JP7401904B2 - 基板への接着テープの貼付装置及び貼り付け方法 - Google Patents

基板への接着テープの貼付装置及び貼り付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、ウエハ等の基板に保護テープ等の接着テープを貼り付けるための貼付装置及び貼り付け方法に関する。
携帯電話、ノート型PC、タブレット型PC、PDA等の携帯型電子機器は、小型化、軽量化及び高機能化が求められており、これに伴い、これらの電子機器に用いられる半導体デバイスの高集積化及び薄型化のニーズが高まっている。かかるニーズを満たす半導体パッケージング技術として、ファンアウト型の半導体パッケージが提案されている。ファンアウト型は、半導体チップに形成された微細な再配線層がチップの外形より外側に拡張して形成された構造のパッケージであり、薄型化を実現しながら電気信号の伝送速度を高速化できるうえ、外部接続端子を半導体チップの外側に配置できるので、多ピン対応が可能であり、半導体チップの小型化にも対応可能である。
ファンアウト型の半導体パッケージの製造工程においては、半導体チップに再配線層を形成したり、はんだボールを形成したりするのに高温の熱処理が必要であるが、このときに半導体チップを樹脂封止した封止基板(樹脂ウエハ)の収縮が起こり、封止基板(樹脂ウエハ)に反りが発生するおそれがある。
ここで、半導体パッケージの製造工程では、薄型化のために封止基板(樹脂ウエハ)の裏面を研磨したり、個片化のために封止基板(樹脂ウエハ)をダイシングしたりする際に、封止基板(樹脂ウエハ)の表面に保護テープを貼り付ける作業を行う。封止基板(樹脂ウエハ)の表面に保護テープを貼り付ける方法として、封止基板(樹脂ウエハ)よりも幅広の帯状の保護テープを封止基板(樹脂ウエハ)上に引き出し、貼付ローラで押圧して封止基板(樹脂ウエハ)の表面に貼り付けた後、封止基板(樹脂ウエハ)の外形に沿って保護テープをカットする方法がある。しかし、封止基板(樹脂ウエハ)に反りが発生していると、保護テープを封止基板(樹脂ウエハ)の表面に綺麗に貼り付けることが困難であるという課題がある。
基板の反りを解消するため、特許文献1には、被着体を吸着保持が可能な保持面を有する保持手段と、保持手段に被着体を押圧する反り矯正手段とを備えており、被着体に反りが生じている場合に、保持手段が被着体を保持面で吸着保持しながら、反り矯正手段が被着体を保持面に所定時間、押し付けることで、被着体の反りを矯正し、被着体の全面を保持面に吸着保持させる技術が開示されている。
特開2019-96704号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、減圧ポンプや真空エジェクタ等の減圧手段を駆動して被着体を保持面に吸着保持する必要があるため、作業効率が低下するうえ、装置コストがかかるとの課題がある。また、ウエハによっては、吸着保持ができない場合もあり、特許文献1に記載の技術が適用できないという課題もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、反りの生じたウエハ等の基板に保護テープ等の接着テープを作業効率よく低コストでかつ綺麗に貼り付けるための貼付装置及び貼付方法を提供する。
本発明の第1態様は、基板に接着テープを貼り付ける貼付装置に関する。本発明の貼付装置は、基板を載置する支持テーブルと、前記基板上に供給される接着テープを上から押圧して前記基板に貼り付ける貼付ローラと、前記基板を上から押圧して前記支持テーブルに押し付ける押付ローラと、前記貼付ローラ及び前記押付ローラが前記基板上を同時に相対的に移動するように前記貼付ローラ及び前記押付ローラと前記支持テーブルとの少なくも一方を移動させる移動機構と、前記移動機構を制御する制御手段と、を備え、前記押付ローラは、前記基板上を相対的に移動する際に前記貼付ローラの前方を移動するように配置され、前記制御手段は、前記貼付ローラが前記接着テープをその一端側の部分から順次、前記基板に貼り付けるとともに、前記貼付ローラが前記接着テープを前記基板に貼り付ける前に前記押圧ローラが前記基板を前記支持テーブルに押し付けるように、前記移動機構を制御することを特徴としている。
本発明の貼付装置においては、前記押圧ローラが前記基板上を相対的に移動し始める際、前記押圧ローラは、前記基板の遠位端の位置から、前記基板の近位端及び遠位端の間の長さの中央位置までの範囲で前記基板と接触するように、構成することができる。
また、本発明の貼付装置においては、前記貼付ローラにより前記接着テープを前記基板に貼り付けた後、前記接着テープの前記基板に貼り付けられていない部分を前記基板に貼り付けられた部分から切断する切断装置をさらに備えるように、構成することができる。
また、本発明の貼付装置においては、前記移動機構は、前記貼付ローラ及び前記押付ローラを同時に移動させ、該貼付装置は、前記基板に貼り付けられた前記接着テープを上から押圧して前記基板に押し付ける二次貼付ローラと、前記二次貼付ローラが前記基板上を相対的に移動するように前記二次貼付ローラ及び前記支持テーブルの少なくも一方を移動させる第二移動機構と、をさらに備え、前記制御手段は、前記二次貼付ローラが前記接着テープをその一端側の部分から順次、前記基板に押し付けるように、前記第二移動機構を制御するように、構成することができる。
本発明の第2態様は、基板に接着テープを貼り付ける貼付方法に関する。本発明の貼付方法は、支持テーブルに載置された基板上に接着テープを供給するテープ供給工程と、貼付ローラが前記基板上を相対的に移動することにより、前記貼付ローラにより前記接着テープを上から押圧してその一端側の部分から順次、前記基板に貼り付ける貼付工程と、押圧ローラが前記貼付ローラの前方を前記貼付ローラと同時に前記基板上を相対的に移動することにより、前記貼付ローラが前記接着テープを前記基板に貼り付ける動作に先行して前記押付ローラにより前記基板を上から押圧して前記支持テーブルに押し付ける押付工程と、を含むことを特徴としている。
