JP2022180782A - マスクの製造方法及びマスク - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、マスク本体に耳掛け部を接着させる場合にマスク本体に対する耳掛け部の剥離強度の低下を抑制する技術を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の一側面に係るマスクの製造方法は、積層体の層同士を接着させる第1接着工程と、第1接着工程において層同士が接着された積層体の外表面の幅方向の端部に第1シート状部材を接着させる第2接着工程と、第2接着工程において積層体と接着した第1シート状部材の外表面と、着用者の耳に掛けることが可能な耳掛け部と、を接着させる第3接着工程と、を含む。【選択図】図2
Description
本開示は、マスクの製造方法及びマスクに関する。
近年、不織布等を積層したマスク本体に耳紐等を取り付けた使い捨てマスクが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
マスク本体に耳掛け部を取り付ける方法として、例えばマスク本体の幅方向の端部に耳掛け部を接着させることが挙げられる。しかしながら、例えばマスク本体にプリーツが設けられる場合やマスク本体の内層にノーズフィッターが設けられる場合、マスク本体の平坦性は低下することが考えられる。よって、マスク本体の端部に耳掛け部を接着させようとすると、マスク本体の端部と耳掛け部との接触面積が減少することが想定される。よって、マスク本体に対する耳掛け部の剥離強度が低下することが考えられる。
本開示は、一側面では、このような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、マスク本体に耳掛け部を接着させる場合にマスク本体に対する耳掛け部の剥離強度の低下を抑制する技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明では、マスクの製造方法において3段階の接着工程を含むこととした。
詳細には、本発明の一側面に係るマスクの製造方法は、積層体の層同士を接着させる第1接着工程と、前記第1接着工程において層同士が接着された前記積層体の外表面の幅方向の端部に第1シート状部材を接着させる第2接着工程と、前記第2接着工程において前記積層体と接着した前記第1シート状部材の外表面と、着用者の耳に掛けることが可能な耳掛け部と、を接着させる第3接着工程と、を含む。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法は、前記第1接着工程において、前記積層体は連続体であり、連続する方向に沿って所定の引張力が作用した状態であってもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法は、前記第1接着工程において、層同士が互いに接着された前記積層体を製造流れ方向に対して直交する直交方向に沿って切断することで、各層が互いに接着され個々に切断された前記積層体を形成する切断工程と、前記切断工程において形成された複数の前記積層体を複数のレーンに分けて搬送する搬送工程と、を更に含んでもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記積層体は、前記着用者の口元を被覆可能な口元層と、系外から前記着用者の口に吸い込まれる空気を清浄可能なフィルタ層と、前記着用者に前記マスクが装着された場合に体裁となる外側層と、を有し、前記積層体においては、前記口元層、前記フィルタ層、前記外側層の順に積層されてもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記口元層および前記外側層のうちの少なくとも何れか一方の層はスパンボンド不織布であってもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記積層体は、所定の機能を有する機能層を更に有し、前記積層体の層数は、4層以上であってもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記機能層は、プラスチック製のフィルムを有してもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記フィルムは、網の目構造を有してもよい。
また、本開示の一側面に係るマスクは、複数の第2シート状部材が互いに接着された状態で積層された積層体と、前記積層体の外表面の幅方向の端部に接着された第3シート状部材と、前記第3シート状部材の外表面に端部が接着された、着用者の耳に掛けることが可能な耳掛け部と、を備えてもよい。
本発明によれば、マスク本体に耳掛け部を接着させる場合にマスク本体に対する耳掛け部の剥離強度の低下を抑制することができる。
[実施形態]
