JP7380284B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体噴射装置に関し、特に、液体としてインクを吐出するインクジェット式記録装置に関する。
インクジェット式プリンターやプロッター等のインクジェット式記録装置に代表される液体噴射装置は、インクバス(流路部材に相当)から供給されたインクなどの液体を噴射可能な複数の液体噴射ヘッドが共通の支持部材に設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
各液体噴射ヘッド及び流路部材のそれぞれは、インクの流路を備え、当該流路が開口した接続口を有している。液体噴射ヘッドの接続口は、チューブを介して流路部材の接続口に接続されている。
特開2017-82906号公報
従来技術では、液体噴射ヘッドとチューブとの接続の固定力と、流路部材とチューブとの接続の固定力と、の大小関係について言及されていない。ここで、液体噴射ヘッドとチューブとの接続の固定力と流路部材とチューブとの接続の固定力とが同じと仮定する。
このような仮定のもと、液体噴射ヘッドを交換するために、液体噴射ヘッドを把持して液体噴射ヘッドと流路部材との接続を解除すると、チューブが液体噴射ヘッドから外れ、流路部材に接続されたままになる場合がある。
液体噴射ヘッドの交換の際にチューブも同時に交換しようとする場合には、別途、チューブを流路部材から取り外す工程が増えるため、液体噴射ヘッドの交換性が悪い。
なお、このような問題はインクジェット式記録装置だけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、液体噴射ヘッドの交換性を向上することができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、第1方向へ液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、内部に液体が流れる流路が形成された第1流路パイプを有する第1液体噴射ヘッドと、内部に液体が流れる流路が形成された第2流路パイプを有する流路部材と、前記第1流路パイプと前記第2流路パイプとを連通させ、可撓性を有する第1チューブと、を備え、前記第1チューブは、第1端部と、前記第1端部と反対側の第2端部と、を有し、前記第1流路パイプは、前記第1流路パイプの外周が前記第1端部に覆われるようにして、前記第1チューブと接続され、前記第2流路パイプは、前記第2流路パイプの外周が前記第2端部に覆われるようにして、前記第1チューブと接続され、前記第1チューブと前記第1流路パイプとの接続の固定力は、前記第1チューブと前記第2流路パイプとの接続の固定力よりも大きい、ことを特徴とする液体噴射装置にある。
実施形態1に係るインクジェット式記録装置の斜視図である。 実施形態1に係るインクジェット式記録装置の要部の分解斜視図である。 実施形態1に係るインクジェット式記録装置の要部の平面図である。 実施形態1に係るインクジェット式記録装置の要部の底面図である。 実施形態1に係るインクジェット式記録装置の要部の側面図である。 図3のA-A’線断面図である。 図3のB-B’線断面図である。 図3のB-B’線において、流路部材から第1チューブを外した状態の断面図である。 実施形態1に係るヘッドの正面図である。 実施形態1に係るヘッドの上面図である。 実施形態1に係るヘッドの底面図である。 実施形態2に係る第1流路パイプ、第2流路パイプ、第1チューブを示す断面図である。 実施形態2に係る第1チューブを示す断面図である。 実施形態2に係る第1流路パイプ及び第1チューブを示す断面図である。 実施形態2に係る第1流路パイプ及び第1チューブを示す断面図である。 実施形態2に係る第1流路パイプ及び第1チューブを示す断面図である。 実施形態2に係る第1流路パイプ及び第1チューブを示す断面図である。 実施形態3に係る支持部材の第1側面側の断面図である。 実施形態4に係るインクジェット式記録装置の要部を示す平面図である。 実施形態5に係るインクジェット式記録装置の要部を示す斜視図である。 実施形態5に係るインクジェット式記録装置の要部を示す平面図である。 実施形態5に係るインクジェット式記録装置の要部を示す側面図である。
〈実施形態1〉
図1は、本実施形態に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の斜視図であり、図2はインクジェット式記録装置の要部の分解斜視図であり、図3はインクジェット式記録装置の要部の平面図であり、図4はインクジェット式記録装置の要部の底面図であり、図5はインクジェット式記録装置の要部の側面図であり、図6は図3のA-A’線断面図であり、図7は図3のB-B’線断面図であり、図8は、図3のB-B’線において、流路部材から第1チューブを外した状態の断面図である。また、図2では、後述する支持部材70の取付凹部74の近傍を円Cの内部に拡大して記載してある。さらに図5では、取付凹部74が現われるように、ヘッドの-Y方向側の一部の図示を省略してある。
本実施形態において、図面の+Z方向は、「第1方向」に相当する。図面の±Y方向は、「第2方向」に相当し、+X方向に直交する方向である。図面の+X方向は、「第3の方向」に相当し、+Z方向及び+Y方向に直交する方向である。図の各方向を示す矢印は、先端が+方向であり、基端が-方向を指す。±方向は、+方向及び-方向の何れを含む。
なお、図5は、後述の支持部材70の第1側面71側の平面図であるが、支持部材70の第1側面71と反対側である第2側面72側も同様の平面図となるので後者の平面図は省略する。また、図7は、支持部材70の第1側面71側の断面図であるが、支持部材70の第1側面71と反対側である第2側面72側も同様の断面図となるので後者の断面図は省略する。
液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置1は、記録シートなどの被噴射媒体Sを搬送することで印刷を行う所謂ライン式記録装置である。具体的には、インクジェット式記録装置1は、本実施形態におけるインクジェット式記録装置1の要部であるヘッドユニット100と、装置本体2と、インクチューブ3と、被噴射媒体Sを搬送する搬送部4と、などを具備する。詳しくは後述するが、ヘッドユニット100は、液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド10と、流路部材30と、チューブ40と、固定部材60と、支持部材70と、ガイド溝80と、を具備する。以後、インクジェット式記録ヘッド10を単にヘッド10とも称する。
インクジェット式記録装置1は、複数のヘッド10を備えている。本実施形態では、インクジェット式記録装置1は、ヘッド列10A及びヘッド列10Bを備えている。ヘッド列10Aは、「第1液体噴射ヘッド」の一例である第1ヘッド11が±Y方向に3つ並設されたものである。ヘッド列10Bは、「第2液体噴射ヘッド」の一例である第2ヘッド12が±Y方向に3つ並設されたものである。
第1ヘッド11は支持部材70の+X方向側に設けられた第1側面71に保持され、第2ヘッド12は支持部材70の-X方向側に設けられた第2側面72に保持される。このように保持される位置に相違はあるが、第1ヘッド11と第2ヘッド12の基本的な構成は同じである。また、第1ヘッド11及び第2ヘッド12は、本実施形態では、流路部材30に対して+Z方向側に配置されている。換言すれば、第1ヘッド11及び第2ヘッド12は、流路部材30に対して±Z方向における流路部材30の下方に配置されている。以後、第1ヘッド11と第2ヘッド12とを区別しないときは、まとめてヘッド10とも称する。
装置本体2は、ヘッドユニット100や搬送部4を内部に収容する筐体である。装置本体2には、ヘッドユニット100が取り付けられている。例えば、装置本体2に対して支持部材70が取り付けられることで、ヘッドユニット100と装置本体2とが固定される。支持部材70には、複数のヘッド10が保持されている。支持部材70の上面側には、流路部材30が設けられている。換言すれば、支持部材70の-Z方向には、流路部材30が設けられている。流路部材30は、詳細は後述するが、インクが貯留されたインクタンクやインクカートリッジなどのインク貯留手段からインクチューブ3を介してインクが供給され、該インクを各ヘッド10に供給するための流路を有している。
搬送部4は、ヘッド10に対して-X方向に設けられた第1の搬送部7と、ヘッド10に対して+X方向に設けられた第2の搬送部8とを具備する。
第1の搬送部7は、駆動ローラー7aと、従動ローラー7bと、これら駆動ローラー7a及び従動ローラー7bに巻回された搬送ベルト7cとで構成されている。また、第2の搬送部8は、第1の搬送部7と同様に駆動ローラー8a、従動ローラー8b及び搬送ベルト8cで構成されている。
これらの第1の搬送部7及び第2の搬送部8のそれぞれの駆動ローラー7a、8aには、図示しない駆動モーター等の駆動手段が接続されており、駆動手段の駆動力によって搬送ベルト7c、8cが回転駆動することで、被噴射媒体Sを±X方向に沿って搬送する。
なお、搬送部4は、本実施形態の構成に限られず、±X方向に沿って被噴射媒体Sを搬送する機構であれば任意の構成を採用してよい。
なお、上述した例では、ヘッド10を支持した支持部材70が装置本体2に固定され、搬送部4が被噴射媒体Sを搬送するようにしたが、このような構成に限定されない。ヘッド10を例えば±Y方向に往復移動させながらインクの噴射を行い、被噴射媒体Sを±X方向に沿って紙送りをする、所謂シリアル型の構成としてもよい。
支持部材70は、±Y方向を長手方向、±X方向を短手方向とする形状であり、第1側面71及び第2側面72を有する。支持部材70の第1側面71とは、支持部材70の+X方向側の面をいう。換言すれば、支持部材70を+X方向から-X方向に平面視したときに見える面が第1側面71である。第2側面72とは、支持部材70の±X方向において第1側面71とは反対側の面、つまり、支持部材70の-X方向側の面をいう。換言すれば、支持部材70を-X方向から+X方向に平面視したときに見える面が第2側面72である。
第1側面71及び第2側面72は、何れも完全な平面である必要はない。本実施形態では、支持部材70には、第1側面71に、凹形状の第1ヘッド収容部71aが形成され、第2側面72側に凹形状の第2ヘッド収容部72aが形成されている。