本発明の貼付方法においては、前記貼付ローラにより前記接着テープを前記基板に貼り付けた後、前記接着テープの前記基板に貼り付けられていない部分を前記基板に貼り付けられた部分から切断する切断工程をさらに含むように、構成することができる。
また、本発明の貼付方法においては、前記貼付ローラにより前記接着テープを前記基板に貼り付けた後、二次貼付ローラが前記基板上を相対的に移動することにより、前記二次貼付ローラにより前記接着テープを上から押圧してその一端側の部分から順次、前記基板に押し付ける二次貼付工程をさらに含むように、構成することができる。
本発明によれば、貼付ローラが基板上を移動する前方に押付ローラが基板上を同時に移動しており、貼付ローラが接着テープを基板に貼り付ける前に、押付ローラが基板を上から押圧して支持テーブルに押し付けることで基板の反りを矯正している。そのため、貼付ローラは、押付ローラにより反りが矯正された状態の基板に対して接着テープを先端部から順次、その反対側に向かって貼り付けるので、接着テープを基板に綺麗に貼り付けることができる。
また、押付ローラ及び貼付ローラが同時に移動し、押付ローラが基板の反りを矯正した部分から貼付ローラで接着テープを貼り付けており、基板の反りを矯正して直ぐに接着テープの貼り付けを行うことにより、接着テープの貼り付けの際に基板に再び反りが発生しないようにしたので、安定した貼付動作を実現することができる。
加えて、押付ローラが基板の反りを矯正しながら貼付ローラが接着テープを基板に貼り付けるので、効率よく接着テープを基板に貼り付けることができ、作業効率を向上できる。さらに、基板を支持テーブルに吸着保持する必要がなく、接着テープの貼り付け時に減圧ポンプや真空エジェクタ等の減圧手段が不要であるので、作業コストを低減することができる。
さらに、例えばダイシングフレーム等の支持フレームにダイシングテープ等を用いてマウントした基板に対して接着テープを貼り付ける場合、特許文献1のように減圧手段を駆動して基板を保持面に吸着保持しようとしても、ダイシングテープ等に加工(例えばダイシングテープ等に基板吸着用の丸穴を設ける等の加工)を施さない限り、ダイシングテープ等のみを吸着保持し、基板は吸着保持されない。また、基板を、減圧手段による吸着保持ではなく、ダイシングテープ等の粘着力で基板の反りを矯正しながら保持すると、ダイシングテープ等の粘着力が弱いため、接着テープを基板に貼り付ける前に基板に再び反りが発生する可能性がある。これに対して、本発明では、ダイシングテープ等の使用有無に関係なく、基板に接着テープを効率よく低コストでかつ綺麗に貼り付けることができる。
貼付装置の概略構成を示す平面図である。 テープ供給部及び貼付部の概略構成を示す側面図である。 保護テープが引き出される接着始端位置を説明する図である。 押付ローラの初期位置を説明する図である。 保護テープをウエハに貼り付ける工程を説明する図である。 保護テープをウエハに貼り付ける工程を説明する図である。 保護テープをウエハに貼り付ける工程を説明する図である。 保護テープをウエハに貼り付ける工程を説明する図である。 保護テープをウエハに貼り付ける工程を説明する図である。
本発明は、保護テープ等の接着テープをその接着性を用いてウエハ等の基板に貼付ローラで貼り付ける貼付装置及び貼付方法に関し、基板に反りが生じている場合でも接着テープを基板に綺麗に貼り付けることを目的とするものであり、特にファンアウト型の半導体パッケージの製造工程において有効に利用できるものである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本実施形態では、ウエハに保護テープを貼り付ける場合を例にして説明する。本実施形態におけるX方向、Y方向及びZ方向は、それぞれが直交する関係にあり、X方向及びY方向は水平面内の互いに直交する方向であり、Z方向は水平面に直交する鉛直方向(上下方向)である。また、各図においてウエハ、保護テープ、ダイシングフレーム、ダイシングテープ等の厚みは、理解が容易なように誇張して描いてあることに留意されたい。
図1は、本実施形態の貼付装置1の全体構成を概略的に示す平面図である。貼付装置1は、図5に示すようなダイシングフレーム4にダイシングテープ5を介してマウントされたウエハ2に、保護テープ3を貼り付ける装置である。貼付装置1は、図1に示すように、ダイシングフレーム4を複数収納するフレーム供給部Aと、ウエハ2を複数収納するウエハ供給部Bと、保護テープ3を保持するテープ供給部Cと、ダイシングフレーム4にマウントされたウエハ2に保護テープ3を貼り付ける貼付部Dと、ウエハ2に貼り付けられた保護テープ3をウエハ2に押し付ける二次貼付部Eとを備えている。
フレーム供給部Aではダイシングフレーム4を貼付部Dの支持テーブル40上に供給する(ダイシングフレーム供給工程)。
ウエハ供給部Bではウエハ2を貼付部Dの支持テーブル40上に供給し、本実施形態ではダイシングフレーム4にマウントする(基板供給工程)。
テープ供給部Cでは保護テープ3を貼付部Dのウエハ2上に供給する(テープ供給工程)。
貼付部Dでは貼付ローラ41及び押付ローラ42がウエハ2上を同時に相対的に移動するように、貼付ローラ41及び押付ローラ42と支持テーブル40との少なくも一方を移動させる。これにより、貼付ローラ41によりウエハ2上に供給された保護テープ3を上から押圧してその先端側の部分から順次、ウエハ2に貼り付ける。これと同時に、貼付ローラ41が保護テープ3をウエハ2に貼り付ける前方位置において押付ローラ42によりウエハ2を上から押圧して支持テーブル40に押し付けることで、ウエハ2の反りを矯正する(貼付工程及び押付工程)。
なお、本実施形態では、支持テーブル40(ウエハ2)を静止状態としウエハ2に対して貼付ローラ41及び押付ローラ42を同時に相対的に移動している。これに限らず、貼付ローラ41及び押付ローラ42を静止状態とし貼付ローラ41及び押付ローラ42に対してウエハ2を相対的に移動するようにしてもよい。また、支持テーブル40(ウエハ2)と、貼付ローラ41及び押付ローラ42との双方を互いに対向する方向に移動させることで、貼付ローラ41及び押付ローラ42がウエハ2上を同時に相対的に移動するようにしてもよい。
