JP7398244B2 - 蓄熱層の形成方法及びサーマルプリントヘッドの製造方法 - Google Patents

蓄熱層の形成方法及びサーマルプリントヘッドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7398244B2
JP7398244B2 JP2019198166A JP2019198166A JP7398244B2 JP 7398244 B2 JP7398244 B2 JP 7398244B2 JP 2019198166 A JP2019198166 A JP 2019198166A JP 2019198166 A JP2019198166 A JP 2019198166A JP 7398244 B2 JP7398244 B2 JP 7398244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat storage
storage layer
forming
substrate
resist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019198166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021070230A (ja
Inventor
吾郎 仲谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2019198166A priority Critical patent/JP7398244B2/ja
Publication of JP2021070230A publication Critical patent/JP2021070230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7398244B2 publication Critical patent/JP7398244B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本実施形態は、サーマルプリントヘッドにおける蓄熱層の形成方法及び当該形成方法を含むサーマルプリントヘッドの製造方法に関する。
サーマルプリントヘッドは、例えば、ヘッド基板上に主走査方向に並ぶ多数の発熱部を備えている。各発熱部は、ヘッド基板にグレーズ層(蓄熱層)を介して形成した抵抗体層上に、その一部を露出させるようにして、上方側電極層と下方側電極層をそれらの端部を対向させて積層することにより形成されている。上方側電極層と下方側電極層間を通電することにより、上記抵抗体層の露出部(発熱部)がジュール熱により発熱する。
また、サーマルプリントヘッドは、印字媒体への熱伝達を効率化して高速印字を可能とするために、主走査方向に延伸する蓄熱部としての凸状の蓄熱層を設け、この凸状の蓄熱層の頂部に各発熱部を配置している。このような凸状の蓄熱層は、各発熱部へのプラテンローラ当たりを良好にして、印字品位を向上させることにも役立つ。
上記のような凸状の蓄熱層は一般に、ガラスペーストを用いてスクリーン印刷をし、これを焼成することにより形成される。しかしながら、このような凸状の蓄熱層の形成方法では、蓄熱層の幅を微細にすることが困難である場合があった。
特開2007-269036号公報
本実施形態の一態様は、幅を微細にすることが可能な蓄熱層の形成方法を提供する。また、本実施形態の他の一態様は、当該蓄熱層の形成方法を含むサーマルプリントヘッドの製造方法を提供する。
本実施形態の一態様は、基板上にレジストを形成する工程と、前記基板上及び前記レジスト上に第1蓄熱層を形成する工程と、前記基板上、前記レジスト上、及び前記第1蓄熱層上に粘着層を備える有機系シートを形成する工程と、前記有機系シートを剥離して、前記レジスト、及び前記第1蓄熱層の一部を除去して第2蓄熱層を形成する工程と、を有する蓄熱層の形成方法である。
本実施形態の他の一態様は、基板上に蓄熱層を形成する工程と、前記蓄熱層上に抵抗体層を形成する工程と、前記抵抗体層上に配線を形成する工程と、前記基板上、前記蓄熱層上、前記抵抗体層上、及び前記配線上に保護膜を形成する工程と、を有し、前記蓄熱層は、前記基板上にレジストを形成する工程と、前記基板上及び前記レジスト上に第1蓄熱層を形成する工程と、前記基板上、前記レジスト上、及び前記第1蓄熱層上に粘着層を備える有機系シートを形成する工程と、前記有機系シートを剥離して、前記レジスト、及び前記第1蓄熱層の一部を除去する工程を経て形成される、サーマルプリントヘッドの製造方法である。
