JP7383129B2 - マスク及びマスクの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、着用者の顔に装着されるマスク及びマスクの製造方法に関する。
従来、特許文献1(特開2017-218719号公報)のように、マスク本体と、マスク本体の側方両端部のそれぞれに接合される耳掛け部材と、を備えたマスクが知られている。
このようなマスクを着用者が装着する際、マスク本体は、その外縁部が着用者の顔面に沿うようにある程度変形するものの、マスク本体の側方部分と着用者の顔面との間に隙間が生じる場合がある。マスク本体の側方部分と着用者の顔面との間にこのような隙間が生じると、ウイルス等の微小粒子を含む空気が、マスク本体のフィルタを通過せずにマスク本体の内面側に流入し、着用者の口等から取り込まれるおそれがある。
本発明は、ウイルス等の微小粒子を含む空気が、マスク本体を通過せずに、マスク本体の側方部分からマスク本体の内面側に取り込まれるリスクを低減可能なマスク、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明のマスクは、マスク本体と、中間部材と、耳掛け部材と、を備える。マスク本体は、装着時に着用者に面する第1面と、第1面の裏側に配置される第2面と、を有する。中間部材は、第1方向においてマスク本体の両端部に配置される。耳掛け部材は、着用者の耳に掛けられる耳掛け部を含む。耳掛け部材は、マスク本体に、中間部材を介して連結される。
本発明のマスクでは、マスク本体と耳掛け部材との間に配置される中間部材により、マスク本体を通過せずに、マスク本体の側方部分と着用者の顔面との間に生じる隙間を通過してマスク本体の内面側へと流入する空気の流れを抑制できる。
本発明のマスクでは、マスク本体と耳掛け部材との間に配置される中間部材により、マスク本体を通過せずに、マスク本体の側方部分と着用者の顔面との間に生じる隙間を通過してマスク本体の内面側へと流入する空気の流れを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るマスクの着用状態を示す図である。 図1のマスクの正面図である。 図1のマスクの背面図である。 図1のマスクの平面図である。 図1のマスクの底面図である。 図1のマスクの左側面図である。 図1のマスクの右側面図である。 図2のマスクにおいて、耳掛け部材を外側に開いた状態を示す図である。 図4中の符号IXの二点鎖線の円により囲まれた部分の概略拡大図である。 本発明の第1実施形態~第3実施形態に共通のマスク本体の正面図である。 本発明の第1実施形態及び第2実施形態に共通のマスクの耳掛け部材集合体の正面図である。 図1のマスクの製造システムを概略的に示す図である。 図1のマスクの製造過程を時系列に示した図である。 本発明の第2実施形態に係るマスクの着用状態を示す図である。 図14のマスクの正面図である。 図14のマスクの背面図である。 図14のマスクの平面図である。 図14のマスクの底面図である。 図14のマスクの左側面図である。 図14のマスクの右側面図である。 図15のマスクにおいて、耳掛け部材を外側に開いた状態を示す図である。 図17中の符号XXIIの二点鎖線の円により囲まれた部分の概略拡大図である。 図14のマスクの製造システムを概略的に示す図である。 図14のマスクの製造過程を時系列に示した図である。 本発明の第3実施形態に係るマスクの着用状態を示す図である。 図25のマスクの正面図である。 図25のマスクの背面図である。 図25のマスクの平面図である。 図25のマスクの底面図である。 図25のマスクの左側面図である。 図25のマスクの右側面図である。 図25のマスクにおいて、耳掛け部材を外側に開いた状態を示す図である。 図28中の符号XXXIIIの二点鎖線の円により囲まれた部分の概略拡大図である。 図25のマスクの耳掛け部材集合体の正面図である。 図25のマスクの製造システムを概略的に示す図である。 図25のマスクの製造過程を時系列に示した図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係るマスク及びマスクの製造方法の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るマスク10及びマスク10の製造方法について説明する。
(1)全体構成
マスク10は、着用者の顔に装着され、少なくとも着用者の口を覆う衛生用具である。マスク10は、空気中に含まれる微小粒子が着用者の口等から取り込まれることを抑制する。マスク10の捕集対象の微小粒子には、例えば、ウイルス、細菌、花粉を含む。
マスク10の全体構成を、図1~図3を参照しながら説明する。
図1は、着用者Pがマスク10を着用した状態を示す図である。図2及び図3は、未使用の(図1のように着用者Pに着用される前の)マスク10を描画した図である。言い換えれば、未使用のマスク10は、図2及び図3に示した態様で着用者Pに提供される。図2は、マスク10の正面図である。図3は、マスク10の背面図である。
なお、図2のマスク10の正面図は、着用者Pの口等を被覆するマスク本体2の第2面2Bに正対して、未使用のマスク10を見た図である。マスク本体2の第2面2Bは、マスク10を着用したときに、着用者Pの顔面とは対向しない面、言い換えれば外側に配置される面である。図3のマスク10の背面図は、マスク本体2の第1面2Aに正対して、未使用のマスク10を見た図である。マスク本体2の第1面2Aは、マスク10を着用したときに、着用者Pの顔面と対向する面、言い換えれば内側に配置される面である。
なお、以後の説明で、向きを表すために、「正面側」、「背面側」等の表現を用いる場合がある。この際、「正面側」は、マスク本体2の第2面2Bに正対して未使用のマスク10を見た時に見える側を意味し、「背面側」は、マスク本体2の第2面2Bに正対して未使用のマスク10を見た時に見えない側の面を意味する。
マスク10は、主に、マスク本体2と、一対の中間部材6と、一対の耳掛け部材4と、を含む(図1~図3参照)。マスク10は、マスク本体2にプリーツ2Cが設けられたいわゆるプリーツ型のマスクである。マスク10では、耳掛け部材4は、マスク本体2に直接接合されず、中間部材6を介してマスク本体2に連結されている。
マスク本体2、中間部材6、及び耳掛け部材4について概説する。
マスク本体2は、マスク10の着用者Pの口や鼻を主に被覆する部材である。未使用のマスク10では、マスク本体2は、第1方向D1及び第1方向D1と直交する第2方向D2に広がる平面状の部材である。限定をするものではないが、本実施形態では、未使用状態のマスク本体2の形状は、正面視において長方形形状である。なお、ここでは、マスク10の第1方向D1は、マスク本体2の長手方向である。また、マスク10の第2方向D2は、マスク本体2の短手方向である。マスク10が着用者Pに着用されると、第1方向D1におけるマスク本体2の一方側の端部は、着用者Pの右頬に配置され、第1方向D1におけるマスク本体2の他方側の端部は着用者Pの左頬に配置される。
一対の中間部材6のそれぞれは、マスク本体2と、一対の耳掛け部材4の一方とを連結する部材である。具体的に説明すると、中間部材6は、マスク本体2と接合されている第1接合部12と、耳掛け部材4と接合されている第2接合部14と、を含む。接合方法を限定するものではないが、中間部材6は、マスク本体2及び耳掛け部材4と熱溶着されている。ただし、接合方法は、熱溶着に限定されるものではなく、例えば接着剤による接着であってもよい。中間部材6がマスク本体2及び耳掛け部材4とそれぞれ接合されることで、耳掛け部材4は、マスク本体2に、中間部材6を介して連結される。一対の中間部材6の一方は、マスク本体2の第1方向D1における一方側の端部に配置され、一対の中間部材6の他方は、マスク本体2の第1方向D1における他方側の端部に配置される。中間部材6は、第1方向D1及び第2方向D2に広がるシート状の部材である。正面視において、中間部材6の形状は、第1方向D1を短手方向とし、第2方向D2を長手方向とする長方形形状である。
