JP7384446B2 - アウトバストリートメント及び染毛方法 - Google Patents

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本発明は、染料入りのアウトバストリートメント及びそれを用いた染毛方法に関する。
近年、非常に彩度の高いカラースタイルが人気傾向にある。一般的なカラー剤は、パラフェニレンジアミンに加え、酸化染料や調色剤(カプラー染料)等を配合し、色の表現をしてきたが、褪色が早いという問題点があった。
加えて、酸化染料や調色剤(カプラー染料)は酸化重合反応を用いて発色させているため、手軽とは言い難く、また毛髪の損傷も伴い、パラフェニレンジアミンの強いアレルギー反応性も問題であった。
そこで、ホームケアで手軽に補給できる染料として、HC染料や塩基性染料が注目されるようになり、HC染料や塩基性染料を配合したカラーリンス、カラートリートメント、カラーシャンプー等が提案されている。HC染料及び塩基性染料を含有する毛髪化粧料としては、例えば、「アミドアルコールと、有機酸と、HC染料、塩基性染料および/または酸性染料のいずれか1種の染料とを含む、乳化系毛髪化粧料。」が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、HC染料や塩基性染料を配合したカラーリンス、カラートリートメント、カラーシャンプー等は、染料を塗布後、時間をおき、洗い流す必要があり、家庭での作業としては手間がかかり、また洗い流すことで色落ちの点でも問題がある。また、髪全体に染料がついてしまい、染まりやすい部分はより濃く染まり、染まりづらい部分は色が薄くなる、色ムラとなりやすい問題点もある。
特開2020-186201号公報
本発明は、染料を毛髪内に浸透させ、洗い流す必要のない手法で定着させることができる、アウトバストリートメント及びそれを用いた染毛方法を提供することを目的とする。
本発明のアウトバストリートメントは、下記の(A)~(F)成分を含有することを特徴とする。
(A)HC染料。
(B)塩基性染料。
(C)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール。
(D)エタノール。
(E)キトサン。
(F)ケラチン。
また、本発明の染毛方法は、本発明のアウトバストリートメントを毛髪に塗布して浸透させた後、乾燥させることを特徴とする。
本発明によれば、染料を毛髪内に浸透させ、洗い流す必要のない手法で定着させることができる。
<概要>
本発明の一態様に係るアウトバストリートメントは、下記の(A)~(F)成分を含有することを特徴としている。
(A)HC染料。
(B)塩基性染料。-
(C)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール。
(D)エタノール。
(E)キトサン。
(F)ケラチン。
この態様によれば、染料を毛髪内に浸透させ、洗い流す必要のない手法で定着させることができる。
また、前記(A)と前記(B)の合計含有量は、1重量%以下である。
この態様によれば、色移りを抑制することができる。
さらに、前記(C)の含有量は、0.1重量%以上である。
この態様によれば、褪色を抑制することができる。
前記(D)の含有量は、0.5~59.5重量%である。
この態様によれば、色素の変色を抑制することができる。
本発明の一態様に係るアウトバストリートメントは、さらにタンパク質加水分解物にシリル基を結合させた誘導体を含有する。
タンパク質加水分解物(ペプチド)にシリル基を結合させた誘導体は、βシート構造であり、被膜効果が高く、熱反応性が高いため、乾燥時のドライヤーの熱等でβシート構造と相まって褪色を防止することができるようになる。
本発明の一態様に係るアウトバストリートメントは、フォーム状である。
この態様によれば、毛髪の任意の場所に塗布しやすくなる。
本発明の別の態様に係る染毛方法は、本発明の一態様に係るアウトバストリートメントを毛髪に塗布して浸透させた後、乾燥させることを特徴としている。
この態様によれば、染料を毛髪内に浸透させ、洗い流す必要のない手法で定着させることができる。
<実施形態>
以下、本発明の一態様に係るアウトバストリートメントについて説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係るアウトバストリートメントは、下記の(A)~(F)成分を含有する。
(A)HC染料。
(B)塩基性染料。
(C)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール。
(D)エタノール。
(E)キトサン。
(F)ケラチン。
〔HC染料(A)〕
