JP5935587B2 - マルチギャップ型回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車においてエンジンと変速機との間に配設されるエンジン直結型モータや、洗濯機などの家電用機器のように、限られたスペースで特に偏平構造が求められる分野では、高トルクを出す方法として、磁気ギャップを径方向に多重にしたマルチギャップ型回転電機に関する。
従来では、作業性の向上を図りつつ、偏平構造とステータの高い軸心精度を確保し得ることを目的とするマルチギャップ型回転電機に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。このマルチギャップ型回転電機は、外側スロット、中間スロットおよび内側スロットに収容されるスロット収容部を有する複数の導体線がステータコアの周方向に周回するようにしてステータコアに巻装されたステータコイルを備える。
上記マルチギャップ型回転電機は、2ステータ・1ロータタイプのものである。ステータコアに巻装される多相(3相)ステータコイルは、外側コアと連結コアと内側コアが一体となった一つのステータコアに対して巻装しており作業性の向上を図ることができる。また、多相ステータコイルは、外側スロット、中間スロットおよび内側スロットに収容されるスロット収容部を有する複数の多相巻線組の導体線がステータコアの周方向に周回するようにしてステータコアに巻装されているので、多相ステータコイルの組数を一つに削減できている。
特開2012−080692号公報
しかしながら、一本の連続したコイル材(導体線)で巻装すれば、その巻線は内外のステータを渡りかつ周回する構造となるため、非常に複雑となり生産し難いという問題点がある。この解決策として、U字形などに短く成形した複数の導体線をスロットに挿入した後に、亀甲状に曲げて溶接する方法が考えられる。ところが、U字形などに成形したコイル材の端部が軸方向に非常に高くなって溶接部の高さが増加するため、軸方向の全長が長くなってしまう。したがって、体格も大きくなるという問題点がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、軸方向の全長を短くして体格を小さく抑えられるマルチギャップ型回転電機を提供することを第1目的とする。電気的な接続を行う際に、平角導体線を覆う絶縁被膜の劣化を抑えられるマルチギャップ型回転電機を提供することを第2目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、回転軸に固定したディスク部にその一端が固定された円筒状のロータと、前記ロータにかかるロータコアの少なくとも外径側と内径側とに磁気的ギャップを介して配置される内外一対のステータとを備え、前記一対のステータの各ステータコアにそれぞれ平角導体線が備えられたマルチギャップ型回転電機において、内外の前記ステータコアに備えられたそれぞれの前記平角導体線は、あらかじめU字形に成形されたものであって、前記ディスク部側から挿通によって前記内外一対のステータに成形されたスロットに収容されており、前記ディスク部側とは反対側の空間において内外の前記平角導体線電気的に接続されていることを特徴とする。
ディスク部側にはロータコアが存在するので、平角導体線を電気的に接続するには込み入った場所になる。この構成によれば、ディスク部側とは反対側の空間において内外の平角導体線を電気的に接続するので、軸方向の全長を短くして、マルチギャップ型回転電機の体格を小さく抑えることができる。
第2の発明は、一方または双方の前記平角導体線は、前記溶加材の一部または全部を収容する収容部を有することを特徴とする。この構成によれば、平角導体線に収容部を構成したので溶加材が安定して収容され、また溶加材が溶ける構造にしている。よって、電気的に接続すべき平角導体線が過熱することがなく、平角導体線を覆う被膜の熱劣化を抑制することができる。
なお「回転軸」は、ディスク部と一体成形してもよく、別体に成形して固定してもよい。「円筒状」は円環状を含み、一のロータコアで成形してもよく、複数の部分ロータコアで構成してもよい。「平角導体線」は、長手方向(延伸方向)と直交する断面の形状が長方形に成形される導体線であり、導電性を示せば材料・材質等を問わない。「ディスク部側とは反対側の空間」は、ディスク部側からロータコアを隔てた反対側の空間であって、軸方向空間および径方向空間のうちで一方または双方を含む。「挿通」は、孔などの通路(下記のスロットに相当)に挿し通すことを意味する。「収容部」は、溶加材の一部または全部を収容できれば任意である。例えば段差,凹部,切欠き等が該当する。平角導体線の「接合」は、溶接,ろう接,圧着,かしめ等を含む。「溶加材」は、JIS規格(JIS Z 3001)に定義されている「溶接(ブレーズ溶接、ろう接及びサーフェシングを含む。)中に付加される金属(材料)」である。
