JP2002336636A - 除湿システム - Google Patents

除湿システム

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JP2002336636A
JP2002336636A JP2001149379A JP2001149379A JP2002336636A JP 2002336636 A JP2002336636 A JP 2002336636A JP 2001149379 A JP2001149379 A JP 2001149379A JP 2001149379 A JP2001149379 A JP 2001149379A JP 2002336636 A JP2002336636 A JP 2002336636A
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regeneration
flow passage
air flow
temperature
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Hikoo Miyauchi
彦夫 宮内
Taichi Sumiyoshi
太一 住吉
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Tokyo Gas Co Ltd
Munters KK
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Tokyo Gas Co Ltd
Munters KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除湿ロータに充填された吸湿剤の再生のため
の熱エネルギの省エネルギ化を図ることが出来るととも
に、この吸湿剤の再生のための熱エネルギの供給を安定
して行うことが出来る除湿システムを提供する。 【解決手段】 回転する除湿ロータ内に充填された吸湿
剤によって除湿を行う除湿システムにおいて、再生用空
気流通路10Bがガスタービンに接続されてこのガスタ
ービンの排気ガスが再生用空気として再生用空気流通路
10B内に導入され、この再生用空気流通路10Bの除
湿ロータ11よりも上流側の位置に取り付けられて、再
生用空気流通路10B内を流通する排気ガスの温度を検
出するサーモスタット14と、このサーモスタット14
によって検出された排気ガスの温度に基づいて排気ガス
の温度が吸湿剤からの水分の脱着に必要な温度よりも低
いときに再生用空気流通路10B内の排気ガスの加熱を
行うバックアップバーナ13とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、除湿ロータによ
って除湿を行う除湿システムに関し、特に、除湿ロータ
に充填されている吸湿剤の再生を行うための構成に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図4は、除湿ロータに
よって除湿を行う従来の除湿装置を示す構成図である。
【0003】この図4の除湿装置1は、デシカントロー
タと呼ばれる除湿ロータ2が、互いに通気不能に仕切ら
れている処理空気流通路と再生用空気流通路の間に跨る
ように配置されていて、回転軸2aを中心に回転して、
その内部に充填されているハニカム構造の吸湿剤が処理
空気流通路と再生用空気流通路内を交互に通過すること
により、吸湿剤による処理空気流通路を流れる処理空気
中の水分の吸着と再生用空気流通路を流れる再生用空気
による吸湿剤からの水分の脱着とを交互に繰り返して、
連続的に処理空気の除湿を行うようになっている。
【0004】すなわち、図4において、例えば空調を行
う室内からの処理空気は、エアフィルタ3およびダンパ
4,プリクーラ5を介して処理ファン6によって処理空
気流通路内に吸引され、処理空気流通路内において除湿
ロータ2の処理空気流通路を遮るように位置している部
分を通過する。
【0005】このとき、この除湿ロータ2の処理空気流
通路内に位置している部分に充填されている吸湿剤によ
って、処理空気に含まれている水分の吸着が行われる。
【0006】そして、この除湿ロータ2の吸湿剤による
水分の吸着によって除湿された処理空気は、アフタクー
ラ7によって適度な温度に冷却された後、元の室内に循
環される。
【0007】一方、処理空気流通路内において処理空気
