JP7394647B2 - 車両接近通報方法及び車両接近通報システム - Google Patents

車両接近通報方法及び車両接近通報システム Download PDF

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Description

本発明は、車両接近通報方法及び車両接近通報システムに関し、特に、電気モータを動力源として走行可能な車両の接近を通報するための通報音を車外に向けて出力する車両接近通報方法及び車両接近通報システムに関する。
電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)等の電気モータを動力源とする電動車両では、電気モータにより走行を行うモータ走行時に、エンジン音のような大きな音が発生せず、走行音が静かであることから、歩行者は車両の接近に気づきにくくなる。
そこで、このような電動車両では、車両の存在を聴覚的に歩行者に知らせて安全性を向上させるために、エンジンを使用しないモータ走行時に、車両の接近を知らせるための疑似的なエンジン音等の通報音を車外に向けて出力する車両接近通報装置が搭載されている。
例えば、特許文献1には、特に走行音が小さくなるモータ走行の低速走行時に、車外に向けて音を発生させる車両接近通報装置を備えた車両接近通報システムが記載されている。このシステムは、車外に向けて音を出力する車外用スピーカ及び音信号を生成して車外用スピーカから出力させる通報音生成部を備えた車両接近通報装置と、車両接近通報装置の故障の有無を診断する故障診断部と、故障診断部が診断した故障モードを表示する表示装置とを備えている。故障診断部は、通報音を発生しないときに、車両接近通報装置から出力される故障診断信号から、故障の有無や故障の内容(故障モード)を判定し、判定結果を車室内に設置された表示装置に表示させる。
この車両接近通報システムでは、車両のモータ走行時に、車外に向けて車両の接近を聴覚的に報知することができるとともに、通報音を発生させる車両接近通報装置が故障した際に、故障があることを車両の運転手に通知して、車両接近通報装置の修理を促すことができる。
特許第5538662号公報
しかしながら、従来の車両接近通報システムでは、運転者に車両接近通報装置に故障があることを知らせることはできても、故障した後、車両接近通報装置を修理するまでの間は、車外に向けて通知音を出力することができないことから、その間、安全性が低下してしまう。
それ故、車両接近通報装置が故障した場合であっても、車両の接近を知らせる音を車外に向けて出力できる方法やシステムの開発が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、車両接近通報装置が故障した場合に、車外に向けて聴覚的に車両の接近を報知することができる車両接近通報方法及び車両接近通報システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両接近通報方法は、電気モータを動力源として走行可能な車両の接近を車外に向けて報知する車両接近通報方法であって、前記車両は、車外に向けて音を出力する車外用スピーカ、及び、音信号を生成して該音信号を前記車外用スピーカから出力させる通報音出力部を備えた車両接近通報装置と、車両状態から車両接近通報音の出力の要否を判定する通報音要否判定部と、前記車両接近通報装置の故障の有無を診断する故障診断部と、を備え、前記故障診断部により前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ前記通報音要否判定部により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、車両に前記車両接近通報装置とは別に搭載されている発音可能な装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させることを特徴とする。
この構成によれば、車両が、車両接近通報音を車外に向けて出力する必要がある状態にあり、且つ車両接近通報装置が故障している場合に、車両接近通報装置に代えて、車両に搭載されている既存の発音可能な装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させることで、車両の周囲の人に対して、車両の接近を聴覚的に報知することができる。これにより、車両接近通報装置が故障した場合であっても、車両の接近を周囲の歩行者に知らせることができ、その結果、歩行者との接触事故の発生を防いで安全性を向上させることができる。
また、本発明の他の形態は、前記車両接近通報方法において、前記発音可能な装置は、音信号を生成する音生成部と、該音生成部により生成された音信号を車室内に向けて音を出力する車室用スピーカとを備えたオーディオ装置であり、前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記オーディオ装置を作動させ、前記車室用スピーカから音を出力させるとともに、前記車両に設けられたパワーウインドウの少なくとも一部を開放状態にすることを特徴とする。
この構成によれば、車両接近通報装置が故障し、且つ車両接近通報音の出力が必要な場合に、車両に搭載されているオーディオ装置を作動させて、車室用スピーカから音を出力させるとともに、車両のパワーウインドウの少なくとも一部を開放状態にすることで、車室用スピーカから出力された音をパワーウインドウの開口部から車外に出すことができる。この音により、車両の接近を周囲の人に報知することができる。
また、本発明の他の形態は、前記車両接近通報方法において、前記車室用スピーカの少なくとも一つは、前記車両のドアに内蔵されたドア内スピーカであり、前記ドアは、前記ドア内スピーカの前面を保護するスピーカグリルとの間に、該スピーカグリルの開口を開閉可能なシャッタ装置を備え、前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記シャッタ装置により前記スピーカグリルの開口を閉塞した状態で前記ドア内スピーカから音を出力させることを特徴とする。
この構成によれば、車両のドアのスピーカグリルの開口を閉塞することで、ドアに内蔵された車室用スピーカから出力される音を車室内ではなく、ドアに形成された窓用の開口部から車外へ出すことができる。これにより、車外により大きな車両接近通報音を出力させることができるとともに、車室内に向けて車両接近通報音が出力されて車室内騒音が大きくなることを防止することができる。