第1ヘッド11は、支持部材70の第1側面71に保持され、第2ヘッド12は、支持部材70の第2側面72に保持されている。第1ヘッド11が第1側面71に保持されるとは、+X方向から第1側面71を見て、第1ヘッド11の少なくとも一部が第1側面71に重なるように、支持部材70に取り付けられることをいう。同様に、第2ヘッド12が第2側面72に保持されるとは、-X方向から第2側面72を見て、第2ヘッド12の少なくとも一部が第2側面72に重なるように、支持部材70に取り付けられることをいう。
本実施形態では、第1ヘッド収容部71aに第1ヘッド11の一部が収容され、第2ヘッド収容部72aに第2ヘッド12の一部が収容されている。すなわち、支持部材70を+X方向から第1側面71を見たとき、第1ヘッド11の一部が第1側面71の一部である第1ヘッド収容部71aに重なっている。同様に、支持部材70を-X方向から第2側面72を見たとき、第2ヘッド12の一部が第2側面72の一部である第2ヘッド収容部72aに重なっている。
また、図3に示すように、本実施形態では、第1ヘッド11の少なくとも一部は、±X方向からみて、第2ヘッド12に重なっている。換言すれば、±Y方向に沿って第1ヘッド11と第2ヘッド12とが交互に千鳥状に配置されている。
ここで、図9~図11を用いて、ヘッド10について詳細に説明する。図9はヘッド10の正面図、図10はヘッド10の上面図、図11はヘッド10の底面図である。
ヘッド10は、流路部材30からインクが供給され、当該インクをノズル開口14から+Z方向へ噴射するヘッド本体13を備えている。ノズル開口14は複数並設されてノズル列15を構成している。このノズル列15が設けられた面をノズル面16と称する。
ノズル列15とは、複数のノズル開口14が±Y方向に並設されたものをいう。本実施形態では、±Y方向に延びた直線状にノズル開口14が並んだノズル列15a、ノズル列15bが2列設けられている。ノズル列15aおよびノズル列15bは、±X方向に並んで配置されている。一方のノズル列15aのノズル開口14と、他方のノズル列15bのノズル開口14とは半ピッチずれた状態で形成されている。何れのノズル列15a、15bも同種の液体を噴射するものであり、2列のノズル列15a、ノズル列15bで実質的に1つのノズル列15を形成している。このような実質的に一列のノズル列15は、単独のノズル列15a又はノズル列15bと比べて解像度を2倍とすることができる。なお、ヘッド10は、3列以上で実質的に1列のノズル列を備えてもよいし、1列のみのノズル列を備えてもよい。また、2列以上のノズル列15を具備し、各ノズル列15が異なる種類の液体を噴射するものでもよい。
ヘッド本体13には、ノズル面16を保護するカバーヘッド17が設けられている。カバーヘッド17は、ノズル列15が露出する開口部17aと、開口部17aを画成する枠部17bとから構成されている。枠部17bは、ノズル面16の周縁部を覆うことでノズル面16を保護している。
ヘッド本体13の内部には、特に図示しないが、ノズル開口14に連通する流路の一部を構成する圧力発生室と、圧力発生室に圧力変化を生じさせてノズル開口14からインクを吐出させる圧力発生手段とが設けられている。
圧力発生手段は、特に限定されないが、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料を2つの電極で挟んだ圧電素子を用いたものや、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口14から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口14から液滴を吐出させるものなどを用いることができる。また、圧電素子としては、圧力発生室側から下電極、圧電材料及び上電極を積層して撓み変形させる撓み振動型の圧電素子や、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電素子などを用いることができる。
ヘッド本体13には、±Z方向においてノズル面16とは反対側の面、換言すれば、-Z方向側の面に、外部からの印刷信号等の電気信号が供給される不図示のコネクタが設けられている。当該コネクタには、電気信号を伝達するFPCなどの可撓性を有する接続配線18が接続されている。
また、第1ヘッド11のヘッド本体13には、インクが流れる流路25が形成された第1流路パイプ21が設けられている。第2ヘッド12のヘッド本体13には、インクが流れる流路25が形成された第3流路パイプ23が設けられている。つまり、第1流路パイプ21は、第1ヘッド11に設けられたものであり、第3流路パイプ23は、第2ヘッド12に設けられたものである。第1流路パイプ21と第3流路パイプ23は、本実施形態では同じ構成とした。以後、第1流路パイプ21と第3流路パイプ23とを区別しないときは、まとめて下側流路パイプ28とも称する。
下側流路パイプ28は、後述するチューブ40が接続される部分である。本実施形態では、下側流路パイプ28は、ヘッド本体13の-Z方向側の面から-Z方向へ突出している。換言すれば、下側流路パイプ28は、±Z方向においてノズル面16とは反対側の面から±Z方向においてヘッド本体13よりも上方へ突出している。また、下側流路パイプ28は、-Z方向側に面した流路25の開口を有する円筒状に形成されている。
本実施形態ではヘッド本体13に二つの下側流路パイプ28が設けられている。一方の下側流路パイプ28に接続されたチューブ40を介して流路25にインクが供給され、当該インクがヘッド本体13の内部に設けられた圧力発生室に送られ、ノズル列15aを構成する各ノズル開口14から噴射される。また、他方の下側流路パイプ28に接続されたチューブ40を介して流路25にインクが供給され、当該インクがヘッド本体13の内部に設けられた圧力発生室に送られ、ノズル列15bを構成する各ノズル開口14から噴射される。
ここで、図2、図5、図9を用いて、支持部材70にヘッド10を位置決めし、固定するための構成について説明する。
図2及び図5に示すように、支持部材70には、第1ヘッド収容部71a、第2ヘッド収容部71bごとに、±Y方向の両側に取付凹部74が形成されている。
取付凹部74は、後述するヘッド10の取付部90の一部が収容される窪みである。取付凹部74の+X方向に面した取付面77には、後述する第1ヘッド11の取付部90の-X方向に面した側面が接触し、取付凹部74の-X方向に面した取付面77には、後述する第2ヘッド12の取付部90の+X方向に面した側面が接触する。この取付凹部74の±X方向の深さは、第1ヘッド収容部71a及び第2ヘッド収容部71bよりも浅くなっている。
取付凹部74には、取付面77に±X方向に延設された一対の位置決めピン75が形成され、さらに、取付面77に開口し、±X方向に沿って形成された一対の固定ネジ孔76が設けられている。本実施形態では、位置決めピン75は、円柱状に形成されており、支持部材70に一体に形成されている。固定ネジ孔76は、後述する固定ネジ97が螺合可能に形成されている。
また、図2、図5及び図9に示すように、第1ヘッド11及び第2ヘッド12の±Y方向における両端側には、取付部90が設けられている。取付部90は、第1ヘッド11及び第2ヘッド12の+Y方向側の面、-Y方向側の面のそれぞれから突出した部分である。取付部90の±X方向の幅は、第1ヘッド11及び第2ヘッド12の±X方向の幅よりも狭い。このような取付部90は、少なくとも一部が支持部材70の取付凹部74に収容され、取付面77に接触する形状を有している。
第1ヘッド11及び第2ヘッド12の±Y方向における両端側に設けられた取付部90のそれぞれには、±X方向に貫通する一対の位置決め穴95と、±X方向に貫通する一対の固定ネジ挿通孔96と、が形成されている。本実施形態では、位置決め穴95は、固定ネジ挿通孔96よりも-Z方向に設けられている。位置決め穴95は、位置決めピン75が挿通可能な形状であり、固定ネジ挿通孔96は、後述する固定ネジ97が挿通可能な形状である。
位置決めピン75は、各ヘッド10の±Y方向及び±Z方向における位置を規定する。すなわち、ヘッド10の一対の位置決め穴95に、支持部材70の一対の位置決めピン75を挿通することで、支持部材70に対してヘッド10の±Y方向及び±Z方向の位置が定まる。すなわち、位置決め穴95に位置決めピン75が挿通することで、ヘッド10の±Y方向及び±Z方向への移動が規制される。
このようにヘッド10のYZ平面に対する位置が規定された状態で、ヘッド10の固定ネジ挿通孔96を挿通した固定ネジ97が、支持部材70の固定ネジ孔76に締結されることで、ヘッド10が第1ヘッド収容部71a、及び第2ヘッド収容部71bに固定されている。また固定ネジ97を外すことで各ヘッド10を支持部材70から取り外すことができる。つまり、各ヘッド10は、支持部材70に対して、交換可能である。
支持部材70は、比較的剛性が高い成型樹脂やセラミック、金属などで形成することができる。ヘッドユニット100が複数のヘッドを有する構成では、剛性が高い方が良いので金属が好ましい。
また、支持部材70に位置決めピン75を設ける場合、支持部材70が金属材料で形成されていることが好ましい。ヘッド10は交換部品であるが、支持部材70は交換部品ではない。したがって、金属材料で支持部材70を形成することで、ヘッド10の交換を繰り返すうちに支持部材70の位置決めピン75が折れてしまうことを抑制できる。これにより、位置決めピン75だけが折れたにも関わらず、支持部材70ごと交換しなければならないという事態を避けることができる。
図2~図7に示すように、上述した各ヘッド10には、流路部材30からインクが供給される。流路部材30は、複数のヘッド10にインクを分配するための流路37Aおよび流路37Bを内部に有する。具体的には、複数の第1ヘッド11には、流路37Aからインクが供給され、複数の第2ヘッド12には、流路37Bからインクが供給される。これらを区別しないときは、まとめて流路37とも称する。流路部材30は、±Z方向において支持部材70よりも上方側に配置、即ち、支持部材70に対して-Z方向に配置されており、内部にインクが流れる流路36が形成された第2流路パイプ22及び第4流路パイプ24を備えている。これらを区別しないときは、まとめて上側流路パイプ29とも称する。流路37Aの一端は、第1ヘッド11の第2流路パイプ22の流路36に連通し、流路37Aの他端は、インクチューブ3と連通している。同様に、流路37Bの一端は、第2ヘッド12の第4流路パイプ24の流路36に連通し、流路37Bの他端は、インクチューブ3と連通している。