から水分を吸着した吸湿剤は、除湿ロータ2の回転にと
もなって回転軸2aの回りを回転することにより、順
次、処理空気流通路内から再生用空気流通路内に移動さ
れる。
【0008】そして、エアフィルタ8およびダンパ9,
再生ヒータ10を介して再生ファン11によって吸引さ
れる再生用空気(外気)が、再生用空気流通路内におい
て除湿ロータ2の再生用空気流通路を遮るように位置し
ている部分を通過し、このとき、この除湿ロータ2の再
生用空気流通路内に位置している部分の吸湿剤に吸着さ
れている水分が吸湿剤から脱着されて、吸湿剤の再生が
行われる。
【0009】なお、除湿ロータ2の吸湿剤から脱着され
た水分は、再生用空気とともに外気に放出される。この
ような除湿ロータによって除湿を行う除湿装置におい
て、除湿ロータ2の吸湿剤からこれに吸着されている水
分を脱着させるためには、再生用空気が、除湿ロータ2
を通過する際に、所定の温度以上になっていることが必
要であり、このために、上記の除湿装置1は再生ヒータ
10を備えていて、吸引した再生用空気(外気)を再生
ヒータ10によって所要の温度以上に加熱した後に、除
湿ロータ2を通過させるようになっている。
【0010】このような構造の除湿装置1においては、
再生用空気を加熱するための再生ヒータ10を必要と
し、その駆動エネルギを必要とするために、除湿装置の
省エネルギ化を図る際の障害になっている。
【0011】ここで、近年、自家発電などのような小規
模発電設備に使用されるマイクロガスタービンと呼ばれ
る燃焼装置が普及してきており、このマイクロガスター
ビンの排熱を、上述した除湿装置1における吸湿剤の再
生に必要な熱エネルギとして利用することにより、省エ
ネルギ化を図ろうとする試みが為されている。
【0012】しかし、このマイクロガスタービンからの
排熱を除湿ロータ2の吸湿剤の再生のための熱エネルギ
として利用する場合には、マイクロガスタービンからの
排熱の温度がマイクロガスタービンに対する負荷の変動
によって一定していないために、除湿装置1において、
除湿ロータ2の吸湿剤の再生を安定して行うことが出来
ないという問題が生じてくる。
【0013】この発明は、上記のような従来の除湿装置
が有している問題点を解決するために為されたものであ
る。すなわち、この発明は、除湿ロータによって除湿を
行う除湿装置において、除湿ロータに充填されている吸
湿剤を再生する際の省エネルギ化を図ることが出来ると
ともに、この吸湿剤の再生のための熱エネルギの供給を
安定して行うことが出来る除湿システムを提供すること
を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明による除湿シ
ステムは、上記目的を達成するために、除湿ロータ内に
充填された吸湿剤がこの除湿ロータの回転にともなって
処理空気流通路内と再生用空気流通路内とを移動し、処
理空気流通路内においてこの処理空気流通路内を流通す
る処理空気に含まれる水分を吸着し、再生用空気流通路
内においてこの再生用空気流通路内を流通する再生用空
気の熱によって吸着している水分を脱着する除湿システ
ムにおいて、前記再生用空気流通路が燃焼装置の排気ガ
スの排気口に接続されてこの燃焼装置の排気ガスが再生
用空気として再生用空気流通路内に導入され、この再生
用空気流通路の除湿ロータよりも上流側の位置に取り付
けられて、再生用空気流通路内を流通する排気ガスの温
度を検出する温度検出部材と、この温度検出部材によっ
て検出された排気ガスの温度に基づいて排気ガスの温度
が前記吸湿剤からの水分の脱着に必要な温度よりも低い
ときに再生用空気流通路内の排気ガスの加熱を行う加熱
部材とを備えていることを特徴としている。
【0015】この第1の発明による除湿システムは、除
湿装置の除湿ロータを回転させながら、除湿を行う室内
の処理空気を処理空気流通路内に吸い込んで、処理空気
流通路内に位置している除湿ロータの部分を通過させ、
この除湿ロータの部分に充填されている吸湿剤によって
処理空気中の水分を吸着することにより、この処理空気
の除湿を行う。
【0016】この処理空気中の水分を吸着した吸湿剤
は、除湿ロータの回転にともなって、順次、処理空気流
通路内から再生用空気流通路内に移動してゆく。
【0017】この再生用空気流通路内には、ガスタービ
ンやボイラなどの他の燃焼装置から排気される排気ガス
が導入されて、除湿ロータの再生用空気流通路内に位置