また、本発明の他の形態は、前記車両接近通報方法において、前記車両のドアは、窓用開口部と、該窓用開口部よりも開口面積の小さい小窓用開口部とを有し、前記車両接近通報装置の故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記小窓用開口部を開閉するパワーウインドウを全開状態にすることを特徴とする。
この構成によれば、ドア内スピーカから出力された音を、ドアに形成された小窓用開口部から車外に出すことができる。また、小窓用開口部は、窓用開口部よりも開口面積が小さいため、雨が降っている状況で車室用スピーカから車両接近通報音の出力が必要となった場合に、車室内に入り込む雨水の量を少なくすることができる。
また、本発明の他の形態は、前記車両接近通報方法において、前記車両は、降雨レベルを検知するレインセンサを備え、前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記レインセンサの検知結果に基づき、降雨レベルが大きくなるにつれて開度が小さくなるように、前記パワーウインドウの開度を調節することを特徴とする。
この構成によれば、雨が降っている状況で車室用スピーカから車両接近通報音の出力が必要となった場合に、パワーウインドウの開度を小さくして、車室内に入り込む雨水の量を少なくすることができる。
また、本発明の他の形態は、前記車両接近通報方法において、前記故障診断部により、前記通報音出力部に故障があり、前記車外用スピーカに故障がないと診断され、且つ前記通報音要否判定部により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記パワーウインドウを移動させずに、前記オーディオ装置の音生成部で生成した音信号を前記車室用スピーカに代えて、前記車外用スピーカから出力させることを特徴とする。
この構成によれば、車両接近通報装置の通報音出力部に故障があり、車外用スピーカに故障がない場合に、オーディオ装置の音生成部で生成した音信号を故障していない車外用スピーカを用いて出力することができるので、車室内騒音の発生を防止しながら、周囲に車両の接近を報知することができる。
また、本発明の他の形態は、前記車両接近通報方法において、前記車両は、動力源となるエンジンと、車室内に設置されて前記車両接近通報装置が故障した際に前記発音可能な装置を作動させるスイッチと、を備え、前記故障診断部により前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ前記通報音要否判定部により前記電気モータによる走行状態にあり車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記電気モータから前記エンジンによる走行に自動的に切り替え、その後、前記スイッチの操作により、前記発音可能な装置を作動させて前記エンジンから前記電気モータによる走行に切り替えることを特徴とする。
この構成によれば、動力源としてエンジンと電気モータとを備えたハイブリッド車両において、車両接近通報装置に故障が発生した場合に、自動的に電気モータからエンジンに切り替えることで、エンジン音を発生させて、周囲の人に車両の接近を報知することができる。また、その後、スイッチ操作によって、車両に搭載された発音可能な装置を作動させることで、エンジンから電気モータに切り替えて低燃費走行を実行しながら、発音可能な装置により車外に向けて音を出して、車両の接近を周囲に報知することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る車両接近通報システムは、車外に向けて音を出力する車外用スピーカ、及び、音信号を生成して該音信号を前記車外用スピーカから出力させる通報音出力部を備えた車両接近通報装置と、車両状態から車両接近通報音の出力の要否を判定する通報音要否判定部と、前記車両接近通報装置の故障の有無を診断する故障診断部と、を備え、電気モータを動力源として走行可能な車両に搭載され、該車両の接近を車外に向けて報知する車両接近通報システムにおいて、前記故障診断部により前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ前記通報音要否判定部により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、車両に前記車両接近通報装置とは別に搭載されている発音可能な装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させる故障時発音制御部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、車両が、車両接近通報音を車外に向けて出力する必要がある状態にあり、且つ車両接近通報装置が故障している場合に、故障時発音制御部により、車両に搭載されている発音可能な装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させることで、車両の周囲の人に対して、車両の接近を聴覚的に報知することができる。これにより、車両接近通報装置が故障した場合であっても、車両の存在を周囲の歩行者に知らせることができ、その結果、歩行者との接触事故の発生を防いで安全性を向上させることができる。
また、本発明の他の形態は、前記車両接近通報システムにおいて、前記発音可能な装置は、音信号を生成する音生成部と、該音生成部により生成された音信号を車室内に向けて音を出力する車室用スピーカとを備えたオーディオ装置であり、前記車室用スピーカの少なくとも一つは、前記車両のドアに内蔵されたドア内スピーカであり、前記ドアは、前記ドア内スピーカの前面を保護するスピーカグリルとの間に、該スピーカグリルの開口を開閉可能なシャッタ装置を備え、前記故障時発音制御部は、前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記ドアに設けられたパワーウインドウの少なくとも一部を開放状態にして、前記オーディオ装置を作動させ、前記シャッタ装置により前記スピーカグリルの開口を閉塞した状態で前記ドア内スピーカから音を出力させることを特徴とする。
