JP7392496B2 - 微細水放出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、微細水放出装置に関する。
従来、この種の微細水放出装置としては、両端が開放して第1空間と第2空間とを連通すると共に内部に空気を流通させる流路を有する筒状のケースと、流路に配設された送風部と、流路に配設され空気の放湿と吸湿とを行なう微細水粒子放出素子を有する調湿部と、調湿部の基材部を通電する通電部と、通電部と送風部とを制御する制御装置とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、運転モードとして、吸湿モードと放湿モードとを有する。吸湿モードでは、送風部により第1空間の空気を流路に導入すると共に通電部により基材部を非通電状態にすることで流路に導入されて調湿部により水分が吸着された空気を第2空間に導出する。放湿モードでは、通電部により基材部を通電状態とすると共に送風部により第1空間の空気を流路に導入することで流路に導入された空気に水粒子を放出して水粒子を含んだ空気を第2空間に導出する。調湿部は、放湿モードにおいて基材部を通電状態にすることで、微細水粒子放出素子が温度が上昇することによって水分を放出する。
特開2019-18195号公報
上述した微細水放出装置では、第1空間と第2空間とが連通するよう両端が開放したケースの内部の流路に調湿部と送風部とが設けられており、調湿部を通過する空気の流量は、ケースから第2空間へ放出される空気の流量(放出流量)と一致する。このため、必要な放出流量を確保するために送風部を駆動すると、調湿部を通過する空気の流量が過剰となる場合がある。この場合、放湿モードにおいて、通電部の通電によって調湿部で生じた熱が空気中に拡散されるため、適正な温度に維持し続けるためには通電部からの電流を増大させる必要があり、消費エネルギが増大してしまう。
本発明の微細水放出装置は、吹き出し口に要求される風量に対応すると共に消費エネルギをより低減させることが可能な微細水放出装置を提供することを主目的とする。
本発明の微細水放出装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の微細水放出装置は、
微細水を放出する微細水放出装置であって、
吹き出し口を有する空気通路と、
前記吹き出し口から空気が吹き出されるよう前記空気通路に空気を送出する空気通路側送風器と、
前記吹き出し口よりも上流側において前記空気通路と連通する連通通路と、該連通通路に設けられた基材部と該基材部に形成される導電性高分子膜とを含み温度低下により空気中の水分を前記導電性高分子膜に吸着する吸湿状態と温度上昇により前記導電性高分子膜に吸湿した水分を微細水として放出する放湿状態とに変化する微細水発生部と、前記基材部に通電する通電部と、前記連通通路内の空気を流通させる連通通路側送風器と、をそれぞれ有する複数の微細水発生ユニットと、
前記吹き出し口から空気が吹き出されるよう前記空気通路側送風器を制御すると共に、前記微細水発生部が前記吸湿状態となるよう前記通電部を制御しながら前記空気通路から前記連通通路に空気が導入されるよう前記連通通路側送風器を制御する吸湿モードと前記微細水発生部が前記放湿状態となるよう前記通電部を制御しながら前記連通通路から前記空気通路に空気が導出されるよう前記連通通路側送風器を制御する放湿モードとが交互に繰り返されるよう前記複数の微細水発生ユニットをそれぞれ制御する制御装置と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の微細水放出装置は、吹き出し口を有する空気通路と、吹き出し口から空気が吹き出されるよう空気通路に空気を送出する空気通路側送風器と、複数の微細水発生ユニットと、制御装置と、を備える。複数の微細水発生ユニットは、吹き出し口よりも上流側において空気通路と連通する連通通路と、連通通路に設けられた基材部と導電性高分子膜とを含む微細水発生部と、微細水発生部の基材部に通電する通電部と、連通通路内の空気を流通させる連通通路側送風器と、をそれぞれ有する。制御装置は、吹き出し口から空気が吹き出されるよう空気通路側送風器を制御すると共に、微細水発生部が吸湿状態となるよう通電部を制御しながら空気通路から連通通路に空気が導入されるよう連通通路側送風器を制御する吸湿モードと微細水発生部が放湿状態となるよう通電部を制御しながら連通通路から空気通路に空気が導出されるよう連通通路側送風器を制御する放湿モードとが交互に繰り返されるよう複数の微細水発生ユニットをそれぞれ制御する。このように、制御装置によって空気通路側送風器と連通通路側送風器とを個別に制御することにより、吹き出し口に要求される風量に対応しつつ連通通路側送風器から微細水発生部を通過する空気の風量をその微細水発生部の状態に適した風量とすることが可能となる。例えば、通電部による通電時(放湿状態)において、微細水発生部を通過する空気の風量を、例えば、微細水を確実に搬送できる程度に小さくすることで、微細水発生部から空気への熱拡散を抑制して、微細水発生部の温度上昇に必要な通電電流を小さくすることができる。この結果、吹き出し口に要求される風量に対応すると共に消費エネルギをより低減させることが可能な微細水放出装置とすることができる。