マルチギャップ型回転電機の第1構成例を示す軸方向断面図である。 ステータとロータが組み付けられた状態を示す斜視図である。 ステータコアとロータが組み付けられた状態を示す斜視図である。 平角導体線の端部の第1接続例を部分的に拡大して示す側面図である。 図4に示す矢印V方向から見たステータコイルの側面図である。 平角導体線の成形例を示す図である。 図6に示すVII−VII線の断面図である。 複数の平角導体線を接続した後の状態例を模式的に示す斜視図である。 平角導体線の端部の第2接続例を部分的に拡大して示す斜視図である。 平角導体線の端部の第3接続例を示す斜視図である。 平角導体線の端部の第4接続例を示す斜視図である。 平角導体線の端部の第5接続例を示す斜視図である。 平角導体線の端部の第6接続例を示す斜視図である。 平角導体線の端部の第7接続例を部分的に拡大して示す側面図である。 平角導体線の端部の第1接合例を示す図である。 平角導体線の端部の第2接合例を示す図である。 平角導体線の端部の第3接合例を示す図である。 平角導体線の端部の第4接合例を示す図である。 平角導体線の端部の第8接続例を部分的に拡大して示す側面図である。 図19に示す矢印XX方向から見た側面図である。 第8接続例にかかる接続状態を示す側面図である。 平角導体線の端部の第9接続例を部分的に拡大して示す側面図である。 平角導体線の端部の第10接続例を部分的に拡大して示す側面図である。 図23に示す矢印XXIV方向から見た側面図である。 第10接続例にかかる接続状態を示す側面図である。 平角導体線の端部の第11接続例を部分的に拡大して示す側面図である。 平角導体線の端部の第12接続例を部分的に拡大して示す側面図である。 図27に示す矢印XXVIII方向から見た側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。以下では、簡素化のために「マルチギャップ型回転電機」を単に「回転電機」と呼ぶことにする。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は、ディスク部側とは反対側の空間内のうち、軸方向にロータコアから遠い位置で平角導体線を接続する例であって、図1〜図13を参照しながら説明する。図1に示す回転電機20は、エンジン直結型であり、パラレル方式のハイブリッド車両における内燃機関(エンジン10)と変速機30との間に配置される。
回転電機20は、ハウジング21,ステータ22,ロータ25等を有する。ステータ22は、ステータコア23やステータコイル24等を有する。ロータ25は、ロータコア25aやディスク部25bなどを有する。
ハウジング21は円筒状(円環状を含む。以下同じである。)に成形され、フレーム11とディスク部25bとの間に固定される。固定は任意であり、着脱可能な固定と着脱不能な固定のいずれでもよく、直接的な固定と間接的な固定のいずれでもよい。通常は締結部材(例えばボルトやネジ等)を用いる締結を行うが、ろう接や溶接等を行う接合や、接着剤を用いる接着などでもよい。以下では特に明示しない限り、この意味で「固定」を用いる。
ステータ22やロータ25等は、ハウジング21の内部(内側)に備える。ステータ22は、ステータコア23やステータコイル24などを有する。ステータコア23は、ハウジング21の内面に対して直接的または間接的に固定される。ステータコア23は、外径側コア23a,内径側コア23b,連結コア23cなどを有する。外径側コア23aはロータコア25aの外径側に配置され、内径側コア23bはロータコア25aの内径側に配置される。連結コア23cは、外径側コア23aと内径側コア23bとを連結する。ステータコイル24は、外径側コイル24a,内径側コイル24bなどを有する。各コイルには、長手方向(延伸方向)と直交する断面の形状が長方形(正方形を含む)に成形される平角導体線を用いる。
ロータ25は、ロータコア25aやディスク部25bなどを有する。ロータコア25aは円筒状に構成され、ディスク部25bの外周端部に固定される。ディスク部25bは円盤状に成形され、シャフトハブ15に固定される。この構成によれば、ロータ25はクランクシャフト14と一体に回転する。クランクシャフト14は「回転軸」に相当する。
上述した回転電機20において、ステータコア23とロータ25(具体的にはロータコア25a)との配置関係を図2と図3に斜視図で示す。図2に示すように、外径側コア23aと内径側コア23bとの間にロータコア25aを配置する。外径側コア23aは、ロータコア25aと対向する内周面に外径側スロット23dが成形される。内径側コア23bは、ロータコア25aと対向する外周面に内径側スロット23eが成形される。外径側スロット23dの数と内径側スロット23eの数は、ロータコア25aの磁極数と、相数とに応じて設定される。例えばロータコア25aの磁極数をN(Nは正の整数)とし、相数をP(Pは正の整数)とすると、N×P×2になる。
本例のロータコア25aは、一方端をN極に磁化するとともに他方端をS極に磁化した複数の磁性体で構成し、隣り合う磁性体の磁極が同じ極となるように配置する。なお、外径側コア23aとロータコア25aとの間には磁気的ギャップGが介在し、外径側コア23aと内径側コア23bとの間にも磁気的ギャップGが介在する(図4を参照)。
外径側スロット23dや内径側スロット23eは複数のコイルを収容可能に成形される。複数のコイルは、単相でもよく、複数相(例えば3相や6相等)でもよい。外径側スロット23dには外径側コイル24aを収容する。内径側スロット23eには内径側コイル24bを収容する。これらの外径側コイル24aと内径側コイル24bとを後述する接続を行うと、図4に示す状態になる。図4では、全体で複数相(例えば3相)となるように接続する。例えば、U相,V相,W相となるように各相ごとに1本状に接続する。U相,V相,W相,X相,Y相,Z相の6相で接続した後、U相とX相を接続し、V相とY相を接続し、W相とZ相を接続してもよい。6相のままでもよく、単相に接続してもよい。
