱硬化性樹脂発泡体を圧縮した状態で前記熱硬化性樹脂が硬化したものからなる。前記芯材11の厚みは2mm以上が好ましく、より好ましくは3~9mmが好ましい。前記芯材11の厚みが2mm未満の場合、前記炭素繊維強化成形体10の用途によっては剛性が不足するようになる。
前記連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体は、特に限定されるものではなく、例えば、ウレタン樹脂発泡体又はメラミン樹脂発泡体から選択することができる。また、前記炭素繊維強化成形体10に難燃性が求められる場合には、前記熱硬化性樹脂発泡体としては難燃性のものが好ましく、メラミン樹脂発泡体は樹脂単体が良好な難燃性を有するため、前記熱硬化性樹脂発泡体として好適なものである。前記熱硬化性樹脂発泡体の圧縮前の元厚みは、5mm以上が好ましく、より好ましくは6mm~40mmである。この範囲に元厚みがあると、適度な量の熱硬化性樹脂を前記熱硬化性樹脂発泡体に含浸でき、加熱圧縮後の歩留まりも良く、かつ、前記芯材11の厚みを2mm以上にすることができる。また、前記熱硬化性樹脂発泡体の圧縮前の元厚みが5mmより薄いと、前記熱硬化性樹脂発泡体内に含浸保持できる熱硬化性樹脂の量が少なくなるため、前記炭素繊維強化成形体10の剛性が低下する。また、前記熱硬化性樹脂発泡体は、圧縮容易性、含浸性、軽量性、剛性の点から、圧縮前の密度が5~80kg/mのものが好ましい。
前記熱硬化性樹脂発泡体に含浸する熱硬化性樹脂は、前記炭素繊維強化成形体10の剛性を高め、内部の芯材11のクラックを防ぐためにフェノール樹脂とポリビニルブチラールを含む。
前記熱硬化性樹脂が、フェノール樹脂とポリビニルブチラールの2成分からなる場合、前記熱硬化性樹脂100重量%中、前記フェノール樹脂の含有量は70~95重量%、前記ポリビニルブチラールの含有量は5~30重量%が好ましい。前記フェノール樹脂の含有量を前記の範囲よりも少なくすると、前記炭素繊維強化成形体10の剛性が不足するようになり、一方フェノール樹脂の含有量を前記の範囲よりも大にして前記ポリビニルブチラールの含有量を少なくすると、前記芯材11にクラックを生じ易くなる。
前記ポリビニルブチラールは、水酸基量が24~27wt%であり、アルコールに溶解して使用することが好ましい。前記ポリビニルブチラールの水酸基量を前記の範囲とすることで、前記熱硬化性樹脂に含まれる成分の相溶性が高くなって前記熱硬化性樹脂を均一にすることができ、前記芯材11を構成する連通気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体及び前記繊維補強材12への前記熱硬化性樹脂の含浸が良好になり、前記炭素繊維強化成形体の部位による硬度のバラツキを少なくでき、前記炭素繊維強化成形体の外観も良好になる。また、前記ポリビニルブチラールをアルコールに溶解して使用することで前記芯材11を構成する連通気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体及び前記繊維補強材12への前記熱硬化性樹脂の含浸が良好になり、前記炭素繊維強化成形体の部位による硬度のバラツキを少なくできる。
前記熱硬化性樹脂には、前記フェノール樹脂及び前記ポリビニルブチラールと共にエポキシ樹脂を含有するのが好ましい。前記熱硬化性樹脂がフェノール樹脂とポリビニルブチラールとエポキシ樹脂の3成分からなることにより、前記炭素繊維強化成形体の曲げ強度を高めることができ、剛性を高めることができる。
前記熱硬化性樹脂が、前記フェノール樹脂と前記ポリビニルブチラールとエポキシ樹脂の3成分からなる場合、前記熱硬化性樹脂の100重量%におけるフェノール樹脂の含有量は70~85重量%、前記ポリビニルブチラールの含有量は10~20重量%、前記エポキシ樹脂の含有量は5~20重量%が好ましい。
前記熱硬化性樹脂における3成分の含有量を前記の範囲とすることで、前記芯材11を構成する熱硬化性樹脂発泡体及び前記繊維補強材12に熱硬化性樹脂への含浸が容易になり、前記炭素繊維強化成形体10内部の芯材11にクラックの発生を防ぐことができる。また、前記熱硬化性樹脂における前記フェノール樹脂と前記ポリビニルブチラールの含有量を前記の範囲とすることで、前記フェノール樹脂と前記エポキシ樹脂の相溶性が良好となり、熱硬化性樹脂を均一にすることができ、前記芯材11を構成する熱硬化性樹脂発泡体及び前記繊維補強材12に熱硬化性樹脂への含浸が良好になり、前記炭素繊維強化成形体の部位による硬度のバラツキを少なくでき、前記炭素繊維強化成形体の外観も良好になる。
前記エポキシ樹脂は、具体例としてビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂などがある。これらは単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。なかでもビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂が、耐熱性や耐水性がよく好ましい。より好ましくは、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加ジグリシジルエーテルである。前記エポキシ樹脂をビスフェノールAプロピレンオキサイド付加ジグリシジルエーテルとすることで、前記フェノール樹脂と前記ポリビニルブチラールとエポキシ樹脂とからなる3成分の相溶性が高くなり、前記熱硬化性樹脂を均一にでき、芯材及び繊維補強材への熱硬化性樹脂の含浸を良好にし、前記炭素繊維強化成形体の部位による硬度のバラツキを少なくでき、前記炭素繊維強化成形体の外観も良好になる。
