JP6431505B2 - 半導体圧力センサ - Google Patents

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本発明は、半導体圧力センサに関する。
近年、MEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)技術を用いて製造され、ピエゾ抵抗効果(ピエゾ抵抗に加わる応力によって抵抗率が変化する現象)を利用して圧力を測定する半導体圧力センサが開発されている。この半導体圧力センサは、シリコン基板に形成されたダイヤフラム(受圧部)と、ダイヤフラムに上に拡散やイオン打ち込み等によって形成されたピエゾ抵抗とを備えており、ダイヤフラムが圧力を受けて撓んだ際に、撓みに応じた応力がピエゾ抵抗に加わることによって生ずる抵抗率の変化を検出して圧力を測定するセンサである。このような半導体圧力センサは、超小型、超軽量という特徴を有することから、腕時計、携帯電話機、その他の携帯用の機器をはじめとして種々の機器に用いられている。
以下の特許文献1には、ピエゾ抵抗効果を利用した従来の半導体圧力センサが開示されている。具体的に、以下の特許文献1には、絶縁膜を介してピエゾ抵抗の上方を覆うように形成され、ブリッジ回路(ピエゾ抵抗によって構成されて、上述の抵抗率の変化を検出する回路)の最高電位部に接続される導電体膜を備える半導体圧力センサが開示されている。この半導体圧力センサでは、上記の導電体膜によって、センサ表面のイオンや帯電によって生ずるピエゾ抵抗の抵抗値の変化に起因する測定誤差を低減するようにしている。
特許第5002468号公報
ところで、上述した特許文献1に開示された半導体圧力センサでは、全てのピエゾ抵抗がブリッジ回路の最高電位部に接続される導電体膜によって覆われているため、ピエゾ抵抗と導電体膜との間の電位差がピエゾ抵抗の位置に応じて異なる。これにより、シリコン基板表面のキャリアの分布がピエゾ抵抗の位置に応じて変化することから、出力オフセット或いは感度の変化が生じ、測定誤差が生じてしまうという問題がある。
また、上述した特許文献1に開示された半導体圧力センサでは、導電体膜とピエゾ抵抗との間に形成される寄生容量によって、半導体圧力センサの立ち上がり特性が悪化する。このような立ち上がり特性の悪化が生ずると、間欠動作をさせて半導体圧力センサの消費電力を抑える場合に、測定誤差が生ずる原因となるという問題がある。尚、測定誤差は、ピエゾ抵抗と導電体膜との間の電位差が小さいほど小さくなる。これは、ピエゾ抵抗と導電体膜との間の電位差が小さいほど、寄生容量に蓄積される電荷が小さくなり、且つピエゾ抵抗の抵抗値変化が小さくなるためである。
また、上述した特許文献1に開示された半導体圧力センサでは、導電体膜が全てのピエゾ抵抗を覆うように形成されていることから、導電体膜とダイヤフラム(或いは、絶縁体)との熱膨張係数の差によって生ずる応力が大きくなる。このような応力が大きくなると、ダイヤフラムが圧力を受けた際の撓みの程度が変化するため、測定誤差が生じてしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも測定誤差を低減することが可能な半導体圧力センサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体圧力センサは、ダイヤフラム部(10a)を有する半導体基板(10)と、前記ダイヤフラム部表面に形成された複数のピエゾ抵抗(11〜14)と、前記複数のピエゾ抵抗を接続してブリッジ回路(BR1〜BR5)を構成する配線(21〜24、51〜54)とを備える半導体圧力センサ(1)において、前記ピエゾ抵抗の表面を含む前記半導体基板の表面を覆うように形成された絶縁膜(30)と、前記複数のピエゾ抵抗の各々に対応して前記絶縁膜上に個別に形成され、対応する前記ピエゾ抵抗の一端又は他端に接続される複数の導電体膜(41〜44)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の半導体圧力センサは、前記導電体膜が、対応する前記ピエゾ抵抗を平面視で覆うように前記絶縁膜上に形成されていることを特徴としている。
また、本発明の半導体圧力センサは、前記配線が、前記絶縁膜上に形成された第1配線(51〜54)と、前記ダイヤフラム部表面に形成されており、前記絶縁膜に形成されたコンタクト部(CN)を介して前記第1配線に接続される第2配線(21〜24)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の半導体圧力センサは、前記導電体膜が、前記絶縁膜上において、対応する前記ピエゾ抵抗の一端又は他端に接続される前記第1配線に延びるように形成されていることを特徴としている。
また、本発明の半導体圧力センサは、前記ピエゾ抵抗が、一端が互いに接続された第1ピエゾ抵抗(11a、12a、13a、14a)と第2ピエゾ抵抗(11b、12b、13b、14b)とをそれぞれ備えており、前記導電体膜が、前記第1ピエゾ抵抗に対応して形成された第1導電体膜(41a、42a、43a、44a)と、前記第2ピエゾ抵抗に対応して形成された第2導電体膜(41b、42b、43b、44b)とをそれぞれ備えることを特徴としている。
また、本発明の半導体圧力センサは、前記第1ピエゾ抵抗と前記第2ピエゾ抵抗とが、長手方向が同じ方向になるように並べて形成されていることを特徴としている。
また、本発明の半導体圧力センサは、前記導電体膜が、一部が平面視で前記ダイヤフラム部の外側に位置するように前記絶縁膜上に形成されていることを特徴としている。
また、本発明の半導体圧力センサは、前記導電体膜の前記ダイヤフラム部上における平面視形状が、前記ダイヤフラム部の中央部に対して点対称形状であることを特徴としている。