一対の耳掛け部材4は、マスク10の着用者Pに装着される部分である。耳掛け部材4は、シート状の部材である。正面側から見て、耳掛け部材4の形状は、略D字状、又は、略逆D字状である(図2参照)。マスク10の装着時に、一対の耳掛け部材4のそれぞれは、着用者Pの一方の耳に引っ掛けるように装着される。
(2)詳細構成
マスク10の詳細を、図1~図3に加え、図4~図11を参照して更に説明する。図4~図7は、図2及び図3と同様に、未使用のマスク10を描画した図である。図4は、マスク10の平面図である。図5は、マスク10の底面図である。図6は、マスク10の左側面図である。図7は、マスク10の右側面図である。図8は、図2の正面図のマスク10において、耳掛け部材4を外側に開いた状態を示す図である。図9は、図4中の符号IXの二点鎖線の円により囲まれた部分の概略拡大図である。図10は、本発明の第1実施形態~第3実施形態に共通のマスク本体2の単体の正面図である。図11は、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に共通のマスク10の耳掛け部材集合体4Cの正面図である。
以下の説明にあたり、前述のマスク10の第1方向D1及び第2方向D2に加え、マスク10の第3方向D3を以下のように定義する。マスク10の第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2と直交する方向である。マスク10の第3方向D3は、未使用のマスク10のマスク本体2の厚み方向である。
(2-1)マスク本体
マスク本体2は、詳細には、第3方向D3に複数のシートを重ね合わせて形成されている。例えば、本実施形態では、マスク本体2は、外側シート、中間シート及び内側シートが第3方向D3に積層されている3層構造のシートである(図示省略)。なお、シートの層数は例示に過ぎず、外側シートと内側シートとの間に、複数の中間シートが配置されてもよい。
材質を限定するものではないが、本実施形態では、外側シート、中間シート及び内側シートは、いずれも合成樹脂製の不織布のシートである。外側シートは、マスク本体2の第2面2B、言い換えれば、マスク10の着用状態におけるマスク本体2の外側に露出する面を有する。内側シートは、マスク本体2の第1面2A、言い換えれば、マスク10の着用状態において着用者Pに面するに面を有する。中間シートは、細菌、ウイルス、塵埃などに対する所定の捕集性を有する不織布である。外側シートや内側シートには、例えば通気性の観点から、所望の条件を満たす仕様の不織布が選択される。中間シートには、例えば捕捉対象の微小粒子に対する捕集性や、通気性の観点から、所望の条件を満たす仕様の不織布が選択される。
外側シート、中間シート及び内側シートは、第2方向D2におけるマスク本体2の両端部に配置される接合部2D,2Eにおいて熱溶着されることで、マスク本体2として一体化されている(図10参照)。接合部2D,2Eは、図10のように、第1方向にD1に沿って、第1方向D1における両端部を除くマスク本体2の第1方向D1における概ね全域にわたって設けられている。なお、熱溶着は、外側シート、中間シート及び内側シートを一体化する方法の一例に過ぎず、他の方法で一体化されてもよい。例えば、外側シート、中間シート及び内側シートは、接合部2D,2Eにおいて、接着剤により接着されて一体化されてもよい。
なお、接合部2D,2Eの内、マスク10の着用時に上方(着用者Pの鼻側)に配置される接合部2Dでは、図8のように、第1方向D1に延びる2列の熱溶着点群を、第2方向D2に間隔を空けて配置して、熱溶着点群の列の間に、ノーズフィット部材(図示省略)を収容可能な空間を形成してもよい。ノーズフィット部材は、マスク10の着用時に、着用者Pの鼻上部の形状に適合するように変形可能な部材である。なお、ノーズフィット部材を備えたマスク本体は、一般に知られているため、ここでは詳細な説明を省略する。
マスク本体2には、複数のプリーツ2Cが設けられている。具体的には、マスク本体2には、第1方向D1に延びるプリーツ2Cが、第2方向D2に沿って複数配置されている。このようなプリーツ2Cが設けられることで、着用者Pは、第1方向D1における中央部においてマスク本体2を第2方向D2に広げて、マスク10を着用可能である。言い換えれば、マスク本体2は、第1方向D1に延びる複数のプリーツ2Cを有することで、第1方向D1の伸縮性に比べ、第2方向D2の伸縮性が高い構造を有する。
なお、ここでのマスク本体2の第1方向D1の伸縮性とは、未使用時のマスク10のマスク本体2の第1方向D1における長さに対する、元の状態に戻ることが可能な範囲でのマスク本体2の第1方向D1における変形可能量の割合を意味する。マスク本体2の第2方向D2の伸縮性についても同様に定義される。なお、以下の説明でも伸縮性について言及する場合があるが、伸縮性はいずれも同様に定義される。
マスク本体2が、第1方向D1における中央部において、第2方向D2に広げることが可能に構成されていることで、マスク本体2と着用者Pの口との間に空間を形成可能で、これによりマスク10を着用していても呼吸がしやすい等の利点が得られる。また、マスク本体2にプリーツ2Cが設けられることで、着用者Pがマスク10をしたまま話をしても、マスク10がずれにくい等の効果が得られる。なお、プリーツ型のマスクについて、一般に知られているため、ここではプリーツ2Cの構造等についての詳細な説明は省略する。
(2-2)中間部材
中間部材6は、第1方向D1を短手方向とし第2方向D2を長手方向とする長方形形状のシート状の部材である(図2参照)。本実施形態では、未使用の状態のマスク10において、中間部材6の第2方向D2の長さと、マスク本体2の第2方向D2の長さとは一致する(図2参照)。
未使用のマスク10では、中間部材6は、マスク本体2の正面側に配置される。
中間部材6は、未使用のマスク10を正面側から見た時に、第1方向D1における一端側でマスク本体2の第1方向D1における端部と接合されている(図2参照)。言い換えれば、中間部材6は、第1方向D1における一端側に、マスク本体2との接合部分である第1接合部12を有する(図2参照)。また、中間部材6は、未使用のマスク10を正面側から見た時に、第1方向D1における他端側(第1接合部12が設けられる側とは反対側の端部側)で、耳掛け部材4の後述する基部42と接合されている(図2参照)。言い換えれば、中間部材6は、第1方向D1における他端側に、耳掛け部材4との接合部分である第2接合部14を有する(図2参照)。第1方向D1において、各中間部材6に設けられている第2接合部14は、第1接合部12よりもマスク本体2の中央側に配置されている。
なお、第1方向D1におけるマスク本体2の両端部の第2方向D2に延びる各縁部2Fと、各縁部2Fに対向する中間部材6の第1接合部12との間の第1距離L1は、第1方向D1における第1接合部12と第2接合部14との間の第2距離L2よりも小さい(図10参照)。なお、ここでは、第1距離L1は、マスク本体2の縁部2Fと、第1方向D1において縁部2Fとは遠位側に配置される第1接合部12の縁部と、の距離である。また、第2距離L2は、第1接合部12及び第2接合部14の互いの近位側に配置される縁部間の距離である。
