JP7331771B2 - 車両用回転電機のステータ - Google Patents

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Description

本発明は、コイルに接続されたバスバーにおける温度を測定する温度センサを備える、車両用回転電機のステータに関する。
バスバーに曲げ部が設けられ、その曲げ部の内側に温度センサが保持された車両用回転電機のステータが知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。
特開2019-110676号公報
バスバーにおける温度の測定精度を向上するには、温度センサがバスバーから熱を受ける受熱面積を大きくする必要がある。特許文献1に記載の車両用回転電機のステータにおいて、温度センサの受熱面積を大きくするには、曲げ部の内側において温度センサに接触するバスバーの幅を大きくする必要がある。しかし、バスバーの幅が大きくされると、バスバーが大きくなってしまう。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、バスバーの幅を大きくすることなく、温度センサがバスバーから熱を受ける受熱面積を大きくしてバスバーにおける温度の測定精度の低下を抑制できる車両用回転電機のステータを提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、軸線を中心とする円筒状のステータコアに巻回されたコイルと、前記コイルに接続されたバスバーと、前記バスバーにおける温度を測定する温度センサと、を備える、車両用回転電機のステータであって、(a)前記バスバーは、長手状に延設されたバスバー本体と、前記バスバー本体及び前記コイルを接続する接続端子と、を有し、(b)前記バスバー本体には、相対向する一対の第1対向面を形成するように曲げられた第1曲げ部と、相対向する一対の第2対向面を形成するように曲げられた第2曲げ部と、が並べて設けられ、(c)前記一対の第1対向面の一方と前記一対の第2対向面の一方とが同一平面上にあり且つ前記一対の第1対向面の他方と前記一対の第2対向面の他方とが同一平面上にあり、(d)前記温度センサは、前記一対の第1対向面の間にある間隙及び前記一対の第2対向面の間にある間隙に挿入されて保持され、(e)前記第1曲げ部と前記第2曲げ部との間には、U字状に曲げられて前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部を連結する連結部が形成されていることにある。
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、(a)前記バスバー本体は、前記ステータコアの周方向に長手状に延設され、(b)前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部は、前記ステータコアの径方向の外周側に延びてから前記径方向の内周側に曲げられていることにある。
第3発明の要旨とするところは、第2発明において、前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部は、前記軸線を含む平面上においてU字状に曲げられていることにある。
第4発明の要旨とするところは、第2発明又は第3発明において、(a)前記バスバー本体の厚さ方向は、前記軸線に平行な方向であり、(b)前記接続端子は、前記バスバー本体から前記径方向の内周側に延びてから前記軸線に平行な方向に曲げられた構造であることにある。
第5発明の要旨とするところは、第1発明乃至第4発明のいずれか1の発明において、(a)前記連結部は、前記一対の第1対向面及び前記一対の第2対向面のうちの前記連結部側の対向面と同一平面上にある接続面を有し、(b)前記温度センサは、前記接続面に接触していることにある。
第6発明の要旨とするところは、第5発明において、前記第1曲げ部、前記第2曲げ部、及び前記連結部における幅方向でそれぞれ切断した断面積は、前記バスバー本体における幅方向で切断した断面積と同じであることにある。
第7発明の要旨とするところは、第1発明乃至第6発明のいずれか1の発明において、(a)前記コイルは、Y結線された三相コイルの1つであり、(b)前記バスバー本体は、前記コイルの中性線とされていることにある。
第1発明の車両用回転電機のステータによれば、(a)前記バスバーは、長手状に延設されたバスバー本体と、前記バスバー本体及び前記コイルを接続する接続端子と、を有し、(b)前記バスバー本体には、相対向する一対の第1対向面を形成するように曲げられた第1曲げ部と、相対向する一対の第2対向面を形成するように曲げられた第2曲げ部と、が並べて設けられ、(c)前記一対の第1対向面の一方と前記一対の第2対向面の一方とが同一平面上にあり且つ前記一対の第1対向面の他方と前記一対の第2対向面の他方とが同一平面上にあり、(d)前記温度センサは、前記一対の第1対向面の間にある間隙及び前記一対の第2対向面の間にある間隙に挿入されて保持されている。このように、一対の第1対向面及び一対の第2対向面のそれぞれの間にある間隙、すなわち複数の間隙に温度センサが挿入されて保持され、(e)前記第1曲げ部と前記第2曲げ部との間には、U字状に曲げられて前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部を連結する連結部が形成されている。