JP7379057B2 - 発振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、PLL(Phase Locked Loop)回路を備えた発振装置に関する。
移動通信システムの基地局内に設置される発振装置は、これまでも位相雑音が低く、スプリアスの小さな特性を有するものが開発されてきた。この点、高速大容量の次世代通信方式である5G(第5世代移動通信システム)においては、従来以上に低位相雑音、低スプリアスの発振装置が要求されている。
発振装置の特性は、安定した周波数信号を出力するためのPLL回路の特性の影響を受ける。
例えば特許文献1には、スイッチトキャパシタ回路を用いて電圧制御発振器出力信号をサンプリングすると共に、そのサンプリング周波数を出力信号の周波数のナイキスト周波数以下にすることにより、回路のIC化を図りつつ、C/N比の向上を図ったPLL周波数シンセサイザが記載されている。
また特許文献2には、電圧制御発振器の出力をA/D変換器にてデジタルに変換した後、基準信号との位相比較を行うPLL発振回路において、A/D変換器の基準クロックとして、水晶フィルタを通過した基準信号を利用することにより、位相雑音特性、スプリアス特性の劣化を防止する技術が記載されている。
しかしながら、特許文献1、2のいずれにも、ディジタル信号を得るアナログ/ディジタル変換部の特性が、スプリアスに与える影響を評価した技術は記載されていない。
特開平8-220144号公報 特開2007-336434号公報
本発明はこのような事情の下になされたものであり、アナログ/ディジタル変換部による周波数信号のサンプリングに伴うスプリアスの発生を抑制した発振装置を提供する。
本発振装置は、電圧制御発振部の出力に基づくアナログの周波数信号を、予め設定されたサンプリング周波数でサンプリングし、ディジタルの周波数信号に変換するアナログ/ディジタル変換部と、
前記ディジタルの周波数信号と、基準周波数信号との位相差を検出する位相差検出部と、
前記位相差検出部の出力に基づき、前記電圧制御発振部の出力周波数を制御するための制御電圧に対応するディジタル信号を出力するループフィルタと、
前記ループフィルタの出力をアナログの制御電圧に変換して、前記電圧制御発振部に供給するためのディジタル/アナログ変換部と、
前記アナログ周波数信号のサンプリングを、互いに異なるサンプリング周波数で実行させるために、前記アナログ/ディジタル変換部に対して、周波数の異なる複数の動作クロックから選択された一の動作クロックを供給する動作クロック供給部と、
前記動作クロック供給部から供給された動作クロックのサンプリング周波数でサンプリングされた前記ディジタルの周波数信号の周波数と、前記アナログの周波数信号の高調波が前記サンプリング周波数でサンプリングされた結果得られたディジタルのスプリアス信号の周波数との周波数差が、予め設定されたしきい値よりも大きくなるサンプリング周波数の動作クロックを選択するように前記動作クロック供給部を制御する制御部と、を備え
前記アナログの周波数信号の周波数は、前記サンプリング周波数の2分の1の周波数よりも高いことを特徴とする。
上述の発振装置は、以下の構成を備えていてもよい。
(a)前記制御部は、2次以上、n次以下(nは、3~6までの整数)の各高調波から得られたディジタルの前記スプリアス信号が、各々、予め設定されたしきい値よりも大きくなる動作クロックを選択すること。また、前記制御部は、前記周波数差が前記しきい値よりも大きくなる動作クロックが複数ある場合に、前記各高調波について計算した前記周波数差の最小値が最も大きくなる動作クロックを選択すること。
(b)前記基準周波数信号の周波数は、前記電圧制御発振部の設定周波数の出力に基づくアナログの周波数信号を、前記選択された動作クロックのサンプリング周波数でサンプリングして得られる前記ディジタルの周波数信号の周波数と一致するように設定されること
本発明によれば、アナログの周波数信号をディジタルに変換してから位相差を検出するPLL回路を備えた発振装置にて、ディジタルに変換された周波数信号と、アナログの周波数信号の高調波から得られたディジタルのスプリアス信号との周波数差が、予め設定されたしきい値よりも大きくなるようにアナログ/ディジタル変換部のサンプリング周波数を変化させるので、スプリアスなどの少ない周波数信号を得ることができる。