本実施形態によれば、幅を微細にすることが可能な蓄熱層の形成方法を提供することができる。また、本実施形態の他の一態様は、当該蓄熱層の形成方法を含むサーマルプリントヘッドの製造方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る蓄熱層の形成方法で形成する蓄熱層を備えるサーマルプリントヘッドを示す平面図である。 図2は、図1に示すサーマルプリントヘッドを示す要部平面図である。 図3は、図1に示すサーマルプリントヘッドを示す要部拡大平面図である。 図4は、図1のIV-IV線に沿う断面図である。 図5は、本実施形態に係る蓄熱層の形成方法で形成する蓄熱層を備えるサーマルプリントヘッドを示す断面図である。 図6は、本実施形態に係る蓄熱層の形成方法を示す図であり、基板1を用意する工程の断面図である。 図7は、実施形態に係る蓄熱層の形成方法を示す図であり、基板1上にレジスト9を形成する工程の断面図である。 図8、実施形態に係る蓄熱層の形成方法を示す図であり、基板1上及びレジスト9上に蓄熱層6を形成する工程の断面図である。 図9は、実施形態に係る蓄熱層の形成方法を示す図であり、基板1上、レジスト9上、及び蓄熱層6上に有機系シート11を形成する工程の断面図である。 図10は、実施形態に係る蓄熱層の形成方法を示す図であり、有機系シート11を剥離し、蓄熱層16を形成する工程の断面図である。 図11は、実施形態に係る蓄熱層の形成方法を示す図であり、基板1上及びレジスト9上に蓄熱層6aを形成する工程の断面図である。 図12は、実施形態に係る蓄熱層の形成方法を示す図であり、基板1上、レジスト9上、及び蓄熱層6上に有機系シート11を形成する工程の断面図である。 図13は、実施形態に係る蓄熱層の形成方法を示す図であり、有機系シート11を剥離し、蓄熱層16aを形成する工程の断面図である。
次に、図面を参照して、本実施形態について説明する。以下に説明する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各構成部品の厚みと平面寸法との関係等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下に示す実施形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものではない。本実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
具体的な本実施形態の一態様は、以下の通りである。
<1> 基板上にレジストを形成する工程と、前記基板上及び前記レジスト上に第1蓄熱層を形成する工程と、前記基板上、前記レジスト上、及び前記第1蓄熱層上に粘着層を備える有機系シートを形成する工程と、前記有機系シートを剥離して、前記レジスト、及び前記第1蓄熱層の一部を除去して第2蓄熱層を形成する工程と、を有する蓄熱層の形成方法。
<2> 前記レジストは、複数形成されている<1>に記載の蓄熱層の形成方法。
<3> 前記第2蓄熱層の幅は、前記レジストの一と前記レジストの他の一との間隔と等しい<2>に記載の蓄熱層の形成方法。
<4> 前記第2蓄熱層の幅は、300~1000μmである<1>~<3>のいずれか1項に記載の蓄熱層の形成方法。
<5> 前記レジストと重畳する領域における第1蓄熱層が除去される<1>~<4>のいずれか1項に記載の蓄熱層の形成方法。
<6> 前記第2蓄熱層は、溝を有する<1>~<5>のいずれか1項に記載の蓄熱層の形成方法。
<7> 前記基板は、単結晶半導体からなる<1>~<6>のいずれか1項に記載の蓄熱層の形成方法。
<8> 前記単結晶半導体は、シリコンからなる<7>に記載の蓄熱層の形成方法。
<9> 基板上に蓄熱層を形成する工程と、前記蓄熱層上に抵抗体層を形成する工程と、前記抵抗体層上に配線を形成する工程と、前記基板上、前記蓄熱層上、前記抵抗体層上、及び前記配線上に保護膜を形成する工程と、を有し、前記蓄熱層は、前記基板上にレジストを形成する工程と、前記基板上及び前記レジスト上に第1蓄熱層を形成する工程と、前記基板上、前記レジスト上、及び前記第1蓄熱層上に粘着層を備える有機系シートを形成する工程と、前記有機系シートを剥離して、前記レジスト、及び前記第1蓄熱層の一部を除去する工程を経て形成される、サーマルプリントヘッドの製造方法。
<10> 前記レジストは、複数形成されている<9>に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
<11> 前記蓄熱層の幅は、前記レジストの一と前記レジストの他の一との間隔と等しい<10>に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
<12> 前記蓄熱層の幅は、300~1000μmである<9>~<11>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
<13> 前記レジストと重畳する領域における第1蓄熱層が除去される<9>~<12>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