そのため、単数の間隙に温度センサが挿入されて保持されている場合に比較して、温度センサがバスバーから熱を受ける受熱面積を大きくすることができ、バスバーにおける温度の測定精度の低下を抑制することができる。例えば、温度センサの受熱面積が大きいため、バスバーの温度変化に対する温度センサにおける温度測定の追従性が向上させられる。また、バスバー本体における一対の第1対向面の間にある間隙及び一対の第2対向面の間にある間隙に温度センサが挿入されて保持されるように組み付けられる場合、温度センサの組み付け位置が挿入方向に多少ずれても温度センサの受熱面積が大きくされているため、温度センサの測定精度のロバスト性(堅牢性)が確保されやすい。また、前記第1曲げ部と前記第2曲げ部との間には、U字状に曲げられて前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部を連結する連結部が形成されているので、バスバーのプレス後の1回の折り曲げのみで前記第1曲げ部と前記第2曲げ部とを製造可能となる。
第2発明の車両用回転電機のステータによれば、第1発明において、(a)前記バスバー本体は、前記ステータコアの周方向に長手状に延設され、(b)前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部は、前記ステータコアの径方向の外周側に延びてから前記径方向の内周側に曲げられている。第1曲げ部及び第2曲げ部によりそれぞれ形成された一対の第1対向面の間にある間隙及び一対の第2対向面の間にある間隙は、いずれもステータコアの周方向に開口している。そのため、それら間隙が開口している周方向に沿って温度センサが挿入可能とされ、バスバーへの温度センサの組み付け性が向上させられる。
第3発明の車両用回転電機のステータによれば、第2発明において、前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部は、前記軸線を含む平面上においてU字状に曲げられている。温度センサがバスバーから受熱できるのは、一対の第1対向面及び一対の第2対向面に加えてU字状に曲げられた第1曲げ部及び第2曲げ部における内側の面が含まれる。そのため、温度センサがバスバーから受熱しやすく、バスバーにおける温度の測定精度の低下を抑制することができる。
第4発明の車両用回転電機のステータによれば、第2発明又は第3発明において、(a)前記バスバー本体の厚さ方向は、前記軸線に平行な方向であり、(b)前記接続端子は、前記バスバー本体から前記径方向の内周側に延びてから前記軸線に平行な方向に曲げられた構造である。接続端子がバスバー本体からステータコアの径方向の内周側に延びてからステータコアの軸線に平行な方向に一箇所だけ曲げられた構造である。そのため、径方向におけるバスバー本体と接続端子との距離を短くすることができ、バスバーが大きくなることを抑制できる。
第5発明の車両用回転電機のステータによれば、第1発明乃至第4発明のいずれか1の発明において、(a)前記連結部は、前記一対の第1対向面及び前記一対の第2対向面のうちの前記連結部側の対向面と同一平面上にある接続面を有し、(b)前記温度センサは、前記接続面に接触している。温度センサがバスバーから受熱できるのは、一対の第1対向面及び一対の第2対向面に加えて連結部が有する接続面が含まれる。そのため、温度センサがバスバーから受熱しやすく、バスバーにおける温度の測定精度の低下を抑制することができる。
第6発明の車両用回転電機のステータによれば、第5発明において、前記第1曲げ部、前記第2曲げ部、及び前記連結部における幅方向でそれぞれ切断した断面積は、前記バスバー本体における幅方向で切断した断面積と同じである。バスバーに電流が流れる場合に、第1曲げ部、第2曲げ部、及び連結部における電流密度とバスバー本体における電流密度とを同じにすることができる。そのため、第1曲げ部、第2曲げ部、及び連結部を含むバスバーの長手方向の各位置での発熱量が均一となりやすく、バスバーにおける温度の測定精度の低下を抑制することができる。
第7発明の車両用回転電機のステータによれば、第1発明乃至第6発明のいずれか1の発明において、(a)前記コイルは、Y結線された三相コイルの1つであり、(b)前記バスバー本体は、前記コイルの中性線とされている。Y結線された三相コイルのそれぞれのコイルで発生した熱は、それらコイルのそれぞれの一端部からいずれも中性線バスバーに熱伝導される。そのため、中性線バスバーにより保持された温度センサは、ステータコアに巻回されたコイルの温度を精度良く測定することができる。
本発明の実施例に係る車両用回転電機のステータの回路構成を説明する図である。 図1に示す車両用回転電機のステータの斜視図であって、中性線バスバーの温度を測定する温度センサが保持された状態である。 図2に示す中性線バスバーの斜視図である。 図3に示す中性線バスバーの形成方法の一例を示す図であって、(a)はプレス型による打ち抜き加工後の状態であり、(b)はプレス型による曲げ加工後である中性線バスバーの形成後の状態である。 図2に示す温度センサの斜視図である。 本発明の実施例における温度センサの保持方法を説明する図であって、(a)は中性線バスバーの第1U字状部及び第2U字状部によりそれぞれ形成された間隙へ温度センサが挿入される前の状態であり、(b)は温度センサが挿入されて保持された後の状態である。 