JP7389666B2 - リジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、部品の実装が可能なリジッド領域と屈曲可能なフレキシブル領域とを備えたリジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法に関する。
多層プリント配線板の一部に深さ精度の高い凹部を形成する手段として、導通検知機能付きのルータ加工機を用いる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
該方法は、まず、凹部の形状に合わせた導電性の剥離シートを所望とする内層(凹部の底面となる層)に配置するとともに当該剥離シートの一部を多層プリント配線板の外部に引き出し、当該外部に引き出された剥離シートとルータビットとをテスターに接続する。その後、ルータビットで凹部の外形位置に切削加工を行ない、当該ルータビットが剥離シートに接触したのを検知した段階で、凹部の外形に沿うスリット加工を行なうというものである。
これにより、当該剥離シート上の絶縁層は簡単に取り除くことができ、また、深さ精度の高い凹部を容易に形成することができる。
ところで、多層プリント配線板には、部品を実装するリジッド領域と、屈曲可能なフレキシブル領域とを備えたリジッド・フレックス多層プリント配線板があり、当該リジッド・フレックス多層プリント配線板は、装置内への設置自由度の高さや装置の小型化に寄与できることから、近年、センサー等の部品搭載点数が増えてきた車載品への利用が多くなってきている。
車載品に用いられるプリント配線板には、一般的に、耐振動性などを考慮して、板厚を0.8mm以上にするなどの要求があり、これに加えて対象製品がセンサー等のゴミを嫌う製品の場合には、加工面からの粉落ちを極力抑えることが求められるのであるが、本発明者は、このような要求に対応したリジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法を、既に出願した特許の中で開示している(図9参照)。
即ち、フレキブル基板6の上に、フレキシブル領域Fに対応する開口部7aが形成された第一絶縁樹脂層7と、当該開口部7aに対応するダミーパターン18が形成された厚さが100μm以上の厚み調節層8と、所望とする数の第二絶縁樹脂層9と第二配線パターン10とを積み上げてなるビルドアップ層15をこの順に積層してリジッド基板16を形成し、その後、図9(a)に示したように、導通検知機能付きのルータ加工機で、ダミーパターン18の外周に沿うようにルータ加工(図中に示した「スリット21」に相当)を行なうことによって、フレキシブル領域F上に存在するリジッド基板16の不要部20を除去するという方法である(図9(b)参照)。
上記製造方法を採用することにより、リジッド・フレックス多層プリント配線板の厚み(リジッド領域Rの厚み)を容易に0.8mm以上の厚さに調節することができ、また、リジッド領域Rとフレキシブル領域Fの境界部に位置するリジッド基板16の側面壁17(ルータ加工面)からの粉落ち(ゴミ)を抑制することができる(図9(b)参照)。
しかし、ルータ加工の加工深さにバラツキが発生し、フレキシブル領域F上の不要部20が除去できなかったり、ダミーパターン18に隣接する第一絶縁樹脂層7に含まれるガラスクロスが露出して粉落ちが発生したりする等の問題があった。
特開2008-229789号公報
そこで、本発明者は、ルータ加工の加工深さにバラツキが発生する原因について考察した。その結果、以下の理由によることが判明した。
第1に、プリント配線板(今回の例では「リジッド・フレックス多層プリント配線板」)は、通常、大判の基板に個片のプリント配線板を複数面付けして製造されるため、面付け位置によって厚さバラツキが発生する。
第2に、厚み調節層8に形成されるダミーパターン18は、上記板厚のバラツキとルータ加工の深さ方向の加工公差を考慮して、比較的厚みのある厚さに設定しているため、導通検知用パターンをダミーパターン18と同一層の捨て基板領域に引き回すのは困難であり(導通検知用パターンの厚さが同様に厚くなるため、ダミーパターン18の形成領域と同じように、第一絶縁樹脂層7に導通検知用パターンに対応した開口部を設けなければならない)、そのため、配線パターン厚が通常の厚みで、絶縁樹脂層に開口部を設けることなく配線パターンを埋め込むことができるビルドアップ層15の、例えば、外層から3番目のL3層の捨て基板領域に、導通検知用パッドとこれと接続して引き回される導通検知用パターンを形成し、当該L3層で検知された加工深さに残りのダミーパターン18までの深さ(設計値)をプラスしてルータ加工を行なっていたため、上記第1の理由とあいまって、深さ方向のバラツキが大きくなっていたのである。
