JP2012105388A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】焼嵌めまたは圧入により固定された固定子鉄心に加わる締め付け力を起因とする固定子鉄心の変形を抑制できる回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機は、ケースに取り付けられる複数のフランジ115を有する円筒状のハウジング112と、ハウジング112に焼嵌めまたは圧入により固定される円筒状の固定子鉄心132を有する固定子130と、固定子内に回転自在に配設される回転子と、を備え、固定子鉄心132は、複数枚の鋼板が積層されてなり、鋼板の変形を抑制するための溶接部200が、固定子鉄心132におけるハウジング112のフランジ115に対応する位置に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機に関し、特に自動車の走行のためにトルクを発生したり、あるいは制動時に発電したりする回転電機に関する。
回転電機は、固定子と回転子とを備えており、固定子は多数のスロットが形成された固定子鉄心を有している。この固定子鉄心は、鉄損を抑えるために、通常、0.05〜1.0mm程度の電磁鋼板が所定枚数積層され、電磁鋼板の外周部の所定位置が溶接されるなどして一体化されているものである(例えば、特許文献1)。
このように作製された固定子鉄心には、コイルが巻装されている。そして、回転電機は、このコイルに交流電力を供給することで回転磁界を発生させ、この回転磁界により回転子を回転させるものである。また、回転電機は、回転子に加わる機械エネルギーを電気エネルギーに変換してコイルから交流電力を出力するものである。すなわち、回転電機は、電動機または発電機として作動する。
特開2002−291184号公報
固定子と、固定子の内側に回転可能に設けられた回転子と、固定子を焼嵌めや圧入で保持するハウジングと、を備えた回転電機が知られている。この種の回転電機を自動車に搭載する場合、ハウジングの一端面に設けたフランジにより自動車の適所に固定することがある。この種の回転電機では、固定子鉄心におけるハウジングのフランジに対応する部分に圧縮応力が集中するため、この部分の電磁鋼板が波打つ(軸方向に張り出す)ように変形してしまうといった問題点があった。
特に、自動車の走行に使用するトルクを発生するような回転電機は、ハウジングの最大締め付けトルクが大きくなるため、ハウジングと固定子鉄心の締め代を大きく設定する必要があり、このような変形が生じやすい。
(1)請求項1の発明による回転電機は、ケースに取り付けられる複数のフランジを有する円筒状のハウジングと、ハウジングに焼嵌めまたは圧入により固定される円筒状の固定子鉄心を有する固定子と、固定子内に回転自在に配設される回転子と、を備え、固定子鉄心は、複数枚の鋼板が積層されてなり、鋼板の変形を抑制するための補強部が、固定子鉄心におけるハウジングのフランジに対応する位置に設けられていることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の回転電機において、補強部は、固定子鉄心の軸方向に平行に設けられた溶接部とされていることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1に記載の回転電機において、補強部は、鋼板同士を積層固定するための加締め部とされていることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項2に記載の回転電機において、溶接部は、固定子鉄心の外周部および/または内周部に設けられていることを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の回転電機において、補強部は、固定子鉄心のティースの中心軸上に配置されていることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項2または請求項4に記載の回転電機において、固定子鉄心の全てのティースの中心軸上における外周部に溶接溝が設けられており、ハウジングのフランジに対応して配置される溶接溝に溶接部が設けられていることを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の回転電機において、固定子鉄心は、一体型コアであって、固定子鉄心には、固定子鉄心の軸方向に平行な複数のスロットが形成され、スロットには、複数のセグメント導体が互いに接続されてなるセグメント型コイルと、導体の相互間およびスロットと導体との間に絶縁紙と、が配設されていることを特徴とする。
(8)請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の回転電機において、複数のフランジは、円筒状のハウジングの一端面周縁において、径方向外方に突設されていることを特徴とする。
