JP7401054B2 - 屋根構造及び屋根の施工方法 - Google Patents

屋根構造及び屋根の施工方法 Download PDF

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本発明は、屋根構造及び屋根の施工方法に関する。
下記特許文献1には、折板屋根の接続方法について開示されている。この折板屋根の接続方法では、屋根の一部を構成すると共に上部に折板屋根が予め載置された屋根ユニットを複数連結した際の連結部における折板屋根の接続の際に、一方側の折板屋根を捲り上げた状態を治具によって維持する。この状態にて連結部に対応する接続折板屋根を載置して他方側の折板屋根に嵌合させる。その後、捲り上げた一方側の折板屋根を元に戻して接続折板屋根と嵌合する。これにより、屋根ユニットの連結部においても折板屋根が連続した納まりになる。
特開2000-154622号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された構成の場合、折板屋根を捲り上げてそれにより確保されたスペースに接続折板屋根を載置するため、当該施工方法を行う場合は、捲り上げることができる折板屋根に限られる。つまり、屋根パネルの構造が限定される。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記問題を考慮し、屋根パネルの構造を限定することなく容易に施工することができる屋根構造及び屋根の施工方法を得ることを目的とする。
第1の態様に係る屋根構造は、建物上部に隣り合って複数設けられている屋根構成部材と、前記屋根構成部材に複数並べて載置されると共に、一端部に嵌合部が形成されかつ当該一端部と反対側の他端部には被嵌合部が形成されており、前記嵌合部は隣接する前記被嵌合部に嵌合されている屋根パネルと、前記屋根構成部材に取り付けられかつ前記屋根パネルが載置されていると共に、載置された前記屋根パネルを隣接する前記屋根パネルと離間する方向へ移動可能とする支持部材と、を有している。
第2の態様に係る屋根構造は、第1の態様に係る発明において、前記支持部材には、前記支持部材自体を建物上下方向に回動可能にするヒンジ部が設けられている。
第3の態様に係る屋根構造は、第1又は第2の態様に係る発明において、前記支持部材に載置された前記屋根パネルは、前記支持部材と前記屋根構成部材とにそれぞれ固定されている。
第4の態様に係る屋根構造は、第1~第3のいずれか一つの態様に係る発明において、前記支持部材には、複数の前記屋根パネルのうち隣り合う一方の前記屋根構成部材と他方の前記屋根構成部材とに跨って設けられた前記屋根パネルに隣接する前記屋根パネルが取り付けられている。
第5の態様に係る屋根の施工方法は、建物上部に隣り合って複数設けられている屋根構成部材と、前記屋根構成部材に複数並べて載置されると共に、一端部に嵌合部が形成されかつ当該一端部と反対側の他端部には被嵌合部が形成されており、前記嵌合部は隣接する前記被嵌合部に嵌合されている屋根パネルと、前記屋根構成部材に取り付けられかつ前記屋根パネルが前記屋根構成部材と同様に載置されていると共に、載置された前記屋根パネルの前記被嵌合部を建物上方側へ移動可能とさせた支持部材と、を備えた屋根構造が適用された屋根の施工方法であって、予め工場で前記支持部材と、前記屋根構成部材における前記支持部材と隣接する部位以外の部位と、に前記屋根パネルを取り付ける第1工程と、前記屋根パネルが取り付けられた前記屋根構成部材及び前記支持部材を建物上部に設置した後に前記支持部材を建物上方側へ移動させ仮固定する第2工程と、前記屋根構成部材における前記支持部材と隣接する部位に前記屋根パネルを載置する第3工程と、前記支持部材の仮固定を解除し、前記支持部材に載置された前記屋根パネルの前記被嵌合部を前記支持部材に隣接する部位に取り付けられた前記屋根パネルの前記嵌合部に嵌合するように前記支持部材を移動させる第4工程と、を有している。
第1の態様によれば、屋根構成部材と屋根パネルと支持部材とを有している。屋根構成部材は、建物上部に隣り合って複数設けられている。屋根パネルは、複数並べて屋根構成部材と支持部材とにそれぞれ載置されており、一端部に嵌合部が形成されかつ一端部と反対側の他端部には被嵌合部が形成されている。この嵌合部は、隣接する屋根パネルの被嵌合部に嵌合されている。これにより、隣接する屋根パネル同士が連結されている。支持部材は、屋根構成部材に取り付けられていると共に、支持部材に載置された屋根パネル(以下、単に「移動パネル」と称する。)を、隣接する屋根パネル(以下、単に「隣接パネル」と称する。)と離間する方向へ移動可能とされている。したがって、支持部材によって移動パネル自体を変形させることなく移動パネルの移動を容易に行うことができる。つまり、移動パネルの構造に関わらず、屋根パネルを接続する施工がし易いように屋根パネルを移動させることができる。また、移動パネルを移動させることができるため、移動パネルを支持部材に載置した後に隣接パネルを屋根構成部材に載置することができる。このため、予め工場にて支持部材に移動パネルを載置させておくことが可能になるため、現場作業を少なくすることができる。
