JP5292600B2 - 加速度センサ - Google Patents

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本発明は、加速度センサに関し、特に、静電容量型の加速度センサに関するものである。
従来、加速度センサの1つとして、加速度にともなう静電容量の変化を検出する静電容量型の加速度センサが使用されている。たとえば、特開2008−139282号公報(特許文献1)には、検出対象でない方向の加速度に対する感度を抑制し、角速度や角加速度などの慣性力の影響を受けにくくした静電容量型の加速度センサが提案されている。この公報の加速度センサでは、慣性質量体は第1および第2リンク梁で第1および第2検出フレームと接続されている。
第1および第2検出フレームは第1および第2ねじれ梁でアンカーを介して基板に支持されている。第1リンク梁は第1ねじれ梁の第1ねじれ軸を第1ねじれ軸と交差しかつ第1検出フレームの一方端部側に向かう方向に移動した軸上において第1検出フレームと繋がっている。一方、第2リンク梁は第2ねじれ梁の第2ねじれ軸を上記の方向と反対方向にずらした軸上において第2検出フレームに繋がっている。
このため、慣性質量体が基板の厚み方向に変位する場合には第1および第2検出フレームが互いに逆向きに回転変位するが、慣性質量体が傾斜したり基板の面内方向に変位したりする場合は、第1および第2検出フレームが同一の向きに回転変位する。よって、第1および第2検出フレームの互いに逆向きの回転変位にのみ感受性が高くなるように検出電極を設けることにより、検出対象でない方向の加速度に対する感度を抑制し、角速度や角加速度などの慣性力の影響を受けにくくすることができる。
特開2008−139282号公報
自動車のエアバッグシステムなどに用いられる加速度センサは、通常測定レンジ0〜±数百G(G:重力加速度)の高い加速度を検出する必要がある。一方、自動車の姿勢制御などに用いられる加速度センサは、測定レンジ0〜±十G程度の低い加速度を高精度に検出する必要がある。一般に、加速度センサの静電容量を電圧に変換する回路にはノイズが存在している。また加速度センサには分解能および判別可能な最小値が存在している。低い加速度領域用の加速度センサと高い加速度領域用の加速度センサでは、分解能および判別可能な最小値が異なる。
低い加速度領域用の加速度センサの判別可能な最小値は、高い加速度領域用の加速度センサのノイズと同等の値となり得る。このような場合には、高加速度領域用の加速度センサは、加速度センサのノイズと判別可能な最小値との区別ができないため低い加速度を精度良く計測することはできない。よって、1つの加速度センサで、低い加速度領域から高い加速度領域までの全ての領域で加速度を精度良く計測することは困難である。
したがって、上記公報の加速度センサのような従来の加速度センサでは、低い加速度領域から高い加速度領域までの広い加速度範囲を計測するためには、複数の加速度センサが必要であり、加速度センサ全体のサイズ、コストが増大するという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、低加速度領域から高加速度領域までの広い加速度範囲を1つのセンサ素子で高精度に計測できる加速度センサを提供することである。
本発明の加速度センサは、基板部材と、基板部材の表面に対して面外に変位可能に基板部材に支持された検出プレート部と、基板部材の厚み方向に変位可能に、検出プレート部にリンク梁部材で支持された慣性質量体とを備え、検出プレート部は、基板部材側に向けて突出するストッパ部材とストッパ部材に接続された弾性梁とを含み、ストッパ部材が基板部材に接触することにより、加速度に対する検出プレート部の変位の変化率が変化するよう構成されており、ストッパ部材が基板部材に接触した後も弾性梁が弾性変形することにより、検出プレート部が面外に変位可能に構成されている。
本発明の加速度センサによれば、ストッパ部材が基板部材に接触することにより、加速度に対する検出プレート部の変位の変化率が変化するよう構成されているため、ストッパ部材が基板部材に接触する前後でセンサ感度が変化する。本発明の加速度センサは、低加速度領域と高加速度領域のセンサ感度を変えることにより、低加速度領域から高加速度領域までの広い加速度範囲を1つのセンサ素子で高精度に計測できる。
本発明の実施の形態1における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 図1のII−II線に沿う概略的な断面図である。 本発明の実施の形態1における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態1における加速度センサの加速度検出回路の概略構成図である。 本発明の実施の形態1における加速度センサの加速度とセンサ出力との関係を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第1工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第2工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第3工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第4工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第5工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態2における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 図11のXII−XII線に沿う概略的な断面図である。 本発明の実施の形態2における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す断面図であり、その断面位置は図12の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態2における加速度センサの加速度検出回路の概略構成図である。 本発明の実施の形態3における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 図15のXVI−XVI線に沿う概略的な断面図である。 