JP5987940B2 - モータ、アクチュエータ及び医療用支持アーム装置 - Google Patents

モータ、アクチュエータ及び医療用支持アーム装置 Download PDF

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Description

本開示は、モータ、アクチュエータ及び医療用支持アーム装置に関する。
近年、医療現場においては、手術や検査をサポートするために支持アーム装置が用いられつつある。例えば、支持アーム装置のアーム部の先端にカメラ等の術部を観察するための観察ユニットを設け、当該観察ユニットによって撮影された画像を見ながら術者が手術を行う方法が提案されている。あるいは、鉗子等の処置具を支持アーム装置のアーム部によって支持する等、従来人手で行われていた作業を支持アーム装置に行わせる方法も提案されている。
ここで、一般的に、医用電気機器(ME機器:Medical Electrical機器)においては、患者及び操作者(術者)の保護のため、所定の安全規格(例えば国際安全規格であるIEC060601−1)で要求される絶縁を行う必要がある。例えば、関節部にアクチュエータが設けられた可動機構を有する支持アーム装置であれば、当該アクチュエータのモータに対して、所定の安全規格を満たすように絶縁を施すことが求められる。
例えば、モータに対する絶縁に関する技術として、特許文献1には、モータの外被を絶縁性樹脂によって構成する技術が開示されている。当該技術によれば、外被を構成する絶縁性樹脂の厚みを、安全規格に定められた必要厚みを満足するものとすることにより、感電防止等の安全性において高い信頼性を確保することが可能になる。
特開平8−308162号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術のようにモータの外被を所定の厚みの絶縁性樹脂によって構成する方法を支持アーム装置に適用した場合には、モータが大型化、すなわち、アクチュエータが大型化してしまい、結果的にアーム部が大型化してしまう可能性がある。
一方、医療分野での利用を考えると、支持アーム装置のアーム部には、より小型であることが求められる。アーム部の構成が大きいと、当該アーム部によって、手術を行う術者の作業空間や術者の視界が制限されてしまい、円滑な作業の妨げになる恐れがあるからである。
このように、医療用支持アーム装置の関節部等の医用電気機器の可動機構においては、より小型であることと、所定の安全規格を満足することにより高い安全性を確保することと、を両立させる技術が求められていた。そこで、本開示では、より小型化することができ、かつ、より高い安全性を確保することが可能な、新規かつ改良された、モータ、アクチュエータ及び医療用支持アーム装置を提案する。
本開示によれば、活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる、モータが提供される。
本開示によれば、活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる、モータ、を備え、医用電気機器の駆動機構に用いられる、アクチュエータが提供される。
また、本開示によれば、複数の関節部から構成されるアーム部と、前記アーム部の先端に設けられる医療用器具と、を備え、前記関節部に設けられるアクチュエータのモータでは、活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる、医療用支持アーム装置が提供される。
本開示によれば、モータ内部の活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる。従って、当該モータを可動機構に組み込む際に、当該モータと、当該モータが取り付けられる他の部材との間に、絶縁構造を設ける必要がない。従って、より小型化で、かつ、より高い安全性を確保することが可能な可動機構を実現することが可能になる。
以上説明したように本開示によれば、より小型化で、かつ、より高い安全性を確保することが可能な可動機構を実現することが可能になる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、又は上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
一般的な絶縁が施された可動機構の一例を示す概略図である。 一般的な絶縁が施された可動機構の他の例を示す概略図である。 第1の実施形態に係るモータが適用された医用電気機器の可動機構の一構成例を示す概略図である。 第1の実施形態に係るモータの駆動軸と垂直な平面(X−Y平面)における断面図である。 第1の実施形態に係るモータの、駆動軸を通り当該駆動軸と平行な平面(Y−Z平面)における断面図である。 第2の実施形態に係るモータの駆動軸と垂直な平面(X−Y平面)における断面図である。 第2の実施形態に係るモータの、駆動軸を通り当該駆動軸と平行な平面(Y−Z平面)における断面図である。 支持アーム装置を用いた手術の様子を示す概略図である。 第1及び第2の実施形態に係るモータが適用され得る支持アーム装置の全体構成の一例を示す図である。 図9に示す支持アーム装置の各関節部に設けられるアクチュエータの一構成例を示す分解斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.可動機構に対する一般的な絶縁方法
1−1.モータを絶縁体で覆う方法
1−2.可動機構を絶縁体で覆う方法
1−3.一般的な絶縁方法に対する検討
2.第1の実施形態
3.第2の実施形態
4.第1及び第2の実施形態のまとめ
5.適用例
5−1.支持アーム装置の概要
5−2.支持アーム装置の全体構成
5−3.アクチュエータの構成
6.補足
ここで、本開示は、アクチュエータによって回転駆動される可動機構を有する医用電気機器に対する絶縁に関するものである。上述したように、医用電気機器においては、所定の安全規格で要求される絶縁を行う必要がある。以下の説明では、一例として、当該安全規格が、医用電気機器に対する国際安全規格として広く用いられているIEC060601−1(JISではJIS T 0601−1に対応する)である場合について説明する。ただし、本開示はかかる例に限定されず、医用電気機器に対して適用される安全規格は他の規格であってもよい。
IEC060601−1によれば、例えば、医用電気機器内のモータのコイル等の活電部と、当該医用電気機器において人(操作者、患者等)が接触し得る部材との間に、所定の絶縁性が確保される必要がある。ここで、本明細書において、「活電部」とは、通常の使用時に通電することを目的とした導電性の部分のことを意味する。モータであれば、コイルや、当該コイルまで外部から電流を導くためのハーネス、当該ハーネスが接続され得る外部電源からの電流を受ける基板等が、活電部に対応する。
