JP2001145634A - 内視鏡保持装置 - Google Patents

内視鏡保持装置

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JP2001145634A
JP2001145634A JP33018999A JP33018999A JP2001145634A JP 2001145634 A JP2001145634 A JP 2001145634A JP 33018999 A JP33018999 A JP 33018999A JP 33018999 A JP33018999 A JP 33018999A JP 2001145634 A JP2001145634 A JP 2001145634A
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arm
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imaging
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Kazuo Masu
和夫 萬壽
Masahiro Kudo
正宏 工藤
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Olympus Optical Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00147Holding or positioning arrangements
    • A61B1/00149Holding or positioning arrangements using articulated arms

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の小型、軽量化を実現して、操作性が良
く、手術前後のセットアップ、片づけが容易な内視鏡保
持装置を提供する。 【解決手段】設置部に立設された回転自在な上下動軸8
と、この上下動軸8から順次延設された少なくとも2つ
の旋回軸と、上下動軸8と旋回軸あるいは旋回軸同士を
回転可能に連結する少なくとも2つのアーム5,7と、
旋回軸の末端部に接続されるとともに、内視鏡1の観察
像の一部または全部を撮像する撮像素子と、撮像素子の
撮像範囲を変更させる撮像素子移動ユニットとを少なく
とも内蔵し、内視鏡1を保持する内視鏡把持部3を有す
る先端アーム4と、先端アーム4に関連して設けられ、
内視鏡1を保持した状態で重量を相殺可能なガススプリ
ング6とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡保持装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、腹腔鏡などの医療硬性鏡を使用
した手術手技は近年進歩し、複雑になってきている。そ
のために処置を行うメインの医者(以下術者)は両手に
それぞれ処置具を持って手術を行っている。この時、助
手も処置具を持って術者と共同で手術を行っている。
【0003】このため術者や共同で処置を行う助手は腹
腔内の術部を観察するための内視鏡を把持し、その操作
を行うことができないため、内視鏡を保持するための専
用の助手(以下内視鏡保持者)に内視鏡を保持させてい
る。そして、術部の観察位置や、画角を変更したい時に
は術者や共同で処置を行う助手からの指示により、内視
鏡保持者が手で内視鏡の向きを変えたり、挿入方向に進
退させる等の操作を行うようにしている。
【0004】そのため内視鏡保持者は、術中内視鏡を保
持し続けなければならず、大きな労力が必要であった。
さらに手術室は、手術に必要な各種医療機器やそれを操
作する助手がいるため狭く、内視鏡保持者がいることは
更にスペースを縮小する問題もあった。
【0005】そこで、患者の体腔内に挿入された内視鏡
を内視鏡保持装置により保持し、内視鏡を術者が直接操
作できるようにした方式のものが例えば特開平7−22
7398号公報に開示されている。
【0006】ここで、特開平7−227398号公報に
開示された内視鏡保持装置は、内視鏡の保持部に取付け
られる内視鏡が平行四辺形リンクの回動動作及び変形動
作により、上下方向および水平方向に移動可能であり、
かつ平行四辺形リンクの回動動作及び変形動作により、
内視鏡が上下方向及び水平方向に移動しても、カウンタ
ーウェイトによりバランスが保たれるような構成になっ
ている。
【0007】また、患者の体腔内に挿入された内視鏡に
よって得られる患者体腔内の観察部位を、術者が手元に
設けられたスイッチを直接操作することで電動で変更す
ることが可能な方式のものが例えば特開平10−118
006号公報に開示されている。
【0008】ここで、特開平10−118006号公報
に開示された装置は、患者の体腔内に挿入される内視鏡
に接続され、内視鏡の観察像の一部または全部を撮像す
るTVカメラにおいて、TVカメラ内部の撮像素子の撮
像範囲を変更できるように観察素子移動機構をTVカメ
ラ内に配置したものである。この構成の場合に使用され
る保持具は、内視鏡を患者に対して移動させる必要がな
いため、前述の内視鏡保持装置のようなバランス機構な
どの操作性向上のための装備がない。
【0009】また、特開平6−30896号公報ではロ
ボットアームにより内視鏡を保持し、術者の指令により
ロボットアームを動かすことで内視鏡の位置を変更し、
観察範囲を変更する装置が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平7−227
398号公報に開示された内視鏡保持装置は、患者体腔
内の観察部位を僅かに変更したい場合でも、術者は内視
鏡の観察部位を変更するために、処置具の操作を一旦止
めて内視鏡保持装置を操作する煩わしさがあるばかり
か、手術時間が長くなり患者に負担をかけることになっ
ていた。
【0011】また、内視鏡保持装置にはカウンターウェ
イトが備えられているので、内視鏡の重量を相殺できる
が、カウンターウェイト、内視鏡の重量による慣性力に
より所望の位置に内視鏡先端を導けない場合がある。
【0012】更に、手術作業空間が縮小しないように内
視鏡保持装置を小型化して剛性を小さくすると、術者の
所望の位置に内視鏡先端を導いたとしても、内視鏡保持
装置が剛性不足により僅かに撓んでしまうので、内視鏡
保持装置を操作する手を離した瞬間に内視鏡は所望の位
置からずれてしまう。これを補正するために再び内視鏡
保持装置を操作しなければならないが、内視鏡保持装置
の剛性不足を考慮に入れて操作をしないといつまでも所
望の位置に内視鏡を導けないという不具合がある。
【0013】次に、特開平10−118006号公報に
開示されている装置では、TVカメラ内にできるだけ広
い範囲を撮像素子が移動可能なような撮像素子移動機構
を内蔵しているためにTVカメラが大型化し、重量も増
加してしまう。これにより手術作業空間が縮小され手術
作業の効率が悪化する。また、大きな範囲の撮像素子の
移動には時間を要するので手術時間が長くなってしま
う。
【0014】また、TVカメラ内に設けた撮像素子移動
機構だけでは内視鏡による観察位置の変更範囲が不足す
る場合には、内視鏡保持装置自体を操作して観察位置の
変更を実施する必要がある。この場合、前述のようにT
Vカメラが大型、重量大なのでこれをアーム先端に支持
する内視鏡保持装置には高い剛性が求められ、その結果
内視鏡保持装置にも大型化、重量増大を招き手術作業空
間が縮小するとともに、操作性が悪化することで手術時
間が長くなってしまう。
【0015】次に、特開平6−30896号公報に開示
されている装置は、電動でロボットアームを移動させる