また、貼付部Dでは貼付ローラ41により保護テープ3をウエハ2に貼り付けた後、切断装置50を用いて保護テープ3のウエハ2に貼り付けられていない部分をウエハ2に貼り付けられた部分から切断する(切断工程)。
二次貼付部Eでは、貼付ローラ41により保護テープ3をウエハ2に貼り付けた後、支持テーブル40を移動させることで、二次貼付ローラ60によりウエハ2に貼り付けられた保護テープ3を上から押圧して、先端部から反対側の他端側の部分(他端部)に向かって順次、ウエハ2に押し付ける(二次貼付工程)。
貼付装置1は、ウエハ2に貼り付けられた保護テープ3の余剰部分を処理するはみ出し処理部Fと、保護テープ3が貼り付けられたウエハ2をマウントしたダイシングフレーム4を格納するフレーム格納部Gとをさらに備えている。
また、貼付装置1は、各部において各種の動作を行う処理装置や移動機構、各部の間でウエハ2や保護テープ3、ダイシングフレーム4等を搬送する搬送機構等の各種装置の他、各種装置の動作を制御したり、各種装置から受け取る信号やデータを処理する制御手段6をさらに備えている。貼付装置1は、これらの各種装置や制御手段6が機台7や機台7上に立設された側壁8に取り付けられて構成されている。制御手段6は、例えばマイコンやメモリ、HDD等を備え、ソフトウェアで処理能力を付与したコンピュータで構成することができる。
まず、フレーム供給部Aについて説明する。フレーム供給部Aは、図1に示すように、複数のダイシングフレーム4を上下方向に積層した状態で収納可能な収納カセット10と、ダイシングフレーム4を取り出すフレーム搬送機構11とを備えている。収納カセット10は、例えばエレベータ機構等の昇降機構(図示せず)を用いて昇降可能であり、フレーム搬送機構11によりダイシングフレーム4が取り出される度に上昇して、複数のダイシングフレーム4を上から順にフレーム搬送機構11に供給する。
フレーム搬送機構11は、本実施形態では搬送アームであり、Y方向に延びるガイドレール12に沿ってフレーム供給部Aと貼付部Dとの間を往復移動可能である。フレーム搬送機構11は、ダイシングフレーム4を吸着により保持可能であり、アーム部に例えば吸着パッド等の吸着部13が設けられている。
制御手段6は、収納カセット10及びフレーム搬送機構11を制御して、フレーム搬送機構11により収納カセット10からダイシングフレーム4を1枚ずつ取り出し、ダイシングフレーム4を貼付部Dに搬送、供給して、後述する支持テーブル40に載置する。
次に、ウエハ供給部Bについて説明する。ウエハ供給部Bは、図1に示すように、複数のウエハ2を上下方向に積層した状態で収納可能な収納カセット20と、ウエハ2を取り出すウエハ搬送機構21を備えている。収納カセット20は、例えばエレベータ機構等の昇降機構(図示せず)を用いて昇降可能であり、ウエハ搬送機構21によりウエハ2が取り出される度に上昇して、複数のウエハ2を上から順にウエハ搬送機構21に供給する。
ウエハ搬送機構21は、本実施形態では搬送アームであり、Y方向に延びるガイドレール22及びX方向に延びるガイドレール23を往復移動することで、ウエハ供給部Bと貼付部Dとの間を移動可能である。ウエハ搬送機構21は、基部が上下方向に延びる回転軸24に一体回転可能に連結されており、アーム部は水平面内で旋回可能である。ウエハ搬送機構21は、ウエハ2を吸着により保持可能であり、アーム部に例えば吸着パッド等の吸着部25が設けられている。
制御手段6は、収納カセット20及びウエハ搬送機構21を制御して、ウエハ搬送機構21により収納カセット20からウエハ2を1枚ずつ取り出し、ウエハ2を貼付部Dに搬送、供給して、後述する支持テーブル40に載置する。
次に、テープ供給部Cについて説明する。テープ供給部Cは、図1及び図2に示すように、保護テープ3を繰り出す繰出装置30と、保護テープ3を貼付部Dまで引き出すチャック機構31及び引出機構35とを備えている。保護テープ3は、ウエハ2よりも幅(X方向の長さ)が大きい帯状のものであって、例えば柔軟な樹脂フィルムや台紙等の基材に粘着剤層等が設けられたものであり、剥離シート9が仮着されている。
繰出装置30は、保護テープ3の供給ロール32と、剥離シート9の回収ロール33と、その他の各種のローラ34A~34Fとを備えている。保護テープ3は、剥離シート9とともに供給ロール32にロール状に巻き回されており、各ローラ34A~34Fを経てチャック機構31に至る。剥離シート9は、ピンチローラ34Cによって保護テープ3から分離された後、各ローラ34G~34Hを経て回収ロール33に巻き取られる。なお、ローラ34Eはダンサローラである。引出機構35は保護テープ3を間に挟んで保持可能であり、ガイドレール36に沿って往復移動可能である。
チャック機構31は、帯状の保護テープ3の先端部(長さ方向の一端側の端部)を保持する。チャック機構31は、上下一対のシートチャック37,38を備えている。上下一対のシートチャック37,38は横長の板状であり、その長さは保護テープ3の幅(X方向の長さ)よりも大きく、その長さ方向が保護テープ3の幅方向と同じ方向を向いている。上側のシートチャック37は、本実施形態では、その下面で保護テープ3の先端部を吸着することによってその全幅を保持する。保護テープ3を吸着する手段は特に限定されるのではなく、公知の各種の手段を用いることができる。下側のシートチャック38は、上側のシートチャック37との間で保護テープ3の先端部を挟むことによりその全幅を保持する。