上側流路パイプ29は、後述するチューブ40が接続される部分である。本実施形態では、上側流路パイプ29は、流路部材30の支持部材70側の面から+Z方向へ向かって突出している。また、上側流路パイプ29は、+Z方向に面した流路36の開口を有する円筒状に形成されている。
また、上側流路パイプ29は、ヘッド10に設けられた下側流路パイプ28の数と同じ数だけ設けられている。各下側流路パイプ28と各上側流路パイプ29とは、±Z方向においてほぼ重なるように配置されている。すなわち、第2流路パイプ22は、第1ヘッド11に設けられた第1流路パイプ21とはZ方向においてほぼ重なるように配置されている。第4流路パイプ24は、第2ヘッド12に設けられた第3流路パイプ23とは±Z方向においてほぼ重なるように配置されている。
流路部材30の流路37には、インクタンク等からインクチューブ3を介してインクが供給される。そして、流路37に供給されたインクは、上側流路パイプ29の流路36および上側流路パイプ29に接続されたチューブ40を介してヘッド10に送られる。
なお、下側流路パイプ28や上側流路パイプ29は、ヘッド10に供給するインクの流路としてのみの用途に限定されず、ヘッド10から戻ってくるインクの流路として用いてもよい。例えば、下側流路パイプ28及び上側流路パイプ29をそれぞれ2個ずつ設けた場合、一方の上側流路パイプ29、チューブ40、下側流路パイプ28を経由してヘッド10にインクを供給する。そして、ヘッド10で噴射されなかったインクを、下側流路パイプ28、チューブ40、上側流路パイプ29を経由して流路部材30やインクタンク等に戻すようにしてもよい。
第1チューブ41は、第1流路パイプ21と第2流路パイプ22とを連通させ、可撓性を有する部材である。第1チューブ41は、第1端部51と、第1端部51とは反対側の第2端部52とを有する。第1端部51は、第1流路パイプ21に接続され、第2端部52は、第2流路パイプ22に接続される。
第2チューブ42は、第3流路パイプ23と第4流路パイプ24とを連通させ、可撓性を有する部材である。第2チューブ42は、第3端部53と、第3端部53とは反対側の第4端部54とを有する。第3端部53は、第3流路パイプ23に接続され、第4端部54は、第4流路パイプ24に接続される。
これらの第1チューブ41及び第2チューブ42は、本実施形態では樹脂材料などを管状に形成したものであり、±Z方向に沿って直線状に延びるように形成されている。また、図6に示すように、第1チューブ41の長さH1(全長)は、第1ヘッド11の±Z方向における寸法H2(高さ)よりも短い。同様に、第2チューブ42の長さH3(全長)は、第2ヘッド12の±Z方向における寸法H4(高さ)よりも長さが短い。なお、ヘッド10の±Z方向における寸法H2、H4(高さ)とは、ヘッド10の最も+Z方向側の面から、ヘッド10の下側流路パイプ28が突出する面までの±Z方向における距離である。
また、図8に示すように、第1チューブ41は、第1流路パイプ21が重力方向とは反対方向(本実施形態における-Z方向)に突出している状態で、第1流路パイプ21と第1チューブ41の第1端部51とを接続したとき、かつ、第2端部52が自由な状態(第2流路パイプ22に接続されていない状態)で、第1チューブ41の第2端部52が水平面(本実施形態におけるXY平面)に対して重力方向とは反対側(本実施形態における-Z方向側)に開口する特性を有する部材で構成されている。第1チューブ41の第2端部52が水平面に対して重力方向とは反対側に開口するとは、-Z方向から+Z方向に見た平面視において、第1チューブ41の第2端部52の開口が見えることをいう。したがって、第1チューブ41は、±Z方向に沿って起立した状態のみならず、図8に示すように、第2端部52側が±Z方向に対して傾斜していてもよい。また、上述した特性としては、例えば、第1チューブ41の剛性、肉厚、長さを適宜設定することで得ることができる。
また、第2チューブ42は、第3流路パイプ23が重力方向とは反対方向(本実施形態における-Z方向)に突出している状態で、第3流路パイプ23と第2チューブ42の第3端部53とを接続したとき、かつ、第4端部54が自由な状態(本実施形態における第4流路パイプ24に接続されていない状態)で、第2チューブ42の第4端部54が水平面(本実施形態におけるXY平面)に対して重力方向とは反対側に開口する特性を有する部材で構成されている。第2チューブ42の第4端部54が水平面に対して重力方向とは反対側に開口するとは、-Z方向から+Z方向に見た平面視において、第2チューブ42の第4端部54の開口が見えることをいう。したがって、第2チューブ42は、±Z方向に沿って起立した状態のみならず、図8に示した第2端部52と同様に、第4端部54側が±Z方向に対して傾斜していてもよい。また、上述した特性としては、例えば、第2チューブ42の剛性、肉厚、長さを適宜設定することで得ることができる。
第1チューブ41及び第2チューブ42を区別しないときは、まとめてチューブ40と称する。また、第1端部51及び第3端部53を区別しないときは、纏めて下側端部58とも称する。また、第2端部52及び第4端部54を区別しない時は、纏めて上側端部59とも称する。
図7に示すように、下側流路パイプ28は、下側流路パイプ28の外周がチューブ40の下側端部58に覆われるようにして、チューブ40に接続される。同様に、上側流路パイプ29は、上側流路パイプ29の外周がチューブ40の上側端部59に覆われるようにして、チューブ40に接続される。
本実施形態では、下側流路パイプ28の外形W1及び上側流路パイプ29の外形W2は、同じとしてある。また、チューブ40の内径はほぼ均等であり、下側流路パイプ28の外形W1及び上側流路パイプ29の外径W2よりも小さい。チューブ40は、可撓性を有し弾性変形可能である。このため、下側端部58及び上側端部59は、内径が拡張された状態で下側流路パイプ28及び上側流路パイプ29を覆うように接続している。ここで、下側流路パイプ28の外形W1とは、下側流路パイプ28のチューブ40の下側端部58に覆われる範囲における最大の外径であり、上側流路パイプ29の外形W2とは、上側流路パイプ29のチューブ40の上側端部59に覆われる範囲における最大の外径である。
第1固定部材61は、第1チューブ41の第1端部51を外側から締め付けるようにして、第1チューブ41と第1流路パイプ21とを固定する部材である。第2固定部材62は、第2チューブ42の第3端部53を外側から締め付けるようにして、第2チューブ42と第3流路パイプ23とを固定する部材である。以後、第1固定部材61及び第2固定部材62を区別しないときは、まとめて固定部材60と称する。
固定部材60は、本実施形態では、金属や樹脂などの材料を円筒状に形成した部材である。このような固定部材60が下側端部58を外側から締め付けるとは、次のような形状である。すなわち、固定部材60の内径は、下側流路パイプ28の外径よりも長く、かつ、固定部材60が接続されていない状態において下側流路パイプ28に接続されたチューブ40の下側端部58の外径よりも短い。このような固定部材60は、チューブ40の下側端部58を若干押し潰し、下側流路パイプ28を外側から締め付けるようにして、チューブ40と下側流路パイプ28とを固定している。
上述したように、チューブ40の下側端部58は、固定部材60により下側流路パイプ28に固定されている。一方、チューブ40の上側端部59は、固定部材60を用いずに上側流路パイプ29に固定されている。このような構成では、チューブ40と下側流路パイプ28との接続の固定力である第1固定力は、チューブ40と上側流路パイプ29との接続の固定力である第2固定力よりも大きくなっている。本実施形態の場合では、第2固定力は、チューブ40の弾性力に応じたものである。一方、第1固定力は、チューブ40の弾性力に、固定部材60がチューブ40の外側から締め付ける力も加わっている。したがって、第1固定力は、第2固定力よりも大きくなっている。
第1固定力を第2固定力よりも大きくすることにより、支持部材70からヘッド10の固定を解き、チューブ40を引っ張る方向である+Z方向にヘッド10を取り外すと、チューブ40は、下側端部58が下側流路パイプ28に固定された状態が維持され、上側端部59だけが上側流路パイプ29から外れる。
したがって、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、ヘッド10を交換する際に、確実にヘッド10の下側流路パイプ28にチューブ40を接続させたまま、ヘッド10と流路部材30との接続を解除することができる。このため、ヘッド10の交換の際にチューブ40も同時に交換することができ、ヘッド10の交換性を向上させることができる。また、ヘッド10を流路部材30から取り外した際には、チューブ40がヘッド10に接続されているので、チューブ40の内部に残存したインクがチューブ40の外に漏れることを抑制することができる。
また、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、チューブ40を所定位置にガイドするための構造を有している。具体的には、図6及び図7に示すように、支持部材70には、「ガイド部」の一例として第1ガイド溝81及び第2ガイド溝82が設けられている。以後、第1ガイド溝81及び第2ガイド溝82を区別しないときは、まとめてガイド溝80とも称する。
第1ガイド溝81は、第1固定部材61の外周面と接触する接触領域Rを有し、接触領域Rが第1固定部材61の外周面と接触することで第1チューブ41をガイドするための溝である。
本実施形態では、第1ガイド溝81は、支持部材70の第1側面71に設けられた±Z方向に沿う溝である。また、第1ガイド溝81の形状は、XY平面における断面が第1固定部材61の外周面に合わせた半円状となっている。第1ガイド溝81の数は、第1側面71側に取り付けられる第1ヘッド11に設けられた第1流路パイプ21の数と同じである。また、接触領域Rは、第1ガイド溝81の端部であって、±Z方向における第1ヘッド11側、即ち+Z方向側の端部の表面である。
第1ガイド溝81の接触領域Rが第1固定部材61の外周面と接触することで第1チューブ41をガイドするとは、第1チューブ41を固定した第1固定部材61が接触領域Rに接触した状態では、第1チューブ41の第2端部52を第2流路パイプ22の±Z方向における下方に位置させることをいう。このように第1ガイド溝81が第1固定部材61を介して第1チューブ41をガイドした状態では、第1ヘッド11を第2流路パイプ22に向けて-Z方向へ移動させることで、第1チューブ41を第2流路パイプ22に接続させることができる。すなわち、第1チューブ41を±X方向又は±Y方向に位置調整する量を低減することができ、第1チューブ41を第2流路パイプ22に円滑に接続することができる。
