JP7382063B2 - ラベル貼付装置 - Google Patents

ラベル貼付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7382063B2
JP7382063B2 JP2020022987A JP2020022987A JP7382063B2 JP 7382063 B2 JP7382063 B2 JP 7382063B2 JP 2020022987 A JP2020022987 A JP 2020022987A JP 2020022987 A JP2020022987 A JP 2020022987A JP 7382063 B2 JP7382063 B2 JP 7382063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
article
main body
arm
labeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020022987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021127144A (ja
Inventor
竜太 飯田
史郎 世安
敬一 鳥海
滉也 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teraoka Seiko Co Ltd
Original Assignee
Teraoka Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teraoka Seiko Co Ltd filed Critical Teraoka Seiko Co Ltd
Priority to JP2020022987A priority Critical patent/JP7382063B2/ja
Publication of JP2021127144A publication Critical patent/JP2021127144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7382063B2 publication Critical patent/JP7382063B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Labeling Devices (AREA)

Description

本発明は、ラベルをラベル貼付ヘッドの吸着面に吸着保持して、所定の物品に貼付するラベル貼付装置に関する。
従来のラベル貼付装置として、表面に印字もしくは印刷が施され、裏面に粘着剤層が形成されたラベル片を、吸着盤の吸着面で吸引・保持して別段の搬送手段で搬送中の被貼付物に貼り付ける貼付装置であって、ラベルを貼り付ける際の被貼付物に対する衝撃を吸収するバネを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2014-234222号公報
しかし、特許文献1記載のラベル貼付装置では、ラベルを貼付する方向に沿って変位するバネによって吸収できる衝撃は当該ラベルを貼付する方向のみでしかなく、装置にかかる負担は小さくなかった。
そこで本発明は、ラベル貼付動作時にかかる負担を軽減したラベル貼付装置を提供することを目的の一つとする。
上記目的を達成するため、本発明に係るラベル貼付装置は、物品に貼付するラベルを吸着保持すると共に、当該ラベルを物品に貼付するラベル貼付装置であって、前記ラベルを吸着保持すると共に、前記ラベルを物品に押し当てて貼付させるラベル貼付ヘッドと、前記ラベル貼付ヘッドと、前記ラベル貼付ヘッドを保持する保持部材との間に設けられ、前記物品に前記ラベルを貼付する際の応力を吸収する弾性部材と、前記保持部材と前記ラベル貼付ヘッドとを連結すると共に、前記ラベル貼付ヘッドの揺動を抑制する抑制部材と、を有する。
本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を備えたラベル貼付システムの全体を示した外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を備えたラベル貼付システムを構成するセンサ群の配置構成を示した模式図である。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を備えたラベル貼付システムを構成するゲートセンサをA-A断面により示した模式図である。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を備えたラベル貼付システムが備える機能を示した機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置とラベル発行機を示した外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を示した外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を示した外観斜視図であり、(a)上面側からみた図、(b)底面側からみた図である。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を構成するラベル貼付ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置によりラベルを吸着保持した状態を示す図であって、(a)斜視図、(b)側面図である。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を構成するラベル貼付ヘッドを上方からみた平面図である。 本発明の他の実施形態に係るラベル貼付装置を構成する弾性部材の構成を示した平面図である。 本発明の他の実施形態に係るラベル貼付装置を構成する抑制部材を模式的に示した図である。
以下、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を備えたラベル貼付システムについて、図を参照して説明する。
図1及び図2に示されるように、ラベル貼付システム1は、ベルトコンベア10、センサ群20、ラベル発行機30、ラベル貼付装置40によって構成されたシステムであり、ベルトコンベア10上を搬送される物品Wにラベルを貼付する。
なお、ベルトコンベア10はベルトコンベア11、12、13、14、15を総称したものであり、センサ群20は物品検出センサ21a、21b、21c、21d、21e、21f、21g、21h、22、及びゲートセンサ23を総称したものである。
●ベルトコンベア10
ベルトコンベア10は、ラベルを貼付する物品Wの搬送路を構成すると共に、当該物品Wを搬送する搬送手段である。
このベルトコンベア10は、直列且つ隣接して一直線上に配置された複数のベルトコンベア11、12、13、14、15によって構成されている。