本発明は、上記の如き従来の問題に鑑みてなされたものであり、フレキシブル基板のフレキシブル領域上に存在するリジッド基板の不要部を除去する手段として導通検知機能付きのルータ加工機を用いる場合において、深さ精度に優れるルータ加工が可能なリジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、厚み調節層における捨て基板領域には導通検知用パッドのみを設け、基板の外層に設けた導通検知用接続端子までの導通検知用パターンの引き回しを任意のビルドアップ層で行なうようにすれば、極めて良い結果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、フレキシブル基板の少なくとも一方の面に、当該フレキシブル基板のフレキシブル領域となる部分に対応する開口部が形成された第一絶縁樹脂層と、厚さが100μm以上のコア基材に、当該第一絶縁樹脂層の開口部に対応するダミーパターンが形成された厚み調節層と、任意の数の第二絶縁樹脂層と配線パターンとからなるビルドアップ層とをこの順に積層する工程と、当該フレキシブル基板の少なくとも一方の面の捨て基板領域上に、当該ダミーパターンと同一の層に形成された導通検知用パッドと、当該ビルドアップ層の任意の層に形成された導通検知用パターンと、当該ビルドアップ層の外側面に形成された導通検知用接続端子と、当該導通検知用パッドと導通検知用パターンと導通検知用接続端子との間を接続するビアホールとからなる導通検知用回路を形成する工程と、当該捨て基板領域におけるビルドアップ層の外側面から導通検知用パッドに対してルータ加工を行ない、ルータビットと導通検知用パッドとの間の導通が検知された時点の加工深さを読み取る工程と、当該読み取った加工深さを基に、当該ビルドアップ層の外側面からルータ加工を行ない、当該厚み調節層のダミーパターンの外周に沿うようにスリットを形成することによって、フレキシブル基板のフレキシブル領域上に存在する不要部を除去する工程とを有することを特徴とするリジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法により、上記課題を解決したものである。
本発明によれば、フレキシブル基板の捨て基板領域上に位置するダミーパターンの形成層(即ち、ダミーパターンと同一の層)に、ルータビットによる加工深さを検知する導通検知用パッドを設け、ルータビットと導通検知用パッドとの間の導通が検知された時点の加工深さを基にして、製品領域のルータ加工を行なうため、ルータ加工の深さ方向のバラツキを抑制することができ、もって、リジッド基板の不要部が除去できなかったり、ダミーパターンに隣接する絶縁樹脂層のガラスクロスが露出して粉落ちが発生したりする等の問題が発生することのないリジッド・フレックス多層プリント配線板を容易に得ることができる。
(a)~(d)は、本発明リジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法を説明するための概略断面工程図。 (e)~(g)は、図1の工程に続く概略断面工程図。 (h)~(j)は、図2の工程に続く概略断面工程図。 (k)~(m)は、図3の工程に続く概略断面工程図。 (n)~(p)は、図4の工程に続く概略断面工程図。 (q)~(s)は、図5の工程に続く概略断面工程図。 導通検知用回路の例を示す概略断面説明図。 導通検知用パターンの引き回し例を示す概略平面説明図。 車載仕様品に好適なリジッド・フレックス多層プリント配線板の構成を示す概略断面工程図で、(a)は、ダミーパターンの外周に沿うようにスリットを設けた状態、(b)は、不要部を除去した状態をそれぞれ示す。
以下、本発明リジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法を、図1~図8を用いて説明する。
まず、厚さが25~100μm程度からなるフレキシブルベース基板1の両面に、厚さが9~35μmの金属箔(例えば「銅箔」)をエッチング処理することによって、第一配線パターン2を形成し、次いで、当該第一配線パターン2を保護するカバーレイ5{例えば、接着剤3とポリイミドフィルム等のカバーフィルム4からなる厚さが25~70μm程度のカバーレイ}を積層することによって、図1(a)に示したフレキシブル基板6を得る。
