JP2003157479A - 車両用自動通報装置 - Google Patents

車両用自動通報装置

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JP2003157479A
JP2003157479A JP2001353515A JP2001353515A JP2003157479A JP 2003157479 A JP2003157479 A JP 2003157479A JP 2001353515 A JP2001353515 A JP 2001353515A JP 2001353515 A JP2001353515 A JP 2001353515A JP 2003157479 A JP2003157479 A JP 2003157479A
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vehicle
threshold value
collision
notification
control module
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JP2001353515A
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Masafumi Yamamoto
雅史 山本
Koichi Kojima
浩一 小嶋
Masaki Chiba
正基 千葉
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動通報制御を、衝突が予想される相手に応
じて、最適に行なう車両用自動通報装置の提供。 【解決手段】 制御ユニット11において、自動通報
(Mayday)制御モジュール112は、所定のしき
い値より大きな加減速度が検出されるのに応じて、Ma
yday基地局101に対して救援信号を送信する機能
を有する。AHS制御モジュール111は、車速センサ
12や横位置検出装置13等の入力情報に基づいて検出
した自車の走行状態に応じて、ドライバに対する警報出
力や危険回避のための運転支援動作の制御を行なう機能
を有すると共に、その実行中に検出された自車との衝突
が予想される障害物の種別、自車との相対速度、或いは
衝突時に発生が予想されるエネルギ等に応じて、上記の
しきい値の大きさを変更し、変更されたしきい値は、M
ayday制御モジュール112に渡される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の事故発生時
または緊急時に、所定の外部機関に自動的な通報を行な
う車両用自動通報システムの分野に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、代表的な車両である自動車の
分野においては、事故発生時または緊急時に、検出した
衝撃(加減速度)の大きさやドライバのスイッチ操作に
応じて、現在位置情報を含む救難信号を自車から発信す
ることにより、所定の外部機関に対して、自動的な緊急
通報を行なう車両用自動通報(Mayday)システム
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車両用自動
通報システムによれば、ドライバは、非常時に複雑な判
断を強いられることなく、緊急時の通報を確実に行なう
ことができるので、利便性が高い。
【0004】しかしながら、自動車の走行環境は様々に
変化するものであり、事故発生時に発生する衝撃エネル
ギは、衝突した相手によってことなるため、上記のよう
な車両用自動通報システムにおいて、自車に発生した衝
撃として、加減速度の大きさを一律に検出しただけで
は、最適な自動通報とは言えないこともある。
【0005】また、従来より、自動車の分野において
は、自車が危険な走行状態に陥ることを未然に防止すべ
く、危険回避のための警報出力や回避動作を自動的に行
なう運転支援システムが提案されており、このシステム
では、警報出力や回避動作の制御状態を決定するため
に、道路側に設けられた設備から取得した各種情報や撮
影画像に基づいて、自車の走行状態や前方障害物の存在
を検出している。
【0006】上述したこれらのシステムは、現在まで車
両上においてそれぞれ独立した構成で研究が重ねられて
いるが、これらのシステムが共に搭載される車両におい
ては、それぞれのシステムが処理に必要な情報を収集及
び検出することになるため、運転支援システムを利用す
れば、上述した車両用自動通報システムにおける自動通
