JP7397991B2 - 電子制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、電子制御装置に関する。
近年、自動車に用いられる電子制御装置は、半導体デバイスなどを搭載したプリント基板を内部に有している。自動運転向けのECU(Electronic Control Unit)では、自動運転LEVELが上がるにつれて、多量のデータを高速に通信処理する必要がある。このECUは、カメラやレーダー等によって得られる画像データや信号データを演算処理し、パワーステアリングやブレーキ等を制御する他のECUに信号を送る。その場合、自動車の種類や機能差により、情報伝達量などの回路仕様あるいはSoC(System on Chip)機能要求が異なってくるため、回路基板が大型化しやすい。
そこで、種々の要求に対応しつつ、回路基板の大型化を抑制するために、BtoB(Board to Board)コネクタと呼ばれるコネクタによって複数の基板を接続する技術が様々な分野で採用されている。そのような技術の一例として、たとえば特許文献1に記載された技術がある。
一方で、車両用の自動運転向けのECUが配置される車載空間は限られている。このため、自動車に用いられる電子制御装置には、筐体の小型化と放熱性向上の両立が求められている。特許文献1に記載された技術では、複数の基板を積層して電子制御装置を構成している。このため、電子制御装置の高さ方向の寸法に大きくなってしまう。また、SoCの処理量によってはSoCの発熱量が多くなるため、自然空冷では足りずにファンを配置する必要がある。特許文献1に記載された技術では、ファンを配置した場合における構造の最適化についても検討の余地が残されている。
本発明の目的は、小型化と放熱性向上の両立を図ることができる電子制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、たとえば、請求の範囲に記載された構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一つを挙げるならば、一方側に放熱フィンが形成され他方側に最も発熱量の大きい電子部品が熱的に接触する第1領域と、一方側と他方側に電子部品が熱的に接触する第2領域とを有する筐体を備える電子制御装置である。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一つを挙げるならば、一方側に放熱フィンが形成され他方側に最も発熱量の大きい電子部品が熱的に接触する第1領域と、一方側と他方側に電子部品が熱的に接触する第2領域とを有する筐体を備える電子制御装置である。
本発明によれば、電子制御装置の小型化と放熱性向上の両立を図ることができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書および図面において、実質的に同一の機能または構成を有する要素については、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る電子制御装置の外観を模式的に示す斜視図である。また、図2は、第1実施形態に係る電子制御装置を上方から見た分解斜視図であり、図3は、第1実施形態に係る電子制御装置を下方から見た分解斜視図である。
図1は、第1実施形態に係る電子制御装置の外観を模式的に示す斜視図である。また、図2は、第1実施形態に係る電子制御装置を上方から見た分解斜視図であり、図3は、第1実施形態に係る電子制御装置を下方から見た分解斜視図である。
図1~図3に示すように、電子制御装置100は、たとえば自動車に用いられる電子制御装置(ECU)である。電子制御装置100は、筐体11と、第1の基板21と、第2の基板22と、第3の基板23と、第1のカバー41と、第2のカバー42と、ファンカバー52と、を備えている。第1の基板21、第2の基板22および第3の基板23は、それぞれ配線パターンを有する回路基板(プリント基板)である。第2の基板22はマザーボードに相当し、第1の基板21および第3の基板23は、それぞれドーターボードに相当する。このように、第1の基板21、第2の基板22および第3の基板23を、それぞれ独立した回路基板として分割することにより、自動車の種類や機能差により、いずれか1つまたは2つの基板をフレキシブルに変更して対応することができる。なお、図1および図2では、第2の基板22と第3の基板23とを分割した例を示しているが、本発明はこれに限らず、たとえば、第2の基板22と第3の基板23とを1つの基板で構成してもよいし、基板の分割数を3つ以上に増やしてもよい。
また、本実施形態においては、筐体11から見て第1のカバー41が配置される側を上側、第2のカバー42が配置される側を下側として説明するが、上下方向(垂直方向)および左右方向(水平方向)は、電子制御装置100を車両に搭載するときの、電子制御装置100の向きによって変わる可能性がある。
(筐体11)
筐体11は、たとえばアルミニウム、アルミニウム合金などの金属材料で構成されている。このため、筐体11は、導電性および熱伝導性を有する。筐体11は、第1領域111と、第2領域112とを有する。本実施形態においては、一例として、第1領域111と第2領域112が、筐体11の長手方向Xで区分されている。すなわち、本実施形態においては、筐体11の長手方向Xの略中央部を境に第1領域111と第2領域112とが区分されている。ただし、第1領域111と第2領域112を区分する境界は、筐体11内で任意に設定可能である。また、筐体11は、第1領域111と第2領域112の他に、所定の領域を有していてもよい。
筐体11は、たとえばアルミニウム、アルミニウム合金などの金属材料で構成されている。このため、筐体11は、導電性および熱伝導性を有する。筐体11は、第1領域111と、第2領域112とを有する。本実施形態においては、一例として、第1領域111と第2領域112が、筐体11の長手方向Xで区分されている。すなわち、本実施形態においては、筐体11の長手方向Xの略中央部を境に第1領域111と第2領域112とが区分されている。ただし、第1領域111と第2領域112を区分する境界は、筐体11内で任意に設定可能である。また、筐体11は、第1領域111と第2領域112の他に、所定の領域を有していてもよい。
筐体11の第1領域111には放熱フィン61が形成されている。放熱フィン61は、第1領域111の上面側(一方側)に形成されたプレート型のフィンである。放熱フィン61は、好ましくは、筐体11と一体に形成される。筐体11の外周部には、周壁12が形成されている。周壁12は、筐体11の上面側に形成された第1の周壁12aと、筐体11の下面側に形成された第2の周壁12bとを有する。第1の周壁12aは、筐体11の上面から上側に突出し、第2の周壁12bは、筐体11の下面から下側に突出している。
筐体11には2つの孔15,16が形成されている。各々の孔15,16は、第1の基板21と第2の基板22を、後述するBtoBコネクタ32,33によって電気的に接続するために、BtoBコネクタ32,33を挿通する孔である。すなわち、各々の孔15,16は、コネクタ接続用の孔である。各々の孔15,16は、筐体11を厚み方向(上下方向)に貫通するように形成されている。各々の孔15,16は、平面視長方形に形成されている。孔15と孔16のうち少なくとも一方の孔は、その孔の長手方向が、第1領域111と第2領域112の配列方向となるX方向と略平行となるように形成されている。本実施形態においては、一例として、孔15の長手方向が、第1領域111と第2領域112の配列方向と略平行となっている。