次に、100μm以上の厚みを有するコア基材8a(例えば、ガラスクロスなどの補強繊維基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させた絶縁基板)の両面に、厚さが35~105μmからなる導体層18a(例えば「銅箔」)が積層された両面金属箔張り積層板を用意し(図1(b1)参照)、当該両面金属箔張り積層板をエッチング処理することによって、後にフレキシブル基板6のフレキシブル領域Fとなる部分に対応したベタ状のダミーパターン18を有する厚み調節層8を得る(図1(b2)参照)。
次に、フレキシブル基板6とダミーパターン18が形成された厚み調節層8とを接着する第一絶縁樹脂層7を用意し(図1(c1)参照)、当該ダミーパターン18に対応する箇所に、これよりも若干大きめの開口部7aを、ルータ加工やパンチングプレス加工などによって形成する(図1(c2)参照)。
次に、図1(d)に示したように、フレキシブル基板6の表裏面に、開口部7aが形成された第一絶縁樹脂層7、ダミーパターン18が形成された厚み調節層8、第二絶縁樹脂層9(例えば、ガラスクロスなどの補強繊維基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させた、厚さが20~60μmからなる半硬化状態のプリプレグなど)、金属箔19(例えば、厚さが9~18μmの銅箔)をこの順に配置した後、加熱・積層プレスを行うことによって、上記構成部材を一体化形成する(図2(e)参照)。
ここで、本実施の形態では、厚み調節層8にはダミーパターン18のみを形成する例を示したが、ダミーパターン18の形成面とは反対側の面にも、勿論、配線パターンを形成することは可能である。この場合、コア基材8aに積層される導体層18aの厚みが35μm程度であれば、そのままエッチング処理して形成すればよく、70~105μmと厚い場合には、一度、ダウンエッチングで導体層18aを薄くしてから、エッチング処理で形成すればよい。
次に、図2(f)に示したように、ドリル加工で貫通孔11a(例えば、孔径が150~300μmの貫通孔)を穿孔した後、過マンガン酸ナトリウム溶液や過マンガン酸カリウム溶液等の湿式デスミア処理、あるいはプラズマ等の乾式デスミア処理で当該貫通孔11aの内壁をクリーニングし、次いで、無電解めっき処理及び電解めっき処理を順次行うことによって、当該貫通孔11aを含む基板全面にめっき膜11b(例えば、設定膜厚を20μmとした「銅めっき膜」)を析出させる(図2(g)参照)。
次に、図3(h)に示したように、めっき膜11bが析出された貫通孔11aに孔埋め樹脂11cを充填した後、周知のフォトエッチングプロセス{導体層(ここでは、金属箔19とめっき膜11bを足した導体層に相当)上に感光性のエッチングレジストをラミネートした後、露光、現像処理(例えば、1%程度の炭酸ナトリウム溶液による現像処理)を行ってエッチングレジストパターンを形成し、次いで、当該エッチングレジストパターンから露出した導体層をエッチング処理(例えば、塩化第二鉄溶液や塩化第二銅溶液によるエッチング処理)によって除去した後、不要となったエッチングレジストパターンを剥離(例えば、3%程度の水酸化ナトリウム溶液による剥離)する工程}を行なうことによって、第二配線パターン10を形成するとともに、両面に形成された第二配線パターン10と当該第二配線パターン10の形成層間に位置する第一配線パターン2とを接続するベリードホール11を形成する(図3(i)参照)。
次に、図3(j)に示したように、第二配線パターン10が形成された第二絶縁樹脂層9の上に、更に第二絶縁接着剤層9と金属箔19を順次積層した後、コンフォーマル工法やラージウィンドウ工法、及びカッパーダイレクト工法などのレーザ加工を行うことによって、下層の第二配線パターン10を露出させる非貫通穴12a(例えば、トップ径が100~200μm、ボトム径が80~180μmの非貫通穴)を形成し(図4(k)参照)、次いで、デスミア処理により当該非貫通穴12a内をクリーニングした後、無電解めっき処理及び電解めっき処理(フィルドビア用のめっき液を用いた電解めっき処理)を順次行うことによって、当該非貫通穴12aにめっき12b(例えば、銅めっき)を充填する(図4(l)参照)。
次に、図4(l)に示した基板の導体層(金属箔19とこの上に析出されためっき12bの一部からなるめっき膜)に対してフォトエッチングプロセスを行なうことによって、上層の第二配線パターン10を形成するとともに当該上層の第二配線パターン10と下層の第二配線パターン10間を接続するブラインドビアホール12を形成する(図4(m)参照)。
次に、図3(j)~図4(m)と同じ工程を1回行った後、図3(j)~図4(l)と同じ工程を行なうことによって、図5(n)に示した状態の基板を形成し、次いで、ベリードホール11の形成と同じ要領で、貫通孔13a(例えば、孔径が200~800μmの貫通孔)及びめっき膜13b(例えば、設定膜厚を20μmとしためっき膜)を形成する(図5(o)参照)。