一対のシートチャック37,38は、別々の水平移動機構によりY方向に往復移動する。一対のシートチャック37,38は、詳細は後述するが、繰出装置30から保護テープ3を引き出す引出始点位置(図8(B)に示す位置)と引出終点位置(図2に示す位置)との間を往復移動する。当該引出終点位置は、保護テープ3の貼り付けを開始する接着始端位置の直上に位置する。ここで、「接着始端位置」とは、ウエハ2の遠位端の近傍位置であり、本実施形態では、図3に示すように、ウエハ2の遠位端の外側にあるダイシングフレーム4上の位置である。なお、ウエハ2の遠位端とは、一対のシートチャック37,38により保護テープ3が引き出されて搬送される方向においてウエハ2の最も遠い端を指す。「接着始端位置」は、ウエハ2の遠位端と一致する位置であってもよいが、好ましくは、上述したダイシングフレーム4上の位置であって、ウエハ2の遠位端を外側に越えた位置がよい。一対のシートチャック37,38により保持された保護テープ3の先端部が支持テーブル40に載置されたウエハ2の遠位端まで少なくとも到達することにより、保護テープ3は、支持テーブル40に載置されたウエハ2上にウエハ2を覆うようにして供給される。
図1及び図2に戻って、当該水平移動機構は、一対のシートチャック37,38をY方向に往復移動させるものであれば特に限定されるものではなく、公知の各種の手段を用いることができる。上側のシートチャック37を移動させる水平移動機構については後述する。下側のシートチャック38は、例えばY方向に延びるガイドレール39をスライド可能なスライダー(図示せず)を下側のシートチャック38に取り付け、例えばモータを駆動源とするボールねじ、又はシリンダ等を用いてスライダーをガイドレール39に沿って往復移動させることで、下側のシートチャック38をY方向に往復移動させることができる。
また、上側のシートチャック37は、ホルダー43に取り付けられた上下移動機構45によりホルダー43に対し独自に上下方向に往復移動可能である。上下移動機構45は、上側のシートチャック37を上下方向に移動させるものであれば特に限定されるものではなく、公知の各種の手段を用いることができる。上側のシートチャック37は、例えばモータを駆動源とするボールねじ、又はシリンダ(図示せず)等に取付部材(図示せず)を介して連結することで、上下方向に移動させることができる。
制御手段6は、繰出装置30及びチャック機構31の水平移動機構を制御して、帯状の保護テープ3を供給ロール32から引き出して貼付部Dの後述する支持テーブル40に載置されたウエハ2上に供給する。
次に、貼付部Dについて説明する。貼付部Dは、図1及び図2に示すように、ウエハ2を載置する支持テーブル40と、ウエハ2上に供給される保護テープ3を上から押圧してウエハ2に貼り付ける貼付ローラ41と、支持テーブル40に載置されるウエハ2を上から押圧して支持テーブル40に押し付ける押付ローラ42と、貼付ローラ41及び押付ローラ42を同時にY方向に往復移動させる水平移動機構と、保護テープ3を切断する切断装置50とを備えている。
支持テーブル40は、その上面でウエハ2を支持する。本実施形態では、ダイシングフレーム4が支持テーブル40に載置され、ウエハ2がダイシングフレーム4にダイシングテープ5を介してマウントされている。ダイシングフレーム4は、支持テーブル40に位置決めした状態で載置され、図示しない固定手段により位置ずれしないよう固定される。また、ウエハ2は、ダイシングフレーム4に位置決めした状態でマウントされる。
支持テーブル40は、ウエハ2を支持しながら昇降機構により昇降可能である。支持テーブル40は、常時は、ウエハ2が貼付ローラ41や押付ローラ42、上側のシートチャック37と離れる位置(図2や図5(A)に示す位置)にあるが、当該昇降機構により上昇することにより、ウエハ2が貼付ローラ41や押付ローラ42、上側のシートチャック37と接触する位置(図5(B)及び図6~図8に示す位置)に移動する。当該昇降機構は、支持テーブル40を昇降させるものであれば特に限定されるものではなく、公知の種々の手段を用いることができる。支持テーブル40は、例えばモータを駆動源としたボールねじ、又はシリンダ(図示せず)等に取付部材(図示せず)を介して連結することで、昇降させることができる。
また、支持テーブル40は、ウエハ2を支持しながら水平移動機構によりY方向に往復移動可能である。支持テーブル40は、詳細は後述するが、貼付ローラ41の下方位置(図2や図5~図8に示す)と、後述する二次貼付部Eの二次貼付ローラ60(図9に示す位置)の下方位置との間を往復移動する。当該水平移動機構は、支持テーブル40をY方向に往復移動させるものであれば特に限定されるものではなく、公知の各種の手段を用いることができる。例えばY方向に延びるレールをスライド可能なスライダー(図示せず)を支持テーブル40に取り付け、例えばモータを駆動源とするボールねじ、又はシリンダ(図示せず)等を用いてスライダーをガイドレール(図示せず)に沿って往復移動させることで、支持テーブル40をY方向に往復移動させることができる。
貼付ローラ41は、図1及び図2に示すように、横長の円柱状であり、その長さは保護テープ3の幅(Y方向の長さ)よりも大きく、その長さ方向が保護テープ3の幅方向と同じ方向を向いている。
貼付ローラ41は、一対のホルダー43の間に保持されている。一対のホルダー43は、水平移動機構によりY方向に往復移動する。当該水平移動機構は、一対のホルダー43をY方向に往復移動させるものであれば特に限定されるものではなく、公知の各種の手段を用いることができる。例えばY方向に延びるガイドレール44をスライド可能なスライダー(図示せず)を一方のホルダー43に取り付け、例えばモータを駆動源とするボールねじ、又はシリンダ(図示せず)等を用いてスライダーをガイドレール44に沿って往復移動させることで、一対のホルダー43をY方向に往復移動させることができ、これに伴い貼付ローラ41をY方向に往復移動させることができる。
貼付ローラ41は、ホルダー43に取り付けられた上下移動機構46によりホルダー43に対し独自に上下方向に往復移動可能である。上下移動機構46は、貼付ローラ41を上下方向に移動させるものであれば特に限定されるものではなく、公知の各種の手段を用いることができる。貼付ローラ41は、例えばモータを駆動源とするボールねじ、又はシリンダ(図示せず)等に取付部材(図示せず)を介して連結することで、上下方向に移動させることができる。