前記繊維補強材21は、炭素繊維織物に熱硬化性樹脂が含浸し、硬化したものからなる。前記繊維補強材21の厚みは片側、0.2~3.0mmが好ましい。前記炭素繊維織物は、軽量及び高剛性に優れるものであり、特に、繊維が一方向のみではない織り方のものが好ましく、例えば、縦糸と横糸で構成される平織、綾織、朱子織及び3方向の糸で構成される三軸織などが好適である。また、前記炭素繊維織物は、熱硬化性樹脂の含浸及び剛性の点から、繊維重さが90~400g/mのものが好ましい。
前記炭素繊維織物に含浸する熱硬化性樹脂は、前記芯材11に含浸した前記熱硬化性樹脂と同一のものからなり、前記フェノール樹脂と前記ポリビニルブチラールを含有し、更に好ましくは前記エポキシ樹脂を含有するものである。
前記芯材11と前記繊維補強材21との一体化は、前記熱硬化性樹脂が含浸した前記熱硬化性樹脂発泡体と前記炭素繊維織物との積層体を圧縮し、その際に前記炭素繊維織物に含浸している前記熱硬化性樹脂を、前記芯材11を構成する連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体に含浸させ、その状態で前記熱硬化性樹脂を加熱により硬化させることによって行うことができる。
なお、前記芯材11の両面の前記繊維補強材21は、それぞれ一層に限られず、複数層の積層で構成してもよい。
前記炭素繊維強化成形体10は、比重が1.4以下、X線透過量が8500以上、曲げ弾性率(GPa)が40以上、曲げ強度(MPa)が300以上が好ましい。
X線透過量の測定は松定プレシジョン株式会社製X線透過装置μRay8000を使用し、測定条件として、管電圧60kV、出力10W、線源位置0mm、カメラ位置0mmにて測定した場合に得られる輝度ヒストグラム(縦軸:ピクセル数、横軸:輝度)の輝度ピーク値をX線透過量とした。すなわち、ピクセル最大値(縦軸)における輝度の値(横軸の値)をさす。透過量の数値が大きいほど、透過性は良好といえる。
前記比重の測定は、JIS Z 8801に基づいて行われる。
前記X線透過量の測定は、X線透過装置によって測定した画像を輝度ヒストグラムに表現し、ピクセル数がピークとなった輝度を透過量とした。前記炭素繊維強化成形体10のX線透過量を前記の範囲とすることで、前記強化成形体を歯科において、歯のX線撮影の際に頬に接触または近接する部材とし使用することができる。
前記曲げ弾性率の測定は、JIS K 7074に基づいて行われる。前記炭素繊維強化成形体10の曲げ弾性率を前記の範囲とすることで、高剛性とすることができる。
前記曲げ強度の測定は、JIS K 7074に基づいて行われる。前記炭素繊維強化成形体10の曲げ強度を前記の範囲とすることで、高剛性とすることができる。
なお、前記炭素繊維強化成形体の剛性は、前記曲げ弾性率と前記曲げ強度の両方によって判断され、両方の値が大きいほど剛性が高く、何れか一方でも値が低い場合には剛性が低いと判断される。
次に、本発明の繊維強化成形体10の製造方法について説明する。
発明の繊維強化成形体10の製造方法は、含浸工程、積層工程、圧縮加熱工程とからなる。
含浸工程では、図2の(2-1)に示すように、炭素繊維織物21Aに熱硬化性樹脂21Bを含浸させ、含浸済み炭素繊維織物21Cを形成する。前記炭素繊維織物21A及び前記熱硬化性樹脂21Bは、前記炭素繊維強化成形体10において説明したとおりである。含浸時に用いる熱硬化性樹脂21Bは、未硬化の液状からなる。
また、含浸を容易にするため、前記熱硬化性樹脂21Bは溶剤に溶かしたものが好ましく、含浸後に、含浸済み炭素繊維織物21Cを前記熱硬化性樹脂の硬化反応を生じない温度で乾燥させることにより、前記含浸済み炭素繊維織物21Cから溶剤を除去する。前記ポリビニルブチラールをアルコールに溶解して使用した場合も、前記熱硬化性樹脂の硬化反応を生じない温度で含浸済み炭素繊維織物21Cを乾燥させることにより溶剤を除去する。
含浸手段は、液状の熱硬化性樹脂21Bを収容した槽に前記炭素繊維織物21Aを浸ける方法、スプレーにより行う方法、ロールコータにより行う方法等、適宜の方法により行うことができる。
積層工程では、図2の(2-2)に示すように、前記連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体11Aの両面に、前記(2-1)の含浸工程で得られた含浸済み炭素繊維織物21Cを配置して積層体10Aとする。前記連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体11Aは、前記炭素繊維強化成形体10において説明したとおりである。なお、前記積層作業は、次に行う(2-3)の圧縮加熱工程で用いるプレス成形用下型31の上面に、前記含浸済み炭素繊維織物21C、前記熱硬化性樹脂発泡体11A、前記含浸済み炭素繊維織物21Cの順に重ねて行ってもよい。また、前記含浸済み炭素繊維織物21Cと前記連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体11Aは、平面サイズが同サイズのものが好ましいが、異なっていている場合には、後述の圧縮加熱工程後にトリミングすればよい。
圧縮加熱工程では、図2の(2-3)に示すように、前記積層体10Aをプレス成形用下型31と上型33により圧縮すると共に加熱する。圧縮程度は、前記含浸済み炭素繊維織物21の厚みが2mm以上となるように圧縮する。なお、前記プレス成形用下型31と上型33間の間隔を変化させて繊維強化成形体を実際に製造し、得られた繊維強化成形体の芯材の厚みを測定して目的の芯材の厚みとなる前記プレス成形用下型31と上型33間の間隔を見つける。前記圧縮加熱工程時、前記プレス成形用下型31と上型33間には適宜の位置にスペーサを設置して、前記プレス成形用下型31と上型33間が所定間隔(芯材の厚みが所定の厚み)となるようにされる。また、積層体の加熱方法は特に限定されないが、前記プレス成形用下型31と上型33にヒータ等の加熱手段を設けて、前記プレス成形用下型31と上型33を介して加熱するのが簡単である。加熱温度は、前記含浸している熱硬化性樹脂の硬化反応温度以上とされる。