HC(Hair Color)(A)染料は、一般に分子径が小さい染料であるため毛髪の内部に浸透して水素結合や分子間引力によって染着し、毛髪に対してより深みのある発色を付与することができる。
HC染料(A)としては特に限定はないが、具体例としては、HC Blue 16、HC Blue 15、HC Blue 12、HC Blue 2、HC Red 3、HC Yellow 2、4-Hydroxypropylamino-3-Nitrophenol、3-Nitro-p-hydroxyethylaminophenol、4-Amino-3-nitrophenol、N,N-Bis[2-hydroxyethyl]'-2-nitro-p-phenylenediamine(HC Violet BS)、Hydroxyethyl-2-nitro-p-toluidine、いずれも三井化学ファイン株式会社があげられる。これらは単独でもしくは2種以上組み合わせて使用することができる。
〔塩基性染料(B)〕
塩基性染料(B)は、分子内にアミノ基または置換アミノ基を有し、水溶液中で陽イオンになる染料である。塩基性染料は、水溶液中で陽イオンになるため、毛髪表面のケラチンタンパクのマイナス部分とイオン結合することにより染着する。
塩基性染料(B)としては特に限定はないが、具体的にはBasic Yellow 57、Basic Yellow 87、Basic Orange 31、Basic Red 76、Basic Red 51、Basic Violet 2、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Blue 99、HC Blue 16/Basic Brown 17/Basic Red 76/Dextrin、HC Blue 16/Basic Brown 17、HC Blue 16/Basic Brown 17/Basic Red 76、Basic Blue 99/Sodium 4-[(9,10-dihydro-4-hydroxy-9,10-dioxo-1-anthryl)amino]toluene-3-sulphonate/Basic Brown 16、いずれも三井化学ファイン株式会社があげられる。これらは単独でもしくは2種以上組み合わせて使用することができる。
HC染料(A)と塩基性染料(B)の合計含有量は、アウトバストリートメント全体の1重量%以下であることが好ましく、特に好ましくは0.1~1重量%の範囲である。HC染料(A)と塩基性染料(B)の合計含有量が上記範囲内であれば、色移りを抑制することができ、非常に彩度の高いカラースタイルを実現することもできる。
HC染料(A)と塩基性染料(B)の比率は、HC染料(A):塩基性染料(B)=1~9:9~1の範囲であり、好ましくはHC染料(A):塩基性染料(B)=3~7:7~3の範囲であり、特に好ましくはHC染料(A):塩基性染料(B)=4~6:6~4の範囲である。
なお、本実施形態においては、HC染料(A)及び塩基性染料(B)と共に、HC染料(A)、塩基性染料(B)以外の他の染料を併用しても差し支えない。
〔シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)〕
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)としては特に限定はないが、具体的にはネオソリューアクリオ(日本精化株式会社)等があげられる。
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)の含有量は、アウトバストリートメント全体の0.1重量%以上が好ましく、特に好ましくは0.1~3重量%の範囲である。シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)は、完全に乾燥させない場合、浸透力あるがゆえに褪色がみられる傾向にあるが、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)の含有量が上記範囲内であれば、毛髪への浸透のスピードが早くなり、ホームケアで手軽に塗布し、最大限の染まりを実現することができる。また、浸透性に優れるため、副次的に褪色を抑制することもできる。
〔エタノール(D)〕
エタノール(D)はエステル浸透剤として使用される。エタノール(D)の含有量は、アウトバストリートメント全体の0.5~59.5重量%の範囲が好ましく、特に好ましくは0.5~5重量%である。エタノール(D)の含有量が上記範囲内であれば、浸透性に優れるほか、キトサン(E)とケラチン(F)を可溶化することもできる。
〔キトサン(E)〕
キトサン(E)は水性基剤であり、保湿剤、毛髪保護剤として使用される。
