JP7377827B2 - 非水電解液二次電池の製造方法 - Google Patents

非水電解液二次電池の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、非水電解液二次電池の製造方法に関する。
非水電解液二次電池は、充放電時に電極体内部でガスが発生しうる。かかるガスの発生は、特に初期充電時に起こりやすい。特開2019-91603号公報には、非水電解液二次電池の捲回電極体内部で発生し得るガスの、ガス抜け性を向上させる技術が開示されている。同公報によると、セパレータの幅方向に切り欠き凹部を設けることによって、当該切り欠き凹部からガスが排出されやすいとされている。
特開2019-91603号公報
非水電解液二次電池の製造工程において、初期充電時にSEI(Solid Electrolyte Interface)被膜と呼ばれる被膜が負極表面に形成される。その際、電極体内にガスが溜まることによって、SEI被膜にムラができるおそれがある。SEI被膜のムラは電池性能の低下につながる。例えば、SEI被膜が薄すぎる部分では電解液の分解が生じたり、逆にSEI被膜が厚すぎる部分は電気抵抗が高くなったりするおそれがある。本発明者は、初期充電時の被膜のムラを抑えられた非水電解液二次電池を製造する方法を提供したいと考えている。
ここで開示される非水電解液二次電池の製造方法は、電池ケースに、正極、負極およびセパレータを備えた電極体が収容された、電池組立体を用意する工程と、非イオン性界面活性剤を含む非水電解液を用意する工程と、電池組立体内に非水電解液を注液する工程と、電池組立体を初期充電する工程とを含んでいる。
かかる製造方法によると、ハイレートで初期充電を行った場合にも、被膜のムラが抑えられた非水電解液二次電池が製造される。
ここで開示される非水電解液二次電池の製造方法において、非イオン性界面活性剤の含有量は、非水電解液全体を100質量%としたときに、0.3質量%以上10質量%未満であってもよい。非イオン性界面活性剤は、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂肪酸ポリエチレングリコールおよびポリシロキサンからなる群より選ばれた1種以上の界面活性剤を含んでいてもよい。非水電解液は、リチウムビスオキサラトボレートを含んでいてもよい。
初期充電する工程では、2C以上10C以下の充電レートで初期充電を行ってもよい。
負極は、負極集電体と、負極集電体上に形成された負極活物質層とを備え、負極活物質層の目付は、10mg/cm以上であってもよい。
図1は、リチウムイオン二次電池100に用いられる捲回電極体20の構成を示す模式図である。 図2は、リチウムイオン二次電池100の内部構造を模式的に示す模式図である。 図3は、初期充電時に発生するガス12とSEI被膜10の関係を示す模式図である。 図4は、初期充電時に発生するガス12とSEI被膜10の関係を示す模式図である。
以下、ここで開示される非水電解質二次電池の製造方法の一実施形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。図面における寸法関係(長さ、幅、厚さなど)は必ずしも実際の寸法関係を反映するものではない。本明細書において数値範囲を示す「X~Y」のような表記は、特に言及されない限りにおいて「X以上Y以下」を意味する。
本明細書において「二次電池」とは、充電と放電を行なうことができるデバイスをいう。二次電池には、一般にリチウムイオン電池やリチウム二次電池などと称される電池の他、リチウムポリマー電池、リチウムイオンキャパシタなどが包含される。「非水電解液二次電池」とは、非水電解液を備えた二次電池をいう。
本明細書において「電池組立体」とは、電池の製造工程において、非水電解液の注液を行う前の形態にまで組み立てられた非水電解液二次電池のことをいう。
以下、例として捲回電極体を備える扁平角型のリチウムイオン二次電池の製造方法を挙げて説明するが、本発明をかかる実施形態に記載されたものに限定することを意図したものではない。ここで開示される技術は、例えば、電極体がラミネートフィルムからなる外装体に収容された、いわゆるラミネート型電池にも適用することができる。
ここで開示される非水電解液二次電池の製造」は、
(a)電池ケースに、正極、負極およびセパレータを備えた電極体が収容された、電池組立体を用意する工程;
(b)非イオン性界面活性剤を含む非水電解液を用意する工程;
