JP2017177290A - アーム制御方法及びアーム制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アームを固定した状態でアームの異常の有無を判定できる技術が強く求められていた。【解決手段】本開示によれば、プロセッサが、アクチュエータの駆動により動作するアームをブレーキ機構により固定した状態で、アームの異常の有無を判定する、アーム制御方法が提供される。本開示によれば、アームをブレーキ機構により固定した状態で、アームの異常の有無を判定することができる。したがって、アームの異常の有無をより安全に判定することができる。また、アームが異常な動作を行うことをより確実に防止することができる。もちろん、本開示の効果はこれらに限定されない。【選択図】図1

Description

本開示は、アーム制御方法及びアーム制御装置に関する。
特許文献1には、アームの異常の有無を判定する技術が開示されている。この技術では、アームに予め設定された動作パターンの動作を行わせ、その結果をセンサにより検出する。そして、センサによる検出結果に基づいて、アームの異常の有無を判定する。そして、アームに異常が発生したと判定した場合、アームの動作を停止する。
特開2011−88219号公報
しかし、上記の技術では、アームを実際に動作させなければアームの異常の有無を判定することができなかった。
このため、アームを固定した状態でアームの異常の有無を判定できる技術が強く求められていた。
本開示によれば、プロセッサが、アクチュエータの駆動により動作するアームをブレーキ機構により固定した状態で、アームの異常の有無を判定する、アーム制御方法が提供される。
本開示によれば、アクチュエータの駆動により動作するアームをブレーキ機構により固定した状態で、アームの異常の有無を判定する制御部を備える、アーム制御装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、アームを固定した状態でアームの異常の有無を判定することができる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係るアーム装置を用いた手術の様子を示す概略図である。 本実施形態に係るアーム装置の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るアーム装置の各関節部に設けられるアクチュエータの一構成例を示す分解斜視図である。 本実施形態に係るブレーキ機構の一構成例を示す断面斜視図である。 本実施形態に係るブレーキ機構の動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係るブレーキ機構の動作を説明するための説明図である。 制御装置及びアクチュエータの機能ブロック図である。 制御装置による処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態による処理の一変形例を示す概念図である。 本実施形態による処理の一変形例を示す概念図である。 本実施形態による処理の一変形例を示す概念図である。 本実施形態による処理の一変形例を示す概念図である。 本実施形態による処理の一変形例を示す概念図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本実施形態の概要
2.アーム装置の詳細構成
2−1.全体構成
2−2.アクチュエータの構成
2−3.ブレーキ機構の構成
3.アーム制御装置の構成
4.アーム制御装置による異常判定処理
5.異常判定処理の変形例
(1.本実施形態の概要)
まず、図1及び図2に基づいて、本実施形態の概要を説明する。図1は、本実施形態に係るアーム装置400の適用例として、アーム装置400を医療、具体的には手術に用いられる例を示す。図2は、アーム装置の全体構成を示す斜視図である。なお、図1は、アーム装置400を簡略化して示している。もちろん、本実施形態に係るアーム装置400は他の分野(例えば各種産業(自動車等)及び農業の分野等)に適用してもよい。産業の分野への適用としては、製造組み立てラインを構成するアームへの適用が挙げられる。もちろん、本実施形態をさらに他の用途に適用してもよい。
図1に示すように、術者520は、例えばメス、鑷子、鉗子等の手術用の処置具521を使用して、手術台530上の患者540に対して手術を行っている。手術台530の脇には本実施形態に係るアーム装置400が設けられている。アーム装置400は、基台であるベース部410と、ベース部410から延伸するアーム420を備える。また、アーム装置400には、アーム装置400の動作を制御するアーム制御装置430(図2参照)が連結されている。
アーム420は、複数の関節部421a〜421fと、関節部421a〜421f同士を連結する複数のリンク422a〜422dと、アーム420の先端に設けられる撮像装置423と、を有する。関節部421a〜421fには、後述する図3に示すアクチュエータ300が設けられており、関節部421a〜421fは、当該アクチュエータ300の駆動により所定の回転軸に対して回転可能となっている。アクチュエータ300の駆動が上記アーム制御装置430によって制御されることにより、各関節部421a〜421cの回転角度が制御され、アーム420の駆動が制御される。すなわち、アーム420は、アクチュエータ300の駆動により動作する。
なお、関節部421a〜421f及びリンク422a〜422dの数、配置、関節部421a〜421fの回転方向は図1及び図2に示される例に限られないことはもちろんである。一例として、アーム420は、好適に、6自由度以上の自由度を有するように構成され得る。これにより、アーム420の可動範囲内において撮像装置423を自由に移動させることが可能になる。図2は、6自由度を有するアーム420の例を示す。
撮像装置423は、患者540の術部を観察する装置であり、例えば撮影対象の動画及び/又は静止画を撮影できるカメラ等である。撮像装置423は、撮影対象を適宜拡大して電子的に撮影する、いわゆるビデオ式の顕微鏡であり得る。撮像装置の他の例としては、例えば、内視鏡や光学式の顕微鏡等が挙げられる。アーム420の先端に、これらの患者540の術部を観察する撮像装置が設けられたアーム装置のことを、本明細書では、観察装置とも呼称する。
手術を行う際には、図1に示すように、アーム420の先端に設けられた撮像装置423が患者540の術部を撮影するように、アーム装置400によってアーム420及び撮像装置423の位置及び姿勢が制御される。手術室内において、術者520と対向する位置には、表示装置550が設置されており、撮像装置423によって撮影された術部の画像は、表示装置550に表示される。術者520は、表示装置550に表示される術部の画像を観察しながら各種の処置を行う。
なお、アーム420の先端には、撮像装置423等の撮像装置以外の機器、例えば各種の医療用器具等が設けられてもよい。当該医療用器具としては、上述した撮像装置の他にも、例えば鉗子やレトラクタ等の各種の処置具が含まれ得る。従来、これらの医療用器具の操作は人手によって行われていたため、手術には多くの医療スタッフを要していたが、これらの医療用器具の操作をアーム装置400によって行うことにより、より少ない人数で手術を行うことが可能になる。
以上、図1を参照して、本実施形態に係るアーム装置400を用いた手術の様子について説明した。図1に示す例では、アーム装置400は手術に用いられていたが、例えば先端ユニットとして内視鏡等の検査用のユニットが設けられる場合であれば、検査目的でアーム装置400が用いられてもよい。
このように、手術に用いられるアーム装置400は術者520及び患者540の近傍に設置されることが多い。したがって、アーム420に異常な動作、例えば術者520が想定しないような動作を行わせないようにする必要がある。アーム420が異常な動作をした場合、アーム420が術者520や患者に接触する可能性があるからである。特に、アーム420の先端には、撮像装置423のような重量物が設けられる場合がある。また、アーム420の先端には、鋭利な部分のある医療用器具が設けられる場合もある。これらの場合、アーム420の先端が術者520及び患者540に接触することをより確実に防止する必要がある。ここで、アーム装置400に生じる異常としては、例えば、アクチュエータ300中のモータ310の故障、センサ(具体的には、後述するトルクセンサ355、入力軸エンコーダ330及び出力軸エンコーダ340)の故障等が想定される。
そこで、本実施形態では、アーム制御装置430は、アーム420の起動時に、アーム420をブレーキ機構370(図3等参照)により固定した状態で、アーム420の異常の有無を判定する。これにより、アーム420に異常があった場合でも、アーム420に異常な動作を行わせることなく、アーム420の異常を検出することができる。すなわち、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより安全に判定することができる。