報の最適化を図ることが可能であると考えられる。
【0007】そこで本発明は、自動通報制御を、衝突が
予想される相手に応じて、最適に行なう車両用自動通報
装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車両用自動通報装置は、以下の構成を
特徴とする。
【0009】即ち、所定のしきい値より大きな加減速度
が検出されるのに応じて、所定の連絡先に自動的に通報
する制御手段を備える車両用自動通報装置であって、前
記制御手段は、衝突予想相手に応じて、前記所定のしき
い値の大きさを変更することを特徴とする。
【0010】好適な実施形態において、前記制御手段
は、前記衝突予想相手が大型車であるときに、前記所定
のしきい値を小さな値に変更すると良い。
【0011】また、例えば前記制御手段は、前記衝突予
想相手と自車との相対速度が所定の基準値より大きいと
きに、前記所定のしきい値を小さな値に変更すると良
い。
【0012】また、例えば前記制御手段は、前記衝突予
想相手と自車との相対速度と、前記衝突予想相手の重量
とに基づいて、予想される衝突によって発生する衝撃エ
ネルギを推定し、推定した衝撃エネルギが所定の基準値
より大きいときに、前記所定のしきい値を小さな値に変
更すると良い。
【0013】
【発明の効果】上記の本発明によれば、自動通報制御
を、衝突が予想される相手に応じて、最適に行なう車両
用自動通報装置の提供が実現する。
【0014】即ち、衝突によって自車に発生する衝撃の
大きさ(エネルギ)は、その衝突相手の質量や衝突時の
速度によって大きく異なることが一般的に知られている
ところ、請求項1の発明によれば、所定のしきい値が、
例えば、 ・衝突予想相手が大型車であるとき(請求項2)、 ・衝突予想相手と自車との相対速度が所定の基準値より
大きいとき(請求項3)、・或いは、予想される衝突に
よって発生すると推定される衝撃エネルギが所定の基準
値より大きいとき(請求項4)、にはそれぞれ小さな値
に変更される等、衝突予想相手に応じて適宜変更される
ので、その後、実際に衝撃が発生した場合に、最適な自
動通報を行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用自動通
報装置の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】[第1の実施形態]図1は、第1の実施形
態における車両用自動通報装置のシステム構成を示すブ
ロック図である。
【0017】同図において、制御ユニット11には、不
図示のCPU、メモリ、入出力インタフェース等が備え
られた一般的な電子制御ユニットであり、本実施形態で
は、危険回避のための警報出力や運転支援動作のための
AHS制御モジュール111と、緊急時に自動通報を行
なう自動通報(Mayday)制御モジュール112と
が実行される。ここで、モジュールとは、ソフトウエア
及び/またはハードウエアによって構成される一機能単
位である。
【0018】AHS制御モジュール111は、検出した
自車の走行状態に応じて、ドライバに対する警報出力や
危険回避のための運転支援動作の制御を行なう機能を有
しており、本実施形態において、AHS制御モジュール
111には、車速センサ12によって検出された自車
速、横位置検出装置13によって検出された走行車線に
対する自車の横位置及びヨー角、AHS用車載アンテナ
16を介して路車間通信機15が受信した情報、並びに
レーザレーダ19によって検出された自車前方に存在す
る障害物までの距離及びその障害物の横幅が入力され
る。
【0019】ここで、AHS用車載アンテナ16を利用
して受信すべき信号は、路側アンテナ104(後述する
図2の基点アンテナ21及び情報提供アンテナ22に対
応)を介して、AHS基地局103によって送出され
る。
【0020】また、横位置検出装置13は、道路上に埋
設された磁気ネイル等のマーカの位置を検出することに
より、現在では一般的な手法によって自車の走行車線に
対する横位置及びヨー角を検出する。
【0021】Mayday制御モジュール112は、加
速度(G)センサ14によって検出された加減速度の大
きさが所定のしきい値より大きい場合に、自動通報用車
載アンテナ18から、所定の救援信号を送出する機能を
有する。好適な実施形態において、この救援信号には、
GPS(グローバル・ポジショニング・システム)セン
サによって検出された現在位置情報が含まれる。
【0022】自動通報用車載アンテナ18から送信され
た救援信号は、路側アンテナ102を介して、自動通報
基地局101に受信される。