次に内外の平角導体線を電気的に接続する形態、すなわち外径側コイル24aと内径側コイル24bとを接続する巻線構造について説明する。図4に示すように、まず外径側スロット23dに外径側コイル24aを軸方向(矢印D1方向)に挿通し、内径側スロット23eに内径側コイル24bを軸方向に挿通する。挿通するときの外径側コイル24aおよび内径側コイル24bは、例えば図6および図7に示す形状で成形される。図6では、上側に平面図を示し、下側に側面図を示す。各コイルは、曲折部24fと線状部24gとを有するU字形である。曲折部24fの中央部では、さらに図7に示すように厚み方向にクランク状に成形される。
図4に戻り、挿通して外径側コア23aより突出した外径側コイル24aを径方向内側(図面下方向)に向けて屈曲させる。同様に、挿通して内径側コア23bより突出した内径側コイル24bを径方向外側(図面上方向)に向けて屈曲させる。さらに、屈曲させた外径側コイル24aと内径側コイル24bとが対面する位置において軸方向(矢印D1方向)に立ち上げて対面させて接続する。こうして立ち上げた部位は、一点鎖線内に示す立ち上げ部24cである。立ち上げ部24cは、ディスク部25b側とは反対側の空間内のうち、軸方向にロータコア25aから遠い位置になる。
上述した曲げ加工を複数の外径側コイル24aおよび複数の内径側コイル24bについて行う。この際、複数の外径側コイル24aは曲げ加工後に並行するように、曲げ加工する位置をずらす。内径側コイル24bについても同様である。こうして曲げ位置をずらす部位は、一点鎖線内に示す除変部24dである。
複数(本例では4)の外径側コイル24aおよび同数の内径側コイル24bについて、図4に示す矢印V方向から見ると図5のようになる。図5において、外径側コイル24aと内径側コイル24bとを対面するように屈曲させる位置と、立ち上げ部24cとの間には、レーン変更部24eを設ける。レーン変更部24eは、複数の外径側コイル24aおよび同数の内径側コイル24bについて目的のコイルどうしを接続するために、長手方向で互いの相手方と寄り添う方向(図5では左右方向)に曲げてずらす。こうして目的となるコイルの端部どうしを接続する。この接続はインラインで行える。なお、端部どうしの具体的な接続形態については後述する(図9〜図13を参照)。
図8には、全巻線にかかるごく一部分の接続例であって、3つの外径側コイル24aと3つの内径側コイル24bとを接続して巻線状にした状態を示す。この接続例では、外径側コイル24aと内径側コイル24bとが径方向で対向しない位置(互い違いの位置)に配置され、1本の巻線状に接続される。図示しないが、外径側コイル24aどうしを接続したり、内径側コイル24bどうしを接続したりしてもよく、1本状になればよい。
次に、内外コイルの端部どうしを接続する形態、すなわち接合例について説明する。図9〜図12には溶加材26を溶かして接合する例を示す。溶加材26が溶ければ接合の種類を問わない。例えば溶接には、ガス溶接、アーク溶接、エレクトロスラグ溶接、電子ビーム溶接、レーザービーム溶接などが該当する。このうちアーク溶接は、ティグ溶接(TIG溶接)、ミグ溶接(MIG溶接)、マグ溶接(MAG溶接)、プラズマ溶接、被覆アーク溶接、サブマージアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接、セルフシールドアーク溶接などが該当する。ろう接には、ろう付け、ハンダ付けなどが該当する。本形態では、TIG溶接にて不活性ガス中で酸化防止と冷却を図りながらプラズマ溶接を行う。
図9は、溶加材26として、円柱状の銅ピンを用いて溶接を行う例である。外径側コイル24aと内径側コイル24bは、各端面を揃えるとき、溶加材26を収容可能な収容部24hになるように成形される。図9の収容部24hは、外径側コイル24aと内径側コイル24bの厚み方向に共通する切欠き形状(凹形状)である。この収容部24hに溶加材26の一部または全部を収容し、通電することで溶加材26を溶かして接続する。図示しないが、後述する図11に示すV字状に形成してもよく、U字状等に形成してもよい。要するに、収容部24hは溶加材26を収容できればよい。
図10は、溶加材26として、円板状の銅ペレットを用いて溶接を行う例である。外径側コイル24aと内径側コイル24bは、各端面を揃えるとき、溶加材26を収容可能な円筒状(楕円筒状を含む)の窪みである収容部24hになるように形成される。この収容部24hに溶加材26を収容し、通電することで溶加材26を溶かして接続する。図示しないが、半球状の収容部24hが形成されるように各端部を成形してもよく、この場合には円板状だけでなく、球状や半球状の銅ペレットを用いることができる。
