JP7392885B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換装置が単独運転状態となったか否かを確度良く検出することが可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】電力系統に連系可能な仮想同期発電機機能を有する電力変換装置において、連系点電圧振幅制御部は、仮想同期発電機機能における周波数又は電力系統との連系点における電圧の周波数の一方の周波数に応じた電圧を出力する周波数フィードバック部22aと、連系点における無効電力に応じた第1電圧を出力する無効電力制御部22dと、周波数フィードバック部の出力に基づく第2電圧及び第1電圧の加算結果に第1上下限制限を与えた第3電圧が第1上下限制限に達した場合に、電力変換装置が電力系統から切り離された単独運転状態であることを検出する単独運転検出部22jと、を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
近年、電力系統における再生可能エネルギーの増加に伴ってインバータ電源の割合が増加しつつあるが、現在普及している電流制御型インバータでは慣性力をもたないため、さらなるインバータ電源の割合増加によって周波数が変動しやすくなって系統が不安定になることが懸念されている。
この問題の解決手段として、同期発電機のように振舞わせる、仮想同期発電機(VSG)制御を行うインバータが期待されている。(特許文献1、非特許文献1)
インバータ電源に限らず、系統に連系する発電設備には、系統電源から切り離されて単独運転状態となった場合にその状態を速やかに検知して部分系統への通電を遮断することが求められる。
特許第4846450号 IEEE Journal,Vol.141 No.11,2021「電力系統の慣性不足に対応するインバータの仮想同期発電機制御」著者 三浦友史 加藤豊邦,岡土千尋,伊藤整,苔縄雅文,野宮成生:「同期発電機用単独運転検出装置の開発」、電気学会論文誌B,No.7/8、'94120巻(2000) 8-9号
ところで、発電設備が電力系統に連系している状態において、系統擾乱が起こった場合、発電設備が単独運転状態に移行したと誤って検出される可能性がある。
しかしながら、非特許文献2に記載された単独運転の検出方法は、このような系統擾乱の対策が考慮されていない。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、系統擾乱時においても電力変換装置が単独運転状態となったか否かを確度良く検出することが可能な電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一の発明は、電力系統に連系可能であり、仮想同期発電機機能を有する電力変換装置であって、前記仮想同期発電機機能における周波数又は前記電力系統との連系点における電圧の周波数の一方の周波数に応じた電圧を出力する周波数フィードバック部と、前記連系点における無効電力に応じた第1電圧を出力する無効電力制御部と、前記周波数フィードバック部の出力に基づく第2電圧及び前記第1電圧の加算結果に第1上下限制限を与えた第3電圧を出力する出力部と、前記連系点における電圧に関する所定の第1振幅指令値と、前記第3電圧とを加算した第2振幅指令値を出力する第1加算部と、前記第2振幅指令値及び前記連系点における電圧の振幅に基づいて、インバータ出力電圧振幅指令値を生成する連系点電圧振幅制御部と、前記仮想同期発電機機能における位相及び前記インバータ出力電圧振幅指令値に基づいて、三相交流電圧を発生させる電圧出力部と、前記第3電圧が前記第1上下限制限に達した場合に、前記電力変換装置が前記電力系統から切り離された単独運転状態であることを検出する単独運転検出部と、を含む、電力変換装置である。本発明の他の特徴については、本明細書の記載により明らかにする。
本発明によれば、電力変換装置が単独運転状態となったか否かを確度良く検出することが可能な電力変換装置を提供することができる。
電力変換装置2が設けられた電力系統1の一例を説明する図である。 実施形態の制御装置20の機能ブロックを説明する図である。 実施形態のインバータ出力電圧位相生成部21を説明する図である。 実施形態の連系点電圧振幅制御部22を説明する図である。 数値シミュレーションの結果を示す図である。 数値シミュレーションの結果を示す図である。 数値シミュレーションの結果を示す図である。 変形例の単独運転検出部の処理を説明する図である。 数値シミュレーションの結果を示す図である。 数値シミュレーションの結果を示す図である。 変形例の単独運転検出部の処理を説明する図である。 実施形態のインバータ出力電圧位相生成部71を説明する図である。 数値シミュレーションの結果を示す図である。 数値シミュレーションの結果を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。各図面に示される同一又は同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。
==実施形態==
<<電力変換装置2>>
図1は、電力系統1に連系した電力変換装置2を説明する図である。連系中、負荷Gは、インピーダンス(リアクタンス)X1を有する送電線10を介した電力系統1と電力変換装置2の双方から電力が供給される。
遮断器3の設置点において、送電線10と電力変換装置2とが接続される。
遮断器3の手前に、測定部4が設置されている。測定部4は、設置点において、電力変換装置2からの出力である有効電力Pout、電圧vout(瞬時値)、周波数ωout、電圧の振幅Vout等を測定して電力変換装置に入力する。あるいは、瞬時電圧Voutおよび電流Ioutを測定して電力変換装置2に入力し、ωout、Pout、および連系点電圧振幅Vを算出する。
なお、連系点Nと測定部4の設置点との間の区間は十分に短く、この区間のインピーダンスは無視できることとする。そして、測定部4による測定値を、連系点Nにおける測定値とみなすこととする。
電力変換装置2は、電力系統1に連系可能であり、仮想同期発電機機能を有する装置である。更に、電力変換装置2は、電力変換装置2が単独運転状態に移行した場合に、それを検出することが可能な装置である。
単独運転状態では、負荷Gに対して電力系統1からの電力の供給がなく、電力変換装置2からのみ電力が供給される。
電力変換装置2と遮断器3との間のインピーダンス(リアクタンス)X2はあっても小さいとする。
<制御装置20>