より具体的には、アーム420をブレーキ機構370により固定した状態で、センサの異常の有無を判定する。これにより、例えばモータ310及びセンサの両方が故障していた場合には、アーム420をブレーキ機構370により固定した状態で、センサの異常を検出することができる。したがって、例えばアーム420の起動直後に、アーム420に異常な動作をさせることなく、センサの異常を検出することができる。さらに、本実施形態では、ブレーキ機構370を解除しない。センサのみが故障していた場合も同様の処理が行われる。仮にモータ310が正常であっても、アーム420が異常な動作を行う可能性があるからである。このような場合としては、例えば、アクチュエータ300に異常な動作信号が与えられた場合等が想定される。この場合、センサが故障していると、アーム420の異常な動作を検出できない可能性がある。しかし、本実施形態では、ブレーキ機構370を解除しないので、アーム420に異常な動作を行わせないようにすることができる。
一方、センサが正常である場合、本実施形態では、ブレーキ機構370を解除する。なお、センサが正常で、モータ310に異常がある場合が想定される。しかし、センサが正常なので、仮にアーム420が異常な動作を行おうとした場合、アーム420を直ちに停止することができる。この場合、センサから異常な値が出力されるからである。
したがって、本実施形態によれば、アーム420を固定した状態でアーム420の異常の有無を判定でき、ひいては、アーム420が異常な動作を行うことをより確実に防止することができる。
なお、アーム420を医療以外の用途、例えば産業用アームとして使用した場合であっても、アーム420の安全性を確保することは非常に重要である。特に、アーム420の周囲に人が存在する場合には、安全性は極めて重要である。したがって、医療以外の分野にも本実施形態は好適に適用可能である。以下、アーム420が医療に適用されることを例として、本実施形態の詳細を説明する。
(2.アーム装置の詳細構成)
(2−1.全体構成)
図2を参照して、本実施形態に係るアーム装置の全体構成について説明する。図2は、本実施形態に係るアーム装置の全体構成を示す図である。
図2を参照すると、アーム装置400は、ベース部410と、アーム420と、アーム制御装置430と、を備える。アーム装置400は、上述した図1に示すアーム装置400と同様に、手術や検査等に好適に適用され得るアーム装置である。
ベース部410はアーム装置400の基台であり、ベース部410からアーム420が延伸される。ベース部410にはキャスターが設けられており、アーム装置400は、当該キャスターを介して床面と接地し、当該キャスターによって床面上を移動可能に構成されている。ただし、本実施形態に係るアーム装置400の構成はかかる例に限定されず、例えば、ベース部410が設けられず、手術室の天井又は壁面にアーム420が直接取り付けられてアーム装置400が構成されてもよい。例えば、天井にアーム420が取り付けられる場合には、アーム装置400は、アーム420が天井から吊り下げられて構成されることとなる。
アーム420は、複数の関節部421a〜421fと、関節部421a〜421f同士を連結される複数のリンク422a〜422dと、アーム420の先端に設けられる撮像装置423と、を有する。
リンク422a〜422dは棒状の部材である。リンク422aは、関節部421aと関節部421bとを連結する。ここで、関節部421aはベース部410上に設けられる。また、リンク422bは、関節部421bと関節部421cとを連結する。リンク422cは、関節部421cと関節部421eとを連結する。ここで、関節部421dはリンク422cに内蔵されている。また、リンク422dは、関節部421eと関節部421fとを連結する。更に、撮像装置423が、アーム420の先端、すなわち、関節部421fに連結される。このように、ベース部410を支点として、複数の関節部421a〜421f同士が複数のリンク422a〜422dによって互いに連結されている。
撮像装置423は、術部を観察するための撮像装置の一例であり、例えば撮影対象の動画及び/又は静止画を撮影できるカメラ等である。撮像装置423によって撮影された患者の術部の画像は、例えば手術室内に設けられる表示装置550に適宜拡大されて表示され、術者520は、当該表示装置550に表示された患者の術部の画像を観察しながら手術を行う。撮像装置423は、いわゆるビデオ式の顕微鏡であり得る。このように、アーム装置400は、アーム420の先端に撮像装置423が取り付けられた観察装置であり得る。上述したように、撮像装置423としては、他に、例えば内視鏡や光学式の顕微鏡等が設けられ得る。
ただし、アーム420の先端には、撮像装置423以外の機器が接続されてもよい。例えば、アーム420の先端には、各種の医療用器具が取り付けられてもよい。医療用機器としては、例えば鉗子、レトラクタ等の各種の処置具が挙げられる。アーム420の先端には、内視鏡用若しくは顕微鏡用の光源、又は、例えば血管封止に用いられる手術用エナジーデバイスが接続されてもよい。
関節部421a〜421fには、後述する図3に示すアクチュエータ300が設けられており、関節部421a〜421fは、当該アクチュエータ300の駆動により所定の回転軸に対して回転可能となっている。アクチュエータ300の駆動は、アーム制御装置430によって制御される。各関節部421a〜421fのアクチュエータ300の駆動がそれぞれ制御されることにより、例えばアーム420を伸ばしたり、縮めたり(折り畳んだり)といった、アーム420の駆動が制御される。
ここで、本実施形態では、各関節部421a〜421fのアクチュエータ300に、通電時に関節部421a〜421fの回転軸を解放し非通電時に当該回転軸を拘束するブレーキ機構370が設けられる。そして、当該ブレーキ機構370のブレーキ力は、非通電時にアーム420の重さを支持して姿勢を保持する程度の大きさとなる。これにより、手術中にアーム420への電力が遮断された場合であっても、アーム420は、現状の姿勢を維持することができる。したがって、アーム420の安全性がさらに高まる。ここで、ブレーキ機構370によるブレーキ力は、所定の値以上の外力によって当該回転軸が動作可能なように調整されてもよい。これにより、アーム420の利便性がさらに向上する。例えば、術者520は、手術中にアーム420への電力が遮断された場合であっても、アーム420を手動で動かすことで、手術を継続することができる。なお、アクチュエータ300及びブレーキ機構の構成については、下記(2−2.アクチュエータの構成)で詳しく説明する。また、詳細は後述するが、本実施形態では、アーム制御装置430は、ブレーキ機構370によってアーム420を固定した状態で、アーム420の異常の有無を判定する。
なお、図示する例では、アーム装置400は、6つの関節部421a〜421fを有し、アーム420の駆動に関して6自由度が実現されている。アーム420が6自由度を有するように構成されることにより、アーム420の可動範囲内において撮像装置423を自由に移動させることができる。これにより、撮像装置423によって術部を様々な角度及び距離から撮影することが可能となる。ただし、アーム420の構成は図示する例に限定されず、関節部421a〜421f及びリンク422a〜422cの数や配置、関節部421a〜421fの駆動軸の方向等は、アーム420が所望の自由度を有するように適宜設定されてよい。ただし、撮像装置423の位置及び姿勢の自由度を考慮して、アーム420は、好適に、6自由度以上の自由度を有するように構成され得る。
また、図示する例では、アーム制御装置430は、ベース部410とケーブルを介して接続されているが、アーム制御装置430と同様の機能を有する制御基板等がベース部410の内部に設けられてもよい。
以上、図2を参照して、本実施形態に係るアーム装置400の概略構成について説明した。
(2−2.アクチュエータの構成)
つぎに、図3及び図6を参照して、図2に示すアーム装置400の各関節部421a〜421fに設けられるアクチュエータの構成について説明する。図3は、本実施形態に係るアーム装置400の各関節部421a〜421fに設けられるアクチュエータの一構成例を示す分解斜視図である。図6は、アーム制御装置430及びアクチュエータ300の機能ブロック図である。なお、アクチュエータ300は必ずしもすべての関節部421a〜421fに設けられなくても良い。アクチュエータ300が設けられない関節部は、いわゆる受動軸となる。反対に、アクチュエータ300が設けられた関節部は、能動軸となる。ただし、受動軸となる関節部にもブレーキ機構370が設けられることが好ましい。非通電時の異常な動作を抑制するためである。
