JP2002336637A - 除湿システム - Google Patents

除湿システム

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JP2002336637A
JP2002336637A JP2001149380A JP2001149380A JP2002336637A JP 2002336637 A JP2002336637 A JP 2002336637A JP 2001149380 A JP2001149380 A JP 2001149380A JP 2001149380 A JP2001149380 A JP 2001149380A JP 2002336637 A JP2002336637 A JP 2002336637A
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air flow
air
regeneration
dehumidifying
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Hikoo Miyauchi
彦夫 宮内
Taichi Sumiyoshi
太一 住吉
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Munters KK
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Tokyo Gas Co Ltd
Munters KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除湿ロータによって除湿を行う除湿装置にお
いて、除湿ロータに充填されている吸湿剤を再生する際
の省エネルギ化を図ることが出来るとともに、この省エ
ネルギ化によるメリットを享受することが出来る除湿シ
ステムを提供する。 【解決手段】 吸湿剤が充填された除湿ロータ11よっ
て除湿を行う除湿システムにおいて、再生用空気流通路
10AがガスタービンGTの排気ガスの排気口に接続さ
れてその排気ガスが再生用空気として再生用空気流通路
10B内に導入され、処理空気流通路10Aの除湿ロー
タ11よりも下流側の位置とガスタービンGTの燃焼用
空気吸入口が冷却空気供給路21によって接続され、処
理空気流通路10Aを流通する処置空気を処理空気流通
路10Aの吹出口側と冷却空気供給路21側とに切り換
えて流通させる第1開閉バルブV1および第4開閉バル
ブV4とを備えている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、除湿ロータによ
って除湿を行う除湿システムに関し、特に、除湿システ
ムの運転の効率化を図るための構成に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図6は、除湿ロータに
よって除湿を行う従来の除湿装置を示す構成図である。
この図6の除湿装置1は、デシカントロータと呼ばれる
除湿ロータ2が、互いに通気不能に仕切られている処理
空気流通路と再生用空気流通路の間に跨るように配置さ
れていて、回転軸2aを中心に回転して、その内部に充
填されているハニカム構造の吸湿剤が処理空気流通路と
再生用空気流通路内を交互に通過することにより、吸湿
剤による処理空気流通路を流れる処理空気中の水分の吸
着と再生用空気流通路を流れる再生用空気による吸湿剤
からの水分の脱着とを交互に繰り返して、連続的に処理
空気の除湿を行うようになっている。
【0003】すなわち、図6において、例えば空調を行
う室内からの処理空気は、エアフィルタ3およびダンパ
4,プリクーラ5を介して処理ファン6によって処理空
気流通路内に吸引され、処理空気流通路内において除湿
ロータ2の処理空気流通路を遮るように位置している部
分を通過する。
【0004】このとき、この除湿ロータ2の処理空気流
通路内に位置している部分に充填されている吸湿剤によ
って、処理空気に含まれている水分の吸着が行われる。
そして、この除湿ロータ2の吸湿剤による水分の吸着に
よって除湿された処理空気は、アフタクーラ7によって
適度な温度に冷却された後、元の室内に循環される。
【0005】一方、処理空気流通路内において処理空気
から水分を吸着した吸湿剤は、除湿ロータ2の回転にと
もなって回転軸2aの回りを回転することにより、順