一般的なモータでは、絶縁被覆が施されたエナメル線によってコイルが構成され得るが、エナメル線の被覆の絶縁性は、IEC060601−1の要求を満足するものではないことが多い。従って、一般的なモータでは、モータ自体が十分な絶縁が施されていないものとみなされることとなる。よって、一般的なモータを用いた医用電気機器では、当該モータに対して、IEC060601−1によって規定される絶縁性を満足する絶縁構造が設けられている。なお、IEC060601−1によれば、当該絶縁構造は、活電部と周囲の導電体との間に、所定の絶縁性能を有する絶縁体(固体絶縁)を設けること、又は、所定の空間距離及び所定の沿面距離を設けること、によって実現され得る。
以下では、まず、(1.可動機構に対する一般的な絶縁方法)において、医用電気機器の可動機構に対する既存の一般的な絶縁方法について説明する。次いで、(2.第1の実施形態)及び(3.第2の実施形態)において、本発明者らが想到した本開示の好適な実施形態について説明する。次いで、(4.第1及び第2の実施形態のまとめ)において、それまでに説明した第1及び第2の実施形態によって奏される効果等についてまとめる。更に、(5.適用例)において、本開示の第1及び第2の実施形態に係るモータの一適用例として、当該モータが適用されたアクチュエータを有する支持アーム装置の構成について説明する。
(1.可動機構に対する一般的な絶縁方法)
ここでは、本開示の好適な実施形態について説明するに先立ち、本開示をより明確なものとするために、本発明者らが医用電気機器の可動機構に対する既存の一般的な絶縁方法について検討した結果について説明するとともに、本発明者らが本開示に想到した背景について説明する。
(1−1.モータを絶縁体で覆う方法)
図1を参照して、可動機構に対する一般的な絶縁方法の一例について説明する。図1は、一般的な絶縁が施された可動機構の一例を示す概略図である。
図1では、医用電気機器の可動機構を概略的に示している。図1を参照すると、可動機構60は、固定部620と、固定部620に接続されるモータ610と、モータ610の駆動軸に接続されモータ610の駆動に伴い固定部620に対して回転駆動する可動部630と、によって構成される。固定部620及び可動部630は、可動機構60において、患者及び操作者が接触可能な部位に対応しており、例えば金属シャーシからなる外装を有している。なお、図1、並びに後述する図2及び図3では、各部材の配置の関係性を分かりやすくするために、便宜的に、各部材に対して異なるハッチングを付している。
なお、以下の説明では、可動機構及びモータの構成について説明する際に、モータの駆動軸方向(すなわち回転軸方向)をZ軸方向とも呼称する。また、当該Z軸方向と垂直な平面内において互いに直交する2方向を、それぞれ、X軸方向及びY軸方向とも呼称する。
図示するように、可動機構60では、モータ610のハウジングと固定部620との間、及びモータ610の駆動軸と可動部630との間に、固体絶縁640(絶縁体640)が設けられている。当該絶縁体640は、例えば絶縁性樹脂等によって形成されており、IEC060601−1で規定される絶縁性を満たすように、その材質、厚み等が調整されている。これにより、モータ610と固定部620との間、及び、モータ610と可動部630との間、の絶縁性が、IEC060601−1の要求を満足するものとなり、固定部620及び可動部630に接触する患者及び操作者の安全性が保たれる。このように、可動機構に対する一般的な絶縁方法の一例としては、モータ610を絶縁体で覆う方法が挙げられる。上記特許文献1に記載の技術は、当該方法に準じたものであると言える。
(1−2.可動機構を絶縁体で覆う方法)
図2を参照して、可動機構に対する一般的な絶縁方法の他の例について説明する。図2は、一般的な絶縁が施された可動機構の他の例を示す概略図である。
図2では、図1と同様に、医用電気機器の可動機構を概略的に示している。図2を参照すると、可動機構70は、固定部720と、固定部720に接続されるモータ710と、モータ710の駆動軸に接続されモータ710の駆動に伴い固定部720に対して回転駆動する可動部730と、によって構成される。固定部720及び可動部730は、可動機構70において、患者及び操作者が接触可能な部位に対応しており、例えば金属シャーシからなる外装を有している。
図示するように、可動機構70では、可動機構70全体を覆うように、固体絶縁740(絶縁体740)が設けられている。当該絶縁体740は、例えば絶縁性樹脂等によって形成されており、IEC060601−1で規定される絶縁性を満たすように、その材質、厚み等が調整されている。これにより、患者及び操作者は、所定の絶縁性が確保された絶縁体740を介して固定部720及び可動部730に接触することとなるため、当該患者及び当該操作者の安全性が保たれる。このように、可動機構に対する一般的な絶縁方法の他の例としては、可動機構70を絶縁体で覆う方法が挙げられる。
(1−3.一般的な絶縁方法に対する検討)
ここで、近年、医療現場においては、手術や検査をサポートするために支持アーム装置が用いられつつある。駆動軸を有する支持アーム装置では、当該駆動軸に対応する関節部にアクチュエータが設けられており、当該アクチュエータのモータの駆動を制御することにより、アーム部の位置及び姿勢が制御されている。このように、医療用支持アーム装置の関節部は、上述した可動機構60、70に対応するものであり、当該関節部には、IEC060601−1に適合する絶縁性が要求される。
一方、医療用支持アーム装置においては、そのアーム部には、より小型であることが求められている。アーム部の構成が大きいと、当該アーム部によって、手術を行う術者の作業空間や術者の視界が制限されてしまい、円滑な作業の妨げになる恐れがあるからである。また、手術室内には、医療スタッフや他の医療機器等が数多く存在するため、これらの周囲の人や物に干渉しないためにも、医療用支持アーム装置にはより一層の小型化が求められている。
上記事情を踏まえて、医療用支持アーム装置の関節部に対して、以上説明した一般的な絶縁方法を適用した場合について考える。まず、モータ610を絶縁体で覆う方法を適用した場合には、モータ610が大型化するため、アクチュエータが大型化し、結果的にアーム部が大型化してしまうことが懸念される。また、当該方法では、モータ610の駆動軸にも絶縁体640が設けられるため、絶縁体640が変形又は破断しないように、モータ610の出力トルクが制限されてしまう可能性がある。モータ610の出力トルクを確保しようとすれば、絶縁体640の強度を向上させるために当該絶縁体640をより大型化する必要があり、アーム部が更に大型化してしまうこととなる。
