JP2012171946A - 毛髪の処理方法 - Google Patents

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Noriyuki Murakoshi
紀之 村越
Ayako Koyanagi
綾子 小柳
Yumiko Iga
由美子 伊賀
Takao Togano
隆雄 戸叶
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Abstract

【課題】 毛髪内部に毛髪の性質を改質させる物質を浸透させ、その髪質改質物質を毛髪内部に閉じ込めて、その効果を長時間持続させる。
【解決手段】 毛髪をチオグリコール酸、チオグリコール酸の塩およびシステアミンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の還元剤0.5〜4質量%と塩基性物質とを含有するA剤で還元処理して毛髪のケラチンのジスルフィド結合を切断した後、該毛髪を還元剤で0.2〜1質量%と髪質改質物質と塩基性物質とを含有するB剤で処理して髪質改質物質を毛髪内部に浸透させ、次いで酸化剤を含有するC剤で処理してジスルフィド結合を再形成させることにより、毛髪内部に浸透した髪質改質物質を毛髪内部に保持する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、毛髪の処理方法に関し、さらに詳しくは、毛髪内部に毛髪の性質(髪質)を改質させる物質を浸透させ、その髪質改質物質が洗髪を繰り返しても毛髪内部から流出しにくくすることにより、毛髪に付与した艶、潤い、はり、なめらかさ、引っ張り強度、水分保持能などを長期間にわたって持続させることができる毛髪の処理方法に関する。
従来から、毛髪の性質(髪質)を改質するために、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアクリ−ム、パーマネントウェーブ用剤、整髪料などの毛髪処理剤に、タンパク質加水分解物(加水分解ペプチド)やその誘導体を配合したり(特許文献1)、油性物質やシリコーン類、ポリマー類を配合したり、顔料、染料などを配合して(特許文献2)、毛髪を処理することが行われてきた。これは、毛髪に艶、光沢、なめらかさ、撥水性、色調、保湿作用などを付与しようとするためである。
毛髪は、最外層にキューティクルと呼ばれる主に硬質ケラチンで構成されたタンパク質で覆われていて、このキューティクルは鱗のように重なり合った構造をしているため、毛髪内部への物質の浸透は、主として、キューティクル同士が重なり合う部位に存在するキューティクルCMC〔Cell Membrane Complex(細胞膜複合体)〕と呼ばれる親水性の構造部分から行なわれると言われている。しかし、このキューティクルCMCは空隙が狭いため、水のような低分子量の物質は容易に浸透することができるものの、分子量が大きくなると浸透しにくくなり、例えば、タンパク質加水分解物では、分子量が500程度のものは毛髪のキューティクルCMCを通して毛髪内部に浸透することができるものの、1000以上になると浸透しにくくなると言われている。
上記のように、これまでにも、タンパク質加水分解物やその誘導体、高分子ポリマー、シリコーン類などで毛髪を処理することが行われているが、低分子量のタンパク質加水分解物を用いる場合を除いて、それらは毛髪表面を改質する方法であり、分子量の大きいタンパク質加水分解物はイオン結合や疎水的親和性により、また、油性物質やシリコーン類のような疎水性物質は疎水的親和性によって、毛髪表面に付着させることを意図したものであるため、洗髪を繰り返すことによって洗い流され、それらの効果を充分に持続させることができないという問題があった。しかも、シリコーン類の場合は、疎水的親和性によって毛髪表面に吸着するため、健康毛髪には付着するものの、損傷を受けて毛髪表面が親水性になった毛髪には付着しにくいと言われている(非特許文献1)。
毛髪の染色方法では、ベンジルアルコールなどのアルコール類を用いて毛髪を膨潤させて酸性染料を毛髪内部へ浸透させる技術が知られていて(特許文献3)、その技術を利用して、髪質改質物質を有機溶剤で毛髪内部に浸透させることも試みられている。例えば、芳香族スルホン酸や有機酸などの髪質改質物質をベンジルアルコールなどの有機溶剤とともに加温しながら毛髪内部に浸透させることが提案されている(特許文献4)。
しかしながら、上記の方法では、有機溶剤に髪質改質物質を溶解または充分に分散させる必要があり、有機溶剤に不溶または難溶性の物質では、この方法を利用できないという問題があった。また、この方法で毛髪内部に浸透させた物質も、洗髪を繰り返すことによって流れ出しやすく、その効果が長続きしないという問題もあった。
特開昭60−243010号公報 特開2002−138022号公報 特開平7−101841号公報 特開2001−031531号公報
日本化粧品技術者会誌29(1),64−68(1995)
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、毛髪内部に髪質改質物質、特に、従来の処理方法では、毛髪内部に浸透させることができないと言われていた高分子の髪質改質物質を毛髪内部に浸透させ、毛髪に艶、潤い、はりなどを付与し、毛髪の滑りや櫛通り性、強度を改善し、毛髪の水分保持能を向上させるなどの髪質の改質が容易に行え、かつ、その効果を持続させることができる毛髪の処理方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、毛髪をチオグリコール酸、チオグリコール酸の塩およびシステアミンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の還元剤0.5〜4質量%と塩基性物質とを含有する水性液からなるA剤で還元処理して毛髪のケラチンのジスルフィド結合(S−S結合)を切断した後、該毛髪を還元剤0.2〜1質量%と髪質改質物質と塩基性物質とを含有する水性液からなるB剤で処理して髪質改質物質を毛髪内部に浸透させ、次いで酸化剤を含有する水性液からなるC剤で処理してジスルフィド結合を再形成させるときは、髪質改質物質を毛髪内部に保持することができるとともに、毛髪内部に浸透した髪質改質物質が洗髪を繰り返しても容易に流れ出さずにその効果を持続できることを見出し、本発明を完成するにいたった。
本発明によれば、毛髪に艶、潤い、はり、強度を付与し、枝毛を防止し、毛髪をなめらかにして滑りや櫛通り性を改善し、毛髪の水分保持機能を向上させるなどの髪質改質物質を毛髪内部に浸透させることができ、かつ、該髪質改質物質を毛髪内部に保持することができるので、髪質改質物質が洗髪を繰り返しても容易に洗い流されるのが抑制され、その髪質改質効果を長期間持続せることができる。