以下では、先ず、制御装置20のハードウェア構成について説明し、次いで、制御装置20の機能ブロックについて説明する。
・制御装置20のハードウェア構成
制御装置20は、DSP(Digital Signal Processor)200と、記憶装置201とを備える(図1)。
[DSP200]
DSP200は、記憶装置201に記憶された所定のプログラムを実行することにより、制御装置20が有する様々な機能を実現する。
[記憶装置201]
記憶装置201は、DSP200によって、実行または処理される各種データを格納する非一時的な(例えば不揮発性の)記憶装置を含む。
記憶装置201は、更に、例えばRAM(Random-Access Memory)等(後述するメモリ36a)を有し、様々なプログラムやデータ等の一時的な記憶領域として用いられる。
・制御装置20の機能ブロック
図2は、制御装置20の機能ブロックを説明する図である。制御装置20は、詳細は後述する電力変換部30が出力する電圧を制御する装置である。
制御装置20には、インバータ出力電圧位相生成部21と、連系点電圧振幅制御部22と、瞬時電圧指令生成部23と、PWMパルス生成部24とが実現される。
[インバータ出力電圧位相生成部21]
図3は、インバータ出力電圧位相生成部21を説明する図である。インバータ出力電圧位相生成部21は、仮想同期発電機制御に基づいて、電力変換部30の出力電圧の位相θを生成する。
具体的には、インバータ出力電圧位相生成部21は、電力変換装置2が電力系統1に出力する目標となる電力Prefと、電力系統1に実際に出力される電力Poutとの差とVSG周波数に基づいて、VSG周波数を更新し、その積分値として位相θを生成する。
ここで、目標となる電力Prefは、電力変換装置2の設計者、運用者等によって予め設定された値である。また、電力Poutは、図1及び図2の測定部4による測定値である。
以下の説明では、インバータ出力電圧位相生成部21に実装する仮想同期発電機の慣性定数をMとし、制動定数をDとする。
図3に示すように、インバータ出力電圧位相生成部21は、加算器21a,21b,21dと、乗算器21e,21fと、積分器21c,21gとを含む。
加算器21aは、電力Prefから電力Poutを減じた値(Pref-Pout)を、加算器21bに出力する。
加算器21bは、加算器21aからの入力値(Pref-Pout)に乗算器21e(後述)からの入力を加えた値を、積分器21cに出力する。
積分器21cは、加算器21bからの入力に対して1/Mを乗じた(つまり、Mで除した)上で、所定期間に亘って時間積分した結果を、乗算器21fに出力する。
ここでの積分演算によって、得られた値は、電力変換装置2から出力される周波数ωを、電力系統1のノミナル周波数ωで単位化した値である。
電力系統1のノミナル周波数ωは、例えば日本国内においては、東日本は50Hzに2πを乗じた値であり、西日本は60Hzに2πを乗じた値である。
加算器21dは、1から積分器21cからの入力を減じた値を、乗算器21eに出力する。
なお、ここで加算器21dへの入力は、積分器21cからの入力に代えて、測定部4によって測定された連系点周波数ωoutをノミナル周波数ωで除した値としてもよい。
乗算器21eは、加算器21dからの入力に対し、VSGの制動定数Dを乗じた値を、加算器21bに出力する。
乗算器21fは、積分器21cからの入力に対して電力系統1のノミナル周波数ωを乗じた値を出力する。乗算器21fの出力値は、電力系統1に電力変換装置2の出力電圧に関する周波数である。
積分器21gは、乗算器21fからの入力に対し、所定期間に亘って時間積分する演算を実行する。この演算によって、積分器21gは、電力変換装置2から出力される電圧の位相θを出力する。
[連系点電圧振幅制御部22]
図4は、連系点電圧振幅制御部22を説明する図である。連系点電圧振幅制御部22は、電力変換部30から出力される電圧の振幅を制御するためのインバータ出力電圧振幅指令値VINVを算出する。
連系点電圧振幅制御部22は、周波数フィードバック部22aと、上下限制限部22bと、変化率制限部22cと、無効電力制御部22dと、出力部22eと、加算器22hと、振幅制御部22iと、単独運転検出部22jとを含む。
・周波数フィードバック部22a
周波数フィードバック部22aは、仮想同期発電機機能における周波数ωに応じた電圧ΔV **を出力する。
周波数フィードバック部22aは、電力変換装置2が単独運転状態である場合、安定性を保てず変動幅が拡大する電圧を出力する。
本実施形態では、周波数フィードバック部22aは、周波数ωに対して所定の伝達関数Gを演算することによって得られた電圧ΔV **(次式)を出力する。
Figure 0007392885000002
本実施形態では、伝達関数Gとして次式を用いる。
Figure 0007392885000003
ここで、sはラプラス演算子である。また、パラメータγ及びτは、電力変換装置2の設計者、運用者等によって予め設定されるパラメータである。
数式2のパラメータγ及びτは、系統連系中は安定を保ちつつ、単独運転状態では不安定となるように決定する。
具体的には、パラメータγ及びτは、有効電力を入力とする仮想同期発電機の出力である位相θの変化と、仮想同期発電機の周波数ωまたは連系点電圧周波数ωoutを入力として所定の伝達関数Gを演じた結果である電圧振幅変化と、位相変化と電圧振幅変化によって生ずる有効電力変化をまとめて1つの閉ループシステムとみなした場合の閉ループ伝達関数Gに関する特性方程式に基づいて設定する。
閉ループ伝達関数Gの特性方程式は、電力変換装置2が連系している場合と、単独運転している場合とで異なる。以下、それぞれの場合の特性方程式を導出する。なお、特性方程式の導出において、インピーダンスX2(図1及び図2)は十分に小さく、無視できると仮定する。また、系統周波数はノミナル周波数に等しいと仮定する。
先ず、電力変換装置2から出力される電圧に対する周波数ωが、定格周波数ωからΔωだけ変動した場合を考える。
これに伴って、電力変換装置2から出力される電圧の位相の変動(系統との位相差の変動に等しい)Δθは、次式で表わされる。
Figure 0007392885000004
ここで、右辺の分母はラプラス演算子sである。
数式3の位相の変動Δθに伴う電力系統1に流れる有効電力Pの変動ΔPは、位相差が大きくなければ、次式で表わされる。
Figure 0007392885000005
ここで、右辺の上段は連系中の場合であり、下段が単独運転状態の場合である。単独運転状態では電力系統1に流れる有効電力Pは常に0であるため、その変動ΔPも0である。また、Vは電力系統1から出力される電圧の振幅である。