図6(b)に示す中性線バスバーの第1U字状部及び第2U字状部によりそれぞれ形成された間隙へ温度センサが挿入されて保持された状態を説明する図であって、(a)は第1方向の一方側から見た図であり、(b)及び(c)は第3方向の他方側から見たb-b視断面図及びc-c視断面図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例において図は理解を容易とするために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の実施例に係る車両用回転電機MGのステータ10の回路構成を説明する図である。ステータ10は、Y結線された三相のコイル16U,16V,16Wを有する。三相のコイル16U,16V,16Wのそれぞれの一端部は、中性線バスバー30に接続されている。三相のコイル16U,16V,16Wの他端部は、端子バスバー18U,18V,18W及び動力線24U,24V,24W(図2参照)を介して外部端子26U,26V,26Wにそれぞれ接続されている。コイル16U,16V,16Wは、それぞれ三相3コイルにおける各相、例えばU相、V相、及びW相のコイルである。例えば、車両用回転電機MGが回転駆動される場合には、外部端子26U,26V,26Wには、三相交流が入力される。なお、以下において、コイル16U,16V,16Wを相ごとに区別する必要がない場合には、単に「コイル16」と記す。Y結線された三相のコイル16U,16V,16Wのうちの1つは、本発明における「コイル」に相当し、中性線バスバー30は、本発明における「バスバー」に相当する。
図2は、図1に示す車両用回転電機MGのステータ10の斜視図であって、中性線バスバー30の温度を測定する温度センサ50が保持された状態である。
ステータ10は、ステータコア20、コイル16、中性線バスバー30、及び温度センサ50を備える。
ステータコア20は、例えば複数枚の電磁鋼板が積層された軸線CLを中心とする円筒状である。円筒状のステータコア20の内周面には、軸線CLを中心とする径方向の外周側に向かう方向の深さを有し且つ軸線CLに平行な方向に貫通する複数本の溝部すなわちスロット12が設けられている。以下、軸線CLを中心とする径方向を、単に「径方向」と記し、軸線CLに平行な方向を、単に「軸線CL方向」と記す。隣接するスロット12間には、ティース14が形成されている。ステータコア20のティース14にコイル16が巻回されている。なお、ステータコア20は、必ずしも電磁鋼板に限られず、例えば磁性体の粉体、固体等を成形加工したものであっても良い。
例えば、コイル16は、長手状導体板のような断面が長方形である所謂平角導体にエナメルなどの絶縁被膜が表面に形成された略U字形のセグメントコイルがスロット12に複数挿入され、スロット12からステータコア20の外部に突出しているセグメントコイルの端部同士が溶接により電気的に接続されて構成される。コイル16において、スロット12からステータコア20の外部に突出している部分がコイルエンド22である。
動力線24U,24V,24Wは、前述したように端子バスバー18U,18V,18Wと外部端子26U,26V,26Wとをそれぞれ接続している。
中性線バスバー30は、軸線CLを中心とする周方向に円弧状に延び、Y結線された三相のコイル16の一端部すなわち中性線側をそれぞれ電気的に接続している。したがって、中性線バスバー30は、Y結線された三相のコイル16の中性線とされている。中性線バスバー30における温度を測定する温度センサ50は、中性線バスバー30に保持されている。以下、軸線CLを中心とする周方向を、単に「周方向」と記す。
図3は、図2に示す中性線バスバー30の斜視図である。図3に示す第1方向、第2方向、及び第3方向は、それぞれ後述するバスバー本体32に設けられた曲げ部36における軸線CLに平行な方向、曲げ部36における径方向、及び軸線CLを中心とする周方向における曲げ部36での接線方向である。第1方向、第2方向、及び第3方向の各矢印の向きが、第1方向、第2方向、及び第3方向における一方側をそれぞれ表し、各矢印とは反対の向きが、第1方向、第2方向、及び第3方向における他方側をそれぞれ表す。第2方向の一方側は、曲げ部36における径方向の外周側であり、第2方向の他方側は、曲げ部36における径方向の内周側である。第1方向、第2方向、及び第3方向は、それぞれ互いに垂直である。なお、前述した図2、後述する図4~図7に示す第1方向、第2方向、及び第3方向も、図3に示すものと同様である。
中性線バスバー30は、軸線CLを曲率中心とする円弧状のバスバー本体32と、接続端子34U,34V,34Wと、を有する。なお、以下において、接続端子34U,34V,34Wを相ごとに区別する必要がない場合には、単に「接続端子34」と記す。バスバー本体32及び接続端子34と、は一体的に構成されている。
バスバー本体32は、周方向に延設された長手状の導体で、例えば断面が長方形である。バスバー本体32の延設方向に垂直な断面において、相背向する面の距離のうち短い方がバスバー本体32の厚さであり、相背向する面の距離のうち長い方がバスバー本体32の幅である。バスバー本体32の長手方向、厚さ方向、及び幅方向は、それぞれ周方向、軸線CL方向、及び径方向である。
バスバー本体32には、曲げ部36が設けられている。バスバー本体32と曲げ部36とは一体的に構成されている。曲げ部36は、相対向する一対の対向面40a,40bを形成するように曲げられた第1U字状部40と、相対向する一対の対向面42a,42bを形成するように曲げられた第2U字状部42と、を含む(図4(a)及び図7(b)参照)。第1U字状部40及び第2U字状部42は、第3方向に隣接して、すなわち第3方向に並べて設けられている。
