JP7403096B2 - Gaba及びオルニチンを高含有する飼料の製造方法 - Google Patents

Gaba及びオルニチンを高含有する飼料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は飼料の製造方法に関する。好ましくは、γ-アミノ酪酸(以下、「GABA」とも称する)及びオルニチンを含有する飼料を製造する方法に関する。
我が国の家畜飼料自給率は約27%の低い水準で推移しており、大部分を輸入飼料に依存している。輸入飼料は為替相場や原油価格、社会情勢により価格が大きく変動するため、畜産経営の不安定化の原因の1つになっている。また、輸入飼料は家畜防疫の面からもリスクがあり、国産飼料やエコフィードの利用推進の重要性が高まっている。
一方、畜産農家においては、過密環境での飼育による家畜への過度のストレスや飼養管理不備による家畜の肝機能低下が問題となっており、抗ストレス、肝機能改善効果を有する飼料が求められている。
家畜のストレス低減については、非特許文献1、2のようにγ-アミノ酪酸(GABA)が有効であることが知られており、特許文献1及び2のようにGABA含有飼料の製造方法が多数報告されている。また、ヒトなどに対しては、シジミなどに含まれるオルニチンが肝機能改善効果を持つことが知られており、特許文献3のようにオルニチンを含んだ飼料製造法が報告されている。
WO2007/052806 特開2007-289108号公報 特開2009-112205号公報
福井県畜産試験場研究報告第28号(2015)、「肥育豚のストレス低減管理技術の検討(第2報)-発芽玄米給与が肥育豚の肉質に与える影響-」 麻布大学雑誌 第17・18巻・2008年、「ヒト社会に貢献する動物に対するGABAのストレス軽減効果の検証」
本発明は、ストレス低減効果があることが知られているGABA、及び肝機能改善効果が報告されているオルニチンを含有する飼料を製造する方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意検討を重ねていたところ、宮崎県内焼酎製造場の焼酎もろみの中に、GABA及びオルニチンを生成する乳酸菌が存在することを見出し、当該乳酸菌を発酵スターターとして用いることで、GABA及びオルニチンを高含有する飼料が製造できることを確認した。さらに、本発明者らは、当該乳酸菌は、ヒスチジン及びチロシンの存在下でもヒスタミン及びチラミンといったアレルギー性物質を生成しない特性を有し、16S rRNA遺伝子の配列に基づく同定によりラクトバチルス・ブフネリに属する新規な乳酸菌であることを確認した。
本発明は、これらの一連の知見をもとに完成したものであり、下記の実施様態を包含する。
(I)飼料の製造方法
(I-1)ラクトバチルス・ブフネリに属する乳酸菌ML530株(受託番号:NITE-03111)、前記乳酸菌ML530株の子孫株、またはそれらの培養物を用いて、飼料原料を培養する工程を有する、飼料の製造方法であって、
前記乳酸菌ML530株、その子孫株、及びそれらの培養物が、下記(a)~(d)の特性を有するものである、前記製造方法:
(a)グルタミン酸を代謝し、γ-アミノ酪酸(GABA)を生成する、
(b)アルギニンを代謝し、オルニチンを生成する、
(c)ヒスチジン存在下でヒスタミンを生成しない、
(d)チロシン存在下でチラミンを生成しない
(I-2)前記飼料原料が、グルタミン酸及びアルギニンを含有するか、または加水分解によりグルタミン酸及びアルギニンを生成し得る成分を含有するものであり、
後者の場合は、当該成分を加水分解してグルタミン酸及びアルギニンを生成する作用を有する物質とともに培養する工程を有する、(I-1)に記載する製造方法。
(I-3)γ-アミノ酪酸(GABA)及びオルニチン高含有の飼料を製造する方法である、(I-2)に記載する製造方法。
(II)飼料
(II-1)ラクトバチルス・ブフネリに属する乳酸菌ML530株(受託番号:NITE-03111)、前記乳酸菌ML530株の子孫株、またはそれらの培養物を含有する、飼料であって、
前記乳酸菌ML530株、その子孫株、及びそれらの培養物が、下記(a)~(d)の特性を有するものである、前記飼料:
(a)グルタミン酸を代謝し、γ-アミノ酪酸(GABA)を生成する、
(b)アルギニンを代謝し、オルニチンを生成する、
(c)ヒスチジン存在下でヒスタミンを生成しない、
(d)チロシン存在下でチラミンを生成しない