このうち、ベルトコンベア11、12では、搬送される物品Wの通過が検出されると共に、物品Wの外形寸法の算出や計量などが行われる。また、ベルトコンベア14では、搬送されてきた物品Wにラベルが貼付される。
また、これら複数のベルトコンベア11、12、13、14、15の搬送面はいずれも、略同一平面上にあり、物品Wは持ち上げられたりすることなく搬送されると共にラベルが貼付されるため、物品Wの破損を防ぐことができる。
●センサ群20
ベルトコンベア10には、ベルトコンベア10上を搬送される物品Wから物品情報を取得する物品情報取得手段として、センサ群20が設けられている。このセンサ群20は、物品検出センサ21a、21b、21c、21d、21e、21f、21g、21h、22とゲートセンサ23によって構成される。
センサ群20のうち、物品検出センサ21a~21hは、ベルトコンベア11、12の搬送方向に沿って一定間隔で連続的に設けられており、搬送される物品Wの移動を検出する。この物品検出センサ21a~21hは夫々、ベルトコンベア11、12の幅方向に対向して設けられた発光部と受光部からなるフォトセンサによって構成され、発光部と受光部の間に形成される光路の遮断を検出することにより、所定の位置における物品Wの移動を検出する。これらの物品検出センサ21a~21hによって検出された情報は、物品Wの寸法や形状などを算出ないしは計測するための物品情報となる。
一方、物品検出センサ22は、ベルトコンベア13の搬送方向下流側の端部近傍に設けられている。この物品検出センサ22もまた、ベルトコンベア13の幅方向に対向して設けられた発光部と受光部からなるフォトセンサによって構成され、発光部と受光部の間に形成される光路の遮断を検出することにより、所定の位置における物品Wの移動を検出する。
この物品検出センサ22による物品Wの検出時点に係る情報は、ベルトコンベア13の下流側に隣接するベルトコンベア14上において、物品Wにラベルを貼付するタイミングを測るための情報となる。
ゲートセンサ23は、図3にも示されるように、ベルトコンベア11、12上を搬送される物品Wについて、その寸法や端部を検出するためのセンサであり、ベルトコンベア11とベルトコンベア12の間に設けられている。このゲートセンサ23は、ベルトコンベア11、12の搬送面を跨ぐゲート型のフレーム231と、該フレーム231に備えられ、ベルトコンベア11、12の搬送面を挟んで上下に対向して配置された複数の発光部23aと受光部23bからなるフォトセンサ、及び搬送路の幅方向に対向して配置された複数の発光部23cと受光部23dからなるフォトセンサとによって構成される。フォトセンサは、発光部23a(23c)からの光を受光部23b(23d)が受けて信号としており、ベルトコンベア11、12上を搬送される物品Wが、発光部23a(23c)と受光部23b(23d)の間に形成される光路を遮ることで発生する信号の変化を読み取り、物品Wを検出することができる。さらには、信号をサンプリングし、順次のサンプル値が大きく変化するのを検知することにより、物品Wの端部(搬送方向に沿った先端あるいは後端)を判定することができる。また、発光部23cと受光部23dは、最も低い位置では搬送面上に配置されると共に、鉛直方向に順次配置されていることから、物品Wの高さ方向の端部が検出され、物品Wの高さを計測することができる。
上述の通り、ゲートセンサ23を構成する発光部23aと受光部23bは、ベルトコンベア11、12の搬送面を挟んで上下に対向して配置されているため、物品Wの厚さによらず、どのような形状からなる場合でもその移動を検出することができる。
なお、図示省略しているが、ベルトコンベア11、12には物品情報取得手段として他に、搬送される物品Wの重量を計量する計量手段や、物品Wに貼付又は印字等されたバーコード等の情報を読み取るカメラなどが適宜に備え付けられる。
●機能部
ラベル貼付システム1は、図4に示されるように、情報処理を実行するためのCPU(Central Processing Unit)101などの演算装置、RAM(Random Access Memory)102やROM(Read Only Memory)103などの記憶装置により、ソフトウェア資源として少なくとも情報生成部を備える。
情報生成部は、センサ群20による検出情報から構成される物品情報に基づいて、ラベル発行機30がラベルに印刷する内容に係る印刷情報と、ラベル貼付装置40を制御するための制御情報とを生成する。
印刷情報には例えば、物品Wの外形寸法や重量、あるいは物品Wに貼付又は印字等されたバーコード等を読み取って得られた情報などが含まれる。なお、物品Wの外形寸法は、センサ群20によって検出された物品Wの端部間の距離などから算出される。
制御情報による制御は各種の例によることができるが、その一例では、図2に示される物品検出センサ22において物品Wの通過が検出されたのに応じて、ラベル貼付装置40の制御を開始し、物品Wにラベルを貼付する。即ち、ラベル貼付装置40は、ラベル発行機30から発行されたラベルを保持すると共にアーム42をベルトコンベア14上に伸長させて待機する。そして、ラベルが貼付されるベルトコンベア14上に物品Wが来る到達する前のタイミングを物品検出センサ22で測り、物品検出センサ22において物品Wが検出されたのに合わせて物品Wの上面にラベルを貼付する。
また、他の例では、ゲートセンサ23において物品Wの通過が検出されたのに応じて、物品Wがラベルの貼付位置に到達する時間を予測してラベルの制御を開始し、物品Wにラベルを貼付する。即ち、ゲートセンサ23において物品Wが検出されたのに応じて、ゲートセンサ23からラベルの貼付位置に物品Wが到達する時間を搬送速度と距離から算出し、これと同時にラベル貼付装置40は、ラベル発行機30から発行されたラベルを保持すると共にアーム42をベルトコンベア14上に伸長させて待機する。そして、算出された時間からラベルを貼付するタイミングを測り、物品Wの上面にラベルを貼付する。
●ラベル発行機30
図5に示されるラベル発行機30は、所定の印刷情報をラベルに印刷することにより、物品Wに貼付するラベルを発行するラベル発行手段である。
このラベル発行機30は例えば、ラベルロール、印刷機構、フィード機構等を備えている。
ラベルロールは、長尺の帯状の台紙上にラベルを一定間隔で仮着させたラベル用紙をロール状に巻回させたものである。ラベルは、一面側が粘着材の付着した接着面、他面側が印刷される印刷面を構成しており、接着面を剥離紙からなる台紙に剥離可能に接着させている。
印刷機構は、サーマルヘッドや、サーマルヘッドと対向した位置に配置された押えローラ等で構成されている。サーマルヘッドは、フィード機構によって送り出されたラベル用紙上のラベルに1ドットラインずつ印刷する。印刷内容は、上述した情報生成部によって生成された印刷情報に応じたものであり、物品Wの外形寸法や重量、これらの情報をコード化した情報などが含まれる。
フィード機構は、モータによって駆動回転するローラ等を備え、ラベルロールからラベル用紙を引き出して印刷機構へ送り出したり、印刷機構によって印刷されたラベルを保持部31上に送り出したりする。