すなわち、本発明では、A剤中の還元剤で毛髪の構成タンパク質であるケラチンのジスルフィド結合(S−S結合)を切断して、B剤の髪質改質物質が毛髪内部に浸透しやすい状態にし、B剤中の還元剤で毛髪を還元状態に保ち(つまり、A剤中の還元剤で毛髪のケラチンのジスルフィド結合を切断することによって生成したメルカプト基が空気酸化などによってジスルフィド結合を再形成するのをB剤中の還元剤で防止し)、B剤中の髪質改質物質の毛髪内部への浸透中、毛髪を髪質改質物質が毛髪内部に浸透しやすい状態に保って、髪質改質物質を毛髪内部に浸透させ、その状態でC剤中の酸化剤によって、メルカプト基を酸化してジスルフィド結合を再形成させるので、それによって、髪質改質物質が毛髪内部に保持され、洗髪を繰り返しても髪質改質物質が毛髪内部から流出するのが抑制されるので、髪質改質物質の奏する効果(髪質改質効果)が長期間持続するようになる。
例えば、髪質改質物質としてタンパク質加水分解物やその誘導体を用いた場合は、毛髪のはり、こし、引っ張り強度を増加させ、保湿性を向上させることができ、しかもそれらの効果を長期間持続させることができる。また、髪質改質物質として染料を用いた場合には、染料の毛髪の芯部までの浸透が可能になるため、安定した発色が得られ、洗髪による褪色が少なくなり、色持ちを良くさせることができる。
また、シリコーン類は、従来の毛髪処理法では、毛髪表面が親水性になった損傷毛髪には付着しにくいと言われているが、本発明によれば、シリコーン類を毛髪内部に浸透させるので、損傷毛髪にもシリコーン類の有するなめらかさ、さらさら感、毛髪のまとまり性などを付与することができる。
特に、本発明によれば、これまで毛髪内部に浸透させることが困難であった分子量の大きい髪質改質物質を毛髪内部に浸透させることができるので(つまり、A剤中の還元剤で毛髪のケラチンのジスルフィド結合を切断して髪質改質物質が毛髪内部に浸透しやすい状態にして、髪質改質物質を毛髪内部に浸透させるので、分子量の大きい髪質改質物質も毛髪内部に浸透させることが可能になる)、その分子量の大きい髪質改質物質の奏する効果を生かした毛髪処理を行うことができる。例えば、後記の実施例12〜14に示すように、本発明によれば、分子量が3〜5万のポリリジンや分子量7〜15万のポリリジンは比較的短時間に毛髪内部に浸透させることができるし、分子量15〜30万のポリリジンも時間をかければ、毛髪内部に浸透させることができる。しかし、従来の毛髪の処理方法では、後記の比較例11に示すように、分子量1000のタンパク加水分解物を毛髪内部に充分に浸透させることができない。
また、本発明では、毛髪を還元剤を含有するA剤およびB剤で処理するが、A剤およびB剤の還元剤の含有量(濃度)はパーマネントウェーブ処理に使われるパーマネントウェーブ剤の還元剤の含有量(濃度)より低いので、還元剤による毛髪の損傷が少ない。
実施例1と比較例1のそれぞれにおいて、髪質改質物質としてフルオレセインイソチオシアネートでラベル(標識)したエンドウタンパク質加水分解物を含有するB剤で毛髪を処理した直後(髪質改質物質の浸透処理後)および洗浄剤での洗浄後の毛髪断面の蛍光顕微鏡写真である。 実施例12〜14と比較例12のそれぞれにおいて、髪質改質物質としてフルオレセインイソチオシアネートでラベルした高分子量のポリリジンを含有するB剤で毛髪を処理した際の毛髪断面の蛍光顕微鏡写真である。
本発明において、A剤は還元剤と塩基性物質を必須成分として含有するものであるが、このA剤に含有させる還元剤としては、チオグリコール酸、チオグリコール酸の塩およびシステアミンよりなる群から選ばれる少なくとも1種が用いられ、そのチオグリコール酸の塩としては、例えば、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミンが挙げられる
A剤中の還元剤の含有量(濃度)は0.5〜4質量%であり、特に1〜4質量%が好ましい。A剤中の還元剤の含有量が0.5質量%より少ない場合は、毛髪のケラチンのジスルフィド結合を充分に切断することができず、そのため、B剤の髪質改質物質の毛髪内部への浸透が充分に行われなくなり、また、A剤中の還元剤の含有量が4質量%より多くなると、毛髪表面の損傷が激しくなり、毛髪の艶、潤い、はり、なめらかさ、強度などが失われ、毛髪の水分保持機能を低下させるなどの悪影響を及ぼすようになる。
A剤に含有させる塩基性物質は、還元剤の還元作用を適切に発揮させるためのものであり、この塩基性物質としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの無機アルカリ、モノエチルアミン、トリエチルアミンなどのアルキルアミン類、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールなどのアルカノールアミン類、アンモニアなどが挙げられるが、毛髪に残存した場合でも毛髪に損傷を起こしにくいという点から、アルキルアミン類、アルカノールアミン類などの有機アミン類や、アンモニアが好ましい。この塩基性物質のA剤中の含有量は、塩基性物質の種類によっても異なるが、A剤のpHを8.5〜10に保つ量が好ましい。A剤のpHが8.5より低い場合は、還元剤の還元力が充分に発揮されなくなるおそれがあり、pHが10より高くなると、強アルカリにより毛髪が損傷を受けるようになるおそれがある。
本発明において、このA剤は水性液にされるが、この水性液とは、水溶液または水懸濁液を意味し、その中にエタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノールなどの低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類などの水可溶性の有機溶剤を含んでいてもよい。
このA剤で毛髪を処理する際の条件は、特に限定されることはないが、通常、20〜70℃で、5〜20分間程度が好ましい。
B剤は毛髪の性質を改質する物質、つまり、髪質改質物質を含んでいて、髪質を改質する主剤となるものであるが、このB剤に含有させる還元剤としては、毛髪処理に使われるものなら特に制限はなく、例えば、チオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン、システアミン、システイン、アセチルシステイン、亜硫酸塩などが挙げられ、これらはそれぞれ単独で用いてもよく、また、2種以上を併用してもよい。このB剤中の還元剤は、A剤で処理されて還元状態にある毛髪、つまり、A剤中の還元剤でジスルフィド結合を切断することによって生成したメルカプト基を有する状態の毛髪が、B剤で処理中に酸化的変化を受けないようにするためのものである。