前記圧縮加熱工程時に前記積層体10Aが圧縮されると、前記積層体10Aの含浸済み炭素繊維織物21Cに含浸している熱硬化性樹脂が前記含浸済み炭素繊維織物21Cから押し出され、前記含浸済み炭素繊維織物21Cと接している前記連通気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体11Aに含浸し、前記積層体10Aの全体に含浸する。前記積層体10Aの全体に含浸した熱硬化性樹脂は、加熱により硬化反応を開始し、前記積層体10Aの圧縮状態、すなわち前記連通気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体11Aが圧縮された状態で硬化する。それにより、前記連通気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体11Aから前記芯材11が形成され、また、前記含浸済み炭素繊維織物21Cから前記繊維補強材21が形成され、前記芯材11と前記繊維補強材21が一体化して前記炭素繊維強化成形体10が形成される。その後、加熱圧縮を解除して前記炭素繊維強化成形体10を得る。
このように、本発明の繊維強化成形体の製造方法は、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体に熱硬化性樹脂が含浸し、前記熱硬化性樹脂発泡体が圧縮された状態で硬化した芯材と、炭素繊維織物に熱硬化性樹脂が含浸硬化した繊維補強材とよりなって、前記芯材の両面に前記繊維補強材が積層一体化されている繊維強化成形体の製造方法であって、炭素繊維織物に熱硬化性樹脂を含浸させて含浸済み炭素繊維織物を得る含浸工程と、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体の両面に、前記含浸済み炭素繊維織物を配置して積層体を得る積層工程と、前記積層体を圧縮及び加熱する圧縮加熱工程とからなり、前記含浸工程における前記熱硬化性樹脂には、フェノール樹脂と、アルコールに溶解されたポリビニルブチラールを含み、前記圧縮加熱工程における積層体の圧縮により、前記含浸済み炭素繊維織物に含浸している熱硬化性樹脂を、前記連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体に含浸させ、前記圧縮加熱工程における積層体の加熱により、前記含浸済み炭素繊維織物及び前記連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体に含浸している前記熱硬化性樹脂を硬化させ、前記連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体に熱硬化性樹脂が含浸し、前記熱硬化性樹脂発泡体が圧縮された状態で硬化した前記芯材と、前記炭素繊維織物に熱硬化性樹脂が含浸硬化した繊維補強材とを形成するものである。
なお、前記芯材11の両側の前記繊維補強材21を複数層で構成する場合は、前記積層工程で、前記連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体11Aの両側に前記含浸済み炭素繊維織物21Cを複数積層して、その後に前記圧縮加熱工程を行うことにより、前記芯材11の両側に前記繊維補強材21が複数層積層された繊維強化成形体を得ることができる。
フェノール樹脂、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)、エポキシ樹脂を、図3に示す含有量とした配合No.1~8の熱硬化性樹脂を使用し、前記の含浸工程、積層工程及び圧縮加熱工程を行うことにより、図4に示す実施例1~11及び比較例1~3の炭素繊維強化成形体を製造した。
フェノール樹脂は、住友ベークライト株式会社製、品名:PR-55791B(樹脂濃度60wt%エタノール溶液)を使用した。なお、図3におけるフェノール樹脂の量は、エタノールを除去したフェノール樹脂の量である。
ポリビニルブチラール(PVB樹脂)は、水酸基量25wt%、株式会社クラレ製、品名;モビタールB30Tをエタノールと1:9で混合溶解したものを使用した。なお、図3におけるポリビニルブチラール(PVB樹脂)の量は、エタノールを除去したポリビニルブチラール(PVB樹脂)の量である。
エポキシ樹脂は、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加ジグリシジルエーテル、株式会社ADEKA製、品名;アデカレジンEP-4005を使用した。
配合No.1は、フェノール樹脂95重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)5重量%、エポキシ樹脂0重量%からなる。
配合No.2は、フェノール樹脂90重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂0重量%からなる。
配合No.3は、フェノール樹脂80重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)20重量%、エポキシ樹脂0重量%からなる。
配合No.4は、フェノール樹脂70重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)30重量%、エポキシ樹脂0重量%からなる。
配合No.5は、フェノール樹脂80重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂10重量%からなる。