このような構成を備えたラベル発行機30は、ベルトコンベア14の脇において、ラベル貼付装置40が支持部43周りにアーム42を回転させるのを妨げないように配置されている。
また、ラベル発行機30は、ベルトコンベア14に向けて保持部31を備えている。保持部31は網目状の部材であり、フィード機構によって送り出されたラベルをその上面に保持する。ラベルは、印刷面を上面側、接着面を下面側として保持部31上に保持されるところ、保持部31が網目状であることから、ラベル貼付装置40がラベルを上面側から吸着すると、ラベルは保持部31上から容易に離れてラベル貼付装置40のラベル貼付ヘッド41に吸着保持される。
●ラベル貼付装置40
図5及び図6に示されるとおり、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置40は、所定の印刷情報が印刷されたラベルを物品Wに貼付するラベル貼付手段であり、ラベル発行機30で発行されたラベルを保持すると共に、当該保持したラベルを接着面から物品Wに押し付けることにより、物品Wにラベルを貼付する。
このラベル貼付装置40は、ラベルを吸着保持すると共に、当該ラベルを物品Wに貼付するラベル貼付ヘッド41、先端に取り付けられたラベル貼付ヘッド41を所定の位置へ伸長させる略棒状のアーム42、ラベル貼付ヘッド41とアーム42の間に設けられた弾性部材414と抑制部材415、アーム42を支持すると共に当該アーム42を任意の方向へ向ける支持部43から構成される。
ラベル貼付ヘッド41は、ラベル発行機30で発行され、所定の印刷情報が印刷されたラベルを吸着保持すると共に、当該吸着保持したラベルを接着面から物品Wに押し付けることにより、物品Wにラベルを貼付する。
このラベル貼付ヘッド41は、図6及び図7に示されるように、一定の厚みを有する略円盤状の本体411、及び本体411に設けられたラベル5を吸着保持するための機構によって構成され、本体411の底面側は、図9に示されるようにしてラベル5を印刷面側から吸着保持する吸着面4111を構成している。
●本体411
本体411は、ラベル5を吸着保持すると共に、ラベル5を物品Wに押し当てて貼付させる部分であって、略円盤形状をしている。この略円盤形状は、円盤形状の円弧の一部を切り欠いた形状であり、切欠部分は図5に示されるように、ラベル貼付ヘッド41をラベル発行機30の保持部31上に伸長させた際、ラベル発行機30側に向くようになっている。これにより、ラベル貼付ヘッド41をラベル発行機30側に伸長させた際、ラベル貼付ヘッド41に設けられている吸着部412をラベル発行機30により近い位置に伸長させ、ラベル発行機30から保持部31上に送り出されたラベル5を確実に吸着できる。
また、本体411が略円盤状からなることから、本体411が誤って物品Wにぶつかった場合でも、本体411の角によって物品Wを傷めにくい。さらに、本体411の略円盤形状に合わせて吸着面4111も略円形に構成されることから、ラベル5を力学的にバランスよく吸着することができるし、物品Wに吸着面4111を押し当てた際も、ラベル5を物品Wに押し当てる力に偏りがでにくく、物品Wにラベル5をきれいに貼付できる。
なお、ラベル貼付ヘッド41の本体411は、略円盤状の形状を有しているが、これに限らず、吸着部412でラベル5を保持できれば、平面視で正円に近い円盤状や矩形状等の他の形状とすることもできるし、吸着面4111の形状は本体411の形状に合わせて他の形状とすることができる。
●センサS
本体411の中心には、吸着面4111と直交する向きに軸方向を有する貫通孔411cが形成されている。そして、貫通孔411cの軸方向であって、アーム42の先端には、検出物体としてのラベル5からの反射光を受光してラベル5を検出する検出部としてセンサSが設けられている。このように、吸着面4111に貫通孔411cが形成されていることによって、センサSは吸着面4111に吸着保持されたラベル5を検出することができるようになっている。
ここで、センサSから吸着面4111に至るまでには、保持部材4161、弾性部材414、抑制部材415、取付部材4162、及び本体411が設けられているが、保持部材4161、取付部材4162、及び本体411には夫々、同一直線上に孔軸を形成する貫通孔4161a、貫通孔4162a、及び貫通孔411cが設けられている。また、保持部材4161と取付部材4162の間に設けられる弾性部材414と抑制部材415も、当該孔軸上にはみ出したりすることがないよう、弾性部材414は螺旋状に設けられ、抑制部材415は弾性部材414の外側に設けられている。また、通常、アーム42の先端部はカバーによって覆われているが、そのように構成されている場合においても、センサSを覆うカバーには開口部が設けられ、センサSから照射等される検出媒体を遮らないようになっている。
このように各部材が構成されている結果、アーム42の先端に設けられているセンサSから孔軸に沿って照射等される光や超音波等の検出媒体は、ラベル貼付装置40を構成する各部材によって遮られることなく、本体411の貫通孔411cを介して、吸着面4111に吸着保持されているラベル5の有無を検出することができる。より具体的には、ラベル貼付ヘッド41がラベル5を吸着面4111に吸着させていない状態においては、センサSから照射等された検出媒体はラベル貼付ヘッド41によって遮られることがない一方、ラベル5を吸着面4111に吸着させた状態においては、センサSから照射等された検出媒体はラベル5によって遮られ、吸着面4111にラベル5が吸着されているか否かを判別することができる。
なお、このようにセンサSを設けることにより、吸着面4111にラベル5を吸着保持しているか否かを検出し、これによりラベル5を吸着保持できていないことを検知した場合には、これをトリガーとしてラベル貼付装置40の停止や報知を行うとよい。
また、センサSによってラベル5が検出できなかったときは、これを、吸着部412の吸着動作を停止させるトリガーとしても利用できる。即ち、本実施形態に係るラベル貼付システム1は、緊急停止の場合であっても、ラベル5の落下によってベルトコンベア10の搬送不良等が起こらないようラベル5の吸引を止めない制御がされている。
しかし、緊急停止後に作業再開するため人為的にラベル5を取り外すことがある。ラベル5がラベル貼付ヘッド41に保持されていなければ吸引を続ける必要がないので、緊急停止が起きた後にセンサSによってラベル5が検出されず、ラベル5が無いと判断した場合には、吸引を止める指示をシステムに送信するトリガーとしても使用できる。
また、センサSは、吸着面4111に吸着保持されるラベル5を検出することができる限り、アーム42やラベル貼付ヘッド41の他の部分に設けることができる。例えば、本実施形態では、センサSはアーム42の先端に設けられているが、これに限らず、ラベル貼付ヘッド41以外の部分に設けることで、ラベル貼付時の衝撃がセンサSに伝わるのを防ぐことができる。本実施形態であれば、センサSは、ラベル貼付時に衝撃が伝わりにくいアーム42や抑制部材415など、本体411を保持する保持機構、あるいは弾性部材414に設けられるのがよく、特にアーム42の先端であれば真上からラベル5の吸着面4111への吸着の有無を検出できるので効果的である。