このB剤中の還元剤の含有量(濃度)は、0.2〜1質量%であり、特に0.5〜1質量%が好ましい。このB剤中の還元剤の含有量が0.2質量%より少ない場合はA剤で処理した毛髪をB剤で処理する際に還元状態を保てなくなるおそれがあり、また、還元剤の含有量が1質量%より多くなると、A剤で処理した毛髪を損傷させるおそれがある。
B剤に含有させる髪質改質物質としては、例えば、タンパク質加水分解物またはその誘導体、アミノ酸またはその誘導体、セルロース誘導体などの多糖類またはその誘導体、トレハロースなどの少糖類ないしオリゴ糖類、カルボキシビニルポリマーなどの高分子ポリマー、ポリフェノール類、染料、染料前駆体、色素、メラニン前駆物質、グリセリン、ポリグリセリンなどの保湿剤、エステル油、シリコーン油などの油性物質、セラミド、セラミド類似物質、コレステロールまたはその誘導体、ビタミン類またはその誘導体などが挙げられ、髪質を改質する物質、すなわち、毛髪のコンディショニングを向上させたり、毛髪に好ましい外観を発現させるなどのために毛髪内部から髪質を改質することができる物質なら特に制限はない。
髪質改質物質の中でも、数平均分子量1000以上のタンパク質加水分解物またはその誘導体や、多糖類、高分子ポリマー類、油性物質などは、従来の毛髪の処理方法では、毛髪の表面にそれらを付着させて毛髪の表面のみを改質するだけであって、それらを毛髪内部に浸透させることはできなかったが、本発明の毛髪の処理方法では、これら高分子物質や油性物質を毛髪内部に浸透させることができるので、それらの物質を用いた従来の毛髪の処理方法に比べて、毛髪への艶、潤い、はり、なめらかさ、引っ張り強度、水分保持能などの付与効果が高く、また、それらの効果を長期間にわたって持続させることができる。
上記高分子物質の具体例としては、例えば、コラーゲン、ケラチン、シルクなどの動物由来のタンパク質、大豆、小麦、エンドウなどの植物由来のタンパク質、微生物由来のタンパク質などを加水分解したタンパク質加水分解物やその第4級化誘導体、アシル化誘導体、エステル化誘導体、シリル化誘導体、カラギーナン、キサンタンガムなどの増粘多糖類、カチオン化セルロースなどのセルロース誘導体、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸系ポリマーなどの合成高分子ポリマー、ジメチルポリシロキサンやアミノ変性シリコーンなどのシリコーン類、高級アルコールや高級脂肪酸エステルなどの油性物質、ポリフェノールなどを挙げることができる。
そして、上記タンパク質加水分解物またはその誘導体としては、数平均分子量で1,000〜50,000のものが好ましく、2,000〜30,000のものがより好ましい。多糖類、高分子ポリマー類、シリコーン類などは官能基や分岐状態の違いで分子サイズが大きく変化するため分子量の数値のみで好適の範囲を特定するのは困難であるが、概ねゲル濾過分析による重量平均分子量で5,000〜100,000程度のものが好ましい。本発明の毛髪の処理方法は、毛髪表面の改質ではなく、毛髪内部からの改質であるため、従来は毛髪内部に浸透させることができなかった上記のような高分子量の物質を髪質改質物質として使用したときに、その効果がより顕著に奏される。
また、分子量の上ではそれほど大きくはないが、従来は毛髪内部に浸透させることが困難であったコレステロールなどのステロイド類、セラミドやその誘導体なども、本発明の毛髪の処理方法では、毛髪内部に浸透させることができる。
髪質改質物質として染料や色素、あるいは油性物質を用いる場合には、それらが毛髪内部に浸透して毛髪内部に保持されることによって、その効果をよりよく発現させることができる上に、洗髪しても容易に除去されることがなく、長期間その効果が持続するようになる。なお、染料や色素は、従来でも、ベンジルアルコールなどを用いて毛髪を膨潤させることにより、毛髪内部に浸透させることが可能であったが、本発明によれば、ベンジルアルコールなどを用いて毛髪を膨潤させる必要がなく、しかも、毛髪内部に浸透した染料や色素を毛髪内部に閉じ込めるので、従来のように、毛髪内部に浸透させた染料や色素が短期間のうちに毛髪外部に流出することがなく、長期間その効果を持続させることができる。
B剤中の髪質改質物質の含有量(濃度)は、髪質改質物質として染料や色素を用いる場合とそれ以外のものを用いる場合とでは、適切な含有量が大きく異なり、タンパク質加水分解物やその誘導体などで代表される「染料や色素以外の髪質改善物質」の場合、使用する物質によっても多少異なるものの、通常、B剤中の含有量は0.1〜20質量%が好ましく、その範囲内で、0.5質量%以上がより好ましく、また、5質量%以下がより好ましい。B剤中のこれら「染料や色素以外の髪質改質物質」の含有量が0.1質量%より少ない場合は、髪質の改質効果が充分に得られなくなるおそれがあり、また、髪質改質物質の含有量が20質量%より多くなった場合は、その含有量の増加に伴なう効果の増加が得られなくなり、コスト高を招くおそれがある。
また、髪質改質物質として染料や色素を用いる場合は、染料や色素の種類によって異なるが、通常、B剤中の染料や色素の含有量は0.001〜1質量%が好ましい。染料や色素の含有量が0.001質量%より少ない場合は充分な染色効果などが得られなくなるおそれがあり、また、1質量%より多くしても含有量の増加に見合う効果の増加が得られないだけでなく、毛髪の感触を悪くするおそれがある。
B剤中の塩基性物質はB剤中の還元剤の還元力を発揮させるためのものであるが、このB剤に含有させる塩基性物質としては、例えば、前記A剤に含有させる塩基性物質と同様のものが挙げられ、このB剤においても、毛髪に損傷を与えにくいという観点から、有機アミン類やアンモニアが好ましい。このB液中の塩基性物質の含有量(濃度)は、還元剤の種類や併存する髪質改質物質の種類によっても異なるが、B剤のpHを8.5〜10に保つ量が好ましい。これは、B剤のpHが8.5より低い場合は、B剤中の還元剤の還元力を充分に発揮させることができなくなるおそれがあり、B剤のpHが10より高い場合は、毛髪を損傷させるおそれがある。
B剤の調製にあたって、髪質改質物質が油性物質やシリコーン類、ステロイド類、テルペン類、セラミドなどのように水に不溶または難溶性の場合は、乳化剤や界面活性剤などを用いて乳化状態にし、還元剤と塩基性物質を含む水溶液に乳化状態にして混合または懸濁させればよい。