次、処理空気流通路内から再生用空気流通路内に移動さ
れる。
【0006】そして、エアフィルタ8およびダンパ9,
再生ヒータ10を介して再生ファン11によって吸引さ
れる再生用空気(外気)が、再生用空気流通路内におい
て除湿ロータ2の再生用空気流通路を遮るように位置し
ている部分を通過し、このとき、この除湿ロータ2の再
生用空気流通路内に位置している部分の吸湿剤に吸着さ
れている水分が吸湿剤から脱着されて、吸湿剤の再生が
行われる。なお、除湿ロータ2の吸湿剤から脱着された
水分は、再生用空気とともに外気に放出される。
【0007】このような除湿ロータによって除湿を行う
除湿装置において、除湿ロータ2の吸湿剤からこれに吸
着されている水分を脱着させるためには、再生用空気
が、除湿ロータ2を通過する際に、所定の温度以上にな
っていることが必要であり、このために、上記の除湿装
置1は再生ヒータ10を備えていて、吸引した再生用空
気(外気)を再生ヒータ10によって所要の温度以上に
加熱した後に、除湿ロータ2を通過させるようになって
いる。
【0008】このため、従来の除湿装置1においては、
再生用空気を加熱するための再生ヒータ10を必要と
し、その駆動エネルギを必要とするために、除湿装置の
省エネルギ化を図る際の障害になっている。
【0009】ここで、近年、自家発電などのような小規
模発電設備に使用されるマイクロガスタービンと呼ばれ
る燃焼装置が普及してきており、このマイクロガスター
ビンの排熱を、上述した除湿装置1における吸湿剤の再
生に必要な熱エネルギとして利用することにより、省エ
ネルギ化を図ろうとする試みが為されている。
【0010】しかし、このマイクロガスタービンからの
排熱を除湿ロータ2の吸湿剤の再生用熱エネルギとして
利用する場合には、そのために必要なイニシャルコスト
とそれによって低下する運転コストとを比較すると、コ
スト的に引き合わず、省エネルギ化によるメリットが小
さくなってしまうという問題が生じる。
【0011】この発明は、上記のような従来の除湿装置
が有している問題点を解決するために為されたものであ
る。すなわち、この発明は、除湿ロータによって除湿を
行う除湿装置において、除湿ロータに充填されている吸
湿剤を再生する際の省エネルギ化を図ることが出来ると
ともに、この省エネルギ化によるメリットを享受するこ
とが出来る除湿システムを提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明による除湿シ
ステムは、上記目的を達成するために、除湿ロータ内に
充填された吸湿剤がこの除湿ロータの回転にともなって
処理空気流通路内と再生用空気流通路内とを移動し、処
理空気流通路内においてこの処理空気流通路内を流通す
る処理空気に含まれる水分を吸着し、再生用空気流通路
内においてこの再生用空気流通路内を流通する再生用空
気の熱によって吸着している水分を脱着する除湿システ
ムにおいて、前記再生用空気流通路が燃焼装置の排気ガ
スの排気口に接続されてこの燃焼装置の排気ガスが再生
用空気として再生用空気流通路内に導入され、前記処理
空気流通路の除湿ロータよりも下流側の位置と燃焼装置
の燃焼用空気吸入口が燃焼用空気流通路によって接続さ
れ、前記処理空気流通路を流通する処理空気を処理空気
流通路の吹出口側と燃焼用空気流通路側とに切り換えて
流通させる切換部材とを備えていることを特徴としてい
る。
【0013】この第1の発明による除湿システムは、室
内の除湿を行う除湿運転時に、切換部材が、処理空気流
通路内を通過した処理空気を吹出口側に流通させる態様
に切り換えられる。
【0014】これによって、除湿システムは、除湿ロー
タを回転させながら処理空気流通路内に除湿を行う室内
の処理空気を吸い込んで、除湿ロータの処理空気流通路
内に位置している部分を通過させ、この処理空気流通路
内に位置している部分に充填されている吸湿剤によって
処理空気中の水分を吸着することにより、この処理空気
の除湿を行う。
【0015】このとき、この再生用空気流通路内には、
ガスタービンやボイラなどの他の燃焼装置から排気され
る排気ガスが導入されて、除湿ロータの再生用空気流通
路内に位置している部分内に導通され、このとき、排気
ガスが有している熱エネルギによって、除湿ロータ内の
吸湿剤に吸着されている水分が脱着されて、吸湿剤の再
生が行われる。
【0016】また、除湿システムが室内の除湿を行わな