【0023】本実施形態では、車両の走行状態に応じて
最適な自動通報を行なうために、自動通報の要否を判断
する際にMayday制御モジュール112によって参
照される通報用の所定のしきい値の大きさを、AHS制
御モジュール111に含まれる通報用しきい値の変更制
御処理によって、衝突が予想される自車前方の障害物
(他車)との相対速度に応じて変更する(詳細は後述す
る)。本実施形態において、自車及び/または他車が交
差点に存在するか否かは、図2に示す如く、AHS(Ad
vanced Cruise-assist Highway System)を利用して検
出する。
【0024】図2は、第1の実施形態において適用可能
な、交差点付近におけるAHSの概要を説明する図であ
る。
【0025】同図において、車両検出センサ23は、対
向車2の位置、車速、種別等を検出するために道路上に
設置されている。車両検出センサ23によって検出され
た情報は、AHS基地局103を介して情報提供アンテ
ナ22に伝えられる。
【0026】基点アンテナ21は、AHS情報の提供区
間の開始位置を、通行する車両(この場合は自車1)に
提供するために道路上に設置されている。情報提供アン
テナ22は、直進する対向車(他車)2に関する情報
(普通自動車、大型車等の種別等)、道路形状(交差点
までの距離、車線幅等)に関する情報等を、自車1に提
供するために道路上に設置されている。
【0027】自車1に搭載された制御ユニット11にお
いて、AHS制御モジュール111は、路車間通信機1
5を利用して、前方に存在する交差点手前の所定位置に
設置された基点アンテナ21との通信を行なうことによ
り、その所定位置の通過タイミングを検出することがで
きる。そして、AHS制御モジュール111は、検出し
た通過タイミングと、車速センサ12から出力される車
速パルス値とに基づいて、基点アンテナ21と自車1と
の相対的な位置関係を検出することができる。
【0028】また、AHS制御モジュール111は、路
車間通信機15を利用して、情報提供アンテナ22から
交差点までの距離を入手できるので、検出した基点アン
テナ21と自車1との相対的な位置関係との比較を行な
うことにより、自車1が当該交差点内に存在するか否か
を判断することができる。
【0029】更に、AHS制御モジュール111は、路
車間通信機15を利用して、情報提供アンテナ22から
対向車2の位置及び車速を入手できるので、対向車2が
当該交差点内に存在するか否かを判断することもでき
る。
【0030】一般的なAHSでは、一例として概説した
上記の交差点付近と略同様なシステム構成によって、道
路(インフラ)側に設けられた設備から、自車前方に存
在する障害物の速度情報や種別等の各種情報を取得でき
るので、その障害物と自車との相対速度も算出すること
ができる。そこで、本実施形態では、以下に説明する通
報用しきい値の変更制御を行なうことにより、警報出力
や運転支援動作のための制御処理がAHS制御モジュー
ル111において実行される際に、自車との衝突が予想
されると判定された前方の障害物(以下、衝突相手と称
する)との相対速度に応じて、最適な自動通報を実現す
る。
【0031】尚、本実施形態において、AHS制御モジ
ュール111が不図示のアクチュエータ(自動変速機や
ブレーキ等)を利用して実行する警報出力や運転支援動
作のための制御処理自体は、本願の本質ではないので詳
細な説明は省略し、以下の説明では、本実施形態におけ
る特徴的な通報用しきい値の変更制御処理(図3)を中
心に説明する。
【0032】図3は、第1の実施形態におけるAHS制
御モジュール111に含まれる通報用しきい値の変更制
御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット
11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を
表わす。
【0033】同図において、ステップS1,ステップS
2:例えば図2に例示する如く道路側に設けられた基点
アンテナ21及び情報提供アンテナ22から、路車間通
信機15を利用して取得した自車前方の他車(対向車)
の車速等に関する情報に基づいて、その他車が衝突相手
であるかを判断すると共に、衝突相手である場合には、
その衝突相手の車速と、車速センサ12によって検出さ
れた自車速とに基づいて、その衝突相手と自車との相対
速度を検出し(ステップS1)、検出した相対速度が所
定のしきい値より大きいかを判断する(ステップS
2)。
【0034】尚、ステップS1において自車前方の他車
