JP2010188547A - 液滴吐出ヘッドならびにそれを備えた液滴吐出装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】共通液室の圧力変動を低減しつつヘッド幅を狭くすることが可能な液滴吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】複数のノズル10と、ノズル10に連通する圧力11室と、圧力室11に連通する共通液室22と、圧力室11の1面を変形させてノズル10から液滴を吐出させる駆動手段6を備え、共通液室22は略直方体に形成され、その共通液室内の圧力変動を抑えるためのダンパー18,19が、少なくとも共通液室22の2平面にそれぞれ設置されていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】複数のノズル10と、ノズル10に連通する圧力11室と、圧力室11に連通する共通液室22と、圧力室11の1面を変形させてノズル10から液滴を吐出させる駆動手段6を備え、共通液室22は略直方体に形成され、その共通液室内の圧力変動を抑えるためのダンパー18,19が、少なくとも共通液室22の2平面にそれぞれ設置されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばインクジェット記録ヘッドなどの液滴吐出ヘッドに係り、特にヘッド内の圧力変動を抑制するダンパーを狭幅なヘッド内に配置した液滴吐出ヘッドならびにそれを備えた液滴吐出装置、画像形成装置に関するものである。
液滴吐出ヘッドについて、以下、インクジェット記録ヘッドを例にとって説明する。インクジェット記録ヘッドは、ノズルからインクを吐出して、記録媒体上に任意の画像を印刷することができ、家庭からオフィスまで幅広い分野で画像形成装置に内蔵されている。また多様な液体を吐出することができることから、近年は工業用途にも用いられ、例えば液晶表示装置の製造などにも用いられている。
近年、インクジェット記録ヘッドを複数配置して1パスで印刷するラインプリンタなどが実用化されている。ラインプリンタはインクジェット記録ヘッドを多数配置するため、インクジェット記録ヘッドの小型化・狭幅化が要求される。特に印刷方向に対してノズル列を直交して配置する場合、ヘッド間隔が広がるとプリンタが大型化し、また印刷ドット位置がずれるなど好ましくない。
インクジェット記録ヘッドとしては、例えばノズルに連通する圧力室を例えば圧電素子などの駆動手段により変形させて、圧力室内の容積を変化させてインク滴を吐出するものがある(例えば特許文献1:特開2005-125631号公報参照)。
このインクジェット記録ヘッドは、圧力室を複数配置した流路形成基板と、その流路形成基板の1側面をなす振動板と、ノズルを配置したノズル板と、それらを固定するフレーム部材と、前記圧力室内の容積を変化させる圧電素子などの駆動手段などを備えている。インクはフレーム部材に形成される共通液室から個々のノズル毎に、インク流路、圧力室を経由してノズルから吐出される。
このようなインクジェット記録ヘッドでは、複数のノズルを駆動すると個々の圧力室の振動等が共通液室に伝播し、不要な圧力変動を生じる。この共通液室の圧力変動は個々の圧力室に伝播されて印刷画像への影響が懸念される。
このような圧力変動を抑えるために共通液室にダンパーを設け、更にダンパーの厚さを部分的に不均一にすることでダンパーの共振による吐出性能への影響を下げることが示されている。
またこのようなインクジェット記録ヘッドにおいて、狭幅化のポイントの一つとして挙げられるのはダンパーである。その理由は圧力室やインク流路は噴射性能から決まるものであり、簡単に変更することはできない。
その他のダンパーの構成・配置について、特許文献2(特表2003−515475号公報)には、共通液室の上面にダンパーを設けたり、共通液室内に風船のようなサックを入れることが記載されている。
特許文献3(特開2007−145014号公報)には、2列のノズル列の中央にそれぞれの列の共通液室を設けて、それぞれにダンパーを配置することが記載されている。
特許文献4(特許第3904033号公報)には、ダンパーをノズル板に対してアクチュエーターユニットの反対側に設けることが記載されている。
特許文献5(特開2007−112001号公報)には、共通液室につながる個別流路内に、小さいダンパーと大きいダンパーを複数設置した構成が記載されている。
特許文献6(特開特開2006−264065号公報)には、2箇所にダンパーが設けられ、そのうち1箇所には一方のダンパーで吸収しきれない圧力変動を、他方のダンパーを圧電素子で制御して変動を打ち消す方法が記載されている。
これらの提案にはダンパーの配置と性能について言及されているが、前述のヘッド狭幅化に対する工夫について言及されていない。
前記特許文献1ではダンパーの厚さを部分的に変える方法が示されているが、ダンパーの製作が困難である。また、共振を避けるために複数のダンパーを配置することで、結果的にダンパーエリアが増大する。
特許文献2には共通液室のいずれかの面にダンパーを設けることが示されているが、具体例として1箇所しか示されておらず、また具体的な設置方法が記載されていない。
前記特許文献1ではダンパーの厚さを部分的に変える方法が示されているが、ダンパーの製作が困難である。また、共振を避けるために複数のダンパーを配置することで、結果的にダンパーエリアが増大する。