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係るマスク及びマスクの製造方法について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。なお、以下の説明において、幅方向、横方向、あるいは左右方向は、マスクの着用状態での着用者の左右方向に一致する方向である。また、縦方向、あるいは上下方向は、マスクの着用状態での着用者の上下に一致する方向である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係るマスク及びマスクの製造方法について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。なお、以下の説明において、幅方向、横方向、あるいは左右方向は、マスクの着用状態での着用者の左右方向に一致する方向である。また、縦方向、あるいは上下方向は、マスクの着用状態での着用者の上下に一致する方向である。
図1および図2は、実施形態に係るマスク1の外観図の概要を例示する。図1は、マスク1を非肌面側から見た外観斜視図の一例である。図2は、マスク1を肌面側から見た外観図の一例である。
図1および図2に示されるように、マスク1は、マスク本体2、耳紐3、4(本開示の「耳掛け部」の一例)、エッジテープ5、6(本開示の「第1シート状部材」および「第3シート状部材」の一例)、およびノーズフィッター7を有する。より詳細には、マスク本体2は、シート状の通気性素材で形成されており、着用者の口と鼻を覆うことが可能な大きさを有する。耳紐3、4は、紐状の伸縮性素材で形成されており、図2に示されるよ
うにマスク本体2の肌面側の幅方向の両端に設けられたエッジテープ5、6と端部が熱溶着されることにより、マスク本体2の左右両側に環状の輪をそれぞれ形成する(詳細は後述する)。なお、図2に示されるように、耳紐3、4の端部が熱溶着されるエッジテープ5、6の溶着領域15、16は、他のエッジテープ5、6の領域よりも幅広に設計されている。
うにマスク本体2の肌面側の幅方向の両端に設けられたエッジテープ5、6と端部が熱溶着されることにより、マスク本体2の左右両側に環状の輪をそれぞれ形成する(詳細は後述する)。なお、図2に示されるように、耳紐3、4の端部が熱溶着されるエッジテープ5、6の溶着領域15、16は、他のエッジテープ5、6の領域よりも幅広に設計されている。
なお、耳紐3、4を構成する紐状の伸縮性素材は、例えば、ゴム糸と綿の交織帯や、樹脂フィラメントの交編ネット、伸縮性の不織布等で形成される。このような紐状の素材の両端部が、図2に示されるようにそれぞれマスク本体2の肌面側の左右両側のエッジテープ5、6に熱溶着されることで、当該素材の一端が始点となり、当該素材の他端が終点となるループ状の形態の耳紐3、4がマスク本体2の左右両側に形成される。
また、マスク本体2は、通気性を有する不織布等の各種シートから構成されるものであり、複数枚のシートの積層体である。そして複数のシートは、図2中の上下左右の縁近傍の熱溶着部(9U、9D、9L、9R)において互いにエンボスロールによって熱溶着される。または、熱溶着の代替として超音波溶着されてもよい。または、例えばミシン糸等による縫合、ホットメルト接着剤等による接着、ヒートシール、その他の各種接合技術を適用し得る。なお、以降の説明において断り書きがなく溶着と記載されている場合は、熱溶着のことを指すものとする。
また、マスク本体2は、幅方向に延在する折り目8で折り込まれることでプリーツ形状を形成する(図1および図2参照)。また、このようなプリーツ形状は、左右両側の端部のエッジテープ5、6で折り目8の展開が阻止されることで維持される。よって、マスク1の非装着時にはマスク本体2をかさばらない平面状とすることができる。一方、マスク1の装着時には、マスク本体2を縦方向に伸ばすことで折り目8が展開される。よって、プリーツが広げられることでマスク本体2は非肌面側に膨らむドーム状の立体形状となる。これにより、マスク本体2と着用者の口との間に空間が形成され、着用者は呼吸を楽に行うことができるようになる。
ノーズフィッター7は、マスク本体2の上部において、長手方向がマスク本体2の左右方向に延在する状態でマスク本体2に固定される部材である。ノーズフィッター7は、マスク本体2を構成するシート状の通気性素材同士の間に挟み込まれる状態でマスク本体2に固定される(詳細は後述する)。或いは、ノーズフィッター7はマスク本体2の表面に固定されていてもよい。ノーズフィッター7は、着用者が指で押圧することにより適宜の形状へ変形可能な程度の強度を有すると共に、当該押圧から解放されても形状を維持する塑性変形可能な素材である。このようなノーズフィッター7がマスク本体2の上部に設けられていることにより、着用者は、鼻とマスク本体2との間にできる隙間を塞ぐことができる。
図3は、マスク本体2の分解斜視図の一例である。なお、図3においては手前側が非肌面側に相当する。図3に示されるように、マスク本体2には、外層シート10(本開示の「外側層」の一例)、フィルタシート11(本開示の「フィルタ層」の一例)、形状維持シート12(本開示の「機能層」の一例)、肌面シート13(本開示の「口元層」の一例)の各シートが積層される。なお、フィルタシート11は、本実施形態では1枚であるが、通気性を考慮しつつシートを更に増やしてもよい。また、外層シート10、フィルタシート11、形状維持シート12、および肌面シート13は、本開示の「複数の第2シート状部材」の一例である。また、マスク本体2は、本開示の「積層体」の一例である。