図3及び図6を参照すると、アクチュエータ300は、モータ310と、減速機320と、入力軸エンコーダ330と、出力軸エンコーダ340と、出力軸350と、トルクセンサ355と、ハウジング360と、ブレーキ機構370と、を備える。アクチュエータ300では、モータ310の回転軸の回転が減速機320によって所定の減速比で減速され、出力軸350を介して後段の他の部材に伝達されることにより、当該他の部材が駆動されることとなる。ここで、他の部材は、関節部に対してアーム420の先端側に直接接続されたリンク(あるいは撮像装置)である。例えば、関節部421a内に設けられたアクチュエータ300は、リンク422aを駆動させる。
なお、以下の説明では、アクチュエータの回転軸方向をx軸方向とも呼称する。また、当該x軸方向と垂直な平面内において互いに直交する2方向を、それぞれ、y軸方向及びz軸方向とも呼称する。
ハウジング360は、略円筒形の形状を有し、各構成部材が内部に格納される。ハウジング360内に各構成部材が格納された状態で、アクチュエータ300が、上述したアーム装置400の各関節部421a〜421fに組み込まれることとなる。
モータ310は、所定の指令値(電流値)が与えられた場合に、当該指令値に対応する回転速度で回転軸を回転させることにより、駆動力を生み出す駆動機構である。当該指令値は、アーム制御装置430から送られる。モータ310としては、例えばブラシレスモータが用いられる。ただし、本実施形態はかかる例に限定されず、モータ310としては各種の公知のものが用いられてよい。
モータ310の回転軸には、減速機320が連結される。減速機320は、連結されたモータ310の回転軸の回転速度(すなわち、入力軸の回転速度)を、所定の減速比で減速させて出力軸350に伝達する。言い換えれば、減速機320は、モータ310の入力軸のトルクを増大させて出力軸350に伝達する。本実施形態では、減速機320の構成は特定のものに限定されず、減速機320としては各種の公知のものが用いられてよい。ただし、減速機320としては、例えばハーモニックドライブ(登録商標)等の、高精度に減速比が設定可能なものが用いられることが好ましい。また、減速機320の減速比は、アクチュエータ300の用途に応じて適宜設定され得る。例えば、本実施形態のように、アクチュエータ300がアーム装置400の関節部421a〜421fに適用される場合であれば、1:100程度の減速比を有する減速機320が好適に用いられ得る。なお、モータ310がリンク(あるいは撮像装置)を駆動するのに十分なトルクを発生できる場合、減速機320は省略されてもよい。
入力軸エンコーダ330は、入力軸の回転角度(すなわち、モータ310の回転角度)を検出する。出力軸エンコーダ340は、出力軸350の回転角度を検出する。アーム制御装置430は、これらのエンコーダから出力値を読みだす。入力軸エンコーダ330及び出力軸エンコーダ340の構成は限定されず、入力軸エンコーダ330及び出力軸エンコーダ340としては、例えば磁気式エンコーダ、光学式エンコーダ等の各種の公知のロータリエンコーダが用いられてよい。なお、いずれかのエンコーダは省略されても良い。本実施形態では、これらのエンコーダからの出力値に基づいて、各エンコーダ及びトルクセンサ355の異常の有無を判定する。
出力軸350は、上述したように、関節部に対してアーム420の先端側に接続されたリンク(あるいは撮像装置)である。さらに、出力軸350は、トルクセンサ355を内蔵している。したがって、トルクセンサ355は、出力軸350に作用するトルクを検出することができる。ここで、出力軸350に作用するトルクは、減速機320から与えられたトルクの他、アクチュエータ300の外部から出力軸350に与えられたトルク(いわゆる、外トルク)も検出することができる。ここで、外トルクは、アクチュエータ300が設けられた関節部よりもアーム420の先端側に存在する全ての構造体(すなわち、リンク、関節部、及び撮像装置)から与えられるトルクである。
さらに、トルクセンサ355は、出力軸350に内蔵されているので、ブレーキ機構370によってアクチュエータ300の回転軸が固定されている場合であっても、上記外トルクを検出することができる。本実施形態では、この外トルクに基づいて、各エンコーダ及びトルクセンサ355の異常の有無を判定する。
なお、トルクセンサ355の設置位置は、上記の設置位置に限られない。すなわち、トルクセンサ355は、ブレーキ機構370によってアクチュエータ300の回転軸が固定されている際に外トルクを検出することができれば、どのような位置に設置されていても良い。例えば、トルクセンサ355は、減速機320とモータ310との間に設置されてもよい。この場合、トルクセンサ355の出力値は、減速機320により増大される前のトルクを示す。したがって、トルクセンサ355の異常の有無を判定する場合、トルクセンサ355の出力値を補正係数することが好ましい。この補正係数は、減速機320による減速比に相当する。また、減速機320が省略された場合、トルクセンサ355は、モータの回転軸に設けられても良い。
また、トルクセンサ355の種類は特に問われず、上述した機能を実現されるものであればよい。例えば、トルクセンサ355は、非接触式のトルクセンサであってもよく、接触式のトルクセンサであってもよい。
ブレーキ機構370は、通電時にアクチュエータ300の回転軸を解放するとともに、非通電時にアクチュエータ300の回転軸を拘束しその回転を停止させる機能を有する。図示する例では、ブレーキ機構370は入力軸エンコーダ330と一体的に構成されており、モータ310の回転軸(すなわち入力軸)を拘束することにより、アクチュエータ300の回転を停止させるように構成されている。
ただし、ブレーキ機構370の配置は図示する例に限定されず、ブレーキ機構370は、入力軸エンコーダ330とは別個の部材として配置されてもよい。また、ブレーキ機構370は、必ずしも入力軸に設けられなくてもよく、トルクセンサ355が外トルクを検出可能な位置であればどのような位置であってもよい。例えば、ブレーキ機構370は、モータ310と減速機320との間に配置されていても良い。なお、トルクセンサ355は、ブレーキ機構370よりも出力軸350側に設けられる。
ブレーキ機構370のブレーキ力は、電力の供給が遮断された場合に、アーム420の重さを支持し、当該アーム420の姿勢を保持可能に調整されている。これにより、停電等の非常時においても、アーム420を安全に停止させることができる。
さらに、ブレーキ機構370のブレーキ力は、所定の値以上の外力が負荷された場合には当該外力に従って当該回転軸が回転可能なように調整されていることが好ましい。これにより、電源喪失時であっても、人手でアーム420を動かすことが可能となるため、手術を継続することが可能になる。なお、ブレーキ機構370の具体的な構成については、下記(2−3.ブレーキ機構の構成)で詳しく説明する。
なお、本実施形態では、非通電時にアーム420の姿勢を保持するために、全ての関節部421a〜421fにブレーキ機構370が設けられ得るが、その全てにおいて、上記のようなブレーキ力の調整が行われなくてもよい。例えば、関節部421a〜421fのうち、手術を継続するために必要な動作を実現可能な関節部に設けられるアクチュエータ300のブレーキ機構370に対してのみ、上記のようなブレーキ力の調整が行われてよい。手術が始まった後には、先端ユニットの位置を大きく変化させるようにアーム420を動かすことは考えにくいため、例えば、手術中に停電等によりアーム420が固定された場合には、関節部421a〜421fのうち、先端ユニットの姿勢を規定し得る関節部だけが外力に応じて操作できれば十分だからである。
図2に示す構成例であれば、より先端側に設けられ、撮像装置423の姿勢を規定し得る関節部である、関節部421d〜421fに設けられるアクチュエータ300のブレーキ機構370に対してのみ、上述したようなブレーキ力の調整が行われてよい。この場合、残りの関節部421a〜421cに設けられるアクチュエータ300のブレーキ機構370は、非通電時にアーム420の位置及び姿勢をより強固に固定するより強いブレーキ力を有してよい。これにより、アーム420に設けられるブレーキ機構370のうち、一部のブレーキ機構370のみそのブレーキ力を調整すればよく、他のブレーキ機構370については、ブレーキ力を詳細に設計する必要がなくなるため、アーム420の設計がより容易になる。
また、各関節部421d〜421fにおいて、その支持すべき先端側の構成についてバランスが取れている場合(すなわち、先端側の構成の重心がその関節部421d〜421fの回転軸上に位置する場合)には、その関節部421d〜421fには、ブレーキ機構370は必ずしも設けられなくてもよい。これは、アーム420を構成するある関節部について、当該関節部が支持すべき当該関節部よりも先端側の構成が当該関節部に対してバランスが取れた状態にある場合には、当該関節部においてブレーキ力を生じさせなくても、アーム420の姿勢が保持され得るからである。