実施の形態に係る発振装置のブロック図である。 VCO出力の周波数及び2次高調波をADCによりサンプリングする処理に係る第1の説明図である。 前記サンプリング処理に係る第2の説明図である。 ADCのサンプリング周波数を決定する動作の流れを示す流れ図である。 サンプリング周波数を変化させたときの位相差検出用成分とスプリアス成分との周波数差を示す第1の説明図である。 前記位相差検出用成分とスプリアス成分との周波数差を示す第2の説明図である。
図1は、実施の形態に係る発振装置のブロック図である。発振装置は基準周波数信号に周波数信号を同期させて出力するPLL回路を備えている。また、本例のPLL回路からはアナログの周波数信号が出力される一方、当該周波数信号をディジタルに変換してから基準周波数信号との位相差を検出する。
詳細には、PLL回路は、アナログの周波数信号を出力する電圧制御発振部(VCO:Voltage Controlled Oscillator)15と、当該周波数信号をディジタルに変換するアナログ/ディジタル変換部(ADC:Analog Digital Converter)11と、ディジタルに変換された周波数信号と、基準周波数信号との位相差を検出する位相差検出部12と、検出された位相差に応じてVCO15の制御電圧に対応するディジタル信号を出力するループフィルタ13と、当該ディジタル信号をアナログの制御電圧に変換するディジタル/アナログ変換部(DAC: Digital Analog Converter)14と、を備える。
また本例の発振装置は、ディジタルに変換された周波数信号との位相差を検出するためのディジタルの基準周波数信号を出力するDDS(Direct Digital Synthesizer)2を備えている。
位相差検出部12、ループフィルタ13、DDS2などのディジタル回路は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)により構成される。
VCO15は、例えば水晶振動子とコルピッツ回路とを備える公知の発振回路により構成され、制御電圧に応じた周波数を有するアナログの周波数信号を出力する。
ADC11は、外部から入力される動作クロックに基づき前記周波数信号のサンプリングを行い、例えば12ビットのディジタル信号に変換する。例えばADC11は、入力される周波数信号の周波数の2倍以下のサンプリング周波数にてサンプリングを行い、ディジタルの周波数信号を得るアンダーサンプリングを実行する。アンダーサンプリングの実施に伴うディジタルの周波数信号への影響については後述する。
位相差検出部12は、ADC11から出力されたディジタルの周波数信号と、DDS2から出力されたディジタルの基準周波数信号とを比較し、その位相差に対応するディジタル信号を出力する。
DDS2は、入力された周波数設定値に対応した周波数を有する基準周波数信号を出力する。本例の発振装置は、DDS2に入力される周波数設定値を変更することにより、VCO15の出力の周波数を変化させることができる。
ループフィルタ13は、ローパスフィルタとして構成され、位相差検出部12から出力されたディジタル信号から、VCO15へ供給される制御電圧を得るため、位相差に対応する直流成分を取り出す。ループフィルタ13は、VCO15の出力の周波数の変更時に、所望の応答期間内で周波数を安定させることができるように、ダンピングファクターや自然周波数が設定されている。
そして、DAC14は、ループフィルタ13から出力されたディジタル信号をアナログの制御電圧に変換する。
以上に説明したループからなるPLL回路は、位相差検出部12にて検出された位相が小さくなるようにVCO15に供給する制御電圧を調節する負のフィードバックを実行することにより、VCO15の出力の周波数を安定させる。
既述のように、このPLL回路に設けられているADC11は、入力された周波数信号の周波数fの2倍以下のサンプリング周波数F(F≦2f)にてサンプリングを行い、当該周波数信号をディジタル信号に変換する。本例のPLL回路では、VCO15の出力の設定周波数fに対するサンプリング周波数Fの比(F/f)は、0.2~0.5程度に設定される。
なお、以下の説明では「f、F」の符号は、所定の周波数を持つ信号を示す場合と、その信号の周波数そのものを示す場合との双方に用いる。
ここでサンプリング定理として知られているように、サンプリング周波数Fが、周波数信号の周波数fの2倍以下である場合には、ADC11は周波数fのディジタル信号を再現することはできない。一方で、周波数fに対応する折り返し成分が、サンプリング周波数Fの2分の1以下の周波数領域にも現れる折り返し現象が発生する。