このように、第1接合部12と第2接合部14との間の第2距離L2を、マスク本体2の縁部2Fと、この縁部2Fに対向する中間部材6の第1接合部12との間の第1距離L1より大きくとることで、第1方向D1における中間部材6の長さを比較的大きく確保できる。そのため、着用者時のマスク10において、中間部材6にマスク本体2及び耳掛け部材4のいずれとも重なり合わない部分Rを設けることができる(図8参照)。なお、図8中では部分Rが比較的小さく描画されている。しかし、中間部材6は、後述のように、第1方向D1の伸縮性が大きくいため、マスク本体2及び耳掛け部材4と重ならない中間部材6の部分Rは、着用時に主に第1方向D1に伸びて、比較的広いエリアで着用者Pの顔面に対向する。その結果、マスク本体2の側方部分と着用者Pの顔面との間に生じる隙間を中間部材6により覆い、隙間を通過してマスク本体2の内面側へと流入する空気の流れをより抑制できる。
材質を限定するものではないが、本実施形態では、中間部材6は、合成樹脂製の不織布のシートである。ここでは中間部材6は、1層のシートであるが、これに限定されるものではなく、第3方向D3に積層された複数層構造のシートであってもよい。
中間部材6のシートには、例えば通気性の観点から、所望の条件を満たす仕様の不織布が選択される。なお、好ましくは、中間部材6のシートの通気性は、マスク本体2の通気性及び耳掛け部材4の通気性と互いに異なることが好ましい。中間部材6の通気性を、マスク本体2及び耳掛け部材4の通気性とは異ならせることで、中間部材6と着用者Pの顔面との密着性を高めたり、あるいは、中間部材6を通過する空気の量をマスク本体2及び耳掛け部材4に比べて低減させて、中間部材6を通過してマスク本体2と着用者Pの顔との間の空間に流入する空気の量を減らしたりできる。
また、中間部材6の第1方向D1の伸縮性は、マスク本体2の第1方向D1の伸縮性より大きいことが好ましい。また、中間部材6のシートの第1方向D1の伸縮性は、耳掛け部材4の第1方向D1の伸縮性より大きいことが好ましい。中間部材6の第1方向D1の伸縮性をマスク本体2及び耳掛け部材4の第1方向D1の伸縮性より大きくすることで、着用者Pの顔面に中間部材6を密着させ、マスク本体2の第1方向D1の端部部分と着用者Pの顔面との間に生じる隙間を通過してマスク本体2の第1面2A側へと流入する空気の流れを抑制できる。
(2-3)耳掛け部材
各耳掛け部材4は、少なくとも一部が中間部材6の第2接合部14と接合される基部42と、着用者Pの耳に掛けられる耳掛け部44と、を有する。基部42は、第2方向D2に沿って延びる略長方形状の部分である。図11を参照すると、本実施形態における基部42は、各耳掛け部材4の、二点鎖線より外側に配置される部分である。耳掛け部44の形状は、平面視において略C字形状又は略逆C状形状である。基部42に耳掛け部44が連接されて、耳掛け部材4は全体として、中央部に穴46を有する環状に形成されている。着用者Pは、基部42及び耳掛け部44に囲まれた穴46に耳を挿入することで、耳に耳掛け部44を引っ掛けることができる。正面視において、各耳掛け部材4の形状は、略D字形状又は略逆D字形状である。
なお、未使用のマスク10では、図11のように、一対の耳掛け部材4は、耳掛け部44同士が接続された耳掛け部材集合体4Cの態様で、マスク10の一対の中間部材6に接合されている。
材質を限定するものではないが、本実施形態では、耳掛け部材4は、合成樹脂製の不織布のシートである。ここでは耳掛け部材4は、1層のシートであるが、これに限定されるものではなく、第3方向D3に積層された複数層構造のシートであってもよい。耳掛け部材4は、未使用のマスク10において、背面側に配置される第1面4Aと、正面側に(第1面4Aの裏側)に配置される第2面4Bと、を有する。第1面4Aは、特許請求の範囲における第3面の一例であり、第2面4Bは、特許請求の範囲における第4面の一例である。
耳掛け部材4は、第1方向D1の伸縮性が、第2方向D2の伸縮性よりも大きいことが好ましい。このように、耳掛け部材4の第1方向D1の伸縮性を比較的大きくとることで、耳掛け部44が着用者Pの耳に掛けやすくなるとともに、着用後にマスク本体2を着用者Pの顔に密着させやすくなる。
未使用のマスク10では、耳掛け部材集合体4C(言い換えれば、一対の耳掛け部材4)は、マスク本体2の第2面2B側に配置されている(図2参照)。言い換えれば、未使用のマスク10では、耳掛け部材4は、マスク本体2の、着用時に着用者Pには面しない側に配置される。耳掛け部材4がマスク本体2の第2面2B側に配置されている状態で、耳掛け部材4の第1面4Aはマスク本体2の第2面2Bと面し、耳掛け部材4の第2面4Bはマスク本体2の正面側を向いている。
なお、未使用のマスク10では、正面視及び背面視において、各耳掛け部材4は、第2方向D2においてマスク本体2の外側にはみ出すように配置されている。そのため、図3のようにマスク10を背面側から見た時に、マスク本体2の裏側に配置されている耳掛け部材4はその一部が見える状態にある。
着用者Pがマスク10を着用する際には、着用者Pは、耳掛け部材集合体4Cに形成された不図示のミシン目部分(一対の耳掛け部材4が繋がっている部分)を分離した後、一対の耳掛け部材4のそれぞれを、マスク本体2の第2面2B側から第1面2A側に折り返して耳に掛ける。具体的には、着用者Pがマスク10を着用する際には、着用者Pは、平面視において(図9の視点において)、耳掛け部材4を、中間部材6のマスク本体2との第1接合部12回りでマスク本体2の第2面2Bから遠ざかるように回転させて図8のような状態にする。図9では、耳掛け部材4の一方を、図中の矢印Aの方向に、第1接合部12回りでマスク本体2の第2面2Bから遠ざかるように回転させた状態を、二点鎖線で模式的に描画している。そして、着用者Pは、マスク本体2の第1面2Aを顔側に向けた状態で、一対の耳掛け部材4を両耳に掛けて、マスクを着用する。着用者Pがマスク10を着用した状態では、未使用のマスク10では外側に露出していた耳掛け部材4の第2面4Bが、着用者Pの顔に対向する。
なお、着用者Pがマスク10を着用した際、中間部材6の第2接合部14は、着用者Pの顔に直接(間に耳掛け部材4等の他の部材を介さずに)対向する。また、着用者Pがマスク10を着用した際、マスク本体2の、中間部材6の第1接合部12と接続される部分は、着用者Pの顔に直接対向する。
(3)製造工程
次に、図12及び図13を参照して、マスク10の製造工程について説明する。図12は、マスク10の製造システム100を概略的に示す図である。図13は、マスク10の製造過程(マスク本体2、中間部材6及び耳掛け部材4を組み合わせる工程)を時系列に示した図である。
(3-1)マスク本体、中間部材、耳掛け部材の各々の製造工程
初めに、マスク本体2、中間部材6、耳掛け部材4の各々の製造工程について、図12を参照しながら概説する。
<マスク本体の製造工程>
製造システム100は、マスク本体2、より具体的にはマスク本体シート2Sを製造するための装置として、主に、外側シート供給装置110aと、中間シート供給装置110bと、内側シート供給装置110cと、一体化装置112と、を備える。なお、ここでは、説明が煩雑になるのを避けるため、マスク本体2の製造に用いる、ノーズフィット部材をマスク本体2に差し込む装置や、マスク本体2にプリーツ2Cを形成する装置等については描画及び説明を省略する。
外側シート供給装置110aは、マスク本体2の外側シートを形成するための帯状の長尺の外側シートをシートロールから供給する。中間シート供給装置110bは、マスク本体2の中間シートを形成するための帯状の長尺の中間シートをシートロールから供給する。内側シート供給装置110cは、マスク本体2の内側シートを形成するための帯状の長尺の内側シートをシートロールから供給する。シート供給装置110a~110cにより供給される外側シート、中間シート及び内側シートは、一体化装置112で、外側シート、中間シート、内側シートの順に重ねられ、上述した接合部2D,2Eにおいて溶着され、前述の第1方向D1においてマスク本体2が連なった帯状の長尺のシート(マスク本体シート2Sと呼ぶ)となり、図示しないコンベアにより後述する接合装置150へと搬送される。なお、接合装置150へと搬送されるマスク本体シート2Sは、複数のマスク本体2が連なる方向に沿って搬送される。言い換えれば、マスク本体2は、搬送方向C1が前述の第1方向D1に沿うような姿勢で、接合装置150へと搬送されていく。