髪質改質物質はB剤に2種以上混合して含有させてもよいが、別々のB剤として毛髪を順次処理する方が好ましい。つまり、A剤で処理後に、B1剤、B2剤・・・などで処理し、最後にC剤で処理を行う順である。1つのB剤に2種以上の髪質改質物質を含有させる場合、髪質改質物質によっては、その効果が他の共存する髪質改質物質で相殺されることがある。そのため、複数の髪質改質物質を使用したい場合は、別々のB剤として順次毛髪を処理するのが好ましい。このように、複数のB剤を使用する場合も、各B剤には還元剤と塩基性物質を含有させ、それらでA剤で還元状態にした毛髪が酸化されることがないようにしておく必要がある。
このB剤も、前記のA剤と同様に、水性液とされるが、この水性液とは、水溶液または水懸濁液を意味し、この水性液中には、前記A剤の場合と同様に、エタノール、グリセリンなどの水可溶性の有機溶剤を含んでいてもよい。
このB剤で毛髪を処理する際の条件としては、特に限定されることがないが、通常、20〜70℃で、5〜20分間程度が好ましい。
C剤は、A剤での処理で開裂させた毛髪のケラチンのジスルフィド結合を酸化によって再形成させて、毛髪内部に浸透した髪質改質物質を毛髪内部に閉じ込め、洗髪などによって流出するのを防止できるようにするためのものである。すなわち、このC剤は、A剤中の還元剤による還元作用によりジスルフィド結合が切断されて生成したメルカプト基を酸化してジスルフィド結合を形成させて、毛髪内部に浸透した髪質改質物質を毛髪内部に閉じ込めて保持するものであるが、このC剤に含有させる酸化剤としては、毛髪処理にあたって酸化剤として一般に用いられるものなら特に制限はなく、例えば、過酸化水素水、臭素酸塩などを用いることができる。そして、このC剤中の酸化剤の含有量は、酸化剤の種類によっても多少異なるが、0.1〜10質量%が好ましく、その範囲内で0.5質量%以上がより好ましく、また、8質量%以下がより好ましい。酸化剤の含有量が0.1質量%より少ない場合には、酸化力が充分でなく、A剤中の還元剤によって開裂した毛髪のケラチンのジスルフィド結合を短時間で元のように再形成させることができなくなるおそれがあり、酸化剤の含有量が10質量%より多くなっても、含有量に見合う酸化効果の増加が見られない上に毛髪を損傷させるおそれがある。
そして、このC剤も水性液とされるが、この水性液とは水溶液または水懸濁液をいい、また、この水性液には前記A剤やB剤の場合と同様に、エタノール、グリセリンなどの水可溶性の有機溶剤を含んでいてもよい。
このC剤で毛髪を処理する際の条件は、特に限定されることはないが、通常、20〜35℃で、5〜20分間程度が好ましい。
B剤で処理後の毛髪をC剤で処理することなく、洗髪、乾燥しても、毛髪は還元状態から徐々に酸化され、A剤での処理により開裂した毛髪のジスルフィド結合は再形成されるが、C剤で処理することなしに、洗髪を行うと、毛髪内部に浸透した髪質改質物質が流れ出しやすく、髪質改質物質の効果が早期に失われるようになる。
つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例や比較例などで用いる%はいずれも質量%である。
実施例1および比較例1
N末端を蛍光物質のフルオレセインイソチオシアネートでラベル(標識)したエンドウタンパク質加水分解物を髪質改質物質として含有させて表1に示す組成の毛髪処理剤を調製し、それらの毛髪処理剤を用いて、それぞれアジア人健康毛髪を処理し、エンドウタンパク質加水分解物が毛髪内部に浸透し、洗浄後も毛髪に残存する様子を蛍光顕微鏡で観察した。また、処理後の毛髪の艶、なめらかさ、しっとり感(保湿感)を評価した。なお、用いたエンドウタンパク質加水分解物の数平均分子量は2,000であり、表1では、上記のフルオレセインイソチオシアネートラベルをFL−で表している。そして、毛髪の処理にあたっては、上記アジア人の健康毛髪として、長さ15cmで重さ2gの毛束(市販品)を実施例1用、比較例1用および評価基準となる未処理用に3本用意した。
Figure 2012171946
実施例1の毛髪処理にあたって用いた毛髪処理剤は、表1に示すように、A剤、B剤、C剤の3剤からなるものであり、この実施例1の毛髪の処理は、前記のように用意した毛束をA剤に10分間浸漬し、次いでB剤に10分間浸漬した後、10秒間水道水の流水ですすぎ、C剤に10分間浸漬することにより行った。C剤で処理後、界面活性剤である2.5%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で2分間洗浄した後、水道水の流水で30秒間すすいだ。この界面活性剤からなる洗浄剤での洗浄および水道水の流水でのすすぎをそれぞれ5回繰り返した。洗浄前、洗浄1回後、洗浄3回後、洗浄5回後にそれぞれ毛髪を1本抜き出し、タオルドライ後、毛髪を切断し、青色光(470〜495nm)によって励起(以下、「B励起」という)される毛髪断面の蛍光を蛍光顕微鏡〔オリンパス工業(株)製のBX−51−FL(商品名)〕で観察した。その結果を図1に示す。なお、図1では、上記洗浄前の状態のものを「浸透処理後」で表示している。
比較例1の毛髪の処理にあたって用いた毛髪処理剤は、従来の毛髪処理にあたって用いられていた毛髪処理剤に相当するもので、B剤のみである。つまり、還元剤を含有するA剤を用いないので、それに応じて、酸化剤を含有するC剤も用いない。
この比較例1の毛髪の処理は、前記のように用意した毛束をA剤の使用なしにB剤に10分間浸漬した後、10秒間水道水の流水ですすぎ、界面活性剤である2.5%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で2分間洗浄した後、水道水の流水で30秒間すすいだ。この界面活性剤からなる洗浄剤での洗浄および水道水の流水でのすすぎをそれぞれ5回繰り返し、洗浄前、洗浄1回後、洗浄3回後、洗浄5回後に前記実施例1と同様にそれぞれ毛髪を1本抜き出し、タオルドライ後、毛髪を切断し、B励起での毛髪断面の蛍光を蛍光顕微鏡を用いて観察した。その結果を上記実施例1の場合と対比させて図1に示す。
図1に示す蛍光顕微鏡写真において、白っぽく見える部分は、蛍光物質でラベルしたエンドウタンパク質加水分解物由来の蛍光であるが、実施例1で処理した毛髪では、蛍光物質でラベルしたエンドウタンパク質加水分解物が毛髪内部によく浸透し、5回の洗浄剤による洗浄後でも毛髪内部に留まっていることが観察された。一方、比較例1で処理した毛髪では、毛髪内部に浸透しているエンドウタンパク質加水分解物は微量で、しかも、その浸透は毛髪表面近くのみであった。これは、比較例1の毛髪の処理方法では、数平均分子量が2、000のタンパク質加水分解物は毛髪内部に浸透しにくかったことによるものと考えられる。