(c)電池組立体内に非水電解液を注液する工程;
(d)電池組立体を初期充電する工程;
を含んでいる。
図1は、リチウムイオン二次電池100に用いられる捲回電極体20の構成を示す模式図である。図2は、リチウムイオン二次電池100の内部構造を模式的に示す模式図である。
<工程(a):電池組立体を用意する工程>
工程(a)では、電池ケース30に、正極50、負極60およびセパレータ70を備えた電極体20が収容された、電池組立体90を用意する。
電池ケース30は、図2に示されるように、開口部を有するケース本体と、当該開口部を塞ぐ蓋体とを備える。電池ケース30の蓋体には、電池ケース30の内圧が所定レベル以上に上昇した場合に内圧を開放するように設定された薄肉の安全弁36が設けられている。また、電池ケース30の蓋体には、非水電解液80を注入するための注入口(図示せず)が設けられている。電池ケース30の材質としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。
正極50は、図1および図2に示すように、シート状であり、正極集電体52と、正極集電体52の片面または両面に設けられた正極活物質層54と、を備える。正極50は、その端部に正極集電体52が露出した正極活物質層非形成部分52aを有する。正極活物質層非形成部分52aは、集電部として機能するが、集電部の構成はこれに限られない。
正極集電体52としては、アルミニウム箔等を使用し得る。
正極活物質層54は、正極活物質を含有する。正極活物質としては、リチウム二次電池に用いられる公知の正極活物質を用いてよい。正極活物質の例としては、リチウムニッケル系複合酸化物、リチウムコバルト系複合酸化物、リチウムマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルマンガン系複合酸化物(例、LiNi0.5Mn1.5)、リチウムニッケルマンガンコバルト系複合酸化物(例、LiNi1/3Mn1/3Co1/3)等のリチウム含有遷移金属酸化物、LiFePO等のリチウム遷移金属リン酸化合物などが挙げられる。
正極活物質層54は、正極活物質以外の成分、例えば、導電材やバインダ等を含み得る。導電材としては、例えばアセチレンブラック(AB)等のカーボンブラックやその他(例、グラファイトなど)の炭素材料を好適に使用し得る。バインダとしては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)等を使用し得る。
正極50は、公知方法に従い作製することができる。例えば、正極50は、正極活物質層54の構成成分と溶媒(例、N-メチルピロリドン等)とを含有する正極ペーストを作製し、当該正極ペーストを正極集電体52に塗工し、乾燥することにより作製することができる。乾燥により形成された正極活物質層54に対して、さらにプレス処理を行ってもよい。
負極60は、図1および図2に示すように、シート状であり、負極集電体62と、負極集電体62の片面または両面に設けられた負極活物質層64を備える。負極60は、その端部に負極集電体62が露出した負極活物質層非形成部分62aを有する。負極活物質層非形成部分62aは、集電部として機能するが、集電部の構成はこれに限られない。
負極集電体62としては、銅箔等を使用し得る。
負極活物質層64は、負極活物質を含有する。負極活物質としては、リチウム二次電池に用いられる公知の負極活物質を用いてよい。負極活物質の例としては、黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボン等が挙げられる。
負極活物質層64は、負極活物質以外の成分、例えば、バインダや増粘剤等を含み得る。バインダとしては、例えばスチレンブタジエンラバー(SBR)等を使用し得る。増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等を使用し得る。
負極60は、公知方法に従い作製することができる。例えば、負極60は、負極活物質層64の構成成分と溶媒(例、イオン交換水等)とを含有する負極ペーストを作製し、当該負極ペーストを負極集電体62に塗工し、乾燥することにより作製することができる。乾燥により形成された負極活物質層64に対して、さらにプレス処理を行ってもよい。
また、電極体20は通常、正極50と負極60とを絶縁するセパレータ70を有する。