特許文献2には共通液室のいずれかの面にダンパーを設けることが示されているが、具体例として1箇所しか示されておらず、また具体的な設置方法が記載されていない。
特許文献3では2列の中央にダンパーが設置されているが、ダンパーの性能によってヘッド幅を広げなければならないという課題が残る。
特許文献4ではアクチュエーターユニットの上面に配置することができるので面積は広くとれるが、アクチュエーターユニットは薄膜PZTであり、縦振動モードを用いたPZTにおいてはこのような配置は不可能である。
特許文献5では複数の大きさを有するダンパーを設けることにより個々の圧力変動を低減することが可能であるが、共通液室に関しては示されていない。
特許文献6では同一平面上に2つのダンパーを設けているため、必然的にヘッド幅は広がることになる。
特許文献5では複数の大きさを有するダンパーを設けることにより個々の圧力変動を低減することが可能であるが、共通液室に関しては示されていない。
特許文献6では同一平面上に2つのダンパーを設けているため、必然的にヘッド幅は広がることになる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、共通液室の圧力変動を低減しつつヘッド幅を狭くすることが可能な液滴吐出ヘッドならびにそれを備えた液滴吐出装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の第1の手段は、複数のノズルと、そのノズルに夫々連通する圧力室と、各圧力室に連通する共通液室と、その共通液室に接続する液供給口と、前記圧力室の1面を変形させて前記ノズルから液滴を吐出させる駆動手段を備える液滴吐出ヘッドにおいて、
前記共通液室は略直方体に形成され、その共通液室内の圧力変動を抑えるためのダンパーが、少なくとも前記共通液室の2平面にそれぞれ設置されていることを特徴とするものである。
前記共通液室は略直方体に形成され、その共通液室内の圧力変動を抑えるためのダンパーが、少なくとも前記共通液室の2平面にそれぞれ設置されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記ダンパーは前記共通液室の直交する2平面にそれぞれ設置されていることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1または第2の手段において、前記ダンパーは前記共通液室の対向する2平面にそれぞれ設置されていることを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第1ないし第3の手段において、前記ダンパーは弾性薄板に所定の間隔をおいて複数設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は前記第4の手段において、前記駆動手段を挿入するハウジングの角部付近に前記共通液室が設けられ、そのハウジングには前記共通液室と連通するダンパー窓が形成され、前記ダンパーを有する部材を前記ハウジングの角部に沿って折り曲げて、前記ダンパー窓をそれぞれ前記ダンパーで覆うことを特徴とするものである。
本発明の第6の手段は前記第5の手段において、前記ダンパーを有する部材の前記ハウジングの角部と対応する位置に易折り曲げ部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第7の手段は前記第6の手段において、前記易折り曲げ部がミシン目であることを特徴とするものである。
本発明の第8の手段は前記第5ないし第7の手段において、前記ダンパーを有する部材が前記圧力室の1面を構成する振動板を有するダイアフラムプレートであって、前記振動板とダイアフラムプレートの端部との間に前記ノズル配列方向に延びる細長いダンパーが設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第9の手段は前記第1の手段において、前記共通液室の少なくとも2平面にそれぞれ設置されるダンパーの厚さが異なることを特徴とするものである。
本発明の第10の手段は前記第1または第9の手段において、前記共通液室の少なくとも2平面にそれぞれ設置されるダンパーの材質が異なることを特徴とするものである。
本発明の第11の手段は前記第1、第9、第10の手段において、前記駆動手段を挿入するハウジングに前記共通液室が設けられ、そのハウジングには前記共通液室と連通するダンパー窓が形成され、そのダンパー窓の少なくとも1つを覆うダンパーが前記ハウジングにインサート成形されていることを特徴とするものである。
本発明の第12の手段は前記第1の手段において、前記ダンパーの少なくとも1つはヒータで構成され、このヒータに通電することにより前記共通液室内の液体が加熱されることを特徴とするものである。
本発明の第13の手段は前記第12の手段において、前記ヒータは導電パターンをフイルムで両側から挟んだフィルム状のヒータであることを特徴とするものである。
本発明の第14の手段は、複数のノズルが直線上に配置されたノズル列と、前記各ノズルに夫々連通する圧力室と、各圧力室に連通する共通液室と、その共通液室に接続する液供給口と、前記圧力室の1面を変形させて前記ノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、前記共通液室の圧力変動を抑えるために共通液室に設置されたダンパーを備える液滴吐出ヘッドにおいて、