第2の態様によれば、支持部材には、ヒンジ部が設けられており、これによって支持部材自体が建物上下方向に回動可能とされている。したがって、支持部材を回動させることで支持部材に載置された移動パネルを容易に移動させることができる。また、移動軌跡が一定となるため、移動パネルを移動させて隣接パネルを載置した後に、移動パネルを元の位置に戻す際に嵌合部と被嵌合部との嵌合を容易に行うことができる。
第3の態様によれば、支持部材に載置された移動パネルは、支持部材と屋根構成部材とにそれぞれ固定されていることから、支持部材の移動が屋根構成部材に固定された移動パネルによって制限される。したがって、施工が終了した後に別部品を設けることなく支持部材の意図しない移動を制限することができる。
第4の態様によれば、支持部材に取り付けられた移動パネルは、複数の屋根パネルのうち隣り合う一方の屋根構成部材と他方の屋根構成部材とに跨って設けられた屋根パネルと隣接する。つまり、隣り合う屋根構成部材に跨る屋根パネルは隣接パネルに相当するが、この隣接パネルは屋根構成部材を建物上部に載置してから施工するため、現場での作業となる。そして、支持部材を移動させることで、当該隣接パネルと隣接する部位に屋根パネルが載置された後でも載置することができる。つまり、隣り合う屋根構成部材に跨る部位を現地にて載置し、それ以外の部位は予め工場にて載置することができる。これによって、現場作業を少なくすることができる。
第5の態様によれば、第1の態様と同様に、屋根構成部材と屋根パネルと支持部材とを有している。第2工程にて支持部材を建物上方側へ移動させて仮固定することで、第3工程にて屋根構成部材における支持部材に隣接した部位に隣接パネルの載置が容易となる。したがって、第1工程にて予め工場で支持部材と、屋根構成部材における支持部材と隣接する部位以外の部位と、にそれぞれ屋根パネルを取り付けることができるため、現場作業を少なくすることができる。また、第4工程にて支持部材の仮固定を解除して移動させることで移動パネルと隣接パネルとのそれぞれの嵌合部及び被嵌合部をそれぞれ嵌合させる。これにより、円滑に隣接パネルと移動パネルとを連結することができる。
以上説明したように、本発明に係る屋根構造及び屋根の施工方法は、屋根パネルの構造を限定することなく容易に施工することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る屋根構造を有する建物を建物上方側から見た状態を示す概略斜視図である。 図1におけるA-A線に沿って切断した状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る屋根構造の屋根ユニットの骨格を示す概略斜視図である。 図1におけるB-B線に沿って切断した状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る屋根の施工中の状態を示す図4に対応した断面図である。 第1実施形態に係る屋根構造の支持部材を移動させた状態を示す概略斜視図である。 図4におけるZ部を拡大して示す断面図である。 図2におけるY部を拡大して示す断面である。 第2実施形態に係る屋根構造の一部を切断した状態を示す図8に対応した断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1~図8を用いて、本発明の屋根構造及び屋根の施工方法の第1実施形態について説明する。
(建物の全体構成)
図1には、建物10の外観斜視図が示されている。この建物10は一例としてコンビニエンスストア等の商業施設であり、正面28の左側には出入口12が設けられている。この建物10は、正面28の左側から右側の外壁パネル14までにかけて広く開口した窓部11が形成されており、窓部11には、窓ガラス15が取り付けられている。また、側面20及び背面29(図2参照)は外壁パネル14によって構成されており、これらは基礎13(図2参照)と鉄骨フレーム17(図2参照)等によって保持されている。さらに、建物10の上部には屋根25が設けられている。
(屋根)
