JP2019080486A - ステータ - Google Patents

ステータ Download PDF

Info

Publication number
JP2019080486A
JP2019080486A JP2018019078A JP2018019078A JP2019080486A JP 2019080486 A JP2019080486 A JP 2019080486A JP 2018019078 A JP2018019078 A JP 2018019078A JP 2018019078 A JP2018019078 A JP 2018019078A JP 2019080486 A JP2019080486 A JP 2019080486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
neutral wire
stator core
stator
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018019078A
Other languages
English (en)
Inventor
信吾 長井
Shingo Nagai
信吾 長井
金重 慶一
Keiichi Kanashige
慶一 金重
雅志 松本
Masashi Matsumoto
雅志 松本
昌洋 西村
Masahiro Nishimura
昌洋 西村
俊博 武井
Toshihiro Takei
俊博 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Publication of JP2019080486A publication Critical patent/JP2019080486A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】多相交流モータの各相巻線を連結する中性線に、温度センサを交換可能に取り付ける。【解決手段】中性点連結を行う中性線10には、絶縁性の樹脂によって形成された支持体30が取り付けられており、この支持体30がステータコア60の嵌合部(凹部74)に嵌合して固定される。中性線10には、温度センサユニット80がボルト88aとナット88bによって着脱可能に取り付けられる。着脱時には、支持体30が反力を吸収するため、中性線10の接合部などにかかる応力が低減される。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機のステータ、特に中性点連結を行う中性線に関する。
回転電機のステータでは、各相巻線間を中性点連結することがある。
下記特許文献1には、中性点連結を行う中性線と、中性線の温度を検出する温度センサとを一体にしてステータコアに接着固定する構造が記載されている。この文献の構造では、中性線を各相巻線から引き出された自由端に接続しており、中性線が振動しやすくなることから、その振動を防ぐことを目指している。
特開2016−15798号公報
上記特許文献1の技術では、ステータコアと温度センサが接着固定されているため、温度センサが故障した場合には、ステータごと交換する必要がある。また、ステータコアと中性線を接着固定した場合には、接着剤が固まるまでに中性線がずれ、中性線の位置決め精度が悪くなるおそれがある。
本発明の目的は、中性線に温度センサを交換可能に取り付けることにある。また、例えば、同時に、中性線の位置決め精度を高めたステータの構造を実現することにある。
本発明の一態様にかかるステータは、ステータコアと、多相交流の電源端子と電気的に接続され、前記ステータコアに巻回された各相巻線と、前記各相巻線の一端を中性点連結する中性線と、絶縁性の樹脂によって形成され、前記中性線を固定して支持する支持体と、前記中性線に着脱可能に取り付けられる温度センサと、を備え、前記支持体は前記ステータコアに固定的に係合される。
固定的に係合されるとは、支持体がステータに接触をした上で、その接触位置が自由には動かずに制約された状態で設置される状態をいう。係合は、取り外しが可能な態様で行われてもよいし、取り外しが困難な態様で行われてもよい。取り外しが可能な態様の例としては、嵌合を挙げることができる。また、取り外しが困難な態様の例としては、接着剤を用いて、あるいは、融着の手法を用いて接着させる態様を挙げることができる。
本発明の一態様にかかるステータにおいては、前記ステータコアは、凹または凸の形状を含む係合部を備え、前記支持体は、前記係合部に対応した形状を有する被係合部を備え、前記係合部と前記被係合部とが嵌合されることにより、前記支持体は前記ステータコアに固定的に係合される。
嵌合とは、凹形状のものと凸形状のものとを組み合わせることをいう。組み合わせは、隙間をもって行われても、圧入のように隙間なく行われてもよい。嵌合は、凹形状の中に凸形状が含まれるものと、凸形状の中に凹形状が含まれるような複雑な形状のものを組み合わせて行われてもよい。
本発明の一態様にかかるステータにおいては、前記ステータコアは、その端面と外周面とが交差する角部に係合部を備え、前記支持体は、前記係合部に対応した形状を有する被係合部を備え、前記係合部と前記被係合部が接着されることにより、前記支持体は前記ステータコアに固定的に係合される。