前記ダンパーは、前記ノズル列と平行に延びた細長いダンパーと、前記ノズル列と直交する方向に延びて、かつノズル列の列方向外側と対応する位置に配置される前記細長いダンパーよりも幅広いダンパーとを有し、
前記共通液室は、前記細長いダンパーと対応する細長い共通液室と、前記幅広いダンパーと対応する幅広い共通液室とが連通して形成されていることを特徴とするものである。
前記ダンパーは、前記ノズル列と平行に延びた細長いダンパーと、前記ノズル列と直交する方向に延びて、かつノズル列の列方向外側と対応する位置に配置される前記細長いダンパーよりも幅広いダンパーとを有し、
前記共通液室は、前記細長いダンパーと対応する細長い共通液室と、前記幅広いダンパーと対応する幅広い共通液室とが連通して形成されていることを特徴とするものである。
本発明の第15の手段は前記第14の手段において、前記細長いダンパーの両端部に前記幅広いダンパーが平行に設けられ、前記細長い共通液室の両端部に幅広い共通液室が平行に形成されていることを特徴とするものである。
本発明の第16の手段は前記第15の手段において、前記細長いダンパーの両端部に長さの短い幅広のダンパーとその短い幅広のダンパーよりも長い幅広のダンパーをそれぞれ平行に設けた平面形状が略コ字形の2つのダンパーを、前記ノズル列の配列方向に若干ずらしてかみ合うように設けて、
前記ノズル列側に前記短い幅広のダンパーを、その短い幅広のダンパーの外側に長い幅広のダンパーを配置することを特徴とするものである。
前記ノズル列側に前記短い幅広のダンパーを、その短い幅広のダンパーの外側に長い幅広のダンパーを配置することを特徴とするものである。
本発明の第17の手段は、吐出する液体を貯留する液体タンクと、液滴吐出ヘッドと、前記液体タンクに貯留されている液体を前記液滴吐出ヘッドに供給する液体供給手段とを備え、前記液滴吐出ヘッドから吐出した液滴を被着媒体上に着弾する液滴吐出装置において、
前記液滴吐出ヘッドが前記第1ないし第16の手段の液滴吐出ヘッドであることを特徴とするものである。
前記液滴吐出ヘッドが前記第1ないし第16の手段の液滴吐出ヘッドであることを特徴とするものである。
本発明の第18の手段は画像形成装置において、前記液体が画像形成用インクであって、前記被着媒体が記録媒体で、前記第17の手段の液滴吐出装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、共通液室の圧力変動を低減しつつヘッド幅を狭くすることが可能な液滴吐出ヘッドならびにそれを備えた液滴吐出装置、画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施例1に係るインクジェット記録ヘッドの断面図、図2はそのインクジェット記録ヘッドの分解斜視図である(但し一部の部品は、形状を明確にするため平面図で表している。他の分解斜視図においても同様である)。
インクジェット記録ヘッドは、多数のノズル10が1列あるいは複数列にわたって形成されたオリフィスプレート1と、圧力室11と流体抵抗となるリストリクタ12を有するチャンバープレート2と、圧力室11の1側面をなす振動板16を有するダイアフラムプレート3と、それら3枚のプレート1,2,3をまとめて保持するハウジング5と、振動板16を駆動するアクチュエーター6とから主に構成されている。
図示しないインクタンクから供給されたインクは、ハウジング5内のインク供給路21を通って共通液室22に一旦溜められる。そこから個別ノズル毎の流路に分岐し、ダイアフラムプレート3のインク導入孔17を通って、チャンバープレート2の個別マニホールド13→リストリクタ12→圧力室11を経由してノズル10に至る。前記アクチュエーター6で振動板16を変位させることにより、圧力室11内の容積を変化させてノズル10から瞬間的にインクを吐出する。
リストリクタ12はインクの供給と圧力室11からのインクの逆流を防ぐ役割を有し、個別マニホールド13は隣接ノズルからのインク導入の影響を減らすためのものである。本実施例ではノズル10は2列形成されており、それぞれの列に連通するように各流路が設けられている。よって列毎にインクを変えることも同じインクにすることも可能である。
次に各部品について主に図2を用いて説明する。
オリフィスプレート1は、ステンレス板をプレス加工することにより多数のノズル10を精度高く形成する。他にもポリイミド樹脂のレーザー加工、シリコン(Si)のドライエッチング、ニッケル電鋳などにより成形することも可能である。ノズル10は図示されない基準部を基準に製作される。
オリフィスプレート1は、ステンレス板をプレス加工することにより多数のノズル10を精度高く形成する。他にもポリイミド樹脂のレーザー加工、シリコン(Si)のドライエッチング、ニッケル電鋳などにより成形することも可能である。ノズル10は図示されない基準部を基準に製作される。
チャンバープレート2は、ステンレス板をプレス加工することにより圧力室11、リストリクタ12、個別マニホールド13を同時に成形する。ここではパンチ形状を瓢箪状に形成しており、図2に示すようにくびれた部分がリストリクタ12となり、中央(内側)に近い側が圧力室11、外側にあるのが個別マニホールド13である。他にもシリコン(Si)のウェットエッチング、ニッケル電鋳などにより成形することも可能である。これも図示されない基準部を基準に製作される。