ここで、「F/2>」の周波数領域に折り返される折り返し成分は、予め把握することができるので、当該折り返し成分との位相比較が可能なように基準周波数信号の周波数を設定することにより、ADC11にて周波数fのディジタル信号を再現できない場合であってもVCO15の出力の周波数fを制御することができる。そこで以下の説明では、前述のサンプリング周波数Fの2分の1以下の周波数領域に折り返される、VCO15の出力の折り返し成分を「位相差検出用成分」とも呼ぶ。
図2、3には、VCO15の出力の周波数fを「3F<f<4F」の範囲内の値に設定した場合の折り返し成分の発現位置を模式的に示してある。
図2に示すように、周波数fが「f-3F<(F/2)」である場合、当該周波数fは、「n・(F/2)、n=5,3,1」の位置にて順次折り返され、「F/2>」の周波数領域に位相差検出用成分として現れる。また図3に示すように、周波数fが「f-3F≧(F/2)」である場合については、当該周波数fの折り返し成分が、同様に「n・(F/2)、n=7,5,3,1」の位置にて順次折り返され、前記周波数領域に位相差検出用成分として現れる。これらの位相差検出用成分は、VCO15から出力された周波数信号が、ADC11の動作クロックのサンプリング周波数Fにてサンプリングされた結果得られたディジタルの周波数信号に相当する。
上記位相差検出用成分の周波数ffoldは、下記(数1)に示す式より求めることができる。
Figure 0007379057000001
そこで、設定周波数fが入力されたとき、上記式に基づいて周波数ffoldを算出し、この周波数を有する基準周波数信号をDDS2から位相差検出部12に供給することにより、VCO15の周波数制御を行うことができる。
一方でVCO15の出力には、周波数fの2倍、3倍、…の周波数f(n)(n=1,2,3,…)を有する高調波が含まれている。図2、3に示すように、これらの高調波についても、当該高調波またはその折り返し成分自体が「n・(F/2)」の位置にて順次、折り返され、「F/2>」の周波数領域にスプリアス成分として現れる。このスプリアス成分は、前記高調波が、サンプリング周波数Fでサンプリングされた結果得られた、ディジタルのスプリアス信号に相当する。
なお、図示の便宜上、図2、3中には2次の高調波の周波数f(2)を示し、その折り返し成分については一部のみを示してある。また、これらの図中に示すVCO15の出力の周波数、2次高調波、各折り返し成分(上述の「位相差検出用成分、スプリアス成分」を含む)の振幅レベルは、実際の振幅レベルを示すものではない。
上述の高調波に起因するスプリアス成分の周波数f(n) foldは下記(数2)に示す式より求めることができる。
Figure 0007379057000002
このとき、サンプリング周波数Fの2分の1以下の周波数領域において、位相差検出用成分と、高調波のスプリアス成分との周波数差Δffold(下記(数3)の式参照)が小さくなると、ADC11内にフィルタを設けたとしてもスプリアス成分を除去することが困難になってしまう。
Figure 0007379057000003
この結果、位相差検出部12における位相差の検出や、ループフィルタ13からの制御電圧に対応するディジタル信号がこれらスプリアス成分の影響を受けて、VCO15から出力される周波数信号におけるスプリアスの増大や位相雑音の増大などの品質劣化を引き起こすおそれがある。高調波は次数が大きくなるに連れて次第に減衰していくが、例えば2次以上、6次以下程度までの低次の高調波は、相対的に振幅レベルも大きく、このような問題を引き起す場合がある。
一方、(数1、2)によると、これらら位相差検出用成分ffold、スプリアス成分f(n) foldは、VCO15の出力の周波数fとサンプリング周波数Fとによって特定できることが分かる。従って、VCO15の出力の周波数(設定周波数)fが決定された場合であっても、ADC11のサンプリング周波数Fを変化させることによって、Δffoldの値を変化させることができる。そこで、フィルタによる除去が可能な程度にΔffoldの値が大きくなるサンプリング周波数Fを選択すれば、より品質の高い周波数信号を得ることができる。
以上に説明した考え方に基づき、本例の発振装置は、サンプリング周波数Fが異なる複数の動作クロック(図1に示す例ではFS1~FS3の3つ)を供給可能なクロック供給源112と、ADC11に対して、当該クロック供給源112から選択された1の動作クロックを供給するためのセレクタ111とを備えている。クロック供給源112、セレクタ111は、本例の動作クロック供給部に相当する。