また、センサSから照射等される光や超音波といった検出媒体を吸着面4111側へ通す透過部たる貫通孔411cは、他の形状等で構成することができる。例えば、貫通孔411cとして構成した透過部は、ラベル貼付ヘッド41の一部を切り欠き加工して設けた切欠部によって構成することもできる。即ち、内周面が閉じた貫通孔411cとは異なり、内周面の一部が開放されていてもよい。
また、センサSの検出媒体として光を用いるのであれば、貫通孔411cや切欠部は透明なガラス等の部材で塞いでもラベル5を検出できるし、ラベル貼付ヘッド41自体を透明な部材で構成すれば、貫通孔411cや切欠部を設けなくてもラベル5を検出することができる。また、貫通孔411cや切欠部の形状も特に限定されることはない。
さらに、ラベル5が吸着面4111に吸着されているか否かは、吸着面4111にセンサSを設けることによっても検出できるが、吸着面4111は汚れやすく、柔軟性が必要な上、物品Wに押し当てられる。そのため、このような例では、センサSからの光が減衰したり、電気配線のワイヤーが切れたり、高い耐久性が求められる。
よって、吸着面4111にセンサSを設けるよりも、ラベル貼付ヘッド41の上方にセンサSを設け、光の反射等によってラベルの吸着有無を判別するほうが好ましい。また、アーム42にセンサSを設ければ、ラベル貼付ヘッド41にセンサSを設ける場合に比して、ラベル貼付ヘッド41自体の重量を抑えることができる。その結果、広範囲に動かされたり、物品Wに押し当てられたりして、動作負担の大きいラベル貼付ヘッド41の破損を防ぐことができる。
●吸着面4111
吸着面4111には、図7及び図9に示されるように、ラベル貼付ヘッド41がラベル5を吸着保持するための機構として、吸付口412aから吸気することによってラベル5を吸着面4111に吸着させる吸着部412と、吸着面4111に吸着されたラベル5を、吸着方向とは逆向きに押し返す押返機構としての突起部413とが設けられている。
吸着部412は、一端側に吸付口412aを備えると共に、他端側にエアチューブが接続される接続口412bを備えており、接続口412bに接続されるエアチューブには、吸付口412aから吸気するための真空ポンプが接続されている。
この吸着部412は本例では四つ設けられており、それぞれ、吸着面4111の中心周りに点対称な位置に設けられた四つの貫通孔411aに収められている。この貫通孔411aからは、吸着面4111側において吸付口412aが露出し、吸着面4111とは反対の取付面4112側において接続口412bが露出している。吸付口412aはラベル5の一部を吸引することで、吸付口412aとラベル5の接着面を真空の状態とし、ラベル5を確実に保持することができる。
吸着部412aが吸着面4111の中心周りに点対称な位置に設けられる結果、ラベル貼付ヘッド41は、ラベル5を吸着面4111全体で吸着保持することができる。
なお、吸着部412は、吸着面4111全体に複数設けられてもよく、その個数や位置はラベル5の大きさ、長さ、厚さに応じて適宜のものとすることができる。また、ラベル発行機30のラベル発行口の位置や形状、又はラベル発行機30から発行されたラベル5を貼付位置まで保持しておく時間やアーム42の回動によって受ける力に関わらず保持するのに必要な吸着力などによっても適宜に変えるとよい。さらに吸着部412の大きさ自体も変更できる。
突起部413は、略棒状の部材であって、吸着面4111に設けられた貫通孔411b内に収められ、当該貫通孔411bから吸着面4111側へ突出している。この突起部413の基部には、図8に示されるように、突起部413を吸着面4111側へ付勢する付勢手段としてのバネ4131が設けられている。これにより突起部413は、外力を受けていない状態においては、吸着面4111から突出した状態に保持される一方、物品Wにラベル5を貼付すべくラベル貼付ヘッド41が物品Wに押し付けられた際には、バネ4131による付勢方向とは逆向きの外力(抗力)を物品Wから受け、バネ4131の付勢力に抗して貫通孔411b内に没入する。
このような突起部413が設けられていることにより、ラベル5を物品Wに貼付する際には、ラベル5を突起部413に接する部分から物品Wに貼付できるので、貼付後にラベル5と物品Wの間に気泡がたまりにくく、皺のない貼付が可能となる。
なお、突起部413は、ラベル5を吸着方向と反対の向きに押し返す押返機構を構成するものの一例であり、ラベル5を吸着方向と反対の向きに圧力を加えて押し返すものである限り、押返機構には、突起部413とは異なる形状あるいは部材によって構成されたものを用いることができる。即ち、吸着面4111から突出してラベル5に当接する部材のほか、ラベル5を空気圧で押し返すもの、ラベル5が帯びる電荷とは反対の電荷で押し返すものなど、ラベル5を反り返らせるための圧力を加えられるものであればよい。
また、本例において、突起部413は、一対の吸着部412の間に設けられており、これにより、吸着面に吸着されたラベル5を反り返らせているが、吸着部412と突起部413の位置関係は、ラベル5を吸着面とは反対の向きに部分的に押し返す、ないしは反り返らせる効果を奏する限り、他の位置をとることができる。
●保持部材4161、取付部材4162
ラベル貼付ヘッド41の本体411の上面側には、抑制部材415が緊結される取付部材4162が設けられており、アーム42の先端の下面側には、抑制部材415が緊結される保持部材4161が設けられている。
取付部材4162は、貫通孔4162aを中心に備えた略円形からなる平板状の部材であって、本体411に抑制部材415を取り付けるための部材である。この取付部材4162の外周縁からは、細長い平板状の延出部が四方に延び出しており、延出部の先端は、抑制部材415の一端が緊結させられる緊結部4162bを構成している。この緊結部4162bは、弾性部材414と抑制部材415とを側面から見た場合、四方の側面ごとに、水平方向に離間して一対ずつ設けられることになる。
保持部材4161は取付部材4162と同様、貫通孔4161aを中心に備えた略円形からなる平板状の部材であって、アーム42の先端の下方に、抑制部材415を介してラベル貼付ヘッド41を保持するための部材である。この保持部材4161の外周縁からは、細長い平板状の延出部が四方に延び出しており、延出部の先端は、抑制部材415の他端が緊結させられる緊結部4161bを構成している。この緊結部4161bは、弾性部材414と抑制部材415とを側面から見た場合、四方の側面ごとに、水平方向に離間して一対ずつ設けられることになる。
取付部材4162の緊結部4162bと保持部材4161の緊結部4161bとは、互いに対応した位置に設けられており、後述のとおり、一対の緊結部4162bとこれに対応する一対の緊結部4161bに抑制部材415がX字状に緊結され、これにより取付部材4162と保持部材4161を介して、ラベル貼付ヘッド41がアームに連結される。