さらに、連系点電圧変動に伴う負荷Gにおける消費電力Pの変動ΔPは、次式で表わされる。
Figure 0007392885000006
以上のように電力変換装置2から出力される有効電力Poutの変動(ΔP=ΔP+ΔP)が生じると、仮想同期発電機機能において、次式の周波数変動Δωが生じる。
Figure 0007392885000007
更に、数式6の周波数ωの変動Δωが生じると、電圧の振幅Voutの変動ΔVは数式2を用いて次式で表わされる。
Figure 0007392885000008
数式3~数式7を考慮して、連系中と、単独運転中のそれぞれの閉ループにおける閉ループ伝達関数Gの特性方程式を以下のように導出することができる。
・連系中の特性多項式
Figure 0007392885000009
・単独運転中の特性多項式
Figure 0007392885000010
以下では、数式8及び数式9を用いて、パラメータγ及びτの条件を導出する。
連系中は、周波数変動に応じて電圧振幅を変化させても安定を保つように設定する。
従って、数式8は安定多項式となる必要がある。それには少なくとも、数式8のラプラス演算子の各次数の係数の符号が全て同じになる必要がある。
数式8において、ラプラス演算子sの4次、3次、1次及び0次の係数の符号は全て正であるが、2次の係数の符号が不定である。
従って、数式8のラプラス演算子sの2次の係数の符号を正とするために、下記の条件が必要である。
Figure 0007392885000011
更に、単独運転している場合において、システムが不安定となるように決定する。
従って、数式9は不安定多項式となる必要がある。それには、数式9のラプラス演算子sの各次数の係数の少なくとも1つは、他の次数の係数の符号と異なればよい。
数式9において、ラプラス演算子sの3次、2次及び0次の係数の符号は全て正であるが、1次の係数の符号が不定である。
従って、数式9のラプラス演算子sの1次の係数の符号を負とするために、下記の条件を与える。
Figure 0007392885000012
以上をまとめると、数式10及び数式11の条件を満たすパラメータγ及びτが設定されることにより、連系中は安定を保ちつつ、単独運転状態では不安定となって、単独運転検出が可能となる。
なお、周波数フィードバック部22aが実行する処理はこの例に限られない。周波数フィードバック部22aが実行する処理は、系統連系中は安定を保ちつつ、単独運転状態では不安定となるような演算であればよい。
また、周波数フィードバック部22aは、VSGの周波数ωに代えて、電力系統1との連系点における電圧の周波数ωoutとしてもよい。
・上下限制限部22b
上下限制限部22bは、周波数フィードバック部22aの出力に上下限制限(「第2上下限制限」に相当)を与えた電圧を出力する。
つまり、上下限制限部22bは、周波数フィードバック部22aからの入力が所定の下限値以上であって所定の上限値以下であれば、周波数フィードバック部22aからの入力をそのまま電圧ΔV **として出力する。
また、上下限制限部22bは、周波数フィードバック部22aからの入力が所定の上限値よりも大きければ、上限値をΔV **として出力する。また、上下限制限部22bは、周波数フィードバック部22aからの入力が所定の下限値よりも小さければ、下限値をΔV **として出力する。なお、上下限制限部22bは任意の構成であって、必ずしも設けられなくてもよい。
・変化率制限部22c
変化率制限部22cは、上下限制限部22bの出力に時間変化率の上限制限を与えた電圧を出力する。
つまり、変化率制限部22cは、上下限制限部22bからの入力である電圧ΔV **を時間で微分した値(時間変化率)が所定の上限値以下であれば、上下限制限部22bからの入力をそのまま電圧ΔV として出力する。
また、変化率制限部22cは、上下限制限部22bからの入力である電圧ΔV **を時間で微分した値が所定の上限値よりも大きければ、電圧ΔV **を時間で微分した値が上限値となるよう変調された電圧を電圧ΔV として出力する。なお、変化率制限部22cは任意の構成であって、必ずしも設けられなくてもよい。
・無効電力制御部22d
無効電力制御部22dは、連系点Pにおける無効電力Qoutに応じた電圧ΔV(「第1電圧」に相当)を出力する。
具体的には、無効電力制御部22dは、電力変換装置2が電力系統1と連系している場合、連系点Pにおける無効電力Qoutの変動を抑制する電圧ΔVを出力する。
電力変換装置2が電力系統1と連系しているときには、連系点電圧の変動に伴って無効電力Qoutも変動する。このため、周波数フィードバック出力を相殺するようにΔVが出力され、連系点電圧の変動は抑えられる。
一方、電力変換装置2が単独運転状態であるときには、無効電力は連系点電圧によらなくなる。このため、周波数フィードバック出力を相殺することができなくなり、連系点電圧は周波数フィードバック出力と連動して変化する。
後述する単独運転検出部22jは、このことを利用して電力変換装置2が実際に単独運転状態に移行したときはそれを検出する。
・出力部22e
出力部22eは、周波数フィードバック部22aの出力に基づく電圧ΔV(「第2電圧」に相当)及び電圧ΔVの加算結果(ΔV+ΔV)に上下限制限(「第1上下限制限」に相当)を与えた電圧ΔV(「第3電圧」に相当)を出力する。
本実施形態では、「周波数フィードバック部22aの出力に基づく電圧ΔV」は、変化率制限部22cの出力である。
なお、前述のように、変化率制限部22cは任意の構成である。連系点電圧振幅制御部22が上下限制限部22bを含み、変化率制限部22cを含まない場合、電圧ΔVは、上下限制限部22bの出力に基づく電圧であればよい。
また、連系点電圧振幅制御部22が上下限制限部22b及び変化率制限部22cの双方を含む場合、電圧ΔVは、変化率制限部22cの出力に基づく電圧であればよい。
出力部22eは、加算器22fと、制限部22gとを含む。加算器22fは、電圧ΔV及び電圧ΔVの加算結果(ΔV+ΔV)を出力する。
制限部22gは、加算器22fからの入力(ΔV+ΔV)に上下限制限を与えた電圧ΔVを出力する。
・加算器22h
加算器22h(「第1加算部」に相当)は、連系点Pにおける電圧voutに関する所定の振幅指令値Vref **(「第1振幅指令値」に相当)と、電圧ΔVとを加算した振幅指令値Vref (「第2振幅指令値」に相当)を出力する。
・振幅制御部22i
振幅制御部22iは、振幅指令値Vref 及び連系点における電圧の振幅Voutに基づいて、インバータ出力電圧振幅指令値VINVを生成する。