(II-1)(I-1)~(I-3)のいずれかに記載する製造方法によって得られる(II-1)に記載する飼料。
(III)非ヒト動物の飼育方法
(III-1)(II-1)または(II-2)に記載する飼料を用いて非ヒト動物を飼育することを特徴とする、非ヒト動物の飼育方法。
(III-2)前記非ヒト動物が、ペットまたは家畜である、(III-1)に記載する飼育方法。
ラクトバチルス・ブフネリに属する乳酸菌ML530株を使用することで、機能性成分であるGABA及びオルニチンを高含有する飼料を製造することができる。また、当該乳酸菌ML530株によれば、ヒスチジン及びチロシンの存在下でもヒスタミン及びチラミンといったアレルギー性物質を生成しないため、アレルギー性物質を含まないか、含んでいても低量であるGABA及びオルニチン含有飼料を製造することができる。
斯くして製造される本発明の飼料を用いてペットや家畜等の非ヒト動物を飼育することで、非ヒト動物(飼育動物)のストレスや肝機能低下の問題を改善することが期待される。
麦芽粕乳酸発酵飼料の水抽出液中のグルタミン酸(Glu)、GABA、アルギニン(Arg)、及びオルニチン(Orn)の濃度(mg/L)を示す(実験例1)。 おから乳酸発酵飼料中のグルタミン酸(Glu)、GABA、アルギニン(Arg)、及びオルニチン(Orn)の濃度(mg/L)を示す(実験例2)。 芋焼酎粕とおからの乳酸発酵飼料のpHの経時変化を示す(実験例3)。 芋焼酎粕とおからからなる乳酸発酵飼料のGABA濃度の経時変化を示す(実験例3)。 芋焼酎粕とおからからなる乳酸発酵飼料のオルニチン濃度の経時変化(実験例3)。 麦焼酎粕と大豆粕からなる乳酸発酵飼料のGABA濃度の経時変化(実験例4)。 麦焼酎粕と大豆粕からなる乳酸発酵飼料のオルニチン濃度の経時変化(実験例4)。
(I)乳酸菌、その子孫株及びその培養物
本発明で用いる乳酸菌ML530株及びその子孫株は、焼酎もろみに由来するラクトバチルス・ブフネリ(Lactobacillus buchneri)に属する乳酸菌であって、下記(a)~(d)の特性を有することを特徴とする。
(a)グルタミン酸を代謝し、γ-アミノ酪酸(GABA)を生成する。
(b)アルギニンを代謝し、オルニチンを生成する。
(c)ヒスチジン存在下でヒスタミンを生成しない。
(d)チロシン存在下でチラミンを生成しない。
これらの特性は、以下の試験により評価・確認することができる。
(a)グルタミン酸を代謝してGABAを生成する
GABA生成能は、乳酸菌が生育可能なグルタミン酸含有培地を用いて、乳酸菌を培養し、得られた培養物について、培養前(発酵前)と培養後(発酵後)のグルタミン酸濃度及びGABA濃度を求めることで確認することができる。培養前と比較して培養後の培養物中のグルタミン酸濃度が低下し、それに対応してGABA濃度が上昇している場合、当該乳酸菌は、前記(a)の特性を有すると判断することができる。
(b)アルギニンを代謝してオルニチンを生成する
オルニチン生成能は、乳酸菌が生育可能なアルギニン含有培地を用いて、乳酸菌を培養し、得られた培養物について、培養前(発酵前)と培養後(発酵後)のアルギニン濃度及びオルニチン濃度を求めることで確認することができる。培養前と比較して培養後の培養物中のアルギニン濃度が低下し、それに対応してオルニチン濃度が上昇している場合、当該乳酸菌は、前記(b)の特性を有すると判断することができる。
(c)ヒスチジン存在下でヒスタミンを生成しない
ヒスタミン生成能は、乳酸菌が生育可能なヒスチジン含有培地を用いて、乳酸菌を培養し、得られた培養物について、培養前(発酵前)と培養後(発酵後)のヒスチジン濃度及びヒスタミン濃度を求めることで確認することができる。培養前と比較して培養後の培養物のヒスタミン濃度が上昇していない場合、特に培養前後で培養物のヒスチジン濃度に大きな変動がなく、培養後の培養物のヒスタミン濃度が上昇していない場合、当該乳酸菌は、前記(c)の特性を有すると判断することができる。
(d)チロシン存在下でチラミンを生成しない
チラミン生成能は、乳酸菌が生育可能なチロシン含有培地を用いて、乳酸菌を培養し、得られた培養物について、培養前(発酵前)と培養後(発酵後)のチロシン濃度及びチラミン濃度を求めることで実施することができる。培養前と比較して培養後の培養物のチラミン濃度が上昇していない場合、特に培養前後で培養物のチロシン濃度に大きな変動がなく、培養後の培養物のチラミン濃度が上昇していない場合、当該乳酸菌は、前記(d)の特性を有すると判断することができる。