ので安全性を考慮しロボットアームの移動速度をあまり
早く設定することができない。これにより広い範囲にお
よぶ内視鏡の位置変更には長い時間を要することになり
手術時間が長くなってしまう。
【0016】また、ロボットアームは、正確なアーム先
端の位置検出を実施する必要があるので、アームが全く
撓まないようにするためには高剛性が要求される。さら
にロボットアームの各関節にはアーム先端の位置検出の
ための例えばエンコーダ等の検出用の装置が配置される
ので、アーム自体が大型、重量大となり手術前のセット
アップに少なからぬ時間を要するばかりか、コスト的に
も大変高価なものになってしまう。
【0017】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、装置の小型、
軽量化を実現して、観察位置の小さな変更は簡単な操作
により手術作業を中止することなく正確に行うことがで
き、かつ、観察位置の大きな変更は迅速に行うことがで
きる内視鏡保持装置を提供することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、手術前後のセ
ットアップ、片付けが短時間で行える内視鏡保持装置を
提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る内視鏡保持装置は、設置部に立
設された回転自在な支柱と、この支柱から順次延設され
た少なくとも2つの旋回ロッドと、前記支柱と旋回ロッ
ドあるいは旋回ロッド同士を回転可能に連結する少なく
とも2つの連結部材と、前記旋回ロッドの末端部に接続
されるとともに、内視鏡の観察像の一部または全部を撮
像する撮像手段と、この撮像手段の撮像範囲を変更させ
る撮像範囲変更手段とを少なくとも内蔵し、前記内視鏡
を保持する保持手段を有する先端アーム部と、この先端
アーム部に関連して設けられ、前記内視鏡を保持した状
態で重量を相殺可能なバランス機構とを具備する。
【0020】また、第2の発明に係る内視鏡保持装置
は、第1の発明において、前記旋回ロッドのうち少なく
とも1つは、バランス機構を有する平行四辺形リンク機
構から構成される。
【0021】また、第3の発明に係る内視鏡保持装置
は、第1または第2の発明において、前記バランス機構
は弾性部材である。
【0022】また、第4の発明に係る内視鏡保持装置
は、第1または第2の発明において、前記バランス機構
はカウンターウェイトである。
【0023】また、第5の発明に係る内視鏡保持装置
は、第1の発明において、前記旋回ロッドの動きを検出
する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて前記
撮像手段の撮像範囲を予め設定された範囲に復帰させる
復帰手段とをさらに具備する。
【0024】また、第6の発明に係る内視鏡保持装置
は、第1の発明において、前記撮像手段と前記撮像範囲
変更手段とを、前記内視鏡を保持する保持手段の、前記
先端アーム部への連結部に内蔵する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0026】(第1実施形態) (構成)以下に本発明の第1の実施の形態を図1〜図4
を参照して説明する。図1は本実施形態の内視鏡保持装
置全体の概略構成を示すものである。図1を用いて全体
構成の概略を説明した後に図2〜図4を用いて詳細を説
明する。
【0027】図1中で、1は内視鏡、2は内視鏡観察の
ための照明光を図示しない光源装置から内視鏡に導くた
めのライトガイド、3は内視鏡接眼部を把持する内視鏡
把持部(内視鏡保持手段)である。4は先端アームで、
5はパンタグラフアームであり、8は上下動軸(支柱)
で上下動用ハンドル11を回転させることで、設置部と
してのベッド取付部9に対して上下動できるように構成
されている。上下動軸8と後方ロッド20は回転アーム
7により連結されている。パンタグラフアーム5と回転
アーム7とは連結部材を構成している。
【0028】次に図2を用いて内視鏡把持部3,先端ア
ーム4の構成について詳細な説明をする。
【0029】内視鏡把持部3と先端アーム4は図示の如
くボールジョイント部24により相対移動可能なように
連結されている。また、内視鏡把持部3には内視鏡1の
接眼部44を挿入する挿入穴47、接眼部44が押し付
けられる接眼オサエ突起46、前記接眼部44を前記接
眼オサエ突起46に押し付けるためのオサエネジ48が
ねじ込まれているメネジ49が設けられている。23は
イメージガイドでその一端は内視鏡1による観察像を伝
達できるように内視鏡把持部3に固定されており、もう
一端は先端アーム4に固定されている。ここでイメージ
ガイド23は内視鏡把持部3と先端アーム4の相対移動
の動きの妨げにならない様に前記ボールジョイント部2
4を図示のように貫通している。
【0030】25はフォーカスレンズ、33はフォーカ
スリングで先端アーム4の外周に設けられている溝50
に回転自在にはめ込まれている。31はフォーカスレン
ズ枠でフォーカスガイドピン32が一体的に設けられて
いる。先端アーム4には前記フォーカスガイドピン32
が係合するカム溝53、及びフォーカスリング33には
前記フォーカスレンズ25を前記カム溝に従って紙面左
右方向に進退させるために長溝52が設けられている。
【0031】26は斜視用内視鏡を使用した場合に観察
像の上下方向を補正するためのイメージローテータであ
り、ローテータガイドピン35が一体的に設けられると
ともに、前記先端アーム4に対して前記フォーカスレン
ズ25を通過する光軸を中心として回転可能なように嵌
合しているローテータ枠34に取付けられている。先端
アーム4には図示のように外周に溝51、及びローテー
タ枠34が先端アーム4に対して回転した場合でもロー
テータガイドピン35が常に貫通した状態となるように
長穴47が設けられている。36はローテータリングで
前記溝51に回転自在にはめ込まれており、前記ローテ
ータガイドピン35の先端が係合する穴が設けられてい
る。
【0032】27,28,29はそれぞれ第1群ズーム
レンズ、第2群ズームレンズ、第3群ズームレンズであ
る。37,38はそれぞれ第1群ズームレンズ、第2群
ズームレンズのレンズ枠A,レンズ枠Bである。第3群
ズームレンズは前記先端アーム4の所定の位置に接着に
より固定されている。レンズ枠A,レンズ枠Bにはカム
ピン39,40がそれぞれ一体的に設けられており、カ
ム筒41に設けてある2種類のカム溝に係合している。
またレンズ枠A37,レンズ枠B38は図示しない嵌合
穴が設けられており、ガイド棒42に摺動自在に嵌合し
ている。よってカム筒42に設けられている2種類のカ
ム溝に従って第1,第2ズームレンズは紙面の左右方向
へそれぞれ移動できる構成となっている。ここで、図中
にはガイド棒42は一本しか記載されていないが、二本
以上設けられている。カム筒41には図示のように先端
アーム4に対する嵌合部54が設けられており、図示し
ないモーターを駆動源として回転できるように構成され
ている。
【0033】30は撮像素子、43は撮像範囲変更手段
としての撮像素子移動ユニットである。ここで、撮像素
子移動ユニット43は特開平10−118006号公報
に開示されているCCD移動機構と同様の構成であるた
めここでは説明をしない。また、55は、ここでは説明
を省いた撮像素子移動ユニット43に使用されるモータ
ー、フォトインタラプタ、および前記撮像素子30に接
続されるケーブルである。
【0034】56は先端アーム4に一体かつ中空に形成
された第1旋回軸(旋回ロッド)であり、外周には図示
のような溝57が形成されており、内部には前記ケーブ
ル55が通っている。更に先端付近の内径は、ケーブル