なお、図7において、アーム42の先端に設けられた保持部材4161は、歯車状の中間部材418を介して取り付けられている。中間部材418は、噛み合っている駆動歯車からの駆動を受けて回転するようになっている。もっとも、本実施形態のこのような構造は一例にすぎず、保持部材4161が中間部材418を介することなく、アーム42の先端に取り付けられていてもよい。
また、後述のとおり、抑制部材415は、保持部材4161、取付部材4162を介することなく、本体411の上面側及びアーム42の先端の下面側に直に取り付けられてもよい。
また、本実施形態において、抑制部材415は、保持部材4161と取付部材4162それぞれの緊結部4161b、4162bにおいて、当該保持部材4161と取付部材4162に緊結されるものとしているが、「緊結」の語の意味するところにかかわらず、抑制部材415は、保持部材4161の緊結部4161bと取付部材4162の緊結部4162bの位置に取り付けられればよく、接着や係止といった各種の方法であってもよい。
このような本体411とアーム42の間には、図7に示されるように、抑制部材415と弾性部材414が設けられている。
●抑制部材415
抑制部材415は、主に物品Wにラベルを貼付する方向と直交する方向にラベル貼付ヘッド41が揺動したり、捩じれたりするのを抑制すると共に、本体411をアーム42の先端に連結する連結部材としての役割も果たしている。また、これにより、本体411の重さによって弾性部材414が伸び切るのを防いでいる。
本例において、この抑制部材415は、複数対(本例では4対)の金属製や樹脂製のワイヤー等からなる紐状の部材によって構成されている。即ち、抑制部材415は、ラベル5を物品Wに貼付する方向及び弾性部材414の変位方向と直交する向きの四方に一対ずつ設けられている。
各抑制部材415は、アーム42側の一端が、保持部材4161の緊結部4161bに緊結されており、本体411側の他端が取付部材4162の緊結部4162bに緊結されている。抑制部材415と保持部材4161、取付部材4162とを緊結させる構造は、各種の例によることができ、ネジ止めや接着、係止など、特に限定されるものではない。
これにより、抑制部材415が保持部材4161、取付部材4162を介してアーム42と本体411に取り付けられると共に、アーム42と本体411が連結されている。
ここで、抑制部材415及びアーム42と本体411の緊結構造の詳細について、ラベル5の貼付方向及び弾性部材414の変位方向と直交する向きの四方の面ごとにみると、当該四方の面ごとに対を構成する抑制部材415は、一の抑制部材415と他の抑制部材415とが、水平方向において互いと逆向きに本体411を引張するよう設けられている。
即ち、図9(a)に示されるように、抑制部材415aは、図示左側上方における保持部材4161の緊結部4161bから図示右側下方における取付部材4162の緊結部4162bへ斜めに架け渡されている。一方、抑制部材415bは、図示右側上方における保持部材4161の緊結部4161bから図示左側下方における取付部材4162の緊結部4162bへ斜めに架け渡されている。これにより、抑制部材415a、415bは、その長さの中間位置において互いとX字をなすように交差し、交差部分では、向かい合うなす角が略等しくなっている。
抑制部材415aと抑制部材415bは、結着部材417により、互いに交差する交差位置において結着させられている。結着部材417は、抑制部材415aと抑制部材415bを交差位置において結着させられるものであれば、特に限定はされない。例えば、結着部材417を紐状の部材によって構成し、抑制部材415aと抑制部材415bとを縛るように結着させることもできるし、接着剤で接着させることもできる。また、フック状のもので構成し、抑制部材415aと抑制部材415bを交差位置で係止させるようにして結着させることもできる。
このような構造において、複数の抑制部材415は、いずれも弛むことなく張った状態にありながら、外力を受けていない状態においては、いずれの抑制部材415にも等しい張力がかかり、アーム42の下面と本体411の上面が平行な状態にある。
このような抑制部材415により、物品Wにラベル5を貼付する際、アーム42を支持部43周りに回転させたり、ラベル5を貼付したりする際にラベル貼付ヘッド41が振られることになっても、いずれかの抑制部材415の張力が作用して、ラベル貼付ヘッド41を揺動する向きとは反対方向に戻す力が働く。その結果、ラベル貼付ヘッド41の揺動や捩じれが抑えられ、ラベル貼付装置40の故障や、不正確なラベル5の貼付を防ぐことができる。特に、水平方向の四方ごとに、一対の抑制部材415が交差するようにアーム42の先端と本体411の間に架け渡されていることにより、水平方向のいかなる向きへの揺動についても、その衝撃を吸収することができるし、揺動や捩じれあるいは振動を素早く収束させることができる。
また、抑制部材415は結着部材417により、対ごとに交差位置で結着させられているため、揺動による応力が分散しやすくなり、ラベル貼付装置40にかかる負担をより効果的に軽減することができる。
さらに、抑制部材415により、鉛直方向に本体411を支持することにもなるため、ラベル貼付ヘッド41の自重に引きずられて、弾性部材414が伸び切った状態にならないようになっている。
なお、抑制部材415は、中間部材418や保持部材4161、取付部材4162を介することなく、直接、本体411とアーム42とを連結していてもよい。
また、抑制部材415は、水平方向の四方ごとに一対ずつ設けられているものとしたが、四方の面のうちの一の面において対を構成する抑制部材415は、他の面において対を構成する抑制部材415とは物理的に分離しているものであってもよいし、二本の長尺の抑制部材415を、緊結部4161b又は緊結部4162bを介して周囲に張り巡らすように設けたものであってもよい。
また、本実施形態においては、抑制部材415は、弾性部材414が変位する方向であってラベル5の貼付方向と直交する水平方向の四方の面ごとに一対の抑制部材415をX字状に交差するように設けたが、Y字状に交差するように設けても、ラベル貼付動作時にかかる負担の軽減効果を見込むことができる。例えば、一の面において、本実施形態における一対の緊結部4162bの間に一の緊結部を設け、当該一の緊結部と一対の緊結部4161bの間にY字状の抑制部材を設ける。もしくは、一の面において、本実施形態における一対の緊結部4161bの間に一の緊結部を設け、当該一の緊結部と一対の緊結部4162bの間にY字状の抑制部材を設ける。このようにしても、サスマタ状に交差した部分を支点にして三方から引張力が作用し、ラベル貼付動作時にかかる負担が軽減される。
●弾性部材414
弾性部材414は、アーム42の先端から下方に垂下したバネであり、本体411とアーム42の先端の間に設けられている。本例においては、その一端が、アーム42の先端に設けられた保持部材4161を介してアーム42に取り付けられ、他端が、取付部材4162を介して本体411に取り付けられている。この例では、抑制部材415と同様、弾性部材414も、本体411をアーム42の先端に連結する連結部材としての役割を果たしている。