貼付ローラ41は、ウエハ2に対する保護テープ3の貼り付けを開始する際には、図3に示すように接着始端位置よりも外側の近傍に位置しており、当該水平移動機構により、当該位置から、ウエハ2に対する保護テープ3の貼り付けを終了する接着終端位置まで移動する。ここで、「接着終端位置」とは、ウエハ2の近位端の近傍の位置であり、ウエハ2の近位端と一致する位置であってもよいし、ウエハ2の近位端を外側に越えたダイシングフレーム4上の位置であってもよい。図3では、「接着終端位置」は、ウエハ2の近位端を外側に越えたダイシングフレーム4上の位置に示されている。なお、ウエハ2の近位端とは、一対のシートチャック37,38により保護テープ3が引き出されて搬送される方向においてウエハ2の最も近い端を指す。
図1及び図2に戻って、一対のホルダー43は、貼付ローラ41の他に、チャック機構31の上側のシートチャック37、押付ローラ42、切断装置50及び繰出装置30のローラ34Fを間に保持している。これにより、上側のシートチャック37、押付ローラ42、切断装置50及び繰出装置30のローラ34Fは、当該水平移動機構により貼付ローラ41と同時にY方向に往復移動する。
貼付ローラ41は、上側のシートチャック37の近傍に配置されており、保護テープ3の貼り付けを開始する際には、保護テープ3の先端部に対して保護テープ3の長さ方向で外側に間隔をあけて位置している。また、貼付ローラ41は、その下端が上側のシートチャック37の下端とほぼ同じ高さに位置している。
貼付ローラ41は、ウエハ2との間に保護テープ3を間に挟んだ状態で当該水平移動機構によりウエハ2に対して移動することにより、保護テープ3を先端部から順次、長さ方向で反対側の他端側に向けて上から押圧する。これにより、保護テープ3をウエハ2に貼り付ける。
押付ローラ42は、図1及び図2に示すように、横長の円柱状であり、その長さはウエハ2の幅(X方向の長さ)よりも大きく、その長さ方向が貼付ローラ41の長さ方向と同じ方向を向いている。押付ローラ42は、貼付ローラ41との間に上側のシートチャック37を挟むように配置されており、貼付ローラ41よりも保護テープ3の長さ方向の他端側に間隔をあけて位置していて、貼付ローラ41が保護テープ3をウエハ2に貼り付ける際に貼付ローラ41がウエハ2に対して移動する方向の前方に位置している。押付ローラ42は、繰出装置30のローラ34Fの下側、つまりは、保護テープ3の下側に位置しており、押付ローラ42の下端は、貼付ローラ41の下端とほぼ同じ高さに位置している。
押付ローラ42は、詳細は後述するが、当該水平移動機構によりウエハ2上を移動することにより、貼付ローラ41が保護テープ3をウエハ2に貼り付ける前にウエハ2を上から押圧する。これにより、ウエハ2を支持テーブル40に押し付けることで、ウエハ2に反りが生じている場合に、貼付ローラ41によるウエハ2への保護テープ3の貼付動作に先行してウエハ2の反りを矯正する。
図4を参照して、ウエハ2に対して保護テープ3の貼り付けを開始する際の押付ローラ42の初期位置、つまりは、押付ローラ42が貼付ローラ41とともにウエハ2に対して移動を開始する際の初期位置は、特に限定されない。ただし、貼付ローラ41で保護テープ3をウエハ2により綺麗に貼り付けるためには、押付ローラ42でウエハ2の反りを矯正した後、あまり間を置かずに後続の貼付ローラ41で保護テープ3をウエハ2に貼り付けることが好ましい。押付ローラ42と貼付ローラ41との距離が遠いと、押付ローラ42と貼付ローラ41との間にウエハ2の反りが残ったり、押付ローラ42でウエハ2の反りを矯正しても貼付ローラ41が移動してくるまでの間にウエハ2の反りが戻る等のおそれがあるからである。よって、この観点からは、押付ローラ42の初期位置は、ウエハ2の遠位端の位置に近いことが好ましい。一方で、押付ローラ42と貼付ローラ41との距離が近いと、押付ローラ42と貼付ローラ41との間で上側のシートチャック37で保護テープ3を吸着保持したり、押付ローラ42と貼付ローラ41との間に保護テープ3を通すことが難しくなるおそれがある。これらの観点からすると、押付ローラ42の初期位置は、好ましくは、ウエハ2の遠位端の位置から、その内側の位置でありかつウエハ2において最も大きく反る位置、例えばウエハ2の遠位端及び近位端の間の長さの1/2に当たる中央位置までの範囲であり、より好ましくは、ウエハ2の遠位端の位置から、ウエハ2の遠位端及び近位端の間の長さの1/3に当たる位置までの範囲である。
図1及び図2に戻って、押付ローラ42は、ホルダー43に取り付けられた上下移動機構47によりホルダー43に対し独自に上下方向に往復移動可能である。上下移動機構47は、押付ローラ42を上下方向に移動させるものであれば特に限定されるものではなく、公知の各種の手段を用いることができる。押付ローラ42は、例えばモータを駆動源とするボールねじ、又はシリンダ(図示せず)等に取付部材(図示せず)を介して連結することで、上下方向に移動させることができる。
なお、押付ローラ42は、ローラ34Fと一体のユニットとなっており、ユニットごと上下移動機構47によりホルダー43に対し独自に上下方向に往復移動可能となっているが、必ずしも押付ローラ42とローラ34Fとをユニットにする必要はない。
切断装置50は、カッター51と、カッター51を保持するカッターホルダー52と、カッター51を上下方向に移動させる上下移動機構とを備えている。カッター51は、当該上下移動機構により、詳細は後述するが、保護テープ3を切断する切断位置(図8(B)に示す位置)と、切断位置より上方の待機位置(図2及び図5~図8(A)に示す位置)との間を上下方向に移動する。当該上下移動機構は、カッター51を上下方向に移動させるものであれば特に限定されるものではなく、公知の各種の手段を用いることができる。例えばカッターホルダー52を、例えばモータを駆動源とするボールねじ、又はシリンダ(図示せず)等に取付部材(図示せず)を介して連結し、カッターホルダー52を上下動に移動させることにより、カッター51を上下方向に移動させることができる。また、カッター51をカッターホルダー52に対して上下方向に移動可能に取り付けてもよい。