図4に示されるように、屋根25は、建物10の桁方向(図1に示す矢印A方向)に沿って屋根構成部材としての複数の屋根ユニット16が設けられている。屋根ユニット16には、水勾配が設けられており、当該屋根ユニット16は、建物10の正面28側から背面29側へ向かうにつれて下方側へ向かって傾斜する、いわゆる片流れ屋根とされている(図2参照)。なお、隣接する屋根ユニット16同士の間には、屋根ユニット16のサイズのバラつき及び施工におけるバラつきを吸収するための所定のクリアランスが設けられている(図4、図5ではわかり易くするために当該クリアランスを誇張して図示している)。
当該屋根ユニット16は、建物10の正面28側で水勾配の上流側となる水上部18と、建物10の背面29側で水勾配の下流側となる水下部23と、を含んで構成されており、水上部18及び水下部23は妻方向(矢印B方向)に沿って配置されている。
ここで、本実施形態における水上部18、水下部23の構成について説明する。なお、本実施形態では、水上部18と水下部23は、高さは若干異なるものの、基本的な構成は略同じであるため、これらを代表して水下部23の構成について以下に説明する。
図3に示されるように、水下部23は、トラス構造を成しており、当該トラス構造は、長尺状の軽量鉄骨材が複数組み合わされることで形成され、建物10(図1参照)の妻方向(矢印B方向)を長手方向とする略直方体状を成す屋根フレーム(骨格部材)30Aで構成されている。
屋根フレーム30Aの下部において、当該屋根フレーム30Aの幅方向(建物10の桁方向;矢印A方向)の両端部には、屋根フレーム30Aの長手方向に沿って一対の下弦材(骨格部材)34Aがそれぞれ延在されている。この一対の下弦材34Aには、当該下弦材34Aに対して起立する束材(骨格部材)32Aが連結されており、当該束材32Aは、屋根フレーム30Aの角部を含んで複数設けられている。
そして、屋根フレーム30Aの上部は、一対の下弦材34Aにそれぞれ設けられた複数の束材32Aの上端において、当該屋根フレーム30Aの長手方向に沿って一対の上弦材(骨格部材)36Aがそれぞれ延在されている。つまり、上弦材36Aと下弦材34Aの間には、建物10の高さ方向に沿って複数の束材32Aが架け渡されている。
また、屋根フレーム30Aの長手方向に沿って隣り合って配置された束材32Aと束材32Aの間には、当該束材32Aに対して斜めに配置された一対の斜材(骨格部材)38Aが設けられている。当該一対の斜材38Aは、上弦材36A及び下弦材34Aに連結されており、一対の斜材38Aと上弦材36Aとの間で二等辺三角形が形成され、これらの部材によってメイントラス部40Aが構成されている。
また、屋根フレーム30Aの下部において、当該屋根フレーム30Aの幅方向に沿って隣り合って配置された束材32Aと束材32Aの間には、下弦材(骨格部材)42Aがそれぞれ連結されており、当該下弦材42Aは、一対の下弦材34A間に架け渡されている。さらに、屋根フレーム30Aの上部において、当該束材32Aと束材32Aの間には、上弦材(骨格部材)44Aがそれぞれ連結されており、当該上弦材44Aは、一対の上弦材36A間に架け渡されている。
そして、上弦材44Aと下弦材42Aの間には、束材32Aに対して斜めに配置された一対の斜材(骨格部材)46Aが設けられている。当該一対の斜材46Aは上弦材44A及び下弦材42Aに連結されており、一対の斜材46Aと下弦材42Aとの間で二等辺三角形が形成され、これらの部材によってサブトラス部48Aが構成されている。
なお、上記は水下部23のトラス構造について説明し、当該水下部23側の部材については符号の後に「A」を付したが、以下の説明において、水上部18側の部材については、符号の後に「B」が付されるものとする。
また、本実施形態では、メイントラス部40Aにおいて、隣り合うサブトラス部48Aとサブトラス部48Aの間に、対向する下弦材34A同士を架け渡す一対の水平ブレースがクロス状に配設されている(図面を見やすくするため不図示)。
屋根フレーム30Aの上部には、複数の母屋50が設けられている。母屋50は、一例として、建物10の桁方向を長手方向とするC形鋼(図8参照)とされており、上弦材36A、36B、44A、44Bの建物上方側にそれぞれ接合されている。
上述した屋根フレーム30A単体の幅寸法は、一例として、10tトラックにて輸送が可能な最大サイズに設定されている。
(支持部材)