チャンバープレート2の個別マニホールド13の列とチャンバープレート2の外側端部の間に、細長い凹状のダンパー逃げ部14が設けられる。これはハーフエッチングで形成され、ダイアフラムプレート3に設けられた第1ダンパー18の動きを抑制しないためのものである。
ダイアフラムプレート3は、ポリイミドとステンレスの積層板をエッチングによってステンレスを部分的に除去して形成される。またニッケル電鋳、ステンレス板のハーフエッチングなどで形成することも可能である。ポリイミド層が圧力室11を形成する1つの壁となり、残ったステンレス部がその周囲を補強する構造になっている。
ダイアフラムプレート3には島状の凸部15と、振動板16と、インク導入孔17と、第1ダンパー18と、第2ダンパー19と、ミシン目20が、それぞれ所定の位置に形成される。振動板16は圧力室11の一側面を構成し、薄く柔らかい。凸部15は振動板16を効率的に加圧するためのものである。凸部15はステンレス部で振動板16はポリイミド層で構成されている。これも図示されない基準部を基準に製作される。インク導入孔17はチャンバープレート2の個別マニホールド13と重なる位置に配置され、ハウジング5から導入したインクを個別マニホールド13に流す役割がある。
第1ダンパー18は共通液室22の圧力変動を抑えるためのもので、インク導入孔17の外側で、かつチャンバープレート2のダンパー逃げ部14と位置が一致するように配置されている。接合位置ズレがあっても第1ダンパー18の変形領域が制限されることがないように、ダンパー逃げ部14は第1ダンパー18よりも広くなっている。
図2に示すように、ダイアフラムプレート3はオリフィスプレート1とチャンバープレート2よりも幅W(ノズル10の列方向と直交する方向の寸法)が広くなっており、はみだした部分に第2ダンパー19が設けられている。第2ダンパー19は前記第1ダンパー18と同様にノズル10の列方向に延びており、両者の間にはミシン目20が形成されている。
オリフィスプレート1、チャンバープレート2、ダイアフラムプレート3はそれぞれの基準部にピン孔を設け、そのピン孔に基準ピンを挿通して相互に位置決めした状態で接合されて流路基板4を形成する。接合は接着剤によるもので、ここではチャンバープレート2の両面に接着剤を塗布した状態で行なわれる。
ハウジング5はステンレスの機械加工で成形されるが、樹脂の射出成形した物も用いることもできる。ハウジング5には図1に示すよう、2つの共通液室22と、それぞれの共通液室22に繋がるインク供給路21が2個(合計4個)と、アクチュエーター6を挿入するアクチュエーター挿入口23が設けられている。共通液室22のダイアフラムプレート3と接する側は開口となっている。共通液室22は略立方形をしており、それのアクチュエーター挿入口23とは反対側の側面には第2ダンパー19で塞がれるダンパー窓24が形成されている。図2に示すように共通液室22の下側開放口(図2において手前側の開放居口)とダンパー窓24の開放口は、ハウジング5の角部28を間にして近接して形成され、共通液室22の下側開放口を形成した面と、ダンパー窓24の開放口を形成した面は直交している。インク供給路21はそれぞれ供給側と排出側に分かれており、インク供給路21の径が小さい方が排出側となる。
流路基板4とハウジング5は図示しない接合装置を用いて光学アライメントで接合されて一体となる。この接合には接着剤が使用される。
流路基板4とハウジング5を接合した状態では図3(a)に示すように、ダイアフラムプレート3の両側にある第2ダンパー19はハウジング5の両側より突出している。流路基板4とハウジング5を接合した後、突出している第2ダンパー19をハウジング5のダンパー窓24に合わせて折り曲げ、ハウジング5の側面と第2ダンパー19を接着剤29で接合する。図3(b)は接合状態を示している。
図3(a)に示すようにダイアフラムプレート3の両側にある第2ダンパー19をハウジング5の側面に沿って折り曲げる際、第1ダンパー18と第2ダンパー19の間に形成されているミシン目20(図2参照)が前記ハウジング5の角部28に当たるようになっており、第2ダンパー19の折り曲げが容易である。本実施例では第2ダンパー19の折り曲げを容易にするためミシン目20を設けたが、ミシン目20の変わりに直線状の浅い溝を形成して易折り曲げ部とすることもできる。
アクチュエーター6は、圧電素子25とバックプレート26とFPC27からなる。圧電素子25は積層構造を有して電気信号を受けると伸縮変位するもので、ノズル数に応じた数が配置され、材質としてここでは縦振動モードのPZTを用いる。バックプレート26は圧電素子25の変位を受けるもので、材質としてここではSUS430を用いる。FPC27は圧電素子25に電気信号を印加するもので、ノズル数に応じた個別配線パターンと共通電極パターンからなる。
アクチュエーター6は、流路基板4とハウジング5の接合体のアクチュエーター挿入口23から挿入されて、図示しない位置決め装置で位置決めされ、圧電素子25の端部とダイアフラムプレート3の凸部15が弾性を有する接着剤40で接合される。図1に示すように、アクチュエーター6の外周は、ハウジング5の挿入口23の内周面とは接していない。
このように構成されたインクジェット記録ヘッドは、圧電素子25に電気信号が印加されると収縮し、振動板16を介して圧力室11の容積を膨張させて、インクを共通液室22−個別マニホールド13−リストリクタ12から圧力室11に引き込み、その後圧電素子25を伸張し、圧力室11の容積を収縮させてノズル10からインクと吐出させる。