本発明によれば、ダイヤフラム部表面に形成された複数のピエゾ抵抗の各々に対応して個別に導電体膜を設け、各々の導電体膜を対応するピエゾ抵抗の一端又は他端に接続するようにしているため、ピエゾ抵抗と導電体膜との間の電位差を小さくすることができ、これにより従来よりも測定誤差を低減することが可能であるという効果がある。
また、導電体膜は、ピエゾ抵抗の各々に対応して設けられており、従来のように全てのピエゾ抵抗を覆うように形成されている訳ではないため、導電体膜とダイヤフラム部との熱膨張係数の差によって生ずる応力を小さくすることができ、これによっても測定誤差を低減することが可能であるという効果がある。
本発明の第1実施形態による半導体圧力センサの平面透視図である。 図1中の符号Xで指し示されている部分の拡大図である。 図1中のA−A線に沿う断面矢視図である。 本発明の第1実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。 本発明の第2実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。 本発明の第3実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。 本発明の第4実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。 本発明の第5実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。 本発明の第5実施形態による半導体圧力センサの要部構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による半導体圧力センサについて詳細に説明する。尚、以下では理解を容易にするために、図中に設定したXYZ直交座標系(原点の位置は適宜変更する)を必要に応じて参照しつつ各部材の位置関係について説明する。また、以下で参照する図面では、理解を容易にするために、必要に応じて各部材の寸法を適宜変えて図示している。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による半導体圧力センサの平面透視図である。図2は、図1中の符号Xで指し示されている部分の拡大図である。図3は、図1中のA−A線に沿う断面矢視図である。これら図1〜図3に示す通り、本実施形態の半導体圧力センサ1は、半導体基板10、ピエゾ抵抗11〜14、拡散配線21〜24(第2配線)、絶縁膜30、導電体膜41〜44、及び金属配線51〜54(第1配線)を備える。
半導体基板10は、例えば平面視形状が矩形形状であるシリコン基板である。この半導体基板10の中央部には、平面視形状が矩形形状のダイヤフラム部10aが形成されている。ダイヤフラム部10aは、測定対象(例えば、流体)の圧力が作用する部位であり、受けた圧力に応じた撓みが生ずるようにされている。このダイヤフラム部10aは、例えば半導体基板10の裏面を予め規定された厚みになるまでエッチングすることによって形成される。
ピエゾ抵抗11〜14は、ピエゾ抵抗効果(加わる応力によって抵抗率が変化する現象)が生ずる素子であり、ダイヤフラム部10aに作用する圧力を測定するために設けられる。これらピエゾ抵抗11〜14は、それぞれ平面視でダイヤフラム部10aの4つの辺SD1〜SD4に近接するようにダイヤフラム部10aの表面(+Z側の面)に形成されている。尚、ピエゾ抵抗11〜14は、例えば不純物をダイヤフラム部10aの表面に拡散させることによって形成される。
ピエゾ抵抗11〜14は、一端が互いに接続されて近接配置された一対のピエゾ抵抗をそれぞれ備える。具体的に、ピエゾ抵抗11は、ピエゾ抵抗11a(第1ピエゾ抵抗)とピエゾ抵抗11b(第2ピエゾ抵抗)とを備えており、ピエゾ抵抗12は、ピエゾ抵抗12a(第1ピエゾ抵抗)とピエゾ抵抗12b(第2ピエゾ抵抗)とを備えている。また、ピエゾ抵抗13は、ピエゾ抵抗13a(第1ピエゾ抵抗)とピエゾ抵抗13b(第2ピエゾ抵抗)とを備えており、ピエゾ抵抗14は、ピエゾ抵抗14a(第1ピエゾ抵抗)とピエゾ抵抗14b(第2ピエゾ抵抗)とを備えている。
ピエゾ抵抗11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bは何れも、Y方向に延びるように(長手方向が同じ方向になるように)形成されている。ピエゾ抵抗11a,11bは、平面視でダイヤフラム部10aの辺SD1に近接する位置においてX方向に並べて形成されており、ピエゾ抵抗12a,12bは、平面視でダイヤフラム部10aの辺SD2に近接する位置においてX方向に並べて形成されている。また、ピエゾ抵抗13a,13bは、平面視でダイヤフラム部10aの辺SD3に近接する位置においてX方向に並べて形成されており、ピエゾ抵抗14a,14bは、平面視でダイヤフラム部10aの辺SD4に近接する位置においてX方向に並べて形成されている。
拡散配線21〜24は、ピエゾ抵抗11〜14のブリッジ回路BR1(図4参照)を構成するために、ダイヤフラム部10aの表面に形成される配線である。尚、拡散配線21〜24は、例えば不純物をダイヤフラム部10aの表面に拡散させることによって形成される。
拡散配線21は、ピエゾ抵抗11aの他端に接続された拡散配線21a、ピエゾ抵抗11a,11bの一端を互いに接続する拡散配線21b、及びピエゾ抵抗11bの他端に接続された拡散配線21cからなる。拡散配線22は、ピエゾ抵抗12aの他端に接続された拡散配線22a、ピエゾ抵抗12a,12bの一端を互いに接続する拡散配線22b、及びピエゾ抵抗12bの他端に接続された拡散配線22cからなる。