本発明の実施の形態3における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す断面図であり、その断面位置は図16の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態3における加速度センサの製造方法の第1工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図16の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態3における加速度センサの製造方法の第2工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図16の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態3における加速度センサの製造方法の第3工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図16の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態3における加速度センサの製造方法の第4工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図16の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態3における加速度センサの製造方法の第5工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図16の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態4における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態4における加速度センサの加速度検出回路の概略構成図である。 本発明の実施の形態5における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 図25のXXVI−XXVI線に沿う概略的な断面図である。 図25のXXVII−XXVII線に沿う概略的な断面図であり、コンタクト電極の近傍を示す断面図である。 本発明の実施の形態6における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 図28のXXIX−XXIX線に沿う概略的な断面図である。 本発明の実施の形態6における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す断面図であり、その断面位置は図29の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態6における加速度センサの加速度とセンサ出力との関係を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態7における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 図32のXXXIII−XXXIII線に沿う概略的な断面図である。 本発明の実施の形態7における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を示す図32のXXXIV−XXXIV線に沿う概略的な断面図である。 本発明の実施の形態7における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す断面図であり、その断面位置は図33の断面位置に対応する。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
最初に本発明の実施の形態1の加速度センサの構成について説明する。
図1〜図3には、説明の便宜のため、座標軸X軸、Y軸、Z軸が導入されている。図1において、X軸は横方向に沿う右方向が正の向きの軸であり、Y軸は縦方向に沿う上方向が正の向きの軸であり、Z軸は紙面に垂直で紙面の上方が正の向きの軸である。なおZ軸の方向は、本実施の形態の加速度センサが検出対象とする加速度の方向に一致する。また、以下の各実施の形態についても同様とする。
図1および図2を参照して、本実施の形態の加速度センサ100は、基板部材1と、検出プレート部2と、リンク梁部材3と、慣性質量体4と、ストッパ部材5と、弾性梁6と、アンカー7と、ねじれ梁8と、検出電極9と、自己診断用電極10とを主に有している。基板部材1は、基板1aと、コンタクト電極1bとを有している。基板1aの材質は、単結晶シリコンを用いることができる。コンタクト電極1b、検出プレート部2、リンク梁部材3、慣性質量体4、ストッパ部材5、弾性梁6、アンカー7、ねじれ梁8、検出電極9および自己診断用電極10の材質は、導電性のポリシリコン膜を用いることができる。このポリシリコン膜は、低応力であり、かつ厚み方向に応力分布がないことが望ましい。
基板1aの上に絶縁膜11を介してアンカー7が支持されている。アンカー7にねじれ梁8を介して検出プレート部2が支持されている。検出プレート部2は、基板部材1の表面に対して面外に変位可能に基板部材1に支持されている。ここで、基板部材1の表面に対して面外とは、基板部材1の表面に沿わない方向を意味する。検出プレート部2は、ねじれ梁8のねじれ軸T1まわりに回転変位可能に構成されている。検出プレート部2は、ストッパ部材5を有している。ストッパ部材5は、基板部材側に向けて突出するように構成されている。検出プレート部2は、ストッパ部材5が基板部材1に接触することにより、加速度に対する変位の変化率が変化するよう構成されている。
検出プレート部2は、ストッパ部材5に接続された弾性梁6を有している。ストッパ部材5が基板部材1に接触した後も弾性梁6が弾性変形することにより、検出プレート部2が面外に変位可能に構成されている。ストッパ部材5は、ねじれ梁8のねじれ軸T1に交差する方向に、ねじれ軸T1に対して線対称に一対で配置されている。Z軸方向の双方向(図2中上下方向)の加速度を計測するためにストッパ部材5は一対で配置されているが、ストッパ部材5が1つ配置されていればZ軸方向の一方向の加速度を広い範囲で高精度に計測できる。
検出プレート部2にリンク梁部材3で慣性質量体4が支持されている。慣性質量体4は、基板部材1の厚み方向に変位可能に構成されている。リンク梁部材3は、ねじれ梁8のねじれ軸T1をねじれ軸T1と交差しかつ検出プレート部2の一方端部側に向かう方向にオフセットe1だけ平行移動した軸L1上において検出プレート部2と繋がっている。すなわち、オフセットe1の絶対値はねじれ軸T1とリンク梁部材3の軸L1との間の寸法である。
ストッパ部材5と対向する基板1aの上に絶縁膜11を介してコンタクト電極1bが設けられている。コンタクト電極1bは、ストッパ部材5と対向するように基板1aに支持されている。コンタクト電極1bは、加速度が印加されることにより、ストッパ部材5と接触するよう構成されている。コンタクト電極1bは、ストッパ部材5と接触することにより、センサ感度変更点を検知するように構成されている。
検出プレート部2と対向する基板部材1の上には検出電極9が設けられている。検出電極9は、検出電極91と、検出電極92とを有している。検出プレート部2がねじれ梁8のねじれ軸T1まわりに回転された場合、検出電極91および検出電極92は、検出プレート部2の基板部材1と対向する面に、一方が接近するとともに、他方が遠ざかるように構成されている。
慣性質量体4と対向する基板部材1の上には自己診断用電極10が設けられている。自己診断用電極10は、慣性質量体4と対向するように基板部材1に支持されている。自己診断用電極10は、慣性質量体4との間に電気的に静電引力を発生させるように構成されている。より具体的には、自己診断用電極10は、慣性質量体4と自己診断用電極10との間に電圧が印加されることにより、慣性質量体4を基板部材1の厚さ方向に静電駆動可能に構成されている。
