JP7370796B2 - 密封装置及び密封構造 - Google Patents

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Description

本発明は、密封装置及び密封構造に関し、特に、静的な密封を行う密封装置、及び静的な密封を行う密封装置を用いた密封構造に関する。
従来から、ハウジングとカバーや管と管等の相対移動不能に互いに対向する複数の部材間に形成される環状の溝等の環状の空間に取り付けられ、この部材間の隙間の密封を図る密封装置としてのガスケットが知られている。ガスケットは、その取り付けられる環状の空間を形成する適用対象部材と共に密封構造を形成している。このような従来のガスケットには、軸線周りに環状の軸線方向に延びる筒状の補強環と、補強環に取り付けられた弾性体から成る弾性体部とを有し、この弾性体部が補強環の軸線方向における両端部から夫々軸線に沿って延びる一対のリップ部を有しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
近年ガスケットの適用対象部材の小型化又は軽量化が図られており、これによりガスケット自体の小型化のための小断面化や、適用対象部材における薄肉化や樹脂化が図られている。ガスケットの小断面化や適用対象部材における薄肉化や樹脂化は、ガスケットが取り付けられる環状の空間を小さくし、この空間の製造による寸法の相対的なバラツキを大きくする。このため、ガスケットが取り付けられる環状の空間の寸法のバラツキからガスケットの意図したシール性能が得られなくなる場合が考えられ、種々の工夫がなされている。例えば、軸方向で対向する一対のシールリップの一方を大きくし、他方を小さくしたガスケットが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平6-32834号公報 国際公開第2015/137491号
上述のような取付対象の環状の空間の寸法のバラツキがあったとしてもシール性能の低下を防止することができるようにするガスケットであっても、例えば取付対象の環状の空間の径が一様ではない場合、取付対象の環状の空間に対する軸方向におけるガスケットの取付方向が意図した方向ではないと、シールリップが取付対象の環状の空間から外れ、意図したシール性能が発揮されなくなる場合がある。このため、組み付け工程において、取り付けたガスケットが意図した方向となっているように確認する必要があり、意図した方向となっていない場合は取り付け直す必要があり、生産効率の低下をもたらす場合があった。
このように、従来のガスケット等の静的な密封装置及び密封構造に対しては、取付対象の環状の空間の寸法にバラツキがあったとしてもシール性能の低下を防止することができるように適切に取り付けができるようにする密封装置及び密封構造が求められている。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、意図した取り付けがなされるようにすることができる密封装置及び密封構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る密封装置は、複数の部材が形成する環状の空間の密封を図るための密封装置であって、軸線周りに環状の補強環と、前記補強環に取り付けられている弾性体から形成されている前記軸線周りに環状の弾性体部とを備え、前記弾性体部は、前記軸線方向における一方の側に向かって突出する環状の部分であるシールリップと、前記軸線方向における他方の側に向かって突出する環状の部分であるシールリップと、前記補強環を外周側から覆う部分である外周側部とを有しており、前記外周側部は、外周側に突出するフランジ部を有しており、また、外周側に突出する部分である脱落防止突起を少なくとも1つ有しており、前記フランジ部は、前記軸線周りに延びており、前記軸線方向において、前記一方の側に向かうシールリップと前記他方の側に向かうシールリップとの間に形成されており、前記脱落防止突起は、前記フランジ部に対して、前記一方の側及び前記他方の側のいずれかの側に設けられていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記脱落防止突起は、前記軸線方向に沿って延びている。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記脱落防止突起は、前記軸線周りに間隔を空けて複数設けられている。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記脱落防止突起は、前記軸線周りに延びている。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記フランジ部は、前記脱落防止突起よりも外周側に突出している。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記一方の側に向かうシールリップの突出方向における長さは、前記他方の側に向かうシールリップの突出方向における長さよりも長く、前記脱落防止突起は、前記フランジ部よりも前記他方の側に設けられている。
上記目的を達成するために、本発明に係る密封構造は、複数の部材が形成する軸線周りに環状の空間である装着空間と、該装着空間の密封を図るための密封装置とを備える密封構造であって、前記密封装置は、上記本発明に係る密封装置であり、前記装着空間と前記密封装置との間に係合部が設けられており、前記係合部は、前記装着空間に形成された外周側に凹む部分である係合凹部と、前記密封装置の前記フランジ部とを有しており、前記フランジ部は、前記凹部に収容可能に形成されており、前記脱落防止突起は、前記装着空間において内周側に押圧されるように形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る密封構造において、前記装着空間は、前記軸線方向において対向する一対の環状の面であるシール面と、該一対のシール面の他方から前記軸線に沿って延びる筒状の面である外周壁面とを有しており、前記係合凹部は、前記外周壁面の前記他方のシール面側とは反対側の端部に、または、前記一対のシール面の一方の外周側に形成されており、前記脱落防止突起は、前記外周壁面に内周側に押圧されるように形成されている。