拡散配線23は、ピエゾ抵抗13aの他端に接続された拡散配線23a、ピエゾ抵抗13a,13bの一端を互いに接続する拡散配線23b、及びピエゾ抵抗13bの他端に接続された拡散配線23cからなる。拡散配線24は、ピエゾ抵抗14aの他端に接続された拡散配線24a、ピエゾ抵抗14a,14bの一端を互いに接続する拡散配線24b、及びピエゾ抵抗14bの他端に接続された拡散配線24cからなる。
絶縁膜30は、ピエゾ抵抗11〜14及び拡散配線21〜24が形成された半導体基板10の表面を絶縁するものである。この絶縁膜30は、図1,図3に示す通り、ピエゾ抵抗11〜14の表面及び拡散配線21〜24の表面を含む半導体基板10の表面の全面に亘って形成されている。絶縁膜30の材料としては、例えば酸化膜(SiO)や窒化シリコン(SiN)を用いることができ、絶縁膜30の厚みは、例えば100[nm]程度に設定される。
導電体膜41〜44は、ピエゾ抵抗11〜14の各々に対応して絶縁膜30上に個別に形成されており、半導体基板10の表面のイオンや帯電によって生ずるピエゾ抵抗11〜14の抵抗値の変化に起因する測定誤差を低減するために設けられる。これら導電体膜41〜44は、対応するピエゾ抵抗11〜14を平面視で覆うように形成されている。導電体膜41〜44の材料としては、例えばポリシリコンを用いることができ、導電体膜41〜44の厚みは、例えば100〜500[nm]程度に設定される。
導電体膜41〜44は、ピエゾ抵抗11〜14が備える一対のピエゾ抵抗に対応して形成された一対の導電体膜をそれぞれ備える。具体的に、導電体膜41は、ピエゾ抵抗11aに対応し、ピエゾ抵抗11aを平面視で覆うように形成された導電体膜41a(第1導電体膜)と、ピエゾ抵抗11bに対応し、ピエゾ抵抗11bを平面視で覆うように形成された導電体膜41b(第2導電体膜)とを備える。導電体膜42は、ピエゾ抵抗12aに対応し、ピエゾ抵抗12aを平面視で覆うように形成された導電体膜42a(第1導電体膜)と、ピエゾ抵抗12bに対応し、ピエゾ抵抗12bを平面視で覆うように形成された導電体膜42b(第2導電体膜)とを備える。
また、導電体膜43は、ピエゾ抵抗13aに対応し、ピエゾ抵抗13aを平面視で覆うように形成された導電体膜43a(第1導電体膜)と、ピエゾ抵抗13bに対応し、ピエゾ抵抗13bを平面視で覆うように形成された導電体膜43b(第2導電体膜)とを備える。導電体膜44は、ピエゾ抵抗14aに対応し、ピエゾ抵抗14aを平面視で覆うように形成された導電体膜44a(第1導電体膜)と、ピエゾ抵抗14bに対応し、ピエゾ抵抗14bを平面視で覆うように形成された導電体膜44b(第2導電体膜)とを備える。
これら導電体膜41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bは何れも、対応するピエゾ抵抗11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bの他端にそれぞれ接続される。例えば、図1,図2に示す通り、導電体膜41aは、金属配線51及び拡散配線21aを介して対応するピエゾ抵抗11aの他端に接続され、導電体膜41bは、金属配線52及び拡散配線21cを介して対応するピエゾ抵抗11bの他端に接続される。このような接続を行うのは、導電体膜41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bと、対応するピエゾ抵抗11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bとの間の電位差を極力小さくして、測定誤差を低減するためである。
また、導電体膜41〜44(導電体膜41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44b)は何れも、平面視でダイヤフラム部10aの内側から外側に延在するように絶縁膜30上に形成されている。即ち、導電体膜41〜44は、その一部が平面視でダイヤフラム部10aの外側に位置するように形成されている。このようにするのは、主として測定誤差を低減するためである。
ダイヤフラム部10aの上方(ダイヤフラム部10aの+Z側における絶縁膜30上)に金属配線が存在すると、金属配線の変形によりダイヤフラム部10aに大きな応力変化が現れて測定圧力に誤差が生ずる。本実施形態では、図1に示す通り、金属配線51〜54を平面視でダイヤフラム部10aの外側に形成するとともに、導電体膜41〜44の一部を平面視でダイヤフラム部10aの外側に位置するように形成し、これら金属配線51〜54と導電体膜41〜44との接続を、ダイヤフラム部10aの外側(平面視での外側)で行うようにしている。このようにして、金属配線51〜54の変形による応力がダイヤフラム部10aに加わるのを防ぐことで、測定圧力に誤差が生ずるのを防止している。
尚、上記の構成とはせずに、平面視でダイヤフラム部10aの内側に形成された導電体膜と平面視でダイヤフラム部10aの外側に形成された金属配線とを配線によって接続した構成にすることも考えられる。具体的には、上記の導電体膜とダイヤフラム部10aの表面とを接続する第1コンタクト部と、上記の金属配線と半導体基板10の表面とを接続する第2コンタクト部とが形成され、これら第1,第2コンタクト部が、半導体基板10(ダイヤフラム部10a)の表面に形成された拡散配線で接続された構成である。しかしながら、このような構成では、ダイヤフラム部10a上の絶縁膜30を削って第1コンタクト部を形成する必要があり、応力が第1コンタクト部に集中しやすい構造となることから、センサ感度が低下してしまう。