<中間部材の製造工程>
製造システム100は、中間部材6、より具体的には中間部材集合体6Aの製造のための装置として、主に、中間部材シート供給装置130と、切断装置132と、を備える。
中間部材シート供給装置130は、中間部材6(中間部材集合体6A)を形成するための帯状の長尺シートをシートロールから供給する。切断装置132は、中間部材シート供給装置130が供給する長尺シートを切断し、所定の寸法の中間部材集合体6Aを形成する。なお中間部材集合体6Aは、2つ分の中間部材6が第1方向D1に連なっているシートである。形成された中間部材集合体6Aは、図示しないコンベアにより、後述する接合装置140へと搬送される。なお、接合装置140へと搬送される中間部材6(中間部材集合体6A)は、その搬送方向C3が、前述の第1方向D1(中間部材6の短手方向)に沿うような姿勢で、接合装置140へと搬送されていく。
なお、前述のように、中間部材6は、第1方向D1の伸縮性が大きな部材であることが好ましい。ただし、中間部材6の伸縮性が大きい場合、中間部材6に対し搬送方向C3(すなわち第1方向D1)に大きな力が作用すると、中間部材6が第1方向D1に伸びて意図しない形状に変形するおそれがある。そのため、中間部材集合体6Aを搬送するコンベアにはテンションコントローラが設けられ、コンベアは、中間部材集合体6Aに第1方向D1の大きな力がかからないようにテンションを制御しながら中間部材集合体6Aを搬送することが好ましい。
<耳掛け部材の製造工程>
製造システム100は、耳掛け部材4、より具体的には耳掛け部材集合体4Cの製造のための装置として、主に、耳掛け部材シート供給装置120と、打ち抜き装置122と、を備える。
耳掛け部材シート供給装置120は、耳掛け部材集合体4Cを形成するための帯状の長尺シートをシートロールから供給する。打ち抜き装置122は、耳掛け部材シート供給装置120が供給する長尺シートの不要部分を打ち抜き、所定の形状の(図11に示す)耳掛け部材集合体4Cを形成する。形成された耳掛け部材集合体4Cは、図示しないコンベアにより、後述する接合装置140へと搬送される。なお、接合装置140へと搬送される耳掛け部材集合体4Cは、その搬送方向C2が、前述の第1方向D1に沿うような姿勢で、接合装置140へと搬送されていく。
なお、前述のように、耳掛け部材4は、第1方向D1の伸縮性が比較的大きな部材である。そのため、一対の耳掛け部材4を繋げた耳掛け部材集合体4Cに対し、搬送方向C2(すなわち第1方向D1)に大きな力が作用すると、耳掛け部材集合体4Cが第1方向D1に伸びて意図しない形状に変形するおそれがある。そのため、耳掛け部材集合体4Cを搬送するコンベアにはテンションコントローラが設けられ、コンベアは、耳掛け部材集合体4Cに第1方向D1の大きな力がかからないようにテンションを制御しながら耳掛け部材集合体4Cを搬送することが好ましい。
(3-2)マスク本体、中間部材、耳掛け部材を組み合わせる工程
次に、マスク本体2、中間部材6、耳掛け部材4を組み合わせて、最終的にマスク10を製造する工程について、図12及び図13を参照しながら説明する。
なお、以下では、「A」に「B」を重ねるという表現を用いる場合があるが、これは説明の便宜上の表現であり、「A」に「B」を重ねるという表現を用いる場合であっても、実際には、「B」に「A」を重ねてもよい。また、ここでの「A」に「B」を重ねるという表現は、「B」の上に「A」を配置するという意味に限定されるものではなく、「B」の下に「A」を配置するという場合を含むものとする。
製造システム100は、マスク本体2、中間部材6、耳掛け部材4を組み合わせてマスク10を製造する工程の製造のための装置として、主に、接合装置140と、接合装置150と、切断装置160と、を備える。
接合装置140では、打ち抜き装置122から搬送されてくる耳掛け部材集合体4C(図13(A)参照)の所定の位置に、切断装置132から搬送されてくる中間部材集合体6Aが重ねて配置される(図13(B)参照)。より詳しくは、隣り合う一方の耳掛け部材集合体4Cの基部42と他方の耳掛け部材集合体4Cの基部42とに跨る状態で中間部材集合体6Aが配置される。そして、接合装置140は、中間部材6の第2接合部14と耳掛け部材4の基部42とを第2方向D2に沿って溶着する(図13(C)参照)。接合装置140で接合された中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cは、図示しないコンベアにより、接合装置150へと搬送される。なお、接合装置150へと搬送される中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cは、その搬送方向C4が、前述の第1方向D1に沿うような姿勢で、接合装置150へと搬送されていく。なお、前述と同様の理由により、中間部材集合体6Aと耳掛け部材集合体4Cとの一体物を搬送するコンベアにはテンションコントローラが設けられ、コンベアは、中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cに第1方向D1の大きな力がかからないようにテンションを制御しながら中間部材集合体6Aと耳掛け部材集合体4Cとの一体物を搬送することが好ましい。
次に、接合装置150では、一体化装置112から搬送されてくるマスク本体シート2Sの所定の位置に、接合装置140で接合された中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cが重ねて配置される(図13(D)参照)。具体的には、マスク本体シート2Sと中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cとを重ねる方向において、マスク本体シート2Sと中間部材集合体6Aとの間に耳掛け部材集合体4Cが配置されるような状態で、マスク本体シート2Sの所定の位置に、中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cが重ねて配置される。そして、接合装置150は、中間部材6の第1接合部12とマスク本体2の第1方向D1における端部とを第2方向D2に沿って溶着する(図13(E)参照)。接合装置150で接合された中間部材集合体6A、耳掛け部材集合体4C、及びマスク本体シート2Sは、図示しないコンベアにより、切断装置160へと搬送される。なお、切断装置160へと搬送される中間部材集合体6A、耳掛け部材集合体4C、及びマスク本体シート2Sは、その搬送方向C5が、前述の第1方向D1に沿うような姿勢で、切断装置160へと搬送されていく。なお、コンベアには、上述と同様の理由によりテンションコントローラが設けられ、コンベアは、中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cに第1方向D1の大きな力がかからないようにテンションを制御しながら中間部材集合体6Aと耳掛け部材集合体4Cとマスク本体シート2Sとの一体物を搬送することが好ましい。
切断装置160は、中間部材集合体6Aを第1方向D1における中央部分(隣接する第1接合部12の中間部分)で、第2方向D2に沿って切断する。中間部材集合体6Aが2つの中間部材6に分割されることでマスク10が製造される。
(4)特徴
(4-1)
第1実施形態に係るマスク10は、マスク本体2と、中間部材6と、耳掛け部材4と、を備える。マスク本体2は、装着時に着用者Pに面する第1面2Aと、第1面2Aの裏側に配置される第2面2Bと、を有する。中間部材6は、第1方向D1においてマスク本体2の両端部に配置される。耳掛け部材4は、着用者Pの耳に掛けられる耳掛け部44を含む。耳掛け部材4は、マスク本体2に、中間部材6を介して連結される。