本発明に係る密封装置及び密封構造によれば、意図した取り付けがなされるようにすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る密封装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置の下面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置の軸線に沿う断面における断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置におけるフランジ部の変形例を示す密封装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封構造の有する装着空間の軸線に沿う断面における断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置が装着空間に取り付けられた使用状態における本発明の第1の実施の形態に係る密封構造の軸線に沿う断面における部分断面図である。 図5に示す装着空間の変形例に係る装着空間を備える密封構造の軸線に沿う断面における部分断面図である。 図5に示す装着空間の他の変形例に係る装着空間を備える密封構造の軸線に沿う断面における部分断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る密封装置の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る密封装置の軸線に沿う断面における断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る密封装置における脱落防止突起の変形例を示す密封装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置における補強環の変形例を示す軸線に沿う断面における密封装置の部分断面図である。 本発明の実施の形態に係る密封装置における弾性体部の変形例を示す軸線に沿う断面における密封装置の部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1の斜視図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1の下面図であり、図3は、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1の軸線xに沿う断面における断面図である。以下、説明の便宜上、軸線x方向において矢印a(図1,3参照)方向(軸線方向において一方の側)を上側とし、軸線x方向において矢印b(図1,3参照)方向(軸線方向において他方の側)を下側とする。また、軸線xに垂直な方向(以下、「径方向」ともいう。)において、軸線xから離れる方向(図3の矢印c方向)を外周側とし、軸線xに近づく方向(図3の矢印d方向)を内周側とする。従って、図1の斜視図は、密封装置1を下側から見た斜視図となる。
図1~3に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1は、複数の部材が形成する環状の空間の密封を図るための密封装置であって、軸線x周りに環状の補強環10と、補強環10に取り付けられている弾性体から形成されている軸線x周りに環状の弾性体部20とを備えている。弾性体部20は、軸線x方向における一方の側(上側)に向かって突出する環状の部分であるシールリップとしての上リップ21と、軸線x方向における他方の側(下側)に向かって突出する環状の部分であるシールリップとしての下リップ22と、補強環10を外周側から覆う部分である外周側部23とを有している。外周側部23は、外周側に突出するフランジ部24を有しており、また、外周側に突出する部分である脱落防止突起25を少なくとも1つ有している。フランジ部24は、軸線x周りに延びており、軸線x方向において、上側に向かうシールリップである上リップ21と他方の下側に向かうシールリップである下リップ22との間に形成されている。脱落防止突起25は、フランジ部24に対して、上側及び下側のいずれかの側に設けられている。密封装置1は、ガスケットであり、複数の部材が形成する環状の空間である装着空間の密封を図るために用いられる。この環状の装着空間は、例えば、ハウジングとカバーや管と管等の相対移動不能に互いに対向する部材間に形成される。以下、密封装置1について具体的に説明する。
図3に示すように、補強環10は、軸線xに沿って延びる筒状の部材であり、例えば、軸線xを中心軸又は略中心軸とする円筒状又は略円筒状の部材であり、下側の端である下側端11と、上側の端である上側端12とを有している。補強環10は、弾性体部20を補強する部分である。補強環10は、例えば金属材から形成されており、この金属材としては、例えば、ステンレス鋼やSPCC(冷間圧延鋼)がある。補強環10が樹脂材から形成されている場合、樹脂材としては例えば、ナイロン66(PA66)やポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂がある。
弾性体部20は、補強環10を覆うように形成されており、上述のように、上リップ21と、下リップ22と、外周側部23とを有している。また、弾性体部20は、内周側の部分である基部26を有している。基部26は、図3に示すように、補強環10を内周側から覆う部分であり、基部26から上リップ21及び下リップ22が夫々延びている。具体的には、基部26の上側の端(上側端26a)から上リップ21が延びており、基部26の下側の端(下側端26b)から下リップ22が延びている。
上リップ21は、図3に示すように、基部26の上側端26aから上側(矢印a方向)及び内周側(矢印d方向)に向かって斜めに突出している。上リップ21は、例えば、軸線x方向において上側に向かうに連れて縮径する部分であり、軸線xを中心軸又は略中心軸とする円錐筒状又は略円錐筒状の部分である。上リップ21は、補強環10の上側端12よりも上側に突出しており、上リップ21の上側の端部である先端21aは、軸線x方向において、補強環10の上側端12よりも上側に位置している。上リップ21は、先端21aが基部26に接続する部分である根本21bよりも薄くなっており、例えば、根本21bから先端21aに向かうに連れて薄くなっている。上リップ21は、後述する使用状態において、取付対象の上側のシール面に所定の締め代で接触するような長さとなっている。なお、上リップ21の長さとは、上リップ21の延び方向(突出方向)における幅(突出量)である。
下リップ22は、例えば、図3に示すように基部26の下側端26bから下側(矢印b方向)及び内周側(矢印d方向)に向かって斜めに突出している。具体的には、下リップ22は、軸線x方向において下側に向かうに連れて縮径する部分であり、軸線xを中心軸又は略中心軸とする円錐筒状又は略円錐筒状の部分である。下リップ22は、補強環10の下側端11よりも下側に突出しており、下リップ22の下側の端部である先端22aは、軸線x方向において、補強環10の下側端11よりも下側に位置している。下リップ22は、先端22aが基部26に接続する部分である根本22bよりも薄くなっており、例えば、根本22bから先端22aに向かうに連れて薄くなっている。下リップ22は、後述する使用状態において、下側のシール面に所定の締め代で接触するような長さとなっている。
下リップ22は、基部26の下側端26bから下側に突出する環状の凸部であってもよい。この場合、具体的には、下リップ22は、軸線xを中心又は略中心とする円環状又は略円環状の凸部である。この場合も下リップ22は、補強環10の下側端11よりも下側に突出しており、下リップ22の下側の端部である先端22aは、軸線x方向において、補強環10の下側端11よりも下側に位置している。下リップ22は、後述する使用状態において、取付対象の下側のシール面に所定のつぶし代で接触するように形成されている。
外周側部23は、図3に示すように、補強環10を外周側から覆う部分であり、上側の端部である上端部23aにおいて上リップ21に接続している。また、図1~3に示すように、外周側部23は、外周側に面する筒状の面である外周面23bを有している。外周面23bは、例えば、軸線xを中心又は略中心とする円筒状又は略円筒状の面である。また、外周側部23の外周面23bに、フランジ部24及び脱落防止突起25は形成されている。
図3に示すように、弾性体部20は補強環10の下側端11を覆っていない。弾性体部20は、補強環10の下側端11と径方向において面一となっていてもよく、面一になっていなくてもよい。また弾性体部20は、補強環10の下側端11を覆っていてもよい。この場合、この弾性体部20の補強環10の下側端11を覆う部分よりも、下リップ22の先端22aは軸線x方向において下側に位置するように形成されている。
上述のように、フランジ部24は、弾性体部20の外周側部23において外周面23bに形成されている。具体的には、図1~3に示すように、フランジ部24は、上端部23aにおいて外周面23bから外側に突出しており、軸線xを中心又は略中心とする円又は略円上を延びている、円環状又は略円環状の突出部である。フランジ部24は、軸線x方向に所定の幅(厚さ)を持っている。例えば、フランジ部24は、図3に示すように、弾性体部20の外周側部23の上側に面する面である上側面23cに面一になっている。フランジ部24は、上側面23cよりも下側に位置していてもよい。
フランジ部24は、無端の環状の突出部に限られない。例えば、図4に示すように、フランジ部24は、断続的に軸線x周りに延びる突出部であってもよい。一例として、フランジ部24は、軸線x周りに間隔を空けて設けられた複数の円弧部24a又は少なくとも1つの円弧部24aから成っている。円弧部24aは、弾性体部20の外周側部23の外周面23bから外周側に突出しており、軸線xを中心又は略中心とする円又は略円上を弧状又は円弧状に延びている突出部である。フランジ部24は、軸線xを中心又は略中心とする円又は略円上を複数の円弧部24aが間隔を空けて並べて設けられることにより形成されていてもよく、1つの円弧部24aによって形成されていてもよい。図4においては、複数の円弧部24aは軸線xを中心とする円上を等角度間隔に設けられている。フランジ部24は、円弧部24aに代えて、筒状に外周面23bから突出する突出部によって形成されていてもよく、フランジ部24を形成する突出部は、円弧状又は弧状に延びる突出部でなくてもよい。
フランジ部24は、後述するように、使用状態において装着空間との間に係合部を形成し、装着空間に形成された外周側に凹む部分である係合凹部に収容可能に形成されている。また、フランジ部24は、脱落防止突起25よりも外周側に突出している。
上述のように、脱落防止突起25は、弾性体部20の外周側部23において外周面23bに形成されており、弾性体部20の外周側部23の外周面23bから外周側に突出している。脱落防止突起25が弾性体部20の外周側部23の外周面23bから外周側に突出する量である突出量は、後述する密封装置1の使用状態において、脱落防止突起25が装着空間の外周壁面に押し付けられ、外周壁面によって内周側に向かって押圧されるような突出量となっている。