本発明によれば、焼嵌めまたは圧入により固定された固定子鉄心に加わる締め付け力を起因とする固定子鉄心の変形を抑制できる回転電機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る回転電機の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る回転電機の固定子およびハウジングを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る回転電機の固定子鉄心を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る固定子鉄心を構成する電磁鋼板を示す斜視図である。 固定子鉄心に巻回される三相分の固定子コイルを示す斜視図である。 固定子鉄心に巻回されるU相の固定子コイルを示す斜視図である。 固定子鉄心に巻回されるU1相の固定子コイルを示す斜視図である。 固定子鉄心に巻回されるU2相の固定子コイルを示す斜視図である。 回転子および固定子の断面を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る回転電機の固定子鉄心をハウジングに焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す平面図である 本発明の第2の実施形態に係る回転電機の固定子およびハウジングを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る回転電機の固定子鉄心をハウジングに焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る回転電機の固定子鉄心をハウジングに焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る回転電機の固定子鉄心をハウジングに焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る回転電機の固定子鉄心をハウジングに焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る固定子鉄心を構成する電磁鋼板を積層固定する加締め部の断面を示す模式図である。 本発明の第6の実施形態に係る回転電機の固定子鉄心を示す斜視図である。 全てのティースの中心軸上に溶接溝が設けられた固定子鉄心を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳説する。
[第1の実施形態]
―回転電機の全体構成―
本実施形態に係る回転電機は、自動車の走行に使用するのが好適な回転電機である。ここで、回転電機を使用するいわゆる電気自動車には、エンジンと回転電機の両方を備えるハイブリッドタイプの電気自動車(HEV)と、エンジンを用いないで回転電機のみで走行する純粋な電気自動車(EV)とがあるが、以下に説明する回転電機は両方のタイプに利用できるので、ここでは代表してハイブリッドタイプの自動車に用いられる回転電機に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る回転電機100の全体構成を示す模式図である。図1では、回転電機100の一部分を断面とすることで、回転電機100の内部を示している。
回転電機100は、図1に示すように、ケース10の内部に配設されるものであり、ハウジング112と、ハウジング112に固定される固定子鉄心132を有する固定子130と、この固定子内に回転自在に配設される回転子150と、を備えている。ケース10は、エンジンのケースや変速機のケースによって構成される。
この回転電機100は、永久磁石内蔵型の三相同期モータである。回転電機100は、固定子鉄心132に巻回される固定子コイル138に三相交流電流が供給されることで、回転子150を回転させる電動機として作動する。また、回転電機100は、エンジンによって駆動されると、発電機として作動して三相交流の発電電力を出力する。つまり、回転電機100は、電気エネルギーに基づいて回転トルクを発生する電動機としての機能と、機械エネルギーに基づいて発電を行う発電機としての機能の両方を有しており、自動車の走行状態によって上記機能を選択的に利用することができる。
ハウジング112に固定された固定子130は、ハウジング112に設けられたフランジ115がボルト12によりケース10に締結されることで、ケース10内に固定保持されている。
回転子150は、ケース10の軸受け14A、14Bにより支承されるシャフト118に固定されており、固定子鉄心132の内側において回転可能に保持されている。
図2を参照してハウジング112および固定子130について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る回転電機100のハウジング112と固定子130とを示す斜視図である。
―ハウジング―
