JP7396731B2 - 多軸触覚センサ - Google Patents
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Description
特許文献1には、MEMSプロセスを用いて、基板の表面と略同一の面内に複数のセンサ素子を形成した触覚センサが開示されている。この特許文献1に記載されている触覚センサは、薄型の構造でせん断力を検出することが可能な、非常に優れた触覚センサである。この特許文献1には、x軸方向の力とy軸方向の力を検出する触覚センサが具体的に開示されている。
一方、例えばロボットや医療分野などにおいて、詳細な接触情報を得るために、3軸方向の力と、各軸まわりのモーメントを測定するための6軸の触覚センサ等、多くの検出軸を有する触覚センサが求められている。また、このような触覚センサについては、小型化が求められることが多い。
図1は、本発明の一実施形態に係る多軸触覚センサ1の外観図である。
図2に示されるように、本実施形態の多軸触覚センサ1は、第1の基板としてのベース基板3と、ベース基板3の上に載置された第2の基板としてのセンサ基板2とを備えている。
ベース基板3と、センサ基板2は、ワイヤボンディングにより電気的に接続されている。具体的には、ボンディングワイヤ16が、ベース基板3のパッド14と、センサ基板2の電極部15とを接続している。
本実施形態においては、弾性体4としてシリコーンゴムを用いる。シリコーンゴムは、本実施形態の多軸触覚センサ1に適用する上で、低圧縮永久歪、幅広い温度特性、絶縁性といった好ましい材料特性を有している。
なお、弾性体4のさらに外側に、別の材料からなる外装体、例えば、硬質の材料からなる硬質外装体を設けてもよい。
センサ基板2の表面には、複数のセンサ素子として、せん断力検出素子20と、押圧力検出素子30が形成されている。本実施形態においては、せん断力検出素子20として、4つのせん断力検出素子21~24が形成されている。また、押圧力検出素子30として、4つの押圧力検出素子31~34が形成されている。
各センサ素子は、ピエゾ抵抗型センサにより構成されている。各センサ素子は、所定部位にピエゾ抵抗層を備える梁構造(ビーム構造)を有する。
せん断力検出素子21は、梁構造として、2本の梁41、51を備える。2本の梁41、51は、両端が支持された両持ち梁となっており、互いに略平行に、かつセンサ基板2の表面に対して略平行に配置されている。
第1の梁41には、x方向の外力によって伸張または圧縮変形する部分としての第1の検出部42に、第1の抵抗層43が形成されている。第2の梁51には、x方向の外力によって第1の抵抗層43とは逆に圧縮または伸張変形する部分としての第2の検出部52に、第2の抵抗層53が形成されている。
本実施形態においては、図4~5に示されるように、第1の抵抗層43、第2の抵抗層53はそれぞれ、第1の梁41、第2の梁51の互いに対向する表面、すなわち対向面に設けられている。
なお、2本の梁41、51の端部付近には、導電層としての電極部15が被覆されているため、この部分は、ピエゾ抵抗型センサとしては不感部となる。よって、図5Aにおいて、導電層としての電極部15が被覆されていない部分、換言すると、図5Aにおいて、第1の抵抗層43、第2の抵抗層53が視認できる部分が、第1の検出部42、第2の検出部52となっている。
図6Aは、図5Aに対応する図であり、せん断力検出素子21にx方向の外力が加わったときの、2本の梁の変形状態を示す図である。図6Bは、図6AにおけるL-L断面を示す断面図である。図7は、2本の梁の変形に基づいて、せん断力を検出する計測回路を示す回路図である。
まず、図5A、図5Bに示されるように、多軸触覚センサ1の弾性体4に外力が加わっていない状態のときにおいては、第1の梁41の第1の検出部42の抵抗値R1と、第2の梁51の第2の検出部52の抵抗値R2は等しい。すなわち、R1=R2=Rの状態となっている。この状態のときに、入力電圧Vin=Vの電圧を印加すると、出力電圧Vout=V/2となる。
この電圧変化量ΔVに基づいて、梁構造の変形具合に応じた、x軸方向のせん断力を検出することができる。
図8は、押圧力検出素子31の概略的な構成を示す斜視図である。図9Aは、図8の押圧力検出素子31を上面から見たときの概略的な図である。図9Bは、図9AにおけるL-L断面を示す断面図である。図8、図9Aにおいては、梁構造の周辺およびセンサ素子の周囲を覆う、弾性体4の図示は省略している。