配合No.6は、フェノール樹脂85重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂5重量%からなる。
配合No.7は、フェノール樹脂70重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂20重量%からなる。
配合No.8は、フェノール樹脂100重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)0重量%、エポキシ樹脂0重量%からなる。
前記熱硬化性樹脂溶液中に平織の炭素繊維織物(東邦テックス株式会社製、品名;W-3101、繊維重さ200g/m、)を漬け、取り出した後に25℃の室温にて2時間自然乾燥し、更に60℃の雰囲気下にて1時間乾燥させて含浸済み炭素繊維織物を、下記に示す各実施例に応じた枚数ずつ形成した。炭素繊維織物は、200×300mmの平面サイズに裁断したもの(重量12g/枚)を使用した。乾燥後の含浸済み炭素繊維織物は1枚あたり28gであった。
連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体は、各実施例に応じた厚みとし、平面サイズ200×300mmに切り出したメラミン樹脂発泡体(BASF社製、品名:バソテクトV3012、密度9kg/m)を使用した。
次に、予め離型剤を表面に塗布したSUS製のプレス成形用の下型(平板状)の上に、含浸済み炭素繊維織物、連通気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体、含浸済み炭素繊維織物の順に重ねて配置することにより、連通気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体の両面に含浸済み炭素繊維織物を配置した積層体をプレス成形用下型上にセットした。
前記積層体を前記プレス成形用下型上にセットした状態で、前記プレス成形用下型上の前記積層体を、150℃で10分間、10MPaの面圧をかけて前記プレス成形用上型(平板状)で押圧し、圧縮及び加熱を行ない、前記圧縮状態で熱硬化性樹脂を反応硬化させた。その際の前記積層体の加熱は、上下のプレス型に取り付けられた鋳込みヒータにより行なった。また、プレス成形用下型と上型間には各実施例及び各比較例によって厚みが異なるSUS製スペーサを介在させて下型と上型間の間隔、すなわち積層体の圧縮厚み(繊維強化成形体の成形品厚み)を調整した。その後、プレス成形用下型と上型を室温で冷却させた後に下型と上型を開き、芯材の両面に繊維補強材が積層一体化した炭素繊維強化成形体を得た。この炭素繊維強化成形体を170×260mmにトリミングして実施例1~11及び比較例1、2の炭素繊維強化成形体とした。なお、比較例3は、芯材の無い例である。
実施例1~11及び比較例1~3の炭素繊維強化成形体について、比重(JIS Z 8801に基づく)、成形品厚み(全体の厚み)、繊維補強材及び芯材の厚み、X線透過量(輝度ヒストグラムにおける最大輝度)、曲げ弾性率(JIS K 7074に基づく)、曲げ強度(JIS K 7074に基づく)を測定した。内部クラックは、松定プレシジョン株式会社製X線透過装置μRay8000を使用し、管電圧60kV、出力10W、線源位置0mm、カメラ位置0mmの条件にて、成形品を撮影し、内部クラックの有無を目視で確認した。また、成形品の各層の厚みは、任意の断面で切断し、その切断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で垂直に観察し、成形品の各層の厚みを観察測定した。
実施例1では、配合No.1の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂95重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)5重量%、エポキシ樹脂0重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(40mm)の上下各8枚、上側に8枚、下側に8枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.6mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例1の成形品は、成形品厚みが7.6mm、各繊維補強材の厚みが2.0mm、芯材の厚み3.6mm、比重1.32、X線透過量9863、曲げ弾性率50GPa、曲げ強度321MPa、クラック発生無であった。実施例1の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例2では、配合No.2の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂90重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂0重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(40mm)の上下各8枚、上側に8枚、下側に8枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.6mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例2の成形品は、成形品厚みが7.6mm、各繊維補強材の厚みが2.0mm、芯材の厚み3.6mm、比重1.32、X線透過量9850、曲げ弾性率48GPa、曲げ強度334MPa、クラック発生無であった。