JP7382574B2 - コイルとバスバーとの接続構造、及びそれを有するモータ - Google Patents

コイルとバスバーとの接続構造、及びそれを有するモータ Download PDF

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Description

ここに開示する技術は、モータのステータに装着されるコイルとバスバーとの接続構造、及びそれを有するモータに関する。
近年、産業、車載用途で、モータの需要は高まっている。その中で、モータの効率向上、低コスト化が要望されている。
モータの効率向上手法の一つとして、ステータのスロット内に配置されるコイルの占積率を向上させることが知られている。コイルの占積率を向上させることで、モータの駆動時に、コイルに流れる電流に起因する損失を抑制できる。
コイルの占積率を向上させる手法として、銅材を用いた鋳造コイルをスロット内に配置する構成が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
一般に、モータのコイルに電流を供給するために、バスバーと呼ばれる導電部材を介して、電源からコイルに電流が供給されることが多い。例えば、12スロットの3相モータにおいて、各相のコイルに電流を一括供給するためにバスバーが用いられる。
通常、コイルは絶縁被覆がなされた、断面が円形の銅線材を巻回してなり、バスバーは板状部材を組み合わせてなる形状である。この場合に、コイルの引き出し部とバスバーの引き出し部とをヒュージング等の接合処理により、接合して両者を接続する。
しかし、コイルとバスバーとでは、形状及び接合部の幅が大きく異なるため、接合工程において、両者を安定して固定することが難しい。そのために接合プロセスが複雑となっていた。特に、コイルが複数になった場合、コイルは纏めて一つにしたとしても、バスバーとの接触面は一纏りとなったコイル周辺とのみ接する。一方で、1つに纏まったコイル
の真ん中では、バスバーと接触しない部分が生じるなど、場所によって接触物、及び、接触形状が異なり、複雑になりやすい。このことに起因して、両者間で接続不良が生じるおそれがあった。
一方、特許文献1に開示されたような、断面矩形状の線材を巻回してなる形状のコイルであれば、上記の問題を回避できる可能性がある。しかし、この場合においてもいくつかの問題が生じる可能性がある。例えば、モータのサイズとスロット数との関係で、コイルとバスバーとの接続箇所の空間密度が高くなった場合、加圧及び加熱用のヒュージングノズルを接続箇所に移動させるのが難しくなったりする。
独国特許出願公開第102012212637号明細書
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものである。その目的は、モータのコイルとバスバーとを安定して接続できる構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、ここに開示する技術では、コイル及びバスバーの引き出し部の先端を互いに段差部、あるいは一方を凸部、他方を凹部とし、互いの引き出し部の先端同士を接合して接続構造を得るようにした。
具体的には、本開示のコイルとバスバーとの接続構造は、モータのステータに装着されるコイルとバスバーとの接続構造であって、コイル及びバスバーはそれぞれ引き出し部を有する。引き出し部の少なくとも一方の先端部には、先端部の角部を段差状に切り欠くことで、引き出し部の長手方向と実質的に平行に延びる側面を有する段差部が設けられる。一方の引き出し部の段差部の側面が他方の引き出し部に当接した状態で、コイルとバスバーとが接続されている。
この構成によれば、コイルとバスバーとの接続にあたって、一方の引き出し部の段差部の側面を他方の引き出し部に当接させる際に、両者を十分に加圧することができ、コイルとバスバーとを安定して確実に接続できる。
本開示の別のコイルとバスバーとの接続構造は、モータのステータに装着されるコイルとバスバーとの接続構造であって、コイル及びバスバーはそれぞれ引き出し部を有する。コイルの引き出し部及びバスバーの引き出し部の一方の先端には、引き出し部の長手方向に延びる凸部が、他方の先端には、凸部が嵌合可能な凹部がそれぞれ設けられている。凸部が凹部に嵌合された状態で、コイルとバスバーとが接続されている。
この構成によれば、コイルとバスバーとの接続にあたって、凸部と凹部とが接触する側面に対し、接続に要する力を加えることができる。また、コイルとバスバーとを安定して確実に接続できる。さらに、接触面が複数あるため、コイルとバスバーとの接続が安定する。
本開示のさらなる別のコイルとバスバーとの接続構造は、モータのステータに装着されるコイルとバスバーとの接続構造であって、コイル及びバスバーはそれぞれ引き出し部を有する。引き出し部は、基部と基部から側方に突出する突出部とを備えた幅広部をそれぞれ先端に有する。幅広部が突出部同士を当接させて重ねられた状態で、コイルとバスバーとが接続されている。