している部分内を通過され、このとき、排気ガスが有し
ている熱エネルギによって、除湿ロータ内の吸湿剤に吸
着されている水分が脱着されて、吸湿剤の再生が行われ
る。
【0018】そして、この燃焼装置からの排気ガスの熱
エネルギによって除湿ロータの吸湿剤の再生を行う際
に、再生用空気流通路内に導入される排気ガスの温度
を、再生用空気流通路の除湿ロータよりも上流側の位置
に取り付けられた温度検出部材によって検出して、その
検出温度が吸湿剤の再生に必要な温度よりも低いときに
は、再生用空気流通路に取り付けられているバーナなど
の加熱部材を作動させて、再生用空気流通路内の排気ガ
スを吸湿剤の再生に必要な温度まで上昇させる。
【0019】以上のように、上記第1の発明によれば、
除湿ロータに充填された吸湿剤の再生を他の燃焼装置か
ら排気される排気ガスの熱を利用して行うことにより、
コジェネレーションシステムが構成されて、除湿システ
ムにおける省エネルギ化を図ることが出来るようにな
る。
【0020】そして、この吸湿剤の再生に他の燃焼装置
からの排気ガスの熱を利用する際に、燃焼装置に対する
負荷の変動によって排気ガスの温度が変動しても、排気
ガスの温度の検出によって加熱部材が作動することによ
り排気ガスの温度が吸湿剤の再生に必要な温度まで上昇
されるので、吸湿剤の再生に必要な熱エネルギの供給が
安定して行われるようになる。
【0021】第2の発明による除湿システムは、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
燃焼装置が、ガスタービンであることを特徴としてい
る。この第2の発明による除湿システムによれば、自家
発電等に使用されているガスタービンの排気ガスが、除
湿装置の除湿ロータの吸湿剤の再生用熱エネルギとして
利用され、これによって、除湿装置における省エネルギ
化が図られるようになる。
【0022】第3の発明による除湿システムは、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
再生用空気流通路と燃焼装置の排気口とを接続する排気
ガス導入路または再生用空気流通路の除湿ロータよりも
上流側位置に、外気が導入されてこの外気を燃焼装置か
ら排気されてくる排気ガスに混合する外気混合室が設け
られていることを特徴としている。
【0023】この第3の発明による除湿システムは、燃
焼装置の排気口から除湿ロータまでの間の排気ガスが流
れる流路の途中に設けられた外気混合室内において、こ
の外気混合室内に導入される外気が燃焼装置から排気さ
れる排気ガスと混合される。
【0024】これによって、例えば、燃焼装置から排気
される排気ガスの温度が吸湿剤の再生に必要な温度より
も高い場合に、外気を混合することによって排気ガスの
温度を低下させたり、排気ガスの温度が吸湿剤の再生に
必要な温度よりも低い場合に、外気との混合により排気
ガス中の酸素濃度を高めてバーナを燃焼させることによ
って、排気ガスの温度を上昇させたりすることが出来る
ようになる。
【0025】第4の発明による除湿システムは、前記目
的を達成するために、第3の発明の構成に加えて、前記
外気混合室に、前記温度検出部材によって検出される再
生用空気流通路内の排気ガスの温度が前記吸湿剤からの
水分の脱着に必要な温度よりも高いときに外気混合室内
と大気とを連通してこの外気混合室内に外気を導入する
バルブ部材が取り付けられていることを特徴としてい
る。
【0026】この第4の発明による除湿システムは、温
度検出部材によって燃焼装置から排気される排気ガスの
温度が吸湿剤の再生に必要な温度よりも高いことを検出
したときに、バルブ部材を開いて外気混合室を大気に連
通させ、温度検出部材による検出温度に対応する量の外
気を外気混合室内に導入することによって、排気ガスに
混合する。これによって、排気ガスの温度を吸湿剤の再
生に最適な温度に調節することが出来、安定した吸湿剤
再生のための熱エネルギの供給を行うことが出来るよう
になる。
【0027】第5の発明による除湿システムは、前記目
的を達成するために、第3の発明の構成に加えて、前記
再生用空気流通路にこの再生用空気流通路内を流通する
排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素濃度検出部材が取
り付けられ、前記外気混合室に、この酸素濃度検出部材