55の先端にあるコネクタ59を収納できる大きさにザ
グリ58が形成されている。
【0035】次に図3を参照して前記パンタグラフアー
ム5の構成を説明する。
【0036】パンタグラフアーム5は、先端ロッド1
7、後方ロッド20、上アーム18、下アーム19、四
つの回転軸21から構成されている。6はガススプリン
グで、その両端はそれぞれ前記上アーム18と後方ロッ
ド20に回転軸64,65により回転自在に接続されて
いる。このガススプリング6は、内視鏡1、ライトガイ
ド2、内視鏡把持部3、先端アーム4、及びパンタグラ
フアーム5を構成する部品のうち後方ロッド20を除い
た重量を相殺できる弾性力をもっており、バランス機構
を構成している。
【0037】60は嵌合穴で前記先端アーム4に一体で
形成された第1旋回軸56が旋回自在に嵌合されるよう
に形成されている。62は抜け止めネジで先端には自己
潤滑性をもった樹脂、例えばポリアセタールで形成され
たダボ61が固着されている。前記第1旋回軸が嵌合穴
60に挿入された状態で、フランジ部63が突き当たる
まで抜け止めネジ62を絞め込むと、前記第1旋回軸5
6に形成されている溝57に前記ダボ61が係合し、第
1旋回軸56が前記先端ロッド17に対して旋回自在、
且つ抜け止めがなされた状態となる。
【0038】66は後方ロッド20に一体かつ中空に形
成された第2旋回軸(旋回ロッド)であり、外周には図
示のような溝70が形成されており、内部にはケーブル
67が通っている。更に先端付近の内径は、ケーブル6
7の先端にあるコネクタ71を収納できる大きさにザグ
リ72が形成されている。
【0039】前記ケーブル67は上アーム18に設けら
れたケーブルフック73に支持され、前記先端ロッド1
7に設けられたケーブル穴68を通り、前記嵌合穴60
を経て外に出ている。ケーブル67の端には前記ケーブ
ル55の端に設けられたコネクタ59と接続されるコネ
クタ69が取付けられている。
【0040】次に図1、図4を参照して回転アーム7、
上下動軸8、ベッド取付部9の構成について説明する。
【0041】ベッド取付部9にはメネジ80が設けられ
ており、固定ツマミ10のオネジ81が回動自在に螺合
している。また内視鏡保持装置をベッド(手術台)に設
けてある図示しないレールに掛けるための爪22がベッ
ド取付部9に図示しないビスにより固定されている。
【0042】上下動軸8は嵌合穴82に紙面上下方向
(スラスト方向)に進退自在に嵌合しており、キー溝8
3およびキー84によりラジアル回転しないように構成
されている。また、上下動軸8にはラック85が形成さ
れている。86は前記ラック85と係合するピニオン
で、その回転軸であるピニオン軸87は図示しない軸受
けに支持され、その一端には上下動用ハンドル11が図
示しないビスにより固着されている。ここで、ピニオン
軸87と図示しない軸受けの間には、内視鏡保持装置の
自重によりピニオン86が自然回転しないだけの摩擦力
がある。
【0043】91は嵌合穴でパンタグラフアーム5の後
方ロッド20に一体で形成された第2旋回軸66が旋回
自在に嵌合されるように形成されており、前記嵌合穴9
1には、前記抜け止めネジ62が設けられている。
【0044】上下動軸8は中空に形成されており、外周
には図示のような溝88が形成されており、内部にはケ
ーブル89が通っている。ケーブル89は回転アーム7
に形成された穴90を通り、嵌合穴91を経て外に出て
おり、前記コネクタ71と接続可能なコネクタ92が取
付けられている。また、溝88には前記抜け止めネジ6
2の先端のダボが係合している。ここで、各回転軸に使
用されている抜け止めネジ62の先端にあるダボと各回
転軸との摺動抵抗、ボールジョイント部24の摺動抵
抗、及びパンタグラフアーム5の四つの回転軸21の摺
動抵抗は、手術中に各アームが自然移動をしないよう
に、且つ術者がアームを移動操作するのに適した力量に
なるように設定されている。
【0045】また、図1、図4に示すように、ケーブル
89のコネクタ92の反対側の端はベッド取付部9から
穴93を通り外に出ており、二股に分かれている。二股
に分かれた一方はカメラ用コネクタ13、もう一方には
モーター用コネクタが接続されており、それぞれカメラ
コントローラ15、モーターコントローラ16に接続さ
れている。さらにカメラコントローラ15は図示しない
TVモニターに接続されている。一方、術者が手術処置
に使用する処置具には前記撮像素子移動ユニットおよび
ズーム機構を操作するためのリモコンスイッチ95が取
付けられている。リモコンスイッチはケーブル96によ
りコネクタ97を介してモーターコントローラ16に接
続されている。
【0046】(作用)以下に上記した構成の作用を述べ
る。内視鏡1の接眼部44を内視鏡把持部に挿入した状
態でオサエネジ48を絞め込むことで、内視鏡1を内視
鏡保持装置に取付ける。次に内視鏡1にライトガイドを
接続し、患者の体腔に内視鏡を挿入する。
【0047】内視鏡1の観察像は、イメージガイド2
3、フォーカスレンズ25、イメージロテータ26、ズ
ームレンズ群を経て撮像素子30の撮像面に撮像素子3
0の撮像範囲よりも大きな像として結像される。つま
り、撮像素子30は内視鏡1の観察像の一部を撮像し、
カメラコントローラ15を経てTVモニターに映し出
す。処置具94に取付けたリモコンスイッチ95を操作
して、撮像範囲変更手段としての撮像素子移動ユニット
43を駆動して撮像素子30を結像面上で移動させる
と、撮像素子30で撮像される範囲が変更される。すな
わち観察位置を移動することができる。
【0048】また、図示しないズームモーターを処置具
94に取付けたリモコンスイッチ95を操作することで
駆動させ、カム筒41を回転させることにより、カム筒
に設けられたカム溝に従って第1群ズームレンズ27、
第2群ズームレンズ28をそれぞれ光軸方向に移動し、
撮像素子30に投影される観察像の大きさを変更する。
すなわちズーム変倍を行うことができる。TVモニター
上の観察像の上下方向の向きはイメージローテータ26
により補正することができる。
【0049】以上の構成により、僅かな観察視野の変更
や観察像の拡大については、処置具94に設けられたリ
モコンスイッチ95を操作するだけで、内視鏡1を患者
に対して移動させることなく実施することができる。こ
れによって術者は両手で処置を続行しながら、所望の観
察位置、観察像の拡大、縮小を実施することができる。
【0050】次に、死角の観察を実現するために内視鏡
1を患者に対して移動させることで、観察方向を変更し
たい場合、または撮像素子移動ユニット43により実現
できる観察位置の変更を超える観察位置の大きな変更を
したい場合の作用について説明する。
【0051】術者は処置具を操作している両手のうち一
方の手で内視鏡把持部3を把持し、内視鏡1を所望の観
察像が得られる位置に素早く導く。この時、前述のボー
ルジョイント部24により内視鏡1の傾斜が実施され、
第1旋回軸56、第2旋回軸、及び上下動軸8と回転ア
ーム7の間の回転によりベッドと平行な移動が実施さ
れ、パンタグラフアーム5によりベッドに対する高さ方
向の移動が実施される。各摺動部に付与されている、ア
ームが自然移動せず、且つ術者が容易に移動させること
ができる摩擦力とガススプリング6の弾性力により、術
者が所望の位置に内視鏡1を導いた後に手を放しても、
内視鏡1はその位置に静止し続ける。
【0052】(効果)本実施形態で述べた内視鏡保持装
置は長いアームから構成されているので、ベッド上の患
者の位置や姿勢によらず手術作業空間に容易に内視鏡を
導くことができる。つまり、手術開始前のベッドに対す
る位置決めに自由度があるので手術前のセットアップが
容易である。また、その長いアームの内部に、撮像素子