こうした本発明の微細水放出装置において、前記制御装置は、前記吹き出し口に要求される要求風量に対して前記吸湿モード中の前記微細水発生ユニットの連通通路側送風器の風量を加算すると共に前記放湿モード中の前記微細水発生ユニットの連通通路側送風器の風量を減算した目標風量で空気が送出されるよう前記空気通路側送風器を制御するものとしてもよい。こうすれば、各微細水発生ユニットの連通通路を通過する空気の風量をモードに応じた適切なものとしつつ、吹き出し口から要求風量に応じた風量を吹き出すことができる。
また、本発明の微細水放出装置において、前記複数の微細水発生ユニットの各連通通路は、前記空気通路の略同一周上において該空気通路と連通するものとしてもよい。こうすれば、放湿モード中の微細水発生ユニットの連通通路から空気通路に導出された微細水を含む空気が吸湿モード中の微細水発生ユニットの連通通路に導入されることで、吹き出し口から吹き出される微細水が減少するのを抑制することができる。この場合、前記複数の微細水発生ユニットは、前記空気通路から前記連通通路に空気を導入する導入口と、前記連通通路から前記空気通路の前記導入口よりも下流側へ空気を導出する導出口と、前記吸湿モードにおいて前記導入口を開放すると共に前記導出口を閉鎖し前記放湿モードにおいて前記導入口を閉鎖すると共に前記導出口を開放する開閉部材と、をそれぞれ有するものとしてもよい。
また、本発明の微細水放出装置において、前記複数の微細水発生ユニットは、前記連通通路の前記微細水発生部よりも前記空気通路側に、前記連通通路を通過する空気を熱交換する熱交換部が設けられているものとしてもよい。こうすれば、吹き出し口から適温の空気を吹き出すことが可能となる。
第1実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図である。 微細水放出装置が備える微細水発生カートリッジの構成の概略を示す構成図である。 第1実施形態の微細水放出装置の運転の様子を示す説明図である。 第1実施形態のダクトファンの駆動状態と各カートリッジファンの駆動状態と各微細水発生カートリッジの通電状態の時間変化の様子を示す説明図である。 変形例のダクトファンの駆動状態と各カートリッジファンの駆動状態と各微細水発生カートリッジの通電状態の時間変化の様子を示す説明図である。 風量制御処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図である。 第2実施形態の微細水放出装置の運転の様子を示す説明図である。 第2実施形態のダクトファンの駆動状態と各カートリッジファンの駆動状態と各微細水発生カートリッジの通電状態と各ダンパの駆動状態の時間変化の様子を示す説明図である。 第3実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図である。 第4実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図である。 第5実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図である。 第5実施形態の微細水放出装置の運転の様子を示す説明図である。 第5実施形態のダクトファンの駆動状態と各カートリッジファンの駆動状態と各微細水発生カートリッジの通電状態と各ダンパの駆動状態の時間変化の様子を示す説明図である。
本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は第1実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図であり、図2は微細水放出装置が備える微細水発生カートリッジの構成の概略を示す構成図である。第1実施形態の微細水放出装置10は、人体(例えば肌や頭髪など)に向けて微細水を放出する美容機器や医療機器として構成されるものであり、図1に示すように、吹き出し口11oを有するダクト11と、ダクト11内に組み込まれたダクトファン13と、微細水を発生させてダクト11に供給する複数(2つ)の微細水発生ユニット20A,20Bと、全体を制御する制御装置30と、を備える。
ダクト11は、両端が開口した筒状(例えば円筒状)の部材であり、その内部には、空気が流通する空気通路12が形成されている。ダクト11は、ダクトファン13の駆動により、一方の開口端から図示しないフィルタを介して空気を吸入すると共に吸入した空気を他方の開口端(吹き出し口11o)から吹き出す。ダクトファン13は、モータにより駆動され、制御装置30によりPWM(Pulse Width Modulation)制御によって制御される。