第1U字状部40及び第2U字状部42は、第2方向の一方側(径方向の外周側)に延びてから第2方向の他方側(径方向の内周側)に曲げられており、軸線CLを含む平面上においてU字状に曲げられている。第1U字状部40は、U字状に曲げられた内側の面である内周面40c(図4(a)及び図7(b)参照)と、第1方向に間隙40gを介して対向する一対の対向面40a,40bと、を含む。第2U字状部42は、U字状に曲げられた内側の面である内周面42c(図4(a)参照)と、第1方向に間隙42gを介して対向する一対の対向面42a,42bと、を含む。一対の対向面40a,40bのうちの一方の対向面40aと一対の対向面42a,42bのうちの一方の対向面42aとが同一平面上にあり且つ一対の対向面40a,40bのうちの他方の対向面40bと一対の対向面42a,42bのうちの他方の対向面42bとが同一平面上にある。なお、第1U字状部40及び第2U字状部42は、本発明における「第1曲げ部」及び「第2曲げ部」にそれぞれ相当する。また、一対の対向面40a,40b及び一対の対向面42a,42bは、本発明における「一対の第1対向面」及び「一対の第2対向面」にそれぞれ相当する。
第1U字状部40において、その一端部は第2U字状部42とは反対側に曲げられ、その他端部は第2U字状部42側に曲げられている。第2U字状部42において、その一端部は第1U字状部40とは反対側に曲げられ、その他端部は第1U字状部40側に曲げられている。第1U字状部40の他端部と第2U字状部42の他端部とは、連結部38により連結されている。連結部38は、軸線CLと直交する平面上においてU字状に曲げられている。すなわち、第1U字状部40と第2U字状部42との間には、軸線CLと直交する平面上においてU字状に曲げられて第1U字状部40及び第2U字状部42を連結する連結部38が形成されている。連結部38は、一対の対向面40a,40b及び一対の対向面42a,42bのうちの連結部38側の対向面40b,42bと同一平面上にあってそれら対向面40b及び対向面42bを接続する接続面38a(図7(b)参照)を有する。
第1U字状部40、第2U字状部42、及び連結部38における幅方向でそれぞれ切断した断面積は、バスバー本体32における幅方向で切断した断面積と同じである。なお、第1U字状部40、第2U字状部42、及び連結部38がそれぞれ延びる方向に垂直な断面において、相背向する面の距離のうち短い方が第1U字状部40、第2U字状部42、及び連結部38におけるそれぞれの厚さであり、相背向する面の距離のうち長い方が第1U字状部40、第2U字状部42、及び連結部38におけるそれぞれの幅である。
接続端子34は、バスバー本体32と三相のコイル16の一端部とを接続するための端子である。中性線バスバー30には、周方向において、バスバー本体32の一端部側に接続端子34Uが設けられ、バスバー本体32の他端部側に接続端子34Wが設けられ、バスバー本体32の中央部に接続端子34Vが設けられている。接続端子34U,34V,34Wは、バスバー本体32から第2方向の他方側(径方向の内周側)に延びてから第1方向の一方側に曲げられた構造とされている。
図4は、図3に示す中性線バスバー30の形成方法の一例を示す図であって、(a)はプレス型による打ち抜き加工後の状態であり、(b)はプレス型による曲げ加工後である中性線バスバー30の形成後の状態である。図4は、第1方向の一方側から見た平面図である。図4(a)では、中性線バスバー30の形成後の状態である図4(b)の各部位に対応した符号を同じ位置に付している。
まず、例えば所定の厚さを有する板状体から図4(a)に示す形状の部材が打ち抜き加工(せん断加工)により打ち抜かれる。打ち抜かれた部材は、円弧状の部位(バスバー本体32に加工される部位)と、その円弧状の部位から径方向の内周側に向けて突出している部位(接続端子34U,34V,34Wに加工される部位)と、を有する。また、円弧状の部位には、径方向の外周側に向けて互いに平行に延びる部位(第1U字状部40及び第2U字状部42に加工される部位)と、それら平行に延びる部位の先端部同士をU字状に繋げる部位(連結部38に加工される部位)と、が設けられている。打ち抜き加工とは、ダイス、ポンチのような金型を用いて金属にせん断応力を発生させて、弾性限度をこえた荷重を与えることで板状体から部材を打ち抜いたりする加工である。
つぎに、図4(a)に示す形状の部材に対して、円弧状の部位から径方向の内周側に向けて突出している部位が、折り目線BL1~BL3で図4(a)における紙面上側(第1方向の一方側)に延びるように曲げられる。これにより、バスバー本体32から径方向の内周側に延びてから軸線CLに平行な方向に曲げられた構造である接続端子34U,34V,34Wがそれぞれ形成される。
また、図4(a)に示す形状の部材に対して、円弧状の部位に設けられた径方向の外周側に向けて互いに平行に延びる部位及びそれらの先端部同士を繋げる部位を、折り目線BL4で前記先端部同士を繋げる部位が径方向の内周側となるようにU字状に曲げられる。これにより、U字状に曲げられた第1U字状部40及び第2U字状部42と、連結部38と、を含む曲げ部36が形成される。このように、第1U字状部40及び第2U字状部42は、折り目線BL4で同じ方向に曲げられ、第1U字状部40及び第2U字状部42は、第3方向に隣接して、すなわち第3方向に並べて設けられる。第1U字状部40及び第2U字状部42は、バスバー本体32から径方向の外周側に延びてから折り目線BL4で図4(a)における紙面上側(第1方向の一方側)に曲げられるとともにさらに径方向の内周側に曲げられてU字状をしている。折り目線BL4での曲げは、1回の加工とすることが可能である。第1U字状部40及び第2U字状部42と接続端子34U,34V,34Wとは、バスバー本体32から同じ図4(a)における紙面上側(第1方向の一方側)に曲げられているため、第1方向における中性線バスバー30の大きさを小さくすることができる。