この構成によれば、車両接近通報装置が故障し、且つ車両接近通報音の出力が必要な場合に、車両に搭載されているオーディオ装置を作動させて、車室用スピーカであるドア内スピーカから音を出力させるとともに、このドアのパワーウインドウの少なくとも一部を開放状態にすることで、ドア内スピーカから出力された音をパワーウインドウの開口部から車外に出すことができる。この音により、車両の接近を周囲の人に報知することができる。また、ドアのスピーカグリルの開口を閉塞することで、ドア内スピーカから出力される音を車室内ではなく、ドアに形成された窓用の開口部から車外へ出るようにすることができる。
本発明に係る車両接近通報方法及び車両接近通報システムによれば、車両接近通報装置が故障した場合に、車外に向けて聴覚的に車両の接近を報知することができる。
車両接近通報システムの概要説明図である。 車両接近通報システムの構成例を示すブロック図である。 車両のドアを車室内側から見た図である。 ドア内スピーカ及びシャッタ装置を説明する図であって、(a)はシャッタ装置の開放状態を示す正面図であり、(b)は(a)の側面図である。 ドア内スピーカ及びシャッタ装置を説明する図であって、シャッタ装置の閉塞状態を示す正面図である。 車両接近通報システムの動作を示すフローチャートである。 車両接近通報システムの動作を示すフローチャートである。 車両接近通報システムの動作を示すフローチャートである。 車両接近通報システムの動作を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
図1は、車両接近通報システムの概要説明図であり、図2は、車両接近通報システムの構成例を示すブロック図である。車両接近通報システム10は、電気モータ12を動力源として走行可能な車両1に搭載され、電気モータ12による走行時に、車両1の接近を周囲の歩行者等に通報するための通報音を発生する。本実施形態の車両1は、動力源として電気モータ12とともにエンジン11を備えたハイブリッド車両である。
車両接近システム10は、車両接近通報装置20と、エンジン11及び電動モータ12に接続された動力コントロールユニット14と、車両1の速度を検出する車速センサ16と、シフト装置18と、キーレス装置30と、オーディオ装置40と、パワーウインドウ装置45と、シャッタ装置50と、表示装置60と、これらに電気的に接続された制御部である統合ユニット70とを備える。
車両接近通報装置20は、車両1の接近を周囲の歩行者に通報するための通報音を発生する装置である。車両接近通報装置20は、車両1の接近を周囲に知らせるための通報音の元となる音信号を発生する通報音出力部と、音信号を増幅するアンプとを有する通報音出力ユニット22を備えるとともに、通報音出力ユニット22から供給された通報音を車外に向けて出力する車外用スピーカ24を備える。車外用スピーカ24は、車両1の前方に設置されている。
統合ユニット70は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、中央処理装置(CPU)や特定用途向け集積回路(ASIC)等の情報処理手段、RAMやROM等の記憶手段等を有して構成される。中央処理装置が記憶手段に記録されているプログラムを読みだして実行することで、各種機能実現部(例えば、制御部、演算部、処理部等)として機能する。
動力コントロールユニット14は、統合ユニット70から出力されたシフトポジションやアクセル開度指令等に応じて、エンジン11及び/又は電気モータ12に対して駆動トルク発生指令を出力する。エンジン11及び電気モータ12は、動力コントロールユニット14から出力された発生指令に応じた駆動トルクを発生させる。
シフト装置18は、運転者が操作するシフトレバーを備えており、シフトレバーのシフトポジションが統合ユニット70に入力されると、これに応じて動力コントロールユニット14の自動変速機のシフトレンジが変更される。具体的には、シフトレバーのシフトポジションが、P(パーキング)レンジ、R(リバース)レンジ、N(ニュートラル)レンジ及びD(ドライブ)レンジのそれぞれに変更されると、動力コントロールユニット14は、これに応じて自動変速機のシフトレンジをパーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ及びドライブレンジのそれぞれに変更する。
統合ユニット70は、車両1の走行状態に基づいて車両接近通報音の出力の要否を判定する通報音要否判定部72と、車両接近通報装置20の故障の有無を診断する故障診断部74と、故障時発音制御部76とを備える。
本実施形態の通報音要否判定部72は、車速センサ16による車両1の速度、シフト装置18によるシフトポジション、及び、動力コントロールユニット14により検出可能な車両1の走行モードに基づいて、車両接近通報音の出力の要否を判定する。ここで、走行モードは、車両1が電気モータ12の動力のみを利用するモータ走行モードと、エンジン11の動力のみを利用するエンジン走行モードと、エンジン11と電気モータ12を併用するハイブリッド走行モードとがある。通報音要否判定部72は、車両1の車速が所定の速度閾値以下となる低速度であり、シフトポジションがP以外にあり、且つ走行モードがモータ走行モードである場合に、車両接近通報音の出力が必要と判定し、それ以外に場合には、車両接近通報音の出力が不要と判定する。
故障診断部74は、車両接近通報装置20から出力される故障診断信号に基づいて、車両接近通報装置20の故障の有無を診断する。本実施形態の故障診断部74は、通報音出力ユニット22及び車外用スピーカ24のそれぞれに対して、故障の有無を診断する。
故障時発音制御部76は、故障診断部74により車両接近通報装置20に故障があると診断された場合に、所定の設定に従って又は運転者の操作により、車両1に搭載された発音可能な装置を作動させ、車外に聞こえるように音を出力させる。本実施形態では、発音可能な装置として、車両1に搭載されたキーレスエントリー装置30及びオーディオ装置40を用いている。
キーレスエントリー装置30は、運転者が所有する携帯キーとの間で行われる無線通信により、車両1のドアのロックやアンロックを許可するものであり、ドアのロック又はアンロックの作動を完了した際に吹鳴されるブザー32を備えている。ブザー32は、車両1の前方に配置されている。