次に、貼付部Dにおいて保護テープ3をウエハ2に貼り付ける方法について説明する。まず、制御手段6は、下側のシートチャック38の水平移動機構を制御して、図2に示す状態から、図5(A)に示すように、下側のシートチャック38を接着始端位置の直上の引出終点位置から引出始点位置まで移動させる。
そして、制御手段6は、図5(B)に示すように、上下移動機構45,47を制御して上側のシートチャック37及び押付ローラ42を下方向に移動させると同時に、支持テーブル40の昇降機構を制御して支持テーブル40を上昇させることで、支持テーブル40に載置されるウエハ2を上側のシートチャック37及び押付ローラ42と接触させる。これにより、ウエハ2の遠位端及びその内外の近傍が上側のシートチャック37により上から押圧され、上側のシートチャック37に吸着保持される保護テープ3の先端部がウエハ2及びダイシングフレーム4に仮着される。また、ウエハ2は押付ローラ42により上から押圧され、支持テーブル40に押し付けられることで、ウエハ2の反りが部分的に矯正される。
そして、制御手段6は、図6(A)に示すように、上下移動機構45を制御して上側のシートチャック37を上方向に移動させてウエハ2から離し、上下移動機構46を制御して貼付ローラ41を下方向に移動させる。
そして、制御手段6は、貼付ローラ41や押付ローラ42等を保持するホルダー43の水平移動機構を制御して、図6(B)に示すように、ホルダー43を移動させることにより、貼付ローラ41及び押付ローラ42を同時にウエハ2に対して移動させる。これにより、押付ローラ42は、ウエハ2の近位端に向かってウエハ2上を移動しながらウエハ2を上から押圧する。これにより、ウエハ2の反りが押付ローラ42により次第に矯正されていく。
一方で、貼付ローラ41は、ウエハ2の遠位端付近の接着始端位置に到達し、保護テープ3の先端部を上から押圧してダイシングフレーム4、さらにはウエハ2に貼り付け、その後、押付ローラ42の後を追って押付ローラ42により反りが矯正された状態のウエハ2上を移動しながら保護テープ3を先端部から順次、その反対側に向かってウエハ2に上から押圧する。これにより、保護テープ3が貼付ローラ41によりウエハ2に次第に貼り付けられていく。
図7(A)に示すように、押付ローラ42がウエハ2の近位端付近に到達すると、制御手段6は、上下移動機構47を制御して、押付ローラ42を上方向に移動させてウエハ2から離す。なお、押付ローラ42を上方向に移動させなくても、支持テーブル40を下降させることで、押付ローラ42をウエハ2から離すこともできる。この場合には、上下移動機構46を制御して貼付ローラ41を支持テーブル40の下降に追随するよう下方向に移動させる。
そして、図7(B)に示すように、貼付ローラ41がウエハ2の近位端付近の接着終端位置に到達すると、制御手段6は、貼付ローラ41や押付ローラ42等を保持するホルダー43の水平移動機構を制御して、ホルダー43の移動を停止することにより、貼付ローラ41及び押付ローラ42の移動を停止させる。これにより、保護テープ3がウエハ2の全面に貼り付けられる。
保護テープ3をウエハ2に貼り付けると、制御手段6は、上下移動機構45を制御して、図8(A)に示すように、上側のシートチャック37を下方向に移動させて、引出終点位置にある下側のシートチャック38との間で保護テープ3のウエハ2に貼り付けられていない部分を挟んで保持するとともに吸着保持する。
そして、制御手段6は、カッター51の上下移動機構を制御して、図8(B)に示すように、カッター51を下方向に移動させて、カッター51を用いて保護テープ3のウエハ2に貼り付けられていない部分をウエハ2に貼り付けられた部分から切断する。これにより、貼付部Dにおけるウエハ2への保護テープ3の貼付作業が完了する。制御手段6は、保護テープ3の切断後は、カッター51の上下移動機構を制御して、カッター51を上方向に移動させて待機位置に位置させる。
その後、制御手段6は、後述するように支持テーブル40が二次貼付部Eに移動すると、上下移動機構46,47を制御して、貼付ローラ41及び押付ローラ42をそれぞれ上下方向に適宜移動させて、貼付ローラ41及び押付ローラ42の下端が上側のシートチャック37の下端とほぼ同じ高さに位置するように貼付ローラ41及び押付ローラ42を位置させる。そして、上側のシートチャック37、貼付ローラ41及び押付ローラ42等を保持するホルダー43の水平移動機構を制御して、ホルダー43を移動させることにより、上側のシートチャック37、貼付ローラ41及び押付ローラ42を再び元の位置に戻す。また、制御手段6は、下側のシートチャック38の水平移動機構を制御して、下側のシートチャック38を上側のシートチャック37とともに引出始点位置から引出終点位置まで移動させて、新たな保護テープ3を接着始端位置の直上まで引き出す。
次に、二次貼付部Eについて説明する。二次貼付部Eは、図1及び図2に示すように、ウエハ2に貼り付けられた保護テープ3を上から押圧してウエハ2に押し付ける二次貼付ローラ60を備えている。
二次貼付ローラ60は、横長の円柱状であり、その長さは保護テープ3の幅(Y方向の長さ)よりも大きく、その長さ方向が保護テープ3の幅方向と同じ方向を向いている。
制御手段6は、支持テーブル40の昇降機構及び水平移動機構を制御して、図9に示すように、保護テープ3が貼り付けられたウエハ2を載置した支持テーブル40を二次貼付ローラ60の下方位置に移動させて、二次貼付ローラ60をウエハ2上の保護テープ3に接触させる。このとき、二次貼付ローラ60を、貼付部Dにおいて貼付ローラ41によりウエハ2に最も始めに貼り付けられた保護テープ3の先端部に接触させる。