マスク10では、マスク本体2と耳掛け部材4との間に配置される中間部材6により、マスク本体2を通過せずに、マスク本体2の側方部分(第1方向D1における端部)と着用者Pの顔面との間に生じる隙間を通過してマスク本体2の内面側へと流入する空気の流れを抑制できる。
(4-2)
マスク10では、中間部材6は、マスク本体2と接合されている第1接合部12と、耳掛け部材4と接合されている第2接合部14と、を含む。第1方向D1におけるマスク本体2の両端部の各縁部2Fと、各縁部2Fに対向する中間部材6の第1接合部12との間の第1距離L1は、第1方向D1における第1接合部12と第2接合部14との間の第2距離L2よりも小さい。
マスク10では、中間部材6における第1接合部12と第2接合部14との第2距離L2を、マスク本体2の縁部2Fと、マスク本体2に対向する中間部材6の第1接合部12との間の第1距離L1より大きくしている。このように、第1方向D1における中間部材6の長さを比較的大きく確保することで、着用時のマスク10において、中間部材6にマスク本体2及び耳掛け部材4のいずれとも重なり合わない部分Rを設けることができる。そして、中間部材6は、第1方向D1の伸縮性が大きくいため、マスク本体2及び耳掛け部材4と重ならない中間部材6の部分Rは、着用時に主に第1方向D1に伸びて、比較的広いエリアで着用者Pの顔面に対向する。そのため、マスク本体2の側方部分と着用者Pの顔面との間に生じる隙間を通過してマスク本体2の内面側へと流入する空気の流れをより抑制できる。
(4-3)
未使用の状態のマスク10において(着用者Pに未使用のマスク10が提供される際には)、耳掛け部材4は、マスク本体2の第2面2B側に配置されている。耳掛け部材4は、第3面の一例としての第1面4Aと、第1面4Aの裏側に配置される第4面の一例としての第2面4Bと、を有する。耳掛け部材4の第1面4Aは、耳掛け部材4がマスク本体2の第2面2B側に配置されている状態で、マスク本体2の第2面2Bに面する。マスクの装着時には、耳掛け部材4はマスク本体2の第1面2A側に折り返され、耳掛け部材4の第2面4Bは着用者Pに面する。
マスク10では、マスク本体2の第2面2B側に耳掛け部材4が配置されているため、マスク着用時に、着用者Pがマスク本体2の第1面2A(装着時に着用者Pの顔面に対向する面)を触れる可能性を低減できる。その結果、このマスク10では、マスク10の着用時に、マスク本体2の第1面2Aに、着用者Pの指についていたウイルス等が付着するリスクを低減できる。
(4-4)
未使用の状態のマスク10において、耳掛け部材4がマスク本体2の第2面2B側に配置されている状態で、耳掛け部材4の一部はマスク本体2と中間部材6との間に配置される。
耳掛け部材4は着用者Pの耳に掛けるものであることから、耳掛け部材4の第1方向D1における伸縮性が高く、かつ、耳掛け部材4には柔らかい素材が採用される場合が多い。そのため、上記実施形態のようにマスク10の製造工程において耳掛け部材4の第1方向D1(すなわち高伸縮方向)が搬送方向と一致するような姿勢で、なおかつ、高速で耳掛け部材4を搬送すると、耳掛け部材4が変形して浮き上がる等の不具合が生じるおそれがある。そのため、耳掛け部材4を変形させず搬送可能な搬送速度が、マスク10の製造能力を律速するおそれがある。
これに対し、ここでは、耳掛け部材4の少なくとも一部をマスク本体2と中間部材6との間に挟むように配置しているので、耳掛け部材4の搬送速度を大きくしても、耳掛け部材4の浮き上がりが防止されやすい。その結果、マスク10の製造能力の向上が図られやすい。
(4-5)
マスク10では、中間部材6の第1方向D1の伸縮性は、マスク本体2の第1方向D1の伸縮性より大きく、かつ、耳掛け部材4の第1方向D1の伸縮性より大きいことが好ましい。
このようなマスク10では、中間部材6を着用者Pの顔面に密着させ、マスク本体2の側方部分と着用者Pの顔面との間に生じる隙間を通過してマスク本体2の内面側へと流入する空気の流れを抑制できる。
ただし、これに限定されるものではなく、中間部材6の第1方向D1の伸縮性は、マスク本体2の第1方向D1の伸縮性及び耳掛け部材4の第1方向D1の伸縮性の少なくとも一方と同じでもよいし、小さくてもよい。
(4-6)
マスク10では、中間部材6の通気性は、マスク本体2の通気性及び耳掛け部材4の通気性と互いに異なることが好ましい。
このようなマスク10では、中間部材6の通気性を、マスク本体2及び耳掛け部材4の通気性とは異ならせることで、中間部材6と着用者Pの顔面との密着性を高めたり、中間部材6を通過する空気の量を低減させたりすることができる。
ただし、これに限定されるものではなく、中間部材6の通気性は、マスク本体2の通気性及び耳掛け部材4の通気性の少なくとも一方と同じであってもよい。
(4-7)
第1実施形態に係るマスク10の製造方法は、マスク10を、マスク本体2、耳掛け部材4、及び中間部材6を組み合わせて製造する方法である。マスク10の製造方法は、マスク本体2、耳掛け部材4、及び中間部材6をそれぞれ搬送する工程を含む。マスク本体2の搬送方向、耳掛け部材4の搬送方向、及び中間部材6の搬送方向は、マスクの第1方向D1に沿う。
このマスクの製造方法では、マスク本体2、耳掛け部材4、及び中間部材6が、マスク本体2、耳掛け部材4、及び中間部材6を組み合わせてマスク10にした時と同じ向きで搬送される。そのため、部材同士を組み合わせる際に、マスク本体2、耳掛け部材4、及び/又は中間部材6を回転させる必要がなく、製造工程の高速化が図られやすい。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るマスク20及びマスク20の製造方法について、図14~図24を参照しながら説明する。図14は、着用者Pがマスク20を着用した状態を示す図である。図15~図20は、未使用のマスク20を描画した図であり、それぞれ、マスク20の正面図、背面図、平面図、底面図、左側面図及び右側面図である。図21は、図15のマスク20において、耳掛け部材4を外側に開いた状態を示す図である。図22は、図17中の符号XXIIの二点鎖線の円により囲まれた部分の概略拡大図である。図23は、マスク20の製造システム200を概略的に示す図である。図24は、マスク20の製造過程を時系列に示した図である。なお、これらの図面では、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態の図面と同一の参照符号を付して示している。
なお、マスク20の構造は多くの点でマスク10と同様であり、マスク20の製造方法は、多くの点でマスク10の製造方法と同様である。そのため、ここでは、マスク20及びマスク20の製造方法と、マスク10及びマスク10の製造方法の相違点について主に説明する。
マスク20を構成するマスク本体2、耳掛け部材4及び中間部材6は、マスク10を構成するマスク本体2、耳掛け部材4及び中間部材6と同一である。そのため、マスク本体2、耳掛け部材4及び中間部材6の個別の説明については省略する。
マスク20と、マスク10との主な相違点は、第3方向D3において、マスク本体2、耳掛け部材4及び中間部材6を配置する順番の違いにある。具体的には、第1実施形態のマスク10では、未使用状態において、耳掛け部材4の少なくとも一部が、マスク本体2と中間部材6との間に配置されている。これに対し、第2実施形態のマスク20では、未使用状態において、中間部材6の少なくとも一部が、マスク本体2と耳掛け部材4との間に配置されている(図15、図22参照)。言い換えれば、第1実施形態のマスク10では、中間部材6の背面と耳掛け部材4の正面とが接した状態で、中間部材6と耳掛け部材4とが接合されている。これに対し、第2実施形態のマスク20では、中間部材6の正面と耳掛け部材4の背面とが接した状態で、中間部材6と耳掛け部材4とが接合されている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので、マスク20の構造についての更なる説明は、ここでは省略する。