キトサン(E)の含有量は、アウトバストリートメント全体の1~5重量%の範囲が好ましく、特に好ましくは2~3重量%の範囲である。
キトサン(E)としては特に限定はないが、具体例としては、サクシニルカルボキシメチルキトサン液(キトアクア、川研ファインケミカル株式会社)等があげられる。
〔ケラチン(F)〕
ケラチン(F)としては特に限定はないが、例えばケラチンPPT(Polypeptide)、ダウンケラチン、カシミヤPPT等があげられる。
ケラチン(F)の含有量は、アウトバストリートメント全体の1~10重量%の範囲が好ましく、特に好ましくは2~5重量%の範囲である。
ケラチンPPTの具体例としては、プロティキュートCガンマ12(一丸ファルコス株式会社)等があげられる。プロティキュートCガンマ12は、毛髪や頭皮と同じケラチンタンパク質の分子状態をできるだけ壊さず、アミノ酸バランスを保持したまま抽出、精製した可溶化γケラトースに高級アルキル(C12)カチオン化したもので、髪を保護し、ブリーチやパーマの際の傷みを防ぐ役割をなす(平均分子量20,000~40,000)。
ダウンケラチンとしては、例えば水鳥加水分解ケラチン等があげられる。水鳥加水分解ケラチンは、水鳥の羽毛を原料として、羽毛の主要構成成分であるケラチンタンパク質を加水分解させ、可溶化させたものである。水鳥加水分解ケラチンの具体例としては、ケラタイドTK-C(平均分子量:1000)、ケラタイドTK-CF(平均分子量:1000)、ケラタイドTK-B(平均分子量:750)、ケラタイドSH-Q(平均分子量:1440)、いずれも東洋羽毛工業株式会社等があげられる。
カシミヤPPTの具体例としては、加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)(カシミヤコート、一丸ファルコス株式会社)等があげられる。
〔他の添加剤〕
本実施形態のアウトバストリートメントは、前記(A)~(F)成分以外に、アウトバストリートメントに通常配合される添加剤を含有しても差し支えない。添加剤としては、特に限定はなく、例えば、タンパク質加水分解物(ペプチド)にシリル基を結合させた誘導体(シルクSIG等)、アラントイン、溶性シスチン(CIK)、卵殻膜、水油両親媒性シリコン、アーチチョークエキス、界面活性剤、防腐剤、起泡成分等をあげることができる。これらは単独でもしくは2種以上組み合わせて使用することができる。
なお、本実施形態のアウトバストリートメントにおいては、前記HC染料(A)および塩基性染料(B)とともに、もしくは前記HC染料(A)および塩基性染料(B)に代えて、非反応型染料を使用することもできる。
非反応型染料とは、酸化染料と酸化剤(過酸化水素等)とを反応させて、髪を染める酸化染毛剤とは異なり、非反応の色素を髪に塗り、浸透、付着させるだけの染毛料であり、非酸化染毛剤ともいう。前記非反応型染料としては、例えば顔料、タール色素、レインボー染料(登録商標)等をあげることができる。これらは単独でもしくは2種以上組み合わせて使用することができる。
〔タンパク質加水分解物(ペプチド)にシリル基を結合させた誘導体〕
タンパク質加水分解物(ペプチド)にシリル基を結合させた誘導体としては特に限定はないが、具体的にはシルクSIG(PromoisS-700SIG、株式会社成和化成)等があげられる。
シルクSIGは、βシート構造であり、被膜効果が高く、熱反応性が高いため、乾燥時のドライヤーの熱等でβシート構造と相まって褪色を防止することができるようになる。シルクSIGは、タンパク質の起源や誘導体の種類によって様々な機能を発揮し、例えば、肌や毛髪に対して保湿や保護、補修効果といった優れたコンディショニング作用を発揮する。
シルクSIGの含有量は、アウトバストリートメント全体の0.1~5重量%の範囲が好ましく、特に好ましくは0.5~1.5重量%の範囲である。シルクSIGの含有量が上記範囲内であれば、被膜効果がより高くなり、褪色をより防止することができるようになる。
〔アラントイン〕
アラントインは白色微粉末で、消炎剤として使用される。
〔溶性シスチン(CIK)〕
溶性シスチンとしては特に限定はないが、具体的にはCIK(株式会社寿ケミカル)等があげられる。
CIKは、難溶性のシスチンを水・アルコールに可溶化したもので、毛髪の強度向上効果があり、養毛、育毛作用を有する。
〔卵殻膜〕
卵殻膜はタマゴの殻の内側にある薄膜のことで、主成分はタンパク質である。卵殻膜は二層の網目状構造をしており、外側は粗く、内側は密な構造になっている。卵殻膜は毛髪のダメージ部分の保護、強化機能を有する。
〔界面活性剤〕
アウトバストリートメントをフォーム状にするためには、界面活性剤を配合する。界面活性剤は、アニオン、カチオン、両性のいずれであっても差し支えない。これらは単独でもしくは2種以上組み合わせて使用することができる。