例えば、図2に示す構成例のように、撮像装置423を支持する関節部421fにおける回転軸が、当該撮像装置423の光軸と略平行な回転軸であるようにアーム420が構成される場合には、当該関節部421fには、ブレーキ機構370は必ずしも設けられなくてもよい。これは、一般的に、撮像装置423は円筒形状を有することが多いため、その重心は光軸上に位置することが多く、上述したように関節部421fの回転軸が撮像装置423の光軸と略平行である場合には、撮像装置423の重心が関節部421fの回転軸上に位置する可能性が高い、すなわち、関節部421fに対して撮像装置423はバランスが取れている可能性が高いからである。従って、関節部421fにブレーキ機構370が設けられない場合であっても、電源喪失時に撮像装置423が自重によって移動(回転)してしまう事態は生じ難いと考えられるのである。
ただし、アーム420に異常な動作を行わせることなくアーム420の異常の有無を判定するという観点からは、すべての関節部421a〜421fにブレーキ機構370が設けられていることが好ましい。
以上、図3を参照して、本実施形態に係るアクチュエータ300の全体構成について説明した。なお、アクチュエータ300は、図示した構成以外の他の構成を更に備えてもよい。例えば、アクチュエータ300は、モータ310に電流を供給することによりモータ310を回転駆動させるドライバ回路(ドライバIC(Integrated Circuit))等、一般的なアクチュエータが有し得る各種の部材を更に備えてもよい。
(2−3.ブレーキ機構の構成)
図4及び図5A、図5Bを参照して、本実施形態に係るブレーキ機構370の構成について詳細に説明する。図4は、本実施形態に係るブレーキ機構370の構成を示す断面斜視図である。図5A、図5Bは、本実施形態に係るブレーキ機構370の動作を説明するための説明図である。なお、ブレーキ機構370は、いわゆる乾式多板電磁ブレーキと呼称されるものである。
図4では、ブレーキ機構370を中心軸を通る平面で切断した場合における断面斜視図を図示している。図4を参照すると、ブレーキ機構370は、いずれも略円板形状を有する、基材371と、アーマチュア374と、ハブ376と、が回転軸方向(x軸方向)に重ね合わされて構成される。基材371、アーマチュア374及びハブ376には、その円板形状の略中心に開口部が設けられており、当該開口部にアクチュエータ300の回転軸(図3に示す例であればモータ310の回転軸)が挿入される。
ハブ376は、アクチュエータ300の回転軸に固定的に嵌合され、アクチュエータ300の駆動に伴い当該アクチュエータ300の回転軸とともに回転する。一方、基材371及びアーマチュア374は、アクチュエータ300の回転軸にベアリング(図示せず)を介して接続されている。また、アーマチュア374は、基材371とハブ376との間で、回転軸方向に移動可能に構成されている。
更に、ハブ376の外周には、略円環形状のディスク375及びプレート377が設けられる。ハブ376の外周に対応する領域において、アーマチュア374、ディスク375及びプレート377が、回転軸方向においてこの順に積層される。
ハブ376とディスク375とはスプラインで結合されており、ハブ376及びディスク375は、アクチュエータ300の回転軸とともに一体的に回転する。一方、プレート377は、ハブ376を介さず、ボルト378によって、基材371及びアーマチュア374と接続されている。つまり、ブレーキ機構370では、図示した構成のうち、ハブ376及びディスク375のみが、アクチュエータ300の回転軸とともに回転する。
基材371の内部にはコイル372が設けられている。また、基材371とアーマチュア374との間は、バネ(図示せず)によって接続されている。コイル372に印加される電流による磁力及びバネによる復元力により、アーマチュア374が回転軸方向に移動し、ブレーキの解除及び起動が実現される。
つぎに、図5A、図5Bを参照して、ブレーキ機構370の動作について詳細に説明する。図5A、図5Bでは、簡単のため、ブレーキ機構370の中心軸を通る断面のうち、当該中心軸を挟んだ半分に対応する構成のみを模式的に図示している。また、図5A、図5Bでは、図4では図示を省略していたバネ379を模式的に図示している。
図5Aは、通電時、すなわちコイル372に電力が供給されている場合におけるブレーキ機構370の様子を示している。これは、ブレーキ機構370によるアクチュエータ300の回転軸の拘束が解放されている状態に対応している。
通電時には、図5Aに示すように、コイル372への通電による磁力により、アーマチュア374が基材371に引き寄せられるように回転軸方向に移動する。これにより、アーマチュア374、ディスク375及びプレート377は、回転軸方向において互いに所定の間隔を有することとなる。アクチュエータ300の回転軸が回転した場合には、ハブ376及びディスク375がともに回転するが、アーマチュア374、ディスク375及びプレート377が互いに接触していないため、ディスク375は空転し、アクチュエータ300の回転に対してブレーキ力は作用しない。なお、このとき、基材371とアーマチュア374とを接続するバネ379は、アーマチュア374が基材371に引き寄せられることにより、圧縮された状態にある。
図5Bは、非通電時、すなわちコイル372に電力が供給されていない場合におけるブレーキ機構370の様子を示している。これは、ブレーキ機構370によってアクチュエータ300の回転軸が拘束されている状態に対応している。
非通電時には、コイル372への通電による磁力が消失するため、図5Bに示すように、バネ379の復元力により、アーマチュア374が基材371から遠ざかるように回転軸方向に移動する。これにより、アーマチュア374によって、ディスク375がプレート377に押圧される。従って、ディスク375とプレート377との間で発生する静止摩擦力により、ディスク375の回転が停止され、すなわち、アクチュエータ300の回転軸の回転が停止される。
ここで、上述したように、本実施形態では、ブレーキ機構370のブレーキ力が、非通電時に、アーム420の重さを支持し当該アーム420の姿勢を保持可能であるとともに、所定の値以上の外力が負荷された場合には当該外力に従って回転軸が回転するように調整されている。以上説明したように、ブレーキ機構370におけるブレーキ力は、ディスク375とプレート377との間で発生する静止摩擦力であるため、本実施形態では、当該静止摩擦力の大きさを規定し得る事項が調整されることにより、ブレーキ機構370のブレーキ力が上記の条件を満たすように調整され得る。
例えば、ブレーキ機構370のブレーキ力は、ディスク375とプレート377との接触面積、ディスク375とプレート377との接触面の静止摩擦係数、及び、バネ379の復元力、の少なくともいずれかが調整されることにより、調整され得る。
なお、ブレーキ機構370のブレーキ力は、具体的には、アーム420の重さに応じた最大応力がアクチュエータ300(すなわち関節部421a〜421f)に作用し得る最悪姿勢においても、当該アーム420の姿勢を保持可能なように決定されてもよい。最悪姿勢においてアクチュエータ300に作用する力は、アーム420の構造を模擬した計算モデルを用いたシミュレーションを行うことにより求めることができる。求められた力に耐え得る静止摩擦力(すなわちブレーキ力)が実現されるように、ブレーキ機構370の上述した各構成の具体的な設計が行われ得る。
また、ブレーキ機構370のブレーキ力は、アーム420において当該ブレーキ機構370が設けられる位置に応じて変更されてもよい。例えば、アーム420では、先端に近付くほど、関節部421a〜421fにおいて支持すべき構成が軽くなるため、先端側に設けられるアクチュエータ300のブレーキ機構370では、根元側に設けられるアクチュエータ300のブレーキ機構370に比べて、アーム420の姿勢を保持するために必要なブレーキ力は小さくなる。従って、先端側に設けられるアクチュエータ300のブレーキ機構370ほどブレーキ力が小さくなるように、当該ブレーキ機構370のブレーキ力に差が設けられてよい。このように、ブレーキ機構370ごとにブレーキ力をそれぞれ調整することにより、緻密なブレーキ力の設計が可能となるため、非通電時におけるアーム420の挙動(アーム420の停止及び手動によるアーム420の移動)が、より適切に実現され得る。なお、アーム420における配置位置に応じた各ブレーキ機構370のブレーキ力の最適値は、ブレーキ力に差を設けながら上記最悪姿勢を考慮したシミュレーションを繰り返し行うことにより求められてよい。