本実施態様におけるステータは、ステータコアと、多相交流の電源端子と電気的に接続され、ステータコアに巻回された各相巻線と、各相巻線の一端を中性点連結する中性線と、絶縁性の樹脂によって形成され、中性線を固定して支持する支持体と、中性線に着脱可能に取り付けられる温度センサと、ステータコアに設けられ、支持体が固定される係合部と、を備えることを特徴とする。
温度センサが着脱可能に取り付けられており、支持体が着脱時の応力吸収をするため、温度センサの交換が可能となる。また、例えば、中性線を支持する支持体を嵌合によってステータコアに取り付けることで、中性線の位置決め精度を向上させることができる。
実施形態にかかる中性線と支持体の斜視図である。 実施形態にかかる組み付け前におけるステータの斜視図である。 実施形態にかかる組み付け後におけるステータの斜視図である。 変形例にかかる支持体の斜視図である。 変形例にかかる支持体の別角度からの斜視図である。 変形例にかかる組み付け後におけるステータの斜視図である。 別の変形例にかかる組み付け後におけるステータの斜視図である。
以下に、図面を参照して、実施形態を説明する。
本実施形態は、三相交流モータに係るものである。三相交流モータでは、ステータにはU相巻線、V相巻線、W相巻線が巻回されている。そして、各相巻線の一端には、中性点連結を行うために中性線が電気的に結合される。
図1は、本実施形態にかかる中性線10と、支持体30の斜視図である。中性線10は基本的には水平方向に伸びる細長形状に形成されている。そして、中性線10の一端にはU相接続部12が設けられ、途中部分にはV相接続部14が設けられ、他端にはW相接続部16が設けられている。また、中性線10におけるV相接続部14とW相接続部16の間には、細長形状の部位よりも若干低い位置に、水平に広がる固定部18が形成されている。固定部18には、V相接続部14の側から続く細長形状部18aと、W相接続部16の側から続く細長形状部18bが平行に並んだ部位が設けられており、その先にはこれらが合流して幅広に形成された幅広部18cを備えている。そして、幅広部18cの先端部分にはボルト孔18dが形成されている。
中性線10は、板状の銅などの導体を打ち抜いた後に、曲げ加工を行って形成されている。その表面は、絶縁性の樹脂によって被覆されているが、U相接続部12、V相接続部14、W相接続部16では、被覆を剥離処理されて導通可能となっている。
支持体30は、絶縁性の樹脂によって作られた部品である。支持体30は、基本的には直方体形状である。そして、その上面には二つの溝32a、32bが設けられている。溝32a、32bは、それぞれ、中性線10の細長形状部18a、18bが結合される部位である。また、支持体30の下面には、下方向に伸びる凸部34が設けられている。凸部34は、ステータコアに嵌合される部位である。凸部34の形状は、丸形状、角形状など様々なものを採用することができる。支持体30は、中性線10と一体的に結合するため、インサート成形によって形成される。
図2は、ステータ50の斜視図である。図2は、中性線10と支持体30が、ステータコア60に組み付けられる前の状況を示している。
ステータコア60は、電磁鋼板を所定の形状に打ち抜いたものを積層して形成されている。ステータコア60は、図示省略したロータの回転軸と同心円をなす円筒の形状をなしている。ただし、外周面には、設置時に使われるボルト孔62a、62bが設けられている。ステータコア60の内周面にはスロットと呼ばれる溝が設けられている。スロットには、銅などの導体を絶縁皮膜したU字型のセグメントコイルが多数挿入される。そして、先端部の皮膜を剥離処理した接続部位を溶接によって互いに接続されることで、U相巻線、V相巻線、W相巻線が形成されている。ステータコア60の回転軸方向の上端面のコイルエンド64及び下端面のコイルエンド66は、これらの相巻線がステータコア60の端面から飛び出しによって形成されている。上端面のコイルエンド64からは、U相電源接続線68、V相電源接続線70、W相電源接続線72が取り付けられている。これらの各接続線は、銅などの導体を絶縁樹脂で覆って作られており、その先端の接続部分の樹脂を剥離処理して、それぞれ中性線10のU相巻線、V相巻線、W相巻線の接続部に溶接によって接続されている。U相電源接続線68、V相電源接続線70、W相電源接続線72の他端の端子が、インバータの各相電源に接続されることで、U相巻線、V相巻線、W相巻線が連携して回転磁界を生成することになる。
上端面のコイルエンド64には、中性線10も接続される。すなわち、中性線10のU相接続部12、V相接続部14、W相接続部16が、それぞれU相巻線、V相巻線、W相巻線の所定の連結部位に溶接によって接続される。
ステータコア60の上端面には、凹部74も設けられている。凹部74は、支持体30の凸部34との嵌合に用いられる。凹部74の形状は、凸部34の形状に対応したものであればよく、例えば長穴、角穴などを採用することができる。
中性線10には、インサート成形によって支持体30が形成されている。支持体30の下面の凸部34は、ステータコア60の上端面の凹部74に圧入される。すなわち、凸部34と凹部74は、一方が係合部(嵌合部)、他方が被係合部(被嵌合部)となって圧入により嵌合される。