によって検出される排気ガス中の酸素濃度が前記加熱部
材によって排気ガスの加熱を行うのに必要な酸素濃度の
値よりも低いときに混合室内と大気とを連通して混合室
内に外気を導入するバルブ部材が取り付けられているこ
とを特徴としている。
【0028】この第5の発明による除湿システムは、酸
素濃度検出部材によって再生用空気流通路内を流れる排
気ガス中の酸素濃度の検出を行い、排気ガスの温度が吸
湿剤の再生に必要な温度よりも低いことによって加熱部
材が燃焼されて排気ガスの加熱が行われる際に、酸素濃
度検出部材によって検出された排気ガス中の酸素濃度が
低く加熱部材の燃焼に必要な酸素が不足している場合に
は、バルブ部材を開いて外気混合室を大気に連通させ、
外気混合室内に外気を導入して排気ガスと混合すること
により、排気ガス中の酸素濃度を上昇させる。
【0029】これによって、燃焼装置に対する負荷の変
動により排気ガス中の酸素濃度が一定せず、排気ガス中
に加熱部材の燃焼に必要な酸素が不足している場合で
も、外気の混合によって排気ガス中に酸素が補充され
て、加熱部材の燃焼に必要な酸素濃度が確保されるの
で、加熱部材の十分な燃焼によって、排気ガスの温度を
吸湿剤の再生に必要な所定の温度に保つことが出来るよ
うになる。
【0030】第6の発明による除湿システムは、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
再生用空気流通路と燃焼装置を接続する排気ガス流通路
に、この排気ガス流通路内の圧力が所定の値以上のとき
に排気ガス流通路内を大気に連通させてこの排気ガス流
通路内の排気ガスを大気中に放出する開閉部材が取り付
けられていることを特徴としている。
【0031】この第6の発明による除湿システムは、燃
焼装置からの排気ガスが再生用空気流通路内に吸引され
ることによって再生用空気流通路と燃焼装置を接続する
排気ガス流通路を流れているときに、この再生用空気流
通路内の圧力があらかじめ設定されている値以上になる
と、開閉部材が開いて排気ガス流通路内が大気に連通さ
れる。
【0032】これによって、排気ガス流通路内の排気ガ
スが開閉部材を介して大気中に放出されることにより、
再生用空気流通路内への排気ガスの吸引の停止にともな
う燃焼装置における排気圧力の異常上昇が回避されて、
燃焼装置が急激な圧力変動によって損傷を受けるのを防
止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説
明を行う。
【0034】図1は、この発明による除湿システムの実
施形態における一例を示すシステム構成図である。
【0035】この図1において、除湿装置10は、除湿
ロータ11を備えていて、図3の従来の除湿装置と同様
に、駆動モータ12の駆動によって回転軸11Aを中心
に回転されて、その内部に充填されている吸湿剤が、除
湿装置10のケーシング内に形成されている処理空気流
通路10Aと再生用空気流通路10B内を順次通過する
ようになっている。
【0036】そして、この処理空気流通路10A内に、
空調を行う室内からの処理空気が、図示しない処理ファ
ンによってエアフィルタおよびダンパ,プリクーラを介
して吸引され、この処理空気流通路10A内において、
除湿ロータ11の処理空気流通路10Aを遮るように位
置している部分を通過することによって除湿ロータ11
の吸湿剤により除湿され、その後、図示しないアフタク
ーラによって適度な温度に冷却されて元の室内に循環さ
れるようになっている。以上の構成については、従来の
除湿装置と同様である。
【0037】この除湿装置10の再生用空気流通路10
Bには、図示しないガスタービンやガスエンジン,ボイ
ラ等の燃焼装置(以下においては、ガスタービンを例に
挙げて説明を行う)の排気口が接続されていて、このガ
スタービンからの排気ガス(再生用空気)が、エアフィ
ルタを介して再生用空気流通路10B内に導入され、除
湿ロータ11の再生用空気流通路10B内に位置してい
る部分内を通過した後に、外気に放出されるようになっ
ている。
【0038】この除湿装置10の再生用空気流通路10
Bには、除湿ロータ11の上流側に、排気ガスを再燃焼
させるバックアップバーナ13と、除湿ロータ11内に
流れ込む直前の排気ガスの温度を検出してバックアップ
バーナ13の燃焼を制御することにより、除湿ロータ1
1内に流れ込む排気ガスの温度を所定の設定温度以上に