以上、図4及び図5を参照して、本実施形態に係るブレーキ機構370の構成について説明した。本実施形態では、アーム装置400の各関節部421a〜421fに、上述したブレーキ機構370が搭載される。以上説明したように、ブレーキ機構370は、電力の供給が停止した場合に関節部421a〜421fを固定し、アーム420の姿勢を保持するように構成されている。従って、例えば停電等の非常時においても、アーム420の動作を安全に停止させることができる。また、所定の値以上の外力が作用した場合には関節部421a〜421fが動作可能となるように、そのブレーキ力が調整されてもよい。この場合、電源喪失時であっても手動でアーム420を動作させて、手術を継続することが可能になる。
さらに、詳細は後述するが、本実施形態では、ブレーキ機構370によりアーム420を固定した状態で、アーム420の異常の有無を判定する。したがって、本実施形態によれば、アーム装置400の安全性をより向上させることができる。
(3.アーム制御装置の構成)
つぎに、図6に基づいて、アーム制御装置430の構成について説明する。アーム制御装置430は、記憶部431と、制御部432とを備える。記憶部431には、アーム制御装置430の動作に必要な情報、例えばプログラム等が記憶されている。さらに、本実施形態では、後述するように、トルクセンサ355の予想出力値を算出し、この予想出力値と、トルクセンサ355からの実出力値とに基づいて、各エンコーダ及びトルクセンサ355の異常の有無を判定する。したがって、記憶部431には、予想出力値の算出に必要な情報も記憶される。
ここで、予想出力値の算出に必要な情報は、具体的には、アーム420の構造に関する構造パラメータである。記憶部431は、当該構造パラメータのうち、アーム420の姿勢に依存しない情報を記憶する。具体的には、記憶部431は、リンク422a〜422dに関する構造パラメータを記憶する。ここで、リンク422a〜422dに関する構造パラメータとしては、リンク422a〜422dの寸法、重心、及び質量等が挙げられる。ここで、リンク422cに関しては、関節部421cと関節部421dとの間に存在する部分と、関節部421dと関節部421eとの間に存在する部分とに区分される。また、記憶部431は、撮像装置423に関する構造パラメータも記憶する。ここで、撮像装置423に関する構造パラメータとしては、撮像装置423の寸法、重心、及び質量等が挙げられる。
なお、アーム420の姿勢に影響を受ける構造パラメータとしては、関節部421a〜421fに関する構造パラメータが挙げられる。関節部421a〜421fに関する構造パラメータとしては、関節部421a〜421fの回転角度が挙げられる。関節部421a〜421fの回転角度は、出力軸エンコーダ340によって測定される。なお、入力軸エンコーダ330によって測定された値に補正値を乗じることによっても、関節部421a〜421fの回転角度は得られる。当該補正値は、減速機320による減速比に相当する。
このように、構造パラメータは、例えば、関節部421a〜421f及びリンク422a〜422dに関するパラメータである。構造パラメータには他にも存在しうるが、他の構造パラメータについては後述する。
制御部432は、アーム420及びアーム制御装置430の全体を制御する他、以下の処理を行う。すなわち、制御部432は、アーム420の起動指示が術者520等から与えられた場合には、アーム420を起動する。具体的には、各アクチュエータ300のモータ310に駆動電力を供給する。ただし、制御部432は、ブレーキ機構370を解除しない。すなわち、制御部432は、アーム420の起動時には、ブレーキ機構370を非通電状態とする。これにより、アーム420に異常があった場合でも、アーム420に異常な動作を行わせないようにすることができる。さらに、制御部432は、撮像装置423に駆動電力を供給する。ここで、制御部432は、アクチュエータ300及び撮像装置423への電力系統に異常又は不具合が生じた場合には、アクチュエータ300への電力供給をまず停止し、撮像装置423への電力供給を可能な限り継続してもよい。これにより、仮にアーム420に異常が発生しても、撮像装置423による撮影を継続することができる。したがって、術者520は、手術を継続することができる。なお、アクチュエータ300に電力が供給されない場合、ブレーキ機構370が非通電状態となる。すなわち、ブレーキ機構370はアーム420を固定することができる。このため、アーム420の姿勢は維持される。
さらに、制御部432は、アーム420の起動時に、ブレーキ機構370によりアーム420を固定した状態で、アーム420の異常の有無を判定する。まず、制御部432は、トルクセンサ355の予想出力値を関節部毎に算出する。具体的には、制御部432は、各関節部の出力軸エンコーダ340、及びトルクセンサ355から出力値を読みだす。さらに、制御部432は、記憶部431から構造パラメータを読みだす。ついで、制御部432は、アーム420が存在する空間にxyz軸を定義する。例えば、関節部421aの回転軸をz軸、関節部421bの回転軸をx軸としてもよい。
さらに、制御部432は、関節部421a〜421fに1〜N(Nは関節部の総数。図2の例では6)の数値を付番する。数値は、関節部が先端部に近いほど小さくなる。したがって、関節部421fに付される数値は「1」となり、関節部421aに付される数値は「6」となる。以下、数値「n」(nは1〜Nのいずれかの整数)が付された関節部を関節部「n」とも称する。また、制御部432は、関節部421a〜421fの先端側に直接接続されているリンクまたは撮像装置に1〜Nの数値を付番する。例えば、リンク422aに付される数値は「6」となり、撮像装置423に付される数値は「1」となる。以下、数値「n」(nは1〜Nのいずれかの整数)が付されたかリンクをリンク「n」とも称する。撮像装置423は、リンク「1」となる。また、リンク422のうち、関節部421cと関節部421dとの間に存在する部分はリンク「4」となり、関節部421dと関節部421eとの間に存在する部分はリンク「3」となる。ついで、制御部432は、以下の数式(1)〜(10)に基づいて、予想出力値を関節部毎に算出する。
Figure 2017177290
数式(1)中、τは関節部「n」に対する予想出力値である。また、c’、l’、M’、F’n−1、τ’n−1は以下の数式(2)〜(6)で表されるパラメータである。
Figure 2017177290
ここで、数式(2)〜(6)中、R(θ)は、関節部「n」の回転行列であり、以下の数式(7)で示される3つの回転行列のうち、関節部「n」の回転方向に応じて1つが選択される。θは、関節部「n」に対応する出力軸エンコーダ340から与えられた出力値である。cはリンク「n」の重心位置ベクトルであり、以下の数式(8)で示される。lはリンク「n」の先端位置ベクトル(すなわち、寸法ベクトル)であり、以下の数式(9)で示される。Mはリンク「n」の質量による力ベクトルであり、以下の数式(10)で示される。なお、重力方向を−z方向とした場合、M、Mはゼロになる。
Figure 2017177290
ついで、制御部432は、トルクセンサ355の予想出力値と、トルクセンサ355の実出力値(すなわち、トルクセンサ355から読みだした出力値)とに基づいて、トルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340の異常の有無を判定する。制御部432は、当該判定処理を関節部毎に行う。
より具体的には、制御部432は、トルクセンサ355の予想出力値とトルクセンサ355の実出力値との差が所定範囲内となるか否かを判定する。そして、制御部432は、これらの差が所定範囲内となる場合には、トルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340のいずれもが正常であると判定する。これらのセンサが正常であれば、予想出力値と実出力値とが概ね一致するはずだからである。すなわち、制御部432は、これらのトルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340を含む関節部が正常であると判定する。なお、予想出力値と実出力値との間には多少の差が生じることが多いと予想される。そこで、制御部432は、予想出力値と実出力値との差が所定範囲内となる場合、これらの差を補正値としてキャリブレーションを行っても良い。これにより、制御部432は、次回以降の異常判定をより安定かつ正確に行うことができる。なお、所定範囲の具体的な範囲は、アーム420に求められる安全性等に応じて調整されればよい。所定範囲の幅が小さいほど、安全性をより重視していることになる。一方、制御部432は、予想出力値と実出力値との差が所定範囲外となる場合、トルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340のうち、少なくとも一方に異常があると判定する。トルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340のうち少なくとも一方に異常がある場合、予想出力値と実出力値とは大きくことなることが多いと予想されるからである。すなわち、制御部432は、トルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340を含む関節部に異常があると判定する。