また、導電体膜41〜44(導電体膜41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44b)は、少なくともダイヤフラム部10a上における平面視形状が、図1に示す通り、ダイヤフラム部10aの中央部Qに対して点対称形状にされる。このようにするのは、主として、半導体圧力センサ1の出力に誤差が生ずるのを防止するためである。
半導体圧力センサ1では、ダイヤフラム部10aが圧力を受けて撓んだ際に、ダイヤフラム部10aの中央部Qに関して対向する位置に配置されたピエゾ抵抗(ピエゾ抵抗11,13、或いはピエゾ抵抗12,14)に同じ応力変化が生ずることが望ましい。このため、ピエゾ抵抗11〜14は、図1に示す通り、ダイヤフラム部10aの中央部Qに対して点対称に配置されている。このようなピエゾ抵抗11〜14に対応して形成されている導電体膜41〜44の平面視形状(ダイヤフラム部10a上における平面視形状)が、ダイヤフラム部10aの中央部Qに対して非対称である場合には、ピエゾ抵抗11〜14に加わる応力が非対称となって、半導体圧力センサ1の出力に誤差が生ずる。
本実施形態では、図1に示す通り、導電体膜41〜44の平面視形状(ダイヤフラム部10a上における平面視形状)を、ダイヤフラム部10aの中央部Qに対して点対称形状にすることで、半導体圧力センサ1の出力に誤差が生ずるのを防止している。尚、導電体膜41〜44のダイヤフラム部10a上における平面視形状のみならず、導電体膜41〜44の全体形状(平面視でダイヤフラム部10aの外側に延在する部分の形状を含む)を、ダイヤフラム部10aの中央部Qに対して点対称形状にしても良い。
金属配線51〜54は、拡散配線21〜24とともにピエゾ抵抗11〜14のブリッジ回路BR1(図4参照)を構成するために、絶縁膜30上に形成された配線である。この金属配線51〜54の材料としては、例えばアルミニウム(Al)を用いることができ、金属配線51〜54の厚みは、例えば1500[nm]程度に設定される。
金属配線51は、絶縁膜30の紙面左上隅部に設けられるパッド部51a、パッド部51aから−Y方向に延びる配線部51b、及びパッド部51aから+X方向に延びる配線部51cを備える。金属配線52は、絶縁膜30の紙面右上隅部に設けられるパッド部52a、パッド部52aから−X方向に延びる配線部52b、及びパッド部52aから−Y方向に延びる配線部52cを備える。
金属配線53は、絶縁膜30の紙面右下隅部に設けられるパッド部53a、パッド部53aから+Y方向に延びる配線部53b、及びパッド部53aから−X方向に延びる配線部53cを備える。金属配線54は、絶縁膜30の紙面左下隅部に設けられるパッド部54a、パッド部54aから+X方向に延びる配線部54b、及びパッド部54aから+Y方向に延びる配線部54cを備える。
金属配線51〜54は、絶縁膜30に形成されたコンタクト部を介して拡散配線21〜24と接続されている。具体的には、図2に示す通り、金属配線51(配線部51c)は、コンタクト部CNを介して拡散配線21(拡散配線21a)に接続され、金属配線52(配線部52b)は、コンタクト部CNを介して拡散配線21(拡散配線21c)に接続されている。同様に、金属配線52(配線部52c)は、不図示のコンタクト部を介して拡散配線22(拡散配線22a)に接続され、金属配線53(配線部53b)は、不図示のコンタクト部を介して拡散配線22(拡散配線22c)に接続されている。ここで、コンタクト部は、例えば絶縁膜30をエッチングすることによって形成され、このコンタクト部に金属配線が充填されることによって、金属配線と拡散配線とが接続される。
また、金属配線53(配線部53c)は、不図示のコンタクト部を介して拡散配線23(拡散配線23a)に接続され、金属配線54(配線部54b)は、不図示のコンタクト部を介して拡散配線23(拡散配線23c)に接続されている。金属配線54(配線部54c)は、不図示のコンタクト部を介して拡散配線24(拡散配線24a)に接続され、金属配線51(配線部51b)は、不図示のコンタクト部を介して拡散配線24(拡散配線24c)に接続されている。
ここで、図1,図2に示す通り、導電体膜41aは、金属配線51(配線部51c)に延びるように形成されており、導電体膜41bは、金属配線52(配線部52b)に延びるように形成されている。金属配線51(配線部51c)は、コンタクト部CN及び拡散配線21aを介してピエゾ抵抗11aの他端に接続されており、金属配線52(配線部52b)は、コンタクト部CN及び拡散配線21cを介してピエゾ抵抗11bの他端に接続されている。従って、導電体膜41aは、絶縁膜30上において、対応するピエゾ抵抗11aの他端に接続される金属配線51(配線部51c)に延びるように形成されており、導電体膜41bは、絶縁膜30上において、対応するピエゾ抵抗11bの他端に接続される金属配線52(配線部52b)に延びるように形成されている。
同様に、導電体膜42aは、絶縁膜30上において、対応するピエゾ抵抗12aの他端に接続される金属配線52(配線部52c)に延びるように形成されており、導電体膜42bは、絶縁膜30上において、対応するピエゾ抵抗12bの他端に接続される金属配線53(配線部53b)に延びるように形成されている。また、導電体膜43aは、絶縁膜30上において、対応するピエゾ抵抗13aの他端に接続される金属配線53(配線部53c)に延びるように形成されており、導電体膜43bは、絶縁膜30上において、対応するピエゾ抵抗13bの他端に接続される金属配線54(配線部54b)に延びるように形成されている。また、導電体膜44aは、絶縁膜30上において、対応するピエゾ抵抗14aの他端に接続される金属配線54(配線部54c)に延びるように形成されており、導電体膜44bは、絶縁膜30上において、対応するピエゾ抵抗14bの他端に接続される金属配線51(配線部51b)に延びるように形成されている。