このように、中性線バスバー30は、板状体をプレス型により打ち抜き加工した後にプレス型により曲げ加工することで製造できるため、安価に製造することが可能である。
図5は、図2に示す温度センサ50の斜視図である。温度センサ50は、ケース52、温度検出素子60、及びリード線64を備える。図5では、温度センサ50の形状が実線及び破線で示され、温度検出素子60の概ねの収容位置が二点鎖線で示されている。
ケース52は、略L字状であって、主部54及び副部58を有する。
主部54は、第3方向に長手状に延びる直方体状である。第3方向において、主部54の一方側に挿入部54aがあり、主部54の他方側に延伸部54bがある。主部54には、第1突設部56a、第2突設部56b、及び第3突設部56cが設けられている。
第1突設部56aは、挿入部54aにおける第3方向の一方側の端面において、その端面における第2方向の一方側の部分から第3方向の一方側に突出している。第2突設部56bは、延伸部54bにおける第2方向の一方側の端面において、その端面から第2方向の一方側に突出するとともに、第1方向の他方側に突出している。第3突設部56cは、挿入部54aにおける第2方向の他方側の端面において、その端面から第2方向の他方側に突出するとともに、その突出した部分から第1方向の一方側に突出している。
挿入部54aは、主部54のうち、第3方向における第1突設部56aと第2突設部56bとの間にあり且つ第2方向における第2突設部56bと第3突設部56cとの間にある部位である。挿入部54aにおける第1方向の厚さは、前述の一対の対向面40a,40bにおける間隙40g及び一対の対向面42a,42bにおける間隙42gの第1方向の間隔と略同じである。挿入部54aにおける第2方向の幅は、後述するように間隙40g及び間隙42gに温度センサ50が挿入された場合において挿入部54aが連結部38の接続面38aに接触するように構成されている。延伸部54bは、主部54のうち、挿入部54a、第1突設部56a、第2突設部56b、及び第3突設部56cを除いた部位である。
副部58は、主部54における第3方向の他方側から第1方向の他方側に長手状に延びる直方体状である。副部58は、延伸部54b及び第2突設部56bにおける第1方向の他方側の端面において、その端面における第2方向の一方側の部分から第1方向の他方側に突出している。
温度検出素子60は、ケース52における挿入部54a内に収容されている。温度検出素子60で検出された温度を表す出力信号を出力する2本のリード線64は、副部58における第1方向の他方側に設けられた孔からケース52の外部に引き出されている。2本のリード線64は、ケース52の外部においてワイヤハーネス66として束ねられている。ワイヤハーネスとは、2本のリード線64のように複数の電線を束ねることで、自動車の組み立てラインでの組み付け作業が簡単にできるようにまとめられたものである。
図6は、本実施例における温度センサ50の保持方法を説明する図であって、(a)は中性線バスバー30の第1U字状部40及び第2U字状部42によりそれぞれ形成された間隙40g,42gへ温度センサ50が挿入される前の状態であり、(b)は温度センサ50が挿入されて保持された後の状態である。
中性線バスバー30の接続端子34U,34V,34Wは、それぞれY結線された三相のコイル16U,16V,16Wの一端部すなわち中性線側に、例えば溶接により電気的に接続される。この接続により、第1U字状部40の一対の対向面40a,40bの間にある間隙40gと、第2U字状部42の一対の対向面42a,42bの間にある間隙42gと、が両方とも周方向(厳密には第3方向)に開口した状態となる。
つぎに、間隙40g及び間隙42gに対して、図6(a)に示す白抜き矢印の方向に温度センサ50が挿入される。これにより、温度センサ50における温度検出素子60を内部に収容する挿入部54aは、一対の対向面40a,40bに挟まれるとともに一対の対向面42a,42bに挟まれるように保持されて、図6(b)に示す状態となる。また、温度センサ50は、連結部38の接続面38aに接触するように保持される。
図6(b)に示すように、中性線バスバー30の第1U字状部40及び第2U字状部42によりそれぞれ形成された間隙40g,42gへ温度センサ50が挿入されて保持された状態では、温度センサ50の中性線バスバー30に対する相対的な移動が以下のように不能とされる。
温度センサ50の挿入部54aが第1U字状部40の一対の対向面40a,40b及び第2U字状部42の一対の対向面42a,42bにそれぞれ挟まれた状態となるため、温度センサ50が中性線バスバー30に対して第1方向に相対的に移動することが不能とされる。温度センサ50の第3突設部56cが中性線バスバー30の連結部38における第2方向の他方側の端面に当接することで、温度センサ50が中性線バスバー30に対して第2方向の一方側に相対的に移動することが不能とされる。温度センサ50の副部58が中性線バスバー30のバスバー本体32における第2方向の一方側の端面に当接することで、温度センサ50が中性線バスバー30に対して第2方向の他方側に相対的に移動することが不能とされる。温度センサ50の第2突設部56bが中性線バスバー30の第1U字状部40における第3方向の他方側の端面に当接することで、温度センサ50が中性線バスバー30に対して第3方向の一方側に相対的に移動することが不能とされる。