ハウジング112は、厚さ2〜5mm程度の鋼板(高張力鋼板など)を絞り加工により円筒形状に形成されている。ハウジング112には、ケース10に取り付けられる複数のフランジ115が設けられている。複数のフランジ115は、円筒状のハウジング112の一端面周縁において、径方向外方に突設されている。なお、フランジ115は、絞り加工時に形成される端部において、フランジ115以外の部分を切除して形成されるものであり、ハウジング112と一体となっている。
―固定子―
固定子130は、円筒状の固定子鉄心132と、この固定子鉄心132に装着される固定子コイル138と、を有している。
―固定子鉄心―
固定子鉄心132について、図3および図4を参照して説明する。図3は、固定子鉄心132を示す斜視図であり、図4は、固定子鉄心132を構成する電磁鋼板133を示す斜視図である。固定子鉄心132は、図3に示すように、固定子鉄心132の軸方向に平行な複数のスロット420が周方向に等間隔となるように形成されている。
スロット420の数は、例えば本実施の形態では72個であり、スロット420に上記した固定子コイル138が収容される。各スロット420の内周側は開口とされ、この開口の周方向の幅は、固定子コイル138が装着される各スロット420のコイル装着部とほぼ同等もしくは、コイル装着部よりも若干小さくなっている。
スロット420間にはティース430が形成されており、それぞれのティース430は環状のコアバック440と一体となっている。つまり、固定子鉄心132は、各ティース430とコアバック440とが一体成形された一体型コアとされている。
ティース430は、固定子コイル138によって発生した回転磁界を回転子150に導き、回転子150に回転トルクを発生させる働きをする。
固定子鉄心132は、厚さ0.05〜1.0mm程度の電磁鋼板133(図4参照)を打ち抜き加工またはエッチング加工により成形し、成形された円環形状の電磁鋼板133を複数枚積層してなる。
固定子鉄心132は、上記した円筒状のハウジング112の内側に焼嵌めにより嵌合固定される。具体的な組み立て方としては、例えば、先ず固定子鉄心132を配置しておき、この固定子鉄心132に予め加熱して熱膨張により内径を広げておいたハウジング112を嵌め込む。次に、ハウジング112を冷却して内径を収縮させることで、その熱収縮により固定子鉄心132の外周部を締め付ける。
固定子鉄心132は、運転時における回転子150のトルクによる反作用によってハウジング112に対して空転しないように、ハウジング112の内径寸法を、固定子鉄心132の外径寸法よりも所定値だけ小さくしておき、焼嵌め嵌合により固定子鉄心132がハウジング112内に強固に固定されるようになっている。
ここで、常温における固定子鉄心132の外径と、ハウジング112の内径との差を締め代といい、この締め代を回転電機100の最大トルクを想定して設定することで、ハウジング112は所定の締め付け力により固定子鉄心132を保持することになる。
なお、固定子鉄心132は焼嵌めにより嵌合固定する場合に限定されることなく、圧入によりハウジング112に嵌合固定することとしてもよい。
本実施形態における固定子鉄心132には、図3に示すように、補強部(溶接部200)が設けられている。補強部は、積層された各電磁鋼板133を接続するとともに、ハウジング112の締め付け力に起因する電磁鋼板133の変形を抑制する。補強部については、後述する。
―固定子コイル―
図2および図5〜8を参照して固定子コイル138について説明する。図5は、三相分の固定子コイル138を示す斜視図である。図6、7および8は、それぞれ固定子鉄心132に巻回されるU相の固定子コイル138、U1相の固定子コイル138およびU2相の固定子コイル138を示す斜視図である。
固定子コイル138は分布巻の方式で巻かれ、スター結線の構成で接続されている。分布巻とは、複数のスロット420を跨いで離間した二つのスロット420に相巻線が収納されるように、相巻線が固定子鉄心132に巻かれる巻線方式である。本実施形態では、巻線方式として分布巻を採用しているので、形成される磁束分布は集中巻きに比べて正弦波に近く、リラクタンストルクを発生しやすい特徴を有している。そのため、この回転電機100は、弱め界磁制御やリラクタンストルクを活用する制御の制御性が向上し、低回転速度から高回転速度までの広い回転速度範囲に亘って利用が可能であり、電気自動車に適した優れたモータ特性を得ることができる。また、上層/下層コイルで1スロットずつずらし高調波成分を抑制できるように短節巻をしてもよい。
固定子コイル138は三相のスター接続された相コイルを構成しており、断面が丸形状であっても、四角形状であってもよいが、スロット420の内部の断面をできるだけ有効に利用し、スロット内の空間が少なくなるような構造とすることが効率の向上につながる傾向にあるため、断面が四角形状の方が効率向上の点で望ましい。なお、固定子コイル138の断面の四角形状は、固定子鉄心132の周方向が短く、径方向が長い形状をしていてもよいし、逆に周方向が長く、径方向に短い形状をしていてもよい。
本実施形態では、固定子コイル138は、各スロット420内で固定子コイル138の長方形断面が固定子鉄心132の周方向について長く、固定子鉄心138の径方向について短い形状とされる平角線が使用されている。また、この平角線は、外周が絶縁被膜で覆われている。