複数の微細水発生ユニット20A,20Bは、いずれも、ダクト11に連結されるケース21と、ケース21内に組み込まれたカートリッジファン23および微細水発生カートリッジ24と、を備える。ケース21は、一端が開口すると共に他端がダクト11に連結された筒状(例えば円筒状)の部材であり、その内部には、ダクト11の空気通路12と連通する連通通路22が形成されている。本実施形態では、複数の微細水発生ユニット20A,20Bの各ケース21は、その連通通路22がダクト11の空気通路12と同一周上(同一円周上)において連通するよう当該ダクト11に連結されている。カートリッジファン23は、モータにより駆動され、制御装置30によりPWM制御によって制御される。
微細水発生カートリッジ24は、図2に示すように、筒状(円筒状)のカートリッジケース25と、カートリッジケース25内に収容された微細水発生素子26とを有する。微細水発生素子26は、基材26aと、基材26aの表面に形成された導電性高分子膜26bとを含む。
基材26aは、ステンレス系金属や銅系金属などの金属材料、炭素材料、導電性セラミックス材料などの導電性を有する材料、例えばアルミニウムが添加されたステンレス鋼の金属箔により形成されている。また、基材26aは、空気が流通可能であって基材26a(導電性高分子膜26b)の表面積ができるだけ大きくなるように、例えば波板状やハニカム状、渦巻き状などにより形成されている。
基材26aには、電源とスイッチとを含む通電回路27が接続されている。通電回路27は、スイッチがオンされると、基材26aへ通電する通電状態となり、スイッチがオフされると、基材26aへの通電を遮断する非通電状態となる。通電回路27(スイッチ)は、制御装置30によってオンオフされる。
導電性高分子膜26bは、チオフェン系の導電性高分子などの導電性を有する高分子化合物により形成されている。本実施形態では、チオフェン系の導電性高分子のうち、PEDOT/PSS(ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸))により形成されている。PEDOT/PSSは、PEDOTのコアと、水素結合可能な酸性官能基であるスルホン酸基のシェルとを有するコアシェル構造である。また、導電性高分子膜26b中では、PEDOT/PSSのシェルが整列した積層構造をとり、各シェルの間に例えば2ナノメートルなどのナノメートルサイズの流路であるナノチャンネルを形成する。このナノチャンネル内には、スルホン酸基が多く存在するため、導電性高分子膜26bの表面に存在する水分は、表面の水分量が多く内部の水分量が少ない場合に、表面と内部の濃度差によってナノチャンネル内のスルホン酸基を伝って内部に移動する。これにより、導電性高分子膜26bが水分を吸着する。また、内部に水分が吸着された状態で、表面の水分量が少なく内部の水分量が多い場合に、水分は表面と内部の濃度差によってナノチャンネル内のスルホン酸基を伝って表面に移動する。これにより、導電性高分子膜26bから水分が微細水として放出される。また、導電性高分子膜26bの温度が上昇した状態では、濃度差のみで移動する場合に比して水分(微細水)の速やかな放出が促され、導電性高分子膜26bの温度が低下した状態およびその状態で常温や低温の空気が流通する状態では水分の吸着が促される。このように、微細水発生カートリッジ24(微細水発生素子26)は、温度低下により導電性高分子膜26bに空気中の水分を吸着する吸湿状態に変化し、吸着した水分を温度上昇により導電性高分子膜26bから放出する放湿状態に変化することになる。なお、導電性高分子膜26bの厚みは、必要な微細水の吸着量(放出量)に応じて適宜定めることができる。例えば、導電性高分子膜26bの厚みが1~30マイクロメートルなどとなるように形成される場合、数秒から数10秒程度の時間で、微細水を放出するのに十分な水分を吸着することができるものとなる。
また、微細水発生カートリッジ24は、微細水発生素子26の導電性高分子膜26bから、水粒子の粒径が50ナノメートル以下、例えば粒径が2ナノメートル以下であって、無帯電の微細水を放出する。このような粒径となる理由は、ナノチャンネルのサイズが2ナノメートルまたはそれ以下のサイズであるため、導電性高分子膜の温度上昇によるナノチャンネル内の水の運動性向上、圧力上昇により、ナノチャンネルから水分が飛び出す現象のためと考えられる。このような微細水発生カートリッジ24(導電性高分子膜26b)の微細水発生の詳細な説明は、本願出願人の特願2018-172166号の明細書などに記載されているため、これ以上の詳細な説明は省略する。
