JP2014007781A - 電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】平板状のコイル同士の溶接性を向上させた電動機を提供する。
【解決手段】配電部10には、ステータ部3のステータ側コイル7を貫通させる貫通孔10aが形成され、この貫通孔10aに配電側コイル11が配設されると共に弾性変形部14が形成される。弾性変形部14の弾性変形により、ステータ側コイル7が配電側コイル11の方向へ押圧接触した状態で、両コイルが溶接される。
【選択図】図4
【解決手段】配電部10には、ステータ部3のステータ側コイル7を貫通させる貫通孔10aが形成され、この貫通孔10aに配電側コイル11が配設されると共に弾性変形部14が形成される。弾性変形部14の弾性変形により、ステータ側コイル7が配電側コイル11の方向へ押圧接触した状態で、両コイルが溶接される。
【選択図】図4
Description
この発明は、平板状の配電側コイルと、平板状のステータ側コイルとを溶接した電動機に関するものである。
三相シンクロナス交流モータ等の電動機は、ステータ側の永久磁石によりロータに磁極を作り出し、ステータティース間に配置されたステータ側コイルによりステータティースに磁極を作り出す。そして、外部電源に接続した配電部がステータ側コイルへの通電を切り替えて、ステータティースのS極とN極を切り替えることにより、回転トルクを生じさせるようにしていた。
この電動機に通電される電流は250Arms(最大500A)のような大電流になるので、ステータ側コイルおよび配電側コイルには平板状の銅板材(いわゆる平角線)が採用されている(例えば、特許文献1,2参照)。平角線は偏素線に比べ、部品製造コストが安価であり、組み付けも簡略化できるメリットがある。
平板状のステータ側コイルと配電側コイルを電気的に接続する際には、一般的な金属部材間の結合方法である溶接(例えば、Tungsten Inert Gas;TIG溶接)が用いられる。
ここで、図8を参照して、TIG溶接の概要を説明する。図8(a)に示すように、平板状のステータ側コイル100と、同じく平板状の配電側コイル101とを並列に配置して、両コイルの端部をTIG溶接する。図8(b),図8(c)は溶接成功時、図8(d)〜図8(f)は溶接失敗時を示すD矢視図である。
ここで、図8を参照して、TIG溶接の概要を説明する。図8(a)に示すように、平板状のステータ側コイル100と、同じく平板状の配電側コイル101とを並列に配置して、両コイルの端部をTIG溶接する。図8(b),図8(c)は溶接成功時、図8(d)〜図8(f)は溶接失敗時を示すD矢視図である。
図8(b)のように、ステータ側コイル100と配電側コイル101との間に隙間が無い場合、溶接機102で溶接することにより、図8(c)に示すように両コイルの先端部全体が溶解して溶接部103が形成され、溶け込み代も十分に確保できる。従って、コイル間の抵抗が小さく、良好に通電することができる。
一方、図8(d)のように、ステータ側コイル100と配電側コイル101との間に隙間が発生した場合、TIG溶接性が不安定となり、図8(e)に示すように片方のコイルのみ溶解した状態の片側溶接が発生したり、図8(f)に示すように溶け込み不良が発生したりする。図8(e)の片側溶接では、コイル間が接続されていないので通電できない。図8(f)の溶け込み不良では、溶け込み代が少ないため、通電部分の断面積が小さくなる。そのため、コイル間の抵抗が増加して通電不良が発生したり、局部的発熱が増加して、モータ効率の低下または溶接部103の溶断が発生したりする。
上記特許文献1の電動機は、平板状のコイル同士の溶接を行う際、第1のコイルの一端部が配設された開口部に、第2のコイルの一端部を挿通することにより、両コイルを並列に対向させていた。この構成の場合、各部品のばらつき具合によっては、コイル間に隙間が発生し、溶接性が不安定になるという課題があった。
上記特許文献2の電動機は、平板状のコイル同士を溶接して電気的に接続する構成ではなく、一方のコイルをもう一方のコイルに押圧して電気的な接続を確保する構成であった。具体的には、第1のコイルを封止した樹脂に第1のコイルの一端部が露出する接続開口を形成すると共に、接続開口に第1のコイルの一端部とこれに対向する接続開口の樹脂面とによって第2のコイルの一端部が挿入接続される雌部を形成し、第2のコイルの一端部が挿入された場合にこの第2のコイルが第1のコイルの一端部と接続開口の樹脂面とによって挟持されるようにしていた。この構成の場合、第1のコイルが第2のコイルに対して斜めに接触するので、接触面積が小さく、溶接性が不安定になるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、平板状のコイル同士の溶接性を向上させた電動機を提供することを目的とする。
この発明に係る電動機は、シャフトに一体化したロータ部と、ロータ部の外周を囲う位置に固定され、平板状のステータ側コイルがシャフトの軸方向と平行に配設されたステータ部と、ステータ側コイルの端部を貫通させる貫通孔、および貫通孔に軸方向と平行に配設されて貫通孔開口から露出し、貫通孔を貫通したステータ側コイルと溶接された平板状の配電側コイルを有し、当該配電側コイルを介してステータ部に電力供給する配電部と、貫通孔内に設けられ、弾性変形して、ステータ側コイルと配電側コイルとを押圧接触させる弾性変形部とを備えるものである。
この発明によれば、弾性変形部がステータ側コイルと配電側コイルを押圧接触させるようにしたので、両コイルが隙間無く密着した状態で溶接できるようになり、溶接性を向上させた電動機を提供することができる。
実施の形態1.