図4に示されるように、複数の母屋50のうち一部には、支持部材52、54が取り付けられている。支持部材52、54は、図8に示されるように、母屋50と同様に建物10の桁方向を長手方向とするC形鋼により構成されている。そして、支持部材52、54における上側のフランジ58の上面58Aが母屋50の上側のフランジ60の上面60Aと略同一面上に配置可能とされかつ支持部材52、54におけるウェブ62が母屋50のウェブ64と接するように配置されている。また、図4に示されるように、支持部材52は、長手方向の寸法が後述する屋根パネル66における建物10の桁方向の寸法(以下、単に「幅寸法」と称する。)と略同一にかつ屋根フレーム30Aの幅寸法よりも小さく設定されており、屋根フレーム30Aの幅方向略中央部に配置されている。
支持部材52には、長手方向の一端部52Aにヒンジ部70が設けられている。このヒンジ部70は、図8に示されるように、支持部材52のウェブ62に設けられかつウェブ62の板厚方向に貫通された貫通孔72と、当該貫通孔72に挿入された締結具74とを有している。締結具74は、貫通孔72に対応して母屋50のウェブ64に形成された貫通孔76にも挿入されており、支持部材52を母屋50に対して回動可能に締結している。これにより、支持部材52自体を建物上下方向に回動させることができる(図6参照)。なお、図6では、図示をわかり易くするために屋根ユニット16のトラス構造の図示を省略している。
支持部材54は、上述した支持部材52よりも長手方向の寸法が大きく設定されている点以外は支持部材52と同一の構成とされている。この支持部材54の長手方向の寸法は、屋根パネル66の2枚分の幅寸法と略同一にかつ屋根フレーム30Aの幅寸法よりも小さく設定されている。また、支持部材52、54は、幅寸法略中央部に配置されている。
(屋根パネル)
支持部材52、54及び母屋50には、屋根パネル66が載置されている。屋根パネル66は、金属製の折板78と、当該折板78の建物下方側に設けられた断熱材80とで矩形板状に形成されている(図6参照)。折板78は、図7に示されるように、断面が幅方向の両端部にそれぞれ設けられた山折部81における平面82と、一対の山折部81の間に設けられた谷折部84の平面86と、平面82と平面86とを繋ぐ傾斜面88とを有する形状とされている。
断熱材80は、一例として樹脂の発泡体により構成された板状部材とされており、折板78の裏面と略同一形状とされた接合面90が折板78の裏面に接合されている。
折板78における一対の山折部81のうち、一方側の山折部81は嵌合部92とされており、他方側は被嵌合部93とされている。嵌合部92は、一方の山折部81における平面82とそれに接続された傾斜面88とで構成されている。換言すると、嵌合部92は、屋根パネル66の厚さ方向に沿って建物上方側へ突出した形状とされている。
被嵌合部93は、他方の山折部81における平面82とそれに接続された傾斜面88及び返し面94とで構成されている。被嵌合部93における平面82は、嵌合部92における平面82よりも建物上方側に配置されている。また、傾斜面88は、平面82における谷折部84側の端部に接続されている。一方、返し面94は、平面82における谷折部84側と反対側の端部に接続されており、嵌合部92の傾斜面88よりも建物上方側に配置されておりかつ平面82と離れるに連れて建物下方側へ向けて傾斜されている。したがって、屋根パネル66を幅方向にて並べた場合、隣接する屋根パネル66の嵌合部92に建物上方側から被嵌合部93が重なるように嵌合可能とされている。
図4に示されるように、複数の屋根パネル66は、それぞれ隣接する屋根パネル66の嵌合部92に被嵌合部93を嵌合させることで連結した状態にて母屋50における上側のフランジ60(図8参照)に建物上方側から締結具96によって固定されている。また、複数の屋根パネル66のうち支持部材52に対応した位置に設けられた屋根パネル66は、支持部材52の上側のフランジ58にも建物上方側から締結具96によって固定されている。
(屋根の施工方法)
次に、屋根25の施工方法について説明する。
図5に示されるように、複数の屋根ユニット16のうち一部の屋根ユニット16(以下、他の屋根ユニット16と区別するために「第1ユニット16A」と称する。)には、この屋根ユニット16を生産する工場内にて屋根パネル66が取り付けられる。この屋根パネル66は、幅方向にて屋根ユニット16から飛び出さない程度の枚数(図5では一例として2枚)が連結しかつ第1ユニット16Aの幅方向の一端部に略揃うように母屋50上に載置されている。これにより、第1ユニット16Aの幅方向の他端部側には、屋根パネル66が設けられていないスペースが形成される。また、屋根パネル66が幅方向にて第1ユニット16Aから飛び出さないことで、第1ユニット16Aに屋根パネル66が取り付けられた状態においても第1ユニット16Aが10tトラックにて輸送が可能な最大サイズを超えることがない。
