JP7376271B2 - 車載器 - Google Patents

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本発明は、車載器に関する。
安全運転を支援するサービスとして、車両同士の無線通信である車車間通信や、道路に設置された路側設備と車両との無線通信である路車間通信によって得られる情報を車両の運転者に知らせる、ITSコネクト(登録商標)と呼ばれるシステムがある。このシステムは、車両に通信機器を搭載して車車間通信を可能とすることで、右左折時や交差点侵入時に運転者に注意喚起する衝突防止支援を実現する。また、前方車両の加減速情報を利用して車間距離制御を行う通信利用型レーダークルーズコントロール(CACC:Cooperative Adaptive Cruise Control)も実現される。さらに、路車間通信を用いて、運転者に、赤信号の注意喚起を行うサービスや、信号待ちにおける発進準備案内を行うサービス等が実現される。
このシステムを用いて、並走する車両が自車両の前方に割り込んだり、自車両の後方から車間距離を詰めて追従したりする危険運転(あおり運転)に対処しようとする技術が提案されている(例えば、特許文献1~3参照。)。
特開2019-26183号公報 特開2018-112892号公報 特開2006-205773号公報
しかしながら、上記特許文献1~3が開示する技術は、いずれも、自車両の前方又は後方のいずれか一方におけるあおり運転に対処しようとするものであり、自車両の前方及び後方の双方におけるあおり運転を検出できなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、他車両が、自車両の前方及び後方のいずれにおいて危険運転を行う場合であっても、危険運転発生を検出できる車載器を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車載器は、下記(1)~(8)を特徴としている。
(1) 自車両に搭載された車載器であって、
前記自車両の走行速度を検出する速度検出部と、
前記自車両の周辺を走行する他車両の向きを検出する他車両向き検出部と、
前記自車両の進行方向における前記自車両と前記他車両との距離である進行方向車両間距離と、前記進行方向に直交する幅方向における前記自車両と前記他車両との距離である幅方向車両間距離と、を検出する車両間距離検出部と、
前記他車両が前記自車両の前方を走行する場合には、前記走行速度が所定速度以上であり、前記他車両の向きが規定時間内に所定角度以上変化し、かつ、前記幅方向車両間距離が第一規定距離以下であり、前記進行方向車両間距離が第二規定距離以下になった場合に、前記他車両が危険運転を行ったと判定し、前記他車両が前記自車両の後方を走行する場合には、前記走行速度が前記所定速度以上であり、前記他車両の向きが前記規定時間内に前記所定角度以上変化し、かつ、前記幅方向車両間距離が前記第一規定距離以下であると共に前記進行方向車両間距離が前記第二規定距離以下である状態が規定時間以上継続した場合に、前記他車両が危険運転を行ったと判定する、判定部と、
を備えることを特徴とする車載器
(2) 前記進行方向に沿う直線と、前記自車両と前記他車両とを結ぶ直線と、のなす角度である相対角度を検出する相対角度検出部をさらに備え、
前記判定部は、前記走行速度が前記所定速度以上であり、前記他車両の向きが前記規定時間内に前記所定角度以上変化し、前記幅方向車両間距離が前記第一規定距離以内であり、前記相対角度が所定範囲内であり、かつ、前記進行方向車両間距離が前記第二規定距離以下になった場合に、前記他車両が危険運転を行ったと判定する
ことを特徴とする上記(1)に記載の車載器。
(3) 前記他車両向き検出部は、前記自車両の前方を走行する前記他車両の向きを検出する
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の車載器。
(4) 前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、その旨を所定の通信機器に通知する通信部を備える
ことを特徴とする上記(1)~(3)のいずれか一に記載の車載器。
(5) 前記他車両と車車間通信を行う車車間通信部を備え、
前記他車両向き検出部は、前記車車間通信部が受信した前記他車両の状態を示す情報から、前記他車両の向きを検出する
ことを特徴とする上記(1)~(4)のいずれか一に記載の車載器。
(6) 前記車車間通信部は、前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、その旨を、前記他車両、及び、前記自車両の周辺に存在する車両であって前記他車両以外の車両である周辺車両の少なくともいずれか一に搭載された車載通信機器に通知する
ことを特徴とする上記(5)に記載の車載器。
(7) 前記他車両の状態を示す情報は、前記他車両の向き、前記他車両の速度、前記他車両のブレーキ状態、及び前記他車両のウインカー状態のそれぞれを示す各情報の少なくともいずれか一を含み、
前記車車間通信部は、前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、