図1および図2に示す電動機1は、三相交流シンクロナスモータを構成し、円筒状のハウジング2と、ハウジング2の内部に固定されたステータ部3および配電部10と、図示しないシャフトを回転させるロータ部9とを備える。
図1および図2に示す電動機1は、三相交流シンクロナスモータを構成し、円筒状のハウジング2と、ハウジング2の内部に固定されたステータ部3および配電部10と、図示しないシャフトを回転させるロータ部9とを備える。
ロータ部9は、周方向外側に突出する突部を180度間隔に2箇所形成し、回転軸方向Xの途中で突部を90度ずらした状態にする(突部9a,9b)。ロータ部9を永久磁石で構成してもよいが、電動機1が高温に晒される場合には磁気特性が低下するので、例えば電磁鋼板を突状に打ち抜いて回転軸方向Xの途中で突部を90度ずらした状態にする(突部9a,9b)。
このロータ部9にシャフトを固着して、ロータ部9と一体にシャフトを回転させることにより、ロータ部9に発生した回転力を外部出力する。電動機1を自動車用ターボチャージャおよび電動コンプレッサ等に適用する場合、ロータ部9に固着したシャフトをタービン(いわゆるインペラ)の回転軸に連結して、電動機1によりタービンを回転駆動する。
ステータ部3は、2個のステータコア4,5と、このステータコア4,5の間に配置されたマグネット6と、6個のU字状のステータ側コイル7と、これらを一体化するモールド部8とから構成される。ステータコア4,5はそれぞれ、電磁鋼板を回転軸方向Xに積層して構成する。図2に示すように、このステータコア5は、環状体5aと、この環状体5aの内周部から中心に向かって突出する6個の突部(以下、ティース5b)とからなる。なお、図1および図2では隠れて見えないが、ステータコア4も環状体4aと6個のティース4bとからなる。また、マグネット6は環状体4a,5aと略同形状である。
ステータ側コイル7は、銅板をU字に折り曲げた1回巻のコイルである。回転軸方向Xに対向する1組のティース4b,5bに対して1個のステータ側コイル7が装着される。モールド部8は、ステータコア4,5、マグネット6およびステータ側コイル7を一体成形する樹脂部材で構成される。各ティース4b,5bに装着されモールドされた各ステータ側コイル7は、モールド部8を回転軸方向Xに貫通して、折り曲げ部分がステータコア4側に、先端部分がステータコア5側に突出している。ステータ部3を一体成形する際に、各ステータ側コイル7の先端部分を金型の内壁に当接させて高さ方向の位置合わせをすることにより、ステータ側コイル7同士の先端部分の高さ方向のずれを抑制している。
配電部10は、銅板の配電側コイル11を一体成形する樹脂部材で構成される。この配電側コイル11は、シャフトの周方向に沿って環状に配置されて、一方の端部がステータ側コイル7に接続され、他方の端部が不図示のインバータ基板に接続される。配電部10には、ステータ側コイル7の先端部分を貫通させるための貫通孔10aが形成されており、貫通孔10aを貫通したステータ側コイル7は、貫通孔10aの内部から開口に向かって配設された配電側コイル11と並列に対向する。この貫通孔10aの詳細は後述する。
配電側コイル11に接続するインバータ基板は、外部電源を交流電流に変換し、位置検出センサ12から入力される位置信号に基づいて配電側コイル11のU相、V相、W相の三相を順次切り替えて配電側コイル11からステータ側コイル7へ電流を流す。また、配電部10の中央には位置検出センサ12が設置されている。この位置検出センサ12は、シャフトに固定されたターゲットの位置を検出して、シャフトの回転位置を示す位置信号を出力する。
次に、電動機1の動作概略を説明する。
回転軸方向Xに着磁されたマグネット6による磁束は、マグネット6のN極側に配置されたステータコア4のティース4bからロータ部9の突部9aに流れ出て、ロータ部9を回転軸方向Xに進んでS極側にある突部9bから出て、ロータ部9のS極側に配置されたステータコア5のティース5bへ流れ入る界磁磁束となる。このように、マグネット6の界磁起磁力がロータ部9に作用することで、マグネット6のN極側に対面するロータ部9の突部9aをN極に着磁し、マグネット6のS極側に対面するロータ部9の突部9bをS極に着磁する。