このとき、振幅制御部22iは、測定部4の設置点における電圧振幅の測定値Voutが振幅指令値Vref に一致するように、インバータ電圧振幅指令値VINVを生成する。
・単独運転検出部22j
単独運転検出部22jは、電力変換装置2が単独運転状態であるか否かを判断し、単独運転状態であると判断した場合にはそのことを検出結果として出力する。
具体的には、単独運転検出部22jは、電圧ΔVが制限部22gにおける上下限制限に達した場合に、電力変換装置2が電力系統1から切り離された単独運転状態であることを検出する。
本実施形態では、単独運転検出部22jは、単独運転状態であることを検出しない場合に「0」を出力し、それを検出した場合に「1」を出力する。
単独運転検出部22jがこのような処理によって検出をすることの妥当性については、後述する数値シミュレーションの結果を用いながら説明する。
なお、以上説明した本実施形態の連系点電圧振幅制御部22では周波数フィードバック部22aへの入力をVSG周波数ωとしたが、これに限られない。周波数フィードバック部22aへの入力として、測定部4で測定された電圧voutの周波数ωoutを用いてもよい。
[瞬時電圧指令生成部23]
図2に戻り、瞬時電圧指令生成部23は、電力変換装置2から出力される電圧に対する三相の各相の瞬時電圧指令値vINVを生成する。
[PWMパルス生成部24]
PWMパルス生成部24は、例えば三角波で実現される搬送波と、基本波としての正弦波との交点を検出する。これによって、PWMパルス生成部24は、PWMパルスのデューティ比を決定し、決定したデューティ比を有するPWMパルス信号vPWMを生成する。
PWMパルス信号VPWMは、電力変換部30に出力され、電力変換部30のインバータ回路が駆動される。
<電力変換部30>
電力変換部30は、直流電源と、複数のスイッチング素子を含むインバータ回路(図示せず)とを有する。インバータ回路は、直流電源からの直流電圧を交流電圧に変換し、電力系統1に出力する。
このとき、インバータ回路は、PWMパルス生成部24からの出力であるPWMパルス信号vPWMに基づいて生成された電圧を出力する。
なお、PWMパルス生成部24と電力変換部30とを合わせたものは、「電圧出力部」に相当する。つまり、電圧出力部は、仮想同期発電機機能における位相及びインバータ出力電圧振幅指令値に基づいて、三相交流電圧を発生させる。
「仮想同期発電機機能における位相」とは図3の位相の指令値θであり、「仮想同期発電機機能におけるインバータ出力電圧振幅指令値」とは図4の電圧振幅指令値VINVである。
<<数値シミュレーションの結果>>
図5は、従来の電力変換装置を想定した数値シミュレーションの結果である。つまり、この場合は本実施形態の電力変換装置2において図4の無効電力制御部22dを含まず、電圧ΔVがそのまま出力部22eに入力される場合に相当する。
図6及び図7は、本実施形態の電力変換装置2を想定した数値シミュレーションの結果を示す図である。
ここで、図5及び図6は、単独運転状態に移行せずに電力系統1と連系しており、周波数変動を仮定した場合の数値シミュレーション結果である。図7は、単独運転状態に移行したと仮定した場合の数値シミュレーション結果である。
図5、図6及び図7において、(a)は電力系統1の周波数、(b)は有効電力Pout及び無効電力Qout、(c)は電圧振幅Vout、(d)は電圧ΔV及びΔVを単位化した値[PU]の推移を指名している((d)は図6及び図7のみ)。また、横軸は時刻[sec]である。
また、これらの数値シミュレーションにおいて、慣性定数Mは5、制動定数Dは25、伝達関数D(数式2)のパラメータτ及びγはそれぞれ2.0及び1.0とした。なお、これらは本明細書で示した数値シミュレーションにおいて共通である。
先ず、図5に示す結果について説明する。図5は、無効電力フィードバックを行わずに、単独運転検出手段として周波数フィードバックによって電圧振幅を変化させる電力変換装置を想定し、電力系統1と連系しており、周波数変動を仮定した場合の数値シミュレーション結果である。
図5(a)は、この数値シミュレーションにおいて想定した電力系統1の周波数の推移を示している。前述の通り、ここでは、時刻10[sec]~20[sec]において、系統周波数が0.2%だけ上昇した場合を想定している。
図5(b)は、有効電力Pout(実線)及び無効電力Qout(破線)の推移を示している。ここで、特に無効電力Qoutの推移は、周波数の変動の開始を想定した時刻10[sec]まではほぼ0(零)で推移しているが、時刻10[sec]から下降を始めている。
そして、無効電力Qoutの推移は、時刻11.5[sec]付近から2.0[sec]程度飽和し、その後に0(零)に向かって上昇している。
その後の無効電力Qoutの推移は、周波数の変動の終了を想定した時刻20[sec]から上昇を始め、その後に2.0[sec]程度飽和し、その後に0(零)に向かって下降している。
図5(c)は、電圧振幅Voutの推移を示している。電圧振幅Voutの推移は、図5(b)に示した無効電力Qoutと同様となった。
図5に示す結果からわかるように、従来の電力変換装置においては、系統周波数の変動が生じると、これに伴って電圧振幅が大きく変動し、単独運転の誤検出を招く。
次いで、図6に示す結果について説明する。図6は、本実施形態の電力変換装置2を想定し、電力系統1と連系しており、周波数変動を仮定した場合の数値シミュレーション結果である。
図6(a)は、図5(a)と同じであり、この数値シミュレーションにおいて想定した電力系統1の周波数の推移を示している。つまり、時刻10[sec]~20[sec]において、電力系統の周波数が0.2%だけ上昇した場合を想定している。
図6(b)は、有効電力Pout(実線)及び無効電力Qout(破線)の推移を示している。ここで、特に無効電力Qoutの推移は、時刻0[sec]~30[sec]に亘ってほぼ一定である。
これは、図4の無効電力制御部22dが、無効電力Qoutの変動を抑制する電圧ΔVを加算器22fに出力したことに伴っている。
図6(c)は、電圧振幅Voutの推移を示している。電圧振幅Voutの推移は、図6(b)に示した無効電力Qoutと同様であり、ほぼ一定である。
図6(d)は、図4の電圧ΔV(実線)及び電圧ΔV(破線)の推移を示している。ここで、特に電圧ΔVは、ほぼ一定に推移している。
この数値シミュレーションおいて、図4の制限部22gの上限値は0.2[PU]であり下限値は-0.2[PU]としている。つまり、図6(d)では、電圧ΔVは上下限の範囲内で推移している。このような場合、単独運転検出部22jは、電力変換装置2が単独運転状態に移行したとは判断しない。
