JP7373062B2 - トラス底部足切断装置 - Google Patents

Description

本出願は、２０２０年１２月１８日に中国専利局に提出された出願番号が２０２０１１５０２８３６．３である中国特許出願に対して優先権を主張するものであり、該出願の全ての内容を引用により本出願に援用する。

本出願はトラス加工技術分野に関し、例えばトラス底部足切断装置に関する。

鉄筋トラスフロアデッキは、底板と鉄筋トラスの２つの部分を溶接して形成される。図１に示すように、鉄筋トラス１０は、上弦リブ１０１と、下弦リブ１０２と、上下弦リブを接続する波形の鉄筋とを、溶接して形成される。ここで、波形の鉄筋はトラス底部足１００を含む。現在、トラス生産ラインは、トラスの切断作業に係り、一般的に、トラス底部の位置を避けて切断する方式が多い。しかし、特殊な需要、あるいはトラス底部足の位置から切断しなければならない状況に対しては、手動で無歯鋸等の方式を使用してトラス底部足の切断を行うことが多く、この切断方式では、鉄筋トラスの長さ精度を制御しにくく、製造効率が低いなどの問題が存在し、かつ作業者の作業負荷が大きすぎ、安全上の問題が存在する。

本出願では、トラス底部足切断方式に存在する製造効率が低くて作業負荷が大きいという情況を解決できる、トラス底部足切断装置を提供する。

一実施例では、
フレームと、
前記フレームに固定され、２つの固定刃が対称的に設けられる固定刃物台であって、前記固定刃物台がトラスを支持するように構成され、且つ、前記２つの固定刃が前記トラスのトラス底部足を支持するように構成される固定刃物台と、
前記フレームに対称的に取り付けられて、且つそれぞれに可動刃が設けられる２つの切断アームと、
前記フレームに取り付けられ、前記２つの切断アームが動作するように駆動するように構成されることにより、前記２つの切断アームが前記２つの可動刃を対応する前記固定刃に接近するように連行させ、且つ前記２つの固定刃が前記２つの可動刃と協働して前記トラス底部足を切断させる、駆動部材と、
を含む、トラス底部足切断装置を提供する。

好ましくは、前記２つの切断アームは前記フレームに回転可能に取り付けられ、前記駆動部材は前記２つの切断アームを回転させるように駆動することができ、前記２つの可動刃は、それぞれ前記２つの切断アームの一端に取り付けられ、かつ、それぞれ前記２つの切断アームにより回転するように連行されることができる。

好ましくは、伝動モジュールをさらに含み、前記伝動モジュールは前記フレームに回転可能に取り付けられたクランク軸と、前記クランク軸に取り付けられかつ前記クランク軸に対して回転するだけである２つの接続アームとを含んで、各前記接続アームのいずれも１つの切断アームに回転可能に接続され、前記駆動部材が前記クランク軸に駆動接続されて前記クランク軸を回転させるように連行することができ、前記クランク軸は回転する際に２つの前記接続アームを同期して突出したり後退したりするように連行することができる。

好ましくは、前記クランク軸は第一接続部と第二接続部を含み、前記第一接続部の中心軸線と前記第二接続部の中心軸線とは前記クランク軸の中心線に対して対称的に設けられ、その一方の前記接続アームが前記第一接続部に回転可能に接続され、他方の前記接続アームが前記第二接続部に回転可能に接続される。

好ましくは、前記伝動モジュールは接続ロッドをさらに含み、前記接続ロッドの第一端が前記接続アームに回転可能に接続され、前記接続ロッドの第二端が前記切断アームに回転可能に接続される。

好ましくは、前記駆動部材は２つ設けられ、各前記駆動部材が１つの対応する前記切断アームに駆動接続される。

好ましくは、前記２つの駆動部材は、同期して動作することにより、前記２つの切断アームを同期して回転するように駆動する。

好ましくは、前記２つの切断アームは前記フレームにスライド可能に取り付けられ、前記駆動部材は前記２つの切断アームのスライドを駆動することができ、前記２つの可動刃は前記２つの切断アームの一端にそれぞれ取り付けられて前記２つの切断アームにより対応する前記固定刃へ移動するように連行されることができる。

好ましくは、前記駆動部材はエアシリンダ又はオイルシリンダであり、前記エアシリンダ又はオイルシリンダの出力端は前記２つの切断アームに接続される。

好ましくは、前記固定刃物台は支持部及び前記支持部の両側に位置する取付部を含み、前記支持部は前記トラスを支持するように配置され、前記２つの固定刃はそれぞれ前記２つの取付部に固定的に取り付けられる。