このようなインクジェット記録ヘッドにおいて、インクの引き込みによって共通液室22を介して隣接ノズルに圧力変動が伝播する可能性がある。特にノズル数が増えた場合、共通液室22から引き込むインク量が増大するため、圧力変動が大きくなる。例えば、全ノズルを噴射した後に数ノズルから吐出すると、共通液室22の圧力変動が個別ノズルに影響して吐出異常(不吐出、曲がり)などを発生し、画像形成に悪影響を及ぼす可能性がある。
そのためこのインクジェット記録ヘッドは共通液室22内にダンパーを設けているので、共通液室22内の圧力変動がダンパーにより吸収される。これにより個別ノズルへの圧力変動の影響を抑えることができる。
しかし吐出量やノズル数により圧力変動が大きくなるため、ダンパーは予想される圧力変動に応じて大きくするか、コンプライアンスを下げて吸収できる圧力変動を大きくする必要がある。コンプライアンスは下記の数式によって表せる。
C∝(L・W5)/(E・t3)
式中の、Cはコンプライアンス、Lはダンパー長さ、Wはダンパー幅、Eはダンパーのヤング率、tはダンパーの厚さを表し、ダンパー長さLとダンパー幅WはL>Wの関係にある。
式中の、Cはコンプライアンス、Lはダンパー長さ、Wはダンパー幅、Eはダンパーのヤング率、tはダンパーの厚さを表し、ダンパー長さLとダンパー幅WはL>Wの関係にある。
この式から明らかなように、コンプライアンスCはダンパー幅Wの5乗、ダンパーの厚さtの3乗で効いてくることが分かる。ダンパーのヤング率Eは材質によって決まるのでほぼ固定である。ダンパーの厚みは薄すぎるとピンホールなどの問題が発生するので、極端に薄くはできない。ダンパーの幅はヘッド幅に影響する。
本実施例のインクジェット記録ヘッドはダンパーのコンプライアンスを大きくするため、ダンパーを略立方体をしている共通液室22の2箇所設けて、その2つのダンパー(第1ダンパー18と第2ダンパー19)の合計で圧力変動を低減する。
また本実施例では第1ダンパー18と第2ダンパー19を同一部材で作製しているので、第2ダンパー19を別部材で製作する必要がなく、また組立が容易となる。さらにミシン目20(易折り曲げ部)に合わせて折るだけなので、位置決めも容易かつ正確である。
なお第1ダンパー18と第2ダンパー19の2つのダンパーを別部材としても問題はなく、この場合、一方のダンパー(例えば第2ダンパー19)の厚みをさらに薄くすることができる。振動板16とダンパーが同一部材の場合、ダンパーの厚みは吐出性能から来る振動板16の制約を受けるが、別部材とした場合、厚みはそれぞれ別にすることができるので、可能な限り薄くすることができる。
以上のようなインクジェット記録ヘッドは、ヘッド幅を広げることなくダンパーを広げることができ、ノズル数が増えても圧力変動を吸収して吐出性能を安定にすることができる。
図4は、本発明の実施例2に係るインクジェット記録ヘッドの断面図である。本実施例では、第2ダンパー19の外側に第3ダンパー30を連設して、第1ダンパー18と第2ダンパー19の間ならびに第2ダンパー19と第3ダンパー30の間に、それぞれミシン目などの易折り曲げ部(図示せず)が形成されている。
ハウジング5は、共通液室22を有するハウジング半体5aと、インク供給路21を有するハウジング半体5bとに分割され、前記ハウジング半体5aの側面に側面ダンパー窓24aが、上面に上面ダンパー窓24bが、それぞれ平行に形成されている。そして略立方形をした共通液室22の下面に第1ダンパー18を、共通液室22の側面に第2ダンパー19を、共通液室22の上面に第3ダンパー30を配置して接着固定することにより、共通液室22の3つの面をダンパー18,19,30で覆っている。このようにしてダンパー18,19,30を取り付けたハウジング半体5aとハウジング半体5bを接着固定して、ハウジング半体5を構成する。
図4に示すように本実施例2では、第1ダンパー18と第3ダンパー30が共通液室22を挟んで対向している。
図5は、本発明の実施例3に係るインクジェット記録ヘッドの断面図である。本実施例では、第2ダンパー19は第1ダンパー18とは別部材で構成されて、ハウジング5の側面にインサート成形されている。第2ダンパー19として金属薄板を使用することもできるが、本実施例ではインサート成形によりポリイミドなどの樹脂フィルムからなる第2ダンパー19を一体に成形している。このように第2ダンパー19をハウジング5と一体成形すれば、ハウジング5と第2ダンパー19の接合工程が不要で、組立易くなる。
図6は本発明の実施例4に係るインクジェット記録ヘッドの断面図、図7はそのインクジェット記録ヘッドの分解斜視図(但し、アクチュエーター6を省略している)である。本実施例では共通液室22の上面に第2ダンパー19を兼ねた薄板状のヒーター31が配置されており、このヒーター31は後述するハウジング半体5aとハウジング半体5bの間に挟持・固定されている。
ヒーター31は、フィルム型でポリイミドフィルムの間に銅線がパターニングされている。ヒーター31には、インク供給路を逃がすためのインク供給路逃げ穴36と、アクチュエーターを逃がすためのアクチュエーター逃げ穴37が、それぞれハウジング5と合うように形成されている。ヒーター31に給電する入力端子38は、ハウジング5の側面から取り出される。