複数の屋根ユニット16のうち第1ユニット16Aと隣接する屋根ユニット16(以下、「第2ユニット16B」と称する。)には、1枚の移動パネル66A(屋根パネル66)が予め取り付けられた支持部材52が工場内にて取り付けられる。したがって、移動パネル66Aは、支持部材52によって建物上方側へ向けて移動可能とされている。また、支持部材52は、第2ユニット16Bの幅方向における略中央部に配置されていることから、第2ユニット16Bの幅方向の一端部及び他端部には、それぞれ屋根パネル66が設けられていないスペースが形成される。したがって、屋根パネル66が幅方向にて第2ユニット16Bから飛び出さないため、第2ユニット16Bに屋根パネル66が取り付けられた状態においても第2ユニット16Bが10tトラックにて輸送が可能な最大サイズを超えることがない。
複数の屋根ユニット16のうち第2ユニット16Bと隣接する屋根ユニット16(以下、「第3ユニット16C」と称する。)には、2枚の移動パネル66A(屋根パネル66)が予め取り付けられた支持部材54が工場内にて取り付けられる。したがって、第2ユニット16Bと同様に、第3ユニット16Cにおける移動パネル66Aは、支持部材54によって建物上方側へ向けて移動可能とされている。また、支持部材54は、第3ユニット16Cの幅方向における略中央部に配置されていることから、第3ユニット16Cの幅方向の一端部及び他端部には、それぞれ屋根パネル66が設けられていないスペースが形成される。したがって、屋根パネル66が幅方向にて第3ユニット16Cから飛び出さないため、第3ユニット16Cに屋根パネル66が取り付けられた状態においても第3ユニット16Cが10tトラックにて輸送が可能な最大サイズを超えることがない。以上により、母屋50における支持部材52、54と隣接する部位以外の部位と、支持部材52、54とにそれぞれ屋根パネル66が取り付けられる。なお、この工程が請求項5に記載の「第1工程」に相当する。
次に、第1工程にて屋根パネル66が取り付けられた複数の屋根ユニット16を工場から建物10が建築される現地へトラック等の車両により輸送して、建物上部に設置する。その後、支持部材52、54をそれぞれ建物上方側へ移動させてその状態を維持するように図示しない保定部材により仮固定する。なお、この工程が請求項5に記載の「第2工程」に相当する。
次に、母屋50における支持部材52、54と隣接する部位、すなわち、第1工程にて予め屋根パネル66が取り付けられていない部位に隣接パネル66B(屋根パネル66)を載置する。支持部材52、54に取り付けられた移動パネル66Aが建物上方側に移動していることで、移動パネル66Aの被嵌合部93との干渉を避けながら隣接パネル66Bを母屋50に取り付けることができる。なお、この工程が請求項5に記載の「第3工程」に相当する。また、隣接パネル66Bの被嵌合部93を移動パネル66Aの嵌合部92に嵌合させる際は、後述する第4工程にて移動パネル66Aを建物下方側へ移動させたタイミングで嵌合させてもよい。
次に、支持部材52、54の仮固定を解除して、それぞれ建物下方側へ移動させる。この移動に際して、移動パネル66Aの被嵌合部93を隣接パネル66Bの嵌合部92に建物上方側から嵌合させる。なお、この工程が請求項5に記載の「第4工程」に相当する。
移動パネル66Aの被嵌合部93を隣接パネル66Bの嵌合部92に嵌合させた後は、移動パネル66Aを母屋50にも締結具96によって固定する。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、第1実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態によれば、図4に示されるように、屋根ユニット16と屋根パネル66と支持部材52、54とを有している。屋根ユニット16は、建物上部に隣り合って複数設けられている。屋根パネル66は、複数並べて屋根ユニット16と支持部材52、54とにそれぞれ載置されており、一端部に嵌合部92が形成されかつ一端部と反対側の他端部には被嵌合部93が形成されている。この嵌合部92は、隣接する屋根パネル66の被嵌合部93に嵌合されている。これにより、隣接する屋根パネル66同士が連結されている。支持部材52、54は、屋根ユニット16に取り付けられていると共に、支持部材52、54に載置された移動パネル66Aを、隣接する隣接パネル66Bと離間する方向へ移動可能とされている。したがって、支持部材52、54によって移動パネル66A自体を変形させることなく移動パネル66Aの移動を容易に行うことができる。つまり、移動パネル66Aの構造に関わらず、屋根パネル66を接続する施工がし易いように屋根パネル66を移動させることができる。また、移動パネル66Aを移動させることができるため、移動パネル66Aを支持部材52、54に載置した後に隣接パネル66Bを屋根ユニット16に載置することができる。このため、予め工場にて支持部材52、54に移動パネル66Aを載置させておくことが可能になるため、現場作業を少なくすることができる。これにより、屋根パネル66の構造を限定することなく容易に施工することができる。