(第1の基板21)
第1の基板21は、筐体11の上面側に固定して実装される基板である。第1の基板21は、筐体11の第1領域111において、放熱フィン61と隣り合う位置に配置される。第1の基板21の下面には、図3に示すように、2つの電子部品25がBGA(Ball Grid Array)により実装されている。「BGAにより実装される」とは、「半田ボールを用いて表面実装される」ことを意味する。電子部品25は、後述する電子部品26よりも発熱量が小さい(少ない)電子部品である。電子部品25は、たとえば、画像処理用SoC(System on Chip)である。電子部品25は、図4に示すように、放熱材72を介して筐体11の上面に接するように配置される。これにより、電子部品25は、第2領域112の上面側で筐体11に熱的に接触している。このため、高速通信時に電子部品25が発生する熱は、放熱材72を介して筐体11に伝達される。放熱材72は、たとえば、放熱グリスによって構成される。なお、熱的に接触とは、2つの対象物または2つの対象部位の間で熱がスムーズに移動可能な接触状態をいう。
第1の基板21は、筐体11の上面側に固定して実装される基板である。第1の基板21は、筐体11の第1領域111において、放熱フィン61と隣り合う位置に配置される。第1の基板21の下面には、図3に示すように、2つの電子部品25がBGA(Ball Grid Array)により実装されている。「BGAにより実装される」とは、「半田ボールを用いて表面実装される」ことを意味する。電子部品25は、後述する電子部品26よりも発熱量が小さい(少ない)電子部品である。電子部品25は、たとえば、画像処理用SoC(System on Chip)である。電子部品25は、図4に示すように、放熱材72を介して筐体11の上面に接するように配置される。これにより、電子部品25は、第2領域112の上面側で筐体11に熱的に接触している。このため、高速通信時に電子部品25が発生する熱は、放熱材72を介して筐体11に伝達される。放熱材72は、たとえば、放熱グリスによって構成される。なお、熱的に接触とは、2つの対象物または2つの対象部位の間で熱がスムーズに移動可能な接触状態をいう。
第1の基板21の下面には、上述した電子部品25の他に、BtoBコネクタ32のコネクタ半体32aと、BtoBコネクタ33のコネクタ半体33aとが、それぞれBGAにより実装されている。すなわち、電子部品25と、BtoBコネクタ32のコネクタ半体32aと、BtoBコネクタ33のコネクタ半体33aとは、BGAにより第1の基板21の同一面に実装されている。コネクタ半体32aは、第2の基板22に実装されたBtoBコネクタ32のコネクタ半体32bとオス(male)/メス(female)の関係となるコネクタであって、コネクタ半体32bと嵌合可能に構成されている。すなわち、BtoBコネクタ32は、コネクタ半体32aとコネクタ半体32bとによって構成される。コネクタ半体33aは、第2の基板22に実装されたBtoBコネクタ33のコネクタ半体33bとオス/メスの関係となるコネクタであって、コネクタ半体33bと嵌合可能に構成されている。すなわち、BtoBコネクタ33は、コネクタ半体33aとコネクタ半体33bとによって構成される。BtoBコネクタ32およびBtoBコネクタ33の各々は、第1の基板21と第2の基板22とを電気的に接続する第1のBtoBコネクタに相当する。さらに、第1の基板21の下面には複数のコネクタ34が実装されている。各々のコネクタ34は、外部と通信するためのコネクタであって、第1のコネクタに相当する。
(第2の基板22)
第2の基板22は、筐体11の下面側(他方側)に固定して実装される基板である。第1の基板21と第2の基板22とは、各々の基板面に垂直な方向である上下方向に積み重なるように配置されている。そして、第1の基板21と第2の基板22との間に、筐体11の第2領域112が介在している。第2の基板22の上面には、電子部品24がBGAにより実装されている。電子部品24は、後述する電子部品26よりも発熱量が小さい電子部品である。電子部品24は、たとえばPCIeSW(PCI Express Switch)である。電子部品24は、図示しない放熱材(たとえば、放熱グリス)を介して筐体11の下面に接するように配置される。これにより、電子部品24は、第2領域112の下面側(他方側)で筐体11に熱的に接触している。このため、高速通信時に電子部品24が発生する熱は、放熱材を介して筐体11に伝達される。また、第2の基板22は、基板面に垂直な方向である上下方向で第1の基板21と対向するように配置されている。このように第1の基板21と第2の基板22とを配置することにより、これらの基板を左右方向に並べて配置する場合に比べて、電子制御装置100全体の左右方向の寸法を小さく抑えることができる。
第2の基板22は、筐体11の下面側(他方側)に固定して実装される基板である。第1の基板21と第2の基板22とは、各々の基板面に垂直な方向である上下方向に積み重なるように配置されている。そして、第1の基板21と第2の基板22との間に、筐体11の第2領域112が介在している。第2の基板22の上面には、電子部品24がBGAにより実装されている。電子部品24は、後述する電子部品26よりも発熱量が小さい電子部品である。電子部品24は、たとえばPCIeSW(PCI Express Switch)である。電子部品24は、図示しない放熱材(たとえば、放熱グリス)を介して筐体11の下面に接するように配置される。これにより、電子部品24は、第2領域112の下面側(他方側)で筐体11に熱的に接触している。このため、高速通信時に電子部品24が発生する熱は、放熱材を介して筐体11に伝達される。また、第2の基板22は、基板面に垂直な方向である上下方向で第1の基板21と対向するように配置されている。このように第1の基板21と第2の基板22とを配置することにより、これらの基板を左右方向に並べて配置する場合に比べて、電子制御装置100全体の左右方向の寸法を小さく抑えることができる。