前記他車両の状態を示す情報とともに、
前記自車両の速度、前記自車両の向き、前記自車両のブレーキ状態、前記自車両のウインカー状態、及び前記進行方向車両間距離のそれぞれを示す各情報、並びに、前記自車両に搭載されたカメラが撮影した前記他車両の少なくとも一部を撮影した画像、の少なくともいずれか一を、前記車載通信機器に送信する
ことを特徴とする上記(6)に記載の車載器。
(8) 前記通信部は、前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、
前記他車両の向き、前記他車両の速度、前記他車両のブレーキ状態、及び前記他車両のウインカー状態のそれぞれを示す各情報の少なくともいずれか一を含む、前記他車両の状態を示す情報とともに、
前記自車両の速度、前記自車両の向き、前記自車両のブレーキ状態、前記自車両のウインカー状態、及び前記進行方向車両間距離のそれぞれを示す各情報、並びに、前記自車両に搭載されたカメラが撮影した前記他車両の少なくとも一部を撮影した画像、の少なくともいずれか一を、前記所定の通信機器に送信する
ことを特徴とする上記(4)に記載の車載器。
上記(1)の構成の車載器によれば、他車両の向きの急激な変化を検知することにより、自車両の前方に急に割り込んできたり、自車両の後方に急に割り込んできたりする、危険運転(あおり運転)を検出できる。尚、本開示において、「車両間距離」は、車両外周面同士を結ぶ直線の最短距離とする。また、自車両の位置を原点、自車両の進行方向をy軸、進行方向に直交する幅方向をx軸とした場合において、自車両から他車両へ向かうベクトルの、大きさが「車両間距離」であり、y成分が「進行方向車両間距離」、x成分が「幅方向車両間距離」に相当する。
上記(2)の構成の車載器によれば、相対角度の所定範囲を、他車両が自車両の走行レーンにおける自車両の前方又は後方に位置する範囲内となるように設定することで、自車両と同一レーンにおける自車両の前方又は後方を走行中又は同一レーンに進入した他車両について、危険運転の判定を行うことができる。すなわち、自車両の走行レーンに割り込む意図がなく、自車両と並走中の、居眠り運転等をしている蛇行運転車両を除外できる。
上記(3)の構成の車載器によれば、自車両と並走していた他車両や自車両の前方を走行中の他車両について、危険運転を行っているか否かを判定できる。
上記(4)の構成の車載器によれば、危険運転の発生を管理者や警察に把握させたり、周辺車両に注意喚起することができる。また、危険運転を行っていることを、他車両の運転者自身に気付かせることができる。
上記(5)の構成の車載器によれば、他車両の状態を把握でき、画像処理をおこなうことなく、他車両の向きを検出できる。
上記(6)の構成の車載器によれば、車車間通信によって他車両又は周辺車両に搭載された通信機器に通知することで、周辺車両の運転者に注意喚起できる。また、他車両の運転者自身に、危険運転を行っていることを気付かせることができる。
上記(7)の構成の車載器によれば、他車両が危険運転を行った旨に加え、他車両の状態を示す情報、自車両の状態を示す情報や他車両を撮影した画像が、車車間通信によって他車両又は周辺車両の通信機器に送信されるため、危険運転発生時の状況を周辺車両等の運転者に把握させることができる。
上記(8)の構成の車載器によれば、危険運転の発生及びその時の状況を管理者や警察等に把握させることができる。また、所定の通信機器に送信された情報は、事後の運行解析や裁判の証拠等として活用できる。
本発明によれば、他車両が、自車両の前方及び後方のいずれにおいて危険運転を行う場合であっても、危険運転発生を検出できる車載器を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態における車載器を含む安全運転支援システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、危険運転の具体例を示す図である。 図3は、本実施形態の車載器が危険運転判定を行う動作例を示すフローチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態における車載器を含む安全運転支援システムの構成例を示すブロック図である。図1に示した安全運転支援システム5は、例えばトラックを管理している運送会社やバス会社等の事業者の設備として導入される。図1に示す安全運転支援システム5は、車載器として自車両1に搭載されるITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)機器9及び運行記録装置(以下、デジタルタコグラフという)10と、事業者の事務所等に設置される事務所PC30と、警察署等に設置される警察PC75と、で構成されている。デジタルタコグラフ10と事務所PC30との間は、インターネット等のネットワーク70を介して通信できるように接続される。また、デジタルタコグラフ10は、ネットワーク70を介して警察PC75と通信できるように接続される。さらに、安全運転支援システム5において、ITS機器9(車載通信機器)が自車両1以外の他の車両2,3(他車両2及び周辺車両3)にもそれぞれ搭載され、自車両1に搭載されたITS機器9は、他の車両2,3に搭載されたITS機器9と車車間通信を行う。車車間通信の一例として、ITSコネクト(登録商標)システムで用いられるITS専用周波数(760MHz)による通信が挙げられるが、他の通信方式による車両間専用通信を用いてもよい。また、5G(5th Generation)等のモバイル通信網(携帯回線網)を用いて車車間通信を行ってもよい。