なお、他の例では、弾性部材414は直接、その一端がアーム42に取り付けられ、他端がラベル貼付ヘッド41の本体411に取り付けられていてもよい。
また、弾性部材414が本体411とアーム42の先端の間から外れることなく、ラベルの貼付方向に変位してラベル貼付動作による衝撃を吸収することができれば、必ずしもその端部は本体411又はアーム42の先端に固定されていなくてもよい。
さらに、本実施例では弾性部材414としてバネを例示しているが、これに限らず、外力が作用するのに応じて変形すると共に、当該外力の消失に応じて元の形状に戻る性質をもつ材質ないしは部材を用いることができる。
この弾性部材414により、ラベル貼付ヘッド41に吸着保持されたラベル5が物品Wに押し付けられる際、反作用的に物品Wから受ける抗力等、応力を吸収することができる。
また、図1に示すベルトコンベア10によって搬送路上を流れてくる物品Wに対してラベル5を貼付する場合には、弾性部材414は、上流から下流に流れるために物品Wにかかる慣性の力をその力の方向に逃がす効果も備えている。その結果、ラベル5の貼付に伴う物理的な負荷にかかわらず、ラベル貼付装置40の故障を防ぐことができる。
ここで、抑制部材415と弾性部材414の位置関係についてみると、本実施形態では図10に示されるように、抑制部材415は、弾性部材414と僅かに離間して、弾性部材414を囲むように設けられている。これにより、弾性部材414の変位によらず、抑制部材415が弾性部材414に干渉しない位置をとっている。
もっとも、弾性部材414の変位によらず、抑制部材415が弾性部材414に干渉しなければ、図11に示されるように、抑制部材415の外側に弾性部材414を設けることもできる
なお、本実施形態においては、抑制部材415は、弾性部材414が変位する方向であってラベル5の貼付方向と直交する水平方向を四方に分け、四方の面ごとに一対の抑制部材415を設けるようにした。一方、他の実施形態においては、弾性部材414が変位する方向であってラベル5の貼付方向と直交する水平方向を三方あるいは五方以上に分け、面ごとに一対の抑制部材415を設けることもできる。もっとも、面を少なくした場合には、抑制部材415が弾性部材414に干渉しないようにすると、抑制部材415が外側へはみ出す部分が大きくなるため、動作のためのスペースを大きくとる必要が出てくるし、様々な方向への揺動を吸収しづらくなる。また、面を多くすれば、抑制部材415の対が多くなって機構が複雑化するし、抑制部材415による張力が大きくなり、適度に揺動を許容して揺動による衝撃を逃がすことが難しくなる。このようなことから、四方の面に分けて、各面に一対の抑制部材415を設けるのが好適である。
●ラベルの貼付動作
ここで、ラベル発行機30とラベル貼付装置40が、物品Wにラベル5を貼付する際の動作について言及する。
図5に示されるように、ラベル発行機30において、所定の印刷情報がラベル5に印刷されると、印刷されたラベル5が保持部31上に送り出される。このときラベル5は、印刷面を上面、即ちラベル貼付ヘッド41がかざされる側に向けて保持部31上に送り出される。これに対してラベル貼付装置40は、アーム42をラベル発行機30のほうに伸長させてラベル貼付ヘッド41を保持部31上のラベル5にかざすと、図9に示されるように、吸付口412aから吸気して、ラベル5を印刷面側から吸着面4111に吸着させることにより、ラベル5を保持する。
なお、アーム42は、支持部43を軸に自由自在に動き、どの位置でもラベル5を吸着することができる。また、ラベル貼付ヘッド41自体も回転可能であるので、保持部31がどのような向きで配置されていても貼付可能である。
さらに、ラベル5全体をラベル貼付ヘッド41で保持できるよう、保持部31をラベル貼付装置40の近傍に設けると共に、ラベル発行機30から発行されたラベル5を保持部31まで搬送させるようにした場合でも、保持部31の位置に合わせてアーム42を調整できる。
このとき、図9に示されるように、吸着面に吸着させたラベル5は、吸付口412aによって吸い付けられる共に、突起部413によって吸着方向とは逆向きにその中央部が押し返され、突起部413を支点として、両端が吸着面4111側へ反り返った状態に保持される。このようにラベル5が反り返る結果、ラベル5は端部が垂れることなく、吸着面4111に吸着保持される。
ラベル5は吸付口412aとの接着面で真空の状態を保って保持されており、その状態で突起部413は本体411の内部に埋没しない付勢力をバネ4131から受けながらラベル5を変形させ、ラベル5のはみ出した端部も垂れ下がらないように反り返らせている。
なお、図9(a)は、ラベル5の一端を吸着面4111からはみ出した形で吸着した状態を示している。ラベル5の長さ、保持部31の位置や形状によりこのような状況になることがあるが、この状態でも、はみだした部分は反り返り、ラベル5は全体として垂れ下がらないように保持される。
また、ラベル5が短い場合であっても吸着部412でラベル5を保持できるよう、吸着面4111の長手方向の一端側の偏った位置に吸着部412と突起部413が設けられ、本体411は吸着部412と突起部413が設けられている側をラベル発行機30に向けるようになっている。もっとも、本発明の実施上、上述したようにラベル5を反り返らせ、垂れ下がらないように保持することができれば、吸着部412と突起部413は他のいずれの位置に設けられてもよい。
ラベル貼付装置40は、ラベル貼付ヘッド41にラベル5を吸着保持したまま、ベルトコンベア14の搬送面上にアーム42を伸長させ、物品Wが搬送されてくるのを待機する。
所定の位置に物品Wが到達すると、ラベル貼付装置40は、ラベル5をラベル貼付ヘッド41ごと物品Wに押し当て、ラベル5を物品に貼付する。
このとき、吸着面4111から突出していた突起部413は、物品Wから抗力を受ける結果、バネ4131による付勢力に抗して貫通孔411b内に没入する(図8参照)。また、吸着面4111から僅かに露出していた吸付口412aも貫通孔411a内に没入して吸着面4111は面一な状態となり、ラベル5は吸着面4111全体で物品Wに押し付けられる。
なお、ラベル5が物品Wに押し付けられる際には、ラベル5は突起部413によって最も下方、即ち物品W側に張り出していた中央部分から物品Wに貼りつき、当該中央部分から徐々にその周りが物品Wに貼りついて、最後に端部が貼り付く。そのため、ラベル5は捩れたり、皺になったりすることなく、きれいに物品Wに貼付される。
以上の本実施形態に係るラベル貼付装置40及びラベル貼付ヘッド41によれば、抑制部材415と弾性部材414とにより、物品Wにラベル5を貼付する際にラベル貼付ヘッド41やアーム42にかかる負担を軽減し、配線等の断線や部材の破損等を防ぐことができる。特に、四方の面にごとに抑制部材415を対で設け、交差位置で結着させていることにより、ラベル貼付時の衝撃や振動を効果的に吸収したり、逃がしたりすることができる。