セパレータ70としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、セルロース、ポリアミド等の樹脂から成る多孔性シート(フィルム)が挙げられる。かかる多孔性シートは、単層構造であってもよく、二層以上の積層構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。セパレータ70の表面には、耐熱層(HRL)が設けられていてもよい。
セパレータ70は公知方法に従い作製することができる。
正極50、負極60およびセパレータ70を用いて電極体20を作製する。この実施形態では、電極体20は、捲回電極体である。電極体20は、公知方法に従い作製することができる。例えば、正極50および負極60を2枚のセパレータ70を介して重ね合わせて積層体を作製し、これを長尺方向に捲回する。このとき、正極活物質層非形成部分52aおよび負極活物質層非形成部分62aが、電極体20の捲回軸方向の両端からそれぞれ外方にはみ出すように捲回する。このようにして電極体20を作製することができる。なお、電極体の具体的な形態は、ここで例示される形態に限定されない。電極体は、例えば、セパレータシートを介在させて、正極と負極とを重ねた、いわゆる積層電極体でもよい。
次に、公知方法に従い、電極体20を電池ケース30に収容する。図2に示されているように、電池ケース30の蓋体に正極端子42および正極集電板42aと、負極端子44および負極集電板44aとを取り付ける。正極集電板42aおよび負極集電板44aを、電極体20の端部に露出した、正極集電体52および負極集電体62(すなわち、正極活物質層非形成部分52aおよび負極活物質層非形成部分62a)にそれぞれ溶接する。そして、電極体20を、電池ケース30本体の開口部からその内部に収容し、電池ケース30のケース本体と蓋体とを溶接する。
このようにして、電池組立体90を得ることができる。
<工程(b):非水電解液を用意する工程>
工程(b)では、非イオン性界面活性剤を含む非水電解液80を用意する。非水電解液80は、有機溶媒(非水溶媒)中に少なくとも支持塩と、非イオン性界面活性剤とを含んでいる。
有機溶媒としては特に限定されず、一般的なリチウムイオン二次電池の非水電解液に用いられ得ることが知られている各種有機溶媒を、1種または2種以上使用することができる。例えば、カーボネート類、エーテル類、エステル類、ニトリル類、スルホン類、ラクトン類等が挙げられる。好適例として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等が挙げられる。これらの有機溶媒を、1種を単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
支持塩としては、電荷担体(典型的にはリチウムイオン)を含むものであれば特に限定されず、一般的なリチウムイオン二次電池と同様のものを、1種または2種以上使用することができる。例えば、LiPF、LiBF、LiClO等のリチウム塩が挙げられる。支持塩としては、LiPFを好ましく用いることができる。非水電解液80の支持塩の濃度が0.7mol/L~1.3mol/Lの範囲内となるように調製することが好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、一般的に消泡作用を有する非イオン性界面活性剤を用いることができる。特に限定されないが、例えば、エステル型、エーテル型、エステルエーテル型の非イオン性界面活性剤を用いることができる。また、非イオン性界面活性剤として、シリコン系界面活性剤を用いることができる。非イオン性界面活性剤とは、非水電解液中でイオン性を示さないが、界面活性を有するものをいう。エステル型の非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。エステル型の非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステルを好適に用いることができる。エーテル型の非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等が挙げられる。エーテル型の非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを好適に用いることができる。エステルエーテル型の非イオン性界面活性剤としては、脂肪酸ポリエチレングリコール、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。エステルエーテル型の非イオン性界面活性剤としては、脂肪酸ポリエチレングリコールを好適に用いることができる。シリコン系界面活性剤としては、シロキサン結合を有するポリシロキサン等を用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