図11は、溶加材26として、図9と同様に円柱状の銅ピンを用いて溶接を行う例である。図9と異なるのは、外径側コイル24aと内径側コイル24bの幅方向(厚み方向とほぼ直交する方向)に共通する切欠き形状(V字状)である。この収容部24hに溶加材26の一部または全部を収容し、通電することで溶加材26を溶かして接続する。図示しないが、図11に示す凹形状に形成してもよく、U字状等に形成してもよい。要するに、収容部24hは溶加材26を収容できればよい。また、図9に示す厚み方向の切欠き形状と、図11に示す幅方向の切欠き形状とを併せ持たせ、各端面を揃えると十字状の収容部24hが形成されるように成形してもよい。
図12は、溶加材26として、図9や図11と同様に円柱状の銅ピンを用いて溶接を行う例である。図9や図11と異なるのは、外径側コイル24aと内径側コイル24bとの端面をずらして段差を設ける(階段状にする)点である。この段差部位が収容部24hに相当し、溶加材26を収容して(置いて)通電することで溶加材26を溶かして接続する。図12の例では外径側コイル24aが高くなるように成形しているが、内径側コイル24bが高くなるように成形してもよい。
図9〜図12では溶加材26を用いて溶接するのに対して、図13では溶加材26を用いずに直接的に溶接する例である。例えば、スポット溶接、ガス溶接、テルミット溶接、電子ビーム溶接、レーザー溶接、プラズマアーク溶接などが該当する。図13の例では外径側コイル24aと内径側コイル24bとの端面をずらしているが、図9や図10と同様に外径側コイル24aおよび内径側コイル24bの端面を合わせてもよい。
図1に戻り、上述のように構成された回転電機20をエンジン10と変速機30との間に配置する。エンジン10は、フレーム11,ピストン12,ピストンロッド13,クランクシャフト14,シャフトハブ15などを有する一般的な構成である。変速機30は、ハウジング31,クラッチ機構32,トランスミッションシャフト33などを有する一般的な構成である。
図1のように配置された回転電機20は次のように作動する。エンジン10を始動させる場合は、クラッチ機構18をトルク伝達が遮断される状態とし、図示しないインバータから伝達される制御電力に基づいてステータ22を励磁させる。ステータ22の励磁に伴う回転トルクが発生するとロータ25が回転し、さらにクランクシャフト14が駆動されてエンジン10を始動する。なお、クラッチ機構18をトルク伝達が可能な状態にすれば、ロータ25の回転トルクをトランスミッションシャフト33にトルク伝達することができる。いずれの場合も回転電機20は電動機として作動する。
エンジン10が始動した後、クランクシャフト14からトランスミッションシャフト33にトルク伝達を行うには、クラッチ機構18をトルク伝達が可能な状態にすればよい。エンジン10が動力を発生しているとき、ロータ25はクランクシャフト14と一体に回転するので、ステータ22(具体的には外径側コイル24aや内径側コイル24b)に逆起電力が発生する。車輪の回転に伴ってトランスミッションシャフト33が回転する場合も同様である。発生した逆起電力(回生電力)は、インバータを介してバッテリに充電することができる。よって回転電機20は発電機として作動する。
なお、エンジン10が動力を発生しているときでも、図示しないインバータから制御電力が伝達されると回転トルクが発生するので、エンジン10の動力をアシストすることができる。この場合の回転電機20は電動機として作動する。
従来では、コイル端を亀甲型として高さが高いのに加えてさらにコイル寄り添い・溶接個所を形成して非常に高い寸法になっていた。これに対して、上述した回転電機20では、従来の箇所での溶接が無くなり、かつ、立ち上げ部24cや除変部24dが連結コア23c内にほぼ収まることから、高さ増加分も少なくて済む(図4を参照)。したがって、図1に示す回転電機20は軸方向長さを短く抑えてコンパクトにできる。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)回転電機20において、内外のステータコア23に備えられたそれぞれのステータコイル24(外径側コイル24aおよび内径側コイル24b)は、あらかじめU字形に成形され(図6を参照)、ディスク部25b側から挿通されてスロット(外径側スロット23dおよび内径側スロット23e)に収容されるとともに、ディスク部25b側とは反対側の空間SPにおいて内外のステータコイル24を接続する構成とした(図1,図4,図9〜図13を参照)。この構成によれば、ディスク部25b側とは反対側の空間SPにおいて内外のステータコイル24を接続するので、軸方向の全長を短くして、回転電機20の体格を小さく抑えることができる。
(2)内外のステータコア23より突出したそれぞれのステータコイル24は、それぞれ径方向の外側と内側とに向けて屈曲させ、かつ、屈曲させたステータコイル24が対面する位置において軸方向に立ち上げて接続する構成とした(図4を参照)。この構成によれば、込み入った場所での接続をしなくても済む。また、対面する位置において軸方向に立ち上げる立ち上げ成形を行う必要があり、その立ち上げ部24cの長さを短くできる。したがって、軸方向の全長をより確実に短くできる。
(4)ステータコイル24は、内外いずれかのステータコア23の軸方向端部で軸方向と交差する方向に対面させて接続する構成とした(図4を参照)。この構成によれば、軸方向に必要な長さはステータコイル24の厚み(高さ)分で済むので、軸方向の全長をより確実に短くできる。