第2ガイド溝82についても第1ガイド溝81と同様である。すなわち、第2ガイド溝82は、第2固定部材62の外周面と接触する接触領域Rを有し、接触領域Rが第2固定部材62の外周面と接触することで第2チューブ42をガイドするための溝である。
本実施形態では、第2ガイド溝82は、支持部材70の第2側面72に設けられた±Z方向に沿う溝である。また、第2ガイド溝82の形状は、XY平面における断面が第2固定部材62の外周面に合わせた半円状となっている。第2ガイド溝82の数は、第2側面72側に取り付けられる第2ヘッド12に設けられた第3流路パイプ23の数と同じである。また、接触領域Rは、第2ガイド溝82の端部であって±Z方向における第2ヘッド12側、即ち+Z方向側の端部の表面である。
第2ガイド溝82の接触領域Rが第2固定部材62の外周面と接触することで第2チューブ42をガイドするとは、第2チューブ42を固定した第2固定部材62が接触領域Rに接触した状態では、第2チューブ42の第4端部54を第4流路パイプ24の±Z方向における下方に位置させることをいう。このように第2ガイド溝82が第2固定部材62を介して第2チューブ42をガイドした状態では、第2ヘッド12を第4流路パイプ24に向けて+Z方向へ移動させることで、第2チューブ42を第4流路パイプ24に接続させることができる。すなわち、第2チューブ42を±X方向又は±Y方向に位置調整する量を低減することができ、第2チューブ42を第4流路パイプ24に円滑に接続することができる。
また、図3に示すように、上述した第1ガイド溝81と、第2ガイド溝82とは、±Y方向において異なる位置に設けられている。換言すれば、第1ガイド溝81と第2ガイド溝82とは、±X方向からみて重なっていない。
第1固定部材61の硬度は、第1チューブ41の硬度よりも高い。また、第1ガイド溝81の硬度は、第1チューブ41の硬度よりも高い。本実施形態でいう第1ガイド溝81の硬度とは、支持部材70の硬度である。また、第1固定部材61の硬度は、第1ガイド溝81の硬度よりも低い。なお、本明細書における硬度とは、物質が異物によって変形や傷を与えられようとする時の傷つきにくさを意味する。硬度の指標としては、例えば、ビッカース硬度やモース硬度を採用することができる。また、例えば、2つの物質同士を擦り合わせたときに、削れにくい方の物質を硬度が高い、削れやすい方の物質を硬度が低い、と定義してもよい。
また、第1チューブ41は、第1固定部材61を介して間接的に第1ガイド溝81にガイドされる。このような間接的なガイドにより、第1チューブ41が第1ガイド溝81に接触しない、又は接触しにくくすることができる。このように第1チューブ41は、物理的に第1ガイド溝81に接触しない又は接触しにくい構成であるのに加え、上述したような硬度の関係があるので、第1チューブ41が第1ガイド溝81に削られることを抑制することができる。
第2固定部材62の硬度は、第2チューブ42の硬度よりも高い。また、第2ガイド溝82の硬度は、第2チューブ42の硬度よりも高い。本実施形態でいう第2ガイド溝82の硬度とは、支持部材70の硬度である。また、第2固定部材62の硬度は、第2ガイド溝82の硬度よりも低い。
また、第2チューブ42は、第2固定部材62を介して間接的に第2ガイド溝82にガイドされる。このような間接的なガイドにより、第2チューブ42が第2ガイド溝82に接触しない、又は接触しにくくすることができる。このように第2チューブ42は物理的に第1ガイド溝81に接触しない又は接触しにくい構成であるのに加え、上述したような硬度の関係があるので、第2チューブ42が第2ガイド溝82に削られることを抑制することができる。
上述したように、支持部材70を金属材料で形成すると、第1ガイド溝81や第2ガイド溝82も金属になるから、比較的柔らかい材料で第1チューブ41や第2チューブ42を形成した場合、第1チューブ41や第2チューブ42は削れやすくなる。そこで、金属材料を支持部材70に適用する場合には、第1チューブ41や第2チューブ42よりも硬度が高い第1固定部材61及び第2固定部材62を用いることで、第1チューブや第2チューブ42が第1ガイド溝81や第2ガイド溝82によって削られることを抑制できるという効果を特に奏する。
以上に説明した本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第1流路パイプ21を有する第1ヘッド11と、第2流路パイプ22を有する流路部材30と、第1流路パイプ21と第2流路パイプ22とを連通させる第1チューブ41とを備えている。第1流路パイプ21は、第1流路パイプ21の外周が第1チューブ41の第1端部51に覆われるようにして、第1チューブ41と接続され、第2流路パイプ22は、第2流路パイプ22の外周が第1チューブ41の第2端部52に覆われるようにして、第1チューブ41と接続されている。そして、第1チューブ41と第1流路パイプ21との接続の固定力である第1固定力は、第1チューブ41と第2流路パイプ22との接続の固定力である第2固定力よりも大きい。
したがって、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第1ヘッド11を交換する際に、確実に第1ヘッド11の第1流路パイプ21に第1チューブ41を接続させたまま、第1ヘッド11と流路部材30との接続を解除することができる。このため、第1ヘッド11の交換の際に第1チューブ41も同時に交換することができ、第1ヘッド11の交換性を向上させることができる。また、第1ヘッド11を流路部材30から取り外した際には、第1チューブ41が第1ヘッド11に接続されているので、第1チューブ41の内部に残存したインクが第1チューブ41の外に漏れることを抑制することができる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第1端部51を外側から締め付けるようにして、第1チューブ41と第1流路パイプ21とを固定する第1固定部材61を備えている。このようなインクジェット式記録装置1によれば、第1固定部材61によって、第1ヘッド11の第1流路パイプ21と第1チューブ41との接続の固定力をより一層向上させることができる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第1固定部材61の外周面と接触する接触領域Rを有し、接触領域Rが第1固定部材61の外周面と接触することで第1チューブ41をガイドするガイド部である第1ガイド溝81を備えている。また、第1固定部材61の硬度は、第1チューブ41の硬度よりも高く、第1ガイド溝81の硬度は、第1チューブ41の硬度よりも高い。
上述したように流路部材30へ第1チューブ41を接続する際、第1ガイド溝81は第1固定部材61を用いて間接的に第1チューブ41をガイドする。このようなガイドを行う際に、インクジェット式記録装置1では、相対的に硬度が低い第1チューブ41を用いた場合であっても、第1チューブ41の外周面が、相対的に硬度が高い第1ガイド溝81に接触して損耗することが抑制され、また、第1チューブ41が変形することを抑制できる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第1固定部材61の硬度は、ガイド部の一例である第1ガイド溝81の硬度よりも低い。
このようなインクジェット式記録装置1によれば、第1ガイド溝81が第1固定部材61により削られるなどして損耗することを抑制できる。すなわち、第1ガイド溝81の形状が維持されるので、第1ガイド溝81により第1固定部材61をガイドする精度が劣化することを抑制できる。なお、第1固定部材61は第1ガイド溝81との接触により損耗する虞がある。しかしながら、第1固定部材61を有する第1ヘッド11は交換可能な部品であるため、第1固定部材61が損耗しても実質的に問題はない。
同様に、第2固定部材62の硬度は、第2ガイド溝82の硬度よりも低い。このため、第2ガイド溝82が第2固定部材62により削られるなどして損耗することを抑制できる。すなわち、第2ガイド溝82の形状が維持されるので、第2ガイド溝82により第2固定部材62をガイドする精度が劣化することを抑制できる。なお、第2固定部材62は第2ガイド溝82との接触により損耗する虞がある。しかしながら、第2固定部材62を有する第2ヘッド12は交換可能な部品であるため、第2固定部材62が損耗しても実質的に問題はない。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、ガイド部として支持部材70に形成された第1ガイド溝81を備えている。このようなインクジェット式記録装置1によれば、流路部材30へ第1チューブ41を接続する際、第1チューブ41ではなく硬度の高い第1固定部材61で第1チューブ41をガイドすることができる。このため、第1チューブ41の外周面が支持部材70の第1ガイド溝81に対して擦られることがなくなり、第1チューブ41が変形することを抑制できる。また、第1チューブ41は、第1固定部材61を介して間接的に第1ガイド溝81にガイドされる。このような間接的なガイドにより、第1チューブ41が第1ガイド溝81に接触しない、又は接触しにくくすることができ、これにより、第1チューブ41の損耗を抑制することができる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第3流路パイプ23を有する第2ヘッド12と、第3端部53及び第4端部54を有する第2チューブ42と、を備える。流路部材30は第4流路パイプを有し、第2チューブ42は、第3流路パイプ23と第4流路パイプ24とを連通させる。第3流路パイプ23は、第3流路パイプ23の外周が第3端部53に覆われるようにして、第2チューブ42と接続され、第4流路パイプ24は、第4流路パイプ24の外周が第4端部54に覆われるようにして、第2チューブ42と接続される。そして、第2チューブ42と第3流路パイプ23との接続の固定力である第1固定力は、第2チューブ42と第4流路パイプ24との接続の固定力である第2固定力よりも大きい。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、上述したように第1ヘッド11と同様に、第2ヘッド12についても交換性を向上させることができる。つまり、複数の液体噴射ヘッドを有する構成であっても、液体噴射ヘッドの交換性を向上させることができる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第3端部53を外側から締め付けるようにして、第2チューブ42と第3流路パイプ23とを固定する第2固定部材62を備えている。ガイド部の一例である第2ガイド溝82の硬度は、第2チューブ42の硬度よりも高く、第2固定部材62の硬度は、第2チューブ42の硬度よりも高い。また、支持部材70は、±Y方向を長手方向、±X方向を短手方向とする形状である。第1ヘッド11及び第2ヘッド12は支持部材70に保持されている。第1ヘッド11の少なくとも一部は、±X方向に見て、第2ヘッド12に重なっている。また、第1ガイド溝81は、支持部材70の第1側面71に設けられている。第2チューブ42は、第2固定部材62の外周面と、支持部材70の第2側面72に設けられた第2ガイド溝82とが接触することでガイドされる。第1ガイド溝81と、第2ガイド溝82とは、±Y方向において異なる位置に設けられている。