実施例2の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例3では、配合No.3の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂80重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)20重量%、エポキシ樹脂0重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(40mm)の上下各8枚、上側に8枚、下側に8枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.6mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例3の成形品は、成形品厚みが7.6mm、各繊維補強材の厚みが2.0mm、芯材の厚み3.6mm、比重1.32、X線透過量9890、曲げ弾性率45GPa、曲げ強度349MPa、クラック発生無であった。実施例3の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例4では、配合No.4の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂70重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)30重量%、エポキシ樹脂0重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(40mm)の上下各8枚、上側に8枚、下側に8枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.6mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例4の成形品は、成形品厚みが7.6mm、各繊維補強材の厚みが2.0mm、芯材の厚み3.6mm、比重1.33、X線透過量9874、曲げ弾性率42GPa、曲げ強度356MPa、クラック発生無であった。実施例4の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例5では、配合No.6の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂85重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂5重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(20mm)の上下各8枚、上側に8枚、下側に8枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.6mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例5の成形品は、成形品厚みが2.5mm、各繊維補強材の厚みが0.25mm、芯材の厚み2.0mm、比重1.29、X線透過量13360、曲げ弾性率49GPa、曲げ強度408MPa、クラック発生無であった。実施例5の繊維強化成形体は、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂とポリビニルブチラール(PVB樹脂)とエポキシ樹脂との3成分からなるため、エポキシ樹脂を含有しない2成分からなる実施例1~4と比べて曲げ強度が高くなっている。実施例5の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例6では、配合No.6の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂85重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂5重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(40mm)の上下各8枚、上側に8枚、下側に8枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.6mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例6の成形品は、成形品厚みが5.0mm、各繊維補強材の厚みが1.5mm、芯材の厚み2.0mm、比重1.38、X線透過量10968、曲げ弾性率48GPa、曲げ強度412MPa、クラック発生無であった。実施例6の繊維強化成形体は、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂とポリビニルブチラール(PVB樹脂)とエポキシ樹脂との3成分からなるため、エポキシ樹脂を含有しない2成分からなる実施例1~4と比べて曲げ強度が高くなっている。実施例6の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例7では、配合No.6の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂85重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂5重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(20mm)の上下各10枚、上側に10枚、下側に10枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.0mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例7の成形品は、成形品厚みが7.0mm、各繊維補強材の厚みが2.5mm、芯材の厚み2.0mm、比重1.40、X線透過量9632、曲げ弾性率47GPa、曲げ強度390MPa、クラック発生無であった。