(5)複数のステータコイル24は、曲げ加工後に(並列)並行するように、曲げ加工する位置をずらす構成とした(図4の除変部24dを参照)。ステータコア23の軸方向端部で屈曲させたステータコイル24を軸方向に立ち上げるには、その立ち上げ角度への徐変のための距離を要する。この構成によれば、複数のステータコイル24が並行するように曲げ加工する位置をずらすので、ステータコイル24(コイル)の端面からのはみ出し量が少なくて済む。
(6)ステータコイル24を母材とし、一方または双方のステータコイル24に溶加材26を置いて、溶加材26を溶かして接続する構成とした(図9〜図12を参照)。この構成によれば、溶加材26が溶けて接続するので、ステータコイル24どうしを強固に固定することができる。
(7)一方または双方のステータコイル24は、溶加材26の一部または全部を収容する収容部24hを有する構成とした(図9〜図12を参照)。この構成によれば、ステータコイル24に収容部24hを構成したので溶加材26が安定して収容され、また溶加材26が溶ける構造にしている。よって、接続すべきステータコイル24が過熱することがなく、ステータコイル24を覆う被膜の熱劣化を抑制することができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は、上述した実施の形態1と同様の構成において、コイルの接続形態が異なる例であって、図14〜図25を参照しながら説明する。なお、図示および説明を簡単にするために、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。各図において、接合した部位は、一点鎖線で囲った接続部24iで示す。
図14において、挿通した外径側コイル24aを径方向内側(図面左方向)に向けて屈曲させる。同様に、内径側コイル24bを径方向外側(図面右方向)に向けて屈曲させる(図19では矢印D7,D8方向)。屈曲後は、図示するように外径側コイル24aの端面と内径側コイル24bの端面が対向する。言い換えれば、屈曲後に1本状となるように、屈曲後の長さ(図面の水平方向長さ)を外径側コイル24aと内径側コイル24bとで予め調整する。さらに、屈曲させた外径側コイル24aと内径側コイル24bとの端面を接続する。なお積層方向(図面の上下方向)に接合位置をずらすと、何ら絶縁措置を行わなくてもコイル間のショートを防止できる。
次に、外径側コイル24aと内径側コイル24bとの端面を接続する形態、すなわち接合例について図15〜図25を参照しながら説明する。なお図15〜図18では、上側に平面図を示し、下側に側面図を示す。また図15〜図17,図20,図22に示すコイルの端部形状の成形は、図6と図7に示すU字形の成形とともに行うとよい。
図15には、外径側コイル24aと内径側コイル24bの両端部を対向(あるいは面接触)させて接合する例を示す。両端部の対向は、接合可能な間隙で端面を接近させることを意味する。外径側コイル24aの端部は上から見て「<」形状に突出させて成形し、内径側コイル24bの端部は上から見て「<」形状に凹ませて成形しておく。両コイルの端部は、矢印D2a,D2bで示すように両端部を対向(あるいは面接触)させて1本状にした後、溶接して接合を行う。接合面積が増えるので、接合力が高まる。なお接合面積が増えれば、「<」形状以外の任意形状で端部を成形してもよい。
図16には、外径側コイル24aと内径側コイル24bの両端部を連結して接合する例を示す。外径側コイル24aの端部は上から見て「Ω」形状に突出させて成形し、内径側コイル24bの端部を上から見て「Ω」形状に凹ませて成形しておく。両コイルの端部は、図面上下方向から嵌め合わせる。嵌め合わせた後は、図面の左右方向に抜けないので、これらのコイルの端部は「連結部」に相当する。嵌め合わせて1本状にした後、矢印D3a,D3bで示すようにかしめて接合する。なお、図面の左右方向に抜けなければ、「Ω」形状以外の任意形状で端部を成形してもよい。
図17には、外径側コイル24aと内径側コイル24bの両端部を対向(あるいは面接触)させて接合する例を示す。外径側コイル24aと内径側コイル24bについて双方の端部を階段状に成形しておく。両端部は矢印D4a,D4bで示す方向(図面上下方向)に対向(あるいは面接触)させた状態で溶接するか、かしめて接合を行う。工具でかしめる場合も矢印D4a,D4bで示す方向に行う。かしめた後に溶接してもよい。なお図17では1段の階段状に成形したが、2段以上の複数段で階段状に成形してもよい。
図18には、外径側コイル24aと内径側コイル24bの両端部をスリーブ部材27で接合する例を示す。一方のコイルにスリーブ部材27を入れ、両コイルの端部を対向させてからスリーブ部材27を移動させる。両端部をスリーブ部材27で覆った後、工具で矢印D5a,D5bで示す方向(図面上下方向)に圧着して接合を行う。なお両端部の形状は任意であり、図6および図7のままでもよく、図15〜図17に示す形状に成形してもよい。両端部をスリーブ部材27で覆う手順については後述する(図23を参照)。
図19〜図21には、複数の外径側コイル24aと複数の内径側コイル24bについて、対応するコイルの両端部の端面を対向(あるいは面接触)させて接合する例を示す。複数の外径側コイル24aと複数の内径側コイル24bについて各端部は、上から見て「/」形状(あるいは「\」形状)に成形しておく。図19に示すように、外径側コイル24aを径方向内側(矢印D8方向)に向けて屈曲させる。同様に、内径側コイル24bを径方向外側(矢印D7方向)に向けて屈曲させる。