図4は、本発明の第1実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。尚、図4においては、図1〜図3に示す部材に相当する構成には同一の符号を付してある。図4に示す通り、ブリッジ回路BR1は、ピエゾ抵抗11(11a,11b)、ピエゾ抵抗12(12a,12b)、ピエゾ抵抗13(13a,13b)、及びピエゾ抵抗14(14a,14b)が環状に接続され、ピエゾ抵抗14,11間に金属配線51が接続され、ピエゾ抵抗11,12間に金属配線52が接続され、ピエゾ抵抗12,13間に金属配線53が接続され、ピエゾ抵抗13,14間に金属配線54が接続された回路である。尚、図4に示すブリッジ回路BR1は、例えば金属配線51が電源に接続され、金属配線53が接地され、金属配線52,54が電圧出力端子に接続される。
また、図4に示すブリッジ回路BR1では、ピエゾ抵抗11(11a,11b)、ピエゾ抵抗12(12a,12b)、ピエゾ抵抗13(13a,13b)、及びピエゾ抵抗14(14a,14b)に対応して、導電体膜41(41a,41b)、導電体膜42(42a,42b)、導電体膜43(43a,43b)、及び導電体膜44(44a,44b)がそれぞれ設けられている。そして、導電体膜41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bは、対応するピエゾ抵抗11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bの他端にそれぞれ接続されている。
以上の構成を有する半導体圧力センサ1において、ダイヤフラム部10aに圧力が加わるとダイヤフラム部10aに撓みが生ずる。すると、ダイヤフラム部10aの撓みに応じた応力が、ピエゾ抵抗11(11a,11b)、ピエゾ抵抗12(12a,12b)、ピエゾ抵抗13(13a,13b)、及びピエゾ抵抗14(14a,14b)に作用し、これにより抵抗値が変化する。このような抵抗値の変化が生ずると、金属配線52,54が接続された電圧出力端子間の電圧が変化し、この電圧出力端子間の電圧変化を検出することによってダイヤフラム部10aに加わる圧力を求めることができる。
ここで、ピエゾ抵抗と導電体膜との間の電位差について考察する。ここでは理解を容易にするために、電源電圧が4[V]であり、ピエゾ抵抗11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bの抵抗値が全て等しいものとする。従来の半導体圧力センサのように、導電体膜が全てのピエゾ抵抗を覆うように形成されている場合には、導電体膜とピエゾ抵抗との電位差は最大で電源電圧(4[V])と同程度になる。これに対し、本実施形態では、ピエゾ抵抗に対応する導電体膜が個別に形成されており、対応するピエゾ抵抗の他端に接続されているため、導電体膜とピエゾ抵抗との電位差は最大で個々のピエゾ抵抗の電圧降下と同程度(1[V])になり、従来よりも大幅に電位差を小さくすることができる。これにより、従来よりも測定誤差を低減することができる。
以上の通り、本実施形態では、ブリッジ回路BR1を構成するピエゾ抵抗11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bの各々に対応する導電体膜41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bを絶縁膜30上に個別に設けている。そして、これら導電体膜41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bを、対応するピエゾ抵抗11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bの他端に接続するようにしている。これにより、ピエゾ抵抗と、対応する導電体膜との間の電位差を従来よりも小さくすることができ、従来よりも測定誤差を低減することが可能である。
また、本実施形態では、従来のように導電体膜が全てのピエゾ抵抗を覆うように形成されている訳ではなく、ピエゾ抵抗の各々を平面視で覆うように個別に形成されていることから、導電体膜とダイヤフラム部10a(或いは、絶縁膜30)との熱膨張係数の差によって生ずる応力を小さくすることができる。これによっても、測定誤差を低減することが可能である。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明の第2実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。尚、図5においては、図4に示す構成と同じものには同一の符号を付してある。図5に示す通り、本実施形態で構成されるブリッジ回路BR2は、図4に示すブリッジ回路BR1と同様に、ピエゾ抵抗11(11a,11b)、ピエゾ抵抗12(12a,12b)、ピエゾ抵抗13(13a,13b)、及びピエゾ抵抗14(14a,14b)が環状に接続され、ピエゾ抵抗14,11間に金属配線51が接続され、ピエゾ抵抗11,12間に金属配線52が接続され、ピエゾ抵抗12,13間に金属配線53が接続され、ピエゾ抵抗13,14間に金属配線54が接続された回路である。
但し、本実施形態で構成されるブリッジ回路BR2は、図4に示すブリッジ回路BR1とは異なり、導電体膜41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bが、対応するピエゾ抵抗11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bの一端にそれぞれ接続されている。つまり、本実施形態では、図1に示す導電体膜41〜44が、金属配線51〜52に接続されておらず、拡散配線21〜24に接続されている点が、第1実施形態とは異なる。