また、乳酸菌の属種(ラクトバチルス・ブフネリ)は、16S rRNA遺伝子の塩基配列により、定法に従い遺伝子データベースを用いてBLASTホモロジー検索を行うことで同定することができる。16S rRNA遺伝子の塩基配列が、Micro SEQ微生物同定ソフトウェア V3.0(Applied Biosystems, U.S.)に登録された公知のラクトバチルス・ブフネリ(Lactobacillus buchneri)の当該塩基配列と、相同性が98%以上、好ましくは99%以上、より好ましくは99.5%以上であれば、当該乳酸菌はラクトバチルス・ブフネリに属する乳酸菌であると判断することができる。
本発明で用いる乳酸菌は、宮崎県の焼酎製造場から入手した焼酎もろみから単離された乳酸菌(グラム陽性、桿菌)の中から、上記(a)~(d)に記載する方法に従ってスクリーニングし、またその16S rRNA遺伝子の塩基配列を分析することで選抜したものである。当該乳酸菌株を、ラクトバチルス・ブフネリML530と命名し、宮崎県宮崎市佐土原町東上那珂16500-2に所在する宮崎県食品開発センターに分譲可能な状態で保存するとともに、その継代株の一部を、日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8に住所を有する独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)に「微生物の識別の表示:ML530」として、2020年1月22日(寄託日)に国内寄託した(受託番号:NITE-03111)。
後述する本発明の飼料の製造には、焼酎もろみから単離された乳酸菌株(初代菌株)に限らず、その特性(a)~(d)を有する子孫株、及びそれらの培養物を用いることもできる。なお、当該子孫株には、前記初代菌株を、培地を用いて継代培養することによって得られる乳酸菌株(継代株)、並びに、初代菌株または継代株を、乳酸菌が生育可能な成分を含む組成物中で培養することで得られる乳酸菌株(培養株)が含まれる。本明細書では、こうした初代の乳酸菌ML530株、及びその子孫株を、総称して「本発明の乳酸菌」または「本乳酸菌」と記載する場合がある。
本発明の乳酸菌の培養は、それが生育可能な培地であれば、いかなる培地を使用して行うことができる。また、培養方法も特に制限されず、例えば、試験管培養、フラスコ培養、発酵槽による培養などにより実施することができる。具体的には、制限されないものの、例えば、乳酸菌培養に一般的に使用されるMRS培地を用い、乳酸菌が生育可能な条件(例えば、25~40℃、pH4~8)で培養する方法を挙げることができる。また本発明の乳酸菌の培養は、培地に限らず、乳酸菌が生育可能な成分を含む組成物中で行うこともできる。当該組成物には、乳酸菌が生育するうえで必要な成分に加えて、GABA生成基質であるグルタミン酸、及び/又は、オルニチン生成基質であるアルギニンを配合することもできる。本発明の乳酸菌の培養物は、こうした培養によって得られる培養物が含まれる。
本発明が対象とする培養物には、本発明の乳酸菌を生菌状態で含む培養物、及び死菌状態で含む培養物の両方が含まれる。前者の培養物は、飼料の製造に際して、例えば発酵スターターとして好適に使用することができる。後者の培養物は、本発明の乳酸菌を生菌状態で含む培養物を、物理的(例えば、加熱、加圧、紫外線処理など)または化学的(例えば薬物処理など)に殺菌処理されることで調製することができ、主として飼料として用いることができる。
(II)飼料、及び飼料の製造方法
本発明が対象とする飼料は、前述する乳酸菌またはその培養物を含有することを特徴とする。また、後述する実験例に示すように、本発明の乳酸菌の作用を妨げないことを限度として、乳酸菌を始めとする他の微生物を含んでいてもよい。かかる微生物には、発酵能を有する他の乳酸菌が含まれる。他の乳酸菌としては、制限されないが、例えばラクトコッカス・ラクティス((Lactococcus lactis)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・ディオリボランス(Lactobacillus diolivorans)、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス・バイオバラエティ・ディアセチラクティス(Lactococcus lactis subsp. lactis biovar. diacetylactis)、ラクトバチルス・カゼイ・サブスピーシーズ・カゼイ(Lactobacillus casei subsp. casei)などを挙げることができる。