い例えば送風運転時には、切換部材が、処理空気流通路
内を通過した処理空気を燃焼装置の燃焼用空気吸入口に
接続された燃焼用空気流通路側に流通させる態様に切り
換えられる。
【0017】これによって、除湿ロータおよび処理空気
流通路に設けられたアフタクーラなどの冷却器によって
冷却された冷却空気が、ガスタービン等の燃焼装置の燃
焼用空気吸入口に、この燃焼装置の燃焼用空気として導
入される。
【0018】以上のように、上記第1の発明によれば、
除湿ロータに充填された吸湿剤の再生を他の燃焼装置か
ら排気される排気ガスの熱を利用して行うことにより、
コジェネレーションシステムが構成されて、除湿システ
ムにおける省エネルギ化を図ることが出来るようにな
り、さらに、室内の除湿の必要がない場合には、この除
湿システムによって冷却された冷却空気を燃焼装置の燃
焼用空気として利用することにより、燃焼装置の内部冷
却による運転効率の向上を図ることが出来ようになり、
これによって、除湿システム全体の効率化が達成され
て、ユーザが除湿システムにおける省エネルギ化を図る
際のイニシャルコストに見合ったメリットを享受するこ
とが出来るようになる。
【0019】第2の発明による除湿システムは、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
処理空気流通路から燃焼用空気流通路に流通する処理空
気の流通経路に気化冷却部材が取り付けられていること
を特徴としている。
【0020】この第2の発明による除湿システムによれ
ば、処理空気流通路から燃焼用空気流通路に流通して燃
焼装置にその燃焼用空気として供給される処理空気が、
その経路の途中に取り付けられた気化冷却部材によって
冷却されることによって、燃焼装置の冷却効果が増加し
て、その運転効率の大幅な向上を図ることが出来るよう
になる。
【0021】第3の発明による除湿システムは、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
燃焼装置の燃焼用空気吸入口にこの燃焼用空気吸入口へ
の外気の吸入を許容する側と遮断する側に切り換えられ
る外気吸込遮断部材が取り付けられていることを特徴と
している。
【0022】この第3の発明による除湿システムによれ
ば、外気吸込遮断部材が燃焼装置の燃焼用空気吸入口へ
の外気の吸入を遮断する側に切り換えられることによっ
て、燃焼装置における燃焼が処理空気流通路を通過して
冷却された冷却空気のみによって行われるようにされ、
これによって、燃焼装置における運転効率の向上をさら
に図ることが出来るようになる。
【0023】第4の発明による除湿システムは、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
燃焼装置がガスタービンであることを特徴としている。
【0024】この第4の発明による除湿システムによれ
ば、自家発電等に使用されているガスタービンの排気ガ
スが、除湿ロータの吸湿剤の再生用熱エネルギとして利
用され、これによって、除湿装置における省エネルギ化
が図られるようになるとともに、除湿システムによる冷
却空気によってタービン軸等の冷却が行われて、このガ
スタービンの運転効率が向上されるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説
明を行う。
【0026】図1は、この発明による除湿システムの実
施形態における一例を示すシステム構成図であり、図2
は、この除湿システムにおける除湿のための基本構成を
示す構成図である。
【0027】先ず、この除湿システムの除湿のための基
本構成を、主として図3を参照しながら説明すると、除
湿装置10は、除湿ロータ11を備えていて、図5の従
来の除湿装置と同様に、駆動モータ12の駆動によって
回転軸11Aを中心に回転されて、その内部に充填され
ている吸湿剤が、除湿装置10のケーシング内に形成さ
れている処理空気流通路10Aと再生用空気流通路10
B内を順次通過するようになっている。
【0028】そして、この処理空気流通路10A内に、
空調を行う室内からの処理空気が、処理ファンF1(図
1参照)によって図示しないエアフィルタおよびダン
パ,プリクーラを介して吸引され、この処理空気流通路
10A内において、除湿ロータ11の処理空気流通路1
0Aを遮るように位置している部分を通過することによ
って除湿ロータ11の吸湿剤により除湿される。