次に、実施例1および比較例1の毛髪処理方法で処理した後、5回洗浄した毛髪の艶、なめらかさ、しっとり感(保湿感)について5名のパネラーに、未処理の毛髪を基準(0点)として下記の評価基準で評価させた。その結果を表2に5人の平均値で示す。なお、評価基準用の未処理毛束に対しては、A剤、B剤、C剤のいずれにても処理することなく、実施例1の場合と同様の界面活性剤からなる洗浄剤での洗浄、水道水流水でのすすぎおよび乾燥のみをそれぞれ5回繰り返した。
毛髪の評価基準
3:未処理毛髪に比べて非常に良い
2:未処理毛髪より良い
1:未処理毛髪よりやや良い
0:未処理毛髪と同じ
−1:未処理毛髪よりやや劣る
−2:未処理毛髪より劣る
−3:未処理毛髪に比べて非常に劣る
Figure 2012171946
表2に示すように、実施例1の毛髪の処理方法で処理した毛髪では、洗浄を5回繰り返した後でも、艶、なめらかさ、しっとり感などのエンドウタンパク質加水分解物の有する性質が毛髪に付与されていることを示す評価であったが、比較例1の毛髪の処理方法で処理した毛髪では、洗浄を5回繰り返した後では、エンドウタンパク質加水分解物の有するそれらの性質が、毛髪にほとんど付与されていないことを示す評価結果であった。
実施例2および比較例2
髪質改質物質として、酸性染料の赤色201号とシルクタンパク質加水分解物を含有させて表3に示す組成の毛髪処理剤を調製し、それらの毛髪処理剤を用いて、それぞれ毛髪(人毛白髪)を処理して、酸性染料である赤色201号の人毛白髪内部への浸透性および洗浄後の残存性を調べた。
Figure 2012171946
表3中、*1は(株)成和化成製のプロモイス シルク−1000(商品名)で、数平均分子量が1,000である。
実施例2の毛髪処理にあたって用いた毛髪処理剤は、表3に示すように、A剤、B剤、C剤の3剤からなるものであり、この実施例2の毛髪の処理では、長さ1.5cmで重さ1gの健康人毛白髪毛束をA剤に15分間浸漬し、次いでB剤に15分間浸漬した。赤色201号は酸性染料であるため、ここで毛束をpH3.0のリン酸水溶液に10分間浸漬し、水洗後、C剤中に15分間浸漬し、水洗してヘアドライヤーで乾燥した。測色計で色の濃さを測定し、その後、界面活性剤の1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで水洗する工程を3回繰り返し、ヘアドライヤーで乾燥して洗浄後の色の濃さを測色計で測定した。
比較例2の毛髪の処理では、実施例2の場合と同様の毛束を用い、B剤に15分間浸漬後、pH3.0のリン酸水溶液に10分間浸漬して染色し、水洗してヘアドライヤーで乾燥した。この比較例2の毛束も測色計で色の濃さを測定し、その後、1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで水洗する工程を3回繰り返し、ヘアドライヤーで乾燥して洗浄後の色の濃さを測色計で測定した。また、ブランク品として、染毛処理を行っていない健康人毛白髪の毛束を測色計で色を測定した後、1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで水洗する工程を3回繰り返し、ヘアドライヤーで乾燥し、洗浄後の毛束の色の濃さを測色計で測定した。
測色計での測定では、色をL*a*b* 表色系の色彩値として求めたが、L*a*b* 表色系は3次元座標で明度と彩度を表すもので、L* 軸は明度(白〜黒)を表す座標軸で、a* 軸(黄〜青)およびb* 軸(赤〜緑)は彩度を表す座標軸である。
上記測色計としてはコニカミノルタ(株)製の分光測色計CM−2600d(商品名)を用い、各毛束10回の測定値の平均を各毛束の染毛後の色彩値とし、その後1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄後に再度その色彩値を測定し、下記式で洗浄前後の色差ΔEを求めた。
Figure 2012171946
ここで、L* 、a* 、b* はそれぞれ洗浄前の明度および彩度の値で、L*'、a*'、b*'はそれぞれ洗浄後の明度および彩度の値である。洗浄前後での色差ΔEを表4に示す。
Figure 2012171946
表4に示すように、実施例2の3剤式毛髪処理方法で染色した毛束は、比較例2の通常の染毛処理方法で染色した毛束に比べて色差が小さかった。すなわち、実施例2の処理方法で処理した毛髪は色持ちがよく、染毛後の洗浄でも、染料が毛髪内部に保持され、流出しにくくなっていることが確認された。
実施例3〜4および比較例3〜4
髪質改質物質として、毛髪に保湿効果やすべり感を与える効果の高いジヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩、トレハロース、ケラチン加水分解物を含有させて表5に示す組成の毛髪処理剤を調製し、それらの毛髪処理剤を用いて、それぞれ毛髪を処理し、処理後の毛髪のすべり感、しっとり感、やわらかさおよび艶を評価した。また、毛髪の水分保持効果を確認するため、毛髪の二次蒸散水分量(毛髪内部に保持されている水分量)を測定した。
Figure 2012171946
表5中、*2は(株)成和化成製のアミトースR(商品名)、*3は(株)林原生物化学研究所製のトレハオース(商品名)、*4は(株)成和化成製のソルブルケラチンSKSP(商品名)であり、このソルブルケラチンSKSPのゲル濾過による数平均分子量は3万である。
これら実施例3〜4および比較例3〜4での毛髪の処理にあたっては、長さ15cmで重さ2gのアジア人毛髪の毛束(市販品)を、実施例用および比較例用に用意し、さらに評価基準とする未処理用にも用意した。実施例3および実施例4での毛髪処理に用いた毛髪処理剤は、それぞれ、表5に示すように、A剤、B剤、C剤の3剤からなるものであり、この実施例3および実施例4での毛髪の処理では、上記のように用意した毛束をA剤に15分間浸漬し、タオルで水分を拭き取り、それぞれのB剤に15分間浸漬し、タオルドライ後、C剤に15分間浸漬した。C剤処理後の毛束を水道水の流水で30秒間すすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した後、40℃に加温した洗浄剤としての1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬した後、30秒間水道水の流水ですすぎ、毛束をヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。