従って、本実施形態の電力変換装置2によれば、電力変換装置2が電力系統1と連系している場合に、何らかの原因で系統周波数が変動したとしても、単独運転状態に移行したと検出することを回避することができる。
次いで、図7に示す結果について説明する。図7は、本実施形態の電力変換装置2を想定し、電力系統1と連系しており、単独運転状態に移行したと仮定した場合の数値シミュレーション結果である。
この例では、電力変換装置2は時刻25[sec]までは電力系統1に連系しており、時刻25[sec]に単独運転状態に移行したことを仮定している。
図7(a)は、電力系統1の周波数の推移を示している。図7(b)は、有効電力Pout(実線)及び無効電力Qout(破線)の推移を示している。ここで、特に無効電力Qoutの推移は、時刻0[sec]~30[sec]に亘って0(零)で一定である。
図7(c)は、電圧振幅Voutの推移を示している。電圧振幅Voutの推移は、単独運転状態に移行した時刻25[sec]から上昇を始めている。そして、電圧振幅Voutの推移は、1.2[PU]で飽和している。
図7(d)は、図4の電圧ΔV(実線)及び電圧ΔV(破線)の推移を示している。電圧ΔV及び電圧ΔVは同様に推移している。そして、これらの推移は、0.2[PU]で飽和している。
前述のように、この数値シミュレーションおいて、図4の制限部22gの上限値は0.2[PU]としている。つまり、図7(d)では、電圧ΔVは上限に達している。このような場合、単独運転検出部22jは、電力変換装置2が単独運転状態に移行したと判断する。
従って、本実施形態の電力変換装置2によれば、連系中の系統周波数変動時に単独運転と誤検出してしまうことを回避しつつ、電力変換装置2が実際に単独運転状態に移行した場合に、同状態を検出することができる。
==変形例1==
本変形例の電力変換装置5は、第1実施形態と比べると、図4の単独運転検出部22jが実行する処理が異なっている。図8は、本変形例の単独運転検出部52aが実行する処理を説明する図である。
負荷G(図1)が消費する電力が小さいほど、電圧ΔV(図2)の変動幅は小さくなる。このような場合、上記実施形態の単独運転検出部22jが実行する処理では、実際に単独運転状態となっても、電圧ΔVの変動も不十分であるために制限部22gにおける上下限制限に達しない場合がある。
このように、負荷が小さい場合、単独運転状態に移行しても電圧や周波数が発散しにくく、単独運転検出が難しくなる。本変形例の単独運転検出部52aによれば、このような場合であっても単独運転状態であることを検出することが可能である。
本変形例の単独運転検出部52aは、単独運転検出部52aは、電圧ΔV及び電圧ΔVに基づいて、電力変換装置5が単独運転状態であることを検出する。
具体的に、本変形例の単独運転検出部52aは、電圧ΔVの推移と、電圧ΔV及び電圧ΔVの比の推移とに基づいて、電力変換装置5が単独運転状態であることを検出する。
本変形例の単独運転検出部52aは、第1ブロック52bと、第2ブロック52cと、判定部538とを含む。
第1ブロック52bは、電圧ΔV及び電圧ΔVが共に正の方向に変動した場合に、電力変換装置5が単独運転状態に移行した可能性があるか否かを判定するブロックである。第1ブロック52bは、乗算部522と、処理部525,527と、判定部524,526,528,529,539とを含む。
判定部524は、電圧ΔVが所定の上限値Vthを超えたか否かを判定し、その判定結果を判定部529に出力する。ここで、上限値Vthとしては、正の値であり、図4の制限部22gにおける上限値よりも小さい値が設定される。
なお、電圧ΔVが上限値Vthを超えたか否かを、「条件1」と称する。そして、電圧ΔVが上限値Vthを超えたことを、「条件1が満たされた」と称する。
ここで、条件1が満たされた場合、電圧ΔVが上昇し始めていることを意味する。電圧ΔVが上昇し始めると、電力変換装置5が単独運転に移行した可能性があるが、上述のように負荷Gの状態によっては制限部22gの上限値に達しない場合がある。
処理部525は、電圧ΔVの時間変化率(つまり、電圧ΔVの時間tに関する一階微分の値(dΔV/dt))を出力する。
判定部526は、処理部525からの入力であって電圧ΔVの時間変化率(dΔV/dt)が0より大きい場合に、その旨の判定結果を判定部529に出力する。
なお、電圧ΔVの時間変化率(dΔV/dt)が0より大きいか否かを、「条件2」と称する。そして、電圧ΔVの時間変化率(dΔV/dt)が0より大きいことを、「条件2が満たされた」と称する。
ここで、条件2が満たされた場合、電圧ΔVが単調に上昇していることを意味する。電圧ΔVが単調に上昇していると、電力変換装置5が単独運転に移行した可能性があるが、上述のように負荷Gの状態によっては制限部22gの上限値に達しない場合がある。
処理部527は、電圧ΔVの時間tに関する一階微分の値(dΔV/dt)を出力する。
乗算部522は、処理部525の出力(dΔV/dt)に対して定数αを乗じた値(αdΔV/dt)を出力する。ここで、定数αは1.0未満の正の値である。
判定部528は、処理部527の出力(dΔV/dt)と、乗算部522の出力(αdΔV/dt)とを比較し、乗算部522の出力の方が大きい場合に、その旨を判定部529に出力する。
なお、乗算部522の出力の方が処理部527の出力よりも大きいか否かを、「条件3」と称する。そして、乗算部522の出力の方が処理部527の出力よりも大きいことを、「条件3が満たされた」と称する。
ここで、条件3が満たされた場合、電圧ΔV及び電圧ΔVの時間変化率が互いに類似した推移を示すことを意味する。このような場合、図2の電圧Vが微弱であり、電力変換装置5が単独運転に移行した可能性がある。
判定部529は、判定部524,526,528のそれぞれからの入力に基づいて、電力変換装置5が単独運転状態に移行した可能性があるか否かを判定する。
具体的には、判定部529は、上述の条件1~3の全てが満たされている場合、電力変換装置5が単独運転状態に移行した可能性があると判定する。
判定部530は、判定部529からの入力に基づいて、電力変換装置5が単独運転状態に移行した可能性があるか否かを更に判定する。
具体的には、判定部530は、判定部529が所定の期間に亘り、単独運転状態に移行した可能性があると判定し続けた場合に、電力変換装置5が単独運転状態に移行した可能性があると判定する。
以上説明した処理により、第1ブロック52bは、電圧ΔV及び電圧ΔVが共に正の方向に変動した場合に、電力変換装置5が単独運転状態に移行した可能性があるか否かを判定する。
