JP2559826Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

Info

Publication number
JP2559826Y2
JP2559826Y2 JP1991089035U JP8903591U JP2559826Y2 JP 2559826 Y2 JP2559826 Y2 JP 2559826Y2 JP 1991089035 U JP1991089035 U JP 1991089035U JP 8903591 U JP8903591 U JP 8903591U JP 2559826 Y2 JP2559826 Y2 JP 2559826Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
outside
load
seal lip
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991089035U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0532876U (ja
Inventor
根 一 郎 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP1991089035U priority Critical patent/JP2559826Y2/ja
Publication of JPH0532876U publication Critical patent/JPH0532876U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2559826Y2 publication Critical patent/JP2559826Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車のアクス
ル部等に用いる密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の密封装置としてのオイルシ
ール100を示している。該オイルシール100は金属
環102と、金属環102に焼き付けたゴム状弾性体製
のシール本体101とを有する。シール本体101の外
周側は環状の固定部103によって構成してあり、該固
定部103をハウジング104の取付孔105内へと軸
方向、矢印D方向に挿入して嵌合してある。
【0003】また、ハウジング104の端面106側に
は、カバー107を取り付けてあり、固定部103はカ
バー107からの軸方向、即ち矢印D方向の荷重を加え
られて、ハウジング104の段部108との間に保持固
定されている。
【0004】一方、シール本体101の内周側には主シ
ールリップ109,副シールリップ110とを設けてあ
り、それぞれが軸111へと密封接触している。こうし
て、ハウジング104内に油AとグリースBとが封入さ
れている。また、前記固定部103の外周面が取付孔1
05へ密着しており、外部E、即ち、ハウジング104
とカバー107との間から侵入したダスト,水等が内
部、即ち、グリースB側へと入り込むことを防止してい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のオイル
シール200は、常時外部DとグリースB側とが密封さ
れており、グリースB側は冷却されて負圧状態となって
いるため、オイルシール200に吸着力が働いている。
その結果、取付孔105に対する固定部103の嵌合力
と吸着力とが相俟って、オイルシール200は強固にハ
ウジング104に固定される。
【0006】すると、メンテナンス(軸111のベアリ
ング点検)時等にオイルシール100を取付孔105か
ら容易に抜き取ることができず、作業性が悪かった。
【0007】上記負圧を避けるために、固定部103の
外周面に切欠き溝を設けて外部DとグリースB側とを連
通しておくことも考えられるが、該切欠き溝からグリー
スBが漏れる可能性があり実用的でない。
【0008】本考案は上記課題を解決するためのもの
で、固定時における内部と外部との密封性を確保し、し
かも相手部材から取り外す際には内部の負圧状態を解消
することのできる密封装置を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、軸方向の荷重が加わった状態で相手部材に固
定される環状の固定部を有する密封装置において、前記
固定部に、前記荷重を加える前の状態で前記相手部材に
対して当接すると共に、該相手部材の内部と外部とを連
通する溝を備えた位置決め部材と、前記荷重を加えると
相手部材の内部と外部とを流体密に遮断し、該荷重を除
去すると前記内部と外部とを連通する補助シール部材
と、を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成に基づく本考案は、固定部に軸方向の
荷重が加わる前の状態では、位置決め部材によって所定
の位置が保たれ、固定部に軸方向の荷重が加わった状態
で、該固定部は相手部材に固定される。固定状態におい
ては、相手部材の内部と外部とは補助シール部材によっ
て密封される。
【0011】一方、固定部に加わった荷重を除去する
と、内部と外部とが連通し、内部の負圧状態を解消でき
る。
【0012】
【実施例】次に、本考案を自動車のリアアクスルに用い
た実施例を図1(A),(B)により説明する。密封装置
としてのオイルシール1は、金属環2と、金属環2に対
して焼き付け接合したゴム状弾性体製のシール本体3と
を有する。