固定子コイル138は、図7および図8に示すように、U字形状の複数のセグメント導体28が互いに接続されることで形成されるセグメント型コイルとされる。セグメント導体28は、中央部28Cが一方のコイルエンド140に配置され、両端部28E、28Eが他方のコイルエンド140において溶接されている。
固定子コイル138は、図2に示すように、全体で6系統(U1、U2、V1、V2、W1、W2)のコイルが固定子鉄心132に密着して装着されている。そして、固定子コイル138を構成する6系統のコイルは、スロット420によって相互に適正な間隔をもって配列される。
固定子コイル138における一方のコイルエンド140には、UVW三相それぞれの固定子コイル138の入出力用のコイル導体である交流端子41(U)、42(V)、43(W)と、中性点結線用導体40と、が引き出されている。なお、回転電機100の組み立てにおける作業性向上のために、三相交流電力を受けるための交流端子41(U)、42(V)、43(W)は、コイルエンド140から固定子鉄心132の軸方向外方に突出するように配置されている。そして、固定子130は、この交流端子41(U)、42(V)、43(W)を介して図示しない電力変換装置に接続されることで、交流電力が供給されるようになっている。入出力用のコイル導体の両側に配置した2箇所の中性点結線用導体40は、U1相の巻き終わりとなるU1相中性線とV1相の巻き終わりとなるV1相中性線とW1相の巻き終わりとなるW1相中性線で構成される。U2、V2、W2も同様である。それぞれの中性点結線用導体40は、中性線3本をあらかじめ溶接し、それらをエポキシコーティングしクラウン側のコイル上面に直接這い回す構造にしている。
図2および図5に示すように、固定子コイル138における固定子鉄心132から軸方向外方に飛び出した部分であるコイルエンド140には、渡り線が配置されており、全体として整然とした配置となっており、回転電機全体の小型化につながる効果がある。また、コイルエンド140が整然としていることは、絶縁特性に対する信頼性向上の観点からも望ましい。さらに、コイルエンド140に冷却油を直接かける直接油冷方式であるので、コイルエンド140が整然としているとコイル表面に冷却油が塗布されるため冷却性がよい。
たとえばU、V、Wの端末は、平角線用のターミナル部品によって抵抗ロウ付けで接続する。ターミナル部品は、銅板を打抜き加工し、φ1〜3のプロジェクションを高さ0.1mm〜0.2mmになるように銅板の裏側からパンチで複数個所押し出し成形する。銅板とろう材を電極で挟み込み、加圧しながら通電するプロジェクション方式になっている。
プロジェクションに電流が集中して流れるため、銅板とろう材の接触部が局部発熱し、ろう材が溶融し銅板と接合され仮固定できる構造にした。複数箇所のプロジェクションでろう材を仮固定しているので、曲げ成形時の引張応力の影響を受けにくく、ろう材の割れや剥がれを防止することができるものになっている。または、あらかじめろう材がついているクラッド材を用いてもよい。もしくは、端子は熱加締めのみの端子でもよい。また、温度測定用のセンサーをチューブによって囲い平角コイルに接触させている。チューブは熱収縮用のチューブなどでもよい。
固定子コイル138は、導体の外周が絶縁被膜で覆われた構造とされ、電気的な絶縁性が維持されているが、絶縁被膜に加えて絶縁紙300(図2参照)により絶縁耐圧を維持することで、より信頼性の向上を図ることができるため好適である。
絶縁紙300は、スロット420やコイルエンド140に配設されるものである。スロット420に配設される絶縁紙300(いわゆるスロットライナー)は、スロット420に挿通されるセグメント導体28の相互間およびセグメント導体28とスロット420の内面との間に配設されて、セグメント導体間やセグメント導体28とスロット420の内面との間の絶縁耐圧を向上するものである。
たとえば、高電圧ではスロットライナー形状は、対地間・異相間の他に同相間も絶縁強化を図る目的でB字形状にし、コイル1本毎にスロットライナーで覆う構造になっている。
コイルエンド140において配設される絶縁紙300は、コイルエンド140における相間絶縁、導体間絶縁のためにセグメント導体間に環状に配設して使用されるものである。このように、本実施形態に係る回転電機100は、スロット420の内側やコイルエンド140において絶縁紙300が配設されているため、絶縁被膜が傷ついたり劣化したりしても、必要な絶縁耐圧を保持できる。なお、絶縁紙300は、例えば耐熱ポリアミド紙の絶縁シートであり、厚さは0.1〜0.5mm程である。
平角線は比較的コイル間隔が広く絶縁ワニスのような流動性が高いものはコイル表面に付着せずに流れ落ちてしまうので、積極的にコイル表面に付着させるために、インシュレータを用いている。インシュレータにより、エポキシワニスを保持し、かつ表面に沿ってワニスを案内して流動させることによって、ワニスを広く浸透させることができる。インシュレータに沿って冷却油が流れるのでコイルエンド140を効果的に冷却できる構造になっている。