<14> 前記蓄熱層は、溝を有する<9>~<13>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
<15> 前記基板は、単結晶半導体からなる<9>~<14>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
<16> 前記単結晶半導体は、シリコンからなる<15>に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
本実施形態に係る蓄熱層の形成方法及び当該蓄熱層を備えるサーマルプリントヘッドについて図面を用いて説明する。
図1~図4に本実施形態に係る蓄熱層の形成方法で形成する蓄熱層を備えるサーマルプリントヘッドを示す。図1は、サーマルプリントヘッドを示す平面図である。図2は、サーマルプリントヘッドを示す要部平面図である。図3は、サーマルプリントヘッドを示す要部拡大平面図である。図4は、図1のIV-IV線に沿う断面図である。
サーマルプリントヘッドA1は、基板1、接続基板5、及び放熱部材8を備える。基板1及び接続基板5は、放熱部材8上に副走査方向yに隣接させて搭載されている。基板1には、後述する構成により、主走査方向xに配列される複数の発熱部41が形成されている。当該発熱部41は、接続基板5上に搭載されたドライバIC7により選択的に発熱駆動され、コネクタ59を介して外部から送信される印字信号にしたがって、プラテンローラ91により発熱部41に押圧される感熱紙等の印字媒体に印字を行う。
基板1は、主走査方向xを長手方向とし、副走査方向yを短手方向とする細長矩形状の平面形状を有する。基板1の大きさは限定されないが、一例を挙げると、主走査方向xの寸法は、例えば、50~150mm、副走査方向yの寸法は、例えば、2.0~5.0mm、厚さ方向zの寸法は、例えば、725μmである。なお、以下の説明において、基板1における副走査方向yのドライバIC7に近い側を上方側といい、ドライバIC7から遠い側を下方側という。
基板1は、単結晶半導体からなる。単結晶半導体としては、例えば、シリコンなどを用いることができる。
接続基板5は、例えば、プリント配線基板を用いることができる。接続基板5は、基材層と図示しない配線層とが積層された構造を有する。基材層は、例えば、ガラスポキシ樹脂などを用いることができる。配線層は、例えば、銅などを用いることができる。
放熱部材8は、基板1からの熱を放散させる機能を有する。放熱部材8には、基板1及び接続基板5が取り付けられている。放熱部材8は、例えば、アルミニウムなどの金属を用いることができる。
絶縁層19は、基板1を覆っている。絶縁層19は、絶縁性材料を用いることができ、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、又はTEOS(オルトケイ酸テトラエチル)などを用いることができ、特にTEOSを用いることが好ましい。絶縁層19の厚さは、特に限定されず、例えば、5~15μmであり、好ましくは5~10μmである。なお、絶縁層19を設けない構成としてもよい。
抵抗体層4は、電極3からの電流が流れた部分が発熱する。このように発熱することによって印字ドットが形成される。抵抗体層4は、電極3を構成する材料よりも抵抗率が高い材料を用い、例えば、窒化タンタル、又はタンタルを含む酸化シリコンなどを用いることができる。図2に示すように、抵抗体層4は、複数の発熱部41を含む。本実施形態では、抵抗体層4の厚さは、例えば、0.05~0.2μm程度である。本実施形態においては、抵抗体層4は、電極3と基板1との間に介在する。
蓄熱部13は基板表面に形成されている。蓄熱部13はグレーズ層(蓄熱層)ともいうことがある。蓄熱部13は、保護膜のうち発熱部41を覆う部分を、印刷媒体に対し適切に当接させることができる。蓄熱部13は、例えば、非晶質ガラスなどのガラス材料を用いることができる。このガラス材料の軟化点は、例えば、800~850℃である。蓄熱部13の副走査方向Xにおける寸法は、例えば、500~600μm程度である。
電極3は、抵抗体層4に通電するための経路を構成している。電極3は、基板1の上方側に形成される複数の個別電極31と、基板1の下方側に形成される共通電極32とを含む。電極3は導電体からなる。導電体としては、例えば、アルミニウム、銅、金などを用いることができる。本実施形態では、電極3の厚さは、例えば、0.2~0.8μm程度である。
各個別電極31は、概ね副走査方向yに延伸する帯状をしており、それらの下方側先端は蓄熱部13の位置まで延伸している。各個別電極31は、互いに導通していない。そのため、各個別電極31には、サーマルプリントヘッドの組み込まれたプリンタが使用される際に、個別に、互いに異なる電位が付与されうる。各個別電極31の上方側端部には、個別パッド部311が形成されている。個別パッド部311は、接続基板5に搭載されるドライバIC7とワイヤ61により接続される部分である。