非水電解液80は、被膜形成剤を含んでいてもよい。被膜形成剤としては、例えば、リチウムビスオキサラトボレート(LiBOB)が好ましく用いられる。この実施形態では、非水電解液80は、LiBOBを含んでいる。LiBOBは、後述する初期充電において、非水電解液80の他の成分よりも低い電位で分解し、負極活物質の表面にSEI膜を形成する。これによって、電池容量を低下させることなく、負極を安定化させることができる。好適な厚みのSEI膜を形成するという観点から、非水電解液80中のLiBOBの濃度は、10mM以上であるとよく、20mM以上であることが好ましい。一方、製造工程完了後のSEI膜の形成による電池抵抗の上昇を抑制するという観点から、非水電解液80中のLiBOBの濃度は、50mM以下であるとよく、40mM以下であることが好ましい。
なお、非水電解液80には、本発明の効果を著しく損なわない限りにおいて、分散剤、増粘剤等の各種添加剤を含ませることができる。
<工程(c):非水電解液を注液する工程>
工程(c)では、工程(a)で用意した電池組立体90内に、工程(b)で用意した非水電解液80を注液する。非水電解液80の注液は、公知の方法で行うことができる。例えば、電池組立体90を真空チャンバ内に配置し、真空チャンバ内を減圧にすることで電池ケース30内を減圧状態にし、非水電解液80を注液してもよい。非水電解液80の注液が完了したら、電池組立体90の注液口を封止する。
<工程(d):電池組立体を初期充電する工程>
非水電解液80が注液された状態の電池組立体90に対し、初期充電を行う。初期充電は、製造後の非水電解液二次電池が使用される電圧領域にわたって充電を行い、電池組立体90を電気化学的に活性化させる処理である。
初期充電は、公知方法に従い行うことができる。例えば、電池組立体90の正極端子42および負極端子44との間に外部電源を接続し、常温(通常、25℃±5℃)で正極端子42および負極端子44との間の電圧が所定値となるまで充電する。この充電は、定電流充電(CC充電)であってもよく、定電流定電圧充電(CC-CV充電)であってもよい。例えば、この充電は、充電開始から端子間電圧が所定値に到達するまで0.1C~10C程度の定電流で充電し、次いでSOC(State of Charge)が60%~100%程度(好ましくは80%~100%程度)となるまで定電圧で充電する定電流定電圧充電(CC-CV充電)によって行うことができる。
このとき、捲回電極体20内部に保持されている非水電解液に含まれる被膜形成剤が分解されて、被膜形成剤に由来するSEI膜が負極活物質の表面に形成される。
初期充電を施した電池組立体90を、公知方法に従いエージング処理を行うことによって、非水電解液二次電池100を製造することができる。
ところで、初期充電時には、SEI被膜の形成の際に、被膜形成剤の分解に由来するガスが負極活物質層表面から発生することが知られている。本発明者は、発生したガスが電極体表面に残ることによって充電電流の分布に偏りが生じ、それによってSEI被膜にムラが生じると考えている。つまり、ガスが残留していない部分は電流密度が大きく、ガスが残留している部分は電流密度が小さくなる傾向がある。本発明者は、SEI被膜のムラは、電流密度が大きい部分には厚い被膜が形成され、電流密度が小さい部分には薄い被膜が形成されることによって生じると考えている。
図3および図4は、初期充電時に発生するガス12とSEI被膜10の関係を示す模式図である。図中の矢印は、充電時にセパレータ70から負極60(負極活物質層64)の方向に向かって流れる電流を模式的に示している。図3(a)に示されているように、負極活物質層64表面で発生したガス(気泡)12が負極活物質層64とセパレータ70の間に残っている場合、気泡12が残っている部分は周囲と比べて電流が流れにくくなる。それに伴って、その周囲の電流密度が高くなる。その結果、当該電流密度が高くなった部分で被膜形成剤の分解およびSEI被膜の形成が集中的に起こり、図3(b)に示されているように、SEI被膜10のムラが大きくなる。本発明者は、負極表面に形成されるSEI被膜にムラが生じる一因について、以上のように考えている。