脱落防止突起25は、具体的には、図1~3に示すように、軸線x方向に沿って延びており、密封装置1には複数の脱落防止突起25が設けられている。例えば、脱落防止突起25は、軸線xと平行又は略平行に延びる、外周側部23の外周面23bから突出している突起である。脱落防止突起25は、軸線x周りの周方向に所定の幅を有しており、脱落防止突起25の延び方向に亘って一定の又は略一定の幅を有している。脱落防止突起25の先端部25aは、図1に示すように滑らかに外周側部23の外周面23bに続く曲面となっている。先端部25aは、脱落防止突起25のフランジ部24側とは反対側の端部である。先端部25aは他の形状であってもよい。
脱落防止突起25は、フランジ部24よりも下側に設けられている。具体的には、脱落防止突起25は、脱落防止突起25の後端部25bにおいてフランジ部24に接続している。脱落防止突起25の後端部25bは、脱落防止突起25の先端部25aに背向する端部である。脱落防止突起25の先端部25aは、外周面23bの下側の端(下端23d)まで達していない。脱落防止突起25の後端部25bは、フランジ部24に接続しておらず、脱落防止突起25の後端部25bとフランジ部24との間に軸線x方向における隙間が形成されていてもよい。また、脱落防止突起25の先端部25aは、外周面23bの下端23dに達していてもよい。
図示の例においては、3つの脱落防止突起25が、軸線x周りに等角度間隔に設けられている。脱落防止突起25の数は3つに限られず、2つ又はそれ以上であってもよい。また、脱落防止突起25は、軸線x周りに等角度間隔に設けられていなくてもよく、互いに隣接する脱落防止突起25の間の間隔は、全て同じでなくてもよい。例えば、脱落防止突起25の間の間隔が周期的なパターンを有するように、脱落防止突起25は並べられていてもよい。
弾性体部20の弾性体としては、例えば、各種ゴム材がある。各種ゴム材としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、水素添加ニトリルゴム(H-NBR)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)等の合成ゴムである。
補強環10は、例えばプレス加工や鍛造によって製造され、弾性体部20は成形型を用いて架橋(加硫)成形によって成形される。この架橋成形の際に、補強環10は成形型の中に配置されており、弾性体部20が架橋接着により補強環10に接着され、弾性体部20と補強環10とが一体的に成形される。
次いで、上述の密封装置1の使用状態について説明する。密封装置1は、本発明の実施の形態に係る密封構造2を形成し、密封構造2の有する装着空間3に組み付けられて使用状態となる。図5は、本発明の実施の形態に係る密封構造2の有する装着空間3の軸線x1に沿う断面における断面図であり、図6は、密封装置1が装着空間3に取り付けられた使用状態における本発明の実施の形態に係る密封構造2の軸線xに沿う断面における部分断面図である。
図5,6に示すように、密封構造2は、複数の部材が形成する軸線x1周りに環状の空間である装着空間3と、装着空間3の密封を図るための密封装置1とを備えている。また、密封構造2において、装着空間3と密封装置1との間に係合部4が設けられており、係合部4は、装着空間3に形成された外周側に凹む部分である係合凹部4aと、係合凹部4aに収容可能に形成された外周側に突出する部分である係合凸部としての密封装置1のフランジ部24とを有している。使用状態において、密封装置1の脱落防止突起25は、装着空間3において内周側に押圧される。以下、密封構造2及び密封装置1の使用状態について具体的に説明する。
装着空間3は、図5に示すように、密封装置1の取付対象に形成された環状の空間であり、例えば、貫通孔52が形成されたカバー51と、カバー51が固定される貫通孔56が形成されたハウジング55とによって形成されている軸線x1周りに円環状又は略円環状の空間である。ハウジング55の表面57には、貫通孔56の周りに環状の溝を形成する溝部41が形成されており、溝部41は、軸線x1方向に円筒状又は略円筒状に延びる外周壁面42と、外周壁面42の下側の端部(下端部42a)から内周側に向かって貫通孔56まで延びる環状の平面である下側シール面43とによって画成されている。カバー51はカバー51の表面53がハウジング55の表面57に対向するようにハウジング55に固定される。また、カバー51は、その貫通孔52がハウジング55の貫通孔56と同軸又は略同軸となるようにハウジング55に固定されて、貫通孔52と貫通孔56とは連通して1つの貫通管58を形成する。カバー51の表面53において、軸線x1方向においてハウジング55の下側シール面43に対向する環状の平面は上側シール面44となる。
装着空間3は、上述の上側シール面44と、外周壁面42と、下側シール面43とから画成された環状の空間である。また、図5に示すように、装着空間3の外周壁面42には、外周側に向かって座繰り状に凹む座繰り部45が形成されている。座繰り部45は、外周壁面42の下側シール面43の側の端部(下端部42a)とは反対側の上側の端部(上端部42b)に形成されている。座繰り部45は、具体的には、軸線xに沿って延びる筒状の面である筒面45aと、筒面45aの下側の端から内周に向かって延びる環状の面である環状面45bとから画成されている。この座繰り部45には、後述するように使用状態の密封構造2において、密封装置1のフランジ部24が収容可能となるように形成されている。このように、装着空間3において、座繰り部45が係合凹部4aを形成している。