(撮像手段)30、撮像素子移動ユニット(撮像範囲変
更手段)43、ズーム機構(観察像変倍手段)を内蔵し
たので、その重心位置はアーム先端の内視鏡付近ではな
く、バランス機構の近くにある。よってアーム操作時の
慣性力を小さくできるので、操作性を向上できる。
【0053】ここで、アームの操作によるアームの可動
部の変位や、旋回ロッドの動きを検出する検出手段を設
け、この検出手段からの検出信号に従ってモーターコン
トローラ16からの指令により、撮像素子30の位置
(撮像範囲)やズーム倍率を予め決められている状態に
復帰させるようにすることも可能である。これによって
アーム操作後の内視鏡の位置決め操作がより的確に実施
できることは言うまでもない。
【0054】(第2実施形態)以下に図5、図6を用い
て第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態
と同一の構成については、同一番号、名称を付与して説
明を省略する。
【0055】(構成)図5、図6において先端アーム9
7の内部構成は第1実施形態における先端アーム4と同
一であるので説明は省略する。100は先端アーム97
に取付けられたケーブルオレドメで、ケーブル55に過
酷な屈曲が生じないように設けられている。107は前
記先端アーム97に一体で形成された回転軸受けで、回
転軸109の嵌合部110がラジアル回転自在に勘合す
る嵌合穴108と前記回転軸109のフランジ111が
突き当てられる突き当て面118が形成されている。回
転軸受け107に前述の如く回転軸109が嵌合した状
態で、自己潤滑性をもった例えばポリアセタールにより
形成されたワッシャー106を介して、前記フランジ1
11がナット105によりスラスト方向に押し付けられ
ている。ただしナット105の締込み量は、前記先端ア
ーム97が回転軸109に対してガタ無くラジアル回転
し、且つ内視鏡1、ライドガイド2、ケーブル55等の
自重により自然回転はしないが術者が回転操作を容易に
実施できるような摺動抵抗を有するように調整されてい
る。
【0056】98は平行リンクアームで、特開平07−
241300号公報に開示されているリンク機構部およ
びバランス機構から構成されている。
【0057】続いて先端アーム97と平行リンクアーム
98の接続機構の構成について説明する。
【0058】回転軸109の先端アーム97に回転自在
に接続されている端とは別の端には図示の如くフランジ
113が形成され、2本の接続ピン112が圧入されて
いる。101は接続ツマミで、内径が前記フランジ11
3よりも小さい穴119が設けられているとともに、図
示のようにメネジ114が形成されている。平行リンク
アーム98の上方ロッド99の延長上には、図示のよう
にオネジ116、突き当て面117が設けられている。
115は二つの接続穴で、前記二つの接続ピン112が
挿入できる内径と位置関係となるように形成されてい
る。すなわち接続ピン112が接続穴115に挿入さ
れ、前記フランジ113と突き当て面117が突き当た
った状態で接続ツマミ101を回転させることで、メネ
ジ114とオネジ116を係合させると、先端アーム9
7と平行リンクアーム98がガタ無く接続される構成に
なっている。
【0059】102はケーブルフックでライトガイド
2、ケーブル55を平行リンクアーム98の一部にケー
ブルを固定するためのものである。
【0060】(作用)以下に上記した構成の作用を説明
する。先端アーム97を平行リンクアーム98に接続し
た状態でTVモニター上で内視鏡像を確認しながら手術
を実施する。僅かな観察視野の変更、変倍は第1実施形
態と同様にリモコンスイッチにより実施する。観察視野
の広範囲にわたる変更や観察方向の変更、すなわち内視
鏡を患者に対して移動させる必要がある場合には、バラ
ンス機構により自重が相殺されている状態の内視鏡を術
者が操作して素早く所望の位置に導く。この時に前記回
転機構104、平行リンクアーム98の動きにより内視
鏡が移動される。移動後、術者が手を放してもバランス
機構の作用、及び回転機構104に付与されている静止
摩擦力により内視鏡の位置は維持される。
【0061】(効果)前述のごとく撮像素子(撮像手
段)30、撮像素子移動ユニット(撮像範囲変更手段)
43、ズーム機構(観察像変倍手段)が先端アームに内
蔵されているので、先端アームを従来の内視鏡保持装置
よりも長く構成した場合でも、これらの重心位置と、バ
ランス機構に使用されるカウンターバランスオモリの重
心位置とのモーメントの釣り合いを考えると、従来の長
いアーム先端にTVカメラを支持している内視鏡保持装
置よりもカウンターバランスの重量を小さく構成でき
る。つまり、長いアームでも慣性力を小さく構成でき
る。よって術者が内視鏡を移動し始める時、及び内視鏡
を移動し所望の視野が得られた瞬間に内視鏡の移動を停
止させる時の操作力量が小さくて済むので、術者は内視
鏡の患者に対する位置決めを正確に実施できる。
【0062】また、カウンターオモリを軽量にできるた
め、内視鏡保持装置を軽量に構成できるので、手術開始
前のセットアップが容易である。
【0063】(第3実施形態)以下に図7,図8を用い
て第3実施形態について説明する。なお、第1,第2実
施形態と同一の構成については、同一番号、名称を付与
し説明を省略する。
【0064】(構成)200は光学系収納部で、内視鏡
把持部3が図示しないビスにより固定されており、さら
にボール継手511が一体で形成されている。512は
前記ボール継手511が接続されるボール軸受で、回転
軸受け201と一体で形成されている。回転軸受け20
1は図示の如く中空であり、内部にはケーブル211が
通っている。ケーブル211は、回転軸受け201に設
けられたケーブルオレドメ100を通って回転軸受け2
01から外に出ている。ここで、ケーブル211は撮像
素子30、撮像素子移動ユニット43および電磁ブレー
キ202,203に必要な信号、電源を伝達するための
ケーブルである。
【0065】光学系収納部200には内視鏡1の像を撮
像素子30に結像させるための結像レンズ213、結像
レンズ213からの出射光を90度反射し、撮像素子3
0に導くためのミラー204が内蔵されている。さらに
ボール継手511内部には撮像素子30を備えた撮像素
子移動ユニット43が取付けられており、前記ケーブル
211が接続されている。また、光学系収納部200に
は電磁ブレーキ解除スイッチ210が取付けられてお
り、スイッチケーブル214は、前記ケーブル211か
ら分岐してボールジョイント部24内を通って電磁ブレ
ーキ解除スイッチ210に接続されている。
【0066】回転軸受け201は、第2実施形態と同様
の回転機構104、接続ツマミ101を介して平行リン
クアーム98に接続されている。215は平行リンクア
ーム98、前述のバランス機構を支持している支持軸
で、ベッド取付部216に対して矢印217で示される
方向に回転自在に立設されている。202は電磁ブレー
キで平行リンクアーム98を構成している四つの回転軸
のうちの一つである回転軸A218の回転にブレーキを
かけ、平行リンクアーム98が形成している平行四辺形
が変形できないようにすることで、平行リンクアームの
動きを固定するように構成されている。203はベッド
取付部216に取付けられた電磁ブレーキで、支持軸2
15のベッド取付部216に対する回転にブレーキをか
けられるように構成されている。212は電磁ブレーキ
202,203に必要なブレーキケーブルで、モータ・
ブレーキコントローラ207に接続されている。なお、
電磁ブレーキ203から電磁ブレーキ202の間のケー
ブルは前記支持軸215、回転軸A218内に内蔵され
ている。
【0067】205は光源装置で、ライトガイド2が接