また、支持部材52、54には、ヒンジ部70が設けられており、これによって支持部材52、54自体が建物上下方向に回動可能とされている。したがって、支持部材52、54を回動させることで支持部材52、54に載置された移動パネル66Aを容易に移動させることができる。また、移動軌跡が一定となるため、移動パネル66Aを移動させて隣接パネル66Bを載置した後に、移動パネル66Aを元の位置に戻す際に嵌合部92と被嵌合部93との嵌合を容易に行うことができる。
さらに、支持部材52、54に載置された移動パネル66Aは、支持部材52、54と屋根ユニット16とにそれぞれ固定されていることから、支持部材52、54の移動が屋根ユニット16に固定された移動パネル66Aによって制限される。したがって、施工が終了した後に別部品を設けることなく支持部材52、54の意図しない移動を制限することができる。
さらにまた、支持部材52、54に取り付けられた移動パネル66Aは、複数の屋根パネル66のうち隣り合う一方の屋根ユニット16と他方の屋根ユニット16とに跨って設けられた屋根パネル66と隣接する。つまり、隣り合う屋根ユニット16に跨る屋根パネル66は隣接パネル66Bに相当するが、この隣接パネル66Bは屋根ユニット16を建物上部に載置してから施工するため、現場での作業となる。そして、支持部材52、54を移動させることで、当該隣接パネル66Bと隣接する部位に屋根パネル66が載置された後でも載置することができる。つまり、隣り合う屋根ユニット16に跨る部位を現地にて載置し、それ以外の部位は予め工場にて載置することができる。これによって、現場作業を少なくすることができる。
また、第2工程にて支持部材52、54を建物上方側へ移動させて仮固定することで、第3工程にて屋根ユニット16における支持部材52、54に隣接した部位に隣接パネル66Bの載置が容易となる。したがって、第1工程にて予め工場で支持部材52、54と、屋根ユニット16における支持部材52、54と隣接する部位以外の部位と、にそれぞれ屋根パネル66を取り付けることができるため、現場作業を少なくすることができる。また、第4工程にて支持部材52、54の仮固定を解除して移動させることで移動パネル66Aと隣接パネル66Bとのそれぞれの嵌合部92及び被嵌合部93をそれぞれ嵌合させる。これにより、円滑に隣接パネル66Bと移動パネル66Aとを連結することができる。
(第2実施形態)
次に、図9を用いて、本発明の第2実施形態に係る屋根構造について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る屋根構造は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、支持部材102の断面形状が母屋50と異なる点に特徴がある。
すなわち、図9に示されるように、複数の母屋50のうち一部には、支持部材102が取り付けられている。支持部材102は、建物10の桁方向を長手方向とする鋼材により構成されている。この支持部材102の長手方向に直交する断面形状は、側壁部104と、上壁部106と、返し壁部108とによって略J字状に形成されている。側壁部104は、母屋50のウェブ64と同様の厚さ方向とされた板状部材とされている。上壁部106は、側壁部104の上端部104Aに接続されていると共に、母屋50のフランジ60と同様の厚さ方向とされた板状部材とされている。この上壁部106の上面106Aが母屋50の上側のフランジ60の上面60Aと略同一面上に配置可能とされている。返し壁部108は、上壁部106の側壁部104が接続された端部と反対側の端部に接続されていると共に、母屋50のウェブ64と同様の厚さ方向とされかつ略建物下方側へ突出された板状部材とされている。なお、返し壁部108の上壁部106に対する突出量は、一例として返し壁部108の厚さ方向視にて後述するヒンジ部110と重ならない程度とされている。
また、図示はしないが、支持部材102は、第1実施形態の支持部材52、54と同様に、長手方向の寸法が屋根パネル66の幅寸法と略同一にかつ屋根フレーム30Aの幅寸法よりも小さく設定されており、屋根フレーム30Aの幅方向略中央部に配置されている。