―回転子―
次に回転子150について、図1および図9を参照して説明する。図9は、回転子150および固定子130の断面を示す模式図である。なお、煩雑さを避けるために、シャフト118やスロット420の内部に収容されている固定子コイル138、絶縁紙300は省略している。
回転子150は、回転子鉄心152と、この回転子鉄心152に形成された磁石挿入孔に保持されている永久磁石154と、を有している。回転子鉄心152は軸方向に分割されたスキュー構造とされ、磁石は軸方向に分割されている。たとえば、磁石は1極あたり2分割されており、12極のV字状の構造になっている。
―回転子鉄心―
回転子鉄心152には、直方体形状の磁石挿入孔が外周部近傍において周方向に等間隔で形成されており、各磁石挿入孔には永久磁石154が埋め込まれ、接着剤などで固定されている。磁石挿入孔の円周方向の幅は、永久磁石154の円周方向の幅よりも大きく形成されており、永久磁石154の両側には磁気的空隙156が形成されている。この磁気的空隙156は接着剤を埋め込んでもよいし,樹脂で永久磁石154と一体に固めてもよい。
―永久磁石―
永久磁石154は、回転子150の界磁極を形成するものである。なお、本実施形態では、一つの永久磁石154で一つの磁極を形成する構成としているが、一つの磁極を複数の永久磁石によって構成してもよい。各磁極を形成するための永久磁石を複数に増やすことで、永久磁石が発する各磁極の磁束密度が大きなり、磁石トルクを増大することができる。
永久磁石154の磁化方向は径方向を向いており、界磁極毎に磁化方向の向きが反転している。すなわち、ある磁極を形成するための永久磁石154の固定子側の面がN極、シャフト側の面がS極に磁化されていたとすると、隣の磁極を形成する永久磁石154の固定子側の面はS極、シャフト側の面はN極となるように磁化されている。本実施形態では、12個の永久磁石154が、円周方向に等間隔で磁極毎に交互に磁化方向が変わるように磁化されて配置されることで、回転子150は12の磁極を形成している。
なお、永久磁石154は、磁化した後に回転子鉄心152の磁石挿入孔に埋め込んでもよいし、磁化する前に回転子鉄心152の磁石挿入孔に挿入し、その後に強力な磁界を与えて磁化するようにしてもよい。
しかしながら、磁化後の永久磁石154は磁力が強力であり、回転子150に永久磁石154を固定する前に磁石を着磁すると、永久磁石154の固定時に回転子鉄心152との間に強力な吸引力が生じ、この吸引力が作業の妨げとなる。また、強力な吸引力により、永久磁石154に鉄粉などのごみが付着するおそれがある。そのため、永久磁石154を回転子鉄心152の磁石挿入孔に挿入した後に磁化する方が、回転電機100の生産性を向上させる上で望ましい。ここで、永久磁石154には、ネオジウム系、サマリウム系の焼結磁石やフェライト磁石、ネオジウム系のボンド磁石などを用いることができるが、永久磁石154の残留磁束密度は、0.4〜1.3T程度が望ましく、ネオジウム系の磁石がより適している。
本実施形態では、磁極を形成する各永久磁石154間に補助磁極160が形成されている。この補助磁極160は、固定子コイル138が発生するq軸の磁束の磁気抵抗が小さくなるように作用する。そして、この補助磁極160により、q軸の磁束の磁気抵抗がd軸の磁束の磁気抵抗に比べて非常に小さくなるため、大きなリラクタンストルクが発生することになる。
三相交流電流が固定子コイル138に供給されることにより固定子130に回転磁界が発生すると、この回転磁界が回転子150の永久磁石154に作用して磁石トルクが発生する。つまり、回転子150には、この磁石トルクに加えて、上述のリラクタンストルクが発生するので、回転子150には上述の磁石トルクとリラクタンストルクとの両方のトルクが回転トルクとして作用し、大きな回転トルクを得ることができる。
―補強部―
次に、本発明の特徴である補強部について、図2、図3および図10を参照して説明する。図10は、本発明の第1の実施形態に係る回転電機100の固定子鉄心132をハウジング112に焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す平面図である。なお、図10において、スロット420の内部に配置されている固定子コイル138や絶縁紙300は省略している。
上述したように、固定子鉄心132は、ハウジング112に焼嵌めまたは圧入により嵌合固定される。焼嵌めまたは圧入後の固定子鉄心132には、ハウジング112の締め付け力により圧縮応力が生じる。この圧縮応力は、特にハウジング112のフランジ115が当接する部分に集中する。その結果、固定子鉄心132を構成する電磁鋼板133が変形して軸方向に波打ちした形状になる。