そして、制御手段6は、支持テーブル40の水平移動機構を制御して、図9に示すように、支持テーブル40を移動させて、二次貼付ローラ60に対してウエハ2を移動させることにより、二次貼付ローラ60によりウエハ2に貼り付けられた保護テープ3を先端部から順次、他端部、つまり、貼付部Dにおいて貼付ローラ41によりウエハ2に最も始めに貼り付けられた保護テープ3の先端部と長さ方向において反対側の端部に向かって上から押圧して、ウエハ2に押し付ける。これにより、保護テープ3がウエハ2に強く貼り付けられる。また、貼付部Dにおける最初の貼り付け時と反対方向から保護テープ3をウエハ2に押し付けるので、保護テープ3をより綺麗に貼り付けることができる。
なお、本実施形態では、二次貼付ローラ60を静止状態とし、支持テーブル40(ウエハ2)を移動させて、二次貼付ローラ60に対してウエハ2を移動させることで、二次貼付ローラ60がウエハ2上を相対的に移動し、これにより、二次貼付ローラ60により保護テープ3をウエハ2に押し付けている。これに限らず、支持テーブル40(ウエハ2)を静止状態とし、二次貼付ローラ60を移動させて、ウエハ2に対して二次貼付ローラ60を移動させることで、二次貼付ローラ60がウエハ2上を同時に相対的に移動するようにしてもよい。また、支持テーブル40(ウエハ2)及び二次貼付ローラ60を互いに対向する方向に移動させることで、二次貼付ローラ60がウエハ2上を相対的に移動するようにしてもよい。
次に、はみ出し処理部Fについて説明する。はみ出し処理部Fでは、ウエハ2に貼り付けられた保護テープ3について、ダイシングフレーム4又はウエハ2の外周縁からはみ出た部分を処理することで、保護テープ3がダイシングフレーム4又はウエハ2の外周縁からはみ出ないようにする。
図1に示すように、二次貼付部Eにおいて保護テープ3が貼り付けられたウエハ2をマウントしたダイシングフレーム4(ウエハ付きダイシングフレーム)は、フレーム搬送機構70,71により二次貼付部Eの支持テーブル40からはみ出し処理部Fの処理テーブル80に搬送、供給される。各フレーム搬送機構70,71は、本実施形態では搬送アームであり、それぞれY方向に延びるガイドレール72,73に沿って往復移動可能である。各フレーム搬送機構70,71は、ウエハ付きダイシングフレーム4を吸着により保持可能であり、アーム部に例えば吸着パッド等の吸着部74,75が設けられている。なお、フレーム搬送機構71のアーム部は反転可能であり、フレーム搬送機構70からウエハ付きダイシングフレーム4を受け取った後、アーム部が反転することでウエハ付きダイシングフレーム4を処理テーブル80に載置可能である。
はみ出し処理部Fにおいて、保護テープ3のダイシングフレーム4又はウエハ2の外周縁からはみ出た部分を処理する方法は特に限定されず、例えば保護テープ3をダイシングフレーム4又はウエハ2の外形に沿って切断することで、保護テープ3がウエハ2からはみ出ないようにすることができる。また、保護テープ3のダイシングフレーム4又はウエハ2の外周縁からはみ出た部分を折り返すことで、保護テープ3がダイシングフレーム4又はウエハ2からはみ出ないようにすることができる。これらの処理は、公知の各種の装置(図示せず)を用いて行うことができる。なお、本実施形態におけるダイシングフレーム4の形状は、四角形の角を落とした八角形であるため、保護テープ3のはみ出しが発生している。例えば、保護テープ3のはみ出しをなくすため等の目的でダイシングフレーム4を他の形状にしてもよい。
はみ出し処理がされたウエハ付きダイシングフレーム4は、処理テーブル80がガイドレール81に沿って移動することで、フレーム格納部Gに搬送、供給される。
フレーム格納部Gには、図1に示すように、複数のウエハ付きダイシングフレーム4を上下に積層した状態で収納可能な収納カセット90が設けられている。収納カセット90は、例えばエレベータ機構等の昇降機構(図示せず)を用いて昇降可能である。このフレーム格納部Gでは、ウエハ付きダイシングフレーム4が収納される毎に収納カセット90を昇降させて、複数のウエハ付きダイシングフレーム4を順次収納する。
以上のように、本実施形態の貼付装置1及び貼付方法によれば、貼付ローラ41がウエハ2上を移動する前方に押付ローラ42がウエハ2上を同時に移動しており、貼付ローラ41が保護テープ3をウエハ2に貼り付ける前に、押付ローラ42がウエハ2を上から押圧して支持テーブル40に押し付けることでウエハ2の反りを矯正している。そのため、貼付ローラ41は、押付ローラ42により反りが矯正された状態のウエハ2に対して保護テープ3を先端部から順次、その反対側に向かって貼り付けるので、保護テープ3をウエハ2に綺麗に貼り付けることができる。
また、押付ローラ42及び貼付ローラ41が同時に移動し、押付ローラ42がウエハ2の反りを矯正した部分から貼付ローラ41で保護テープ3を貼り付けており、ウエハ2の反りを矯正して直ぐに保護テープ3の貼り付けを行うことにより、保護テープ3の貼り付けの際にウエハ2に再び反りが発生しないようにしたので、安定した貼付動作を実現することができる。
加えて、押付ローラ42がウエハ2の反りを矯正しながら貼付ローラ41が保護テープ3をウエハ2に貼り付けるので、効率よく保護テープ3をウエハ2に貼り付けることができ、作業効率を向上できる。さらに、ウエハ2を支持テーブル40に吸着保持する必要がなく、保護テープ3の貼り付け時に減圧ポンプや真空エジェクタ等の減圧手段が不要であるので、作業コストを低減することができる。
さらに、ダイシングフレーム4にダイシングテープ5を用いてマウントしたウエハ2に対して保護テープ3を貼り付けているため、特許文献1のように減圧手段を駆動してウエハ2を保持面に吸着保持しようとしても、ダイシングテープ5に加工(例えばダイシングテープ5にウエハ2吸着用の丸穴を設ける等の加工)を施さない限り、ダイシングテープ5のみを吸着保持し、ウエハ2は吸着保持されない。また、ウエハ2を、減圧手段による吸着保持ではなく、ダイシングテープ5の粘着力でウエハ2の反りを矯正しながら保持させると、ダイシングテープ5の粘着力が弱いため、保護テープ3をウエハ2に貼り付ける前にウエハ2に再び反りが発生する可能性がある。これに対して、本実施形態の貼付装置1及び貼付方法では、ダイシングテープ5の使用有無に関係なく、ウエハ2に保護テープ3を効率よく低コストでかつ綺麗に貼り付けることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