事務所PC30は、事務所に設置された汎用のコンピュータ装置で構成され、自車両1の運行状況や運転状況を管理する。ネットワーク70は、デジタルタコグラフ10と広域通信を行う無線基地局8、事務所PC30及び警察PC75が接続されるパケット通信網であり、デジタルタコグラフ10と事務所PC30及び警察PC75との間で行われるデータ通信を中継する。デジタルタコグラフ10と無線基地局8との間の通信は、LTE(Long Term Evolution)/4G(4th Generation)等のモバイル通信網で行われてもよいし、無線LAN(Local Area Network)で行われてもよい。
デジタルタコグラフ10は、自車両1を含む各車両に搭載され、一般的な機能として、出入庫時刻、走行距離、走行時間、走行速度、速度オーバー、エンジン回転数オーバー、急発進、急加速、急減速等の運行データを記録する。
自車両1に搭載されたITS機器9は、デジタルタコグラフ10と連動して、定期的(例えば、100ミリ秒毎)に、車車間通信用情報(以下、メッセージという)を周囲の車両へブロードキャスト送信する。周囲の車両とは、例えば、自車両1から数100メートル以下の距離に位置する車両を意味する。メッセージDは、自車両1の状態を示す情報、例えば、車速、車両向き(車両方位角)、ブレーキ状態、ウインカー状態、及び現在位置の各情報を含む。同様に、他の車両2,3に搭載された各ITS機器9は、対応する各車両の状態を示す情報を含むメッセージを定期的に周囲の車両へ送信する。すなわち、自車両1及び他の車両2,3に搭載された各ITS機器9は、定期的に互いに通信することで、各車両の状態を示す情報を共有する。また、自車両1に搭載されたITS機器9から他の車両2,3に搭載された各ITS機器9へ送信されるメッセージは、自車両1と各ITS機器9にそれぞれ対応する他の車両2,3との車両間距離の情報、及び、自車両1のデジタルタコグラフ10が取得した撮影画像データを含むことができる。
デジタルタコグラフ10は、ハードウェアとして、CPU(マイクロコンピュータ)11、速度I/F(インタフェース)12A、エンジン回転I/F12B、外部入力I/F13、センサ入力I/F14、GPS受信部15、カメラI/F16、不揮発メモリ26A、揮発メモリ26B、記録部17、機器連動部18、音声I/F19、RTC(時計IC)21、SW入力部22、通信部24、電源部25、表示部27、およびアナログ入力I/F29を備える。
CPU11は、予め組み込まれたプログラムに従い、デジタルタコグラフ10の各部を統括的に制御する。不揮発メモリ26Aは、CPU11によって実行される動作プログラムや、CPU11が参照する定数データやテーブルなどを予め保持している。不揮発メモリ26Aは、データの書き換えが可能なメモリであり、保持しているデータは必要に応じて更新できる。揮発メモリ26Bは、運行データや映像等のデータ、及び他の車両2,3から受信したメッセージ等を記憶する。
記録部17は、運行データや映像等のデータを、例えば揮発メモリ26Bに記録する。尚、デジタルタコグラフ10がカードI/Fを有し、自車両1の乗務員に所持されるメモリカードがカードI/Fに挿抜自在に接続される場合には、記録部17は、運行データや映像等のデータを、メモリカードに書き込んでもよい。音声I/F19には、内蔵のスピーカ20が接続される。スピーカ20は、警報等の音声を発する。
RTC21(計時部)は、現在時刻を計時する。SW入力部22には、出庫ボタン、入庫ボタン等の各種ボタンのON/OFF信号が入力される。表示部27は、LCD(liquid crystal display)で構成され、通信や動作の状態の他、警報等を表示する。
速度I/F12Aには、車両の速度を検出する車速センサ51が接続され、車速センサ51からの速度パルスが入力される。車速センサ51は、デジタルタコグラフ10にオプションとして設けられてもよいし、デジタルタコグラフ10とは別の装置として設けられてもよい。エンジン回転I/F12Bには、エンジン回転数センサ(図示せず)からの回転パルスが入力される。
外部入力I/F13の入力には外部機器(図示せず)から各種信号が印加される。各種信号の一例としては、自車両のブレーキのオンオフ(ブレーキ状態)を表すブレーキ信号、左右の方向指示器(ウインカー)の動作状態(ウインカー状態)を表すウインカー信号、自動変速機の変速状態(前進/後退の区別を含む)を表す変速信号等が挙げられる。
センサ入力I/F14には、加速度(G値)を検知する(衝撃を感知する)加速度センサ(Gセンサ)28や自車両1の向きを検出するジャイロセンサ(不図示)が接続され、これらのセンサからの信号が入力される。Gセンサとしては、加速度による機械的な変位を、振動として読み取る方式や光学的に読み取る方式を有するものが挙げられるが、特に限定されない。また、Gセンサは、車両前方からの衝撃を感知する(減速Gを検知する)他、左右方向からの衝撃を感知しても(横Gを検知しても)よいし、車両後方からの衝撃を感知しても(加速Gを検知しても)よい。Gセンサは、これらの加速度を検知可能なように、1つもしくは複数のセンサで構成される。