第1ガイド溝81と第2ガイド溝82とが±Y方向において同じ位置に設けられている場合、第1ガイド溝81と第2ガイド溝82との間の±X方向における肉厚を、剛性を確保する観点から、ある程度厚くしなければならない。そのような肉厚を確保すべく、支持部材70の±X方向における幅も広くする必要がある。一方、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第1ガイド溝81と第2ガイド溝82とは、±Y方向において異なる位置に設けられている。このため、上述したような第1ガイド溝81と第2ガイド溝82との間の±X方向における肉厚を確保するために、支持部材70の±X方向における幅を広くする必要がない。すなわち、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は±X方向における大きさを小型化することができ、支持部材70の剛性の低下を抑制することができる。なお、第1ガイド溝81と第2ガイド溝82が±Y方向において同じ位置、又は少なくとも一部が重なる位置に配置した構成であってもよい。
また、流路部材30へ第2チューブ42を接続する際、上述したように、第2ガイド溝82は第2固定部材62を用いて間接的に第2チューブ42をガイドする。したがって、相対的に硬度が低い第2チューブ42を用いた場合であっても、第2チューブ42の外周面が、相対的に硬度が高い第2ガイド溝82に接触して損耗することが抑制され、また、第2チューブ42が変形することを抑制できる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第1ヘッド11の一部と、第2ヘッド12の一部とは、±X方向に見て、重なり、第1ガイド溝81および第2ガイド溝82は、±X方向に見て、重ならない。このような構成とすることで、上述したように第1ガイド溝81と第2ガイド溝82との間の±X方向における肉厚を確保するために支持部材70の±X方向における幅を広げる必要がないので、インクジェット式記録装置1の±X方向における大きさをより小型化することができる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1では、第1ヘッド11は、流路部材30に対して+Z方向に配置され、第1流路パイプ21は、第1ヘッド11から-Z方向とは反対の+Z方向へ突出し、第2流路パイプ22は、流路部材30から+Z方向へ向かって突出し、第1チューブ41は、±Z方向に沿って直線状に延びるようにして第1流路パイプ21及び第2流路パイプ22に接続されている。第1ヘッド11を交換する際に、第1チューブ41を折り曲げたり、斜めに延ばしたりする必要がないので、第1チューブ41の接続を容易に行うことができる。また、第2ヘッド12や第2チューブ42についても同様であり、第2ヘッド12を交換する際に、第2チューブ42の接続を容易に行うことができる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1では、第1チューブ41の長さH1は、第1ヘッド11の±Z方向の寸法H2よりも長さが短い。このようなインクジェット式記録装置1によれば、第1ヘッド11を外したあとに、第1チューブ41が撓み、第2端部52の開口が下方(+Z方向)に向くことを抑制できる。これにより、第1チューブ41内に残留したインクが垂れることを抑制することができる。また、第2ヘッド12や第2チューブ42についても同様であり、第2ヘッド12を外したあとに、第2チューブ42に残留したインクが垂れることを抑制することができる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置1では、第1チューブ41は、第1流路パイプ21が重力方向とは反対方向(-Z方向)に突出している状態で、第1流路パイプ21と第1チューブ41の第1端部51とを接続したとき、かつ、第2端部52が自由な状態(第2流路パイプ22に接続されていない状態)で、第1チューブ41の第2端部52が水平面(XY平面)に対して重力方向とは反対側に開口する特性を有する部材で構成されている。このような部材で第1チューブ41を構成することにより、第1ヘッド11を外したあとに、第1チューブ41が撓み、第2端部52が下方(+Z方向)に向くことを抑制できる。これにより、第1チューブ41内に残留したインクが垂れることを抑制することができる。また、第2ヘッド12や第2チューブ42についても同様であり、第2ヘッド12を外したあとに、第2チューブ42に残留したインクが垂れることを抑制することができる。
〈実施形態2〉
実施形態1では、第1固定部材61を用いて、第1チューブ41と第1流路パイプ21との接続の固定力である第1固定力を、第1チューブ41と第2流路パイプ22との接続の固定力である第2固定力よりも大きくした。本実施形態では、このような固定力を実現するための他の構成について説明する。
図12は、本実施形態に係る第1流路パイプ21A、第2流路パイプ22A、第1チューブ41を示す断面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1チューブ41は、実施形態1と同様であり、筒状に形成され内径は均一に形成されている。
第1流路パイプ21A及び第2流路パイプ22Aは、実施形態1と同様の形状であるが、最大の外径が異なる。具体的には、第1流路パイプ21Aの最大の外径W1は、第2流路パイプ22Aの最大の外径W2よりも大きい。最大の外径とは、第1流路パイプ21Aの第1チューブ41に覆われる範囲において最大の外径である。第2流路パイプ22Aについても同様である。図示する例では、第1流路パイプ21Aは外径に変化がない円筒状の形状であるので、その直径が最大の外径となる。第2流路パイプ22Aについても同様である。
このような第1流路パイプ21A及び第2流路パイプ22Aにそれぞれ第1チューブ41を接続すると、第1チューブ41の第1端部51は、第2端部52よりも大きく広げられた状態で第1流路パイプ21Aの外周を覆う。したがって、第1端部51は、第2端部52よりも強い弾性力で第1流路パイプ21Aに接続されることになる。すなわち、第1チューブ41と第1流路パイプ21Aとの第1固定力は、第1チューブ41と第2流路パイプ22Aとの第2固定力よりも大きくなる。
上述した構成のインクジェット式記録装置1では、実施形態1と同様に、第1ヘッド11を交換する際に、確実に第1ヘッド11の第1流路パイプ21Aに第1チューブ41を接続させたまま、第1ヘッド11と流路部材30との接続を解除することができる。このため、第1ヘッド11の交換の際に第1チューブ41も同時に交換することができ、第1ヘッド11の交換性を向上させることができる。また、第1ヘッド11を流路部材30から取り外した際には、第1チューブ41が第1ヘッド11に接続されているので、第1チューブ41の内部に残存したインクが第1チューブ41の外に漏れることを抑制することができる。
なお、第1流路パイプ21Aや第2流路パイプ22Aの形状は、第3流路パイプ23や第4流路パイプ24にも適用できる。
図13は、実施形態2の他の形態に係る第1チューブ41Bを示す断面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図示するように、第1チューブ41Bは、第1端部51の内径W3は、第2端部52の内径W4よりも小さい。なお、第1チューブ41Bの第1端部51の内径W3および第2端部52の内径W4は、第1チューブ41Bが、第1流路パイプおよび第2流路パイプに接続されていない状態における内径である。
このような第1チューブ41Bを、実施形態1で説明したような第1流路パイプ21及び第2流路パイプ22にそれぞれ接続すると、第1チューブ41の第1端部51は、第2端部52よりも大きい弾性力で第1流路パイプ21の外周を覆う。すなわち、第1チューブ41Bと第1流路パイプ21との第1固定力は、第1チューブ41Bと第2流路パイプ22との第2固定力よりも大きくなる。
上述した構成のインクジェット式記録装置1では、実施形態1と同様に、第1ヘッド11を交換する際に、確実に第1ヘッド11の第1流路パイプ21に第1チューブ41Bを接続させたまま、第1ヘッド11と流路部材30との接続を解除することができる。このため、第1ヘッド11の交換の際に第1チューブ41Bも同時に交換することができ、第1ヘッド11の交換性を向上させることができる。また、第1ヘッド11を流路部材30から取り外した際には、第1チューブ41Bが第1ヘッド11に接続されているので、第1チューブ41Bの内部に残存したインクが第1チューブ41Bの外に漏れることを抑制することができる。
なお、第1チューブ41Bの形状は、第2チューブにも適用できる。
図14は、実施形態2の他の形態に係る第1流路パイプ21C及び第1チューブ41Cを示す断面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1流路パイプ21Cの外周面には、第1流路パイプ21Cが延びる±Z方向に対して垂直な方向に突出する突起26が設けられている。本実施形態では、突起26は、第1流路パイプ21Cの外周面全体に亘って連続し、±Z方向と垂直な方向に突出した形状である。もちろん、このような形状に限らず、第1流路パイプ21Cの外周面から±Z方向と垂直な方向に突出した一個又は複数個の突起であってもよい。
第1チューブ41Cの第1端部51の内周面には、突起26に嵌合する溝47が設けられている。本実施形態では、溝47は、第1端部51の内周面に亘って環状に形成されている。もちろん、このような形状に限らず、突起26の形状、数に合わせて、第1チューブ41Cの第1端部51の内周面から±Z方向と垂直な方向に窪んだ一個又は複数個の溝であってもよい。