第2の基板22の上面には、上述した電子部品24の他に、BtoBコネクタ31のコネクタ半体31bと、BtoBコネクタ32のコネクタ半体32bと、BtoBコネクタ33のコネクタ半体33bとが、それぞれBGAにより実装されている。すなわち、電子部品24と、BtoBコネクタ31のコネクタ半体31bと、BtoBコネクタ32のコネクタ半体32bと、BtoBコネクタ33のコネクタ半体33bとは、BGAにより第2の基板22の同一面に実装されている。コネクタ半体31bは、第3の基板23に実装されたBtoBコネクタ31のコネクタ半体31aとオス/メスの関係となるコネクタであって、コネクタ半体31aと嵌合可能に構成されている。すなわち、BtoBコネクタ31は、コネクタ半体31aとコネクタ半体31bとによって構成される。BtoBコネクタ31は、第2の基板22と第3の基板23とを電気的に接続する第2のBtoBコネクタに相当する。BtoBコネクタ31を構成するコネクタ半体31aおよびコネクタ半体31bのうち、コネクタ半体31aは、第3の基板23の電子部品26が実装された面、すなわち第3の基板23の上面に設けられ、コネクタ半体31bは、第2の基板22の電子部品24が実装された面、すなわち第2の基板22の上面に設けられている。これにより、第2の基板22における電子部品24の実装面と、第3の基板23における電子部品26の実装面とを、同じ向きに揃えた状態で、第2の基板22と第3の基板23とをBtoBコネクタ31によって接続することができる。一方、コネクタ半体32bは、電子制御装置100を組み立てる場合に、コネクタ半体32aと嵌合される。コネクタ半体33bは、電子制御装置100を組み立てる場合に、コネクタ半体33aと嵌合される。さらに、第2の基板22の下面には複数のコネクタ35が実装されている。各々のコネクタ35は、外部と通信するためのコネクタであって、第2のコネクタに相当する。ここで、第1の基板21に設けられたコネクタ34と、第2の基板22に設けられたコネクタ35とは、筐体11の短手方向Yにおいて、筐体11の側面の同一側に配置されている。このようにコネクタ34とコネクタ35とを配置することにより、各々のコネクタ34,35とオス/メスの関係となるコネクタ(図示せず)の接続方向(嵌合方向)を同じ方向に揃えることができる。
(第3の基板23)
第3の基板23は、第2の基板22と同一平面上に配置されている。第3の基板23は、放熱フィン61が形成されている領域上に設けられている。第3の基板23は、第2の基板22と共に、筐体11の下面側に実装される。第3の基板23の上面には、電子部品26がBGAにより実装されている。電子部品26は、第1の基板21、第2の基板22および第3の基板23に実装される電子部品のなかで最も発熱量が大きい(多い)電子部品である。電子部品26は、たとえばアクセラレータ(アクセラレータ用SoC)である。電子部品26は、表面実装型のパッケージ(たとえば、BGAパッケージ)によって構成されている。電子部品26は、図示しない放熱材(たとえば、放熱グリス)を介して筐体11の下面に接するように配置される。これにより、電子部品26は、第1領域111の下面側(他方側)で筐体11に熱的に接触している。このため、高速通信時に電子部品26が発生する熱は、放熱材を介して筐体11に伝達される。
第3の基板23は、第2の基板22と同一平面上に配置されている。第3の基板23は、放熱フィン61が形成されている領域上に設けられている。第3の基板23は、第2の基板22と共に、筐体11の下面側に実装される。第3の基板23の上面には、電子部品26がBGAにより実装されている。電子部品26は、第1の基板21、第2の基板22および第3の基板23に実装される電子部品のなかで最も発熱量が大きい(多い)電子部品である。電子部品26は、たとえばアクセラレータ(アクセラレータ用SoC)である。電子部品26は、表面実装型のパッケージ(たとえば、BGAパッケージ)によって構成されている。電子部品26は、図示しない放熱材(たとえば、放熱グリス)を介して筐体11の下面に接するように配置される。これにより、電子部品26は、第1領域111の下面側(他方側)で筐体11に熱的に接触している。このため、高速通信時に電子部品26が発生する熱は、放熱材を介して筐体11に伝達される。
第3の基板23の上面には、上述した電子部品26の他に、BtoBコネクタ31のコネクタ半体31aがBGAにより実装されている。すなわち、電子部品26とBtoBコネクタ31のコネクタ半体31aとは、BGAにより第3の基板23の同一面に実装されている。コネクタ半体31aは、上述したコネクタ半体31bに対して水平方向から嵌合している。これにより、第2の基板22と第3の基板23とは、BtoBコネクタ31によって水平に接続されている。
(第1のカバー41)
第1のカバー41は、上下方向において、筐体11の上面側(一方側)の開口を覆うように設けられたカバーである。第1のカバー41は、第1の基板21を外部から覆い隠すように取り付けられる。第1のカバー41の下面は、第1の基板21の上面に対向して配置され、筐体11の上面は、第1の基板21の下面に対向して配置される。このため、第1の基板21は、上下方向において、筐体11と第1のカバー41とによって形成される空間内に配置される。第1のカバー41は、第1の基板21の全域を遮蔽できるように、第1の基板21の外形寸法よりも大きな寸法で平面視四角形に形成されている。第1のカバー41は、たとえば鉄合金などの金属材料、より具体的にはメッキ鋼板などによって構成されている。電子制御装置100に第1のカバー41を設けることにより、電子制御装置100の外部から内部への塵埃等の侵入を第1のカバー41によって阻止し、コンタミネーションの発生を抑制することができる。また、第1の基板21を第1のカバー41で覆うことにより、第1の基板21に対する外部からの接触を第1のカバー41で阻止し、第1の基板21を外傷等から保護することができる。
第1のカバー41は、上下方向において、筐体11の上面側(一方側)の開口を覆うように設けられたカバーである。第1のカバー41は、第1の基板21を外部から覆い隠すように取り付けられる。第1のカバー41の下面は、第1の基板21の上面に対向して配置され、筐体11の上面は、第1の基板21の下面に対向して配置される。このため、第1の基板21は、上下方向において、筐体11と第1のカバー41とによって形成される空間内に配置される。第1のカバー41は、第1の基板21の全域を遮蔽できるように、第1の基板21の外形寸法よりも大きな寸法で平面視四角形に形成されている。第1のカバー41は、たとえば鉄合金などの金属材料、より具体的にはメッキ鋼板などによって構成されている。電子制御装置100に第1のカバー41を設けることにより、電子制御装置100の外部から内部への塵埃等の侵入を第1のカバー41によって阻止し、コンタミネーションの発生を抑制することができる。また、第1の基板21を第1のカバー41で覆うことにより、第1の基板21に対する外部からの接触を第1のカバー41で阻止し、第1の基板21を外傷等から保護することができる。
(第2のカバー42)
第2のカバー42は、上下方向において、筐体11の他方側(下面側)の開口を覆うように設けられたカバーである。第2のカバー42は、第2の基板22および第3の基板23を覆い隠すように取り付けられる。第2のカバー42の上面は、第2の基板22および第3の基板23の下面に対向して配置され、筐体11の下面は、第2の基板22および第3の基板23の上面に対向して配置される。このため、第2の基板22および第3の基板23は、上下方向において、筐体11と第2のカバー42とによって形成される空間内に配置される。第2のカバー42は、第2の基板22および第3の基板23の全域を遮蔽できるように、第2の基板22および第3の基板23の最外周部の寸法よりも大きな寸法で平面視四角形に形成されている。第2のカバー42は、たとえば鉄合金などの金属材料、より具体的にはメッキ鋼板などによって構成されている。電子制御装置100に第2のカバー42を設けることにより、電子制御装置100の外部から内部への塵埃等の侵入を第2のカバー42によって阻止し、コンタミネーションの発生を抑制することができる。また、第2の基板22および第3の基板23を第2のカバー42で覆うことにより、第2の基板22および第3の基板23に対する外部からの接触を第2のカバー42で阻止し、第2の基板22および第3の基板23を外傷等から保護することができる。