また、可動機構70全体を絶縁体で覆う方法を適用した場合には、アーム部全体が絶縁体で覆われることとなるため、やはりアーム部が大型化してしまうことが懸念される。また、アーム部の動作を妨げることなく、かつ、動作した場合であってもアーム部が露出しないように絶縁体740を配置しなくてはならないため、部品点数が増加し、設計難易度も上がってしまう。構成が複雑となることにより、組み立て作業やメンテナンス作業が煩雑になることも懸念される。更に、アーム部全体が絶縁体で覆われることにより、モータ等によって発せられた熱が外部に発散され難くなり、医用電気機器の正常な動作が妨げられる恐れもある。
このように、一般的な既存の技術では、医療用支持アーム装置の関節部等の医用電気機器の可動機構に設けられるアクチュエータにおいては、より小型であることと、所定の安全規格を満足することにより高い安全性を確保することと、を両立させることが困難であった。そこで、本発明者らは、当該事情に鑑みて、アクチュエータについて、より小型化することと、所定の安全規格を満足することにより高い安全性を確保することと、を両立させることが可能な技術について鋭意検討した結果、以下に示す本開示の好適な実施形態に想到した。以下では、本発明者らが想到した本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。
(2.第1の実施形態)
図3−図5を参照して、本開示の第1の実施形態に係るモータの構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係るモータが適用された医用電気機器の可動機構の一構成例を示す概略図である。図4は、第1の実施形態に係るモータの駆動軸と垂直な平面(X−Y平面)における断面図である。図5は、第1の実施形態に係るモータの、駆動軸を通り当該駆動軸と平行な平面(Y−Z平面)における断面図である。
図3では、第1の実施形態に係るモータが適用された医用電気機器の可動機構を概略的に示している。図3を参照すると、可動機構10は、固定部120と、固定部120に接続されるモータ110と、モータ110の駆動軸に接続されモータ110の駆動に伴い固定部120に対して回転駆動する可動部130と、によって構成される。固定部120及び可動部130は、可動機構10において、患者及び操作者が接触可能な部位に対応している。例えば、可動機構10は、医療用支持アーム装置のアーム部を構成する関節部に対応するものである。また、例えば、固定部120及び可動部130は、当該医療用支持アーム装置のアーム部を構成するリンクに対応する部位であり、例えば金属シャーシからなる外装を有している。
図4及び図5を参照して後述するように、第1の実施形態では、モータ110の内部において、コイル113等の活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が所定の安全規格(例えばIEC060601−1)を満足する絶縁構造が設けられる。なお、活電部の周囲に存在する導電部材には、例えば、鉄芯、モータ外装(ハウジング)、ベアリング、ローター軸(駆動軸)、マグネット等、モータを構成する部品のうち、導電性を有する各種の部品が含まれる。従って、第1の実施形態では、図3に示すように、モータ110と固定部120との間及びモータ110と可動部130との間に絶縁体を設けたり、固定部120及び可動部130を覆うように絶縁体を設けたりする必要がない。よって、第1の実施形態によれば、上述した一般的な方法に比べて、可動機構10をより小型化することが可能になる。
図4及び図5を参照して、第1の実施形態に係るモータ110の構成についてより詳細に説明する。図4及び図5を参照すると、モータ110は、駆動軸111と、ベアリング(図示せず)を介して駆動軸111を回転可能に軸支する略円筒形状のハウジング115と、駆動軸111の外周の回転軸方向の一部位を周方向に覆うように設けられ駆動軸111とともに回転するマグネット112と、ハウジング115内にマグネット112と対向するように設けられる略円筒形状のコイル113と、ハウジング115の内壁上にコイル113を介してマグネット112と対向するように設けられる略円筒形状のバックヨーク114と、を備える。また、モータ110では、コイル113の周囲を覆うように固体絶縁116(絶縁体116)が設けられる。
コイル113に対して電流が印加されるとともに、その方向が適切なタイミングで切り替えられることにより、コイル113から発生する磁界とマグネット112による磁界との相互作用により、駆動軸111が回転する。また、バックヨーク114は、磁束の漏れを抑制し、コイル113を鎖交する磁束密度を高めるために設けられる部材であり、例えばSiが添加された鉄系合金等の軟磁性体からなる薄板を複数積層することによって形成される。
このように、モータ110は、いわゆるコアレスの一般的なブラシレスモータに対して、コイル113と周囲の導電体(例えばバックヨーク114、ハウジング115等)との間に絶縁体116が設けられたものに対応する。なお、駆動軸111、マグネット112、コイル113、バックヨーク114及びハウジング115としては、一般的にコアレスのブラシレスモータにおいて用いられている各種の構成が適用されてよいため、これらの部材についての詳細な説明は省略する。
ここで、モータ110においてIEC060601−1によって規定される絶縁性を満たすためには、活電部であるコイル113に対して、当該IEC060601−1によって規定される絶縁性を満足する絶縁構造を設ける必要がある。IEC060601−1によれば、当該絶縁構造は、活電部と周囲の導電体との間に、所定の絶縁性能を有する絶縁体(固体絶縁)を設けること、又は、所定の空間距離及び所定の沿面距離を設けること、によって実現され得る。この際、当該絶縁体に求められる絶縁性、並びに、空間距離及び沿面距離に求められる距離は、例えば、モータ110の電源電圧や使用環境等に応じて、IEC060601−1に基づいて決定され得る。
第1の実施形態では、上述したように、コイル113の周囲を覆うように絶縁体116が設けられる。そして、絶縁体116の材質及び厚みは、IEC060601−1によって規定される絶縁性を満たすように調整されている。なお、絶縁体116は、例えば樹脂系材料によって構成されるシート状の部材であり得る。ただし、第1の実施形態はかかる例に限定されず、絶縁体116としては、所望の絶縁性を実現し得る、各種の公知の材質、形状のものが用いられてよい。