次に、マスク20の製造方法について説明する。マスク本体2(マスク本体シート2S)、耳掛け部材4(耳掛け部材集合体4C)及び中間部材6(中間部材集合体6A)の製造方法については、第1実施形態と同様であるので、ここでは、マスク本体2、中間部材6、耳掛け部材4を組み合わせて、最終的にマスク20を製造する工程についてのみ、図23及び図24を参照しながら説明する。
なお、以下でも、「A」に「B」を重ねるという表現については、第1実施形態で説明したのと同様に定義される。
製造システム200は、マスク本体2、中間部材6、耳掛け部材4を組み合わせてマスク20を製造する工程の製造のための装置として、主に、接合装置140と、接合装置150Aと、切断装置160と、を備える。
接合装置140については、第1実施形態の製造システム100における接合装置140と同様であるので説明は省略する。
接合装置150Aでは、一体化装置112から搬送されてくるマスク本体シート2Sの所定の位置に、接合装置140で接合された中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cが重ねて配置される(図24(D)参照)。具体的には、マスク本体シート2Sと、中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cとを重ねる方向において、マスク本体シート2Sと耳掛け部材集合体4Cとの間に中間部材集合体6Aが配置されるような状態で、マスク本体シート2Sの所定の位置に、中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cが重ねて配置される。そして、接合装置150Aは、中間部材6の第1接合部12とマスク本体2の第1方向D1における端部とを第2方向D2に沿って溶着する(図24(E)参照)。接合装置150で接合された中間部材集合体6A、耳掛け部材集合体4C、及びマスク本体シート2Sは、図示しないコンベアにより、切断装置160へと搬送される。なお、切断装置160へと搬送される中間部材集合体6A、耳掛け部材集合体4C、及びマスク本体シート2Sは、その搬送方向C5が、前述の第1方向D1に沿うような姿勢で、切断装置160へと搬送されていく。なお、コンベアには、上述と同様の理由によりテンションコントローラが設けられ、コンベアは、中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Cに第1方向D1の大きな力がかからないようにテンションを制御しながら中間部材集合体6Aと耳掛け部材集合体4Cとマスク本体シート2Sとの一体物を搬送することが好ましい。
切断装置160は、中間部材集合体6Aを第1方向D1における中央部分(隣接する第1接合部12の中間部分)で、第2方向D2沿って切断する。中間部材集合体6Aが2つの中間部材6に分割されることでマスク20が製造される。
第2実施形態のマスク20は、第1実施形態の(4)特徴の(4-1)~(4-3)、(4-5)~(4-6)と同様の特徴を有する。また、第2実施形態のマスク20の製造方法は、第1実施形態の(4)特徴の(4-7)と同様の特徴を有する。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係るマスク30及びマスク30の製造方法について、図25~図36を参照しながら説明する。図25は、着用者Pがマスク30を着用した状態を示す図である。図26~図31は、未使用のマスク30を描画した図であり、それぞれ、マスク30の正面図、背面図、平面図、底面図、左側面図及び右側面図である。図32は、図26のマスク30において、耳掛け部材4を外側に開いた状態を示す図である。図33は、図28中の符号XXXIIIの二点鎖線の円により囲まれた部分の概略拡大図である。図34は、マスク30の製造に用いられる耳掛け部材集合体4Dの正面図である。図35は、マスク20の製造システム300を概略的に示す図である。図36は、マスク30の製造過程を時系列に示した図である。なお、これらの図面では、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態の図面と同一の参照符号を付して示している。
なお、マスク30の構造は、多くの点でマスク10と同様であり、マスク30の製造方法は、多くの点でマスク10の製造方法と同様である。そのため、ここでは、マスク30及びマスク30の製造方法と、マスク10及びマスク10の製造方法の相違点について主に説明する。
まず、マスク30を構成するマスク本体2、耳掛け部材4及び中間部材6は、マスク10を構成するマスク本体2、耳掛け部材4及び中間部材6と同一である。ただし、マスク10では、一対の耳掛け部材4が連接された耳掛け部材集合体4Cがマスク10に取り付けられていたのに対し、マスク30では、耳掛け部材4は連接しておらず、離れて配置される点で異なる。その他の点は同様であるので、マスク本体2、耳掛け部材4及び中間部材6の個別の説明については省略する。
マスク30と、マスク10との主な相違点として、1つには、上述のように、一対の中間部材6のそれぞれに、一対の耳掛け部材4の一方が、他方の耳掛け部材4とは分離した状態で取り付けられることが挙げられる。
また、マスク30と、マスク10との他の主な相違点は、中間部材6に対するマスク本体2及び耳掛け部材4の取り付け方にある。
具体的には、第1実施形態のマスク10では、未使用状態において、中間部材6が、マスク本体2の第2面2B側に配置されている(図2参照)。これに対し、第3実施形態のマスク30では、未使用状態において、中間部材6の少なくとも一部が、マスク本体2の第1面2A側に配置されている(図27参照)。また、マスク10では、第1方向D1において、各中間部材6に設けられている第2接合部14は、第1接合部12よりもマスク本体2の中央側に配置されているのに対し(図2参照)、マスク30では、図27のように、第1方向D1において、各中間部材6に設けられている第2接合部14は、第1接合部12よりもマスク本体2の外側に配置されている。
また、着用者Pがマスク10を着用する際には、着用者Pは、平面視において(図9の視点において)、耳掛け部材4を、中間部材6のマスク本体2との第1接合部12回りでマスク本体2の第2面2Bから遠ざかるように回転させて図8のような状態にする。これに対し、着用者Pがマスク30を着用する際には、着用者Pは、平面視において(図33の視点において)、耳掛け部材4を、耳掛け部材4と中間部材6との第2接合部14回りでマスク本体2の第2面2Bから遠ざかるように回転させて図32のような状態にする。図33では、耳掛け部材4の一方を、図中の矢印Aの方向に、第2接合部14回りでマスク本体2の第2面2Bから遠ざかるように回転させた状態を、二点鎖線で模式的に描画している。マスク10では、着用時に耳掛け部材4が折り返されないのに対し、マスク30では、着用時に耳掛け部材4の基部42の一部が折り返された状態となる。
なお、着用者Pがマスク30を着用する際にも、中間部材6の第2接合部14は、着用者Pの顔に直接対向する。また、着用者Pがマスク30を着用した際、中間部材6の第1接合部12は、着用者Pの顔に直接対向する。
また、マスク30は、中間部材6に対するマスク本体2及び耳掛け部材4の取り付け方がマスク10とは異なるが、マスク30においても、第1方向D1におけるマスク本体2の両端部の各縁部2Fと、各縁部2Fに対向する中間部材6の第1接合部12との間の第1距離L1は、第1方向D1における第1接合部12と第2接合部14との間の第2距離L2よりも小さい(図33参照)。このように、第1接合部12と第2接合部14との間の第2距離L2を、マスク本体2の縁部2Fと、この縁部2Fに対向する中間部材6の第1接合部12との間の第1距離L1より大きくとることで、第1方向D1における中間部材6の長さを比較的大きく確保して、着用者時のマスク30において、中間部材6にマスク本体2及び耳掛け部材4のいずれとも重なり合わない部分Rを設けることができる(図32参照)。その結果、マスク本体2の側方部分と着用者Pの顔面との間に生じる隙間を中間部材6により覆い、隙間を通過してマスク本体2の内面側へと流入する空気の流れをより抑制できる。