中性線10の固定部18には、温度センサユニット80が結合される。温度センサユニット80は、ボルト孔を備えた結合部82と、温度センサとしてのサーミスタ84、サーミスタ84からの信号を出力するケーブル86を備える。温度センサユニット80は、サーミスタ84が中性線10に密接してその温度を検出できるようにセットされる。これによって相巻線の温度も高い精度で予測することが可能になる。中性線10における固定部18のボルト孔18dと、温度センサユニット80の結合部82のボルト孔には、ボルト88aが挿入され、ナット88bを用いて締結される。
ここで、中性線10の組み付けの流れについて説明する。中性線10に対しては、まず、インサート成形が行われ、支持体30が一体的に取り付けられる。次に、支持体30の凸部34が、ステータコア60の上端の凹部74に圧入によって嵌合される。これによって、中性線10が接続場所に位置決め固定されることになる。すなわち、特段の位置決め冶具などを用いることなく、中性線10の位置決めが行われる。続いて、中性線10のU相接続部12、V相接続部14、W相接続部16が、それぞれU相巻線、V相巻線、W相巻線の所定の連結部位に溶接によって接続される。溶接には、例えばTIG溶接が用いられる。その後に、中性線10には、温度センサユニット80が重ね合わされて、ボルト88aとナット88bによる締結が行われる。締結にあたっては、中性線10に外力を及ぼすことになる。しかし、樹脂で作られた支持体30が、その力の一部を受け止め、また、周り止め機能を果たすことで、溶接個所に過剰な負荷を与えることなく締結を行うことができる。温度センサユニット80の取り付け位置は、支持体30と近接している(同じ固定部18に取り付けられる)点も、力の受け止めにとって有利に作用している。
図3は、中性線10の組み付け後のステータ50の斜視図である。中性線10は、支持体30を通じてステータコア60の上端面に固定されている。中性線10がステータコア60に固定されない場合には、中性線10はU相接続部12、V相接続部14、W相接続部16がU相巻線、V相巻線、W相巻線の自由端である連結部位と接続されて宙に浮いた状態となる。このため、中性線10は、長い弦と同様に、相対的に低い固有振動数をもつことになる。これは、例えばエンジンと、ステータ50を含むモータとを駆動源として併用するハイブリッド車両に搭載した場合に、エンジンで発生する振動数に近く、共振するおそれがある。また、接続部にも大きな負荷がかかることになる。これに対し、支持体をステータコア60の上端面に固定した場合には、固有振動数が高くなり、車両における共振を防止できる可能性が高まる。また、中性線10自体が固定されていることで、相巻線との接続部位に及ぼす負荷を小さくすることができる。さらに、支持体30は、絶縁性の樹脂で形成されていることから、中性線10とステータコア60との絶縁性を確実なものとすることができる。なお、中性線10は、さらに別の箇所において、ステータコア60に固定されてもよい。これによって、固有振動数のさらなる調整や、安定性の向上を図ることが可能となる。
以上の説明においては、支持体30は、中性線10をセットしてインサート成形することで、中性線10と一体的に形成されるとした。しかし、支持体30を別途成形した上で、中性線10と組み立て結合するようにしてもよい。
支持体30とステータコア60は嵌合によって固定される。すなわち、支持体30とステータコア60は、嵌合場所で位置決めされる程度には、結合がなされる。ただし、樹脂は一般に弾性を備えており、当然、若干の位置の移動は生じる。これによって、温度センサユニット80を組み付ける場合などにおいて、支持体30が反力を柔軟に受けることが可能となる。したがって、接着剤などを併用せず、圧入による嵌合が行われることを想定している。ただし、接着剤を併用した場合にも十分に反力を受け止めることができるのであれば、接着剤を併用することも可能である。
上の説明では、支持体30とステータコア60の嵌合では、支持体30に凸部、ステータコア60に凹部を設けるとした。ステータコア60を電磁鋼板の積層によって形成する場合には、ステータコアに凹部を設けることは容易であり、製造を簡易化できる利点がある。しかし、支持体30とステータコア60は、嵌合可能であればよく、凹凸形状などは自由に設定することが可能である。また、支持体30がステータコア60に取り付けられる部位は、回転軸方向の端面である必要はなく、外周面とすることが可能である。
温度センサユニット80は、中性線10に対して、最後に取り付けられた。しかし、温度センサユニット80を取り付けた後に、U相接続部12、V相接続部14、W相接続部16の溶接を行うことも可能である。いずれにせよ、温度センサユニット80は、中性線10に対して、着脱可能に取り付けられる。これによって、例えばサーミスタ84が故障した場合にも、その交換を容易に行うことができる。温度センサユニット80は、ボルト88aとナット88bによる締結以外の方法で固定されてもよい。具体例としては、バネで中性線10を挟み込む態様を挙げることができる。
続いて、図4〜図6を参照して、変形例にかかる実施形態について説明する。図4は、変形例にかかる支持体90を上方かつ前側方からみた斜視図であり、図5は同じ支持体90を図4のA方向(下方かつ後側方)からみた斜視図である。また、図6は、支持体90を利用して中性線10をステータコア102に取り付けた状態を示す斜視図である。