基板1a、アンカー7、検出電極9および自己診断用電極10は、絶縁膜11で電気的に分離されている。絶縁膜11の材質は、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜を用いることができる。
次に、本実施の形態の加速度センサの動作について説明する。
図3を参照して、基板部材1の厚み方向に沿って上方向、すなわちZ軸の正方向(図3中上方向)の加速度Azが加速度センサ100に加わると、慣性質量体4は慣性力により初期位置(図3中破線で示す位置)からZ軸の負方向(図3中下方向)に沈み込むように変位する。慣性質量体4と連結されているリンク梁部材3も、慣性質量体4と一体となってZ軸の負方向(図3中下方向)に変位する。
リンク梁部材3の変位により、検出プレート部2は、リンク梁部材3の軸L1の部分でZ軸の負方向(図3中下方向)への力を受ける。この軸L1は、ねじれ梁8のねじれ軸Tlからオフセットe1だけ平行移動された位置にあるため、検出プレート部2にはトルクが作用する。この結果、検出プレート部2が回転変位する。すなわち、検出プレート部2の上面が加速度センサ100の一方端部側(図3の右側)を向くように、検出プレート部2が回転変位する。
加速度Azが所定の加速度で、検出プレート部2の回転変位により、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する。さらに加速度Azが増加すると、弾性梁6が弾性変形する。この弾性梁6は、検出プレート部2の回転変位に対し、抗力として作用する。
検出プレート部2の回転変位にともない、検出プレート部2と検出電極91とにより構成される静電容量C1が増大し、検出プレート部2と検出電極92とにより構成される静電容量C2が減少する。
図4を参照して、本実施の形態の加速度センサ100の加速度検出回路によって上記の静電容量C1、C2から加速度が検出される。この加速度検出回路では、静電容量C1と静電容量C2とが直列に接続されている。静電容量C1側の端部には一定電位Vdが印加され、静電容量C2側の端部は接地電位が印加されている。また、上記直列接続部には端子が設けられており、この端子の出力電位Voutを検出することができる。この出力電位Voutは、下記の値となる。
Figure 0005292600
式(1)に示すように、電位Vdは一定値であることから、出力電位Voutを検出することにより、Z軸方向の加速度を検知することができる。なお、加速度が0、すなわち、変位がない場合はC1=C2であるので、Vout=Vd/2で表わされる。
図5を参照して、加速度センサ100の加速度(Az)とセンサ出力(ΔVout)との関係を説明する。ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触しない低加速度領域と、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する高加速度領域とでセンサ出力の傾きが大きく異なる。低加速度領域では傾きが大きく、高加速度領域では傾きが小さくなる。すなわち、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する前後で加速度に対するセンサ感度が大きく異なる。
ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触すると、ストッパ部材5に接続された弾性梁6が検出プレート部2の回転変位に対して抗力として作用するため、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する前と比較して回転変位しにくくなる。つまり、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する前後で加速度に対する検出プレート部2の変位の変化率が変化する。このため、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触しない低加速度領域ではセンサ感度が大きく、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する高加速度領域ではセンサ感度が小さくなる。これにより、低加速度領域から高加速度領域までの広い加速度領域で高精度に加速度が検出される。
ストッパ部材5とコンタクト電極1bとが接触する加速度は、製造ばらつき、経年変化などにより、設計値および製造初期値から変動する可能性がある。したがって、センサ出力が低加速度領域の出力か、高加速度領域の出力かを判断しないと、センサ出力に対する加速度の適切な出力式を判断することができないので、高精度に加速度を計測することが困難である。そのため、高加速度領域(低感度領域)と低加速度領域(高感度領域)のセンサ感度変更点の把握は使用上非常に重要である。
本実施の形態の加速度センサ100では、ストッパ部材5とコンタクト電極1bとの間の接触を検知することにより、低感度領域と高感度領域とのセンサ感度変更点が把握される。そのため、ストッパ部材5とコンタクト電極1bとが接触する加速度が変動しても、センサ感度変更点を検知することにより、センサ出力に対する加速度の適切な出力式が用いられるので、センサ出力が高精度に加速度に換算される。
本実施の形態の加速度センサ100では、慣性質量体4と自己診断用電極10との間に電圧が印加され、慣性質量体4が基板部材1の厚さ方向に静電引力により強制変位される。これにより、加速度センサ100に基板部材1の膜厚方向の加速度Azが加わった場合の慣性質量体4の変位と同様の変位が発生する。よって、実際に加速度センサ100に加速度Azを加えずに、自己診断用電極10により、センサ素子破壊の有無、低加速度領域感度、高加速度領域感度およびストッパ接触加速度が確認される。
本実施の形態の加速度センサ100では、ストッパ部材5が基板部材1に接触した後も弾性梁6が弾性変形することにより、検出プレート部2が面外に変位する。弾性梁6の弾性定数に応じてストッパ部材5が基板部材1に接触した後のセンサ感度が変わるので、弾性梁6の弾性定数の設定変更でセンサ感度が様々に設定される。また、ストッパ部材5が弾性変形する弾性梁6で支持されているため、ストッパ部材5が基板部材1に接触する際の衝撃が緩和される。さらに、ストッパ部材5が基板部材1から離れる際、弾性梁6の反発力により基板部材1との固着が抑制される。
次に、本実施の形態の加速度センサの製造方法について説明する。
図6を参照して、シリコンからなる基板1aの上に、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜などの絶縁膜11が積層される。絶縁膜11の上に導電性ポリシリコン(多結晶シリコン)膜101が積層される。導電性ポリシリコン膜101がパターニングされる。導電性ポリシリコン膜101がパターニングされることにより、コンタクト電極1b、検出電極9および自己診断用電極10(図2)が形成される。
図7を参照して、リン酸ガラスなどの第1犠牲層102が積層される。第1犠牲層102にエッチングが施され、ストッパ部材5およびアンカー7(図2)が形成される部分に穴が形成される。図8を参照して、第2犠牲層103が積層される。第2犠牲層103にエッチングが施され、ストッパ部材5およびアンカー7(図2)が形成される部分に穴が形成される。第1犠牲層102および第2犠牲層103の膜厚により検出プレート部2と検出電極9(図2)との間の空隙が形成される。第2犠牲層103の膜厚によりストッパ部材5とコンタクト電極1b(図2)との間の空隙が形成される。