制御装置30は、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他にROMやRAM,入出力ポートを備える。制御装置30には、スタートスイッチ41からの操作信号や風量調節スイッチ42からの操作信号などが入力ポートを介して入力されている。ここで、スタートスイッチ41は、微細水放出装置10の運転を開始するためのスイッチである。風量調節スイッチ42は、吹き出し口11oから吹き出される空気の風量を調節するためのスイッチである。また、制御装置30からは、ダクトファン13を回転駆動するモータへの駆動信号や、カートリッジファン23を駆動するモータへの駆動信号、通電回路27のスイッチへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。
次に、こうして構成された第1実施形態の微細水放出装置10の動作について説明する。図3は、第1実施形態の微細水放出装置の運転の様子を示す説明図であり、図4は、第1実施形態のダクトファンの駆動状態と各カートリッジファンの駆動状態と各微細水発生カートリッジの通電状態の時間変化の様子を示す説明図である。なお、図4中の「カートリッジファンA」は、微細水発生ユニット20Aのカートリッジファン23を示し、「カートリッジファンB」は、微細水発生ユニット20Bのカートリッジファン23を示し、「微細水発生カートリッジA」は、微細水発生ユニット20Aの微細水発生カートリッジ24を示し、「微細水発生カートリッジB」は、微細水発生ユニット20Bの微細水発生カートリッジ24を示す。第1実施形態の微細水放出装置10では、スタートスイッチ41が操作されると、制御装置30は、空気がダクト11内を流通して吹き出し口11oから吹き出されるようダクトファン13(モータ)を常時、正回転で駆動制御する。そして、制御装置30は、微細水発生ユニット20Aが微細水発生カートリッジAにダクト11内を流通する空気を導入して空気中の水分を当該微細水発生カートリッジA(導電性高分子膜26b)に吸着させる吸湿モードで運転されると共に微細水発生ユニット20Bが微細水発生カートリッジB(導電性高分子膜26b)から水分(微細水)を放出して微細水を含む空気をダクト11内へ導出する放湿モードで運転される運転状態(図3(a)参照)と、微細水発生ユニット20Aが上記放湿モードで運転されると共に微細水発生ユニット20Bが上記吸湿モードで運転される運転状態(図3(b)参照)と、が所定の周期で交互に繰り返されるよう微細水発生ユニット20A,20Bを制御する。これにより、微細水放出装置10は、吹き出し口11oから常時、微細水を含む空気を吹き出すことができる。ここで、図4に示すように、吸湿モードは、通電回路27のスイッチをオフとすると共にカートリッジファン23を負回転で駆動することにより行なわれ、放湿モードは、通電回路27のスイッチをオンとすると共にカートリッジファン23を正回転で駆動することにより行なわれる。なお、上述した実施形態では、2つの微細水発生ユニット20A,20Bのうち一方が吸湿モードで運転され他方が放湿モードで運転されるよう制御するものとしたが、図5に示すように、2つの微細水発生ユニット20A,20Bで放湿モードの運転期間が一部重なるラップ期間を設けるものとしてもよい。これにより、モードの切り替えのタイミングに若干のずれが生じても、2つの微細水発生ユニット20A,20Bで吸湿モードの運転期間が重なるのを防止して、より確実に微細水を含む空気を常時、放出することが可能となる。
次に、微細水放出装置10が備える各ファン(ダクトファン13および各カートリッジファン23)の制御について説明する。図6は、制御装置30のCPUにより実行される風量制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
風量制御処理が実行されると、制御装置30は、まず、吹き出し口11oに要求される要求風量Qreqを入力する(ステップS100)。要求風量Qreqは、本実施形態では、風量調節スイッチ42からの操作信号に基づいて設定されたものを入力するものとした。また、要求風量Qreqは、時間の経過と共に風量が変化する運転モードを有する場合には、その運転モードが選択されているときに、経過時間に基づいて設定されたものを入力するものとしてもよい。続いて、微細水発生カートリッジAの状態を判定する(ステップS110)。微細水発生カートリッジAの状態が吸湿状態であると判定すると、当該微細水発生カートリッジAを通過させる空気の目標風量Qatagに負の所定値α(空気がカートリッジファン23からダクト11へ向かう方向を正の値とする)を設定する(ステップS120)。一方、微細水発生カートリッジAの状態が放湿状態であると判定すると、当該微細水発生カートリッジAを通過させる空気の目標風量Qatagに正の所定値βを設定する(ステップS130)。ここで、所定値αは、非通電状態の微細水発生カートリッジ24(導電性高分子膜26b)を通過する空気との熱交換によって当該微細水発生カートリッジ24の温度低下を促すための風量であり、絶対値としては比較的大きな値に定められている。一方、所定値βは、通電状態の微細水発生カートリッジ24(導電性高分子膜26b)から当該微細水発生カートリッジ24を通過する空気への熱拡散を抑制して通電による微細水発生カートリッジ24の温度上昇を促すための風量(例えば微細水発生カートリッジ24から放出される微細水をダクト11へ搬送するのに必要最小限の風量)であり、絶対値としては比較的小さな値に定められている。