【0013】シール本体3の外周側は環状の固定部4で
構成してある。固定部4の位置決め部材としての大径部
7は相手部材としてのデフキャリア5の取付孔6内へと
軸方向(図中上下方向)に挿入固定されるものであり、
その外径は取付孔6に対して所定の締め代を発生する寸
法に設定してあり、デフキャリア5に対して緩やかに嵌
合されてシール本体3が位置決めされる。
【0014】また、大径部7の段部8側には小径部9を
設けてある。そして大径部7の外周面には軸方向の溝、
すなわち、流路10を形成してあり、小径部9であって
デフキャリア5の段部8に臨む位置には、径方向の溝、
即ち、流路11を形成してある。上記流路10,11、
受圧部13、シールリップ14が本考案における補助シ
ール手段Jを構成する。
【0015】一方、前記シール本体3の外周側であって
デフキャリア5の端面12側には、端面12から離れる
ように軸方向に突出した環状の受圧部13を設けてあ
り、受圧部13の外周側には環状のシールリップ14を
設けてある。受圧部13の外周は同径であり、内周は固
定部4側へ向って縮径したテーパ面20を形成してあ
る。
【0016】そして、前記小径部9の端面から受圧部1
3の端面までの軸方向長さは、デフキャリア5の段部8
から端面12までの軸方向長さよりも長く設定してあ
る。また、シールリップ14の外径は取付孔6の内径よ
りも小さく設定してある。
【0017】前記シール本体3の内周側には、環状の主
シールリップ15及び環状の副シールリップ16を設け
てあり、それぞれ駆動車軸17に密封接触する。なお、
主シールリップ15の背面にはスプリング18を装着し
てある。
【0018】上記構成のオイルシール1は軸方向、即
ち、矢印F方向に沿って取付孔6内へと挿入され、小径
部9の端面が段部8に接触して停止する。この時点では
受圧部13は端面12から所定量突出しているととも
に、シールリップ14と取付孔6との間には所定の隙間
が存在している。従って、デファレンシャルキャリア5
の内部Gは、流路11,10及び前記隙間を介して外部
Hと連通した状態にある。
【0019】次に、カバー19を矢印F方向に移動して
端面12に近づけていくと、カバー19から受圧部13
に対して軸方向の荷重(即ち、押圧力)が加わる。する
と、受圧部13の内周にはテーパ面20を形成してある
ため、受圧部13は径方向外方へと弾性変形し、同時に
シールリップ14も同方向へと弾性変形して取付孔6の
内周面へと流体密に密着する。
【0020】そして、図1(B)のようにカバー19が
端面12に接触してカバー19及びオイルシール1の固
定が完了する。この時点で固定部4の嵌合力によりオイ
ルシール1はデファレンシャルキャリア5に対して固定
力される。また、シールリップ14が取付孔6へと密着
して密封性を確保しているため、外部H側のダスト,水
等が内部Gへと侵入することはない。更に、内部Gに封
入したグリースが外部H側へと漏れることもない。
【0021】一方、オイルシール1の上部Kに封入した
油は、駆動車軸17側が主シールリップ15,副シール
リップ16によって密封される。また、外周側が受圧部
13がカバー19に密着して密封性を発揮しており、外
部Hへの油漏れを防止する。なお、内部Gは使用中の冷
却により負圧状態となっており、オイルシール1に対し
て吸着力が作用している。
【0022】ところで、駆動車軸17の軸受(図示せ
ず)を点検する際等には、カバー19を前記とは逆方向
に移動していく。すると、受圧部13に加わっていた荷
重が除かれて元の形状へと復帰し(図1(A))、シー
ルリップ14も同様に元の形状に復帰して取付孔6との
間に隙間が形成され、内部Gは流路11,10及び隙間
を介して外部Hと連通する。
【0023】その結果、内部Gは負圧状態が解消されて
上記吸着力がなくなり、デファレンシャルキャリア5に
対するオイルシール1の固定力は嵌合力だけとなる。従
って、比較的小さい力でオイルシール1を取付孔6から
容易に抜き取ることができ、作業性がよい。
【0024】なお、図示例ではシールリップ14の外周
面形状は平坦となっているが、固定時に密封性を確保で
きる形状であれば円弧状でもくさび形でもよい。
【0025】また、オイルシールの構成は図示実施例に
限らず、軸に嵌合する固定部を設け、固定部の外周側
に、ハウジングの軸孔に接触させる主,副シールリップ
を設ける構成としてもよい。また、本考案は盲蓋にも適
用できる。
【0026】
【考案の効果】本考案は以上のように構成したものであ
るから、固定部に軸方向の荷重を加えた固定時において
は、補助シール手段によって内部と外部との密封性が確
保される。一方、荷重を取り除けば内部と外部とが連通
した状態となり、内部の負圧が解消され相手部材への固
定力が弱まる。従って、小さい力で相手部材から容易に
取り外すことができ、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を自動車のアクスル用オイルシールに適
用した実施例であり、(A)は固定部に軸方向の荷重を
加える前の半断面図、(B)は固定部に荷重を加えた状
態の半断面図。
【図2】従来のオイルシールの半断面図。
【符号の説明】
1 オイルシール 2 金属環 3 シール本体 4 固定部 5 デファレンシャルキャリア 6 取付孔 7 大径部 8 段部 9 小径部 10,11 流路 12 端面 13 受圧部 14 シールリップ 15 主シールリップ 16 副シールリップ 17 駆動車軸 18 スプリング 19 カバー 20 テーパ面 G 内部 H 外部 K 上部 J 補助シール手段 F 軸方向