続されている。またケーブル211は図示のように分岐
しており、その一方は前記モータ・ブレーキコントロー
ラ207、もう一方はカメラコントローラ206に接続
されている。カメラコントローラ206は画像コントロ
ーラ208を介してTVモニター209に接続されてい
る。ここで、画像コントローラ208は前記ミラー20
4による一回反射により反転した像を電気的に正立像に
変換したり、観察像の上下を補正できるように構成され
ている。また、画像コントローラ208は撮像素子30
に結像された像を電気的に拡大、縮小することができる
ように構成されている。
【0068】(作用)以下に上記した構成の作用を説明
する。TVモニター上で内視鏡像を確認しながら手術を
実施する。僅かな観察視野の変更、変倍は第1実施形態
と同様にリモコンスイッチにより実施する。ただし、変
倍は画像コントローラ208により電気的に実施され
る。観察視野の大きな範囲にわたる変更や観察方向の変
更、すなわち内視鏡を患者に対して移動させる必要があ
る場合には、電磁ブレーキ解除スイッチ210を操作
し、電磁ブレーキ202,203のブレーキを解除した
状態で、バランス機構により自重が相殺されている状態
の内視鏡を術者が操作して所望の位置に導く。この時に
前記回転機構104、平行リンクアーム98の動きによ
り内視鏡が移動される。移動後、術者が電磁ブレーキ解
除スイッチ210から手を放すと、バランス機構および
電磁ブレーキの作用、及び回転機構104に付与されて
いる静止摩擦力により内視鏡の位置は維持される。
【0069】(効果)ズームレンズ、イメージロテータ
等が不要なので、光学系収納部200を小型、軽量に軽
減できるので、内視鏡保持装置のアームの長さを長くし
ても重量を相殺するためのバランス機構に使用するオモ
リは極めて小さくできる。また、電磁ブレーキにより内
視鏡保持装置を強固に固定できるので、内視鏡保持装置
の各可動部の摺動抵抗を極端に小さくしても、内視鏡が
自然移動することがない。よって、内視鏡を患者に対し
て移動する場合の操作性を非常に良くできる。また小型
軽量なので、手術前後の準備、片付けは極めて容易であ
る。
【0070】ここで、撮像素子移動ユニット43を使用
せず、内視鏡1の観察像の全てを撮像できる大きさの撮
像素子を使用し、撮像した像の一部を切り出してTVモ
ニターに映し出す構成にすれば、さらに小型軽量にでき
る。
【0071】また、電磁ブレーキスイッチの操作を検知
してズーム倍率、撮像位置を予め設定した状態に戻すよ
うなプログラム設定をモータ・ブレーキコントローラに
予め組んでおけば、アーム操作による内視鏡移動後に実
施されるリモートスイッチによる変倍、撮像位置の変更
を見越した内視鏡の位置決めを的確に実施することがで
きる。
【0072】上記した第1〜第3実施形態の構成によれ
ば、内視鏡による手術を実施する場合には、内視鏡保持
装置の一部を形成しているTVカメラにライトガイドが
接続された内視鏡を保持させるだけで手術を開始でき
る。また、内視鏡保持装置を操作することで、大きな視
野移動、変倍を行うようにしたので先端アームに内蔵さ
れる撮像素子移動ユニット(撮像範囲変更手段)やズー
ム機構(観察像変倍手段)を従来の構成に比較して小型
にすることができる。これによりTVカメラを含め内視
鏡保持装置を小型、軽量にできるので、内視鏡保持装置
の操作性が向上する上に内視鏡保持装置を小型軽量に構
成できる。よって、内視鏡による観察部位を大きく変更
する場合や観察方向を変更する場合には、内視鏡保持装
置のバランス機構により重量を相殺された内視鏡を術者
の手で所望の位置に素早く移動させ、観察部位の僅かな
移動は手術操作を中断することなく術者の手元に設けて
あるスイッチ操作により撮像素子移動ユニットを駆動す
ることで実施できる。
【0073】以下に第4〜第6実施形態を説明する。第
4〜第6実施形態は以下の構成1.〜5.を有すること
を特徴とする。
【0074】(構成) 1.患者の体腔内に挿入される内視鏡と、この内視鏡を
保持する内視鏡保持手段と、前記内視鏡に連結され、前
記内視鏡の観察像を撮像する撮像手段と、観察像の変倍
を行う変倍光学系と、前記撮像手段の撮像範囲を移動さ
せる撮像範囲変更手段と、前記変倍光学系を移動させる
変倍光学系移動手段とを有するTVカメラと、前記撮像
範囲変更手段と前記変倍光学系移動手段の動作を制御す
る視野移動制御手段と、前記撮像範囲変更手段と前記変
倍光学系移動手段の動作指令を行う動作入力手段とを備
えた内視鏡装置において、前記視野移動制御手段により
バックラッシュの検知を行い、当該バックラッシュが検
知された場合にはバックラッシュ分の移動量を指令位置
に加えて動作指令を行う。
【0075】2.1.において、前記バックラッシュ検
知の方法は各移動機構の移動方向の監視である。
【0076】3.1.において、前記バックラッシュ検
知の方法は各移動機構の動作開始までのタイムラグの検
出である。
【0077】4.患者の体腔内に挿入される内視鏡と、
この内視鏡を保持し、かつ前記内視鏡をその長軸方向に
進退させる進退手段を備えた内視鏡保持手段と、前記内
視鏡に連結され、前記内視鏡の観察像を撮像する撮像手
段と、観察像の変倍を行う変倍光学系と、この変倍光学
系を移動させる変倍光学系移動手段とを有するTVカメ
ラと、前記変倍光学系移動手段の動作を制御する視野移
動制御手段と、前記変倍光学系移動手段の動作指令を行
う動作入力手段とを備えた内視鏡装置において、前記視
野移動制御手段は、画像の明るさ情報と前記動作入力手
段の入力に基づいて、前記内視鏡保持手段に備えられた
進退手段と、前記TVカメラに備えられた変倍光学系移
動手段への動作指令の印加を選択する動作判別手段を有
する。
【0078】5.4.において、前記TVカメラにはさ
らに撮像手段の撮像範囲を移動させる撮像範囲変更手段
が備えられ、前記視野移動制御手段はこの撮像範囲変更
手段の動作の制御を行い、前記動作入力手段は前記撮像
範囲変更手段への動作指令を行う。
【0079】(1.〜5.の従来の技術)本出願人によ
る特願平10−115322には、視野移動機構とズー
ム機構とを備えた内視鏡装置が開示されている。視野移
動機構は、CCDをその撮像面上で移動可能に保持する
XYステージであり、ズーム機構はズームレンズをその
光軸方向に移動させるものである。いずれの機構もステ
ッピングモータをアクチュエータとしており、術者が動
作指令を行うスイッチを操作することにより、視野移動
およびズームを行うことができる。
【0080】(1.〜3.が解決しようとする課題)X
Yステージ・ステッピングモータ等から成る視野移動機
構およびズーム機構にはバックラッシュが存在する。こ
のバックラッシュは、これらの移動機構の移動方向が逆
になる場合に特に大きい。移動機構の動作時にはこのバ
ックラッシュ分だけ変位が吸収されてしまうため、各移
動機構の最終到達位置はバックラッシュ分だけずれて指
令位置まで達しないという問題がある。バックラッシュ
は移動機構を構成する部品の精度を高めたり、バックラ
ッシュ対策部材(弾性部材等)を移動機構に付加するこ
とで少なくすることはできるが、バックラッシュを完全
になくすことはできず、コストアップが生じてしまう。
【0081】(4.及び5.が解決しようとする課題)
上記のような光学ズームにおいては、高倍側にした場合
に明るさが不足してしまうことがありうる。しかしなが
ら、血管や神経に対する微細な処置を行うためにはズー
ムを高倍にして観察する必要がある。この画像が暗いと
この細かな処置を妨げることになる。これに対し、内視
鏡自体を観察対象に近接させれば明るさ不足は解消され
るが、観察対象に近接しすぎると電気メスや超音波吸引
装置での処置時に発生する組織飛沫等が内視鏡先端部の
対物レンズに付着してしまい、その都度レンズ洗浄のた