次に、微細水発生カートリッジBの状態を判定する(ステップS140)。微細水発生カートリッジBの状態が吸湿状態であると判定すると、当該微細水発生カートリッジBを通過させる空気の目標風量Qbtagに上述した負の所定値αを設定する(ステップS150)。一方、微細水発生カートリッジBの状態が放湿状態であると判定すると、当該微細水発生カートリッジBを通過させる空気の目標風量Qbtagに上述した正の所定値βを設定する(ステップS160)。
こうしてカートリッジファンAの目標風量QatagとカートリッジファンBの目標風量Qbtagとをそれぞれ設定すると、要求風量Qreqと目標風量Qatag,Qbtagとに基づいて次式(1)によりダクトファン13の目標風量Qdtagに設定する(ステップS170)。
Qdtag=Qreq+Qatag+Qbtag …(1)
そして、目標風量Qdtagでダクトファン13を制御すると共に目標風量Qatag,QbtagでカートリッジファンA,Bを制御して(ステップS180)、風量制御処理を終了する。上述したように、微細水発生ユニット20A,20Bのうち吸湿モード中の微細水発生ユニットのカートリッジファン23の目標風量には、負の値αが設定され、放湿モード中の微細水発生ユニットのカートリッジファン23の目標風量には、正の値βが設定される。このため、ダクトファン13の目標風量Qdtagは、要求風量Qreqから吸湿モード中の微細水発生ユニットの風量の絶対値(ダクト11から取り出される空気の量)を加算し、放湿モード中の微細水発生ユニットの風量の絶対値(ダクト11に放出される空気の量)を減算することにより求めることができる。これにより、吹き出し口11oからは、常時、要求風量Qreqに応じた風量で空気を放出することができる。
以上説明した第1実施形態の微細水放出装置10では、吹き出し口11oを有するダクト11と、ダクト11内に組み込まれたダクトファン13と、微細水を発生させてダクト11に供給する複数の微細水発生ユニット20A,20Bと、制御装置30とを備え、複数の微細水発生ユニット20A,20Bは、ダクト11内部の空気通路12と連通する連通通路22を内部に有する筒状のケース21と、ケース21内に組み込まれたカートリッジファン23および微細水発生カートリッジ24と、をそれぞれ有する。微細水発生カートリッジ24には、通電回路27によって通電させられる基材26aと、基材26aの表面に形成される導電性高分子膜26bとを含む。制御装置30は、空気がダクト11内を流通して吹き出し口11oから吹き出されるようダクトファン13を制御(正回転駆動)しつつ、吸湿モードと放湿モードとが交互に繰り返されるよう複数の微細水発生ユニット20A,20Bを制御する。制御装置30は、吸湿モード中の微細水発生ユニットにおいてダクト11内を流通する空気が導入されるようにカートリッジファン23を駆動(負回転駆動)し、放湿モード中の微細水発生ユニットにおいて微細水を含む空気がダクト11内へ導出されるようカートリッジファン23を駆動(正回転駆動)する。これにより、吹き出し口11oに要求される要求風量Qreqに対応しつつ、各カートリッジファン23から各微細水発生カートリッジ24を通過する空気の風量をそれぞれの微細水発生カートリッジ24の状態(吸湿状態,放湿状態)に適した風量とすることが可能となる。例えば、放湿状態において微細水発生カートリッジ24から当該微細水発生カートリッジ24を通過する空気への熱拡散を抑制して、微細水発生カートリッジ24の温度上昇に必要な通電電流を小さくすることができる。この結果、吹き出し口に要求される風量に対応すると共に消費エネルギをより低減させることが可能な微細水放出装置とすることができる。
また、第1実施形態の微細水放出装置10では、複数の微細水発生ユニット20A,20Bの各ケース21は、連通通路22が空気通路12の同一周上において連通するようダクト11に連結される。これにより、放湿モード中の微細水発生ユニットの連通通路22から空気通路12に導出された微細水を含む空気が吸湿モード中の微細水発生ユニットの連通通路22に導入されることで、吹き出し口11oから吹き出される微細水が減少するのを抑制することができる。
第1実施形態では、ダクト11に連結される微細水発生ユニットとして、2つの微細水発生ユニット20A,20Bを備えるものとしたが、これに限られず、3つ以上の微細水発生ユニットを備えるものとしてもよい。この場合も、各微細水発生ユニットのケースは、いずれも、連通通路22が空気通路12の同一周上に連通するようにダクト11に連結されるのが望ましい。