押圧力検出素子31は、梁構造として、2本の梁61、71を備える。2本の梁61、71は、両端が支持された両持ち梁となっており、互いに略平行に、かつセンサ基板2の表面に対して略平行に配置されている。
第3の梁61には、z方向の外力によって伸張または圧縮変形する部分としての第3の検出部62に、第3の抵抗層63が形成されている。第4の梁71には、z方向の外力によって第3の抵抗層63とは逆に圧縮または伸張変形する部分としての第4の検出部72に、第4の抵抗層73が形成されている。
本実施形態においては、図8、図9Bに示されるように、第3および第4の抵抗層63、73は、第3および第4の梁61、71上に、全体に亘って設けられている。
しかしながら、第3の梁61の中間領域には、導電層としての不感部形成導電層88が被覆されている。また、第4の梁71の端部付近には、導電層としての電極部15が被覆されている。したがって、これらの導電層が被覆されている部分は、ピエゾ抵抗型センサとしては不感部となる。
よって、第3の梁61の第3の検出部62は、第3の梁61の端部付近領域となり、第4の梁71の第4の検出部72は、第4の梁71の中間領域となっている。すなわち、図9Aにおいて、導電層としての不感部形成導電層88および電極部15が被覆されていない梁の部分、換言すると、図9Aにおいて、第3の抵抗層63、第4の抵抗層73が視認できる梁の部分が、第3の検出部62、第4の検出部72となっている。
図10は、図9Bに対応する図であり、押圧力検出素子31に押圧力が加わったときの、2本の梁の変形状態を示す図である。
よって、押圧力検出素子31においても、せん断力検出素子21と同様に、図7に示されるようなブリッジ回路を用いることにより、z方向の押圧力を検出するための電圧変化量ΔVを得ることができる。
図3に示すように、センサ基板2の電極部15は、複数の領域に分割されている。具体的には、Vbrdg、Vx1、Vx2、Vy1、Vy2、Vz1、Vz2、Vz3、Vz4、Gx1、Gx2、Gy1、Gy2、Gz1、Gz2、Gz3、Gz4として示される、17箇所の電極領域が形成されている。
ここで、例えばせん断力検出素子21に加わるx軸方向のせん断力を検出するための電圧変化量ΔVx1を検出するために、Vbrdg、Vx1、Gx1が、入力電圧Vin用の電極部、出力電圧Vout用の電極部、GND用の電極部として用いられて、ブリッジ回路が構成される。同様に、全8つのセンサ素子について、以下の電極部が、入力電圧Vin用の電極部、出力電圧Vout用の電極部、GND用の電極部として用いられて、ブリッジ回路が構成される。なお、Vbrdgは、入力電圧Vin用の共通電極部となっている。
(2)せん断力検出素子22用(ΔVy1検出用)電極部:Vbrdg、Vy1、Gy1
(3)せん断力検出素子23用(ΔVx2検出用)電極部:Vbrdg、Vx2、Gx2
(4)せん断力検出素子24用(ΔVy2検出用)電極部:Vbrdg、Vy2、Gy2
(5)押圧力検出素子31用(ΔVz1検出用)電極部:Vbrdg、Vz1、Gz1
(6)押圧力検出素子32用(ΔVz2検出用)電極部:Vbrdg、Vz2、Gz2
(7)押圧力検出素子33用(ΔVz3検出用)電極部:Vbrdg、Vz3、Gz3
(8)押圧力検出素子34用(ΔVz4検出用)電極部:Vbrdg、Vz4、Gz4
この膨らみによって生じる放射状の方向に向かうせん断力は、センサ素子を構成する梁を歪ませ、他軸干渉の原因となる。そして、このような他軸干渉の発生している、任意のレイアウトで配置された複数のせん断力検出素子の出力を、何の考慮も無く組み合わせて、例えばz軸まわりのモーメントを算出した場合、その算出されたモーメントの値は、精度の高いものとはならない。
よって、ハードウェアとして、他軸干渉を極力生じさせない構成とすることが好ましい。
このような構成により、3つの軸方向の力と、3つの軸のうち、少なくとも1つの軸の軸まわりのモーメントを検出することができる、小型の多軸触覚センサを実現することができる。
この例では、センサ基板2に、複数のセンサ素子として、4つのせん断力検出素子20(21、22、23、24)と、4つの押圧力検出素子30(31、32、33、34)とが形成されている。