外層シート10および肌面シート13には、スパンボンド不織布を用いる。この際、長繊維の繊維配向を折り目8の延在方向(図1または図2参照)と一致させないことが望ま
しい。なお、外層シート10あるいは肌面シート13の何れか一方にスパンボンド不織布が用いられてもよい。
しい。なお、外層シート10あるいは肌面シート13の何れか一方にスパンボンド不織布が用いられてもよい。
または、肌面シート13は直接肌に触れるため、特に肌触りの良い不織布が用いられてもよい。このような場合、外層シート10は肌面シート13と同一の素材のシートであってもよいし、外部環境に対する耐性や通気性に優れた別規格のシートであってもよい。誤装着防止のため、外層シート10と肌面シート13で素材の色を変えることもできる。
フィルタシート11には粒子捕捉性能が高い素材が用いられる。このため、フィルタシート11には外層シート10や肌面シート13とは異なる素材のシートが用いられてもよい。例えば、外層シート10や肌面シート13よりも融点が高い熱可塑性ポリマー素材がフィルタシート11に用いられてよい。
または、フィルタシート11にはティッシュペーパーのようなパルプ繊維が用いられてもよい。但し、この素材は熱で融解しない。このため、エンボスロールによる熱溶着、または超音波溶着による接合を行うという観点では、フィルタシート11の素材も熱可塑性を有していることが望ましい。
形状維持シート12は、プラスチック製のフィルムである。そして、形状維持シート12には、矩形状の開口14が平面方向に規則的に設けられている(本開示の「網の目構造」の一例)。このような形状維持シート12は、マスク本体2を形成する他のシート状部材と比較して高い曲げ剛性を有する。また、形状維持シート12には開口14が設けられることで通気性を確保している。
図3に示されるような外層シート10、フィルタシート11、形状維持シート12及び肌面シート13を積層させた状態のマスク本体2は折り目8で折り込まれる(図1または図2参照)。そして、着用者にマスク1が装着されて鼻および口元を被覆可能に折り目8が展開されてマスク本体2が立体形状を形成した場合、着用者が口を動かす等の着用者の動作により外層シート10や肌面シート13のプリーツが折れ戻る方向の力がマスク本体2に作用する。しかしながら、曲げ剛性が高く、折り目8が展開された形状維持シート12が折れ戻る方向の力に抗することで、マスク本体2のドーム状の立体形状は維持される。また、外層シート10および肌面シート13には、折れ曲がり性の低いスパンボンド不織布が採用されている。よって、折り目8が展開されたスパンボンド不織布によっても、折れ戻る方向の力に抗することでマスク本体2のドーム状の立体形状は維持される。
図4は、マスク1の製造方法のフローチャートの概要を例示する。
(S1)
図5は、ステップS1の工程の概要を例示する。図5(A)は、ステップS1の工程を正面から見た図である。また、図5(B)は、ステップS1の工程を上面から見た図である。ステップS1では、図5(A)に示されるように、外層シート10、フィルタシート11、形状維持シート12,および肌面シート13の夫々の原反101、102、103、104が、送り出しローラ(図示略)から引き取りローラ(図示略)に向けてMD方向(製造流れ方向)に沿って所定の引張力が作用した状態で送り出される。なお、所定の引張力とは、例えば原反101、102、103、104が弛まない程度の力であり、また後述する連続的な積層体20の折り目88が展開されない程度の力である。また、これらの原反101、102、103、104は、搬送途中で押さえローラ22A、22Bにより厚み方向に挟み込まれて押さえられることで連続的な積層体20として積層された状態となる。また、図5(B)に示されるように、連続的な積層体20は、積層された状態で折り目88が形成されてプリーツ状となっている。なお、折り目88は、製造が完了した
場合のマスク本体2に設けられる折り目8に相当する。また、連続的な積層体20は、本開示の「連続体」の一例である。また、形状維持シート12に対応する原反103には、予め開口14が加工されているものとする。
図5は、ステップS1の工程の概要を例示する。図5(A)は、ステップS1の工程を正面から見た図である。また、図5(B)は、ステップS1の工程を上面から見た図である。ステップS1では、図5(A)に示されるように、外層シート10、フィルタシート11、形状維持シート12,および肌面シート13の夫々の原反101、102、103、104が、送り出しローラ(図示略)から引き取りローラ(図示略)に向けてMD方向(製造流れ方向)に沿って所定の引張力が作用した状態で送り出される。なお、所定の引張力とは、例えば原反101、102、103、104が弛まない程度の力であり、また後述する連続的な積層体20の折り目88が展開されない程度の力である。また、これらの原反101、102、103、104は、搬送途中で押さえローラ22A、22Bにより厚み方向に挟み込まれて押さえられることで連続的な積層体20として積層された状態となる。また、図5(B)に示されるように、連続的な積層体20は、積層された状態で折り目88が形成されてプリーツ状となっている。なお、折り目88は、製造が完了した
場合のマスク本体2に設けられる折り目8に相当する。また、連続的な積層体20は、本開示の「連続体」の一例である。また、形状維持シート12に対応する原反103には、予め開口14が加工されているものとする。