図7は、第2実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図である。第2実施形態の微細水放出装置110では、各微細水発生ユニット120A,120Bが、ダクト11内から空気を導入する導入口122iとダクト11内へ空気を導出する導出口122oとを有すると共に、導入口122iと導出口122oとを選択的に開閉するダンパ129とを備える点が第1実施形態の微細水放出装置10と異なる。
図8は、第2実施形態の微細水放出装置の運転の様子を示す説明図であり、図9は、第2実施形態のダクトファンの駆動状態と各カートリッジファンの駆動状態と各微細水発生カートリッジの通電状態と各ダンパの駆動状態の時間変化の様子を示す説明図である。なお、図9中、「カートリッジファンA」は、微細水発生ユニット120Aのカートリッジファン23を示し、「カートリッジファンB」は、微細水発生ユニット120Bのカートリッジファン23を示し、「微細水発生カートリッジA」は、微細水発生ユニット120Aの微細水発生カートリッジ24を示し、「微細水発生カートリッジB」は、微細水発生ユニット120Bの微細水発生カートリッジ24を示し、「ダンパA」は、微細水発生ユニット120Aのダンパ129を示し、「ダンパB」は、微細水発生ユニット120Bのダンパ129を示す。第2実施形態の微細水放出装置110では、図9に示すように、制御装置30は、第1実施形態の微細水放出装置10と同様のダクトファン13の制御,カートリッジファンA,Bの制御および微細水発生カートリッジA,B(通電回路27)の制御に加えて、ダンパA,Bの制御も行なう。すなわち、制御装置30は、微細水発生ユニット20Aが吸湿モードで運転されると共に微細水発生ユニット20Bが放湿モードで運転されるときには、微細水発生ユニット20Aの導入口122iが開放すると共にその導出口122oが閉鎖するようダンパAを制御し、微細水発生ユニット20Bの導入口122iが閉鎖すると共にその導出口122oが開放するようダンパBを制御する(図8(a)参照)。一方、微細水発生ユニット20Aが放湿モードで運転されると共に微細水発生ユニット20Bが吸湿モードで運転されるときには、微細水発生ユニット20Aの導入口122iが閉鎖すると共にその導出口122oが開放するようダンパAを制御し、微細水発生ユニット20Bの導入口122iが開放すると共にその導出口122oが閉鎖するようダンパBを制御する(図8(b)参照)。これにより、放湿モード中の微細水発生ユニットからダクト11の空気通路12に導出された微細水を含む空気が吸湿モード中の微細水発生ユニットに導入されるのをより確実に抑制することができる。
図10は、第3実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図である。第3実施形態の微細水放出装置220では、各微細水発生ユニット220A,220Bは、カートリッジファン23および微細水発生カートリッジ24に加えてケース221内に組み込まれた温調カートリッジ(熱交換器)228を備える。温調カートリッジ228は、大きな熱容量を有すると共に高い熱交換効率を有するように、金属材料により例えば波板状やハニカム状、渦巻き状などにより形成されている。そして、温調カートリッジ228は、ケース221内に形成される連通通路222の微細水発生カートリッジ24よりも空気通路12側に配置される。これにより、放湿モード中の微細水発生ユニットにおいて、微細水発生カートリッジ24から放出される微細水を含む空気が温調カートリッジ228を通過してダクト11内へ導出されるため、微細水発生カートリッジ24で温度上昇した空気は、温調カートリッジ228を通過する際に、室温近くまで冷却される。また、吸湿モード中の微細水発生ユニットにおいて、ダクト11内の室温の空気が温調カートリッジ228を通過して微細水発生カートリッジ24に導入されるため、温調カートリッジ227は、通過する空気によって室温近くまで冷却される。これにより、ダクト11の吹き出し口11oから常時、室温に近い温度の空気を吹き出すことができる。尚、温調カートリッジ228は、放湿モードにおいて、当該温調カートリッジ227に通電等して発熱させることにより、当該温調カートリッジ228を通過する微細水を含む空気を加温するように構成されてもよい。また、温調カートリッジ228は、放湿モードにおいて、ペルチェ素子等を用いて冷却することにより、当該温調カートリッジ228を通過する微細水を含む空気を冷却するように構成されてもよい。これにより、美容(例えば、肌の保湿、浸透等)に代表される様々な用途に合わせた適正な温度で微細水を供給したり、季節に応じた快適な温度で微細水を供給したりすることができる。