屈曲後は、図20に示すように対応するコイルの両端部の端面を対向(あるいは接触)させて、溶接して接合を行う。他の外径側コイル24aおよび内径側コイル24bについても同様に行う。図14の例と同様に、屈曲後に1本状となるように、屈曲後の長さを外径側コイル24aと内径側コイル24bとで予め調整するとよい。図21に示すように積層方向(図面の上下方向)に接合位置をずらすと、何ら絶縁措置を行わなくてもコイル間のショートを防止できる。なお、対応するコイルの両端部の端面が対向(あるいは接触)すれば、「/」形状以外の任意形状で端部を成形してもよい。
図22には、図19〜図21と同様に、対応するコイルの両端部を面接触させて接合する例を示す。ただし、図19〜図21の例は突き合わせるコイルの端面どうしを面接触させるのに対して、図22の例はコイル端部の上下面どうし(具体的には一方端部が上面で他方端部が下面)を面接触させる点で相違する。
まず図19と同様に、外径側コイル24aを径方向内側に向けて屈曲させる。また、内径側コイル24bを径方向外側に向けて屈曲させる。屈曲後は、図22に示すように対応するコイルの両端部の上下面を面接触させて、溶接して接合を行う。屈曲後の長さを外径側コイル24aと内径側コイル24bとで予め調整すると、接合位置がずれて何ら絶縁措置を行わなくてもコイル間のショートを防止できる。
なお、図22の例ではコイル端部の上下面どうしを面接触させたが、コイル端部の側面どうしを面接触させてもよい。対面するように屈曲させるとともに、コイルの側面どうしが面接触するように上から見て少し斜め方向に曲げる必要がある。
図23〜図25には、図19〜図21に示す例と同様に対応するコイルの両端部の端面を対向(あるいは面接触)させて接合した後、スリーブ部材27で圧着する例を示す。複数の外径側コイル24aと複数の内径側コイル24bについて各端部は、上から見て「/」形状(あるいは「\」形状)に成形しておく。図23に示すように、外径側コイル24aを径方向内側(矢印D8方向)に向けて屈曲させる。同様に、内径側コイル24bを径方向外側(矢印D7方向)に向けて屈曲させる。ただし、一方のコイル(図23では内径側コイル24b)にはスリーブ部材27を矢印D9のように通す。
屈曲後は、図24に示すように対応するコイルの両端部の端面を対向(あるいは接触)させる。必要に応じて、接続部24iのように溶接して接合してもよい。他の外径側コイル24aおよび内径側コイル24bについても同様に行う。そして両端部の端面が対向する位置に、図25に示す矢印D10のようにスリーブ部材27を移動させて圧着する。
スリーブ部材27どうしが接触しないように、積層方向にスリーブ部材27の位置をずらすと、何ら絶縁措置を行わなくてもショートを防止できる。この場合は、スリーブ部材27の位置をずらすために、図14の例と同様に屈曲後の長さを外径側コイル24aと内径側コイル24bとで予め調整するとよい。スリーブ部材27の外周面が絶縁皮膜で覆われている場合には、任意の位置で圧着してよい。なお、対応するコイルの両端部の端面が対向(あるいは接触)すれば、「/」形状以外の任意形状で端部を成形してもよい。
上述した実施の形態2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお、コイルどうしの接続形態を除く回転電機20の構成については実施の形態1と同様である。よって、接続形態が異なる(5),(6),(7)を除いて、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(8)ステータコイル24は、端部をステータコイル24の長手方向と直交する断面形状以外の断面形状で成形し、成形面(端面)どうしを対向または面接触させて接合することにより接続する構成とした(図14〜図18を参照)。この構成によれば、成形面どうしを対向または面接触させて接合すればよく、軸方向に必要な長さはステータコイル24の厚み(高さ)分で済む。よって、線状を保って接続が行え、軸方向の全長をより確実に短くできる。
(9)ステータコイル24は、端部どうしを連結可能な形状で成形し、連結した部位をかしめて接続する構成とした(図16を参照)。この構成によれば、連結した部位をかしめればよく、軸方向に必要な長さはステータコイル24の厚み(高さ)分で済む。よって、軸方向の全長をより確実に短くできる。
(10)ステータコイル24は、端部どうしをスリーブ部材27で覆い、スリーブ部材27を圧着して接続する構成とした(図18を参照)。この構成によれば、スリーブ部材27で覆ったステータコイル24の端部を圧着すればよく、軸方向に必要な長さはステータコイル24の厚み(高さ)分で済む。よって、軸方向の全長をより確実に短くできる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、ロータコアを基準としてディスク部側と反対側の空間内のうち、軸方向にロータコアから近い位置で平角導体線を接続する例であって、図26を参照しながら説明する。なお、図示および説明を簡単にするために、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図26に示す構成が図4に示す構成と異なるのは、立ち上げ部24cおよび除変部24dの位置である。すなわち図4ではディスク部25bから軸方向に遠く、エンジン10に近い空間SPに立ち上げ部24cが位置する。これに対して、図26ではディスク部25bから軸方向に近く、ロータコア25aに成形される凹み(凹部25c)を含む空間SPに立ち上げ部24cが位置する。