が衝突相手であるか否かを判断する方法は、一般的な方
法を採用することができるので、本実施形態における詳
細な説明は省略する。
【0035】ステップS3:ステップS2において相対
速度が所定のしきい値より小さいと判断した場合には、
本ステップにおいて、通報用しきい値を通常の基準値に
設定する。
【0036】ステップS4:ステップS2において相対
速度が所定のしきい値より大きいと判断した場合には、
本ステップにおいて、通報用しきい値を、上記の基準値
より小さな値に変更する。
【0037】ステップS5:ステップS3またはステッ
プS4にて設定した通報用しきい値を、Mayday制
御モジュール112に設定し、ステップS1にリターン
する。
【0038】図4は、第1の実施形態におけるMayd
ay制御モジュール112による自動通報処理を示すフ
ローチャートであり、上記のAHS制御モジュール11
1とは別タスクで、当該制御ユニット11に備えられた
不図示のCPUが実行する処理手順を表わす。尚、Ma
yday制御モジュール112による自動通報処理(図
4)は、以下に説明する各実施形態においても、同様に
実行される。
【0039】同図において、ステップS101:自車1
に発生した加減速度の大きさを、Gセンサ14によって
検出する。
【0040】ステップS102:通報用しきい値をAH
S制御モジュール111から取得する。
【0041】ステップS103:乗員による緊急通報用
の不図示のスイッチ操作がなされたかを判断し、操作が
行われた場合にはステップS105に進み、操作が行な
われていない場合にはステップS104に進む。
【0042】ステップS104,ステップS105:取
得した通報用しきい値と、ステップS101にて検出し
た加減速度の大きさとを比較し(ステップS104)、
その加減速度の大きさが当該しきい値を超えている場合
には、所定の救難信号を車載アンテナ18から送出し
(ステップS105)、ステップS101にリターンす
る。
【0043】一般に、衝突によって自車に発生する衝撃
の大きさ(エネルギ)は、その衝突相手の質量や衝突時
の速度によって大きく異なることが知られているとこ
ろ、本実施形態によれば、衝突相手と自車との相対速度
が所定のしきい値より大きいときには、通報用しきい値
が、所定の基準値より小さな値に変更される。これによ
り、衝突相手に応じて通報用しきい値を変更することが
できるので、その後、実際に衝撃が発生した場合に、最
適な自動通報を行なうことができる。
【0044】[第2の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係る車両用自動通報装置を基本とする第2の
実施形態を説明する。本実施形態では、衝突相手と自車
との相対速度に応じて通報用しきい値の大きさを変更す
る代わりに、衝突相手の種別に応じて通報用しきい値の
大きさを変更する点が第1の実施形態と異なる。
【0045】図5は、第2の実施形態におけるAHS制
御モジュール111に含まれる通報用しきい値の変更制
御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット
11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を
表わす。
【0046】同図において、ステップS11:例えば図
2に例示する如く道路側に設けられた基点アンテナ21
及び情報提供アンテナ22から、路車間通信機15を利
用して取得した衝突相手の種別を利用して、その衝突相
手の種別が大型車であるかを判断し、大型車以外の種別
(普通自動車、軽自動車等)である場合にはステップS
12に進み、大型車である場合にはステップS13に進
む。
【0047】ここで、衝突相手の種別は、レーザレーダ
19によって検出可能な衝突相手の横幅に基づいて判別
することもできる。
【0048】ステップS12:ステップS11において
衝突相手の種別は大型車以外の種別であると判断した場
合には、本ステップにおいて、通報用しきい値を通常の
基準値に設定する。
【0049】ステップS13:ステップS11において
衝突相手の種別は大型車であると判断した場合には、本
ステップにおいて、通報用しきい値を、上記の基準値よ
り小さな値に変更する。
【0050】ステップS14:ステップS12またはス
テップS13にて設定した通報用しきい値を、Mayd
ay制御モジュール112に設定し、ステップS1にリ
ターンする。
【0051】このように、本実施形態によれば、衝突相
手の種別の一例として、大型車が検出されたときには、