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の荷重が加わった状態で相手部材
    に固定される環状の固定部を有する密封装置において、 前記固定部に、前記荷重を加える前の状態て前記相手部
    材に対して当接すると共に、該相手部材の内部と外部と
    を連通する溝を備えた位置決め部材と、前記荷重を加え
    ると相手部材の内部と外部とを流体密に遮断し、該荷重
    を除去すると前記内部と外部とを連通する補助シール部
    と、を設けたことを特徴とする密封装置。
JP1991089035U 1991-10-04 1991-10-04 密封装置 Expired - Lifetime JP2559826Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991089035U JP2559826Y2 (ja) 1991-10-04 1991-10-04 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991089035U JP2559826Y2 (ja) 1991-10-04 1991-10-04 密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0532876U JPH0532876U (ja) 1993-04-30
JP2559826Y2 true JP2559826Y2 (ja) 1998-01-19

Family

ID=13959643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991089035U Expired - Lifetime JP2559826Y2 (ja) 1991-10-04 1991-10-04 密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2559826Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5446662B2 (ja) * 2008-09-26 2014-03-19 Nok株式会社 密封構造
DE112011102722T5 (de) * 2010-08-18 2013-06-27 Skf Usa Inc. Dichtung mit druckbetätigbarem Dichtungswulst
JP7370796B2 (ja) * 2019-10-08 2023-10-30 Nok株式会社 密封装置及び密封構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2513644Y2 (ja) * 1991-05-20 1996-10-09 三菱自動車工業株式会社 ホイ―ルハブのオイルシ―ル
JP2531383Y2 (ja) * 1991-07-10 1997-04-02 光洋精工株式会社 車軸用シール構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0532876U (ja) 1993-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5201529A (en) Sealing device
JPH0726164Y2 (ja) タイヤ空気圧調整装置用シール装置
JP2559826Y2 (ja) 密封装置
JPS6143003Y2 (ja)
JP2585626Y2 (ja) 密封装置
JP2003254442A (ja) 密封装置
JPH0414819U (ja)
JPH0138374Y2 (ja)
JPH0527699Y2 (ja)
JPH0228306Y2 (ja)
JPH0434275Y2 (ja)
JP4609636B2 (ja) 密封装置
JPH0138375Y2 (ja)
JPH0315880Y2 (ja)
JPH0640336Y2 (ja) ユニバ−サルジョイント
JP2002228006A (ja) オイルシール
JPH0810713Y2 (ja) 密封装置
JPH0529373Y2 (ja)
JPH0640373Y2 (ja) フィルタ付密封装置
JP2570192Y2 (ja) オイルシール装置
JP2571439Y2 (ja) ユニバーサルジョイントの密封装置
JPH0726611Y2 (ja) 密封装置
JPS6329969Y2 (ja)
JPS5811941Y2 (ja) 軸受装置のシ−ル構造
JPH0129313Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970805

EXPY Cancellation because of completion of term