また本例の発振装置は、例えばコンピュータにより構成される制御部3を備えている。VCO15の設定周波数fが決定されているとき、制御部3は、複数の動作クロックのサンプリング周波数FS1~FS3について、例えば上述の(数1~3)の計算を実行し、周波数差Δffoldが所定のしきい値よりも大きくなるサンプリング周波数Fを選択する機能を有する。しきい値としては、5~15MHzの範囲内の10MHzを例示することができる。
さらに制御部3は、VCO15の設定周波数fとサンプリング周波数Fの選択結果とに基づいて(数1)のffoldの計算を行い、基準周波数信号の周波数が当該ffoldと一致するようにDDS2へ周波数設定値を出力する機能も備えている。
上述の構成を備える発振装置にて、ADC11の動作クロックのサンプリング周波数を選択する動作について図4を参照しながら説明する。
はじめに、VCO15から出力する周波数信号の設定周波数fを取得する(スタート、ステップS101)。しかる後、クロック供給源112から供給可能な動作クロックの複数のサンプリング周波数Fの候補の1つを選択する(ステップS102)。
当該サンプリング周波数の候補FS1~FS3の1つを選択し、予め設定された高調波(本例では2~6次)について、(数1~3)に基づき周波数差Δffoldを計算する(ステップS103)。この計算結果を制御部3のメモリに格納した後(ステップS104)、全ての候補についての計算が完了していない場合は(ステップS105;NO)、ステップS102~104の動作を繰り返す。
そして、全てのサンプリング周波数の候補について上述の計算が完了したら、計算結果に基づいてADC11の動作クロックのサンプリング周波数Fを選択する。選択の基準としては、計算を行った全ての次数の高調波について、周波数差Δffoldが予め設定したしきい値(本例では10MHz)よりも大きいサンプリング周波数の候補を選択する場合を例示できる。また、この条件を満たす候補が複数ある場合には、2~6次まで複数組計算したΔffoldの最小値が最も大きいサンプリング周波数の候補を選択してもよい。
一方で、全ての候補について、選択の基準を満たす計算結果が得られなかった場合には、例えば制御部3に接続された不図示の表示画面などに、エラー表示を出力してもよい。この結果、動作クロックのサンプリング周波数の候補を追加したり、しきい値の緩和を行ったりする処置を採ることができる。
但し、設定周波数fの設定範囲と、周波数差Δffoldとの関係についてデータを蓄積しておき、PLL回路の設計段階で当該設定範囲では選択の基準を満たさない結果となりにくいサンプリング周波数の候補の組み合わせをクロック供給源112に設定しておくことも可能である。
次いで、選択された動作クロックのサンプリング周波数Fと設定周波数fとを用いて(数1)の計算を行った結果からDDS2への基準周波数の設定を行った後(ステップS107)、サンプリング周波数の設定動作を終了する(エンド)。
本実施の形態の発振装置によれば以下の効果がある。アナログの周波数信号をディジタルに変換してから位相比較を行うPLL回路を備えた発振装置にて、ディジタルに変換された周波数信号(位相差検出用成分)と、アナログの周波数信号の高調波から得られたディジタルのスプリアス信号との周波数差が、予め設定されたしきい値よりも大きくなるようにADC11のサンプリング周波数Fを変化させるので、スプリアスなどの少ない周波数信号を得ることができる。
ここで、周波数差Δffoldがしきい値以上となっているか否かの判断を行う高調波の次数は、既述の2~6次に限定されるものでもない。VCO15から出力される周波数信号のスプリアスや位相雑音への影響に応じて、次数を増減してもよい。
また、発振装置の構成は図1に示した例に限定されない。例えばVCO15とADC11との間に分周器を設けてもよい。この場合は、分周器出口の周波数信号が「VCO15の出力に基づくアナログの周波数信号」に相当し、その周波数が(数1、2)の周波数fとなる。
この他、基準周波数信号の供給源についてもDDS2によって構成する場合に限定されず、水晶発振器などで得られたアナログの基準周波数信号を、他のADCにてディジタルの基準周波数信号に変換してもよい。この場合に、既述の(数1~3)に記載の周波数fに替えて基準周波数信号の周波数f’を用い、図4を用いて説明した手法と同様の手法により当該他のADCのサンプリング周波数Fを決定してもよい。
所定の設定周波数fとサンプリング周波数の候補FS1~FS3とについて、(数1~3)に基づきサンプリング周波数Fの2分の1以下の周波数領域に折り返される、VCO15の出力に起因する位相差検出用成分と、高調波に起因するスプリアス成分との周波数差Δffoldを計算した。