通報用しきい値が、所定の基準値より小さな値に変更さ
れる。これにより、衝突相手に応じて通報用しきい値を
変更することができるので、その後、実際に衝撃が発生
した場合に、最適な自動通報を行なうことができる。
【0052】[第3の実施形態]次に、上述した第1及
び第2の実施形態に係る車両用自動通報装置を基本とす
る第3の実施形態を説明する。即ち、本実施形態では、
衝突相手と自車との相対速度、並びに衝突相手の種別に
応じて、通報用しきい値の大きさを変更することによ
り、より最適な自動通報制御を実現する。
【0053】図6は、第3の実施形態におけるAHS制
御モジュール111に含まれる通報用しきい値の変更制
御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット
11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を
表わす。
【0054】同図において、ステップS21〜ステップ
S23:上述した第2の実施形態におけるステップS1
1乃至ステップS13(図5)と同様な処理を行なうこ
とにより、衝突相手が大型車であるか否かに応じて、通
報用しきい値の大きさを、基準値、或いはその基準値よ
り小さな値に設定する。
【0055】ステップS24,ステップS25:上述し
た第1の実施形態におけるステップS1及びステップS
2(図5)と同様な処理を行なうことにより、衝突相手
と自車との相対速度を検出し(ステップS24)、検出
した相対速度が所定のしきい値より大きいかを判断する
(ステップS25)。そして、ステップS25において
相対速度が所定のしきい値より小さいと判断した場合に
はステップS27に進み、大きいと判断した場合にはス
テップS26に進む。
【0056】ステップS26:ステップS23において
上記の基準値より小さな値に変更されている通報用しき
い値を、更に小さな値に変更する。
【0057】ステップS27:ステップS22、ステッ
プS23、或いはステップS26にて設定した通報用し
きい値を、Mayday制御モジュール112に設定
し、ステップS1にリターンする。
【0058】このように、本実施形態によれば、衝突相
手の種別の一例として、大型車が検出されたときには、
通報用しきい値が、所定の基準値より小さな値に変更さ
れるとだけでなく、その大型車と自車との相対速度が所
定のしきい値より大きいときには、通報用しきい値が、
更に小さな値に変更される。これにより、上述した第1
及び第2の実施形態と同様な効果を享受できることに加
えて、更にきめ細かい自動通報制御を実現することがで
きる。
【0059】[第4の実施形態]次に、上述した第2の
実施形態に係る車両用自動通報装置を基本とする第4の
実施形態を説明する。本実施形態では、衝突相手の種別
に応じて通報用しきい値の大きさを変更すると共に、更
に、その変更後の通報用しきい値を、当該衝突相手と実
際に衝突した場合に発生すると予想される衝撃に応じて
補正することにより、より最適な自動通報制御を実現す
る。
【0060】図7は、第4の実施形態におけるAHS制
御モジュール111に含まれる通報用しきい値の変更制
御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット
11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を
表わす。
【0061】同図において、ステップS21〜ステップ
S23:上述した第3の実施形態におけるステップS2
1乃至ステップS23(図6)と同様な処理を行なうこ
とにより、衝突相手が大型車であるか否かに応じて、通
報用しきい値の大きさを、基準値、或いはその基準値よ
り小さな値に設定する。
【0062】ステップS31:大型車であると判定され
た衝突相手と自車とが衝突した際に発生すると予想され
るエネルギEを算出する。エネルギEは、衝突相手の重
量をm、衝突相手と自車との相対速度をVとして、E=
mV/2なる数式によって算出することができる。こ
こで、相対速度Vは、上述した第1の実施形態と同様な
手順で算出すれば良い。
【0063】また、衝突相手の重量mは、例えば、大型
車は10トン、普通自動車は2トン、軽自動車は1ト
ン、というような車種別の重量判定用のマップを、制御
ユニット11に予め記憶しておき、そのマップを、ステ
ップS21にて判定された衝突相手の種別に従って、ス
テップS31にて参照すれば良い。
【0064】或いは、衝突相手の重量mを設定するに際
して、道路側に設けられた基点アンテナ21及び情報提