このように、温度センサ50の中性線バスバー30に対する相対的な移動が制限されて温度センサ50が中性線バスバー30に仮固定される。この中性線バスバー30に温度センサ50が仮固定された状態において、中性線バスバー30及び温度センサ50は、樹脂で固定される。この樹脂による固定は、ステータコア20の周方向の全周にわたって中性線バスバー30及び温度センサ50に加えてコイルエンド22が樹脂で固定される構成であっても良いし、ステータコア20の周方向の一部において中性線バスバー30及び温度センサ50が樹脂で固定される構成であっても良い。中性線バスバー30及び温度センサ50が樹脂で固定されることにより、温度センサ50が中性線バスバー30に対して第3方向の他方側に相対的に移動することも不能とされる。これにより、温度センサ50の中性線バスバー30に対する相対的な移動がすべての方向で不能とされ、温度センサ50が中性線バスバー30に完全に固定された状態となる。
図7は、図6(b)に示す中性線バスバー30の第1U字状部40及び第2U字状部42によりそれぞれ形成された間隙40g,42gへ温度センサ50が挿入されて保持された状態を説明する図であって、(a)は第1方向(軸線CLに平行な方向)の一方側から見た図であり、(b)及び(c)は第3方向の他方側から見たb-b視断面図及びc-c視断面図である。図7では、中性線バスバー30が実線及び破線で示され、参考として温度センサ50が一点鎖線で示され且つ温度検出素子60の概ねの収容位置が二点鎖線で示されている。なお、図7(a)に示されている切断線b-b及び切断線c-cは、それぞれ図7(b)における断面図の切断線及び図7(c)における断面図の切断線である。
図7に示すように、温度センサ50における温度検出素子60が収容された挿入部54aは、第1U字状部40の一対の対向面40a,40b及び第2U字状部42の一対の対向面42a,42bにそれぞれ挟まれて接触或いは近接した状態で保持されている。すなわち、温度センサ50の挿入部54aは、第1U字状部40の一対の対向面40a,40b及び第2U字状部42の一対の対向面42a,42bに接触或いは略接触している。これにより、温度センサ50は、中性線バスバー30からの熱を第1U字状部40の一対の対向面40a,40b及び第2U字状部42の一対の対向面42a,42bからそれぞれ受ける。また、温度センサ50は、中性線バスバー30からの熱を第1U字状部40における内周面40c及び第2U字状部42における内周面42cからもそれぞれ受ける。また、温度センサ50の挿入部54aは、連結部38が有する接続面38aに接触している。そのため、温度センサ50は、中性線バスバー30からの熱を連結部38の接続面38aからも受ける。なお、「温度センサ50の挿入部54aが接続面38aに接触している」には、挿入部54aが接続面38aに近接した状態すなわち略接触している状態も含まれる。
本実施例によれば、(a)中性線バスバー30は、ステータコア20の周方向に長手状に延設されたバスバー本体32と、バスバー本体32及びコイル16を接続する接続端子34と、を有し、(b)バスバー本体32には、相対向する一対の対向面40a,40bを形成するように曲げられた第1U字状部40と、相対向する一対の対向面42a,42bを形成するように曲げられた第2U字状部42と、が並べて設けられ、(c)一対の対向面40a,40bの一方の対向面40aと一対の対向面42a,42bの一方の対向面42aとが同一平面上にあり且つ一対の対向面40a,40bの他方の対向面40bと一対の対向面42a,42bの他方の対向面42bとが同一平面上にあり、(d)温度センサ50は、一対の対向面40a,40bの間にある間隙40g及び一対の対向面42a,42bの間にある間隙42gに挿入されて保持されている。このように、一対の対向面40a,40b及び一対の対向面42a,42bのそれぞれの間にある間隙40g,42g、すなわち複数の間隙に温度センサ50が挿入されて保持されている。そのため、単数の間隙に温度センサ50が挿入されて保持されている場合に比較して、温度センサ50が中性線バスバー30から熱を受ける受熱面積を大きくすることができ、中性線バスバー30における温度の測定精度の低下を抑制することができる。例えば、温度センサ50の受熱面積が大きいため、中性線バスバー30の温度変化に対する温度センサ50における温度測定の追従性が向上させられる。また、バスバー本体32における一対の対向面40a,40bの間にある間隙40g及び一対の対向面42a,42bの間にある間隙42gに温度センサ50が挿入されて保持されるように組み付けられる場合、温度センサ50の組み付け位置が挿入方向に多少ずれても温度センサ50の受熱面積が大きくされているため、温度センサ50の測定精度のロバスト性(堅牢性)が確保されやすい。
本実施例によれば、(a)バスバー本体32は、ステータコア20の周方向に長手状に延設され、(b)第1U字状部40及び第2U字状部42は、前記ステータコア20の径方向の外周側に延びてから径方向の内周側に曲げられている。第1U字状部40及び第2U字状部42によりそれぞれ形成された一対の対向面40a,40bの間にある間隙40g及び一対の対向面42a,42bの間にある間隙42gは、いずれもステータコア20の周方向に開口している。そのため、それら間隙40g,42gが開口しているステータコア20の周方向に沿って温度センサ50が挿入可能とされ、中性線バスバー30への温度センサ50の組み付け性が向上させられる。