この構成によれば、コイルとバスバーとの接続にあたって、両者が接触する幅広部の対向面に対し、接続に要する力を加えることができる。よって、コイルとバスバーとを安定して確実に接続できる。また、接合面を基部から離れた位置に設けることで、接合に用いられるヒュージングノズルなどの治具を挿入するスペースを確保することが容易となる。
本開示のモータは、カバーケースの内部に、シャフトと、シャフトの外周に接して設けられたロータと、ロータの外側に、ロータと一定の間隔を持って離間して配置されているステータとを有する。ステータは、実質的に円環形状のステータコアと、ステータコアの内周に沿って等間隔に設けられた複数のティースと、ティース間にそれぞれ設けられたスロットと、ティースに装着された状態で、スロット内に配置されているコイルと、コイルと電気的に接続されたバスバーと、を有する。コイルとバスバーとの接続部の少なくとも一つは、上記の接続構造を有する。
この構成によれば、コイルとバスバーとが安定に接続することで、接続不良の少ない高信頼性のモータを実現できる。
本開示によれば、コイルとバスバーとの接続を安定して行うことができ、接続不良の少ない高信頼性のモータを実現できる。
実施形態1に係るモータの上面図である。 実施形態1に係るモータの側面図である。 図1Bにおける1C-1C’線での断面図である。 実施形態1に係るモータのコイルとバスバーとが一体化されたU相のコイル成形体を示す斜視図である。 実施形態1に係るモータのV相のコイル成形体とバスバーとの接続体を示す斜視図である。 実施形態1に係るモータのW相のコイル成形体とバスバーとの接続体を示す斜視図である。 実施形態1に係るモータのU,V,W相コイル成形体とバスバーとを組み合わせた斜視図である。 実施形態1に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造を示す断面模式図である。 実施形態1に係るモータのコイルとバスバーとの接続方法を説明する図である。 変形例1に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造を示す断面模式図である。 変形例1に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造の別の例を示す断面模式図である。 変形例1に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造のさらなる別の例を示す断面模式図である。 変形例2に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造を示す断面模式図である。 変形例2に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造を示す断面模式図である。 実施形態2に係るモータのコイルとバスバーとの接続方法を説明する図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の
説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
(モータ構造)
図1Aは、実施形態1に係るモータの上面図である。図1Bは、実施形態1に係るモータの側面図である。図1Cは、図1Bにおける1C-1C’線での断面図である。なお、図1Cにおいては、要部の断面のみをハッチングで示す。モータ1は、カバーケース(図示せず)の内部に、ロータ3と、シャフト2と、ステータ4と、コイルU11~U41、V12~V42、W11~W41と、バスバー51~54と、を備えている。
以降の説明において、図1Aに示すように、シャフト2の長手方向(紙面に対して垂直な方向)をZ軸方向と呼ぶ。図1Aに示すように、これに直交する方向(紙面に対して平行な方向)をX軸方向、Y軸方向と呼ぶ。X軸方向とY軸方向は直交する。
「一体」あるいは「一体化」とは、複数の部品が、ボルト締め、または、かしめ等の機械的に接続されているだけではなく、共有結合、イオン結合、金属結合などの材料接合によって、部品が電気的に接続された1つの物体、または部品全体が溶融などによって材料接合され、電気的に接続された1つの物体の状態をいう。
ロータ3は、シャフト2の外周に接して設けられている。ロータ3は、ステータ4に対向して、N極、S極がシャフト2の外周方向に沿って交互に配置された磁石31を含んでいる。本実施形態で、ロータ3に用いられる磁石31として、ネオジム磁石を使用しているが、磁石31の材料、形状、及び材質については、モータの出力等に応じて、適宜変更しうる。
ステータ4は、実質的に円環状のステータコア41と、ステータコア41の内周に沿って等間隔に設けられた複数のティース42と、ティース42間にそれぞれ設けられたスロット43とを有している。ステータ4は、Z軸方向から見て、ロータ3の外側に、ロータ3と一定の間隔を持って離間して配置されている。