A.計算条件
設定周波数f:848.5MHz
サンプリング周波数の候補
S1:270MHz
S2:275MHz
S3:280MHz
対象高調波:2~6次
B.計算結果
各サンプリング周波数の候補FS1~FS3に対して、周波数差Δffoldを計算した結果のプロット図を示す。図5(a)~(c)は2~4次の高調波についての計算結果を示し、図6(a)、(b)は5、6次の高調波についての計算結果を示している。
各図の横軸はサンプリング周波数F[MHz]、縦軸は周波数差Δffold[MHz]を示している。また、サンプリング周波数Fを選択するにあたっての周波数差Δffoldのしきい値は10MHzとし、各図中に実線で示してある。各プロットには、周波数差Δffoldの値が大きな順に「1、2、3」の数字を併記し、当該周波数差Δffoldの値がしきい値以未満である場合には「×」の符号を付してある。
図5(a)~(c)、図6(a)、(b)に記載の各プロット図によれば、設定周波数f=848.5MHzの場合は、サンプリング周波数の候補FS2=275MHzを選択したとき、2~6次の高調波のいずれのスプリアス成分についても、設定周波数の位相差検出用成分との周波数差Δffoldがしきい値より大きくなった。
これに対して、サンプリング周波数の候補FS1=270MHzについては6次高調波にて、またFS3=280MHzについては2次高調波にて、各々、周波数差Δffoldがしきい値未満となった。
これらの計算結果から、複数のサンプリング周波数の候補FS1~FS3を用意し、各サンプリング周波数F下での位相差検出用成分、スプリアス成分の周波数差Δffoldを評価することにより、設定周波数fの周波数信号を出力するうえで好適なサンプリング周波数Fを選択できることが分かった。
11 ADC
111 セレクタ
112 クロック供給源
12 位相差検出部
13 ループフィルタ
14 DAC
15 VCO
2 DDS
3 制御部

Claims (4)

  1. 電圧制御発振部の出力に基づくアナログの周波数信号を、予め設定されたサンプリング周波数でサンプリングし、ディジタルの周波数信号に変換するアナログ/ディジタル変換部と、
    前記ディジタルの周波数信号と、基準周波数信号との位相差を検出する位相差検出部と、
    前記位相差検出部の出力に基づき、前記電圧制御発振部の出力周波数を制御するための制御電圧に対応するディジタル信号を出力するループフィルタと、
    前記ループフィルタの出力をアナログの制御電圧に変換して、前記電圧制御発振部に供給するためのディジタル/アナログ変換部と、
    前記アナログ周波数信号のサンプリングを、互いに異なるサンプリング周波数で実行させるために、前記アナログ/ディジタル変換部に対して、周波数の異なる複数の動作クロックから選択された一の動作クロックを供給する動作クロック供給部と、
    前記動作クロック供給部から供給された動作クロックのサンプリング周波数でサンプリングされた前記ディジタルの周波数信号の周波数と、前記アナログの周波数信号の高調波が前記サンプリング周波数でサンプリングされた結果得られたディジタルのスプリアス信号の周波数との周波数差が、予め設定されたしきい値よりも大きくなるサンプリング周波数の動作クロックを選択するように前記動作クロック供給部を制御する制御部と、を備え
    前記アナログの周波数信号の周波数は、前記サンプリング周波数の2分の1の周波数よりも高いことを特徴とする発振装置。
  2. 前記制御部は、2次以上、n次以下(nは、3~6までの整数)の各高調波から得られたディジタルの前記スプリアス信号が、各々、予め設定されたしきい値よりも大きくなる動作クロックを選択することを特徴とする請求項1に記載の発振装置。
  3. 前記制御部は、前記周波数差が前記しきい値よりも大きくなる動作クロックが複数ある場合に、前記各高調波について計算した前記周波数差の最小値が最も大きくなる動作クロックを選択することを特徴とする請求項2に記載の発振装置。
  4. 前記基準周波数信号の周波数は、前記電圧制御発振部の設定周波数の出力に基づくアナログの周波数信号を、前記選択された動作クロックのサンプリング周波数でサンプリングして得られる前記ディジタルの周波数信号の周波数と一致するように設定されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の発振装置。
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