めに手術が中断してしまう。
【0082】(1.〜3.の目的)大幅なコストアップ
を招かずにバックラッシュ対策を行い、指令位置に確実
に到達可能な視野移動/ズーム機能付き内視鏡装置を提
供する。
【0083】(4.及び5.の目的)明るさを損なわず
に、かつ円滑に手術を進行させることができるズーム機
構を備えた内視鏡装置を提供する。
【0084】(1.〜5.の具体的実施形態) (第4実施形態)以下、本発明の第4実施形態を図9
(A)、(B)〜図12を参照して説明する。図9
(A)は本実施形態の内視鏡装置全体の概略構成を示す
ものである。図9(A)中で、301は患者の体腔内に
挿入される硬性内視鏡としてのスコープ、302はこの
スコープ301を移動可能に保持する関節構造のスコー
プ保持具である。ここで、スコープ301には細長い挿
入部301aと、この挿入部301aの基端部に連結さ
れた接眼部303とが設けられている。そして、スコー
プ301の挿入部301aは予め患者の体腔内に刺入さ
れたトラカール304aに挿通され、体腔内を観察する
ように体腔内に挿入されている。なお、スコープ301
には画像を伝送するためのリレーレンズと、照明光を伝
送するためのライトガイドが備えられている(図示せ
ず)。
【0085】また、スコープ301の接眼部303には
TVカメラ305が取り付けられている。このTVカメ
ラ305の内部には、固体撮像素子であるCCD(撮像
手段)306と、ズームレンズ(変倍光学系)307
と、CCD306をズームレンズ307の光軸と直交す
る方向に移動するCCD移動機構(撮像範囲変更手段)
308と、ズームレンズ307をその光軸方向に進退さ
せるズームレンズ移動機構(変倍光学系移動手段)30
9とが内蔵されている。さらに、TVカメラ305のケ
ーシング305aの外面には、原点復帰・視野拡大(T
ELE)・広角観察(WIDE)を行うスイッチ310
が設けられている。
【0086】またTVカメラ305には、視野移動制御
装置311およびCCU(カメラコントロールユニッ
ト)312が接続されている。ここで、視野移動制御装
置311には、上下左右方向への視野移動と、視野拡大
・広角観察を行なう操作スイッチが接続される。この操
作スイッチには、トロッカー304aとは別の位置から
患者体腔内に刺入されているトロッカー304bに挿通
されている鉗子313のハンドル部に取り付けられてい
るハンドスイッチ314の他に、フットスイッチ、リモ
コン、視野移動制御装置311のフロントパネルに備え
られたパネルスイッチ(いずれも図示せず)がある。
【0087】また、操作スイッチと同様の機能を有する
音声認識装置(図示せず)も視野移動制御装置311に
接続されている。なお、鉗子313の代わりにレーザー
プローブ、縫合器、電気メス、持針器、超音波吸引器等
の処置具が挿通されても、何等作用に変わりはない。ま
たCCU312には、例えばTVモニタ、HMD(Head
Mounted Display:頭部装着型ディスプレイ)等の表示
モニタ315が接続される。さらに、スコープ301に
は体腔内を照明するための光を供給する光源(図示せ
ず)が接続される。
【0088】図10は上記した視野移動制御装置311
の構成を主として示す図であり、前述した各種操作スイ
ッチの信号が入力されるスイッチ入力回路316、中央
制御部(CPU)317、パルスジェネレータ318、
モータドライバ319を有している。モータドライバ3
19はTVカメラ305に備えられているCCD移動機
構308と、図示しないズームレンズ移動機構309に
接続されている。なお、CCD移動機構308およびズ
ームレンズ移動機構309の詳細の構成は、特願平10
−115322に開示されている。
【0089】次に、本実施形態の作用を説明する。図9
(B)のR1はスコープ301の接眼部303に表示さ
れる観察像の視野範囲を示すものである。一方、R2は
ズームレンズ307を経てCCD306に撮像されるス
コープ301の観察像の視野範囲であり、R2はR1よ
りも小さくなっている。そして、スコープ301の観察
像の全視野範囲R1の一部であるR2の範囲がCCD3
06に撮像され、表示モニタ315に表示される。よっ
て、この視野範囲R1内でCCD306を移動すること
により、CCD306に投影される視野範囲R2の位置
が変化し、視野移動が行える。また、TVカメラ305
のズームレンズ移動機構309を動作させることによ
り、CCD306に投影される観察像の大きさを変化さ
せることができる。すなわち、拡大/広角観察を行うこ
とができる。
【0090】CCD306とズームレンズ308をそれ
ぞれ移動させるCCD移動機構307およびズームレン
ズ移動機構309は、視野移動制御装置311により制
御される。視野移動制御装置311は、前述した各種操
作スイッチの状態を検知し、CPU317により後で詳
細に述べるような処理により視野移動/ズームを行う。
本実施形態に示した各移動機構のアクチュエータにはス
テッピングモータを採用しており、視野移動制御装置3
11は動作指令入力があればステッピングモータに指令
位置(通常の視野移動動作では動作リミットであり、原
点復帰指令ではCCD移動機構308の指令位置はTV
カメラ305の光軸中心、音声認識装置の動作指令では
コマンドごとに設定された移動量)までの移動パルスを
出力し、動作停止指令があればパルス出力を停止する。
【0091】この処理フローを図11及び図12を用い
て説明する。視野移動制御装置311に接続されている
ハンドスイッチ314やその他の操作スイッチの状態、
および音声認識装置の出力信号は視野移動制御装置31
1のスイッチ入力回路316で検知され(ステップS
1)、その検知された状態を基にして動作モードが設定
される(ステップS2)。この動作モードは、 1.動作指令モード:操作スイッチ立上がりエッジ(O
FF→ON)の検知、または音声認識装置の動作指令出
力信号の検知 2.動作停止モード:操作スイッチ立下がりエッジ(O
N→OFF)の検知、または音声認識装置の動作停止出
力信号の検知 3.動作継続モード:同一の操作スイッチが継続してO
Nであることを検知 の3つのうちいずれかの動作モードが設定される。次に
設定された動作モードを判別する(ステップS3)。
【0092】以下に動作指令モードが設定された場合の
処理を説明する。この場合は、指令の移動方向と、前回
の動作指令時の移動方向とを比較し(ステップS4)、 1.前回の移動方向とは逆方向への移動指令がでている
場合は、通常の指令位置にバックラッシュ分の移動量を
加えたものを指令位置とし、そこまでの移動パルスをパ
ルスジェネレーター318に設定/または、通常の移動
量にバックラッシュ分の移動量を加えたものを移動パル
スとしてパルスジェネレータ318に設定する(ステッ
プS5)。
【0093】2.また、前回の移動方向と同じ方向への
移動指令が出ている場合は、通常の指令位置までの移動
パルス/または、通常の移動量分の移動パルスをパルス
ジェネレータ318に設定する(ステップS6)。
【0094】そしてこの設定を行った後、モータドライ
バ319をイネーブル(動作可能状態)としてパルスジ
ェネレータ318にパルス出力指令を出す(ステップS
7)。この処理によって、各視野移動機構を移動させ
る。
【0095】この分岐処理の理由を以下に説明する。視
野移動機構のバックラッシュは、その移動方向が逆にな
った場合に発現する。これはステッピングモータと移動
メカ構成部との間の結合部(ギアとギア・送りネジとナ
ット等)に存在するガタや、移動メカ構成自体のガタ等
が原因である。このため、逆方向への移動で指令位置ま
での移動パルス分だけステッピングモータを駆動し、視
野移動機構を動作させると、移動量はバックラッシュ分