挿通した外径側コイル24aと内径側コイル24bとを対面する方向に屈曲させ、屈曲後に外径側コイル24aと内径側コイル24bとが対面する位置において軸方向に立ち上げて対面させて接続する。立ち上げ方向は、実施の形態1と逆になる。すなわち挿通を行う矢印D1方向とは逆方向(図面右方向)に行う。ロータコア25aに成形される凹部25cによって、接合を行う空間が確保される。
接合を行う空間は実施の形態1よりも狭い空間になるので、電子ビームを飛ばして接合する電子ビーム溶接がよい。電子ビーム溶接は、TIG溶接よりも高エネルギーで行われ、ガス流も不要である。そのため、各コイルの絶縁皮膜を傷めることもなく、高能率かつ高品質な溶接ができる。なお、図9〜図13に示す接合を行ってもよい。
上述した実施の形態3によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお、回転電機20の構成については立ち上げ方向を除いて、実施の形態1と同様である。よって、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(3)ロータコア25aは、ディスク部25bとは反対側の端面を凹ませて、当該凹み部分(凹部25c)を含む空間SPにおいてステータコイル24を接続する構成とした(図26を参照)。ステータコイル24の接続には、接合を行うための空間SPが必要になる。この構成によれば、凹部25cを含む空間SPで接合を行えるので、ステータコイル24の接続が容易に行えて作業性が向上する。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は、ディスク部側とは反対側の空間内のうち、軸方向と交差する方向に平角導体線を突出させて接続する例であって、図27と図28を参照しながら説明する。なお、図示および説明を簡単にするために、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図27に示す構成が図4に示す構成と異なるのは、接続部24iの位置である。すなわち図4ではディスク部25bから軸方向に立ち上げる位置であるのに対して、図27では軸方向と交差する方向(内径方向;図面下方向)に突出させた位置である。
実施の形態1とは異なり、挿通した外径側コイル24aと内径側コイル24bの双方を内径方向に屈曲させるだけでよい。屈曲後に複数の外径側コイル24a複数の内径側コイル24bが並行するように、屈曲する位置をずらすとよい。図28に示すように、対応するコイルの端部を揃えて、図9〜図13に示す接合や、電子ビーム溶接等の接合を行う。なお図27,図28の例では内径方向に屈曲させたが、外径方向(図面上方向)に屈曲させてもよい。いずれの径方向に屈曲させても接合を行うのに十分な空間を確保できる。
上述した実施の形態4によれば、回転電機20の構成はコイルの屈曲方向を除いて、実施の形態1と同様である。よって、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。また、軸方向に接合のための空間SPが不要になるので、ロータコア25aと連結コア23cとの間に介在する磁気的ギャップを狭くでき、磁束も流れ易くなる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜4に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜4では、回転電機20を電動機の機能と発電機の機能とを併せ持つ構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、電動機の機能のみを持たせる構成としてもよく、発電機の機能のみを持たせる構成としてもよい。例えば、車両に搭載される電動機や発電機が該当する。機能が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、回転電機20をエンジン10と変速機30との間に配置する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、スプリット方式のハイブリッド車両における動力分割機構(遊星ギア)と変速機30との間に配置する構成としてもよい。変速機30に代えて、ドライブシャフトを適用する構成としてもよい。車両のホイールに配置する構成としてもよく、この場合の回転軸は車軸等が相当する。配置の相違に過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、別体に成形されたクランクシャフト14を回転軸に適用し、当該クランクシャフト14とディスク部25bとを固定する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、他の回転軸(例えば上記車軸等)とディスク部25bとを固定する構成としてもよい。また、ディスク部25bとクランクシャフト14とを一体成形してもよく、ディスク部25bと上記他の回転軸とを一体成形してもよい。