図9を参照して、導電性ポリシリコン膜104が積層される。続いてその表面にCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理が施される。図10を参照して、CMP処理により、導電性ポリシリコン膜104が、たとえば厚さ10μmまで研磨されて、平坦化される。導電性ポリシリコン膜104の第2犠牲層103の上面よりも上方の部分に対して、ドライエッチングにより、選択的に貫通エッチングが施される。
これにより、検出プレート部2、リンク梁部材3、慣性質量体4、ストッパ部材5、弾性梁6、アンカー7およびねじれ梁8(図2)が形成される。その後、第1犠牲層102および第2犠牲層103がエッチングにより除去され、図2に示される本実施の形態の加速度センサ100が得られる。
なお、上記ではストッパ部材5および弾性梁6は、検出プレート部2、リンク梁部材3および慣性質量体4と同一膜厚に形成する場合について説明したが、同一膜厚に限定されず、弾性梁6のばね剛性に応じて膜厚を調整してもよい。また、本実施の形態の加速度センサ100の製造方法は、特別な設備を必要とせず、通常の半導体製造工程を適用できる。
次に、本実施の形態の加速度センサの作用効果について説明する。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、ストッパ部材5が基板部材1に接触することにより、加速度に対する検出プレート部2の変位の変化率が変化するよう構成されているため、ストッパ部材5が基板部材1に接触する前後でセンサ感度が変化する。ストッパ部材5が基板部材1に接触しない低加速度領域ではセンサ感度が大きく、ストッパ部材5が基板部材1に接触する高加速度領域ではセンサ感度が小さくなる。
本実施の形態の加速度センサ100は、低加速度領域と高加速度領域低のセンサ感度を変えることにより、低加速度領域から高加速度領域までの広い加速度範囲を1つのセンサ素子で高精度に計測できる。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、コンタクト電極1bは、ストッパ部材5と対向するように基板1aに支持され、加速度が印加されることにより、ストッパ部材5と接触するよう構成されているため、センサ感度が変化する加速度を検知でき、センサ感度変更点が変動しても、センサ出力を高精度に加速度に換算することができる。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、慣性質量体4と対向するように基板部材1に支持され、慣性質量体4との間に電気的に静電引力を発生させる自己診断用電極10をさらに備えている。そのため、慣性質量体4と自己診断用電極10との間に電圧が印加され、慣性質量体4が基板部材1の厚さ方向に静電引力により強制変位されることにより、加速度センサ100に基板部材1の膜厚方向の加速度Azが加わった場合の慣性質量体4の変位と同様の変位を発生させることができる。これにより、実際に加速度センサ100に加速度Azを加えずに、自己診断用電極10により、センサ素子破壊の有無、低加速度領域感度、高加速度領域感度およびストッパ接触加速度を確認することができる。よって、信頼性の高い加速度センサ100を提供できる。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、検出プレート部2は、ストッパ部材5に接続された弾性梁6を含み、ストッパ部材5が基板部材1に接触した後も弾性梁6が弾性変形することにより、検出プレート部2が面外に変位可能に構成されている。そのため、弾性梁6の弾性定数に応じてストッパ部材5が基板部材1に接触した後のセンサ感度が変わるので、弾性梁6の弾性定数の設定変更により様々なセンサ感度の加速度センサ100を提供できる。これにより、設計自由度の高い加速度センサ100を容易に提供できる。
また、ストッパ部材5が弾性変形する弾性梁6で支持されているため、ストッパ部材5が基板部材1に接触する際の衝撃を緩和することができる。これにより、ストッパ部材5が基板部材1に接触する際の損傷を抑制することができる。さらに、ストッパ部材5が基板部材1から離れる際、弾性梁6の反発力により基板部材1との固着を防止することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の加速度センサは、実施の形態1の加速度センサと比較して、検出プレート部が2つの検出プレートを含んでいる点で主に異なっている。
図11および図12を参照して、本実施の形態の加速度センサ100では、検出プレート部2は、2つの検出プレート2A、2Bを有している。2つの検出プレート2A、2Bは、それぞれストッパ部材5と、弾性梁6とを有している。2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されている。リンク梁部材3は、リンク梁3A、3Bを有している。
検出プレート2Aは、ねじれ梁8のねじれ軸T1まわりに回転可能に構成されている。検出プレート2Aはリンク梁3Aで慣性質量体4に支持されている。リンク梁3Aは、ねじれ梁8のねじれ軸T1をねじれ軸T1と交差しかつ検出プレート2Aの一方端部側に向かう方向にオフセットe1だけ平行移動した軸L1上において検出プレート2Aと繋がっている。
検出プレート2Bは、ねじれ梁8のねじれ軸T2まわりに回転可能に構成されている。検出プレート2Bはリンク梁3Bで慣性質量体4に支持されている。リンク梁3Bは、ねじれ梁8のねじれ軸T2をねじれ軸T2と交差しかつ検出プレート2Bの他方端部側に向かう方向にオフセットe2だけ平行移動した軸L2上において検出プレート2Bと繋がっている。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
次に、本実施の形態の加速度センサの動作について説明する。
図13を参照して、基板部材1の厚み方向に沿って上方向、すなわちZ軸の正方向(図中上方向)の加速度Azが加速度センサ100に加わると、慣性質量体4は慣性力により初期位置(図13中破線で示す位置)からZ軸の負方向(図13中下方向)に沈み込むように変位する。慣性質量体4と連結されているリンク梁3A、3Bも、慣性質量体4と一体となってZ軸の負方向(図13中下方向)に変位する。
リンク梁3Aの変位により、検出プレート2Aは、リンク梁3Aの軸L1の部分でZ軸の負方向(図13中下方向)への力を受ける。この軸L1は、ねじれ梁8のねじれ軸Tlからオフセットe1だけ平行移動された位置にあるため、検出プレート2Aにはトルクが作用する。この結果、検出プレート2Aが回転変位する。
また、リンク梁3Bの変位により、検出プレート2Bは、リンク梁3Bの軸L2の部分でZ軸の負方向(図13中下方向)への力を受ける。この軸L2は、ねじれ梁8のねじれ軸T2からオフセットe2だけ平行移動された位置にあるため、検出プレート2Bにはトルクが作用する。この結果、検出プレート2Bが回転変位する。