具体的に、導電体膜41(41a,41b)は、金属配線51,52(配線部51c,52b)に接続されておらず、拡散配線21(21b)に接続されている。また、導電体膜42(42a,42b)は、金属配線52,53(配線部52c,53b)に接続されておらず、拡散配線22(22b)に接続されている。また、導電体膜43(43a,43b)は、金属配線53,54(配線部53c,54b)に接続されておらず、拡散配線23(23b)に接続されている。また、導電体膜44(44a,44b)は、金属配線54,51(配線部54c,51b)に接続されておらず、拡散配線24(24b)に接続されている。
以上の通り、本実施形態の半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bに対する導電体膜41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bの接続点の位置が異なるだけで、基本的な構成は、第1実施形態の半導体圧力センサと同じである。このため、本実施形態においても、従来よりも測定誤差を低減することが可能である。
〔第3実施形態〕
図6は、本発明の第3実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。尚、図6においても、図5と同様に、図4に示す構成と同じものには同一の符号を付してある。上述した第1,第2実施形態の半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗11〜14が、一端が互いに接続されて近接配置された一対のピエゾ抵抗をそれぞれ備えおり、導電体膜41〜44が、ピエゾ抵抗11〜14が備える一対のピエゾ抵抗に対応して形成された一対の導電体膜をそれぞれ備えるものであった。これに対し、本実施形態の半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗11〜14の各々が1つの素子からなり、これらピエゾ抵抗11〜14に対して導電体膜41〜44がそれぞれ設けられたものである。
このため、本実施形態で構成されるブリッジ回路BR3は、図6に示す通り、4つのピエゾ抵抗11〜14が環状に接続され、ピエゾ抵抗14,11間に金属配線51が接続され、ピエゾ抵抗11,12間に金属配線52が接続され、ピエゾ抵抗12,13間に金属配線53が接続され、ピエゾ抵抗13,14間に金属配線54が接続された回路である。導電体膜41〜44は、それぞれピエゾ抵抗11〜14に対応して設けられていればよく、ピエゾ抵抗11〜14に対する導電体膜41〜44の接続点の位置は任意である。
例えば、図6(a)に示す通り、導電体膜41〜44は、ピエゾ抵抗11〜14の一端に接続されていても良く、図6(b)に示す通り、導電体膜41〜44は、ピエゾ抵抗11〜14の他端に接続されていても良い。図6(a)に示す例では、導電体膜41,44が金属配線51に接続されて同電位になり、導電体膜42,43が金属配線53に接続されて同電位になる。また、図6(b)に示す例では、導電体膜41,42が金属配線52に接続されて同電位になり、導電体膜43,44が金属配線54に接続されて同電位になる。
また、図6(c)に示す通り、導電体膜41がピエゾ抵抗11の一端に接続され、導電体膜42がピエゾ抵抗12の他端に接続され、導電体膜43がピエゾ抵抗13の一端に接続され、導電体膜44がピエゾ抵抗14の他端に接続されていても良い。図6(c)に示す例では、導電体膜41〜44が異なる金属配線51〜54にそれぞれ接続されることになる。つまり、導電体膜41が金属配線51に接続され、導電体膜42が金属配線52に接続され、導電体膜43が金属配線53に接続され、導電体膜44が金属配線54に接続される。
以上の通り、本実施形態の半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗11〜14が1つの素子からなり、これらピエゾ抵抗11〜14に対応して導電体膜41〜44がそれぞれ設けられたものである。このように、本実施形態の半導体圧力センサは、第1,第2実施形態の半導体圧力センサとは、ピエゾ抵抗及び導電体膜の数が異なるものの、ピエゾ抵抗の各々に対応して個別に導電体膜が形成されており、導電体膜が対応するピエゾ抵抗の一端又は他端に接続されている点においては、第1,第2実施形態と同様である。このため、本実施形態においても、従来よりも測定誤差を低減することが可能である。
〔第4実施形態〕
図7は、本発明の第4実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。尚、図7においても、図5,図6と同様に、図4に示す構成と同じものには同一の符号を付してある。上述した第1〜第3実施形態の半導体圧力センサは何れも、1つのピエゾ抵抗に対応して1つの導電体膜が形成されているものであった。これに対し、本実施形態の半導体圧力センサは、1つのピエゾ抵抗に対応して複数の導電体膜が形成されているものである。
具体的に、第1,第2実施形態の半導体圧力センサでは、ピエゾ抵抗11(11a,11b)、ピエゾ抵抗12(12a,12b)、ピエゾ抵抗13(13a,13b)、及びピエゾ抵抗14(14a,14b)に対応して、導電体膜41(41a,41b)、導電体膜42(42a,42b)、導電体膜43(43a,43b)、及び導電体膜44(44a,44b)がそれぞれ形成されていた。また、第3実施形態では、ピエゾ抵抗11〜14に対して導電体膜41〜44がそれぞれ形成されていた。