また、前記微生物は、タンパク質やペプチドを分解してグルタミン酸及び/又はアルギニンを生成する能力を有する微生物であってもよい。本発明の乳酸菌は、グルタミン酸を基質としてGABAを産生する能力と、アルギニンを基質としてオルニチンを生産する能力を有することから、このような微生物と組み合わせて飼料原料を発酵させることで、有用アミノ酸であるGABAやオルニチンを高濃度含有する飼料を製造することが可能になる。
本発明において、飼料とは非ヒト動物を飼育するために用いられる非ヒト動物用の飲食物であり、当該非ヒト動物には、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジなどの家畜類;ニワトリ(ブロイラー等の採肉鶏、及び採卵鶏の両方を含む。)、烏骨鶏、合鴨、七面鳥などの家禽類;マウス、ラット、モルモット、サル、イヌなどの実験動物;イヌやネコなどのペット(愛玩動物)が含まれる。
当該飼料は、前述する本発明の乳酸菌またはその培養物に加えて、通常の飼料と同様に、適当な可食性素材(飼料原料)を含有したものを挙げることができる。具体的には、当該飼料には、本発明の乳酸菌またはその培養物に加えて、通常の飼料原料を利用して飼料形態に調製したものが含まれる。
また、本発明の乳酸菌は、前述するように、グルタミン酸を基質として有用アミノ酸であるGABAを産生する作用、並びにアルギニンを基質として有用アミノ酸であるオルニチンを産生する作用を有する。このため、本発明の好適な飼料は、本発明の乳酸菌を利用してグルタミン酸及びアルギニンを含む飼料原料から製造される発酵組成物であって、本発明の乳酸菌の上記作用に基づいて産生されたGABA及びオルニチンを含有するものである。当該飼料は、制限されないが、本発明の乳酸菌またはその培養物を用いて、定法の発酵方法に従って製造することができる。例えば、本発明の乳酸菌が生育するのに必要な栄養源を含む飼料原料中で、本発明の乳酸菌を培養して、当該原料を発酵させることによって製造することができる。この場合、最終の飼料に含まれている乳酸菌の生死状態は特に制限されず、死菌状態であってもよい。
飼料原料は、制限されないものの、例えば、穀物類または加工穀物類(とうもろこし、マイロ、大麦、小麦、ライ麦、燕麦、キビ、小麦粉、小麦胚芽粉等)、糟糠類(ふすま、米糠、コーングルテンフィード等)、植物性油粕類(大豆油粕、ごま油粕、綿実油粕、落花生粕、ヒマワリ粕、サフラワー粕等)、豆乳製造時にでる粕(おから等)、アルコール飲料製造時にでる粕(麦芽粕、酒粕、焼酎粕[麦焼酎粕、芋焼酎粕、蕎麦焼酎粕、米焼酎粕など]、動物性原料(脱脂粉乳、魚粉、肉骨粉等)、ミネラル類(炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、食塩、無水ケイ酸等)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6 、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム、ニコチン酸アミド、葉酸等)、アミノ酸(グリシン、メチオニン等)、ビール酵母などの酵母類、無機物質の微粉末(結晶性セルロース、タルク、シリカ、白雲母、ゼオライト等)などが挙げられる。
本発明で使用する飼料原料は、好ましくは、GABA及びオルニチンの生成基質であるグルタミン酸及びアルギニンを含むものである。グルタミン酸及びアルギニンに代えて、グルタミン酸及びアルギニンを生成し得る成分であってもよい。かかる成分としては、グルタミン酸又は/及びアルギニンを一部に有するペプチドまたはタンパク質を例示することができる。この場合、飼料原料には、当該ペプチドまたはタンパク質を加水分解する作用を有する成分が含まれていることが好ましい。かかる成分としては、前述するタンパク質やペプチドを分解してグルタミン酸及び/又はアルギニンを生成する能力を有する微生物、およびペプチターゼやプロテアーゼ等の酵素を例示することができる。
また飼料原料には、必要に応じて本発明の乳酸菌の良好な生育のための発酵促進物質、例えばグルコース、澱粉、蔗糖、乳糖、糖蜜、デキストリン、ソルビトール、フラクトースなどの炭素源;酵母エキス、ペプトンなどの窒素源;ビタミン類、ミネラル類、脂肪酸類などを加えることができる。