2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されており、オフセットe1とオフセットe2とは相互に反対向きであるため、検出プレート2Aと検出プレート2Bとは逆向きに回転する。すなわち検出プレート2Aの上面が加速度センサ100の一方端部側(図13の右側)を向くように、検出プレート2Aが回転変位する。検出プレート2Bの上面が加速度センサ100の他方端部側(図13の左側)を向くように、検出プレート2Bが回転変位する。
検出プレート2A、2Bの回転変位にともない、検出プレート2Aと検出電極91とにより構成される静電容量C1aが増大し、検出プレート2Aと検出電極92とにより構成される静電容量C1bが減少する。また検出プレート2Bと検出電極93とにより構成される静電容量C2aが増大し、検出プレート2Bと検出電極94とにより構成される静電容量C2bが減少する。
図14を参照して、本実施の形態の加速度センサ100の加速度検出回路によって上記の静電容量C1a、C1b、C2a、C2bから加速度が検出される。この加速度検出回路では、静電容量C1aとC2aとが並列接続され、静電容量C1bとC2bとが並列接続されている。そして、これら2つの並列接続された部分がさらに直列に接続されている。このように形成された加速度検出回路の静電容量C1a、C2a側の端部には一定電位Vdが印加され、静電容量C1b、C2b側の端部は接地電位が印加されている。また、上記直列接続部には端子が設けられており、この端子の出力電位Voutを検出することができる。この出力電位Voutは、下記の値となる。
Figure 0005292600
式(2)に示すように、電位Vdは一定値であることから、出力電位Voutを検出することにより、式(3)の値を知ることができる。
Figure 0005292600
この式(3)の値は、図13のように慣性質量体4が沈み込んだ場合は減少する。また、加速度センサ100に対して、加速度Azと逆方向の加速度が加わった場合は慣性質量体4が基板部材1の厚み方向の上方に変位し、式(3)の値は増大する。よって出力電位Voutを測定することにより慣性質量体4の基板部材1の厚み方向の変位を検出し、この検出結果によりZ軸方向の加速度Azを検知することができる。
本実施の形態の加速度センサ100では、2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されているため、オフセットe1とオフセットe2とが逆向きとなる。そのため、検出対象でない方向(図13中X軸方向およびY軸方向)の加速度が加わった場合および角速度や角加速度が加わった場合には、検出プレート2A、2Bは同一の向きに直線変位もしくは回転変位する。その結果、上記加速度検出回路において、静電容量C1a、C2aの増減が相殺され、かつ静電容量C1b、C2bの増減が相殺される。これにより、検出対象でない方向の加速度に対するセンサ感度が抑制される。また、センサ感度は、角速度や角加速度などの慣性力の影響を受けにくくなる。
なお、本実施の形態の製造方法は、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されている点以外は、上述した実施の形態1と同様であるため、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されているため、検出対象でない方向の加速度に関するセンサ感度を抑制することができ、角速度や角加速度などの慣性力の影響を受けにくくすることができる。これにより、加速度の測定精度を向上することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の加速度センサは、実施の形態1の加速度センサと比較して、検出プレート部が第1検出プレートおよび第2検出プレートを含んでいる点、検出プレート部が弾性梁を有していない点で主に異なっている。
図15および図16を参照して、本実施の形態の加速度センサ100では、検出プレート部2は、第1検出プレート21と、第2検出プレート22とを有している。リンク梁部材3は、第1リンク梁31と、第2リンク梁32とを有している。第1リンク梁31は、第1検出プレート21に慣性質量体4を支持するためのものである。第2リンク梁32は第2検出プレート22に慣性質量体4を支持するためのものである。
第1検出プレート21は、ねじれ梁8のねじれ軸T1まわりに回転可能に構成されている。第1リンク梁31は、ねじれ梁8のねじれ軸T1をねじれ軸T1と交差しかつ第1検出プレート21の一方端部側に向かう方向にオフセットe1だけ平行移動した軸L1上において第1検出プレート21と繋がっている。
第2検出プレート22は、ねじれ梁8のねじれ軸T2まわりに回転可能に構成されている。第2リンク梁32は、ねじれ梁8のねじれ軸T2をねじれ軸T2と交差しかつ第2検出プレート22の他方端部側に向かう方向にオフセットe2だけ平行移動した軸L2上において第2検出プレート22と繋がっている。
第1検出プレート21、第2検出プレート22に接続されたねじれ梁8の長さ、幅、第1リンク梁31、第2リンク梁32の長さ、幅およびオフセットe1、オフセットe2の距離を調整することにより、第1検出プレート21は、慣性質量体4のZ軸方向(図16中上下方向)の変位に対する回転変位の割合が第2検出プレート22より大きくなるように構成されている。つまり、第1検出プレート21は、第2検出プレート22より加速度に対する変位の割合が大きくなるように構成されている。第1検出プレート21はストッパ部材5を有している。第2検出プレート22はストッパ部材5を有していない。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
次に、本実施の形態の加速度センサの動作について説明する。
図17を参照して、基板部材1の厚み方向に沿って上方向、すなわちZ軸の正方向(図17中上方向)の加速度Azが加速度センサ100に加わると、慣性質量体4は慣性力により初期位置(図17中破線で示す位置)からZ軸の負方向(図17中下方向)に沈み込むように変位する。慣性質量体4と連結されている第1リンク梁31、第2リンク梁31も、慣性質量体4と一体となってZ軸の負方向(図17中下方向)に変位する。
第1リンク梁31の変位により、第1検出プレート21は、第1リンク梁31の軸L1の部分でZ軸の負方向(図17中下方向)への力を受ける。この軸L1は、ねじれ梁8のねじれ軸Tlからオフセットe1だけ平行移動された位置にあるため、第1検出プレート21にはトルクが作用する。この結果、第1検出プレート21が回転変位する。
また、第2リンク梁32の変位により、第2検出プレート21は、第2リンク梁32の軸L2の部分でZ軸の負方向(図17中下方向)への力を受ける。この軸L2は、ねじれ梁8のねじれ軸T2からオフセットe2だけ平行移動された位置にあるため、第2検出プレート22にはトルクが作用する。この結果、第2検出プレート22が回転変位する。
オフセットe1とオフセットe2とは相互に反対向きであるため、第1検出プレート22と第2検出プレート22とは逆向きに回転する。