一方、図示する例では、コイル113の一部位に、絶縁体116に覆われていない開口部が存在している。当該開口部は、例えば、コイル113に対して外部から電流を導くためのハーネス等が当該コイル113に対して接続される部位であり得る。第1の実施形態では、当該開口部を介した、コイル113と周囲の導電体との間の空間距離及び沿面距離が、IEC060601−1によって規定される距離だけ確保されるように、コイル113とハウジング115との位置関係、コイル113とバックヨーク114との位置関係、及び/又は、絶縁体116の形成位置(すなわち、絶縁体116における上記開口部の形成位置)等が調整されている。図5では、一例として、コイル113とハウジング115との間の空間距離dcl、及び、コイル113とバックヨーク114との間の沿面距離dcrを模擬的に示している。なお、上記のようにコイル113に対してハーネスが接続される場合には、当該ハーネスも活電部であり得るため、当該ハーネスに対しても、例えば絶縁体116による被覆や、当該ハーネスの周囲に所定の空間距離及び沿面距離を設ける等の処置が施され得る。
第1の実施形態に係るモータ110では、以上説明したように、活電体であるコイル113と、周囲の導電体との間に、IEC060601−1の規定を満たす絶縁体116、並びに、IEC060601−1の規定を満たす所定の空間距離及び所定の沿面距離が設けられる。従って、駆動軸111やハウジング115等の、モータ110の外部に露出している部材は、IEC060601−1によって規定される絶縁性が確保されたものとなるため、図3に示すように、モータ110と周囲の部材との間に更に絶縁体を設ける必要がない。よって、第1の実施形態によれば、IEC060601−1の規定を満足しつつ、可動機構10をより小型化することが可能になる。
なお、図5に示す例では、コイル113を絶縁するために、コイル113の周囲が絶縁体116によって覆われるとともに、当該絶縁体116で被覆されない開口部において所定の空間距離及び所定の沿面距離が確保されているが、第1の実施形態はかかる例に限定されない。上述したように、IEC060601−1によれば、活電体であるコイル113と周囲の導電体との間に、所定の絶縁性能を有する絶縁体が設けられること、又は、所定の空間距離及び所定の沿面距離が設けられること、によって、絶縁性が確保されればよく、コイル113を絶縁するための絶縁構造の実現方法は図示する例に限定されない。
例えば、コイル113の全周囲に渡って、周囲の導電体との間に、所定の空間距離及び所定の沿面距離を設けることが可能であれば、絶縁体116は設けられなくてもよい。あるいは、例えば、コイル113及び上述したハーネス等の活電部の全周囲を絶縁体116によって覆うことが可能であれば、これら活電部の周囲に所定の空間距離及び所定の沿面距離は設けられなくてもよい。絶縁構造をどのように実現するかは、モータ110の構造等に応じて適宜設定されてよい。
ただし、一般的に、モータにおいては、コイルとマグネットとの距離が遠くなれば、両者の間における磁界の相互作用が弱まるため、当該モータの出力トルクは低下することが知られている。絶縁構造を設けることによりコイル113とマグネット112との距離も変化し得るため、モータ110に対して絶縁構造を設ける際には、用途に応じてモータ110に求められる性能も考慮して当該絶縁構造の具体的な構成が決定されることが好ましい。
また、図4及び図5に示す例では、活電部の一例として、コイル113に対して絶縁を施す場合について図示しているが、第1の実施形態はかかる例に限定されない。モータ110内には、コイル113以外にも、上述したハーネスや、当該ハーネスが接続され得る外部電源からの電流を受ける基板等、活電部として機能し得る他の構成が存在し得る。第1の実施形態では、コイル113以外の他の活電部が存在する場合には、当該他の活電部に対しても、コイル113と同様に、IEC060601−1に適合した絶縁構造が設けられ得る。
以上、図3−図5を参照して、第1の実施形態に係るモータ110の構成について説明した。なお、モータ110の構成は図4及び図5に示す例に限定されず、モータ110は、各種の公知のコアレスのブラシレスモータに対して、絶縁体116が設けられた構成であってよい。
(3.第2の実施形態)
図6及び図7を参照して、本開示の第2の実施形態に係るモータの構成について説明する。図6は、第2の実施形態に係るモータの駆動軸と垂直な平面(X−Y平面)における断面図である。図7は、第2の実施形態に係るモータの、駆動軸を通り当該駆動軸と平行な平面(Y−Z平面)における断面図である。なお、第2の実施形態に係るモータが搭載され得る可動機構の構成は、図3に示す第1の実施形態に係る可動機構10と同様である。従って、以下の第2の実施形態についての説明では、第2の実施形態に係るモータの構成について主に説明し、当該モータが搭載され得る可動機構についての説明は省略する。
図6及び図7を参照すると、第2の実施形態に係るモータ210は、駆動軸211と、ベアリング(図示せず)を介して駆動軸211を回転可能に軸支する略円筒形状のハウジング215と、駆動軸211の外周の回転軸方向の一部位を周方向に覆うように設けられ駆動軸211とともに回転するマグネット212と、ハウジング215の内壁から内側に向かって突設される複数のステータコア214と、ステータコア214の周囲に導線が巻回されることによって構成されマグネット212と対向するように設けられるコイル213と、を備える。また、モータ210では、各ステータコア214に設けられるコイル213の周囲を覆うように絶縁体216(絶縁体216)が設けられる。
コイル213に対して電流が印加されるとともに、その方向が適切なタイミングで切り替えられることにより、コイル213から発生する磁界とマグネット212による磁界との相互作用により、駆動軸211が回転する。このように、モータ210は、ステータコア214を有する一般的なブラシレスモータに対して、コイル213と周囲の導電体(例えばステータコア214、ハウジング215等)との間に絶縁体216が設けられたものに対応する。なお、駆動軸211、マグネット212、コイル213、ステータコア214及びハウジング215としては、一般的にステータコアを有するブラシレスモータにおいて用いられている各種の構成が適用されてよいため、これらの部材についての詳細な説明は省略する。
第1の実施形態と同様に、コイル213を覆う絶縁体216の材質及び厚みは、IEC060601−1によって規定される絶縁性を満たすように調整されている。絶縁体216は、例えば樹脂系材料等によって構成され得る。ただし、第2の実施形態はかかる例に限定されず、絶縁体216としては、所望の絶縁性を実現し得る、各種の公知の材質、形状のものが用いられてよい。