また、搬送面上を流れる物品Wにラベル5を貼付するなど、ラベル貼付ヘッド41やアーム42を広範囲に動かす環境での使用においては特に好適であり、搬送による物品Wの動きにかかわらず、貼付時の衝撃を軽減することができる。
<その他の実施形態>
上述した本実施形態においては、抑制部材415は、弾性部材414が変位する方向であってラベル5の貼付方向と直交する水平方向の四方の面ごとに一対の抑制部材415をX字状に交差するように設けると共に、交差位置で結着部材417により結着させたが、これにかかわらず、抑制部材415は図12の例に示されるような他の形態に構成することができる。
なお、図11は、弾性部材414が変位する方向であってラベル5の貼付方向と直交する水平方向の四方の面ごとに抑制部材415をみた模式図である。
図12(a)では、一対の紐状の抑制部材4151をそれぞれ、保持部材4161の水平方向に離間する一対の緊結部4161bに緊結せると共に、そのまま鉛直方向下方に垂下させ、各緊結部4161bの真下に設けられた取付部材4162の緊結部4162bに緊結させている。そして、一対の抑制部材4151をその長さ方向の略中間位置で結着部材4171により決着させてX字状に構成している。
また、図12(b)では、紐状の抑制部材415に代えて、X字状に一体成型した抑制部材4152を用いている。この抑制部材4152は例えば、金属や樹脂を平板状に形成したものであり、四方に延びる端部は、緊結部4161b、4162bに緊結されている。
この例では、抑制部材415のように結着部材417を用いる必要がない。
また、図12(c)では、一対の緊結部4161bと一対の緊結部4162bのそれぞれに、四本の独立した紐状の抑制部材4153を一本ずつ緊結させている。各抑制部材4153は、一端が緊結部4161b又は緊結部4162bに緊結させられ、他端が結着部材4172により結着させられている。
これらの実施形態によっても、抑制部材415を用いた上述のラベル貼付装置40と同様、水平方向において、ラベル貼付ヘッド41が揺動する向きとは反対方向にラベル貼付ヘッド41を引張し、揺動による衝撃を素早く吸収することができる。また、揺動による応力が分散しやすくなり、ラベル貼付装置40にかかる負担をより効果的に軽減することができるのも、上述した実施形態と同様である。
また、上述した本実施形態では、弾性部材414が変位する方向であってラベル5の貼付方向と直交する水平方向の四方の面ごとに一対の抑制部材415をX字状に交差するように設けたが、さらに異なる実施形態においては、Y字状に交差するように設けても、ラベル貼付動作時にかかる負担の軽減効果を見込むことができる。例えば、一の面において、本実施形態における一対の緊結部4162bの間に一の緊結部を設け、当該一の緊結部と一対の緊結部4161bの間にY字状の抑制部材を設ける。もしくは、一の面において、本実施形態における一対の緊結部4161bの間に一の緊結部を設け、当該一の緊結部と一対の緊結部4162bの間にY字状の抑制部材を設ける。このようにしても、サスマタ状に交差した部分を支点にして三方から引張力が作用し、ラベル貼付動作時にかかる負担が軽減される。
また、本発明の実施上、アーム42は回動しなくてもよいし、所定の機構によってラベル貼付ヘッド41を搬送路上で鉛直方向に上下動させて、ラベル5を物品Wに貼付させるようにすることもできる。
なお、以上により説明したラベル貼付システム1について、ソフトウェア資源は適宜の設計によりいずれかのハードウェア資源に分散又は集約させることができるし、ハードウェア資源も物理的に一体をなす装置あるいは別体をなす装置として構成することもできる。これにより例えば、中央集権的な装置が印刷情報や制御情報を生成するように構成することもできるし、ラベル発行機30が印刷情報を生成し、ラベル貼付装置40が制御情報を生成するように構成することもできる。また、ラベル発行機30やラベル貼付装置40などを物理的に一体的に構成された装置として構成することもできるし、所定の通信網を介して接続されて協働する装置として構成することもできる。
また、上述した本実施形態あるいはその他の実施形態において述べたラベル貼付装置40の構成は、本発明の効果を損なわない限り、適宜に組み合わせて実施することが可能であり、そのような実施形態も本発明の射程とするところである。
●実施形態総括
本発明は、ラベルをラベル貼付ヘッドの吸着面に吸着保持して、所定の物品に貼付するラベル貼付装置に関する。
従来のラベル貼付装置として、表面に印字もしくは印刷が施され、裏面に粘着剤層が形成されたラベル片を、吸着盤の吸着面で吸引・保持して別段の搬送手段で搬送中の被貼付物に貼り付ける貼付装置であって、ラベルを貼り付ける際の被貼付物に対する衝撃を吸収するバネを備えたものが知られている(特開2014-234222号公報参照)。
しかし、特許文献1記載のラベル貼付装置では、ラベルを貼付する方向に沿って変位するバネによって吸収できる衝撃は当該ラベルを貼付する方向のみでしかなく、装置にかかる負担は小さくなかった。
そこで本発明は、ラベル貼付動作時にラベル貼付ヘッドにかかる負担を軽減したラベル貼付ヘッド及びラベル貼付装置を提供することを目的の一つとする。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係るラベル貼付装置は、物品に貼付するラベルを吸着保持すると共に、当該ラベルを物品に貼付するラベル貼付装置であって、前記ラベルを吸着保持すると共に、前記ラベルを物品に押し当てて貼付させるラベル貼付ヘッドと、前記ラベル貼付ヘッドと、前記ラベル貼付ヘッドを保持する保持部材との間に設けられ、前記物品に前記ラベルを貼付する際の応力を吸収する弾性部材と、前記保持部材と前記ラベル貼付ヘッドとを連結すると共に、前記ラベル貼付ヘッドの揺動を抑制する抑制部材と、を有する。
また、前記抑制部材は、前記保持部材において水平方向に離間して設けられる一対の取付部材側緊結部と、前記ラベル貼付ヘッドにおいて当該一対の取付部材側緊結部に対応して設けられる一対のヘッド側緊結部とをX字状に緊結するものとしてもよい。
また、前記抑制部材は、一対の紐状の部材を所定の位置で結着させてなるものとしてもよい。
また、前記抑制部材は、前記弾性部材の変位にかかわらず前記弾性部材に干渉しない位置に設けられているものとしてもよい。
また、前記保持部材を介して前記ラベル貼付ヘッドに連結し、前記物品が搬送される搬送路上に前記ラベル貼付ヘッドを移動させるアーム、をさらに有するものとしてもよい。
本発明によれば、ラベル貼付動作時にラベル貼付ヘッドにかかる負担を軽減することができる。
1 ラベル貼付システム
101 CPU
102 RAM
103 ROM
10(11、12、13、14、15) ベルトコンベア
20 センサ群
21a、21b、21c、21d、21e、21f、21g、21h、22 物品検出センサ
23 ゲートセンサ
30 ラベル発行機
31 保持部
40 ラベル貼付装置
41 ラベル貼付ヘッド
411 本体
4111 吸着面
4112 取付面
412 吸着部
412a 吸付口
412b 接続口
413 突起部
4131 バネ