一変形例として、上記実施形態では、図5(B)において、支持テーブル40を上昇させることに変えて、ホルダー43を下降させることで、支持テーブル40に載置されるウエハ2に上側のシートチャック37及び押付ローラ42を接触させるようにしてもよい。
他の変形例として、ウエハ2にダイシングテープ5を貼り付ける場合は、上記実施形態において、ダイシングテープ5がない状態にして、保護テープ3をダイシングテープ5に読み替えればよい。
他の変形例として、上記実施形態では、ウエハ2をダイシングフレーム4にマウントした状態で保護テープ3をウエハ2に貼り付けているが、ウエハ2をダイシングフレーム4にマウントすることなく支持テーブル40に載置して保護テープ3を貼り付けてもよい。
他の変形例として、上記実施形態では、ウエハ2に対して保護テープ3の二次貼り付けを行っているが、二次貼り付けは必ずしも必要ではない。具体的には、二次貼付部E及び二次貼付工程は必ずしも必要ではない。
他の変形例として、上記実施形態では、ウエハ2は上に凸となるように反った状態で支持テーブル40に載置されているが、ウエハ2の反り方は特に限定されず、下に凸となるように反った状態で支持テーブル40に載置されていてもよい。また、支持テーブル40に載置される際のウエハ2の向きも特に限定されない。さらに、上記実施形態では、ウエハ2の形状が四角形であるが、ウエハ2の形状は特に限定されず、円形や六角形などでもよい。
他の変形例として、上記実施形態では、基板及び接着テープがウエハ2及び保護テープ3であるが、接着テープは接着性のあるテープであれば特に限定されず、基板は接着テープを貼り付ける必要があるものであれば特に限定されない。
1 貼付装置
2 ウエハ(基板)
3 保護テープ(接着テープ)
6 制御手段
40 支持テーブル
41 貼付ローラ
42 押付ローラ
50 切断装置
60 二次貼付ローラ

Claims (7)

  1. 基板に接着テープを貼り付ける貼付装置であって、
    基板を載置する支持テーブルと、
    前記基板上に供給される接着テープを上から押圧して前記基板に貼り付ける貼付ローラと、
    前記基板を上から押圧して前記支持テーブルに押し付ける押付ローラと、
    前記貼付ローラ及び前記押付ローラが前記基板上を同時に相対的に移動するように前記貼付ローラ及び前記押付ローラと前記支持テーブルとの少なくも一方を移動させる移動機構と、
    前記移動機構を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記押付ローラは、前記基板上を相対的に移動する際に前記貼付ローラの前方を移動するように配置され、
    前記制御手段は、前記貼付ローラが前記接着テープをその一端側の部分から順次、前記基板に貼り付けるとともに、前記貼付ローラが前記接着テープを前記基板に貼り付ける前に前記押付ローラが前記基板を前記支持テーブルに押し付けるように、前記移動機構を制御する、貼付装置。
  2. 前記押付ローラが前記基板上を相対的に移動し始める際、前記押付ローラは、前記基板の遠位端の位置から、前記基板の近位端及び遠位端の間の長さの中央位置までの範囲で前記基板と接触している、請求項1に記載の貼付装置。
  3. 前記貼付ローラにより前記接着テープを前記基板に貼り付けた後、前記接着テープの前記基板に貼り付けられていない部分を前記基板に貼り付けられた部分から切断する切断装置をさらに備える、請求項1又は2に記載の貼付装置。
  4. 前記移動機構は、前記貼付ローラ及び前記押付ローラを同時に移動させ、
    該貼付装置は、
    前記基板に貼り付けられた前記接着テープを上から押圧して前記基板に押し付ける二次貼付ローラと、
    前記二次貼付ローラが前記基板上を相対的に移動するように前記二次貼付ローラ及び前記支持テーブルの少なくも一方を移動させる第二移動機構と、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記二次貼付ローラが前記接着テープをその一端側の部分から順次、前記基板に押し付けるように、前記第二移動機構を制御する、請求項1~3のいずれかに記載の貼付装置。
  5. 基板に接着テープを貼り付ける貼付方法であって、
    支持テーブルに載置された基板上に接着テープを供給するテープ供給工程と、
    貼付ローラが前記基板上を相対的に移動することにより、前記貼付ローラにより前記接着テープを上から押圧してその一端側の部分から順次、前記基板に貼り付ける貼付工程と、
    押付ローラが前記貼付ローラの前方を前記貼付ローラと同時に前記基板上を相対的に移動することにより、前記貼付ローラが前記接着テープを前記基板に貼り付ける動作に先行して前記押付ローラにより前記基板を上から押圧して前記支持テーブルに押し付ける押付工程と、
    を含む、貼付方法。
  6. 前記貼付ローラにより前記接着テープを前記基板に貼り付けた後、前記接着テープの前記基板に貼り付けられていない部分を前記基板に貼り付けられた部分から切断する切断工程をさらに含む、請求項5に記載の貼付方法。
  7. 前記貼付ローラにより前記接着テープを前記基板に貼り付けた後、二次貼付ローラが前記基板上を相対的に移動することにより、前記二次貼付ローラにより前記接着テープを上から押圧してその一端側の部分から順次、前記基板に押し付ける二次貼付工程をさらに含む、請求項5又は6に記載の貼付方法。
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