だけ吸収されてしまうため、最終到達位置は指令位置ま
で達しない。そこで、移動指令がでた場合は前回の移動
方向との比較を行い、逆方向への移動の場合は通常の指
令位置/移動量にバックラッシュ分を加えたものから移
動パルスを求めてステッピングモータを駆動する。この
バックラッシュ分は、製造時にTVカメラ305ごとに
測定したものを視野移動制御装置311に記憶させても
よいし、設計図から理論値を求めて同様に記憶させても
よい。
【0096】次に、ステップS2で動作停止モードが設
定された場合について図12を用いて説明する。この場
合は、モードが設定されてからすぐにパルスジェネレー
タにパルス出力停止命令を出し、その後にモータドライ
バをディセーブル(待機状態)として視野移動機構の移
動を停止させる(ステップS8)。その処理の後で、現
移動方向を前回の移動方向として保存する(ステップS
9)。
【0097】なお、操作スイッチによって動作停止命令
が出される時は、即移動を停止したい場合である。よっ
てバックラッシュについての考慮は必要なく、上述のと
おり動作停止モードの設定で即視野移動を停止させる。
【0098】さらに、動作継続モードが設定された場合
は、再度、スイッチ入力の検知に戻って前述のような順
序で処理を行う。
【0099】本実施形態によれば、視野移動機構の移動
方向が前回移動時と逆の場合にバックラッシュ分の移動
量を加えて移動量を設定するようにしたので、移動機構
の構成部品の精度アップや対策部品の追加等のコストア
ップを招く手段を用いずに、指令位置までの視野移動を
確実に行うことができる。
【0100】(第5実施形態)次に、本発明の第5実施
形態を図13及び図14を用いて説明する。第4実施形
態との構成の相違点は、図13に示すようにCCD30
6およびズームレンズ307にそれぞれの動作開始を検
出するための、圧電素子等から成る加速度センサー32
0,321が設けられていることと、視野移動制御装置
311に加速度センサー検出部322をさらに備えたこ
とである。
【0101】本実施形態の作用を図14を用いて説明す
る。設定された動作モードの判別処理まで(ステップS
11〜S13)は第4実施形態と同じであるが、動作指
令モードが設定された場合は、通常の指令位置までの移
動パルス、または通常の移動量分の移動パルスをパルス
ジェネレータに設定し(ステップS14)、モータドラ
イバをイネーブルにすることにより視野移動機構を移動
させる(ステップS15)。この処理の後、加速度セン
サー検出部322からの信号に基づいてバックラッシュ
量を算出する(ステップS16)。
【0102】この詳細を以下に説明する。移動機構にバ
ックラッシュがある場合は、モータに駆動信号が印加さ
れて動作を始めてから、移動機構により移動されるCC
D306およびズームレンズ307が移動を開始するま
でにタイムラグが生じる。CCD306およびズームレ
ンズ307に加速度センサー320,321を取り付け
てその動き出しの瞬間を検出し、その動き出しがモータ
駆動信号印加に対してどれだけ遅れているかを検出する
ことで、このタイムラグを検出する。そしてその時間と
モータ駆動パルスの回転数から、バックラッシュにより
吸収されたモータ駆動パルス数を算出するのである。
【0103】この処理の後は、指令された移動パルス出
力が完了したかどうかの判断を行い(ステップS1
7)、完了していた場合は算出したバックラッシュ分の
パルス数分をさらにパルスジェネレータに設定し(ステ
ップS18)、パルス出力指令を出す(ステップS1
9)ことにより、モータを動作させ視野移動機構を移動
させる。一方、指令された移動パルス出力が完了してい
なければ、スイッチ入力検知処理まで戻って順次その後
の処理を行う。
【0104】さらに、動作継続モードが設定された場合
は、移動パルス出力完了を検知する処理までスキップし
てその後の処理を行う。なお、動作停止モードが設定さ
れた場合の処理は、第5実施形態と同一の処理を行う。
【0105】本実施形態によれば、TVカメラ5個々の
バックラッシュを算出できることから、より正確に指令
位置までの視野移動を行うことができる。
【0106】(第6実施形態)次に本発明の第6実施形
態を図15〜図17を用いて説明する。図15に示すよ
うに、スコープ保持具302はスコープ301を軸方向
に進退させる進退機構部323を備えている。この進退
機構部323は、リニアモータや、通常のモータに回転
−直動変換機構(ボールネジ等)を組み合わせたアクチ
ュエータモジュール等から成る。
【0107】図16は、CCU312と、視野移動制御
装置324の構成を示すブロック図である。CCU31
2はプリプロセス回路325、A/D変換器326、Y
/C分離回路327、RGB分離回路328、D/A変
換器329、ポストプロセス回路330、CCDドライ
バ331、検波回路332を備えている。また、視野移
動制御装置324は、スイッチ入力回路316、動作判
定回路333、光学ズーム用パルスジェネレータ33
4、光学ズーム用モータドライバスコープ335、スコ
ープ進退用パルスジェネレータ336、スコープ進退用
モータドライバ337を備えている。CCU312のプ
リプロセス回路325およびCCDドライバ331はT
Vカメラ305に備えられているCCD306と接続さ
れ、検波回路332は視野移動制御装置324の動作判
定回路333に接続される。また、視野移動制御装置3
24の光学ズーム用モータドライバ335はTVカメラ
305に備えられているズームレンズ移動機構309
に、またスコープ進退用モータドライバ337はスコー
プ保持具302に備えられている進退機構部323に接
続されている。それ以外の構成は第4実施形態と同じで
ある。
【0108】次に本実施形態の作用について説明する。
まずCCU312であるが、CCDドライバ331から
のCCDドライブ信号により、CCD306で光電変換
されて蓄積された信号電荷が読み出されてCCD近傍に
設けられたプリアンプ(図示せず)に入力され、ケーブ
ル伝送での損失分を補償するように増幅された後、プリ
プロセス回路325によって前処理される。例えばCD
S(相関二重サンプリング)やS/H(サンプルホール
ド)等の前処理がされた後、A/D変換器326により
アナログ信号からデジタル信号に変換される。このデジ
タル信号はY/C分離回路327に入力され、輝度信号
Yと色信号として例えば2つの色差信号CrおよびCb
とに分離される。これらの輝度信号Yと色差信号Crお
よびCbはRGB分離回路328に入力され、変換マト
リックスによりRGB信号に変換される。変換されたR
GB信号は、D/A変換器329によりデジタル信号か
らアナログ信号に変換され、さらにポストプロセス回路
330でNTSC/PAL等の標準的な映像信号に変換
された後、表示モニタ315に出力される。また、RG
B分離回路328から出力されるRGB信号は検波回路
332に入力され、このRGB信号を基にして1フィー
ルド分もしくは1フレーム分の画像の明るさを算出す
る。
【0109】一方、視野移動制御装置324は、接続さ
れているハンドスイッチ314やその他の操作スイッチ
の状態、および音声認識装置の出力信号を検知するスイ
ッチ入力回路316の出力信号と、CCU312に備え
られた検波回路332の出力信号が動作判定回路333
に入力され、所定の判定処理によってTVカメラ305
内部のズームレンズ移動機構309か、スコープ301
を進退させるための進退機構部323のいずれかを移動
させる。
【0110】この判定処理を図17を用いて説明する。
スイッチ入力回路316でズーム(拡大)スイッチがO
Nされていることを検知(ステップS21)した場合/
あるいは音声認識装置がテレ動作を指令する信号を出力