【0029】そして、アフタクーラC(図1参照)によ
って適度な温度に冷却された後に、元の室内に循環され
るようになっている。以上の構成については、従来の除
湿装置と同様である。
【0030】この除湿装置10の再生用空気流通路10
Bには、ガスタービンやガスエンジン,ボイラ等の燃焼
装置(以下においては、ガスタービンを例に挙げて説明
を行う)の排気口が接続されていて、このガスタービン
GT(図1参照)からの排気ガス(再生用空気)が、再
生ファンF2(図1参照)によって図示しないエアフィ
ルタを介して再生用空気流通路10B内に吸引され、除
湿ロータ11の再生用空気流通路10B内に位置してい
る部分内を通過した後に、外気に放出されるようになっ
ている。
【0031】この除湿装置10の再生用空気流通路10
Bには、除湿ロータ11の上流側に、排気ガスを再燃焼
させるバックアップバーナ13と、除湿ロータ11内に
流れ込む直前の排気ガスの温度を検出してバックアップ
バーナ13の燃焼を制御することにより、除湿ロータ1
1内に流れ込む排気ガスの温度を所定の設定温度以上に
保つサーモスタット14が取り付けられている。
【0032】さらに、この除湿装置10の再生用空気流
通路10Bとガスタービンの排気口とを接続する排気ガ
ス導入路Lには、後述するように外気が取り入れられ
て、この外気と除湿装置10に供給されるガスタービン
GTの排気ガスとを混合するミキシングチャンバ15が
取り付けられている。
【0033】このミキシングチャンバ15は、図4に示
されるように、その内部に、ガスタービン側の接続流路
L1からガスタービンの排気ガスが導入され、さらに、
外気がモータダンパ15Aを介して導入されて、この排
気ガスと外気とを所要の割合で混合した後に、モータダ
ンパ15Bを介して除湿装置10側の接続流路L2から
除湿装置10の再生用空気流通路10B内に供給するよ
うになっている。
【0034】モータダンパ15Aは、後述するコントロ
ーラCR(図1参照)によって開閉制御されてミキシン
グチャンバ15内への外気の導入量を制御するようにな
っており、この制御装置は、サーモスタット14および
接続流路L2に取り付けられた図示しない酸素濃度検出
器によってそれぞれ検出された排気ガスの温度または酸
素濃度データに基づいて、モータダンパ15Aの開閉制
御を行うようになっている。
【0035】このミキシングチャンバ15には、除湿装
置10の駆動によりこの除湿装置10側への吸い込み圧
力が増加するにしたがって閉じてゆき、除湿装置10の
駆動が停止してこの除湿装置10側への吸い込み圧力が
なくなると開いてチャンバ内を大気に連通させるチャッ
キダンパ15Cが取り付けられていている。
【0036】このチャッキダンパ15Cの開閉は、調整
可能な重りが取り付けられてミキシングチャンバ15内
の排気ガスの圧力によって作動する図5に示されるよう
なフィン15Caによって行われる。
【0037】すなわち、このフィン15Caは、図示し
ない重りによって、ミキシングチャンバ15内を大気か
ら遮断する方向に付勢されており、ミキシングチャンバ
15内の排気ガスの圧力が所定の値以上に上昇すると、
その排気ガスの圧力によって重りに抗して開かれてミキ
シングチャンバ15内を大気に連通させることにより、
ミキシングチャンバ15内の排気ガスを大気中に放出す
るようになっている。
【0038】この除湿システムには、図1に示されるよ
うに、除湿装置10の送風運転時における送風切換機構
が装備されている。
【0039】すなわち、除湿装置10には、処理空気流
通路10Aの処理ファンF1と除湿ロータ11の間の位
置から処理空気流通路10Aと分岐した後除湿ロータ1
1をバイパスしてアフタクーラCの下流側において処理
空気流通路10Aに再び合流する送風用バイパス路20
が設けられている。
【0040】さらに、アフタクーラCよりも下流側の位
置において処理空気流通路10Aから分岐してガスター
ビンGTの燃焼空気吸入口側に接続される冷却空気供給
路21が設けられている。
【0041】そして、ガスタービンGTの燃焼空気吸入
口の冷却空気供給路21との接続位置よりも上流側に第
1開閉バルブV1が取り付けられ、さらに、冷却空気供
給路21に第2開閉バルブV2が取り付けられ、送風用
バイパス路20に第3開閉バルブV3が取り付けられ、
処理空気流通路10Aの送風用バイパス路20との合流