本出願に係るトラスの構造模式図である。 本出願に係るトラス底部足切断装置の正面図である。 本出願に係るトラス底部足切断装置の側面図である。 本出願に係るトラス底部足切断装置のフレーム及び駆動部材を隠す構造模式図である。 本出願に係る伝動モジュールと切断アームの嵌合構造模式図である。

符号の説明
１-フレーム、２-固定刃物台、２１-支持部、２２-取付部、３-固定刃、４-切断アーム、５-可動刃、６-駆動部材、７-伝動モジュール、７１-クランク軸、７１１-第一接続部、７１２-第二接続部、７２-接続アーム、７３-接続ロッド、１０-トラス、１００-トラス底部足、１０１-上弦リブ、１０２-下弦リブ

本出願の説明において、明確な規定及び限定がない限り、用語「接する」、「接続」、「固定」は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよく、分解可能な接続であってもよく、若しくは一体であってもよい；機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよい；直接接続されてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよく、２つの素子内部の連通又は２つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に基づいて上記用語の本出願における具体的な意味を理解することができる。

本出願において、明確な規定及び限定がない限り、第一特徴が第二特徴の「上」又はその「下」にあることは、第一及び第二特徴が直接接触することを含んでもよく、第一及び第二特徴が直接接触ではなくそれらの間の他の特徴を介して接触することを含んでもよい。また、第一特徴が第二特徴「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第一特徴が第二特徴の直上及び斜め上方にあることを含み、あるいは第一特徴の水平高さが第二特徴より高いことのみを示す。第一特徴が第二特徴「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第一特徴が第二特徴の直下及び斜め下方にあることを含み、あるいは第一特徴の水平高さが第二特徴より小さいことのみを示す。

本実施例の説明において、用語「上」、「下」、「右」、等の方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、説明及び操作を容易にするためだけのものであり、指された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造したり操作したりする必要があることを指示又は暗示するものではないため、本出願を限定するものと理解すべきではない。また、用語「第一」、「第二」は、説明上で区別するために用いられるだけであり、特別な意味はない。

本出願では、手動で切断する必要がなく、トラス１０のトラス底部足１００について自動切断を実現することができ、自動化程度がより高く、製造効率を向上させ、かつ作業者の作業負荷及び安全上の問題を低減する、トラス底部足切断装置を提供する。

図２～図５に示すように、上記トラス底部足切断装置では、フレーム１と、固定刃物台２と、固定刃３と、切断アーム４と、可動刃５と、駆動部材６と、伝動モジュール７とを含む。

ここで、上記フレーム１では、上記固定刃物台２と、固定刃３と、切断アーム４と、可動刃５と、駆動部材６と、伝動モジュール７とを支持するように構成されることにより、トラス底部足１００に対する切断作業を実現する。

上記固定刃物台２は、フレーム１に固定され、且つ、好ましくはフレーム１の頂部位置に配置される。該固定刃物台２の形状は、トラス１０の形状に適合する。図２及び図４に示すように、該固定刃物台２には、支持部２１及び支持部２１の両側に位置する取付部２２を含む。ここで、支持部２１は、略逆台形構造を呈する。トラス１０は、該支持部２１に配置されて支持部２１により支持される。上記取付部２２は、固定刃３を固定して取り付けるように設けられる。かつ、トラス１０が支持部２１の上に配置されると、トラス底部足１００を固定刃３に配置することができる。

上記切断アーム４は、フレーム１に取り付けられ、フレーム１に対して回転することができる。図４に示すように、切断アーム４の中上位置が回転軸によって回転できるようにフレーム１に接続される。上記可動刃５は、切断アーム４の回転軸に近接する一端に取り付けられ、かつ、可動刃５は、切断アーム４の回転に伴って、固定刃３に接近したり固定刃３から離れたりすることができる。切断アーム４が可動刃５を固定刃３に接近するように連行すると、可動刃５と固定刃３とは協働してトラス底部足１００を切断することができる。

例示的に、本実施例における切断アーム４は、フレーム１に対称的に設けられる。対応的に、可動刃５と固定刃３も、２つで対称的に設けられる。さらにトラス１０の両側のトラス底部足１００を切断することを実現する。

上記駆動部材６では、切断アーム４がフレーム１に対して回転するように駆動するように構成される。該駆動部材６は、モータ又は減速モータであってもよい。かつ、駆動部材６は、２つ設けられてもよい。２つの駆動部材６ではそれぞれ、１つの切断アーム４の回転を駆動することにより、トラス底部足１００の切断を実現する。かつ、該２つの駆動部材６では、好ましくは同期動作することができ、さらにトラス１０の同一位置の両側のトラス底部足１００を同期的に切断して、切断効率を向上させる。