オーディオ装置40は、車室内に音楽や音声を出力可能な、いわゆるカーステレオである。オーディオ装置40は、CD(Compact Disk)プレーヤ、ラジオチューナ、HDD(Hard Disk Drive)音楽プレーヤ等の音源再生部を含む音生成部と、音生成部で生成された音信号を増幅するアンプ部とを有する音出力ユニット42を有する。音生成部は、予め設定された音源を記憶する記憶部を有し、記憶部には、車両接近通報装置20が故障した際に出力される車両接近通報音の音源が記憶されている。この車両接近通報音は、例えば、疑似的なエンジン音とすることができる。
また、オーディオ装置40は、車室内に向けて音を出力するための車室用スピーカ44を備える。車室用スピーカ44は、車両1に一つ以上設置されており、本実施形態において、車室用スピーカ44の少なくとも一つは、車両1のドア2に内蔵された少なくともドア用スピーカ44Aである。
図3に示すように、ドア内スピーカ44Aが内蔵されたドア2において、車室内側を覆うドアインナートリム3には、ドア内スピーカ44Aの前面を保護するとともに開口部4aを有するスピーカグリル4が取り付けられている。本実施形態においてスピーカグリル4の開口部4aは、網目状に形成されている。ドア2には、スピーカグリル4の開口部4aを開閉可能なシャッタ装置50が設けられている。
図4及び図5は、ドア内スピーカ44A及びシャッタ装置50を説明する図であり、図4はシャッタ装置50の開放状態を示しており、図5はシャッタ装置40の閉塞状態を示している。シャッタ装置50は、ドア2に内蔵されており、開口部4aを開閉するシャッタ部52と、シャッタ部52の移動を案内する一対のガイドレール54と、ガイドレール54に沿ってシャッタ部52を移動させる駆動部56とを備える。
本実施形態のシャッタ部52は、平板状に形成されており、ガイドレール54によりドア2内を上下方向に移動可能に構成されている。駆動部56は、駆動用モータ56aと、駆動用モータ56aにより回転する駆動歯車(ピニオン)56bとを備える。駆動歯車56bは、シャッタ部52の背面に形成された設置状態で上下方向に延びる板状歯車(ラック)52aと噛み合っている。設置状態で、ガイドレール54は、ドア2の厚さ方向でドア内スピーカ44Aとスピーカグリル4との間に配置されている。シャッタ部52は、駆動モータ56aの動力により駆動歯車56bが回転することで、ガイドレールに沿って上下動する。シャッタ部52は、図4に示すように、車室内スピーカ44Aよりも上方に位置した状態で、スピーカグリル4の開口4aを開放した開放状態となり、図5に示すようにドア内スピーカ44Aの正面(すなわち、ドア内スピーカ44Aとスピーカグリル4との間)に位置した状態で、スピーカグリル4の開口4aを閉塞する閉塞状態となる。シャッタ装置50は、車両接近通報装置20が故障していない通常状態において、開放状態となっている。
ドア内スピーカ44Aが内蔵されたドア2には、窓用開口部2aと、窓用開口部2aよりも開口面積の小さい小窓用開口部2bとが形成されている。窓用開口部2a及び小窓用開口部2bは、ドア2に設置されたパワーウインドウ装置45により、開閉可能に構成されている。
パワーウインドウ装置45は、ドア2の窓用開口部2aを開閉する第1ウインドウ46と、小窓用開口部2bを開閉する第2ウインドウ47と、モータ等で構成された駆動部48とを備える。第1ウインドウ46及び第2ウインドウ47は、それぞれ、駆動部48からの動力によって開閉移動するパワーウインドウである。駆動部48は、第1ウインドウ46及び第2ウインドウ47を個別に開閉移動させることができる。
統合ユニット70の故障時発音制御部76は、通報音要否判定部72により車両接近通報音の出力が必要と判定され、且つ故障診断部74により故障があると診断された場合に、キーレスエントリー装置30のブザー32又はオーディオ装置40を作動させる。故障時発音制御部76は、初期の設定やユーザーによる設定により、ブザー32とオーディオ装置40のうち、いずれかを車両接近通報装置20に代わる発音装置として利用するか選択することができる。
故障時発音制御部76は、オーディオ装置40を作動させる場合、音出力ユニット42により車両接近通報音の音源を再生し、複数の車内用スピーカ44のうち、少なくともドア2のスピーカ44から車両接近通報音を出力する。この際、故障時発音制御部76は、オーディオ装置40とともにパワーウインドウ装置45及びシャッタ装置50を作動させる。具体的には、シャッタ装置50を作動して、シャッタ部52を閉塞状態とするとともに、パワーウインドウ装置45を作動して、ドア内スピーカ44が設置されたドア2の第2ウインドウ47を全開状態にする。なお、本実施形態では、故障時発音制御部76によって第2ウインドウ47のみを移動させる構成としており、第1ウインドウ46は、故障時発音制御部76による開閉動作を行わない構成としている。
表示装置60は、統合ユニット70からの指示により、車両1に関する情報を視覚的に及び/又は聴覚的に認識可能に表示する装置である。本実施形態では表示装置60として、運転席の前方に設置されたメータパネル62とマルチファンクション・ディスプレイ(MFD:Multi-Function Display)64とを備えている。
メータパネル62は、故障診断部74により車両接近通報装置20の故障があると診断された場合に、故障があることを表示する。故障の表示は、例えば、警告ランプの点灯等とすることができる。
MFD64は、車両1に関する情報を表示するとともに、運転者が入力操作可能なタッチパネルを備えている。本実施形態のMFD64は、車両接近通報装置20に故障があった場合に、これとは別に作動される発音可能な装置として、オーディオ装置40又はキーレスエントリー装置30を選択して作動させるためのスイッチ(タッチパネル・スイッチ)としての機能を有する。
次に、上述した車両接近通報システム10の動作について説明する。図6、図7及び図8は、車両接近通報システム10の動作の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、システムが起動すると、車両接近通報システム10の故障診断部74は、車両接近通報装置20に故障があるか否かを診断する(ステップS11)。故障がない場合(ステップS11:No)、図7のステップS31に移行し、通報音要否判定部72により、車両1の状態から車外に向けて車両接近を知らせる通報音の出力が必要な状況であるか否かを判定する(ステップS31)。