位置とアフタクーラCの取付位置との間に、第4開閉バ
ルブV4が取り付けられている。
【0042】さらに、処理空気流通路10Aの第4開閉
バルブV4の取付位置とアフタクーラCの取付位置の間
に、気化冷却器EVが取り付けられている。
【0043】そして、各開閉バルブV1〜V4には、後
述するように、除湿装置10の運転切換に対応して開閉
バルブV1〜V4の開閉制御を行うコントローラCTが
接続されている。
【0044】次に、上記除湿システムの作動を説明す
る。この除湿システムの除湿運転時には、図2に示され
るように、コントローラCRによる制御によって、第1
開閉バルブV1および第4開閉バルブV4が開かれ、第
2開閉バルブV2および第3開閉バルブV3が閉じられ
て、ガスタービンGTの燃焼空気吸入口および除湿装置
10の再生用空気流通路10Bの吹出口側が開放される
とともに、ガスタービンGTへの冷却空気供給路21お
よび除湿装置10の送風用バイパス路20が閉鎖され
る。
【0045】そして、除湿装置10は、この状態で、除
湿ロータ11を駆動モータ12の駆動によって回転させ
ながら、除湿を行う室内の処理空気を処理空気流通路1
0A内に吸い込んで、処理空気流通路10A内に位置し
ている除湿ロータ11の部分を通過させ、この除湿ロー
タ11の部分に充填されている吸湿剤によって処理空気
中の水分を吸着することにより、除湿を行う。
【0046】そして、この処理空気中の水分を吸着した
吸湿剤は、除湿ロータ11の回転にともなって、順次、
処理空気流通路10A内から再生用空気流通路10B内
に移動してゆく。
【0047】この除湿装置10の再生用空気流通路10
B内には、ガスタービンからの排気ガスが排気ガス導入
路Lを介して導入されて、除湿ロータ11の再生用空気
流通路10B内に位置している部分内を通過される。
【0048】このとき、排気ガスが有している熱エネル
ギによって、除湿ロータ11内の吸湿剤に吸着されてい
る水分が脱着されて、吸湿剤の再生が行われる。この吸
湿剤から脱着された水分は、排気ガスとともに大気中に
放出される。
【0049】そして、上記のようにしてガスタービンの
排気ガスによって再生された吸湿剤は、除湿ロータ11
の回転にともなって再び処理空気流通路10A内に移動
して、処理空気流通路10A内に吸引されてくる処理空
気中の水分の吸着を行う。
【0050】ここで、ガスタービンから除湿装置10に
供給される吸湿剤再生用の排気ガスは、ガスタービンか
ら排気された後、排気ガス導入路Lの途中に取り付けら
れたミキシングチャンバ15内に一旦導入され、モータ
ダンパ15Bによって所定の圧力が維持されるように調
節されながら再生用空気流通路10B内に導入されて、
除湿ロータ11内に流通される。
【0051】このとき、サーモスタット14によって、
除湿装置10の除湿ロータ11内に流通される排気ガス
の温度が、吸湿剤の所定の再生温度よりも高いことが検
出されたときには、サーモスタット14による検出温度
に対応する量の外気が、図示しない制御装置による制御
によってモータダンパ15Aが開放されることにより、
このモータダンパ15Aを介してミキシングチャンバ1
5内に導入され、この外気と排気ガスが混合されること
によって、排気ガスの温度が吸湿剤の所定の再生温度に
なるように調節される。
【0052】また、サーモスタット14によって、除湿
ロータ11内に流通される排気ガスの温度が、吸湿剤の
所定の再生温度よりも低いことが検出されたときには、
図示しない制御装置による制御によってバックアップバ
ーナ13の燃焼が行われて、再生用空気流通路10B内
の排気ガスの温度が吸湿剤の再生に必要な温度まで昇温
される。
【0053】このとき、排気ガス中の酸素濃度がガスタ
ービンに対する負荷の変動によって一定していないため
に、バックアップバーナ13の燃焼に必要な酸素が不足
して、排気ガスの温度を吸湿剤の再生に必要な温度まで
上昇させることが出来ない場合がある。
【0054】この場合には、再生用空気流通路10Bに
取り付けられた図示しない酸素濃度検出器によって検出
された排気ガス中の酸素濃度値に基づいて、制御装置に
よる制御によってモータダンパ15Aが開かれることに
より、外気がこのモータダンパ15Aを介してミキシン
グチャンバ15内に導入され、これによって酸素が補充
されて、再生用空気流通路10B内に導入される排気ガ
ス中の酸素濃度が、バックアップバーナ13の燃焼に必
要な値に調整される。