加速度Azが所定の加速度以上では、第1検出プレート21の回転変位により、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する。そのため、第1検出プレート21の回転変位がさらに増大することが制限される。一方、第2検出プレート22は、ストッパ部材5を有していないため、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触することはない。そのため、第2検出プレート22の回転変位は、加速度の増加に従って増大する。
第1検出プレート21、第2検出プレート22の回転変位にともない、第1検出プレート21と検出電極91とにより構成される静電容量C1aが増大し、第1検出プレート22と検出電極92とにより構成される静電容量C1bが減少する。また第2検出プレート22と検出電極93とにより構成される静電容量C2aが増大し、第2検出プレート22と検出電極94とにより構成される静電容量C2bが減少する。
実施の形態2と同様の上記式(2)および式(3)より、出力電位Voutを測定することにより慣性質量体4の基板部材1の厚み方向の変位を検出される。この検出結果によりZ軸方向の加速度Azが検知される。
ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する加速度以上では、第1検出プレート21の回転変位が制限されるため、静電容量C1a、C1bは一定値となる。一方、第2検出プレート22の回転変位は加速度の増加に従って増大するため、静電容量C2a、C2bは加速度の増加に従って変化する。その結果、加速度検出回路は、実施の形態1と同様の図5に示すセンサ出力を示す。
ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する前後で、加速度に対する、第1検出プレート21と第2検出プレート22とを含む検出プレート部2の変位の変化率が変化する。第1検出プレート21は、第2検出プレート22より加速度に対する変位の割合が大きくなるように構成されているため、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触しない低加速度領域では第1検出プレート21により高感度で加速度が検出され、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する高加速度領域では第2検出プレート22により低感度で広範囲の加速度が検出される。これにより、低加速度領域から高加速度領域までの広い加速度領域で高精度に加速度が検出される。
次に、本実施の形態の加速度センサの製造方法について説明する。
図18を参照して、基板1aの上に、絶縁膜11が積層される。絶縁膜11の上に導電性ポリシリコン膜101が積層される。導電性ポリシリコン膜101がパターニングされる。導電性ポリシリコン膜101がパターニングされることにより、コンタクト電極1b、検出電極9および自己診断用電極10(図16)が形成される。
図19を参照して、第1犠牲層102が積層される。第1犠牲層102にエッチングが施され、ストッパ部材5およびアンカー7(図16)が形成される部分に穴が形成される。図20を参照して、第2犠牲層103が積層される。第2犠牲層103にエッチングが施され、ストッパ部材5およびアンカー7(図16)が形成される部分に穴が形成される。本実施の形態では、図19および図20中左側および中央の第1犠牲層102および第2犠牲層103にはストッパ部材5が形成されるように穴が形成される。一方、図19および図20中右側の第1犠牲層102および第2犠牲層103にはストッパ部材5が形成されないため、穴が形成されない。
第1犠牲層102および第2犠牲層103の膜厚により第1検出プレート21、第2検出プレート22と検出電極9(図16)との間の空隙が形成される。第2犠牲層103の膜厚によりストッパ部材5とコンタクト電極1b(図16)との間の空隙が形成される。
図21を参照して、導電性ポリシリコン膜104が積層される。続いてその表面にCMP処理が施される。図22を参照して、CMP処理により、導電性ポリシリコン膜104が、たとえば厚さ10μmまで研磨されて、平坦化される。導電性ポリシリコン膜104の第2犠牲層103の上面よりも上方の部分に対して、ドライエッチングにより、選択的に貫通エッチングが施される。
これにより、第1検出プレート21および第2検出プレート22を含む検出プレート部2、第1リンク梁31および第2リンク梁32を含むリンク梁部材3、慣性質量体4、ストッパ部材5、アンカー7およびねじれ梁8(図16)が形成される。第1検出プレート21が第2検出プレート22より加速度に対する変位の割合が大きくなるように、第1検出プレート21、第2検出プレート22に接続されたねじれ梁8の長さ、幅、第1リンク梁31、第2リンク梁32の長さ、幅およびオフセットe1、オフセットe2の距離が調整される。その後、第1犠牲層102および第2犠牲層103がエッチングにより除去され、図16に示される本実施の形態の加速度センサ100が得られる。
なお、本実施の形態のこれ以外の製造方法は、上述した実施の形態1と同様であるため、その説明を繰り返さない。
次に、本実施の形態の加速度センサの作用効果について説明する。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、第1検出プレート21はストッパ部材5を有しているため、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する前後で、加速度に対する、第1検出プレート21と第2検出プレート22とを含む検出プレート部2の変位の変化率を変化させることができる。第1検出プレート21は、第2検出プレート22より加速度に対する変位の割合が大きくなるように構成されているため、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触しない低加速度領域では第1検出プレート21により高感度で加速度を検出することができ、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する高加速度領域では第2検出プレート22により低感度で広範囲の加速度を検出することができる。これにより、低加速度領域から高加速度領域までの広い加速度領域で高精度に加速度を検出することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の加速度センサは、実施の形態1の加速度センサと比較して、検出プレート部が2つの検出プレートを含んでいる点、検出プレート部が弾性梁を有していない点で主に異なっている。
図23を参照して、本実施の形態の加速度センサ100では、検出プレート部2は、2つの検出プレート2A、2Bを有している。2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されている。検出プレート2A、2Bは、それぞれ第1検出プレート21と第2検出プレート22とを有している。第1検出プレート21と第2検出プレート22とは、第1検出プレート21のねじれ軸T1と第2検出プレート22のねじれ軸T2とが沿う方向に並んでいる。