飼料原料を発酵する際に使用される乳酸菌の接種量は、制限されないものの、一般には飼料原料1g中に菌体濃度が約1×104 CFU/g以上、好ましくは10CFU/g以上の割合で含まれるように調整されることが好ましい。発酵(培養)条件及び方法は、製造する飼料の種類に応じて、適宜選択調整することができる。発酵(培養)条件として、制限されないものの、例えば、培養温度25~40℃、好ましくは35℃程度;培養pH条件4~8程度、好ましくはpH6程度;培養時間3~24時間程度、好ましくは5~7時間程度を挙げることができる。
本発明の飼料には、配合飼料に通常使用される賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物、調味料等の飼料用添加剤、所望によりその他の成分(抗生物質や殺菌剤、駆虫剤、防腐剤等)が配合されていてもよい。
本発明の飼料の形態は特に限定されるものではなく、例えば、粉末状、顆粒状、ペースト状、ペレット状、カプセル剤(ハードカプセル,ソフトカプセル)、錠剤等が挙げられる。
本発明の乳酸菌またはその培養物を接種して培養(発酵)されることで製造される飼料は、本発明の乳酸菌のGABA産生能及びオルニチン産生能に基づいて、GABA及びオルニチンを含有する。このため、当該飼料を非ヒト動物に飼料として摂取させることによってGABA及びオルニチン及びに基づく有用な生体作用を得ることができる。具体的には、本発明の飼料は、成長ホルモンの分泌促進作用、ストレス緩和作用、精神安定作用、腎・肝機能活性作用、睡眠の質改善作用などの主としてGABAの作用、並びに、肝臓保護作用、腎臓保護作用、体臭予防、成長ホルモン分泌促進作用などの主としてオルニチン作用に基づく種々の効能・効果を有する機能性飼料として有効に使用することができる。
また、本発明の乳酸菌は、ヒスチジンやチロシンの存在下で培養しても、アレルギー様症状を引き起こすヒスタミン及びチラミンを生成しないことを特徴とする。このため、本発明の乳酸菌を用いて製造される飼料は、前述の作用を有することに加えて、ヒスタミン及びチラミンを含まないため、これらの成分に対してアレルギー様症状を示す非ヒト動物も安心して飲食できる、安全性の高い飼料として提供することができる。
(III)非ヒト動物の飼育方法
本発明の非ヒト動物の飼育方法は、非ヒト動物に前述する本発明の飼料を、飼料の少なくとも一部として供餌することにより、非ヒト動物を飼育することを特徴とする。本発明の飼料を飼料として供餌する以外は、特に制限されることなく、非ヒト動物の種類に応じて、通常の方法や条件で飼育を行うことができる。
以下に実験例を用いて本発明の構成及び効果を説明する。但し、本発明はこれらの実験例に何ら影響されるものではない。なお、特に言及しない場合、下記の実験は大気圧及び室温(25±5℃)条件下で実施した。また特に言及しない場合、「%」は「質量%」を意味するものとする。
以下の実験に使用した乳酸菌は、宮崎県宮崎市佐土原町東上那珂16500-2に所在する宮崎県食品開発センターに分譲可能な状態で保存している「ラクトバチルス・ブフネリML530株」の継代株である。前述するように、その一部を、日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8に住所を有する独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)に「微生物の識別の表示:ML530」として、2020年1月22日(寄託日)に国内寄託している(受託番号:NITE-03111)。
また、以下の実験例で使用したMRS液体培地の組成、ML530培養液、アミノ酸分析、及び高速液体クロマトグラフ質量分析は下記の通りである。
1 MRS液体培地(1L)の組成(pH6.5±0.2)
Proteose Pepton No.3 10.0 g
Beef Extract 10.0 g
Yeast Extract 5.0 g
Dextrose 20.0 g
Polysorbate 80 1.0 g
Ammonium Citrate 2.0 g
Sodium Acetate 5.0 g
Magnesium Sulfate 0.1 g
Manganese Sulfate 0.05 g
Dipotassium Phosphate 2.0 g