比較例3および比較例4の毛髪の処理は、上記のように用意した毛束をA剤の処理なしにそれぞれのB剤に15分間浸漬し、ヘアドライヤーで乾燥した後、実施例3〜4と同様の40℃に加温した1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬した後、30秒間水道水の流水ですすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。なお、評価基準用の未処理毛束に対しては、A剤、B剤、C剤のいずれにても処理することなく、実施例3の場合と同様の洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥のみをそれぞれ3回繰り返した。
処理後の毛束について、5名のパネラーに、すべり感、しっとり感、やわらかさおよび艶について、未処理毛髪を基準(0点)として実施例1と同様の評価基準で評価させた。その結果を表6に5人の平均値で示す。
Figure 2012171946
表6に示すように、比較例3や比較例4で処理した毛髪では、洗浄を3回繰り返すことによって、処理に用いた髪質改質物質の性質がほとんど失われていたが、実施例3や実施例4で処理した毛髪では、すべり感、しっとり感、やわらかさなどを毛髪に付与する効果が高いジヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩、トレハロース、ケラチン加水分解物の性質が3回の洗浄後も充分に保持されていた。
上記の処理毛髪を相対湿度82%の恒湿度槽に24時間保存し、それぞれの毛束から約300mgを秤量し、電子水分計〔(株)島津製作所製電子水分計EB−340MOC〕を用いて蒸散する水分量を測定した。測定は、まず60℃で40分間加温して一次蒸散水(毛髪表面の水分)を蒸発させて一次蒸散水分量を求めた後、加熱温度を180℃に上げて恒量になるまで加熱を続け、毛髪内部に存在する二次蒸散水を蒸発させた。二次蒸散水分量は、「毛髪重量−一次蒸散水分量−測定終了時の毛髪の重量」であり、乾燥質量基準での二次蒸散水分率は下記の式で求められる。実施例3〜4、比較例3〜4および未処理毛髪の二次蒸散水分率を表7に示す。
Figure 2012171946
Figure 2012171946
表7に示すように、実施例3で処理した毛髪の二次蒸散水分率は、比較例3で処理した毛髪に比べて約10%高く、未処理毛髪に比べると15%程高い。また、トレハロースを含有するB剤で処理した実施例4の毛髪の二次蒸散水分率は、比較例4の毛髪に比べて16%も高く、実施例3や実施例4では、保湿性の付与作用の強いジヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩やトレハロースが毛髪内部に保持され、高い二次蒸散水分率を示したものと考えられる。
実施例5〜6および比較例5〜6
髪質改質物質として、毛髪になめらかさや保湿感、引張り強度を与える効果の高いタンパク質加水分解物誘導体を含有させて表8に示す組成の毛髪処理剤を調製し、それらの毛髪処理剤を用いて、それぞれ毛髪を処理し、処理後の毛髪のすべり感、しっとり感、やわらかさおよび艶を評価し、毛髪の引張り強度を測定した。
Figure 2012171946
表8中、*5は(株)成和化成製のプロモイスW−52SIG(商品名)であり、そのコラーゲン加水分解物の数平均分子量は2000である。*6は(株)成和化成製のプロモイスシルク−1000Q(商品名)であり、その加水分解シルクの数平均分子量は1000である。
実施例5および実施例6の毛髪処理にあたって用いた毛髪処理剤は、それぞれ、表8に示すように、A剤、B剤、C剤の3剤からなるものであり、この実施例5および実施例6の毛髪の処理では、実施例3の毛髪の処理方法で用いたものと同様のアジア人毛髪からなる長さ15cmで重さ2gの毛束を、実施例3の場合と同様の条件でA剤、B剤、C剤の順に処理し、処理後の毛髪を40℃に加温した洗浄剤としての1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬した後、30秒間水道水の流水ですすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。
比較例5および比較例6の毛髪の処理では、上記実施例5〜6で用いたものと同様の毛束を比較例3の毛髪の処理方法と同様に、A剤の処理なしにそれぞれのB剤で処理した後、40℃に加温した1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬した後、30秒間水道水の流水ですすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。なお、評価基準用の未処理毛束には、実施例3〜4および比較例3〜4との対比に使用したものと同様の評価基準用の毛束を用いた。
処理後の毛束について5名のパネラーに、実施例1と同様の評価基準で、すべり感、しっとり感、やわらかさおよび艶について評価させた。その結果を表9に5人の平均値で示す。
Figure 2012171946
表9に示すように、比較例5や比較例6で処理した毛髪は、洗浄を3回繰り返すことによって、処理に用いた髪質改質物質の性質がほとんど失われていたが、実施例5で処理した毛髪には、しっとり感や艶を毛髪に付与する効果が高いコラーゲン加水分解物誘導体の性質が3回の洗浄後も充分に保持され、実施例6で処理した毛髪には、すべり感や艶を向上させる効果が高いヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム誘導体の性質が3回の洗浄後も充分に保持されていた。
上記の処理毛髪を相対湿度82%の恒湿度槽に24時間保存した後、各毛束から任意に毛を10本選び、それぞれ毛髪直径計測システム〔カトーテック(株)製、SK−2000〕を用いて毛髪断面の長径、短径を測定し、楕円の面積を算出した。1本の毛髪を5mm間隔で10カ所測定し、その平均値をその毛髪1本の断面積とした。次に、断面積を測定した毛髪を5cmの幅で固定し、高感度毛髪引張り試験機〔カトーテック(株)製、KES−G1−SH〕を用いて伸張させ、破断時の荷重を測定した。この値を毛髪の断面積で割り、毛髪の引張り強度とした。各実施例、各比較例について10本ずつ毛髪を測定し平均値を算出した。その結果を表10に示す。
Figure 2012171946
表10に示すように、実施例5で処理した毛髪の引張り強度は、未処理毛髪や比較例5で処理した毛髪の引張り強度に比べて約8%高かった。実施例6で処理した毛髪の引張り強度は、未処理毛髪に比べると約25%も強度が高くなっていて、比較例6で処理した毛髪と比べても8%以上も高い値であった。すなわち、実施例5や実施例6で毛髪内部に浸透させた髪質改質物質は、その後の洗浄でも除去されにくく、それらの髪質改質物質の効果が長期間持続することを示していた。
実施例7〜8および比較例7〜8