次に、フォトエッチングプロセスを行なうことによって、外層の第二配線パターン10を形成するとともに、両面に形成された外層の第二配線パターン10と当該外層の第二配線パターン10の形成層間に位置する第一配線パターン2と内層の第二配線パターン10を接続する貫通めっきスルーホール13を形成し、次いで、当該外層の第二配線パターン10を保護するソルダーレジスト14を形成することによって、図5(p)に示したように、厚み調節層8上にビルドアップ層15が積層された中間基板MPWを得る。
ここで、リジッド・フレックス多層プリント配線板を製造する際は、図8に示したように、個片のリジッド・フレックス多層プリント配線板であるピース基板27が複数面付けされたワークシート28を、さらに大判のワークボード29に複数面付けして製造される。本発明では、フキシブル基板6の製品領域PA(図8の例では「ワークシート28内」に相当)上に中間基板MPWを得る工程と並行して、例えば、ワークシート28間やワークシート28とワークボード29の外形との間に位置する捨て基板領域FA上に導通検知用回路22を形成する。
導通検知用回路22は、図7及び図8に示したように、ダミーパターン18と同一の層に形成された導通検知用パッド23と、ビルドアップ層15の任意の層(図7の例では「L3層」に相当)に形成された導通検知用パターン24と、ビルドアップ層15の外側面Aに形成された導通検知用接続端子25と、当該導通検知用パッド23と導通検知用パターン24と導通検知用接続端子25との間を接続するビアホール26とで構成される。
当該導通検知用パッド23は、コア基材8aにダミーパターン18を形成する工程(図1(b1)から図2(e)参照)と並行して形成される。
また、導通検知用パターン24は、ビルドアップ層15における内層の第二絶縁樹脂層9上に形成するのが望ましい。その理由は、当該導通検知用パターン24を保護するソルダーレジスト等の形成を省略できるからである。
また、当該導通検知用パッド23と導通検知用パターン24との間を接続するビアホール26aは、フレキシブル基板6の第一配線パターン2とビルドアップ層15の第二配線パターン10とを接続するベリードホール11を形成する工程(図3(i)参照)と並行して形成するのが望ましい。その理由は、導通検知用パッド23と導通検知用パターン24の間に100μm以上の厚みを有する厚み調節層8(コア基材8a)が存在しても、容易に対応することができ、また、効率よく形成できるからである。
一方、導通検知用パターン24と導通検知用接続端子25との間を接続するビアホール26bについては、ビルドアップ層15にブラインドビアホール12を形成する工程(図4(m)参照)と並行して形成するのが望ましい。
次に、図7に示したように、フレキシブル基板6のフレキシブル領域F上に存在する不要部20aを除去するのに先立って、図示しない導通検知機能付きのルータ加工機に備え付けのテスター30に、ルータビット31と導通検知用接続端子25を接続した後、捨て基板領域FAにおけるビルドアップ層15の外側面Aから導通検知用パッド23に対してルータ加工を行ない、ルータビット31と導通検知用パッド23との間の導通が検知された時点の加工深さを読み取る。
次に、当該読み取った加工深さを基に、図5(p)に示した中間基板MPWのビルドアップ層15の外側面Aに対してルータ加工を行ない、ダミーパターン18の外周に沿うようにスリット21を形成することによって、フレキシブル基板6のフレキシブル領域F上に存在する不要部20aを除去する(図6(q)、(r)参照)。
製品領域PAにおけるルータ加工は、この読み取った加工深さを基に行なわれるため、ピース基板27(個片のリジッド・フレックス多層プリント配線板)の面付け位置に関係なく、深さ精度の高いルータ加工(図中の「スリット21」に相当)が可能となる。
なお、図8の例では、隣接するワークシート28間と、ワークシート28とワークボード29の外形との間に位置する捨て基板領域FAに導通検知用パッド23を設ける例を示したが、ワークシート28内の捨て基板領域FAに当該導通検知用パッド23を設けるスペースがある場合には、こちらに設けるのが、より深さ精度を向上させる上で望ましい。
次に、同様の手段で、中間基板MPWの他方の面B側の不要部20bを除去した後、ルータ加工やパンチング加工で外形加工を行なうことによって、図6(s)に示したリジッド・フレックス多層プリント配線板PWを得る。