図3は、配電部10側から見たステータ部3とロータ部9の平面図である。ただし、ハウジング2およびステータ側コイル7等は図示を省略する。配電部10の配電側コイル11を経由してU字状のステータ側コイル7に電流が流れると、流れた電流の向きに応じてステータコア4,5の各ティース4b,5bが着磁して回転磁界が生じ、トルクが発生する。ステータ側コイル7に流す電流の向きを順次切り替えることにより、図3(a)〜図3(c)のように各ティース4b,5bのNS各極性が回転移動していき、磁気作用によりロータ部9が回転する。
回転軸方向Xに着磁されたマグネット6による磁束は、マグネット6のN極側に配置されたステータコア4のティース4bからロータ部9の突部9aに流れ出て、ロータ部9を回転軸方向Xに進んでS極側にある突部9bから出て、ロータ部9のS極側に配置されたステータコア5のティース5bへ流れ入る界磁磁束となる。このように、マグネット6の界磁起磁力がロータ部9に作用することで、マグネット6のN極側に対面するロータ部9の突部9aをN極に着磁し、マグネット6のS極側に対面するロータ部9の突部9bをS極に着磁する。
図3は、配電部10側から見たステータ部3とロータ部9の平面図である。ただし、ハウジング2およびステータ側コイル7等は図示を省略する。配電部10の配電側コイル11を経由してU字状のステータ側コイル7に電流が流れると、流れた電流の向きに応じてステータコア4,5の各ティース4b,5bが着磁して回転磁界が生じ、トルクが発生する。ステータ側コイル7に流す電流の向きを順次切り替えることにより、図3(a)〜図3(c)のように各ティース4b,5bのNS各極性が回転移動していき、磁気作用によりロータ部9が回転する。
次に、電動機1の組み立て手順を説明する。
図1に示すように、ハウジング2にはステータ部3の一端面に当接する当接部2aと、配電部10の一端面に当接する当接部2bが形成されている。一体成形したステータ部3をA方向よりハウジング2に圧入し、当接部2aに当接させる。また、一体成形した配電部10をB方向よりハウジング2に挿入し、当接部2bに当接させてネジ等で組み付ける。このとき、ステータ側コイル7の先端部分を配電部10の貫通孔10aに貫通させて、ステータ側コイル7と配電側コイル11とを並列に配し、TIG溶接を実施して両コイルを電気的に接続する。この電動機1ではステータ側コイル7を6個使用するので、1個につき溶接部13が2箇所、全部で12箇所になる。
図1に示すように、ハウジング2にはステータ部3の一端面に当接する当接部2aと、配電部10の一端面に当接する当接部2bが形成されている。一体成形したステータ部3をA方向よりハウジング2に圧入し、当接部2aに当接させる。また、一体成形した配電部10をB方向よりハウジング2に挿入し、当接部2bに当接させてネジ等で組み付ける。このとき、ステータ側コイル7の先端部分を配電部10の貫通孔10aに貫通させて、ステータ側コイル7と配電側コイル11とを並列に配し、TIG溶接を実施して両コイルを電気的に接続する。この電動機1ではステータ側コイル7を6個使用するので、1個につき溶接部13が2箇所、全部で12箇所になる。
なお、上記説明では、ステータ側コイル7をモールドしたステータ部3をハウジング2に組み付けているが、この組み立て手順に限定されるものではない。例えば、ステータ部3を一体成形する際、ステータ側コイル7をモールドせず、代わりに、このステータ側コイル7を挿通するための挿通孔(不図示)をモールド部8に形成しておく。そして、ステータ部3をハウジング2に組み付けた後、挿通孔にステータ側コイル7をアウトサートする。
あるいは、ハウジング2に当接部2a,2b等の段差が無い場合(不図示)には、ステータ部3と配電部10を同一方向から組み付け可能である。その場合、先ずステータ部3を配電部10に固定し、ステータ側コイル7の先端部分を配電部10の貫通孔10aに貫通させ、TIG溶接を実施してステータ側コイル7と配電側コイル11を電気的に接続する。その後、ステータ部3と配電部10を一方向からハウジング2に挿入して固定する。