図11は、第4実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図である。第4実施形態の微細水放出装置310は、単一の微細水発生ユニット320を備え、ダクトやダクトファンを備えない点で、第1~3実施形態の微細水放出装置10、110,210と異なる。第4実施形態の微細水放出装置310の微細水発生ユニット320は、両端が開口した筒状のケース321と、ケース321内部に組み込まれたカートリッジファン23,微細水発生カートリッジ324および温調カートリッジ228を備える。ケース321は、一方の開口端に吹き出し口11oを有しており、ケース321の内部には、空気が流通する空気通路322が形成されている。なお、カートリッジファン23および微細水発生カートリッジ24は、第1実施形態のものと同一であり、温調カートリッジ228は、第3実施形態と同一のものであるから、その説明は省略する。この第4実施形態の微細水放出装置310では、吸湿モードにおいて、カートリッジファン23を負回転させることにより、吹き出し口322oから室温の空気を温調カートリッジ228を介して微細水発生カートリッジ324に導入することができる。また、放湿状態において、カートリッジファン23を正回転させることにより微細水発生カートリッジ324から放出された微細水を含む空気を温調カートリッジ228を介して吹き出し口322oから導出することができる。
このように、第4実施形態の微細水放出装置は、微細水を放出する微細水放出装置であって、吹き出し口を有する空気通路と、前記空気通路に設けられた基材部と該基材部に形成される導電性高分子膜とを含み温度低下により空気中の水分を前記導電性高分子膜に吸着する吸湿状態と温度上昇により前記導電性高分子膜に吸湿した水分を微細水として放出する放湿状態とに変化する微細水発生部と、前記基材部に通電する通電部と、前記空気通路内の空気を流通させる送風器と、前記空気通路の前記微細水発生部よりも前記吹き出し口側に設けられ通過する空気を熱交換する熱交換部と、を備えることを要旨とする。
図12は、第5実施形態の微細水放出装置の構成の概略を示す構成図である。上述した第4実施形態の微細水放出装置310は、単一の微細水発生ユニット320を備えるのに対して、第5実施形態の微細水放出装置410は、それぞれ第4実施形態の微細水発生ユニット320と同様の微細水発生ユニット420A,420Bを複数備えるものである。各微細水発生ユニット420A,420Bは、吸湿モードにおいて空気を微細水発生カートリッジ24に取り込む取り込み口422iをそれぞれ有すると共に、放湿モードにおいて微細水発生カートリッジ24から放出された微細水を含む空気を吹き出す共通の吹き出し口422oを有する。微細水発生ユニット420A,420Bの各取り込み口422iには、当該取り込み口422iを開閉する取り込み口ダンパ429iが設けられ、微細水発生ユニット420A,420Bの吹き出し口422oには、当該吹き出し口442oを微細水発生ユニット420Aの空気通路422と微細水発生ユニット420Bの空気通路422とに選択的に連通させる吹き出し口ダンパ429oが設けられている。
図13は、第5実施形態の微細水放出装置の運転の様子を示す説明図であり、図14は、第5実施形態のダクトファンの駆動状態と各カートリッジファンの駆動状態と各微細水発生カートリッジの通電状態と各ダンパの駆動状態の時間変化の様子を示す説明図である。なお、図14中、「カートリッジファンA」は、微細水発生ユニット420Aのカートリッジファン23を示し、「カートリッジファンB」は、微細水発生ユニット420Bのカートリッジファン23を示し、「微細水発生カートリッジA」は、微細水発生ユニット420Aの微細水発生カートリッジ24を示し、「微細水発生カートリッジB」は、微細水発生ユニット420Bの微細水発生カートリッジ24を示し、「取り込み口ダンパA」は、微細水発生ユニット420Aの取り込み口ダンパ429iを示し、「取り込み口ダンパB」は、微細水発生ユニット420Bの取り込み口ダンパ429iを示す。第5実施形態の微細水放出装置410では、制御装置30は、微細水発生ユニット420Aが吸湿モードで運転されると共に微細水発生ユニット420Bが放湿モードで運転されるときには、微細水発生ユニット420Aの取り込み口422iが開放するよう取り込み口ダンパAを制御すると共に微細水発生ユニット420Bの取り込み口422iが閉鎖するよう取り込み口ダンパBを制御し且つ吹き出し口422oが微細水発生ユニット420Bの空気通路422と連通するよう吹き出し口ダンパ429oを制御する(図13(a)参照)。一方、制御装置30は、微細水発生ユニット420Aが放湿モードで運転されると共に微細水発生ユニット420Bが吸湿モードで運転されるときには、微細水発生ユニット420Aの取り込み口422iが閉鎖するよう取り込み口ダンパAを制御すると共に微細水発生ユニット420Bの取り込み口422iが開放するよう取り込み口ダンパBを制御し且つ吹き出し口422oが微細水発生ユニット420Aの空気通路422と連通するよう吹き出し口ダンパ429oを制御する(図13(b)参照)。これにより、吹き出し口422oから微細水を含む空気を常時、吹き出すことができる。