本発明の注目すべき点は、フレキシブル基板の捨て基板領域上に位置するダミーパターンの形成層(即ち、ダミーパターンと同一の層)には導通検知用パッドのみを設け、大判の基板(ワークボード)の外側面に設けた導通検知用接続端子までの導通検知用パターンの引き回しを任意のビルドアップ層で行なうようにした点にある。
これにより、ルータビットによる加工深さを検知する導通検知用パッドをダミーパターンと同一の層に設けることができるため、ピース基板(個片のリジッド・フレックス多層プリント配線板)の面付け位置に関係なく、深さ精度に優れるルータ加工が可能となり、もって、リジッド基板の不要部が除去できなかったり、ダミーパターンに隣接する絶縁樹脂層のガラスクロスが露出して粉落ちが発生したりする等の問題が発生することのないリジッド・フレックス多層プリント配線板を容易に得ることができる。
本発明を説明するに当たって、フレキシブル基板6の表裏の両面に、交互に4層ずつ形成された第二絶縁樹脂層9及び第二配線パターン10からなるビルドアップ層15を積層した両面構造のものを用いて説明したが、本発明を逸脱しない範囲であれば、他の構成にも本発明を適用することは可能であり、さらにまた、板厚、層数、材料なども本発明の範囲内で変更が可能である。
1:フレキシブルベース基板
2:第一配線パターン
3:接着剤
4:カバーフィルム
5:カバーレイ
6:フレキシブル基板
7:第一絶縁樹脂層
7a:開口部
8:厚み調節層
8a:コア基材
9:第二絶縁樹脂層
10:第二配線パターン
11:ベリードホール
11a:貫通孔
11b:めっき膜
11c:孔埋め樹脂
12:ブラインドビアホール
12a:非貫通穴
12b:めっき
13:貫通めっきスルーホール
13a:貫通孔
13b:めっき膜
14:ソルダーレジスト
15:ビルドアップ層
16:リジッド基板
17:厚み調節層8とビルドアップ層15のリジッド領域Rとフレキシブル領域Fの境界部に位置する側面壁(ルータ加工面)
18:ダミーパターン
18a:導体層
19:金属箔
20、20a、20b:不要部
21:スリット
22:導通検知用回路
23:導通検知用パッド
24:導通検知用パターン
25:導通検知用接続端子
26:ビアホール
26a:ベリードホール
26b:ブラインドビアホール
27:ピース基板
28:ワークシート
29:ワークボード
30:テスター
31:ルータビット
F:フレキシブル領域
R:リジッド領域
PA:製品領域
FA:捨て基板領域
MPW:中間基板
PW:リジッド・フレックス多層プリント配線板

Claims (3)

  1. フレキシブル基板の少なくとも一方の面に、当該フレキシブル基板のフレキシブル領域となる部分に対応する開口部が形成された第一絶縁樹脂層と、厚さが100μm以上のコア基材に、当該第一絶縁樹脂層の開口部に対応するダミーパターンが形成された厚み調節層と、任意の数の第二絶縁樹脂層と配線パターンとからなるビルドアップ層とをこの順に積層する工程と、当該フレキシブル基板の少なくとも一方の面の捨て基板領域上に、当該ダミーパターンと同一の層に形成された導通検知用パッドと、当該ビルドアップ層の任意の層に形成された導通検知用パターンと、当該ビルドアップ層の外側面に形成された導通検知用接続端子と、当該導通検知用パッドと導通検知用パターンと導通検知用接続端子との間を接続するビアホールとからなる導通検知用回路を形成する工程と、当該捨て基板領域におけるビルドアップ層の外側面から導通検知用パッドに対してルータ加工を行ない、ルータビットと導通検知用パッドとの間の導通が検知された時点の加工深さを読み取る工程と、当該読み取った加工深さを基に、当該ビルドアップ層の外側面からルータ加工を行ない、当該厚み調節層のダミーパターンの外周に沿うようにスリットを形成することによって、フレキシブル基板のフレキシブル領域上に存在する不要部を除去する工程とを有することを特徴とするリジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法。
  2. 当該導通検知用パターンが、ビルドアップ層における内層の第二絶縁樹脂層上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法。
  3. 当該フレキシブル基板が配線パターンを備え、当該配線パターンとビルドアップ層の配線パターンとを接続するベリードホールを形成する工程と、当該導通検知用パッドと導通検知用パターンとの間を接続するビアホールを形成する工程が並行して行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のリジッド・フレックス多層プリント配線板の製造方法。
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