第2のカバー42は、上下方向において、筐体11の他方側(下面側)の開口を覆うように設けられたカバーである。第2のカバー42は、第2の基板22および第3の基板23を覆い隠すように取り付けられる。第2のカバー42の上面は、第2の基板22および第3の基板23の下面に対向して配置され、筐体11の下面は、第2の基板22および第3の基板23の上面に対向して配置される。このため、第2の基板22および第3の基板23は、上下方向において、筐体11と第2のカバー42とによって形成される空間内に配置される。第2のカバー42は、第2の基板22および第3の基板23の全域を遮蔽できるように、第2の基板22および第3の基板23の最外周部の寸法よりも大きな寸法で平面視四角形に形成されている。第2のカバー42は、たとえば鉄合金などの金属材料、より具体的にはメッキ鋼板などによって構成されている。電子制御装置100に第2のカバー42を設けることにより、電子制御装置100の外部から内部への塵埃等の侵入を第2のカバー42によって阻止し、コンタミネーションの発生を抑制することができる。また、第2の基板22および第3の基板23を第2のカバー42で覆うことにより、第2の基板22および第3の基板23に対する外部からの接触を第2のカバー42で阻止し、第2の基板22および第3の基板23を外傷等から保護することができる。
(ファンカバー52)
ファンカバー52は、放熱フィン61を覆うように設けられたカバーである。ファンカバー52には、3つの開口部52aが形成されている。3つの開口部52aは、通風用の開口部であって、3つのファン51に対応して形成されている。ファン51は、強制空冷用のファンである。ファン51の数は必要に応じて変更可能である。また、ファン51は必要に応じて設けてもよく、ファンカバー52も必要に応じて設けてもよい。開口部52aは、ファン51を駆動した場合に、電子制御装置100の外部からファン51へと空気を取り込むための吸気口となる。ファン51は、筐体11の第1領域111のフィン側(上面側)に設けられている。具体的には、第1領域111の上面側の中間部は、フィン構造を有しない凹溝に形成され、この凹溝に3つのファン51が一列に並べて配置される。これにより、放熱フィン61の中央部にファン51が配置される。ファンカバー52は、第1のカバー41と共に、筐体11の上面側に取り付けられる。ファンカバー52は、第1のカバー41と隣り合わせに配置される。ファンカバー52は、放熱フィン61の大きさに合わせた寸法で平面視四角形に形成されている。ファンカバー52は、金属材料によって構成されている。
ファンカバー52は、放熱フィン61を覆うように設けられたカバーである。ファンカバー52には、3つの開口部52aが形成されている。3つの開口部52aは、通風用の開口部であって、3つのファン51に対応して形成されている。ファン51は、強制空冷用のファンである。ファン51の数は必要に応じて変更可能である。また、ファン51は必要に応じて設けてもよく、ファンカバー52も必要に応じて設けてもよい。開口部52aは、ファン51を駆動した場合に、電子制御装置100の外部からファン51へと空気を取り込むための吸気口となる。ファン51は、筐体11の第1領域111のフィン側(上面側)に設けられている。具体的には、第1領域111の上面側の中間部は、フィン構造を有しない凹溝に形成され、この凹溝に3つのファン51が一列に並べて配置される。これにより、放熱フィン61の中央部にファン51が配置される。ファンカバー52は、第1のカバー41と共に、筐体11の上面側に取り付けられる。ファンカバー52は、第1のカバー41と隣り合わせに配置される。ファンカバー52は、放熱フィン61の大きさに合わせた寸法で平面視四角形に形成されている。ファンカバー52は、金属材料によって構成されている。
ファンカバー52を筐体11の上面側に取り付けて、3つのファン51を駆動すると、各々の開口部52aからファン51へと空気が吸い込まれると共に、吸い込まれた空気がファン51の送風機能によって放熱フィン61へと流れ込む。これにより、放熱フィン61に沿って空気流が形成される。このため、放熱フィン61全体を冷却することができる。また、高速通信時に電子部品25が発生する熱は、筐体11の放熱フィン61へと伝導される。このため、放熱フィン61をファン51によって空冷することにより、電子部品25が発生する熱を筐体11の外部に効率よく逃がすことができる。また、高速通信時に電子部品26が発生する熱も筐体11の放熱フィン61へと伝導されるため、放熱フィン61をファン51によって空冷することにより、電子部品26が発生する熱を筐体11の外部に効率よく逃がすことができる。
上記構成からなる電子制御装置100は、たとえば、次のような手順で組み立てられる。
まず、第2の基板22に実装されたコネクタ半体31bと第3の基板23に実装されたコネクタ半体31aとを嵌合させる。これにより、第2の基板22と第3の基板23とは、BtoBコネクタ31によって水平に接続される。このため、第2の基板22と第3の基板23との間では、BtoBコネクタ31を通して、多量のデータを高速で通信することが可能となる。
まず、第2の基板22に実装されたコネクタ半体31bと第3の基板23に実装されたコネクタ半体31aとを嵌合させる。これにより、第2の基板22と第3の基板23とは、BtoBコネクタ31によって水平に接続される。このため、第2の基板22と第3の基板23との間では、BtoBコネクタ31を通して、多量のデータを高速で通信することが可能となる。
次に、筐体11の下面側に、第2の基板22および第3の基板23を取り付ける。このとき、第2の基板22に実装されているコネクタ半体32b,33bをそれぞれに対応する孔15,16の内側に配置する。そして、第2の基板22と筐体11とをネジ71(図1参照)で締結する。
次に、筐体11の下面側に、第2の基板22および第3の基板23を覆うように第2のカバー42を取り付ける。このとき、第2のカバー42とコネクタ35との隙間、および、第2のカバー42と筐体11との隙間を、それぞれ防水材91(図1参照)によって埋める。この防水材91を備えることにより、電子制御装置100の外部から内部への水の侵入を防止し、電子制御装置100内の基板21~23を保護することができる。
次に、筐体11の下面側に、第2の基板22および第3の基板23を覆うように第2のカバー42を取り付ける。このとき、第2のカバー42とコネクタ35との隙間、および、第2のカバー42と筐体11との隙間を、それぞれ防水材91(図1参照)によって埋める。この防水材91を備えることにより、電子制御装置100の外部から内部への水の侵入を防止し、電子制御装置100内の基板21~23を保護することができる。
次に、筐体11の上面側に、3つのファン51を取り付ける。
次に、筐体11の上面側に、放熱フィン61を覆うようにファンカバー52を取り付ける。
次に、筐体11の上面側に、放熱フィン61を覆うようにファンカバー52を取り付ける。