固定か一体成形かの相違に過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、接続部24iは、外径側コイル24aと内径側コイル24bとを接続する構成とした(図4,図26,図27を参照)。この形態に代えて、外径側コイル24aどうしを接続したり、内径側コイル24bどうしを接続したりする構成としてもよい。接続の相違に過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、外径側コア23aと内径側コア23bとの間に連結コア23cを介在させる構成とした(図4,図26,図27を参照)。この形態に代えて、連結コア23cを介在させずに、外径側コア23aと内径側コア23bのみで構成してもよい。ロータコア25aとの間で磁束の流れが少なくなる点を除けば、実施の形態1〜4と同様である。よって、実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、溶接の一種である融接(ガス溶接、アーク溶接、エレクトロスラグ溶接、電子ビーム溶接、レーザービーム溶接等)を適用してコイルどうしを接続する構成とした(図9〜図13,図15,図20〜図22を参照)。この形態に代えて、溶接の一種である「圧接」を適用してコイルどうしを接続する構成としてもよい。圧接には、抵抗溶接、鍛接、摩擦圧接などが該当する。このうち抵抗溶接には、スポット溶接、プロジェクション溶接、シーム溶接、アプセット溶接、フラッシュ溶接、バットシーム溶接などが該当する。接合方法が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
20 マルチギャップ型回転電機
22 ステータ
23 ステータコア
24 ステータコイル
25 ロータ
25a ロータコア
25b ディスク部
G 磁気的ギャップ
SP 空間(ディスク部側とは反対側の空間)

Claims (10)

  1. 回転軸に固定したディスク部にその一端が固定された円筒状のロータと、前記ロータにかかるロータコアの少なくとも外径側と内径側とに磁気的ギャップを介して配置される内外一対のステータとを備え、前記一対のステータの各ステータコアにそれぞれ平角導体線が備えられたマルチギャップ型回転電機において、
    内外の前記ステータコアに備えられたそれぞれの前記平角導体線は、あらかじめU字形に成形されたものであって、前記ディスク部側から挿通によって前記内外一対のステータに成形されたスロットに収容されており、前記ディスク部側とは反対側の空間において内外の前記平角導体線電気的に接続されていることを特徴とするマルチギャップ型回転電機。
  2. 内外の前記ステータコアより突出したそれぞれの前記平角導体線は、それぞれ径方向の外側と内側とに向けて屈曲させた前記平角導体線が対面する位置において軸方向に立ち上げた状態で電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のマルチギャップ型回転電機。
  3. 前記ロータコアは、前記ディスク部とは反対側の端面を凹ませた凹み部分を含む空間において前記平角導体線電気的に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチギャップ型回転電機。
  4. 前記平角導体線は、内外いずれかの前記ステータコアの軸方向端部で軸方向と交差する方向に対面させた状態で電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のマルチギャップ型回転電機。
  5. 複数の前記平角導体線は、並行するように曲げ加工する位置が軸方向および径方向にずれていることを特徴とする請求項4に記載のマルチギャップ型回転電機。
  6. 前記平角導体線を母材とし、一方または双方の前記平角導体線に置かれた溶加材が溶かされた状態で電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のマルチギャップ型回転電機。
  7. 一方または双方の前記平角導体線は、前記溶加材の一部または全部を収容する収容部を有することを特徴とする請求項6に記載のマルチギャップ型回転電機。
  8. 前記平角導体線は、端部を前記平角導体線の長手方向と直交する断面形状以外の断面形状で成形されたものであって、成形面どうしを対向または面接触する状態で接合されたことにより電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のマルチギャップ型回転電機。
  9. 前記平角導体線は、端部どうしを連結可能な形状で成形されたものであって、連結した部位かしめられ、かつ、電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のマルチギャップ型回転電機。
  10. 前記平角導体線は、端部どうしがスリーブ部材で覆われており、前記スリーブ部材圧着され、かつ、電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のマルチギャップ型回転電機。
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