製造コストの問題を考慮し、本実施例において、好ましくは、駆動部材６は１つだけ設けられる。このとき、駆動部材６では、伝動モジュール７によって切断アーム４の回転を駆動する。図２及び図５を参照し、上記伝動モジュール７では、クランク軸７１と、接続アーム７２と、接続ロッド７３とを含む。

ここで、クランク軸７１は、フレーム１に回転可能に取り付けられ、且つ駆動部材６により回転可能に駆動される。クランク軸７１に、第一接続部７１１及び第二接続部７１２が設けられ、その一方の接続アーム７２は第一接続部７１１に回転可能に接続され、他方の接続アーム７２は第二接続部７１２に回転可能に接続される。上記各接続アーム７２の一端はいずれも、１つの接続ロッド７３の第一端に回転接続される。各接続ロッド７３の第二端は、切断アーム４に回転可能に接続される。さらに、接続アーム７２がクランク軸７１により駆動されて伸び出したり後退したりすると、接続アーム７２では切断アーム４を回転するように連行することができ、切断アーム４では可動刃５を固定刃３に接近したり離れたりするように連行する。

例示的には、上記第一接続部７１１の中心軸線と、第二接続部７１２の中心軸線とは、クランク軸７１の中心線に対して対称的に設けられる。第一接続部７１１の中心軸線と、第二接続部７１２の中心軸線とが、クランク軸７１の中心線に対して対称的に設けられることにより、クランク軸７１では、回転する際に、２つの接続アーム７２を同時に突出させることができる。さらに、２つの切断アーム４及び可動刃５を同時に固定刃３に接近するように連行することにより、トラス１０の両側のトラス底部足１００の同期切断を実現する。あるいは、２つの接続アーム７２を同時に後退させ、さらに２つの切断アーム４及び可動刃５を同時に固定刃３から離れるように連行する。

本実施例のトラス底部足切断装置では、動作する場合に、まずトラス１０を固定刃物台２の支持部２１に配置し、かつ、トラス底部足１００が固定刃３に位置する。次に、駆動部材６でクランク軸７１が回転するように駆動する。クランク軸７１は、２つの接続アーム７２を伸び出すように駆動する。接続アーム７２は、切断アーム４を回転するように連行する。切断アーム４の回転では、可動刃５を固定刃３へ近接するように連行し、最終的に固定刃３と協働してトラス底部足１００を切断する。

トラス底部足１００が切断された後、トラス１０を後向きにトラスせん断装置に搬送し続ける。トラスせん断装置で上弦リブ及び下弦リブを切断することで、トラス１０全体の切断を完了する。

実施例二
本実施例では、実施例１との相違点が以下のとおりであるトラス底部足切断装置を提供する。本実施例の切断アームは、フレームに回転可能に設けられず、フレームにスライド可能に設けられる。かつ、駆動部材は、切断アームのスライドを駆動するように設けられる。かつ、本実施例において、伝動モジュールは設けられない。

好ましくは、フレームにスライドレールが設けられ、対応的に、切断アームにスライダが設けられ、駆動部材は切断アームを垂直方向に沿ってスライドするように駆動する。スライダ及びスライドレールでは、ガイド及び安定支持の目的を果たすことができる。

同時に、本実施例の駆動部材は、エアシリンダ又はオイルシリンダであってもよい。エアシリンダ又はオイルシリンダの出力端は、切断アームに接続される。該駆動部材は、２つ設けられてもよい。各駆動部材は、それぞれ１つの切断アームに駆動接続される。かつ、２つの駆動部材では、好ましくは同期して動作することにより、切断アームの同期摺動を実現する。駆動部材は１つであってもよく、この場合、接続部品を設置する必要がある。接続部品によって２つの切断アームを固定的に接続し、駆動部材の出力端が接続部品に固定接続される。駆動部材で接続部品が移動するように駆動し、接続部品により２つの切断アームのスライドを同時に駆動することができる。

本実施例の他の構造は、実施例１と同様であるため、説明を省略する。

本実施例のトラス底部足切断装置では、動作する場合に、まずトラスを固定刃物台の支持部に配置し、かつ、トラスの底部足が固定刃に位置する。その後に、駆動部材で切断アームを下向きにスライドさせるように駆動し、切断アーム上の可動刃が固定刃に近接するように連行され、最終的に固定刃と協働してトラスの底部足を切断する。

トラスの底部が切断された後、トラスは、続いてトラスせん断装置に搬送される。トラス切断装置で上弦リブ及び下弦リブを切断することで、トラスの切断を完了する。

本発明において、切断アーム４では、可動刃５を固定刃３へ接近するように連行する。その後に、可動刃５と固定刃３とが協働することにより、トラス底部足１００を切断できる。手動で切断する必要がなく、トラス１０のトラス底部足１００に対する自動切断を実現する。自動化程度がより高く、製造効率を向上させ、かつ作業者の作業負荷及び安全上の問題を低減する。