次に、マスク30の製造方法について説明する。中間部材6(中間部材集合体6A)の製造方法については、第1実施形態と同様である。
マスク本体2の製造方法については、一体化/切断装置112Aにおいて、マスク本体シート2Sが製造され、さらに、マスク本体シート2Sがマスク本体2毎に切り離される点で第1実施形態と異なる。その他の点については、第1実施形態と同様である。
耳掛け部材4の製造方法については、第1実施形態では、打ち抜き装置122が、一対の耳掛け部材4が耳掛け部44において連なった耳掛け部材集合体4Cを形成するのに対し、製造システム300の打ち抜き装置122Aは、一対の耳掛け部材4が基部42で連なった耳掛け部材集合体4Dを形成する点で異なる。その他の点については、第1実施形態と同様である。
次に、マスク本体2、中間部材6、耳掛け部材4を組み合わせて、最終的にマスク30を製造する工程について、図35及び図36を参照しながら説明する。
なお、以下でも、「A」に「B」を重ねるという表現については、第1実施形態で説明したのと同様に定義される。
製造システム300は、マスク本体2、中間部材6、耳掛け部材4を組み合わせてマスク30を製造する工程の製造のための装置として、主に、接合装置170と、接合切断装置180と、を備える。
接合装置170では、一体化/切断装置112Aから搬送されてくるマスク本体2(図36(A)参照)の所定の位置に、切断装置132から搬送されてくる中間部材集合体6Aが重ねて配置される(図36(B)参照)。より詳しくは、中間部材集合体6Aは、隣り合って搬送されるマスク本体2に跨る状態で、マスク本体2に重ねて配置される。そして、接合装置170は、中間部材6の第1接合部12とマスク本体2の第1方向D1における端部とを、第2方向D2に沿って溶着する(図36(C)参照)。接合装置170で接合された中間部材集合体6A及びマスク本体2は、図示しないコンベアにより、接合切断装置180へと搬送される。なお、接合切断装置180へと搬送される中間部材集合体6A及びマスク本体2は、その搬送方向C4が、前述の第1方向D1に沿うような姿勢で、接合切断装置180へと搬送されていく。なお、前述と同様の理由により、中間部材集合体6Aとマスク本体2との一体物を搬送するコンベアにはテンションコントローラが設けられ、コンベアは、中間部材集合体6A及びマスク本体2に第1方向D1の大きな力がかからないようにテンションを制御しながら中間部材集合体6Aとマスク本体2との一体物を搬送することが好ましい。
次に、接合切断装置180では、接合装置170から搬送されてくる中間部材集合体6A及びマスク本体2の所定の位置に、打ち抜き装置122Aで製造された耳掛け部材集合体4Dが重ねて配置される(図36(D)参照)。具体的には、中間部材集合体6A及びマスク本体2と耳掛け部材集合体4Dとを重ねる方向において、中間部材集合体6Aと耳掛け部材集合体4Dとの間にマスク本体2が配置されるような状態で、中間部材集合体6A及びマスク本体2の所定の位置に、耳掛け部材集合体4Dが重ねて配置される。そして、接合切断装置180は、中間部材集合体6Aの第1方向D1における中央部分(第2接合部14)と耳掛け部材集合体4Dの第1方向D1における中央部分(基部42)とを第2方向D2に沿って2箇所溶着する(図36(E)参照)。また、接合切断装置180は、中間部材集合体6A及び耳掛け部材集合体4Dを第1方向D1における中央部分(隣接する2箇所の溶着(第2接合部14)の中間部分)を第2方向D2に沿って切断する。その結果、マスク30が製造される。
マスク30は、第1実施形態の(4)特徴の(4-1)~(4-3)、(4-5)~(4-6)と同様の特徴を有する。また、マスク30の製造方法は、第1実施形態の(4)特徴の(4-7)と同様の特徴を有する。
<変形例>
以上、3つの実施形態を説明したが、各実施形態は、矛盾のない範囲で他の実施形態の構成と適宜組み合わされてもよい。
以下に、上記実施形態の変形例を説明する。なお、以下の変形例は、互いに矛盾しない範囲で適宜組み合わされてもよい。
(1)変形例A
上記実施形態では、耳掛け部材4の耳掛け部44及び基部42は、同一材料で製造され、耳掛け部44及び基部42の第1方向D1の伸縮性は同一である。
ただし、これに限定されるものではなく、耳掛け部材4の耳掛け部44及び基部42の材料及び構造の少なくとも一方を異ならせることで、耳掛け部材4の基部42の第1方向D1の伸縮性を、耳掛け部材4の耳掛け部44の第1方向D1の伸縮性より大きくしてもよい。このようなマスクでは、着用者Pの耳に局所的に大きな力が作用しにくく、マスクの着用者Pの装着時の快適性を向上できる。
さらに、耳掛け部材4の基部42の第1方向D1の伸縮性を、マスク本体2の第1方向D1の伸縮性より大きく、かつ、中間部材6の第1方向D1の伸縮性より大きくしてもよい。このようなマスクでは、着用者Pの耳に局所的に大きな力が作用しにくく、マスクの着用者Pの装着時の快適性を更に向上できる。
(2)変形例B
上記実施形態では、未使用のマスク10,20,30において、耳掛け部材4は、マスク本体2の第2面2B側に配置されている。ただし、これに限定されるものではなく、未使用のマスクにおいて、耳掛け部材4は、例えば図8のようにマスク本体2に重ならないような位置に配置されてもよい。
このような位置に耳掛け部材4が配置される場合、マスク着用時に、着用者Pがマスク本体2、特にはマスク本体2の第1面2A(装着時に着用者の顔面に対向する面)を触れる可能性を低減できる。その結果、このようなマスクでは、マスクの着用時に、マスク本体の第1面に、着用者の指についていたウイルス等が付着するリスクを低減できる。
(3)変形例C
上記実施形態では、マスク10,20,30はプリーツ型のマスクであるが、これに限定されるものではない。上記のマスク10,20,30の中間部材6を用いて、耳掛け部材4とマスク本体2とを連結する構造は、プリーツのない平型マスクや立体型マスクに適用されてもよい。
(4)変形例D
上記実施形態では、第2方向D2において、中間部材6はマスク本体2の全域にわたって設けられているが、これに限定されるものではなく、中間部材6は、第2方向D2においてマスク本体2の一部領域にだけ配置されてもよい。
最後に、上記実施形態及び別例(変形例)から把握できる技術的思想について以下に追記する。
本願発明の第1観点に係るマスクは、マスク本体と、中間部材と、耳掛け部材と、を備える。マスク本体は、装着時に着用者に面する第1面と、第1面の裏側に配置される第2面と、を有する。中間部材は、第1方向においてマスク本体の両端部に配置される。耳掛け部材は、着用者の耳に掛けられる耳掛け部を含む。耳掛け部材は、マスク本体に、中間部材を介して連結される。
第1観点のマスクでは、マスク本体と耳掛け部材との間に配置される中間部材により、マスク本体を通過せずに、マスク本体の側方部分と着用者の顔面との間に生じる隙間を通過してマスク本体の内面側へと流入する空気の流れを抑制できる。
本願発明の第2観点に係るマスクは、第1観点のマスクであって、中間部材は、マスク本体と接合されている第1接合部と、耳掛け部材と接合されている第2接合部と、を含む。第1方向におけるマスク本体の両端部の各縁部と当該各縁部に対向する中間部材の第1接合部との間の第1距離は、第1方向における第1接合部と第2接合部との間の第2距離よりも小さい。