ノニオン性界面活性剤としては、具体的には、ラウロイルメチルアラニンナトリウム(アラノンALE、川研ファインケミカル株式会社)等があげられる。
両性界面活性剤としては、具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(オバゾリンLB、東邦化学工業株式会社)等があげられる。
〔防腐剤〕
防腐剤としては、特に限定はないが、例えば、安息香酸ナトリウム等を使用することができる。
なお、本実施形態のアウトバストリートメントは、前記(A)~(F)成分、各種添加剤以外に、アウトバストリートメントに通常配合される添加剤を含有しても差し支えない。添加剤としては、特に限定はなく、例えば、油性成分、コンディショニング成分、乳化剤、溶剤、ハイドロトロープ剤、粘性剤、紫外線吸収剤、消炎剤、酸化防止剤、pH調整剤、金属イオン封鎖剤等をあげることができる。これらは単独でもしくは2種以上組み合わせて使用することができる。
〔アウトバストリートメントの調製〕
まずエタノール(D)でキトサン(E)及びケラチン(F)を溶解した後、残りの成分(A)、(B)、(C)等を所定の割合で混合することにより、アウトバストリートメントを調製する。
本実施形態のアウトバストリートメントによれば、HC染料(A)及び塩基性染料(B)を洗い流すことなく、毛髪に浸透、定着させることができる。
染料入りのリンスは洗い流す必要があるが、本実施形態のアウトバストリートメントによれば、毛髪になじませるだけでよく、洗い流す必要はない。
実施形態によれば、1ボトル、1プロセスにて、水洗の必要なく毛髪の染毛を行うことができる。従来は、永久染毛剤であるアルカリ性の酸化染毛剤による、1プロセス(1回のカラーリング)の上限明度である12レベル(日本カラーリング協会レベルスケール)を超える明るさに、脱色剤を用いて黒髪をリフトアップし、その上に酸化染毛剤または半永久染毛剤のヘアマニキュア、酸性カラー等で染色する、ダブルカラーと呼ばれる技法が用いられていた(2プロセス、2回の工程で染めるカラー技法)。
本実施形態のアウトバストリートメントを毛髪に塗布して浸透させた後、早期に乾燥させると、ケラチン(F)にキトサン(E)が絡み、毛髪の表面にゲル化被膜を形成するため、毛髪がしっとり、さらさら、つややかになる。
本実施形態のアウトバストリートメントの対象となる毛髪は、特に限定はなく、ブリーチした毛髪でも、ブリーチしていない毛髪でも差し支えない。
本実施形態のアウトバストリートメントを使用するタイミングとしては、ヘアカラーとヘアカラーとの間に使用することが好ましい。
本実施形態のアウトバストリートメントの性状は、特に限定はなく、フォーム状でもスプレー状であっても差し支えないが、毛髪の任意の場所に塗布しやすくなる点から、フォーム状が好ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例においては、重量%を単に「%」と略する。
まず、実施例及び比較例に先立ち、下記の材料を準備した。
(A)HC染料。
HC Blue 16(三井化学ファイン株式会社)
(B)塩基性染料。
Basic Yellow 57(三井化学ファイン株式会社)
(C)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
ネオソリューアクリオ(日本精化株式会社)
(D)エタノール
(E)キトサン
サクシニルカルボキシメチルキトサン液(キトアクア、川研ファインケミカル株式会社)
(F1)ケラチンPPT
プロティキュートCガンマ12、一丸ファルコス株式会社
(F2)ダウンケラチン
ケラタイドTK-C(平均分子量:1000)、東洋羽毛工業株式会社
(F3)カシミヤPPT(カシミヤヤギ)
カシミヤコート、一丸ファルコス株式会社
〔頭皮保護剤(EMF用糖質PPT)〕
プロテオグリカン、一丸ファルコス株式会社
〔シルクSIG〕
PromoisS-700SIG、株式会社成和化成
〔アラントイン〕
川研ファインケミカル株式会社
〔溶性シスチン〕
CIK、株式会社寿ケミカル
〔水油両親媒性シリコン〕
アラシルク、クローダジャパン株式会社
〔卵殻膜〕
EMプロテイン-P、キユーピー株式会社
〔アーチチョークエキス〕
株式会社ヤマダ薬研
〔界面活性剤(両性)〕
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(オバゾリンLB、東邦化学工業株式会社)
〔界面活性剤(ノニオン)〕
ラウロイルメチルアラニンナトリウム(アラノンALE、川研ファインケミカル株式会社)
〔防腐剤〕
安息香酸ナトリウム
〔実施例1〕