保つサーモスタット14が取り付けられている。
【0039】さらに、この除湿装置10の再生用空気流
通路10Bとガスタービンの排気口とを接続する排気ガ
ス導入路Lには、後述するように外気が取り入れられ
て、この外気と除湿装置10に供給されるガスタービン
の排気ガスとを混合するミキシングチャンバ15が取り
付けられている。
【0040】このミキシングチャンバ15は、図2に示
されるように、その内部に、ガスタービン側の接続流路
L1からガスタービンの排気ガスが導入され、さらに、
外気がモータダンパ15Aを介して導入されて、この排
気ガスと外気とを所要の割合で混合した後に、モータダ
ンパ15Bを介して除湿装置10側の接続流路L2から
除湿装置10の再生用空気流通路10B内に供給するよ
うになっている。
【0041】モータダンパ15Aは、図示しない制御装
置によって開閉制御されてミキシングチャンバ15内へ
の外気の導入量を制御するようになっており、この制御
装置は、サーモスタット14および接続流路L2に取り
付けられた図示しない酸素濃度検出器によってそれぞれ
検出された排気ガスの温度または酸素濃度データに基づ
いて、モータダンパ15Aの開閉制御を行うようになっ
ている。
【0042】このミキシングチャンバ15には、除湿装
置10の駆動によりこの除湿装置10側への吸い込み圧
力が増加するにしたがって閉じてゆき、この除湿装置1
0側への吸い込み圧力が小さくなると開いてチャンバ内
を大気に連通させるチャッキダンパ15Cが取り付けら
れていている。
【0043】このチャッキダンパ15Cの開閉は、調整
可能な重りが取り付けられてミキシングチャンバ15内
の排気ガスの圧力によって作動する図3に示されるよう
なフィン15Caによって行われる。
【0044】すなわち、このフィン15Caは、図示し
ない重りによって、ミキシングチャンバ15内を大気か
ら遮断する方向に付勢されており、ミキシングチャンバ
15内の排気ガスの圧力が所定の値以上に上昇すると、
その排気ガスの圧力によって重りに抗して開かれてミキ
シングチャンバ15内を大気に連通させることにより、
ミキシングチャンバ15内の排気ガスを大気中に放出す
るようになっている。
【0045】次に、上記除湿システムの作動を説明す
る。この除湿システムの除湿装置10は、前述したよう
に、除湿ロータ11を駆動モータ12の駆動によって回
転させながら、除湿を行う室内の処理空気を処理空気流
通路10A内に吸い込んで、処理空気流通路10A内に
位置している除湿ロータ11の部分を通過させ、この除
湿ロータ11の部分に充填されている吸湿剤によって処
理空気中の水分を吸着することにより、除湿を行う。
【0046】そして、この処理空気中の水分を吸着した
吸湿剤は、除湿ロータ11の回転にともなって、順次、
処理空気流通路10A内から再生用空気流通路10B内
に移動してゆく。
【0047】この除湿装置10の再生用空気流通路10
B内には、ガスタービンからの排気ガスが排気ガス導入
路Lを介して導入されて、除湿ロータ11の再生用空気
流通路10B内に位置している部分内を通過される。
【0048】このとき、排気ガスが有している熱エネル
ギによって、除湿ロータ11内の吸湿剤に吸着されてい
る水分が脱着されて、吸湿剤の再生が行われる。この吸
湿剤から脱着された水分は、排気ガスとともに大気中に
放出される。
【0049】そして、上記のようにしてガスタービンの
排気ガスによって再生された吸湿剤は、除湿ロータ11
の回転にともなって再び処理空気流通路10A内に移動
して、処理空気流通路10A内に吸引されてくる処理空
気中の水分の吸着を行う。
【0050】ここで、ガスタービンから除湿装置10に
供給される吸湿剤再生用の排気ガスは、ガスタービンか
ら排気された後、排気ガス導入路Lの途中に取り付けら
れたミキシングチャンバ15内に一旦導入され、モータ
ダンパ15Bによって所定の圧力が維持されるように調
節されながら再生用空気流通路10B内に導入されて、
除湿ロータ11内に流通される。
【0051】このとき、サーモスタット14によって、
除湿装置10の除湿ロータ11内に流通される排気ガス
の温度が、吸湿剤の所定の再生温度よりも高いことが検
出されたときには、サーモスタット14による検出温度
に対応する量の外気が、図示しない制御装置による制御
によりモータダンパ15Aが開かれることによってミキ
シングチャンバ15内に導入され、この外気と排気ガス