通報音が必要と判定された場合(ステップS31:Yes)、統合ユニット70は、既に車両接近通報装置20による車外への通報音の出力があるか否かを判定し、出力がされていない場合(ステップS32:No)、統合ユニット70は車両接近通報装置20を作動させて、通報音出力ユニット22で生成した通報音の音信号を車外用スピーカ24から出力させ、処理をリターンする。一方、ステップS32で通報音の出力がされている場合(ステップS32:Yes)には、通報音の出力を継続して処理をリターンする。
ステップS31で、通報音の出力が必要ではないと判定された場合(ステップS31:No)、通報音要否判定部72は、車両接近通報装置20による通報音の出力がなされているか否かを判定し、出力がない場合(ステップS34:No)には処理をリターンし、出力がある場合(ステップS34:Yes)には、車外に向けた通報音の出力を停止して、処理をリターンする。
一方、ステップS11において、車両接近通報装置20に故障があると診断された場合(ステップS11:Yes)、図6に示すように、故障診断部74は、メータパネル62に故障があることを知らせる表示を行う(ステップS12)。次に、通報音要否判定部72により、通報音の出力が必要か否かを判定し、出力が必要な場合(ステップS13:Yes)、故障時発音制御部76は、車両接近通報装置20以外の所定の発音可能な装置により、車外に向けて通報音の出力がなされているか否かを判断する(ステップS14)。
通報音の出力がなされていない場合(ステップS14:No)、故障時発音制御部76は、所定の設定により、車両接近通報装置20に代わる発音装置としてキーレスエントリー装置30のブザー32が選択されているか否かを判定する(ステップS15)。
発音装置としてブザー32が選択されている場合(ステップS15:Yes)、故障時発音制御部76は、MFD64に、車両接近通報装置20に代えてブザー32が選択されていることを表示し(ステップS16)、ブザー32を作動させて通報音としてブザー音を出力し(ステップS17)、処理をリターンする。
ステップS15において、ブザー32ではなくオーディオ装置40が選択されている場合(ステップS15:No)、図8に示すように、故障時発音制御部76は、MFD64に、車両接近通報装置20に代えてオーディオ装置40が選択されていることを表示する(ステップS21)。その後、故障時発音制御部76は、シャッタ装置50を作動させて、スピーカグリル4の開口4aが閉塞するように、シャッタ部52を閉塞状態にし(ステップS22)、パワーウインドウ装置45を作動させて、パワーウインドウの小窓用開口部2bを全開状態にする(ステップS23)。その後、オーディオ装置40の音出力ユニット42で車両接近通報音の音源を再生してドア内スピーカ44Aから出力し(ステップS24)、処理をリターンする。なお、本実施形態では、故障時発音制御部76がステップS22からステップS24までの遷移状態をMFD64に表示させるようにしており、これにより、運転者が発音装置の作動状態を認識できるようにしている。
ステップS14において、発音装置による通報音の出力がなされていると判定された場合(ステップS14:Yes)、図6に示すように、故障時発音制御部76は通報音の出力を継続して処理をリターンする。
一方、ステップS13において、通報音要否判定部72により通報音の出力が不要と判定された場合(ステップS13:No)、故障時発音制御部76は、発音装置による通報音の出力がなされているか否かを判断する(ステップS18)。
故障時発音制御部76は、通報音の出力がなされていない場合(ステップS18:No)、処理をリターンし、発音装置による通報音の出力がある場合(ステップS18:Yes)、車外に向けた通報音の出力を停止させて、MFD64から選択された発音装置の表示を消去し(ステップS19)、処理をリターンする。
ステップS19で実行される通報音の停止は、通報音がブザー32によるものである場合、ブザー32の作動を停止する。また、通報音がオーディオ装置40によるものである場合、まず、オーディオ装置40から出力される通報音を停止し、その後、パワーウインドウ装置45により小窓用開口部2bを全閉状態にし、さらに、シャッタ装置50のシャッタ部52を開放状態にして、スピーカグリル4の開口4aを開放する。
上述した車両接近通報システム10では、車両1が、車両接近通報音を車外に向けて出力する必要がある状態にあり、且つ車両接近通報装置20が故障している場合に、車両接近通報装置20に代えて、車両1に搭載されている他の発音装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させることで、車両1の周囲の人に対して、車両1の接近を聴覚的に報知することができる。これにより、車両接近通報装置20が故障した場合であっても、車両1の接近を周囲の歩行者に知らせることができ、その結果、歩行者との接触事故の発生を防いで安全性を向上させることができる。
また、上述した車両接近通報システム10では、発音装置としてキーレスエントリー装置30のブザー32を作動させることで、車外に向けてブザー音を出すことができ、このブザー音により、車両の接近を周囲の人に通報することができる。
また、上述した車両接近通報システム10では、発音装置としてオーディオ装置40を作動させて、車室用スピーカ44から通報音を出力させるとともに、第2ウインドウを開放状態にすることで、車室用スピーカ44から出力された音を小窓開口部2bから車外に出すことができる。これにより、車両1の接近を周囲の人に報知することができる。また、通報音を出力するスピーカをドア内スピーカ44Aとし、このドア内スピーカ44Aを有するドア2の小窓用開口部2bを開放することで、通報音が車外に漏れやすくすることができる。
また、車両接近通報システム10では、ドア2のスピーカグリル4の開口4aを閉塞することで、ドア内スピーカ44Aから出力される通報音を車室内ではなく、小窓用開口部2aから車外へ積極的に出すことができる。これにより、車外により大きな通報音を出力させることができるとともに、車室内に向けて通報音が出力されて車室内騒音が大きくなることを防止することができる。
また、本実施形態の車両接近通報システム10では、車両接近通報装置20が故障した際に開動作するパワーウインドウを第2ウインドウ47とし、開口面積の大きい第1ウインドウ46は開動作させないようにしている。これにより、例えば、雨が降っている状況で、車室内スピーカ44からの通報音の出力が必要となった場合であっても、車室内に入り込む雨水の量を抑えることができる。