なお、フランジ部24が上述のように無端の環状ではなく、間欠的に環状であり、互いに間隔を空けて設けられた複数の円弧等の突出部によって形成されるものである場合は、座繰り部45もフランジ部24に対応した形状となっていてもよく、フランジ部24に対応して間欠的に環状となっていてもよい。
密封構造2の使用状態において、密封装置1は、装着空間3と同軸又は略同軸に装着空間3に取り付けられる。つまり、使用状態において、軸線xと軸線x1は重なるか僅かにずれている。図6に示すように、使用状態において密封装置1は、カバー51とハウジング55との間に挟まれて圧縮されている。具体的には、上リップ21が、上側シール面44によって内側に向かって押圧され、先端21aから所定の範囲の締め代で上リップ21が上側シール面44に接触している。一方、補強環10の下側端11は下側シール面43に接触し、下リップ22は下側シール面43に押し付けられて所定の締め代又はつぶし代で下側シール面43に接触している。密封装置1は、この装着空間3に取り付けられて、装着空間3を密封し、貫通孔52と貫通孔56とが形成する貫通管58を密封し、液体等の流体の密封された流路を形成している。
上リップ21は、下リップ22よりも長く、使用状態において図6に示すように比較的大きい締め代で上側シール面44に接触可能となっている。このため、装着空間3の寸法にバラツキがあっても、例えば軸線x1方向の幅の寸法(下側シール面43と上側シール面44との間の間隔)にバラツキがあっても、下リップ21はこのバラツキを吸収して、上側シール面44との接触状態を維持することができる。また、これにより、下リップ22も下側シール面43に押された状態に維持され、下リップ22は下側シール面43との接触状態を維持することができる。
また、密封装置1のフランジ部24は、装着空間3の座繰り部45に収容される。このように、密封構造2においては、密封装置1が意図された適切な方向で装着空間3に取り付けられると、フランジ部24が座繰り部45内に収容され、この状態で、上リップ21が所望の締め代で上側シール面44に接触し、また、下リップ22が所望の締め代又はつぶし代で下側シール面43に接触する。一方、密封構造2において、密封装置1が意図されない適切ではない方向で、つまり、密封装置1が上リップ21側から装着空間3の溝部41内に取り付けられようとすると、フランジ部24が座繰り部45内に収容され、フランジ部24が座繰り部45に引っ掛かり、密封装置1をこれ以上装着空間3内に進入させることができなくなる。このため、密封装置1が意図しない方向で装着空間3に取り付けられることを防止することができる。
このように、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1及び密封構造2によれば、密封装置1の意図した取り付けがなされるようにすることができる。
また、密封装置1には、脱落防止突起25が設けられており、脱落防止突起25の突出量は、密封装置1の使用状態において、脱落防止突起25が装着空間3の外周壁面42に押し付けられ、外周壁面42によって内周側に向かって押圧されるような突出量となっている。このため、密封装置1は、脱落防止突起25が外周壁面42の形成する空間に圧入されて装着空間3に収容され、使用状態となる。このとき、脱落防止突起25が外周壁面42と外周側部23又は補強環10との間で径方向に押圧されて弾性変形する。この脱落防止突起25の弾性変形により、密封装置1を装着空間3の外周壁面42に固定する固定力が発生する。
このように、密封装置1は脱落防止突起25を有するため、密封装置1が装着空間3に収容された際に、脱落防止突起25が弾性変形によって発生する固定力によって、装着空間3に密封装置1が保持される。このため、カバー51をハウジング55に固定する前の仮組状態においても、装着空間3に密封装置1が保持され、ハウジング55から密封装置1が脱落することを防止することができる。
また、脱落防止突起25の固定力によって装着空間3に密封装置1が固定されるため、密封装置1の軸線xと装着空間3の軸線x1とを一致させるように密封装置1を装着空間3に取り付けることを容易にすることができる。また、使用状態においても、脱落防止突起25の固定力によって装着空間3に密封装置1が固定されているため、密封装置1の軸線xと装着空間3の軸線x1とが一致又は略一致した状態に密封装置1を保持することができる。このため、貫通管58内の密封対象物の圧力が密封装置1にかかったりハウジング55やカバー51が振動等したとしても、装着空間3において密封装置1が動くことを防止でき、装着空間3において密封装置1を適切な位置に保持することができる。このため、使用状態において、上リップ21及び下リップ22が貫通管58に脱落することを防止することができる。これにより、上リップ21及び下リップ22の締め代の維持を図ることができ、密封装置1のシール性能の維持を図ることができる。
脱落防止突起25の延び方向の長さを長くすることにより、脱落防止突起25の固定力を増加させることができる。このため、例えば、装着空間3の外周壁面42の軸線x1方向における幅が狭い場合は、脱落防止突起25の固定力を大きくするために、脱落防止突起25の延び方向の長さを長くすることが好ましい。
図5に示すように、装着空間3の外周壁面42と座繰り部45の環状面45bとが接続する部分である接続部46は、外周壁面42と環状面45bとが滑らかに接続するような形状となっている。接続部46は、例えば、角面取り又は丸面取りがなされたような形状の面取り部となっている。この接続部46により、脱落防止突起25が外周壁面42の形成する空間に圧入されやすくなっており、また、この圧入の際に脱落防止突起25が損傷することを防止することができる。装着空間3には接続部46が設けられていなくてもよい。