そして、これらの8つのセンサ素子は、それぞれのセンサ素子の梁構造の長手方向が、放射状となるようにセンサ基板2に配置されている。ここで、本実施形態のせん断力検出素子20、押圧力検出素子30のように、各センサ素子の梁構造が2本の梁によって形成されている場合は、1つのセンサ素子を構成する2本の梁からなる梁構造の中心線が放射状となるように、各センサ素子がセンサ基板2に配置される。
また、4つの押圧力検出素子31、32、33、34についても、回転対称の関係で配置されている。この例では、センサ基板2の略中心位置を基準軸として4回対称、すなわち、基準軸の周りを90°回転させると自らと重なるような態様で、押圧力検出素子31、32、33、34が配置されている。
さらに詳細には、4つのせん断力検出素子21、22、23、24と、4つの押圧力検出素子31、32、33、34は、交互に45°間隔で配置されている。
具体的には、せん断力検出素子21、23の出力に基づきx軸方向の力Fxを、せん断力検出素子22と24の出力に基づきy軸方向の力Fyを、押圧力検出素子31、32、33、34の出力に基づきz軸方向の力Fzを、押圧力検出素子31、32、33、34の出力に基づきx軸まわりのモーメントMxを、押圧力検出素子31、32、33、34の出力に基づきy軸まわりのモーメントMyを、せん断力検出素子21、22、23、24の出力に基づきz軸まわりのモーメントMzを、検出することができる。
VFy=(ΔVy1-ΔVy2)/2 …(2)
VFz=(ΔVz1+ΔVz2+ΔVz3+ΔVz4)/4 …(3)
VMx=(ΔVz1+ΔVz4-ΔVz2-ΔVz3)/4 …(4)
VMy=(ΔVz3+ΔVz4-ΔVz1-ΔVz2)/4 …(5)
VMz=-(ΔVx1+ΔVx2+ΔVy1+ΔVy2)/4 …(6)
また、モーメントMzも、複数のセンサ素子のうち、放射状の配置における中心を基準として回転対称(4回対称)の位置に配置されている、4つのセンサ素子(せん断力検出素子21、22、23、24)の出力(ΔVx1、ΔVy1、ΔVx2、ΔVy2)に基づいて検出されることにより、非常に高い感度でモーメントを検出している。なお、Mzは、複数のセンサ素子のうち、放射状の配置における中心を基準として回転対称(2回対称)の位置に配置されている、2つのセンサ素子(せん断力検出素子21、23のペア、またはせん断力検出素子22、24のペア)の出力(ΔVx1とΔVx2、またはΔVy1とΔVy2)に基づき、モーメントを検出してもよい。この場合、4つのセンサ素子の出力に基づいて検出する場合と比較するとやや感度が劣るものの、回転対称の位置に配置されたセンサ素子を用いているため、高い感度でモーメントを検出することが可能である。
なお、上述のFx、Fy、Fz、Mx、My、Mzはそれぞれ、電圧出力VFx、VFy、VFz、VMx、VMy、VMzを主成分として求められる。なお、校正においては、主成分以外の電圧出力も加味されて、Fx、Fy、Fz、Mx、My、Mzの値が補正されてもよい。
なお、上述のように、モーメントMzも、複数のセンサ素子のうち、放射状の配置における中心を基準として回転対称の位置に配置されている、4つのせん断力検出素子21、22、23、24の出力に基づいて検出される態様とし、非常に高い感度でモーメントを検出してもよい。
なお、上述のように、押圧力Fzについては、複数のセンサ素子のうち、放射状の配置における中心を基準として回転対称の位置に配置されている、4つの押圧力検出素子31、32、33、34の出力に基づいて検出される態様とし、非常に高い感度で軸方向の力を検出してもよい。
これにより、小型で、かつ検出感度が高い、3つの軸方向の力と、3つの軸まわりのモーメントを検出することが可能な多軸触覚センサを提供することができる。
図13は、センサ素子の別の配置例を示す第1の変形例である。なお、電極のパターンについては図示を省略している。
この例では、センサ基板2に、複数のセンサ素子として、3つのせん断力検出素子21、22、24と、3つの押圧力検出素子31、35、34とが形成されている。
そして、これらの6つのセンサ素子は、それぞれのセンサ素子の梁構造の長手方向が、放射状となるようにセンサ基板2に配置されている。
そして、3つの押圧力検出素子のうち、2つの押圧力検出素子31、34は、図12の押圧力検出素子31、34と同じ位置に配置されている。そして、押圧力検出素子35は、図12の例において、せん断力検出素子23が配置されていた位置に設けられている。