本実施例によれば、第1U字状部40及び第2U字状部42は、軸線CLを含む平面上においてU字状に曲げられている。温度センサ50が中性線バスバー30から受熱できるのは、一対の対向面40a,40b及び一対の対向面42a,42bに加えてU字状に曲げられた第1U字状部40及び第2U字状部42における内周面40c及び内周面42cが含まれる。そのため、温度センサ50が中性線バスバー30から受熱しやすく、中性線バスバー30における温度の測定精度の低下を抑制することができる。
本実施例によれば、(a)バスバー本体32の厚さ方向は、ステータコア20の軸線CLに平行な方向であり、(b)接続端子34は、バスバー本体32からステータコア20の径方向の内周側に延びてから軸線CLに平行な方向に曲げられた構造である。接続端子34がバスバー本体32からステータコア20の径方向の内周側に延びてからステータコア20の軸線CLに平行な方向に一箇所だけ曲げられた構造である。そのため、径方向におけるバスバー本体32と接続端子34との距離を短くすることができ、中性線バスバー30が大きくなることを抑制できる。
本実施例によれば、(a)第1U字状部40と第2U字状部42との間には、U字状に曲げられて第1U字状部40及び第2U字状部42を連結する連結部38が形成され、(b)連結部38は、一対の対向面40a,40b及び一対の対向面42a,42bのうちの連結部38側の対向面40b,42bと同一平面上にある接続面38aを有し、(c)温度センサ50は、接続面38aに接触している。温度センサ50が中性線バスバー30から受熱できるのは、一対の対向面40a,40b及び一対の対向面42a,42bに加えて連結部38が有する接続面38aが含まれる。そのため、温度センサ50が中性線バスバー30から受熱しやすく、中性線バスバー30における温度の測定精度の低下を抑制することができる。
本実施例によれば、第1U字状部40、第2U字状部42、及び連結部38における幅方向でそれぞれ切断した断面積は、バスバー本体32における幅方向で切断した断面積と同じである。中性線バスバー30に電流が流れる場合に、第1U字状部40、第2U字状部42、及び連結部38における電流密度とバスバー本体32における電流密度とを同じにすることができる。そのため、第1U字状部40、第2U字状部42、及び連結部38を含む中性線バスバー30の長手方向の各位置での発熱量が均一となりやすく、中性線バスバー30における温度の測定精度の低下を抑制することができる。
本実施例によれば、(a)コイル16は、Y結線された三相コイルであり、(b)バスバー本体32は、コイル16の中性線とされている。Y結線された三相コイルのそれぞれのコイル16で発生した熱は、コイル16のそれぞれの一端部からいずれも中性線バスバー30に熱伝導される。そのため、中性線バスバー30により保持された温度センサ50は、ステータコア20に巻回されたコイル16の温度を精度良く測定することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
前述の実施例では、第1U字状部40及び第2U字状部42は、ステータコア20の径方向の外周側に延びてから径方向の内周側にU字状に曲げられていたが、この態様に限らない。例えば、第1U字状部40及び第2U字状部42は、ステータコア20の軸線CLに平行な方向の一方側に延びてから軸線CLに平行な方向の他方側にU字状に曲げられた態様であっても良い。このような態様の場合、好適にはバスバー本体32はステータコア20の周方向に延設された長手状で、その厚さ方向は径方向とされる。また、第1U字状部40及び第2U字状部42における一対の対向面40a,40b及び一対の対向面42a,42bは、前述の実施例のようにそれぞれ幅方向の全てで対向している必要はなく、幅方向の一部において対向していれば良い。
前述の実施例では、第1曲げ部に相当する第1U字状部40及び第2曲げ部に相当する第2U字状部42はそれぞれU字状に曲げられていたが、この態様に限らない。例えば、第1曲げ部及び第2曲げ部としては、それぞれ曲げられている部位がV字状であって間隙を介して対向する一対の対向面を有する形状であっても良い。
前述の実施例では、バスバー本体32の厚さ方向は、ステータコア20の軸線CLに平行な方向であり、接続端子34は、バスバー本体32からステータコア20の径方向の内周側に延びてから軸線CLに平行な方向に曲げられた構造であったが、この態様に限らない。例えば、バスバー本体32の厚さ方向がステータコア20の径方向となる構成であっても良い。このような構成の場合、例えば接続端子34は、バスバー本体32からステータコア20の径方向の内周側に曲げられてから、さらに軸線CLに平行な方向に曲げられた構造とされる。
前述の実施例では、温度センサ50が温度を測定するのは中性線バスバー30であったが、この態様に限らない。例えば、温度センサ50が温度を測定するバスバーは、三相のコイル16の他端部に接続された端子バスバー18U,18V,18Wのいずれかであっても良い。三相のコイル16で発生した熱は、それら各コイルの他端部からそれぞれに接続された端子バスバー18U,18V,18Wにも熱伝導される。そのため、端子バスバー18U,18V,18Wのいずれかに設けられた曲げ部36の間隙に挿入されて保持された温度センサ50によってステータコア20に巻回されたコイル16の温度を測定することができる。