共通電極32は、サーマルプリントヘッドの組み込まれたプリンタが使用される際に複数の個別電極31に対して電気的に逆極性となる部位である。共通電極32は、複数の櫛歯部324と、これら複数の櫛歯部324を共通につなげる共通部323と、を有する。共通部323は基板1の上方側の縁に沿って主走査方向xに形成され、各櫛歯部324は、共通部323から分かれて副走査方向yに延伸する帯状をしており、その上方側先端は、各個別電極31の先端に対して所定間隔を隔てて対向させられている。
また、電極3及び抵抗体層4等は保護膜で覆われている。当該保護膜は絶縁性の材料を用いることができ、例えば、窒化シリコン、酸化シリコンなどを用いることができる。当該保護膜の厚さは、例えば、3~8μm程度である。
ドライバIC7は、接続基板5上に搭載されており、複数の発熱部41に個別に通電させるために設けられる。ドライバIC7と上記各個別電極31の各個別パッド部311間は、複数のワイヤ61によって接続される。ドライバIC7はまた、接続基板5上に形成された配線パターンに対して、ワイヤ62によって接続されている。ドライバIC7には、コネクタ59を介して外部から送信される印字信号が入力される。複数の発熱部41は、印字信号に従って個別に通電されることにより、選択的に発熱させられる。
ドライバIC7、並びにワイヤ61及び62は、基板1と接続基板5とに跨るようにして保護樹脂78で覆われている。保護樹脂78は、例えば、エポキシ樹脂等の黒色の絶縁性樹脂などを用いることができる。ワイヤ61及び62は、例えば、金などの導体を用いることができる。
ここで、図5に上述した構成要素を含むサーマルプリントヘッドの一例の断面図を示す。
図5に示すサーマルプリントヘッドは、基板1と、基板1上の蓄熱層16と、基板1上及び蓄熱層16上の絶縁層101と、絶縁層101上の抵抗体層102と、抵抗体層102上の電極103と、絶縁層101上、抵抗体層102上、及び電極103上の保護膜104と、を備える。
蓄熱層16は、前述の蓄熱部13に対応する。
ここで、図面を用いて蓄熱層16の形成方法について説明する。
まず、図6に示すように、基板1を用意する。基板1は、単結晶半導体又はセラミックからなるものを用いることができる。単結晶半導体としては、例えば、シリコンを用いることができる。セラミックとしては、例えば、アルミナ又は窒化アルミニウムを用いることができる。基板1の厚さは、例えば、0.6~1.0mm程度である。
次に、図7に示すように、基板1上に複数のレジスト9を形成する。レジスト9の一とレジスト9の他の一との間隔が後に形成される蓄熱層16の幅と等しい。なお、本明細書等において、「等しい」とは、当該間隔と蓄熱層の幅の差が蓄熱層の幅の5%以下のものを含む。
次に、図8に示すように、基板1上及びレジスト9上に蓄熱層6を形成する。蓄熱層6は、例えば、ガラスを含むペーストを基板1及びレジスト9に厚膜印刷した後に、厚膜印刷されたペーストを焼成することにより形成することができる。当該ペーストを焼成する時の温度は、例えば、800~850℃である。
次に、図9に示すように、基板1上、レジスト9上、及び蓄熱層6上に粘着層を備える有機系シート11を形成する。有機系シート11は、例えば、フィルムの片面に粘着剤が塗工されたシート(テープ)等を用いることができる。有機系シート11としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、及びエポキシ樹脂などを含む。後の工程において、有機系シート11の剥離と同時にレジスト9も剥離(除去)するため、有機系シート11はレジスト9との密着性が高いものが好ましい。
次に、図10に示すように、有機系シート11を剥離し、レジスト9、及び蓄熱層6の一部を除去することで蓄熱層16を形成する。蓄熱層16の幅は、例えば、300~1000μmである。有機系シート11は、例えば、粘着剤が塗工されていない面(外方に露出している最外表面)に剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを基板1に対して鋭角的にめくり上げることで、基板1からレジスト9、及び蓄熱層6の一部を剥離(除去)することができる。なお、レジスト9と重畳する領域における蓄熱層6が除去される。
以上の工程により、蓄熱層16を形成することができる。
また、溝を有する蓄熱層を形成することもできる。図面を用いて溝を有する蓄熱層の形成方法について説明する。
前述の蓄熱層16を形成方法と同様、まず、基板1を用意する。次に、基板1上に複数のレジスト9を形成する。次に、図11に示すように、基板1上及びレジスト9上に蓄熱層6aを形成する。蓄熱層6aの形成は、蓄熱層6の説明を援用することができる。蓄熱層6aは上面に溝を有する。当該溝は、レジスト9の一とレジスト9の他の一との間隔を大きくすること、又は蓄熱層6aの厚さを薄くすることなどにより形成される。