アナログ入力I/F29には、エンジン温度(冷却水温)を検知する温度センサ(図示せず)、燃料量を検知する燃料量センサ(図示せず)等の信号が入力される。CPU11は、これらのI/Fを介して入力される情報を基に、各種の運転状態を検出する。
GPS受信部15は、GPSアンテナ15aに接続され、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される信号の電波を受信し、現在位置(GPS位置情報)の情報を計算して取得する。
機器連動部18には、ITS機器9等のオプションの車載機器や他の機器との連動を行うための信号が入力される。すなわち、デジタルタコグラフ10は、機器連動部18を介して、自車両1のITS機器9から他の車両2,3のITS機器9に、自車両1の状態を示す各情報をメッセージとして送信する。自車両1の状態を示す各情報の一例として、車速センサ51の出力に基づく自車両1の速度、ジャイロセンサの出力に基づく自車両1の向き、外部入力I/F13から印加される各信号に基づくブレーキ状態、ウインカー状態、GPS受信部15の出力に基づく自車両1の位置、等を示す各情報が挙げられる。また、デジタルタコグラフ10は、機器連動部18を介して、他の車両2,3のITS機器9から送信された対応する車両の状態を示す各情報を、メッセージとして受信する。
カメラI/F16の入力には、複数の車載カメラ23A、23Bが接続されている。本実施形態では、一方の車載カメラ23Aは自車両1の進行方向前方の道路等の情景を撮影できる向きで固定した状態で車室内に設置されている。したがって、車載カメラ23Aが撮影する映像の中には、自車両1の前方に存在する他の車両2、走行中の走行レーン境界を表す白線、路面上の交通規制の標示(制限速度など)が現れる。また、他方の車載カメラ23Bは、自車両1の後方の道路等の情景を撮影できる向きで固定した状態で車室内に設置されている。したがって、車載カメラ23Bが撮影する映像の中には、自車両1の後方に存在する他の車両2、走行中の走行レーン境界を表す白線、等が現れる。
車載カメラ23A、23Bは、例えば魚眼レンズを通して撮像される撮像面に例えば30万画素、100万画素、200万画素が配置されたイメージセンサを有する。イメージセンサは、CMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサやCCD(電荷結合素子)センサなど公知のセンサで構成されている。
車載カメラ23A、23Bがそれぞれ出力する映像の信号は、カメラI/F16の内部回路によって画素毎の階調や色を表すデジタル信号に変換され、フレーム毎の画像データとしてカメラI/F16から出力される。
各車載カメラ23A、23Bで撮影された映像(画像データ)は、記録部17の動作により時系列データとして記録されるが、所定時間分だけ記録されるように繰り返し上書きされる。この所定時間は、例えば事故発生時や後述する危険運転(あおり運転)発生時、その状況が分かるように、事故等発生前後の数秒間(例えば、2秒、4秒、10秒等)に相当する時間である。車載カメラ23A、23Bで撮像される画像は、静止画データの集合として記録してもよいし、動画のデータとして記録してもよい。事故等発生前後や危険運転発生(判定)前後の映像は、揮発メモリ26Bに保存されるが、更に事務所PC30に送信され事務所PC30の表示部に表示されてもよい。
通信部24は、広域通信を行い、携帯回線網(モバイル通信網)を介して無線基地局8に接続されると、無線基地局8と繋がるインターネット等のネットワーク70を介して、事務所PC30と通信を行う。電源部25は、イグニッションスイッチのオン等によりデジタルタコグラフ10の各部に電力を供給する。
また、本実施形態のデジタルタコグラフ10は、他車両の向きの急激な変化を検知して、危険運転(あおり運転)を判定する機能を有する。図2は、危険運転の具体例を示す図である。図2(a)は、自車両1の走行レーンに隣接する隣接レーンを走行していた他車両2が、自車両1の進行方向Sの前方に急に割り込んだ場合を示す。図2(b)は、隣接レーンを走行していた他車両2が、自車両1の進行方向Sの後方に、急に接近した場合を示す。
図2(a)、図2(b)に示す状況において、自車両1に搭載されたITS機器9と、他車両2に搭載されたITS機器9とは、定期的に通信(メッセージの送受信)を行っている。他車両2は、自車両1との距離が所定距離(例えば、数100m)以下(車車間通信が可能な距離範囲)の位置を走行している。そしてデジタルタコグラフ10は、自車両1に搭載されたITS機器9と連動して、他車両2の、車速、車両向き、ブレーキ状態、ウインカー状態、及び車両間距離などを把握している。図2(a)、図2(b)に示す状況において、デジタルタコグラフ10は、ITS機器9が受信したメッセージに基づいて他車両2の向きを検出し、他車両2の向きが規定時間内(例えば1秒以内)に所定角度(例えば30度)以上変化したことを検知する。