2 アミノ酸分析
アミノ酸分析は、ニンヒドリンを試薬とするポストカラム誘導体化法による高速アミノ酸分析計L-8900(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)を用いて行った。具体的には、被験試料中に含まれているグルタミン酸、GABA、アルギニン、及びオルニチンの量を当該分析計推奨のマニュアルに従って分析した。
3 高速液体クロマトグラフ質量分析(LCMSMS分析)
ヒスタミン及びチラミンの定量は、下記条件に設定した高速液体クロマトグラフ質量分析計(LCMSMS)(株式会社エービー・サイエックス、API3200)を用いて行った。
Figure 0007403096000001
実験例1 麦芽粕の乳酸発酵による飼料製造
(1)乳酸発酵による飼料の製造
麦汁の絞り粕(麦芽粕)に、ML530培養液、または/および、市販乳酸菌製剤(サイマスターAC、サイマスターLP、サイマスターSP:すべて雪印種苗(株))を表2に示す配合割合でそれぞれ添加してよく攪拌した。なお、乳酸菌ML530株としては、オートクレーブ滅菌(121℃、20分)した前記MRS液体培地に乳酸菌ML530株を接種し、嫌気条件下で30℃で2日間培養して調製したものを使用した。また、「サイマスターAC」及び「サイマスターLP」は、ともにラクトコッカス・ラクティスSBS0001-S株とラクトバチルス・パラカゼイSBS0003株を含有する乳酸菌製剤であり、前者の「サイマスターAC」には前記乳酸菌に加えて繊維分解酵素が含まれている。「サイマスターSP」は、ラクトバチルス・ディオリボランスSBS0007株を含有する乳酸菌製剤である。いずれの乳酸菌も牧草やサイレージから分離・選抜された乳酸菌である。
その後、袋につめて真空パックし、25℃インキュベータで10日間、発酵させた。
Figure 0007403096000002
(2)飼料の評価
10日後、25℃インキュベータから培養した各被験飼料を取り出し、被験飼料に対して2倍容量の蒸留水を用いて24時間抽出を行い、ろ紙でろ過した抽出液のpHを測定するとともに、それに含まれているグルタミン酸(Glu)、GABA、アルギニン(Arg)、オルニチン(Orn)の濃度(mg/L)をアミノ酸分析により測定した。
pHの測定結果を表3に、また、前記被験飼料の水抽出液中のアミノ酸濃度(mg/L)を図1に示す。
Figure 0007403096000003
乳酸菌が増殖すると、乳酸菌が乳酸や酢酸等を産生するためにpHが下がる。表3に示すように、いずれの被験飼料も、培養によりpHが低下しており、これから乳酸発酵が良好に進んだことが確認された。一方、図1に示すように、ML530培養液を添加した区(ML)は、オルニチン量の増加に加えて、市販乳酸菌製剤を添加した区(AC、LP、SP)と比較してGABA量が著しく増加していることが確認された。GABA及びオルニチンの両方の増加は、ML530培養液に加えて、市販乳酸菌製剤を添加した区(ML+AC、ML+LP、ML+SP)でも同様に認められた。このことから、乳酸菌ML530株またはその培養液を用いることで、GABA及びオルニチンの量が豊富な飼料が製造できることが確認された。
実験例2 おからの乳酸発酵による飼料製造
おから50gに水100mLを添加し、オートクレーブ滅菌(121℃、20分)したものに、乳酸菌ML530を1白金耳、市販乳酸菌製剤(サイマスターAC:雪印種苗(株))0.1g/mL水溶液を1mL、酸性プロテアーゼ(YP-SS:ヤクルト薬品工業(株))0.01g/mL水溶液を1mL添加し、30℃で4日間培養した。また、対照区として、前記おからの滅菌処理物に乳酸菌ML530、市販乳酸菌製剤、及び酸性プロテアーゼのいずれも添加しない区を設定した。
発酵後の被験飼料(ML530等添加区、対照区)は、pHを測定した後に、ろ過を行い、アミノ酸分析によりグルタミン酸(Glu)、GABA、アルギニン(Arg)、オルニチン(Orn)濃度を測定した。
pH測定結果を表4、アミノ酸濃度測定結果を図2に示す。
Figure 0007403096000004
表4に示すとおり、対照区よりML530等添加区の方がpHが低く、ML530等の添加により乳酸菌が良好に増殖したことが確認された。また、図2に示すように、乳酸菌が増殖したML530等添加区で、GABA及びオルニチンが顕著に増加していることが確認された。このことから、おからを原料として、乳酸菌ML530株を用い発酵させることで、GABA及びオルニチンの量が豊富な飼料が製造できることが確認された。