ステータコア41は、例えば、ケイ素等を含有した電磁鋼板を積層した後に、打ち抜き加工して形成される。
本実施形態において、ロータ3の磁極数は、ステータ4に対向するN極が5個、S極が5個の計10極である。スロット43の数は12個である。しかし、ロータ3の磁極数とスロット43の数は、特にこれらに限定されるものではなく、その他の磁極数とスロット数との組合せについても適用できる。
ステータ4は12個のコイルU11~U41、V12~V42、W11~W41を有している。コイルU11~U41、V12~V42、W11~W41の各々は、対応するティース42に対して装着されて、Z軸方向から見て、各スロット43内に配置されている。つまり、コイルU11~U41、V12~V42、W11~W41はティース42に対して集中巻になっている。さらに、コイルU11~U41がバスバー51と、コイルV12~V42はバスバー52と、コイルW11~W41はバスバー53と、それぞれ一体化または接続されて配置されている。
ここで、コイルを表わす符号UPQ、VPQ、WPQのうち、最初の文字はモータ1の各相(本実施形態の場合は、U相、V相、W相)を表わす。2番目の文字は同相内のコイルの配列順を表わす。3番目の文字はコイルの巻回方向を表わし、本実施形態では、1は
時計回り方向、2は反時計回り方向である。従って、コイルU11は、U相の配列順が1番目のコイルで、巻回方向が時計回り方向であることを表わす。コイルV42は、V相の配列順が4番目のコイルで、巻回方向が反時計回り方向であることを表わす。なお、「時計回り」とは、モータ1の中心から見て右回りをいい、「反時計回り」とはモータ1の中心から見て左回りをいう。
厳密には、コイルU11,U41はU相のコイルであり、コイルU22,U32はUバー相(U相のコイルと発生する磁界の向きが逆)のコイルである。しかし、以降の説明では、特に断らない限り、U相のコイルと総称する。コイルV12~V42及びコイルW11~W41についても同様に、V相のコイル、W相のコイルとそれぞれ総称する。
図5は、実施形態1に係るモータのU,V,W相コイル成形体64とバスバーとを組み合わせた斜視図である。図5に示すように、各相のコイル成形体64をバスバー51~54と一体化することは可能ではある。しかし、形状が複雑になり、コイルとバスバーとの一体構造を形成するのが難しくなる場合がある。また、ステータ4へのコイルV12~W41の組立工程において、組立の位置合わせ余裕度が小さくなることもありうる。
よって、以降の説明では、特に断らない限り、U相のコイルについては、コイルU11~U41とバスバー51,54とが一体化または接続されたコイル成形体61(図2を参照)とし、V相については、隣り合う一組のコイルV12,V21が一体化したコイル成形体62a(図3を参照)と、隣り合う別の一組のコイルV31,V42とが一体化したコイル成形体62b(図3を参照)の2種類とし、W相についても、V相と同様に2種類の一体化したコイルが準備されているものとする。なお、図5に示すコイル成形体64は、U、V、W相の各相のコイル成形体61~63の整列体である。
なお、各コイル群とバスバーとの一体化構造のバリエーションは、上記に限定されるものではなく、モータ1の仕様、ステータ4、またはコイルの組立設備の性能等によって適宜変更しうることは言うまでもない。
(コイルとバスバーとの接続体)
図2は、実施形態1に係るモータのコイルとバスバーとが一体化されたU相のコイル成形体を示す斜視図である。図2において、コイルU11~U41とバスバー51,54とが一体化されて、コイル成形体61が構成されている。以降の説明において、図2に示すように、Z軸方向における、コイル成形体61におけるバスバー51が配置された側を「上方」、その反対側を「下方」と言うことがある。
コイル成形体61のうち、バスバー51は、Z軸方向から見て実質的な半円環状である。バスバー51の両端部は、コイルU11,U32の引き出し部U11a,U32aとそれぞれ一体化されている。また、バスバー51の引き出し部51bは、電源(U相;図示せず)に電気的に接続されている。
バスバー54は、Z軸方向から見て実質的に円環状の板状部材であり、複数の引き出し部54aが設けられている。コイルU22,U41の引き出し部U22a,U41aは、バスバー54の引き出し部54a,54aとそれぞれ一体化されている。
一組のコイルU11、U22は、バスバー51,54を介さず、直接に一体化されている。別の一組のコイルU32,U41も、コイルU11,U22と同様に直接に一体化されている。コイルU11~U41に電流を流したとき、コイルU11とコイルU22とで巻回方向が反対であるため、発生する磁束の向きは互いに逆向きである。コイルU32とコイルU41も同様に、発生する磁束の向きは互いに逆向きである。
また、コイルU11~U41及びバスバー51,54は、いずれも銅材でできている。コイルU11~U41は断面矩形状の銅製の線材からなる。