414 弾性部材
415 抑制部材
4161 保持部材
4162 取付部材
417 結着部材
418 中間部材
42 アーム
43 支持部
5 ラベル
S センサ
W 物品

Claims (4)

  1. 物品に貼付するラベルを吸着保持すると共に、当該ラベルを物品に貼付するラベル貼付ヘッドであって、
    前記ラベルを吸着保持すると共に、前記ラベルを物品に押し当てて貼付させる本体と、
    前記本体と、前記本体を前記物品の搬送路上に配置するアームとの間に設けられ、前記物品に前記ラベルを貼付する際の応力を吸収する弾性部材と、
    前記アームと前記本体とを連結すると共に、前記本体の揺動を抑制する抑制部材と、を有
    前記抑制部材は、前記アームと前記本体とを連結する複数対の紐状部材からなり、
    各対は、前記アームから前記本体に伸びる第一の抑制部材と第二の抑制部材によって構成され、
    対を構成する前記第一の抑制部材と前記第二の抑制部材は、水平方向において互いと逆向きに前記本体を引張する、
    ラベル貼付ヘッド。
  2. 前記第一の抑制部材と前記第二の抑制部材は交差しており、交差部において結着されている、
    請求項記載のラベル貼付ヘッド。
  3. 前記抑制部材は、前記弾性部材の変位にかかわらず前記弾性部材に干渉しない位置に設けられている、
    請求項1又は2に記載のラベル貼付ヘッド。
  4. 物品に貼付するラベルを吸着保持すると共に、当該ラベルを物品に貼付するラベル貼付装置であって、
    前記ラベルを吸着保持すると共に、前記ラベルを物品に押し当てて貼付させる本体と、
    前記本体を前記物品の搬送路上に配置するアームと、
    前記アームと前記本体の間に設けられ、前記物品に前記ラベルを貼付する際の応力を吸収する弾性部材と、
    前記アームと前記本体とを連結すると共に、前記本体の揺動を抑制する抑制部材と、を有
    前記抑制部材は、前記アームと前記本体とを連結する複数対の紐状部材からなり、
    各対は、前記アームから前記本体に伸びる第一の抑制部材と第二の抑制部材によって構成され、
    対を構成する前記第一の抑制部材と前記第二の抑制部材は、水平方向において互いと逆向きに前記本体を引張する、
    ラベル貼付装置。
JP2020022987A 2020-02-14 2020-02-14 ラベル貼付装置 Active JP7382063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020022987A JP7382063B2 (ja) 2020-02-14 2020-02-14 ラベル貼付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020022987A JP7382063B2 (ja) 2020-02-14 2020-02-14 ラベル貼付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021127144A JP2021127144A (ja) 2021-09-02
JP7382063B2 true JP7382063B2 (ja) 2023-11-16

Family

ID=77487831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020022987A Active JP7382063B2 (ja) 2020-02-14 2020-02-14 ラベル貼付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7382063B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004189305A (ja) 2002-12-12 2004-07-08 Ishida Co Ltd ラベル貼付機
JP2010195403A (ja) 2009-02-23 2010-09-09 Ishida Co Ltd ラベル貼付装置
JP2010222054A (ja) 2009-03-25 2010-10-07 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute ラベル貼付装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004189305A (ja) 2002-12-12 2004-07-08 Ishida Co Ltd ラベル貼付機
JP2010195403A (ja) 2009-02-23 2010-09-09 Ishida Co Ltd ラベル貼付装置
JP2010222054A (ja) 2009-03-25 2010-10-07 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute ラベル貼付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021127144A (ja) 2021-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6336495B2 (ja) ラベル貼付機とそれを備えたストレッチ包装機
JP7382063B2 (ja) ラベル貼付装置
JP2021165154A (ja) ラベル貼付システム
JP7406785B2 (ja) ラベル貼付システム
JP2021050016A (ja) ラベル貼付装置
JP7382064B2 (ja) ラベル貼付ヘッド、ラベル貼付装置。
JP2012250717A (ja) ラベル貼付方法及びラベル貼付装置
KR101453544B1 (ko) 필름 시트 커팅 장치
JP2009200247A (ja) 梱包方法および梱包装置
JP5291490B2 (ja) ラベル貼付装置
JP7324482B2 (ja) ラベル貼付システム
JPS6147333A (ja) ラベル貼付装置
JP2012188136A (ja) ラベル貼付装置およびラベル貼付方法
JPS629208Y2 (ja)
JP7318992B1 (ja) 封緘装置
JP3463927B2 (ja) ラベル取付け装置
JP6561513B2 (ja) 用紙発行装置、及び用紙発行装置を有する貼付装置
JP5405266B2 (ja) 電子部品搬送装置
JP5384292B2 (ja) 電子部品搬送装置
JP2011093629A (ja) 電子部品搬送装置
JP4776028B2 (ja) ラベル貼付装置
JP2005298214A (ja) 給紙装置
JP5195056B2 (ja) ラベル貼付装置
JPH0433597B2 (ja)
JP2007126257A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7382063

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150