次に、図12に示すように、基板1上、レジスト9上、及び蓄熱層6上に有機系シート11を形成する。
次に、図13に示すように、有機系シート11を剥離し、レジスト9、及び蓄熱層6aの一部を除去することで蓄熱層16aを形成する。
以上の工程により、蓄熱層16aを形成することができる。
本実施形態によれば、蓄熱層の幅を微細にすることができる。
また、前述の形成方法で形成した蓄熱層を備えるサーマルプリントヘッドの製造方法についても説明する。
前述の形成方法で形成した蓄熱層16上に、図5に示すように、絶縁層101、抵抗体層102、電極103、及び保護膜104を順に形成する。絶縁層101は、前述の絶縁層19に対応する。抵抗体層102は、前述の抵抗体層4に対応する。電極103は、前述の電極3に対応する。保護膜104は絶縁性の材料を用いることができ、例えば、窒化シリコン、酸化シリコンなどを用いることができる。保護膜104の厚さは、例えば、3~8μm程度である。
以上の工程により、本実施形態によって形成する蓄熱層を備えるサーマルプリントヘッドを製造することができる。
[その他の実施形態]
上述のように、いくつかの実施形態について記載したが、開示の一部をなす論述及び図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替の実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。このように、本実施形態は、ここでは記載していない様々な実施形態等を含む。
1 基板
3 電極
4 抵抗体層
5 接続基板
6 蓄熱層
6a 蓄熱層
7 ドライバIC
8 放熱部材
9 レジスト
11 有機系シート
13 蓄熱部
16 蓄熱層
16a 蓄熱層
19 絶縁層
31 個別電極
32 共通電極
41 発熱部
59 コネクタ
61 ワイヤ
62 ワイヤ
78 保護樹脂
91 プラテンローラ
101 絶縁層
102 抵抗体層
103 電極
104 保護膜
311 個別パッド部
323 共通部
324 櫛歯部
A1 サーマルプリントヘッド

Claims (8)

  1. サーマルプリントヘッドにおける蓄熱層の形成方法であって、
    基板上にレジストを形成する工程と、
    前記基板上及び前記レジスト上に第1蓄熱層を形成する工程と、
    前記基板上、前記レジスト上、及び前記第1蓄熱層上に粘着層を備える有機系シートを形成する工程と、
    前記有機系シートを剥離して、前記レジスト、及び前記第1蓄熱層の一部を除去して第2蓄熱層を形成する工程と、
    前記第2蓄熱層を形成した後に配線層を前記第2蓄熱層上に形成する工程と、
    を有する蓄熱層の形成方法。
  2. 前記レジストは、複数形成されている請求項1に記載の蓄熱層の形成方法。
  3. 前記第2蓄熱層の幅は、前記レジストの一と前記レジストの他の一との間隔と等しい請求項2に記載の蓄熱層の形成方法。
  4. 前記第2蓄熱層の幅は、300~1000μmである請求項1~3のいずれか1項に記載の蓄熱層の形成方法。
  5. 前記レジストと重畳する領域における第1蓄熱層が除去される請求項1~4のいずれか1項に記載の蓄熱層の形成方法。
  6. 前記第2蓄熱層は、溝を有する請求項1~5のいずれか1項に記載の蓄熱層の形成方法。
  7. 前記基板は、単結晶半導体からなる請求項1~6のいずれか1項に記載の蓄熱層の形成方法。
  8. 前記単結晶半導体は、シリコンからなる請求項7に記載の蓄熱層の形成方法。
JP2019198166A 2019-10-31 2019-10-31 蓄熱層の形成方法及びサーマルプリントヘッドの製造方法 Active JP7398244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019198166A JP7398244B2 (ja) 2019-10-31 2019-10-31 蓄熱層の形成方法及びサーマルプリントヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019198166A JP7398244B2 (ja) 2019-10-31 2019-10-31 蓄熱層の形成方法及びサーマルプリントヘッドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021070230A JP2021070230A (ja) 2021-05-06
JP7398244B2 true JP7398244B2 (ja) 2023-12-14

Family

ID=75712161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019198166A Active JP7398244B2 (ja) 2019-10-31 2019-10-31 蓄熱層の形成方法及びサーマルプリントヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7398244B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003037057A (ja) 2001-05-18 2003-02-07 Nitto Denko Corp レジスト材の除去方法