具体的には、せん断力検出素子21の出力に基づきx軸方向の力Fxを、せん断力検出素子22と24の出力に基づきy軸方向の力Fyを、押圧力検出素子31、35、34の出力に基づきz軸方向の力Fzを、押圧力検出素子31、35、34の出力に基づきx軸まわりのモーメントMxを、押圧力検出素子31、34の出力に基づきy軸まわりのモーメントMyを、せん断力検出素子22、24の出力に基づきz軸まわりのモーメントMzを、検出することができる。
これにより、小型で、かつ検出感度が高い、3つの軸方向の力と、3つの軸まわりのモーメントを検出することが可能な多軸触覚センサを提供することができる。このとき、回転対称の位置に配置されているセンサ素子の出力により検出される、y軸方向の力Fyと、z軸まわりのモーメントMzに対する検出感度は特に高い。
この場合は、z軸方向の力Fzが、前述の放射状の配置における中心を基準として回転対称の位置に配置されている、3つの押圧力検出素子31、35、34の出力に基づいて検出される。また、x軸まわりのモーメントMxが、前述の放射状の配置における中心を基準として回転対称の位置に配置されている、3つの押圧力検出素子31、35、34の配置位置と出力に基づいて検出される。このように、3つの押圧力検出素子31、35、34が3回対称の位置に配置され、放射状の配置の中心位置に対してバランスが良く配置されることにより、高い感度で、z軸方向の力Fzや、x軸まわりのモーメントMxを得ることができる。
図14は、複数のセンサ素子の配置に関する第2の変形例である。
この変形例においては、図13に示される第1の変形例と比較すると、押圧力検出素子31、34が配置されていない。
このような構成であっても、x軸、y軸、z軸の軸方向の力Fx、Fy、Fzと、z軸まわりのモーメントMzを検出することができる。
具体的には、せん断力検出素子21の出力に基づきx軸方向の力Fxを、せん断力検出素子22、24の出力に基づきy軸方向の力Fyを、押圧力検出素子35の出力に基づきz軸方向の力Fzを、せん断力検出素子22、24の出力に基づきz軸まわりのモーメントMzを検出することができる。
これにより、小型で、かつ検出感度が高い、3つの軸方向の力と、1つの軸まわりのモーメントを検出することが可能な多軸触覚センサを提供することができる。このとき、回転対称の位置に配置されているセンサ素子の出力により検出される、y軸方向の力Fyと、z軸まわりのモーメントMzに対する検出感度は特に高い。
図15は、複数のセンサ素子の配置に関する第3の変形例である。
この変形例においては、図12に示される実施形態と比較すると、せん断力検出素子21、22、23、24、押圧力検出素子31、32、33、34が、全て反時計回りに45°回転した位置に配置されている。
この場合においても、センサ基板2の方向と、x軸、y軸方向の関係は変化するものの、基本的には図12に示される実施形態と同様の手法により、3つの軸方向の力Fx、Fy、Fzと、3つの軸まわりのモーメントMx、My、Mz求めることができる。
これにより、弾性体4が対象と接触する初期の段階において、まずは弾性体4の凸の部分が接触しやすくなり、せん断方向の力については、放射状に配置された梁構造の延びる方向と平行な方向の力のみが生じる状況となる。これにより、例えば押圧力のみがかかっているときにおいて、せん断力検出素子から出力される電圧変化量は極めて小さくなる。よって、ハードウェアとして、他軸干渉を極力生じさせない構成とすることができる。
なお、本実施形態の梁構造においては、第1の梁41と第2の梁51の互いに対向する表面、すなわち内側面に、第1および第2の抵抗層43、53が形成されているが、第1の梁41と第2の梁51の外側面(互いの梁から遠い表面)に、第1および第2の抵抗層を形成してもよい。
また、梁構造として、図16に示されるような、第1の梁141の端部領域に第1の抵抗層143を有する第1の検出部142を設け、第2の梁151の端部領域に第2の抵抗層153を有する第2の検出部152を設けた、一対の梁構造を採用してもよい。この場合においても、図16に示されるように、第1の梁141と第2の梁151の互いに対向する表面、すなわち内側面に、第1および第2の抵抗層143、153を形成してもよいし、第1の梁141と第2の梁151の外側面(互いの梁から遠い表面)に、第1および第2の抵抗層を形成してもよい。