次いで、上述の密封構造2における装着空間3の変形例について説明する。図7は、装着空間3の変形例に係る装着空間5を備える密封構造2の軸線xに沿う断面における断面図である。図7において、変形例に係る装着空間5は上述の密封装置1が取り付けられて、使用状態で示されている。図7に示すように、変形例に係る装着空間5は、座繰り部45に変えて、係合凹部4aとして外周側に凹む面取り部47を有している。面取り部47には、密封装置1のフランジ部24が収容可能になっている。具体的には、図7に示すように、面取り部47は、外周壁面42の上端部42bに、面取り面47aを有している。面取り面47aは、軸線x1方向において上側(矢印a方向)に向かうに連れて拡径する環状の面であり、例えば、軸線x1を中心軸又は略中心軸とする円錐面又は略円錐面である。面取り部47は、面取り面47aによって画成される環状の空間を形成する凹部であり、軸線x1方向において上側に向かうに連れて外周側に広がる空間となっている。なお、面取り部47は、他の形態であってもよく、例えば、軸線x1方向において上側に向かうに連れて絶えず外周側に広がっていない部分があってもよい。
本変形例に係る装着空間5においても、上述のように、密封装置1の使用状態においてフランジ部24が面取り部47に収容可能となっており、密封構造2において、密封装置1が装着空間5に意図しない取り付けがなされることを防止することができる。また、脱落防止突起25によって、密封装置1を装着空間5に固定することができる。
次いで、上述の密封構造2における装着空間3の他の変形例について説明する。図8は、装着空間3の変形例に係る装着空間6を備える密封構造2の軸線xに沿う断面における断面図である。図8において、変形例に係る装着空間6は上述の密封装置1が取り付けられて、使用状態で示されている。図8に示すように、変形例に係る装着空間6は、外周壁面42に座繰り部45が設けられておらず、係合凹部4aとしての座繰り部48がカバー51側に設けられている。具体的には、座繰り部48は、上側シール面44の外周側に隣接して設けられている。座繰り部48は、座繰り部45と同様の形状を有しており、上側シール面44から外周側に凹む凹部を形成しており、密封装置1のフランジ部24が収容可能になっている。変形例に係る装着空間6を形成するカバー51においては、上側シール面44は表面53に形成されておらず、座繰り部48の底面と面一に、又は座繰り部48の底面よりも表面53から離れた位置に上側シール面44は形成される。
本変形例に係る装着空間6においても、上述のように、密封装置1の使用状態においてフランジ部24が座繰り部48内に収容可能となっており、上シール21側から密封装置1を溝部41内に取り付けようとした場合、フランジ部24がハウジング55の表面57に引っ掛かり、密封構造2において、装着空間6に密封装置1の意図しない取り付けがなされることを防止することができる。また、脱落防止突起25によって、密封装置1を装着空間6に固定することができる。なお、座繰り部48に代えて上述の面取り部47と同様の凹部をカバー51において上側シール面44の外周側に隣接して設けてもよい。
次いで、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置7について説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置7の斜視図であり、図10は、密封装置7の軸線xに沿う断面における断面図である。図9は、密封装置7を下側から見た斜視図である。本発明の第2の実施の形態に係る密封装置7は、上述の本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1に対して、脱落防止突起の形態が異なる。以下、上述の本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1と同じ又は類似する機能を有する構成については同一の符号を用いてその説明を省略し、異なる構成について説明する。
図9,10に示すように、密封装置7は、密封装置1の脱落防止突起25に代えて脱落防止突起27を有している。脱落防止突起27は、弾性体部20の外周側部23の外周面23bから外周側に突出している突起であり、軸線x周りに延びている。脱落防止突起27が弾性体部20の外周側部23の外周面23bから外周側に突出する量である突出量は、後述する密封装置7の使用状態において、脱落防止突起27が装着空間3,5,6の外周壁面42に押し付けられ、外周壁面42によって内周側に向かって押圧されるような突出量となっている。
脱落防止突起27は、軸線x方向に所定の幅を有しており、脱落防止突起27の延び方向に亘って一定の又は略一定の幅を有している。具体的には、脱落防止突起27は、軸線xを中心又は略中心とする円又は略円上を延びている、円環状又は略円環状の突起である。脱落防止突起27は、フランジ部24よりも下側に設けられており、外周面23bにおいてフランジ部24と外周面23bの下端23dとの間に設けられている。図示の例では、1つの脱落防止突起27が設けられているが、密封装置7は複数の脱落防止突起27を有していてもよい。この場合、複数の脱落防止突起27は、外周面23b上に、軸線x方向に間隔を空けて又は間隔無く並べられる。複数の脱落防止突起27が間隔を空けて並べられる場合は、例えば、複数の脱落防止突起27は軸線x方向に等間隔で並べられる。複数の脱落防止突起27は軸線x方向に等間隔で並べられなくてもよい。