下記の表1に示す通り、各成分を同表に示す割合で配合して、フォーム状のアウトバストリートメントを調製した。具体的には、まずエタノール(D)でキトサン(E)及びケラチン(F1)を溶解した後、残りの成分を同表に示す割合で、さらにフォーム状のトリートメントに一般的に配合される成分等を混合して合計100となるように調整することにより、アウトバストリートメントを調製した。
〔実施例2~5〕
下記の表1に示す通り、HC染料(A)及び塩基性染料(B)の配合量を変更する以外は、実施例1と同様にしてアウトバストリートメントを調製した。
〔比較例1〕
下記の表1に示す通り、HC染料(A)及び塩基性染料(B)を配合しない以外は、実施例1と同様にしてアウトバストリートメントを調製した。
実施例1~5及び比較例1のアウトバストリートメントを用いて、染まり及び耐色移り性の評価を行った。これらの結果を、下記の表1に併せて示した。
各評価に使用した毛束は、別途トリートメント等の処理は行わず、脱色剤を用いて均一に脱色、ダメージさせたもの(長さ10cm、1gの脱色後15レベル)を使用した。
評価は0~5の6段階で、5名の参加者によって平均点を算出した。
アウトバストリートメントは、洗い流さないため、毛束に塗布した時点での染まり及び耐色移り性を評価した。
〔染まり〕
上記毛束を水スプレーで濡らし、余分な水分をタオルで拭き取った毛束を、アウトバストリートメントを水で溶いた容器内に浸し、すぐに容器から取り出した。タオルで余分な水分を拭き取りドライヤーで乾燥させた。乾燥後の毛束の色の濃さを目視し、染まりを評価した。なお、数値が高いほど染まりの評価が高いことを示す。
〔耐色移り性〕
上記毛束を水スプレーで濡らし、余分な水分をタオルで拭き取った毛束を、アウトバストリートメントを水で溶いた容器内に浸し、すぐに容器から取り出した。タオルで余分な水分を拭き取りドライヤーで乾燥させた。拭き取った際のタオルに付着した染料の濃さを目視し、耐色移り性を評価した。なお、数値が高いほど色移りが少なく、耐色移り性の評価が高いことを示す。
HC染料(A)及び塩基性染料(B)の総量が多いほど、染まりの評価は良好となるが、実施例1のように、HC染料(A)及び塩基性染料(B)の総量が0.1%の場合でも、比較例1に比べて染まりの評価は良好であった。
一方、HC染料(A)及び塩基性染料(B)の総量が多くなると、耐色移り性の評価が下がっていく傾向がみられるが、乾燥後はほとんど色移りしなかった。これは使用者が自宅で洗髪後、早く髪を乾かしたいという欲求に応えることにもなるため、早期乾燥もまた重要であることがわかった。しかしながら、HC染料(A)及び塩基性染料(B)の総量が1.0%を超えると、耐色移り性の評価が悪く傾向がみられるので、HC染料(A)及び塩基性染料(B)の総量は1.0%以下であることが好ましいと思われる。なお、浸透剤や皮膜剤等を併用すると色移りは低減できるため、HC染料(A)及び塩基性染料(B)の総量は1.0%を超える場合でも使用することができる。
〔実施例6〕
下記の表2に示す通り、各成分を同表に示す割合で配合して、フォーム状のアウトバストリートメントを調製した。具体的には、まずエタノール(D)でキトサン(E)及びケラチン(F1)を溶解した後、残りの成分を同表に示す割合で、さらにフォーム状のトリートメントに一般的に配合される成分等を混合して合計100となるように調整することにより、アウトバストリートメントを調製した。
〔実施例7~9〕
下記の表2に示す通り、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)の配合量を変更する以外は、実施例6と同様にしてアウトバストリートメントを調製した。
〔比較例2〕
下記の表2に示す通り、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)を配合しない以外は、実施例6と同様にしてアウトバストリートメントを調製した。
〔比較例3〕
下記の表2に示す通り、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)及びエタノール(D)を配合しない以外は、実施例6と同様にしてアウトバストリートメントを調製した。
実施例6~9及び比較例2,3のアウトバストリートメントを用いて、染まり、耐久性、耐色移り性及び染色スピードの評価を行った。これらの結果を、下記の表2に併せて示した。
なお、染まり及び耐色移り性の評価は、前記と同様にして行った。評価は0~5の6段階で、5名の参加者によって平均点を算出した。
〔耐久性〕
染色した毛束をシャンプーで繰り返し(5回もしくは20回)洗い流し、耐久性を評価した。なお、数値が高いほど耐久性の評価が高いことを示す。
〔染色スピード〕
上記毛束を水スプレーで濡らし、余分な水分をタオルで拭き取った毛束を、アウトバストリートメントを水で溶いた容器内に浸し、すぐに容器から取り出した。タオルで余分な水分を拭き取りドライヤーで乾燥させた。乾燥後の毛束への染色スピードを評価した。なお、数値が高いほど染色スピードの評価が高いことを示す。