検出プレート2Aの第1リンク梁31は、ねじれ梁8のねじれ軸T1をねじれ軸T1と交差しかつ第1検出プレート21の一方端部側に向かう方向にオフセットe1だけ平行移動した軸L1上において第1検出プレート21と繋がっている。検出プレート2Aの第2リンク梁32は、ねじれ梁8のねじれ軸T2をねじれ軸T2と交差しかつ第2検出プレート22の他方端部側に向かう方向にオフセットe2だけ平行移動した軸L2上において第2検出プレート22と繋がっている。
検出プレート2Bの第1リンク梁31は、ねじれ梁8のねじれ軸T1をねじれ軸T1と交差しかつ第1検出プレート21の他方端部側に向かう方向にオフセットe1だけ平行移動した軸L1上において第1検出プレート21と繋がっている。検出プレート2Bの第2リンク梁32は、ねじれ梁8のねじれ軸T2をねじれ軸T2と交差しかつ第2検出プレート22の一方端部側に向かう方向にオフセットe2だけ平行移動した軸L2上において第2検出プレート22と繋がっている。なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
次に、本実施の形態の加速度センサの動作について説明する。
2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されており、オフセットe1とオフセットe2とは相互に反対向きであるため、検出プレート2Aと検出プレート2Bとは逆向きに回転する。また、オフセットe1とオフセットe2とは相互に反対向きであるため、検出プレート2A、2Bのそれぞれの第1検出プレート21と第2検出プレート22とは逆向きに回転する。
検出プレート2A、2Bのそれぞれの第1検出プレート21と検出電極91とにより構成される静電容量C1aと、第1検出プレート21と検出電極92とにより構成される静電容量C1bと、第2検出プレート22と検出電極93とにより構成される静電容量C2aと、第2検出プレート22と検出電極94とにより構成される静電容量C2bとは、図24に示す加速度検出回路を構成している。この加速度検出回路においても、それぞれの静電容量C1a、C2aの増減が相殺され、かつそれぞれの静電容量C1b、C2bの増減が相殺される。
なお、本実施の形態の製造方法は、検出プレート部2が2つの検出プレート2A、2Bを含んでいる点、検出プレート部2が弾性梁6を有していない点以外、上述した実施の形態1と同様であるため、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されているため、検出対象でない方向の加速度に関する感度を抑制することができ、角速度や角加速度などの慣性力の影響を受けにくくすることができる。これにより、測定精度を向上することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5の加速度センサは、実施の形態1の加速度センサと比較して、コンタクト電極がバネ構造を有している点で主に異なっている。
図25および図26を参照して、本実施の形態の加速度センサ100では、コンタクト電極1bがバネ構造を有している。コンタクト電極1bは、ストッパ部材5がコンタクト電極1bの上端部に接触した後、弾性変形するように構成されている。図26および図27を参照して、たとえば、コンタクト電極1bの上端部は、基板部材1の表面との間に空間を形成するように保持されている。コンタクト電極1bは、ストッパ部材5が接触した後、検出プレート部2が回転変位可能であればよく、上述した実施の形態1の弾性梁6に比べて平面視における面積を小さくすることができる。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。また、本実施の形態では、2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されているが、上述した実施の形態1と同様に、検出プレート部2が1つの検出プレートで形成されていてもよい。
本実施の形態の加速度センサ100では、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触した後、コンタクト電極1bがバネ構造により弾性変形することで、検出プレート部2がさらに回転変位する。
本実施の形態の加速度センサ100の製造方法においては、コンタクト電極1bは、たとえば絶縁膜11の上に積層された導電性ポリシリコン膜101が複数段に形成されて、パターニングされることにより形成される。なお、本実施の形態のこれ以外の製造方法は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、コンタクト電極1bがバネ構造を有しているため、バネ構造の弾性定数の設定を変更することにより、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触した後のセンサ感度を設定することができる。これにより、設計自由度の高い加速度センサ100を容易に提供できる。
また、コンタクト電極1bがバネ構造を有しているため、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する際の衝撃を緩和することができる。これにより、ストッパ部材5がコンタクト電極1bに接触する際の損傷を抑制することができる。さらに、ストッパ部材5がコンタクト電極1bから離れる際、コンタクト電極1bの反発力によりストッパ部材5との固着を抑制することができる。
また、コンタクト電極1bがバネ構造を有しているため、上述の実施の形態1の弾性梁6より平面視において小さい面積で弾性力を得ることができる。そのため、実施の形態1と比較して、検出電極91、92,93、94の面積を広くすることができる。これにより、検出プレート部2と検出電極91、92,93、94との対向面積を広くすることができるので、センサ精度を高めることができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6の加速度センサは、実施の形態1の加速度センサと比較して、ストッパ部材のストッパの数が主に異なっている。
図28および図29を参照して、本実施の形態の加速度センサ100では、検出プレート部2は、2つの検出プレート2A、2Bを有している。2つの検出プレート2A、2Bはそれぞれストッパ部材5を有している。ストッパ部材5は、複数のストッパを有し、ストッパ5Aと、ストッパ5Bとを有している。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。また、本実施の形態では、2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されているが、上述した実施の形態1と同様に、検出プレート部2が少なくとも1つの検出プレートからなっていてもよい。
次に、本実施の形態の加速度センサの動作について説明する。
図30を参照して、基板部材1の厚み方向に沿って上方向、すなわちZ軸の正方向(図30中上方向)の加速度Azが所定の加速度で加速度センサ100に加わると、検出プレート2A、2Bは慣性力により初期位置(図30中破線で示す位置)から回転変位する。この回転変位により、検出プレート2A、2Bのそれぞれのストッパ5Aがコンタクト電極1bに接触する。さらに加速度が増加すると、検出プレート2A、2Bの回転変位が増大し、検出プレート2A、2Bのそれぞれのストッパ5Bもコンタクト電極1bに接触する。つまり、ストッパ5Aと、ストッパ5Bとは異なる加速度で基板部材1に接触する。