なお、特に図示しないが、第2流路パイプには上述したような突起26は設けられておらず、第1チューブ41Cの第2端部52の内周面には溝47は設けられていない。すなわち、第2流路パイプや第2端部52は実施形態1と同様の形状となっている。
このような第1チューブ41Cを、第1流路パイプ21C及び実施形態1のような第2流路パイプ22にそれぞれ接続すると、溝47に突起26が嵌合する。このため、第1チューブ41Cと第1流路パイプ21Cとの第1固定力は、第1チューブ41Cと第2流路パイプ22との第2固定力よりも大きくなる。
上述した構成のインクジェット式記録装置1では、実施形態1と同様に、第1ヘッド11を交換する際に、確実に第1ヘッド11の第1流路パイプ21Cに第1チューブ41Cを接続させたまま、第1ヘッド11と流路部材30との接続を解除することができる。このため、第1ヘッド11の交換の際に第1チューブ41Cも同時に交換することができ、第1ヘッド11の交換性を向上させることができる。また、第1ヘッド11を流路部材30から取り外した際には、第1チューブ41Cが第1ヘッド11に接続されているので、第1チューブ41Cの内部に残存したインクが第1チューブ41Cの外に漏れることを抑制することができる。
なお、突起26は第3流路パイプにも適用でき、溝47は第2チューブにも適用できる。
図15は、実施形態2の他の形態に係る第1流路パイプ21D及び第1チューブ41Dを示す断面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1流路パイプ21Dの外周面には、第1流路パイプ21Cが延びる±Z方向に対して垂直な方向に窪んだ溝27が設けられている。本実施形態では、溝27は、第1流路パイプ21Dの外周面全体に亘って連続し、±Z方向と垂直な方向に窪んだ形状である。もちろん、このような形状に限らず、第1流路パイプ21Dの外周面から±Z方向と垂直な方向に窪んだ一個又は複数個の溝であってもよい。
第1チューブ41Dの第1端部51の内周面には、溝27に嵌合する突起46が設けられている。本実施形態では、突起46は、第1端部51の内周面に亘って環状に形成されている。もちろん、このような形状に限らず、溝27の形状、数に合わせて、第1チューブ41Dの第1端部51の内周面から±Z方向と垂直な方向に突出する一個又は複数個の突起であってもよい。
なお、特に図示しないが、第2流路パイプには上述したような溝27は設けられておらず、第1チューブ41Dの第2端部52の内周面には突起46は設けられていない。すなわち、第2流路パイプや第2端部52は実施形態1と同様の形状となっている。
このような第1チューブ41Dを第1流路パイプ21D及び実施形態1のような第2流路パイプ22にそれぞれ接続すると、溝27に突起46が嵌合する。このため、第1チューブ41Dと第1流路パイプ21Dとの第1固定力は、第1チューブ41Dと第2流路パイプ22との第2固定力よりも大きくなる。
上述した構成のインクジェット式記録装置1では、実施形態1と同様に、第1ヘッド11を交換する際に、確実に第1ヘッド11の第1流路パイプ21Dに第1チューブ41Dを接続させたまま、第1ヘッド11と流路部材30との接続を解除することができる。このため、第1ヘッド11の交換の際に第1チューブ41Dも同時に交換することができ、第1ヘッド11の交換性を向上させることができる。また、第1ヘッド11を流路部材30から取り外した際には、第1チューブ41Dが第1ヘッド11に接続されているので、第1チューブ41Dの内部に残存したインクが第1チューブ41Dの外に漏れることを抑制することができる。
なお、溝27は第3流路パイプにも適用でき、突起46は第2チューブにも適用できる。
図16は、実施形態2の他の形態に係る第1流路パイプ21E及び第1チューブ41Eを示す断面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1流路パイプ21Eの外周面には、第1流路パイプ21Eが延びる±Z方向に対して垂直な方向に突出する突起26Eが設けられている。本実施形態では、突起26Eは、第1流路パイプ21Eの外周面全体に亘って連続し、±Z方向と垂直な方向に突出した形状である。もちろん、このような形状に限らず、第1流路パイプ21Eの外周面から±Z方向と垂直な方向に突出した一個又は複数個の突起であってもよい。
第1チューブ41Eの第1端部51の内周面には、突起26Eに係合する突起46Eが設けられている。本実施形態では、突起46Eは、第1端部51の内周面に亘って環状に形成されている。また、突起46Eは、突起26Eよりも±Z方向の下方に位置している。もちろん、このような形状に限らず、第1チューブ41Eの第1端部51の内周面から±Z方向と垂直な方向に突出した一個又は複数個の突起であってもよい。
なお、特に図示しないが、第2流路パイプには上述したような突起26Eは設けられておらず、第1チューブ41Eの第2端部52の内周面には突起46Eは設けられていない。すなわち、第2流路パイプや第2端部52は実施形態1と同様の形状となっている。
このような第1チューブ41Eを第1流路パイプ21E及び実施形態1のような第2流路パイプ22にそれぞれ接続する。具体的には、第1チューブ41Eの第1端部51側を広げ、突起46Eが突起26Eの下方に位置するように移動させる。そして、第1チューブ41Eを第1流路パイプ21Eに差し込み、第1端部51側を広げる力を解除することで、第1チューブ41Eを第1流路パイプ21に接続する。第1チューブ41Eを第1流路パイプ21Eから取り外す力が作用すると、突起46Eが突起26Eに係合しているので、容易には外れなくなっている。すなわち、第1チューブ41Eと第1流路パイプ21Eとの第1固定力は、第1チューブ41Eと第2流路パイプ22との第2固定力よりも大きくなる。
上述した構成のインクジェット式記録装置1では、実施形態1と同様に、第1ヘッド11を交換する際に、確実に第1ヘッド11の第1流路パイプ21Eに第1チューブ41Eを接続させたまま、第1ヘッド11と流路部材30との接続を解除することができる。このため、第1ヘッド11の交換の際に第1チューブ41Eも同時に交換することができ、第1ヘッド11の交換性を向上させることができる。また、第1ヘッド11を流路部材30から取り外した際には、第1チューブ41Eが第1ヘッド11に接続されているので、第1チューブ41Eの内部に残存したインクが第1チューブ41Eの外に漏れることを抑制することができる。
なお、突起26Eは第3流路パイプにも適用でき、突起46Eは第2チューブにも適用できる。
図17は、実施形態2の他の形態に係る第1流路パイプ21F及び第1チューブ41Fを示す断面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1流路パイプ21Fの外周面は、第1流路パイプ21Fが延びる±Z方向に対して垂直な方向に窪む複数の溝27Fが設けられている。本実施形態では、溝27Fは、第1流路パイプ21Fの外周面全体に亘って連続し、±Z方向と垂直な方向に窪んだ形状である。このような溝27Fが±Z方向に複数個設けられている。
第1チューブ41Fの第1端部51の内周面には、溝27Fに嵌合する溝47Fが複数設けられている。本実施形態では、溝47Fは、第1端部51の内周面に亘って環状に形成されている。このような溝47Fが±Z方向に複数個設けられている。
なお、特に図示しないが、第2流路パイプには上述したような溝27Fは設けられておらず、第1チューブ41Fの第2端部52の内周面には溝47Fは設けられていない。すなわち、第2流路パイプや第2端部52は実施形態1と同様の形状となっている。
このような第1チューブ41Fを第1流路パイプ21F及び実施形態1のような第2流路パイプ22にそれぞれ接続する。第1チューブ41Eを第1流路パイプ21に接続すると、溝27Fが溝47Fに嵌合した状態となる。したがって、第1チューブ41Fと第1流路パイプ21Fとの第1固定力は、第1チューブ41Fと第2流路パイプ22との第2固定力よりも大きくなる。
上述した構成のインクジェット式記録装置1では、実施形態1と同様に、第1ヘッド11を交換する際に、確実に第1ヘッド11の第1流路パイプ21Fに第1チューブ41Eを接続させたまま、第1ヘッド11と流路部材30との接続を解除することができる。このため、第1ヘッド11の交換の際に第1チューブ41Fも同時に交換することができ、第1ヘッド11の交換性を向上させることができる。また、第1ヘッド11を流路部材30から取り外した際には、第1チューブ41Fが第1ヘッド11に接続されているので、第1チューブ41Fの内部に残存したインクが第1チューブ41Fの外に漏れることを抑制することができる。
なお、溝27Fは第3流路パイプにも適用でき、溝47Fは第2チューブにも適用できる。
インクジェット式記録装置1は、図12から図13に示した各構成を組み合わせた構成としてもよい。図12に示した第1流路パイプ21A及び第2流路パイプ22A、並びに図13に示した第1チューブ41Bを組み合わせる構成は次のようになる。
第1チューブ41Bの第1端部51の内径W3は、第1流路パイプ21Aの外形W1よりも小さく、第1チューブ41Bの第2端部52の内径W4は、第2流路パイプ22Aの外形W2よりも小さい。このような第1チューブ41Bの第1端部51を第1流路パイプ21Aに接続し、第2端部52を第2流路パイプ22Aに接続する。
このような構成によれば、第1チューブ41Bと第1流路パイプ21Aとの第1固定力を、第1チューブ41Bと第2流路パイプ22Aとの第2固定力よりも一層大きくすることができる。なお、上述した図12から図13に示した各構成の組み合わせは、第3流路パイプと第2チューブについても同様に適用することができる。
また、インクジェット式記録装置1は、第1流路パイプと第1チューブとの第1固定力を向上させるための構成として、図14から図17に示した各構成のうち2個以上を組み合わせたものを備えていてもよい。
例えば、実施形態1に示したような第1チューブ41、実施形態2の図13に示した第1チューブ41Bに、図14の溝47、図15の突起46、図16の突起46E、図17の溝47Fのうち2個以上を選択し、選択した溝や突起のそれぞれを±Z方向の位置を異ならせて設ける。これらの第1チューブ41や第1チューブ41Bに設けられた溝や突起に対応して、実施形態1に示したような第1流路パイプ21及び実施形態2の図12に示した第1流路パイプ21Aに、図14の突起26、図15の溝27、図16の突起26E、図17の溝27Fのうち2個以上を選択し、選択した溝や突起のそれぞれを±Z方向の位置を異ならせて設ける。