なお、ここでは出力軸エンコーダ340の出力値を用いて上記判定を行ったが、入力軸エンコーダ330の出力値を用いて上記判定を行ってもよい。この場合、入力軸エンコーダ330の出力値を補正して使用すればよい。これにより、トルクセンサ355及び入力軸エンコーダ330の異常の有無を判定することができる。制御部432は、出力軸エンコーダ340の出力値を用いた判定処理と、入力軸エンコーダ330の出力値を用いた判定処理の両方を行ってもよい。これにより、入力軸エンコーダ330、出力軸エンコーダ340、及びトルクセンサ355の異常の有無を判定することができる。また、予想出力値は、起動時に毎回計算してもよいが、予め計算された値を使用してもよい。後者の場合、例えば以下の処理が行われる。すなわち、制御部432は、アーム420を停止する際には、アーム420の姿勢を所定の初期姿勢に戻す。そして、制御部432は、この初期姿勢での予想出力値を算出し、記憶部431に記憶させる。そして、制御部432は、アーム420の起動時には、記憶部431から予想出力値を読みだす。その後の処理は上述した処理と同様である。すなわち、予想出力値と実出力値とを比較し、異常の有無を判定すればよい。
制御部432は、すべての関節部431a〜431fに異常がないと判定した場合には、アーム420に異常が無いと判定する。一方、制御部432は、関節部431a〜431fのいずれか1つでも異常があった場合には、アーム420に異常があると判定する。制御部432は、アーム420に異常があると判定した場合には、ブレーキ機構370を解除しない。すなわち、アーム420の姿勢を維持する。これにより、制御部432は、アーム420に異常があった場合であっても、アーム420の異常の有無をより安全に判定することができる。したがって、モータ310及びセンサの両方が故障していた場合、あるいはセンサのみが故障していた場合には、制御部432は、アーム420に異常があると判定する。また、制御部432は、アーム420に異常があった場合には、ブレーキ機構370を解除しないので、アーム420の安全性、特に、アーム420の起動直後の安全性をより高めることができる。
一方、アーム420に異常がないと判定した場合(すなわち、すべての関節部431a〜431fに異常がないと判定した場合)、制御部432は、ブレーキ機構370を解除する。したがって、センサが正常であれば、ブレーキ機構370は解除される。なお、センサが正常で、モータ310に異常がある場合が想定される。しかし、センサが正常なので、仮にアーム420が異常な動作を行おうとした場合、制御部432は、アーム420を直ちに停止することができる。この場合、センサから異常な値が出力されるからである。
制御部432は、ブレーキ機構370の解除後は、アーム420の動作を制御する。なお、アーム420の制御方式としては、アーム420の操作性を考慮して、好適に力制御が用いられる。具体的には、制御部432は、術者520が直接アーム420に触れて力を加えた場合、アーム420に加えられた力の方向に当該アーム420を移動させる。すなわち、制御部432は、このような移動が可能となるように、各関節部のモータ310を制御する。これにより、術者520は、アーム420をより直感的に操作することができる。もちろん、制御部432は、他の制御方式、例えば位置制御等の制御方式によってアーム420を動作させてもよい。アーム420が位置制御により動作する場合、別途コントローラが用意される。
また、制御部432は、アーム420の動作制御中に、各関節部のセンサ(すなわち、入力軸エンコーダ320、出力軸エンコーダ330、及びトルクセンサ355)からの出力値を常時監視する。そして、制御部432は、いずれかの出力値が異常値を示した場合、ただちにアーム420を停止する。したがって、例えばいずれかの関節部のモータ310が故障していた場合、制御部432は、アーム420を停止することができる。そして、制御部432は、ブレーキ機構370を非通電状態とする。これにより、制御部432は、アーム420の姿勢を維持する。これにより、アーム420の安全性がより高まる。
制御部432は、さらに以下の処理を行ってもよい。すなわち、制御部432は、撮像装置423の動作を制御する。さらに、制御部432は、撮像装置423から与えられた画像を表示装置550に表示する。さらに、アーム制御装置430には、報知装置600が接続されていても良い。この場合、制御部432は、アーム420に異常があった旨を報知装置600により術者520に報知してもよい。報知装置600は、例えば各種の音声出力装置(例えばスピーカ)、発光装置(例えばパトランプ)等であってもよい。表示装置550を報知装置600として兼用してもよい。この場合、制御部432は、アーム420に異常があった旨を表示装置550に表示してもよい。また、制御部432は、アーム420に異常があった場合には、アクチュエータ300を駆動することで、アーム420を振動させてもよい。
アーム制御装置430は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、又はこれらのプロセッサが搭載されたマイコン等によって構成されうる。そして、プロセッサが所定のプログラムに従った信号処理を実行することにより、アーム420の動作を制御する。
(4.アーム制御装置による異常判定処理)
つぎに、アーム制御装置430が行う異常判定処理を図7に示すフローチャートに沿って説明する。ステップS10において、制御部432は、アーム420の起動指示が術者520等から与えられた場合には、アーム420を起動する。具体的には、制御部432は、各アクチュエータ300のモータ310に駆動電力を供給する。ただし、制御部432は、ブレーキ機構370を解除しない。すなわち、制御部432は、アーム420の起動時には、ブレーキ機構370を非通電状態とする。これにより、アーム420に異常があった場合でも、アーム420に異常な動作を行わせないようにすることができる。さらに、制御部432は、撮像装置423に駆動電力を供給する。制御部432は、以下のステップS20以降の処理によって、アーム420の異常の有無を判定する。つまり、制御部432は、ブレーキ機構370によりアーム420を固定した状態で、アーム420の異常の有無を判定する。
ステップS20において、各関節部の出力軸エンコーダ340、及びトルクセンサ355から出力値を読みだす。ステップS30において、制御部432は、記憶部431から構造パラメータを読みだす。ステップS40において、制御部432は、関節部毎に予想出力値を算出する。具体的な処理は上述した通りである。ついで、制御部432は、関節部毎にステップS50〜S80の処理を行う。
ステップS50において、制御部432は、トルクセンサ355の予想出力値とトルクセンサ355の実出力値との差を算出する。ステップS60において、制御部432は、トルクセンサ355の予想出力値とトルクセンサ355の実出力値との差が所定範囲内となるか否かを判定する。制御部432は、トルクセンサ355の予想出力値とトルクセンサ355の実出力値との差が所定範囲内となる場合には、ステップS70に進む。一方、制御部432は、トルクセンサ355の予想出力値とトルクセンサ355の実出力値との差が所定範囲外となる場合には、ステップS80に進む。
ステップS70において、制御部432は、トルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340のいずれもが正常であると判定する。すなわち、制御部432は、これらのトルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340を含む関節部を正常であると判定する。ステップS80において、制御部432は、トルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340のうち、少なくとも一方に異常があると判定する。すなわち、制御部432は、これらのトルクセンサ355及び出力軸エンコーダ340を含む関節部に異常があると判定する。制御部432は、すべての関節部についてステップS50〜S80の処理を行った後、ステップS90に進む。