また、図7に示すように、第2の実施形態においても、コイル213の一部位に、ハーネス等を当該コイル213に接続するための、絶縁体216に覆われていない開口部が存在し得る。このように、コイル213の一部位に絶縁体216に覆われていない開口部が存在する場合には、当該開口部を介した、コイル213と周囲の導電体との間の空間距離及び沿面距離が、IEC060601−1によって規定される距離だけ確保されるように、コイル213とハウジング215との位置関係、コイル213とステータコア214との位置関係、及び/又は、絶縁体216の形成位置(すなわち、絶縁体216における上記開口部の形成位置)等が調整され得る(簡単のため、図7では、空間距離dcl及び沿面距離dcrの図示を省略している)。なお、第1の実施形態と同様に、コイル213に対してハーネスが接続される場合には、当該ハーネスに対しても、例えば絶縁体216による被覆や、当該ハーネスの周囲に所定の空間距離及び沿面距離を設ける等の処置が施され得る。
以上説明したように、第2の実施形態に係るモータ210においても、第1の実施形態に係るモータ110と同様に、活電体であるコイル213と、周囲の導電体との間に、IEC060601−1の規定を満たす絶縁体216、並びに、IEC060601−1の規定を満たす所定の空間距離及び所定の沿面距離が設けられる。従って、駆動軸211やハウジング215等の、モータ210の外部に露出している部材は、IEC060601−1によって規定される絶縁性が確保されたものとなるため、図3に示すような可動機構10にモータ210を適用した場合に、モータ210と周囲の部材との間に更に絶縁体を設ける必要がない。よって、第2の実施形態においても、IEC060601−1の規定を満足しつつ、可動機構10をより小型化することが可能になる。
なお、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態においても、活電体であるコイル213と周囲の導電体との間に、所定の絶縁性能を有する絶縁体が設けられること、又は、所定の空間距離及び所定の沿面距離が設けられること、によって、絶縁性が確保されればよく、コイル213を絶縁するための絶縁構造の実現方法は図示する例に限定されない。モータ210に対して絶縁構造を設ける際には、当該絶縁構造を設けることによるモータ210の性能の変化を考慮して、当該絶縁構造が決定されることが好ましい。更に、図6及び図7に示す例では、活電部の一例として、コイル113に対して絶縁を施す場合について図示しているが、コイル213以外の他の活電部が存在する場合には、当該他の活電部に対しても、コイル213と同様に、IEC060601−1に適合した絶縁構造が設けられ得る。
以上、図6及び図7を参照して、第2の実施形態に係るモータ210の構成について説明した。なお、モータ210の構成は図6及び図7に示す例に限定されず、モータ210は、各種の公知のステータコアを有するブラシレスモータに対して、絶縁体216が設けられた構成であってよい。
(4.第1及び第2の実施形態のまとめ)
以上説明したように、第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210では、モータ110、210の内部において、活電部に対して、周囲の導電体との間の絶縁性が所定の安全規格を満たす絶縁構造が設けられる。従って、モータ110、210の外部において、当該モータ110、210と接触する他の部材との間に絶縁構造を設ける必要がなく、当該部材にモータ110、210を直接取り付けることができるため、所定の安全規格によって規定される絶縁性を確保しつつ、モータ110、210が設けられる可動機構10全体の構成を小型化することが可能になる。
また、モータ110、210を、他の部材(例えば図3に示す固定部120及び可動部130)の外装の金属シャーシに直接取り付けることができるため、モータ110、210で発生する熱を当該金属シャーシに拡散することができ、医用電気機器全体の温度の上昇を抑えることが可能になる。
ここで、上記(1.可動機構に対する一般的な絶縁方法)で説明したように、モータ610を絶縁体で覆う方法では、モータ610の駆動軸が絶縁体640を介して可動部630と接続されるため、絶縁体640が変形又は破断しないように、モータ610の出力トルクが制限されてしまう可能性があった。一方、第1及び第2の実施形態によれば、上記のように、モータ110、210の駆動軸を、可動部130に直接取り付けることができる。従って、モータの筐体及び可動部130の金属シャーシを強度部品として利用することができるため、絶縁体640を介した場合に比べて、モータ110の出力トルクが過度に制限されることがない。
また、これも上記(1.可動機構に対する一般的な絶縁方法)で説明したように、可動機構70全体を絶縁体で覆う方法では、アーム部の動作を妨げることなく、かつ、動作した場合であってもアーム部が露出しないように絶縁体740を配置しなくてはならないため、部品点数が増加し、設計難易度が上がってしまう恐れがあった。一方、第1及び第2の実施形態によれば、上記のように、モータ110、210の駆動軸を、可動部130に直接取り付けることができるため、構成をより単純にすることができ、医用電気機器の軽量化、低コスト化を実現することができる。
なお、以上説明した第1及び第2の実施形態では、モータ110、210が、ブラシレスモータである場合について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。第1及び第2の実施形態における絶縁構造が適用され得るモータの種類は特に限定されず、当該絶縁構造は、各種の公知のモータに対して適用されてよい。
(5.適用例)
以上説明したように、第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210は、医用電気機器に対する規格IEC060601−1を満足する絶縁性を有するものである。ここでは、モータ110、210の医用電気機器への一適用例として、モータ110、210が、手術や検査等の医療行為に用いられる医療用支持アーム装置の関節部に設けられるアクチュエータに用いられる場合について説明する。ただし、モータ110、210が適用され得る医用電気機器はかかる例に限定されず、モータ110、210は、駆動機構を有する各種の医用電気機器に適用されてよい。
(5−1.支持アーム装置の概要)
第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210が適用され得る支持アーム装置の構成について詳細に説明するに先立ち、当該支持アーム装置を用いた手術の様子について説明するとともに、医療用支持アーム装置に求められる諸性能について説明する。
図8を参照して、支持アーム装置を用いた手術の様子について説明する。図8は、支持アーム装置を用いた手術の様子を示す概略図である。
図1では、術者520が、例えばメス、鑷子、鉗子等の手術用の処置具521を使用して、手術台530上の患者540に対して手術を行っている様子が図示されている。手術台530の脇には、第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210が適用され得る支持アーム装置510が設けられる。