次に、ステータ側コイル7と配電側コイル11の溶接方法を説明する。
図4は、配電部10の貫通孔10a周辺を、図2のCC線に沿って切断した断面図であり、図4(a)は貫通孔10aにステータ側コイル7を挿入する前の状態、図4(b)は挿入した状態を示す。
貫通孔10aの壁面には、配電側コイル11のL字に折れ曲がった一端部が回転軸方向Xに配設され、この配電側コイル11の先端部分が貫通孔10aから突出している。また、この貫通孔10aの内部には、ステータ側コイル7を配電側コイル11側へ押圧する弾性変形部14が設けられている。この弾性変形部14は、例えば、貫通孔10aと同時に一体成形した樹脂部材で構成されている。また、弾性の剛性を高める必要がある場合には、バネ性を持った金属板をインサート成形して弾性変形部14を構成してもよい。
図4は、配電部10の貫通孔10a周辺を、図2のCC線に沿って切断した断面図であり、図4(a)は貫通孔10aにステータ側コイル7を挿入する前の状態、図4(b)は挿入した状態を示す。
貫通孔10aの壁面には、配電側コイル11のL字に折れ曲がった一端部が回転軸方向Xに配設され、この配電側コイル11の先端部分が貫通孔10aから突出している。また、この貫通孔10aの内部には、ステータ側コイル7を配電側コイル11側へ押圧する弾性変形部14が設けられている。この弾性変形部14は、例えば、貫通孔10aと同時に一体成形した樹脂部材で構成されている。また、弾性の剛性を高める必要がある場合には、バネ性を持った金属板をインサート成形して弾性変形部14を構成してもよい。
図4(a)に示すように、ステータ側コイル7はその先端部分で弾性変形部14を弾性変形させながら、貫通孔10aに挿入される。そして、図4(b)に示すように、弾性変形部14が弾性変形することによって、弾性力Fでステータ側コイル7を配電側コイル11側へ押圧し、ステータ側コイル7と配電側コイル11とが隙間無く密着した状態が維持される。この状態でステータ側コイル7と配電側コイル11の端部同士をTIG溶接し、溶接部13とする。これにより、溶接部13のTIG溶接性が安定し、片側溶接および溶け込み不良が発生せず、良好に通電可能となる。
なお、弾性変形部14は、図4に示した形状に限定されるものではない。
例えば、図5に示す変形例のように、弾性変形部14を根元から分岐させた形状であってもよい。この形状は、金属板をインサート成形して弾性変形部14を形成する場合に適している。
例えば、図5に示す変形例のように、弾性変形部14を根元から分岐させた形状であってもよい。この形状は、金属板をインサート成形して弾性変形部14を形成する場合に適している。
TIG溶接性は、コイル間に隙間が発生した場合だけでなく、コイル先端部の高さ方向のずれが発生した場合にも不安定となり、片側溶接または溶け込み不良が発生しやすくなる。
そこで、ステータ側コイル7と配電側コイル11の高さ方向の位置ずれを防止するために、図6に示す変形例のように、ステータ側コイル7に、弾性変形部14と係合するための切欠部7aを形成してもよい。配電側コイル11の先端から弾性変形部14の先端までの長さに合わせた位置に、切欠部7aを形成しておくことにより、ステータ側コイル7を貫通孔10aに挿入した際に自動的に高さ方向の位置決めができる。これにより、溶接部13のTIG溶接性をより安定させることができる。
なお、切欠部7aを形成していない図4および図5の場合でも、各部材の公差程度の位置ずれであれば、良好にTIG溶接可能である。
そこで、ステータ側コイル7と配電側コイル11の高さ方向の位置ずれを防止するために、図6に示す変形例のように、ステータ側コイル7に、弾性変形部14と係合するための切欠部7aを形成してもよい。配電側コイル11の先端から弾性変形部14の先端までの長さに合わせた位置に、切欠部7aを形成しておくことにより、ステータ側コイル7を貫通孔10aに挿入した際に自動的に高さ方向の位置決めができる。これにより、溶接部13のTIG溶接性をより安定させることができる。