ステップS90において、制御部432は、すべての関節部431a〜431fに異常がないと判定した場合には、アーム420に異常が無いと判定する。一方、制御部432は、関節部431a〜431fのいずれか1つでも異常があった場合には、アーム420に異常があると判定する。制御部432は、アーム420に異常があると判定した場合には、ブレーキ機構370を解除しない。すなわち、アーム420の姿勢を維持する。これにより、制御部432は、アーム420に異常があった場合であっても、アーム420の異常の有無をより安全に判定することができる。一方、アーム420に異常がないと判定した場合(すなわち、すべての関節部431a〜431fに異常がないと判定した場合)、制御部432は、ブレーキ機構370を解除する。したがって、センサが正常であれば、ブレーキ機構370は解除される。なお、センサが正常で、モータ310に異常がある場合が想定される。しかし、センサが正常なので、仮にアーム420が異常な動作を行おうとした場合、制御部432は、アーム420を直ちに停止することができる。この場合、センサから異常な値が出力されるからである。
(5.異常判定処理の変形例)
つぎに、図8〜図12に基づいて、アーム制御装置430が行う異常判定処理の変形例を説明する。なお、図8〜図12では、アーム420を簡略化して示した。なお、リンク422cはリンク422c−1、422c−2に分けて示した。リンク422c−1は、関節部421cと関節部421dとを連結する部分であり、リンク422c−2は、関節部421dと関節部421eとを連結する部分である。
図8に示す第1変形例では、リンク422bが変形している。この場合には、トルクセンサ355の実出力値が大きく変動するので、予想出力値と実出力値との差が大きくなる。したがって、制御部432は、アーム420に異常があると判定することができる。すなわち、制御部432は、いずれかのリンクが変形した場合には、アーム420に異常があると判定することができる。
図9に示す第2変形例では、アーム420が関節部421bで2本に分岐している。すなわち、アーム420は、関節部421a〜421j、リンク422a〜422g、撮像装置423−1、423−2を有する。このような場合には、構造パラメータの数は増えるものの、異常判定処理自体は同じでよい。すなわち、制御部432は、アーム420が分岐した場合であっても、アーム420の異常の有無を判定することができる。なお、この場合、アーム毎に異なる装置を取り付けても良い。
図10に示す第3変形例では、リンク422c−2の先端に過負荷1000が掛けられている。過負荷1000は重量物である場合もあれば、術者520等がリンク422c−2に掛ける負荷となる場合も有り得る。この場合、トルクセンサ355の実出力値が大きく変動するので、予想出力値と実出力値との差が大きくなる。したがって、制御部432は、アーム420に異常があると判定することができる。すなわち、制御部432は、アーム420の一部に過負荷が掛けられた場合には、アーム420に異常があると判定することができる。なお、アーム420の用途によっては、アーム420の先端に重量物が取り付けられる場合がある。例えば、アーム420を医療用として用いる場合、アーム420の先端には様々な医療機器が接続される。これらの医療機器には、重量物も含まれうる。例えば、本実施形態で例示した撮像装置423には、かなり重いものも存在しうる。このため、アーム420の用途によっては、予想出力値と実出力値との差と比較されるしきい値(ステップS50の所定範囲)を緩めても良い。すなわち、所定範囲を広げても良い。
図11に示す第4変形例では、リンク422cが伸縮自在となっている。すなわち、リンク422cは、図示しないアクチュエータを有しており、このアクチュエータによってリンク422cは伸縮自在となっている。制御部432は、このアクチュエータの制御も行う。また、制御部432は、リンク422cの変位量に基づいて、リンク422cの寸法及び重心を算出する。他の処理は上述した異常判定処理と同様であればよい。したがって、制御部432は、アーム420に伸縮自在のリンクが含まれる場合であっても、アーム420の異常の有無を判定することができる。
図12に示す第5変形例では、関節部421cにカウンタウエイト1100が設けられている。カウンタウエイト1100は、関節部421cから伸びるリンク1110と、リンク1110の先端に設けられた重量物1120とを含む。この場合、制御部432は、以下の数式(11)に基づいてリンク「n」(図12に示す例ではリンク「4」)に対するトルクセンサ355の予想出力値を算出する。
Figure 2017177290
数式(11)において、τcounter nは、以下の数式(12)で示されるパラメータである。
Figure 2017177290
さらに、l’counter n、M’ counter
は、以下の数式(13)、(14)で示されるパラメータである。
Figure 2017177290
ここで、lcounter
は、カウンタウエイト1100の重心位置ベクトルであり、M counter nは、カウンタウエイト1100の重さによる力ベクトルである。
なお、カウンタウエイト1100がいわゆるバネ型のカウンタウエイトとなる場合、カウンタウエイト1100の重心位置ベクトル及び力ベクトルは、バネの変形量及び力点によって定まる。
また、バネ機構が非線形な特性(例えば、バネの弾性力と変位との対応関係が非線形になる等)が存在する場合、制御部432は、この特性を用いて予めキャリブレーションを行っても良い。これにより、トルクセンサ355の予想出力値の精度が向上しうる。
つまり、カウンタウエイト1100が存在する場合、制御部432は、予め測定された値を参照する方式を単独または組み合わせてトルクセンサ355の予想出力値を算出してもよい。ここでの単独とは、上述したように、予想出力値自体を予め算出しておくことを意味する。また、組み合わせとは、予想出力値自体は都度算出するが、予想出力値の算出に用いるデータの一部(例えばバネ機構の非線形な特性)を予め算出しておくことを意味する。
また、カウンタウエイト1100によって完全にバランスが取れている場合、トルクセンサ355の出力値が変動しないため、上記の処理を行わなくても良い。
また、制御部432は上記変形例の処理をすべて行っても良いし、一部の処理だけ行ってもよい。
以上により、本実施形態によれば、アーム制御装置430は、アーム420をブレーキ機構370により固定した状態で、アーム420の異常の有無を判定することができる。したがって、アーム制御装置430は、より安全にアーム420の異常の有無を判定することができる。
また、アーム制御装置430は、アーム420の起動時に、アーム420の異常の有無を判定する。したがって、アーム制御装置430は、アーム420の起動時にアーム420が異常な動作を行わないようにすることができる。
さらに、アーム制御装置430は、アーム420の関節部421a〜421fに設けられたセンサ(例えば、入力軸エンコーダ330、出力軸エンコーダ340、トルクセンサ355)の異常の有無を判定する。したがって、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、センサ(例えば、トルクセンサ355)は、アーム420がブレーキ機構370により固定されている際に、アーム420の状態(例えば、外トルク)を検出可能である。そして、アーム制御装置430は、当該センサの出力値に基づいて、センサの異常の有無を判定する。したがって、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、アーム制御装置430は、アーム420の構造に関する構造パラメータに基づいて、センサの異常の有無を判定するので、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、アーム制御装置430は、構造パラメータに基づいて、センサの予想出力値を算出し、センサの予想出力値と、センサの実出力値とに基づいて、センサの異常の有無を判定する。したがって、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、アーム制御装置430は、センサの予想出力値とセンサの実出力値との差が所定範囲内の値となる場合、センサを異常なしと判定する。したがって、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、アーム制御装置430は、センサの予想出力値とセンサの実出力値との差を補正値としてキャリブレーションを行う。したがって、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実かつ高精度に判定することができる。