支持アーム装置510は、基台であるベース部511と、ベース部511から延伸するアーム部512を備える。また、図示は省略するが、支持アーム装置510には、支持アーム装置510の動作を制御する制御装置(後述する図9に示す制御装置430に対応する)が備えられる。
アーム部512は、複数の関節部513a、513b、513cと、関節部513a、513bによって連結される複数のリンク514a、514bと、関節部513cによってアーム部512の先端に連結される撮像ユニット515と、を有する。関節部513a〜513cには、後述する図10に示すアクチュエータ300が設けられており、関節部513a〜513cは、当該アクチュエータ300の駆動により所定の回転軸に対して回転可能に構成されている。アクチュエータ300の駆動が上記制御装置によって制御されることにより、各関節部513a〜513cの回転角度が制御され、アーム部512の駆動が制御される。
上記で説明した第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210は、アクチュエータ300のモータとして好適に適用され得る。これにより、アクチュエータ300、すなわち、関節部513a〜513cを小型化することができ、アーム部512全体も小型化することが可能になる。
なお、図8では、簡単のため、アーム部512の構成を簡略化して図示しているが、実際には、アーム部512が所望の自由度を有するように関節部513a〜513c及びリンク514a、514bの数や配置、関節部513a〜513cの駆動軸(回転軸)の方向等が適宜設定されてよい。例えば、アーム部512は、好適に、6自由度以上の自由度を有するように構成され得る。これにより、アーム部512の可動範囲内において撮像ユニット515を自由に移動させることが可能になる。
撮像ユニット515は、患者540の術部を観察するための観察ユニットの一例であり、例えば撮影対象の動画及び/又は静止画を撮影できるカメラ等である。観察ユニットの他の例としては、例えば、内視鏡や顕微鏡等が挙げられる。アーム部512の先端に、これらの患者540の術部を観察する観察ユニットが設けられた支持アーム装置のことを、本明細書では、観察装置とも呼称する。
手術を行う際には、図8に示すように、アーム部512の先端に設けられた撮像ユニット515が患者540の術部を撮影するように、支持アーム装置510によってアーム部512及び撮像ユニット515の位置及び姿勢が制御される。手術室内において、術者520と対向する位置には、表示装置550が設置されており、撮像ユニット515によって撮影された術部の画像は、表示装置550に表示される。術者520は、表示装置550に表示される術部の画像を観察しながら各種の処置を行う。
なお、アーム部512の先端に設けられる先端ユニットは、撮像ユニット515等の観察ユニットに限定されず、各種の医療用器具であってよい。当該医療用器具としては、上述した観察ユニットの他にも、例えば鉗子やレトラクタ等の各種の処置具が含まれ得る。従来、これらの医療用器具の操作は人手によって行われていたため、手術には多くの医療スタッフを要していたが、これらの医療用器具の操作を支持アーム装置510によって行うことにより、より少ない人数で手術を行うことが可能になる。
以上、図8を参照して、支持アーム装置510を用いた手術の様子について説明した。図8に示す例では、支持アーム装置510は手術に用いられていたが、例えば先端ユニットとして内視鏡等の検査用のユニットが設けられる場合であれば、検査目的で支持アーム装置510が用いられてもよい。
ここで、以上説明したような医療用の支持アーム装置510においては、手術中や検査中に、アーム部512が術部の近傍に位置することとなる。従って、アーム部512の構成が大きいと、術者520の作業空間が制限されてしまい、円滑に処置を行うことが困難になる可能性がある。また、図示するように、術者520が表示装置550の画像を参照しながら手術を行う場合には、術者520と当該表示装置550との間にアーム部512が位置し得るため、アーム部512の構成が大きいと、表示装置550を観察する術者520の視界が塞がれてしまい、術者520の作業が妨げられる恐れがある。
このように、手術や検査をより円滑に行うために、医療用の支持アーム装置510のアーム部512には、より小型であることが求められている。本適用例によれば、第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210を搭載したアクチュエータ300を各関節部513a〜513cに設けることにより、アーム部512を小型化することができ、上記の要請に応えることが可能になる。
以下では、本適用例に係る支持アーム装置の構成について、より詳細に説明する。
(5−2.支持アーム装置の全体構成)
図9を参照して、第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210が適用され得る支持アーム装置の全体構成について説明する。図9は、第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210が適用され得る支持アーム装置の全体構成の一例を示す図である。
図9を参照すると、支持アーム装置400は、ベース部410と、アーム部420と、制御装置430と、を備える。支持アーム装置400は、上述した図8に示す支持アーム装置510と同様に、手術や検査等に好適に適用され得る医療用支持アーム装置である。
ベース部410は支持アーム装置400の基台であり、ベース部410からアーム部420が延伸される。ベース部410にはキャスターが設けられており、支持アーム装置400は、当該キャスターを介して床面と接地し、当該キャスターによって床面上を移動可能に構成されている。
アーム部420は、複数の関節部421a〜421fと、関節部421a〜421fによって互いに連結される複数のリンク422a〜422cと、アーム部420の先端に設けられる撮像ユニット423と、を有する。
リンク422a〜422cは棒状の部材であり、リンク422aの一端が関節部421aを介してベース部410と連結され、リンク422aの他端が関節部421bを介してリンク422bの一端と連結され、更に、リンク422bの他端が関節部421c、421dを介してリンク422cの一端と連結される。更に、撮像ユニット423が、アーム部420の先端、すなわち、リンク422cの他端に、関節部421e、421fを介して連結される。このように、ベース部410を支点として、複数のリンク422a〜422cの端同士が、関節部421a〜421fによって互いに連結されることにより、ベース部410から延伸されるアーム形状が構成される。