そして、ステップS1では、連続的な積層体20として積層される原反101、102、103、104を互いに溶着させる。より詳細には、図5に示されるように連続的な積層体20は、押さえローラ22Aと押さえローラ22Bとの間に設けられたエンボスローラ23Aとエンボスローラ23Bとの間に挟み込まれる。この際、エンボスローラ23Aおよびエンボスローラ23Bの外表面には、突起が枠状に形成されている(図示略)。また、突起は加熱されている。よって、連続的な積層体20がエンボスローラ23Aとエンボスローラ23Bとの間を通過する際に、連続的な積層体20の厚み方向の両表面の原反101および原反104は突起により押圧されつつ加熱されることになる。そして、原反101および原反104に伝達された熱は、内部に積層される原反102および原反103にも到達する。このようにして、連続的な積層体20を構成する原反101、102、103、104は互いに溶着される。なお、エンボスローラ23Aおよびエンボスローラ23Bの外表面に設けられた突起の位置は、後述する図6の積層体17に示される溶着部9U、9D、9L、9Rの位置に対応する。
また、図1に示されるマスク本体2に設けられるノーズフィッター7は、連続的な積層体20の内層として配置される(図示略)。そして、エンボスローラ23A、23Bで連続的な積層体20を押圧した場合にノーズフィッター7を縦方向において跨ぐような突起もエンボスローラ23A、23Bの外表面に構成されている(図示略)。このような突起で連続的な積層体20が押圧・加熱されることでノーズフィッター7の周囲の原反101、102、103、104も互いに溶着される。なお、ステップS1は、本開示の「第1接着工程」の一例である。
(S2)
ステップS2では、図5に示される押さえローラ22Bを通過した連続的な積層体20がMD方向と直交する直交方向に沿って切断される。図6は、切断された状態の積層体20(以降、積層体17という)の概要を例示する。なお、このように所定サイズに切断された積層体17の各層は、図3に示される外層シート10、フィルタシート11、形状維持シート12、および肌面シート13の夫々に対応する。なお、ステップS2は、本開示の「切断工程」の一例である。また、積層体17は、本開示の「各層が互いに接着され個々に切断された積層体」の一例である。
ステップS2では、図5に示される押さえローラ22Bを通過した連続的な積層体20がMD方向と直交する直交方向に沿って切断される。図6は、切断された状態の積層体20(以降、積層体17という)の概要を例示する。なお、このように所定サイズに切断された積層体17の各層は、図3に示される外層シート10、フィルタシート11、形状維持シート12、および肌面シート13の夫々に対応する。なお、ステップS2は、本開示の「切断工程」の一例である。また、積層体17は、本開示の「各層が互いに接着され個々に切断された積層体」の一例である。
(S3)
図7は、ステップS3の工程の概要を例示する。ステップS3では、図7に示されるようにステップS2において形成された積層体17を複数のレーンに分けて搬送する。より詳細には、積層体17は、コンベア25上で一列に並べられて搬送されている。また、コンベア25の途中の搬送方向からみて側方には、コンベア25とは別のコンベア26(26A、26B)が接続されている。そして、コンベア25とコンベア26A、26Bとの接続箇所には、コンベア25からコンベア26A、26Bの夫々の方向へ積層体17を押し出すプッシャー27A、27Bが設けられている。このようなプッシャー27A、27Bの動作が制御されることで、コンベア25上を流れる複数の積層体17は、コンベア26Aおよびコンベア26Bのうちの何れか一方のコンベアに乗ることで別れて搬送される。なお、コンベア26の数は3つ以上であってもよい。また、ステップS3は、本開示の「搬送工程」の一例である。
図7は、ステップS3の工程の概要を例示する。ステップS3では、図7に示されるようにステップS2において形成された積層体17を複数のレーンに分けて搬送する。より詳細には、積層体17は、コンベア25上で一列に並べられて搬送されている。また、コンベア25の途中の搬送方向からみて側方には、コンベア25とは別のコンベア26(26A、26B)が接続されている。そして、コンベア25とコンベア26A、26Bとの接続箇所には、コンベア25からコンベア26A、26Bの夫々の方向へ積層体17を押し出すプッシャー27A、27Bが設けられている。このようなプッシャー27A、27Bの動作が制御されることで、コンベア25上を流れる複数の積層体17は、コンベア26Aおよびコンベア26Bのうちの何れか一方のコンベアに乗ることで別れて搬送される。なお、コンベア26の数は3つ以上であってもよい。また、ステップS3は、本開示の「搬送工程」の一例である。
(S4)
ステップS4では、ステップS3においてコンベア26Aおよびコンベア26Bに別れ