髪質改質物質として、毛髪にすべり感や油性感を付与する効果の高い油溶性物質とコラーゲン加水分解物を含有させて表11に示す組成の毛髪処理剤を調製し、それらの毛髪処理剤を用いて、それぞれ毛髪を処理し、処理後の毛髪のすべり感、しっとり感および毛髪のまとまり性を評価した。
Figure 2012171946
表11中、*7は(株)成和化成製のプロモイス W−52P(商品名)であり、その数平均分子量は2000である。*8は信越シリコーン(株)製のKF−96A−200cs(商品名)で動粘度から求めた分子量が6,000、*9は(株)成和化成製のプロテシルFN−2(商品名)であり、その動粘度から求めた分子量は20,000である。*10は日光ケミカルズ(株)製のBC−30(商品名)である。
実施例7および実施例8の毛髪処理にあたって用いた毛髪処理剤は、それぞれ、表11に示すように、A剤、B剤、C剤の3剤からなるものであり、この実施例7および実施例8での毛髪の処理に先立ち、アジア人毛髪からなる長さ15cmで重さ2gの毛束を5本用意し、毛髪の損傷度を一定にするため、3%過酸化水素水と1%のアンモニアを含む水溶液に30℃で30分間浸漬してブリーチ処理を行い、水道水の流水ですすいだ後、さらにイオン交換水ですすいで、ブリーチ処理した毛束を準備した。そして、実施例7および実施例8の毛髪処理では、上記のようにブリーチ処理した毛束をA剤に15分間浸漬してタオルドライ後、B剤に15分間浸漬し、水道水の流水で20秒間すすぎ、タオルドライした。次いでC剤に15分間浸漬し、水道水の流水で30秒間すすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。このように処理した毛髪を40℃に加温した1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬し、30秒間水道水の流水ですすいでヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。
比較例7および比較例8の毛髪の処理では、上記のようにブリーチ処理した毛束をA剤の処理なしにそれぞれのB剤に15分間浸漬し、ヘアドライヤーで乾燥した後、実施例7の場合と同様の40℃に加温した1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬した後、30秒間水道水の流水ですすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。なお、評価基準用の未処理毛束には、前記のようにブリーチ処理した毛束を、A剤、B剤、C剤のいずれにても処理することなく、1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液での洗浄、水道水の流水でのすすぎおよびヘアドライヤーによる乾燥をそれぞれ3回繰り返したものを用いた。
処理後の毛束について、5名のパネラーに、実施例1と同様の評価基準で、すべり感、しっとり感および毛髪のまとまり性について評価させた。その結果を表12に5人の平均値で示す。
Figure 2012171946
表12に示すように、比較例7や比較例8で処理した毛髪は、洗浄を3回繰り返すことによって、処理に用いた髪質改質物質の性質がほとんど失われていたが、実施例7や実施例8で処理した毛髪では、すべり感、しっとり感や毛髪のまとまり性の良さが洗浄後も持続していて、これらの髪質改質物質が毛髪内部に保持され、その効果が3回の洗浄後も持続していることが明らかであった。高分子量のシリコーンは、従来の毛髪処理法ではブリーチ処理などで損傷した毛髪には吸着しにくいと言われていたが、本発明の毛髪の処理方法では高分子量のシリコーンを毛髪内部に浸透させることができるので、実施例7や実施例8で処理した毛髪には高分子量シリコーンの性質がよく付与されていた。
実施例9〜10および比較例9〜10
髪質改質物質として、ゲル濾過による数平均分子量が3万のケラチン加水分解物と油性感を付与する効果の高い油溶性物質を含有させて表13に示す組成の毛髪処理剤を調製し、それらの毛髪処理剤を用いて、それぞれ毛髪を処理し、処理後の毛髪のすべり感、しっとり感、油性感およびべたつきの少なさを評価した。
Figure 2012171946
表13中、*11は(株)成和化成製のKR−30(商品名)であり、ゲル濾過による数平均分子量が3万である。*12は(株)成和化成製のマットルーブIPM−S(商品名)、*13はフランスSederma社製のCeramide2(商品名)である。
これらの実施例9〜10および比較例9〜10においても、毛髪の処理に際しては、実施例7の場合と同様の方法でブリーチ処理した毛束を用いた。実施例9および実施例10での毛髪処理にあたって用いた毛髪処理剤は、それぞれ、表13に示すように、A剤、B剤、C剤の3剤からなるものであり、この実施例9および実施例10の毛髪の処理では、前記のようにブリーチ処理した毛束を、A剤に15分間浸漬してタオルドライ後、B剤に15分間浸漬し、水道水の流水で20秒程度すすぎ、タオルドライした。次いでC剤に15分間浸漬し、水道水の流水で30秒間すすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。このように処理した毛束を40℃に加温した1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬し、30秒間水道水の流水ですすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。
比較例9および比較例10の毛髪の処理では、実施例9〜10で用いたものと同様のブリーチ処理した毛束をA剤の処理なしにそれぞれのB剤に15分間浸漬し、ヘアドライヤーで乾燥した後、40℃に加温した1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬した後、30秒間水道水の流水ですすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。なお、評価基準用の未処理毛束には、実施例7〜8および比較例7〜8との対比用に使用したものと同様の評価基準用の毛束を用いた。
処理後の毛束について、5名のパネラーに、実施例1と同様の評価基準で、すべり感、しっとり感、油性感およびべたつきの少なさについて評価させた。その結果を表14に5人の平均値で示す。
Figure 2012171946