前述の実施例では、バスバー本体32は、ステータコア20の周方向に長手状に延設されていたが、この態様に限らない。例えば、前述したように温度センサ50が温度を測定するバスバーが端子バスバー18U,18V,18Wのいずれかである場合には、バスバー本体32は、必ずしもステータコア20の周方向に延びず、図2に示すように径方向に延びる構成であっても良い。
前述の実施例では、接続端子34Vと接続端子34Wとの間に曲げ部36が設けられていたが、この態様に限らない。例えば、接続端子34Uと接続端子34Vとの間に曲げ部36が設けられても良く、周方向におけるバスバー本体32の一方側或いは他方側の端部に曲げ部36が設けられても良い。
前述の実施例では、ステータコア20に巻回されたコイル16は、三相3コイルの態様であったが、この態様に限らない。例えば、ステータコア20に巻回されたコイル16は、三相6コイルなど他の態様であっても良い。例えば、三相6コイルの態様の場合には、中性線バスバー30には各相に2箇所ずつ接続端子34U,34V,34Wがそれぞれ設けられ、三相6コイルのそれぞれの一端部が中性線バスバー30に接続され、端子バスバー18U,18V,18Wはステータコア20の周方向に長手状に延設されて三相6コイルの各相それぞれの他端部が端子バスバー18U,18V,18Wに接続される。
なお、上述したのはあくまでも本発明の実施例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:ステータ
16,16U,16V,16W:コイル
20:ステータコア
30:中性線バスバー(バスバー)
32:バスバー本体
34,34U,34V,34W:接続端子
38:連結部
38a:接続面
40:第1U字状部(第1曲げ部)
40a,40b:対向面(一対の第1対向面)
40g:間隙
42:第2U字状部(第2曲げ部)
42a,42b:対向面(一対の第2対向面)
42g:間隙
50:温度センサ
CL:軸線
MG:車両用回転電機

Claims (7)

  1. 軸線を中心とする円筒状のステータコアに巻回されたコイルと、前記コイルに接続されたバスバーと、前記バスバーにおける温度を測定する温度センサと、を備える、車両用回転電機のステータであって、
    前記バスバーは、長手状に延設されたバスバー本体と、前記バスバー本体及び前記コイルを接続する接続端子と、を有し、
    前記バスバー本体には、相対向する一対の第1対向面を形成するように曲げられた第1曲げ部と、相対向する一対の第2対向面を形成するように曲げられた第2曲げ部と、が並んで設けられ、
    前記一対の第1対向面の一方と前記一対の第2対向面の一方とが同一平面上にあり且つ前記一対の第1対向面の他方と前記一対の第2対向面の他方とが同一平面上にあり、
    前記温度センサは、前記一対の第1対向面の間にある間隙及び前記一対の第2対向面の間にある間隙に挿入されて保持され
    前記第1曲げ部と前記第2曲げ部との間には、U字状に曲げられて前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部を連結する連結部が形成されている
    ことを特徴とする車両用回転電機のステータ。
  2. 前記バスバー本体は、前記ステータコアの周方向に長手状に延設され、
    前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部は、前記ステータコアの径方向の外周側に延びてから前記径方向の内周側に曲げられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用回転電機のステータ。
  3. 前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部は、前記軸線を含む平面上においてU字状に曲げられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用回転電機のステータ。
  4. 前記バスバー本体の厚さ方向は、前記軸線に平行な方向であり、
    前記接続端子は、前記バスバー本体から前記径方向の内周側に延びてから前記軸線に平行な方向に曲げられた構造である
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用回転電機のステータ。
  5. 記連結部は、前記一対の第1対向面及び前記一対の第2対向面のうちの前記連結部側の対向面と同一平面上にある接続面を有し、
    前記温度センサは、前記接続面に接触している
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の車両用回転電機のステータ。
  6. 前記第1曲げ部、前記第2曲げ部、及び前記連結部における幅方向でそれぞれ切断した断面積は、前記バスバー本体における幅方向で切断した断面積と同じである
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用回転電機のステータ。
  7. 前記コイルは、Y結線された三相コイルの1つであり、
    前記バスバー本体は、前記コイルの中性線とされている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の車両用回転電機のステータ。
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