ハウジング5は実施例1のハウジング5を共通液室22の天井部分から半分に分割したもので、流路基板4と接合する共通液室22を形成する貫通孔を有するハウジング半体5aと、インク供給路21とハウジングダンパ逃げ部39を有するハウジング半体5bに分けられる。形状として完全に共通液室22の天井部分から分割しなくても良く、天井部分を薄くした状態で分割しても良い。このような形態であれば、ヒーター31がインクに触れることがなくなるので耐インク性が向上する。
組立方法としては、流路基板4の構成までは実施例1と同様である。ハウジング半体5aを流路基板4に接合後、ヒーター31を接合し、その後ヒーター31の上にハウジング半体5bを接合する。またはハウジング半体5aとヒーター31とハウジング半体5bの3者を接合してから、それに流路基板4を接合しても良い。
本実施例ではハウジング半体5aとハウジング半体5bの間にヒーター31を配置したが、ハウジング5の側面にダンパー窓24を形成し、そのダンパー窓24を第2ダンパー兼用の薄板状ヒーター31覆うことも可能である。
本実施例では、ダンパー面積の確保とヘッド加熱を同時に実現できる。ヒーター31が共通液室22の壁面となることからインクを直接加熱することが可能となり、効率的なヘッド加熱が実現できる。温度分布を均一化するため、ヒーター31の配線に疎密をつけて中央部と端部の加熱割合を変えることが望ましい。導電パターンが少ないほどヒーター31の剛性が低下するので、コンプライアンスとしては導電パターンが疎な方が良い。
図6に示すように本実施例4では、第2ダンパーを兼ねたヒーター31と第1ダンパー18が共通液室22を挟んで対向している。
図8は本発明の実施例5に係るインクジェット記録ヘッドの分解斜視図、図9はそのインクジェット記録ヘッド内でのインクの流れを示す図である。
本実施例では、ダイアフラムプレート3の四辺に沿って、ノズル列と平行に延びた細長い細長ダンパー34と、ノズル列に対して直交する方向に延びた広幅ダンパー35とが、それぞれ設けられ、各ダンパー34、35は同一平面上に形成されている。従って図9に示すように、ノズル10列の両側に広幅ダンパー35が配置された形になっている。
図8に示すように、前記ダイアフラムプレート3の各ダンパー34、35に対応して、チャンバープレート2の四辺にはダンパー逃げ部14が、またハウジング5の四辺には共通液室22が、それぞれ形成されている。
図9で矢印に示すように、広幅ダンパー35側の一端に連結されたインク供給路21aからインクが入り、共通液室22に充填されながら細長ダンパー34を経由して、個別マニホールド13、リストリクタ12ならびに圧力室11を通ってノズル10に至る。インクの充填時は、細長ダンパー34の先にあるインク供給路21bからインクが排出される。
本実施例ではノズル10列の両端に幅が充分に取れるダンパー(広幅ダンパー35)を設けたので、ヘッド幅を犠牲にせずダンパーのコンプライアンスを確保することができる。また、ノズル列の端にダンパーを設けるので、2列対向型のヘッドがレイアウト的に無駄がなく望ましい。
図10は、本発明の実施例6に係るインクジェット記録ヘッドにおけるダイアフラムプレート3の平面図である。
同図に示すようにダイアフラムプレート3上に、ノズル列と平行に延びた細長ダンパー34と、その細長ダンパー34の一方の端部側に設けられてノズル列と直交する方向に延びた広幅ダンパー35aと、細長ダンパー34の他方の端部に設けられてノズル10列と直交する方向に延びた広幅ダンパー35bとを有する平面形状がほぼコ字形のダンパーを、ノズル列方向に若干ずらして2つ互いにかみ合うように設けている。
このときダイアフラムプレート3の両側端部には、広幅ダンパー35aと広幅ダンパー35bが平行に並んで設けられ、長さの短い(ダンパー面積の小さい)広幅ダンパー35aが内側、長さの長い(ダンパー面積の大きい)広幅ダンパー35bが外側になるように、それぞれ設けられている。このような配置は、対向列の干渉を考慮したものである。
なお、図示していないが、ダイアフラムプレート3の各ダンパー34、35に対応して、チャンバープレート2の四辺にはダンパー逃げ部14が、またハウジング5の四辺には共通液室22が、それぞれ形成されている。
本実施例により、ダンパー面積がより広くなり圧力変動をより抑えやすくなり、またはヘッド幅の狭幅化が行なうことができる。ヘッドの長さが広がるのでノズル数が多いヘッドが望ましい。特にノズル列長が100mm以上のヘッドにおいて、千鳥にヘッドを配列しても両端にはデッドスペースがかなり残るので効果的である。
図11は、前記実施例に係るインクジェット記録ヘッドを搭載した画像形成装置の斜視図である。
インクジェット記録ヘッド50は、図示していないタイミングベルトに連結された駆動モータの正逆転によりフレームから延びたガイド軸106,107上を往復移動しながら、搬送ローラ108によって搬送される記録媒体100上にインク滴を吐出して文字や図形などの画像を印刷する。
インクジェット記録ヘッド50へのインクの供給は、メインインクタンク103から供給チューブ104を経由してサブインクタンク101へ送られる。さらに供給チューブ104を経由して、インクジェット記録ヘッド50へ供給される。ヘッド保全部102は、印刷をしていない時にインクジェット記録ヘッド50のノズルからのインクの乾燥や異物の付着を防止するためにキャップ105、或いは図示していないが、ノズル面に付着したインクなどを除去するためのワイパーブレードなどが設けられている。前記キャップ105は、サブインクタンク101からインクジェット記録ヘッド50内にインクを充填するときやインクジェット記録ヘッド50内に停滞した気泡などを除去する目的で実施されるパージ動作をするときの吸引キャップとしても利用される。