て搬送される積層体17の幅方向の両端にエッジテープ5、6を溶着させる。より詳細には、エッジテープ5、6は、積層体17の幅方向の両端を厚み方向において挟持するように配置される。そして、このように配置されたエッジテープ5、6と、外層シート10および肌面シート13とが溶着部19において溶着される。溶着部19は、溶着部9L、9Rよりも内側であって溶着部9L、9Rに沿うように設けられる。なお、このようなエッジテープ5、6の溶着は、図7におけるコンベア26A、26B毎に実行される。また、図8は、このようにエッジテープ5、6が溶着された状態の積層体を例示する。なお、図8においては、肌面シート13とエッジテープ5、6との溶着部19のみ図示しているが、外層シート10においても同様の箇所で溶着される。このようにしてマスク本体2が形成される。なお、ステップS4は、本開示の「第2接着工程」の一例である。
ステップS4では、ステップS3においてコンベア26Aおよびコンベア26Bに別れ
て搬送される積層体17の幅方向の両端にエッジテープ5、6を溶着させる。より詳細には、エッジテープ5、6は、積層体17の幅方向の両端を厚み方向において挟持するように配置される。そして、このように配置されたエッジテープ5、6と、外層シート10および肌面シート13とが溶着部19において溶着される。溶着部19は、溶着部9L、9Rよりも内側であって溶着部9L、9Rに沿うように設けられる。なお、このようなエッジテープ5、6の溶着は、図7におけるコンベア26A、26B毎に実行される。また、図8は、このようにエッジテープ5、6が溶着された状態の積層体を例示する。なお、図8においては、肌面シート13とエッジテープ5、6との溶着部19のみ図示しているが、外層シート10においても同様の箇所で溶着される。このようにしてマスク本体2が形成される。なお、ステップS4は、本開示の「第2接着工程」の一例である。
(S5)
ステップS5では、ステップS4においてマスク本体2に設けられたエッジテープ5、6に耳紐3、4を溶着する。より詳細には、肌面シート13に溶着されたエッジテープ5、6の縦方向の端部に位置する溶着領域15、16に、肌面側から耳紐3、4を溶着させる。図9は、溶着領域15、16に肌面側から耳紐3、4を溶着させた状態のマスク本体2を例示する。なお、このように耳紐3、4が溶着される溶着領域15、16の領域は、前述したように幅広となっている。このようにして耳紐3、4がエッジテープ5、6の溶着領域15、16に溶着されることでマスク1が完成する。なお、ステップS5は、本開示の「第3接着工程」の一例である。
ステップS5では、ステップS4においてマスク本体2に設けられたエッジテープ5、6に耳紐3、4を溶着する。より詳細には、肌面シート13に溶着されたエッジテープ5、6の縦方向の端部に位置する溶着領域15、16に、肌面側から耳紐3、4を溶着させる。図9は、溶着領域15、16に肌面側から耳紐3、4を溶着させた状態のマスク本体2を例示する。なお、このように耳紐3、4が溶着される溶着領域15、16の領域は、前述したように幅広となっている。このようにして耳紐3、4がエッジテープ5、6の溶着領域15、16に溶着されることでマスク1が完成する。なお、ステップS5は、本開示の「第3接着工程」の一例である。
[作用・効果]
図4に示されるようなマスク1の製造方法によれば、連続的な積層体20が切断される(ステップS2)前にステップS1において連続的な積層体20が押さえローラ22A、22Bにより厚み方向に膨らむことが抑制された状態で、連続的な積層体20を構成する原反101、102、103、104の4層が互いに溶着される。また、原反101、102、103、104には、MD方向に沿って所定の引張力が作用している。よって、連続的な積層体20の折り目88が縦方向に展開されることは抑制される。
図4に示されるようなマスク1の製造方法によれば、連続的な積層体20が切断される(ステップS2)前にステップS1において連続的な積層体20が押さえローラ22A、22Bにより厚み方向に膨らむことが抑制された状態で、連続的な積層体20を構成する原反101、102、103、104の4層が互いに溶着される。また、原反101、102、103、104には、MD方向に沿って所定の引張力が作用している。よって、連続的な積層体20の折り目88が縦方向に展開されることは抑制される。
また、上記のようなマスク1の製造方法によれば、ステップS3において積層体17が複数のコンベア26に別れて搬送されている。よって、ステップS4以降の工程がコンベア26A、26B毎に並列的に処理可能となるため、ステップS4以降の処理速度を向上できる。よって、ステップS4以降の工程の処理速度が製造工程全体の処理速度を向上させるための障害となっている場合には、この障害を解消できる。
また、ステップS3において一つのコンベア25から複数のコンベア26に積層体17が乗り替わるため、積層体17の搬送方向が変わり、折り目8に負荷がかかる。しかしながら、上記のようなマスク1の製造方法によれば、ステップS1において、積層体17を構成するシートは互いに溶着されているため、折り目8が展開されることは抑制される。
また、ステップS3において一つのコンベア25に乗った積層体17が複数のコンベア26に振り分けられる搬送工程の場合、積層体17の搬送方向が変化し、また間欠的にコンベア26Aあるいは26Bに積層体17が振り分けられる。よって、積層体17に形成されたプリーツを押さえローラなどで押さえ続けることは困難である。しかしながら、上記のようなマスク1の製造方法によれば、ステップS1において積層体17を構成するシートは互いに溶着されているため、積層体17に形成されたプリーツを押さえローラなどで押さえ続けてなくとも折り目8が展開されることは抑制される。