第2ブロック52cは、電圧ΔV及び電圧ΔVが共に負の方向に変動した場合に、電力変換装置5が単独運転状態に移行した可能性があるか否かを判定する。
第2ブロック52cは、第1ブロック52bと比べると、乗算部520,521を更に含む点で異なっている。
乗算部520は電圧ΔVに-1を乗じ、乗算部520は電圧ΔVに-1を乗じることにより、電圧ΔV及び電圧ΔVの符号を反転させる。
その上で、第2ブロック52cは、第1ブロック52bと同様の処理を実行する。そのため、第2ブロック52cの詳細な説明は省略する。
なお、第2ブロック52cの乗算部523及び判定部531,533,535,536,537はそれぞれ、第1ブロック52bの乗算部522及び判定部524,526,528,529,539と同様の処理を実行する。
判定部538は、判定部530及び判定部537からの入力に基づいて、電力変換装置5が単独運転状態に移行したか否かを判定する。
具体的には、判定部538は、判定部530及び537が、共に電力変換装置5が単独運転状態に移行した可能性があると判定した場合、電力変換装置5が単独運転状態に移行したと判定する。
本変形例では、単独運転検出部は、単独運転状態であると判定した場合は「1」を出力し、それ以外の場合は「0」を出力する。
<<数値シミュレーション結果>>
図9及び図10は、本変形例の電力変換装置5を想定し、単独運転状態に移行したと仮定した場合の数値シミュレーション結果である。図9では負荷Gを0.25[PU]とし、図10では負荷Gを0.1[PU]としている。
先ず、負荷Gが大きい場合(0.25[PU])の図9に示す結果について説明する。図9において、(a)は有効電力及び無効電力、(b)は電圧、(c)は周波数、(d)は電圧ΔV1及び電圧ΔV2、(e)は判定部538の判定結果である。なお、後述する図10も同じである。
これらの図において、横軸は時刻[sec]であり、0[sec]~30[sec]を示している。0[sec]~25[sec]は電力系統1と連系しており、25[sec]に単独運転状態に移行したと仮定した。
ここで、特に図9(d)の電圧ΔVに着目すると、単独運転状態に移行した時刻25[sec]から上昇を始め、制限部22g(図2)の上限として想定した0.2[PU]に飽和している。
これに伴い、図9(f)の判定結果は、時刻26[sec]付近で0から1に切り替わり、単独運転状態に移行したことを示している。
次いで、負荷Gが小さい場合(0.1[PU])の図10に示す結果について説明する。
特に図10(d)の電圧ΔVに着目すると、単独運転状態に移行した時刻25[sec]から上昇を始めるが、図2の制限部22gの上限として想定した0.2[PU]に達していない。なお、このような場合、第1実施形態の電力変換装置2では、単独運転状態に移行したことを検出することができない。
しかし、単独運転状態に移行した後は、電圧ΔV及び電圧ΔVは共に正の方向に上昇を始め、同様に推移している。このことは、図2の電圧Vが微弱であることを意味する。
図10(f)の判定結果は、時刻26[sec]付近で0から1に切り替わり、単独運転状態に移行したことを示している。
つまり、本変形例の電力変換装置5によれば、負荷が消費する電力が小さいためにΔVの変動幅が短時間で図2の制限部22gの上限値に達しない場合であっても、確度良く判定することができる。つまり、電力変換装置5が単独運転状態に移行した際に見逃すことが抑制される。
==変形例2==
本変形例の電力変換装置6は、第1実施形態と比べると、図4の単独運転検出部22jが実行する処理が異なっている。図11は、本変形例の単独運転検出部62aが実行する処理を説明する図である。
本変形例では、単独運転検出部62aは、電圧ΔVの推移と、電圧ΔVの推移及び電圧ΔVの推移の類似度とに基づいて、電力変換装置6が単独運転状態であることを検出する。
本変形例の単独運転検出部62aは、変形例1の単独運転検出部52aと比べると、乗算部620,621と、判定部622,623とを更に含む点で異なっている。
更に、本変形例の単独運転検出部62aは、変形例1の判定部529,536に代えて、判定部624,625を含む。以下では、変形例1との相違点に着目して説明し、共通する部分の説明は省略する。
先ず、第1ブロック62bにおいて、変形例1の第1ブロック52bに対して乗算部620及び判定部622を更に含む。
乗算部620は、電圧ΔVに対して定数αを乗じた値(αΔV)を出力する。ここで、定数αは1.0未満の正の値である。
判定部622は、乗算部620からの入力(αΔV)と、電圧ΔVとを比較し、乗算部522の出力の方が大きい場合に、その旨を判定部624に出力する。
なお、乗算部620の出力よりも電圧ΔVの方が大きいか否かを、「条件4」と称する。そして、乗算部620の出力よりも電圧ΔVの方が大きいことを、「条件4が満たされた」と称する。
ここで、条件4が満たされた場合、図2の電圧Vが微弱であり、電力変換装置6が単独運転に移行した可能性が高まる。
なお、ここでの電圧ΔV及び電圧ΔVの比は、前述の「類似度」の一例である。電圧ΔV及び電圧ΔVの比は、0に近いほど類似度は低く、1に近いほど類似度は高いことを意味する。
判定部624は、判定部524,526,528,622のそれぞれからの入力に基づいて、電力変換装置6が単独運転状態に移行した可能性があるか否かを判定する。
具体的には、判定部624は、上述の条件1~4の全てが満たされている場合、電力変換装置6が単独運転状態に移行した可能性があると判定する。
以上説明した処理により、第1ブロック62bは、電圧ΔV及び電圧ΔVが共に正の方向に変動した場合に、電力変換装置6が単独運転状態に移行した可能性があるか否かを判定する。
第2ブロック62cは、電圧ΔV及び電圧ΔVが共に負の方向に変動した場合に、電力変換装置6が単独運転状態に移行した可能性があるか否かを判定する。
詳細な説明は省略するが、第2ブロック62cの乗算部621及び判定部623,625はそれぞれ、第1ブロック62bの乗算部629及び判定部622,625と同様の処理を実行する。
==第2実施形態==
本実施形態の電力変換装置7は、第1実施形態と比べると、図4の連系点電圧振幅制御部22が異なっている。図12は、本実施形態の連系点電圧振幅制御部72を説明する図である。
前述のように、負荷Gが消費する電力が小さいほど、電圧は発散しにくくなる。このような場合、上記実施形態の単独運転検出部22jが実行する処理では、単独運転状態となっても、電圧ΔVが制限部22gにおける上下限制限に達しない場合がある。