図3は、実施形態1に係るモータのV相のコイル成形体62a,62bとバスバー52との接続体(コイル成形体62)を示す斜視図である。図3に示すように、バスバー52は、Z軸方向から見て実質的に半円環状の板状部材である。バスバー52の両端部は、コイルV12,V31の引き出し部V12a,V31aとそれぞれ接続されている。バスバー52の引き出し部52bは、電源(V相;図示せず)に電気的に接続されている。V相の4つのコイルのうち、隣り合う一組のコイルV12,V21が、例えば、コイルU11,U22と同様に直接に一体化されている。隣り合う別の一組のコイルV31,V42も同様に直接に一体化されている。
コイルV12~V42及びバスバー52は、いずれも銅材でできている。コイルV12~V42は、断面矩形状の銅製の線材からなる。
図4は、実施形態1に係るモータのW相のコイル成形体63a,63bとバスバー53との接続体(コイル成形体63)を示す斜視図である。図4に示すように、バスバー53は、Z軸方向から見て実質的に半円環状の板状部材である。バスバー53の両端部はそれぞれ、コイルW11,W32の引き出し部W11a,W32aと接続されている。バスバー53の引き出し部53bは、電源(W相;図示せず)に電気的に接続されている。W相の4つのコイルのうち、隣り合う一組のコイルW11,W22が、例えば、コイルU11,U22と同様に一体化されている。隣り合う別の一組のコイルW32,W41も同様に一体化されている。
コイルW11~W41及びバスバー53は、いずれも銅材でできている。コイルW11~W41は、断面矩形状の銅製の線材からなる。
図5は、実施形態1に係るモータのU,V,W相コイル成形体とバスバーとを組み合わせた斜視図である。コイル成形体64は、各相のコイル成形体61~63の整列体である。バスバー54は、Z軸方向から見て実質的に円環状の板状部材である。バスバー54には、複数の引き出し部54aが設けられている。コイルU22,U41,V21,V42,W22,W41のそれぞれの引き出し部(図示せず)は、バスバー54の引き出し部54aとそれぞれ一体化あるいは接続されている。バスバー54の電位は、モータ1の中性点電位に対応している。
バスバー51~54の引き出し部51a~54aはそれぞれ、バスバー51~54から延びて設けられた断面矩形状の導電部材である。ただし、後述する各々の引き出し部の先端部については断面が矩形に限定されない。
V相のコイルV12~V42とバスバー52,54との接続、及びW相のコイルW11~W41とバスバー53,54との接続は、ヒュージングによる接合工程を経て行われる。
コイルV12~W41の引き出し部の先端及びバスバー52~54の引き出し部の先端を、以降に説明する形状とすることで、これらの接合工程を確実に行うことができる。
(コイルとバスバーとの接続構造)
図6は、実施形態1に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造を示す断面模式図である。図7は、実施形態1に係るモータのコイルとバスバーとの接続方法を説明する図で
ある。ここでは、コイルV12の引き出し部V12aと、バスバー52の一方の端部にあたる引き出し部52aとが接続された構造を例にとって説明する。引き出し部V12a,52aはそれぞれ、基部70,80を有し、さらに基部70,80の先端に段差部100,110を有している。段差部100,110は、先端の角部を段差状に切り欠くことによって得られる。段差部100,110の側面101,111同士が接触した状態で接合され、接合面90が形成されている。
側面101,111は、引き出し部V12a,52aの長手方向(本実施形態ではZ軸方向)と平行になるようにしている。また、引き出し部V12a,52aの先端面102,112、及び段差部100,110の底面103,113はそれぞれ、側面101,111に連続して設けられるとともに、引き出し部V12a,52aの長手方向と直交するようにしている。
一方、バスバー52に設けられた先端面112と、コイルV12に設けられた段差部100の底面103とが接している。バスバー52に設けられた段差部110の底面113と、コイルV12に設けられた先端面102とが接している。これらの接触面が支持面91を構成している。支持面91は必ずしも接合されている必要は無い。
なお、「平行」、「直交」とは、コイルV12またはバスバー52の加工公差、両者の組立公差、及びステータ4へのコイルV12、バスバー52の組立公差を含んで「平行」、「直交」という意味であり、以降の説明においても同様である。
バスバー52とコイルV12との接続については、まず、バスバー52に設けられた段差部110と、コイルV12に設けられた段差部100とをかみ合わせて、段差部100,110の側面101,111同士を接触させる。2つのヒュージングノズル200を引き出し部V12a,52aの長手方向と直交する方向から移動させて、引き出し部V12a,52aの接続部を両側から挟むように当接させ、加圧する。