していることを検知した場合は、CCU312の検波回
路332から出力された画像の明るさ情報と、動作判定
回路333があらかじめ保持している画像の明るさしき
い値とを比較して(ステップS22)、入力された明る
さ情報がしきい値を超えている(明るい)場合は光学ズ
ーム用パルスジェネレータ334に移動パルスを設定し
(ステップS23)、光学ズーム用モータドライバ33
5をイネーブルとした後に光学ズーム用パルスジェネレ
ータ334にパルス出力指令を出す(ステップS2
5)。この処理により、ズームレンズ移動機構309が
駆動されてズームレンズ307がテレ方向に移動する。
この場合は、あらかじめ設定されているしきい値よりも
明るい画像が得られており、光学ズーム(拡大)を行っ
ても画像が大幅に暗くならない。
【0111】一方、入力された明るさ情報がしきい値を
超えていない(暗い)場合は、スコープ進退用パルスジ
ェネレータ336に移動パルスを設定し(ステップS2
4)、スコープ進退用モータドライバ337をイネーブ
ルとした後にスコープ進退用パルスジェネレータ336
にパルス出力指令を出す(ステップS26)。この場合
は、被写体とスコープ301との距離を縮めることで明
るさを向上させる方向にズーム(拡大)を行うことがで
きる。
【0112】本実施形態によれば、ズーム動作を画像の
明るさ情報をベースにして光学式ズームとスコープ進退
式の2つの方式の組合せで行うようにしたので拡大観察
時にも十分な明るさを得ることができ、かつ組織とスコ
ープが近接しすぎないようにでき、スコープ先端の曇り
/汚れの発生を防げることから、手術を円滑に進行させ
ることが可能となる。さらに、この組合せにより光学式
ズームのズーム倍率を光学式ズーム単独の場合よりも下
げることができ、これによってズームレンズ移動機構を
よりコンパクトに構成することができるため、TVカメ
ラの小型軽量化に寄与できる。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、内視鏡保持手段を構成
する先端アーム部に、少なくとも内視鏡像の撮像手段及
び観察範囲変更手段を内蔵したので、内視鏡保持部の先
端には内視鏡以外の重量物が配置されない構成となり、
内視鏡保持装置を小型、軽量にできる。これにより、観
察位置の小さな変更は簡単な操作により手術作業を中止
することなく正確に実施することができ、かつ、観察位
置の大きな変更は迅速に実施できるようになる。さら
に、このような構成により、手術前後のセットアップ及
び片付けを容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内視鏡保持装置全
体の概略構成を示す図である。
【図2】内視鏡把持部3,先端アーム4の構成を示す図
である。
【図3】パンタグラフアーム5の構成を示す図である。
【図4】回転アーム7、上下動軸8、ベッド取り付け部
9の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る内視鏡保持装置全
体の概略構成を示す図である。
【図6】図5に示す構成の一部の断面を詳細に示す図で
ある。
【図7】本発明の第3実施形態に係る内視鏡保持装置全
体の概略構成を示す図である。
【図8】図7に示す構成の一部の断面を詳細に示す図で
ある。
【図9】(A)は本発明の第4実施形態に係る内視鏡装
置全体の概略構成を示す図であり、(B)はスコープ3
01の接眼部303に表示される観察像の視野範囲R1
を示す図である。
【図10】視野移動制御装置311の構成を主として示
す図である。
【図11】各種操作スイッチの状態を検知してCPU3
17により実行される処理の詳細を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図12】各種操作スイッチの状態を検知してCPU3
17により実行される処理の詳細を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図13】本発明の第5実施形態の構成を示す図であ
る。
【図14】本発明の第5実施形態の作用を説明するため
のフローチャートである。
【図15】本発明の第6実施形態において、スコープ保
持具302にスコープ301を軸方向に進退させる進退
機構部323を設けた構成を示す図である。
【図16】CCU312と、視野移動制御装置324の
構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第6実施形態における判定処理の詳
細を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 内視鏡 2 ライトガイド 3 内視鏡把持部 4 先端アーム 5 パンタグラフアーム 6 ガススプリング 7 回転アーム 8 上下動軸 9 ベッド取付部 10 固定ツマミ 11 上下動用ハンドル 13 カメラ用コネクタ 14 モーター用コネクタ 15 カメラコントローラ 16 モータコントローラ 17 先端ロッド 18 上アーム 19 下アーム 20 後方ロッド 21 回転軸 22 爪 89 ケーブル 94 処置具 95 リモコンスイッチ 96 ケーブル 97 コネクタ
フロントページの続き Fターム(参考) 3F059 AA10 CA06 CA10 DB05 DB09 DD18 DE03 EA03 FB12 FB17 FC02 3F060 AA10 DA09 DA10 EA01 EA07 EB16 EC12 EC16 FA06 GB06 GB12 GB19 GB29 GB33 GD05 HA05 HA22 HA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置部に立設された回転自在な支柱と、 この支柱から順次延設された少なくとも2つの旋回ロッ
    ドと、 前記支柱と旋回ロッドあるいは旋回ロッド同士を回転可
    能に連結する少なくとも2つの連結部材と、 前記旋回ロッドの末端部に接続されるとともに、内視鏡
    の観察像の一部または全部を撮像する撮像手段と、この
    撮像手段の撮像範囲を変更させる撮像範囲変更手段とを
    少なくとも内蔵し、前記内視鏡を保持する保持手段を有
    する先端アーム部と、 この先端アーム部に関連して設けられ、前記内視鏡を保
    持した状態で重量を相殺可能なバランス機構と、 を具備することを特徴とする内視鏡保持装置。
  2. 【請求項2】 前記旋回ロッドのうち少なくとも1つ
    は、バランス機構を有する平行四辺形リンク機構から構
    成されることを特徴とする請求項1記載の内視鏡保持装
    置。
  3. 【請求項3】 前記バランス機構は弾性部材であること
    を特徴とする請求項1または2記載の内視鏡保持装置。
  4. 【請求項4】 前記バランス機構はカウンターウェイト
    であることを特徴とする請求項1または2記載の内視鏡
    保持装置。
  5. 【請求項5】 前記旋回ロッドの動きを検出する検出手
    段と、この検出手段の検出結果に応じて前記撮像手段の
    撮像範囲を予め設定された範囲に復帰させる復帰手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の内視
    鏡保持装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像手段と前記撮像範囲変更手段と
    を、前記内視鏡を保持する保持手段の、前記先端アーム
    部への連結部に内蔵したことを特徴とする請求項1記載
    の内視鏡保持装置。
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