本変形例の単独運転検出部62aによれば、このような場合であっても単独運転状態であることを検出することが可能である。
本実施形態の連系点電圧振幅制御部72は、第1実施形態と比べると、加算器72a(「第2加算部」に相当)を更に含む。
加算器72aは、電力変換装置7が電力を供給する負荷Gの消費電力が所定値以下の場合に、変化率制限部22cの出力に所定の変調信号Vaddを加算した電圧を出力する。本実施形態では、出力部22eに入力される電圧ΔVは、加算器72aの出力となる。
ここで、所定の変調信号Vaddとは、変化率制限部22cから出力される電圧が、単独運転検出部22jが実行する処理のために十分な振幅を有するΔVとするものであればよい。変調信号Vaddは例えば、所定の振幅を有する正弦波、三角波等であってもよい。
加算器72aを含むことによる効果は、以下で数値シミュレーションの結果を用いて説明する。
<<数値シミュレーション結果>>
図13及び図14は、第1実施形態の電力変換装置2と、本変形例の電力変換装置7とを想定した数値シミュレーション結果である。先ず、第1実施形態の電力変換装置2についての図13に示す結果について説明する。
図13において、(a)は有効電力及び無効電力、(b)は電圧振幅、(c)は周波数、(d)は電圧ΔV1及び電圧ΔV2、(e)は判定部538の判定結果である。ここでは、負荷Gが消費する電力は0(零)と仮定した。なお、後述する図14も同じである。
これらの図において、横軸は時刻[sec]であり、0[sec]~30[sec]を示している。0[sec]~25[sec]は電力系統1と連系しており、25[sec]に単独運転状態に移行したと仮定した。
ここで、特に図13(d)の電圧ΔVに着目すると、単独運転状態に移行するが、負荷Gが十分な大きされないために、ほぼ0(零)で推移している。
従って、制限部22g(図4)において電圧ΔV上下限制限に達しない。そのため、図9(e)の単独運転検出部22jによる判定結果は常に0であり、単独運転状態に移行したにも関わらず、そのことが検出されない。
次いで、本実施形態の電力変換装置7についての図14に示す結果について説明する。
特に図14(d)の電圧ΔV(実線)は、三角波の波形で推移している。一方、電圧ΔV(破線)は、時刻25[sec]に単独運転状態に移行するまでは振幅がほぼ0(零)で推移しているが、時刻25[sec]から電圧ΔVと共に三角波の波形で推移する。
図14(e)の判定結果は、時刻26[sec]付近で0から1に切り替わり、単独運転状態に移行したことが検出されたことを示している。これは、電圧ΔVが、時刻25[sec]から電圧ΔVと共に三角波の波形で推移を始めたことによる。
従って、本実施形態の電力変換装置7によれば、負荷Gが消費する電力が十分な大きさを持たない場合であっても、電力変換装置7が単独運転状態に移行したか否かを確度良く検出することができる。
==まとめ==
以上、上記実施形態の電力変換装置2、5、6、7は、電力系統1に連系可能であり、仮想同期発電機機能を有する電力変換装置であって、仮想同期発電機機能における周波数ω又は電力系統1との連系点における電圧の周波数ωoutの一方の周波数に応じた電圧を出力する周波数フィードバック部22aと、連系点における無効電力に応じた電圧ΔVを出力する無効電力制御部22dと、周波数フィードバック部22aの出力に基づく電圧ΔV及び電圧ΔVの加算結果に第1上下限制限を与えた電圧ΔVを出力する出力部22eと、連系点における電圧に関する所定の振幅指令値Vref **と、電圧ΔVとを加算した連系点電圧振幅指令値Vref を出力する加算器22hと、連系点電圧振幅指令値Vref 及び連系点における電圧の振幅Voutに基づいて、インバータ出力電圧振幅指令値VINVを生成する連系点電圧振幅制御部22と、仮想同期発電機機能における位相θ及びインバータ出力電圧振幅指令値VINVに基づいて、三相交流電圧を発生させる電圧出力部と、電圧ΔVが第1上下限制限に達した場合に、電力変換装置が電力系統1から切り離された単独運転状態であることを検出する単独運転検出部22jと、を含む。
周波数フィードバック部22aは、電力変換装置が単独運転状態である場合、一方の周波数の変動に伴って変動幅が拡大する電圧を出力し、無効電力制御部22dは、電力変換装置が電力系統1と連系している場合、周波数の変動に伴う連系点における無効電力の変動を抑制する電圧ΔVを出力する。
このような構成によれば、電力変換装置が電力系統1に連系している状態において、何らかの原因で周波数に変動が生じる場合に、単独運転状態に移行したという誤検知の発生を防止することができる。従って、電力変換装置が単独運転状態となったか否かを確度良く検出することが可能となる。
上記電力変換装置において、周波数フィードバック部22aは、電力変換装置が単独運転状態である場合、一方の周波数の変動に伴って変動幅が拡大する電圧を出力し、無効電力制御部22dは、電力変換装置が電力系統1と連系している場合、周波数の変動に伴う連系点における無効電力の変動を抑制する電圧ΔVを出力する。このような構成によれば、電力変換装置が単独運転状態となったか否かを更に確度良く検出することが可能となる。
上記電力変換装置は、周波数フィードバック部22aの出力に第2上下限制限を与えた電圧を出力する上下限制限部22bを更に含み、電圧ΔVは、上下限制限部22bの出力に基づく電圧であってもよい。このような構成によれば、電圧ΔVの振幅が制限されるため、電圧ΔVが電圧ΔVの変動に追従しやすくなる(つまり、電圧ΔVに対して無理なく相殺可能になる)。従って、単独運転状態に移行したという誤検知の発生を更に効果的に防止することができる。
また、上記電力変換装置は、上下限制限部22bの出力に時間変化率の上限制限を与えた電圧を出力する変化率制限部22cを更に含み、電圧ΔVは、変化率制限部22cの出力に基づく電圧であってもよい。このような構成によれば、電圧ΔVの時間変化率が制限されるため、電圧ΔVが電圧ΔVの変動に更に追従しやすくなる(つまり、相殺し易くなる)。従って、単独運転状態に移行したという誤検知の発生を更に効果的に防止することができる。
また、上記電力変換装置において、単独運転検出部22jは、電圧ΔV及び電圧ΔVに基づいて、電力変換装置が単独運転状態であることを検出する。このような構成によれば、電圧ΔV及び電圧ΔVが十分な振幅を持たないために単独運転状態に移行したか否かの判定が困難であっても、確度良くそれを判定することができる。
また、上記電力変換装置において、単独運転検出部22jは、電圧ΔVの推移と、電圧ΔV及びΔ電圧ΔVの比の推移とに基づいて、電力変換装置が単独運転状態であることを検出してもよい。このような構成によれば、電圧ΔV及び電圧ΔVが十分な振幅を持たないために単独運転状態に移行したか否かの判定が困難であっても、更に確度良くそれを判定することができる。