ヒュージングノズル200に通電して引き出し部V12a,52aの接続部を加熱し、側面101,111同士を接合する。
以上のように、本実施形態によれば、ヒュージングノズル200からの力を、ヒュージングノズル200の移動方向と直交する方向に設けられた側面101,111に対してロス無く加えることができ、側面101,111同士の接触面を確実に接合できる。このことにより、コイルV12とバスバー52とを安定して確実に接続でき、接続不良を低減できる。
また、バスバー52に設けられた先端面112と、コイルV12に設けられた段差部100の底面103とが接した状態にすることにより、バスバー52とコイルV12との間に互いに支え合う力が働き、両者の接続部の機械強度を高めることができる。
モータ1は、その回転運動によって、各部材に振動が発生することが多い。部材間の接続部の機械強度が低いと、モータ1の長期使用により、接続不良を生じるおそれもある。本実施形態のように、コイルV12とバスバー52との接続部に支持面91を有することで、接続部の機械強度を高め、信頼性を向上させることができる。
また、コイルV12が断面矩形状の銅製の線材からなるため、引き出し部V12aも、段差部100を除き、断面が矩形状である。バスバー52の引き出し部52aも、段差部110を除き、断面が矩形状である。このため、両者に段差部100,110を設けた場合においても、かみ合わせが容易である。また、側面101,111同士を平行にして接
触面が浮かないようにすることも容易に行える。
なお、図3,4に示したように、コイルV12~W41とバスバー52~54との接続は複数箇所で行われる。そのうちのいくつかは、Z軸方向からみて同じ高さに位置する。しかし、引き出し部または段差部の加工公差、あるいはステータ4にコイルV12~W41を装着する際の組立公差等に起因し、実際には接続部の高さが揃わない場合もある。このような場合は、例えば、バスバー52の先端面112と段差部100の底面103、及び、段差部110の底面113と引き出し部V12aの先端面102の少なくともどちらかは、必ずしも接していなくてよい。バスバー52の先端面112と段差部100の底面103との間に所定の間隔があってもよく、また、段差部110の底面113と引き出し部V12aの先端面102との間に所定の間隔があってもよい。他のコイルとバスバーとの接続部についても同様である。
以上のように、本実施形態のコイルとバスバーとの接続構造は、モータ1のステータ4に装着されるコイルとバスバーとの接続構造であって、コイル及びバスバーはそれぞれ引き出し部V12a,52aを有する。引き出し部V12aの少なくとも一方の先端部には、先端部の角部を段差状に切り欠くことで、引き出し部V12aの長手方向と実質的に平行に延びる側面101を有する段差部100が設けられる。一方の引き出し部V12aの段差部100の側面101が他方の引き出し部52aに当接した状態で、コイルとバスバーとが接続されている。
これにより、コイルとバスバーとの接続にあたって、一方の引き出し部V12aの段差部の側面101を他方の引き出し部52aに当接させる際に、両者を十分に加圧することができ、コイルとバスバーとを安定して確実に接続できる。
また、引き出し部V12a,52aの各々の先端部には、先端部の角部を段差状に切り欠くことで、引き出し部の長手方向と実質的に平行に延びる側面101,111を有する段差部100,110が設けられてもよい。段差部100,110の側面101,111同士が互いに当接した状態で、コイルとバスバーとが接続されていてもよい。
また、引き出し部V12a,52aの各々は、段差部100,110内において側面101,111に連続する底面103,113と、先端部において段差部以外の部分からなる先端面102,112とを有してもよい。底面103,113及び先端面102,112は、引き出し部V12a,52aの長手方向と実質的に直交するように設けられていてもよい。
また、一方の引き出し部V12aの先端面102と他方の引き出し部52aの底面113との間に所定の間隔が設けられていてもよい。
また、コイルは、断面矩形状の銅、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、真鍮、鉄、及びSUSから選択される一種の金属製の線材からなり、コイルの引き出し部V12aは線材の一部であってもよい。バスバーは板状部材であり、バスバーの引き出し部52aは板状部材から延びるように設けられた断面矩形状の導電部材であってもよい。
また、本実施形態のモータ1は、カバーケースの内部に、シャフト2と、シャフト2の外周に接して設けられたロータ3と、ロータ3の外側に、ロータ3と一定の間隔を持って離間して配置されているステータ4とを有する。ステータ4は、実質的に円環形状のステータコア41と、ステータコア41の内周に沿って等間隔に設けられた複数のティース42と、ティース42間にそれぞれ設けられたスロット43と、ティース42に装着された状態で、スロット43内に配置されているコイルと、コイルと電気的に接続されたバスバ