また、本発明者の知見では、SEI被膜10が厚くなった箇所は抵抗が高くなり、非水電解液二次電池の充電放電に伴って電荷担体(例えば、リチウムイオン二次電池の場合はリチウム)が析出しやすくなる。
この実施形態では、非水電解液を用意する工程において、非水電解液80に非イオン性界面活性剤が含まれている。非イオン性界面活性剤の消泡作用によって、初期充電時に負極活物質層64表面から発生した気泡12が微細化されると考えられる(図4(a)参照)。それによって、電極体表面の電流分布の偏りが抑えられ、SEI被膜のムラが抑制された非水電界二次電池を製造することができる(図4(b)参照)。
上述したように、非イオン性界面活性剤を非水電解液に含ませていることによって、気泡12が微細化される。そのため、ここに開示される非水電解液二次電池の製造方法の効果は、初期充電時に多量のガスが発生しうる条件においても好適に発揮される。
非水電解液を用意する工程において、非水電解液に含有させる非イオン性界面活性剤の量は、非水電解液全体を100質量%としたときに、0.3質量%以上であることが好ましく、例えば、1質量%以上であってもよい。
また、本発明者の知見では、充電時に非イオン性界面活性剤は分解する。非イオン性界面活性剤は、電池使用時の充放電に影響を及ぼさない量が含有されていることが好ましく、例えば、初期充電時において分解される量が含有されていればよい。かかる観点から、非イオン性界面活性剤の含有量は、10質量%未満であるとよく、5質量%以下であることが好ましく、例えば、3質量%以下であってもよい。
ところで、非水電解液二次電池の製造工程において、コスト削減等のために工程時間を短縮することが求められている。例えば、初期充電をハイレートで行うことによって工程時間を短縮することが試みられている。初期充電をハイレートで行う場合には、負極活物質層からのガスの発生量は増加し、大きな気泡が発生しやすくなる。そのため、SEI被膜のムラも大きくなる傾向にある。ここに開示される非水電解液二次電池の製造方法は、このような場合にも気泡を微細化することによるSEI被膜のムラを抑制する効果を好適に発揮しうる。充電レートは特に限定されないが、初期充電する工程において、2C以上、例えば、3C以上の充電レートで初期充電を行う場合にもSEI被膜のムラを抑制することができる。充電レートは、10C以下であってもよく、例えば、8C以下であってもよい。
また、高容量の負極を備える非水電解液二次電池を製造する際にも、SEI被膜のムラを抑制させることができる。
例えば、負極活物質層の目付(単位面積当たりの負極活物質層の重量)が大きいほど、初期充電時の負極活物質層からのガスの発生量は増加し、大きな気泡が発生しやすくなる。このような場合にも、ここで開示される製造方法を好適に適用しうる。特に限定されないが、負極活物質層の目付が、負極集電体の両面を合わせて10mg/cm以上であってもよく、例えば、20mg/cm以上であってもよい。また、負極活物質層の目付は、50mg/cm以下であってもよく、例えば、40mg/cm以下であってもよい。
リチウムイオン二次電池100は、各種用途に利用可能である。好適な用途としては、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の車両に搭載される駆動用電源が挙げられる。リチウムイオン二次電池100は、典型的には複数個を直列および/または並列に接続してなる組電池の形態でも使用され得る。
以下、ここで開示される製造方法で製造された非水電解液二次電池に関する実施例を説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
<リチウムイオン二次電池の作製>
界面活性剤を含む非水電解液を備えた非水電解液二次電池を作製した。具体的には、界面活性剤を含む非水電解液を備えた角型で大型のリチウムイオン二次電池を作製した。
正極活物質としてのLiNi1/3Co1/3Mn1/3と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、LNCM:AB:PVdF=92:5:3の質量比でN-メチルピロリドン(NMP)と混合し、正極活物質層形成用スラリーを調製した。このスラリーを、アルミニウム箔の両面に塗布して乾燥し、正極シートを作製した。