なお、上述した実施形態では、車両接近通報装置20に代わる発音可能な装置として、オーディオ装置40とキーレスエントリー装置30とを用いているが、発音可能な装置は、これらのうち、いずれか一方のみでもよい。また、これら以外の発音可能な装置(例えば、車両接近通報装置20の故障時専用に設けたブザー等)を車両接近のための通報音を出力する装置として用いてもよい。
また、上述した実施形態では、一つのドア2に2つのパワーウインドウ(すなわち、第1ウインドウ46及び第2ウインドウ47)が設けられているが、パワーウインドウの数は少なくとも1つであればよい。例えば、ドア2が、開閉可能なパワーウインドウとして第1ウインドウ46のみを有しており、第2ウインドウ47が常時閉塞している場合、故障時発音制御部76は、車両接近通報装置20が故障した際に、第1ウインドウ46が設置された窓開口部2aの少なくとも一部が開放状態になるように、第1ウインドウ46を開動作する。この際、第1ウインドウ46が既に開放状態にある場合には、それを維持する。
このように、ドア2のパワーウインドウが第1ウインドウ46のみの場合には、図2に示すように、車両接近通報システム10が更にレインセンサ66を備える構成とすることが好ましい。レインセンサ66は、車両接近通報システム10が搭載された車両1の周囲の降雨レベルを検知するものである。パワーウインドウ装置44は、車両接近通報装置20が故障により第1ウインドウ46を開動作する際に、レインセンサ66の検知結果に基づき、降雨レベルが大きくなるにつれて第1ウインドウ46の開度が小さくなるように、第1ウインドウの開度を調節する。一例として、降雨レベルが零(雨が降っていない)の場合には、窓用開口部2aの開度を全開状態の20%とし、降雨レベルが上がるにつれて、開度が15%、10%と小さくなるように調節することができる。
このように、雨が降っている状況で、車室用スピーカ44から車両接近通報音の出力が必要となった場合に、第1ウインドウの開度を小さくすることで、車室内に入り込む雨水の量を抑えることができ、安全性を確保と、乗員に対する快適さとの両立を図ることができる。
なお、図6~図8に示す車両接近通報システム10の動作は、エンジン11を有していない車両に対しても実行することが可能である。
次に、車両接近通報システム10の他の実施形態について説明する。図7、図8及び図9は、車両接近通報システム10の動作の他の例を示すフローチャートである。この動作は、電気モータ12とともにエンジン11を有する車両に対して実行される。
図9に示すように、システムが起動すると、車両接近通報システム10の故障診断部74は、車両接近通報装置20に故障があるか否かを診断し(ステップS11)、故障がない場合(ステップS11:No)、図7のステップS31に移行し、その後の処理を実行する。ステップS31からの処理は、先の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
ステップS11において、車両接近通報装置20に故障があると診断された場合(ステップS11:Yes)、図9に示すステップS12、ステップS13の処理を行う。この処理は、先の実施形態の図6に示したステップS12、ステップS13の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
ステップS13において、通報音要否判定部72により通報音の出力が必要と判定された場合(ステップS13:Yes)、故障時発音制御部76は、動力コントロールユニット14に対して、強制的にエンジン走行モードを実行する指示信号を送信する。これにより、動力コントロールユニット14はエンジン走行モードに移行する。次に、故障時発音制御部76は、MFD64に強制エンジン走行モードに移行したことをと表示させるとともに、運転者に車両1を停車するように指示する表示を行う(ステップS43)。故障時発音制御部76は、車両1が停車するまで、強制エンジン走行モードを実行し、MFD64に車両停車指示を表示する(ステップS43:No)。車両1が停車したか否かは、車速センサ16からの信号に基づいて判断することができる。
車両1が停車すると(ステップS43:Yes)、故障時発音制御部76は、運転者により発音装置の選択がなされたか否かを判断する(ステップS44)。発音装置の選択の有無は、停車後に、MFD64に表示された発音装置を選択するスイッチの操作があったか否かで判断することができる。
故障時発音制御部76は、スイッチ操作により、発音装置の選択がなされたと判断した場合(ステップS44:Yes)、選択された発音装置が、キーレスエントリー装置30のブザー32であるか否かを判断する(ステップS45)。
発音装置としてブザー32が選択されている場合(ステップS45:Yes)、故障時発音制御部76は、MFD64に、車両接近通報装置20に代えてブザー32が選択されていることを表示し(ステップS46)、ブザー32を作動させて、通報音としてブザー音を出力し(ステップS47)、処理をリターンする。
ステップS45において、ブザー32ではなくオーディオ装置40が選択されている場合(ステップS45:No)、図8のステップS21に移行し、その後の処理を実行する。ステップS21からの処理は、先の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
一方、停車後に、MFD64による発音装置の選択がなされていない場合(ステップS44)、故障時発音制御部76は、強制エンジン走行モードを継続するとともに、MFD64に表示されていた停車指示を消去して、強制エンジン走行モードを実行中であることを表示して、処理をリターンする。
また、ステップS13において、通報音要否判定部72により通報音の出力が不要と判定された場合(ステップS13:No)、故障時発音制御部76は、強制エンジン走行モードが実行されているか否かを判断し、実行されている場合には(ステップS49:Yes)、動力コントロールユニット14による強制エンジン走行モードを解除して、MFD64による強制エンジン走行モードの表示を消去し(ステップS50)、処理をリターンする。強制エンジン走行モードが実行されていない場合には(ステップS49:No)、発音装置による車外に向けた通報音の出力があるか否かを判断し、出力がない場合には(ステップS51:No)、処理をリターンし、出力がある場合には(ステップS51:Yes)、発音装置による車外に向けた通報音の出力を停止させて、MFD64から選択された発音装置の表示を消去し(ステップS52)、処理をリターンする。