この結果、本実施の形態の加速度センサ100は、図31に示すセンサ出力を示す。図31に示されるように、ストッパ5Aがコンタクト電極1bに接触しない加速度領域でセンサ出力の傾きが一番大きくなる。ストッパ5Aがコンタクト電極1bに接触した後の加速度領域ではセンサ出力の傾きが小さくなる。さらにストッパ5Bがコンタクト電極1bと接触した後の加速度領域ではセンサ出力の傾きが一番小さくなる。
なお、本実施の形態の製造方法は、ストッパ部材のストッパの数および弾性梁の数以外は、上述した実施の形態1と同様であるため、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、ストッパ部材5は、ストッパ5Aと、ストッパ5Bとを有しているため、ストッパ部材5とコンタクト電極1bを含む基板部材1とを複数接触させることができる。これにより、感度変更点を増加させることができるので、より広い領域の加速度を高精度で計測することができる。
また、製造工程においてストッパの数を増加させることが容易であるので、容易にセンサ感度変更点を増加させることできる。これにより、設計自由度を高めることができる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7の加速度センサは、実施の形態1の加速度センサと比較して、ストッパ部材が第1のストッパおよび第2のストッパを含んでいる点で主に異なっている。
図32および図33を参照して、本実施の形態の加速度センサ100では、検出プレート2A、2Bは、それぞれ第1検出プレート21と第2検出プレート22とを有している。ストッパ部材5は、第1ストッパ51と、第2ストッパ52とを有している。第1検出プレート21は、第1ストッパ51を有している。第2検出プレート22は、第2ストッパ52を有している。第1ストッパ51と、第2ストッパ52とは異なる加速度で基板部材1に接触するよう構成されている。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。また、本実施の形態では、2つの検出プレート2A、2Bは、2つの検出プレート2A、2Bの間を通る仮想線VLに対して互いに線対称に配置されているが、検出プレート部2が少なくとも1つの検出プレートからなっていてもよい。
次に、本実施の形態の加速度センサの動作について説明する。
図34を参照して、基板部材1の厚み方向に沿って上方向、すなわちZ軸の正方向(図34中上方向)の加速度Azが所定の加速度で加速度センサ100に加わると、検出プレート2Aの第1検出プレート21、検出プレート2Bの第1検出プレート21は慣性力により初期位置(図34中破線で示す位置)から回転変位する。この回転変位により、検出プレート2A、2Bのそれぞれの第1ストッパ51がコンタクト電極1bに接触する。
図35を参照して、さらに加速度が増加すると、検出プレート2Aの第2検出プレート22、検出プレート2Bの第2検出プレート22の回転変位が増大する。この回転変位により検出プレート2A、2Bのそれぞれの第2ストッパ52もコンタクト電極1bに接触する。つまり、第1ストッパ51と、第2ストッパ52とは異なる加速度で基板部材1に接触する。
第2ストッパ52がコンタクト電極1bに接触した後、第2ストッパ52に接続された弾性梁6が弾性変形することにより、第2検出プレート22がさらに回転変位する。この結果、本実施の形態の加速度センサ100は、図31に示すセンサ出力を示す。
なお、本実施の形態の製造方法は、ストッパ部材が第1のストッパおよび第2のストッパを含んでいる点以外は、上述した実施の形態1と同様であるため、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の加速度センサ100によれば、第1ストッパ51と、第2ストッパ52とは異なる加速度で基板部材1に接触するよう構成されているため、ストッパ部材5とコンタクト電極1bを含む基板部材1bとを複数接触させることができる。これにより、感度変更点を増加させることができるので、より広い領域の加速度を高精度で計測することができる。
上記の各実施の形態は、適時組み合わせることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 基板部材、1a 基板、1b コンタクト電極、2 検出プレート部、2A,2B 検出プレート、3 リンク梁部材、3A,3B リンク梁、4 慣性質量体、5 ストッパ部材、5A,5B ストッパ、6 弾性梁、7 アンカー、8 ねじれ梁、9,91,92,93,94 検出電極、10 自己診断用電極、11 絶縁膜、21 第1検出プレート、22 第2検出プレート、31 第1リンク梁、32 第2リンク梁、51 第1ストッパ、52 第2ストッパ、100 加速度センサ、101 導電性ポリシリコン膜、102 犠牲層、103 犠牲層、104 導電性ポリシリコン膜。

Claims (7)

  1. 基板部材と、
    前記基板部材の表面に対して面外に変位可能に前記基板部材に支持された検出プレート部と、
    前記基板部材の厚み方向に変位可能に、前記検出プレート部にリンク梁部材で支持された慣性質量体とを備え、
    前記検出プレート部は、前記基板部材側に向けて突出するストッパ部材と前記ストッパ部材に接続された弾性梁とを含み、
    前記ストッパ部材が前記基板部材に接触することにより、加速度に対する前記検出プレート部の変位の変化率が変化するよう構成されており、前記ストッパ部材が前記基板部材に接触した後も前記弾性梁が弾性変形することにより、前記検出プレート部が面外に変位可能に構成されている、加速度センサ。
  2. 前記基板部材は、基板と、コンタクト電極とを含み、
    前記コンタクト電極は、前記ストッパ部材と対向するように前記基板に支持され、加速度が印加されることにより、前記ストッパ部材と接触するよう構成されている、請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 前記慣性質量体と対向するように前記基板部材に支持され、前記慣性質量体との間に電気的に静電引力を発生させる自己診断用電極をさらに備えた、請求項1または2に記載の加速度センサ。
  4. 前記コンタクト電極がバネ構造を有している、請求項2に記載の加速度センサ。
  5. 前記検出プレート部は、少なくとも1つの検出プレートからなり、
    前記ストッパ部材は、複数のストッパを含み、
    1つの前記検出プレートに対し、複数の前記ストッパが設けられている、請求項1〜のいずれかに記載の加速度センサ。
  6. 前記ストッパ部材は、第1ストッパおよび第2ストッパを含み、
    前記第1ストッパと前記第2ストッパとは、異なる加速度で前記基板部材に接触するよう構成されている、請求項1〜のいずれかに記載の加速度センサ。
  7. 前記検出プレート部は、2つの検出プレートを含み、
    2つの前記検出プレートは、2つの前記検出プレートの間を通る仮想線に対して互いに線対称に配置されている、請求項1〜のいずれかに記載の加速度センサ。
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