このように図14から図17に示した突起や溝を組み合わせることにより、第1チューブ41又は第1チューブ41Bと、第1流路パイプ21又は第1流路パイプ21Aとの第1固定力を、第1チューブ41又は第1チューブ41Bと、第2流路パイプ22との第2固定力よりも一層大きくすることができる。なお、上述した図14から図17に示した各構成の組み合わせは、第3流路パイプと第2チューブについても同様に適用することができる。
〈実施形態3〉
図18は、支持部材70の第1側面71側の断面図である。この断面図は、図3のB-B’線断面図と同等のものである。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
同図に示すように、第1チューブ41の±Z方向の長さの中心をMとする。第1固定部材61の一部は、±Z方向において第1チューブ41の中心Mよりも流路部材30側にある。つまり、第1固定部材61の一部は、第1チューブ41の中心Mに対して-Z方向に配置されている。このような第1固定部材61は、第1ガイド溝81に接触している。すなわち、第1ガイド溝81が第1固定部材61と接触する接触領域Rは、中心Mよりも流路部材30側にある。
このように接触領域Rが中心Mよりも流路部材30側にある。すなわち、第1固定部材61は、第2流路パイプ22に近い位置で第1ガイド溝81にガイドされている。したがって、第1固定部材61によりガイドされる第1チューブ41は、第2流路パイプ22に対して大きくズレることが抑制される。このように本実施形態のインクジェット式記録装置1によれば、第1ガイド溝81により第1固定部材61を介して間接的にガイドされる第1チューブ41を、第2流路パイプ22に対して精度よく位置決めすることができる。
〈実施形態4〉
図19は、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1の要部を示す平面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1固定部材61の外周は、±X方向において、第1ヘッド11の外形よりも突出している。第2固定部材62の外周は、±X方向において、第2ヘッド12の外形よりも突出している。
支持部材70の第1ガイド溝81が設けられている部分P1において、±X方向における第1側面71と第1ガイド溝81の表面との最大の長さL1は、±X方向における支持部材70の最小寸法L2よりも大きい。最大の長さL1は、第1ガイド溝81の最大深さである。また、最小寸法L2とは、支持部材70のうち第1ガイド溝81が設けられた部分P1において、±X方向における支持部材70の最も薄い厚さである。
同様に、支持部材70の第2ガイド溝82が設けられている部分P2において、±X方向における第2側面72と第2ガイド溝82の表面との最大の長さL3は、±X方向における支持部材70の最小寸法L4よりも大きい。最大の長さL3は、第2ガイド溝82の最大深さである。また、最小寸法L4とは、支持部材70のうち第2ガイド溝82が設けられた部分P2において、±X方向における支持部材70の最も薄い厚さである。
実施形態1と同様に、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第1ガイド溝81と第2ガイド溝82とは、±Y方向において異なる位置に設けられている。このため、上述したような第1ガイド溝81と第2ガイド溝82との間の肉厚を確保するために、支持部材70のX方向における幅を広くする必要がない。すなわち、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は±X方向における大きさを小型化することができ、支持部材70の剛性の低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1では、第1固定部材61は第1ヘッド11の外形よりも突出し、第2固定部材62は、第2ヘッド12の外形よりも突出している。すなわち、第1固定部材61や第2固定部材62を大型化できる。この結果、第1固定部材61や第2固定部材62に固定される第1チューブ41や第2チューブ42を大径化することができる。第1チューブ41や第2チューブ42を大径化することができるので、インクの流量を多くすることができる。
〈実施形態5〉
図20は、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1の要部を示す斜視図であり、図21は、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1の要部を示す平面図であり、図22は、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1の要部を示す側面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
支持部材70には、ガイド部の一例として第1ガイド用突起85及び第2ガイド用突起86が設けられている。第1ガイド用突起85及び第2ガイド用突起86は、支持部材70の第1側面71に設けられ、第1側面71から+X方向に突出している。第1ガイド用突起85及び第2ガイド用突起86は、何れも略長方形状に形成されており、Y方向において互いに向かい合うように配置されている。また、第1ガイド用突起85と第2ガイド用突起86の組は、一つの第1ヘッド11につき二組設けられている。
第1ガイド用突起85は、第2ガイド用突起86側の面が接触領域Rとなっており、第2ガイド用突起86は、第1ガイド用突起85側の面が接触領域Rとなっている。第1ガイド用突起85と第2ガイド用突起86の±Y方向における距離、すなわち接触領域R同士の距離は、第1固定部材61の直径とほぼ同じとなっている。すなわち、第1ガイド用突起85と第2ガイド用突起86の間に、第1固定部材61が配置されると、第1固定部材61は、第1ガイド用突起85及び第2ガイド用突起86のそれぞれの接触領域Rに接触する。
このような第1ガイド用突起85及び第2ガイド用突起86は、接触領域Rが第1固定部材61の外周面に接触することで第1チューブ41をガイドする。すなわち、第1チューブ41を固定した第1固定部材61が接触領域Rに接触した状態では、第1チューブ41の第2端部52が第2流路パイプ22の±Z方向における下方に位置する。
このように第1ガイド用突起85及び第2ガイド用突起86が第1固定部材61を介して第1チューブ41をガイドした状態では、第1ヘッド11を第2流路パイプ22へ向けて-Z方向側に移動させることで、第1チューブ41を第2流路パイプ22に接続させることができる。すなわち、第1チューブ41をX方向又はY方向に位置調整する量を低減することができ、第1チューブ41を第2流路パイプ22に円滑に接続することができる。
また、第1チューブ41は、第1固定部材61を介して間接的に第1ガイド用突起85及び第2ガイド用突起86にガイドされる。このような間接的なガイドにより、第1チューブ41が第1ガイド用突起85及び第2ガイド用突起86に接触しない、又は接触しにくくすることができ、これにより、第1チューブ41の損耗を抑制することができる。
なお、本実施形態のインクジェット式記録装置1では、第1ヘッド11を支持部材70に固定するための固定手段について特に図示も説明もしていないが、実施形態1と同様の固定手段を用いることができる。すなわち、実施形態1と同様に、第1ヘッド11に取付部90を設け、取付部90に位置決め穴95及び固定ネジ挿通孔96を設ける。支持部材70に位置決めピン75、固定ネジ孔76を設ける。そして、位置決めピン75に位置決め穴95を挿通させ、固定ネジ97を固定ネジ挿通孔96に挿通させた状態で固定ネジ孔76に螺合させる。このようにして、本実施形態のインクジェット式記録装置1においても、実施形態1と同様に第1ヘッド11を支持部材70に対して交換可能とすることができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されない。
例えば、上記実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、第1ヘッド11及び第2ヘッド12を備えていたが、このような態様に構成に限定されない。例えば、インクジェット式記録装置1は第1ヘッド11のみ、すなわち支持部材70の第1側面71のみに第1ヘッド11が設けられた構成であってもよい。また、第1ヘッド11及び第2ヘッド12は、それぞれ3個ずつであったが、数に特に限定はない。
上記実施形態に係る第1固定部材61は、第1流路パイプ21に接続された第1チューブ41の第1端部51の外周面全体を覆うように環状に形成されていたが、このような構成に限定されない。第1固定部材61は、第1端部51の少なくとも一部を覆う形状であってもよい。また、第1端部51を外側から締め付ける第1固定部材の例としては、第1流路パイプ21に接続された第1チューブ41の第1端部51の外周面に巻き付く結束部材であってもよい。結束部材が第1チューブ41を第1流路パイプ21に締め付ける力が固定力に相当する。
また、熱により収縮する部材により形成された第1固定部材61を用いてもよい。このような第1固定部材61の内径は、第1流路パイプ21に接続された第1チューブ41の第1端部51の外径よりも大きくてもよい。第1固定部材61に熱を掛けて収縮させることで、第1固定部材61の内径が狭まり、第1端部51の外側を締め付けることができる。
図12に示した第1流路パイプ21A、及びそれよりも外形が小さい第2流路パイプ22Aに、図13に示した第1端部51の内径が第2端部52の内径より小さい第1チューブ41Bを接続してもよい。これにより、より一層、第1固定力を第2固定力よりも大きくすることができる。
上記実施形態では、第1固定部材61の硬度は、第1チューブ41の硬度よりも高く、第1ガイド溝81の硬度は、第1チューブ41の硬度よりも高くしたが、これに限定されない。また、上記実施形態では、第1固定部材61の硬度は、第1ガイド溝81の硬度よりも低くしたが、これに限定されない。
上記実施形態では、第2固定部材62の硬度は、第2チューブ42の硬度よりも高く、第2ガイド溝82の硬度は、第2チューブ42の硬度よりも高くしたが、これに限定されない。また、上記実施形態では、第2固定部材62の硬度は、第2ガイド溝82の硬度よりも低くしたが、これに限定されない。