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)を配合した実施例6~9は、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)を配合していない比較例2,3に比べて、染まり、耐久性、耐色移り性、染色スピードがいずれも優れていることがわかる。
なお、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(C)は使用後に完全に乾燥させない場合、浸透力があるがゆえに褪色が見られる傾向にあるため、被膜成分や内部定着成分により、褪色防止の処理を行うことが好ましい。
〔実施例10〕
下記の表3に示す通り、各成分を同表に示す割合で配合して、フォーム状のアウトバストリートメントを調製した。具体的には、まずエタノール(D)でキトサン(E)及びケラチン(F1)を溶解した後、残りの成分を同表に示す割合で、さらにフォーム状のトリートメントに一般的に配合される成分等を混合して合計100となるように調整することにより、アウトバストリートメントを調製した。
〔実施例11~13〕
下記の表3に示す通り、エタノール(D)の配合量を変更する以外は、実施例10と同様にしてアウトバストリートメントを調製した。
〔比較例4〕
下記の表3に示す通り、エタノール(D)を配合しない以外は、実施例10と同様にしてアウトバストリートメントを調製した。
実施例10~13及び比較例4のアウトバストリートメントを用いて、染まり、耐久性、耐色移り性及び染色スピードの評価を行った。これらの結果を、下記の表3に併せて示した。
なお、染まり、耐久性、耐色移り性及び染色スピードの評価は、前記と同様にして行った。評価は0~5の6段階で、5名の参加者によって平均点を算出した。
エタノール(D)を配合した実施例10~13は、エタノール(D)を配合していない比較例4に比べて、染まり、耐久性、耐色移り性、染色スピードがいずれも優れていることがわかる。
なお、エタノール濃度が高くなりすぎると、色素のわずかなシフト(変色)が見られる傾向があるため、変色、スピードの観点から、エタノール濃度は5%以下にすることが好ましい。
本発明のアウトバストリートメントは、1ボトル、1プロセスにて、水洗の必要なく毛髪の染毛を行うことができる。

Claims (7)

  1. 下記の(A)~(G)成分を含有し、
    (A)HC染料。
    (B)塩基性染料。
    (C)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール。
    (D)エタノール。
    (E)キトサン。
    (F)ケラチン。
    (G)タンパク質加水分解物にシリル基を結合させたシリル化誘導体。
    前記(A)と前記(B)の合計含有量は、0.1~1重量%、
    前記(C)の含有量は、0.1~3重量%、
    前記(D)の含有量は、0.5~59.5重量%、
    前記(E)の含有量は、1~5重量%、
    前記(F)の含有量は、1~10重量%、かつ
    前記(G)の含有量は、0.1~5重量%である、
    ことを特徴とするアウトバストリートメント。
  2. 記(D)の含有量は、0.5~5重量%、
    前記(E)の含有量は、2~3重量%、
    前記(F)の含有量は、2~5重量%、かつ
    前記(G)の含有量は、0.5~1.5重量%である、
    請求項1に記載のアウトバストリートメント。
  3. 前記(F)は、ケラチンPPT(Polypeptide)、ダウンケラチン及びカシミヤPPTからなる群から選ばれた少なくとも一つである
    請求項1または2に記載のアウトバストリートメント。
  4. 前記(A)と(B)の比率は、(A):(B)=4~6:6~4の範囲である
    請求項1~3のいずれか一項に記載のアウトバストリートメント。
  5. 前記(E)は、サクシニルカルボキシメチルキトサン液である
    請求項1~4のいずれか一項に記載のアウトバストリートメント。
  6. フォーム状である
    請求項1~5のいずれか一項に記載のアウトバストリートメント。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載のアウトバストリートメントを用いた染毛方法であって、
    前記アウトバストリートメントを毛髪に塗布して浸透させた後、乾燥させることを特徴とする染毛方法。
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