また、上記のようなマスク1の製造方法によれば、ステップS4において、エッジテープ5、6が積層体17の幅方向の両端を厚み方向において挟持するように配置される。そ
して、エッジテープ5、6と、外層シート10および肌面シート13とが溶着部19において溶着される。よって、折り目8が展開されることで積層体17が立体形状を形成することは確実に抑制される。また、ノーズフィッター7が積層体17の内層として配置されることで、ノーズフィッター7の周囲のマスク本体2が膨らむ場合であっても、エッジテープ5、6がマスク本体2を厚み方向に挟持するように溶着されているため、マスク本体2およびマスク本体2の厚み方向の外表面に設けられるエッジテープ5、6の表面の平坦性は確保される。
して、エッジテープ5、6と、外層シート10および肌面シート13とが溶着部19において溶着される。よって、折り目8が展開されることで積層体17が立体形状を形成することは確実に抑制される。また、ノーズフィッター7が積層体17の内層として配置されることで、ノーズフィッター7の周囲のマスク本体2が膨らむ場合であっても、エッジテープ5、6がマスク本体2を厚み方向に挟持するように溶着されているため、マスク本体2およびマスク本体2の厚み方向の外表面に設けられるエッジテープ5、6の表面の平坦性は確保される。
また、上記のようなマスク1の製造方法によれば、ステップS5において、折り目8が折られた状態で形状の平坦性が確保されたマスク本体2のエッジテープ5、6の溶着領域15、16に耳紐3、4の端部を溶着している。よって、耳紐3、4とエッジテープ5、6の溶着領域15、16との接触面積が低下することは抑制される。よって、耳紐3、4とエッジテープ5、6との溶着が不十分になってしまうことは抑制される。よって、上記のようなマスク1の製造方法によれば、マスク1の製造後から使用時において、マスク本体2に対する耳紐3、4の剥離強度の低下は抑制される。
また、上記のようなマスク1の製造方法によれば、ステップS1において外層シート10、フィルタシート11、形状維持シート12、および肌面シート13の素材である原反101、102、103、104が溶着部9U、9D、9L、9Rにおいて溶着され、その後ステップS4において積層体17とエッジテープ5、6とが溶着部19において溶着されている。よって、マスク1の製造後から使用時において、マスク本体2の幅方向の側部に位置し、エッジテープ5、6に被覆される溶着部9L、9Rにおいて溶着が剥離することは抑制される。
また、上記のようなマスク1によれば、ステップS5において耳紐3、4が溶着されるマスク本体2は、外層シート10、フィルタシート11、形状維持シート12、および肌面シート13の4層が積層されている。よって、積層数が少ない積層体と比較してマスク本体2の外表面の平坦性が低下することが考えられる。しかしながら、上述したようにステップS1およびステップS4において段階的に溶着工程が実行されることでマスク本体2の形状の平坦性を確保した後、ステップS5において耳紐3、4とエッジテープ5、6とを溶着している。よって、上記のようなマスク1の製造方法によれば、マスク本体2に4層のシート状部材が積層されている場合であっても、耳紐3、4の剥離強度の低下は抑制される。
また、上記のようなマスク1によれば、曲げ剛性の高いプラスチック製のフィルタシート11がプリーツ状となった状態で積層体17の一部として積層される。よって、フィルタシート11の折り目8が展開されることで、積層体17が立体形状を形成しやすい状態にあるといえる。しかしながら、上述したようにステップS1およびステップS4において段階的に溶着工程が実行されることでフィルタシート11の立体形状の形成は抑制される。よって、曲げ剛性の高いプリーツ状のフィルタシート11を内層する場合であっても、マスク本体2およびエッジテープ5、6の外表面の平坦性は確保される。よって、ステップS5において耳紐3、4とエッジテープ5、6とが溶着される場合に、耳紐3、4とエッジテープ5、6の溶着領域15、16との接触面積が低下することは抑制される。よって、マスク本体2に対する耳紐3、4の剥離強度の低下は抑制される。
また、上記のようなマスク1によれば、外層シート10および肌面シート13に折れ曲がり性が低いスパンボンド不織布が採用されている。そして、このような外層シート10および肌面シート13がプリーツ状となった状態で積層体17の一部として積層される。よって、マスク1の製造工程において、スパンボンド不織布が採用された外層シート10および肌面シート13の折り目8が展開されることで、積層体17が立体形状を形成しや
すい状態にあるといえる。しかしながら、上述したようにステップS1およびステップS4において段階的に溶着工程が実行されることでスパンボンド不織布が採用された外層シート10および肌面シート13の立体形状の形成は抑制される。よって、マスク本体2にプリーツ状のスパンボンド不織布が含まれる場合であっても、マスク本体2およびエッジテープ5、6の外表面の平坦性は確保される。よって、ステップS5において耳紐3、4とエッジテープ5、6とが溶着される場合に、耳紐3、4とエッジテープ5、6の溶着領域15、16との接触面積が低下することは抑制される。よって、マスク本体2に対する耳紐3、4の剥離強度の低下は抑制される。