電磁鋼板133が軸方向に張り出すように変形すると、スロット420に配設される絶縁紙300や固定子コイル138の絶縁被膜が損傷して、コイル導体同士やコイル導体と固定子鉄心132とが短絡して絶縁性が低下しまうおそれがある。また、固定子鉄心面が変形することによって、コイルエンド140における固定子鉄心132とコイル導体との沿面距離が短くなり、コイル導体と固定子鉄心132とが短絡してしまうおそれもある。絶縁性が低下する傾向は、回転電機100の小型化、高出力化による電気導体の占積率を向上させるほど、また、コイルエンド140の高密度化を高めるほど、さらに、ハウジング112の最大締め付けトルクが大きくなるにつれ顕著となる。
したがって、本実施形態では、電磁鋼板133の変形を抑制して十分な絶縁性を確保するために、固定子鉄心132におけるハウジング112のフランジ115に対応する位置、すなわち応力が集中する部分に溶接部200が補強部として設けられている。
溶接部200は、TIG溶接やレーザー溶接などにより、円筒状の固定子鉄心132の外周部において、固定子鉄心132の軸方向に平行に設けられている。溶接部200は、図10に示すように、固定子鉄心132の外周部に予め設けられた半円状の溶接溝210に形成されており、溶接部200が固定子鉄心132の径方向外方に突出することはない。
溶接溝210は、磁束密度の高い部分において磁束の流れを遮ることのないように、ティース430の中心軸X上に配置されている。すなわち、各電磁鋼板133のティース430を構成する部分の中心軸X上に溶接溝210が設けられている。なお、コアバック440に十分な幅を持たせることで、ティース430の中心軸X上以外に溶接溝210を形成することができる。
このように、溶接部200を補強部として形成することにより、応力が集中する部分の剛性が向上するため、電磁鋼板133の変形(すなわちコアバック440やティース430の変形)を抑えることができる。よって、本実施形態によれば、コアバック440やティース430の変形を起因とする絶縁紙300やコイル導体の絶縁被膜の損傷を防止するとともに、コイル導体と固定子鉄心面との沿面距離が短くなることを防止することができるため、絶縁特性の優れた固定子130を有する回転電機100を提供することができる。
[第2の実施形態]
図11および図12を参照して、本発明による回転電機100の第2の実施形態について説明する。図11は、本発明の第2の実施形態に係る回転電機100の固定子130およびハウジング112を示す斜視図であり、図12は、本発明の第2の実施形態に係る回転電機100の固定子鉄心132をハウジング112に焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す平面図である。なお、図中第1の実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し説明を省略する。また、図12において、スロット420の内部に配置されている固定子コイル138や絶縁紙300は省略している。
第2の実施形態では、固定子鉄心132の外周部におけるフランジ115に対応する位置に、補強部としての溶接部200が複数本設けられている。このように、複数本の溶接部200を設けることで剛性をより向上させることができるため、焼嵌めまたは圧入の締め代が大きい場合にも対応することができる。よって、本実施形態によれば、コアバック440やティース430の変形を抑制して、絶縁紙300やコイル導体の絶縁被膜の損傷を防止することができる。
溶接部200は、図12に示すように、フランジ115に対応するように、フランジ115の中央近傍およびフランジ115の両端部近傍の計3か所に設けてもよいし、フランジ115の両端部近傍の計2か所に設けてもよい。つまり、溶接部200は、固定子鉄心132の外周部においてフランジ115が当接する部分の近傍に適宜設けることができる。
[第3の実施形態]
図13を参照して、本発明による回転電機100の第3の実施形態について説明する。図13は、本発明の第3の実施形態に係る回転電機100の固定子鉄心132をハウジング112に焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す模式図である。なお、図中第1の実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し説明を省略する。また、本図では、固定子コイル138や絶縁紙300を省略している。
第3の実施形態では、フランジ115に対応した位置におけるスロット420の底面に溶接部200が設けられている。つまり、補強部としての溶接部200は、固定子鉄心132の内周部におけるフランジ115に対応する位置に設けられている。このように、固定子鉄心132の内周部に溶接部200を設けることでも、上記した他の実施形態と同様に、コアバック440やティース430の変形を抑制して、絶縁紙300やコイル導体の絶縁被膜の損傷を防止するとともに、コイル導体と固定子鉄心面との沿面距離が短くなることを防止することができる。また、内周部に溶接部200を設ける場合においても、上記した第2の実施形態と同様に、溶接部200を複数本設けることにより、剛性をさらに向上させることができるため、焼嵌めまたは圧入の締め代が大きい場合にも対応することができる。
[第4の実施形態]