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、吹き出し口11oが「吹き出し口」に相当し、空気通路12が「空気通路」に相当し、ダクトファン13が「空気通路側送風器」に相当し、連通通路22が「連通通路」に相当し、基材26aが「基材部」に相当し、導電性高分子膜26bが「導電性高分子膜」に相当し、微細水発生カートリッジ24が「微細水発生部」に相当し、通電回路27が「通電部」に相当し、カートリッジファン23が「連通通路側送風器」に相当し、微細水発生ユニット20A,20B,120A,120B,220A,220Bが「微細水発生ユニット」に相当し、制御装置30が「制御装置」に相当する。また、導入口122iが「導入口」に相当し、導出口122oが「導出口」に相当し、ダンパ129が「開閉部材」に相当する。また、温調カートリッジ228が「熱交換部」に相当する。
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、微細水放出装置の製造産業などに利用可能である。
10,110,210,310,410 微細水放出装置、11 ダクト、11o,322o,422o 吹き出し口、12,322,422 空気通路、13 ダクトファン、20A,20B,120A,120B,220A,220B,320,420A,420B 微細水発生ユニット、21,121,221,321,421 ケース、22,122,222 連通通路、23 カートリッジファン、24 微細水発生カートリッジ、25 カートリッジケース、26 微細水発生素子、26a 基材、26b 導電性高分子膜、27 通電回路、30 制御装置、41 スタートスイッチ、42 風量調節スイッチ、122i 導入口、122o 導出口、129 ダンパ、228 温調カートリッジ、422i 取り込み口、429i 取り込み口ダンパ、429o 吹き出し口ダンパ。

Claims (5)

  1. 微細水を放出する微細水放出装置であって、
    吹き出し口を有する空気通路と、
    前記吹き出し口から空気が吹き出されるよう前記空気通路に空気を送出する空気通路側送風器と、
    前記吹き出し口よりも上流側において前記空気通路と連通する連通通路と、該連通通路に設けられた基材部と該基材部に形成される導電性高分子膜とを含み温度低下により空気中の水分を前記導電性高分子膜に吸着する吸湿状態と温度上昇により前記導電性高分子膜に吸湿した水分を微細水として放出する放湿状態とに変化する微細水発生部と、前記基材部に通電する通電部と、前記連通通路内の空気を流通させる連通通路側送風器と、をそれぞれ有する複数の微細水発生ユニットと、
    前記吹き出し口から空気が吹き出されるよう前記空気通路側送風器を制御すると共に、前記微細水発生部が前記吸湿状態となるよう前記通電部を制御しながら前記空気通路側送風器により前記空気通路を流れる空気の一部が前記連通通路に導入されて前記吸湿状態中の前記微細水発生部を通過するよう前記連通通路側送風器を制御する吸湿モードと前記微細水発生部が前記放湿状態となるよう前記通電部を制御しながら前記連通通路から前記放湿状態中の前記微細水発生部を通過した空気が前記空気通路に導出されて前記空気通路側送風器により前記空気通路を流れる空気と合流するよう前記連通通路側送風器を制御する放湿モードとが交互に繰り返されるよう前記複数の微細水発生ユニットをそれぞれ制御する制御装置と、
    を備える微細水放出装置。
  2. 請求項1に記載の微細水放出装置であって、
    前記制御装置は、前記吹き出し口に要求される要求風量に対して前記吸湿モード中の前記微細水発生ユニットの連通通路側送風器の風量を加算すると共に前記放湿モード中の前記微細水発生ユニットの連通通路側送風器の風量を減算した目標風量で空気が送出されるよう前記空気通路側送風器を制御する、
    微細水放出装置。
  3. 請求項1または2に記載の微細水放出装置であって、
    前記複数の微細水発生ユニットの各連通通路は、前記空気通路の空気の流れ方向における略同一の位置で該空気通路と連通する、
    微細水放出装置。
  4. 請求項3に記載の微細水放出装置であって、
    前記複数の微細水発生ユニットは、前記空気通路から前記連通通路に空気を導入する導入口と、前記連通通路から前記空気通路の前記導入口よりも下流側へ空気を導出する導出口と、前記吸湿モードにおいて前記導入口を開放すると共に前記導出口を閉鎖し前記放湿モードにおいて前記導入口を閉鎖すると共に前記導出口を開放する開閉部材と、をそれぞれ有する、
    微細水放出装置。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項に記載の微細水放出装置であって、
    前記複数の微細水発生ユニットは、前記連通通路の前記微細水発生部よりも前記空気通路側に、前記連通通路を通過する空気を熱交換する熱交換部が設けられている、
    微細水放出装置。
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