【0055】以上のようにして、上記除湿システムは、
除湿装置10の除湿ロータ11に充填されている吸湿剤
の再生をガスタービンから排気される排気ガスの熱を利
用して行うコジェネレーションを達成し、これによっ
て、除湿システムにおける省エネルギ化を図ることが出
来る。
【0056】そして、この除湿装置10の吸湿剤の再生
にガスタービンから排気される排気ガスの熱を利用する
際には、ガスタービンに対する負荷の変動によって排気
ガスの温度や排気ガス中の酸素濃度が変動するが、上記
除湿システムは、排気ガスの温度や排気ガス中の酸素濃
度を検出し、それぞれの検出値に基づいて排気ガス中に
外気を混合することにより、排気ガスの温度を低下させ
たり、また、バックアップバーナ13の燃焼によって排
気ガスの温度を上昇させて、その温度を吸湿剤の再生に
必要な所定の温度に保つことが出来る。
【0057】さらに、上記除湿システムにおいて、ガス
タービンからの排気ガスが除湿装置10に吸引されてミ
キシングチャンバ15内を所定以上の速度で流れている
ときには、ミキシングチャンバ15内の圧力が小さいこ
とにより、チャッキダンパ15Cのフィン15Caが閉
じるかその開度が小さくなっているが、例えば除湿装置
10が異常停止して、除湿装置10への排気ガスの吸引
が行われなくなったような場合には、ミキシングチャン
バ15内の排気ガスの圧力が上昇して、チャッキダンパ
15Cのフィン15Caの開度が大きくなる。
【0058】これによって、ガスタービンからの排気ガ
スがチャッキダンパ15Cを介して大気中に放出され、
除湿装置10に排気ガスが吸引されなくなったことによ
ってガスタービンの排気口における排気圧力が異常に上
昇するのを回避することができるので、ガスタービンの
タービン軸等が急激な圧力変動によって損傷を受けるの
を防止することが出来る。
【0059】除湿システムの送風運転時には、図2に示
されるように、コントローラCRによる制御によって、
第1開閉バルブV1および第4開閉バルブV4が閉じら
れ、第2開閉バルブV2および第3開閉バルブV3が開
かれて、ガスタービンGTの燃焼空気吸入口および除湿
装置10の再生用空気流通路10Bが閉鎖されるととも
に、ガスタービンGTへの冷却空気供給路21および除
湿装置10の送風用バイパス路20が開放される。
【0060】この第3開閉バルブV3の開放により、処
理ファンF1の駆動によって除湿装置10に吸引された
室内空気は、除湿ロータ11およびアフタクーラCをバ
イパスする送風用バイパス路20を通って元の室内に送
風される。
【0061】そして、これとともに、処理ファンF1に
よって処理空気流通路10A内に吸引された処理空気
は、除湿ロータ11において除湿運転時と同様に除湿さ
れて、アフタクーラCおよび気化冷却器EVを通過した
後、第4開閉バルブV4が閉鎖され第2開閉バルブV2
が開放されていることによって、処理空気流通路10A
から冷却空気供給路21を介してガスタービンGTの燃
焼空気吸入口側に導入される。
【0062】このとき第1開閉バルブV1が閉鎖されて
いることによって、ガスタービンGTへの外気の給気は
行われず、ガスタービンGTの燃焼空気は除湿装置10
からの処理空気のみとなる。
【0063】そして、この送風運転時には、コントロー
ラCRによる運転制御によって、気化冷却器EVに給水
が行われて、この気化冷却器EVにおける水の気化冷却
によって処理空気の冷却が行われ、ガスタービンGTに
この気化冷却器EVによって冷却された処理空気が給気
される。
【0064】一般に、ガスタービンGTは、燃焼運転に
よって内部温度が上昇し、タービン軸などの加熱によっ
てその運転効率が低下するが、上記除湿システムにおい
ては、除湿装置10の送風運転時に、ガスタービンGT
に除湿装置10からの冷却空気がその燃焼用空気として
供給されることによって、ガスタービンGTの冷却が行
われ、これによって、ガスタービンGTの運転効率が大
幅に改善されることになる。
【0065】そして、このガスタービンGTに供給され
る除湿装置10からの冷却空気の面風速は、処理ファン
F1によって吸引された室内空気が除湿ロータ11を通
過することによって減速されて、適度に調節される。
【0066】以上のように、上記除湿システムによれ
ば、除湿ロータに充填された吸湿剤の再生をガスタービ
ンGTの排気ガスの熱を利用して行うことにより、コジ