本実施形態による車両接近通報システム10では、動力源としてエンジン11と電気モータ12とを備えたハイブリッド車両1において、車両接近通報装置20に故障が発生し、且つ通報音要否判定部72により通報音の出力が必要と判定された場合に、故障時発音制御部76により、それまでの走行モードに関わらず、自動的に強制エンジン走行モードに切り替えることで、エンジン音を発生させることができ、このエンジン音により周囲の人に車両1の接近を報知することができる。また、その後、MFD64によるスイッチ操作によって、車両1に搭載された発音可能な装置を作動させるとともに、強制エンジンモードを解除することで、エンジン11のみによる走行モードから電気モータ12を用いた走行モードに切り替えて、低燃費走行を実行することができるとともに、発音装置によって車両1の接近を周囲に報知することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、オーディオ装置40は、ドア内スピーカ44Aを有しておらず、ドア2以外に設置された車室用スピーカ44のみを有する構成であってもよい。
また、例えば、車両接近通報システム10は、故障診断部74により、通報音出力ユニット22に故障があり、車外用スピーカ24に故障がないと判断され、且つ通報音要否判定部72により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、パワーウインドウ装置45及びシャッタ装置50を作動させずに、オーディオ装置40の音出力ユニット42に生成した車両接近通報音の音信号を車室用スピーカ44に代えて、車外用スピーカ24から出力させる構成とすることができる。また、この場合、発音装置として、ブザー32よりもオーディオ装置40を優先して作動するように設定することができる。これにより、オーディオ装置40の音出力ユニット42で生成した音信号を故障していない車外用スピーカ24を用いて出力することができるので、車室内騒音の発生を防止しながら、周囲に車両1の接近を報知することができる。
1 車両
2 ドア
2a 窓用開口部
2b 小窓用開口部
4 スピーカグリル
10 車両接近通報システム
11 エンジン
12 電気モータ
14 動力コントロールユニット
16 車速センサ
18 シフト装置
20 車両接近通報装置
22 通報音出力ユニット(通報音出力部)
24 車外用スピーカ
30 キーレスエントリー装置
32 ブザー
40 オーディオ装置
42 音出力ユニット(音生成部)
44 車室用スピーカ
45 パワーウインドウ装置
46 第1ウインドウ
47 第2ウインドウ
50 シャッタ装置
52 シャッタ部
56 駆動部
60 表示装置
62 メータパネル
64 マルチファンクション・ディスプレイ(MFD)
66 レインセンサ
70 統合ユニット
72 通報音要否判定部
74 故障診断部
76 故障時発音制御部

Claims (8)

  1. 電気モータを動力源として走行可能な車両の接近を車外に向けて報知する車両接近通報方法であって、
    前記車両は、
    車外に向けて音を出力する車外用スピーカ、及び、音信号を生成して該音信号を前記車外用スピーカから出力させる通報音出力部を備えた車両接近通報装置と、
    車両状態から車両接近通報音の出力の要否を判定する通報音要否判定部と、
    前記車両接近通報装置の故障の有無を診断する故障診断部と、を備え、
    前記故障診断部により前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ前記通報音要否判定部により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、車両に前記車両接近通報装置とは別に搭載されている発音可能な装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させ
    前記発音可能な装置は、音信号を生成する音生成部と、該音生成部により生成された音信号を車室内に向けて音を出力する車室用スピーカとを備えたオーディオ装置であり、
    前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記オーディオ装置を作動させ、前記車室用スピーカから音を出力させるとともに、前記車両に設けられたパワーウインドウの少なくとも一部を開放状態にすることを特徴とする車両接近通報方法。
  2. 電気モータを動力源として走行可能な車両の接近を車外に向けて報知する車両接近通報方法であって、
    前記車両は、
    車外に向けて音を出力する車外用スピーカ、及び、音信号を生成して該音信号を前記車外用スピーカから出力させる通報音出力部を備えた車両接近通報装置と、
    車両状態から車両接近通報音の出力の要否を判定する通報音要否判定部と、
    前記車両接近通報装置の故障の有無を診断する故障診断部と、を備え、
    前記故障診断部により前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ前記通報音要否判定部により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、車両に前記車両接近通報装置とは別に搭載されている発音可能な装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させ
    前記発音可能な装置は、音信号を生成する音生成部と、該音生成部により生成された音信号を車室内に向けて音を出力する車室用スピーカとを備えたオーディオ装置であり、
    前記車室用スピーカの少なくとも一つは、前記車両のドアに内蔵されたドア内スピーカであり、
    前記ドアは、前記ドア内スピーカの前面を保護するスピーカグリルとの間に、該スピーカグリルの開口を開閉可能なシャッタ装置を備え、
    前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記オーディオ装置を作動させ、前記シャッタ装置により前記スピーカグリルの開口を閉塞した状態で前記ドア内スピーカから音を出力させることを特徴とする車両接近通報方法。