インクジェット記録ヘッド50の各ノズルにはシアン、マゼンタ、イエロー、黒のインクが個別に供給されて吐出され、記録媒体100上で各色のインクを重ね合わせてカラー画像を形成することができる。
この実施例において本発明に係る液滴吐出装置は、吐出する液体を貯留するメインインクタンク103ならびにサブインクタンク101などの液体タンクと、インクジェット記録ヘッド50からなる液滴吐出ヘッドと、前記液体タンクに貯留されている液体を前記液滴吐出ヘッドに供給する供給チューブ104などの液体供給手段を備えている。
本発明の請求毎の効果を示せば下記の通りである。
請求項1ないし3に記載の発明によれば、ヘッド幅を広げることなく共通液室のダンパー面積が確保することが可能となり、圧力変動を抑えることができる。
請求項1ないし3に記載の発明によれば、ヘッド幅を広げることなく共通液室のダンパー面積が確保することが可能となり、圧力変動を抑えることができる。
請求項4ないし7に記載の発明によれば、複数のダンパーを同一の部材で形成されているので、コストダウンが図れ、組立が容易である。
請求項9に記載の発明によれば、異なるダンパーを配置することで、ダンパー間の共振による振幅を抑えることができる。
請求項10に記載の発明によれば、夫々の剛性を変えることが可能となり、ダンパー間の共振による振幅を抑えることができる。
請求項11に記載の発明によれば、ダンパーを接合する必要がなく、組立が容易である。
請求項12に記載の発明によれば、ヘッド幅を広げることなく共通液室の圧力変動を抑えつつ液体の加熱ができるので、ヘッド配列のレイアウトの自由度が増し、異常吐出を防ぎ、さらには液体の加熱により高粘度液体の吐出も可能となる。
請求項14ないし16に記載の発明によれば、ノズル列よりも外側に広幅なダンパーがあるので、ヘッド幅を広げなくてもダンパー面積を広く確保できる。
請求項17ならびに18に記載の発明によれば、小型の液滴吐出装置ならびに画像形成装置を提供することができる。
前記実施例ではインクジェット記録ヘッドについて説明したが、本発明は例えば液晶ディスプレー用カラーフィルターの製造に用いられる色材液、あるいは有機ELディスプレー用電極膜の製造に用いられる電極液材などの特殊な液体を吐出する液滴吐出ヘッドにも適用可能である。
1:オリフィスプレート、2:チャンバープレート、3:ダイアフラムプレート、4:流路基板、5:ハウジング、5a、5b:ハウジング半体、6:アクチュエーター、10:ノズル、11:圧力室、12:リストリクタ、13:個別マニホールド、14:ダンパー逃げ部、15:凸部、16:振動板、17:インク導入孔、18:第1ダンパー、19:第2ダンパー、20:ミシン目、21:インク供給路、22:共通液室、23:アクチュエーター挿入口、24:ダンパー窓、24a:側面ダンパー窓、24b:上面ダンパー窓、25:圧電素子、26:バックプレート、27:FPC、28:角部、29:接着剤、30:第3ダンパー、31:ヒーター、32a、32b:ハウジング半体、34:細長ダンパー、35a、35b:幅広ダンパー、36:インク供給路逃げ穴、37:アクチュエータ逃げ穴、38:入力端子、39:ハウジングダンパ逃げ部、40:接着剤、50:インクジェット記録ヘッド、100:記録媒体、101:サブインクタンク、102:ヘッド保全部、103:メインインクタンク、104:供給チューブ、105:キャップ、106、107:ガイド軸、108:搬送ローラ。
Claims (18)
- 複数のノズルと、そのノズルに夫々連通する圧力室と、各圧力室に連通する共通液室と、その共通液室に接続する液供給口と、前記圧力室の1面を変形させて前記ノズルから液滴を吐出させる駆動手段を備える液滴吐出ヘッドにおいて、
前記共通液室は略直方体に形成され、その共通液室内の圧力変動を抑えるためのダンパーが、少なくとも前記共通液室の2平面にそれぞれ設置されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ダンパーは前記共通液室の直交する2平面にそれぞれ設置されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項1または2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ダンパーは前記共通液室の対向する2平面にそれぞれ設置されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ダンパーは弾性薄板に所定の間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項4に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記駆動手段を挿入するハウジングの角部付近に前記共通液室が設けられ、そのハウジングには前記共通液室と連通するダンパー窓が形成され、前記ダンパーを有する部材を前記ハウジングの角部に沿って折り曲げて、前記ダンパー窓をそれぞれ前記ダンパーで覆うことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項5に