また、デジタルタコグラフ10は、ITS機器9が受信したメッセージに基づいて、自車両1と他車両2との車両間距離(進行方向Sにおける車両間距離)が規定距離(例えば10m)以下であることを検知する。尚、デジタルタコグラフ10は、ITS機器9が受信したメッセージに基づいて、自車両1と他車両2との幅方向車両間距離(進行方向Sに直交する方向における車両間距離)を検知することもできる。自車両1と他車両2との車両間距離は、メッセージ以外の情報に基づいて特定してもよい。例えば、デジタルタコグラフ10は、ミリ波レーダ等によって進行方向車両間距離を特定してもよい。また、デジタルタコグラフ10は、各車載カメラ23A、23Bで撮影された映像の画像データをCPU11が処理して所定のパターン認識を行うことにより、他車両2の位置及び距離(進行方向車両間距離、幅方向車両間距離)を特定してもよい。
そして、デジタルタコグラフ10は、自車両1の走行速度が所定速度(例えば50km/h)以上であり、他車両2の向きが規定時間内に所定角度以上変化し、かつ、車両間距離が規定距離以下である場合(幅方向車両間距離が第一規定距離以内であり、進行方向車両間距離が第二規定距離以内である場合)に、他車両2が危険運転を行ったと判定する。図2(b)に示す場合における、危険運転を行ったか否かの判定においては、さらに、自車両1と他車両2との間の車両間距離が規定距離以下である状態が規定時間(例えば3秒)以上継続したことを条件に加えてもよい。自車両1の走行速度が所定速度以上であることを条件に加えることで、例えば、渋滞中で前後の車両との進行方向車両間距離が規定距離以下となる場合のように、危険運転に該当しない例を除外することができる。
また、図2(a)又は図2(b)に示す場合における、危険運転を行ったか否かの判定においては、さらに、自車両1の進行方向Dに沿う直線と、自車両1と他車両2とを結ぶ直線と、のなす角度である相対角度が、所定範囲内であることを条件に加えてもよい。例えば、相対角度の所定範囲を、他車両2が、自車両1の走行レーンにおける自車両1の前方又は後方に位置する範囲内となるように設定しておき、CPU11が、自車両1の位置情報と、車車間通信によって取得した他車両2の位置情報とから、相対角度を算出する。そして、算出した相対角度が所定範囲内か否かを判断することにより、デジタルタコグラフ10は、自車両1と同一レーンを走行中又は同一レーンに進入した他車両2について、危険運転の判定を行うことができる。すなわち、相対角度を判定条件に加えることで、自車両1の走行レーンに割り込む意図がなく、自車両1と並走中の、居眠り運転等をしている蛇行運転車両を除外できる。尚、デジタルタコグラフ10は、相対角度の所定範囲として、他車両2が自車両1の走行レーンに位置する範囲内となるような、予め定められた角度を用いてもよいし、画像認識によって検出した自車両1の走行レーンの幅に基づいて定めた角度を用いてもよい。画像認識による走行レーンの検出は、車載カメラ23A、23Bで撮影された映像の画像データをCPU11が処理して所定のパターン認識を行うことにより、行うことができる。
さらに、デジタルタコグラフ10は、他車両2が危険運転を行ったと判定した場合に、他車両2に搭載されたITS機器9にその旨を通知して、他車両2の運転者に、自身が危険運転を行っていることを気付かせることができる。また、デジタルタコグラフ10は、自車両1の周辺を走行する車両(周辺車両3)に搭載されたITS機器9に、他車両2が危険運転を行った旨を通知して、周辺車両3の運転者に注意喚起できる。さらに、デジタルタコグラフ10は、事務所PC30や警察PC75に、他車両2が危険運転を行った旨を通知(通報)して、管理者や警察に、危険運転の発生を把握させることができる。
一方、事務所PC30は、汎用のオペレーティングシステムで動作するPC(パーソナルコンピュータ)により構成され、デジタルタコグラフ10から自車両1の運行データや危険運転情報を受信する。自車両1の運行データは、出入庫時刻、速度、走行距離等の他、急加減速、急ハンドル、速度オーバー、エンジン回転数オーバー、停車時の車間距離などの各種情報を含み、事務所PC30に接続された運行データDBに記録される。危険運転情報は、自車両1の周辺(前方又は後方)に位置する他の車両が危険運転(あおり運転)を行った旨を示す情報に加え、危険運転発生時の状況を示す情報及び車載カメラ23A、23Bが撮影した画像(撮影画像)を含む。危険運転発生時の状況を示す情報は、危険運転を行った他車両の速度、向き、ブレーキ状態、及びウインカー状態、自車両の速度、向き、ブレーキ状態、及びウインカー状態、並びに、自車両と当該他車両との車両間距離(進行方向車両間距離、幅方向車両間距離)の各情報を含む。危険運転情報及び撮影画像は、事務所PC30の内部メモリ又は運行データDBに記録される。事務所の管理者は、事務所PC30に備えられたマイク及びスピーカを用いて音声通話を行うことも可能であり、車両の事故や危険運転が発生した場合、救急や警察等への連絡を行うことができる。