ーと、を有する。コイルとバスバーとの接続部の少なくとも一つは、上記の接続構造を有する。
これにより、コイルとバスバーとが安定に接続することで、接続不良の少ない高信頼性のモータを実現できる。
(変形例1)
図8Aは、変形例1に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造を示す断面模式図である。図8Bは、変形例1に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造の別の例を示す断面模式図である。図8Cは、変形例1に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造のさらなる別の例を示す断面模式図である。図8Aに示すように、引き出し部V12aの先端に凸部120を設ける。引き出し部52aの先端に凹部130を設ける。これらを嵌合した状態で、凸部120の側面と凹部130の内側面とを接合する。これによっても、上述した効果が得られる。この場合は、接合面90が複数存在するため、図5に示す構造よりも、コイルV12とバスバー52との接続がさらに安定するという効果もある。
ここで、凸部120の側面と凹部130の内側面は、引き出し部V12a,52aの長手方向と平行になるようにしている。また、凸部120の先端部と凹部130の底部は引き出し部V12a,52aの長手方向と直交するようにしている。
また、図8Bに示すように、凸部120を引き出し部52aの先端に設け、凹部130を引き出し部V12aの先端に設けてもよい。図8Aに示した構造と同様の効果が得られる。さらに、図8Cに示すように、凸部120、凹部130を断面で三角形状としてもよい。凸部120及び凹部130の先端形状は、引き出し部V12a,52aの加工公差、または、両者を嵌合させたときの機械的安定性等に応じて適宜変更されうる。凸部120は、引き出し部V12aまたは52aの長手方向に延びており、その形状はn角柱(nは3以上の自然数)であり、凹部130は、この凸部120に嵌合可能な形状であることが好ましい。凸部120をこのような形状とすることで、接合面90を確実に複数形成することができ、コイルV12とバスバー52との接続がさらに安定する。
図8A~8Cに示す構造において、凸部120の先端部と凹部130の底部とが接していなくてもよい。これらが接していると図7に示すような支持面91が形成され、接続部の機械強度が高まる。しかし、上述したとおり、接続部の高さが揃わないような場合には、凸部120の先端部と凹部130の底部との間に所定の間隔があってもよい。
以上のように、変形例1のコイルとバスバーとの接続構造は、モータのステータに装着されるコイルとバスバーとの接続構造であって、コイル及びバスバーはそれぞれ引き出し部V12a,52aを有する。コイルの引き出し部V12a及びバスバーの引き出し部52aの一方の先端には、引き出し部V12aの長手方向に延びる凸部120が、他方の先端には、凸部120が嵌合可能な凹部130がそれぞれ設けられている。凸部120が凹部130に嵌合された状態で、コイルとバスバーとが接続されている。
これにより、コイルとバスバーとの接続にあたって、凸部120と凹部130とが接触する側面に対し、接続に要する力を加えることができる。また、コイルとバスバーとを安定して確実に接続できる。さらに、接触面が複数あるため、コイルとバスバーとの接続が安定する。
また、コイルまたはバスバーの引き出し部V12a,52aの長手方向に延びるn角柱(nは3以上の自然数)形状であってもよい。
また、凸部120の側面及び凹部130の内側面は、引き出し部52a,V12aの長手方向と平行に設けられていてもよい。凸部120の側面と凹部130の内側面とが互いに当接した状態で、コイルとバスバーとが接続されていてもよい。
また、凸部120の先端部と凹部の底部との間に、所定の間隔が設けられていてもよい。
(変形例2)
図9A,9Bは、変形例2に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造を示す断面模式図である。これらは、同じ接続部を異なる方向から見た図である。
これまで、コイルV12の引き出し部V12aの長手方向とバスバー52の引き出し部52aの長手方向とが、同じ(Z軸方向)である場合について説明してきた。
しかし、モータ1の設計によっては、これらが交差した状態、例えば、2つの引き出し部V12a,52aが直交した状態で、コイルV12とバスバー52との接続を行う場合もありうる。
このような場合においても、図9A,9Bに示すように各引き出し部の先端に段差部100,110を設けることで、実施形態1に示した構造と同様の効果が得られる。
変形例2の場合、支持面91による機械強度の向上効果は、例えば、図6に示した構造に比べて小さくなる。しかし、ヒュージングノズル200からの力を、接合面90に対してロス無く加えることができる。よって、コイルV12とバスバー52とを確実に接合できる。