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ダンパーを有する部材の前記ハウジングの角部と対応する位置に易折り曲げ部が設けられていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項6に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記易折り曲げ部がミシン目であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項5ないし7のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ダンパーを有する部材が前記圧力室の1面を構成する振動板を有するダイアフラムプレートであって、前記振動板とダイアフラムプレートの端部との間に前記ノズル配列方向に延びる細長いダンパーが設けられていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記共通液室の少なくとも2平面にそれぞれ設置されるダンパーの厚さが異なることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項1または9に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記共通液室の少なくとも2平面にそれぞれ設置されるダンパーの材質が異なることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項1、9、10のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記駆動手段を挿入するハウジングに前記共通液室が設けられ、そのハウジングには前記共通液室と連通するダンパー窓が形成され、そのダンパー窓の少なくとも1つを覆うダンパーが前記ハウジングにインサート成形されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ダンパーの少なくとも1つはヒータで構成され、このヒータに通電することにより前記共通液室内の液体が加熱されることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項12に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ヒータは導電パターンをフイルムで両側から挟んだフィルム状のヒータであることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 複数のノズルが直線上に配置されたノズル列と、前記各ノズルに夫々連通する圧力室と、各圧力室に連通する共通液室と、その共通液室に接続する液供給口と、前記圧力室の1面を変形させて前記ノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、前記共通液室の圧力変動を抑えるために共通液室に設置されたダンパーを備える液滴吐出ヘッドにおいて、
前記ダンパーは、前記ノズル列と平行に延びた細長いダンパーと、前記ノズル列と直交する方向に延びて、かつノズル列の列方向外側と対応する位置に配置される前記細長いダンパーよりも幅広いダンパーとを有し、
前記共通液室は、前記細長いダンパーと対応する細長い共通液室と、前記幅広いダンパーと対応する幅広い共通液室とが連通して形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項14に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記細長いダンパーの両端部に前記幅広いダンパーが平行に設けられ、前記細長い共通液室の両端部に幅広い共通液室が平行に形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項15に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記細長いダンパーの両端部に長さの短い幅広のダンパーとその短い幅広のダンパーよりも長い幅広のダンパーをそれぞれ平行に設けた平面形状が略コ字形の2つのダンパーを、前記ノズル列の配列方向に若干ずらしてかみ合うように設けて、
前記ノズル列側に前記短い幅広のダンパーを、その短い幅広のダンパーの外側に長い幅広のダンパーを配置することを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 吐出する液体を貯留する液体タンクと、液滴吐出ヘッドと、前記液体タンクに貯留されている液体を前記液滴吐出ヘッドに供給する液体供給手段とを備え、前記液滴吐出ヘッドから吐出した液滴を被着媒体上に着弾する液滴吐出装置において、
前記液滴吐出ヘッドが請求項1ないし16のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とする液滴吐出装置。 - 前記液体が画像形成用インクであって、前記被着媒体が記録媒体で、請求項17に記載の液滴吐出装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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