  3. 前記車両のドアは、窓用開口部と、該窓用開口部よりも開口面積の小さい小窓用開口部とを有し、
    前記車両接近通報装置の故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記小窓用開口部を開閉するパワーウインドウを全開状態にすることを特徴とする請求項又はに記載の車両接近通報方法。
  4. 前記車両は、降雨レベルを検知するレインセンサを備え、
    前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記レインセンサの検知結果に基づき、降雨レベルが大きくなるにつれて開度が小さくなるように、前記パワーウインドウの開度を調節することを特徴とする請求項に記載の車両接近通報方法。
  5. 前記故障診断部により、前記通報音出力部に故障があり、前記車外用スピーカに故障がないと診断され、且つ前記通報音要否判定部により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記パワーウインドウを移動させずに、前記オーディオ装置の音生成部で生成した音信号を前記車室用スピーカに代えて、前記車外用スピーカから出力させることを特徴とする請求項に記載の車両接近通報方法。
  6. 電気モータを動力源として走行可能な車両の接近を車外に向けて報知する車両接近通報方法であって、
    前記車両は、
    車外に向けて音を出力する車外用スピーカ、及び、音信号を生成して該音信号を前記車外用スピーカから出力させる通報音出力部を備えた車両接近通報装置と、
    車両状態から車両接近通報音の出力の要否を判定する通報音要否判定部と、
    前記車両接近通報装置の故障の有無を診断する故障診断部と、を備え、
    前記故障診断部により前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ前記通報音要否判定部により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、車両に前記車両接近通報装置とは別に搭載されている発音可能な装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させ
    前記車両は、さらに、動力源となるエンジンと、車室内に設置されて前記車両接近通報装置が故障した際に前記発音可能な装置を作動させるスイッチと、を備え、
    前記故障診断部により前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ前記通報音要否判定部により前記電気モータによる走行状態にあり車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記電気モータから前記エンジンによる走行に自動的に切り替え、その後、前記スイッチの操作により、前記発音可能な装置を作動させて前記エンジンから前記電気モータによる走行に切り替えることを特徴とする車両接近通報方法。
  7. 車外に向けて音を出力する車外用スピーカ、及び、音信号を生成して該音信号を前記車外用スピーカから出力させる通報音出力部を備えた車両接近通報装置と、
    車両状態から車両接近通報音の出力の要否を判定する通報音要否判定部と、
    前記車両接近通報装置の故障の有無を診断する故障診断部と、を備え、
    電気モータを動力源として走行可能な車両に搭載され、該車両の接近を車外に向けて報知する車両接近通報システムにおいて、
    前記故障診断部により前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ前記通報音要否判定部により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、車両に前記車両接近通報装置とは別に搭載されている発音可能な装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させる故障時発音制御部を備え
    前記発音可能な装置は、音信号を生成する音生成部と、該音生成部により生成された音信号を車室内に向けて音を出力する車室用スピーカとを備えたオーディオ装置であり、
    前記故障時発音制御部は、前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記オーディオ装置を作動させ、前記車室用スピーカから音を出力させるとともに、前記車両に設けられたパワーウインドウの少なくとも一部を開放状態にすることを特徴とする車両接近通報システム。
  8. 車外に向けて音を出力する車外用スピーカ、及び、音信号を生成して該音信号を前記車外用スピーカから出力させる通報音出力部を備えた車両接近通報装置と、
    車両状態から車両接近通報音の出力の要否を判定する通報音要否判定部と、
    前記車両接近通報装置の故障の有無を診断する故障診断部と、を備え、
    電気モータを動力源として走行可能な車両に搭載され、該車両の接近を車外に向けて報知する車両接近通報システムにおいて、
    前記故障診断部により前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ前記通報音要否判定部により車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、車両に前記車両接近通報装置とは別に搭載されている発音可能な装置を作動させて、車外に聞こえるように音を出力させる故障時発音制御部を備え
    前記発音可能な装置は、音信号を生成する音生成部と、該音生成部により生成された音信号を車室内に向けて音を出力する車室用スピーカとを備えたオーディオ装置であり、
    前記車室用スピーカの少なくとも一つは、前記車両のドアに内蔵されたドア内スピーカであり、
    前記ドアは、前記ドア内スピーカの前面を保護するスピーカグリルとの間に、該スピーカグリルの開口を開閉可能なシャッタ装置を備え、
    前記故障時発音制御部は、前記車両接近通報装置に故障があると診断され、且つ車両接近通報音の出力が必要と判定された場合に、前記シャッタ装置により前記スピーカグリルの開口を閉塞した状態で前記ドア内スピーカから音を出力させることを特徴とする車両接近通報システム。
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