供アンテナ22から、路車間通信機15を利用して、衝
突相手の全長を取得できる場合には、例えば、全長が
3.5m未満の車両(例えば軽自動車に相当)は1ト
ン、全長が3.5m以上5m未満の車両(例えば普通自
動車に相当)は2トン、全長が5m以上の車両(例えば
大型車に相当)は10トン、というような車両長さ別の
車両重量判定用のマップを、制御ユニット11に予め記
憶しておき、そのマップを、衝突相手の長さに従って、
ステップS31にて参照すれば良い。
【0065】尚、レーザレーダ19によれば衝突相手の
横幅を検出できるので、ステップS31にて利用する衝
突相手の重量mは、検出された横幅に従って、上記の車
両長さ別の車両重量判定用マップと略同様な構成の車両
横幅別の車両重量判定用マップを参照することによって
も設定することができる。また、衝突相手の横幅の出
は、前方を撮像する撮影装置が自車に備えられている場
合、その撮影装置による撮影画像に対して一般的な手法
による画像処理を施すことにより算出することができる
ので、その方法を採用しても良い。
【0066】ステップS32:ステップS23にて基準
値より小さな値に変更された通報用しきい値を、ステッ
プS31にて算出したエネルギEに基づいて補正する。
【0067】ステップS32における通報用しきい値の
補正は、例えば、一般道路では基準相対速度V0を10
(km/h)、高速道路では基準相対速度V0を20(k
m/h)として、基準となるエネルギE0を、E0=mV0
/2なる数式によって算出すると共に、補正後の通報
用しきい値をTC、ステップS23にて設定された通報
用しきい値(即ち、所定の基準値より小さく変更された
後の通報用しきい値)をTSとして、 ・E>E0 のときには、TC=TS×E0/E と設定
し、 ・E≦E0 のときには、TC=TS と設定する。
【0068】ステップS33:ステップS22またはス
テップS23にて設定した通報用しきい値、或いはステ
ップS32にて補正した通報用しきい値を、Mayda
y制御モジュール112に設定し、ステップS1にリタ
ーンする。
【0069】このように、本実施形態によれば、第2の
実施形態と同様に衝突相手の種別に応じて通報用しきい
値が変更されるだけでなく、更に、衝突によって発生す
ると推定される衝撃エネルギが所定の基準値より大きい
ときには、変更後の通報用しきい値が更に調整される。
これにより、これにより、上述した第2の実施形態と同
様な効果を享受できることに加えて、更にきめ細かい自
動通報制御を実現することができる。
【0070】<第4の実施形態の変形例>上述した第4
の実施形態における通報用しきい値の変更制御処理(図
7)では、衝突相手の種別と、その衝突相手との衝突が
発生した場合に予想される衝撃エネルギとを考慮した
が、衝撃エネルギだけを考慮して通報用しきい値を設定
する場合であっても、効果的な自動通報を実現すること
ができる。
【0071】即ち、本変形例では、衝突相手の種別、長
さ、或いは横幅に基づいて、その衝突相手の質量mを推
定すると共に、その衝突相手と自車との相対速度に基づ
いて、上述した演算式によってエネルギEを算出する。
制御ユニット11には、エネルギEが大きいほど小さな
値の通報用しきい値が設定されたマップを予め記憶して
おき、算出したエネルギEに従って当該マップを参照す
ることにより、最適な通報用しきい値を設定すれば良
い。
【0072】従って本変形例によれば、衝突によって発
生すると推定される衝撃エネルギの大きさに応じて、通
報用しきい値を変更することができるので、その後、実
際に衝撃が発生した場合に、最適な自動通報を行なうこ
とができる。
【0073】このように、上述した各実施形態によれ
ば、AHS制御モジュール111(通報用しきい値の変
更制御処理)によって通報用しきい値を適宜変更するこ
とにより、Mayday制御モジュール112による自
動通報制御を、衝突が予想される相手に応じて最適なも
のにすることができる。
【0074】尚、上述した各実施形態においては、ドラ
イバの運転支援制御として、道路側に設けられた設備か
ら各種の情報を通信によって取得するAHSを採用した
場合を説明したが、このシステム構成に限られるもので
はなく、車両に搭載したCCD(Charge Coupled Devic
e)等の撮像デバイスによって周囲の画像を撮影すると共
に、その撮影画像に画像処理を施すことによって障害物
の有無や位置、自車の車線逸脱やその角度等を検出する
自律系のASV(Advanced Safety Vehicle)システム
を採用することによっても実現することができる。