なお、切欠部7aを形成していない図4および図5の場合でも、各部材の公差程度の位置ずれであれば、良好にTIG溶接可能である。
なお、図1〜図6の例では、弾性変形部14が、ステータ側コイル7を配電側コイル11側へ押圧する構成にしたが、反対に、配電側コイル11をステータ側コイル7側へ押圧する構成にしてもよい。
例えば、図7に示す変形例のように、配電側コイル11を、貫通孔10aを横断してL字に折れ曲がる形状にし、折れ曲がった先端側が弾性変形部14に弾接するように配設する。また、配電側コイル11の貫通孔10aを横断する部分に、ステータ側コイル7を挿通する開口部11aを形成し、貫通孔10aと開口部11aとを連通させる。ステータ側コイル7が貫通孔10aおよび開口部11aに挿通されると、弾性変形部14が、弾性力Fで、配電側コイル11をステータ側コイル7の方向へ押圧し、ステータ側コイル7と配電側コイル11とが隙間無く密着した状態が維持される。
例えば、図7に示す変形例のように、配電側コイル11を、貫通孔10aを横断してL字に折れ曲がる形状にし、折れ曲がった先端側が弾性変形部14に弾接するように配設する。また、配電側コイル11の貫通孔10aを横断する部分に、ステータ側コイル7を挿通する開口部11aを形成し、貫通孔10aと開口部11aとを連通させる。ステータ側コイル7が貫通孔10aおよび開口部11aに挿通されると、弾性変形部14が、弾性力Fで、配電側コイル11をステータ側コイル7の方向へ押圧し、ステータ側コイル7と配電側コイル11とが隙間無く密着した状態が維持される。
また、図1〜図7の例では、1つの貫通孔10aに2本のステータ側コイル7を貫通させる構成にしたが、これに限定されるものではなく、1つの貫通孔10aに1本のステータ側コイル7を貫通させる構成にして、弾性変形部14を片方だけ形成するようにしてもよい。
以上より、実施の形態1によれば、電動機1は、シャフトに一体化したロータ部9と、ロータ部9の外周を囲う位置に固定され、平板状のステータ側コイル7がシャフトの回転軸方向Xと平行に配設されたステータ部3と、ステータ側コイル7の端部を貫通させる貫通孔10a、および、貫通孔10aに回転軸方向Xと平行に配設されて貫通孔10a開口から露出し、貫通孔10aを貫通したステータ側コイル7と溶接された平板状の配電側コイル11を有し、この配電側コイル11を介してステータ部3に電力供給する配電部10と、貫通孔10a内に設けられ、弾性変形して、ステータ側コイル7と配電側コイル11とを押圧接触させる弾性変形部14とを備えるように構成した。このため、ステータ側コイル7と配電側コイル11が隙間無く密着した状態で溶接できるようになり、溶接性を向上させた電動機1を提供することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 電動機、2 ハウジング、2a,2b 当接部、3 ステータ部、4,5 ステータコア、4a,5a 環状体、4b,5b ティース、6 マグネット、7 ステータ側コイル、7a 切欠部、8 モールド部、9 ロータ部、9a,9b 突極、10 配電部、10a 貫通孔、11 配電側コイル、11a 開口部、12 位置検出センサ、13 溶接部、14 弾性変形部、100 ステータ側コイル、101 配電側コイル、102 溶接機、103 溶接部。
Claims (1)
- シャフトに一体化したロータ部と、
前記ロータ部の外周を囲う位置に固定され、平板状のステータ側コイルが前記シャフトの軸方向と平行に配設されたステータ部と、
前記ステータ側コイルの端部を貫通させる貫通孔、および、前記貫通孔に前記軸方向と平行に配設されて前記貫通孔開口から露出し、前記貫通孔を貫通した前記ステータ側コイルと溶接された平板状の配電側コイルを有し、当該配電側コイルを介して前記ステータ部に電力供給する配電部と、
前記貫通孔内に設けられ、弾性変形して、前記ステータ側コイルと前記配電側コイルとを押圧接触させる弾性変形部とを備える電動機。
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