実験例3 芋焼酎粕とおからの乳酸発酵による飼料製造
表5に示すように、70Lペール缶に、飼料原料として芋焼酎粕またはおからを入れ、45℃以下に下がったところで、乳酸菌ML530培養液、市販乳酸菌製剤(サイマスターAC:雪印種苗(株))、酸性プロテアーゼ(YP-SS:ヤクルト薬品工業(株))、及び糖蜜をそれぞれ添加して、各試験区(3-1~3-3)の試料を調製した。なお、乳酸菌ML530培養液としては、芋焼酎粕をろ過して得られたろ液に1%のグルコースを添加し、オートクレーブ滅菌(121℃、20分)したものを培地として、これに乳酸菌ML530株を接種して、30℃で2日間培養して調製したものを用いた。
Figure 0007403096000005
70L容量のペール缶は屋内(室温)に静置し、発酵開始後1、2、3、4、及び7日後に、攪拌とサンプリングを行った。得られた被験飼料は、pHを測定した後にろ過を行い、アミノ酸分析によりGABA、及びオルニチン濃度を測定した。pHの経時変化を図3に、GABA濃度の経時変化を図4に、オルニチン濃度の経時変化を図5に示す。
図3に示すように、いずれの試験区とも、発酵開始1日後からpHが低下し、乳酸菌(乳酸菌ML530、または市販乳酸菌製剤中の乳酸菌)が増殖したことがわかる。また、図4及び図5に示すように、乳酸菌が増殖した発酵開始1日後から、ML530を添加した試験区3-1及び3-2においてのみGABAとオルニチンの双方が増加することが確認された。また、その増加の程度は試験区3-1で著しく、飼料原料としておからを用いることでGABA及びオルニチンの産生量が著しく増加することが確認された。これは、おからに含まれる大豆由来のタンパク質が酸性プロテアーゼの作用により分解され、飼料原料中に、GABA、及びオルニチンを生成する基質となるグルタミン酸及びアルギニンが多く生成されたことによるものと考えられる。
実験例4 麦焼酎粕と大豆粕の乳酸発酵による飼料製造
表6に示すように、500L容量の農業用ポリタンクに、飼料原料として、麦焼酎粕または大豆粕を入れ、45℃以下に下がったところで乳酸菌ML530培養液、市販乳酸菌製剤(サイマスターAC:雪印種苗(株))、酸性プロテアーゼ(YP-SS:ヤクルト薬品工業(株))、及び糖蜜をそれぞれ添加して、各試験区(4-1~4-3)の試料を調製した。なお、乳酸菌ML530培養液として、麦焼酎粕をろ過して得られたろ液に1%のグルコースを添加し、オートクレーブ滅菌(121℃、20分)したものを培地として、これに乳酸菌ML530株を接種し、30℃で2日間培養して調製したものを使用した。
Figure 0007403096000006
当該ポリタンクを屋根のある屋外に静置し、発酵開始後1週間は1~2日ごとに、その後は30日後まで1週間ごとに攪拌およびサンプリングを行った。得られた被験飼料をアミノ酸分析に供して、GABA、及びオルニチンの各濃度を測定した。GABA濃度の経時変化を図6に、オルニチン濃度の経時変化を図7に示す。
図6及び7に示すように、飼料原料として麦焼酎粕を用いて、乳酸菌ML530を用いて発酵することで、GABA及びオルニチンの含有量が著しく増加すること、さらに飼料原料に大豆粕を加えることで、それらの含有量がさらに高まることが確認された。
参考実験例 ヒスタミンおよびチラミン生成に関する本発明の乳酸菌の特性評価
本乳酸菌を用いて、豆乳を発酵し、発酵豆乳飲料を製造した。
(1)豆乳の乳酸発酵(発酵豆乳飲料の製造)
表7に示すように、滅菌した容器に豆乳150mLを入れ、これに本乳酸菌試料とグルコース水溶液(試験区1)、または本乳酸菌試料とグルコース水溶液とプロテアーゼ水溶液(試験区2)を添加して、嫌気条件下、30℃で3日間培養して発酵させた。なお、本乳酸菌試料として、本乳酸菌をMRS液体培地で嫌気条件下、30℃で2日間培養した培養物を用いた。また、グルコース水溶液は、グルコースを滅菌水に0.5g/mL濃度になるように溶解した水溶液を0.2μmメンブランフィルターでろ過したものを使用した。プロテアーゼ水溶液は、酸性プロテアーゼ(YP-SS:ヤクルト薬品工業(株)製)を、滅菌水に0.1g/mL濃度になるように溶解した水溶液を0.2μmメンブランフィルターでろ過したものを使用した。
Figure 0007403096000007