撮像ユニット423は、術部を観察するための観察ユニットの一例であり、例えば撮影対象の動画及び/又は静止画を撮影できるカメラ等である。撮像ユニット423は、上述した図8に示す撮像ユニット515に対応するものである。撮像ユニット423によって撮影された患者の術部の画像は、例えば手術室内に設けられる表示装置(図示せず)に表示され、術者は、当該表示装置に表示された患者の術部の画像を観察しながら手術を行う。このように、支持アーム装置400は、アーム部420の先端に観察ユニットが取り付けられた、観察装置400であり得る。上述したように、観察ユニットとしては、他に、例えば内視鏡や顕微鏡等が設けられ得る。
ただし、アーム部420の先端に設けられる先端ユニットは観察ユニットに限定されず、アーム部420の先端には、例えば鉗子、レトラクタ等の各種の処置具が接続されてもよい。
関節部421a〜421fには、後述する図10に示すアクチュエータ300が設けられており、関節部421a〜421fは、当該アクチュエータ300の駆動により所定の回転軸に対して回転可能に構成されている。アクチュエータ300の駆動は、制御装置430によって制御される。各関節部421a〜421fのアクチュエータ300の駆動がそれぞれ制御されることにより、例えばアーム部420を伸ばしたり、縮めたり(折り畳んだり)といった、アーム部420の駆動が制御される。
本適用例では、各関節部421a〜421fのアクチュエータ300に、以上説明した第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210が搭載され得る。これにより、アクチュエータ300、すなわち、関節部421a〜421fを小型化することができ、アーム部420全体も小型化することが可能になる。なお、アクチュエータ300の構成については、下記(5−3.アクチュエータの構成)で詳しく説明する。
なお、図示する例では、支持アーム装置400は、6つの関節部421a〜421fを有し、アーム部420の駆動に関して6自由度が実現されている。アーム部420が6自由度を有するように構成されることにより、アーム部420の可動範囲内において撮像ユニット423を自由に移動させることができる。これにより、撮像ユニット423によって術部を様々な角度及び距離から撮影することが可能となる。ただし、アーム部420の構成は図示する例に限定されず、関節部421a〜421f及びリンク422a〜422cの数や配置、関節部421a〜421fの駆動軸の方向等は、アーム部420が所望の自由度を有するように適宜設定されてよい。ただし、撮像ユニット423の位置及び姿勢の自由度を考慮して、アーム部420は、好適に、6自由度以上の自由度を有するように構成され得る。
制御装置430は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、又はこれらのプロセッサが搭載されたマイコン等によって構成され、所定のプログラムに従った信号処理を実行することにより、支持アーム装置400の動作を制御する。
支持アーム装置400の制御方式は特に限定されず、支持アーム装置400の動作は、位置制御、力制御等、各種の公知の制御方式によって制御されてよい。支持アーム装置400が位置制御によって制御される場合には、アーム部420を操作するためのコントローラ等の入力装置が設けられ得る。支持アーム装置400が力制御によって制御される場合には、例えばユーザが直接アーム部420に触れて行う、当該アーム部420を移動させようとする操作に応じて、当該アーム部420に加えられた力の方向に当該アーム部420が移動するように、当該アーム部420の動作が制御され得る。なお、位置制御又は力制御による支持アーム装置400の具体的な制御方法としては、各種の公知な方法が用いられてよいため、その詳細な説明は省略する。
なお、図示する例では、制御装置430は、ベース部410とケーブルを介して接続されているが、制御装置430と同様の機能を有する制御基板等がベース部410の内部に設けられてもよい。
以上、図9を参照して、第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210が適用され得る支持アーム装置400の全体構成について説明した。
(5−3.アクチュエータの構成)
図10を参照して、図9に示す支持アーム装置400の各関節部421a〜421fに設けられるアクチュエータの構成について説明する。図10は、図9に示す支持アーム装置400の各関節部421a〜421fに設けられるアクチュエータの一構成例を示す分解斜視図である。
図10を参照すると、アクチュエータ300は、モータ310と、減速機320と、入力軸エンコーダ330と、出力軸エンコーダ340と、出力軸350と、ハウジング360と、を備える。アクチュエータ300では、モータ310の回転軸の回転が減速機320によって所定の減速比で減速され、出力軸350を介して後段の他の部材に伝達されることにより、当該他の部材が駆動されることとなる。
ハウジング360は、略円筒形の形状を有し、各構成部材が内部に格納される。ハウジング360内に各構成部材が格納された状態で、アクチュエータ300が、上述した支持アーム装置400の各関節部421a〜421fに組み込まれることとなる。
モータ310は、所定の指令値(電流値)が与えられた場合に、当該指令値に対応する回転速度で回転軸を回転させることにより、駆動力を生み出す駆動機構である。本適用例では、モータ310として、上述した第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210が用いられる。これにより、モータ310の回転軸や外装と、これらと接する他の部材との間に、絶縁体等の絶縁構造を設ける必要がないため、アクチュエータ300を小型化することが可能になる。
モータ310の回転軸には、減速機320が連結される。減速機320は、連結されたモータ310の回転軸の回転速度(すなわち、入力軸の回転速度)を、所定の減速比で減速させて出力軸350に伝達する。本適用例では、減速機320の構成は特定のものに限定されず、減速機320としては各種の公知のものが用いられてよい。ただし、減速機320としては、例えばハーモニックドライブ(登録商標)等の、高精度に減速比が設定可能なものが用いられることが好ましい。また、減速機320の減速比は、アクチュエータ300の用途に応じて適宜設定され得る。例えば、本適用例のように、アクチュエータ300が支持アーム装置400の関節部421a〜421fに適用される場合であれば、1:100程度の減速比を有する減速機320が好適に用いられ得る。