図4及び図5に示した支持体90は、上述の支持体30に代わって中性線10の支持に用いられる部品であり、支持体30と同様に樹脂によって作られている。支持体90は、椅子に似た形状に形成されており、座面に相当する部分には、中性線10が設置される溝92が設けられている。支持体30では、二つの溝32a、32bが中性線10の細長形状部18a、18bとそれぞれ嵌合していたが、支持体90では、一つの溝92が細長形状部18a、18bと一括して嵌合するように形成されている。また、支持体90では、背もたれに相当する背高の板部94が設けられている。
支持体90の下部には、支持体30に設けられていた凸部34は設けられていない。代わりに、支持体90の下部には、ほぼ直方体に近い形状の脚部96が設けられている。ただし、脚部96の背面96aは、緩やかな円弧の形状に作られている。この形状は、ステータコア102の円筒形状の外周面に対応するものである。また、脚部96の下に位置する底面98(座面である溝92の下面)は、平面状に作られている。これは、ステータコア102の円筒形状の上端面が平坦であることに対応している。
ここで、図6を参照して、支持体90を用いた組み付け工程について説明する。図6は支持体90を用いたステータ100の斜視図であり、図3と同一の構成には同じ符号を付して、適宜説明を省略ないし簡略化する。支持体90は、インサート成形によって中性線10と一体的に形成される。そして、支持体90は、ステータコア102の上端に、背面96aをステータコア102の外周面に全面的に接触させ、底面98をステータコア102の上端面に全面的に接触させた状態で設置される。すなわち、支持体90とステータコア102とは、一方が係合部、他方が被係合部となって接着されることにより、係合される。ステータコア102は、図3に示したステータコア60とほぼ同様に形成されているが、上端面に凹部74が設けられていない点でステータコア60とは異なっている。支持体90をステータコア102に設置することで、中性線10の回転軸方向及び径方向(回転軸に直交して外側に向かう方向)の位置決めがなされる。また、支持体90を設置する周方向(回転方向)の位置を調整することで、中性線10のU相接続部12、V相接続部14、W相接続部16が、それぞれU相巻線、V相巻線、W相巻線の所定の連結部位と接続可能となる位置に配置される。
このとき、支持体90とステータコア102は、接着剤によって接着させることができる。これにより、中性線10を確実に位置決めした上で、各相巻線の連結部位に溶接することが可能となる。溶接の具合によっては、中性線10は、若干、接着位置からずれるような応力を支持体90に与える場合がある。しかし、樹脂である支持体90は、その弾性によってこの応力を受け止めることができる。この後、中性線10には、温度センサユニット80が重ね合わされて、ボルト88aとナット88bによる締結が行われる。温度センサユニット80の組み付け時に、樹脂である支持体90によって反力が吸収され、溶接部への負荷が減る点は、支持体30を用いた場合と同様である。
支持体90は、接着剤を用いない状態でステータ60に設置されてもよい。この場合、中性線10は、回転軸方向及び径方向のみが位置決めされ、周方向には移動可能な状態で、各相巻線の連結部位に溶接される。そして、支持体90は、溶接後には中性線10からの応力と釣り合う自然な位置に移動することになる。ただし、接着剤を用いない場合には、溶接後に、支持体90がステータ60と密着せずに浮いてしまい、モータの運転時に中性線10が振動してしまうことが考えられる。そこで、溶接後に接着剤を用いて支持体90をステータコア102に接着させることになる。
支持体90を用いる場合には、支持体30を用いる場合とは異なり、ステータコア102の上端面は平坦に保たれ、磁界の乱れが低減されるため、ステータ100を利用したモータのトルク低下を抑制することが可能となる。なお、上の説明では、支持体90は、中性線10とともにインサート成形することとしたが、別体として成形した上で中性線10と結合するようにしてもよい。また、支持体30の説明で述べた様々な別態様を、適宜、支持体90の実施形態に適用することが可能である。
次に図7を参照して、さらに別の実施形態について説明する。図7は、図3及び図6に対応する図であり、中性線10をステータコア102に組み付けた後におけるステータ110の斜視図である。図3及び図6の構成には同じ符号を付して、適宜説明を省略乃至は簡略化する。
この実施形態では、図6に示したステータコア102とは異なるステータコア112を用いており、支持体90とは異なる支持体120を用いている。ステータコア112は、外周の複数の箇所に回転軸方向に延びる溝112a、112b、112cを備えている点で、ステータコア102とは異なっている。溝112a、112b、112cは、ステータコア102を形成する過程あるいはステータ110の組み立てや運転の過程などで用いられるために予め設けられたものである。支持体120は、その背面に溝112aの形状に合わせた凹凸を有し、溝112aと嵌合可能に形成されている点で、支持体90とは異なっている。