さらに、構造パラメータには、関節部421a〜421fに関するパラメータが含まれるので、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、構造パラメータには、関節部421a〜421fの回転角度が含まれるので、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、構造パラメータには、関節部421a〜421f同士を連結するリンク422a〜422dに関するパラメータが含まれるので、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、構造パラメータには、リンク422a〜422dの寸法、リンク422a〜422dの重心、及びリンク422a〜422dの質量のうち、少なくとも1種以上が含まれる。したがって、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、関節部421a〜421fのいずれかにカウンタウエイト1100が連結されている場合、構造パラメータには、カウンタウエイト1100に関するパラメータが含まれる。したがって、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、異常の有無を判定する対象となるセンサには、トルクセンサ355、入力軸エンコーダ330及び出力軸エンコーダ340のうち、少なくとも1種が含まれる。したがって、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
さらに、アーム制御装置430は、アーム420に異常が無いと判定した場合には、ブレーキ機構370を解除する。したがって、アーム制御装置430は、より安全にアーム420の起動を開始することができる。
さらに、アーム420は、医療用であるので、術者520及び患者540等の人が周囲に存在しうる。すなわち、アーム420に対するより高い安全性が求められる。このような場合に、アーム制御装置430は、アーム420の異常の有無をより確実に判定することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、アーム420を手術用デバイスの保持のためのアームとしたが、その他、遠隔手術に用いられる手術用マスタースレーブシステムや医療用以外の産業用アーム、極地用アーム等のあらゆる技術分野にアーム420を適用してもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
プロセッサが、アクチュエータの駆動により動作するアームをブレーキ機構により固定した状態で、前記アームの異常の有無を判定する、アーム制御方法。
(2)
前記プロセッサは、前記アームの起動時に、前記アームの異常の有無を判定する、前記(1)記載のアーム制御方法。
(3)
前記プロセッサは、前記アームの関節部に設けられたセンサの異常の有無を判定する、前記(1)または(2)に記載のアーム制御方法。
(4)
前記センサは、前記アームが前記ブレーキ機構により固定されている際に、前記アームの状態を検出可能であり、
前記プロセッサは、前記センサの出力値に基づいて、前記センサの異常の有無を判定する、前記(3)記載のアーム制御方法。
(5)
前記プロセッサは、前記アームの構造に関する構造パラメータに基づいて、前記センサの異常の有無を判定する、前記(4)記載のアーム制御方法。
(6)
前記プロセッサは、前記構造パラメータに基づいて、前記センサの予想出力値を算出し、前記センサの予想出力値と、前記センサの実出力値とに基づいて、前記センサの異常の有無を判定する、前記(5)記載のアーム制御方法。
(7)
前記プロセッサは、前記センサの予想出力値と前記センサの実出力値との差が所定範囲内の値となる場合、前記センサを異常なしと判定する、前記(6)記載のアーム制御方法。
(8)
前記プロセッサは、前記センサの予想出力値と前記センサの実出力値との差を補正値としてキャリブレーションを行う、前記(7)記載のアーム制御方法。
(9)
前記構造パラメータには、前記関節部に関するパラメータが含まれる、前記(5)〜(8)の何れか1項に記載のアーム制御方法。
(10)
前記構造パラメータには、前記関節部の回転角度が含まれる、前記(9)記載のアーム制御方法。
(11)
前記構造パラメータには、前記関節部同士を連結するリンクに関するパラメータが含まれる、前記(5)〜(10)の何れか1項に記載のアーム制御方法。
(12)
前記構造パラメータには、前記リンクの寸法、前記リンクの重心、及び前記リンクの質量のうち、少なくとも1種以上が含まれる、前記(11)記載のアーム制御方法。
(13)
前記関節部にカウンタウエイトが連結されている場合、前記構造パラメータには、前記カウンタウエイトに関するパラメータが含まれる、前記(5)〜(12)の何れか1項に記載のアーム制御方法。
(14)
前記センサには、前記関節部の出力軸に作用するトルクを検出するトルクセンサ、及び前記関節部の回転角度を検出する回転角度センサのうち、少なくとも1種が含まれる、前記(4)〜(13)の何れか1項に記載のアーム制御方法。
(15)
前記プロセッサは、前記アームに異常が無いと判定した場合には、前記ブレーキ機構を解除する、前記(1)〜(14)の何れか1項に記載のアーム制御方法。
(16)
前記プロセッサは、前記アームに異常が無いと判定した場合に、前記アクチュエータを駆動させるよう制御する、前記(15)記載のアーム制御方法。
(17)
前記アームは、医療用である、前記(1)〜(16)の何れか1項に記載のアーム制御方法。
(18)
アクチュエータの駆動により動作するアームをブレーキ機構により固定した状態で、前記アームの異常の有無を判定する制御部を備える、アーム制御装置。
300 アクチュエータ
310 モータ
320 減速機
330 入力軸エンコーダ
340 出力軸エンコーダ
350 出力軸
355 トルクセンサ
370 ブレーキ機構
400 アーム装置
420 アーム
421a〜421f 関節部
422a〜422d リンク
430 アーム制御装置
431 記憶部
432 制御部

Claims (18)

  1. プロセッサが、アクチュエータの駆動により動作するアームをブレーキ機構により固定した状態で、前記アームの異常の有無を判定する、アーム制御方法。
  2. 前記プロセッサは、前記アームの起動時に、前記アームの異常の有無を判定する、請求項1記載のアーム制御方法。
  3. 前記プロセッサは、前記アームの関節部に設けられたセンサの異常の有無を判定する、請求項1記載のアーム制御方法。
  4. 前記センサは、前記アームが前記ブレーキ機構により固定されている際に、前記アームの状態を検出可能であり、
    前記プロセッサは、前記センサの出力値に基づいて、前記センサの異常の有無を判定する、請求項3記載のアーム制御方法。
  5. 前記プロセッサは、前記アームの構造に関する構造パラメータに基づいて、前記センサの異常の有無を判定する、請求項4記載のアーム制御方法。
  6. 前記プロセッサは、前記構造パラメータに基づいて、前記センサの予想出力値を算出し、前記センサの予想出力値と、前記センサの実出力値とに基づいて、前記センサの異常の有無を判定する、請求項5記載のアーム制御方法。
  7. 前記プロセッサは、前記センサの予想出力値と前記センサの実出力値との差が所定範囲内の値となる場合、前記センサを異常なしと判定する、請求項6記載のアーム制御方法。
  8. 前記プロセッサは、前記センサの予想出力値と前記センサの実出力値との差を補正値としてキャリブレーションを行う、請求項7記載のアーム制御方法。
  9. 前記構造パラメータには、前記関節部に関するパラメータが含まれる、請求項5記載のアーム制御方法。
  10. 前記構造パラメータには、前記関節部の回転角度が含まれる、請求項9記載のアーム制御方法。
  11. 前記構造パラメータには、前記関節部同士を連結するリンクに関するパラメータが含まれる、請求項5記載のアーム制御方法。
  12. 前記構造パラメータには、前記リンクの寸法、前記リンクの重心、及び前記リンクの質量のうち、少なくとも1種以上が含まれる、請求項11記載のアーム制御方法。
  13. 前記関節部にカウンタウエイトが連結されている場合、前記構造パラメータには、前記カウンタウエイトに関するパラメータが含まれる、請求項5記載のアーム制御方法。
  14. 前記センサには、前記関節部の出力軸に作用するトルクを検出するトルクセンサ、及び前記関節部の回転角度を検出する回転角度センサのうち、少なくとも1種が含まれる、請求項4記載のアーム制御方法。
  15. 前記プロセッサは、前記アームに異常が無いと判定した場合には、前記ブレーキ機構を解除する、請求項1記載のアーム制御方法。
  16. 前記プロセッサは、前記アームに異常が無いと判定した場合に、前記アクチュエータを駆動させるよう制御する、請求項15記載のアーム制御方法。
  17. 前記アームは、医療用である、請求項1記載のアーム制御方法。
  18. アクチュエータの駆動により動作するアームをブレーキ機構により固定した状態で、前記アームの異常の有無を判定する制御部を備える、アーム制御装置。
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