図1に示したデジタルタコグラフ10が危険運転判定を行う動作例を図3に示す。自車両1の走行中、デジタルタコグラフ10のCPU11は、所定の時間間隔で、図3の危険運転判定処理を繰り返し実行して、自車両1の前方又は後方を走行する他車両2が危険運転を行ったか否かを判定する。自車両1の前方を走行する車両は、自車両1の走行レーンにおける自車両1の前方を走行する車両、自車両1の走行レーンに隣接する隣接レーンにおける、自車両1の前方を走行する車両、及び、隣接レーンにおいて自車両1と並走する車両を含む。自車両1の後方を走行する車両は、自車両1の走行レーンにおける自車両1の後方を走行する車両、隣接レーンにおける自車両1の後方を走行する車両、及び、隣接レーンにおいて自車両1と並走する車両を含む。
CPU11は、自車両1が一定速度(例えば50km/h)以上で走行であることを検知すると(S11)、自車両1の前方を走行する車両が、危険運転(あおり運転)判定条件を満たすか否かを判断する(S12)。S12の危険運転判定条件は、規定時間(例えば1秒)以下の間に、車両向きが所定角度(例えば30度)以上変化し、かつ、自車両1との車両間距離が規定距離(例えば10m)以下である車両が存在するか、である。CPU11は、例えばITS機器9が受信したメッセージに基づいて、S12の判断を行う。自車両1との車両間距離が規定距離以下である車両が存在することは、自車両1の進行方向における距離(進行方向車両間距離)が第一規定距離以下であり、かつ、進行方向と直交する幅方向における自車両1との距離(幅方向車両間距離)が第二規定距離以下になったことから判断することができる。尚、車両向きや車両間距離は、車載カメラ23Aの撮影画像に対する画像認識によって算出してもよい。
S12でYESの場合、CPU11は、いずれかの車両(他車両2)が危険運転(あおり運転)を行ったと判定する(S13)。そしてCPU11は、その旨を周辺車両3のITS機器9に通知し(S14)、危険運転発生時の状況を示す情報(規定データ)を周辺車両3のITS機器9へ送信する(S15)。危険運転発生時の状況を示す規定データの一例として、他車両2の状態を示す情報及び車載カメラ23A、23Bが取得した他車両2の撮影画像データが挙げられる。他車両2の状態を示す情報は、他車両2の向き、車速、ブレーキ状態、ウインカー状態を示す各情報を含む。自車両1の状態を示す情報は、自車両1の向き、車速、ブレーキ状態、ウインカー状態、自車両1と他車両2との車両間距離を示す各情報を含む。他車両2が危険運転を行った旨に加え、他車両2の状態を示す情報、自車両1の状態を示す情報や他車両2を撮影した画像が送信されるため、事務所PC30又は警察PC75において、事後的に危険運転発生時の状況を把握できる。送信された情報や画像は、事後の運行解析や裁判の証拠等として活用できる。
尚、S14及びS15において、CPU11は、他車両2が危険運転を行った旨及び規定データを当該他車両2のITS機器9に通知、送信してもよいし、事務所PC30又は警察PC75に通知、送信してもよい。さらにCPU11は、表示部27やスピーカ20から、危険運転発生を知らせる警報を発してもよい。
また、CPU11は、自車両1が一定速度(例えば50km/h)以上で走行であることを検知すると(S21)、自車両1の後方を走行する車両が危険運転(あおり運転)判定条件を満たすか否かを判断する(S22)。S22の危険運転判定条件は、規定時間(例えば1秒)以下の間に、車両向きが所定角度(例えば30度)以上変化し、かつ、規定時間(例えば3秒)以上にわたって自車両1との車両間距離が規定距離(例えば10m)以下である車両が存在するか、である。自車両1との車両間距離が規定距離以下である車両が存在することは、自車両1の進行方向における距離(進行方向車両間距離)が第一規定距離以下であり、かつ、進行方向と直交する幅方向における自車両1との距離(幅方向車両間距離)が第二規定距離以下になったことから判断することができる。CPU11は、例えばITS機器9が受信したメッセージに基づいて、S22の判断を行う。尚、車両向きや車両間距離は、車載カメラ23Bの撮影画像に対する画像認識によって算出してもよい。S22でYESの場合、CPU11は上述したS13~S15の処理を行う。尚、S11,S12,S21,又はS22において、NOの場合は、S11又はS21の処理に戻る。
以上説明したように、本実施形態の車載器(ITS機器9及びデジタルタコグラフ10)によれば、自車両1の前方及び後方のいずれを走行する車両についても、危険運転(あおり運転)を行ったか否か判定できる。すなわち、本実施形態の車載器は、当該車両(他車両2)の向きの急激な変化を検知して、自車両1の前方に急に割り込んできたり、自車両1の後方に急に接近したりする、危険運転(あおり運転)を判定できる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。例えば、前述した実施形態では、ITS機器9及びデジタルタコグラフ10が、事業者が管理する自車両1に搭載される例を示したが、自家用乗用車等の一般車両に搭載されてもよい。また、ITS機器9及びデジタルタコグラフ10を構成する各機能部は、同一の筐体に組み込まれてもよいし、いずれか一部が別体として構成されてもよい。