実施例7の繊維強化成形体は、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂とポリビニルブチラール(PVB樹脂)とエポキシ樹脂との3成分からなるため、エポキシ樹脂を含有しない2成分からなる実施例1~4と比べて曲げ強度が高くなっている。実施例7の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例8では、配合No.6の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂85重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂5重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(40mm)の上下各8枚、上側に8枚、下側に8枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.6mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例8の成形品は、成形品厚みが7.6mm、各繊維補強材の厚みが2.0mm、芯材の厚み3.6mm、比重1.32、X線透過量9863、曲げ弾性率47GPa、曲げ強度398MPa、クラック発生無であった。実施例8の繊維強化成形体は、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂とポリビニルブチラール(PVB樹脂)とエポキシ樹脂との3成分からなるため、エポキシ樹脂を含有しない2成分からなる実施例4と比べて曲げ強度が高くなっている。実施例8の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例9では、配合No.6の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂85重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂5重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(80mm)の上下各3枚、上側に3枚、下側に3枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、10.0mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例9の成形品は、成形品厚みが10.0mm、各繊維補強材の厚みが0.75mm、芯材の厚み8.5mm、比重1.28、X線透過量8858、曲げ弾性率45GPa、曲げ強度435MPa、クラック発生無であった。実施例9の繊維強化成形体は、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂とポリビニルブチラール(PVB樹脂)とエポキシ樹脂との3成分からなるため、エポキシ樹脂を含有しない2成分からなる実施例1~4と比べて曲げ強度が高くなっている。実施例9の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例10では、配合No.5の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂80重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂10重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(40mm)の上下各8枚、上側に8枚、下側に8枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.6mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例10の成形品は、成形品厚みが7.6mm、各繊維補強材の厚みが2.0mm、芯材の厚み3.6mm、比重1.32、X線透過量9889、曲げ弾性率45GPa、曲げ強度404MPa、クラック発生無であった。実施例10の繊維強化成形体は、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂とポリビニルブチラール(PVB樹脂)とエポキシ樹脂との3成分からなるため、エポキシ樹脂を含有しない2成分からなる実施例1~4と比べて曲げ強度が高くなっている。実施例10の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
実施例11では、配合No.7の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂70重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂20重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(40mm)の上下各8枚、上側に8枚、下側に8枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、7.6mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