表14に示すように、比較例9や比較例10で処理した毛髪は、洗浄を3回繰り返すことによって、処理に用いた髪質改質物質の性質がほとんど失われていたが、実施例9や実施例10で処理した毛髪では、すべり感、しっとり感、油性感など、B剤に含有させたケラチン加水分解物や油溶性物質の効果が洗浄後も持続していて、これらの髪質改質物質が毛髪内部に保持され、その効果が洗浄後も持続していることが明らかであった。特に実施例9で処理した毛髪、実施例10で処理した毛髪のいずれも、油性感はあるが、べたつき感は少ないという評価であった。これは、実施例9や実施例10で用いた油性物質が毛髪内部に浸透し、毛髪内部から毛髪に油性感を付与していることによるものと考えられる。
実施例11および比較例11
髪質改質物質として、毛髪になめらかさや保湿感を与える効果の高いタンパク質加水分解物を含有させて表15に示す組成の毛髪処理剤を調製し、それらの毛髪処理剤を用いて、それぞれ毛髪を処理し、処理後の毛髪の艶、なめらかさおよびしっとり感を評価した。
Figure 2012171946
表15中、*14は(株)成和化成製のプロモイスWK−H(商品名)であり、その数平均分子量は1000である。
実施例11の毛髪処理にあたって用いた毛髪処理剤は、表15に示すように、A剤、B剤、C剤の3剤からなるものであり、実施例11の毛髪の処理では、アジア人毛髪からなる長さ15cmで重さ2gの毛束を実施例3の場合と同様の条件でA剤、B剤、C剤の順に処理し、処理後の毛髪を40℃で加温した1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬した後、30秒間水道水の流水ですすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。
比較例11の毛髪の処理では、比較例3の毛髪の処理方法と同様に、毛束をA剤の処理なしにB剤で処理した後、40℃に加温した1%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬した後、30秒間水道水の流水ですすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄剤による洗浄、水道水の流水でのすすぎおよび乾燥をそれぞれ3回繰り返した。なお、評価基準用の未処理毛束には、実施例3〜4および比較例3〜4との対比用に使用したものと同様の評価基準用の毛束を用いた。
処理後の毛束について5名のパネラーに、実施例1と同様の評価基準で、毛髪の艶、なめらかさおよびしっとり感について評価させた。その結果を表16に5人の平均値で示す。
Figure 2012171946
表16に示すように、比較例11で処理した毛髪は、洗浄を3回繰り返すことによって、髪質改質物質の性質がほとんど失われていたが、実施例11で処理した毛髪は、艶、なめらかさやしっとり感(保湿感)の評価値が高く、髪質改質物質が3回の洗浄後でも毛髪内部に留まっていて、その性質を毛髪に付与していることが明らかであった。
実施例12〜14および比較例12
この実施例12〜14では、本発明の毛髪の処理方法で、どの程度の分子量のペプチドを毛髪に浸透させることができるのかを調べた。試験に用いたペプチドは、市販品のポリリジン(SIGMA社製)で、それぞれ分子量3〜5万、7〜15万、15〜30万のものである。また、比較例12では、分子量3〜5万のポリリジンを用い、毛髪を従来の毛髪処理方法で処理した。なお、ポリリジンは、いずれも、フルオレセインイソチオシアネートを用いて蛍光物質のラベル(標識)をした。毛髪処理剤は表17の通りであるが、表17ではフルオレセインイソチオシアネートラベルをFL−で、分子量をMWで表している。
Figure 2012171946
実施例12〜14および比較例12のいずれに対しても、毛髪を1本ずつ用意し、根本から約9cmの付近から3cm切り出し、3等分して(各1cm)、B剤を異なる処理時間で処理するための試料毛髪とした。実施例12〜14では、毛髪をA剤に10分間浸漬後、B剤に浸漬して、それぞれ10分後、20分後、30分後に1本ずつ取り出し、水道水の流水で20秒間すすぎ、タオルドライで軽く乾燥した。次いでC剤に10分間浸漬後、水道水の流水で20秒間すすぎ、タオルドライで乾燥した。また、比較例12では、毛髪をA剤の処理なしにB剤で実施例12〜14の場合と同様に処理し、水道水の流水で20秒間すすぎ、タオルドライで乾燥した。乾燥後の毛髪を切断し、蛍光顕微鏡で毛髪断面のB励起での蛍光を観察した。その結果を図2に示す。
図2に示す蛍光顕微鏡写真において、白っぽく見える部分は、蛍光物質でラベルして毛髪内部に浸透させたポリリジンに由来する蛍光であるが、図2に示すように、実施例12の分子量3〜5万のポリリジンや実施例13の分子量7〜15万のポリリジンは、B剤の処理が20分で毛髪内部に浸透していることが明らかである。分子量15〜30万のポリリジンを用いた実施例14では、B剤の処理が20分では明確ではないが、B剤の処理が30分では毛髪内部に浸透しているのが観察される。すなわち、本発明の毛髪の処理方法では、ペプチドの分子量が大きくなるにつれて毛髪内部への浸透はしにくくなるものの、処理時間を長くすると分子量が30万程度のペプチドでも毛髪内部に浸透させることができることが明らかである。一方、比較例12では、分子量3〜5万のポリリジンを用いているが、毛髪表面(キューティクル部)には蛍光が見られるものの、B剤の処理時間が30分になっても毛髪内部にはポリリジンが浸透しておらず、従来の毛髪の処理方法では高分子量のペプチドを毛髪内部に浸透させることができないことが明らかである。

Claims (4)

  1. 毛髪をチオグリコール酸、チオグリコール酸の塩およびシステアミンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の還元剤0.5〜4質量%と塩基性物質とを含有する水性液からなるA剤で還元処理して毛髪のケラチンのジスルフィド結合を切断した後、該毛髪を還元剤0.2〜1質量%と髪質改質物質と塩基性物質とを含有する水性液からなるB剤で処理して髪質改質物質を毛髪内部に浸透させ、次いで酸化剤を含有する水性液からなるC剤で処理してジスルフィド結合を再形成させることにより、毛髪内部に浸透した髪質改質物質を毛髪内部に保持することを特徴とする毛髪の処理方法。
  2. 髪質改質物質が、数平均分子量1000以上のタンパク質加水分解物またはその誘導体である請求項1記載の毛髪の処理方法。
  3. 髪質改質物質が、多糖類、高分子ポリマー、シリコーンおよびシリコーン誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の毛髪の処理方法。
  4. 髪質改質物質が、染料または色素である請求項1記載の毛髪の処理方法。
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