次に、図14を参照して、本発明による回転電機100の第4の実施形態について説明する。図14は、本発明の第4の実施形態に係る回転電機100の固定子鉄心132をハウジング112に焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す模式図である。なお、図中第1の実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し説明を省略する。また、本図では固定子コイル138や絶縁紙300を省略している。
第4の実施形態では、溶接部200が固定子鉄心132の外周部と、スロット420の底面と、に設けられている。つまり、補強部としての溶接部200は、固定子鉄心132の外周部および内周部におけるフランジ115に対応する位置に設けられている。このように、外周部または内周部のいずれか一方のみならず、両方に溶接部200を設けることで、固定子鉄心132の剛性を一層向上させて、上記した他の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施形態]
次に、図15および図16を参照して、本発明による回転電機100の第5の実施形態について説明する。図15は、本発明の第5の実施形態に係る回転電機100の固定子鉄心132をハウジング112に焼嵌めまたは圧入により固定した状態を示す模式図であり、図16は、加締め部201の断面を示す模式図である。なお、図中第1の実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し説明を省略する。また、図15において、固定子コイル138や絶縁紙300は省略している。
第5の実施形態では、固定子鉄心132を構成する電磁鋼板133同士を積層固定するための加締め部201がフランジ115に対応する部分の剛性を上げる補強部として形成されている。なお、この加締め部201は、ティース430の中心軸X上に設けられている。これにより、十分な磁束の流れを確保することができる。
なお、加締め部201は、パンチ等を使用して、電磁鋼板133の積層方向に形成された台形状の凸部と凹部を有するものである。また、加締め部201には、V加締めを採用する場合に限定することなく、丸加締めを採用してもよい。
このように、加締め部201に補強部としての機能を持たせることで、比較的締め代の小さい場合において、固定子鉄心132の変形を抑制して、絶縁紙300やコイル導体の絶縁被膜の損傷を防止することができる。
[第6の実施形態]
次に、図17を参照して、本発明による回転電機100の第6の実施形態について説明する。図17は、本発明の第6の実施形態に係る回転電機100の固定子鉄心132を示す斜視図である。
固定子鉄心132は、いわゆる回し積みにより製造することで、形状精度の向上を図ることができる。回し積みとは、それぞれが所定枚数の電磁鋼板133からなる複数の積層体134を順次周方向に所定角度ずらして配置させることにより、板厚偏差を平準化する固定子鉄心132の製造方法である。第6の実施形態では、六つの積層体134を60度ずつ回転させて固定子鉄心132を形成している。
このように、回し積みにより固定子鉄心132を形成する場合、予め形成しておく溶接溝210を所定間隔で形成しておき、所定角度ずらして配置される積層体134の各溶接溝210を一致させる必要がある。本実施形態では、30度毎に溶接溝210を設けている。
上記のように、回し積みを考慮して予め溶接溝210を形成する位置を決めておいてもよいが、フランジ115の位置や形状は、回転電機100を取り付けるエンジンケースや変速機ケースの形状により異なるため、図18に示すように、予め固定子鉄心132の全てのティース430の中心軸上における外周部に溶接溝210を設けておくことが好ましい。これにより、フランジ115がどのような位置であっても、回し積みの際に各積層体134の溶接溝210をフランジ115に対応した位置において一致させることができるため好適である。また、ティース430の中心軸上に溶接溝210が形成されているため、磁束密度の高い部分において磁束の流れを妨げることもない。
なお、予め固定子鉄心132の全てのティース430の中心軸上における外周部に溶接溝210を設ける場合、全ての溶接溝210に溶接部200が形成されるのではなく、固定子鉄心132を焼嵌めまたは圧入してハウジング112に嵌合固定したときに、ハウジング112のフランジ115に対応して配置される溶接溝210に溶接部200が設けられることになる。これにより、他の実施形態と同様、電磁鋼板133の変形を抑制して、絶縁紙300やコイル導体の絶縁被膜の損傷を防止するとともに、コイル導体と固定子鉄心面との沿面距離が短くなることを防止することができるため、絶縁特性の優れた固定子130を有する回転電機100を提供することができる。