実施例11の成形品は、成形品厚みが7.6mm、各繊維補強材の厚みが2.0mm、芯材の厚み3.6mm、比重1.32、X線透過量9901、曲げ弾性率41GPa、曲げ強度410MPa、クラック発生無であった。実施例11の繊維強化成形体は、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂とポリビニルブチラール(PVB樹脂)とエポキシ樹脂との3成分からなるため、エポキシ樹脂を含有しない2成分からなる実施例1~4と比べて曲げ強度が高くなっている。実施例11の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高いものである。
比較例1では、配合No.8の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂100重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)0重量%、エポキシ樹脂0重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(20mm)の上下各1枚、上側に1枚、下側に1枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、2.5mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
比較例1の成形品は、成形品厚みが2.5mm、各繊維補強材の厚みが0.25mm、芯材の厚み2.0mm、比重1.29、X線透過量13358、曲げ弾性率50GPa、曲げ強度210MPa、クラック発生有であった。比較例1の繊維強化成形体は、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂のみの1成分からなるため、成形品厚みが等しく、熱硬化性樹脂が3成分からなる実施例5と比べて曲げ強度が極端に低くなっている。比較例1の繊維強化成形体は、剛性が低く、芯材にクラックが発生する問題がある。
比較例2では、配合No.8の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂100重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)0重量%、エポキシ樹脂0重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させた。この含浸させた炭素繊維織物を、連続気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体(80mm)の上下各3枚、上側に3枚、下側に3枚、サンドイッチ構造に積層し金型に設置した。上下金型間には、10.0mmのスペーサを挿入成形し、繊維強化成形体を製造した。
比較例2の成形品は、成形品厚みが10.0mm、各繊維補強材の厚みが0.75mm、芯材の厚み8.5mm、比重1.28、X線透過量8860、曲げ弾性率45GPa、曲げ強度255MPa、クラック発生有であった。比較例2の繊維強化成形体は、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂のみの1成分からなるため、成形品厚みが等しく、熱硬化性樹脂が3成分からなる実施例9と比べて曲げ強度が極端に低くなっている。比較例2の繊維強化成形体は、剛性が低く、芯材にクラックが発生する問題がある。
比較例3では、配合No.6の熱硬化性樹脂(フェノール樹脂85重量%、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)10重量%、エポキシ樹脂5重量%)16g(溶剤除去の重量)を、炭素繊維織物(厚み0.25mm)に含浸させ、30枚用意した。この含浸させた炭素繊維織物30枚を積層し、金型に設置した。上下金型間のスペーサを7.0mmとして、連通気泡を有する熱硬化性樹脂発泡体を使用せずに繊維強化成形体を製造した。
比較例3の成形体は、成形品厚みが7.6mm、各繊維補強材の厚みが3.75mm、芯材無し、比重1.55、X線透過量9607、曲げ弾性率55GPa、曲げ強度514、クラック発生無であった。比較例3の繊維強化成形体は、芯材が無いため、厚みが等しい実施例1~4、7、8、10、11と比べて比重が高く、重い問題がある。また、製造原価も高価となる。
このように、本発明の実施例品は、厚みが厚く、軽量、高剛性に優れ、品質ムラを生じ易い無機フィラー等の充填材を使用せず、内部クラックを生じず、X線透過率の高い繊維強化成形体である。したがって、本発明の繊維強化成形体は、厚みが厚く、軽量及び高剛性に優れ、高いX線透過率が求められる用途に好適である。
10 繊維強化成形体
10A,10B,10C 積層体
11 芯材
11A 熱硬化性樹脂発泡体
11B 熱硬化性樹脂
11C 含浸済み熱硬化性樹脂発泡体
21 繊維補強材
21A 炭素繊維織物
21B 熱硬化性樹脂
21C 含浸済み炭素繊維織物

Claims (3)

  1. 芯材と前記芯材の両面に積層された繊維補強材が、熱硬化性樹脂により含浸硬化した炭素繊維強化成形体において、
    曲げ弾性率が40GPa以上、曲げ強度が300MPa以上、X線透過量が8500以上、比重が1.4以下、厚みが7.0mm以上であることを特徴とする炭素繊維強化成形体。
  2. 芯材と前記芯材の両面に積層された繊維補強材が、熱硬化性樹脂により含浸硬化した炭素繊維強化成形体において、
    曲げ弾性率が41GPa以上50GPa以下、曲げ強度が321MPa以上435MPa以下、X線透過量が8858以上9901以下、厚みが7.0mm以上10mm以下であることを特徴とする炭素繊維強化成形体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の炭素繊維強化成形体を備えるX線撮影用の部材。
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