負極活物質としての黒鉛(C)と、バインダとしてのスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)とを、C:SBR:CMC=98:1:1の質量比でイオン交換水と混合して、負極活物質層形成用スラリーを調製した。このスラリーを、銅箔の両面に帯状に塗布して乾燥し、負極シートを作製した。
PP/PE/PPの三層構造の多孔性ポリオレフィンシートの表面に耐熱層が形成された、セパレータシートを2枚用意した。
正極シートと負極シートを、セパレータシートが介在するように重ね合わせ、捲回して、断面形状が楕円の捲回電極体を作製した。
注液口を有する蓋体とケース本体とを備えるアルミニウムケースを用意した。
蓋体に電極端子と集電板を取り付けた。次いで、作製した捲回電極体と集電板とを溶接により接合した。このようにして蓋体に接合された電極体を、ケース本体に挿入し、蓋体とケース本体を溶接した。
続いて、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)を、EC:DMC:EMC=3:4:3の体積比で混合した。この混合溶媒に、支持塩としてLiPFを1.1Mの濃度となるように溶解させた。被膜形成剤としてLiBOBを30mMの濃度となるように溶解させた。さらに、表1に示す種類の界面活性剤を、表1に示す添加量となるように添加し、非水電解液を用意した。注液口から、用意した非水電解液を所定量注入し、注液口に封止用ネジを締め付けて封止した。
なお、表1「界面活性剤」の欄において、界面活性剤1は、エーテル型の非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールであり、界面活性剤2は、エステルエーテル型の非イオン性界面活性剤である脂肪酸ポリエチレングリコールであり、界面活性剤3は、陰イオン性界面活性剤であるラウリル硫酸リチウムである。表1「添加量」の欄には、非水電解液全体を100質量%としたときの、界面活性剤の添加量(質量%)が記載されている。
注液後、非水電解液が捲回電極体に含浸するのに十分な時間放置した後、初期充電として、1Cの電流値で4.1Vまで充電した。その後、エージング処理を行い、比較例1~例4および実施例1~例6のリチウムイオン二次電池を作製した。
<リチウム析出試験>
各例のリチウムイオン二次電池をSOC80%に調整した。25℃の温度条件下で、80Aの定電流で10秒間のパルス充電を行い、5秒間休止した後、80Aの定電流で10秒間のパルス放電を行い、5秒間休止するパルス充放電パターンを1000サイクル繰り返した。各例のリチウムイオン二次電池を解体して負極を取り出し、目視でリチウムが析出しているか否かを確認した。結果を表1に示す。なお、表1「Li析出判定」の欄において、負極活物質層の表面に金属リチウムの析出による光沢が目視で確認されなかったものを○、負極活物質層の表面に金属リチウムの析出による光沢が目視で確認されたものを×と評価した。
<保存試験後の容量維持率評価>
各例のリチウムイオン二次電池に対して、25℃の恒温槽中で、0.3Cのレートで電池電圧が4.1Vとなるまで定電流充電した後、0.3Cのレートで電池電圧が3.0Vとなるまで定電流放電する充放電処理を3回繰り返し行った。
次いで、0.2Cのレートで電池電圧が4.1Vとなるまで定電流充電した後、電流値が1/50Cのレートになるまで定電圧充電することで満充電とした。その後、0.2Cの定電流で電池電圧が3.0Vとなるまで放電したときの容量を測定し、初期容量とした。
続いて、各例のリチウムイオン二次電池をSOC80%に調整した後に、60℃の恒温槽中に30日保存する保存試験を実施した。保存試験後、各例のリチウムイオン二次電池について、初期容量の測定と同様の方法で保存試験後の容量を測定した。
各例のリチウムイオン二次電池の容量維持率を、次式:容量維持率=保存試験後の容量/初期容量;によって算出した。比較例1の容量維持率と、各例の容量維持率を比較した。結果を表1に示す。なお、表1「容量維持率」の欄において、比較例1の容量維持率に対し、容量維持率の比が0.95%未満であったものを×、容量維持率の比が0.95%以上であったものを〇と評価した。
Figure 0007377827000001
実施例1~5、比較例1~3のリチウム析出試験の結果より、非水電解液に対する非イオン性界面活性剤の添加量が0.3質量%以上である場合に、負極活物質層の表面の金属リチウムの析出による光沢が目視で確認されなかった。すなわち、非水電解液に対し非イオン性界面活性剤を0.3質量%以上含有させることによって、リチウムの析出が抑制されたリチウムイオン二次電池を作製することができた。