すい状態にあるといえる。しかしながら、上述したようにステップS1およびステップS4において段階的に溶着工程が実行されることでスパンボンド不織布が採用された外層シート10および肌面シート13の立体形状の形成は抑制される。よって、マスク本体2にプリーツ状のスパンボンド不織布が含まれる場合であっても、マスク本体2およびエッジテープ5、6の外表面の平坦性は確保される。よって、ステップS5において耳紐3、4とエッジテープ5、6とが溶着される場合に、耳紐3、4とエッジテープ5、6の溶着領域15、16との接触面積が低下することは抑制される。よって、マスク本体2に対する耳紐3、4の剥離強度の低下は抑制される。
ところで、比較例に係るマスク1の製造方法として耳紐3、4の端部を積層体17の内層として配置し、積層体17の外表面から熱を印加することで耳紐3、4の端部をマスク本体2に溶着する製造方法が考えられる。このような場合、マスク本体2は外層シート10、フィルタシート11、形状維持シート12、および肌面シート13の4層が積層されているため、耳紐3、4の端部まで溶着に必要な熱が到達しない可能性がある。よって、積層体17の外表面から印加する熱量を増大させる必要が考えられる。
一方で、上記のようなマスク1の製造方法によれば、ステップS1においては積層体17を形成する原反101、102、103、104を互いに溶着する。ここで、連続的な積層体20の折り目88が展開されない程度に原反101、102、103、104が互いに溶着されればよいため、ステップS1において印加される熱量は、比較例に係る積層体17の外表面から印加する熱量に比べて大幅に少なくて済む。また、ステップS4においては、平坦性がある程度確保された積層体17と、エッジテープ5、6とが溶着される。よって、ステップS4において印加される熱量は、比較例に係る積層体17の外表面から印加する熱量に比べて大幅に少なくて済む。また、ステップS5においては、ステップS4において形状の平坦性が確保されたマスク本体2のエッジテープ5、6の溶着領域15、16に耳紐3、4の端部を溶着するため、ステップS5において印加される熱量は、比較例に係る積層体17の外表面から印加する熱量に比べて大幅に少なくて済む。よって、ステップS1、ステップS4およびステップS5の各工程処理のスピードアップを図ることが可能となる。また、ステップS1、ステップS4およびステップS5において溶着に必要な熱量の総和は、比較例において一度に印加される熱量と比較して少なくなる。よって、製造コストを低減させることができる。なお、熱溶着の代替として超音波溶着を採用した場合にも同様のことが言える。
また、上記のようなマスク1によれば、エッジテープ5、6の肌面側の溶着領域15、16は幅広となっている。よって、耳紐3、4の端部を溶着領域15、16に溶着することは容易となる。また、耳紐3、4の幅を太くした場合に、溶着領域15、16から耳紐3、4の端部がはみ出ることは抑制される。つまり、耳紐3、4の太さを太くすることで耳紐3、4の端部と溶着領域15、16との接触面積を簡易に向上させることができる。よって、耳紐3、4の剥離強度を簡易に向上させることができる。
なお、耳紐3、4とマスク本体2との溶着手段の代替として接着剤を使用してもよい。そして、このような場合であっても、耳紐3、4を取り付ける位置におけるマスク本体2の形状の平坦性が、ステップS1の溶着工程およびステップS4におけるエッジテープ5、6と積層体17との溶着によって確保される。よって、接着剤の量を減らすことができる。また、接着工程に要するエネルギーを低下させることができる。
<その他変形例>
上記の実施形態では、マスク本体2は4層のシート状部材で構成されているが、層数は上記の例に限定されず、複数の層が積層されていればよい。また、フィルタシート11と形状維持シート12の積層順が逆になっていてもよい。また、外層シート10および肌面
シート13にはスパンボンド不織布が採用されなくともよい。また、形状維持シート12は、上記の形態に限定されず、曲げ剛性が向上する形態であればよい。すなわち、形状維持シート12には例えば不織布が採用され、その一部が熱により固化されていてもよい。また、例えば開口14の形状、個数、配置場所等が曲げ剛性の向上のために変更されてもよい。また、形状維持シート12自体がマスク本体2に積層されていなくともよい。また、エッジテープ5,6は、積層体17の幅方向の両端において肌面側および非肌面側のうちの何れか一方の面に貼り付けられていてもよい。また、マスク1の製造工程において連続的な積層体20をMD方向に対して直交する直交方向に沿って切断した後に連続的な積層体20を構成するシートが互いに溶着されてもよい。また、積層体17は複数のコンベア26A、26Bに別れて搬送されなくともよい。
上記の実施形態では、マスク本体2は4層のシート状部材で構成されているが、層数は上記の例に限定されず、複数の層が積層されていればよい。また、フィルタシート11と形状維持シート12の積層順が逆になっていてもよい。また、外層シート10および肌面