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。例えば、補強部として、溶接部200または加締め部201のいずれか一方を採用する場合に限定されることなく、溶接部200と加締め部201を組み合わせて補強部としてもよい。例えば、小さなフランジ115が位置する部分には加締め部201を補強部として形成し、大きなフランジ115が位置する部分には溶接部200を補強部として形成してもよい。また、大きなフランジ115が位置する部分に、溶接部200と加締め部201の両方を形成してもよい。
固定子鉄心132を積層固定するための溶接部200や加締め部201に補強部としての機能を持たせる場合に限定されることなく、電磁鋼板133を接続するための溶接部200や加締め部201とは別個に補強部を設けることとしてもよい。例えば、加締め部201により電磁鋼板133を積層固定することとして、溶接部200は電磁鋼板133同士を接続するためではなく、補強部としての機能を果たすためだけに設けることとしてもよい。つまり、補強部は、ハウジング112の一方の端部に設けられたフランジ115の近傍(すなわち、固定子鉄心132の一方の端部側周辺)にのみ設けることができる。
補強部は、固定子鉄心132の剛性を向上させるためのものであればよいため、溶接部200や加締め部201に代えて、バーなどの部材を固定子鉄心132の外周部に設けられる溝に嵌め込むように、且つ固定子鉄心132の軸方向に平行となるように設置して溶接などにより固定することで補強部としてもよい。
また、上記した固定子鉄心132は、複数のティース430がコアバック440と一体となった一体型コアについてのみ説明したが、本発明が適用可能な固定子鉄心132は、これに限定されるものでもない。例えば、複数の分割コアからなる固定子鉄心132を焼嵌めまたは圧入によりハウジング112に嵌合固定する場合にも適用することができる。また、セグメント型コイルを装着した固定子鉄心132に適用する場合に限定されることもなく、固定子コイル138をティース430に巻回した場合においても適用することができる。これにより、固定子鉄心132の変形に起因する固定子コイル138に加わるストレスを抑制して、コイル導体の絶縁被膜の損傷を防止するこができる。
10:ケース、28:セグメント導体、100:回転電機、112:ハウジング、115:フランジ、130:固定子、132:固定子鉄心、133:電磁鋼板、134:積層体、138:固定子コイル、140:コイルエンド、150:回転子、152:回転子鉄心、200:溶接部、201:加締め部、210:溶接溝、300:絶縁紙、420:スロット、430:ティース、440:コアバック

Claims (8)

  1. ケースに取り付けられる複数のフランジを有する円筒状のハウジングと、
    前記ハウジングに焼嵌めまたは圧入により固定される円筒状の固定子鉄心を有する固定子と、
    前記固定子内に回転自在に配設される回転子と、を備え、
    前記固定子鉄心は、複数枚の鋼板が積層されてなり、
    前記鋼板の変形を抑制するための補強部が、前記固定子鉄心における前記ハウジングのフランジに対応する位置に設けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記補強部は、前記固定子鉄心の軸方向に平行に設けられた溶接部とされていることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記補強部は、前記鋼板同士を積層固定するための加締め部とされていることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項2に記載の回転電機において、
    前記溶接部は、前記固定子鉄心の外周部および/または内周部に設けられていることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記補強部は、前記固定子鉄心のティースの中心軸上に配置されていることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項2または請求項4に記載の回転電機において、
    前記固定子鉄心の全てのティースの中心軸上における外周部に溶接溝が設けられており、
    前記ハウジングのフランジに対応して配置される前記溶接溝に前記溶接部が設けられていることを特徴とする回転電機。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記固定子鉄心は、一体型コアであって、
    前記固定子鉄心には、前記固定子鉄心の軸方向に平行な複数のスロットが形成され、
    前記スロットには、複数のセグメント導体が互いに接続されてなるセグメント型コイルと、導体の相互間および前記スロットと導体との間に絶縁紙と、が配設されていることを特徴とする回転電機。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記複数のフランジは、前記円筒状のハウジングの一端面周縁において、径方向外方に突設されていることを特徴とする回転電機。
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