第2観点のマスクでは、中間部材における第1接合部と第2接合部との第2距離を、マスク本体の縁部と、縁部に対向する中間部材の第1接合部との間の第1距離より大きくしている。このように、第1方向における中間部材の長さを比較的大きく確保することで、着用時のマスクにおいて、中間部材にマスク本体及び耳掛け部材のいずれとも重なり合わない部分を設けることができる。そして、特に、中間部材の第1方向の伸縮性を比較的大きくとることで、中間部材の、マスク本体及び耳掛け部材と重ならない部分は、着用時に主に第1方向に伸びて、比較的広いエリアで着用者の顔面に対向する。そのため、マスク本体の側方部分と着用者の顔面との間に生じる隙間を通過してマスク本体の内面側へと流入する空気の流れをより抑制できる。
本願発明の第3観点に係るマスクは、第2観点のマスクであって、耳掛け部材は、基部を含む。耳掛け部材の基部は、少なくとも一部が中間部材の第2接合部に接合されている。耳掛け部材の基部の第1方向の伸縮性は、耳掛け部材の耳掛け部の伸縮性より大きい。
第3観点のマスクでは、着用者の耳に局所的に大きな力が作用しにくく、マスク着用者の装着時の快適性を向上できる。
本願発明の第4観点に係るマスクは、第3観点のマスクであって、耳掛け部材の基部の第1方向の伸縮性は、マスク本体の第1方向の伸縮性より大きく、かつ、中間部材の第1方向の伸縮性より大きい。
第4観点のマスクでは、着用者の耳に局所的に大きな力が作用しにくく、マスク着用者の装着時の快適性を更に向上できる。
本願発明の第5観点に係るマスクは、第1観点から第4観点のいずれかのマスクであって、耳掛け部材は、マスク本体の第2面側に配置されている。耳掛け部材は、第3面と、第3面の裏側に配置される第4面と、を有する。耳掛け部材の第3面は、マスク本体の第2面側に配置されている状態で、マスク本体の第2面に面する。マスクの装着時には、耳掛け部材はマスク本体の第1面側に折り返され、耳掛け部材の第4面は着用者に面する。
第5観点のマスクでは、マスク本体の第2面側に耳掛け部材が配置されているため、マスク着用時に、着用者がマスク本体の第1面(装着時に着用者の顔面に対向する面)を触れる可能性を低減できる。その結果、このマスクでは、マスクの着用時に、マスク本体の第1面に、着用者の指についていたウイルス等が付着するリスクを低減できる。
本願発明の第6観点に係るマスクは、第5観点のマスクであって、耳掛け部材は、マスク本体の第2面側に配置されている状態で、その一部がマスク本体と中間部材との間に配置される。
本願発明の第7観点に係るマスクは、第1観点から第4観点のいずれかのマスクであって、耳掛け部材は、マスク本体に重ならない位置に配置される。
第7観点のマスクでは、マスク本体と重ならない位置、言い換えればマスク本体と離れた位置に耳掛け部材が配置されているため、マスク着用時に、着用者がマスク本体の第1面(装着時に着用者の顔面に対向する面)を触れる可能性を低減できる。その結果、このマスクでは、マスク着用時に、マスク本体の第1面に、着用者の指についていたウイルス等が付着するリスクを低減できる。
本願発明の第8観点に係るマスクは、第1観点から第7観点のいずれかのマスクであって、中間部材の第1方向の伸縮性は、マスク本体の第1方向の伸縮性より大きく、かつ、耳掛け部材の第1方向の伸縮性より大きい。
第8観点のマスクでは、中間部材を着用者の顔面に密着させ、マスク本体の側方部分と着用者の顔面との間に生じる隙間を通過してマスク本体の内面側へと流入する空気の流れを抑制できる。
本願発明の第9観点に係るマスクは、第1観点から第8観点のいずれかのマスクであって、中間部材の通気性は、マスク本体の通気性及び耳掛け部材の通気性と互いに異なる。
第9観点のマスクでは、中間部材の通気性を、マスク本体及び耳掛け部材の通気性とは異ならせることで、中間部材と着用者の顔面との密着性を高めたり、中間部材を通過する空気の量を低減させたりすることができる。
本願発明の第10観点に係るマスクの製造方法は、第1観点から第9観点のいずれかのマスクを、マスク本体、耳掛け部材、及び中間部材を組み合わせて製造する方法である。マスクの製造方法は、マスク本体、耳掛け部材、及び中間部材をそれぞれ搬送する工程を含む。マスク本体の搬送方向、耳掛け部材の搬送方向、及び中間部材の搬送方向は、マスクの第1方向に沿う。
第10観点のマスクの製造方法では、マスク本体、耳掛け部材、及び中間部材が、マスク本体、耳掛け部材、及び中間部材を組み合わせてマスクにした時と同じ向きで搬送される。そのため、部材同士を組み合わせる際に、マスク本体、耳掛け部材、及び/又は中間部材を回転させる必要がなく、製造工程の高速化が図られやすい。
2 マスク本体
2A 第1面
2B 第2面
2F 縁部
4 耳掛け部材
4A 第1面(第3面)
4B 第2面(第4面)
6 中間部材
10,20,30 マスク
12 第1接合部
14 第2接合部
42 基部
44 耳掛け部
D1 第1方向
L1 第1距離
L2 第2距離
特開2017-218719号公報

Claims (8)

  1. 装着時に着用者に面する第1面と、前記第1面の裏側に配置される第2面と、を有するマスク本体と、
    第1方向において前記マスク本体の両端部に配置される中間部材と、
    着用者の耳に掛けられる耳掛け部を含み、前記マスク本体に前記中間部材を介して連結される耳掛け部材と、
    を備え、
    前記中間部材は、前記マスク本体と接合されている第1接合部と、前記耳掛け部材と接合されている第2接合部と、を含み、
    前記第1方向における前記マスク本体の両端部の各縁部と当該各縁部に対向する前記中間部材の前記第1接合部との間の第1距離は、前記第1方向における前記第1接合部と前記第2接合部との間の第2距離よりも小さく、
    前記耳掛け部材は、少なくとも一部が前記中間部材の前記第2接合部に接合され、前記第1方向の伸縮性が、前記耳掛け部の前記第1方向の伸縮性より大きい基部、を含む、
    マスク。
  2. 前記耳掛け部材の前記基部の前記第1方向の伸縮性は、前記マスク本体の前記第1方向の伸縮性より大きく、かつ、前記中間部材の前記第1方向の伸縮性より大きい、
    請求項1に記載のマスク。
  3. 前記耳掛け部材は、前記マスク本体の前記第2面側に配置されており、
    前記耳掛け部材は、前記マスク本体の前記第2面側に配置されている状態で、前記マスク本体の前記第2面に面する第3面と、前記第3面の裏側に配置される第4面と、を有し、
    装着時には、前記耳掛け部材は前記マスク本体の前記第1面側に折り返され、前記耳掛け部材の前記第4面は着用者に面する、
    請求項1又は2に記載のマスク。
  4. 前記耳掛け部材は、前記マスク本体の前記第2面側に配置されている状態で、その一部が前記マスク本体と前記中間部材との間に配置される、
    請求項に記載のマスク。
  5. 前記耳掛け部材は、前記マスク本体に重ならない位置に配置される、
    請求項1又は2に記載のマスク。
  6. 前記中間部材の前記第1方向の伸縮性は、前記マスク本体の前記第1方向の伸縮性より大きく、かつ、前記耳掛け部の前記第1方向の伸縮性より大きい、
    請求項1からのいずれか1項に記載のマスク。
  7. 前記中間部材の通気性は、前記マスク本体の通気性及び前記耳掛け部材の通気性と互いに異なる、
    請求項1からのいずれか1項に記載のマスク。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載のマスクを、前記マスク本体、前記耳掛け部材、及び前記中間部材を組み合わせて製造するマスクの製造方法であって、
    前記マスク本体、前記耳掛け部材、及び前記中間部材をそれぞれ搬送する工程を含み、
    前記マスク本体の搬送方向、前記耳掛け部材の搬送方向、及び前記中間部材の搬送方向は、前記マスクの前記第1方向に沿う、
    マスクの製造方法。
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