次に、筐体11の上面側に、第1の基板21を取り付ける。このとき、第1の基板21に実装されているコネクタ半体32a,33aをそれぞれに対応する孔15,16の内側に配置する。そして、第1の基板21と筐体11とをネジ71(図1参照)で締結する。また、コネクタ半体32aをコネクタ半体32bに嵌合させると共に、コネクタ半体33aをコネクタ半体33bに嵌合させる。これにより、第1の基板21と第2の基板22とは、BtoBコネクタ32とBtoBコネクタ33とによって垂直に接続される。また、BtoBコネクタ33を構成するコネクタ半体33a,33bは、孔16の空間内に配置され、この空間内でコネクタ半体33a,33b同士が接続される。また、図示はしないが、BtoBコネクタ32を構成するコネクタ半体32a,32bは、孔15の空間内に配置され、この空間内でコネクタ半体32a,32b同士が接続される。
このように、第1の基板21と第2の基板22とを、BtoBコネクタ32とBtoBコネクタ33とによって接続することにより、第1の基板21と第2の基板22との間で、BtoBコネクタ32とBtoBコネクタ33とを通して、多量のデータを高速で通信することが可能となる。
このように、第1の基板21と第2の基板22とを、BtoBコネクタ32とBtoBコネクタ33とによって接続することにより、第1の基板21と第2の基板22との間で、BtoBコネクタ32とBtoBコネクタ33とを通して、多量のデータを高速で通信することが可能となる。
次に、筐体11の上面側に、第1の基板21を覆うように第1のカバー41を取り付ける。このとき、第1のカバー41とコネクタ34との隙間、および、第1のカバー41と筐体11との隙間を、それぞれ防水材91(図1参照)によって埋める。防水材91を設ける理由は、上述したとおりである。
以上で、電子制御装置100の組み立てが完了する。
なお、電子制御装置100の組み立て手順は、上述した手順に限らず、適宜、変更可能である。
以上で、電子制御装置100の組み立てが完了する。
なお、電子制御装置100の組み立て手順は、上述した手順に限らず、適宜、変更可能である。
(第1実施形態の効果)
上述した第1実施形態においては、一方側となる上面側に放熱フィン61が形成され、他方側となる下面側に最も発熱量の大きい電子部品26が熱的に接触する第1領域111と、上面側と下面側に電子部品24,25が熱的に接触する第2領域112とを有する筐体を備えている。これにより、最も発熱量の大きい電子部品26が発生する熱を、放熱フィン61を用いて優先的に逃がすことができる。また、電子部品26ほど発熱量が大きくない電子部品24および電子部品25のうち、電子部品24を筐体11の下面側に熱的に接触させ、かつ、電子部品25を筐体11の上面側に熱的に接触させることにより、各々の電子部品24,25が発生する熱を筐体11に逃がすことができる。
したがって、第1実施形態によれば、筐体11全体が横方向に広がることを抑制することができる。また、縦方向に関しては、筐体11の第1領域111の上面側は基板が積層して実装されない単層領域とし、その第1領域111の上面側に放熱フィン61を形成する一方、その裏側となる第1領域111の下面側には放熱量の大きい電子部品26を熱的に接触させて電子部品26の放熱を実施している。また、筐体11の第2領域112は、第1の基板21と第2の基板22とが積層して実装される積層領域となっており、その第2領域112に電子部品24,25を集約して配置している。このため、電子制御装置100を小型化しつつ効率の良い放熱を実現することができる。その結果、電子制御装置100の小型化と放熱性向上の両立を図ることができる。
上述した第1実施形態においては、一方側となる上面側に放熱フィン61が形成され、他方側となる下面側に最も発熱量の大きい電子部品26が熱的に接触する第1領域111と、上面側と下面側に電子部品24,25が熱的に接触する第2領域112とを有する筐体を備えている。これにより、最も発熱量の大きい電子部品26が発生する熱を、放熱フィン61を用いて優先的に逃がすことができる。また、電子部品26ほど発熱量が大きくない電子部品24および電子部品25のうち、電子部品24を筐体11の下面側に熱的に接触させ、かつ、電子部品25を筐体11の上面側に熱的に接触させることにより、各々の電子部品24,25が発生する熱を筐体11に逃がすことができる。
したがって、第1実施形態によれば、筐体11全体が横方向に広がることを抑制することができる。また、縦方向に関しては、筐体11の第1領域111の上面側は基板が積層して実装されない単層領域とし、その第1領域111の上面側に放熱フィン61を形成する一方、その裏側となる第1領域111の下面側には放熱量の大きい電子部品26を熱的に接触させて電子部品26の放熱を実施している。また、筐体11の第2領域112は、第1の基板21と第2の基板22とが積層して実装される積層領域となっており、その第2領域112に電子部品24,25を集約して配置している。このため、電子制御装置100を小型化しつつ効率の良い放熱を実現することができる。その結果、電子制御装置100の小型化と放熱性向上の両立を図ることができる。
また、第1実施形態においては、筐体11の第2領域112の上面側に第1の基板21を実装し、その反対側となる第2領域112の下面側に第2の基板22を実装している。これにより、第1の基板21と第2の基板22とをBtoBコネクタ32,33で接続する場合、各々の基板21,22の厚み寸法のばらつきをBtoBコネクタ32,33の接続部分で吸収することができる。これにより、第1の基板21と第2の基板22とをBtoBコネクタ32,33で接続する場合の接続公差から、各々の基板21,22の厚み寸法のばらつき分を取り除くことができる。したがって、第1の基板21と第2の基板22との間のクリアランスを狭くすることが可能となり、高さ方向(上下方向)で電子制御装置100を小型化することが可能となる。さらに、第1実施形態においては、第1の基板21が筐体11の上面側に固定され、第2の基板22が筐体11の下面側に固定されている。これにより、筐体11に対する第1の基板21の位置ずれが抑制されると共に、筐体11に対する第2の基板22の位置ずれが抑制される。このため、第2領域112と電子部品25との熱的な接触状態、および、第2領域112と電子部品24との熱的な接触状態を、確実に保持することができる。
また、第1実施形態においては、アクセラレータである電子部品26、および、BtoBコネクタ31のコネクタ半体31aは、BGAにより第3の基板23の同一面(上面)に実装されている。また、PCIeSWである電子部品24、BtoBコネクタ31のコネクタ半体31b、BtoBコネクタ32のコネクタ半体32b、および、BtoBコネクタ33のコネクタ半体33bは、BGAにより第2の基板22の同一面(上面)に実装されている。また、画像処理用SoCである電子部品25、BtoBコネクタ32のコネクタ半体32a、および、BtoBコネクタ33のコネクタ半体33aは、BGAにより第1の基板21の同一面(下面)に実装されている。このように、BGAによって実装する部品(24,25,26,31,32,33)の各実装面が、すべて筐体11側となるように、各々の部品を基板に実装することにより、各基板において、BGAにより実装する部品を一面側に集約することが可能となる。このため、BGAにより基板に実装される各々の部品をはんだリフロー方式で基板に接合するときに、基板を反転させる必要がなくなる。よって、はんだリフロー時に部品が基板から剥がれることを抑制し、歩留まりを向上させることができる。