また、上記電力変換装置において、単独運転検出部22jは、第2電圧の推移と、電圧ΔVの推移及び電圧ΔVの推移の類似度とに基づいて、電力変換装置が単独運転状態であることを検出してもよい。このような構成によれば、電圧ΔV及び電圧ΔVが十分な振幅を持たないために単独運転状態に移行したか否かの判定が困難であっても、更に確度良くそれを判定することができる。
また、上記電力変換装置において、電力変換装置が電力を供給する負荷の消費電力が所定値以下の場合に、変化率制限部22cの出力に所定の変調信号を加算した電圧を出力する加算器72aを更に含み、第2電圧は、第2加算部の出力であってもよい。このような構成によれば、負荷Gが消費する電力が十分な大きさを持たないために単独運転状態に移行したか否かの判定が困難であっても、更に精度良くそれを判定することができる。
上記実施形態は、発明の例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものでは
ない。上記の構成は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行
うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特
許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
電力系統 1
送電線 10
遮断器 11
電力変換装置 2
制御装置 20
DSP 200
記憶装置 201
インバータ出力電圧位相生成部 21
加算器 21a,21b,21d
積分器 21c,21g
乗算器 21e,21f
連系点電圧振幅制御部 22
周波数フィードバック部 22a
上下限制限部 22b
変化率制限部 22c
無効電力制御部 22d
出力部 22e
加算器 22f
制限部 22g
加算器 22h
振幅制御部 22i
単独運転検出部 22j
瞬時電圧指令生成部 23
PWMパルス生成部 24
電力変換部 30
遮断器 3
測定部 4
単独運転検出部 52a
単独運転検出部 62a
乗算部 520,521,522,523,620,621
処理部 525,527,532,534
判定部 524,526,528,529,530,531,533,535,536,537,538,622,623,624,625

Claims (9)

  1. 電力系統に連系可能であり、仮想同期発電機機能を有する電力変換装置であって、
    前記仮想同期発電機機能における周波数又は前記電力系統との連系点における電圧の周波数の一方の周波数に応じた電圧を出力する周波数フィードバック部と、
    前記連系点における無効電力に応じた第1電圧を出力する無効電力制御部と、
    前記周波数フィードバック部の出力に基づく第2電圧及び前記第1電圧の加算結果に第1上下限制限を与えた第3電圧を出力する出力部と、
    前記連系点における電圧に関する所定の第1振幅指令値と、前記第3電圧とを加算した第2振幅指令値を出力する第1加算部と、
    前記第2振幅指令値及び前記連系点における電圧の振幅に基づいて、インバータ出力電圧振幅指令値を生成する連系点電圧振幅制御部と、
    前記仮想同期発電機機能における位相及び前記インバータ出力電圧振幅指令値に基づいて、三相交流電圧を発生させる電圧出力部と、
    前記第3電圧が前記第1上下限制限に達した場合に、前記電力変換装置が前記電力系統から切り離された単独運転状態であることを検出する単独運転検出部と、
    を含む、
    電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記周波数フィードバック部は、
    前記電力変換装置が単独運転状態である場合、前記一方の周波数の変動に伴って変動幅が拡大する電圧を出力し、
    前記無効電力制御部は、
    前記電力変換装置が前記電力系統と連系している場合、前記連系点における無効電力の変動を抑制する前記第1電圧を出力する、
    電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記周波数フィードバック部は、前記一方の周波数に所定の伝達関数を演算し、
    前記伝達関数に含まれるパラメータは、系統連系中は安定を保ちつつ、単独運転状態では不安定となるように決定される、
    電力変換装置。
  4. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記周波数フィードバック部の出力に第2上下限制限を与えた電圧を出力する上下限制限部を更に含み、
    前記第2電圧は、前記上下限制限部の出力に基づく電圧である、
    電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置であって、
    前記上下限制限部の出力に時間変化率の上限制限を与えた電圧を出力する変化率制限部を更に含み、
    前記第2電圧は、前記変化率制限部の出力に基づく電圧である、
    電力変換装置。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の電力変換装置であって、
    前記単独運転検出部は、
    前記第2電圧及び前記第3電圧に基づいて、前記電力変換装置が単独運転状態であることを検出する、
    電力変換装置。
  7. 請求項6に記載の電力変換装置であって、
    前記単独運転検出部は、
    前記第2電圧の推移と、前記第2電圧及び前記第3電圧の比の推移とに基づいて、前記電力変換装置が単独運転状態であることを検出する、
    電力変換装置。
  8. 請求項6に記載の電力変換装置であって、
    前記単独運転検出部は、
    前記第2電圧の推移と、前記第2電圧の推移及び前記第3電圧の推移の類似度とに基づいて、前記電力変換装置が単独運転状態であることを検出する、
    電力変換装置。
  9. 請求項5に記載の電力変換装置であって、
    前記電力変換装置が電力を供給する負荷の消費電力が所定値以下の場合に、前記変化率制限部の出力に所定の変調信号を加算した電圧を出力する第2加算部を更に含み、
    前記第2電圧は、前記第2加算部の出力である、
    電力変換装置。

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