JP7384759B2 - 電気接続箱 - Google Patents
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Description
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電気接続箱は、
[1]箱本体と、前記箱本体から延出し、取付対象に固定される固定脚と、を備えた電気接続箱であって、前記固定脚は、補強用のリブと、前記リブによって仕切られた凹部と、を有し、前記凹部の底部において、前記リブ側の面を第1面とし、前記第1面の裏面を第2面として、前記底部は、前記第1面から前記第2面まで貫通する貫通孔と、前記第1面における前記貫通孔の周りの少なくとも一部に設けられ、前記貫通孔に向かって下る勾配を有する傾斜面と、を有している。
この構成によれば、凹部の底部における傾斜面から第2面までの厚さが、傾斜面の傾斜の上流側に向かって厚くなっている。これにより、凹部の底部における剛性の向上を図ることが可能となる。
この構成によれば、凹部の底部において、傾斜面に設けられた排水路により、傾斜面における貫通孔に向かう水の流れを促すことが可能となる。
本開示の電気接続箱の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「平行」は、厳密に平行の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね平行の場合も含まれる。なお、本発明は以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
電気接続箱10は、箱本体11と、箱本体11から延出する固定脚12とを備えている。箱本体11には、例えばリレーやヒューズなどの各種電気部品が収容されている。図2に示すように、固定脚12は、電気接続箱10を取り付ける対象である取付対象Aと箱本体11とを連結する。取付対象Aは、例えば、車体パネルである。
以下、固定脚12の構成について図2から図5に従って説明する。図面中の互いに直交するXYZ軸におけるX軸は、固定脚12の長手方向Xを表し、Y軸は固定脚12の幅方向Yを表し、Z軸は固定脚12の高さ方向Zを表している。以下の説明では、便宜上、固定脚12の高さ方向Zの一方側を上側とし、その反対を下側として表現する場合がある。これは、固定脚12の高さ方向Zの上側が天方向に向く姿勢で電気接続箱10が車両に搭載されることを意味するものではない。すなわち、「上」及び「下」の表現が電気接続箱10の車両への搭載姿勢を限定するものではない。
図2及び図3に示すように、固定脚12は、補強用のリブ21を有している。また、固定脚12は、補強用のリブ21によって仕切られた凹部22を有している。固定脚12は、長手方向Xにおいて、連結部13と固定部14との間に位置する中間部23を有している。リブ21及び凹部22は、固定脚12の中間部23に設けられている。
リブ21は、例えば、固定脚12の長手方向Xに沿って設けられた第1壁部25と、固定脚12の幅方向Yに沿って設けられた第2壁部26とを有している。第1壁部25及び第2壁部26はそれぞれ複数設けられている。各第1壁部25及び各第2壁部26は、基部24から上方に延びている。なお、リブ21の一部は、第1壁部25と第2壁部26とによって格子状をなしている。
ガイド部28は、図1に示す本体側ガイド部11aと組み合わされる。ガイド部28及び本体側ガイド部11aは、互いに組み合わされることで、筒状の電線挿通部11bを構成している。電線挿通部11bには、箱本体11の内部の電気部品に接続された図示しない電線が挿通される。当該電線は、電線挿通部11bを通じて箱本体11の外部に引き出される。なお、固定脚12のガイド部28には、当該電線が例えばテープ巻きなどにより固定される。
固定脚12において、開口27から凹部22に浸入した水は、底部30の貫通孔33から凹部22の外部に排出される。また、底部30の第1面31に付着した水は、傾斜面34によって貫通孔33に向かって流れる。ここで、傾斜面34は、貫通孔33の径方向に沿って形成された谷状の第1排水路35及び第2排水路36を有している。このため、傾斜面34に付着した水を、主に第1排水路35及び第2排水路36に集約させつつ貫通孔33に流すことが可能となる。
(1)底部30の第1面31には、貫通孔33に向かって下る勾配を有する傾斜面34が設けられている。この構成によれば、固定脚12において、リブ21で仕切られた凹部22に浸入した水を、凹部22の底部30に設けた貫通孔33から外部に排出できる。また、凹部22における底部30の貫通孔33の周りに設けられた傾斜面34によって、底部30に付着した水を貫通孔33に向けて流すことが可能となる。従って、固定脚12の凹部22における水の滞留を抑制することが可能となる。
・上記実施形態では、貫通孔33が底部30の中央部に設けられたが、これ以外に例えば、高さ方向Zから見て、貫通孔33を、リブ21の第1壁部25及び第2壁部26の少なくとも一方に隣接する位置に設けてもよい。
・上記実施形態の凹部22において、底部30の第1排水路35を省略してもよい。また、上記実施形態の凹部22において、底部30の第2排水路36を省略してもよい。また、上記実施形態の凹部22において、底部30の第1排水路35及び第2排水路36の両方を省略してもよい。第1排水路35及び第2排水路36の両方を省略する場合、傾斜面34を、例えば円錐面状に形成してもよい。
・リブ21における第1壁部25及び第2壁部26の数、及び、凹部22の数は、上記実施形態に限定されるものではなく、固定脚12の構成に応じて適宜変更可能である。
11 箱本体
11a 本体側ガイド部
11b 電線挿通部
12 固定脚
13 連結部
14 固定部
15 ボルト挿通孔
16 位置決め突部
21 リブ
22 凹部
23 中間部
24 基部
25 第1壁部
26 第2壁部
27 開口
28 ガイド部
30 底部
31 第1面
32 第2面
33 貫通孔
34 傾斜面
35 第1排水路(排水路)
36 第2排水路(排水路)
A 取付対象
L 直線
T 厚さ
X 固定脚12の長手方向
Y 固定脚12の幅方向
Z 固定脚12の高さ方向
Claims (3)
- 箱本体と、
前記箱本体から延出し、取付対象に固定される固定脚と、
を備えた電気接続箱であって、
前記固定脚は、補強用のリブと、前記リブによって仕切られた凹部と、を有し、
前記凹部の底部において、前記リブ側の面を第1面とし、前記第1面の裏面を第2面として、
前記底部は、前記第1面から前記第2面まで貫通する貫通孔と、前記第1面における前記貫通孔の周りの少なくとも一部に設けられ、前記貫通孔に向かって下る勾配を有する傾斜面と、を有しており、
前記傾斜面は、前記貫通孔の径方向に沿って設けられた谷状の排水路を有し、
前記排水路は、前記貫通孔に向かって下るように傾斜しており、
前記固定脚は、前記箱本体に連結される連結部と、前記取付対象に固定される固定部と、を有し、
前記排水路は、前記連結部と前記固定部とを結んだ仮想的な直線に対して平行な方向に沿って設けられている、電気接続箱。 - 前記直線に対して平行な方向に沿って設けられた前記排水路を第1排水路として、
前記傾斜面は、前記貫通孔の径方向に沿って設けられた第2排水路を有し、
前記第2排水路は、前記直線に対して交差する方向に沿って設けられている、請求項1に記載の電気接続箱。 - 前記底部における前記傾斜面から前記第2面までの厚さが、前記傾斜面の傾斜の上流側に向かって厚くなっている、請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
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