また、第1実施形態においては、第3の基板23に実装された電子部品26がアクセラレータであり、第1の基板21に実装された電子部品25が画像処理用SoC25であり、第2の基板22に実装された電子部品24がPCIeSWである。これにより、アクセラレータである電子部品26が発生する熱を素早く放熱フィン61に伝えることができる。また、画像処理用SoCである電子部品25、および、PCIeSWである電子部品24が発生する熱を、それぞれ筐体11を通して放熱フィン61へと伝えることができる。
また、第1実施形態においては、BtoBコネクタ32を挿通するための孔15の長手方向が、第1領域111と第2領域112の配列方向であるX方向と略平行となっている。ここで、孔15の内部には空気が存在する。空気の熱伝達率は、筐体11を構成する金属材料(実体部分)の熱伝達率よりも大幅に低くなる。このため、孔15の長手方向がX方向と垂直になっていると、第1領域111と第2領域112との間で熱伝達に寄与する筐体11の実体寸法が狭くなる。これに対し、孔15の長手方向がX方向と略平行となっている場合は、第1領域111と第2領域112との間で熱伝達に寄与する筐体11の実体寸法を広く確保することができる。このため、筐体11に孔15を形成する場合に、孔15の存在による熱移動の抵抗を抑制することが可能となる。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。
図5は、第2実施形態に係る電子制御装置の要部を示す断面図である。
図5に示すように、筐体11の第2領域112の上面には凹部17が形成されている。凹部17は、筐体11に第1の基板21を取り付けた場合に、電子部品25が配置される位置に形成されている。凹部17は、図2に示すように、電子部品25の外形に沿うように長方形に形成されている。凹部17の深さ寸法は、電子部品25の高さ寸法に応じて設定されている。そして、電子部品25は、凹部17に配置されている。また、上述した凹部17と電子部品25との関係と同様に、筐体11の第1領域111の下面には凹部17(図3参照)が形成され、この凹部17に電子部品26が配置される。また、筐体11の第2領域112の下面にも凹部(図示せず)が形成され、この凹部に電子部品24が配置されている。このように、各々の電子部品24,25,26を、それぞれに対応する筐体11の凹部に配置した構成を採用することにより、筐体11の厚み寸法、ひいては電子制御装置100の高さ寸法を小さく抑えることができる。
続いて、第2実施形態について説明する。
図5は、第2実施形態に係る電子制御装置の要部を示す断面図である。
図5に示すように、筐体11の第2領域112の上面には凹部17が形成されている。凹部17は、筐体11に第1の基板21を取り付けた場合に、電子部品25が配置される位置に形成されている。凹部17は、図2に示すように、電子部品25の外形に沿うように長方形に形成されている。凹部17の深さ寸法は、電子部品25の高さ寸法に応じて設定されている。そして、電子部品25は、凹部17に配置されている。また、上述した凹部17と電子部品25との関係と同様に、筐体11の第1領域111の下面には凹部17(図3参照)が形成され、この凹部17に電子部品26が配置される。また、筐体11の第2領域112の下面にも凹部(図示せず)が形成され、この凹部に電子部品24が配置されている。このように、各々の電子部品24,25,26を、それぞれに対応する筐体11の凹部に配置した構成を採用することにより、筐体11の厚み寸法、ひいては電子制御装置100の高さ寸法を小さく抑えることができる。
また、図5に示すように、凹部17と電子部品25との間に形成される隙間に放熱材72を充填した構成を採用することにより、上記の図4に示す構成と比べて、電子部品25と筐体11との熱的な接触面積が広くなる。このため、電子部品25で発生した熱を、より高い効率で筐体11に伝えることができる。したがって、更なる放熱効果の向上を図ることができる。このような効果は、図示しない凹部と電子部品24との隙間に放熱材を充填した場合、あるいは、凹部17と電子部品26との隙間に放熱材を充填した場合にも得られる。
<第3実施形態>
続いて、第3実施形態について説明する。
図6は、第3実施形態に係る電子制御装置の要部を示す斜視図である。
図6に示すように、各々のファン51は、放熱フィン61の端部に配置されている。また、各々のファン51は、筐体11の短手方向Yの端部に配置されている。筐体11の短手方向Yは、放熱フィン61の長手方向に平行な方向となっている。ファン51が配置される放熱フィン61の端部は、放熱フィン61をファン51からの送風によって空冷する場合に、空冷用の空気が流れる方向の上流端となっている。このように、放熱フィン61の端部にファン51を配置した場合は、上記図2に示すように放熱フィン61の中央部にファン51を配置する場合に比べて、次のような有利な効果が得られる。
続いて、第3実施形態について説明する。
図6は、第3実施形態に係る電子制御装置の要部を示す斜視図である。
図6に示すように、各々のファン51は、放熱フィン61の端部に配置されている。また、各々のファン51は、筐体11の短手方向Yの端部に配置されている。筐体11の短手方向Yは、放熱フィン61の長手方向に平行な方向となっている。ファン51が配置される放熱フィン61の端部は、放熱フィン61をファン51からの送風によって空冷する場合に、空冷用の空気が流れる方向の上流端となっている。このように、放熱フィン61の端部にファン51を配置した場合は、上記図2に示すように放熱フィン61の中央部にファン51を配置する場合に比べて、次のような有利な効果が得られる。
まず、放熱フィン61の中央部にファン51を配置した場合は、ファン51を中心に一方と他方に放熱フィン61が配置される。このため、ファン51によって送り出される空気は、一方の放熱フィン61と他方の放熱フィン61とに分かれて流れる。したがって、筐体11の第1領域111の上面側で、放熱フィン61を流れる空気の方向は、二方向になる。また、放熱フィン61を流れる空気は、放熱フィン61から放出される熱を含んだ風、すなわち熱風となり、この熱風が筐体11の短手方向の両側から排出される。そして、筐体11から排出される熱風は、車両に搭載される他の電子制御装置に悪影響を及ぼすおそれがある。したがって、放熱フィン61の中央部にファン51を配置した場合は、筐体11の短手方向の両側から排出される熱風の影響を考慮して、他の電子制御装置の搭載位置を決める必要があるといったレイアウト上の制約が生じる。
これに対し、放熱フィン61の端部にファン51を配置した場合は、ファン51によって放熱フィン61を流れる空気の方向が一方向になる。このため、放熱フィン61から放出される熱を含んだ風(熱風)は、筐体11の短手方向の片側のみから排出される。したがって、放熱フィン61の端部にファン51を配置した場合は、筐体11の短手方向の片側から排出される熱風の影響のみを考慮して、他の電子制御装置の搭載位置を決めることができる。よって、車両に複数の電子制御装置を搭載する場合に、レイアウトの自由度を高めることが可能となる。