脱落防止突起27は、無端の環状の突起に限られない。例えば、図11に示すように、脱落防止突起27は、断続的に軸線x周りに延びる突起であってもよい。一例として、脱落防止突起27は、軸線x周りに間隔を空けて設けられた複数の円弧部27aから成っている。円弧部27aは、弾性体部20の外周側部23の外周面23bから外周側に突出しており、軸線xを中心又は略中心とする円又は略円上を弧状又は円弧状に延びている突起である。脱落防止突起27は、軸線xを中心又は略中心とする円又は略円上を複数の円弧部27aが間隔を空けて並べて設けられることにより形成されている。図11においては、複数の円弧部27aは軸線xを中心とする円上を等角度間隔に設けられている。脱落防止突起27は、円弧部27aに代えて、筒状に外周面23bから突出する突起によって形成されていてもよく、突起は円弧状又は弧状に延びる突起でなくてもよい。
本発明の第2の実施の形態に係る密封装置7も、上述の本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1と同様に、装着空間3,5,6と共に密封構造2を形成し、使用状態において同様に作用する。つまり、フランジ部24によって、密封装置7が意図しない方向で装着空間3,5,6に取り付けられることを防止することができる。
このように、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置7及び密封構造2によれば、密封装置7の意図した取り付けがなされるようにすることができる。
また、密封装置7の使用状態において、脱落防止突起27は脱落防止突起25と同様に作用する。つまり、密封装置7は、脱落防止突起27が外周壁面42の形成する空間に圧入されて装着空間3,5,6に収容され、使用状態となる。このとき、脱落防止突起27が外周壁面42と外周側部23又は補強環10との間で径方向に押圧されて弾性変形する。この脱落防止突起27の弾性変形により、密封装置7を装着空間3,5,6の外周壁面42に固定する固定力が発生する。
この脱落防止突起27が弾性変形によって発生する固定力によって、装着空間3,5,6に密封装置7が保持される。このため、カバー51をハウジング55に固定する前の仮組状態においても、装着空間3,5,6に密封装置7が保持され、ハウジング55から密封装置7が脱落することを防止することができる。また、使用状態においても、脱落防止突起27の固定力によって、装着空間3,5,6における密封装置7の姿勢を保持することができる。このため、貫通管58内の密封対象物の圧力が密封装置7にかかったとしても、装着空間3,5,6において密封装置7が動くことを防止でき、装着空間3,5,6における密封装置7の適切な姿勢維持を図ることができる。このため、使用状態において、上リップ21及び下リップ22の締め代の維持を図ることができ、密封装置7のシール性能の維持を図ることができる。
脱落防止突起27の装着空間3の外周壁面42に対する接触面積を大きくすることにより、脱落防止突起27の固定力を増加させることができる。このため、例えば、装着空間3の外周壁面42の軸線x1方向における幅が狭い場合は、脱落防止突起27の固定力を大きくするために、脱落防止突起27の数を増やすことや、脱落防止突起27の軸線x方向における幅を大きくすることが好ましい。
次いで、上述の密封装置1,7における補強環10の変形例について説明する。図12は、密封装置1における補強環10の変形例に係る補強環13を示す軸線xに沿う断面における密封装置1の部分断面図である。図12に示すように、補強環13は、筒部14とフランジ部15とを有している。筒部14は、軸線xに沿って延びる筒状の部材であり、例えば、軸線xを中心軸又は略中心軸とする円筒状又は略円筒状の部材であり、下側の端である下側端14aと、上側の端である上側端14bとを有している。筒部14は、上述の補強環10に対応している。フランジ部15は、筒部14の上側端14bから外周側に環状に突出する部分である。フランジ部15は、弾性体部20のフランジ部24内に埋設されるようになっており、弾性体部20のフランジ部24を補強している。フランジ部15は、環状に断続的に延びる円弧状又は弧状の突出部から形成されていてもよい。補強環13は、密封装置7においても同様に、補強環10に代えて用いることができる。
なお、上述の密封装置1,7においては、上リップ21の方が長く、下リップ22の方が短く、夫々異なる作用を有するとしたが、上リップ21の形態と下リップ22の形態を入れ替え、上リップ21を短くし、下リップ22を長くし、上リップ21が上述の実施の形態における下リップ22として機能し、下リップ22が上述の実施の形態における上リップ21として機能するようにしてもよい(図13参照)。
また、上述の密封装置1,7においては、フランジ部24に対して脱落防止突起25,27は下側に設けられているとしているが、フランジ部24に対して脱落防止突起25,27は上側に設けられていてもよい。この場合、フランジ部24は、弾性体部20の外周側部23の外周面23bの下側の部分から突出する。また、フランジ部24に対して脱落防止突起25,27は上側及び下側に設けられていてもよい。この場合、フランジ部24は、例えば、弾性体部20の外周側部23の外周面23bの軸線x方向における中央の部分から突出する。装着空間3,5,6はフランジ部24及び脱落防止突起25,27の上述の位置関係に応じて適宜形成される。例えば、フランジ部24に対して脱落防止突起25,27が上側及び下側に設けられる場合、カバー51にもハウジング55の外周壁面42と同様の壁部が形成される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記本発明の実施の形態に係る密封装置又は密封構造に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