ェネレーションシステムが構成されて除湿システムにお
ける省エネルギ化を図ることが出来るとともに、除湿装
置10による除湿の必要が無い時期に、逆に、この除湿
装置10から送出される冷却空気(処理空気)をガスタ
ービンGTにその燃焼用空気として供給し、これによっ
てガスタービンGTの冷却が行われるように構成したこ
とによって、除湿システム全体の運転効率を大幅に向上
させることができるので、ユーザは、コジェネレーショ
ンシステムを構成することによるイニシャルコストに対
応したメリットを享受することが出来るようになる。
【0067】なお、上記の例においては、ミキシングチ
ャンバ15が、除湿装置10とガスタービンとを接続す
る排気ガス導入路Lに取り付けられている例が示されて
いるが、ミキシングチャンバを除湿装置10内の再生用
空気流通路10Bに直接取り付けるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における一例を模式的に示す
システム構成図である。
【図2】同例における除湿システムの運転の態様ごとの
開閉バルブの切換状態を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における除湿装置の一例を示
す模式図である。
【図4】同除湿装置のミキシングチャンバの構成を示す
模式図である。
【図5】同ミキシングチャンバの構成を示す側断面図で
ある。
【図6】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
10 …除湿装置 10A …処理空気流通路 10B …再生用空気流通路 11 …除湿ロータ 11A …回転軸 12 …駆動モータ 13 …バックアップバーナ 14 …サーモスタット 15 …ミキシングチャンバ 15A,15B…モータダンパ 15C …チャッキダンパ 15Ca …フィン 20 …送風用バイパス路 21 …冷却空気供給路(燃焼用空気流通路) C …アフタクーラ EV …気化冷却器 F1 …処理ファン F2 …再生ファン GT …ガスタービン(燃焼装置) V1 …第1開閉バルブ(外気吸込遮断部材) V2 …第2開閉バルブ(切換部材) V3 …第3開閉バルブ V4 …第4開閉バルブ(切換部材) L …排気ガス導入路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 住吉 太一 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 4D052 AA08 CB01 DA02 DA03 DB01 GA01 GB01 GB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除湿ロータ内に充填された吸湿剤がこの
    除湿ロータの回転にともなって処理空気流通路内と再生
    用空気流通路内とを移動し、処理空気流通路内において
    この処理空気流通路内を流通する処理空気に含まれる水
    分を吸着し、再生用空気流通路内においてこの再生用空
    気流通路内を流通する再生用空気の熱によって吸着して
    いる水分を脱着する除湿システムにおいて、 前記再生用空気流通路が燃焼装置の排気ガスの排気口に
    接続されてこの燃焼装置の排気ガスが再生用空気として
    再生用空気流通路内に導入され、 前記処理空気流通路の除湿ロータよりも下流側の位置と
    燃焼装置の燃焼用空気吸入口が燃焼用空気流通路によっ
    て接続され、 前記処理空気流通路を流通する処理空気を処理空気流通
    路の吹出口側と燃焼用空気流通路側とに切り換えて流通
    させる切換部材と、 を備えていることを特徴とする除湿システム。
  2. 【請求項2】 前記処理空気流通路から燃焼用空気流通
    路に流通する処理空気の流通経路に気化冷却部材が取り
    付けられている請求項1に記載の除湿システム。
  3. 【請求項3】 前記燃焼装置の燃焼用空気吸入口にこの
    燃焼用空気吸入口への外気の吸入を許容する側と遮断す
    る側に切り換えられる外気吸込遮断部材が取り付けられ
    ている請求項1に記載の除湿システム。
  4. 【請求項4】 前記燃焼装置がガスタービンである請求
    項1に記載の除湿システム。
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