また、上述した電子部品24,25,26の他に、発熱が顕著な電子部品(図示せず)が存在する場合は、この電子部品が発生する熱を放熱フィン61に伝えるために、放熱フィン61が形成されている領域に凹部(図示せず)を形成し、この凹部内に当該電子部品を配置してもよい。これにより、電子部品が発生する熱を効率よく放熱フィン61に伝えて外部に逃がすことができる。また、放熱フィン61の形成領域に凹部を形成する場合は、電子部品の配置に応じて放熱フィン61の形状や向きを変更することにより、電子部品を配置可能な凹部を放熱フィン61の形成領域に確保することができる。
<第4実施形態>
続いて、第4実施形態について説明する。
図7は、第4実施形態に係る電子制御装置の要部を示す断面図である。
図7に示すように、第4実施形態に係る電子制御装置は、ヒートパイプ85を備えている。ヒートパイプ85は、電子部品25が発生する熱を作動液によって移動させるものである。ヒートパイプ85による熱の移動速度は、筐体11を構成している金属材料による熱の移動速度よりも速い。ヒートパイプ85の一端部85aは、放熱材72を介して電子部品25に熱的に接触している。ヒートパイプ85の他端部85bは、放熱フィン61に熱的かつ物理的に接触している。また、ヒートパイプ85の他端部85bは、放熱フィン61の形成領域で筐体11に設けられた貫通孔115に挿入(嵌合)されている。
続いて、第4実施形態について説明する。
図7は、第4実施形態に係る電子制御装置の要部を示す断面図である。
図7に示すように、第4実施形態に係る電子制御装置は、ヒートパイプ85を備えている。ヒートパイプ85は、電子部品25が発生する熱を作動液によって移動させるものである。ヒートパイプ85による熱の移動速度は、筐体11を構成している金属材料による熱の移動速度よりも速い。ヒートパイプ85の一端部85aは、放熱材72を介して電子部品25に熱的に接触している。ヒートパイプ85の他端部85bは、放熱フィン61に熱的かつ物理的に接触している。また、ヒートパイプ85の他端部85bは、放熱フィン61の形成領域で筐体11に設けられた貫通孔115に挿入(嵌合)されている。
第4実施形態においては、電子部品25と放熱フィン61とに熱的に接触するヒートパイプ85を備えているため、電子部品25が発生する熱を速い移動速度で放熱フィン61に伝えることができる。また、放熱フィン61の形成領域に貫通孔115を設け、この貫通孔115にヒートパイプ85を通すことで、ヒートパイプ85を放熱フィン61に熱的に接触させている。このため、放熱フィン61およびヒートパイプ85をファン51によって直接、空冷することにより、電子部品25で発生する熱を効率よく外部に放出させることができる。このような効果は、電子部品24と放熱フィン61とに熱的に接触するヒートパイプを設けた場合、あるいは電子部品26と放熱フィン61とに熱的に接触するヒートパイプを設けた場合にも得られる。
<第5実施形態>
続いて、第5実施形態について説明する。
図8は、第5実施形態に係る電子制御装置を下方から見た分解斜視図であり、図9は、第5実施形態に係る電子制御装置の要部を示す断面図である。なお、図8においては、第2の基板22、第3の基板23および第2のカバー42の表記を省略している。
図8および図9に示すように、第5実施形態に係る電子制御装置では、ファンカバー52が熱伝導性の高い金属材料で構成されると共に、ファンカバー52にフィン52bが一体に形成されている。フィン52bは、ファンカバー52の上面側に形成されたプレート型のフィンであって、自然対流によって熱を放出させる。ただし、フィン52bは、プレート型のフィンに限らず、ピン型のフィンであってもよい。ファンカバー52は、たとえば、熱伝導性を有する樹脂、あるいは放熱グリスなどの接合材82により、放熱フィン61に接合されている。接合材82は、放熱フィン61の突端面およびファンカバー52の下面のうち、少なくともいずれか一方の面に塗布されることにより、放熱フィン61とファンカバー52との間に設けられる。これにより、筐体11における放熱フィン61の形成領域は、接合材82を介してファンカバー52に熱的に接触した状態になる。
続いて、第5実施形態について説明する。
図8は、第5実施形態に係る電子制御装置を下方から見た分解斜視図であり、図9は、第5実施形態に係る電子制御装置の要部を示す断面図である。なお、図8においては、第2の基板22、第3の基板23および第2のカバー42の表記を省略している。
図8および図9に示すように、第5実施形態に係る電子制御装置では、ファンカバー52が熱伝導性の高い金属材料で構成されると共に、ファンカバー52にフィン52bが一体に形成されている。フィン52bは、ファンカバー52の上面側に形成されたプレート型のフィンであって、自然対流によって熱を放出させる。ただし、フィン52bは、プレート型のフィンに限らず、ピン型のフィンであってもよい。ファンカバー52は、たとえば、熱伝導性を有する樹脂、あるいは放熱グリスなどの接合材82により、放熱フィン61に接合されている。接合材82は、放熱フィン61の突端面およびファンカバー52の下面のうち、少なくともいずれか一方の面に塗布されることにより、放熱フィン61とファンカバー52との間に設けられる。これにより、筐体11における放熱フィン61の形成領域は、接合材82を介してファンカバー52に熱的に接触した状態になる。
第5実施形態においては、ファンカバー52にフィン52bを形成しているため、各々の電子部品24,25,26から放熱フィン61へと伝えられる熱を、放熱フィン61から放出させるだけでなく、ファンカバー52のフィン52bからも放出させることができる。このため、各々の電子部品24,25,26で発生する熱を効率よく外部に逃がすことができる。
<第6実施形態>
続いて、第6実施形態について説明する。
図10は、第6実施形態に係る電子制御装置が備える第1の基板の構成を示す下面図であり、図11は、第6実施形態との比較対象となる第1の基板の構成を示す下面図である。
図10において、第1の基板21の下面に実装された2つの電子部品25は、互いの位置がY方向で重なり合わないよう、Y方向に位置をずらして配置されている。換言すると、2つの電子部品25は、X方向に対して並列に配置されている。一方、図11において、2つの電子部品25は、互いの位置がY方向で重なり合うよう、Y方向で同じ位置に配置されている。換言すると、2つの電子部品25は、X方向に対して直列に配置されている。
続いて、第6実施形態について説明する。
図10は、第6実施形態に係る電子制御装置が備える第1の基板の構成を示す下面図であり、図11は、第6実施形態との比較対象となる第1の基板の構成を示す下面図である。
図10において、第1の基板21の下面に実装された2つの電子部品25は、互いの位置がY方向で重なり合わないよう、Y方向に位置をずらして配置されている。換言すると、2つの電子部品25は、X方向に対して並列に配置されている。一方、図11において、2つの電子部品25は、互いの位置がY方向で重なり合うよう、Y方向で同じ位置に配置されている。換言すると、2つの電子部品25は、X方向に対して直列に配置されている。
ここで、X方向は、前述したとおり、筐体11の長手方向であり、第1領域111と第2領域112の配列方向でもある。また、第1領域111の上面側には放熱フィン61が形成され、第2領域112の上面側には各々の電子部品25が熱的に接触している。このため、各々の電子部品25から筐体11へと伝えられた熱は、第2領域112から第1領域111に向かって移動する。