上記実施形態では、インクジェット式記録装置1は支持部材70を備えていたが、このような構成に限定されない。例えば、流路部材30にヘッド10を保持する機能を持たせてもよい。つまり、流路部材30と支持部材70とを一体とした構成であってもよい。
ガイド部の一例である第1ガイド溝81、第2ガイド溝82、第1ガイド用突起85、及び第2ガイド用突起86は、何れも支持部材70に形成されていたが、このような構成に限定されない。ガイド部は支持部材70に設けられる構成に限定されず、その他の部材にガイド部が設けられていてもよい。
第1流路パイプ21及び第2流路パイプ22は、何れも±Z方向に突出するように設けられていたが、このような構成に限定されない。例えば、第1流路パイプ21及び第2流路パイプ22は、±Z方向以外の方向に突出していてもよい。また、第1チューブ41及び第2チューブ42は、±Z方向に沿って直線状に第1流路パイプ21と第2流路パイプ22とを接続する形状であったが、これに限定されない。例えば、第1チューブ41及び第2チューブ42は、曲がった状態で第1流路パイプ21と第2流路パイプ22とを接続してもよい。また、第1流路パイプ21及び第2流路パイプ22の先端が、針形状であってもよい。
第1チューブ41の長さは第1ヘッド11のZ方向の寸法よりも短く、第2チューブ42の長さは第2ヘッド12のZ方向の寸法よりも短くしたが、長さに特に限定はない。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。勿論、このような液体噴射ヘッドを搭載した液体噴射装置も特に限定されるものでは
ない。
R…接触領域、1…インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、10…インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、11…第1ヘッド、12…第2ヘッド、21、21A、21C、21D、21E、21F…第1流路パイプ、22、22A…第2流路パイプ、23…第3流路パイプ、24…第4流路パイプ、26、26E、46、46E…突起、27、27F、47、47F…溝、30…流路部材、41、41A、41B、41C、41D、41E、41F…第1チューブ、42…第2チューブ、51…第1端部、52…第2端部、53…第3端部、54…第4端部、61…第1固定部材、62…第2固定部材、70…支持部材、71…第1側面、72…第2側面、81…第1ガイド溝、82…第2ガイド溝


Claims (16)

  1. 第1方向へ液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、内部に液体が流れる流路が形成された第1流路パイプを有する第1液体噴射ヘッドと、
    内部に液体が流れる流路が形成された第2流路パイプを有する流路部材と、
    前記第1流路パイプと前記第2流路パイプとを連通させ、可撓性を有する第1チューブと、
    を備え、
    前記第1チューブは、第1端部と、前記第1端部と反対側の第2端部と、を有し、
    前記第1流路パイプは、前記第1流路パイプの外周が前記第1端部に覆われるようにして、前記第1チューブと接続され、
    前記第2流路パイプは、前記第2流路パイプの外周が前記第2端部に覆われるようにして、前記第1チューブと接続され、
    前記第1チューブと前記第1流路パイプとの接続の固定力は、前記第1チューブと前記第2流路パイプとの接続の固定力よりも大きい、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記第1端部を外側から締め付けるようにして、前記第1チューブと前記第1流路パイプとを固定する第1固定部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記第1流路パイプの最大の外径は、前記第2流路パイプの最大の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記第1端部の内径は、前記第2端部の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記第1流路パイプの外周面には、前記第1流路パイプが延びる方向の垂直な方向に溝または突起が設けられ、
    前記第1端部の内周面には、前記第1流路パイプの前記溝に嵌合する突起、または、前記第1流路パイプの前記突起に嵌合する前記溝が設けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記第1固定部材の外周面と接触する接触領域を有し、前記接触領域が前記第1固定部材の外周面と接触することで前記第1チューブをガイドするガイド部を備え、
    前記第1固定部材の硬度は、前記第1チューブの硬度よりも高く、
    前記ガイド部の硬度は、前記第1チューブの硬度よりも高いことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  7. 前記接触領域は、前記第1チューブの長さの中心よりも前記流路部材側にあることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。
  8. 前記第1固定部材の硬度は、前記ガイド部の硬度よりも低いことを特徴とする請求項6又は7に記載の液体噴射装置。
  9. 前記第1液体噴射ヘッドを保持する支持部材を備え、
    前記ガイド部は、前記支持部材に形成された第1ガイド溝であることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  10. 前記第1方向へ液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、内部に液体が流れる流路が形成された第3流路パイプを有する第2液体噴射ヘッドと、
    第3端部と、前記第3端部と反対側の第4端部と、を有し、可撓性を有する第2チューブと、
    を備え、
    前記流路部材は、内部に液体が流れる流路が形成された第4流路パイプを有し、
    前記第2チューブは、前記第3流路パイプと前記第4流路パイプとを連通させ、
    前記第3流路パイプは、前記第3流路パイプの外周が前記第3端部に覆われるようにして、前記第2チューブと接続され、
    前記第4流路パイプは、前記第4流路パイプの外周が前記第4端部に覆われるようにして、前記第2チューブと接続され、
    前記第2チューブと前記第3流路パイプとの接続の固定力は、前記第2チューブと前記第4流路パイプとの接続の固定力よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  11. 前記第3端部を外側から締め付けるようにして、前記第2チューブと前記第3流路パイプとを固定する第2固定部材を備え、
    前記ガイド部の硬度は、前記第2チューブの硬度よりも高く、
    前記第2固定部材の硬度は、前記第2チューブの硬度よりも高く、
    前記支持部材は、前記第1方向に見て、前記第1方向に直交する第2方向を長手方向とし、前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向を短手方向とする形状であり、
    前記第1液体噴射ヘッドは、前記支持部材に保持され、
    前記第2液体噴射ヘッドは、前記支持部材に保持され、
    前記第1液体噴射ヘッドの少なくとも一部は、前記第3方向に見て、前記第2液体噴射ヘッドに重なり、
    前記第1ガイド溝は、前記支持部材の第3方向側の第1側面に設けられ、
    前記第2チューブは、前記第2固定部材の外周面と、前記支持部材の前記第1側面側とは反対側の第2側面に設けられた第2ガイド溝とが接触することでガイドされ、
    前記第1ガイド溝と、前記第2ガイド溝とは、前記第2方向において、異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項9を引用する請求項10に記載の液体噴射装置。
  12. 前記第1固定部材の外周は、前記第3方向において、前記第1液体噴射ヘッドの外形よりも突出し、
    前記第2固定部材の外周は、前記第3方向において、前記第2液体噴射ヘッドの外形よりも突出し、
    前記支持部材の前記第1ガイド溝が設けられている部分において、前記第3方向における前記第1側面と前記第1ガイド溝の表面との最大の長さは、前記第3方向における前記支持部材の最小寸法よりも大きく、
    前記支持部材の前記第2ガイド溝が設けられている部分において、前記第3方向における前記第2側面と前記第2ガイド溝の表面との最大の長さは、前記第3方向における前記支持部材の最小寸法よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の液体噴射装置。
  13. 前記第1液体噴射ヘッドの一部と、前記第2液体噴射ヘッドの一部とは、前記第3方向に見て、重なり、
    前記第1ガイド溝および前記第2ガイド溝は、前記第3方向に見て、重ならないことを特徴とする請求項11又は12に記載の液体噴射装置。
  14. 前記第1液体噴射ヘッドは、前記流路部材に対して前記第1方向に配置され、
    前記第1流路パイプは、前記第1液体噴射ヘッドから前記第1方向とは反対方向へ突出し、
    前記第2流路パイプは、前記流路部材から前記第1方向へ向かって突出し、
    前記第1チューブは、前記第1方向に沿って直線状に延びるようにして前記第1流路パイプ及び前記第2流路パイプに接続されることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  15. 前記第1チューブの長さは、前記第1液体噴射ヘッドの前記第1方向の寸法よりも短いことを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  16. 前記第1チューブは、前記第1流路パイプが重力方向とは反対方向に突出している状態で、前記第1流路パイプと前記第1チューブの前記第1端部とを接続したとき、かつ、前記第2端部が前記第2流路パイプに接続されていない状態で、前記第1チューブの前記第2端部が水平面に対して重力方向とは反対側に開口する特性を有する部材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載の液体噴射装置。


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