入力軸エンコーダ330は、入力軸の回転角度(すなわち、モータ310の回転角度)を検出する。出力軸エンコーダ340は、出力軸350の回転角度を検出する。入力軸エンコーダ330及び出力軸エンコーダ340の構成は限定されず、入力軸エンコーダ330及び出力軸エンコーダ340としては、例えば磁気式エンコーダ、光学式エンコーダ等の各種の公知のロータリエンコーダが用いられてよい。
以上、図10を参照して、第1及び第2の実施形態に係るモータ110、210が適用され得るアクチュエータ300の構成について説明した。なお、アクチュエータ300は、図示した構成以外の他の構成を更に備えてもよい。例えば、アクチュエータ300は、モータ310に電流を供給することによりモータ310を回転駆動させるドライバ回路(ドライバIC(Integrated Circuit))や、出力軸350に作用するトルクを検出するトルクセンサ等、一般的なアクチュエータが有し得る各種の部材を更に備えてもよい。特に、支持アーム装置400の動作が力制御によって制御される場合には、アーム部420に作用する力を検出するために、アクチュエータ300にはトルクセンサが好適に設けられ得る。
(6.補足)
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的なものではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏し得る。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる、モータ。
(2)前記絶縁構造は、前記活電部と前記導電体との間に、前記所定の安全規格を満足する絶縁体が設けられた構造である、前記(1)に記載のモータ。
(3)前記絶縁構造は、前記活電部と前記導電体との間に、前記所定の安全規格を満足する空間距離及び沿面距離が確保された構造である、前記(1)又は(2)に記載のモータ。
(4)前記所定の安全規格は、IEC060601−1である、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のモータ。
(5)前記モータは、ステータコアが設けられないコアレスブラシレスモータであり、前記絶縁構造が設けられる前記活電部はコイルである、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のモータ。
(6)前記モータは、ステータコアを有するブラシレスモータであり、前記絶縁構造が設けられる前記活電部はコイルである、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のモータ。
(7)活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる、モータ、を備え、医用電気機器の駆動機構に用いられる、アクチュエータ。
(8)複数の関節部から構成されるアーム部と、前記アーム部の先端に設けられる医療用器具と、を備え、前記関節部に設けられるアクチュエータのモータでは、活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる、医療用支持アーム装置。
(9)前記関節部は、固定部と可動部とを有する可動機構によって構成され、前記モータは、前記固定部と前記可動部との間に、更なる絶縁構造を介さずに取り付けられる、前記(8)に記載の医療用支持アーム装置。
(10)前記アーム部の先端に設けられる医療用器具は、術部を観察するための観察ユニットである、前記(8)又は(9)に記載の医療用支持アーム装置。
(11)前記関節部に設けられる前記アクチュエータの駆動は、力制御によって制御される、前記(8)〜(10)のいずれか1項に記載の医療用支持アーム装置。
10、60、70 可動機構
110、610、710 モータ
120、620、720 固定部
130、630、730 可動部
111、211 駆動軸
112、212 マグネット
113、213 コイル
114 バックヨーク
115、215 ハウジング
116、216 絶縁体
214 ステータコア
300 アクチュエータ
310 モータ
320 減速機
330 入力軸エンコーダ
340 出力軸エンコーダ
350 出力軸
360 ハウジング
400、510 支持アーム装置(観察装置)
410、511 ベース部
420、512 アーム部
421a〜421f、513a〜513c 関節部
423、515 撮像ユニット
430 制御装置
640、740 絶縁体

Claims (11)

  1. 活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる、
    モータ。
  2. 前記絶縁構造は、前記活電部と前記導電体との間に、前記所定の安全規格を満足する絶縁体が設けられた構造である、
    請求項1に記載のモータ。
  3. 前記絶縁構造は、前記活電部と前記導電体との間に、前記所定の安全規格を満足する空間距離及び沿面距離が確保された構造である、
    請求項1に記載のモータ。
  4. 前記所定の安全規格は、IEC060601−1である、
    請求項1に記載のモータ。
  5. 前記モータは、ステータコアが設けられないコアレスブラシレスモータであり、
    前記絶縁構造が設けられる前記活電部はコイルである、
    請求項1に記載のモータ。
  6. 前記モータは、ステータコアを有するブラシレスモータであり、
    前記絶縁構造が設けられる前記活電部はコイルである、
    請求項1に記載のモータ。
  7. 活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる、モータ、を備え、
    医用電気機器の駆動機構に用いられる、
    アクチュエータ。
  8. 複数の関節部から構成されるアーム部と、
    前記アーム部の先端に設けられる医療用器具と、
    を備え、
    前記関節部に設けられるアクチュエータのモータでは、活電部に対して、当該活電部の周囲の導電体との間の絶縁性が医用電気機器に対する所定の安全規格を満足する絶縁構造が設けられる、
    医療用支持アーム装置。
  9. 前記関節部は、固定部と可動部とを有する可動機構によって構成され、
    前記モータは、前記固定部と前記可動部との間に、更なる絶縁構造を介さずに取り付けられる、
    請求項8に記載の医療用支持アーム装置。
  10. 前記アーム部の先端に設けられる医療用器具は、術部を観察するための観察ユニットである、
    請求項8に記載の医療用支持アーム装置。
  11. 前記関節部に設けられる前記アクチュエータの駆動は、力制御によって制御される、
    請求項8に記載の医療用支持アーム装置。
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