【0075】また、上述した各実施形態においては、単
一の制御ユニット11においてAHS制御モジュール1
11とMayday制御モジュール112とがそれぞれ
実行され、それらモジュール間において通報用のしきい
値が渡される装置構成としたが、これに限られるもので
はなく、AHS制御用の制御ユニットとMayday制
御用の制御ユニットとが車両上に個別に搭載され、それ
らの制御ユニット間において通報用のしきい値が渡され
る装置構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における車両用自動通報装置の
システム構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態において適用可能な、交差点付
近におけるAHSの概要を説明する図である。
【図3】第1の実施形態におけるAHS制御モジュール
111に含まれる通報用しきい値の変更制御処理を示す
フローチャートである。
【図4】第1の実施形態におけるMayday制御モジ
ュール112による自動通報処理を示すフローチャート
である。
【図5】第2の実施形態におけるAHS制御モジュール
111に含まれる通報用しきい値の変更制御処理を示す
フローチャートである。
【図6】第3の実施形態におけるAHS制御モジュール
111に含まれる通報用しきい値の変更制御処理を示す
フローチャートである。
【図7】第4の実施形態におけるAHS制御モジュール
111に含まれる通報用しきい値の変更制御処理を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1:自車, 2:他車, 11:AHS制御ユニット, 12:車速センサ, 13:横位置検出装置, 14:加速度(G)センサ, 15:路車間通信機, 16:AHS用車載アンテナ, 18:自動通報(Mayday)用車載アンテナ, 19:レーザレーダ, 21:基点アンテナ, 22:情報提供アンテナ, 23:車両検出センサ, 101:自動通報(Mayday)システム基地局, 102:自動通報(Mayday)システム用路側アン
テナ, 103:AHS基地局, 104:AHS用路側アンテナ,
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 630 B60R 21/00 630F G08B 21/00 G08B 21/00 U 31/00 31/00 B G08G 1/13 G08G 1/13 (72)発明者 千葉 正基 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 5C086 AA46 BA22 CA21 DA40 5C087 AA02 AA03 BB20 BB21 BB74 DD03 DD14 EE20 FF04 FF16 GG66 GG70 GG83 5H180 AA01 BB04 CC03 CC14 EE08 FF05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のしきい値より大きな加減速度が検
    出されるのに応じて、所定の連絡先に自動的に通報する
    制御手段を備える車両用自動通報装置であって、 前記制御手段は、衝突予想相手に応じて、前記所定のし
    きい値の大きさを変更することを特徴とする車両用自動
    通報装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記衝突予想相手が大
    型車であるときに、前記所定のしきい値を小さな値に変
    更することを特徴とする請求項1記載の車両用自動通報
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記衝突予想相手と自
    車との相対速度が所定の基準値より大きいときに、前記
    所定のしきい値を小さな値に変更することを特徴とする
    請求項1記載の車両用自動通報装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記衝突予想相手と自
    車との相対速度と、前記衝突予想相手の重量とに基づい
    て、予想される衝突によって発生する衝撃エネルギを推
    定し、推定した衝撃エネルギが所定の基準値より大きい
    ときに、前記所定のしきい値を小さな値に変更すること
    を特徴とする請求項1記載の車両用自動通報装置。
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