支持体120は、インサート成形によって中性線10と一体的に形成された後に、あるいは、別体として形成され中性線10と嵌合された後に、ステータコア112の上端に設置される。支持体120の設置は、支持体90の場合と同様に、その底面がステータコア112の上端面に全面的に接触するように行われる。また、支持体120は、その背面の凹凸がステータコア112の外周面の溝112aに嵌合されるようにして設置される。このようにして支持体120をステータコア112に設置することで、中性線10の回転軸方向、径方向、及び周方向の位置決めをすることができる。したがって、中性線10のU相接続部12、V相接続部14、W相接続部16を、それぞれU相巻線、V相巻線、W相巻線の所定の連結部位と接続可能となる位置に速やかに配置することが可能となる。支持体120を設置するにあたっては、支持体120がステータコア112と固定的に接合されるように行われる。支持体120と溝112aとの嵌合が比較的強固に行われる(通常運転における振動などでは外れにくい状態で行われる)場合には、支持体120と溝112aとは接着剤などを用いて接着しなくてもよい。しかし、支持体120と溝112aの接合が容易に解けてしまう場合には、支持体90と同様に、接着剤などを用いた接着が行われる。
支持体120を用いる場合には、ステータコア112の溝112aによって周方向の動きが制限されるため、支持体90を用いる場合に比べて、周方向の振動等に対する強度あるいは安定度を向上させることが可能となる。また、上の説明においては、ステータコア112の溝112aは、別用途のために予め設けられたものとしたが、支持体120と嵌合させるために新たに設けたものであってもよい。溝112aに代えて、突起、凹みなど、平滑ではない形状を利用するようにしてもよい。支持体120を用いる場合についても、支持体30の説明で述べた様々な別態様を適宜導入することが可能である。
なお、以上に示した実施形態は、本発明の実施態様を例示したものにすぎない。本発明は、これ以外にも様々な態様で実施することが可能である。
10 中性線、12 U相接続部、14 V相接続部、16 W相接続部、18 固定部、18a、18b 細長形状部、18c 幅広部、18d ボルト孔、30、90、120 支持体、32a、32b、92、112a、112b、112c 溝、34 凸部、50、100、110 ステータ、60、102、112 ステータコア、62a、62b ボルト孔、64、66 コイルエンド、68 U相電源接続線、70 V相電源接続線、72 W相電源接続線、74 凹部、80 温度センサユニット、82 結合部、84 サーミスタ、86 ケーブル、88a ボルト、88b ナット、94 板部、96 脚部、96a 背面、98 底面。

Claims (3)

  1. ステータコアと、
    多相交流の電源端子と電気的に接続され、前記ステータコアに巻回された各相巻線と、
    前記各相巻線の一端を中性点連結する中性線と、
    絶縁性の樹脂によって形成され、前記中性線を固定して支持する支持体と、
    前記中性線に着脱可能に取り付けられる温度センサと、
    を備え、
    前記支持体は前記ステータコアに固定的に係合されることを特徴とするステータ。
  2. 請求項1に記載のステータにおいて、
    前記ステータコアは、凹または凸の形状を含む係合部を備え、
    前記支持体は、前記係合部に対応した形状を有する被係合部を備え、
    前記係合部と前記被係合部とが嵌合されることにより、前記支持体は前記ステータコアに固定的に係合されることを特徴とするステータ。
  3. 請求項1に記載のステータにおいて、
    前記ステータコアは、その端面と外周面とが交差する角部に係合部を備え、
    前記支持体は、前記係合部に対応した形状を有する被係合部を備え、
    前記係合部と前記被係合部が接着されることにより、前記支持体は前記ステータコアに固定的に係合されることを特徴とするステータ。
JP2018019078A 2017-10-26 2018-02-06 ステータ Pending JP2019080486A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017207027 2017-10-26
JP2017207027 2017-10-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019080486A true JP2019080486A (ja) 2019-05-23

Family

ID=66628254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018019078A Pending JP2019080486A (ja) 2017-10-26 2018-02-06 ステータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019080486A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020246347A1 (ja) * 2019-06-06 2020-12-10 日本電産株式会社 ステータユニット及びモータ