その際、図11に示すように、第1の基板21の面内で2つの電子部品25の位置がY方向で重なり合っていると、一方の電子部品25から筐体11に伝えられた熱が第2領域112から第1領域111に向かって移動する移動経路R1と、他方の電子部品25から筐体11に伝えられた熱が第2領域112から第1領域111に向かって移動する移動経路R2とが合流(干渉)し、熱の移動がスムーズに行われなくなる。これに対し、第6実施形態においては、図10に示すように、第1の基板21の面内で2つの電子部品25の位置がY方向で重なり合わないよう、それらの電子部品25を並列に配置している。このため、一方の電子部品25から筐体11に伝えられた熱が第2領域112から第1領域111に向かって移動する移動経路R1と、他方の電子部品25から筐体11に伝えられた熱が第2領域112から第1領域111に向かって移動する移動経路R2とが、X方向の途中で合流(干渉)することなく、放熱フィン61へと伝えられる。このため、各々の電子部品25で発生した熱を、移動経路R1,R2を通して放熱フィン61に素早く伝えることができる。
なお、第6実施形態においては、第1の基板21に実装された2つの電子部品25の配置について説明したが、本発明はこれに限らず、第1の基板21に実装される2つの電子部品25、第2の基板22に実装される電子部品24、および、第3の基板23に実装される電子部品26の配置についても、上記同様にY方向に位置をずらして並列に配置してもよい。また、並列に配置する電子部品の個数は2つに限らず、3つ以上であってもよい。
<変形例等>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。たとえば、上述した実施形態では、本発明の内容を理解しやすいように詳細に説明しているが、本発明は、上述した実施形態で説明したすべての構成を必ずしも備えるものに限定されない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、これを削除し、または他の構成を追加し、あるいは他の構成に置換することも可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。たとえば、上述した実施形態では、本発明の内容を理解しやすいように詳細に説明しているが、本発明は、上述した実施形態で説明したすべての構成を必ずしも備えるものに限定されない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、これを削除し、または他の構成を追加し、あるいは他の構成に置換することも可能である。
たとえば、上述した実施形態においては、自動車に用いられる電子制御装置(車両用の電子制御装置)を例に挙げて説明したが、本発明に係る電子制御装置は、自動車以外の用途で使用してもかまわない。
11…筐体、15,16…孔、21…第1の基板、22…第2の基板、23…第3の基板、24…電子部品(PCIeSW)、25…電子部品(画像処理用SoC)、26…電子部品(アクセラレータ)、31…BtoBコネクタ(第2のBtoBコネクタ)、32,33…BtoBコネクタ(第1のBtoBコネクタ)、41…第1のカバー、42…第2のカバー、51…ファン、52…ファンカバー、52b…フィン、85…ヒートパイプ、91…防水材、100…電子制御装置、111…第1領域、112…第2領域
Claims (15)
- 一方側に放熱フィンが形成され他方側に最も発熱量の大きい電子部品が熱的に接触する第1領域と、一方側と他方側に電子部品が熱的に接触する第2領域とを有する筐体を備える電子制御装置。
- 前記第2領域の一方側に熱的に接触する電子部品が実装される第1の基板と、
前記第2領域の他方側に熱的に接触する電子部品が実装される第2の基板と、を備え、
前記第1の基板は前記筐体の一方側に固定され、前記第2の基板は前記筐体の他方側に固定されている請求項1に記載の電子制御装置。 - 前記第1の基板と前記第2の基板とを接続する第1のBtoBコネクタを備え、
前記筐体は、前記第1のBtoBコネクタを挿通するための孔が形成されており、
前記孔の長手方向が、前記第1領域と第2領域の配列方向に略平行となるように形成されている請求項2に記載の電子制御装置。 - 前記最も発熱量の大きい電子部品が実装される第3の基板と、
前記第2の基板と第3の基板とを接続する第2のBtoBコネクタと、を備え、
前記第2のBtoBコネクタは、前記第3の基板の前記最も発熱量の大きい電子部品が実装された面と、前記第2の基板の前記電子部品が実装された面に設けられている請求項3に記載の電子制御装置。 - 前記第3の基板に実装された前記最も発熱量の大きい電子部品はアクセラレータであり、
前記第1の基板に実装された前記電子部品は画像処理用SoCであり、
前記第2の基板に実装された前記電子部品はPCIeSWである請求項4に記載の電子制御装置。 - 前記アクセラレータと前記第2のBtoBコネクタはBGAにより前記第3の基板の同一面に実装されており、
前記PCIeSWと前記第2のBtoBコネクタと前記第1のBtoBコネクタはBGAにより前記第2の基板の同一面に実装されており、
前記画像処理用SoCと前記第1のBtoBコネクタはBGAにより前記第1の基板の同一面に実装されている請求項5に記載の電子制御装置。 - 前記第1領域のフィン側に設けられた空冷用のファンと、
前記放熱フィンを覆うように設けられたファンカバーと、を備える請求項6に記載の電子制御装置。 - 前記第1の基板に設けられた第1のコネクタと、前記第2の基板に設けられた第2のコネクタとは、前記筐体の側面の同一側に配置されている請求項7に記載の電子制御装置。
- 前記筐体の一方側の開口を覆うように設けられた第1のカバーと、
前記筐体の他方側の開口を覆うように設けられた第2のカバーと、を備え、
前記第1の基板は、前記筐体と前記第1のカバーとによって形成される空間内に配置されており、
前記第2の基板と前記第3の基板は、前記筐体と前記第2のカバーとによって形成される空間内に配置されており、
前記筐体、前記第1のカバー、前記第2のカバー、前記第1のコネクタ、および前記第2のコネクタの隙間を埋める防水材を備える請求項8に記載の電子制御装置。 - 前記筐体は、凹部を有し、
前記電子部品は、前記凹部に配置されている、請求項1または4に記載の電子制御装置。 - 前記凹部と前記電子部品との間に形成される隙間に放熱材が充填されている、請求項10に記載の電子制御装置。
- 前記放熱フィンの端部に前記ファンを備える請求項7に記載の電子制御装置。
- 前記電子部品と前記放熱フィンとに熱的に接触するヒートパイプを備える、請求項1または4に記載の電子制御装置。
- 前記ファンカバーにフィンが形成されている、請求項7に記載の電子制御装置。
- 前記第1の基板には、少なくとも2つの前記電子部品が実装されており、
前記少なくとも2つの前記電子部品は、前記第1領域と前記第2領域の配列方向に対して並列に配置されている、請求項2に記載の電子制御装置。
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