また、前述した実施形態では、危険運転か否かの判定をデジタルタコグラフ10が行ったが、事務所PC30に危険運転の判定機能を持たせてもよい。すなわち、デジタルタコグラフ10が、収集した運行データ及び他車両から受信したメッセージをリアルタイムで事務所PC30に送信し、事務所PC30が危険運転か否かの判定を行う。危険運転と判定した場合、事務所PC30は、デジタルタコグラフ10経由で自車両1の運転者に注意喚起を行ってもよい。事務所PC30に危険運転の判定機能を持たせることで、判定機能を有しない車載器を搭載した車両の運転者にも注意喚起が可能となる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る車載器の特徴をそれぞれ以下[1]~[8]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 自車両(1)に搭載された車載器(デジタルタコグラフ10、ITS機器9)であって、
前記自車両の走行速度を検出する速度検出部(車速センサ51、S11、S21)と、
前記自車両の周辺を走行する他車両(2)の向きを検出する他車両向き検出部(CPU11、S12、S22)と、
前記自車両の進行方向における前記自車両と前記他車両との距離である進行方向車両間距離と、前記進行方向に直交する幅方向における前記自車両と前記他車両との距離である幅方向車両間距離と、を検出する車両間距離検出部(CPU11、S12、S22)と、
前記走行速度が所定速度以上であり、前記他車両の向きが規定時間内に所定角度以上変化し、かつ、前記幅方向車両間距離が第一規定距離以下であり、前記進行方向車両間距離が第二規定距離以下になった場合に、前記他車両が危険運転を行ったと判定する判定部(CPU11、S13)と、
を備えることを特徴とする車載器。
[2] 前記進行方向に沿う直線と、前記自車両と前記他車両とを結ぶ直線と、のなす角度である相対角度を検出する相対角度検出部をさらに備え、
前記判定部は、前記走行速度が前記所定速度以上であり、前記他車両の向きが前記規定時間内に前記所定角度以上変化し、前記幅方向車両間距離が前記第一規定距離以内であり、前記相対角度が所定範囲内であり、かつ、前記進行方向車両間距離が前記第二規定距離以下になった場合に、前記他車両が危険運転を行ったと判定する
ことを特徴とする上記[1]に記載の車載器。
[3] 前記他車両向き検出部は、前記自車両の前方を走行する前記他車両の向きを検出する
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の車載器。
[4] 前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、その旨を所定の通信機器(車両2,3のITS機器9、事務所PC30、警察PC75)に通知する通信部(通信部24、ITS機器9、S14)を備える
ことを特徴とする上記[1]~[3]のいずれか一に記載の車載器。
[5] 前記他車両と車車間通信を行う車車間通信部(ITS機器9)を備え、
前記他車両向き検出部は、前記車車間通信部が受信した前記他車両の状態を示す情報から、前記他車両の向きを検出する
ことを特徴とする上記[1]~[4]のいずれか一に記載の車載器。
[6] 前記車車間通信部は、前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、その旨を、前記他車両(2)、及び、前記自車両の周辺に存在する車両であって前記他車両以外の車両である周辺車両(3)の少なくともいずれか一に搭載された車載通信機器(ITS機器9)に通知する
ことを特徴とする上記[5]に記載の車載器。
[7] 前記他車両の状態を示す情報は、前記他車両の向き、前記他車両の速度、前記他車両のブレーキ状態、及び前記他車両のウインカー状態のそれぞれを示す各情報の少なくともいずれか一を含み、
前記車車間通信部は、前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、
前記他車両の状態を示す情報とともに、
前記自車両の速度、前記自車両の向き、前記自車両のブレーキ状態、前記自車両のウインカー状態、及び前記進行方向車両間距離のそれぞれを示す各情報、並びに、前記自車両に搭載されたカメラが撮影した前記他車両の少なくとも一部を撮影した画像、の少なくともいずれか一を、前記車載通信機器(他車両2のITS機器9、周辺車両3のITS機器)に送信する
ことを特徴とする上記[6]に記載の車載器。
[8] 前記通信部(通信部24)は、前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、
前記他車両の向き、前記他車両の速度、前記他車両のブレーキ状態、及び前記他車両のウインカー状態のそれぞれを示す各情報の少なくともいずれか一を含む、前記他車両の状態を示す情報とともに、
前記自車両の速度、前記自車両の向き、前記自車両のブレーキ状態、前記自車両のウインカー状態、及び前記進行方向車両間距離のそれぞれを示す各情報、並びに、前記自車両に搭載されたカメラが撮影した前記他車両の少なくとも一部を撮影した画像、の少なくともいずれか一を、前記所定の通信機器に送信する
ことを特徴とする上記[4]に記載の車載器。
1 自車両
2 他車両
3 周辺車両
5 安全運転支援システム
8 無線基地局
9 ITS機器
10 デジタルタコグラフ
11 CPU
12A 速度I/F
12B エンジン回転I/F
13 外部入力I/F
14 センサ入力I/F
15 GPS受信部
15a GPSアンテナ