支持部材102は、長手方向の一端部102Aにヒンジ部110が設けられている。このヒンジ部110は、支持部材102の側壁部104に設けられかつ側壁部104の板厚方向に貫通された貫通孔112と、当該貫通孔112に挿入された締結具74とを有している。締結具74は、貫通孔112に対応して母屋50のウェブ64に形成された貫通孔76にも挿入されており、支持部材102を母屋50に対して回動可能に締結している。これにより、支持部材102自体を建物上下方向に回動させることができる。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によっても、支持部材102の断面形状が母屋50と異なる点以外は第1実施形態の屋根構造と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、支持部材102の長手方向に直交する断面形状は、側壁部104と、上壁部106と、返し壁部108とによって略J字状に形成されている。換言すると、第1実施形態の支持部材52、54における下側のフランジ58がない形状となる(図8参照)。したがって、支持部材102のコストを低減することができる。
なお、上述した第1、第2実施形態では、支持部材52、54、102がヒンジ部70、110によって回動可能な構成されているが、これに限らず、略建物上下方向に移動可能なレール等で構成されたガイド部によって支持部材52、54、102を移動させる構成としてもよい。
また、嵌合部92及び被嵌合部93は、建物上下方向にて嵌合する構成とされているが、これに限らず、その他の方向にて嵌合する嵌合構造としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
16 屋根ユニット
52 支持部材
54 支持部材
66 屋根パネル
70 ヒンジ部
92 嵌合部
93 被嵌合部
102 支持部材
110 ヒンジ部

Claims (5)

  1. 建物上部に隣り合って複数設けられている屋根構成部材と、
    前記屋根構成部材に複数並べて載置されると共に、一端部に嵌合部が形成されかつ当該一端部と反対側の他端部には被嵌合部が形成されており、前記嵌合部は隣接する前記被嵌合部に嵌合されている屋根パネルと、
    前記屋根構成部材に取り付けられかつ前記屋根パネルが載置されていると共に、載置された前記屋根パネルの前記被嵌合部を建物上方側へ移動可能とする支持部材と、
    を有する屋根構造。
  2. 前記支持部材には、前記支持部材自体を建物上下方向に回動可能にするヒンジ部が設けられている、
    請求項1記載の屋根構造。
  3. 前記支持部材に載置された前記屋根パネルは、前記支持部材と前記屋根構成部材とにそれぞれ固定されている、
    請求項1又は請求項2記載の屋根構造。
  4. 前記支持部材には、複数の前記屋根パネルのうち隣り合う一方の前記屋根構成部材と他方の前記屋根構成部材とに跨って設けられた前記屋根パネルに隣接する前記屋根パネルが取り付けられている、
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の屋根構造。
  5. 建物上部に隣り合って複数設けられている屋根構成部材と、
    前記屋根構成部材に複数並べて載置されると共に、一端部に嵌合部が形成されかつ当該一端部と反対側の他端部には被嵌合部が形成されており、前記嵌合部は隣接する前記被嵌合部に嵌合されている屋根パネルと、
    前記屋根構成部材に取り付けられかつ前記屋根パネルが前記屋根構成部材と同様に載置されていると共に、載置された前記屋根パネルの前記被嵌合部を建物上方側へ移動可能とさせた支持部材と、
    を備えた屋根構造が適用された屋根の施工方法であって、
    予め工場で前記支持部材と、前記屋根構成部材における前記支持部材と隣接する部位以外の部位と、に前記屋根パネルを取り付ける第1工程と、前記屋根パネルが取り付けられた前記屋根構成部材及び前記支持部材を建物上部に設置した後に前記支持部材を建物上方側へ移動させ仮固定する第2工程と、前記屋根構成部材における前記支持部材と隣接する部位に前記屋根パネルを載置する第3工程と、前記支持部材の仮固定を解除し、前記支持部材に載置された前記屋根パネルの前記被嵌合部を前記支持部材に隣接する部位に取り付けられた前記屋根パネルの前記嵌合部に嵌合するように前記支持部材を移動させる第4工程と、
    を有する屋根の施工方法。
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