が混合されることによって、排気ガスの温度が吸湿剤の
所定の再生温度になるように調節される。
【0052】また、サーモスタット14によって、除湿
ロータ11内に流通される排気ガスの温度が、吸湿剤の
所定の再生温度よりも低いことが検出されたときには、
図示しない制御装置による制御によってバックアップバ
ーナ13の燃焼が行われて、再生用空気流通路10B内
の排気ガスの温度が吸湿剤の再生に必要な温度まで昇温
される。
【0053】このとき、排気ガス中の酸素濃度がガスタ
ービンに対する負荷の変動によって一定していないため
に、バックアップバーナ13の燃焼に必要な酸素が不足
して、排気ガスの温度を吸湿剤の再生に必要な温度まで
上昇させることが出来ない場合がある。
【0054】この場合には、再生用空気流通路10Bに
取り付けられた図示しない酸素濃度検出器によって検出
された排気ガス中の酸素濃度値に基づいて、制御装置に
よる制御によりモータダンパ15Aが開かれて、外気が
ミキシングチャンバ15内に導入され、これによって酸
素が補充されて、再生用空気流通路10B内に導入され
る排気ガス中の酸素濃度が、バックアップバーナ13の
燃焼に必要な値に調整される。
【0055】以上のようにして、上記除湿システムは、
除湿装置10の除湿ロータ11に充填されている吸湿剤
の再生をガスタービンから排気される排気ガスの熱を利
用して行うコジェネレーションを達成し、これによっ
て、除湿システムにおける省エネルギ化を図ることが出
来る。
【0056】そして、この除湿装置10の吸湿剤の再生
にガスタービンから排気される排気ガスの熱を利用する
際には、ガスタービンに対する負荷の変動によって排気
ガスの温度や排気ガス中の酸素濃度が変動するが、上記
除湿システムは、排気ガスの温度や排気ガス中の酸素濃
度を検出し、それぞれの検出値に基づいて排気ガス中に
外気を混合することにより、排気ガスの温度を低下させ
たり、また、バックアップバーナ13の燃焼によって排
気ガスの温度を上昇させて、その温度を吸湿剤の再生に
必要な所定の温度に保つことが出来る。
【0057】さらに、上記除湿システムにおいて、ガス
タービンからの排気ガスが除湿装置10に吸引されてミ
キシングチャンバ15内を所定以上の速度で流れている
ときには、ミキシングチャンバ15内の圧力が小さいこ
とにより、チャッキダンパ15Cのフィン15Caが閉
じるかその開度が小さくなっているが、例えば除湿装置
10が異常停止して、除湿装置10への排気ガスの吸引
が行われなくなったような場合には、ミキシングチャン
バ15内の排気ガスの圧力が上昇して、チャッキダンパ
15Cのフィン15Caの開度が大きくなる。
【0058】これによって、ガスタービンからの排気ガ
スがチャッキダンパ15Cを介して大気中に放出され、
除湿装置10に排気ガスが吸引されなくなったことによ
ってガスタービンの排気口における排気圧力が異常に上
昇するのを回避することができるので、ガスタービンの
タービン軸等が急激な圧力変動によって損傷を受けるの
を防止することが出来る。
【0059】なお、上記の例においては、ミキシングチ
ャンバ15が、除湿装置10とガスタービンとを接続す
る排気ガス導入路Lに取り付けられている例が示されて
いるが、ミキシングチャンバを除湿装置10内の再生用
空気流通路10Bに直接取り付けるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における一例を模式的に示す
システム構成図である。
【図2】同例におけるミキシングチャンバの構成を示す
模式図である。
【図3】同ミキシングチャンバの構成を示す側断面図で
ある。
【図4】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
10 …除湿装置 10A …処理空気流通路 10B …再生用空気流通路 11 …除湿ロータ 11A …回転軸 12 …駆動モータ 13 …バックアップバーナ(加熱部材) 14 …サーモスタット(温度検出部材) 15 …ミキシングチャンバ(外気混合室) 15A,15B…モータダンパ 15C …チャッキダンパ(開閉部材) 15Ca …フィン V …バルブ(バルブ部材) L …排気ガス導入路(排気ガス流通路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 3/14 F24F 3/14 (72)発明者 住吉 太一 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 3L053 BC03 BC08 4D052 AA08 CB00 DA03 DB01 GA01 GA03 GB00 GB02 GB04 HB02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除湿ロータ内に充填された吸湿剤がこの