16 カメラI/F
17 記録部
18 機器連動部
19 音声I/F
20 スピーカ
21 RTC
22 SW入力部
23A 車載カメラ
23B 車載カメラ
24 通信部
25 電源部
26A 不揮発メモリ
26B 揮発メモリ
27 表示部
28 Gセンサ
29 アナログ入力I/F
30 事務所PC
51 車速センサ
70 ネットワーク
75 警察PC

Claims (8)

  1. 自車両に搭載された車載器であって、
    前記自車両の走行速度を検出する速度検出部と、
    前記自車両の周辺を走行する他車両の向きを検出する他車両向き検出部と、
    前記自車両の進行方向における前記自車両と前記他車両との距離である進行方向車両間距離と、前記進行方向に直交する幅方向における前記自車両と前記他車両との距離である幅方向車両間距離と、を検出する車両間距離検出部と、
    前記他車両が前記自車両の前方を走行する場合には、前記走行速度が所定速度以上であり、前記他車両の向きが規定時間内に所定角度以上変化し、かつ、前記幅方向車両間距離が第一規定距離以下であり、前記進行方向車両間距離が第二規定距離以下になった場合に、前記他車両が危険運転を行ったと判定し、前記他車両が前記自車両の後方を走行する場合には、前記走行速度が前記所定速度以上であり、前記他車両の向きが前記規定時間内に前記所定角度以上変化し、かつ、前記幅方向車両間距離が前記第一規定距離以下であると共に前記進行方向車両間距離が前記第二規定距離以下である状態が規定時間以上継続した場合に、前記他車両が危険運転を行ったと判定する、判定部と、
    を備えることを特徴とする車載器。
  2. 前記進行方向に沿う直線と、前記自車両と前記他車両とを結ぶ直線と、のなす角度である相対角度を検出する相対角度検出部をさらに備え、
    前記判定部は、前記走行速度が前記所定速度以上であり、前記他車両の向きが前記規定時間内に前記所定角度以上変化し、前記幅方向車両間距離が前記第一規定距離以内であり、前記相対角度が所定範囲内であり、かつ、前記進行方向車両間距離が前記第二規定距離以下になった場合に、前記他車両が危険運転を行ったと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載器。
  3. 前記他車両向き検出部は、前記自車両の前方を走行する前記他車両の向きを検出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載器。
  4. 前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、その旨を所定の通信機器に通知する通信部を備える
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の車載器。
  5. 前記他車両と車車間通信を行う車車間通信部を備え、
    前記他車両向き検出部は、前記車車間通信部が受信した前記他車両の状態を示す情報から、前記他車両の向きを検出する
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の車載器。
  6. 前記車車間通信部は、前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、その旨を、前記他車両、及び、前記自車両の周辺に存在する車両であって前記他車両以外の車両である周辺車両の少なくともいずれか一に搭載された車載通信機器に通知する
    ことを特徴とする請求項5に記載の車載器。
  7. 前記他車両の状態を示す情報は、前記他車両の向き、前記他車両の速度、前記他車両のブレーキ状態、及び前記他車両のウインカー状態のそれぞれを示す各情報の少なくともいずれか一を含み、
    前記車車間通信部は、前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、
    前記他車両の状態を示す情報とともに、
    前記自車両の速度、前記自車両の向き、前記自車両のブレーキ状態、前記自車両のウインカー状態、及び前記進行方向車両間距離のそれぞれを示す各情報、並びに、前記自車両に搭載されたカメラが撮影した前記他車両の少なくとも一部を撮影した画像、の少なくともいずれか一を、前記車載通信機器に送信する
    ことを特徴とする請求項6に記載の車載器。
  8. 前記通信部は、前記判定部が、前記他車両が危険運転を行ったと判定した場合、
    前記他車両の向き、前記他車両の速度、前記他車両のブレーキ状態、及び前記他車両のウインカー状態のそれぞれを示す各情報の少なくともいずれか一を含む、前記他車両の状態を示す情報とともに、
    前記自車両の速度、前記自車両の向き、前記自車両のブレーキ状態、前記自車両のウインカー状態、及び前記進行方向車両間距離のそれぞれを示す各情報、並びに、前記自車両に搭載されたカメラが撮影した前記他車両の少なくとも一部を撮影した画像、の少なくともいずれか一を、前記所定の通信機器に送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の車載器。
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