(実施形態2)
図10は、実施形態2に係るモータのコイルとバスバーとの接続方法を説明する図である。
本実施形態に示す構成と実施形態1に示した構成との違いは、接合面90を設ける位置である。
例えば、図6,7に示した構造では、引き出し部V12a,52aの基部70,80が重なる領域に接合面90が形成されている。
一方、図10に示すように、本実施形態に示す構造では、引き出し部V12a,52aの先端には段差部100,110の代わりに幅広部140,150が設けられている。幅広部140,150のうち、基部70,80が重ならない部分、つまり基部70,80から側方に突出した部分に接合面90が形成されている。
本実施形態に係るモータのコイルとバスバーとの接続方法について、さらに詳述する。
バスバー52に設けられた幅広部150と、コイルV12に設けられた幅広部140とを対向させた状態で、幅広部140、150の対向面同士を接触させる。図示しない2つのヒュージングノズルを引き出し部V12a,52aの長手方向と直交する方向から移動させて、幅広部140、150のうち、基部70,80から側方に突出した部分を両側から挟むように当接させ、加圧する。
ヒュージングノズルに通電して、引き出し部V12a,52aを加熱し、幅広部140
、150の対向面同士を接合する。
以上のように、本実施形態によれば、幅広部140、150のうち、引き出し部V12a,52aの基部70,80から側方に突出した部分に対して、ヒュージングノズルを当接させて、加圧することができる。
コイルとバスバーとの接続部の数が多くなると、ヒュージングノズルにより、接続部を両側から挟み込んで加圧するためのスペースを確保できない場合がある。このような場合において、本実施形態に示した構造を適用することで、ヒュージングノズルを挿入する場所をずらすことができる。よって、接合のためのスペースの確保が可能となる。また、上述したように、ヒュージングノズルからの力をロス無く加えることができる。よって、幅広部140、150同士の接触面を確実に接合できる。このことにより、コイルV12とバスバー52とを安定して確実に接続できる。したがって、接続不良を低減できる。
以上のように、本実施形態のコイルとバスバーとの接続構造は、モータのステータに装着されるコイルとバスバーとの接続構造であって、コイル及びバスバーはそれぞれ引き出し部V12a,52aを有する。引き出し部V12a,52aは、基部70,80と基部70,80から側方に突出する突出部とを備えた幅広部140,150をそれぞれ先端に有する。幅広部140,150が突出部同士を当接させて重ねられた状態で、コイルとバスバーとが接続されている。
これにより、コイルとバスバーとの接続にあたって、両者が接触する幅広部140,150の対向面に対し、接続に要する力を加えることができる。よって、コイルとバスバーとを安定して確実に接続できる。また、接合面90を基部70,80から離れた位置に設けることで、接合に用いられるヒュージングノズルなどの治具を挿入するスペースを確保することが容易となる。
なお、実施形態1,2において、コイルV12とバスバー52との接続構造を例にとって説明した。しかし、他のコイルと他のバスバーとの接続についても、上述した構造及び接続方法が適用できることは言うまでもない。
なお、実施形態1,2において、引き出し部V12a,52a同士を接続するのに、ヒュージングでの接合を行う例を示した。しかし、特にこれに限られず、抵抗溶接機、超音波機器、高周波誘導加熱での接合プロセスでも対応可能である。
また、断面矩形状の線材を巻回してコイルV12~W41を構成することで、スロット43内でのコイルの占積率が向上し、モータ1の効率を向上させることができる。また、断面矩形状のコイルの先端部をそのまま引き出し部として使用することができる。したがって、引き出し部を形成する工程、あるいは取付ける工程を省略できる。
実施形態1,2において、コイルU11~U41、V12~V42、W11~W41及びバスバー51~54はいずれも銅材でできている。しかし、特にこれに限定されず、他の金属材料、例えば、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、真鍮、鉄、及びSUS(Steel Use Stainless)などのいずれかを用いてもよい。
本開示に係るモータのコイルとバスバーとの接続構造は、モータの接続不良を低減する。したがって、高信頼性のモータを実現する上で有用である。
1 モータ
2 シャフト
3 ロータ
4 ステータ
41 ステータコア
42 ティース
43 スロット
51,52,53,54 バスバー
51a,51b,52a,52b,53a,53b,54a 引き出し部
61,62,62a,62b,63,63a,63b,64 コイル成形体
70,80 基部
90 接合面
91 支持面
100,110 段差部
101,111 側面
102,112 先端面
103,113 底面
120 凸部
130 凹部
140,150 幅広部