    除湿ロータの回転にともなって処理空気流通路内と再生
    用空気流通路内とを移動し、処理空気流通路内において
    この処理空気流通路内を流通する処理空気に含まれる水
    分を吸着し、再生用空気流通路内においてこの再生用空
    気流通路内を流通する再生用空気の熱によって吸着して
    いる水分を脱着する除湿システムにおいて、 前記再生用空気流通路が燃焼装置の排気ガスの排気口に
    接続されてこの燃焼装置の排気ガスが再生用空気として
    再生用空気流通路内に導入され、 前記再生用空気流通路の除湿ロータよりも上流側の位置
    に取り付けられて、再生用空気流通路内を流通する排気
    ガスの温度を検出する温度検出部材と、この温度検出部
    材によって検出された排気ガスの温度に基づいて排気ガ
    スの温度が前記吸湿剤からの水分の脱着に必要な温度よ
    りも低いときに再生用空気流通路内の排気ガスの加熱を
    行う加熱部材とを備えていることを特徴とする除湿シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記燃焼装置が、ガスタービンである請
    求項1に記載の除湿システム。
  3. 【請求項3】 前記再生用空気流通路と燃焼装置の排気
    口とを接続する排気ガス導入路または再生用空気流通路
    の除湿ロータよりも上流側位置に、外気が導入されてこ
    の外気を燃焼装置から排気されてくる排気ガスに混合す
    る外気混合室が設けられている請求項1に記載の除湿シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記外気混合室に、前記温度検出部材に
    よって検出される再生用空気流通路内の排気ガスの温度
    が前記吸湿剤からの水分の脱着に必要な温度よりも高い
    ときに外気混合室内と大気とを連通してこの外気混合室
    内に外気を導入するバルブ部材が取り付けられている請
    求項3に記載の除湿システム。
  5. 【請求項5】 前記再生用空気流通路にこの再生用空気
    流通路内を流通する排気ガス中の酸素濃度を測定する酸
    素濃度検出部材が取り付けられ、前記外気混合室に、こ
    の酸素濃度検出部材によって検出される排気ガス中の酸
    素濃度が前記加熱部材によって排気ガスの加熱を行うの
    に必要な酸素濃度の値よりも低いときに混合室内と大気
    とを連通して混合室内に外気を導入するバルブ部材が取
    り付けられている請求項3に記載の除湿システム。
  6. 【請求項6】 前記再生用空気流通路と燃焼装置を接続
    する排気ガス流通路に、この排気ガス流通路内の圧力が
    所定の値以上のときに排気ガス流通路内を大気に連通さ
    せてこの排気ガス流通路内の排気ガスを大気中に放出す
    る開閉部材が取り付けられている請求項1に記載の除湿
    システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120055183A1 (en) * 2009-04-22 2012-03-08 Airbus S.A.S. System and method for cooling a space in a vehicle
CN108087991A (zh) * 2017-12-15 2018-05-29 山东佳星环保科技有限公司 一种室内增氧易清洁系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20120055183A1 (en) * 2009-04-22 2012-03-08 Airbus S.A.S. System and method for cooling a space in a vehicle
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