JP2005178198A (ja) 2003-12-19 2005-07-07 Alps Electric Co Ltd サーマルヘッドの製造方法
JP2007269036A (ja) 2007-06-04 2007-10-18 Rohm Co Ltd 薄膜型サーマルプリントヘッドの発熱体抵抗値の調整方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07120654B2 (ja) * 1987-08-10 1995-12-20 日本電気株式会社 半導体装置の製造方法
JPH03142256A (ja) * 1989-10-30 1991-06-18 Sharp Corp サーマルヘッドの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003037057A (ja) 2001-05-18 2003-02-07 Nitto Denko Corp レジスト材の除去方法
JP2005178198A (ja) 2003-12-19 2005-07-07 Alps Electric Co Ltd サーマルヘッドの製造方法
JP2007269036A (ja) 2007-06-04 2007-10-18 Rohm Co Ltd 薄膜型サーマルプリントヘッドの発熱体抵抗値の調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021070230A (ja) 2021-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6371529B2 (ja) サーマルプリントヘッド、サーマルプリンタ
CN108944063B (zh) 热敏打印头和热敏打印头的制造方法
JP7398244B2 (ja) 蓄熱層の形成方法及びサーマルプリントヘッドの製造方法
JP2001232838A (ja) サーマルプリントヘッドおよびその製造方法
JP5595697B2 (ja) サーマルヘッド
JP2014069442A (ja) サーマルプリントヘッドおよびそれを用いたサーマルプリンタ
JP7360880B2 (ja) サーマルプリントヘッド及びその製造方法
JP6010413B2 (ja) サーマルプリントヘッドおよびその製造方法
JP2018062152A (ja) サーマルプリントヘッド
JP2020199694A (ja) サーマルプリントヘッド
JP2021003809A (ja) サーマルプリントヘッドおよびその製造方法
JP7063905B2 (ja) サーマルプリントヘッドおよびサーマルプリントヘッドの製造方法
JP6012201B2 (ja) サーマルプリントヘッドおよびその製造方法
JP7219634B2 (ja) サーマルプリントヘッド
US11097554B2 (en) Thermal printhead and method of manufacturing the same
JP7151054B2 (ja) サーマルプリントヘッド、および、その製造方法
JP3824246B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP2012061778A (ja) サーマルプリントヘッドおよびサーマルプリンタ
WO2021106479A1 (ja) サーマルプリントヘッド及びその製造方法
JP3844155B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP2009066854A (ja) サーマルプリントヘッドおよびその製造方法
JP2022175561A (ja) サーマルプリントヘッド、およびサーマルプリントヘッドの製造方法
JP2016215389A (ja) サーマルプリントヘッド
JP2023153472A (ja) サーマルプリントヘッドの製造方法、およびサーマルプリントヘッド
JP2021059047A (ja) サーマルプリントヘッド及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231109

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20231122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7398244

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150