これに対し、本実施形態の半導体圧力センサは、1つのピエゾ抵抗11に対応して2つの導電体膜41a,41bからなる導電体膜41が対応して形成されており、1つのピエゾ抵抗12に対応して2つの導電体膜42a,42bからなる導電体膜42が対応して形成されている。同様に、1つのピエゾ抵抗13に対応して2つの導電体膜43a,43bからなる導電体膜43が対応して形成されており、1つのピエゾ抵抗14に対応して2つの導電体膜44a,44bからなる導電体膜44が対応して形成されている。つまり、本実施形態の半導体圧力センサは、図4に示すブリッジ回路BR1を構成するピエゾ抵抗11〜14(一対のピエゾ抵抗をそれぞれ備えるピエゾ抵抗)を、図6に示す1つの素子からなるピエゾ抵抗11〜14に代えた構成である。
以上の通り、本実施形態の半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗11〜14が1つの素子からなり、これらピエゾ抵抗11〜14に対応して複数の導電体膜がそれぞれ設けられたものである。このように、本実施形態の半導体圧力センサにおいても、ピエゾ抵抗の各々に対応して個別に導電体膜が形成されており、導電体膜が対応するピエゾ抵抗の一端又は他端に接続されている点においては、第1〜第3実施形態と同様である。このため、本実施形態においても、従来よりも測定誤差を低減することが可能である。
〔第5実施形態〕
図8は、本発明の第5実施形態で構成されるブリッジ回路を示す図である。尚、図8においても、図5〜図7と同様に、図4に示す構成と同じものには同一の符号を付してある。本実施形態の半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗11〜14の各々に設けられるピエゾ抵抗の数、及び導電体膜41〜44の各々に設けられる導電体膜の数を、第1,第2実施形態よりも増加させたものである。具体的に、本実施形態の半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗11〜14の各々に4つのピエゾ抵抗が設けられており、導電体膜41〜44の各々に4つの導電体膜が設けられている。
図8に示す通り、本実施形態で構成されるブリッジ回路BR5は、ピエゾ抵抗11(11a〜11d)、ピエゾ抵抗12(12a〜12d)、ピエゾ抵抗13(13a〜13d)、及びピエゾ抵抗14(14a〜14d)が環状に接続され、ピエゾ抵抗14,11間に金属配線51が接続され、ピエゾ抵抗11,12間に金属配線52が接続され、ピエゾ抵抗12,13間に金属配線53が接続され、ピエゾ抵抗13,14間に金属配線54が接続された回路である。
具体的に、ピエゾ抵抗11a,11bの一端は互いに接続されており、ピエゾ抵抗11c,11dの一端は互いに接続されており、ピエゾ抵抗11bの他端とピエゾ抵抗11cの他端とが互いに接続されている。ピエゾ抵抗12a,12bの一端は互いに接続されており、ピエゾ抵抗12c,12dの一端は互いに接続されており、ピエゾ抵抗12bの他端とピエゾ抵抗12cの他端とが互いに接続されている。
同様に、ピエゾ抵抗13a,13bの一端は互いに接続されており、ピエゾ抵抗13c,13dの一端は互いに接続されており、ピエゾ抵抗13bの他端とピエゾ抵抗13cの他端とが互いに接続されている。ピエゾ抵抗14a,14bの一端は互いに接続されており、ピエゾ抵抗14c,14dの一端は互いに接続されており、ピエゾ抵抗14bの他端とピエゾ抵抗14cの他端とが互いに接続されている。
また、図8に示すブリッジ回路BR5では、ピエゾ抵抗11(11a〜11d)、ピエゾ抵抗12(12a〜12d)、ピエゾ抵抗13(13a〜13d)、及びピエゾ抵抗14(14a〜14d)に対応して、導電体膜41(41a〜41d)、導電体膜42(42a〜42d)、導電体膜43(43a〜43d)、及び導電体膜44(44a〜44d)がそれぞれ設けられている。そして、導電体膜41a〜41d,42a〜42d,43a〜43d,44a〜44dは、対応するピエゾ抵抗11a〜11d,12a〜12d,13a〜13d,14a〜14dの他端にそれぞれ接続されている。
図9は、本発明の第5実施形態による半導体圧力センサの要部構成を示す平面図であり、図2に相当するものである。尚、図9においては、図2に示す構成と同じものには同一の符号を付してある。前述の通り、本実施形態の半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗11〜14の各々に設けられるピエゾ抵抗の数、及び導電体膜41〜44の各々に設けられる導電体膜の数を、第1実施形態の2倍にしたものである。このため、図1中の符号Xで指し示されている部分の構成は、図9に示す通り、概ね図2に示す構成をX方向に2つ並べたものになっている。
具体的に、ピエゾ抵抗11に設けられたピエゾ抵抗11a〜11dはいずれも、Y方向に延びるように(長手方向が同じ方向になるように)形成されており、これらピエゾ抵抗11a〜11dは、X方向に並べて配列されている。拡散配線21は、ピエゾ抵抗11aの他端に接続された拡散配線21a、ピエゾ抵抗11a,11bの一端を互いに接続する拡散配線21b、及びピエゾ抵抗11bの他端に接続された拡散配線21c、ピエゾ抵抗11cの他端に接続された拡散配線21d、ピエゾ抵抗11c,11dの一端を互いに接続する拡散配線21e、及びピエゾ抵抗11dの他端に接続された拡散配線21fからなる。
導電体膜41は、ピエゾ抵抗11aに対応し、ピエゾ抵抗11aを平面視で覆うように形成された導電体膜41aと、ピエゾ抵抗11bに対応し、ピエゾ抵抗11bを平面視で覆うように形成された導電体膜41bと、ピエゾ抵抗11cに対応し、ピエゾ抵抗11cを平面視で覆うように形成された導電体膜41cと、ピエゾ抵抗11dに対応し、ピエゾ抵抗11dを平面視で覆うように形成された導電体膜41dとを備える。尚、導電体膜41bと導電体膜41cとは、−Y側の端部が接続されている。