Claims (10)

1. フレーム（１）と、
   前記フレーム（１）に固定され、２つの固定刃（３）が対称的に設けられる固定刃物台（２）であって、前記固定刃物台（２）はトラス（１０）を支持するように設けられ、且つ前記２つの固定刃（３）は前記トラス（１０）のトラス底部足（１００）を支持するように設けられる固定刃物台（２）と、
   前記フレーム（１）に対称的に取り付けられ、且つそれぞれに可動刃（５）が設けられる２つの切断アーム（４）と、
   前記フレーム（１）に取り付けられ、且つ前記２つの切断アーム（４）が動作するように駆動するように構成されることにより、前記２つの切断アーム（４）が前記２つの可動刃（５）を対応する前記固定刃（３）に近接するように連行させ、かつ前記２つの固定刃（３）が前記２つの可動刃（５）と協働して前記トラス底部足（１００）を切断させる、駆動部材（６）と、
   を含むトラス底部足切断装置。
2. 前記２つの切断アーム（４）は前記フレーム（１）に回転可能に取り付けられ、
   前記駆動部材（６）は前記２つの切断アーム（４）を回転させるように駆動可能であり、
   前記２つの可動刃（５）は、それぞれ前記２つの切断アーム（４）の一端に取り付けられ、且つそれぞれ前記２つの切断アーム（４）により回転するように連行されることが可能である、請求項１に記載のトラス底部足切断装置。
3. 伝動モジュール（７）をさらに含み、
   前記伝動モジュール（７）は、前記フレーム（１）に回転可能に取り付けられたクランク軸（７１）と、前記クランク軸（７１）に取り付けられかつ前記クランク軸（７１）に対して回転するだけである２つの接続アーム（７２）とを含み、
   各前記接続アーム（７２）のいずれも１つの切断アーム（４）に回転可能に接続され、
   前記駆動部材（６）が、前記クランク軸（７１）に駆動接続され、かつ前記クランク軸（７１）を回転させるように連行可能であり、
   前記クランク軸（７１）は回転する際に、２つの前記接続アーム（７２）を同期して突出したり後退したりするように連行可能である、請求項２に記載のトラス底部足切断装置。
4. 前記クランク軸（７１）は第一接続部（７１１）及び第二接続部（７１２）を含み、前記第一接続部（７１１）の中心軸線と前記第二接続部（７１２）の中心軸線とは前記クランク軸（７１）の中心線に対して対称的に設けられ、その一方の前記接続アーム（７２）が前記第一接続部（７１１）に回転可能に接続され、他方の前記接続アーム（７２）が前記第二接続部（７１２）に回転可能に接続されている、請求項３に記載のトラス底部足切断装置。
5. 前記伝動モジュール（７）は接続ロッド（７３）をさらに含み、
   前記接続ロッド（７３）の第一端が前記接続アーム（７２）に回転可能に接続され、前記接続ロッド（７３）の第二端が前記切断アーム（４）に回転可能に接続されている、請求項３又は４に記載のトラス底部足切断装置。
6. 前記駆動部材（６）は２つ設けられ、各前記駆動部材（６）が１つの対応する前記切断アーム（４）に駆動接続されている、請求項２又は５に記載のトラス底部足切断装置。
7. 前記２つの駆動部材（６）は、同期して動作することにより、前記２つの切断アーム（４）を同期して回転するように駆動する、請求項６に記載のトラス底部足切断装置。
8. 前記２つの切断アーム（４）は前記フレーム（１）にスライド可能に取り付けられ、
   前記駆動部材（６）は前記２つの切断アーム（４）のスライドを駆動可能であり、
   前記２つの可動刃（５）はそれぞれ前記２つの切断アーム（４）の一端に取り付けられ且つ前記２つの切断アーム（４）により対応する前記固定刃（３）へ移動するように連行されることが可能である、請求項１に記載のトラス底部足切断装置。
9. 前記駆動部材（６）はエアシリンダ又はオイルシリンダであり、
   前記エアシリンダ又はオイルシリンダの出力端は前記２つの切断アーム（４）に接続されている、請求項８に記載のトラス底部足切断装置。
10. 前記固定刃物台（２）は支持部（２１）及び前記支持部（２１）の両側に位置する取付部（２２）を含み、
    前記支持部（２１）は前記トラス（１０）を支持するように構成され、
    前記２つの固定刃（３）はそれぞれ２つの取付部（２２）に固定的に取り付けられている、請求項１に記載のトラス底部足切断装置。