実施例1~5、比較例1~3の保存試験後の容量維持率評価の結果より、非水電解液に対する非イオン性界面活性剤の添加量が10質量%以上である場合には、容量維持率が低下することがわかった。容量維持率の低下は、含有させた非イオン性界面活性剤が初期充電以降にも残り、それが分解される際の副反応に由来すると考えられる。
実施例3,6、比較例4の結果より、非水電解液に対して非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂肪酸ポリエチレングリコール)を含有させることによって、リチウムの析出が抑制されたリチウムイオン二次電池を作製することができた。つまり、非水電解液に対して非イオン性界面活性剤を含有させることによって、SEI被膜のムラを抑制し得ることがわかる。
以上、ここで開示される非水電解液二次電池の製造方法について説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた端子部品および電池の実施形態などは本発明を限定しない。例えば、電極体の他の例としては、セパレータを介して正極シートと負極シートとを複数積層させた積層電極体などが挙げられる。ここで開示される電池は、種々変更でき、特段の問題が生じない限りにおいて、各構成要素やここで言及された各処理は適宜に省略され、または、適宜に組み合わされうる。
10 SEI被膜
12 ガス(気泡)
20 電極体(捲回電極体)
30 電池ケース
36 安全弁
42 正極端子
42a 正極集電板
44 負極端子
44a 負極集電板
50 正極
52 正極集電体
52a 正極活物質層非形成部分
54 正極活物質層
60 負極
62 負極集電体
62a 負極活物質層非形成部分
64 負極活物質層
70 セパレータ
80 非水電解液
90 電池組立体
100 リチウムイオン二次電池

Claims (5)

  1. 電池ケースに、正極、負極およびセパレータを備えた電極体が収容された、電池組立体を用意する工程と、
    非イオン性界面活性剤を含む非水電解液を用意する工程と、
    前記電池組立体内に前記非水電解液を注液する工程と、
    前記電池組立体を初期充電する工程と
    を含み、
    前記非イオン性界面活性剤の含有量は、前記非水電解液全体を100質量%としたときに、0.3質量%以上10質量%未満であり、
    前記非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールおよびポリシロキサンのうち少なくともいずれか一方の界面活性剤を含む、
    非水電解液二次電池の製造方法。
  2. 前記初期充電する工程では、2C以上10C以下の充電レートで初期充電を行う、請求項に記載された非水電解液二次電池の製造方法。
  3. 電池ケースに、正極、負極およびセパレータを備えた電極体が収容された、電池組立体を用意する工程と、
    非イオン性界面活性剤を含む非水電解液を用意する工程と、
    前記電池組立体内に前記非水電解液を注液する工程と、
    前記電池組立体を初期充電する工程と
    を含み、
    前記非イオン性界面活性剤の含有量は、前記非水電解液全体を100質量%としたときに、0.3質量%以上10質量%未満であり、
    前記非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂肪酸ポリエチレングリコールおよびポリシロキサンからなる群より選ばれた1種以上の界面活性剤を含み、
    前記初期充電する工程では、2C以上10C以下の充電レートで初期充電を行う、
    非水電解液二次電池の製造方法。
  4. 前記非水電解液は、リチウムビスオキサラトボレートを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載された非水電解液二次電池の製造方法。
  5. 前記負極は、負極集電体と、該負極集電体上に形成された負極活物質層とを備え、前記負極活物質層の目付は、10mg/cm以上である、請求項1~のいずれか一項に記載された非水電解液二次電池の製造方法。
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