JP2021175358A (ja) * 2020-04-30 2021-11-01 トヨタ自動車株式会社 車両用回転電機のステータ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301561A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Toyota Motor Corp 回転電機用端末モジュール、回転電機およびその製造方法
JP2016015798A (ja) * 2014-07-01 2016-01-28 トヨタ自動車株式会社 回転電機ステータ
WO2016120929A1 (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 株式会社芝浦電子 温度センサ
JP2016161434A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 三菱マテリアル株式会社 温度センサ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301561A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Toyota Motor Corp 回転電機用端末モジュール、回転電機およびその製造方法
JP2016015798A (ja) * 2014-07-01 2016-01-28 トヨタ自動車株式会社 回転電機ステータ
WO2016120929A1 (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 株式会社芝浦電子 温度センサ
JP2016161434A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 三菱マテリアル株式会社 温度センサ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020246347A1 (ja) * 2019-06-06 2020-12-10 日本電産株式会社 ステータユニット及びモータ
CN113924714A (zh) * 2019-06-06 2022-01-11 日本电产株式会社 定子单元及马达
JP7435604B2 (ja) 2019-06-06 2024-02-21 ニデック株式会社 ステータユニット及びモータ
JP2021175358A (ja) * 2020-04-30 2021-11-01 トヨタ自動車株式会社 車両用回転電機のステータ
JP7331771B2 (ja) 2020-04-30 2023-08-23 トヨタ自動車株式会社 車両用回転電機のステータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5578072B2 (ja) バスバー端子、バスバーユニット、および、モータ
US10587058B2 (en) Terminal block connection structure for rotary electric machine
JP5519808B2 (ja) ステータおよびこのステータを備える回転電機
JP4688910B2 (ja) 電動パワーステアリング装置用モータ
JP5901847B2 (ja) 回転電機
WO2014171006A1 (ja) 回転電機
US8067867B2 (en) Motor with neutral bus ring connecting multiple motor coils
KR101049785B1 (ko) 부스바 권선결선구조 고정자를 채용한 제어기 일체형 차량용 팬모터
US9537366B2 (en) Magnet-type generator
JP2019080486A (ja) ステータ
JP7382574B2 (ja) コイルとバスバーとの接続構造、及びそれを有するモータ
JP7107663B2 (ja) 回転電機のステータ
WO2006117865A1 (ja) 電動パワーステアリング用モータおよびそれを用いた電動パワーステアリングシステム
JP2013055798A (ja) バスバーの溶接構造
JP6946992B2 (ja) 回転電機
JP7109610B1 (ja) 回転電機の固定子及びそのコイル接続装置
JP2017022851A (ja) 回転電機ステータ
US20110309725A1 (en) Wiring component of rotating electrical machine for vehicle
JP2022190332A (ja) ステータおよびモータ
JP5637001B2 (ja) 集中配電部材
JP2012244839A (ja) 回転電機のステータ
JP5579241B2 (ja) 回転電機
JP5975939B2 (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
US20230291249A1 (en) Stator for rotary electric machine
JP7268541B2 (ja) 回転電機用配線部材及びその固定構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220816