これら導電体膜41a〜41dは何れも、対応するピエゾ抵抗11a〜11dの他端にそれぞれ接続される。具体的に、導電体膜41aは、金属配線51及び拡散配線21aを介して対応するピエゾ抵抗11aの他端に接続され、導電体膜41b,41cは、金属配線55及び拡散配線21c,21dを介して対応するピエゾ抵抗11b,11cの他端にそれぞれ接続され、導電体膜41dは、金属配線52及び拡散配線21fを介して対応するピエゾ抵抗11dの他端に接続される。尚、上記の金属配線55は、拡散配線21c、拡散配線21d、及び導電体膜41b,41cを接続するために、絶縁膜30上に形成された配線である。
以上の通り、本実施形態の半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗11〜14の各々に設けられるピエゾ抵抗の数、及び導電体膜41〜44の各々に設けられる導電体膜の数が異なるだけで、基本的な構成は、第1実施形態の半導体圧力センサと同じである。このため、本実施形態においても、従来よりも測定誤差を低減することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、ダイヤフラム部10aの平面視形状が矩形形状である半導体圧力センサ1を例に挙げて説明したが、ダイヤフラム部10aの平面視形状は矩形形状に制限されることはなく、任意の形状(例えば、円形形状)であって良い。
また、上述した実施形態では、ピエゾ抵抗11〜14の表面及び拡散配線21〜24の表面を含む半導体基板10の表面の全面に亘って絶縁膜30が形成されている例について説明した。しかしながら、ダイヤフラム部10aの上方(ピエゾ抵抗11〜14、拡散配線21〜24、及び導電体膜41〜44が形成された部分を除く)の絶縁膜30は省かれていても良い。
1…半導体圧力センサ、10…半導体基板、10a…ダイヤフラム部、11〜14…ピエゾ抵抗、11a〜11d…ピエゾ抵抗、12a〜12d…ピエゾ抵抗、13a〜13d…ピエゾ抵抗、14a〜14d…ピエゾ抵抗、21〜24…拡散配線、30…絶縁膜、41〜44…導電体膜、41a〜41d…導電体膜、42a〜42d…導電体膜、43a〜43d…導電体膜、44a〜44d…導電体膜、51〜54…金属配線、BR1〜BR5…ブリッジ回路、CN…コンタクト部

Claims (7)

  1. ダイヤフラム部を有する半導体基板と、前記ダイヤフラム部表面に形成された複数のピエゾ抵抗と、前記複数のピエゾ抵抗を接続してブリッジ回路を構成する配線とを備える半導体圧力センサにおいて、
    前記ピエゾ抵抗の表面を含む前記半導体基板の表面を覆うように形成された絶縁膜と、
    前記複数のピエゾ抵抗の各々に対応して前記絶縁膜上に個別に形成され、対応する前記ピエゾ抵抗の一端又は他端に接続される半導体からなる複数の導電体膜と
    を備え、
    前記配線は、前記絶縁膜上であって、平面視で前記ダイヤフラム部の外側に形成された金属配線である第1配線と前記ダイヤフラム部表面に形成されており、前記絶縁膜に形成されたコンタクト部を介して前記第1配線に接続される拡散配線である第2配線を備え
    前記導電体膜は、前記絶縁膜上において、対応する前記ピエゾ抵抗の一端又は他端に接続される前記第1配線に延びて前記第1配線を突き抜けるように形成されている
    ことを特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 前記導電体膜は、前記コンタクト部と接触しないことを特徴とする請求項1記載の半導体圧力センサ。
  3. 前記導電体膜は、対応する前記ピエゾ抵抗を平面視で覆うように前記絶縁膜上に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体圧力センサ。
  4. 前記ピエゾ抵抗は、1つのピエゾ抵抗体をそれぞれ備えており、
    前記導電体膜は、前記1つのピエゾ抵抗体に対して複数設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の半導体圧力センサ。
  5. 前記ピエゾ抵抗は、一端が互いに接続された第1ピエゾ抵抗と第2ピエゾ抵抗とをそれぞれ備えており、
    前記導電体膜は、前記第1ピエゾ抵抗に対応して形成された第1導電体膜と、前記第2ピエゾ抵抗に対応して形成された第2導電体膜とをそれぞれ備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の半導体圧力センサ。
  6. 前記ピエゾ抵抗は、第1ピエゾ抵抗体と、一端が前記第1ピエゾ抵抗体の一端に接続された第2ピエゾ抵抗体と、他端が前記第2ピエゾ抵抗体の他端に接続された第3ピエゾ抵抗体と、一端が前記第3ピエゾ抵抗体の一端に接続された第4ピエゾ抵抗体とをぞれぞれ備えており、
    前記導電体膜は、前記第1ピエゾ抵抗体に対応して形成された第1導電体膜と、前記第2ピエゾ抵抗体に対応して形成された第2導電体膜と、前記第3ピエゾ抵抗体に対応して形成されて前記第2導電体膜に接続される第3導電体膜と、前記第4ピエゾ抵抗体に対応して形成された第4導電体膜とをそれぞれ備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の半導体圧力センサ。
  7. 前記絶縁膜上であって、平面視で前記ダイヤフラム部の外側に形成され、前記第2ピエゾ抵抗体と前記第3ピエゾ抵抗体との他端を互いに接続するとともに、前記前記第2導電体膜及び前記第3導電体膜が接続される金属配線である第3配線を備えることを特徴とする請求項6記載の半導体圧力センサ。
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