シート13にはスパンボンド不織布が採用されなくともよい。また、形状維持シート12は、上記の形態に限定されず、曲げ剛性が向上する形態であればよい。すなわち、形状維持シート12には例えば不織布が採用され、その一部が熱により固化されていてもよい。また、例えば開口14の形状、個数、配置場所等が曲げ剛性の向上のために変更されてもよい。また、形状維持シート12自体がマスク本体2に積層されていなくともよい。また、エッジテープ5,6は、積層体17の幅方向の両端において肌面側および非肌面側のうちの何れか一方の面に貼り付けられていてもよい。また、マスク1の製造工程において連続的な積層体20をMD方向に対して直交する直交方向に沿って切断した後に連続的な積層体20を構成するシートが互いに溶着されてもよい。また、積層体17は複数のコンベア26A、26Bに別れて搬送されなくともよい。
以上で開示した実施形態や変形例は、それぞれ組み合わせることができる。
1:マスク
2:マスク本体
3、4:耳紐
5、6:エッジテープ
7:ノーズフィッター
8:折り目
9U、9D、9L、9R:溶着部
10:外層シート
11:フィルタシート
12:形状維持シート
13:肌面シート
14:開口
15、16:溶着領域
17:積層体
19:溶着部
20 :連続的な積層体
22A、22B:押さえローラ
23A、23B:エンボスローラ
25 :コンベア
26A、26B:コンベア
27A、27B:プッシャー
88 :折り目
101、102、103、104:原反
2:マスク本体
3、4:耳紐
5、6:エッジテープ
7:ノーズフィッター
8:折り目
9U、9D、9L、9R:溶着部
10:外層シート
11:フィルタシート
12:形状維持シート
13:肌面シート
14:開口
15、16:溶着領域
17:積層体
19:溶着部
20 :連続的な積層体
22A、22B:押さえローラ
23A、23B:エンボスローラ
25 :コンベア
26A、26B:コンベア
27A、27B:プッシャー
88 :折り目
101、102、103、104:原反
Claims (9)
- 積層体の層同士を接着させる第1接着工程と、
前記第1接着工程において層同士が接着された前記積層体の外表面の幅方向の端部に第1シート状部材を接着させる第2接着工程と、
前記第2接着工程において前記積層体と接着した前記第1シート状部材の外表面と、着用者の耳に掛けることが可能な耳掛け部と、を接着させる第3接着工程と、を含む、
マスクの製造方法。 - 前記第1接着工程において、前記積層体は連続体であり、連続する方向に沿って所定の引張力が作用した状態である、
請求項1に記載のマスクの製造方法。 - 前記第1接着工程において、層同士が互いに接着された前記積層体を製造流れ方向に対して直交する直交方向に沿って切断することで、各層が互いに接着され個々に切断された前記積層体を形成する切断工程と、
前記切断工程において形成された複数の前記積層体を複数のレーンに分けて搬送する搬送工程と、を更に含む、
請求項2に記載のマスクの製造方法。 - 前記積層体は、
前記着用者の口元を被覆可能な口元層と、
系外から前記着用者の口に吸い込まれる空気を清浄可能なフィルタ層と、
前記着用者に前記マスクが装着された場合に体裁となる外側層と、を有し、
前記積層体においては、前記口元層、前記フィルタ層、前記外側層の順に積層される、
請求項1から3のうち何れか一項に記載のマスクの製造方法。 - 前記口元層および前記外側層のうちの少なくとも何れか一方の層はスパンボンド不織布である、
請求項4に記載のマスクの製造方法。 - 前記積層体は、所定の機能を有する機能層を更に有し、
前記積層体の層数は、4層以上である、
請求項4又は5に記載のマスクの製造方法。 - 前記機能層は、プラスチック製のフィルムを有する、
請求項6に記載のマスクの製造方法。 - 前記フィルムは、網の目構造を有する、
請求項7に記載のマスクの製造方法。 - 複数の第2シート状部材が互いに接着された状態で積層された積層体と、
前記積層体の外表面の幅方向の端部に接着された第3シート状部材と、
前記第3シート状部材の外表面に端部が接着された、着用者の耳に掛けることが可能な耳掛け部と、を備える、
マスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021087466A JP2022180782A (ja) | 2021-05-25 | 2021-05-25 | マスクの製造方法及びマスク |
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JP2021087466A JP2022180782A (ja) | 2021-05-25 | 2021-05-25 | マスクの製造方法及びマスク |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021087466A Pending JP2022180782A (ja) | 2021-05-25 | 2021-05-25 | マスクの製造方法及びマスク |
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- 2021-05-25 JP JP2021087466A patent/JP2022180782A/ja active Pending
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