1,7…密封装置、2…密封構造、3,5,6…装着空間、4…係合部、4a…係合凹部、10,13…補強環、11…下側端、12…上側端、14…筒部、14a…下側端、14b…上側端、15…フランジ部、20…弾性体部、21…上リップ、21a…先端、21b…根元、22…下リップ、22a…先端、22b…根元、23…外周側部、23a…上端部、23b…外周面、23c…上側面、23d…下端、24…フランジ部、24a…円弧部、25,27…脱落防止突起、25a…先端部、25b…後端部、26…基部、26a…上側端、26b…下側端、27a…円弧部、41…溝部、42…外周壁面、42a…下側端、42b…上側端、43…下側シール面、44…上側シール面、45,48…座繰り部、45a…筒面、45b…環状面、46…接続部、47…面取り部、47a…面取り面、51…カバー、52…貫通孔、53…表面、55…ハウジング、56…貫通孔、57…表面、58…貫通管、x,x1…軸線

Claims (9)

  1. 複数の部材が形成する環状の空間の密封を図るための密封装置であって、
    軸線周りに環状の補強環と、
    前記補強環に取り付けられている弾性体から形成されている前記軸線周りに環状の弾性体部とを備え、
    前記弾性体部は、前記軸線方向における一方の側に向かって突出する環状の部分であるシールリップと、前記軸線方向における他方の側に向かって突出する環状の部分であるシールリップと、前記補強環を外周側から覆う部分である外周側部とを有しており、
    前記外周側部は、外周側に突出して前記複数の部材が形成する空間に形成された外周側に凹む部分である係合凹部に収容可能に形成されているフランジ部を有しており、また、外周側に突出する部分である脱落防止突起を少なくとも1つ有しており、
    前記フランジ部は、前記軸線周りに延びており、前記軸線方向において、前記一方の側に向かうシールリップと前記他方の側に向かうシールリップとの間に形成されており、
    前記脱落防止突起は、前記フランジ部に対して、前記他方の側に設けられていて、
    前記フランジ部は、前記脱落防止突起よりも外周側に突出していて、
    前記一方の側に向かうシールリップの突出方向における長さは、前記他方の側に向かうシールリップの突出方向における長さよりも長く
    前記一方の側に向かうシールリップは、前記他方の側に向かうシールリップよりも大きい締め代で先端から所定の範囲が前記一方の側のシール面に接触することで押圧されていることを特徴とする密封装置。
  2. 前記脱落防止突起は、前記軸線方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1記載の密封装置。
  3. 前記脱落防止突起は、前記軸線周りに間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項2記載の密封装置。
  4. 前記脱落防止突起は、前記軸線周りに延びていることを特徴とする請求項1記載の密封装置。
  5. 複数の部材が形成する軸線周りに環状の空間である装着空間と、該装着空間の密封を図るための密封装置とを備える密封構造であって、
    前記密封装置は、
    軸線周りに環状の補強環と、
    前記補強環に取り付けられている弾性体から形成されている前記軸線周りに環状の弾性体部とを備え、
    前記弾性体部は、前記軸線方向における一方の側に向かって突出する環状の部分であるシールリップと、前記軸線方向における他方の側に向かって突出する環状の部分であるシールリップと、前記補強環を外周側から覆う部分である外周側部とを有しており、
    前記外周側部は、外周側に突出して前記複数の部材が形成する空間に形成された外周側に凹む部分である係合凹部に収容可能に形成されているフランジ部を有しており、また、外周側に突出する部分である脱落防止突起を少なくとも1つ有しており、
    前記フランジ部は、前記軸線周りに延びており、前記軸線方向において、前記一方の側に向かうシールリップと前記他方の側に向かうシールリップとの間に形成されており、
    前記脱落防止突起は、前記フランジ部に対して、前記他方の側に設けられていて、
    前記フランジ部は、前記脱落防止突起よりも外周側に突出していて、
    前記一方の側に向かうシールリップの突出方向における長さは、前記他方の側に向かうシールリップの突出方向における長さよりも長く
    前記一方の側に向かうシールリップは、前記他方の側に向かうシールリップよりも大きい締め代で先端から所定の範囲が前記一方の側のシール面に接触することで押圧されていて、
    前記装着空間と前記密封装置との間に係合部が設けられており、
    前記係合部は、前記係合凹部と、前記密封装置の前記フランジ部とを有しており、
    前記フランジ部は、前記係合凹部に収容可能に形成されており、
    前記脱落防止突起は、前記装着空間において内周側に押圧されるように形成されていることを特徴とする密封構造。
  6. 前記装着空間は、前記軸線方向において対向する一対の環状の面であるシール面と、該一対のシール面の前記他方から前記軸線に沿って延びる筒状の面である外周壁面とを有しており、
    前記係合凹部は、前記外周壁面の前記他方のシール面側とは反対側の端部に、または、前記一対のシール面の前記一方の外周側に形成されており、
    前記脱落防止突起は、前記外周壁面に内周側に押圧されるように形成されていることを特徴とする請求項5記載の密封構造。
  7. 前記脱落防止突起は、前記軸線方向に沿って延びていることを特徴とする請求項5記載の密封構造。
  8. 前記脱落防止突起は、前記軸線周りに間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項7記載の密封構造。
  9. 前記脱落防止突起は、前記軸線周りに延びていることを特徴とする請求項5記載の密封構造。
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