グルコース水溶液は、グルコースが乳酸菌が好んで資化する栄養素であることから、乳酸菌の生育をよくするために添加した。また、プロテアーゼ水溶液は、プロテアーゼによって豆乳中に含まれるタンパク質が分解されて、GABAとオルニチン生成の基質となるグルタミン酸とアルギニンの含有量を増加させる効果を期待して添加した。
発酵前の豆乳、及び発酵後の試験区1、2について、実験例1に記載する方法でグルタミン酸(Glu)、GABA、アルギニン(Arg)、及びオルニチン(Orn)のそれぞれの濃度を測定した。その結果、試験区1及び2とも発酵前よりGABA及びオルニチン量が増加していることが確認された。特にプロテアーゼを添加した試験区2で、GABA及びオルニチンの著しい増加が確認された。
また上記で製造した発酵豆乳飲料について、0.2μmメンブランフィルターでろ過した後、得られたろ液を高速アミノ酸分析計に供して、ヒスチジン及びチロシン濃度を測定した。また、同ろ液を高速液体クロマトグラフ質量分析計に供して、ヒスタミン及びチラミン濃度を測定した。測定結果を表8に示す。
Figure 0007403096000008
表8から、ヒスチジン及びチロシンの濃度に関わらず、発酵前後でヒスタミン及びチラミンの濃度はほぼ一定であり、本発明の乳酸菌による発酵により、ヒスチジン及びチロシン存在下においてもヒスタミン及びチラミンは生成されないことが確認された。このことから、本乳酸菌を飼料の製造に使用しても、(c)ヒスチジン存在下でヒスタミンを生成しない特性、及び(d)チロシン存在下でチラミンを生成しないことが確認された。
本発明により、機能性成分であるGABA、及びオルニチンを高濃度で含有する飼料の製造が可能となる。

Claims (5)

  1. ラクトバチルス・ブフネリに属する乳酸菌ML530株(受託番号:NITE-03111)、前記乳酸菌ML530株の子孫株、またはそれらの培養物を用いて、飼料原料を培養する工程を有する、飼料の製造方法であって、
    前記乳酸菌ML530株、その子孫株、及びそれらの培養物が、下記(a)~(d)の特性を有するものである、前記製造方法:
    (a)グルタミン酸を代謝し、γ-アミノ酪酸(GABA)を生成する、
    (b)アルギニンを代謝し、オルニチンを生成する、
    (c)ヒスチジン存在下でヒスタミンを生成しない、
    (d)チロシン存在下でチラミンを生成しない;
    但し、ラクトバチルス・ブフネリに属する乳酸菌又はその培養物として、Lactobacillus buchneri AN1-1(受託番号:NITE P-1123)、Lactobacillus buchneri SB21(受託番号:NITE P-1139)、又はそれらいずれかの培養物を用いた製造方法を全て除く
  2. 前記飼料原料が、グルタミン酸及びアルギニンを含有するか、または加水分解によりグルタミン酸及びアルギニンを生成し得る成分を含有するものであり、
    後者の場合は、当該成分を加水分解してグルタミン酸及びアルギニンを生成する作用を有する物質とともに培養する工程を有する、請求項1に記載する製造方法。
  3. γ-アミノ酪酸(GABA)及びオルニチン高含有の飼料を製造する方法である、請求項2に記載する製造方法。
  4. ラクトバチルス・ブフネリに属する乳酸菌ML530株(受託番号:NITE-03111)、前記乳酸菌ML530株の子孫株、またはそれらの培養物を含有する、飼料であって、
    前記乳酸菌ML530株、その子孫株、及びそれらの培養物が、下記(a)~(d)の特性を有するものである、前記飼料:
    (a)グルタミン酸を代謝し、γ-アミノ酪酸(GABA)を生成する、
    (b)アルギニンを代謝し、オルニチンを生成する、
    (c)ヒスチジン存在下でヒスタミンを生成しない、
    (d)チロシン存在下でチラミンを生成しない;
    但し、ラクトバチルス・ブフネリに属する乳酸菌又はその培養物として、Lactobacillus buchneri AN1-1(受託番号:NITE P-1123)、Lactobacillus buchneri SB21(受託番号:NITE P-1139)、又はそれらいずれかの培養物を含む飼料を全て除く
  5. 請求項4に記載する飼料を用いて非ヒト動物を飼育することを特徴とする、非ヒト動物の飼育方法。
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