200 ヒュージングノズル
U11,U22,U32,U41,V12,V21,V31,V42,W11,W22,W32,W41 コイル
U11a,U22a,U32a,U41a,V12a,V31a,W11a,W32a
引き出し部

Claims (11)

  1. モータのステータに装着されるコイルとバスバーとの接続構造であって、
    前記コイル及び前記バスバーはそれぞれ引き出し部を有し、
    前記引き出し部同士は直線状に配置され、
    前記引き出し部の少なくとも一方の先端部には、該先端部の角部を段差状に切り欠くことで、引き出し部の長手方向と略平行に延びる側面を有する段差部が設けられ、前記引き出し部の断面が前記段差部を除き矩形状であり、
    前記段差部の側面が相手側の引出部に当接した状態で、前記コイルと前記バスバーとが直接接続されているコイルとバスバーとの接続構造。
  2. 前記引き出し部の各々の先端部には、該先端部の角部を段差状に切り欠くことで、引き出し部の長手方向と略平行に延びる側面を有する段差部が設けられ、
    前記段差部の側面同士が互いに当接した状態で、前記コイルと前記バスバーとが接続されている、請求項1に記載のコイルとバスバーとの接続構造。
  3. 前記引き出し部の各々は、前記段差部内において側面に連続する底面と、先端部において段差部以外の部分からなる先端面とを有し、
    前記底面及び先端面は、前記引き出し部の長手方向と略直交するように設けられている、請求項2に記載のコイルとバスバーとの接続構造。
  4. 一方の前記引き出し部の先端面と他方の引き出し部の底面との間に所定の間隔が設けら
    れている、請求項3に記載のコイルとバスバーとの接続構造。
  5. モータのステータに装着されるコイルとバスバーとの接続構造であって、
    前記コイル及び前記バスバーはそれぞれ引き出し部を有し、
    前記引き出し部同士は直線状に配置され、
    前記コイルの引き出し部及び前記バスバーの引き出し部の一方の先端には引き出し部の長手方向に延びる凸部が、また他方には、該凸部が嵌合可能な凹部がそれぞれ設けられており、
    前記引き出し部の断面が前記凸部、前記凹部を除き矩形状であり、
    該凸部が該凹部に嵌合された状態で、前記コイルと前記バスバーとが直接接続されているコイルとバスバーとの接続構造。
  6. 前記凸部は、前記コイルまたはバスバーの引き出し部の長手方向に延びるn角柱(nは3以上の自然数)形状である、請求項5に記載のコイルとバスバーとの接続構造。
  7. 前記凸部の側面及び前記凹部の内側面は、前記引き出し部の長手方向と平行に設けられ、
    前記凸部の側面と前記凹部の内側面とが互いに当接した状態で、前記コイルと前記バスバーとが接続されている、請求項5または6に記載のコイルとバスバーとの接続構造。
  8. 前記凸部の先端部と前記凹部の底部との間に所定の間隔が設けられている、請求項5ないし7のいずれか1項に記載のコイルとバスバーとの接続構造。
  9. モータのステータに装着されるコイルとバスバーとの接続構造であって、
    前記コイル及び前記バスバーはそれぞれ引き出し部を有し、
    前記引き出し部同士は直線状に配置され、
    前記引き出し部は、基部と該基部から側方に突出する突出部とを備えた幅広部をそれぞれ先端に有し、
    前記引き出し部の断面が前記幅広部を除き矩形状であり、
    前記幅広部が前記突出部同士を当接させて重ねられた状態で、前記コイルと前記バスバーとが直接接続されているコイルとバスバーとの接続構造。
  10. 前記コイルは、断面矩形状の銅、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、真鍮、鉄、及びSUSから選択される一種の金属製の線材からなり、前記コイルの引き出し部は該線材の一部であり、
    前記バスバーは板状部材であり、前記バスバーの引き出し部は該板状部材から延びるように設けられた断面矩形状の導電部材である、請求項1ないし9のいずれかに記載のコイルとバスバーとの接続構造。
  11. カバーケースの内部に、シャフトと、該シャフトの外周に接して設けられたロータと、該ロータの外側に、該ロータと一定の間隔を持って離間して配置されているステータとを有するモータであって、
    該ステータは、略円環形状のステータコアと、該ステータコアの内周に沿って等間隔に設けられた複数のティースと、該ティース間にそれぞれ設けられたスロットと、前記ティースに装着された状態で、前記スロット内に配置されているコイルと、該コイルと電気的に接続されたバスバーと、を有し、
    前記コイルと前記バスバーとの接続部の少なくとも一つは、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の接続構造を有する、モータ。
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