また、梁構造として、図17に示されるような、1つの梁241を備え、その検出部242の両側面に抵抗層243、244を備える梁構造を採用しても良い。
さらに、梁構造として、片持ち梁による梁構造や、3本の梁による梁構造を採用してもよい。
なお、本実施形態に示されるセンサ素子に加えて、追加のセンサ素子を配置することも可能である。
(1)本実施形態に係る多軸触覚センサ1は、3つの軸方向の力Fx、Fy、Fzと、3つの軸の軸まわりのモーメントMx、My、Mzうち、少なくとも1つの軸の軸まわりのモーメントを検出するための多軸触覚センサ1であって、センサ基板2と、センサ基板2の表面と略同一の面内に設けられた複数のセンサ素子と、複数のセンサ素子の周囲を覆い、複数のセンサ素子に外力を伝達する伝達材としての弾性体4と、を備え、複数のセンサ素子は、センサ基板2の表面に対して平行方向の力を検出するように、所定部位に第1の抵抗層43、第2の抵抗層53を備えた梁構造を有する、少なくとも3つのせん断力検出素子20と、センサ基板2の表面に対して垂直方向の力を検出するように、所定部位に第3の抵抗層63、第4の抵抗層73を備えた梁構造を有する、少なくとも1つの押圧力検出素子30と、を含む、少なくとも4つのセンサ素子を含み、4つのセンサ素子の梁構造はそれぞれ、その長手方向が放射状となるようにセンサ基板2に配置されており、少なくとも1つの軸の軸まわりのモーメントは、複数のセンサ素子のうち、放射状の配置における中心を基準として回転対称の位置に配置されている、2つ以上のセンサ素子の出力に基づいて検出される。
これにより、小型で、かつ検出感度が高い、3つの軸方向の力と、少なくとも1つの軸まわりのモーメントを検出するための多軸触覚センサを提供することができる。
これにより、小型で、かつ検出感度が高い、3つの軸方向の力と、少なくとも3つの軸まわりのモーメントを検出するための多軸触覚センサを提供することができる。
これにより、小型で、かつ検出感度が高い、3つの軸方向の力と、少なくとも3つの軸まわりのモーメントを検出するための多軸触覚センサを提供することができる。
これにより、小型で、かつ極めて検出感度が高い、3つの軸方向の力と、少なくとも3つの軸まわりのモーメントを検出するための多軸触覚センサを提供することができる。
これにより、(4)よりもさらに検出感度が高い、3つの軸方向の力と、少なくとも3つの軸まわりのモーメントを検出するための多軸触覚センサを提供することができる。
これにより、温度変化による抵抗値の変動や多軸との干渉を、効果的にキャンセルすることが可能となる。
2…センサ基板
4…弾性体
15…電極部
20(21、22、23、24)…せん断力検出素子
30(31、32、33、34、35)…押圧力検出素子
41…第1の梁
42…第1の検出部
43…第1の抵抗層
51…第2の梁
52…第2の検出部
53…第2の抵抗層
61…第3の梁
62…第3の検出部
63…第3の抵抗層
71…第4の梁
72…第4の検出部
73…第4の抵抗層
Claims (1)
- 3つの軸方向の力と、前記3つの軸のうち、2つ以上の軸の軸まわりのモーメントを検出するための多軸触覚センサであって、
基板と、
前記基板の表面と略同一の面内に設けられた複数のセンサ素子と、
前記複数のセンサ素子の周囲を覆い、前記複数のセンサ素子に外力を伝達する伝達材と、
を備え、
前記複数のセンサ素子は、
前記基板の表面に対して平行方向の力を検出するように、所定部位に抵抗層を備えた梁構造を有する、少なくとも3つのせん断力検出素子と、
前記基板の表面に対して垂直方向の力を検出するように、所定部位に抵抗層を備えた梁構造を有する、少なくとも1つの押圧力検出素子と、を含む、少なくとも4つのセンサ素子を含み、
前記4つのセンサ素子の前記梁構造はそれぞれ、その長手方向が放射状となるように前記基板に配置されており、
前記少なくとも1つの軸の軸まわりのモーメントは、前記複数のセンサ素子のうち、前記放射状の配置における中心を基準として回転対称の位置に配置されている、2つ以上のセンサ素子の出力に基づいて検出される、多軸触覚センサ。
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